説明

カルボジイミドを製造するための方法

少なくとも1種のイソシアネート含有出発化合物またはその誘導体を反応させることによって、少なくとも1個のカルボジイミド基を含む化合物を製造するための方法であって、少なくとも2段のステージで実施される方法が記載されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カルボジイミドを製造するための方法に関する。本発明の方法によって得ることが可能なカルボジイミドもまた、本発明によって提供される。
【0002】
本発明はさらに、高分子量および/または低多分散性を有するカルボジイミドにも関し、さらに本発明のカルボジイミドの使用、特に、エステル基を含む化合物の加水分解に対する安定剤として、およびプラスチックにおける架橋剤および連鎖延長剤としての使用にも関する。比較的に高分子量で、かなりの分子量と、より低い多分散性とを併せ持っているので、これらの用途において、カルボジイミドは高い安定性を示す。
【背景技術】
【0003】
有機カルボジイミドは公知であり、たとえばエステル基を含む化合物、たとえば重付加反応生成物および重縮合反応生成物たとえばポリウレタンなどの加水分解に対する安定剤としての用途が見出されている。カルボジイミドは、一般的に公知の方法、たとえばモノイソシアネートまたはポリイソシアネートを触媒に曝露させて二酸化炭素を放出させることによって製造することが可能である。適切な触媒としては、たとえば以下のものが挙げられる:リンを含むヘテロサイクリック化合物、たとえばホスホリン、ホスホレン、およびホスホリジン、ならびにそれらのオキシドおよびスルフィド、および/または金属カルボニル。
【0004】
この種のカルボジイミド、それらの製造法、およびポリエステルベースのプラスチックの加水分解的開裂に対する安定剤としての使用は、たとえば(特許文献1)、(特許文献2)、および(特許文献3)に記載されている。
【0005】
(特許文献4)には、特定の構造的定義を有するカルボジイミド、さらにはそれを製造するための方法が記載されている。具体例においては、溶媒の不存在下、すなわちバルク状態において製造が実施されている。そこでのカルボジイミドの製造は、触媒の存在下(より具体的には、メチル−2,5−ジヒドロホスホレン−1−オキシドおよび/または1−メチル−2,3−ジヒドロホスホレン−1−オキシドの存在下)で実施されている。それらの触媒は、次いで蒸留することによって、そのポリカーボジイミドから除去することができる。得られたポリカーボジイミド(これは、イソシアネート基をまだ含んでいる)を、次いでさらにアクリレート化合物と反応させる(末端官能化)。
【0006】
(特許文献5)は、とりわけカルボジイミド単位を含むブロックコポリマーに関する。カルボジイミドは、塩基性触媒の存在下高温で、二酸化炭素を脱離させることにより、製造される。その実施例においては、溶媒(キシレン)中でカルボジイミドが製造されている。
【0007】
(特許文献6)には、12〜40重量%のエチレンオキシド単位を含む、1,3−ビス(1−メチル−1−イソシアナトエチル)ベンゼンをベースとする特定のカルボジイミドが開示されている。それらのカルボジイミドは、すでに先に記載したような慣用の方法で製造される。そこでの反応は、有機溶媒の非存在下、またはそうでなければ、存在下に実施してもよい。
【0008】
(特許文献7)には、カルボジイミド官能基とともに、ウレタン基および/または尿素基も含む、構造的に特異なカルボジイミドが記載されており、そのカルボジイミド構造は、非芳香族炭素原子に結合されている。さらに、これらのカルボジイミドを製造するための方法、およびこれらのカルボジイミドを含む混合物についての記載もある。ここでは、それらのカルボジイミドの製造は、有機溶媒の非存在下または存在下で実施されている。実施例においては、溶媒の非存在下、すなわちバルク状態で合成が実施されている。
【0009】
(特許文献8)は、尿素基および/またはスルホン酸基および/またはスルホネート基をさらに含む、構造的に特異なカルボジイミドに関する。これらのカルボジイミドは、慣用される触媒の存在下に、1,3−ビス(1−メチル−1−イソシアナトエチル)ベンゼンを少なくとも1種のアミノスルホン酸および/または少なくとも1種のアミノスルホネートと反応させることによって製造されるが、その反応は好ましくは、溶媒中で実施されている。所望のNCO基含量に達すると、ポリカーボジイミドの形成を中断させ、触媒を蒸留によって除去するか、または失活させる。実施例においては、(特許文献1)に従って得られたポリカーボジイミドを反応剤として使用しているが、実施例においては、カルボジイミドの製造についての詳細な記述はない。
【0010】
(特許文献9)には、特定の芳香族ポリカーボジイミドと、リン含有触媒の手段による、それらの慣用される製造法が開示されている。その製造は、溶媒中で実施されている。イソシアネートは、カルボジイミドの末端をキャッピングする目的で、カルボジイミドを製造するための反応の、開始時、途中、または最後のいずれで添加してもよい。反応が終了したら、その反応混合物を、カルボジイミドが不溶性である溶媒の中に導入し、その結果、カルボジイミドが分離され、モノマーおよび触媒から除去できるようにする。実施例においては、カルボジイミドの製造は、テトラヒドロフラン(THF)の中で実施されている。
