カラオケリモコン装置
【課題】
複数の利用者がログインし、利用者の切替を行うことでカラオケ会員サービスを提供するカラオケリモコン装置において、利用状況に即したログアウト手法を提供する。
【解決手段】
複数の利用者がログインして利用者毎の会員サービスを利用可能とするカラオケリモコン装置において、1人の利用者のみをログアウトさせるか、全ての利用者をログアウトさせるかを選択させる第1処理と、1人の利用者をログアウトさせる第2処理とを選択的に設定可能とすることを特徴としている。
複数の利用者がログインし、利用者の切替を行うことでカラオケ会員サービスを提供するカラオケリモコン装置において、利用状況に即したログアウト手法を提供する。
【解決手段】
複数の利用者がログインして利用者毎の会員サービスを利用可能とするカラオケリモコン装置において、1人の利用者のみをログアウトさせるか、全ての利用者をログアウトさせるかを選択させる第1処理と、1人の利用者をログアウトさせる第2処理とを選択的に設定可能とすることを特徴としている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カラオケリモコン装置、および、それを利用するカラオケシステムに関するものであり、特に、カラオケリモコン装置において、利用者毎の各種サービスを提供するものに関する。
【背景技術】
【0002】
通信型カラオケ装置では、新たな楽曲をホスト装置から配信する通信技術をベースとしてネットワーク化、並びに、そのアプリケーション開発が進み、近年ではインターネットなどの通信網を介してホスト装置と通信接続し、ホスト装置にてカラオケシステムを集中管理することによる会員サービスも行われている。この会員サービスにおいては、ホスト装置が各利用者を利用者IDで識別し、利用者毎の演奏履歴や、採点履歴、利用者の嗜好情報などを収集し、楽曲に関する情報を提供するなどのサービスが行われている。
【0003】
このようなサービスの提供において、特許文献1には、カラオケ装置の利用者がログイン操作を行うことにより当該利用者の個人別曲目リストなどを表示できるようにするとともに、この利用者の仲間同士の存在情報を交換できるようにしたことが開示されている。この特許文献1におけるログインは、選曲予約装置本体をクレードル上に載置し、クレードル上に設けられたICカードリーダー上にICカードをセットしてログイン操作をすることで行われる。カラオケボックスに同室している複数の利用者が、各々各自のICカードを設定してログイン操作を行うことで、図10に示すように複数の利用者がメンバーズゲートに登録されることとなる。
【0004】
このメンバーズゲートでは、利用者が自分の顔写真にタッチすることで、当該利用者のマイリストやランキング履歴などの利用者情報が表示され、これらに基づいて利用者は自分の得意とする楽曲を選択することが可能となる。また、利用者は選曲予約装置からICカードを取り外し、図12このメンバーズゲート画面においてタッチスクリーンに表示される「ログアウト」ボタンにタッチすることでサービスを終了することができる。
【0005】
また、特許文献1に記載したようなサービスを提供している実際の選曲予約装置においては、各人のログアウトに加え、ログインしている全員が一括してログアウトできるタッチスクリーン上のボタンを設けたものも知られている。
【特許文献1】特開2007−133330公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ログインしている全員が一括してログアウトできるように構成することは、カラオケボックスなど、気の知れた仲間が集まるような場所においては非常に便利な機能である。しかしながら、営業形態の異なるスナックなどのナイト店では、見知らぬ客が集い同じ選曲予約装置を共有する状況とな。このような場所において一括してログアウトすることとなると、1人の利用者が間違ってこの一括ログアウトしてしまった場合には、まだサービスを利用したい他の利用者は再び1人ずつログインしなくてはならない面倒な状況が発生することとなる。
【0007】
さらに、カラオケボックスのような営業形態の店舗において、最近では1人で来店してカラオケを楽しむ需要も多く、このような状況においては、全員ログアウトさせるといっても1人だけしかログアウトする必要がなく、全員ログアウトさせるメニューを表示することは1人で来店した利用者に寂しい思いをさせかねない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、従来の問題や不都合を解決するために提案されたもので、複数の利用者がログインし、カラオケ会員サービスが提供されるカラオケリモコン装置において、店舗の形態などに即したログアウト手法を提言するものである。
【0009】
そのため、請求項1に係るカラオケリモコン装置は、入力手段と、表示手段と、制御手段とを備え、カラオケ演奏装置に対して楽曲の演奏リクエストを可能とすると共に、複数の利用者がログイン可能なものであって、入力手段は、利用者からの各種入力を受け付け可能とし、表示手段は、制御手段の制御に基づいて表示を行い、制御手段は、設定処理と、ログアウト処理とを可能とし、設定処理は、利用者からの入力に基づいて第1設定あるいは第2設定を設定し、ログアウト処理は、利用者からのログアウト指示入力があった場合、第1設定に設定されている場合は第1処理を、第2設定に設定されている場合は第2処理を行い、第1処理は、第1ログアウトか第2ログアウトかの選択を受け付けて、第1ログアウトが選択された場合は1人の利用者をログアウトさせ、第2ログアウトが選択された場合はログインしている全ての利用者をログアウトさせ、第2処理は、1人の利用者をログアウトさせることを特徴とするものである。
【0010】
さらに、請求項2に係るカラオケリモコン装置は、第1処理は、ログインしている利用者が1人である場合には、第1ログアウトか第2ログアウトかの選択を受け付けずに当該利用者をログアウトさせることを特徴とするものである。
【0011】
さらに、請求項3に係るカラオケリモコン装置は、第1、第2処理においてログアウトさせる1人の利用者は、入力手段にて指定された利用者であることを特徴とするものである。
【0012】
さらに、請求項4に係るカラオケリモコン装置は、ログインしている何れかの利用者に対するサービス処理を可能とし、第1、第2処理においてログアウトさせる1人の利用者は、現在、サービス処理を利用している利用者であることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、複数の利用者がログインするとともに、利用者を切り替えながら共有して利用することとなるカラオケリモコン装置において、1人だけログアウトするのか、もしくは、全員ログアウトするかをメニュー画面にて選択させる設定と、1人だけログアウトさせる設定を予めメンテナンスモードなどで設定しておくことができ、カラオケリモコン装置が設置される店の業態に応じてその設定変更を行うことが可能となる。
【0014】
例えば、カラオケボックスのような営業形態の店舗では、仲間内で集まる機会が多いこととなるため全員ログアウトをするかを利用者に問うメニュー表示を行うことが望ましい形態であり、一方、スナックなどのナイト店では、1人だけログアウトさせる設定とすることで、間違って全員ログアウトすることを避けることが可能となる。
【0015】
また、カラオケボックスのような営業形態の店舗にて全員ログアウトさせる設定となっている場合にあっても、ログインしている利用者が1人だけである場合には、全員ログアウトさせる選択を省略し、表示による寂しい思いをさせることがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明を行う。図1は、本発明の実施形態に係るカラオケシステムを示した図であり、特に、1つの店舗にて複数のコマンダ、いわゆるカラオケ演奏装置を設置して営業を行うカラオケボックスとしての一実施形態を示し
た図である。
【0017】
図1において、50は通信網、60はルータ、70は無線アクセスポイント、100はホスト装置、200はリモコン装置、300はコマンダをそれぞれ示している。本実施形態において、各コマンダ300はroom1〜room4毎に1台ずつ配置され、リモコン装置200からリクエストされた楽曲を演奏する。例えば、コマンダ1が設置されるroom1には1台のリモコン装置1が配置され、コマンダ1はリモコン装置1からの楽曲リクエストを受け付けることができる。また、コマンダ4が設置されたroom4では2台のリモコン装置4−1、4−2が配置され、コマンダ4は、リモコン装置4−1、4−2のどちらからも楽曲リクエストを受け付けることが可能となっている。なお、コマンダ300のフロントパネルなどに設けられた入力手段からも楽曲のリクエストは可能となっている。
