カラオケ装置及びカラオケプログラム
【課題】楽曲を選択するカラオケ装置などにおいて、ユーザーの嗜好に基づいて次に選択する楽曲を推奨する。
【解決手段】本発明に係るカラオケ装置は、入力手段にて指定された楽曲に対応する演奏情報を演奏手段に演奏させるとともに、記憶手段に記憶する管理情報を読み出し、当該管理情報に含まれる背景映像識別情報に対応する背景映像情報を、当該管理情報に含まれる終了情報に対応する位置から再生させる再生処理と、再生処理の終了時、背景映像情報の再生終了位置に対応した終了情報を、当該背景映像情報に対応する背景映像識別情報と対応付けて管理情報として記憶手段に記憶させる記憶処理と、を実行することを特徴とする。
【解決手段】本発明に係るカラオケ装置は、入力手段にて指定された楽曲に対応する演奏情報を演奏手段に演奏させるとともに、記憶手段に記憶する管理情報を読み出し、当該管理情報に含まれる背景映像識別情報に対応する背景映像情報を、当該管理情報に含まれる終了情報に対応する位置から再生させる再生処理と、再生処理の終了時、背景映像情報の再生終了位置に対応した終了情報を、当該背景映像情報に対応する背景映像識別情報と対応付けて管理情報として記憶手段に記憶させる記憶処理と、を実行することを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、演奏される楽曲にあわせて歌唱を楽しむカラオケ装置、及びカラオケ装置にて利用されるカラオケプログラムに関するものであって、特に、楽曲を演奏するに際し、背景映像を表示するカラオケ装置、及びカラオケプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、演奏される楽曲にあわせて歌唱を楽しむカラオケ装置では、演奏に同期して歌詞情報を表示装置に表示させることが行われている。この表示装置に表示する歌詞情報の背景に、各種映像いわゆる背景映像を表示させ、歌唱の場の雰囲気を盛り上げることが知られている。この背景映像は、楽曲と一対一で用意されたものが用いられることで、楽曲の雰囲気や進行にマッチさせることや、楽曲のジャンルに対応付けられたものを用いることで背景映像に必要とされる記憶容量を抑えるなど、各種形態が採用されている。
【0003】
特許文献1には、このようなカラオケ装置における背景映像の表示に関する機能(映像作品つづき再生機能)が開示されている。具体的には、楽曲1曲分の演奏時間以上の時間分の映像を収録した映像作品を格納しておき、映像作品データベースに対応付けられている特定の複数の楽曲を順次演奏させることで、先に見た映像作品の続きを見ることが可能となる。この映像作品つづき再生機能を利用することで、ユーザーは一連の作品映像を楽しむことが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−225379号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載される映像作品つづき再生機能は、予め映像作品データベースに対応付けられた楽曲を指定することで、映像作品のつづきを見ることができるものであって、映像作品を見続けるためには、演奏する楽曲が限定されてしまうこととなる。このように本来のカラオケの目的である歌唱について楽曲が限定されてしまうと、ユーザーは歌唱を楽しむことができない。また、歌唱したい楽曲を選択した場合には、映像作品を楽しむこともできない。
【0006】
また、スナックなどのナイト店では、知らない人同士が集う場合もあり、このような場合に特許文献1の映像作品つづき再生機能を使用した場合には、同じユーザーあるいは同じグループに属するユーザーが立て続けに歌唱を行う、あるいは、他のグループのユーザーが歌唱する楽曲が限定されてしまう等の問題があり、この機能を利用することは困難である。
【0007】
また、この映像作品つづき再生機能は、一度の来店で完結する機能であって、再度、カラオケ店を来店、あるいは、他のカラオケ店に来店したときに、前回視聴していた映像作品のつづきを見ることはできない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そのため、本発明に係るカラオケ装置は、
演奏情報を再生する演奏手段と、
背景映像情報を再生する映像再生手段と、
背景映像識別情報と終了情報を対応付けた管理情報を記憶する記憶手段と、
再生処理と、記憶処理を実行する制御手段とを備え、
再生処理は、入力手段にて指定された楽曲に対応する演奏情報を演奏手段に演奏させるとともに、記憶手段に記憶する管理情報を読み出し、当該管理情報に含まれる背景映像識別情報に対応する背景映像情報を、当該管理情報に含まれる終了情報に対応する位置から再生させ、
記憶処理は、再生処理の終了時、背景映像情報の再生終了位置に対応した終了情報を、当該背景映像情報に対応する背景映像識別情報と対応付けて管理情報として記憶手段に記憶させることを特徴とする。
【0009】
さらに本発明に係るカラオケ装置において、
再生処理は、楽曲を指定したユーザーに対応するユーザー識別情報に対応する管理情報を読み出し、
記憶処理は、楽曲を指定したユーザーに対応するユーザー識別情報を管理情報に対応付けて記憶させることを特徴とする。
【0010】
さらに本発明に係るカラオケ装置において、
再生処理は、管理情報に含まれる背景映像識別情報に対応する背景映像情報の再生に代え、入力手段にて指定される背景映像情報を再生させることを特徴とする。
【0011】
さらに本発明に係るカラオケ装置において、
記憶手段は、複数の管理情報を記憶し、
再生処理で読み出される管理情報は、入力手段にて指定可能とされていることを特徴とする。
【0012】
さらに本発明に係るカラオケ装置において、
再生処理は、管理情報に含まれる背景映像識別情報に対応する背景映像情報を再生させる前に、当該背景映像情報について既に再生した内容に関する第2の背景映像情報を再生させることを特徴とする。
【0013】
さらに本発明に係るカラオケ装置において、
再生処理は、演奏情報の演奏終了前に、背景映像情報の再生が終了した場合、第3の背景映像情報を再生させることを特徴とする。
【0014】
また本発明に係るカラオケプログラムは、
入力手段にて指定された楽曲に対応する演奏情報を演奏手段に演奏させるとともに、記憶手段に記憶する管理情報を読み出し、当該管理情報に含まれる背景映像識別情報に対応する背景映像情報を、当該管理情報に含まれる終了情報に対応する位置から再生させる再生処理と、
再生処理の終了時、背景映像情報の再生終了位置に対応した終了情報を、当該背景映像情報に対応する背景映像識別情報と対応付けて管理情報として記憶手段に記憶させる記憶処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、演奏情報を演奏させるとともに、背景映像情報に対応付けられた終了情報に対応する位置から背景映像情報を再生させることで、ユーザーは一連の背景映像情報を楽しむことが可能となる。また、ユーザー識別情報に対応付けられた終了情報を利用することで、歌唱するユーザー毎に一連の背景映像を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態に係るカラオケシステムの構成を示す図
【図2】本発明の実施形態に係るトップ画面を示す図
【図3】本発明の実施形態に係るユーザー情報を示す図
【図4】本発明の実施形態に係るユーザーに対するサービス処理を示す図
【図5】本発明の実施形態に係るアクティブユーザートップ画面を示す図
【図6】本発明の実施形態に係る楽曲予約処理を示すフロー図
【図7】本発明の実施形態に楽曲確認(背景映像選択)画面を示す図
【図8】本発明の実施形態に係る予約情報のデータ構成を示す図
【図9】本発明の実施形態に係る楽曲演奏処理を示すフロー図
【図10】本発明の実施形態に係る楽曲演奏と背景映像再生の関係を説明する図
【図11】本発明の他の実施形態に係る楽曲演奏と背景映像再生の関係を説明する図
【図12】本発明の他の実施形態に係る楽曲演奏と背景映像再生の関係を説明する図