【0011】
(特許文献10)には、慣用される触媒を用い、溶媒中でポリカーボジイミドを製造することが記載されている。溶媒は塩素化されている。
【0012】
(特許文献11)は、特定の親水性カルボジイミドに関する。カルボジイミドの合成に関しては、慣用される方法が参照されている。実施例においては、カルボジイミドの生成は、バルク状態で実施されている。
【0013】
(特許文献12)には、末端イソシアネート、尿素および/またはウレタン基を有する、構造的に特異なカルボジイミドおよびオリゴカルボジイミドが記載されている。それらのカルボジイミドの製造に関しては、溶媒の存在下、または非存在下で実施することが可能である。製造の後で、末端イソシアネートをブロックすることもまた可能である。実施例においては、カルボジイミド形成操作を、溶媒の非存在下に実施している。
【0014】
したがって、従来技術では、バルク状態においてか、またはそうでなければ溶媒の存在下で実施する、カルボジイミド製造方法が開示されている。
【0015】
溶媒中またはバルク状態における、これらの縮合の方法によって得られるカルボジイミドは、比較的低分子量であるという欠点を有している。
【0016】
さらに、従来技術から得られるカルボジイミドは、多分散性が高すぎる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0017】
【特許文献1】米国特許第A5597942号明細書
【特許文献2】米国特許第A5733959号明細書
【特許文献3】米国特許第A5 210 170号明細書
【特許文献4】独国特許出願公開第10 2004 041 605A1号明細書
【特許文献5】米国特許第A6 498 225号明細書
【特許文献6】欧州特許出願公開第0 965 582A号明細書
【特許文献7】欧州特許出願公開第0 940 389A号明細書
【特許文献8】欧州特許出願公開1 125 956A号明細書
【特許文献9】欧州特許出願公開第0 792 897A号明細書
【特許文献10】米国特許第5 750 636号明細書
【特許文献11】欧州特許出願公開第0 686 626A号明細書
【特許文献12】欧州特許出願公開第0 628 541A号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
したがって、本発明が基づく目的は、好ましくは、慣用される方法を用いて得ることが可能なカルボジイミドよりも高い分子量を有するカルボジイミドを製造する、カルボジイミドを製造するための方法を提供することである。
【0019】
本発明基づくさらなる目的は、好ましくは、慣用される方法を用いて得ることが可能なカルボジイミドよりも低い多分散性を有するカルボジイミドを製造する、カルボジイミドを製造するための方法を提供することである。
【0020】
本発明が基づくさらなる目的は、好ましくは、慣用される方法を用いて得ることが可能なカルボジイミドよりも高い分子量を有するカルボジイミドを製造し、そして、好ましくは、慣用される方法を用いて得ることが可能なカルボジイミドよりも低い多分散性を有するカルボジイミドを製造する、カルボジイミドを製造するための方法を提供することである。
【0021】
本発明はさらに、好ましくはそのカルボジイミド中において低い残存イソシアネート含量を達成することが可能である、カルボジイミドを製造するための方法を提供する目的に基づく。カルボジイミドにおける残存イソシアネート含量は、より具体的には、カルボジイミドを基準にして1.5重量%未満である。
【0022】
最後に、本発明の方法は、約95%に相当する転化率とする場合の、慣用される方法の全反応時間と同等の全反応時間を特徴とする。
【課題を解決するための手段】
【0023】
この目的は、少なくとも1個のカルボジイミド基を含む化合物を製造するための、本発明の方法によって達成される。
【0024】
本発明の方法は、少なくとも1種のイソシアネート含有出発化合物またはそれらの誘導体を反応させることを特徴とするが、本発明の方法は、少なくとも2段階で実施される。
【0025】
具体的には、本発明の方法においては、少なくとも1種のイソシアネート含有出発化合物を、触媒の存在下に、2段階方法にかける。
(1)方法ステップ(1)においてはまず、バルク状態における第一の重合反応を行って、第一の重合反応生成物を得る;そして
(2)方法ステップ(2)において、方法ステップ(1)で得られた第一の重合反応生成物を、溶液中での第二の重合反応にかける。
【0026】
第二の方法ステージにおいては、さらなる触媒を添加しないのが好ましい。
【0027】
第二の方法ステージにおいては、好ましくは予め冷却することなしに、溶媒の添加を実施する。
【0028】
本発明においては、バルク状態における重合反応(方法ステップ(1))だけではなく、溶液中における重合反応(方法ステップ(2))も含む、カルボジイミドを製造するための組合せ方法によって、先に定義された目的が達成されるということが見出された。本発明の方法によって得ることができるカルボジイミドは、バルク状態における方法のみ、そうでなければ溶液中における方法のみのいずれかを用いて得られるカルボジイミドに比較して、より高い分子質量およびより低い多分散性を、特に特徴とする。
