説明

カムフライトを有するモジュラーコンベアベルト

ピンにより固定された、噛み合わされたリンク端により結合された、多数のモジュール列からなる型のモジュラープラスティックコンベアベルトは、フライトを動的に提供する為に、ベルトの底部の選択された場所にカム部材を有する。該カム部材は、好ましくは、2つの連続した接続ピボットピンに結合され、通常のベルト進行の間は、斜めの角度をもってベルトから下方に垂れ下がり、支持トラックに形成された溝を滑る。ベルトに沿って製品を移動する為に、持上げられたフライトが望ましい場所では、カム部材はトラック構造体と係合して、2つのモジュール列を屋根形状となる様に持ち上げて、フライトを形成する。フライトそのもの以外の場所では、支持トラック叉はプラットフォームに対して、ベルトが平らになる様に押さえつける為に、関与する2つのモジュール列の前方と後方の場所に、押し下げ装置が好ましくは備えられる。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本発明は、モジュラープラスティックコンベアベルト、具体的には、通常傾斜面に沿って搬送物を移送する為に、選定された位置にフライトを有するモジュラーベルトに関するものである。
【0002】
実質的にいかなる長さ、叉は幅の製作も可能であるという点において、プラスティックモジュールで形成されるコンベアベルトは大変用途が広く、またこのベルトには種々の付属品を装着することが出来る。付属品の一種が、フライトとして知られている。傾斜面上で搬送物を押し上げる装置を提供し、滞留を防止する為に、フライトモジュールは、通常いくつかの叉はすべてのモジュール列において、標準モジュールの代わりをする。或いは、フライトをモジュールに連結することも可能である。このフライトは食品業界にて多用されており、ポテトチップ、クラッカー、野菜類、果物、パン、及びその他の食品の移送に使用可能である。モジュラーフライト、叉はアッデッドオン型(added−on)のコンベアベルトフライトは、例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、及び特許文献5に開示されている。フライトは本来傾斜面での利用に使用されるが、前述のフライト付きベルトは、傾斜面と水平面の両方を通過することが多い。
【0003】
フライトの1つの問題叉は制約は、製品を除く為にベルトをこすらねばならない場合に、ベルトをこするのをフライトが妨害することである。オイルの付いた食品は、ベルトがローラーの周りを回転する場所においても、ベルトにしばしば付着し易いので、搬送物を除去する為に、ベルトをこすらねばならない。この様に、従来のフライトは、フライトが必要である状況において、叉は有用であると思われる状況において、多くの場合使用不可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第6,695,135号
【特許文献2】米国特許第6,554,129号
【特許文献3】米国特許第5,469,956号
【特許文献4】米国特許第5,413,211号
【特許文献5】米国特許第5,165,514号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、ベルトの進行中に動的にフライトを形成することであり、そのフライトは、搬送物がベルトからこすり落とされるべき場所ではなく、必要とされる場所に存在する。この一般的な機能を持ったフライトはこれまで提示されてきたが(オランダ特許第1021084号、2004年1月20日、において見られる様に)、ベルトが平らであることが必要である領域で、効果的に、かつ効率的に押し下げられていなかった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明により、必要とされるベルト進行の部分に、その様な動的なフライトが形成される。多数の結合されたモジュール列からなる型式のモジュラープラスティックコンベアベルトは、ベルトの底部表面上の選択された場所にカム部材を有する。カム部材は、好ましくは2つの連続した接続ピボットピンに接続され、通常のベルト進行の間、ある傾斜角度でベルトの下に垂れ下がり、支持トラックに形成された溝を滑る。上昇したフライトがベルトに沿って製品を移動させるのに望ましい進行場所を通じて、カム部材はトラック構造体に係合して上方向に傾斜した屋根様の形状に2つのモジュール列を持上げて、フライトを形成する。フライト自身の場所を除いて、支持トラック叉はプラットフォームにベルトを平らに保持する為に、好ましくは、押し下げ(hold-down)装置が、関係する2つのモジュール列の位置の前後に備えられ、これにより、移動するフライトの前と後で、ベルトが「テント状(tenting)」になるのを防止する。