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は、本発明の実施形態に係るカラオケシステムの構成を示す図である。本実施形態におけるカラオケシステムは、コマンダ2(カラオケ装置)と、リモコン装置1にて構成されており、これらは、LAN100にて、無線、有線で互いに接続されている。
【0018】
店舗に設置されるコマンダ2は、リモコン装置1(例えば、1a、1b)によりユーザーからの各種指示を受け付けることが可能となっている。また、リモコン装置1は表示部11と操作部17が共有されたタッチパネル表示画面を備え、ユーザーに対して各種情報の提供や、操作入力することが可能とされている。リモコン装置1は、LAN100上に設置されたアクセスポイント110aを介してコマンダ2と無線接続される。図中に破線で示されるように、例えばコマンダ2aにはリモコン装置1aと1bが対応付けられ、LAN100aを介して情報を送受信することが可能となっている。また、リモコン装置1とコマンダ2とは赤外線などを利用した近距離通信を行うことも可能である。
【0019】
さらに、本実施形態のカラオケシステムでは、ユーザーに各種サービスを提供するためインターネットを介したホスト5(サーバ装置)が設けられ、楽曲情報やユーザー情報など、各種サービスに必要な情報を記憶している。そして、ルータ120aを通じて、コマンダ2、又はリモコン装置1aと、前述した情報の送受信が行える。
【0020】
コマンダ2は、全体を統括制御する制御部30を中心として機能し、主な機能として、楽曲演奏処理、映像表示処理、楽曲予約処理などを実行可能としている。楽曲演奏処理は、入力部21やリモコン装置1にて、ユーザーにより指定された楽曲に対応する演奏情報をMIDI音源を含んで構成される音響制御部70にて演奏させ、スピーカー42から放音させる処理である。このとき、スピーカー42からは歌唱用マイク44a、44bから入力される音声も合わせて放音される。映像再生処理は、映像再生部29にて各種映像情報、歌詞情報などを再生させ、モニタ41を介した視覚情報をユーザーに提供する処理である。
【0021】
楽曲予約処理は、ユーザーからの指定に基づいて楽曲を選択、予約するための処理である。本実施形態ではリモコン装置1と連携して実行することとなる。リモコン装置1の操作部17から入力されたユーザーの指令は、赤外線通信部19、23、あるいは、LAN100を介してコマンダ2に伝達される。コマンダ2での処理結果は、リモコン装置1側の表示部11に表示され、ユーザーは選曲のための各種情報を視認することが可能である。コマンダ2とリモコン装置1は、この楽曲指定処理に限らず、ユーザー個別のサービスを提供するためのログイン処理など各種処理を実行することが可能である。
【0022】
図2は、本発明の実施形態に係るトップ画面、すなわち、リモコン装置1を起動した直
後の画面を示す図である。本実施形態では、リモコン装置1の表示部11に表示を行うことで、リモコン装置1を操作するユーザーに対して各種情報を提供する。なお、リモコン装置1の操作部17としては、カーソルキーなどの各種機械的なスイッチの他、表示部11に表示されたボタン、アイコンなどを直接タッチして操作を行うタッチパネルを採用することができる。
【0023】
本実施形態のカラオケシステムは、複数のユーザーが各リモコン装置1のタッチパネル表示画面から必要な情報(後述するユーザIDやパスワード)を入力し、ログインすることが可能となっている。ユーザーのログインに関する情報は画面上方に常時表示される。ログインしたユーザーの分身像(アバター)を表示するためのログインユーザー欄103が設けられている。なお、分身像としては、人、キャラクターを模した像の他、図形や記号など各種形態を採用することができる。
【0024】
また、アカウントを有していないユーザーのためのゲストアイコン102、ユーザーを切り替えるためのユーザー切替スイッチ101が表示されている。ログインしたユーザーは、ログインユーザー欄103に表示される分身像を選択、あるいは、ユーザー切替スイッチ101を操作することで、自分のユーザー情報を利用した各種サービスを受けることが可能となる。また、アカウントを有していないユーザーは、ゲストアイコン102を操作することで、選曲など一般的なサービスを受けることが可能となっている。なお、ユーザーの切替の際には、パスワードなど認証を行うこととしてもよいが、認証を行うことなく簡易に切り替えることとしてもよい。
【0025】
図3は、各ユーザー毎に、ホスト5に記憶されたユーザー情報を説明するための図である。本実施形態では、ユーザー情報として、個人情報、背景映像テーブルといった、ユーザーに関する各種情報を含んで構成される。ユーザー情報は、カラオケ用ホスト1の記憶部51に予め記憶されている。また、ユーザー情報には、ユーザーがリモコン装置1からホスト5へログインしてこれら情報を利用するためのユーザーID、パスワードが対応付けられている。個人情報には、ユーザー名(実際の名前に限ったものでなく、ニックネームであってもよい)、性別、年齢等を含んで構成されている。また、これら各種情報は、リモコン装置1、あるいは、インターネットなどのネットワークに接続された図示しないパーソナルコンピュータ、携帯情報端末などにてログインして設定することも可能である。
【0026】
背景映像テーブルは、ユーザーが背景映像選択モードを利用した際の各種情報を記憶しておくテーブルであって、本実施形態では、背景映像ID、終了情報、終了日時情報のセット(本発明における「管理情報」)を含んで構成されている。本実施形態の背景映像テーブルは、これら情報のセットを複数記憶しており、ユーザーは、再生途中の複数の背景映像の候補中から選択することが可能となっている。このように複数記憶する以外に、最新のもののみを記憶することも可能である。
【0027】
図4は、このユーザー情報の送受信の様子を示した図である。カラオケ店舗に来店したユーザーは、自己のユーザーIDとパスワードで構成された識別情報を入力、あるいは、リモコン装置1などに設けられたICカードリーダーでICカードに記憶されている識別情報を読み取らせることで認証処理S101を実行する。ユーザーの識別情報を読み取った、コマンダ2あるいはリモコン装置1は、識別情報をカラオケ用ホスト5に送信し(S102)、識別情報を受信したカラオケ用ホスト5は記憶部1に記憶されたデータベースから、該当するユーザーのユーザー情報を抽出し(S121)、問い合わせのあったコマンダ2あるいはリモコン装置1に対して送信する(S122)。
【0028】
ユーザー情報を受信したコマンダ2側では(S103)、受信したユーザー情報に基づ
いて、選曲処理、演奏処理など各種サービス処理が提供される(S104)。ユーザーによりログアウトが要求される(S105)とサービス処理を中断し、サービス処理中における各種履歴(ログ)、あるいは、ユーザーによる設定変更を反映したユーザー情報をカラオケ用ホスト5に送信する(S106)。ここで、ユーザー情報は、全ての情報を送信することの他、更新された差分だけを送信してもよい。カラオケ用ホスト5では、受信したユーザー情報に基づいて記憶部1に記憶されたデータベースの更新を実行する(S124)。
【0029】
以上、1ユーザーが認証処理(ログイン)してから、ログアウトするまでの流れを説明したが、本実施形態のコマンダ2、リモコン装置1は、認証された複数人(認証ユーザー)が同時にログインした状態で使用することが可能となっており、図2で説明したユーザーインターフェイスを用いることで、サービスを提供するユーザー(以下、「アクティブユーザー」という)を切り替えて使用することが可能となっている。
【0030】
図5は、本発明の実施形態に係るアクティブユーザートップ画面を示す図である。この図に示されるように、複数人がログインした状態ではログインユーザー欄103にログインしたユーザーの分身像103a〜103e(本実施形態では顔部分)が表示される。またログインユーザー欄103中、右端に背景がハイライトで示されるユーザーは、アクティブユーザー103eであって、図に示す状態では、このアクティブユーザー103eに対するサービス、すなわち、アクティブユーザー103eのユーザー情報を利用したサービスが実行されている状態となっている。
【0031】
