説明

カキの剥き身選別機

【目的】 素人でも簡単にカキの剥き身の大小を確実に、しかも短時間に多量に選別出来るカキの剥き身選別機の提供。
【構成】 選別機本体の上方に、カキの剥き身の大きさを選別すべくスプロケットを取り付けた外径の異なる2つ以上のローラーを段差状に一体に形成した選別ローラーを設けると共に、選別ローラーの下方に各ローラーより落下するカキの剥き身を次工程へ移動させるためのシュートと、選別ローラーを回動させるべくチェーンにて上記スプロケットを連動させるモーターを具備したことを特徴とするカキの剥き身選別機。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はカキの剥き身をそれぞれの大きさに選別するためのカキの剥き身選別機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のカキの剥き身選別機としては適当なものがなく、作業者が予め決められた大きさ(通常大・中・小)のカキの剥き身を、目で確認して選別しているのが現状である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記のような方法では作業者の目(眼力)だけが頼りであり、素人では確実な選別が出来ず、品質管理上問題を有する。
また、作業効率が悪く、選別に多大な時間と労力を要する。
本考案は、従来の上記実情に着目してなされたものであり、従って本考案の目的は、素人でも簡単にカキの剥き身の大小を確実に、しかも短時間に多量に選別出来るカキの剥き身選別機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する為に、本考案に係るカキの剥き身選別機は選別機本体の上方に、カキの剥き身の大きさを選別すべくスプロケットを取り付けた外径の異なる2つ以上のローラーを段差状に一体に形成した選別ローラーを設けると共に、選別ローラーの下方に各ローラーより落下するカキの剥き身を次工程へ移動させるためのシュートと、選別ローラーを回動させるべくチェーンにて上記スプロケットを連動させるモーターを具備してある。
また、選別ローラーの上方に散水器を設ける。
さらに、選別ローラーの表面に略波形の案内溝を設ける。
【0005】
【実施例】
次に本考案を詳細に説明する。
まず、第1実施例について説明すると、カキの剥き身選別機1は、4本の脚部2aを設け、上端2カ所に案内板2bを形成した箱形の選別機本体2の上方に、カキの剥き身の大きさを選別すべく、まず一番小さなカキの剥き身を選別する大ローラー3aと、中位の大きさのカキの剥き身を選別する中ローラー3bと、上記以外の大きさのカキの剥き身を選別する小ローラー3cとを段差状に一体に形成した選別ローラー3(外径を2mmづつ小さくしている)を設け、それぞれの選別ローラー3の下方に大ローラー3a、中ローラー3b、小ローラー3cより落下するカキの剥き身を次工程へ移動すべくコの字形のシュート5を各々のローラーに対応して設けてある。
また、上記選別ローラー3を回動させるべくチェーン6にて上記スプロケット4を連動させるモーター7を具備してある。
【0006】
つぎに、使用例を説明すると、回動する選別ローラー3の上方に設置したコンベアーAから、様々な大きさのカキの剥き身Bが、大ローラー3a上に落下する。
落下したカキの剥き身Bは、まず隣接する大ローラー3a間にて一番小さなカキの剥き身B1だけ選別され、下方のシュート5に落下させ、シュート5の先端下方に設けたケースC内に集められる。
つづいて、中位の大きさのカキの剥き身B2及びそれ以上の大きさのカキの剥き身B3が中ローラー3bに送られて選別される。
同様に、中ローラー3bで落下しなかった大きなカキの剥き身B3が小ローラー3cにてすべて落下させ、下方のシュート5にて送られるものである。
【0007】
つぎに、第2実施例について説明する。
このカキの剥き身選別機21は、選別機本体22よりL字形に突出した散水器8を設けたもので、大ローラー23a、中ローラー23b、小ローラー23cに水が万遍なくかかるように散水口8aを3箇所設けてある。
なお、この散水器8は必要に応じて1本から数本設ければよい。
これは、散水することによりカキの剥き身Bのすべりがよくなるものである。
【0008】
つづいて、第3実施例について説明する。
この選別ローラー33は、表面に連続する略波形の微細な案内溝3aを設けたもので、カキの剥き身Bを確実に移動させることが出来るものである。
【0009】
【考案の効果】
本考案は、素人でも簡単にカキの剥き身の大小を確実に、しかも短時間に多量に選別出来る。
また、散水器により一層カキの剥き身のすべりを良くし、案内溝によりカキの剥き身を傷つけずなめらかに移動出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示すカキの剥き身選別機の一部断面正面図。
【図2】本考案の第1実施例の選別機本体を水平にした状態の一部断面側面図。
【図3】本考案の第1実施例を示すカキの剥き身選別機の選別ローラーの平面図。
【図4】本考案の第2実施例を示すカキの剥き身選別機の要部の一部断面正面図。
【図5】本考案の第3実施例を示す選別ローラーの要部の正面図。
【符号の説明】
1 カキの剥き身選別機
2 選別機本休
3 選別ローラー
4 スプロケット
5 シュート
6 チェーン
7 モーター
8 散水器
A コンベアー
B 剥き身

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 選別機本体の上方に、カキの剥き身の大きさを選別すべくスプロケットを取り付けた外径の異なる2つ以上のローラーを段差状に、一体に形成した選別ローラーを設けると共に、選別ローラーの下方に各ローラーより落下するカキの剥き身を次工程へ移動させるためのシュートと、選別ローラーを回動させるべくチェーンにて上記スプロケットを連動させるモーターを具備したことを特徴とするカキの剥き身選別機。
【請求項2】 選別ローラーの上方に散水器を設けた請求項1記載のカキの剥き身選別機。
【請求項3】 選別ローラーの表面に略波形の案内溝を設けた請求項1又は請求項2記載のカキの剥き身選別機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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