【0029】
本発明の方法を用いるとさらに、好ましくは2.00重量%未満、より好ましくは1.5重量%未満、特に好ましくは1.00重量%未満、特には0.75重量%未満の残存イソシアネート含量を有するカルボジイミドを得ることが可能である。
【0030】
本発明の方法に適用される全反応時間は、従来技術から公知の、慣用される方法の範囲内である。
【0031】
本発明の目的においては、「カルボジイミドを製造するための慣用される方法」とは、イソシアネート含有化合物を触媒の存在下に反応させ、二酸化炭素を脱離させてカルボジイミドを得る方法であって、その方法が、専らバルク状態において実施されるか、またはそうでなければ専ら溶液中において実施されるような方法を意味している。
【0032】
以下に記載するのは、本発明の方法の特定の実施形態であるが、本発明がそれらに限定される訳ではない。
【0033】
溶液中における重合反応(すなわち、方法ステップ(2))を実施するための溶媒の添加は、イソシアネートの転化率が、一般的には40%〜60%、好ましくは45%〜55%、より好ましくはほぼ50%に達した後に実施する。第二の方法ステップにおいては、本発明の方法を、少なくとも1個のカルボジイミド基を含む化合物中のNCO含量が、好ましくは2.00重量%以下、より好ましくは1.5重量%以下、極めて好ましくは1.00重量%以下、特には0.75重量%以下になるまで実施する。
【0034】
本発明の目的においては、イソシアネート含有化合物として、少なくとも1個のイソシアネート基を含む各種所望の化合物を使用することができる。より具体的には、そのイソシアネート含有化合物は以下のものからなる群から選択される:シクロヘキシルイソシアネート、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、2−メチルペンタンジイソシアネート(MPDI)、メチレンビス(2,6−ジイソプロピルフェニルイソシアネート)(MDIPI);2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート/2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(TMDI)、ノルボルナンジイソシアネート(NBDI)、メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI)、ジイソシアナトメチルベンゼン、より具体的には、2,4−および2,6−異性体ならびに両方の異性体の工業的混合物(technical mixture)(TDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)、1,3−ビス(1−メチル−1−イソシアナトエチル)ベンゼン、1,3,5−トリイソプロピル−2,4−ジイソシアナトベンゼン(TRIDI)および/またはジシクロヘキシルメチルジイソシアネート(H12MDI)。
【0035】
本発明の目的においては、イソシアネート含有化合物を、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)、ジシクロヘキシルメチルジイソシアネート(H12MDI)、および1,3,5−トリイソプロピル−2,4−ジイソシアナトベンゼン(TRIDI)からなる群より選択するのが特に好ましい。
【0036】
本発明の目的においては、そのイソシアネート含有化合物が、1,3,5−トリイソプロピル−2,4−ジイソシアナトベンゼン(TRIDI)であるのがさらにより好ましい。
【0037】
さらに、本発明の目的においては、イソシアネート含有出発化合物の誘導体を使用することもまた可能である。そのような誘導体としては、より具体的には、イソシアヌレート、ウレトジオン、アロファネートおよび/またはビウレットからなる群より選択される化合物が挙げられる。
【0038】
少なくとも1種のイソシアネート含有化合物の縮合反応をさせるためには通常、触媒が必要である。
【0039】
本発明の方法の第一の実施形態においては、触媒は、少なくとも1種のリン含有触媒を含む。触媒はさらに、ホスホレン、ホスホレンオキシド、ホスホリジン、およびホスホリンオキシドからなる群より選択してもよい。少なくとも1種のイソシアネート含有出発化合物の反応のために使用される触媒は、さらにより好ましくは、メチル−2,5−ジヒドロホスホレン−1−オキシド(CAS[930−38−1])、1−メチル−2,3−ジヒドロホスホレン−1−オキシド(CAS[872−45−7])およびそれらの混合物(CAS[31563−86−7)]からなる群より選択される。
【0040】
本発明の方法の第二の実施形態においては、触媒は塩基である。塩基は、アルカリ金属水酸化物たとえば、KOHまたはNaOH、ならびにアルコキシドたとえば、カリウムtert−ブトキシド、カリウムメトキシドおよびナトリウムメトキシド、の群から選択するのが好ましい。
【0041】