このアクティブユーザートップ画面では、「曲を探す」を選択することで、従来の歌本と同様、歌手名、楽曲名に基づく検索を行うことができる。特に、本実施形態では「連続背景映像」を指定することで、長時間にわたる背景映像を前回の歌唱に引き続いて楽しむことを可能としている。
【0032】
では、本発明に係るカラオケ装置における連続背景モードについて説明する。なお、本発明は、カラオケ装置のみならず、カラオケ装置あるいは汎用の各種コンピューターに実行可能なプログラムとして提供することも可能である。まず、最初に図5のアクティブユーザートップ画面において「連続背景映像」が選択されたときの楽曲予約処理について説明する。
【0033】
図6は、本発明の実施形態に係る楽曲予約処理を説明するフロー図である。図5のアクティブユーザートップ画面にてユーザーからの各種入力を判断し、連続背景モードが選択されたと判断した場合(S201:Yes)には、次の処理に進む。一方、それ以外の入力の場合(S201:No)には、対応する処理を実行する。S202では、適宜インターフェイスを表示してユーザーに歌唱する楽曲を選択させる。この処理は、通常の楽曲選択と同様であって、楽曲名、歌手名、ジャンル名等に基づいて希望する楽曲が選択されることとなる。
【0034】
楽曲選択が終了すると、背景映像を選択させる処理に移行する。S203では、アクティブユーザーのユーザー情報(背景映像テーブル)を参照し、再生途中の背景映像があるか否かを判定する。この判定は、背景映像テーブル中の終了情報を参照して判定することが可能である。再生途中の背景映像が有ると判定された場合(S203:Yes)には、背景映像テーブルを参照し、再生途中の背景映像のIDが抽出され、楽曲確認画面の表示(S206)に移行する。
【0035】
図7には、本発明の実施形態に係る楽曲確認画面が示されている。本画面ではS202で選択した楽曲が、ユーザーが歌唱したい楽曲に間違いないかを確認させる画面であって
、確認させる情報として、当該楽曲の化歌手名、曲名、歌い出しを表示させている。さらに、この楽曲確認画面では、当該楽曲の背景映像に使用したい背景映像を選択することが可能となっている。本実施形態では、ユーザーが過去に選択した背景映像中、複数の候補の中から希望するものを選択することを可能としている。本実施形態では、再生途中の背景映像を選択するための情報として、映像名、開始位置/全チャプター、内容、再生日時が表示されている。ユーザーは項目の左側に表示されているラジオボタンを選択することで、使用する背景映像を選択することが可能となっている。デフォルト状態では、最新の再生日時の背景映像が選択された状態、すなわち直近に使用した背景映像が選択された状態となっている。
【0036】
表示項目中、映像名、内容については、背景映像テーブル中の背景映像IDを用い、データベースを参照することで表示される。また、開始位置/全チャプターは、背景映像IDを用いて取得した背景映像の全チャプター数と、背景映像テーブル中に背景映像IDに対応付けられた終了情報に基づいて判定された開始位置にて表示される。本実施形態では、背景映像情報が複数のチャプターに分割されており、途中からの再生開始はチャプター単位で実行される。
【0037】
このように本実施形態では、ユーザーは再生途中の背景映像を選択することを可能としている。再生途中の背景映像が無い場合、あるいは、表示される候補の中にユーザーが使用したい背景映像が無い場合には、「別の背景映像を選択」と表記されたボタンを操作することで、別の背景映像選択画面に遷移して新たな背景映像を選択することができる。選択においては、映像名、内容などをキーとして検索するなど、各種形態を採用することができる。
【0038】
この楽曲確認画面において「予約」ボタンを操作することで、当該楽曲ならびに選択された背景映像の予約が実行される。リモコン装置1からコマンダ2に送信された予約情報は、コマンダ2に記憶する予約テーブルにて管理される。図8にはリモコン装置1からコマンダ2に送信される予約情報のデータ構成が示されている。本実施形態では、予約した楽曲を示す楽曲ID、予約を実行したユーザー(アクティブユーザー)のユーザーID、選択した背景映像IDが含まれている。
【0039】
図9には、コマンダ2にて実行される楽曲演奏処理が示されている。S301ではコマンダ2側で記憶管理される予約情報が読み出される。S302では、読み出した予約情報に基づいて、当該予約が連続背景モードで行われたものか否かを判定する。連続背景モードでない場合には、対応する演奏処理が実行される。一方、連続背景モードで予約されたものである場合には、ユーザーIDと背景映像IDに基づいて終了情報を抽出する。具体的には、ユーザーIDに該当するユーザー情報中の背景映像テーブル中、背景映像IDに対応付けられた終了情報の有無を検索する。
【0040】
終了情報がある場合(S303:Yes)には、予約情報に含まれる楽曲IDに対応した演奏情報を音響制御部70にて演奏させる(S304)とともに、予約情報に含まれる背景映像IDに対応する背景映像情報を終了情報に対応する位置から映像再生部29にて再生させる。一方、終了情報が無い場合(S303:No)には、演奏情報の再生開始(S306)とともに、予約情報に含まれる背景映像IDに対応した背景映像情報を先頭から再生させる(S307)。
【0041】
S308では、演奏情報の終了を判定する。この終了判定は演奏情報が最後まで演奏された場合、あるいは、ユーザーによる停止指令のどちらの場合も含んだものである。演奏情報の終了が判定される(S308:Yes)と、それに同期して背景映像情報の再生を停止させる(S309)。S301では、停止させた背景映像情報に基づいて終了情報、
終了日時情報を背景映像テーブルに記憶させる。
【0042】
図10には、本発明の実施形態に係る楽曲演奏と背景映像再生の関係が示されている。図に示されるように本実施形態の背景映像情報は、映像の内容に沿って区切られた複数のチャプターで構成されている。この実施例では、1チャプターの長さが約1分程度の7つのチャプターで構成されている。背景映像情報の下方には、連続背景モードにて演奏された楽曲が示されている。最初の楽曲1に対して同期再生される背景映像は、背景映像の先頭からチャプター3の半ば(3分14秒)まで再生されることとなる。楽曲1の演奏終了時に記憶される終了情報としては、背景映像情報の再生終了時間である「3分14秒」を記憶してもよいし、再生途中のチャプター3、あるいは、全てを再生したチャプター2を採用してもよい。
【0043】
次に演奏される楽曲2について同期再生される背景映像情報、記憶した終了情報を参照し、チャプター3の先頭から再生されることとなる。楽曲3、楽曲4についても同様に、途中終了したチャプターの先頭から演奏させることで、背景映像情報の全ての箇所を網羅的に再生させることとしている。また、チャプターを単位として再生させることで、内容的に区切りの良い箇所から再生されることとなる。途中再生の方法としては、このような形態以外に、終了情報として記憶した終了時間から再生させる、あるいは、終了時間から所定時間遡って再生させることなどが考えられる。さらに、これら形態を組み合わせる構成も考えられる。例えば、同じ背景映像を指定した楽曲が連続して予約されている場合には、終了情報として記憶した終了時間から再生させ、同じ背景映像を指定した楽曲が所定時間空けて再生される場合には、途中終了したチャプターの先頭、あるいは、前回の終了時間からさかのぼって再生させることとしてもよい。このような構成によれば、1の背景映像を指定した楽曲が連続して演奏されるときには、指定された背景映像も直前に見た映像の続きから直ぐに見ることができるとともに、楽曲が間をおいて演奏されるときには、前回の背景映像の内容を確認することが可能となる。
【0044】
図に示される楽曲4については、楽曲の演奏途中に背景映像情報の再生が終了してしまい、不足期間が生じることとなる。この場合、同じ背景映像情報の適宜箇所、例えば、先頭から、あるいは、予め決められたダイジェスト部分を再生させ、背景映像の再生が途切れないようにするとよい。あるいは、別途用意された背景映像情報を再生し不足期間を補うことが考えられる。
【0045】
