説明

カメラ

【課題】カメラ内の除湿を効率良く行い結露の発生を防止したカメラを提供する。
【解決手段】撮像素子5と、撮像素子5を気密に収納する筐体6と、を有しており、筐体6には、筐体6内の空気を筐体6の外装面近傍へ案内するための鉛直方向に延在した鉛直流路12が形成されており、鉛直流路12中の筐体6の外装面近傍に、固体高分子電解質膜3aを用いた除湿素子3を備えていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、除湿素子として電気分解セルを搭載したカメラに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、結露防止のために除湿素子として電気分解セルを搭載したカメラが提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。電気分解セルは、固体高分子電解質膜を用いた除湿素子であって、固体高分子電解質膜に接触した水蒸気を電気分解して水素イオンを接触面の反対側へ移動させ水分子として排出するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−260923号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら上述のような従来のカメラでは、カメラ内の水蒸気を電気分解セルに効率良く接触させることができず、除湿を十分に行うことができないという問題があった。
そこで本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、カメラ内の除湿を効率良く行い結露の発生を防止したカメラを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために本発明は、
撮像素子と、
前記撮像素子を気密に収納する筐体と、を有しており、
前記筐体には、前記筐体内の空気を前記筐体の外装面近傍へ案内するための鉛直方向に延在した鉛直流路が形成されており、
前記鉛直流路中の前記筐体の外装面近傍に、固体高分子電解質膜を用いた除湿素子を備えていることを特徴とするカメラを提供する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、カメラ内の除湿を効率良く行い結露の発生を防止したカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の第1実施形態に係るカメラの構成を示す断面図(第1撮影姿勢)である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るカメラの構成を示す断面図(第2撮影姿勢)である。
【図3】本発明の第2実施形態に係るカメラの構成を示す断面図(第1撮影姿勢)である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の各実施形態に係るカメラを添付図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1及び図2は、本発明の第1実施形態に係るカメラの構成を示す断面図である。
本実施形態に係るカメラ1は、図1に示すように縦向き(第1撮影姿勢)で使用したり、図2に示すように横向き(第2撮影姿勢)で使用される冷却カメラであって、以下に詳述する基板2、電気分解セル3、ペルチェ素子4、及び撮像素子(CCD)5等を筐体6内に備えてなる。
【0009】
筐体6は、前筐体7と放熱器8と外観カバー14とからなり、前筐体7と放熱器8はOリング9を介して気密状態を維持しながら固定されている。
前筐体7にはCCD5と対向する位置に開口が形成されており、この開口には光学フィルタ10が筐体6内の気密状態を維持しながら固定されている。なお、前筐体7には、本カメラ1を顕微鏡等のレンズ鏡筒に装着するためのレンズマウント11が取り付けられている。
【0010】
放熱器8は、熱伝導性の良いアルミニウム等の金属材料によって構成されており、図1に示すように縦向きで使用時に地球の重力の方向と略平行な鉛直方向(図1中の上下方向)へ延在する第1流路12が基板2に隣接した位置に形成されている。そして、基板2を挟んで第1流路12の向かい側であって当該基板2に隣接した位置には、鉛直方向へ延在し途中で折れ曲がり第1流路12の延在方向と略直交した水平方向へ延在する第2流路13が形成されている(なお、第2流路13の鉛直方向へ延在する部分を「前側流路13a」、水平方向へ延在する部分を「後側流路13b」という。)。また、第1流路12及び第2流路13は、同一平面(図1紙面)内に形成されており、筐体6の外観カバー14の近傍位置において略垂直に交差している。この構成により、図1に示すように本カメラ1を第1撮影姿勢で使用する際には第1流路12が鉛直方向に略一致し、図2に示すように本カメラ1を第2撮影姿勢で使用する際には第2流路13の後側流路13bが鉛直方向に略一致することとなる。なお、第1流路12と第2流路13の交差位置には、後述する保持手段15によって保持された電気分解セル3が配置されている。
