説明

カード収納展示体

【目的】 多数のカードを収容することができるとともに、お気に入りの一枚を飾っておくことができるカード収納展示体をペーパークラフトで作成することにある。
【構成】 厚紙に所望の形状で切込み各種パーツを作成し、抜き取り、各パーツを折り曲げて相互に連結組立ててなる紙製立体で構成されたペーパークラフトにおいて、
業務用の縦型ビデオゲーム機の筐体を模した外観形状100と、前記筐体の前扉部102を開閉自在の構成し前扉の内部に多数のカードを収容するカード収納空間と、前記筐体の画像表示部に対応する位置に開口部105を設け、該開口部に設けたカード展示部と、を備えたカード収納展示体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多数のカードを収納するとともに、お気に入りのカードを飾っておくことができるペーパークラフトのカード収納展示体に関する。
【背景技術】
【0002】
最近ではゲームカードを用いる業務用ビデオゲーム機が人気を博しており、これらのビデオゲーム機はゲーム毎にランダムに1枚のカードが排出され、そのカードを用いてビデオゲームを行なうシステムになっている(例えば特許文献1参照。)。
本出願人から、甲虫の対戦をテーマにした遊戯カードを用いて、カード入力して遊ぶ遊戯装置が発表されている。遊戯の内容は、甲虫同士を闘わせるカード格闘ゲームであり、ムシカードとわざカードを組み合わせて、遊戯装置に設けたカードリーダからこれらのカードを入力し、ジャンケン方式で格闘させるもので、本物そっくりに再現された世界の甲虫と、それらが繰り出す必殺技が醍醐味となっている。
わざカードは、打撃わざ、はさみわざ、投げわざを一枚ずつ全部で三枚まで同時に使え、ムシとは思えないプロレスばりの名前がついたわざで攻撃要素が盛りだくさんで昨今のカブトムシブームを背景にして男児を中心に人気を博している。
【0003】
これらのカードは、カード毎に入力できるアイテムが異なっており、多数のカードを収集することがゲーム愛好家の楽しみの一つとなっている。
各カードには、それぞれ入力できるアイテムに関連するバーコード等の入力情報と、見た目で分かるそのアイテムのパワー値やデザイン画が施されている。そうしたカードの中には、パワー値の高い所謂レアカードと称される希少価値のあるカードが存在しており、ゲーム愛好家にとり、お気に入りのカードとなるのである。
【0004】
こうしたお気に入りのカードは、大切にして飾って置きたいのが人情であるが、お気に入りのカードを飾るものとしては写真立てが知られている。例えば、台紙上凹字状の中芯を貼着し、その中芯の上に両者の外縁の縦横の長さが中芯と同一な四角棒状縁紙を貼着し、かつ、前記縁紙の各辺の幅をその各片が対応する中芯及び表装紙の各辺の幅より広く設定し、台紙、中芯、縁紙、表装紙の貼着物の全側面に色彩を施したフォトフレームがある(特許文献2参照。)。
【0005】
一方、ペーパークラフトを楽しむ人がここ数年増えており、子供から大人まで巻き込んで余暇を楽しめるようになっている。その背景として、従来の雑誌等の付録のみならず、最近ではインターネット上でペーパークラフトの型紙を多くの企業等が提供しており、作成希望者がダウンロードできるようになり、手軽に楽しめる環境になっている。
その作り方は、通常は型紙に描かれた展開図をハサミ等で切り離し、折り曲げ加工を施し、糊しろ部分をのり付けして作るものである。
次に、ペーパークラフトの作成時にのり付け不要の技術として、ペーパークラフトの展開図の糊しろの部分に予め糊面を設け剥離層を密着させておき、組み立て時に糊しろ部分の剥離層を剥がしてみ立てることができるものがある(特許文献3、4参照。)。
【0006】
そこで、糊しろがないものとしてペーパークラフトの各部材を台紙から抜取り、各部材を折曲げて相互に連結組立ててなる紙製組立て玩具がある(例えば特許文献5参照。)。
【特許文献1】特開2004−65571号公報(第6頁、図1)
【特許文献2】特開昭58−173517号公報(第8頁、図1)