【0018】
各コマンダ300は、LANによりルータ60と接続されており、インターネット回線といった通信網50を介してホスト装置100と通信接続されている。このように通信接続されることで各コマンダ300は、ホスト装置100から楽曲配信や、プログラム配信を受信することができると共に、ホスト装置100に対して利用履歴などを送信することができる。
【0019】
コマンダ300が接続されるLAN上には、無線アクセスポイント70も接続されており、各リモコン装置200と無線通信が可能なように設定されている。このように設定することで、各リモコン装置200はコマンダ300と同様、通信回線を介してホスト装置100と通信を行うことが可能である。リモコン装置200がホスト装置100と通信を行うことで、ホスト装置は、利用者がログインしているリモコン装置200に対して会員サービスを提供することができる。
【0020】
会員サービスは、各会員の情報をホスト装置100で管理することで、利用者がどのリモコン装置200からログインしても、各利用者に対するサービスを受けることができるものであって、例えば、各利用者の予約履歴を管理することで、再来店した場合に参照可能としたり、予め利用者が気に入った歌手を登録しておき、その歌手の持ち歌を参照可能としたり、登録しておいた十八番を参照可能とする選曲補助や、採点履歴に基づいて他の利用者と得点を競ったりするサービス処理を提供できる。
【0021】
本実施形態では、LANを介して複数のコマンダ300が接続された、いわゆるカラオケボックスでの営業形態を説明したが、スナックなどのナイト店においては、コマンダ300が1台設置される共に、リモコン装置200が1台乃至数台設置される構成が採用されることととなる。
【0022】
次に、本発明のカラオケシステムにおいてカラオケ演奏装置となるコマンダ300についてより詳しく説明する。図2は本発明の実施の形態に係るカラオケシステムで用いられるコマンダ300及びその周辺のブロック構成を示す図である。301はコマンダ制御手段、302はコマンダ通信手段、303はフロントパネル表示手段、304は表示制御手段、305はコマンダ記憶手段、306はコマンダ入力手段、307は音源、308はミキサ手段、401はアンプ、402はスピーカー、403はマイクロフォン、405はディスプレイをそれぞれ示している。
【0023】
カラオケルームなどの空間に設置されるコマンダ300には、CRTやTFT等の映像表示装置であるディスプレイ405、音声増幅装置であるアンプ401が接続されており、コマンダ300からの制御出力によりディスプレイ405に歌詞映像と背景画像を表示し、歌詞映像の表示と同期させてカラオケ楽曲の再生信号をアンプ401へ送出し、スピ
ーカー402から演奏音が得られるようにしている。そして、前記アンプ401には、ミキサ手段308を介してマイクロフォン403が接続されており、利用者は、歌詞映像に合わせてこのマイクロフォン402から自身の発声を入力し歌唱することになる。
【0024】
コマンダ制御手段301は、コマンダシステム全体の制御を司る。コマンダ記憶手段305にはハードディスクなどが用いられ、ホストサーバ100から受信した楽曲データ、映像データやカラオケ演奏以外の機能を実行させるデータであるデータが記憶される。
【0025】
コマンダ通信手段302は、周知の規格の有線LANなどが用いられ、リモコン装置200からコマンダ300に対する制御命令や、楽曲データ、映像データやファームウエアデータなどをホストサーバ100からダウンロードするために利用される。また、LANを介して他のコマンダやその他の機器に接続する機能も有し、他のコマンダや他の機器との間で情報の送受信が可能とされる。
【0026】
コマンダ入力手段306は、コマンダ300のフロントパネルなどに設けられた各種スイッチ機能であり、予約選曲、キーコントロール、歌唱プログラムなどカラオケ装置特有の機能を手動設定が可能となるようにしている。表示制御手段304は、カラオケ楽曲に伴う映像や、その他、コンテンツデータ、広告データなどの映像データをディスプレイ405にて表示するための表示制御を行う。音源307は、MIDI、PCM、MPEGなどの規格に基づく楽曲データに基づいて楽音信号を形成する。ミキシング手段308は、音源307が形成した複数の楽音信号とマイクロフォン403から入力される歌唱者の歌唱音声信号を適宜なバランスで混合する。このミキシング手段308で混合された信号、アンプ401に出力されてスピーカ402から放音出力されることとなる。
【0027】
この他にも、従来のリモコン装置で使用されるIR信号を送受信可能とする通信手段を予備的に設け、IR信号による楽曲リクエストにも対応できる構成としてもよい。
【0028】
次に、本発明のカラオケシステムにおけるカラオケ選曲装置であるリモコン装置200についてより詳しく説明する。図3(A)、図3(B)は、本発明の実施の形態に係るカラオケシステムで用いられるリモコン装置の構成を示す図である。
【0029】
図3(A)は、リモコン装置のブロック構成を示した図であって、201は制御手段、202は通信手段、203は指紋読取手段、204は記憶手段、205は表示手段、206はタッチ式センサを示している、そして、205の表示手段とその表面に設置される透明のタッチ式センサ206とでタッチパネル207を構成している。
【0030】
リモコン装置200は、制御手段201が装置全体の制御を司る。記憶手段204としては、RAMなどメモリやハードディスクなどが用いられ、楽曲選択のためのリストやサービス処理を行う際の利用者情報などが格納される。
【0031】
タッチ式センサ206は、利用者の指やスタイラスなどの接触による入力操作を可能としている。タッチ式センサ206による入力を可能とするため、表示手段205にはタッチ式センサ206に対する制御と連動した表示画像が表示されるようにプログラムされてる。このタッチ式センサ206と表示手段205により、いわゆるタッチパネル207が構成される。なお、本実施形態では、入力手段としてタッチ式センサ206を用いる例について説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、キーボード、カーソルキーなどの機械的入力手段に代えてもよい。また、これらをタッチ式センサ206と併せて用いてもよい。
【0032】
通信手段202は、本実施形態では、無線アクセスポイント70との間で無線LAN規
格(例えば、IEEE802.11a/b/g規格など)などに従った無線通信を行う、ホスト装置100と通信接続するための無線通信手段である。なお、このホスト装置100との通信は、例えば、Bluetooth(登録商標)によって実現しても構わない。その場合、各コマンダ300には、Bluetooth規格の通信手段が設けられることとなり、リモコン装置200はコマンダ300を経由してホスト装置100と通信を行うこととなる。
【0033】
本実施形態において、リモコン装置200からの楽曲リクエストは、この通信手段202を介して行われることとなる。すなわち、コマンダ300とリモコン装置200が予め対応付けられることで、同一のLAN上に接続されていても、コマンダ300は自分に対する楽曲リクエストであることを判別することができ、楽曲リクエスト機能を実現する。
【0034】
指紋読取手段203は、利用者がその表面を押圧、もしくは、スライドさせることで利用者の指紋を読み取る機能を有するものであり、読み取った指紋に基づいて認証処理が行われ利用者はサービスにログインすることとなる。なお、利用者によってはログインのための認証方法として、指紋認証を好まないというような場合がある。そこで、本実施形態におけるカラオケシステムでは、この指紋読取手段203を利用した指紋認証を行うか、タッチパネル207からのパスワード入力による認証を行うかを利用者が選択できるようになっている。
【0035】
