説明

カバーと布団のズレ防止装置

【課題】 カバーと布団とのズレを防止し、もって使用者に不快感を与えないようにし、また、カバーの四隅に予め開口されている穴を利用して、簡単なズレ防止機構を提供すること。
【解決手段】 掛布団10の四隅にオスボタン30を配し、この掛布団10の下面に重ね合わせる肌布団の四隅には上記オスボタン30と嵌着するメスボタンを配する。2枚重ね合わせた掛布団10等をカバー1内に入れる。カバー1の四隅にはゴミ除去用の穴が予め開口されており、この穴3の付近にヒモ4を設ける。このヒモ4を上下の布団の間に入れると共に、オスボタン30より内方へ位置させることで、オスボタン30にてヒモ4が係止された状態となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カバー内に納装した布団と、該カバーとがずれないようにしたカバーと布団のズレ防止装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
2枚の布団を重ね合わせる場合、例えば、掛布団と肌布団とを重ね合わせたり、あるいは肌布団と肌布団と重ね合わせた場合に、使用中の寝返りなどで上下の布団がずれないようにボタンを嵌着したものとして、例えば、下記に示す特許文献1がある。
【0003】
【特許文献1】特開平11−76026号公報
【0004】
この特許文献1に記載の技術は、掛布団や肌布団などの布団の周縁に雄ボタンと雌ボタンとを固定し、該布団を180°回転させて回転前の布団に対向させた場合に、回転前と回転後の布団の雄ボタンと雌ボタンとが、対向連結しうるようにしたものである。
かかる構成により、同一種類の布団でも異なる種類の布団でも着脱自在に連結することができ、2枚の布団を重ね合わせて使用しても互いにずれるのを防止するようにしている。
【0005】
この特許文献1では、布団同士を重ね合わせてずれないようにしているものの、布団とこの布団を覆うカバーとのずれを如何にして防止するかという記載はない。
【0006】
また、布団とカバーとが記載されているものとして、例えば、下記に示す特許文献2がある。
【特許文献2】実公平6−30037号公報
【0007】
この特許文献2に記載されている技術は、袋状の包布(カバー)の一部にふとん類出し入れ用の開口部と、包布の四隅に手指差し入れ用の穴を設け、表裏両面が同様に使用でき、かつその裏返し及び表返しの作業が容易にできるようにしたものである。また、包布の四隅に開口した穴から内部に溜まった綿屑、ホコリ、ゴミ等の除去を容易にしている。
しかしながら、この特許文献2においても、内部に入れた布団と包布とのズレを如何にして防止するかという記載はない。そのため、寝返りなどでカバー(包布)と布団がずれてしまい、使用者に不快感を与えてしまうという問題があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上述の問題点に鑑みて提供したものであって、少なくとも以下に示す目的を有するカバーと布団のズレ防止装置を提供するものである。
(1)カバーと布団とのズレを防止し、もって使用者に不快感を与えないようにすること。
(2)カバーの四隅に予め開口されている穴を利用して、簡単なズレ防止機構を提供すること。
(3)布団同士を重ね合わせた場合の該布団の支持固定用のボタンを利用して、カバーの四隅に予め開口されている穴にヒモを設けて、該ヒモとボタンとで布団とカバーとのズレを防止すること。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そこで、本発明の請求項1記載のカバーと布団のズレ防止装置では、布団と、この布団を入れる袋状のカバー1とを備え、前記布団とカバー1とのズレを防止するズレ防止手段を設けていることを特徴としている。
【0010】
請求項2に記載のカバーと布団のズレ防止装置では、前記カバー1の四隅には予め穴3がそれぞれ形成されており、この穴3の付近に設けたヒモ4と、前記布団の四隅に設けたヒモ17とで前記ズレ防止手段を構成し、前記ヒモ4とヒモ17とを結び付けるようにしていることを特徴としている。
【0011】
請求項3に記載のカバーと布団のズレ防止装置では、前記カバー1の四隅には予め穴3がそれぞれ形成されており、この穴3の付近に設けたボタン30と、このボタン30と対になり前記布団の四隅に設けたボタン40とで前記ズレ防止手段を構成し、前記ボタン30、40同士を嵌着していることを特徴としている。
【0012】
請求項4に記載のカバーと布団のズレ防止装置では、前記カバー1の四隅には予め穴3がそれぞれ形成されており、この穴3の付近に設けたヒモ4の先端に装着されているボタン30と、このボタン30と対になり前記布団の四隅に設けたボタン40とで前記ズレ防止手段を構成し、前記ボタン30、40同士を嵌着していることを特徴としている。
【0013】
請求項5に記載のカバーと布団のズレ防止装置では、前記カバー1の四隅には予め穴3がそれぞれ形成されており、この穴3の付近に両端4a、4bを該カバー1に固着したヒモ4と、布団を2枚上下に重ね合わせた場合に該布団同士を支持固定するために上下の布団の四隅にそれぞれ設けられている対となるボタン30、40とで前記ズレ防止手段を構成し、前記ヒモ4を上下の布団の間であって嵌着したボタン30、40より内方に位置させていることを特徴としている。
【0014】
請求項6に記載のカバーと布団のズレ防止装置では、前記カバー1の四隅には予め穴3がそれぞれ形成されており、この穴3の付近に両端4a、4bを該カバー1に固着したヒモ4と、布団を2枚上下に重ね合わせた場合に該布団同士を支持固定するために布団の四隅にそれぞれ並設されている一対のオスボタン30とメスボタン40とで前記ズレ防止手段を構成し、前記ヒモ4を上下の布団の間であって嵌着したボタン30、40より内方に位置させていることを特徴としている。