【特許文献3】特開2002−264475号公報(第3頁、図1)
【特許文献4】実用新案登録第3048763号公報(第5−6頁、図2)
【特許文献5】実公昭61−24313号公報(第1−2頁、図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に用いるゲームカードは、ゲームをするうちに1枚ずつ増え、そのなかからパワー値の最も高いカードがお気に入りの一枚となるのであり、大切なカードになる。
それ以外のカードも、ゲームを行なう際には、いろいろな組合せがあり、パワー値が低いからといって不要ではなく、保存しておく必要がある。それらは通常は、ビニールケース等のカード入れに保管しておくことが持ち運び便利であるが、カードが増えてくると、何らか大量に一括保管でき、しかもお気に入りのカードを飾っておくことが出来るケースが望まれていた。
しかし、特許文献2のフォトフレームはあくまでも写真1枚を飾っておくものであり、大量の写真の保管はできないのであった。
【0008】
特許文献3、4ではペーパークラフト組み立て時に必要な糊付け作業を省略するために予め、糊しろ部分に剥離層を設け、組み立て時に剥離層を剥がして糊しろ部分を必要な箇所に貼りつけるという意味では、組立て者は糊を糊しろに塗る必要はないが、その製造時には糊しろ加工工程が複雑になりコスト高になるのであった。
【0009】
特許文献5では、各部材を台紙から抜き取り、各部材を折曲げて相互に連結組立ているのみであるので、各部材の固定部分の固着力が弱く、手に取ったりして移動中に外れてしまう恐れがあり、単に飾っておくだけである。
【0010】
そこで、本願発明では、多数のカードを収容することができるとともに、お気に入りの一枚を飾っておくことができるカード収納展示体をペーパークラフトで作成することにある。
しかもそのペーパークラフトは誰でもが容易できるように糊付けを不要とし、しかもカードの出し入れで容易に壊れず、しかもそのカードを使うゲーム機を模したカード展示収納展示体を得ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明では厚紙に所望の形状で切込み各種パーツを作成し、抜き取り、各パーツを折り曲げて相互に連結組立ててなる紙製立体で構成されたペーパークラフトにおいて、
業務用の縦型ビデオゲーム機の筐体を模した外観形状と、
前記筐体の前扉部を開閉自在の構成し前扉の内部に多数のカードを収容するカード収納空間と、
前記筐体の画像表示部に対応する位置に開口部を設け、該開口部に設けたカード展示部と、を備えたカード収納展示体とした。
【0012】
これにより本発明では、ビデオゲームに使う多数のカードを収納できるとともに、その中の1枚を飾っておくことができるのである。
【0013】
さらに上記目的を達成するために、上記発明において、上記開口部に上部から差し入れ可能で、カードを保持することが可能なカード保持部を有するカード収納展示体としてある。
これにより、本発明では、カード保持部にカードを保持して上から装着することができるのである。
【0014】
さらに上記目的を達成するために、さらに、前記開口にカードを保持して差し込まれたカード保持部を開口に密着させる押圧構造を有するカード収納展示体としてある。
これにより、ビデオゲーム機の画像表部を模した開口にお気に入りの一枚を密着させておくことができ、何かの衝撃でずれたりすることがないのである。
【0015】
さらに上記目的を達成するために。本願発明では上記のいずれか一つにおいて、組み立てには差込み作業のみで固定できる構造としたことを特徴とするカード収納展示体とした。これにより、糊を使わずに組立てでき、何人も億劫からずに組み立てに挑戦する意欲を掻き立てることができるのである。
【発明の効果】
【0016】
本カード収納展示体により、多数のカードを収容することができるとともに、お気に入りの一枚を飾っておくことができるカード収納展示体をペーパークラフトで作成することができるのである。