【0007】
本発明の1つの好ましい形態では、モジュラープラスティックコンベアベルトは、搬送される製品に沿って移動する様に、動的に上昇したフライトを有し、同時に、製品の除去、またはクリーニングの為に、ベルト表面を平らにする。そのコンベアベルトは2つの連続した接続ピンでベルトの下部に接続されるカム部材を含み、該カム部材は、該カム部材の場所では上昇したフライトを形成しない様に、ベルトが通常の平面状にある時にベルトの進行方向に対して下向きにかつ後ろ向きに傾いている底面を有する。そのベルトは、ある間隔で離された位置にあり、通常平行の関係にある、前記2つの連続した接続ピンにより結合された、少なくとも2つのカム部材を含んでいる。この様に、コンベアベルトは、上昇したフライトが望まれないベルト進行の場所で各々のカム部材が溝に収まる様に、傾斜した各カム部材の側部にある、長く延びた縦溝を有する支持トラック叉はプラットフォームと連携が可能である。これにより、上昇していないベルトの表面から製品をこすりとること、叉はベルト表面をクリーニングすることが出来る。
ベルトの幅方向に上昇したフライトが望まれる場所では、該溝は基本的に存在せず、従って、カム部材の底面が旋回し、平らに、かつ基本的にトラック叉はプラットフォーム表面と水平になる様に上昇し、ベルトの幅全体にわたって1つの接続ピンを上方向に押し、この様にして、ベルトに沿って搬送物を動かす為に、2つの隣接したモジュール列からなる屋根の形状をした上昇したフライトが形成される。
【0008】
上に述べた様に、押し下げ装置(hold-down
devices)が、ベルト中の、カム部材の前方と後方に位置しており、上昇したフライトを形成する2つの隣接したモジュール列の前方と後方の両方で、トラック叉はプラットフォームに対してモジュール列を下に保持する為に、トラック叉はプラットフォームと係合している。好ましい実施形態において、押し下げ装置は、一対の連続した接続ピンによりコンベアベルトの底部に結合された構造体を含み、各々は、ベルトの進行時にトラック構造体の下で摩擦の少ない係合をする為に、通常ベルトを横断する軸上に、ベルトの底部の下にある間隔をとって位置するローラーを有する。押し下げ装置は、好ましくは、長手方向の張力を受けているベルトが「テント状」になることを防止する為に、上昇したフライトを形成する2つの隣接したモジュール列の直前と直後に位置している。コンベアベルトにおいて、その他の押し下げ装置が、例えば、特許第4,742,907号に開示されており、それは湾曲コンベアベルトにおける回転の外側での持ち上がり防止の為に、ベルト端を保持することを目的としている。端部押し下げ装置は、カムフライトと共に使用されると、ベルト幅を制約する欠点と、特に幅の広いベルトにおいて、本発明の押し下げ装置として有効でないという欠点を持つ。
【0009】
それ故、モジュラープラスティックコンベアベルトにおいて、フライトが必要とされるベルト進行の場所のみにフライトを形成し、他の場所ではベルトから製品をこすりとる、またはベルトをクリーニング出来る様にし、かつ、フライトの前後のベルトが「テント状」になるのを防止する為に、上昇したフライトの前方と後方の場所においては、トラック叉はプラットフォームに対してベルトを実質的に平らに押し下げることが、本発明の目的の1つである。添付の図面を参考にし、好ましい実施例についての以下の説明により、本発明のこれらの、及び他の、目的、利点、及び特徴は明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】2つの隣接したモジュール列にて形成された上昇したフライトを有する、本発明のコンベアベルト断面を概略的に示す斜視図である。