【0015】
請求項7に記載のカバーと布団のズレ防止装置では、1枚の布団のコーナー部分を折り返して各四隅のボタン30、40同士を嵌着した際に、前記ヒモ4を内側の折り返し部分と前記ボタン30、40との間に位置させていることを特徴としている。
【0016】
請求項8に記載のカバーと布団のズレ防止装置では、前記カバー1の四隅には予め穴3がそれぞれ形成されており、この穴3の付近に両端4a、4bを該カバー1に固着したヒモ4と、布団を2枚上下に重ね合わせた場合に該布団同士を支持固定するために上下の布団の四隅にそれぞれ設けられていて布団の一方の面にはオス接合部50aが面し、他方の面にはメス接合部50bが面するオス・メス両用ボタン50とで前記ズレ防止手段を構成し、前記ヒモ4を上下の布団の間であって嵌着したオス・メス両用ボタン50より内方に位置させていることを特徴としている。
【0017】
請求項9に記載のカバーと布団のズレ防止装置では、前記カバー1の四隅には予め穴3がそれぞれ形成されており、この穴3の付近に両端4a、4bを該カバー1に固着したヒモ4と、布団を2枚上下に重ね合わせた場合に該布団同士を支持固定するために上下の布団の四隅にそれぞれオス接合部50aとメス接合部50bとが並設されていて布団の一方の面にはオス接合部50aが面し、他方の面にはメス接合部50bが面する一対のオス・メス両用ボタン50とで前記ズレ防止手段を構成し、1枚の布団のコーナー部分を折り返して各四隅のオス・メス両用ボタン50同士を嵌着した際に、前記ヒモ4を内側の折り返し部分と前記オス・メス両用ボタン50との間に位置させていることを特徴としている。
【0018】
請求項10に記載のカバーと布団のズレ防止装置では、前記カバー1の四隅には予め穴3がそれぞれ形成されており、この穴3の付近に両端4a、4bを該カバー1に固着したヒモ4と、布団を2枚上下に重ね合わせた場合に該布団同士を支持固定するために一方の布団の四隅にそれぞれ設けられている対となるボタン30、40と、布団を2枚上下に重ね合わせた場合に該布団同士を支持固定するために他方の布団の四隅にそれぞれ設けられていて布団の一方の面にはオス接合部50aが面し、他方の面にはメス接合部50bが面するオス・メス両用ボタン50とで前記ズレ防止手段を構成し、前記ヒモ4を上下の布団の間であって嵌着したボタン40、50より内方に位置させていることを特徴としている。
【0019】
請求項11に記載のカバーと布団のズレ防止装置では、前記ズレ防止手段を構成するヒモ4をカバー1の予め形成されている穴3の付近に配設し、前記ヒモ4の一端4aをカバー1の内側面に固着すると共に、ヒモ4の他端4bを前記穴3を介してカバー1の外側面に固着していることを特徴としている。
【発明の効果】
【0020】
本発明の請求項1に記載のカバーと布団のズレ防止装置によれば、布団とカバー1とのズレを防止するズレ防止手段を設けているので、使用中の寝返りなどをうってもカバー1と布団とのズレを防止し、もって使用者に不快感を与えることもない。
【0021】
請求項2に記載のカバーと布団のズレ防止装置によれば、カバー1のヒモ4と布団のヒモ17とを結び付けるようにしているので、使用中の寝返りなどをうってもカバー1と布団とのズレを防止し、もって使用者に不快感を与えることもない。また、カバー1の予め開口してある穴3を利用して布団のヒモ17を外部へ引き出してヒモ4と結ぶようにしているので、簡単で低コストなズレ防止機構を提供することができる。
【0022】
請求項3に記載のカバーと布団のズレ防止装置によれば、カバー1のボタン30と布団のボタン40を嵌着しているので、使用中の寝返りなどをうってもカバー1と布団とのズレを防止し、もって使用者に不快感を与えることもない。また、カバー1の予め開口してある穴3を利用してボタン30、40を嵌着することができるので、簡単で低コストなズレ防止機構を提供することができる。
【0023】
請求項4に記載のカバーと布団のズレ防止装置によれば、カバー1のヒモ4の先端のボタン30と布団のボタン40を嵌着しているので、使用中の寝返りなどをうってもカバー1と布団とのズレを防止し、もって使用者に不快感を与えることもない。また、カバー1の予め開口してある穴3を利用してボタン30、40を嵌着することができるので、簡単で低コストなズレ防止機構を提供することができる。
【0024】
請求項5に記載のカバーと布団のズレ防止装置によれば、ヒモ4を上下の布団の間であって嵌着したボタン30、40より内方に位置させているので、ヒモ4がボタン30、40に係止された状態となり、使用中の寝返りなどをうってもカバー1と布団とのズレを防止し、もって使用者に不快感を与えることもない。また、カバー1の予め開口してある穴3を利用してボタン30、40を嵌着したりヒモ4を動かすことができるので、簡単で低コストなズレ防止機構を提供することができる。
【0025】
請求項6に記載のカバーと布団のズレ防止装置によれば、ヒモ4を上下の布団の間であって嵌着したボタン30、40より内方に位置させているので、ヒモ4がボタン30、40に係止された状態となり、使用中の寝返りなどをうってもカバー1と布団とのズレを防止し、もって使用者に不快感を与えることもない。また、カバー1の予め開口してある穴3を利用してボタン30、40を嵌着したりヒモ4を動かすことができるので、簡単で低コストなズレ防止機構を提供することができる。
【0026】
請求項7に記載のカバーと布団のズレ防止装置によれば、1枚の布団のコーナー部分を折り返して各四隅のボタン30、40同士を嵌着した際に、前記ヒモ4を内側の折り返し部分と前記ボタン30、40との間に位置させているので、布団のコーナー部分の折り返し部分とボタン30、40との間にヒモ4が係止された状態となり、使用中の寝返りなどをうってもカバー1と布団とのズレを防止し、もって使用者に不快感を与えることもない。また、カバー1の予め開口してある穴3を利用してボタン30、40を嵌着したりヒモ4を動かすことができるので、簡単で低コストなズレ防止機構を提供することができる。