また放熱器8は、前筐体7に固定された外観カバー14によって全体が覆われている。なお、外観カバー14における放熱器8の第1流路12及び第2流路13の後側流路13bの延長線上の位置には、電気分解セル3から放出された水分子をカメラ1外部へ放出するための開口がそれぞれ形成されている。
【0011】
基板2は、ビス等の不図示の固定手段によって放熱器8に対して所定の間隔をおいて設置されている。この基板2には、CCD5が実装されており、さらにカメラコントロールユニット等の外部装置から入力された電力のCCD5、電気分解セル3、ペルチェ素子4等の各素子への供給、前記各素子の制御、及びCCD5で得られた画像信号の処理等を行う不図示の制御回路が実装されている。なお、基板2の中央位置には貫通穴が形成されており、この貫通穴内にペルチェ素子4が配置され基板2に実装されている。
【0012】
ペルチェ素子4は、CCD5を冷却するための板状の電子冷却素子であり、図1中の下側表面(冷却面)とCCD5、及び図1中の上側表面(放熱面)と放熱器8は、それぞれ伝熱性両面テープや熱伝導シート等の熱伝導部材を介して接触している。
【0013】
電気分解セル3は、固体高分子電解質膜3a(以下、単に「除湿膜3a」という。)を用いた除湿素子であって、除湿膜3aに接触した水蒸気を電気分解して水素イオンを接触面の反対側へ移動させ水分子として排出するものである。なお、電気分解セル3は、不図示のフレキシブルなケーブルによって基板2上の不図示の制御回路と電気的に接続されており、これによって電気分解セル3への電力供給が可能となっている。
【0014】
保持手段15は、図1紙面の垂直方向へ延在した中空の円柱部材からなり、その側面には対向する2つの開口部15a,15bが形成されている。この保持手段15の内部には電気分解セル3が収納されており、その位置は除湿膜3aが開口部15a,15bと対向するように固定されている。なお、電気分解セル3の外周と保持手段15の内側面とは気密に接触している。
斯かる保持手段15は、外観カバー14に一体的に形成された支持部16によって図1紙面に垂直な回転軸16aを中心に図1中の矢印18の方向へ回転可能に支持されている。また、保持手段15の開口部15aの近傍には、所定のおもり17が備えられている。これらの構成により、本カメラ1の撮影姿勢に関わらず保持手段15の開口部15aが常に下側に位置する、即ち電気分解セル3の除湿膜3aがカメラの姿勢によらず常に鉛直方向に対して略垂直に維持されることとなる。
なお、保持手段15の直径は放熱器8の第1流路12及び第2流路13の開口よりも大きく構成されており、保持手段15の側面と各流路12,13の端部とは気密に接触している。したがって、以上に述べた保持手段15、上記前筐体7、及び放熱器8の構成により、筐体6の内部は常時気密に保たれている。
【0015】
電気分解セル3及び保持手段15の上記構成により、本カメラ1の撮影姿勢に関わらず電気分解セル3の除湿膜3aを鉛直方向に対して略垂直に維持し、これと同時に第1流路12と第2流路13の後側流路13bのうち、鉛直方向に対して略垂直な状態にある流路を遮断することができる。詳細には、本カメラ1を第1撮影姿勢で使用する場合には、電気分解セル3の除湿膜3aを第1流路12に対して略垂直に配置し、第2流路13の後側流路13bを保持手段15の側面で遮断することができる。また、本カメラ1を第2撮影姿勢で使用する場合には、電気分解セル3の除湿膜3aを第2流路13の後側流路13bに対して略垂直に配置し、第1流路12を保持手段15の側面で遮断することができる。
【0016】
上記構成の本実施形態に係るカメラ1において、該カメラ1へ導かれた不図示の被写体からの光19は、CCD5の撮像面上に投影されて被写体像を形成する。この被写体像はCCD5で光電変換され、基板2上の不図示の制御回路で画像データに変換された後、カメラコントロールユニット等の外部装置へ出力されることとなる。
ここで、動作中のCCD5が発熱してその温度が上昇すると、これに起因して生じる暗電流ノイズによって撮影画像の画質が劣化してしまう。これを防止するために本カメラ1では、基板2上の不図示の制御回路がペルチェ素子4を作動させる。これにより、ペルチェ素子4でCCD5を冷却して暗電流の発生を抑制することができ、これと同時に熱を放熱器8へ伝導して外部へ放出することができる。
【0017】
また、CCD5の冷却とともに本カメラ1では、基板2上の不図示の制御回路が電気分解セル3を作動させる。これにより、本カメラ1内(放熱器8、前筐体7、及び光学フィルタ10によって形成された密閉空間20内)の水蒸気を、電気分解セル3の電気分解作用によって外部へ放出することができ、これによってカメラ1内の結露を防止することができる。
【0018】
以下、本実施形態に係るカメラ1の特徴的な作用について説明する。
本カメラ1の動作時には、基板2上の各種電気部品等の発熱やペルチェ素子4から放熱器8へ伝導された熱によって、基板2周辺の空気があたためられるとともにカメラ1内に温度分布が生じる。具体的には、放熱器8においてペルチェ素子4の放熱面と接する部分の温度T1が電気分解セル3及び保持手段15の温度よりも高くなり、このようにして生じた温度差によってカメラ1内に空気の対流が生じることとなる。なお、保持手段15を支持する支持部16が外観カバー14に設けられていることにより、保持手段15及び電気分解セル3の温度は外観カバー14の温度T2と同程度である。
