説明

カード用アダプタ装置

【課題】 薄型化に好適なカード用アダプタ装置を提供すること。
【解決手段】 上面の両側縁に段差部10aが形成されたカード10を挿入して装着可能なハウジング1と、ハウジング1に固定されてカード10と電気的に接続される複数の端子部材2とを具備したカード用アダプタ装置において、ハウジング1に、カード10が挿入される側を開放端となしたカード収納部1aと、段差部10a内の上面に当接して挿入時のカード10の上方への動きを規制する上側規制部8bと、挿入時のカード10の下面に当接して下方への動きを規制する下側規制部6bとを設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報記憶機能を有するカードを挿入した状態で該カードとは接点部のピッチ等が異なる電子機器のカード装填部に装填されるカード用アダプタ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
情報記憶機能を有する超小型のカードは接点部のピッチが極めて狭いため、パソコン等の比較的大きな電子機器のカード装填部に直接装填できないことが多く、その場合、カードをアダプタ装置に装着したうえで、このアダプタ装置を電子機器のカード装填部に装填する必要がある。
【0003】
この種のカード用アダプタ装置の従来例としては、複数の端子部材を内蔵したハウジングの前面にカード挿入口を設けると共に、ハウジングの後端部に各端子部材を導出させ、カード挿入口からハウジング内へ挿入したカードを保持でき、かつ、ハウジングを電子機器のカード装填部に装填できるように構成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。かかる従来のカード用アダプタ装置において、カード挿入口から挿入されたカードがハウジング内の所定の装着位置まで移動すると、カードの片面に露出する複数の接点部が対応する端子部材の一端部(弾性片)に接触するようになっている。また、ハウジングが前記カード装填部に装填されると、各端子部材の他端部が電子機器側の対応する接点部と接触するようになっている。つまり、ハウジングに内蔵されている複数の端子部材の一端部がカード側の接点部と等ピッチに配列されていると共に、端子部材の他端部が電子機器側の接点部と等ピッチに配列されているので、このアダプタ装置にカードを装着することにより、接点部のピッチが互いに異なるカードと電子機器のカード装填部とを電気的に接続することが可能となる。
【0004】
また、かかる従来のカード用アダプタ装置において、前記ハウジングは、各端子部材が一体化されているインサート成形部材と、このインサート成形部材を挟み込むようにして配置された積層体である合成樹脂製のベース部材と、このベース部材を覆うように取着された金属製のカバー部材とで構成されており、カードはカバー部材とベース部材の底板部との間へ挿入される。したがって、挿入時のカードをカバー部材とベース部材の底板部とで上下方向に規制することにより、ハウジング内の所定の装着位置までカードをスムーズに挿入できるようになっている。
【特許文献1】特開2000−40131号公報(第3−4頁、図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
昨今、各種電子機器の小型化に伴ってカード装填部の省スペース化が図られる傾向にあるため、このカード装填部に装填されるカード用アダプタ装置の薄型化が要望されているが、前述した従来技術においてカード用アダプタ装置全体の大きさを規定するハウジングの高さ寸法は、カバー部材の厚みとカード自体の厚みおよびベース部材の底板部の厚みを加算した値よりも小さくはできないので、所要の機械的強度を確保しつつハウジングの薄型化を促進することには限界があった。
【0006】
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、薄型化に好適なカード用アダプタ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明のカード用アダプタ装置は、上面の両側縁に段差部が形成されたカードを挿入して装着可能なカード収納部と、前記カードと電気的に接続される複数の端子部材とを具備し、前記カード収納部へ前記カードを案内するために前記カードの前記段差部内の上面に当接して挿入時の該カードの上方への動きを規制する上側規制部と、前記カードの下面に当接して挿入時の該カードの下方への動きを規制する下側規制部とを設ける構成とした。
