説明

カメラシステム

【課題】消費電力が抑えられたカメラシステムを提供することを目的とする。
【解決手段】被写体光が通過する撮影光学系を有する光学ユニットと、画像データに基づいて所定の画像処理を行うカメラ本体とを備えたカメラシステムであって、光学ユニットが、複数の動作速度を有する信号処理部と、信号処理部の動作速度を制御する動作制御部と、カメラ本体と情報通信を行う通信部とを備えたものであり、カメラ本体が、複数の動作速度を有する信号処理部と、信号処理部の動作速度を制御する動作制御部と、光学ユニットと情報通信を行う通信部とを備えたものであり、光学ユニットとカメラ本体とのうち少なくともいずれか一方における動作制御部が、他方の信号処理部における動作速度が変わることを認識し、信号処理部の動作速度を変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被写体光を結像する撮影光学系が搭載された光学ユニットと、光学ユニットが着脱自在に装着されるカメラ本体とを備えたカメラシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、撮影レンズが内蔵された交換式のレンズユニットを、撮像素子が内蔵されたカメラ本体に装着して用いるレンズ交換式カメラが知られている。このレンズ交換式カメラは、撮影レンズによって結像された被写体光が、カメラ本体側に備えられた撮像素子で受光されて撮影画像データが生成されるため、従来、銀塩フィルムに撮影画像を記録するフィルム式の一眼レフカメラで使用されていた交換式の撮影レンズを再利用することができるという利点がある。
【0003】
しかし、例えば、低解像度で小型な撮像素子が内蔵されたカメラ本体に、高価で光学性能が優れた大型の撮影レンズを装着すると、撮影レンズによって被写体光が精度良く結像されるが、撮像素子ではその被写体光を高精度に読み取ることができず、撮影レンズの性能を活かし切れないという問題がある。この問題を解決するものとして、撮影レンズと撮像素子とが内蔵された撮像素子付きのレンズユニットをカメラ本体に装着するレンズ交換式カメラが開発されている(例えば、特許文献1、特許文献2、および特許文献3参照)。これら特許文献1、および特許文献2に記載されたレンズ交換式カメラによると、撮影レンズの大きさや光学性能に適したCCDを予めレンズユニット内に備えておくことによって、撮影レンズの性能を活かして高画質な撮影画像を取得することができる。
【0004】
ところで、従来は、バッテリの蓄電量が小さかったため、十分に充電していても撮影中に電力が切れてしまうことが多く、出かけ先にも予備電力用の乾電池を用意していかなければならないという問題があった。近年では、バッテリの性能はかなり向上してきているが、デジタルカメラで長時間撮影を実現することが強く要求されてきており、デジタルカメラの消費電力自体を抑えることが必要となってきている。
【特許文献1】特開平10−191122号公報
【特許文献2】特開2000−50138号公報
【特許文献3】特開2000−106640号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、実際には、撮影画像の高画質化や、デジタルカメラの多機能化などに伴って、デジタルカメラの消費電力は増加してきている。また、上述したレンズ交換式カメラにおいては、レンズユニットに含まれるレンズが通常のデジタルカメラに備えられたレンズよりも大型であることが多く、レンズを駆動するための消費電力が大きいうえ、レンズユニットとカメラ本体との間で通信を行う必要があるため、消費電力を抑えることが特に望まれている。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑み、消費電力が抑えられたカメラシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成する本発明のカメラシステムは、被写体光が通過する撮影光学系を有する光学ユニットと、光学ユニットが着脱自在に装着される、撮影光学系を通って結像する被写体光を表す画像データに基づいて所定の画像処理を行うカメラ本体とを備えたカメラシステムであって、
光学ユニットが、
信号処理を行う、複数の動作速度を有する信号処理部と、
信号処理部の動作速度を制御する動作制御部と、
カメラ本体と情報通信を行う通信部とを備えたものであることと、
カメラ本体が、
画像処理を含む信号処理を行う、複数の動作速度を有する信号処理部と、
信号処理部の動作速度を制御する動作制御部と、
光学ユニットと情報通信を行う通信部とを備えたものであることと、
光学ユニットとカメラ本体とのうち少なくともいずれか一方における動作制御部が、通信部を介して、上記一方に対する他方の信号処理部における動作速度が変わることを認識し、その一方の信号処理部における動作速度をその認識に基づいた動作速度に変更するものであることとを特徴とする。
【0008】
例えば、カメラシステム全体を高速な動作速度で駆動させれば、カメラシステム全体としての処理速度は高速化する。しかし、光学ユニットとカメラ本体とのうちの一方で処理が実行されていない場合であっても、その処理が実行されていない側も高速に駆動されるため、無駄に電力が消費されてしまう。逆に、カメラシステム全体を低速な動作速度で駆動させれば、消費電力を抑えることはできるが、カメラシステム全体における処理速度が劣化してしまう。