本発明の目的においては、第一の実施形態における触媒含量は、それぞれの場合において、少なくとも1種のイソシアネート含有化合物を基準にして、好ましくは0.001〜1.00重量%、より好ましくは0.001〜0.50重量%、極めて好ましくは0.001〜0.02重量%である。
【0042】
本発明の目的においては、第二の実施形態における触媒含量は、それぞれの場合において、少なくとも1種のイソシアネート含有化合物を基準にして、好ましくは0.01〜2.00重量%、より好ましくは0.05〜1.00重量%、極めて好ましくは0.1〜0.50重量%である。
【0043】
本発明の方法の方法ステップ(2)において、すなわち、溶液中における重合の際に、以下のものからなる群より選択される溶媒を使用するのが好ましい:ベンゼン、アルキルベンゼン、より具体的かつ好ましくは、トルエン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、ジイソプロピルベンゼンおよび/またはトリイソプロピルベンゼン;アセトン;イソブチルメチルケトン;テトラヒドロフラン;ヘキサン;ベンジン;ジオキサン;N−メチルピロリドン;ジメチルホルムアミドおよび/またはジメチルアセトアミド。
【0044】
方法ステップ(2)においては、一般的には、それぞれの場合において、方法ステップ(1)において使用されたモノマーの量を基準にして、0.5〜80重量%、より好ましくは1〜50重量%、さらに特には2〜20重量%の溶媒を添加する。
【0045】
反応条件、たとえば反応温度、触媒のタイプおよび触媒の量、さらには反応時間を適切に選択することによって、当業者ならば、常法にしたがって、縮合の程度を調節することができる。反応の過程は、NCO含量を測定することによって最も容易にモニターできる。反応の進行を調節および/またはモニターするためには、他のパラメーターたとえば、粘度上昇、着色、またはCO発生量などを採用することも可能である。
【0046】
カルボジイミドの生成を実施する温度に関しては、方法ステップ(1)を、50〜220℃の間、より好ましくは100〜200℃の間、極めて好ましくは140〜190℃の間の温度で実施するのが好ましい。
【0047】
カルボジイミドの生成を実施するのに相当する温度は、本件の場合、温度勾配(temperature ramp)の手段によって達成することができる。温度勾配の概念は、本発明の目的においては、カルボジイミドの生成が起きる温度に、突然に達するのではなく、その代わりに徐々に加熱することによって達するということを意味している。
【0048】
その温度勾配は、たとえば1〜10℃/30分の大きさとしてもよい。
【0049】
方法ステップ(2)は、好ましくは50〜220℃の間、より好ましくは100〜200℃の間、極めて好ましくは140〜190℃の間の温度で実施する。
【0050】
本発明のさらなる実施形態においては、少なくとも1種のイソシアネート含有化合物の反応を、不活性ガス雰囲気の存在下で実施する。この文脈においては、第一の方法ステップ(バルク状態における反応)、または第二の方法ステップ(溶液中における反応)のいずれかのみを、不活性ガス雰囲気の存在下で実施してもよい。
【0051】
しかしながら、一つの好ましい実施形態においては、両方の方法ステップを、不活性ガスの存在下に実施する。不活性ガスとしては、アルゴン、窒素、またはこれらのガスの任意の所望の混合物を使用するのが好ましい。
【0052】
反応混合物が、所望のNCO基含量となったところで、典型的には、ポリカーボジイミドの生成反応を終わらせる。このことは、リン含有触媒を使用した場合ならば、減圧下で触媒を蒸留除去するか、または失活剤たとえば、三塩化リンを添加することによって、実施することができる。蒸留によって触媒を除去するのが好ましい。
【0053】
本発明のさらなる実施形態、従って本発明の方法においては、方法ステップ(2)の後に、方法ステップ(3)を含むが、そこでは、
(3.1)カルボジイミド化合物から、蒸留によって、少なくとも1種の触媒を除去するか、および/または
(3.2)失活剤、たとえば三塩化リンを添加することによって、少なくとも1種の触媒、不活させる。
【0054】
場合によっては、反応混合物をさらに、下記の後処理操作(方法3.3)にかけるが、上述の方法ステップ(3.1)および/または(3.2)に従った触媒の除去および/または失活は、その後処理操作の前に実施してもよい。
【0055】
この目的のためには、方法ステップ(2)において既に添加されている溶媒の量にも依存するが、方法ステップ(2)から得られた反応混合物にさらなる溶媒を添加してもよい。別な方法として、方法ステップ(2)において既に十分な溶媒が添加されているのならば、さらなる溶媒の追加を実施しないことも可能である。
【0056】
この後処理操作の文脈において、方法ステップ(2)の後で溶媒を添加するのならば、この溶媒は、方法ステップ(2)における溶媒重合において使用されたのと同じ溶媒(先に説明した)であってもよい。したがって、先の記述を参照されたい。
【0057】
次いで、極性溶媒たとえば、アセトン、酢酸エチル、エタノール、またはメタノールを添加することによって、カルボジイミドを沈殿させる。
【0058】
この後処理操作(変法3.3)が特に好ましい。