【0008】
このように構成されたカード用アダプタ装置は、カード収納部へカードを案内するために設けられた上側規制部をカードの段差部に係合させることによって、このカードの上下方向の動きを規制することができるため、前記カード収納部内に存するカードの上面が露出するという構成にした場合でも、すなわち、カバー部材を省略して挿入したカードの上面を覆わない構成にした場合でも、カード挿入動作をスムーズに行える。したがって、アダプタ装置全体の大きさを規定する高さ寸法をカード自体の厚みと下側規制部の厚みとを加算した程度まで薄くすることができる。
【0009】
上記の構成において、前記上側規制部の厚み寸法が前記段差部の深さ寸法と略同等に設定されていると、ハウジングに装着されたカードの上面と、このハウジングの上面とを略同一面となすことができるため、カード用アダプタ装置を効果的に薄型化できて好ましい。なお、前記段差部はカードの前端から後端の全範囲に亘って形成されていてもよいが、カードの後端が段差部の形成されていない誤挿入防止部となっており、カードを前後逆にして挿入したときに該誤挿入防止部が上側規制部の前端部に当接するように構成されていると、カードの誤挿入防止が簡単な構成で実現できるため好ましい。
【0010】
また、上記の構成において、前記カード収納部を形成するハウジングを設け、このハウジングに、前記カード収納部の両側縁に沿って延在して挿入時の前記カードを案内するガイド部が設けられており、このガイド部に前記上側規制部と前記下側規制部を一体形成する構成にしてあると、モールド品によってガイド部を形成することができるためカード用アダプタ装置の低コスト化が容易となる。
【0011】
また、上記の構成において、少なくとも一方の前記上側規制部が前記段差部の側面に当接して挿入時の前記カードの横方向への動きも規制するように構成されていると、カードの挿入を案内するガイド機構を簡略化することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明のカード用アダプタ装置は、カード上面の両側縁に形成された段差部に上側規制部を係合させることによって、挿入時のカードの上下方向の動きを規制することができるため、カバー部材を省略してカードの上面を覆わない構成にした場合でもカード挿入動作をスムーズに行うことができる。それゆえ、高さ寸法をカード自体の厚みと下側規制部の厚みとを加算した程度まで薄くすることができ、薄型化に好適なカード用アダプタ装置を実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
発明の実施の形態について図面を参照して説明すると、図1は本発明の実施形態例に係るカード用アダプタ装置の斜視図、図2は該カード用アダプタ装置の平面図、図3は該カード用アダプタ装置の分解斜視図、図4は該カード用アダプタ装置の側面図、図5は該カード用アダプタ装置の底面図、図6は該カード用アダプタ装置の正面図、図7は該カード用アダプタ装置に使用されるカードの平面図、図8は該カードの底面図、図9は該カード用アダプタ装置に該カードを挿入している状態を示す斜視図、図10は該カード用アダプタ装置の動作説明図である。
【0014】
これらの図に示すカード用アダプタ装置は、情報記憶機能を有するカード10を装着して、このカード10とは接点部のピッチが異なる電子機器(図示せず)のカード装填部に装填されるというものである。このカード用アダプタ装置は、上方に開口しているカード収納部1aを有する合成樹脂製のハウジング1と、このハウジング1に固定された複数の端子部材2と、ハウジング1に往復移動可能に保持された合成樹脂製のシャッタ部材3と、このシャッタ部材3を後述する閉位置へ向けて常時付勢する一対の戻しばね4と、挿入されたカード10を左右両側から挟持する一対の押えばね5とを備えており、ハウジング1のカード収納部1aへカード10を挿入して装着できるように構成されている。また、ハウジング1は、凹段部6aが形成された下板部材6と、各端子部材2が一体化されている中板部材7と、切欠き8aが形成された上板部材8とを、下から順に積層した構成になっている。なお、ハウジング1のカード収納部1aは、下板部材6の凹段部6aと上板部材8の切欠き8aとを対向させることによって画成されており、このカード収納部1aはカード10が挿入される側が開放端となっている。