図3(B)は、このリモコン装置200の外観(正面図)を示したものであり、筐体中央にはタッチパネル207が配置され、利用者に対して各種の表示を行うと共に、スタイラス406あるいは指を接触させることによる利用者の入力を受け付ける。本実施形態では、このタッチパネル207のみを利用しているが、この他にも各種の入力手段の形態は変更可能であり、例えば、画面周囲に配置される各種キーにより利用者の入力を受け付ける形態などが考えられる。
【0036】
タッチパネル207右上には指紋読取手段203が設けられている。左右どちらかに偏らせて指紋読取手段203を設けることで、カラオケリモコン装置200を扱う利用者は、指紋読取の際、意識せずとも偏らせた側の手の指を使用することとなり、どちらの手で認証を行ったかを覚える煩わしさがない。この指紋読取手段203上に指をスライドさせることで指紋の読み取りが行われることとなる。読み取られた指紋は制御手段201において適宜なアルゴリズムで特徴が抽出され指紋情報に変換されることとなる。
【0037】
以上、図1〜図3を用いて本システムにおけるハードウェア構成を説明したが、これらハードウェア構成を利用し、予め登録した利用者が会員サービスを開始するにあたって行う開始処理について説明を行う。
【0038】
図4(A)、図4(B)は、図3(B)のタッチパネル207に表示される2種類の初期画面を示したものであって、枠で囲まれた文字やアイコン(ボタン)をタッチすることで、それに応じた処理が実行される。図4(A)は会員サービスに登録していないゲストとしての利用者が各種選曲を行うためのゲスト画面、図4(B)は会員サービスに登録した利用者が会員サービスを利用している状態での利用者画面を示している。図4(A)、図4(B)の左側には、共通して「新譜」、「歌手名」、「曲名」に代表される9つのボタンを備えた選曲メニューが表示され、歌手名や楽曲名を指定することによる通常選曲や各種ゲームなどを選択することが可能となっている。これらは、図4(A)と図4(B)とで共通しており、会員サービスに登録していない利用者(ゲスト)、会員サービスを利用中の利用者に関わらず共通して利用可能となっている。
【0039】
一方、画面右側には、利用者が会員サービスを利用するための各種ボタンを備えた利用
者メニュー600が設けられており、図4(B)にみられるように、会員サービスを利用している場合には、利用者のニックネームまたは氏名(図では「ああああ さん」が利用中)、利用者が事前に登録した写真、アイコン、アバターなどが表示される。
【0040】
会員サービスを利用している利用者は、図4(B)の「マイメニュー」、「あなたへのオススメ」、「マイリスト」、「マイりれき」といったボタンにタッチすることで、それらに応じた会員サービスを受けることができる。本実施形態では「マイメニュー」ボタンを選択すると、本システム内に構築されたメールシステムを利用したメールサービス(不図示)や、各種設定を行うことが可能であり、また、「あなたへのオススメ」ボタンを選択すると、利用者の登録情報などによる楽曲推薦が行われ、「マイリスト」ボタンを選択すると、利用者が登録している十八番から選曲が可能となり、また、「マイりれき」ボタンを選択すると、利用者がこれまでに歌唱した楽曲が履歴順に表示されることとなる。
【0041】
一方、図4(A)のゲスト画面では、会員サービスが利用されていないため、この利用者メニュー600には、個人認証、新機能などの紹介メッセージや、新譜広告などが表示されることとなる。さらに、図4(A)、図4(B)には共通して「メンバー一覧」、「新規登録」、「ログイン」といったボタンが設けられており、利用者の会員サービスへの参加、サービスを受ける利用者の変更、また、サービスの終了を可能としている。また、利用者が「メンバー一覧」ボタンを選択すると、図5のメンバー画面に移動して、現在、ログイン中の利用者を表示することとなる。
【0042】
図5のメンバー画面にて、利用者を選択し、画面上にある「メンバー切替」ボタンを選択すると、会員サービスの対象は該当する利用者に切り替えられ、図4(B)に移動して、各メンバー個人に対するサービス処理が開始される。
【0043】
また、図5のメンバー画面から、ログイン、ログアウトを行うことも可能であり、メンバー画面にて、まだ自分がログインしていないことを確認した利用者は「ログイン」ボタンを選択して新たに会員サービスにログインすることとなる。一方、会員サービスを終了したい利用者は、利用者を選択して「ログアウト」ボタン602を選択することで、会員サービスの終了が可能となる。
【0044】
「ログイン」ボタンは、図4(A)、図4(B)にも設けられており、利用者はこの画面からも新たに会員サービスにログインすることができる。また、「ログイン」ボタンの左側には「新規登録」ボタンが表示されており、まだ、会員サービスに登録していない利用者は、このボタンを選択し登録処理を行うことで会員サービスが利用可能となる。また、図4(B)に設けられた「ログアウト」ボタン601をタッチすることにより、利用者は会員サービスからログアウトすることとなる。
【0045】
次に、図6、図7を用い本願発明の実施形態である会員サービスの開始処理について説明する。図6は会員サービスの開始処理を示したフロー図であり、図7は開始処理において、リモコン装置200のタッチパネル207に表示される画面遷移図を示したものである。
【0046】
図4(A)、図4(B)、図5のタッチパネル207上に示された「ログイン」ボタンにタッチすると開始処理が始まる(S100)。本実施形態においては、指紋認証、利用者IDとパスワードを用いた認証を採用しているため、利用者は、図7(A)に示す画面にてどちらを利用するかを選択することとなる(S101)。利用者IDとパスワードを用いた認証を選択した場合には、S107〜S109で示す過程のログイン処理が行われ、成功した場合(S110)には、リモコン装置200は、ホスト装置100から各種情報を得てサービス処理を開始する。
【0047】
一方、指紋認証を利用した場合にはS102へ進み、図7(B)に示す画面にて生年月日の入力が促される。入力された生年月日は、S103にてホスト装置100へ送信される。ホスト装置100では、予め会員情報の位置情報として登録されている指紋情報の中から、受信した生年月日に対応する指紋情報を少なくとも含んだ情報をリモコン装置200に返信する。リモコン装置200側では、生年月日の入力を終えた利用者は、図7(C)に示す画面にて、指紋読取手段203による指紋の読み取りを行う。そして、S106にて、読み取られた指紋による指紋情報と、ホスト装置から取得した生年月日に対応する指紋情報を照合し、照合できた、すなわち、ログインに成功した場合には、どの指紋情報と照合できたかをホスト装置100へ送信し、当該指紋情報を利用者と判断するサービス処理が開始される。
【0048】
このように、本実施形態における指紋情報を利用した開始処理では、利用者関連情報に対応する指紋情報をリモコン装置200側にダウンロードし、リモコン装置側にて指紋情報の照合を行うこととなるため、ホスト装置100における検索負荷を抑制することができる。
【0049】
本実施形態では、リモコン装置200側にて指紋情報の照合を行うこととしたが、これに代えて、ホスト装置100側にて指紋情報の照合を行うこととしてもよい。その際には、入力した利用者関連情報と指紋情報をホスト装置100に送信し、ホスト装置側にて利用者関連情報にて絞り込んだ上で指紋情報の照合を行うことができるため、このホスト装置100側で行う際にも認証の負荷を削減することが可能となる。
【0050】
なお、本実施形態、および、このホスト装置100側にて指紋情報の照合を行う何れの場合においても、指紋情報の入力(S104)と利用者関連情報の入力(S102)との入力順序を問うものではない。
【0051】
では、次に、本発明における実施形態に係るログアウト処理について図8〜図10を用いて説明を行う。図8は、ログアウト設定画面である。この画面は、カラオケリモコン装置を管理するメンテナンスモード画面の1つであり、このメンテナンスモードには、他に音設定、表示設定、ゲーム設定、メール設定などが設けられている。通常、これらのメンテナンスモードは一般の利用者に開放されたものではなく、店のオーナーといった管理者によるログイン、あるいは、所定の操作にて設定管理できるモードとなっている。
【0052】