【0027】
請求項8に記載のカバーと布団のズレ防止装置によれば、ヒモ4を上下の布団の間であって嵌着したオス・メス両用ボタン50より内方に位置させているので、ヒモ4がオス・メス両用ボタン50に係止された状態となり、使用中の寝返りなどをうってもカバー1と布団とのズレを防止し、もって使用者に不快感を与えることもない。また、カバー1の予め開口してある穴3を利用してオス・メス両用ボタン50を嵌着したりヒモ4を動かすことができるので、簡単で低コストなズレ防止機構を提供することができる。
【0028】
請求項9に記載のカバーと布団のズレ防止装置によれば、ヒモ4を内側の折り返し部分と前記オス・メス両用ボタン50との間に位置させているので、布団のコーナー部分の折り返し部分とオス・メス両用ボタン50との間にヒモ4が係止された状態となり、使用中の寝返りなどをうってもカバー1と布団とのズレを防止し、もって使用者に不快感を与えることもない。また、カバー1の予め開口してある穴3を利用してオス・メス両用ボタン50を嵌着したりヒモ4を動かすことができるので、簡単で低コストなズレ防止機構を提供することができる。
【0029】
請求項10に記載のカバーと布団のズレ防止装置によれば、ヒモ4を上下の布団の間であって嵌着したボタン40、50より内方に位置させているので、ヒモ4がボタン40、50に係止された状態となり、使用中の寝返りなどをうってもカバー1と布団とのズレを防止し、もって使用者に不快感を与えることもない。また、カバー1の予め開口してある穴3を利用してボタン40、50を嵌着したりヒモ4を動かすことができるので、簡単で低コストなズレ防止機構を提供することができる。
【0030】
請求項11に記載のカバーと布団のズレ防止装置によれば、ズレ防止手段を構成するヒモ4をカバー1の予め形成されている穴3の付近に配設し、前記ヒモ4の一端4aをカバー1の内側面に固着すると共に、ヒモ4の他端4bを前記穴3を介してカバー1の外側面に固着しているので、カバー1を表返しても、裏返してもヒモ4の一端4aは内側面あるいは外側面に位置し、ヒモ4の他端4bは外側面あるいは内面に位置することになる。これにより、カバー1を表返しても、あるいは裏返してもカバー1の表裏に関係なく、後述するようにヒモ4とボタン30、40、50や布団との折り返し部分に対して係止されるようにして、カバー1と布団とのズレを確実に防止できるようにしている。
【0031】
また、請求項5〜請求項11においては、布団同士を重ね合わせた場合の該布団の支持固定用のボタン30、40、50を利用して、カバー1の予め開口してある穴3の付近にヒモ4を設けて、該ヒモ4とボタン30、40、50とで布団とカバー1のズレを防止しているので、簡単な構成で低コストに提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1〜図3において、布団は掛布団、肌布団、敷布団等の種類は問わないものであり、説明の便宜上掛布団10を例として説明する。
【0033】
掛布団10を覆うカバー1は図3に示すように、基本的には上下2枚の生地を重ね合わせて周囲を糸にて縫合するものであり、カバー1の一辺には大きな掛布団10の出し入れ用の開口部2が形成されている。また、カバー1の四隅には綿屑、ホコリ、ゴミ等を除去するための穴3がそれぞれ形成されており、この穴3の近辺に帯状のヒモ4の基部が縫合されている。
なお、上記開口部2及び穴3の部分以外のカバー1の周縁部は糸5によって二本針でミシン掛けして縫合されていて、カバー1全体は袋状に形成されている。
【0034】
一方、カバー1内に開口部2を介して納装される掛布団10の四隅にも上記ヒモ4と対応した帯状のヒモ17の基部が縫い付けてある。カバー1内に掛布団10を入れた後、掛布団10の四隅がカバー1の四隅にそれぞれ来るように整復作業を行なう。
そして、掛布団10の四隅のヒモ17をカバー1の穴3から引き出して、ヒモ4、17同士を結ぶことで、カバー1と掛布団10との寝返りなどの使用中のズレを確実に防止することができる。
【0035】
このように、掛布団10のヒモ17と、カバー1のヒモ4とを結び付けることで、カバー1と掛布団10のズレを防止でき、そのため、カバー1と掛布団10とがずれないので、使用者に不快感を与えることもない。また、カバー1の穴3は予め形成されているので、この穴3を利用しているものであり、単に穴3付近にヒモ4を付けるだけという簡単な構成であり、コストも安価にでき、しかも簡単なズレ防止機構を提供することができる。
すなわち、カバー1の予め開口してある穴3を利用して布団のヒモ17を外部へ引き出してヒモ4と結ぶようにしているので、簡単で低コストなズレ防止機構を提供することができる。
【0036】
(第2の実施の形態)
図4及び図5に第2の実施形態を示す。本実施形態はカバー1と掛布団10とはボタンにて着脱自在に嵌着するようにしたものである。カバー1の四隅の穴3の付近にはオスボタン30をそれぞれ配し、掛布団10の四隅にはこのオスボタン30と着脱自在に嵌着するメスボタン40をそれぞれ配している。なお、カバー1と掛布団10とは分かり易いように並べて描いている。
カバー1の上面にはオスボタン30の頭部30aが面し、カバー1内にはオスボタン30のオス接合部30bが面している。また、掛布団10のヘムに設けたメスボタン40の上面はメス接合部40bが面し、掛布団10の下面側に頭部40aが面している。なお、メスボタン40のメス接合部40bには分かり易いように多数のドットで描いている。
【0037】