【0059】
さらなる後処理操作としては、方法ステップ(2)で得られた重合反応生成物を溶媒除去に直接かけ、そうして得られた残分を二次加工して最終反応生成物とすることが挙げられる。
【0060】
本発明においては、最終反応生成物中に、すなわち後処理操作をした後に、カルボジイミド形成触媒含量が25ppm未満であるようなカルボジイミドが好ましい。
【0061】
第一の実施形態において本発明によってさらに得られるのは、分子量Mが、20,000〜40,000g/mol、好ましくは25,000〜35,000g/mol、より好ましくは26,000〜34,000g/molであることを特徴とするカルボジイミドである。
【0062】
本発明において得られるカルボジイミドの分子量は、以下の実施例において説明するように、純粋なバルク重合によるかまたは純粋な溶液中重合によって得られる、相当するカルボジイミドの分子量よりも高い。
【0063】
環境および毒性の面での考慮から、そのカルボジイミドが最終的なイソシアネート含量を、2.00重量%以下、好ましくは1.50重量%以下、より好ましくは1.00重量%以下、特には0.75重量%以下で有しているのが好ましい。
【0064】
カルボジイミドの物理的、機械的、およびレオロジー的な性質を、多分子性(重量平均の数平均に対する比率)によって評価する。この比率は、多分散性Dと呼ばれており、モル質量分布の幅の目安である。多分散性が高いほど、モル質量分布も広い。分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィーにより、テトラヒドロフラン中40℃で、ポリスチレン標準物と比較して求めるのが好ましい。測定のためには、たとえば、直列に接続した3本の(ジビニルベンゼンを用いて架橋させたポリスチレンからなる)PSS Polymer Standards Service GmbH社製のカラム(粒径:5μm、孔径;100〜500Å)を使用し、流量は1mL/分とした。
【0065】
したがって、本発明によって、第二の実施形態においてさらに提供されるのは、2.5未満、好ましくは2.25未満、より好ましくは2.00未満、特には1.6〜1.8の多分散性を特徴とするカルボジイミドである。
【0066】
第二の実施形態におけるこのカルボジイミドのさらなる実施形態においては、カルボジイミドが、20,000〜40,000g/mol、好ましくは25,000〜35,000g/mol、より好ましくは26,000〜34,000g/molの分子量Mを有する。
【0067】
さらに、本発明によって、第三の実施形態において提供されるのは、上述の方法によって得ることが可能なカルボジイミドである。
【0068】
本発明の方法によって得られるこのカルボジイミドは、20,000〜40,000g/mol、好ましくは25,000〜35,000g/mol、より好ましくは26,000〜34,000g/molの分子量Mを有する。
【0069】
さらに、本発明の方法によって得られるこのカルボジイミドは、2.5未満、好ましくは2.25未満、より好ましくは2.00未満、特には1.6〜1.8の間の多分散性を有している。
【0070】
得られたカルボジイミドはさらに、末端官能化されていてもよい。相当する末端官能化は、独国特許出願公開第10 2004 041 605A1号明細書に記載があるが、この特許の開示の内容は、この点に関して、引用することにより本発明に組み入れられるものとする。
【0071】
したがって、カルボジイミド化反応が終了した後、本発明のカルボジイミドおよび/またはオリゴマー性ポリカーボジイミドの末端遊離イソシアネート基を、C−H−またはN−H−反応性の化合物を用いてブロックしてもよいし、または、脂肪族、脂環族および/または芳香脂肪族アミン、同様のアルコールおよび/またはアルコキシポリオキシアルキレンアルコールを用いて全面的または部分的に飽和させてもよい。一つの有利な実施形態においては、イソシアネート基を完全に飽和させるために、(ポリ)カルボジイミドを含む反応混合物に対して、脂肪族、脂環族または芳香脂肪族のアミン、アルコールおよび/またはアルコキシポリオキシアルキレンアルコールを、好ましくは、NCO基に対して−OH、−NHおよび/または−NH基がやや過剰になるように添加して、そのまま放置して反応させ、次いで、場合によっては、好ましくは減圧下で蒸留にかけて未反応物を除去する。
【0072】
また別の、好ましく適用される方法変法においては、部分的または全面的に飽和されたイソシアネート基を有する本発明の(ポリ)カルボジイミドを、少なくとも1種の脂肪族、脂環族または芳香脂肪族のアミン、アルコールおよび/またはアルコキシポリオキシアルキレンアルコールを用いて、そのイソシアネート基の50重量%まで、好ましくは23重量%までをまず反応させ、次いで、遊離のイソシアネート基から、触媒の存在下に二酸化炭素を脱離させることにより全面的または部分的に縮合させて、カルボジイミドおよび/またはオリゴマー性ポリカーボジイミドを形成させることによって、製造してもよい。
【0073】