【0015】
下板部材6の凹段部6aの底板部分は挿入時のカード10の下方への動きを規制する下側規制部6bとして機能し、この凹段部6a内の奥部には各端子部材2の前端部に形成された弾性接触片2aの逃げスペースとなる開口6cが設けられている。また、下板部材6の最奥部分には、上板部材8を嵌め込むための突堤部6dと、各端子部材2の後端部に設けられた接触部2bを外方へ露出させるための複数の長孔6eとが形成されている。
【0016】
中板部材7は、金型内に複数の端子部材2および一対の押えばね5をインサートして成形されたモールド品である。この中板部材7は凹段部6aと長孔6e間の下板部材6上に載置されており、各端子部材2の弾性接触片2aが中板部材7から開口6c上へ突出し、各端子部材2の接触部2bが中板部材7から長孔6e上へ突出している。図10から明らかなように、カード収納部1aの奥側において中板部材7と上板部材8との間には間隙1bが画成されており、この間隙1bの下方領域を除く中板部材7の周縁部は下板部材6と上板部材8とに挟み込まれている。中板部材7の左右両端部にはコイルばねからなる戻しばね4の後端部を保持するための係合突起7aが手前へ向けて突設されている。また、この中板部材7には板ばねからなる一対の押えばね5の基端部が埋設されており、各押えばね5は各係合突起7aの近傍から手前へ大きく突出してカード収納部1aの両側縁に配置される。
【0017】
図3に示すように、各端子部材2の前端側の弾性接触片2aは後端側の接触部2bに比して狭ピッチに配列されている。すなわち、各弾性接触片2aはカード10に設けられた外部接続部10b(図8参照)と等ピッチに配列されており、各接触部2bは前記電子機器側の対応する接点部と等ピッチに配列されている。
【0018】
上板部材8は中板部材7を所定位置に挟み込んだ状態で下板部材6上に載置固定されており、切欠き8aが凹段部6aの真上に配置される。この切欠き8aは開放端近傍を除いて凹段部6aよりも若干幅狭に形成されているため、中板部材7のうち切欠き8aの両側縁に沿って直線状に延在する部分は凹段部6a上へ若干せり出しており、このせり出し部分が挿入時のカード10の上方への動きを規制する上側規制部8bとして機能する。
【0019】
シャッタ部材3は凹段部6aを幅方向に横切って下板部材6上に搭載されており、図1と図2に示すように、カード10が装着されていないとき、シャッタ部材3はカード収納部1a内の奥部で各端子部材2の弾性接触片2aを覆う閉位置に配置されている。このシャッタ部材3は、上板部材8の位置規制によってカード収納部1a内の奥部と該奥部に連通する間隙1b内を往復移動できるように保持されており、カード10をカード収納部1aへ挿入していくとシャッタ部材3が該カード10に押し込まれて奥側へ移動し、カード10が所定の装着位置まで挿入されるとシャッタ部材3は各端子部材2の弾性接触片2a上から退避して開位置に配置されるようになっている。また、シャッタ部材3の左右両端部には、戻しばね4の前端部を保持するための係合突起3aが奥側へ向けて突設されている。そして、両端部が係合突起3a,7aに保持された一対の戻しばね4がシャッタ部材3と中板部材7との間に圧縮状態で介設されているため、シャッタ部材3は戻しばね4により前記閉位置へ向けて常時付勢されている。
【0020】
図7と図8に示すように、このカード用アダプタ装置に使用されるカード10は平面視矩形状をなし、その上面の左右両側縁には段差部10aが形成されており、下面には複数の外部接続部10bが配設されている。各段差部10aはカード10の前端から後端の途中まで延びており、カード10の後端は段差部10aの形成されていない誤挿入防止部10cとなっている。このカード10の上部の幅寸法W1は段差部10aがあるため下部の幅寸法W2よりも若干小さく、W1が切欠き8aの開放端近傍を除く幅寸法と略同等に設定され、W2が凹段部6aの幅寸法よりも僅かに小さな値に設定されている。また、このカード10は、幅寸法がW2である幅広部分の厚みが下側規制部6bと上側規制部8bとの間隔と略同等に設定されていると共に、段差部10aの深さ寸法(幅寸法がW1である幅狭部分の厚み)が上側規制部8bの厚みと略同等に設定されている。したがって、ハウジング1のカード収納部1aへカード10を挿入していくと、このカード10は段差部10a内の上面が上側規制部8bに当接することで上方への動きが規制されると共に、カード10の下面が下側規制部6bに当接することで下方への動きが規制され、かつ、上側規制部8bによってカード10の横方向の動きが規制される。それゆえ、カード10をカード収納部1a内の所定の装着位置までスムーズに挿入できるようになっており、当該位置でカード10の各外部接続部10bは対応する各端子部材2の弾性接触片2aに弾接する。また、段差部10aの深さ寸法が上側規制部8bの厚みと略同等に設定されているため、ハウジング1に装着されたカード10の上面と、このハウジング1の上面(上板部材8の上面)とは略同一面となる。