カバー1内に開口部2を介して掛布団10を入れた後、穴3に手を入れてカバー1内でオスボタン30のオス接合部30bをメスボタン40のメス接合部40bに嵌着する。これにより、カバー1と掛布団10の四隅はオスボタン30とメスボタン40とで固定されることになり、カバー1と掛布団10のズレを防止でき、先の実施形態と同様の効果を奏するものである。
また、オスボタン30とメスボタン40との構成だけであり、特に、カバー1の予め開口してある穴3を利用してボタン30、40を嵌着することができるので、カバー1と掛布団10のズレ防止機構を提供でき、安価にすることができる。なお、カバー1側にメスボタン40を、掛布団10側にオスボタン30を設けるようにしても良い。
【0038】
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態を図6及び図7に示す。この実施形態では、掛布団10側は図4に示すのと同じであるが、カバー1の穴3の付近に設けたヒモ4の先端にオスボタン30を設けたものである。カバー1内に掛布団10を入れた後、ヒモ4の先端を穴3に入れてオスボタン30とメスボタン40を嵌着する。これにより簡単な構成でもってカバー1と掛布団10のズレを防止することができる。
【0039】
なお、上記第1、第2の実施形態において、カバー1側に設けたヒモ4は、外側に付けた状態を示しているが、このヒモ4をカバー1内に設けても良く、先の実施形態と同様の効果を奏するものである。特に、カバー1の予め開口してある穴3を利用してボタン30、40を嵌着することができるので、簡単で低コストなズレ防止機構を提供することができる。
【0040】
(第4の実施の形態)
図8はカバー1の斜視図を示しており、基本的には図3に示すのと同じであるが、カバー1の四隅に開口した穴3の長手方向に沿ってヒモ4を装着している。また、開口部2の上下には3本のヒモ6の基部を縫合しており、それぞれ上下のヒモ6を結ぶことで、内部の布団が出ないようにしている。
【0041】
図9に示すように、ヒモ4の一端4aをカバー1の内面に縫合し、ヒモ4の他端4bをカバー1の外側面に縫合している。これは、カバー1を裏返した場合に、ヒモ4のカバー1への装着状態が表裏対称となるようにしているためである。カバー1は、洗濯等において乾燥後に表裏がどちらになっても使用できるようにしているものであり、ヒモ4の一端4aをカバー1の内側面に縫合し、ヒモ4の他端4bをカバー1の外側面に縫合していることで、カバー1を表返しても、裏返してもヒモ4の一端4aは内側面あるいは外側面に位置し、ヒモ4の他端4bは外側面あるいは内面に位置することになる。
これにより、カバー1を表返しても、あるいは裏返してもカバー1の表裏に関係なく、後述するようにヒモ4とボタン30、40、50や布団との折り返し部分に対して係止されるようにして、カバー1と布団とのズレを確実に防止できるようにしている。
【0042】
また、ヒモ4を伸ばした状態で縫合しているが、弛んだような状態でヒモ4をカバー1に取り付けるようにしても良い。なお、カバー1及びヒモ4自体は生地で構成されているため、柔らかく、そのため、どのような付け方でも良い。
【0043】
また、図10はヒモ6の取り付け状態を示し、1本の帯状の生地を途中で折り返して両端部6a、6bにてカバー1の生地を挟持する形で縫合するようになっている。なお、ヒモ6の一方の端部6aは、他方の端部6bより長くして全体を縫合している。また、ヒモ6の上下は図では空間を設けた状態で描いているが、実際には両側を長手方向に沿って縫合し、1枚のヒモ6として形成している。
【0044】
また、図11に示すように、ヒモ4をカバー1内に縁部に沿って取り付けるようにしても良く、また、図12に示すように、ヒモ4をカバー1内に斜めに取り付けるようにしても良い。なお、図11及び図12において、ヒモ4はその両端をカバー1の内側面に縫合して固定してある。
【0045】
以下は、図9に示すカバー1の穴3の内側にかけて設けたヒモ4にて布団を係止するための実施形態について説明する。図13は肌布団20の上に掛布団10を重ね合わせた後にカバー1内に入れて、ズレを防止するようにしたものである。
すなわち、肌布団20の四隅には、上面をメス接合部40bとしたメスボタン40をそれぞれ配し、掛布団10の四隅には、下面をオス接合部30bとしたオスボタン30をそれぞれ配している。
【0046】
肌布団20の上に掛布団10を重ね合わせて、各オスボタン30とメスボタン40とを嵌着し、カバー1内に入れる。そして、カバー1の穴3から手を入れて両ボタン30、40を一旦外し、ヒモ4を掛布団10と肌布団20との間に入れると共に、両ボタン30、40より内方へヒモ4を動かして両ボタン30、40を再度嵌着させる。
図14はこの状態を示し、両ボタン30、40よりヒモ4が内側に来ていて、掛布団10等が内方に動いた場合、ボタン30、40がヒモ4に係止された状態となっているので、カバー1も同時に動く。そのため、掛布団10等がカバー1と離れて動くことはなく、カバー1と掛布団10のズレを防止することができる。これにより使用者に不快感を与えない等の上記先の実施形態と同様の効果を奏するものである。また、カバー1の予め開口してある穴3を利用してボタン30、40を嵌着することができるので、簡単で低コストなズレ防止機構を提供することができる。
【0047】
なお、肌布団20あるいは掛布団10を先にカバー1内に入れた後に、掛布団10あるいは肌布団20を入れて、ヒモ4をボタン30、40より内方に動かした後に両ボタン30、40を止めるようにしても良い。
【0048】
(第5の実施の形態)
次に、第5の実施形態について説明する。ところで、冬場などの寒さの程度により2枚の布団同士を重ね合わせたい場合があり、掛布団10と肌布団20は従来より重ね合わせができるものの、同一の種類である肌布団20と肌布団20とは重ね合わせが出来ないという問題があった。