【図2】コンベアベルトの断面の下側を概略的に示す斜視図である。
【図3】ベルトをフライト形状に図示した、本発明によるカムフライト及び押し下げ装置を有するコンベアベルトのいくつかのモジュール列を概略的に示す側面図である。
【図4】カムフライトが上昇した位置にあるコンベアベルトの断面を示す側面図である。
【図5】上昇したフライトと共に、コンベアベルトと支持トラックの断面を示し、ベルトの為の押し下げ装置の具体例を例示する斜視図である。
【図6】ベルトの部分を示し、そして押し下げ装置を例示する横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、例えば、特許第5,706,934号及び5,613,597号に開示されている通常の型式のモジュラープラスティックコンベアベルトである、コンベアベルト10の断面を示す。また、ベルトの進行過程でベルトが支持されそして滑るところである、トラック叉は支持プラットフォーム12の断面が示されている。
【0012】
上記の様に、ベルト10と付属の支持プラットフォーム叉はトラックは、所望によりベルトが進行する部分を通ってベルトと共に進行する、製品係合フライト14叉はカムフライトを動的に提供する。接続ロッド叉はピン20により一体に結合されている、2つの隣接するモジュール列16と18によって、フライト14は形成されている。図1はベルトの簡略化した形状を示し、モジュール列16と18、並びに他のモジュール列22は、列あたり単一のモジュールにて構成されているとして概略的に示されている。その列は複数のモジュールを有することが可能であり、幅がほぼ6インチより広い様な、幅広の場合には、ほぼ常に、複数のモジュールを有する。最小幅のベルトは、列あたりただ1つのモジュールを有しても構わない。
【0013】
より幅の広いチャンネル26に向って開いている溝24と共に、トラック12が図1に図示されており、これの目的は他の図面を参照することにより理解される。図2から6は、ベルト10の図解された部分を示しており、また望む場所にカムフライト14を形成する為の、ベルトの底部の構造体を示している。この構造体はカム部材28と押し下げ装置30を備えている。幅方向に亘って、特に最小幅より幅が大きいベルトの幅方向にわたって、少なくとも1つ(幅が狭いベルトに対しては)、好ましくは2つ以上設けられているカム部材は、2つの連続した接続ピンの位置で、接続ピン20でベルトに結合されている。カム部材28の各々は、好ましくは平らである底部32を有し、叉は少なくとも2つ以上の接触点を持つ平面を定め、そして特に図3と4に示されるような2つのピボット位置34と36を定める。これらのピボット位置は図に示す様に脚部の端にあって良く、それによりカム部材は、図に示す様に一般にT−型であるか、または、後ろ方向にぶら下がった延長部38を有する又は有していない、本質的に堅固な三角形の様な、異なった形状であっても良い。カム部材28全体が三角形でありそして図2,3及び4に示さているものと同様な寸法の底部表面32をやはり定めていることが、これらの図から想定可能である。図示されている形状は、材料の観点においても、効率的である。
【0014】
図3は、フライト無しの形状において、搬送物をこすり落とす為、叉はベルトをクリーニングする為に、ベルトの上面が実質的に平らであり、カム部材28が底部、トラック接触面32を下向きに/後ろ向きに斜めに傾けて、ベルトの下に下っているのを示している。ベルトの進行方向が、図3と4に、矢印40にて示されている。上昇したフライトが望まれない、図3に示した状況の為に、トラック叉は支持プラットフォームには、カム部材28の各々に下向きに伸びている溝が備えられている。この様に、これらの図には示されていないが、溝は、例えば、ベルトから製品をこすり落とす為に、ベルト表面が平らでなければならない支持プラットフォームの部分にのみに存在する。しかし、カムフライトが持上げられるべき場所にベルトが到達した時、溝の端部とカム部材28は、図4に示す様に、上方に、底面が水平になる位置まで回される。滑らかな移行を行わせるために、トラックには勾配部叉は湾曲部をつけることが出来る。カム部材28がトラックと係合しているベルトの動きにより、カム結合された接続ピン20は上方に押されて、2つのモジュール列を、図示された、角度のついた屋根の様な結合状態へと持上げる。