しかもそのペーパークラフトは誰でもが容易できるように糊付けを不要とし、しかもカードの出し入れで容易に壊れず、しかもそのカードを使うゲーム機を模したカード展示収納展示体を得ることにある。
さらに実際の業務用ゲーム機に合わせて装飾部を変更することが容易にでき、供給側としてもゲーム機のバージョン変更にあわせてカード保持のパーツの装飾部を配布することでユーザーの新鮮な関心を保つことができるのである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本願実施例を図面に基づき詳細に説明する。本装置を詳細に説明しながら、本願の発明を述べる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0018】
図1には本発明のカード収納展示体の外観図を示す。
本カード収納展示体100は、業務用のビデオゲーム機を模した外観をしており、幅7.5cm、奥行き9cm、高さ26cm(側面の高さ20cm)で、筐体101は縦型であり手前面下側が手前左側に開ける扉部102になっており、略中央に操作卓部103、操作卓の中央に設けたカードを読み取るカードリーダ部104、その上側には方形の画像表示部105、その上は商品名が付されたビルボード106となっている。さらに筐体101から飛び出した上側には扇状に装飾部107がある。画像表示部104は横5.6cm、縦4.4cmの長方形に開口されている。
【0019】
そして本カード収納展示体100は、扉部102を開けてその内部に多数のカードを収納することが出来るのである。
図2にはカードの一例を示す。図2(A)は、甲虫カード、図2(B)は髪型カード、図2(C)は恐竜カードである。いずれのカード200も両側あるいは片側にはバーコード201が付されており、これは各カードの固有情報が付されている。カードの中央にはそれぞれ甲虫、髪型、恐竜等のキャクラクタのデザイン画202が付されている。これらのカードは厚紙等で作られており、縦8.8cm、横6.3cmの大きさであり、いずれのカードも本カード収納展示体の扉部を開けて内部に積層させて収納することができる。
さらに画像表示部104にお気に入りのカードを飾ることができるのである。
【0020】
図3にはカード収納展示体の展開図である台紙の平面図を示す。
本カード展示収納体100は2枚のA3の大きさの厚紙の台紙から各部材を打抜部から抜出して立体的に組立てられるようにしたものである。台紙はA3大であり、本体パーツ1と、他のパーツ2乃至6とに分かれ、それぞれA4の厚紙の台紙に印刷されている。各部材は筐体の外観を構成する本体のパーツ1、筐体を上下に隔てる隔壁のパーツ2、筐体の上蓋のパーツ3、筐体の操作卓から上部正面を構成する上部正面のパーツ4、操作卓部のカードリーダのパーツ5、それと一枚のカードを取り付けることができるカート保持のパーツ6が展開図として描かれている。上部正面のパーツ4には操作卓部103及び画像表示部105の上部のビルボード部分106から構成されている。
各パーツの折目には山折する部分7は実線で、谷折する部分8には点線が印刷されている。またスリットにする部分9は、筐体側の左右両側面の手前側で画像表示部105に当る位置にあり白い三つ葉部分で示されている。
【0021】
図4には本体のパーツの組立て方を示す説明図であり、図4(A)は展開図の折り方を示した平面図であり、図4(B)はその組立てた斜視図を示している。
本体のパーツ1は筐体の扉、左右側面、背面の4つの面と底面となる底面がそれぞれ4つ設けてあり、筐体の背面に連なる底面ア、筐体の右側面に連なる底面イ、筐体の左側面に連なる底面ウ、底面ウの右側に厚紙2枚分の厚み幅部10を有して底面エが多少、下縁側を減らし連ねて設けてある。底面エは厚み幅部10とのみ連接されており、底面エの上側にある扉部102とは切り離される。
【0022】
底面アは両側面が下方になる従い多少内側に狭くなっている。さらに底面アの筐体の背面との境界の背面側には中央に切込み11が設けてあり、組立てた際に底面エの右側片の中央に突出した突出片12が挿入され、この際に筐体の右側面の内壁とは数ミリの余裕が生じるのである。これは展開図で下縁側が多少減らしているからである。