【0049】
すなわち、掛布団10側には例えばオスボタンを装着し、肌布団20側には例えばメスボタンを装着している場合には、種類の異なる掛布団10と肌布団20とはオスボタンとメスボタンで嵌着して両布団の固定が可能である。しかし、肌布団20同士を重ね合わせてボタンで固定しようとしても、肌布団20はメスボタン同士のため、種類が同一の肌布団20同士は重ね合わせて固定することができないという問題があった。
【0050】
そこで、本実施形態では、種類が異なる布団同士はもちろん、種類が同一の布団同士でも重ね合わせた場合にボタンにて上下の布団を固定できるようにすると共に、布団同士の固定用のボタンを利用することで、布団とカバー1とのズレをも防止するようにしたものである。
【0051】
図15(a)は掛布団10の平面図を示し、図15(b)は該掛布団10の断面図を示している。また、図16は掛布団10の背面図(裏面)を示している。
なお、肌布団20の場合も同様であり、肌布団20に対して掛布団10の方が厚めの場合も、また、掛布団10でも肌布団20に対してほぼ同じ厚めの場合や、逆に薄めの場合もある。図15及び図16では掛布団10として説明するが、肌布団20の場合も同様である。
【0052】
掛布団10は周知のように、表地11と裏地12との間に中綿13が装填されており、周囲は所定の寸法幅、例えば4cm幅のヘム部14が形成されている。このヘム部14は表地11と裏地12のみ、あるいは表地11と裏地12の両面に掛けてヘム布を縫合して形成する場合もある。このヘム部14の内部には中綿13は装填されていない。
ヘム部14以外は表地11と裏地12とを糸15にて縫合し、内部の中綿13がずれないように例えば格子状にキルティング加工を施している。
【0053】
掛布団10の四隅のヘム部14にオスボタン30とメスボタン40とが並べて装着されており、この例では外側にオスボタン30を、内側にメスボタン40を斜めに設けている。このオスボタン30及びメスボタン40共にその頭部30a、40aを表面側に配している。
そして、図16に示すように、掛布団10の裏面側にオスボタン30及びメスボタン40のオス接合部30bとメス接合部40bが配された形となっている。また、上記と同様にオスボタン30のオス接合部30b、メスボタン40のメス接合部40bには分かり易いように多数のドットで描いている。
【0054】
オスボタン30とメスボタン40の配置は、斜めに限らず、上下方向や横方向に配置したり、あるいは図15の場合とは逆の斜め方向に配置しても良いものである。また、オスボタン30とメスボタン40との位置を逆にして配置しても良い。
【0055】
次に、2枚の布団を重ね合わせた場合の布団同士の支持固定(連結)について具体的に説明していく。図17は同一の種類の場合、すなわち、肌布団20同士を重ね合わせた場合であり、肌布団20の表面は共に、オスボタン30の頭部30a、メスボタン40の頭部40aが位置しているので、上下の肌布団20をそのまま重ね合わせてもオスボタン30とメスボタン40同士する嵌着(接合)ことができない。
そこで、図18に示すように、下側の肌布団20のコーナー部分をそれぞれ折り返して、オスボタン30とメスボタン40のオス接合部30bとメス接合部40bを表面側に位置させる。
【0056】
これにより、上側の肌布団20のオスボタン30とメスボタン40のオス接合部30b及びメス接合部40bと、下側のオスボタン30とメスボタン40のオス接合部30b及びメス接合部40bとがそれぞれ対向することになる。この場合、オスボタン30のオス接合部30bと、メスボタン40のメス接合部40bとがそれぞれ接合可能に対向しているので、どちらのボタンで接合しても良いが、両方のボタン30、40共に接合させることで、支持固定を強固にすることができる。
【0057】
このようにして本実施形態では、肌布団20同士という同一の種類の布団であっても、上下のオスボタン30とメスボタン40とを接合することで、上下の肌布団20同士を着脱自在に支持固定することができる。これにより、寝返りをうっても上下の肌布団20がずれることはない。
【0058】
また、従来のように肌布団20を180°回転させることなく、肌布団20同士をそのまま(図17に示す下側の肌布団20の表裏を逆にして重ね合わせた場合)、あるいはコーナー部分を折り返すだけでオスボタン30とメスボタン40を接合することができる。したがって、病院やホテルなどにおいて多数の布団を重ね合わせる場合には、短時間の作業で行なうことができ、作業効率を向上させることができる。
さらに、病室内に多数のベッドがある場合で、ベッドの周囲にあまり空間が無い場合でも、軽作業で且つ効率良く布団の重ね合わせ作業を行なうことができる。
【0059】
図19は、先の重ね合わせた上下2枚の肌布団20をカバー1内に入れて、上下の肌布団20の間にヒモ4を入れると共に、両ボタン30、40の間にヒモ4を位置させた状態を示している。ヒモ4をオスボタン30とメスボタン40との間に動かす方法は、上下の肌布団20をボタン30、40で止めてからカバー1内に入れた後に、両ボタン30、40を外してから動かしても良い。また、両ボタン30、40を嵌着させずにカバー1内に入れ、両ボタン30、40の間にヒモ4を動かした後に、両ボタン30、40を止めるようにしても良い。
【0060】
これにより、肌布団20が動いてもヒモ4がボタン30、40に係止された状態となり、カバー1も同時に動くので、カバー1と肌布団20とはずれるのを防止することができて、使用者に不快感を与えることはない。このようにして、布団同士を重ね合わせた場合の該布団の支持固定用のボタンを利用し、カバー1の四隅に予め開口されている穴3の付近にヒモ4を設けることで、ボタン30、40とヒモ4とで布団とカバーとのズレを防止することができる。