ログアウト設定画面では、図に示すような設定1と設定2がラジオスイッチにてどちらかを選択可能としており、図に示す例では設定1が設定された状態となっている。この設定1は、1人でログアウトすることに加えて全員ログアウトできる設定となっており、設定2は1人でログアウトするのみの設定となっている。デフォルトではどちらかの設定とされている。また、設定する利用者に分かり易いように設定2はナイト店向きの設定であることの説明が付されたものとなっている。
【0053】
このように図8のログアウト設定画面にて設定された、設定1あるいは設定2の状態にてログアウト処理が実行されることとなる。図9はログアウト処理のフローを示した図であり、図10はログアウトにおける各種画面を示した図となっている。
【0054】
まず、ログアウト処理を行うには、誰かがログインしている状態である必要がある。図4にて説明した初期画面から処理を開始することとする(S200)。これ以外にも図5で説明したメンバー一覧画面からログアウト処理を開始することとしても構わない。この図4(B)の画面において、利用者がログアウトするには、図4(A)、(B)に表示される「メンバー一覧」ボタンにタッチして図5のメンバー一覧画面に移動するか、直接、
図4(B)の「ログアウト」ボタン601にタッチすることによるものとなる。
【0055】
S201にて「メンバー一覧」ボタンにタッチされたと判断された場合には、S202に進み、図5に示すメンバー一覧画面を表示する。このメンバー一覧画面においてメンバー、すなわち、利用者が選択された状態で「ログアウト」ボタン602がタッチされた場合にはS205に進み、図8にて設定されたログアウト設定が判定される。なお、本実施形態では、利用者を選択した状態にて、ログイン、あるいは、利用者の切り替えを行うことも可能であるが、ここでは、ログアウトを中心に説明を行うためそれらの処理については省略する。
【0056】
S205にて、ログアウト設定が設定1、すなわち、カラオケボックス店舗のような業務形態向けの設定であることを判断するとS206にて図10(A)に示す「全員ログアウト」と「自分だけログアウト」の選択ボタンを有するメニュー画面に移動する。S207では、このメニュー画面において「全員ログアウト」ボタンが選択された場合には、図10(C)に示す「はい」と「いいえ」の選択ボタンを有する確認画面にて利用者に対するログアウトの確認が行われる。
【0057】
S208にて「はい」がタッチされた場合には、全員ログアウトする許可が下りたと判断し、S209にてログインしている全ての利用者に対するログアウト処理が一括して行われることとなる。このとき、各利用者の演奏履歴など今回のサービスにて更新された利用者情報がホスト装置100へ送信され、初期画面など適宜な画面に移動してログアウト処理が終了する(S213)。一方、図10(C)にて「いいえ」ボタンにタッチされたと判断されるとログアウトはキャンセルされたと判断し、初期画面などの適宜な画面に移動することとなる。
【0058】
一方、S207にて「自分だけ」ボタンがタッチされた場合には、S211に進み、S208と同様に図10(C)で示される確認画面に移動し、「はい」ボタンがタッチされたことでS212にて1人の利用者のみがログアウトすることとなる。このS212のログアウトにおいても、更新された利用者情報はホスト装置100へ送信され、S213にてログアウト処理が終了する。
【0059】
以上が、カラオケボックス店舗のような業務形態向けの設定1についての処理であるが、次に、ログアウト設定がナイト店のような業務形態向けの設定2についての処理を説明する。S205にて設定2であると判断されると、S211に進み、S208と同様に図10(C)で示される確認画面に移動する。したがって、図10(A)で示されるような選択は行われず、次のS212にて1人の利用者のみがログアウトすることとなる。
【0060】
なお、この設定2におけるログアウトでは直接、図10(C)の確認画面に移動することとしたが、図10(B)のように「自分だけログアウト」ボタンを表示するステップを設けることとしてもよい。図10(A)の画面構成において「全員ログアウト」ボタンを表示しない構成とするだけでよいため簡易な処理が可能となる。
【0061】
最後に、図4(B)初期画面から「ログアウト」ボタン601を操作してログアウトする場合の処理について説明する。S201にて「ログアウト」ボタン601がタッチされたと判断した場合には、S201にて現在ログインしている利用者が1人だけか否かを判定することとなる。1人だけの場合にはS211にて図10(C)の確認画面に進み、S211以降の処理が実行される。このようにログインしている利用者が1人だけである場合には、設定1であったとしても、「全員ログアウト」か「自分だけログアウト」かを選択させることはないため1人で来店した利用者に対しても不快な思いをさせることはない。
【0062】
以上、ログアウト処理について説明を行ったが、図9のS208、S211にて行った確認処理については必ずしも行う必要はなく、これらの処理を省略することで確認を行うことなくログアウトするように構成しても構わない。
【0063】
以上、本発明の種々の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態のみに限られるものではなく、それぞれの実施形態の構成を適宜組み合わせて構成した実施形態も本発明の範疇となるものである。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の実施形態に係るカラオケシステムを示した図。
【図2】本発明の実施形態に係るコマンダを示した図。
【図3】本発明の実施形態に係るリモコン装置を示した図。
【図4】本発明の実施形態に係る2種類の初期画面を示した図。
【図5】本発明の実施形態に係るメンバー一覧画面を示した図。
【図6】本発明の実施形態に係る開始処理のフローを示した図。
【図7】本発明の実施形態に係る開始処理の画面遷移を示した図。
【図8】本発明の実施形態に係るログアウトの設定画面を示した図。
【図9】本発明の実施形態に係るログアウト処理のフローを示した図。
【図10】本発明の実施形態に係る各種ログアウト画面を示した図。
【符号の説明】
【0065】
50…通信網、60…ルータ、70…無線アクセスポイント、100…カラオケホスト装置、200…リモコン装置、201…制御手段、202…通信手段、203…指紋読取手段、204…記憶手段、205…表示手段、206…タッチ式センサ(入力手段)、207…タッチパネル、300…コマンダ(カラオケ演奏装置)、301…コマンダ制御手段、302…コマンダ通信手段、303…フロントパネル表示手段、304…表示制御手段、305…コマンダ記憶手段、306…コマンダ入力手段、307…音源、308…ミキサ手段、401…アンプ、402…スピーカ、403…マイクロフォン、404…ディスプレイ、405…スタイラス、500…選曲メニュー、600…利用者メニュー
【技術分野】
【0001】
本発明は、カラオケリモコン装置、および、それを利用するカラオケシステムに関するものであり、特に、カラオケリモコン装置において、利用者毎の各種サービスを提供するものに関する。
【背景技術】
【0002】
通信型カラオケ装置では、新たな楽曲をホスト装置から配信する通信技術をベースとしてネットワーク化、並びに、そのアプリケーション開発が進み、近年ではインターネットなどの通信網を介してホスト装置と通信接続し、ホスト装置にてカラオケシステムを集中管理することによる会員サービスも行われている。この会員サービスにおいては、ホスト装置が各利用者を利用者IDで識別し、利用者毎の演奏履歴や、採点履歴、利用者の嗜好情報などを収集し、楽曲に関する情報を提供するなどのサービスが行われている。
【0003】
このようなサービスの提供において、特許文献1には、カラオケ装置の利用者がログイン操作を行うことにより当該利用者の個人別曲目リストなどを表示できるようにするとともに、この利用者の仲間同士の存在情報を交換できるようにしたことが開示されている。この特許文献1におけるログインは、選曲予約装置本体をクレードル上に載置し、クレードル上に設けられたICカードリーダー上にICカードをセットしてログイン操作をすることで行われる。カラオケボックスに同室している複数の利用者が、各々各自のICカードを設定してログイン操作を行うことで、図10に示すように複数の利用者がメンバーズゲートに登録されることとなる。
【0004】