本発明のモノカルボジイミドおよび/またはオリゴマー性ポリカーボジイミドは、カルボキシル化合物のためのアクセプター(acceptor)としては極めて好適であり、そのために、好ましくは、エステル基を含む化合物の加水分解に対する安定剤としての用途を見出しているが、そのような化合物の例としては、以下のものが挙げられる:エステル基を含むポリマーたとえば、重縮合反応生成物たとえば、熱可塑性ポリエステルたとえば、ポリエチレンテレフタレートおよびポリブチレンテレフタレート、ポリエーテルエステル、ポリアミド、ポリエステルアミド、ポリカプロラクトン、ならびにさらには不飽和ポリエステル樹脂およびポリエステルエステルたとえば、ポリエチレンテレフタレートもしくはブチレンテレフタレートとポリカプロラクトンとのブロックコポリマー、ならびに重付加反応生成物たとえば、ポリウレタン、ポリウレア、およびポリウレタン−ポリウレアエラストマー(これらはエステル基を含んでいる)。エステル基を含むこれらの化合物は、常識である。それらの出発物質、製造方法、構造、および性質は、標準的な文献に広く記載されている。本発明の(ポリ)カルボジイミドは、ポリウレタンを製造するための合成成分の中に容易に溶解し、かつ形成されたポリウレタンに対して高い相溶性を有しているために、より具体的には、ポリウレタン、好ましくは非発泡(compact)もしくは発泡(cellular)ポリウレタンエラストマー、より好ましくは熱可塑性ポリウレタン、さらには発泡もしくは非発泡エラストマーの加水分解に対する安定剤として好適である。
【0074】
より具体的には、本発明のカルボジイミドは、ポリマーフィルム、特にPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム、TPU(熱可塑性ポリウレタン)フィルム、およびPLA(ポリ乳酸)フィルムを製造するために使用される。
以下の実施例において本発明をさらに詳しく説明するが、それらが本発明を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】図1は、15時間から48時間までの反応時間におけるNCOのプロファイルを図1に示している。この図において、曲線(1)は、本発明の組合せ方法におけるNCO含量の低下を示している(■)。比較しているのは、(2)バルク状態における反応(◆)および(3)溶液中における反応(▲)である。
【図2】図2に示されるのは、バルク状態(比較例、実線(2))、溶液中(比較例、点線(3))、および本発明の組合せ方法中(破線、(1))のカルボジイミド化反応の方法変法の溶出ダイヤグラムである(THF中、ポリスチレン標準物に対して測定)。
【図3】図3は、48時間の反応時間の後のサンプルのクロマトグラムを示している。約29mLのところにあるシグナルは、溶媒起因のものである。
【図4】図4は、52時間の反応時間(48時間の反応時間プラス4時間の溶媒の蒸留除去)の後のサンプルのゲル浸透クロマトグラムを示している。約29mLのところのシグナルは、溶媒起因のものであり、蒸留前のサンプルと比較すると大幅に低下している。
【図5】48時間の反応時間の後に得られた反応生成物を、85℃で54%強度のトルエン性溶液として製造する。この溶液を、1.4倍量のアセトンの中に徐々に導入し、沈殿した反応生成物を濾過し、洗浄し、乾燥させる。溶出体積の過程を図5に示す。
【実施例】
【0076】

カルボジイミドを製造するために、全部で4通りの方法を実施した。
【0077】
実験a):バルク重合
空焼きをした、平面すり合わせを有し、窒素を充填した500mLのフラスコの中に、306gのトリイソプロピルベンジルジイソシアネートを窒素下に導入し、加熱して140℃とする。19mgの1−メチルホスホレンオキシドを添加してから、その反応混合物を、5時間かけて180℃にまで加熱する。その温度で43時間放置して反応させると、2.1%のNCO含量(93%の転化率に相当する)が得られる。
【0078】
実験b):溶液重合
空焼きをした、平面すり合わせを有し、窒素を充填した500mLのフラスコの中に、トリイソプロピルベンジルジイソシアネートのジイソプロピルベンゼン中50%強度溶液420gを窒素下に導入し、加熱して140℃とする。イソシアネートを基準にして0.005%のMPO(12mg)を添加してから、その反応混合物を、5時間かけて180℃にまで加熱する。その温度で43時間放置して反応させると、3.4%のNCO含量(77%の転化率に相当する)が得られる。
【0079】
実験c):組合せ方法
空焼きをした、平面すり合わせを有し、窒素を充填した500mLのフラスコの中に、420gのトリイソプロピルベンジルジイソシアネートを窒素下に導入し、加熱して140℃とする。24mgの1−メチルホスホレンオキシドを添加してから、その反応混合物を、5時間かけて180℃にまで加熱する。この温度で3時間置いてから、48gのジイソプロピルベンゼンを添加する。次いで、180℃でさらに40時間放置して反応を起こさせると、1.1%のNCO含量(96%の転化率に相当する)が得られる。
【0080】
評価:
イソシアネート含量は、物質1グラムあたりで求められるので、図1に示したイソシアネート含量には、より良好な比較が可能となるように、溶媒の量の違いがすでに考慮に入れてある。
【0081】