また、カバー1の予め開口してある穴3を利用してボタン30、40を嵌着したりヒモ4を動かすことができるので、簡単で低コストなズレ防止機構を提供することができる。
【0061】
図20は、肌布団20が1枚のみの場合であり、この場合は肌布団20をカバー1内に入れた後に、外側のオスボタン30を折り返すと、該オスボタン30のオス接合部30bと内側のメスボタン40のメス接合部40bとが対向して両ボタン30、40を止めることができる。
したがって、カバー1のヒモ4を内側に入れながら肌布団20のコーナー部分を折り返すことで、肌布団20のコーナー部分でカバー1のヒモ4を係止することができる。これにより、カバー1と肌布団20とのズレを防止することができる。また、カバー1の予め開口してある穴3を利用してボタン30、40を嵌着したりヒモ4を動かすことができるので、簡単で低コストなズレ防止機構を提供することができる。
【0062】
また、2枚の肌布団20を重ね合わせて使用している場合に、下側の肌布団20の裏面が汚れてきた場合などは、図21に示すように、図17の状態から下側の肌布団20を裏返して使用する。この場合、下側の肌布団20を裏返すとオスボタン30とメスボタン40のオス接合部30bとメス接合部40bが上面に位置することになり、上下の肌布団20を重ね合わせて接合する場合、先の実施形態とは異なり肌布団20のコーナー部分を折り返すことなくオスボタン30とメスボタン40とを接合することができる。
【0063】
そして、図22に示すように、上下2枚の肌布団20をカバー1内に入れた後に、上記の場合と同様に上下の肌布団20の間にカバー1のヒモ4を入れると共に、オスボタン30の内方に来るようにカバー1のヒモ4を動かして、カバー1と肌布団20とのズレの防止を行なうことができる。
【0064】
図23は肌布団20のコーナー部分にオス・メス両用ボタン50を1個装着した場合である。このオス・メス両用ボタン50は図24(特に図24(b))に示すような構造となっており、ヘム部14の上下からオス部51とメス部53とを嵌着させており、オス部51の上面には突部52が形成され、また、メス部53には凹部54が凹設されている。
上記オス部51の突部52がメスボタン40のメス接合部40bと着脱自在に接合するようになっており、また、メス部53の凹部54がオスボタン30のオス接合部30bと着脱自在に接合するようになっている。
【0065】
ここで、図24(a)に示すように、オス・メス両用ボタン50の突部52をオス接合部50aとして黒丸で表示する。また、凹部54をメス接合部50bとして白丸で表示する(図24(c)参照)。
図23(a)は肌布団20の平面図(表面)を示し、同図(b)は肌布団20の背面図(裏面)を示しており、肌布団20の表面側にオス接合部50aが、裏面側にメス接合部50bが位置するようにオス・メス両用ボタン50を肌布団20の四隅に配置している。
【0066】
図25は前記オス・メス両用ボタン50を装着した肌布団20同士を上下に重ね合わせて連結する場合を示しており、上側の肌布団20のオス・メス両用ボタン50の下面はメス接合部50bとなっており、下側の肌布団20のオス・メス両用ボタン50の上面はオス接合部50aとなっている。
そのため、肌布団20を上下にそのまま重ね合わせた状態で上下のオス・メス両用ボタン50を嵌着するだけで、上下の肌布団20を支持固定することができる。
【0067】
図26はオス・メス両用ボタン50で2枚の肌布団20を重ね合わせてカバー1内に入れた後に、上下の肌布団20の間であってオス・メス両用ボタン50より内方にカバー1のヒモ4を動かし、両オス・メス両用ボタン50を止めることで、ヒモ4をオス・メス両用ボタン50に係止した状態を示している。
これにより先の実施形態と同様にカバー1と肌布団20とのズレを防止することができる。また、カバー1の予め開口してある穴3を利用してオス・メス両用ボタン50を嵌着したりヒモ4を動かすことができるので、簡単で低コストなズレ防止機構を提供することができる。
【0068】
図27及び図28は、1枚の肌布団20をカバー1内に入れてズレを防止するようにしたものであり、この場合は肌布団20の四隅に一対のオス・メス両用ボタン50を装着している。すなわち、一方のオス・メス両用ボタン50はオス接合部50aを上面に配し、他方のオス・メス両用ボタン50はメス接合部50bを上面に配したものである。なお、オス・メス両用ボタン50を一対並設した肌布団20同士を重ね合わせて使用しても良いのはもちろんである。
【0069】
図28に示すように、肌布団20をカバー1内に入れた後に、カバー1のヒモ4を両ボタン50、50の間に位置させ、肌布団20のコーナー部分を折り返して両ボタン50、50を嵌着させることで、ヒモ4を肌布団20のコーナー部分で係止することができる。
これにより先の実施形態と同様にカバー1と肌布団20とのズレを防止することができる。また、カバー1の予め開口してある穴3を利用してオス・メス両用ボタン50を嵌着したりヒモ4を動かすことができるので、簡単で低コストなズレ防止機構を提供することができる。
【0070】
図29は上側の肌布団20にはオスボタン30とメスボタン40を装着した場合で、下側の肌布団20にはオス・メス両用ボタン50を装着した場合を示している。この2枚の肌布団20を重ね合わせる場合、図29に示すように、下側の肌布団20のオス・メス両用ボタン50の上面はオス接合部50aとなっており、上側の肌布団20のオスボタン30とメスボタン40の下面はオス接合部30bとメス接合部40bの両方が対向している。したがって、そのまま上側の肌布団20のメス接合部40bと下側の肌布団20のオス接合部50aとを嵌着させることで、上下の肌布団20同士を着脱自在に支持固定することができる。この場合、上下の肌布団20のコーナー部分を折り返すことなく両ボタン40、50を嵌着させることができる。