【0009】
本発明のカメラシステムによると、光学ユニットとカメラ本体とが協働し、光学ユニットとカメラ本体とのうち少なくともいずれか一方における動作速度が変更されると、その動作速度の変更が他方で認識されて、その他方における動作速度も認識された動作速度に応じて変更される。例えば、一方では負荷の大きい処理が実行され、他方では処理が実行されない場合などには、その他方の動作速度を下げることによって、電力を処理が実行される側に優先的に回すことができるうえ、処理性能を劣化させずに無駄な電力消費を抑えることができる。
【0010】
また、本発明のカメラシステムにおいて、上記光学ユニットが、信号処理部として、画像データを生成する撮像部を備えたものであることが好ましい。
【0011】
消費電力が大きい撮像部が光学ユニット側に備えられたカメラシステムに本発明が適用されることによって、電力消費量低減の大きな効果が得られる。
【0012】
また、本発明のカメラシステムにおいて、上記光学ユニットと上記カメラ本体とのうち上記一方における動作制御部が、上記他方の信号処理部における変更後の動作速度を通信部を介して認識し、その一方の信号処理部における動作速度を、その認識した動作速度に応じた動作速度に変更するものであることが好ましい。
【0013】
例えば、多種類の光学ユニットが装着可能なカメラ本体であっても、装着された光学ユニットに対応した速度変更が可能となる。特に、上記一方における判断能力が高い場合に有効である。
【0014】
また、本発明のカメラシステムにおいて、上記光学ユニットと上記カメラ本体とのうち他方における信号処理部が、処理内容が異なる複数の処理モードを有し、それら複数の処理モードそれぞれに応じた動作速度で動作するものであり、
光学ユニットとカメラ本体とのうち上記一方における動作制御部が、通信部を介して、上記他方の信号処理部における処理モードを認識し、上記一方の信号処理部における動作速度を、その認識した処理モードに応じた動作速度に変更するものであることも好ましい。
【0015】
対応パターンが限定されるため、動作速度を簡便な処理で変更することができ、それでいて消費電力低減の十分な効果が期待できる。
【0016】
また、本発明のカメラシステムにおいて、上記光学ユニットと上記カメラ本体とのうち上記他方における動作制御部が、上記他方の信号処理部における動作速度を変更するとともに、通信部を介して上記一方の動作制御部に動作速度の変更命令を送るものであり、
光学ユニットとカメラ本体とのうち上記一方における動作制御部が、その上記一方の信号処理部における動作速度を、通信部を介して上記他方の動作制御部から受けた変更命令に応じた動作速度に変更するものであることも好適である。
【0017】
この場合にも、例えば多種類の光学ユニットが装着可能なカメラ本体における適切な動作速度変更が可能となる。特に、上記一方の判断能力が低く、自分の動作速度を他方に適切に合わせることができない場合に有効である。
【発明の効果】
【0018】
本発明の光学ユニットによると、消費電力が抑えられたカメラシステムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0020】
図1は、本発明の一実施形態が適用されたカメラシステムの分解図である。
【0021】
図1に示すカメラシステム1には、撮影レンズやCCDが内蔵された複数種類のカメラヘッド1_a,2_a,…,n_aが用意されており、それら複数種類のカメラヘッドのうちいずれかの種類のカメラヘッドが選択されて使用される。以下の説明においては、複数種類のカメラヘッド1_a,2_a,…,n_aのうち一番目のカメラヘッド1_aが選択されたものとして説明を行う。
【0022】
カメラシステム1は、カメラヘッド1_aと、カメラヘッド1_aが着脱自在に装着されるカメラ本体1_bとで構成されている。カメラヘッド1_a,2_a,…,n_aは、本発明にいう光学ユニットの一例にそれぞれ相当し、カメラ本体1_bは、本発明にいうカメラ本体の一例に相当する。
【0023】
カメラ本体1_bの前面側にはマウント10bが設けられており、このマウント10bに、カメラヘッドに設けられたマウントコネクタ10aが着脱自在に嵌合する。
【0024】
また、カメラ本体1_bの上面には、静止画を撮影するためのレリーズボタン21bと、処理モード(後述する)を設定するためのモード設定ダイヤル22bとが設けられている。
【0025】
図2は、図1に示すカメラ本体1_bの上面図である。
【0026】
図2に示すように、本実施形態では、モード設定ダイヤル22bを使って、処理モードを、動画を撮影する動画モード(Mov)、静止画を撮影する静止画モード(Cam)、パーソナルコンピュータなどといった外部装置と接続するための接続モード(PC)、カメラ本体1_bに内蔵された時計の時刻などを合わせるセットアップモード(Set up)、撮影画像を表示する再生モード(Play)のいずれかに設定することができる。
【0027】
図3は、図1に示すカメラ本体1_bの背面図である。
【0028】