このように、本実施形態では、演奏情報を演奏させるとともに、背景映像情報に対応付けられた終了情報に対応する位置から背景映像情報を再生させることで、ユーザーは一連の背景映像情報を楽しむことが可能となる。特に、本実施形態では、ユーザーID(ユーザー識別情報)に対応付けられた終了情報を利用することで、歌唱するユーザー毎に一連の背景映像を提供することが可能となる。また、ユーザーがログアウトして、再度ログインして使用する際、例えば、再来店での利用時において、背景映像の続きを楽しむことが可能となる。なお、本実施形態では、各ユーザーに対応した背景映像テーブルを使用することで、ユーザー毎に背景映像を連続して再生することとしているが、同席する複数のユーザー間で、1の背景映像を連続して再生することとしてもよい。
【0046】
ところで、背景映像情報の続きを見る場合、特に前回の演奏時から時間が経過している場合、続きをみたとしても内容を把握しづらいことが考えられる。そのため、背景映像情報の続きを再生する前に、前回までのダイジェスト映像を再生させることでユーザーに内容を把握させることが可能となる。図11は、このような実施形態における楽曲演奏と背景映像再生の関係を示したものである。
【0047】
この実施形態では、背景映像情報の続きを再生させる前に、前回までに再生した背景映
像情報中のダイジェスト部分を再生させることとしている。楽曲2の演奏に着目してみると、楽曲2の演奏開始にあたって、チャプター1とチャプター2のダイジェスト部分A、Bを再生させた後、続き部分であるチャプター3を再生させることとしている。このダイジェスト部分は、背景映像情報中に予め定義された部分であって、各チャプターの内容を顕著に示す部分が選択されている。ダイジェスト部分は、チャプター毎に設けなくてもよいし、1つのチャプターに複数のダイジェスト部分を設けることとしてもよい。また、ダイジェスト部分としてチャプターの先頭部分を用いるなど適宜形態を採用することができる。
【0048】
このように、本実施形態では、背景映像情報の続きを再生させる前に、前回までに再生された背景映像情報のダイジェスト部分を再生させることで、一連の映像の内容をユーザーに把握させることが可能となる。なお、ダイジェスト部分の再生は、背景映像テーブルの終了日時情報を参照し、所定時間が経過していることをもって再生させることとしてもよいし、あるいは、一度ログアウトしてから再度ログインした場合にのみ再生させることとしてもよい。
【0049】
前述した実施形態では、楽曲の予約時に当該楽曲に使用する背景映像情報を指定することとしている。カラオケ装置では、通常、複数の楽曲を予約可能としている。このような場合、予約時に背景映像として使用することを指定したにも関わらず、指定された背景映像情報が既に最後まで再生終了していることが考えられる。そのため、既に予約した楽曲の演奏時間、並びに、背景映像情報の再生時間を考慮して、指定できる背景映像情報を制限することとしてもよい。すなわち、これから予約を行う楽曲については、その演奏時に再生終了している背景映像情報を除外することとなる。
【0050】
図12は、このような状況を説明するため図であり、楽曲演奏と背景映像再生の関係が示されている。楽曲1〜楽曲3については、背景映像情報Aの再生の再生時間長で足りることとなるが、それ以降に演奏されれる楽曲4、楽曲5については、既に楽曲1〜楽曲3に対して背景映像情報Aの再生が完了していることとなるため、不足期間2が生じることとなる。このような場合、楽曲4、楽曲5の予約時に、背景映像情報Aの指定を可能にしてしまうと不都合が生じることが分かる。そのため、背景映像情報Aの再生時間長と、楽曲の演奏時間長などに基づいて、不足期間2が生じることが判断されたときには、該当する楽曲4以降の予約時には、背景映像情報Aの選択を除外することとする。具体的には、図7に示す画面において、背景映像選択の候補として表示しないこととする。
【0051】
また、予約した楽曲が途中停止されるなどにより、実際の演奏時間長が短くなる場合、予約時には不足時間2が生じると判断されても、実際は不足時間2が生じない場合が考えられる。例えば、図12において、楽曲2の演奏が半分の時間で途中停止(ユーザー指示などによる)された場合、背景映像情報Aは楽曲4演奏時にも不足期間2を生じないこととなる。このような場合、既に楽曲4予約時に、背景映像情報Aは指定不可能なため、除外され、他の背景映像情報が指定されることとなるが、背景映像情報Aが残りわずかにも関わらす最後まで観られないのはユーザにとって好ましくない。そのため、楽曲4の演奏時、楽曲4予約時に指定した他の背景映像情報の再生の前に、楽曲の中止の影響にて未再生だった背景映像情報Aの部分を優先的に再生することとしてもよい。
【0052】
このように、本実施形態では、実際の楽曲演奏時において、選択した背景映像情報が再生終了となる状況を避けることが可能となる。なお、図に示す不足期間1については、図10で説明した不足期間と同様、適宜映像を再生することで補うこととすればよい。また、予約時に背景映像情報が再生完了とされているか否かの判定は、図11で示したダイジェスト部分の再生など、実際の状況を考慮して判定することが好ましい。
【0053】
なお、本発明はこれらの実施形態のみに限られるものではなく、それぞれの実施形態の構成を適宜組み合わせて構成した実施形態も本発明の範疇となるものである。
【符号の説明】
【0054】
1…リモコン装置、11…表示部、12…ビデオRAM、13…映像制御部、14…メモリ、15…制御部、16…無線LAN通信部、17…操作部、18…操作処理部、19…赤外線通信部、2…コマンダ(カラオケ装置)、21…操作部、22…操作処理部、23…赤外線通信部、24…インターフェイス部、27…メモリ、28…ビデオRAM、29…映像再生部、30…制御部、31…映像制御部、32…ハードディスク、41…モニタ、42…スピーカー、44a、44b…歌唱用マイク、100…LAN、110…アクセスポイント、120…ルータ、5…カラオケ用ホスト、51…第1記憶部、70…音響制御部
【技術分野】
【0001】
本発明は、演奏される楽曲にあわせて歌唱を楽しむカラオケ装置、及びカラオケ装置にて利用されるカラオケプログラムに関するものであって、特に、楽曲を演奏するに際し、背景映像を表示するカラオケ装置、及びカラオケプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、演奏される楽曲にあわせて歌唱を楽しむカラオケ装置では、演奏に同期して歌詞情報を表示装置に表示させることが行われている。この表示装置に表示する歌詞情報の背景に、各種映像いわゆる背景映像を表示させ、歌唱の場の雰囲気を盛り上げることが知られている。この背景映像は、楽曲と一対一で用意されたものが用いられることで、楽曲の雰囲気や進行にマッチさせることや、楽曲のジャンルに対応付けられたものを用いることで背景映像に必要とされる記憶容量を抑えるなど、各種形態が採用されている。
【0003】
特許文献1には、このようなカラオケ装置における背景映像の表示に関する機能(映像作品つづき再生機能)が開示されている。具体的には、楽曲1曲分の演奏時間以上の時間分の映像を収録した映像作品を格納しておき、映像作品データベースに対応付けられている特定の複数の楽曲を順次演奏させることで、先に見た映像作品の続きを見ることが可能となる。この映像作品つづき再生機能を利用することで、ユーザーは一連の作品映像を楽しむことが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−225379号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載される映像作品つづき再生機能は、予め映像作品データベースに対応付けられた楽曲を指定することで、映像作品のつづきを見ることができるものであって、映像作品を見続けるためには、演奏する楽曲が限定されてしまうこととなる。このように本来のカラオケの目的である歌唱について楽曲が限定されてしまうと、ユーザーは歌唱を楽しむことができない。また、歌唱したい楽曲を選択した場合には、映像作品を楽しむこともできない。
【0006】
また、スナックなどのナイト店では、知らない人同士が集う場合もあり、このような場合に特許文献1の映像作品つづき再生機能を使用した場合には、同じユーザーあるいは同じグループに属するユーザーが立て続けに歌唱を行う、あるいは、他のグループのユーザーが歌唱する楽曲が限定されてしまう等の問題があり、この機能を利用することは困難である。