このメンバーズゲートでは、利用者が自分の顔写真にタッチすることで、当該利用者のマイリストやランキング履歴などの利用者情報が表示され、これらに基づいて利用者は自分の得意とする楽曲を選択することが可能となる。また、利用者は選曲予約装置からICカードを取り外し、図12このメンバーズゲート画面においてタッチスクリーンに表示される「ログアウト」ボタンにタッチすることでサービスを終了することができる。
【0005】
また、特許文献1に記載したようなサービスを提供している実際の選曲予約装置においては、各人のログアウトに加え、ログインしている全員が一括してログアウトできるタッチスクリーン上のボタンを設けたものも知られている。
【特許文献1】特開2007−133330公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ログインしている全員が一括してログアウトできるように構成することは、カラオケボックスなど、気の知れた仲間が集まるような場所においては非常に便利な機能である。しかしながら、営業形態の異なるスナックなどのナイト店では、見知らぬ客が集い同じ選曲予約装置を共有する状況とな。このような場所において一括してログアウトすることとなると、1人の利用者が間違ってこの一括ログアウトしてしまった場合には、まだサービスを利用したい他の利用者は再び1人ずつログインしなくてはならない面倒な状況が発生することとなる。
【0007】
さらに、カラオケボックスのような営業形態の店舗において、最近では1人で来店してカラオケを楽しむ需要も多く、このような状況においては、全員ログアウトさせるといっても1人だけしかログアウトする必要がなく、全員ログアウトさせるメニューを表示することは1人で来店した利用者に寂しい思いをさせかねない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、従来の問題や不都合を解決するために提案されたもので、複数の利用者がログインし、カラオケ会員サービスが提供されるカラオケリモコン装置において、店舗の形態などに即したログアウト手法を提言するものである。
【0009】
そのため、請求項1に係るカラオケリモコン装置は、入力手段と、表示手段と、制御手段とを備え、カラオケ演奏装置に対して楽曲の演奏リクエストを可能とすると共に、複数の利用者がログイン可能なものであって、入力手段は、利用者からの各種入力を受け付け可能とし、表示手段は、制御手段の制御に基づいて表示を行い、制御手段は、設定処理と、ログアウト処理とを可能とし、設定処理は、利用者からの入力に基づいて第1設定あるいは第2設定を設定し、ログアウト処理は、利用者からのログアウト指示入力があった場合、第1設定に設定されている場合は第1処理を、第2設定に設定されている場合は第2処理を行い、第1処理は、第1ログアウトか第2ログアウトかの選択を受け付けて、第1ログアウトが選択された場合は1人の利用者をログアウトさせ、第2ログアウトが選択された場合はログインしている全ての利用者をログアウトさせ、第2処理は、1人の利用者をログアウトさせることを特徴とするものである。
【0010】
さらに、請求項2に係るカラオケリモコン装置は、第1処理は、ログインしている利用者が1人である場合には、第1ログアウトか第2ログアウトかの選択を受け付けずに当該利用者をログアウトさせることを特徴とするものである。
【0011】
さらに、請求項3に係るカラオケリモコン装置は、第1、第2処理においてログアウトさせる1人の利用者は、入力手段にて指定された利用者であることを特徴とするものである。
【0012】
さらに、請求項4に係るカラオケリモコン装置は、ログインしている何れかの利用者に対するサービス処理を可能とし、第1、第2処理においてログアウトさせる1人の利用者は、現在、サービス処理を利用している利用者であることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、複数の利用者がログインするとともに、利用者を切り替えながら共有して利用することとなるカラオケリモコン装置において、1人だけログアウトするのか、もしくは、全員ログアウトするかをメニュー画面にて選択させる設定と、1人だけログアウトさせる設定を予めメンテナンスモードなどで設定しておくことができ、カラオケリモコン装置が設置される店の業態に応じてその設定変更を行うことが可能となる。
【0014】
例えば、カラオケボックスのような営業形態の店舗では、仲間内で集まる機会が多いこととなるため全員ログアウトをするかを利用者に問うメニュー表示を行うことが望ましい形態であり、一方、スナックなどのナイト店では、1人だけログアウトさせる設定とすることで、間違って全員ログアウトすることを避けることが可能となる。
【0015】
また、カラオケボックスのような営業形態の店舗にて全員ログアウトさせる設定となっている場合にあっても、ログインしている利用者が1人だけである場合には、全員ログアウトさせる選択を省略し、表示による寂しい思いをさせることがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明を行う。図1は、本発明の実施形態に係るカラオケシステムを示した図であり、特に、1つの店舗にて複数のコマンダ、いわゆるカラオケ演奏装置を設置して営業を行うカラオケボックスとしての一実施形態を示し
た図である。
【0017】
図1において、50は通信網、60はルータ、70は無線アクセスポイント、100はホスト装置、200はリモコン装置、300はコマンダをそれぞれ示している。本実施形態において、各コマンダ300はroom1〜room4毎に1台ずつ配置され、リモコン装置200からリクエストされた楽曲を演奏する。例えば、コマンダ1が設置されるroom1には1台のリモコン装置1が配置され、コマンダ1はリモコン装置1からの楽曲リクエストを受け付けることができる。また、コマンダ4が設置されたroom4では2台のリモコン装置4−1、4−2が配置され、コマンダ4は、リモコン装置4−1、4−2のどちらからも楽曲リクエストを受け付けることが可能となっている。なお、コマンダ300のフロントパネルなどに設けられた入力手段からも楽曲のリクエストは可能となっている。
【0018】
各コマンダ300は、LANによりルータ60と接続されており、インターネット回線といった通信網50を介してホスト装置100と通信接続されている。このように通信接続されることで各コマンダ300は、ホスト装置100から楽曲配信や、プログラム配信を受信することができると共に、ホスト装置100に対して利用履歴などを送信することができる。
【0019】
コマンダ300が接続されるLAN上には、無線アクセスポイント70も接続されており、各リモコン装置200と無線通信が可能なように設定されている。このように設定することで、各リモコン装置200はコマンダ300と同様、通信回線を介してホスト装置100と通信を行うことが可能である。リモコン装置200がホスト装置100と通信を行うことで、ホスト装置は、利用者がログインしているリモコン装置200に対して会員サービスを提供することができる。
【0020】
会員サービスは、各会員の情報をホスト装置100で管理することで、利用者がどのリモコン装置200からログインしても、各利用者に対するサービスを受けることができるものであって、例えば、各利用者の予約履歴を管理することで、再来店した場合に参照可能としたり、予め利用者が気に入った歌手を登録しておき、その歌手の持ち歌を参照可能としたり、登録しておいた十八番を参照可能とする選曲補助や、採点履歴に基づいて他の利用者と得点を競ったりするサービス処理を提供できる。
【0021】
本実施形態では、LANを介して複数のコマンダ300が接続された、いわゆるカラオケボックスでの営業形態を説明したが、スナックなどのナイト店においては、コマンダ300が1台設置される共に、リモコン装置200が1台乃至数台設置される構成が採用されることととなる。
【0022】
次に、本発明のカラオケシステムにおいてカラオケ演奏装置となるコマンダ300についてより詳しく説明する。図2は本発明の実施の形態に係るカラオケシステムで用いられるコマンダ300及びその周辺のブロック構成を示す図である。301はコマンダ制御手段、302はコマンダ通信手段、303はフロントパネル表示手段、304は表示制御手段、305はコマンダ記憶手段、306はコマンダ入力手段、307は音源、308はミキサ手段、401はアンプ、402はスピーカー、403はマイクロフォン、405はディスプレイをそれぞれ示している。
