説明

オートバイのステアリングアーム

【課題】 この発明はアーム式ステアリングユニット方式のオートバイのハンドル切れ角を大きくすると同時にアームの強度を上げることで、より高性能なオートバイを開発しようとするものである。
【解決の手段】 課題を解決するために、アーム式ステアリングユニットのステアリングアームを上方より見てステアリングアームの中心線がピボットホルダーの軸の中心からアームブラケットのステアリングアーム取り付け軸の中心を結ぶ線より外側になるようにする。さらに、そのステアリングアームの内側を、ハンドルを切ったときにタイヤが接触しないように湾曲させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はアーム式ステアリングユニット型オートバイの方向転換のためのステアリングに関するものである。
【背景技術】
【0002】
出願番号2004−77167のオートバイのアーム式ステアリングユニット型オートバイは、従来のオートバイに比べ非常に優れた性能を持っているが、ハンドル切れ角が少なく低速走行での旋回が苦手という欠点があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明はアーム式ステアリングユニット型オートバイのハンドル切れ角を大きくすると同時にアームの強度を上げることで、より高性能なオートバイを開発しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前期課題を解決するために、アーム式ステアリングユニットのステアリングアームを上方より見てステアリングアームの中心線がピボットホルダーの軸の中心からアームブラケットのステアリングアーム取り付け軸の中心を結ぶ線より外側になるようにする。さらに、そのステアリングアームの内側を、ハンドルを切ったときにタイヤが接触しないように湾曲させる。
【発明の効果】
【0005】
これにより左右のステアリングアームの間隔が広がるので、タイヤと接触しにくくなりハンドルの切れる角度が多くなる。また、アームブラケットの左右のステアリングアーム取り付け軸の間隔を狭くすることができるのでアームブラケットの剛性が上がる。そしてステアリングアーム接合部を大きくとることでステアリングアームの縦方向の断面積が増えるためステアリングアームの剛性が上がる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
【実施例】
【0007】
以下、この発明のステアリングアームの実施例を図面により説明する。
図1はアーム式ステアリングユニットを上方より見た上面図である。1ステアリングアームの全幅の中心線Aが5ピボットホルダーの軸の中心から2アームブラケットの7ステアリングアーム取り付け軸の中心を結ぶ線Bより外側になるようにする。そして図2のように、1ステアリングアームの内側を、ハンドルを切ったときに前輪が接触しないように5湾曲させる。
さらに、1ステアリングアームのC3ピボットホルダーの軸着部の高さよりD1ステアリングアームの接合部の長さを長くする。
【産業上の利用可能性】
【0008】
この発明は、大型オートバイや大型スクーターなど車重が重く、スピードの出るオートバイや、オフロードバイクなどの高い衝撃を受けるオートバイに高い剛性と軽量化ができるため最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のステアリングアームの上面図である。
【図2】本発明の右側ステアリングアームの内側から見た側面図である。
【図3】本発明のステアリングアームの側面図である。
【符号の説明】
1…ステアリングアーム、2…アームブラケット、3…ピボットホルダー、4…ステアリングフレーム、5…ピボットホルダーの軸、6…前輪、7…ステアリングアーム取り付け軸、8…湾曲、A…ステアリングアームの中心線、B…5ピボットホルダーの軸の中心から2アームブラケットの7ステアリングアーム取り付け軸の中心を結ぶ線、C…3ピボットホルダーの軸着部の高さ、D…1ステアリングアームの接合部の長さ、

【特許請求の範囲】
【請求項1】
出願番号2004−77167のオートバイのアーム式ステアリングユニットのステアリングアームにおいて上方より見てステアリングアームの中心線がピボットホルダーの軸の中心からリヤアームブラケットのステアリングアーム取り付け軸の中心を結ぶ線より外側にあるステアリングアーム。
【請求項2】
請求項1のステアリングアームのリヤアームブラケット取り付け部より前の位置でステアリングアームの内側の下側を外側に向け湾曲させたもの。
【請求項3】
請求項1のステアリングアームのピボットホルダー軸着部の高さよりステアリングアームの接合部を長くしたもの。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−56496(P2006−56496A)
【公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−270523(P2004−270523)
【出願日】平成16年8月21日(2004.8.21)
【出願人】(592261111)
【Fターム(参考)】