【0007】
また、この映像作品つづき再生機能は、一度の来店で完結する機能であって、再度、カラオケ店を来店、あるいは、他のカラオケ店に来店したときに、前回視聴していた映像作品のつづきを見ることはできない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そのため、本発明に係るカラオケ装置は、
演奏情報を再生する演奏手段と、
背景映像情報を再生する映像再生手段と、
背景映像識別情報と終了情報を対応付けた管理情報を記憶する記憶手段と、
再生処理と、記憶処理を実行する制御手段とを備え、
再生処理は、入力手段にて指定された楽曲に対応する演奏情報を演奏手段に演奏させるとともに、記憶手段に記憶する管理情報を読み出し、当該管理情報に含まれる背景映像識別情報に対応する背景映像情報を、当該管理情報に含まれる終了情報に対応する位置から再生させ、
記憶処理は、再生処理の終了時、背景映像情報の再生終了位置に対応した終了情報を、当該背景映像情報に対応する背景映像識別情報と対応付けて管理情報として記憶手段に記憶させることを特徴とする。
【0009】
さらに本発明に係るカラオケ装置において、
再生処理は、楽曲を指定したユーザーに対応するユーザー識別情報に対応する管理情報を読み出し、
記憶処理は、楽曲を指定したユーザーに対応するユーザー識別情報を管理情報に対応付けて記憶させることを特徴とする。
【0010】
さらに本発明に係るカラオケ装置において、
再生処理は、管理情報に含まれる背景映像識別情報に対応する背景映像情報の再生に代え、入力手段にて指定される背景映像情報を再生させることを特徴とする。
【0011】
さらに本発明に係るカラオケ装置において、
記憶手段は、複数の管理情報を記憶し、
再生処理で読み出される管理情報は、入力手段にて指定可能とされていることを特徴とする。
【0012】
さらに本発明に係るカラオケ装置において、
再生処理は、管理情報に含まれる背景映像識別情報に対応する背景映像情報を再生させる前に、当該背景映像情報について既に再生した内容に関する第2の背景映像情報を再生させることを特徴とする。
【0013】
さらに本発明に係るカラオケ装置において、
再生処理は、演奏情報の演奏終了前に、背景映像情報の再生が終了した場合、第3の背景映像情報を再生させることを特徴とする。
【0014】
また本発明に係るカラオケプログラムは、
入力手段にて指定された楽曲に対応する演奏情報を演奏手段に演奏させるとともに、記憶手段に記憶する管理情報を読み出し、当該管理情報に含まれる背景映像識別情報に対応する背景映像情報を、当該管理情報に含まれる終了情報に対応する位置から再生させる再生処理と、
再生処理の終了時、背景映像情報の再生終了位置に対応した終了情報を、当該背景映像情報に対応する背景映像識別情報と対応付けて管理情報として記憶手段に記憶させる記憶処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、演奏情報を演奏させるとともに、背景映像情報に対応付けられた終了情報に対応する位置から背景映像情報を再生させることで、ユーザーは一連の背景映像情報を楽しむことが可能となる。また、ユーザー識別情報に対応付けられた終了情報を利用することで、歌唱するユーザー毎に一連の背景映像を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態に係るカラオケシステムの構成を示す図
【図2】本発明の実施形態に係るトップ画面を示す図
【図3】本発明の実施形態に係るユーザー情報を示す図
【図4】本発明の実施形態に係るユーザーに対するサービス処理を示す図
【図5】本発明の実施形態に係るアクティブユーザートップ画面を示す図
【図6】本発明の実施形態に係る楽曲予約処理を示すフロー図
【図7】本発明の実施形態に楽曲確認(背景映像選択)画面を示す図
【図8】本発明の実施形態に係る予約情報のデータ構成を示す図
【図9】本発明の実施形態に係る楽曲演奏処理を示すフロー図
【図10】本発明の実施形態に係る楽曲演奏と背景映像再生の関係を説明する図
【図11】本発明の他の実施形態に係る楽曲演奏と背景映像再生の関係を説明する図
【図12】本発明の他の実施形態に係る楽曲演奏と背景映像再生の関係を説明する図
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は、本発明の実施形態に係るカラオケシステムの構成を示す図である。本実施形態におけるカラオケシステムは、コマンダ2(カラオケ装置)と、リモコン装置1にて構成されており、これらは、LAN100にて、無線、有線で互いに接続されている。
【0018】
店舗に設置されるコマンダ2は、リモコン装置1(例えば、1a、1b)によりユーザーからの各種指示を受け付けることが可能となっている。また、リモコン装置1は表示部11と操作部17が共有されたタッチパネル表示画面を備え、ユーザーに対して各種情報の提供や、操作入力することが可能とされている。リモコン装置1は、LAN100上に設置されたアクセスポイント110aを介してコマンダ2と無線接続される。図中に破線で示されるように、例えばコマンダ2aにはリモコン装置1aと1bが対応付けられ、LAN100aを介して情報を送受信することが可能となっている。また、リモコン装置1とコマンダ2とは赤外線などを利用した近距離通信を行うことも可能である。
【0019】
さらに、本実施形態のカラオケシステムでは、ユーザーに各種サービスを提供するためインターネットを介したホスト5(サーバ装置)が設けられ、楽曲情報やユーザー情報など、各種サービスに必要な情報を記憶している。そして、ルータ120aを通じて、コマンダ2、又はリモコン装置1aと、前述した情報の送受信が行える。
【0020】
コマンダ2は、全体を統括制御する制御部30を中心として機能し、主な機能として、楽曲演奏処理、映像表示処理、楽曲予約処理などを実行可能としている。楽曲演奏処理は、入力部21やリモコン装置1にて、ユーザーにより指定された楽曲に対応する演奏情報をMIDI音源を含んで構成される音響制御部70にて演奏させ、スピーカー42から放音させる処理である。このとき、スピーカー42からは歌唱用マイク44a、44bから入力される音声も合わせて放音される。映像再生処理は、映像再生部29にて各種映像情報、歌詞情報などを再生させ、モニタ41を介した視覚情報をユーザーに提供する処理である。
【0021】
楽曲予約処理は、ユーザーからの指定に基づいて楽曲を選択、予約するための処理である。本実施形態ではリモコン装置1と連携して実行することとなる。リモコン装置1の操作部17から入力されたユーザーの指令は、赤外線通信部19、23、あるいは、LAN100を介してコマンダ2に伝達される。コマンダ2での処理結果は、リモコン装置1側の表示部11に表示され、ユーザーは選曲のための各種情報を視認することが可能である。コマンダ2とリモコン装置1は、この楽曲指定処理に限らず、ユーザー個別のサービスを提供するためのログイン処理など各種処理を実行することが可能である。
【0022】
図2は、本発明の実施形態に係るトップ画面、すなわち、リモコン装置1を起動した直
後の画面を示す図である。本実施形態では、リモコン装置1の表示部11に表示を行うことで、リモコン装置1を操作するユーザーに対して各種情報を提供する。なお、リモコン装置1の操作部17としては、カーソルキーなどの各種機械的なスイッチの他、表示部11に表示されたボタン、アイコンなどを直接タッチして操作を行うタッチパネルを採用することができる。
【0023】
本実施形態のカラオケシステムは、複数のユーザーが各リモコン装置1のタッチパネル表示画面から必要な情報(後述するユーザIDやパスワード)を入力し、ログインすることが可能となっている。ユーザーのログインに関する情報は画面上方に常時表示される。ログインしたユーザーの分身像(アバター)を表示するためのログインユーザー欄103が設けられている。なお、分身像としては、人、キャラクターを模した像の他、図形や記号など各種形態を採用することができる。
【0024】