さらに底面イの上縁近傍の中央には白星部分の切込み13を有しており、この組立てた際にこの切込み13に挿入される差込片14が底面ウの下縁近傍に黒星部分として設けてある。
【0023】
組立ては全てのパーツを台紙から切り離し、山折する部分7は実線を山折し、谷折りする部分8は点線を谷折りし、スリットにする部分9は切込みを入れる。
左右の側面には扉部102の上縁に位置に横長の切込み15がそれぞれ対称位置に設けてあり両端はそれぞれ上及び、下外方に小さな切込み15aが入れてある。さらに背面上側の折曲線の中央には切込み16が設けてあり、その両端は下外向けに小さな切込み16aが入れてある。
【0024】
また、扉部102の上側に左右側面から水平にている横長の腕部17、18の先には上下から重なるように溝17a、18aが設けてあり、筐体前面に突き出して握手をする形で溝同士を重ねる。
扉部102の右側には扉部を閉めた際に右側側面の内側に接する内接部19が連接されており、扉部102と内接部の境界中央には扉部から多少突出した突出片19aが切込みで設けられている。
【0025】
本体パーツ1を上から順に底面ア、底面イ、底面ウの順に重ねるようにして底面ウの差込片14を底面イの切込み13に差し込む。次に底面エの突出片12を背面の切込み11に挿入して突出させる。これにより底面は4重の底面で構成され頑強な構造となる。次に筐体の右側面に連接されている扉受けオを筐体の右側面に密着させるように織り込む。すると、先に説明したとおり、筐体の底面を構成する底板ア及び底板エが筐体の右側面に接しないように多少の余裕が生じるようになっているので、扉受けオの下縁はこの間に嵌るものの上縁は動きを制限するものはなく内側に多少はみ出してくる。
【0026】
図5に本体パーツの筐体に隔壁及び上蓋の取付けを示す斜視図を示す。
隔壁のパーツ2は、両側にある黒三角部分で示した耳状の曲線に切込みを設け、この切込みの両側を山折に折込み、耳状の差込片20を形成している。さらに中央左右にある2本の山折の線分に設けた4分の1の楕円状の切込みを入れ、山折りにしてカード保持パーツ受け21とする。
さらに下側の山折線の中央に切込み22が設けられる。
【0027】
この隔壁のパーツ2を切込み22が扉部側にくるようにして裏返し、両側の差込片20を本体のパーツ1の左右側面の内側から外側に向けてそれぞれ設けた白三角部分で示した切込み15に挿入する。
【0028】
次に本体のパーツの左右側面の腕部17を前側に回し握り18の溝を重ね合わせる。
上蓋のパーツ3には、下片の中央に黒四角部分で示した耳状の突出片30を設けてあり、本体のパーツ1の背面の白四角部分で示した切込み16に挿入され固定される。
【0029】
図6には、本体の筐体に上部正面パーツの取付けを示す斜視図を示す。
上部正面のパーツ4には操作卓部103及び画像表示部105の上部のビルボード部分106から構成されている。
上部正面のパーツ4は、画像表示部105が縦4.4cm、幅5.6cmの四角に開口しており、開口の左右両側の山折り線の部分には外方に向けて黒三つ葉で示した耳状の曲線に切込みを設け、この切込みの両側を山折に折込み、耳状の差込片40を形成している。画像表示部105の下側には操作卓部103を有しており、操作卓部103の中央には白スペード部分で示した2本の縦の切込み溝41が入れられている。操作卓の左右には操作部のイラスト42が描かれている。
操作卓の下片の中央に黒ハート部分で示した耳状の突出片43を設けてある。
【0030】
本体パーツへの上部正面のパーツ4の組み込みは、隔壁のパーツ2の白ハート部分で示した切込み22に下側から差し込む。
そして次に黒三つ葉で示した差込片40を本体の左右側面に設けた白い三つ葉部分で示されるスリット9に挿入された後に、図4(B)に示す如く、差込片40の上端40aを左右とも後ろに織り込むのである。
【0031】