カメラ本体1_bの背面には、カメラ本体1_bの電源を入れるための電源スイッチ23b、画像やメニュー画面などが表示されるLCD(Liquid Crystal Display)28b、LCD28bに表示されたメニュー画面中の項目等を選択するための十字キー24b、LCD28bにメニュー画面を表示するためのメニューボタン25b、設定内容を決定するための実行ボタン26b、設定内容を中止するためのキャンセルボタン27bが設けられており、カメラ本体1_bの側面には、パーソナルコンピュータなどといった外部装置と接続するためのUSBコネクタ29bが設けられている。
【0029】
図4は、図1に示すカメラシステム1の内部構成図である。
【0030】
まずは、カメラヘッド1_aについて説明する。
【0031】
カメラヘッド1_aには、フォーカスレンズやズームレンズなどといった各種レンズや、それら各種レンズを駆動するためのモータなどが配備された撮影光学系11a、撮影光学系11a中のモータを制御して、フォーカスレンズやズームレンズのレンズ位置や、絞り量などを制御する絞り/フォーカスズーム制御部17a、撮影光学系11aを通って結像された被写体光を受光して、被写体光を表わす被写体信号を生成するCCD12a、被写体信号の増幅やゲイン調整などを行うアナログ信号処理部13a、アナログ信号である被写体信号をデジタルの画像データに変換するA/D部14a、CCD12a,アナログ信号処理部13a,A/D部14a(以下では、これらを合わせて撮像部分と称する)に向けてタイミング信号を発するTG(タイミングジェネレータ)18a、被写体の輝度(AE検出)やコントラスト(AF検出)を検出する積算回路16a、カメラヘッド1_aの各種要素に供給される電力を制御する電源制御部140a、電力を調整するDC/DCコンバータ101a、カメラヘッド1_aの各種要素を制御するとともに、フォーカスレンズやズームレンズのレンズ位置を算出するヘッドCPU19a、ヘッドCPU19aでの算出処理時などに一時的なメモリとして使用されるシステムメモリ190a、CCD12aの画素数やレンズの絞り値などで構成されるレンズパラメータが記録された不揮発性メモリ191aが備えられている。撮影光学系11aは、本発明にいう撮影光学系の一例に相当し、撮像部分(CCD12a、アナログ信号処理部13a、およびA/D部14aを合わせたもの)は、本発明にいう光学部材の撮像部の一例に相当する。
【0032】
また、カメラヘッド1_aには、カメラ本体1_bにも同様に設けられた3線シリアルドライバ151aと高速シリアルドライバ150aとが備えられている。3線シリアルドライバ151aは、レンズパラメータや、カメラ本体1_bへの要求などをカメラ本体1_bとの間で送受信するためのものであり、本発明にいう光学ユニットの通信部の一例に相当する。高速シリアルドライバ150aは、カメラ本体1_bとの間で被写体光が読み取られた撮影画像データなどを送受信するためのものである。カメラヘッド1_aでは、CCD12aで被写体光が受光されることによって、撮影画角内に現時点で存在する被写体像を捉えた、カメラ本体1_bのLCD28bに表示されるスルー画像用のスルー画像データ、レリーズボタン13bが押下されたときの静止画像を表わす静止画像データ、および動画を表わす動画像データの3種類の画像データが生成される。スルー画像データは、解像度が低い一時的なデータであり、高速シリアルドライバ150aによってカメラ本体1_bに送られるとともに、積算回路16aにも送られて、AE/AF処理に利用される。
【0033】
ここで、CCD12aはTG18aから発せられるクロックに同期したタイミングで被写体光を読み取るものである。本実施形態においては、TG18aは、ヘッドCPU19aからの指示に従って、CCD12aのクロック周波数を、高速に被写体光を読み取ることができるが消費電力は大きい周波数Hi(24MHz)と、被写体光の読み取り速度が低速だが消費電力は小さい周波数Lo(12MHz)とに切り替えることができる。また、ヘッドCPU19aには、撮像部分(CCD12a、アナログ信号処理部13a、およびA/D部14aを合わせたもの)以外の、ヘッドCPU19aや積算回路16a等の駆動周波数を4段階(12MHz,24MHz,48MHz,96MHz)に切り替える分周器1901aが備えられている。分周器1901aを含むヘッドCPU19aは、本発明にいう光学ユニットの動作制御部の一例にあたる。さらに、駆動周波数が変更される撮像部分、ヘッドCPU19a、および積算回路16a等は、本発明にいう光学部材の信号処理部の一例に相当する。
【0034】
カメラヘッド1_aのマウントコネクタ10aは、カメラ本体1_bのマウント10bに着脱自在に嵌合する。これらカメラヘッド1_aとカメラ本体1_bとの間では、マウントコネクタ10aとマウント10bに設けられた電気的接点を介して通信が行われる。
【0035】
続いて、カメラ本体1_bについて説明する。
【0036】
カメラ本体1_bの動作は、本体CPU100bにより統括的に制御される。本体CPU100bには、このカメラ本体1_bを構成する各種要素(主には、本体CPU100b、およびデジタル信号処理部109bなど)のクロック周波数を変更するための分周器1001bが設けられている。本実施形態においては、分周器1001bによって、カメラ本体1_bの周波数が5段階(12MHz,24MHz,48MHz,64MHz,96MHz)に切り替えられる。分周器1001bを含む本体CPU100bは、本発明にいうカメラ本体の動作制御部の一例に相当する。