また、アカウントを有していないユーザーのためのゲストアイコン102、ユーザーを切り替えるためのユーザー切替スイッチ101が表示されている。ログインしたユーザーは、ログインユーザー欄103に表示される分身像を選択、あるいは、ユーザー切替スイッチ101を操作することで、自分のユーザー情報を利用した各種サービスを受けることが可能となる。また、アカウントを有していないユーザーは、ゲストアイコン102を操作することで、選曲など一般的なサービスを受けることが可能となっている。なお、ユーザーの切替の際には、パスワードなど認証を行うこととしてもよいが、認証を行うことなく簡易に切り替えることとしてもよい。
【0025】
図3は、各ユーザー毎に、ホスト5に記憶されたユーザー情報を説明するための図である。本実施形態では、ユーザー情報として、個人情報、背景映像テーブルといった、ユーザーに関する各種情報を含んで構成される。ユーザー情報は、カラオケ用ホスト1の記憶部51に予め記憶されている。また、ユーザー情報には、ユーザーがリモコン装置1からホスト5へログインしてこれら情報を利用するためのユーザーID、パスワードが対応付けられている。個人情報には、ユーザー名(実際の名前に限ったものでなく、ニックネームであってもよい)、性別、年齢等を含んで構成されている。また、これら各種情報は、リモコン装置1、あるいは、インターネットなどのネットワークに接続された図示しないパーソナルコンピュータ、携帯情報端末などにてログインして設定することも可能である。
【0026】
背景映像テーブルは、ユーザーが背景映像選択モードを利用した際の各種情報を記憶しておくテーブルであって、本実施形態では、背景映像ID、終了情報、終了日時情報のセット(本発明における「管理情報」)を含んで構成されている。本実施形態の背景映像テーブルは、これら情報のセットを複数記憶しており、ユーザーは、再生途中の複数の背景映像の候補中から選択することが可能となっている。このように複数記憶する以外に、最新のもののみを記憶することも可能である。
【0027】
図4は、このユーザー情報の送受信の様子を示した図である。カラオケ店舗に来店したユーザーは、自己のユーザーIDとパスワードで構成された識別情報を入力、あるいは、リモコン装置1などに設けられたICカードリーダーでICカードに記憶されている識別情報を読み取らせることで認証処理S101を実行する。ユーザーの識別情報を読み取った、コマンダ2あるいはリモコン装置1は、識別情報をカラオケ用ホスト5に送信し(S102)、識別情報を受信したカラオケ用ホスト5は記憶部1に記憶されたデータベースから、該当するユーザーのユーザー情報を抽出し(S121)、問い合わせのあったコマンダ2あるいはリモコン装置1に対して送信する(S122)。
【0028】
ユーザー情報を受信したコマンダ2側では(S103)、受信したユーザー情報に基づ
いて、選曲処理、演奏処理など各種サービス処理が提供される(S104)。ユーザーによりログアウトが要求される(S105)とサービス処理を中断し、サービス処理中における各種履歴(ログ)、あるいは、ユーザーによる設定変更を反映したユーザー情報をカラオケ用ホスト5に送信する(S106)。ここで、ユーザー情報は、全ての情報を送信することの他、更新された差分だけを送信してもよい。カラオケ用ホスト5では、受信したユーザー情報に基づいて記憶部1に記憶されたデータベースの更新を実行する(S124)。
【0029】
以上、1ユーザーが認証処理(ログイン)してから、ログアウトするまでの流れを説明したが、本実施形態のコマンダ2、リモコン装置1は、認証された複数人(認証ユーザー)が同時にログインした状態で使用することが可能となっており、図2で説明したユーザーインターフェイスを用いることで、サービスを提供するユーザー(以下、「アクティブユーザー」という)を切り替えて使用することが可能となっている。
【0030】
図5は、本発明の実施形態に係るアクティブユーザートップ画面を示す図である。この図に示されるように、複数人がログインした状態ではログインユーザー欄103にログインしたユーザーの分身像103a〜103e(本実施形態では顔部分)が表示される。またログインユーザー欄103中、右端に背景がハイライトで示されるユーザーは、アクティブユーザー103eであって、図に示す状態では、このアクティブユーザー103eに対するサービス、すなわち、アクティブユーザー103eのユーザー情報を利用したサービスが実行されている状態となっている。
【0031】
このアクティブユーザートップ画面では、「曲を探す」を選択することで、従来の歌本と同様、歌手名、楽曲名に基づく検索を行うことができる。特に、本実施形態では「連続背景映像」を指定することで、長時間にわたる背景映像を前回の歌唱に引き続いて楽しむことを可能としている。
【0032】
では、本発明に係るカラオケ装置における連続背景モードについて説明する。なお、本発明は、カラオケ装置のみならず、カラオケ装置あるいは汎用の各種コンピューターに実行可能なプログラムとして提供することも可能である。まず、最初に図5のアクティブユーザートップ画面において「連続背景映像」が選択されたときの楽曲予約処理について説明する。
【0033】
図6は、本発明の実施形態に係る楽曲予約処理を説明するフロー図である。図5のアクティブユーザートップ画面にてユーザーからの各種入力を判断し、連続背景モードが選択されたと判断した場合(S201:Yes)には、次の処理に進む。一方、それ以外の入力の場合(S201:No)には、対応する処理を実行する。S202では、適宜インターフェイスを表示してユーザーに歌唱する楽曲を選択させる。この処理は、通常の楽曲選択と同様であって、楽曲名、歌手名、ジャンル名等に基づいて希望する楽曲が選択されることとなる。
【0034】
楽曲選択が終了すると、背景映像を選択させる処理に移行する。S203では、アクティブユーザーのユーザー情報(背景映像テーブル)を参照し、再生途中の背景映像があるか否かを判定する。この判定は、背景映像テーブル中の終了情報を参照して判定することが可能である。再生途中の背景映像が有ると判定された場合(S203:Yes)には、背景映像テーブルを参照し、再生途中の背景映像のIDが抽出され、楽曲確認画面の表示(S206)に移行する。
【0035】
図7には、本発明の実施形態に係る楽曲確認画面が示されている。本画面ではS202で選択した楽曲が、ユーザーが歌唱したい楽曲に間違いないかを確認させる画面であって
、確認させる情報として、当該楽曲の化歌手名、曲名、歌い出しを表示させている。さらに、この楽曲確認画面では、当該楽曲の背景映像に使用したい背景映像を選択することが可能となっている。本実施形態では、ユーザーが過去に選択した背景映像中、複数の候補の中から希望するものを選択することを可能としている。本実施形態では、再生途中の背景映像を選択するための情報として、映像名、開始位置/全チャプター、内容、再生日時が表示されている。ユーザーは項目の左側に表示されているラジオボタンを選択することで、使用する背景映像を選択することが可能となっている。デフォルト状態では、最新の再生日時の背景映像が選択された状態、すなわち直近に使用した背景映像が選択された状態となっている。
【0036】
表示項目中、映像名、内容については、背景映像テーブル中の背景映像IDを用い、データベースを参照することで表示される。また、開始位置/全チャプターは、背景映像IDを用いて取得した背景映像の全チャプター数と、背景映像テーブル中に背景映像IDに対応付けられた終了情報に基づいて判定された開始位置にて表示される。本実施形態では、背景映像情報が複数のチャプターに分割されており、途中からの再生開始はチャプター単位で実行される。
【0037】
このように本実施形態では、ユーザーは再生途中の背景映像を選択することを可能としている。再生途中の背景映像が無い場合、あるいは、表示される候補の中にユーザーが使用したい背景映像が無い場合には、「別の背景映像を選択」と表記されたボタンを操作することで、別の背景映像選択画面に遷移して新たな背景映像を選択することができる。選択においては、映像名、内容などをキーとして検索するなど、各種形態を採用することができる。
【0038】