【0071】
そして、図30に示すように、上下2枚の肌布団20をカバー1内に入れて該カバー1のヒモ4を上下の肌布団20の間に入れると共に、メスボタン40より内方に動かしてメスボタン40とオス・メス両用ボタン50を止めることで、ヒモ4をメスボタン40側に係止することができる。
これにより先の実施形態と同様にカバー1と肌布団20とのズレを防止することができる。また、カバー1の予め開口してある穴3を利用してボタン40、50を嵌着したりヒモ4を動かすことができるので、簡単で低コストなズレ防止機構を提供することができる。
【0072】
なお、本実施形態においては、布団同士を重ね合わせた場合の該布団の支持固定用のボタン30、40、50を利用して、カバー1の予め開口してある穴3の付近にヒモ4を設けて、該ヒモ4とボタン30、40、50とで布団とカバー1のズレを防止しているので、簡単な構成で低コストに提供することができる。
【0073】
なお、カバー1の穴3の開口位置として、先の説明ではカバー1の長い方の縁の長手方向に沿って形成していたが、短い方の縁に沿って形成したり、あるいはカバー1のコーナー部分を斜めにカットする形で穴3を形成するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の第1の実施の形態における掛布団の平面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるカバーの平面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるカバーの斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態におけるカバーと掛布団の平面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態における掛布団をカバー内に入れた後にボタン止めした状態を示す平面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態における掛布団の平面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態におけるカバーの平面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態におけるカバーの斜視図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態におけるカバーの要部拡大斜視図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態におけるヒモの取り付け状態を示す要部拡大断面図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態におけるヒモの他の取り付け状態を示す図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態におけるヒモの更に他の取り付け状態を示す図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態における掛布団と肌布団の平面図である。
【図14】本発明の第4の実施の形態における掛布団等をカバーに入れた状態の平面図である。
【図15】(a)(b)は本発明の第5の実施の形態における掛布団(肌布団)の平面図及び断面図である。
【図16】本発明の第5の実施の形態における掛布団の背面図である。
【図17】本発明の第5の実施の形態におけるオスボタンとメスボタンを設けた肌布団同士を重ね合わせる場合の説明図である。
【図18】本発明の第5の実施の形態におけるオスボタンとメスボタンを設けた肌布団同士を重ね合わせる場合の説明図である。
【図19】本発明の第5の実施の形態における上下2枚の肌布団をカバーに入れた状態を示す図である。
【図20】本発明の第5の実施の形態における1枚の肌布団をカバーに入れた状態を示す図である。
【図21】本発明の第5の実施の形態における下側の肌布団を裏返して重ね合わせる場合の説明図である。
【図22】本発明の第5の実施の形態における2枚の肌布団をカバーに入れた状態を示す図である。
【図23】(a)(b)本発明の第5の実施の形態におけるオス・メス両用ボタンを設けた場合の肌布団の平面図及び背面図である。
【図24】(a)〜(c)は本発明の第5の実施の形態におけるオス・メス両用ボタンの構成を示す図である。
【図25】本発明の第5の実施の形態におけるオス・メス両用ボタンを設けた肌布団同士を重ね合わせる場合の説明図である。
【図26】本発明の第5の実施の形態におけるオス・メス両用ボタンを設けた2枚の肌布団をカバーに入れた状態を示す図である。
【図27】本発明の第5の実施の形態におけるオス・メス両用ボタンを一対設けた場合の肌布団の平面図である。
【図28】本発明の第5の実施の形態におけるオス・メス両用ボタンを設けた1枚の肌布団をカバーに入れた状態を示す図である。
【図29】本発明の第5の実施の形態における本発明の実施の形態におけるオスボタンとメスボタンを設けた肌布団とオス・メス両用ボタンを設けた肌布団を重ね合わせる場合の説明図である。
【図30】本発明の第5の実施の形態における2枚の肌布団をカバーに入れた状態を示す図である。
【符号の説明】
【0075】
1 カバー
3 穴
4 ヒモ
10 掛布団
20 肌布団
30 オスボタン
30b オス接合部
40 メスボタン
40b メス接合部
50 オス・メス両用ボタン
50a オス接合部
50b メス接合部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