NCO含量の低下から、50%強度溶液中における重合反応が最も遅い反応(比較例:溶液重合)であることが判る。48時間後では、初期のNCO量の23%弱がまだ残存している。
【0082】
他の二つの場合においては、重合反応は、最初の8時間ではバルク状態である。約15時間後になると、反応速度が大きく低下することが明らかとなる(図1参照)。したがって、バルク状態における48時間の反応時間の後では、元のイソシアネート濃度の7.2%が残存しているのに対して、組合せ方法では、残存しているのはたったの4.1%である。
【0083】
15時間から48時間までの反応時間におけるNCOのプロファイルを図1に示している。この図において、曲線(1)は、本発明の組合せ方法におけるNCO含量の低下を示している(■)。比較しているのは、(2)バルク状態における反応(◆)および(3)溶液中における反応(▲)である。
【0084】
この結果として、バルク重合および純粋な溶媒重合の慣用される方法よりも、本発明の方法の方がより迅速に進行するということが明らかである。
【0085】
図2に示されるのは、バルク状態(比較例、実線(2))、溶液中(比較例、点線(3))、および本発明の組合せ方法中(破線、(1))のカルボジイミド化反応の方法変法の溶出ダイヤグラムである(THF中、ポリスチレン標準物に対して測定)。
【0086】
溶媒の信号は消去してある。
【0087】
これらの曲線を比較すると、本発明の組合せ方法においては、約17.4mLの溶出体積のところに極大が存在するのに対してバルク方法中では、より高い溶出体積のところに二つのピーク(17.8mLおよび18.6mL)が存在していることがわかる。この観察は、得られた重量平均モル質量にも反映されている。バルク重合における重量平均モル質量が13,800g/molであるのに対して、溶液中では、わずか4600g/molの重量平均モル質量が得られている。同じ時間の後では、本発明の組合せ方法では、28,900g/molの重量平均が得られており、したがって、これは、バルク重合の場合の大きさの約2倍である。表2は、3種の方法変法における、重量平均および数平均モル質量ならびに多分散性を示している。クロマトグラムでも、モル質量分布は、組合せ方法が最も小さいことを示す。この視覚的印象は、表2に示すように、多分散性の値からも確認される。
【0088】
【表1】

【0089】
【表2】

【0090】
実験d):組合せ方法(本発明)
空焼きをした、平面すり合わせを有し、窒素を充填した500mLのフラスコの中に、420gのトリイソプロピルベンジルジイソシアネートを窒素下に導入し、加熱して140℃とする。26mgの1−メチルホスホレンオキシドを添加してから、その反応混合物を、5時間かけて180℃にまで加熱する。この温度で1.5時間置いてから、45gのジイソプロピルベンゼンを添加する。次いで、180℃でさらに40時間放置して反応を起こさせると、0.8%のNCO含量(97%の転化率に相当する)が得られる。
【0091】
実験d)においては、溶媒を添加する前のNCO含量は15.4%であり、その時点までにNCN含量は8.75%に上がっている。
【0092】
48時間の反応時間の後では、NCO含量はその時点で0.8%であるのに対して、NCN含量は12.9%にまで上がっていた(サンプル中に、溶媒はまだ存在している)。
【0093】
図3は、48時間の反応時間の後のサンプルのクロマトグラムを示している。約29mLのところにあるシグナルは、溶媒起因のものである。溶媒シグナル有りおよび無しの場合の数平均および重量平均分子量、ならびに得られた多分散性も、表3に見ることができる。
【0094】
【表3】

【0095】
後処理操作1:
180℃、減圧下で4時間蒸留して、溶媒の大部分を除去した。
【0096】
蒸留の後、NCO含量はその時点で0.6%であるのに対してNCN含量は13.6%にまで上がった(残存溶媒はサンプル中に依然として存在している)。
【0097】
図4は、52時間の反応時間(48時間の反応時間プラス4時間の溶媒の蒸留除去)の後のサンプルのゲル浸透クロマトグラムを示している。約29mLのところのシグナルは、溶媒起因のものであり、蒸留前のサンプルと比較すると大幅に低下している。溶媒シグナル有りおよび無しの場合の数平均および重量平均分子量、ならびに得られた多分散性も、表4に見ることができる。
【0098】
【表4】

【0099】
後処理操作2−沈殿1
48時間の反応時間の後に得られた反応生成物を、85℃で54%強度のトルエン性溶液として製造する。この溶液を、1.4倍量のアセトンの中に徐々に導入し、沈殿した反応生成物を濾過し、洗浄し、乾燥させる。溶出体積の過程を図5に示す。
【0100】
【表5】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1種のイソシアネート含有出発化合物またはその誘導体を反応させることによる、少なくとも1個のカルボジイミド基を含む化合物を製造するための方法であって、前記方法を少なくとも2段階で実施することを特徴とする、方法。
【請求項2】
触媒の存在下に、少なくとも1種のイソシアネート含有出発化合物を
(1)まず、バルク状態における第一の重合反応にかけて、第一の重合反応生成物を得る、