【0021】
次に、上述したカード用アダプタ装置の動作について説明する。
【0022】
図9に示すようにカード10をカード収納部1aに対して正しい姿勢で挿入していくと、すなわち段差部10aを上に向けてカード10の前端からカード収納部1a内へ挿入していくと、このカード10は上側規制部8bと下側規制部6bとによって上下方向の動きが規制され、かつ、左右の上側規制部8bによって横方向の動きが規制されるため、挿入動作をスムーズに行うことができる。カード10がカード収納部1a内へある程度挿入されると、カード10の前端が前記閉位置のシャッタ部材3に当接するため、戻しばね4の付勢力に抗してカード10を挿入することにより、図9と図10(a)の状態から図10(b)の状態へと移行し、カード10に押し込まれたシャッタ部材3が間隙1b内へ後退していく。したがって、各端子部材2の弾性接触片2a上からシャッタ部材3が退避して、カード10が各弾性接触片2aと摺接するようになり、各弾性接触片2aはカード10の底面によって開口6c内へ押し撓められる。
【0023】
この後、カード10が所定の装着位置まで挿入されると、図10(c)に示すように、シャッタ部材3が間隙1b内へ大きく入り込んで前記開位置に到達し、カード10の各外部接続部10bが対応する各端子部材2の弾性接触片2aと接触する。その際、各弾性接触片2aは押し撓められているので、対応する外部接続部10bに対して弾性接触片2aを十分な接点圧で弾接させることができ、カード10と各端子部材2との電気的接続が確実に行える。したがって、このカード用アダプタ装置を図示せぬ電子機器のカード装填部に装着し、各接触部2bを該電子機器側の対応する接点部と接触させれば、カード10と該電子機器とを電気的に接続することができる。なお、カード収納部1a内へ挿入したカード10には左右両側から押えばね5の先端部が弾接するため、ハウジング1に装着したカード10は両押えばね5に挟持された状態で保持される。
【0024】
また、このカード用アダプタ装置からカード10を抜き取ると、シャッタ部材3が一対の戻しばね4に付勢されて前記閉位置まで押し戻されるため、各端子部材2の弾性接触片2aをシャッタ部材3で覆った元の状態に自動復帰させることができる。
【0025】
このように本実施形態例に係るカード用アダプタ装置では、カード10の上面の両側縁に形成されている段差部10aを利用して、ハウジング1の上側規制部8bと下側規制部6bとによって挿入時のカード10の上下方向の動きを規制することができるため、カード収納部1a内に存するカード10の上面が露出するという構成にしてあっても、つまり、ハウジング1からカバー部材を省略してカード10の上面を覆わない構成にしてあっても、カード挿入動作がスムーズに行えるようになっている。したがって、このカード用アダプタ装置は、全体の大きさを規定するハウジング1の高さ寸法をカード10自体の厚みと下側規制部6bの厚みとを加算した程度まで薄くすることができ、薄型化の促進が容易である。
【0026】
また、このカード用アダプタ装置では、カード10が装着されていないときに各端子部材2の弾性接触片2aを閉位置のシャッタ部材3で覆って保護することができるので、弾性接触片2a付近に異物が堆積する虞がなくなり、端子部材2の弾性変形不良や接触不良が回避できる。
【0027】
また、カード10の後端が段差部10aの形成されていない誤挿入防止部10cとなっているため、カード10を前後逆にした状態でカード収納部内1a内へ挿入しようとしても、誤挿入防止部10cが上側規制部8bの前端部に当接してカード10の挿入は阻止される。また、カード10を上下逆にしてカード収納部1a内へ挿入しようとした場合も、段差部10a以外の部位は上側規制部8bの前端部に当接してしまうのでカード10の挿入は阻止される。したがって、カード10の誤挿入防止が簡単な構成で実現できる。
【0028】