【0023】
カラオケルームなどの空間に設置されるコマンダ300には、CRTやTFT等の映像表示装置であるディスプレイ405、音声増幅装置であるアンプ401が接続されており、コマンダ300からの制御出力によりディスプレイ405に歌詞映像と背景画像を表示し、歌詞映像の表示と同期させてカラオケ楽曲の再生信号をアンプ401へ送出し、スピ
ーカー402から演奏音が得られるようにしている。そして、前記アンプ401には、ミキサ手段308を介してマイクロフォン403が接続されており、利用者は、歌詞映像に合わせてこのマイクロフォン402から自身の発声を入力し歌唱することになる。
【0024】
コマンダ制御手段301は、コマンダシステム全体の制御を司る。コマンダ記憶手段305にはハードディスクなどが用いられ、ホストサーバ100から受信した楽曲データ、映像データやカラオケ演奏以外の機能を実行させるデータであるデータが記憶される。
【0025】
コマンダ通信手段302は、周知の規格の有線LANなどが用いられ、リモコン装置200からコマンダ300に対する制御命令や、楽曲データ、映像データやファームウエアデータなどをホストサーバ100からダウンロードするために利用される。また、LANを介して他のコマンダやその他の機器に接続する機能も有し、他のコマンダや他の機器との間で情報の送受信が可能とされる。
【0026】
コマンダ入力手段306は、コマンダ300のフロントパネルなどに設けられた各種スイッチ機能であり、予約選曲、キーコントロール、歌唱プログラムなどカラオケ装置特有の機能を手動設定が可能となるようにしている。表示制御手段304は、カラオケ楽曲に伴う映像や、その他、コンテンツデータ、広告データなどの映像データをディスプレイ405にて表示するための表示制御を行う。音源307は、MIDI、PCM、MPEGなどの規格に基づく楽曲データに基づいて楽音信号を形成する。ミキシング手段308は、音源307が形成した複数の楽音信号とマイクロフォン403から入力される歌唱者の歌唱音声信号を適宜なバランスで混合する。このミキシング手段308で混合された信号、アンプ401に出力されてスピーカ402から放音出力されることとなる。
【0027】
この他にも、従来のリモコン装置で使用されるIR信号を送受信可能とする通信手段を予備的に設け、IR信号による楽曲リクエストにも対応できる構成としてもよい。
【0028】
次に、本発明のカラオケシステムにおけるカラオケ選曲装置であるリモコン装置200についてより詳しく説明する。図3(A)、図3(B)は、本発明の実施の形態に係るカラオケシステムで用いられるリモコン装置の構成を示す図である。
【0029】
図3(A)は、リモコン装置のブロック構成を示した図であって、201は制御手段、202は通信手段、203は指紋読取手段、204は記憶手段、205は表示手段、206はタッチ式センサを示している、そして、205の表示手段とその表面に設置される透明のタッチ式センサ206とでタッチパネル207を構成している。
【0030】
リモコン装置200は、制御手段201が装置全体の制御を司る。記憶手段204としては、RAMなどメモリやハードディスクなどが用いられ、楽曲選択のためのリストやサービス処理を行う際の利用者情報などが格納される。
【0031】
タッチ式センサ206は、利用者の指やスタイラスなどの接触による入力操作を可能としている。タッチ式センサ206による入力を可能とするため、表示手段205にはタッチ式センサ206に対する制御と連動した表示画像が表示されるようにプログラムされてる。このタッチ式センサ206と表示手段205により、いわゆるタッチパネル207が構成される。なお、本実施形態では、入力手段としてタッチ式センサ206を用いる例について説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、キーボード、カーソルキーなどの機械的入力手段に代えてもよい。また、これらをタッチ式センサ206と併せて用いてもよい。
【0032】
通信手段202は、本実施形態では、無線アクセスポイント70との間で無線LAN規
格(例えば、IEEE802.11a/b/g規格など)などに従った無線通信を行う、ホスト装置100と通信接続するための無線通信手段である。なお、このホスト装置100との通信は、例えば、Bluetooth(登録商標)によって実現しても構わない。その場合、各コマンダ300には、Bluetooth規格の通信手段が設けられることとなり、リモコン装置200はコマンダ300を経由してホスト装置100と通信を行うこととなる。
【0033】
本実施形態において、リモコン装置200からの楽曲リクエストは、この通信手段202を介して行われることとなる。すなわち、コマンダ300とリモコン装置200が予め対応付けられることで、同一のLAN上に接続されていても、コマンダ300は自分に対する楽曲リクエストであることを判別することができ、楽曲リクエスト機能を実現する。
【0034】
指紋読取手段203は、利用者がその表面を押圧、もしくは、スライドさせることで利用者の指紋を読み取る機能を有するものであり、読み取った指紋に基づいて認証処理が行われ利用者はサービスにログインすることとなる。なお、利用者によってはログインのための認証方法として、指紋認証を好まないというような場合がある。そこで、本実施形態におけるカラオケシステムでは、この指紋読取手段203を利用した指紋認証を行うか、タッチパネル207からのパスワード入力による認証を行うかを利用者が選択できるようになっている。
【0035】
図3(B)は、このリモコン装置200の外観(正面図)を示したものであり、筐体中央にはタッチパネル207が配置され、利用者に対して各種の表示を行うと共に、スタイラス406あるいは指を接触させることによる利用者の入力を受け付ける。本実施形態では、このタッチパネル207のみを利用しているが、この他にも各種の入力手段の形態は変更可能であり、例えば、画面周囲に配置される各種キーにより利用者の入力を受け付ける形態などが考えられる。
【0036】
タッチパネル207右上には指紋読取手段203が設けられている。左右どちらかに偏らせて指紋読取手段203を設けることで、カラオケリモコン装置200を扱う利用者は、指紋読取の際、意識せずとも偏らせた側の手の指を使用することとなり、どちらの手で認証を行ったかを覚える煩わしさがない。この指紋読取手段203上に指をスライドさせることで指紋の読み取りが行われることとなる。読み取られた指紋は制御手段201において適宜なアルゴリズムで特徴が抽出され指紋情報に変換されることとなる。
【0037】
以上、図1〜図3を用いて本システムにおけるハードウェア構成を説明したが、これらハードウェア構成を利用し、予め登録した利用者が会員サービスを開始するにあたって行う開始処理について説明を行う。
【0038】
図4(A)、図4(B)は、図3(B)のタッチパネル207に表示される2種類の初期画面を示したものであって、枠で囲まれた文字やアイコン(ボタン)をタッチすることで、それに応じた処理が実行される。図4(A)は会員サービスに登録していないゲストとしての利用者が各種選曲を行うためのゲスト画面、図4(B)は会員サービスに登録した利用者が会員サービスを利用している状態での利用者画面を示している。図4(A)、図4(B)の左側には、共通して「新譜」、「歌手名」、「曲名」に代表される9つのボタンを備えた選曲メニューが表示され、歌手名や楽曲名を指定することによる通常選曲や各種ゲームなどを選択することが可能となっている。これらは、図4(A)と図4(B)とで共通しており、会員サービスに登録していない利用者(ゲスト)、会員サービスを利用中の利用者に関わらず共通して利用可能となっている。
【0039】
一方、画面右側には、利用者が会員サービスを利用するための各種ボタンを備えた利用
者メニュー600が設けられており、図4(B)にみられるように、会員サービスを利用している場合には、利用者のニックネームまたは氏名(図では「ああああ さん」が利用中)、利用者が事前に登録した写真、アイコン、アバターなどが表示される。
【0040】