【0015】
コンベアベルト10に存在する張力がある程度の場合は、1つの接続ピン20の持ち上がりが、ベルトを「テント状」にさせる傾向があることは明白である。
この条件では、図2,3、及び4に示されているリンク端42と近接している接続ピンは、少なくとも接続ピン20bにおいて、それほどではないにせよ、接続ピン20aにおいて、トラック12から持ち上がってしまう傾向にある。この為、押し下げ装置30が、好ましくはカムフライト14の直前と直後に備えられている。押し下げ装置はトラックの中へと下に伸びており、図1、及び図5,6に示す溝24とチャネル26により収納される。幅の広いチャネル26は、トラック構造体46の下部で係合する様に、押し下げ装置に好ましくは設けられている1つもしくは複数のローラー45のためのスペースを与える。図2から6に示される様に、各押し下げ装置は、一般に三角形のブラケット48を含み、該ブラケットは図示の様に2つの隣接する接続ピン上に固定され、ベルトの底部表面の下で距離を保ってある高さにある1つもしくは複数のローラー45を支持している。ローラー45は、一般に水平で、ベルトの進行方向に対して横断(tansverse)方向にある軸50上を回転する。これらのローラーは、ベルトを「テント状」にする傾向にあるベルト張力に関わらずに、ベルトモジュール列をトラックの近くへと押し下げる様に、トラック構造体46の底側部に低摩擦にて係合しており、その構造体の底部表面に沿って回転する。
【0016】
押し下げ装置30は、示されているものと異なった形状をとることが可能であることを理解されたい。ブラケット48は、側面より見て、一般にT型であるか、或いは、直方形、または他の形状でも良い。ローラーはブラケット48の片側のみにあっても良く、ローラーが好ましいが、所望により、極めて低摩擦でトラック構造体46と共に動く固定部材でも良い。もしローラーが使用されるなら、これらは鋼製シャフト(図示されていない)上のローラーベアリング付きのプラスティック製であることが好ましい。ブラケットは、好ましくは、ベルトモジュールを形成している材料と同様の材料であってもよい成型プラスティックで形成される。
【0017】
上述の様に、従来のモジュラープラスティックコンベアベルトは、ベルトの外端部に押し下げ装置を用いてきた。本発明によると、必要であれば、押し下げ装置を、ベルトの幅にわたって、数箇所の異なった場所に設けることが出来る。
【0018】
上に述べた構成の更なる利点は、カムフライトの結合が外されそしてベルトが直線状になる時、こすり落としの前に、ベルトから搬送物(特に油性の製品に関して)を離してガタガタさせる(jars)「スナップ」作用を起こすことが出来ることである。所望により、カムフライトの結合を外す前に、押し下げ装置を解放することによって、「スナップ」動作を、やはり起こすことが出来る。
【0019】
上述の好ましい具体例は、本発明の原理を説明しようとする意図であり、その範囲を限定するものではない。他の実施例やこれらの好ましい具体例に対する変形は当業者には自明であり、そして以下に述べる請求の範囲にて規定される本発明の精神または範囲から逸脱しない限り可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各モジュール列が、前方と引き続くモジュール列のリンク端と噛み合いそして接続ピンにより結合されたリンク端を前方と後方の端に有する1つ以上のベルトモジュールを有する、多数のモジュール列からなる型のモジュラープラスティックコンベアベルトにおいて、該ベルト上を搬送される製品と係合しそして該製品に沿って動く上昇したフライトを提供し、また製品の除去叉はクリーニングの為に該ベルト表面を平らにする能力を提供する為の改善法において;
該ベルトの下側で2つの連続した接続ピンによって結合された少なくとも1つのカム部材であって、該カム部材は、該ベルトが一般に平らな形状である時に、該ベルトの進行方向に関して、斜め下向き且つ後ろ向きに傾いた底面を有しており、該カム部材の位置で上昇したフライトを形成しない、該カム部材;及び