【0037】
カメラ本体1_bには、プログラムが格納されたシステムメモリ101b、カメラヘッド1_aとの間で各種要求や情報を送受信するための3線シリアルドライバ151b、カメラヘッド1_aから送信された画像データを受信するための高速シリアルドライバ150b、3線シリアルドライバ151bで受信された各種パラメータなどを記録する不揮発メモリ102b、タイマ撮影用のタイマ110b、LCD28bにカレンダ時計を表示するためのカレンダ時計部111b、USBコネクタ29bを介してパーソナルコンピュータなどが接続されるUSBドライバ131b、図3に示すモード設定ダイヤル22b、十字キー24b、メニューボタン25b、実行ボタン26b、および取消ボタン27bなどが含まれ、I/O133bを介して本体CPU100bに制御されて動作するスイッチ/LED132b、閃光を発する閃光発光部121b、閃光発光部121bでの発光量を制御する閃光発光制御部120b、このカメラシステム1の電源を投入する電源SW23b、このカメラシステム1に電力を供給するバッテリ142b、バッテリ142からカメラ本体1_bの各要素に供給される電力を制御する電源制御部140b、電力を調整するDC/DCコンバータ143b、高速シリアルドライバ150bで受信された画像データに圧縮処理などといった各種処理を施すデジタル信号処理部109b、デジタル信号処理部109bを制御するデジタル信号処理制御部103b、高速シリアルドライバ150bで受信されたスルー画像データが一旦記録されるフレームメモリ104b、LCD28bでの表示を制御するLCD制御部105b、各種メニュー画面や、スルー画像データに基づいたスルー画像などが表示されるLCD28b、カメラヘッド1_aとの間における画面情報の送受信を制御するU/I情報制御部160b、本撮影時に生成された画像データがデジタル信号処理部109bで圧縮され、圧縮画像データがカードI/F106bを介して記録されるメモリカード108bが装填されるメモリカードスロット107bなどが備えられている。本体CPU100b、およびデジタル信号処理部109bは、本発明にいうカメラ本体の信号処理部の一例にあたり、3線シリアルドライバ151bは、本発明にいうカメラ本体の通信部の一例に相当する。
【0038】
本実施形態のカメラシステム1は、基本的には以上のように構成されている。
【0039】
ここで、本実施形態のカメラシステム1は、カメラヘッド1_aやカメラ本体1_bで処理が実行されるときには、それらのうちの一方で自立的に駆動周波数が決定されるとともに(以下では、自立的に駆動周波数が決定される側を自立側と称する)、他方では(以下では、自立側に対する他方を従属側と称する)、自立側の駆動周波数に合わせて必要最低限な駆動周波数に変更される。以下では、カメラヘッド1_aおよびカメラ本体1_bそれぞれにおける駆動周波数の制御について説明する。
【0040】
図5は、カメラヘッド1_aおよびカメラ本体1_bにおける駆動周波数の制御を説明するためのフローチャート図である。
【0041】
このカメラシステム1においては、CCD12aにおける撮像処理の負荷、ソフトウェアによる処理の負荷、およびハードウェアによる処理の負荷それぞれに応じて駆動周波数が制御される。
【0042】
まず、CCD12aにおける撮像処理の負荷に応じた駆動周波数の制御について説明する(図5のステップS11)。撮像処理においては、被写体を読み取る精度に応じてヘッドCPU19aがCCD12aのクロック周波数を調整し、そのクロック周波数に応じて、カメラ本体1_bの駆動周波数も調整される。したがって、カメラヘッド1_a側が自立側、カメラ本体1_b側が従属側となる。
【0043】
図6は、撮像処理時におけるカメラヘッド1_aとカメラ本体1_bの駆動周波数の制御の流れを示すフローチャート図である。
【0044】
ここで、本実施形態では、カメラシステム1で処理が実行されていない通常状態では、カメラ本体1_bの駆動周波数は5段階のうちの下から2番目の値(24MHz)に調整されており、カメラヘッド1_aの駆動周波数は4段階のうちの下から2番目の値(24MHz)に調整されており、CCD12aのクロック周波数は読み取り速度が遅い方の周波数Lo(12MHz)に調整されている。このカメラヘッド1_aの駆動周波数は、CCD12aで被写体光を読み取らせることができる最低限の周波数である。
【0045】
撮影者が図3に示す電源SW21bを入れると、カメラシステム1が起動される。続いて、カメラヘッド1_aのCCD12aでは被写体光が粗く読み取られて、高速シリアルドライバ150a、150bを介して低解像度のスルー画像データがカメラ本体1_bに伝えられる。カメラ本体1_bでは、LCD28bにスルー画像が表示される。
【0046】
このとき、撮影者によってモード設定ダイヤル22bが回されて、処理モードとして動画モード(Mov)が選択されると、カメラ本体1_bでは、スルー画像データの受信、およびスルー画像の表示が停止される(図6のステップS111)。さらに、本体CPU100bからヘッドCPU19aに、「動画モード遷移」の指示が伝えられる。