この楽曲確認画面において「予約」ボタンを操作することで、当該楽曲ならびに選択された背景映像の予約が実行される。リモコン装置1からコマンダ2に送信された予約情報は、コマンダ2に記憶する予約テーブルにて管理される。図8にはリモコン装置1からコマンダ2に送信される予約情報のデータ構成が示されている。本実施形態では、予約した楽曲を示す楽曲ID、予約を実行したユーザー(アクティブユーザー)のユーザーID、選択した背景映像IDが含まれている。
【0039】
図9には、コマンダ2にて実行される楽曲演奏処理が示されている。S301ではコマンダ2側で記憶管理される予約情報が読み出される。S302では、読み出した予約情報に基づいて、当該予約が連続背景モードで行われたものか否かを判定する。連続背景モードでない場合には、対応する演奏処理が実行される。一方、連続背景モードで予約されたものである場合には、ユーザーIDと背景映像IDに基づいて終了情報を抽出する。具体的には、ユーザーIDに該当するユーザー情報中の背景映像テーブル中、背景映像IDに対応付けられた終了情報の有無を検索する。
【0040】
終了情報がある場合(S303:Yes)には、予約情報に含まれる楽曲IDに対応した演奏情報を音響制御部70にて演奏させる(S304)とともに、予約情報に含まれる背景映像IDに対応する背景映像情報を終了情報に対応する位置から映像再生部29にて再生させる。一方、終了情報が無い場合(S303:No)には、演奏情報の再生開始(S306)とともに、予約情報に含まれる背景映像IDに対応した背景映像情報を先頭から再生させる(S307)。
【0041】
S308では、演奏情報の終了を判定する。この終了判定は演奏情報が最後まで演奏された場合、あるいは、ユーザーによる停止指令のどちらの場合も含んだものである。演奏情報の終了が判定される(S308:Yes)と、それに同期して背景映像情報の再生を停止させる(S309)。S301では、停止させた背景映像情報に基づいて終了情報、
終了日時情報を背景映像テーブルに記憶させる。
【0042】
図10には、本発明の実施形態に係る楽曲演奏と背景映像再生の関係が示されている。図に示されるように本実施形態の背景映像情報は、映像の内容に沿って区切られた複数のチャプターで構成されている。この実施例では、1チャプターの長さが約1分程度の7つのチャプターで構成されている。背景映像情報の下方には、連続背景モードにて演奏された楽曲が示されている。最初の楽曲1に対して同期再生される背景映像は、背景映像の先頭からチャプター3の半ば(3分14秒)まで再生されることとなる。楽曲1の演奏終了時に記憶される終了情報としては、背景映像情報の再生終了時間である「3分14秒」を記憶してもよいし、再生途中のチャプター3、あるいは、全てを再生したチャプター2を採用してもよい。
【0043】
次に演奏される楽曲2について同期再生される背景映像情報、記憶した終了情報を参照し、チャプター3の先頭から再生されることとなる。楽曲3、楽曲4についても同様に、途中終了したチャプターの先頭から演奏させることで、背景映像情報の全ての箇所を網羅的に再生させることとしている。また、チャプターを単位として再生させることで、内容的に区切りの良い箇所から再生されることとなる。途中再生の方法としては、このような形態以外に、終了情報として記憶した終了時間から再生させる、あるいは、終了時間から所定時間遡って再生させることなどが考えられる。さらに、これら形態を組み合わせる構成も考えられる。例えば、同じ背景映像を指定した楽曲が連続して予約されている場合には、終了情報として記憶した終了時間から再生させ、同じ背景映像を指定した楽曲が所定時間空けて再生される場合には、途中終了したチャプターの先頭、あるいは、前回の終了時間からさかのぼって再生させることとしてもよい。このような構成によれば、1の背景映像を指定した楽曲が連続して演奏されるときには、指定された背景映像も直前に見た映像の続きから直ぐに見ることができるとともに、楽曲が間をおいて演奏されるときには、前回の背景映像の内容を確認することが可能となる。
【0044】
図に示される楽曲4については、楽曲の演奏途中に背景映像情報の再生が終了してしまい、不足期間が生じることとなる。この場合、同じ背景映像情報の適宜箇所、例えば、先頭から、あるいは、予め決められたダイジェスト部分を再生させ、背景映像の再生が途切れないようにするとよい。あるいは、別途用意された背景映像情報を再生し不足期間を補うことが考えられる。
【0045】
このように、本実施形態では、演奏情報を演奏させるとともに、背景映像情報に対応付けられた終了情報に対応する位置から背景映像情報を再生させることで、ユーザーは一連の背景映像情報を楽しむことが可能となる。特に、本実施形態では、ユーザーID(ユーザー識別情報)に対応付けられた終了情報を利用することで、歌唱するユーザー毎に一連の背景映像を提供することが可能となる。また、ユーザーがログアウトして、再度ログインして使用する際、例えば、再来店での利用時において、背景映像の続きを楽しむことが可能となる。なお、本実施形態では、各ユーザーに対応した背景映像テーブルを使用することで、ユーザー毎に背景映像を連続して再生することとしているが、同席する複数のユーザー間で、1の背景映像を連続して再生することとしてもよい。
【0046】
ところで、背景映像情報の続きを見る場合、特に前回の演奏時から時間が経過している場合、続きをみたとしても内容を把握しづらいことが考えられる。そのため、背景映像情報の続きを再生する前に、前回までのダイジェスト映像を再生させることでユーザーに内容を把握させることが可能となる。図11は、このような実施形態における楽曲演奏と背景映像再生の関係を示したものである。
【0047】
この実施形態では、背景映像情報の続きを再生させる前に、前回までに再生した背景映
像情報中のダイジェスト部分を再生させることとしている。楽曲2の演奏に着目してみると、楽曲2の演奏開始にあたって、チャプター1とチャプター2のダイジェスト部分A、Bを再生させた後、続き部分であるチャプター3を再生させることとしている。このダイジェスト部分は、背景映像情報中に予め定義された部分であって、各チャプターの内容を顕著に示す部分が選択されている。ダイジェスト部分は、チャプター毎に設けなくてもよいし、1つのチャプターに複数のダイジェスト部分を設けることとしてもよい。また、ダイジェスト部分としてチャプターの先頭部分を用いるなど適宜形態を採用することができる。
【0048】
このように、本実施形態では、背景映像情報の続きを再生させる前に、前回までに再生された背景映像情報のダイジェスト部分を再生させることで、一連の映像の内容をユーザーに把握させることが可能となる。なお、ダイジェスト部分の再生は、背景映像テーブルの終了日時情報を参照し、所定時間が経過していることをもって再生させることとしてもよいし、あるいは、一度ログアウトしてから再度ログインした場合にのみ再生させることとしてもよい。
【0049】
前述した実施形態では、楽曲の予約時に当該楽曲に使用する背景映像情報を指定することとしている。カラオケ装置では、通常、複数の楽曲を予約可能としている。このような場合、予約時に背景映像として使用することを指定したにも関わらず、指定された背景映像情報が既に最後まで再生終了していることが考えられる。そのため、既に予約した楽曲の演奏時間、並びに、背景映像情報の再生時間を考慮して、指定できる背景映像情報を制限することとしてもよい。すなわち、これから予約を行う楽曲については、その演奏時に再生終了している背景映像情報を除外することとなる。
【0050】
図12は、このような状況を説明するため図であり、楽曲演奏と背景映像再生の関係が示されている。楽曲1〜楽曲3については、背景映像情報Aの再生の再生時間長で足りることとなるが、それ以降に演奏されれる楽曲4、楽曲5については、既に楽曲1〜楽曲3に対して背景映像情報Aの再生が完了していることとなるため、不足期間2が生じることとなる。このような場合、楽曲4、楽曲5の予約時に、背景映像情報Aの指定を可能にしてしまうと不都合が生じることが分かる。そのため、背景映像情報Aの再生時間長と、楽曲の演奏時間長などに基づいて、不足期間2が生じることが判断されたときには、該当する楽曲4以降の予約時には、背景映像情報Aの選択を除外することとする。具体的には、図7に示す画面において、背景映像選択の候補として表示しないこととする。
【0051】