図7には、本体の筐体にカードリーダ部、上蓋パーツを被せる斜視図を示す。カードリーダ部のパーツ5は左右の縦の山折り線で折り曲げ、左右下方に突出した黒スペード部分で示した突出片50を上部正面のパーツ4の操作卓部103の中央に設けた白スペード部分で示した2本の切込み溝41に挿入し固定される。
【0032】
次に上蓋のパーツ3は既に下端の突出片30を筐体の背面上部の切込み16に差し込まれており、上蓋のパーツを左右側面に沿って上部正面のパーツのビルボード部106の裏側に差し込まれ、上蓋の先端部31は上部正面パーツのビルボード部106に接するように挿入される。
【0033】
そして扉部102を閉めることで、扉部の右側に多少突出している突出片19aが右側側面の前縁に当接して扉部が内部に侵入することを制限すると共に、内接部19が右側面の扉受けオに押圧され、扉が無造作に開くのを防止している。
これにより扉部を開けて扉部の奥の内部空間に本物のカードを多数、重ねて収容することができ、カードの出し入れを繰り返しても底部が頑強に構築してあり、簡単には壊れることがない。
【0034】
図8には本体の筐体にカード保持パーツを装着する斜視図を示す。カード保持のパーツ6は筐体101から飛び出した上側に位置する扇状の装飾部107があり、ここにはカードゲーム機のイラスト画が描かれている。本物の業務用ゲーム機では、現在のゲーム内容のバージョンアップ毎に、そのバーションにあった絵が描かれている。
その下側には一枚のカード200を保持することができるように長方形60になっている。
カード保持のパーツ6は、本体の上部に生じる隙間、つまり、上部正面パーツ4と上蓋のパーツ3の先端部との間の隙間から上側から差し入れることができる。
【0035】
カード保持のパーツは上方が扇状になっており、下方は一枚のカードを縦に取り付けることができるように下側の左右両側に4分の1の円弧状に切込み61が設けてあり、この切込み61にカードの下端を差し込んで固定することができる。
カード保持のパーツ6の切込み61にお気に入りの一枚を装着し、本体のビルボードの裏側と上蓋先端の隙間から挿入することで、上部正面の画像表示部105の開口に挿入したカードが現れるのである。長方形60の中央部には画像表示部に対応する位置にイラスト画62が描かれている。
【0036】
図9に本体の筐体にカード保持パーツを装着した内部透過側面図を示す。カード保持のパーツ6は扇型の両脇部分63が本体の左右側面の天状部の切込み1aで保持されそれ以上下方に挿入できず、さらにカードを保持している下側部分の下縁64は、隔壁のパーツの中央に楕円状に立設されたカード保持パーツ受け21の楕円部に当接し前側に押されており、常に上部正面の画像表示部に密接してカードを展示するのである。これにより、ビデオゲーム機の画像表部を模した開口にお気に入りの一枚を密着させておくことができ、落下や何かの衝撃でずれたりすることがないのである。
【0037】
これによりカード保持パーツ6は扇型の両脇部分62が本体の左右側面の切込み部1aで保持され、さらに下方はカード保持パーツ受け21で前方に押し出されるので、装着したカードは切込み60で保持され、画像表示部の開口にはカードの下縁から3cm乃至7cmの範囲で幅が5.5cmであることにより略カードの中央に描かれた各種キャクラタのデザイン画が表示されるのである。
【0038】
カード保持パーツ6にカードを装着していない場合にはカード保持パーツに描かれたデザイン画62が画像表示部の開口から見える。
さらにこのカード保持パーツの扇型の装飾部107は、実際の業務用ビデオゲーム機のバージョン変更毎にデザインが対応して変更するようにして、バージョン変更毎にカード保持パーツの装飾部を本物の業務用ビデオゲーム機の装飾に合わせたものを供給することで、常に新鮮な感じになるのである。
【0039】
以上のべた如く、本カード収納展示体により、多数のカードを収容することができるとともに、お気に入りの一枚を飾っておくことができるカード収納展示体をペーパークラフトで作成することができるのである。