【0047】
カメラヘッド1_aのヘッドCPU19aは、「動画モード遷移」の指示が伝えられると、カメラヘッド1_aの駆動周波数と、CCD12aのクロック周波数を調整する。動画像データを取得する際には、CCD12aにおける純取り込み画素数が、スルー画像データおよび静止画像データ取得時よりも増加するため(この例では、2倍程度)、CCD12aのクロック周波数を増加させて動作速度を上げる必要がある。まず、ヘッドCPU19aは、分周器1901aに指示を与えて、カメラヘッド1_aの駆動周波数を4段階のうちの下から3番目の値(48MHz)に切り替えて(図6のステップS211)、さらに、TG18aに指示を与えて、CCD12aのクロック周波数を読み取り速度が速い方の値Hi(24MHz)に切り替える(図6のステップS212)。
【0048】
CCD12aのクロック周波数を切り替えると、ヘッドCPU19aは、変更後のCCD12aのクロック周波数値(24MHz)を本体CPU100bに伝える。
【0049】
本体CPU100bは、ヘッドCPU19aからCCD12aのクロック周波数値(24MHz)が伝えられると、分周器1001bに指示を与え、CCD12aのクロック周波数値に応じて、カメラ本体1_bの駆動周波数を切り替える(図6のステップS112)。この例では、カメラ本体1_bの駆動周波数が、通常状態における駆動周波数(24MHz)から、5段階のうちの下から3番目の駆動周波数(48MHz)に切り替えられる。動画像データが取得されるときには、CCD12aで読み取られる画素数が増加するため、カメラ本体1_bのデジタル信号処理部109bで実行される画像処理の負荷も増加するが、CCD12aのクロック周波数値に応じてカメラ本体1_bの駆動周波数も増加されるため、デジタル信号処理部109bで動画像データに確実に画像処理を施すことができる。また、カメラヘッド1_aからクロック周波数値が伝えられて、そのクロック周波数値に応じてカメラ本体1_bの駆動周波数が調整されることによって、様々な種類のカメラヘッドが装着されたときでも、精度良くカメラ本体1_bの駆動周波数を変更することができる。
【0050】
動画像データの取得が終了すると、カメラヘッド1_aのCCD12aでは被写体光が粗く読み取られてスルー画像データが取得され、カメラ本体1_bのLCD28bではスルー画像が表示される(図6のステップS113)。
【0051】
撮影者によって、さらにモード設定ダイヤル22bが回されて、処理モードとして静止画モード(Cam)が選択されると、ステップS111と同様にして、カメラ本体1_bでは、スルー画像データの受信や表示が停止される(図6のステップS114)。さらに、本体CPU100bからヘッドCPU19aに、「静止画モード遷移」の指示が伝えられる。
【0052】
ヘッドCPU19aは、カメラヘッド1_aの駆動周波数とCCD12aのクロック周波数を静止画モード用に切り替える。静止画データを取得する際には、動画像データを取得するときほどの動作速度は必要ないため、ヘッドCPU19aは、カメラヘッド1_aの駆動周波数を4段階のうちの下から2番目の値(24MHz)に切り替えて(図6のステップS213)、さらに、CCD12aのクロック周波数を読み取り速度が遅い方の周波数Lo(12MHz)に切り替える(図6のステップS242)。変更後のCCD12aのクロック周波数値(12MHz)が本体CPU100bに伝えられる。
【0053】
CCD12aのクロック周波数値(12MHz)が伝えられると、本体CPU100bは、カメラ本体1_bの駆動周波数をCCD12aのクロック周波数値に応じて切り替える(図6のステップS115)。この例では、カメラ本体1_bの駆動周波数が、5段階のうちの下から2番目の駆動周波数(24MHz)に切り替えられる。静止画像データを取得する際には、動画像データを取得するときと比較して、カメラ本体1_bのデジタル信号処理部109bで実行される画像処理の負荷が軽減されるため、デジタル信号処理部109bの動作速度を低下されても処理性能は劣化しない。したがって、カメラ本体1_bの駆動周波数を減少させることによって、処理性能を維持しながら、カメラシステム1の消費電力を抑えることができる。
【0054】
静止画像データの取得が終了すると、再びスルー画像データが取得されて、スルー画像が表示される(図6のステップS116)。
【0055】
CCD12aにおける撮像処理の負荷に応じた駆動周波数の制御は、以上のように実行される。
【0056】
図6を使って説明したように、CCD12aのクロック周波数が変更されたときには、カメラヘッド1_aが自立側、カメラ本体1_bが従属側となる。CCD12aのクロック周波数が低減されたときには、従属側であるカメラ本体1_bの駆動周波数も低周波に調整され(図5のステップS12)、CCD12aのクロック周波数が増加されたときには、従属側であるカメラ本体1_bの駆動周波数も高周波に調整される(図5のステップS14)。尚、CCD12aのクロック周波数が変更されていないときには、カメラ本体1_bの駆動周波数もそのまま維持される(図5のステップS13)。
【0057】
続いて、ソフトウェアによる処理の負荷に応じた駆動周波数の制御について説明する(図5のステップS15)。ソフトウェアによる処理においては、その処理の種類によって、自立側と従属側とが異なる。