該ベルトの下で該トラック叉はプラットフォームと係合して、該上昇したフライトを形成する2つの隣接するモジュール列の前方と後方の双方で、トラック叉はプラットフォームに対して該モジュール列を押し下げる為の、該ベルトの該カム部材の前方と後方に位置する押し下げ装置;
を含み、
それによって、該コンベアベルトは、上昇したフライトが望まれない該ベルト進行上の部分で各カム部材が溝にはまる様に、傾いた各カム部材の場所で、長手方向の溝を有する支持トラック叉はプラットフォームと連携可能であり、上昇していないベルトの表面から搬送物をこすり落とすことにより該搬送物の除去を可能にし、叉は、ベルト表面を拭くことでクリーニングを可能にし、また、それによって、該ベルトの幅方向を横切って上昇したフライトが望ましい場所では、該溝は本質的に無く、その結果、該カム部材の底面は旋回しそして該トラック叉はプラットフォームの表面に沿って平らにそして本質的に水平方向に上昇し、該ベルトの幅方向に沿って1つの接続ピンを上方向に押し上げ、それにより、該搬送物を該ベルトに共に動かす為に、2つの隣接するモジュール列から屋根形状の上昇したフライトを形成し、該ベルトを該押し下げ装置により該上昇したフライトの前方と後方で一般に平らに保つ改善法。
【請求項2】
各々の押し下げ装置が、一対の連続した接続ピンにより、該コンベアベルトの底部側に結合された構造体を含み、そして、各々が、該ベルトが進行する時に、トラック構造体の下で係合する様に、該ベルトに対して一般に横断方向の軸上に位置しそして該ベルトの底部の下である間隔を持った位置にあるローラーを有する、請求項1の改善法。
【請求項3】
該押し下げ装置を収納するための溝を含むトラック叉はプラットフォームと組み合わせ、該ローラーは該溝の下に位置する、請求項2の改善法。
【請求項4】
該ローラーがモジュール列の直下になるように該押し下げ装置が該ベルトモジュール列に結合される、請求項1の改善法。
【請求項5】
該押し下げ装置が、上昇したフライトを形成している2つの隣接したモジュール列のすぐ前方と後方に位置する、請求項1の改善法。
【請求項6】
該ベルトが、前記2つの連続した接続ピンを介して結合された、少なくとも2つのカム部材を含み、該カム部材が、ある間隔を持ちそして一般に平行の位置関係にある、請求項1の改善法。
【請求項7】
各モジュール列が、前方と引き続くモジュール列のリンク端と噛み合いそして接続ピンにより結合されたリンク端を前方と後方の端に有する1つ以上のベルトモジュールを有する、多数のモジュール列からなる型のモジュラープラスティックコンベアベルトにおいて、該ベルト上を搬送される製品と係合しそして該製品に沿って動く上昇したフライトを提供し、また製品の除去叉はクリーニングの為にベルト表面を平らにする能力を提供する為の改善法において;
トラック叉はプラットフォームの表面と係合することにより、該ベルトを1つの接続ピンの位置で上方に押して、2つの隣接したモジュール列が屋根の形状を形成する様にした、該ベルトの下部で結合された少なくとも1つのカム部材;
2つの隣接するモジュール列の前方と後方の双方でトラック叉はプラットフォームに対してモジュール列を押し下げて上昇したフライトを形成するために、該ベルトの下でトラック叉はプラットフォームと係合する為の、該ベルトの該カム部材の前方と後方に位置する押し下げ装置、
を含み、
それによって、該コンベアベルトは、上昇したフライトが望まれない該ベルト進行上の部分で各カム部材が溝にはまる様に、該カム部材の場所で、長手方向の溝を有する支持トラック叉はプラットフォームと連携可能であり、上昇していない該ベルトの表面から搬送物をこすり落とすことにより該搬送物の除去を可能にし、叉は、該ベルト表面を拭くことでクリーニングを可能にし、また、それによって、該ベルトの幅方向を横切って上昇したフライトが望ましい場所では、該溝は本質的に無く、その結果、該カム部材は該トラック叉はプラットフォームと係合しそして該ベルトの幅方向に沿って1つの接続ピンを上方向に押し上げ、それにより、搬送物を該ベルトに沿って動かす為に、2つの隣接するモジュール列から屋根形状の上昇したフライトを形成し、該ベルトを該押し下げ装置により該上昇したフライトの前方と後方で一般に平らに保つ改善法。
【請求項8】