しかもそのペーパークラフトは誰でもが容易できるように糊付けを不要とし、しかもカードの出し入れで容易に壊れず、しかもそのカードを使うゲーム機を模したカード展示収納展示体を得ることにある。
さらに実際の業務用ゲーム機に合わせて装飾部を変更することが容易にでき、供給側としてもゲーム機のバージョン変更にあわせてカード保持のパーツの装飾部を配布することでユーザーの新鮮な関心を保つことができるのである。
【0040】
所謂レアカードと称されるその中に1枚あるかないかの僅かしか存在しないカードがあり、希少価値があるカードとされており、このお気に入りの一枚のカードを実際のゲーム機の画像表示部を模して飾れるので、ユーザーにとり、ゲームをしているような感じで装飾ができるともとに、他のカードを多数一緒に収納しておくことができカードの散財を無くすことができ、整理整頓に役立つのである。
さらに組み立ては差込片を差し込むだけで頑強になるように構成されており、糊は不要であり、手が汚れず、短時間に組み立てができるのである。
これにより、糊を使わずに組立てでき、何人も億劫からずに組み立てに挑戦する意欲を掻き立てることができるのである。
【0041】
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更を加えることができることは明らかである。すなわち、具体例の詳細および添付の図面により本発明が限定されるものと解釈してはならない。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明のカード収納展示体の外観図である。
【図2】カードの一例である。
【図3】カード収納展示体の展開図である台紙の平面図である。
【図4】本体のパーツの組立て方を示す説明図である。
【図5】本体パーツの筐体に隔壁及び上蓋の取付けを示す斜視図である。
【図6】本体の筐体に上部正面パーツの取付けを示す斜視図である。
【図7】本体の筐体にカードリーダ、上蓋パーツを被せる斜視図である。
【図8】本体の筐体にカード保持パーツを装着する斜視図である。
【図9】本体の筐体にカード保持パーツを装着した内部透過側面図である。
【符号の説明】
【0043】
100 カード収納展示体
101 筐体
102 扉部
103 操作卓部
104 カードリーダ部
105 画像表示部
106 ビルボード部
107 装飾部
1 本体パーツ
2 隔壁パーツ
3 上蓋パーツ
4 上部正面パーツ
5 カードリーダパーツ
6 カード保持パーツ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
厚紙に所望の形状で切込み各種パーツを作成し、抜き取り、各パーツを折り曲げて相互に連結組立ててなる紙製立体で構成されたペーパークラフトにおいて、
業務用の縦型ビデオゲーム機の筐体を模した外観形状と、
前記筐体の前扉部を開閉自在の構成し前扉の内部に多数のカードを収容するカード収納空間と、
前記筐体の画像表示部に対応する位置に開口部を設け、該開口部に設けたカード展示部と、を備えたカード収納展示体。
【請求項2】
請求項1において、上記開口部に上部から差し入れ可能で、カードを保持することが可能なカード保持部を有するカード収納展示体。
【請求項3】
請求項2において、前記開口にカードを保持して差し込まれたカード保持部を開口に密着させる押圧構造を有するカード収納展示体。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一つにおいて、組み立てには差込み作業のみで固定できる構造としたことを特徴とするカード収納展示体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−148304(P2007−148304A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−373268(P2005−373268)
【出願日】平成17年11月28日(2005.11.28)
【出願人】(000132471)株式会社セガ (811)
【Fターム(参考)】