布団と、この布団を入れる袋状のカバー(1)とを備え、前記布団とカバー(1)とのズレを防止するズレ防止手段を設けていることを特徴とするカバーと布団のズレ防止装置。
【請求項2】
前記カバー(1)の四隅には予め穴(3)がそれぞれ形成されており、この穴(3)の付近に設けたヒモ(4)と、前記布団の四隅に設けたヒモ(17)とで前記ズレ防止手段を構成し、前記ヒモ(4)とヒモ(17)とを結び付けるようにしていることを特徴とする請求項1に記載のカバーと布団のズレ防止装置。
【請求項3】
前記カバー(1)の四隅には予め穴(3)がそれぞれ形成されており、この穴(3)の付近に設けたボタン(30)と、このボタン(30)と対になり前記布団の四隅に設けたボタン(40)とで前記ズレ防止手段を構成し、前記ボタン(30)(40)同士を嵌着していることを特徴とする請求項1に記載のカバーと布団のズレ防止装置。
【請求項4】
前記カバー(1)の四隅には予め穴(3)がそれぞれ形成されており、この穴(3)の付近に設けたヒモ(4)の先端に装着されているボタン(30)と、このボタン(30)と対になり前記布団の四隅に設けたボタン(40)とで前記ズレ防止手段を構成し、前記ボタン(30)(40)同士を嵌着していることを特徴とする請求項1に記載のカバーと布団のズレ防止装置。
【請求項5】
前記カバー(1)の四隅には予め穴(3)がそれぞれ形成されており、この穴(3)の付近に両端(4a)(4b)を該カバー(1)に固着したヒモ(4)と、
布団を2枚上下に重ね合わせた場合に該布団同士を支持固定するために上下の布団の四隅にそれぞれ設けられている対となるボタン(30)(40)とで前記ズレ防止手段を構成し、
前記ヒモ(4)を上下の布団の間であって嵌着したボタン(30)(40)より内方に位置させていることを特徴とする請求項1に記載のカバーと布団のズレ防止装置。
【請求項6】
前記カバー(1)の四隅には予め穴(3)がそれぞれ形成されており、この穴(3)の付近に両端(4a)(4b)を該カバー(1)に固着したヒモ(4)と、
布団を2枚上下に重ね合わせた場合に該布団同士を支持固定するために布団の四隅にそれぞれ並設されている一対のオスボタン(30)とメスボタン(40)とで前記ズレ防止手段を構成し、
前記ヒモ(4)を上下の布団の間であって嵌着したボタン(30)(40)より内方に位置させていることを特徴とする請求項1に記載のカバーと布団のズレ防止装置。
【請求項7】
1枚の布団のコーナー部分を折り返して各四隅のボタン(30)(40)同士を嵌着した際に、前記ヒモ(4)を内側の折り返し部分と前記ボタン(30)(40)との間に位置させていることを特徴とする請求項6に記載のカバーと布団のズレ防止装置。
【請求項8】
前記カバー(1)の四隅には予め穴(3)がそれぞれ形成されており、この穴(3)の付近に両端(4a)(4b)を該カバー(1)に固着したヒモ(4)と、
布団を2枚上下に重ね合わせた場合に該布団同士を支持固定するために上下の布団の四隅にそれぞれ設けられていて布団の一方の面にはオス接合部(50a)が面し、他方の面にはメス接合部(50b)が面するオス・メス両用ボタン(50)とで前記ズレ防止手段を構成し、
前記ヒモ(4)を上下の布団の間であって嵌着したオス・メス両用ボタン(50)より内方に位置させていることを特徴とする請求項1に記載のカバーと布団のズレ防止装置。
【請求項9】
前記カバー(1)の四隅には予め穴(3)がそれぞれ形成されており、この穴(3)の付近に両端(4a)(4b)を該カバー(1)に固着したヒモ(4)と、
布団を2枚上下に重ね合わせた場合に該布団同士を支持固定するために上下の布団の四隅にそれぞれオス接合部(50a)とメス接合部(50b)とが並設されていて布団の一方の面にはオス接合部(50a)が面し、他方の面にはメス接合部(50b)が面する一対のオス・メス両用ボタン(50)とで前記ズレ防止手段を構成し、
1枚の布団のコーナー部分を折り返して各四隅のオス・メス両用ボタン(50)同士を嵌着した際に、前記ヒモ(4)を内側の折り返し部分と前記オス・メス両用ボタン(50)との間に位置させていることを特徴とする請求項1に記載のカバーと布団のズレ防止装置。
【請求項10】
前記カバー(1)の四隅には予め穴(3)がそれぞれ形成されており、この穴(3)の付近に両端(4a)(4b)を該カバー(1)に固着したヒモ(4)と、
布団を2枚上下に重ね合わせた場合に該布団同士を支持固定するために一方の布団の四隅にそれぞれ設けられている対となるボタン(30)(40)と、
布団を2枚上下に重ね合わせた場合に該布団同士を支持固定するために他方の布団の四隅にそれぞれ設けられていて布団の一方の面にはオス接合部(50a)が面し、他方の面にはメス接合部(50b)が面するオス・メス両用ボタン(50)とで前記ズレ防止手段を構成し、
前記ヒモ(4)を上下の布団の間であって嵌着したボタン(40)(50)より内方に位置させていることを特徴とする請求項1に記載のカバーと布団のズレ防止装置。
【請求項11】
前記ズレ防止手段を構成するヒモ4をカバー1の予め形成されている穴3の付近に配設し、前記ヒモ4の一端4aをカバー1の内側面に固着すると共に、ヒモ4の他端4bを前記穴3を介してカバー1の外側面に固着していることを特徴とする請求項1に記載のカバーと布団のズレ防止装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【公開番号】特開2006−20840(P2006−20840A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−201632(P2004−201632)
【出願日】平成16年7月8日(2004.7.8)
【出願人】(593232011)ワタキューセイモア株式会社 (2)
【Fターム(参考)】