【0019】
したがって、図1のように本カメラ1を第1撮影姿勢で使用する場合、基板2周辺のあたためられた空気は、鉛直方向へ上昇して第1流路12へ進入し、この第1流路12を進行して保持手段15へと導かれる。そしてこの空気は、開口部15aより保持手段15内へ進入して電気分解セル3に達し、該電気分解セル3によって除湿されるとともに温度が低下することとなる。このとき、電気分解セル3の除湿膜3aは第1流路12に対して略垂直、即ち進行する空気に対して最も抵抗が大きくなるように配置されているため、空気に含まれる水蒸気を除湿膜3aに対して効率良く接触させることができる。したがって、電気分解セル3で効率良く除湿を行うことが可能となり、カメラ1内の結露を効果的に防止することが可能となる。
なお、電気分解セル3で除湿され温度が低下した空気は、第1流路12を逆行して基板2周辺へ送出されることとなる。また、第2流路13は保持手段15によって遮断されているため、第2流路13内の空気が第1流路12から電気分解セル3へ進行する空気の妨げとなることがない。
【0020】
また、図2のように本カメラ1を第2撮影姿勢で使用する場合には、基板2周辺のあたためられた空気が、第2流路13の前側流路13aへ進入し、前側流路13aと後側流路13bを順に進行して保持手段15へと導かれる。そしてこの空気は、開口部15aより保持手段15内へ進入して電気分解セル3に達し、該電気分解セル3によって除湿されるとともに温度が低下することとなる。このとき、電気分解セル3の除湿膜3aは後側流路13bに対して略垂直に配置されているため、前述の第1撮影姿勢の場合と同様に、電気分解セル3で効率良く除湿を行うことが可能となり、カメラ1内の結露を効果的に防止することが可能となる。
なお、電気分解セル3で除湿され温度が低下した空気は、第2流路13を逆行して基板2周辺へ送出されることとなる。また、第1流路12は保持手段15によって遮断されているため、第1流路12内の空気が後側流路13bから電気分解セル3へ進行する空気の妨げとなることがない。
【0021】
以上より本実施形態に係るカメラ1は、第1撮影姿勢と第2撮影姿勢のいずれの場合においても、カメラ1内の除湿を効率良く行い結露の発生を効果的に防止することができる。
なお、本実施形態に係るカメラ1では、第1流路12と第2流路13が交差するように放熱器8内に各流路が設けられているが、このような構成に限られるものではない。例えば、第1流路12と第2流路13を独立に設けて、それぞれの外観カバー14近傍位置に電気分解セル3を配置(より好ましくは、電気分解セル3を各流路12,13の延在方向に対して略垂直に配置)する構成としてもよい。これにより保持手段15が不要となり、構成の簡素化を図ることができる。
【0022】
また、本実施形態に係るカメラ1は第1撮影姿勢と第2撮影姿勢での使用を想定するものであるが、いずれか一方の撮影姿勢でのみ使用されるカメラが求められる場合には、前述のように独立に設けた第1流路12と第2流路13のうち、使用される撮影姿勢に対応する流路のみを備えたカメラを構成することもできる。
また、本実施形態に係るカメラ1では、カメラ1内に小型のファン等の送風手段を配置することも可能であり、これによってカメラ1内で空気の対流をより効果的に発生させることができ、電気分解セル3の除湿膜3aに対して水蒸気をより効率良く接触させることが可能となる。
【0023】
(第2実施形態)
本実施形態において、上記第1実施形態と同様の構成である部分には同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分について詳細に説明する。
図3は、本発明の第2実施形態に係るカメラの構成を示す断面図(第1撮影姿勢)である。
【0024】
図3に示すように本実施形態に係るカメラ20において、外観カバー14には、第1流路12と第2流路13の交差位置で各流路12,13に対して略45度傾いた斜面部14aが設けられている。斜面部14aには開口が形成されており、この開口に電気分解セル3が気密に装着されている。即ち本実施形態では、電気分解セル3が第1流路12と第2流路13の交差位置において各流路12,13に対して略45度傾けて配置されており、第1流路12と第2流路13がつながって循環流路21を形成している。なお、斯かる斜面部14a及び電気分解セル3の傾きは、略45度に限られるものではない。
【0025】
以上の構成の下、本カメラ20の動作時には上記第1実施形態と同様に、基板2周辺の空気があたためられるとともにカメラ20内に温度分布が生じる。具体的には、放熱器8においてペルチェ素子4の放熱面と接する部分の温度T1が電気分解セル3の温度よりも高くなり、カメラ20内に空気の対流が生じることとなる。なお、電気分解セル3が外観カバー14に設けられていることにより、電気分解セル3の温度は外観カバー14の温度T2と同程度である。
【0026】
したがって、図3のように本カメラ20を第1撮影姿勢で使用する場合、基板2周辺のあたためられた空気は、鉛直方向へ上昇して第1流路12へ進入する。この空気は第1流路12を進行して電気分解セル3へ達し、該電気分解セル3によって除湿されるとともに温度が低下する。そしてこの空気は、第2流路13の後側流路13bへ進入し、後側流路13bと前側流路13aを順に進行して基板2周辺へ送出されることとなる。