各々の該押し下げ装置が、一対の連続した接続ピンにより該コンベアベルトの底部側に結合された構造体を含み、そして、各々が、該ベルトが進行する時にトラック構造体の下で係合する様に、該ベルトに対して一般に横断方向の軸上に位置しそして該ベルトの底部の下である間隔を持った位置にあるローラーを有する、請求項7の改善法。
【請求項9】
該押し下げ装置を収める為の溝を備え、該ローラーを該溝の下に位置させた、トラック叉はプラットフォームと組み合わせた、請求項8の改善法。
【請求項10】
該ローラーがモジュール列の直下にある様に、該押し下げ装置が該ベルトモジュール列に結合されている、請求項7の改善法。
【請求項11】
該押し下げ装置が、上昇したフライトを形成している2つの隣接したモジュール列のすぐ前方と後方に位置する、請求項7の改善法。
【請求項12】
該ベルトが、前記2つの連続した接続ピンを介して結合された、少なくとも2つのカム部材を含み、該カム部材が、間隔を持つように位置しそして一般に平行な位置関係にある、請求項7の改善法。
【請求項13】
各モジュール列が、前方と後方のモジュール列のリンク端と噛み合いそして接続ピンにより一体に結合されたリンク端を前方と後方の端に有する1つ以上のベルトモジュールを有し、かつ、コンベアベルトが上に載りそして進行するトラック叉はプラットフォームを備えている、多数のモジュール列からなる型のモジュラープラスティックコンベアベルトにおいて、該ベルト上を搬送される製品に係合しそして該製品に沿って動く上昇したフライトを提供し、また製品の除去叉はクリーニングの為にベルト表面を平らにする能力を提供する為の改善法において;
トラック叉はプラットフォームの表面と係合することにより、該ベルトを1つの接続ピンの位置で上方に押して、2つの隣接したモジュール列が屋根の形状を形成する様にした、該ベルトの下部で結合された少なくとも1つのカム部材;
該ベルトの該カム部材の前方と後方に位置する押し下げ装置であって、該ベルトの下で該トラック叉はプラットフォームと係合して、2つの隣接するモジュール列の前方と後方の双方で該トラック叉はプラットフォームに対してモジュール列を押し下げて上昇したフライトを形成する、該押し下げ装置;
上昇したフライトが必要でないベルト進行上の部分で、各カム部材が溝にはまる様に、傾いた各カム部材と一致した場所にある長手方向の溝を有する支持トラック叉はプラットフォームであって、該ベルトの上昇していない表面から搬送物をこすり落とすことにより該搬送物の除去を可能にし、叉は、該ベルト表面を拭くことでクリーニングを可能にし、そして該ベルトの幅方向を横切って上昇したフライトが望ましい場所では、該溝は実質的に無く、その結果、該カム部材の底面が旋回し、そして該トラック叉はプラットフォームの表面に沿って平らに且つ本質的に水平方向に上昇し、該ベルトの幅方向に沿って1つの接続ピンを上方向に押し上げ、それにより、該ベルトを、該押し下げ装置により上昇したフライトの前方と後方で一般に平らに保って、搬送物を該ベルトに沿って動かす為に、2つの隣接するモジュール列から屋根形状の上昇したフライトを形成する、該支持トラック叉はプラットフォーム;
を含む改善法。
【請求項14】
各々の該押し下げ装置が、一対の連続した接続ピンにより該コンベアベルトの底部側に結合された構造体を含み、そして、各々が、ベルトに対して一般に横断方向の軸上に位置し、該ベルトの底部の下である間隔を持った位置にあり、該ベルトが進行する時にトラック構造体の下で係合するローラーを有している、請求項13の改善法。
【請求項15】
該押し下げ装置を収納する為の溝を備えたトラック叉はプラットフォームを有し、該ローラーを該溝の下に位置させる、請求項14の改善法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2009−542553(P2009−542553A)
【公表日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−518100(P2009−518100)
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【国際出願番号】PCT/US2007/007953
【国際公開番号】WO2008/002341
【国際公開日】平成20年1月3日(2008.1.3)
【出願人】(508221730)ハバジット アーゲー (5)