【0058】
図7は、ソフトウェアによる処理実行時におけるカメラヘッド1_aとカメラ本体1_bの駆動周波数の制御の流れを示すフローチャート図である。図7では、ソフトウェアによる処理の例として、所定のプログラムに従って実行されるAE/AF処理および本撮影処理が挙げられている。
【0059】
撮影者によって、図1に示すレリーズボタン22bが半押しされると、そのレリーズボタン22bの状態が本体CPU100bおよびヘッドCPU19aに同時に伝えられる。
【0060】
設定状態が伝えられると、カメラ本体1_bでは、スルー画像データの受信や表示が停止され(図7のステップS121)、カメラヘッド1_aでは、ヘッドCPU19aによって、駆動周波数が最大の周波数(96MHz)に切り替えられる(図7のステップS221)。レリーズボタン22bが半押しされると、カメラヘッド1_a側において演算処理が多く実行されて処理負荷が大きいAE/AF処理が開始されるため、カメラヘッド1_aの駆動周波数が増加される。ヘッドCPU19aは、本体CPU100bに向けてAE/AF処理の開始を通知する。
【0061】
AE/AF処理の開始が通知されると、本体CPU100bは、カメラ本体1_bの駆動周波数を予め決められたAE/AF処理用の周波数に調整する(図7のステップS122)。AE/AF処理は、主にカメラヘッド1_a側で実行される処理であり、本体CPU100b側ではほとんど処理が行われない。したがって、この例では、カメラ本体1_bの駆動周波数が、通常状態と同様の、比較的低い駆動周波数(24MHz)に調整される。
【0062】
カメラヘッド1_aでは、低解像度に被写体光が読み取られてAE/AF処理が実行され(図7のステップS221)、AE/AF処理が終了すると、本体CPU100bに向けてAE/AF処理の終了が通知される。
【0063】
AE/AF処理が終了すると、スルー画像データが取得されて、カメラ本体1_bのLCD28bにスルー画像が表示される(図7のステップS123)。
【0064】
さらに、図1に示すレリーズボタン22bが全押しされると、カメラ本体1_bでは、ステップS121と同様にスルー画像データの受信や表示が停止され(図7のステップS124)、カメラヘッド1_aでは、ヘッドCPU19aによって、駆動周波数が中程度の周波数(48MHz)に切り替えられる(図7のステップS224)。レリーズボタン22bが全押しされると、実際の撮影画像データが取得される本撮影処理が開始されるが、この本撮影処理は、ヘッドCPU19aで実行される処理の負荷がAE/AF処理の負荷よりも軽い。このため、ヘッドCPU19aの駆動周波数が下げられて、消費電力の低下が図られる。また、ヘッドCPU19aは、本体CPU100bに向けて本撮影処理の開始を通知する。
【0065】
本撮影処理の開始が通知されると、本体CPU100bは、カメラ本体1_bの駆動周波数を予め決められた本撮影処理用の周波数に調整する(図7のステップS125)。本撮影処理においては、本体CPU100b側でも高解像度な撮影画像データの取得などが行われるため、AE/AF処理時よりも高い駆動周波数(64MHz)に調整される。
【0066】
また、カメラヘッド1_aでは、被写体光が高解像度に読み取られて撮影画像データが生成され(図7のステップS225)、生成された撮影画像データがカメラ本体1_bに向けて出力される。本撮影処理が終了すると、カメラヘッド1_aの駆動周波数が通常状態の周波数(24MHz)に切り替えられ(図7のステップS226)、本体CPU100bに向けて本撮影処理の終了が通知される。
【0067】
撮影画像データが送られてくると(図7のステップS126)、カメラ本体1_bのデジタル信号処理部109b等では、撮影画像データに各種信号処理が施されるため、カメラ本体1_bの駆動周波数が最も高い駆動周波数Fb_5(96MHz)に調整される(図7のステップS127)。
【0068】
本撮影処理が終了すると、スルー画像データが取得されて、カメラ本体1_bのLCD28bにはスルー画像が表示され(図7のステップS128)、デジタル信号処理部109bでは、撮影画像データに所定の画像処理が施され(図7のステップS129)、画像処理後の撮影画像データに圧縮処理が施される(図7のステップS130)。圧縮処理が施された撮影画像データは、カードI/F106bを介してメモリカード108bに記録される(図7のステップS131)。
【0069】
上述した一連の信号処理が終了すると、カメラ本体1_bの駆動周波数が通常状態の駆動周波数Fb_2(24MHz)に切り替えられる(図7のステップS132)。
【0070】
ソフトウエアによる処理の負荷に応じた駆動周波数の制御は、以上のように実行される。
【0071】
図7を使って説明したAE/AF処理、および本撮影処理が行われるときには、カメラヘッド1_aが自立側、カメラ本体1_bが従属側となる。自立側で処理が行われる場合(図5のステップS15)、その処理が従属側での負荷が小さい処理(AE/AF処理など)であるときには、従属側の駆動周波数が低周波に調整され(図5のステップS16)、従属側での負荷が大きい処理(本撮影処理など)であるときには、従属側の駆動周波数が高周波に調整される(図5のステップS18)。尚、従属側での負荷が中程度であるときには、従属側の駆動周波数はそのまま維持される(図5のステップS17)。