このように本実施形態では、循環流路21を設けてカメラ20内の空気を積極的に対流させることで、空気に含まれる水蒸気を除湿膜3aに対して効率良く接触させることができる。このため、電気分解セル3で効率良く除湿を行うことが可能となり、カメラ20内の結露を効果的に防止することが可能となる。ここで、斯かる循環流路は、前述の基板2周辺へ送出される空気が第2流路13を経ることでその温度を十分に低下させることができるため、より積極的に空気の対流を生じさせることができるという利点も備えている。
なお、本カメラ20を横向き(第2撮影姿勢)で使用する場合にも、上記第1撮影姿勢と同様の効果を奏することができる。
【0027】
以上より本実施形態に係るカメラ20は、上記第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、本実施形態に係るカメラ20では、カメラ20内の除湿をより効率良く行うために、第2流路13の前側流路13aと後側流路13bの折れ曲がり位置に、上記構成と同様の電気分解セル3をさらに備える構成とすることも可能である。
【0028】
以上、上記各実施形態によれば、カメラ内に高温部分(基板2周辺)からこれよりも上方に位置する低温部分(外観カバー14)に向かって延在する流路(第1流路12)を設け、この流路の先端(外観カバー14近傍)に電気分解セル3を配置することで、温度差によって生じる空気の対流により活発に上昇する空気を電気分解セル3へ積極的に導くことができる。したがって、空気中の水蒸気を電気分解セル3の除湿膜3aに効率良く接触させることができ、効率良く除湿を行うことが可能なカメラを実現することができる。
また、カメラ内に鉛直方向に延在した流路と水平方向に延在した流路を設け、それらの流路の外観カバー付近等の外側近傍に除湿素子を設けることで、特に顕微鏡のカメラポートに取り付け可能なカメラに好適である。なぜなら、顕微鏡のカメラポートに取り付けた際、カメラの姿勢は図1に示すCCDの撮像面を下向きにする場合と、図2に示すCCDの撮像面を横向きにする場合とに限られる。それゆえ、対流を増長する鉛直方向に延在した流路が必ず存在するので、効率的に除湿が可能となる。
なお、上記各実施形態ではペルチェ素子4を備えた冷却カメラを例示しているが、本発明はこれに限られず、冷却手段を備えていない通常のカメラに適用することも勿論可能である。
【符号の説明】
【0029】
1,20 カメラ
2 基板
3 電気分解セル
3a 固体高分子電解質膜(除湿膜)
5 撮像素子(CCD)
6 筐体
8 放熱器
12 第1流路
13 第2流路
14 外観カバー
15 保持手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像素子と、
前記撮像素子を気密に収納する筐体と、を有しており、
前記筐体には、前記筐体内の空気を前記筐体の外装面近傍へ案内するための鉛直方向に延在した鉛直流路が設けられており、
前記鉛直流路中の前記筐体の外装面近傍に、固体高分子電解質膜を用いた除湿素子を備えていることを特徴とするカメラ。
【請求項2】
前記除湿素子は、前記固体高分子電解質膜を前記鉛直流路の延在方向に対して略垂直に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
【請求項3】
前記筐体には、前記筐体内の空気を前記筐体の外装面近傍へ案内するための前記鉛直流路の延在した方向に対して垂直な水平方向に延在した水平流路がさらに設けられており、
前記鉛直流路と前記水平流路とは、前記筐体の外装面近傍で交差しており、
前記除湿素子を前記鉛直流路と前記水平流路との交差位置で回転自在に保持し、前記固体高分子電解質膜を鉛直方向に対して略垂直に維持する回転保持機構を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカメラ。
【請求項4】
前記筐体には、前記鉛直流路によって前記筐体の外装面近傍へ案内された空気を前記筐体内へ案内する返送流路がさらに設けられており、
前記除湿素子は、前記固体高分子電解質膜を前記鉛直流路及び前記返送流路に対して傾けて配置されていることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
【請求項5】
前記筐体は、前記撮像素子を冷却するための放熱器を含んでおり、
前記各流路は、前記放熱器に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のカメラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−200237(P2010−200237A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−45632(P2009−45632)
【出願日】平成21年2月27日(2009.2.27)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】