また、このカード用アダプタ装置では、ハウジング1のうち、カード収納部1aの両側縁に沿って延在して挿入時のカード10を案内するガイド部に上側規制部8bおよび下側規制部6bが一体形成されており、モールド品によってガイド部を形成することができるため、低コスト化が容易である。
【0029】
また、このカード用アダプタ装置では、左右の上側規制部8bによって挿入時のカード10の横方向の動きが規制できるようになっているため、カード10の挿入を案内するガイド機構が簡略化されている。なお、凹段部6aの側壁を利用して、挿入時のカード10の横方向の動きを規制することも可能であり、その場合は、少なくとも一方の上側規制部8bがカード10の段差部10aの側面を位置規制できるようにしておけばよい。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の実施形態例に係るカード用アダプタ装置の斜視図である。
【図2】該カード用アダプタ装置の平面図である。
【図3】該カード用アダプタ装置の分解斜視図である。
【図4】該カード用アダプタ装置の側面図である。
【図5】該カード用アダプタ装置の底面図である。
【図6】該カード用アダプタ装置の正面図である。
【図7】該カード用アダプタ装置に使用されるカードの平面図である。
【図8】該カードの底面図である。
【図9】該カード用アダプタ装置に該カードを挿入している状態を示す斜視図である。
【図10】該カード用アダプタ装置の動作説明図である。
【符号の説明】
【0031】
1 ハウジング
1a カード収納部
1b 間隙
2 端子部材
2a 弾性接触片
2b 接触部
3 シャッタ部材
4 戻しばね
5 押えばね
6 下板部材
6a 凹段部
6b 下側規制部
7 中板部材
8 上板部材
8a 切欠き
8b 上側規制部
10 カード
10a 段差部
10b 接点部
10c 誤挿入防止部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面の両側縁に段差部が形成されたカードを挿入して装着可能なカード収納部と、前記カードと電気的に接続される複数の端子部材とを具備し、前記カード収納部へ前記カードを案内するために前記カードの前記段差部内の上面に当接して挿入時の該カードの上方への動きを規制する上側規制部と、前記カードの下面に当接して挿入時の該カードの下方への動きを規制する下側規制部とを設けたことを特徴とするカード用アダプタ装置。
【請求項2】
請求項1の記載において、前記上側規制部の厚み寸法が前記段差部の深さ寸法と略同等に設定されていることを特徴とするカード用アダプタ装置。
【請求項3】
請求項1または2の記載において、前記カードの後端が前記段差部の形成されていない誤挿入防止部となっており、前記カードを前後逆にして挿入したときに前記誤挿入防止部が前記上側規制部の前端部に当接するように構成されていることを特徴とするカード用アダプタ装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項の記載において、前記カード収納部を形成するハウジングを設け、このハウジングに、前記カード収納部の両側縁に沿って延在して挿入時の前記カードを案内するガイド部が設けられており、このガイド部に前記上側規制部と前記下側規制部を一体形成したことを特徴とするカード用アダプタ装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項の記載において、少なくとも一方の前記上側規制部が前記段差部の側面に当接して挿入時の前記カードの横方向への動きも規制するように構成されていることを特徴とするカード用アダプタ装置。
【請求項6】
請求項1の記載において、前記カードの前記段差部を設けた上面側とは反対側に外部接続部が並設され、前記カード収納部を形成したハウジングの底面に前記外部接続部に対応して前記端子部材を並設したことを特徴とするカード用アダプタ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−146793(P2006−146793A)
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−339138(P2004−339138)
【出願日】平成16年11月24日(2004.11.24)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)
【Fターム(参考)】