また、予約した楽曲が途中停止されるなどにより、実際の演奏時間長が短くなる場合、予約時には不足時間2が生じると判断されても、実際は不足時間2が生じない場合が考えられる。例えば、図12において、楽曲2の演奏が半分の時間で途中停止(ユーザー指示などによる)された場合、背景映像情報Aは楽曲4演奏時にも不足期間2を生じないこととなる。このような場合、既に楽曲4予約時に、背景映像情報Aは指定不可能なため、除外され、他の背景映像情報が指定されることとなるが、背景映像情報Aが残りわずかにも関わらす最後まで観られないのはユーザにとって好ましくない。そのため、楽曲4の演奏時、楽曲4予約時に指定した他の背景映像情報の再生の前に、楽曲の中止の影響にて未再生だった背景映像情報Aの部分を優先的に再生することとしてもよい。
【0052】
このように、本実施形態では、実際の楽曲演奏時において、選択した背景映像情報が再生終了となる状況を避けることが可能となる。なお、図に示す不足期間1については、図10で説明した不足期間と同様、適宜映像を再生することで補うこととすればよい。また、予約時に背景映像情報が再生完了とされているか否かの判定は、図11で示したダイジェスト部分の再生など、実際の状況を考慮して判定することが好ましい。
【0053】
なお、本発明はこれらの実施形態のみに限られるものではなく、それぞれの実施形態の構成を適宜組み合わせて構成した実施形態も本発明の範疇となるものである。
【符号の説明】
【0054】
1…リモコン装置、11…表示部、12…ビデオRAM、13…映像制御部、14…メモリ、15…制御部、16…無線LAN通信部、17…操作部、18…操作処理部、19…赤外線通信部、2…コマンダ(カラオケ装置)、21…操作部、22…操作処理部、23…赤外線通信部、24…インターフェイス部、27…メモリ、28…ビデオRAM、29…映像再生部、30…制御部、31…映像制御部、32…ハードディスク、41…モニタ、42…スピーカー、44a、44b…歌唱用マイク、100…LAN、110…アクセスポイント、120…ルータ、5…カラオケ用ホスト、51…第1記憶部、70…音響制御部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
演奏情報を再生する演奏手段と、
背景映像情報を再生する映像再生手段と、
背景映像識別情報と終了情報を対応付けた管理情報を記憶する記憶手段と、
再生処理と、記憶処理を実行する制御手段とを備え、
再生処理は、入力手段にて指定された楽曲に対応する演奏情報を演奏手段に演奏させるとともに、記憶手段に記憶する管理情報を読み出し、当該管理情報に含まれる背景映像識別情報に対応する背景映像情報を、当該管理情報に含まれる終了情報に対応する位置から再生させ、
記憶処理は、再生処理の終了時、背景映像情報の再生終了位置に対応した終了情報を、当該背景映像情報に対応する背景映像識別情報と対応付けて管理情報として記憶手段に記憶させることを特徴とする
カラオケ装置。
【請求項2】
再生処理は、楽曲を指定したユーザーに対応するユーザー識別情報に対応する管理情報を読み出し、
記憶処理は、楽曲を指定したユーザーに対応するユーザー識別情報を管理情報に対応付けて記憶させることを特徴とする
請求項1に記載のカラオケ装置。
【請求項3】
再生処理は、管理情報に含まれる背景映像識別情報に対応する背景映像情報の再生に代え、入力手段にて指定される背景映像情報を再生させることを特徴とする
請求項1または請求項2に記載のカラオケ装置。
【請求項4】
記憶手段は、複数の管理情報を記憶し、
再生処理で読み出される管理情報は、入力手段にて指定可能とされていることを特徴とする
請求項1から請求項3の何れか1項に記載のカラオケ装置。
【請求項5】
再生処理は、管理情報に含まれる背景映像識別情報に対応する背景映像情報を再生させる前に、当該背景映像情報について既に再生した内容に関する第2の背景映像情報を再生させることを特徴とする
請求項1から請求項4の何れか1項に記載のカラオケ装置。
【請求項6】
再生処理は、演奏情報の演奏終了前に、背景映像情報の再生が終了した場合、第3の背景映像情報を再生させることを特徴とする
請求項1から請求項5の何れか1項に記載のカラオケ装置。
【請求項7】
入力手段にて指定された楽曲に対応する演奏情報を演奏手段に演奏させるとともに、記憶手段に記憶する管理情報を読み出し、当該管理情報に含まれる背景映像識別情報に対応する背景映像情報を、当該管理情報に含まれる終了情報に対応する位置から再生させる再生処理と、
再生処理の終了時、背景映像情報の再生終了位置に対応した終了情報を、当該背景映像情報に対応する背景映像識別情報と対応付けて管理情報として記憶手段に記憶させる記憶処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする
カラオケプログラム。
【請求項1】
演奏情報を再生する演奏手段と、
背景映像情報を再生する映像再生手段と、
背景映像識別情報と終了情報を対応付けた管理情報を記憶する記憶手段と、
再生処理と、記憶処理を実行する制御手段とを備え、
再生処理は、入力手段にて指定された楽曲に対応する演奏情報を演奏手段に演奏させるとともに、記憶手段に記憶する管理情報を読み出し、当該管理情報に含まれる背景映像識別情報に対応する背景映像情報を、当該管理情報に含まれる終了情報に対応する位置から再生させ、
記憶処理は、再生処理の終了時、背景映像情報の再生終了位置に対応した終了情報を、当該背景映像情報に対応する背景映像識別情報と対応付けて管理情報として記憶手段に記憶させることを特徴とする
カラオケ装置。
【請求項2】
再生処理は、楽曲を指定したユーザーに対応するユーザー識別情報に対応する管理情報を読み出し、
記憶処理は、楽曲を指定したユーザーに対応するユーザー識別情報を管理情報に対応付けて記憶させることを特徴とする
請求項1に記載のカラオケ装置。
【請求項3】
再生処理は、管理情報に含まれる背景映像識別情報に対応する背景映像情報の再生に代え、入力手段にて指定される背景映像情報を再生させることを特徴とする
請求項1または請求項2に記載のカラオケ装置。
【請求項4】
記憶手段は、複数の管理情報を記憶し、
再生処理で読み出される管理情報は、入力手段にて指定可能とされていることを特徴とする
請求項1から請求項3の何れか1項に記載のカラオケ装置。
【請求項5】
再生処理は、管理情報に含まれる背景映像識別情報に対応する背景映像情報を再生させる前に、当該背景映像情報について既に再生した内容に関する第2の背景映像情報を再生させることを特徴とする
請求項1から請求項4の何れか1項に記載のカラオケ装置。
【請求項6】
再生処理は、演奏情報の演奏終了前に、背景映像情報の再生が終了した場合、第3の背景映像情報を再生させることを特徴とする
請求項1から請求項5の何れか1項に記載のカラオケ装置。
【請求項7】
入力手段にて指定された楽曲に対応する演奏情報を演奏手段に演奏させるとともに、記憶手段に記憶する管理情報を読み出し、当該管理情報に含まれる背景映像識別情報に対応する背景映像情報を、当該管理情報に含まれる終了情報に対応する位置から再生させる再生処理と、
再生処理の終了時、背景映像情報の再生終了位置に対応した終了情報を、当該背景映像情報に対応する背景映像識別情報と対応付けて管理情報として記憶手段に記憶させる記憶処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする
カラオケプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2013−11735(P2013−11735A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−144405(P2011−144405)
【出願日】平成23年6月29日(2011.6.29)
【出願人】(396004833)株式会社エクシング (394)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月29日(2011.6.29)
【出願人】(396004833)株式会社エクシング (394)
【Fターム(参考)】
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