会員サービスを利用している利用者は、図4(B)の「マイメニュー」、「あなたへのオススメ」、「マイリスト」、「マイりれき」といったボタンにタッチすることで、それらに応じた会員サービスを受けることができる。本実施形態では「マイメニュー」ボタンを選択すると、本システム内に構築されたメールシステムを利用したメールサービス(不図示)や、各種設定を行うことが可能であり、また、「あなたへのオススメ」ボタンを選択すると、利用者の登録情報などによる楽曲推薦が行われ、「マイリスト」ボタンを選択すると、利用者が登録している十八番から選曲が可能となり、また、「マイりれき」ボタンを選択すると、利用者がこれまでに歌唱した楽曲が履歴順に表示されることとなる。
【0041】
一方、図4(A)のゲスト画面では、会員サービスが利用されていないため、この利用者メニュー600には、個人認証、新機能などの紹介メッセージや、新譜広告などが表示されることとなる。さらに、図4(A)、図4(B)には共通して「メンバー一覧」、「新規登録」、「ログイン」といったボタンが設けられており、利用者の会員サービスへの参加、サービスを受ける利用者の変更、また、サービスの終了を可能としている。また、利用者が「メンバー一覧」ボタンを選択すると、図5のメンバー画面に移動して、現在、ログイン中の利用者を表示することとなる。
【0042】
図5のメンバー画面にて、利用者を選択し、画面上にある「メンバー切替」ボタンを選択すると、会員サービスの対象は該当する利用者に切り替えられ、図4(B)に移動して、各メンバー個人に対するサービス処理が開始される。
【0043】
また、図5のメンバー画面から、ログイン、ログアウトを行うことも可能であり、メンバー画面にて、まだ自分がログインしていないことを確認した利用者は「ログイン」ボタンを選択して新たに会員サービスにログインすることとなる。一方、会員サービスを終了したい利用者は、利用者を選択して「ログアウト」ボタン602を選択することで、会員サービスの終了が可能となる。
【0044】
「ログイン」ボタンは、図4(A)、図4(B)にも設けられており、利用者はこの画面からも新たに会員サービスにログインすることができる。また、「ログイン」ボタンの左側には「新規登録」ボタンが表示されており、まだ、会員サービスに登録していない利用者は、このボタンを選択し登録処理を行うことで会員サービスが利用可能となる。また、図4(B)に設けられた「ログアウト」ボタン601をタッチすることにより、利用者は会員サービスからログアウトすることとなる。
【0045】
次に、図6、図7を用い本願発明の実施形態である会員サービスの開始処理について説明する。図6は会員サービスの開始処理を示したフロー図であり、図7は開始処理において、リモコン装置200のタッチパネル207に表示される画面遷移図を示したものである。
【0046】
図4(A)、図4(B)、図5のタッチパネル207上に示された「ログイン」ボタンにタッチすると開始処理が始まる(S100)。本実施形態においては、指紋認証、利用者IDとパスワードを用いた認証を採用しているため、利用者は、図7(A)に示す画面にてどちらを利用するかを選択することとなる(S101)。利用者IDとパスワードを用いた認証を選択した場合には、S107〜S109で示す過程のログイン処理が行われ、成功した場合(S110)には、リモコン装置200は、ホスト装置100から各種情報を得てサービス処理を開始する。
【0047】
一方、指紋認証を利用した場合にはS102へ進み、図7(B)に示す画面にて生年月日の入力が促される。入力された生年月日は、S103にてホスト装置100へ送信される。ホスト装置100では、予め会員情報の位置情報として登録されている指紋情報の中から、受信した生年月日に対応する指紋情報を少なくとも含んだ情報をリモコン装置200に返信する。リモコン装置200側では、生年月日の入力を終えた利用者は、図7(C)に示す画面にて、指紋読取手段203による指紋の読み取りを行う。そして、S106にて、読み取られた指紋による指紋情報と、ホスト装置から取得した生年月日に対応する指紋情報を照合し、照合できた、すなわち、ログインに成功した場合には、どの指紋情報と照合できたかをホスト装置100へ送信し、当該指紋情報を利用者と判断するサービス処理が開始される。
【0048】
このように、本実施形態における指紋情報を利用した開始処理では、利用者関連情報に対応する指紋情報をリモコン装置200側にダウンロードし、リモコン装置側にて指紋情報の照合を行うこととなるため、ホスト装置100における検索負荷を抑制することができる。
【0049】
本実施形態では、リモコン装置200側にて指紋情報の照合を行うこととしたが、これに代えて、ホスト装置100側にて指紋情報の照合を行うこととしてもよい。その際には、入力した利用者関連情報と指紋情報をホスト装置100に送信し、ホスト装置側にて利用者関連情報にて絞り込んだ上で指紋情報の照合を行うことができるため、このホスト装置100側で行う際にも認証の負荷を削減することが可能となる。
【0050】
なお、本実施形態、および、このホスト装置100側にて指紋情報の照合を行う何れの場合においても、指紋情報の入力(S104)と利用者関連情報の入力(S102)との入力順序を問うものではない。
【0051】
では、次に、本発明における実施形態に係るログアウト処理について図8〜図10を用いて説明を行う。図8は、ログアウト設定画面である。この画面は、カラオケリモコン装置を管理するメンテナンスモード画面の1つであり、このメンテナンスモードには、他に音設定、表示設定、ゲーム設定、メール設定などが設けられている。通常、これらのメンテナンスモードは一般の利用者に開放されたものではなく、店のオーナーといった管理者によるログイン、あるいは、所定の操作にて設定管理できるモードとなっている。
【0052】
ログアウト設定画面では、図に示すような設定1と設定2がラジオスイッチにてどちらかを選択可能としており、図に示す例では設定1が設定された状態となっている。この設定1は、1人でログアウトすることに加えて全員ログアウトできる設定となっており、設定2は1人でログアウトするのみの設定となっている。デフォルトではどちらかの設定とされている。また、設定する利用者に分かり易いように設定2はナイト店向きの設定であることの説明が付されたものとなっている。
【0053】
このように図8のログアウト設定画面にて設定された、設定1あるいは設定2の状態にてログアウト処理が実行されることとなる。図9はログアウト処理のフローを示した図であり、図10はログアウトにおける各種画面を示した図となっている。
【0054】
まず、ログアウト処理を行うには、誰かがログインしている状態である必要がある。図4にて説明した初期画面から処理を開始することとする(S200)。これ以外にも図5で説明したメンバー一覧画面からログアウト処理を開始することとしても構わない。この図4(B)の画面において、利用者がログアウトするには、図4(A)、(B)に表示される「メンバー一覧」ボタンにタッチして図5のメンバー一覧画面に移動するか、直接、
図4(B)の「ログアウト」ボタン601にタッチすることによるものとなる。
【0055】
S201にて「メンバー一覧」ボタンにタッチされたと判断された場合には、S202に進み、図5に示すメンバー一覧画面を表示する。このメンバー一覧画面においてメンバー、すなわち、利用者が選択された状態で「ログアウト」ボタン602がタッチされた場合にはS205に進み、図8にて設定されたログアウト設定が判定される。なお、本実施形態では、利用者を選択した状態にて、ログイン、あるいは、利用者の切り替えを行うことも可能であるが、ここでは、ログアウトを中心に説明を行うためそれらの処理については省略する。
【0056】
S205にて、ログアウト設定が設定1、すなわち、カラオケボックス店舗のような業務形態向けの設定であることを判断するとS206にて図10(A)に示す「全員ログアウト」と「自分だけログアウト」の選択ボタンを有するメニュー画面に移動する。S207では、このメニュー画面において「全員ログアウト」ボタンが選択された場合には、図10(C)に示す「はい」と「いいえ」の選択ボタンを有する確認画面にて利用者に対するログアウトの確認が行われる。
【0057】
S208にて「はい」がタッチされた場合には、全員ログアウトする許可が下りたと判断し、S209にてログインしている全ての利用者に対するログアウト処理が一括して行われることとなる。このとき、各利用者の演奏履歴など今回のサービスにて更新された利用者情報がホスト装置100へ送信され、初期画面など適宜な画面に移動してログアウト処理が終了する(S213)。一方、図10(C)にて「いいえ」ボタンにタッチされたと判断されるとログアウトはキャンセルされたと判断し、初期画面などの適宜な画面に移動することとなる。