(2)方法ステップ(1)で得られた前記第一の重合反応生成物を、溶液中における第二の重合反応にかける、
ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
方法ステップ(1)における前記第一の重合反応を、40%〜60%のイソシアネート転化率になるまで実施することを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記イソシアネート含有化合物が、シクロヘキシルイソシアネート、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、2−メチルペンタンジイソシアネート(MPDI)、メチレンビス(2,6−ジイソプロピルフェニルイソシアネート)(MDIPI);2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート/2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(TMDI)、ノルボルナンジイソシアネート(NBDI)、メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI)、ジイソシアナトメチルベンゼン、ならびにさらに、2,4−および2,6−異性体ならびに両方の異性体の工業的混合物(TDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)、1,3−ビス(1−メチル−1−イソシアナトエチル)ベンゼン、1,3,5−トリイソプロピル−2,4−ジイソシアナトベンゼン(TRIDI)および/またはジシクロヘキシルメチルジイソシアネート(H12MDI)、からなる群から選択されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記イソシアネート含有出発化合物の誘導体が、イソシアヌレート、ウレトジオン、アロファネート、および/またはビウレット、からなる群より選択される誘導体であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
方法ステップ(1)が、50〜220℃の間の温度で実施されることを特徴とする、請求項2〜5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
請求項6において定義された前記温度が、温度勾配の手段により達成されることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
方法ステップ(2)が、50〜220℃の間の温度で実施されることを特徴とする、請求項2〜7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
方法ステップ(2)において使用される前記溶媒が、ベンゼン、アルキルベンゼン、より具体的にはトルエン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、ジイソプロピルベンゼンおよび/またはトリイソプロピルベンゼン;アセトン;イソブチルメチルケトン;テトラヒドロフラン;ヘキサン;ベンジン;ジオキサン;N−メチルピロリドン;ジメチルホルムアミドおよび/またはジメチルアセトアミド、からなる群より選択されることを特徴とする、請求項2〜8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
20,000〜40,000g/molの分子量Mによって特徴づけられる、カルボジイミド。
【請求項11】
2.50未満の多分散性によって特徴づけられる、カルボジイミド。
【請求項12】
前記カルボジイミドの分子量が、20,000〜40,000g/molであることを特徴とする、請求項11に記載のカルボジイミド。
【請求項13】
請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法によって得ることが可能なカルボジイミド。
【請求項14】
エステル基を含む化合物の加水分解に対する安定剤としての、カルボキシル化合物のためのアクセプターとしての請求項10〜13のいずれか一項に記載のカルボジイミドの使用。
【請求項15】
ポリマーフィルム、より具体的には、PETフィルム、TPUフィルム、およびPLAフィルムを製造するための、請求項10〜13のいずれか一項に記載のカルボジイミドの使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2012−526872(P2012−526872A)
【公表日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−510204(P2012−510204)
【出願日】平成22年5月3日(2010.5.3)
【国際出願番号】PCT/EP2010/055977
【国際公開番号】WO2010/130594
【国際公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【出願人】(511206984)ライン・ケミー・ライノー・ゲーエムベーハー (7)
【Fターム(参考)】