【0072】
続いて、ハードウェアによる処理の負荷に応じた駆動周波数の制御について説明する(図5のステップS19)。ハードウェアにより処理においても、その処理の種類によって、自立側と従属側とが入れ替わる。
【0073】
図8は、ハードウェアによる処理実行時におけるカメラヘッド1_aとカメラ本体1_bの駆動周波数の制御の流れを示すフローチャート図である。この図8では、ハードウェアによる処理の例として、閃光発光部121における閃光発光処理が挙げられている。
【0074】
撮影者によって、図3に示す十字キー24b等を使って閃光の発光が選択されると、選択内容が本体CPU100bに伝えられる(図8のステップS141)。
【0075】
閃光を発光するためには、図4に示す閃光発光部121bを充電する必要があり、バッテリ142から供給される電力をなるべく閃光発光部121bに集中させることが好ましい。本体CPU100bは、ヘッドCPU19aに、カメラヘッド1_aにおける最低の駆動周波数Fb_1(12MHz)を伝える。
【0076】
カメラ本体1_bから駆動周波数Fb_1(12MHz)が伝えられると、ヘッドCPU19aは撮影光学系11a、CCD12a、アナログ信号処理部13a、およびA/D部14aなど、画像データを生成するための撮像部分を全て停止させて(図8のステップS231)、ヘッドCPU19a自体の駆動周波数を伝えられた駆動周波数Fa_1(12MHz)に切り替える(図8のステップS232)。上述したように、最低の駆動周波数Fb_1では、画像データを取得することができないが、この画像データを生成するための撮像部分を停止させて、カメラヘッド1_aの消費電力を抑えることによって、閃光発光部121bに供給される電力を増加させることができる。ヘッドCPU19aは、切り替える前の駆動周波数(この例では、Fb_2:24MHz)を本体CPU100bに伝える。
【0077】
本体CPU100bは、バッテリ142から供給される電力を閃光発光部121bに集中させるため、カメラ本体1_bの駆動周波数を最低の駆動周波数Fb_1(12MHz)に切り替える(図8のステップS142)。駆動周波数が切り替えられると、閃光発光部121bに電力が供給されて充電が開始される(図8のステップS143)。
【0078】
充電が終了すると(図8のステップS144)、カメラ本体1_bの駆動周波数が通常状態の駆動周波数Fb_2(24MHz)に切り替えられる(図8のステップS145)。また、本体CPU100bからヘッドCPU19aに、ヘッドCPU19aから伝えられた切替前の駆動周波数Fa_2(24MHz)が伝えられ、カメラヘッド1_aの駆動周波数が切り替えられて(図8のステップS233)、起動停止していた要素が再起動される(図8のステップS234)。
【0079】
閃光発光部121bの充電が終了すると、(図8のステップS146)、閃光発光部121bから閃光が発光される。
【0080】
ハードウエアによる処理の負荷に応じた駆動周波数の制御は、以上のように実行される。
【0081】
図8を使って説明した閃光発光処理が行われるときには、カメラ本体1_bが自立側、カメラヘッド1_aが従属側となる。自立側で処理が行われる場合(図5のステップS19)、その処理によって自立側での負荷が小さいときには、従属側の駆動周波数が低周波に調整され(図5のステップS20)、従属側での負荷が大きいときには、従属側の駆動周波数が高周波に調整される(図5のステップS22)。尚、従属側での負荷が中程度であるときには、従属側の駆動周波数はそのまま維持される(図5のステップS21)。
【0082】
以上のように、本実施形態のカメラシステム1によると、カメラヘッド1_aおよびカメラ本体1_bの駆動周波数が相互に制御されるため、処理性能を劣化させずに消費電力を抑えることができる。
【0083】
ここで、上記では、光学ユニットとして、撮像素子と撮像光学系とがいっしょに内蔵されたレンズユニットを用いる例について説明したが、本発明にいう光学ユニットは、撮像素子が含まれないものであってもよい。この場合、撮像素子は、カメラ本体に備えられていてもよく、カメラ本体と光学ユニットとを接続するアダプタに備えられていてもよい。
【0084】
また、近年では、容器に収容された液体に電圧を印加し、その液面の形状等を変化させることによって光の屈折率を調節する液体レンズが開発されている。上記では、本発明にいう撮像光学系として通常のレンズを用いる例について説明したが、本発明にいう撮像光学系は、液体レンズなどであってもよい。この場合、「撮像光学系の駆動」とは、通常のレンズを光軸方向に移動させるのと等価な作用を行わせるように、液体に電圧を印加する作業などをいう。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】本発明の一実施形態が適用されたカメラシステムの分解図である。
【図2】図1に示すカメラ本体1_bの上面図である。
【図3】図1に示すカメラ本体1_bの背面図である。
【図4】図1に示すカメラシステム1の内部構成図である。