【0058】
一方、S207にて「自分だけ」ボタンがタッチされた場合には、S211に進み、S208と同様に図10(C)で示される確認画面に移動し、「はい」ボタンがタッチされたことでS212にて1人の利用者のみがログアウトすることとなる。このS212のログアウトにおいても、更新された利用者情報はホスト装置100へ送信され、S213にてログアウト処理が終了する。
【0059】
以上が、カラオケボックス店舗のような業務形態向けの設定1についての処理であるが、次に、ログアウト設定がナイト店のような業務形態向けの設定2についての処理を説明する。S205にて設定2であると判断されると、S211に進み、S208と同様に図10(C)で示される確認画面に移動する。したがって、図10(A)で示されるような選択は行われず、次のS212にて1人の利用者のみがログアウトすることとなる。
【0060】
なお、この設定2におけるログアウトでは直接、図10(C)の確認画面に移動することとしたが、図10(B)のように「自分だけログアウト」ボタンを表示するステップを設けることとしてもよい。図10(A)の画面構成において「全員ログアウト」ボタンを表示しない構成とするだけでよいため簡易な処理が可能となる。
【0061】
最後に、図4(B)初期画面から「ログアウト」ボタン601を操作してログアウトする場合の処理について説明する。S201にて「ログアウト」ボタン601がタッチされたと判断した場合には、S201にて現在ログインしている利用者が1人だけか否かを判定することとなる。1人だけの場合にはS211にて図10(C)の確認画面に進み、S211以降の処理が実行される。このようにログインしている利用者が1人だけである場合には、設定1であったとしても、「全員ログアウト」か「自分だけログアウト」かを選択させることはないため1人で来店した利用者に対しても不快な思いをさせることはない。
【0062】
以上、ログアウト処理について説明を行ったが、図9のS208、S211にて行った確認処理については必ずしも行う必要はなく、これらの処理を省略することで確認を行うことなくログアウトするように構成しても構わない。
【0063】
以上、本発明の種々の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態のみに限られるものではなく、それぞれの実施形態の構成を適宜組み合わせて構成した実施形態も本発明の範疇となるものである。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の実施形態に係るカラオケシステムを示した図。
【図2】本発明の実施形態に係るコマンダを示した図。
【図3】本発明の実施形態に係るリモコン装置を示した図。
【図4】本発明の実施形態に係る2種類の初期画面を示した図。
【図5】本発明の実施形態に係るメンバー一覧画面を示した図。
【図6】本発明の実施形態に係る開始処理のフローを示した図。
【図7】本発明の実施形態に係る開始処理の画面遷移を示した図。
【図8】本発明の実施形態に係るログアウトの設定画面を示した図。
【図9】本発明の実施形態に係るログアウト処理のフローを示した図。
【図10】本発明の実施形態に係る各種ログアウト画面を示した図。
【符号の説明】
【0065】
50…通信網、60…ルータ、70…無線アクセスポイント、100…カラオケホスト装置、200…リモコン装置、201…制御手段、202…通信手段、203…指紋読取手段、204…記憶手段、205…表示手段、206…タッチ式センサ(入力手段)、207…タッチパネル、300…コマンダ(カラオケ演奏装置)、301…コマンダ制御手段、302…コマンダ通信手段、303…フロントパネル表示手段、304…表示制御手段、305…コマンダ記憶手段、306…コマンダ入力手段、307…音源、308…ミキサ手段、401…アンプ、402…スピーカ、403…マイクロフォン、404…ディスプレイ、405…スタイラス、500…選曲メニュー、600…利用者メニュー
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力手段と、表示手段と、制御手段とを備え、カラオケ演奏装置に対して楽曲の演奏リクエストを可能とすると共に、複数の利用者がログイン可能なカラオケリモコン装置であって、
入力手段は、利用者からの各種入力を受け付け可能とし、
表示手段は、制御手段の制御に基づいて表示を行い、
制御手段は、設定処理と、ログアウト処理とを可能とし、
設定処理は、利用者からの入力に基づいて第1設定あるいは第2設定を設定し、
ログアウト処理は、利用者からのログアウト指示入力があった場合、第1設定に設定されている場合は第1処理を、第2設定に設定されている場合は第2処理を行い、
第1処理は、第1ログアウトか第2ログアウトかの選択を受け付けて、第1ログアウトが選択された場合は1人の利用者をログアウトさせ、第2ログアウトが選択された場合はログインしている全ての利用者をログアウトさせ、
第2処理は、1人の利用者をログアウトさせる
カラオケリモコン装置。
【請求項2】
第1処理は、ログインしている利用者が1人である場合には、第1ログアウトか第2ログアウトかの選択を受け付けずに当該利用者をログアウトさせる
請求項1に記載のカラオケリモコン装置。
【請求項3】
第1、第2処理においてログアウトさせる1人の利用者は、入力手段にて指定された利用者である
請求項1または請求項2に記載のカラオケリモコン装置。
【請求項4】
ログインしている何れかの利用者に対するサービス処理を可能とし、
第1、第2処理においてログアウトさせる1人の利用者は、現在、サービス処理を利用している利用者である
請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載のカラオケリモコン装置。
【請求項1】
入力手段と、表示手段と、制御手段とを備え、カラオケ演奏装置に対して楽曲の演奏リクエストを可能とすると共に、複数の利用者がログイン可能なカラオケリモコン装置であって、
入力手段は、利用者からの各種入力を受け付け可能とし、
表示手段は、制御手段の制御に基づいて表示を行い、
制御手段は、設定処理と、ログアウト処理とを可能とし、
設定処理は、利用者からの入力に基づいて第1設定あるいは第2設定を設定し、
ログアウト処理は、利用者からのログアウト指示入力があった場合、第1設定に設定されている場合は第1処理を、第2設定に設定されている場合は第2処理を行い、
第1処理は、第1ログアウトか第2ログアウトかの選択を受け付けて、第1ログアウトが選択された場合は1人の利用者をログアウトさせ、第2ログアウトが選択された場合はログインしている全ての利用者をログアウトさせ、
第2処理は、1人の利用者をログアウトさせる
カラオケリモコン装置。
【請求項2】
第1処理は、ログインしている利用者が1人である場合には、第1ログアウトか第2ログアウトかの選択を受け付けずに当該利用者をログアウトさせる
請求項1に記載のカラオケリモコン装置。
【請求項3】
第1、第2処理においてログアウトさせる1人の利用者は、入力手段にて指定された利用者である
請求項1または請求項2に記載のカラオケリモコン装置。
【請求項4】
ログインしている何れかの利用者に対するサービス処理を可能とし、
第1、第2処理においてログアウトさせる1人の利用者は、現在、サービス処理を利用している利用者である
請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載のカラオケリモコン装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2009−294245(P2009−294245A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−144652(P2008−144652)
【出願日】平成20年6月2日(2008.6.2)
【出願人】(301027292)株式会社BMB (32)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年6月2日(2008.6.2)
【出願人】(301027292)株式会社BMB (32)
【Fターム(参考)】
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