【図5】カメラヘッド1_aおよびカメラ本体1_bにおける駆動周波数の制御を説明するためのフローチャート図である。
【図6】撮像処理時におけるカメラヘッド1_aとカメラ本体1_bの駆動周波数の制御の流れを示すフローチャート図である。
【図7】ソフトウェアによる処理実行時におけるカメラヘッド1_aとカメラ本体1_bの駆動周波数の制御の流れを示すフローチャート図である。
【図8】ハードウェアによる処理実行時におけるカメラヘッド1_aとカメラ本体1_bの駆動周波数の制御の流れを示すフローチャート図である。
【符号の説明】
【0086】
1 カメラシステム
1_a,2_a,…,n_a レンズユニット
10a マウントコネクタ
11a 撮影光学系
101a DC/DCコンバータ
101b システムメモリ
12a CCD
13a アナログ信号処理部
14a A/D部
140a 電源制御部
150a 高速シリアルドライバ
151a 3線シリアルドライバ
16a 積算回路
17a 絞り/フォーカスズーム制御部
18a TG
19a ヘッドCPU
190a システムメモリ
191a 不揮発性メモリ
1_b カメラ本体
10b マウント
21b レリーズボタン
22b モード設定ダイヤル
24b 十字
25b メニューボタン
26b 実行ボタン
27b 取消ボタン
28b LCD
29b USBコネクタ
23b 電源SW
102b 不揮発メモリ
103b デジタル信号処理制御部
104b フレームメモリ
105b LCD制御部
106b カードI/F
107b メモリカードスロット
108b メモリカード
109b デジタル信号処理部
110b タイマ
111b カレンダ時計部
120b 閃光発光制御部
121b 閃光発光部
131b USBドライバ
132b スイッチ/LED
133b I/O
140b 電源制御部
141b I/O
142b バッテリ
143b DC/DCコンバータ
150b 高速シリアルドライバ
151b 3線シリアルドライバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体光が通過する撮影光学系を有する光学ユニットと、該光学ユニットが着脱自在に装着される、該撮影光学系を通って結像する被写体光を表す画像データに基づいて所定の画像処理を行うカメラ本体とを備えたカメラシステムであって、
前記光学ユニットが、
信号処理を行う、複数の動作速度を有する信号処理部と、
前記信号処理部の動作速度を制御する動作制御部と、
前記カメラ本体と情報通信を行う通信部とを備えたものであることと、
前記カメラ本体が、
前記画像処理を含む信号処理を行う、複数の動作速度を有する信号処理部と、
前記信号処理部の動作速度を制御する動作制御部と、
前記光学ユニットと情報通信を行う通信部とを備えたものであることと、
前記光学ユニットと前記カメラ本体とのうち少なくともいずれか一方における動作制御部が、前記通信部を介して、該一方に対する他方の信号処理部における動作速度が変わることを認識し、該一方の信号処理部における動作速度をその認識に基づいた動作速度に変更するものであることとを特徴とするカメラシステム。
【請求項2】
前記光学ユニットが、前記信号処理部として、前記画像データを生成する撮像部を備えたものであることを特徴とする請求項1記載のカメラシステム。
【請求項3】
前記光学ユニットと前記カメラ本体とのうち前記一方における動作制御部が、前記他方の信号処理部における変更後の動作速度を前記通信部を介して認識し、該一方の信号処理部における動作速度を、その認識した動作速度に応じた動作速度に変更するものであることを特徴とする請求項1記載のカメラシステム。
【請求項4】
前記光学ユニットと前記カメラ本体とのうち前記他方における信号処理部が、処理内容が異なる複数の処理モードを有し、それら複数の処理モードそれぞれに応じた動作速度で動作するものであり、
前記光学ユニットと前記カメラ本体とのうち前記一方における動作制御部が、前記通信部を介して、前記他方の信号処理部における処理モードを認識し、該一方の信号処理部における動作速度を、その認識した処理モードに応じた動作速度に変更するものであることを特徴とする請求項1記載のカメラシステム。
【請求項5】
前記光学ユニットと前記カメラ本体とのうち前記他方における動作制御部が、該他方の信号処理部における動作速度を変更するとともに、前記通信部を介して前記一方の動作制御部に動作速度の変更命令を送るものであり、
前記光学ユニットと前記カメラ本体とのうち前記一方における動作制御部が、該一方の信号処理部における動作速度を、前記通信部を介して前記他方の動作制御部から受けた変更命令に応じた動作速度に変更するものであることを特徴とする請求項1記載のカメラシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−319648(P2006−319648A)
【公開日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−140013(P2005−140013)
【出願日】平成17年5月12日(2005.5.12)
【出願人】(000005201)富士写真フイルム株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】