説明

カード自動登録発券装置とこのカード自動登録発券装置を用いたカード自動販売装置

【課題】 未登録のカードを自動的にプリペイド化するカード自動登録発券装置を提供するとともに、このカード自動登録発券装置がコンピュータを介在して発券した登録カードを販売するカード自動販売装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 カードへの登録信号を出力させるための入金信号発生装置を設け、この入金信号発生装置を登録カード発券機のカード登録機構に接続して、上記入金信号発生装置により登録カード発券機から登録カードを発券するようにしてある。 上記登録カード発券機をコンピュータと送受信可能となし、上記入金信号発生装置により登録カード発券機が発券した登録カードを販売する登録カード自動販売機を設けてある。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案が属する技術分野】
本考案は、未登録のカードを自動的にプリペイド化できるカード自動登録発券装置、及び、このカード自動登録発券装置が発券した登録カードを販売するカード自動販売装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、登録カードを発券する場合は、登録カード発券機40を用いて手作業により登録カードを発券していた。この登録カード発券機40は、カード金融機関のホストコンピュータ46と電話回線45を介して送受信可能としたカード登録機構41と、紙幣を受け取る入金装置42とによりなっている。
カード登録機構41は、ホストコンピュータ46が送信する登録信号によって、未登録カードをプリペイド化する。このプリペイド化は、下記の通り、登録金額設定装置で設定した金額に該当する紙幣が入金装置42に入金されるごとに行われる。
【0003】
上記の入金装置42は、紙幣識別機及び、この紙幣識別機と接続したコンピュータよりなる制御部とにより形成してある。この制御部は上記カード登録機構41の入金信号受信装置に接続してあり、登録金額設定装置に設定した金額に該当する紙幣が、入金装置42に入金されるごとに、その入金信号を上記入金信号受信装置に伝送する。
上記従来のカード登録発券システムでは、店側が手作業で紙幣を一枚づつ上記登録金額に達するまで入金装置42の紙幣挿入口43に差し入れていた。カード登録機構41は、この入金信号によって、その都度、登録カードを1枚づつ登録カード払出口44から発券していた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来、店側は、登録カード発券のために人手をかけて紙幣を1枚づつ登録カード発券機に挿入して、一回、一回、登録カードを発券していたので、その手間、時間の負担がきわめて大きかったという問題点があった。
【0005】
本考案は、上記の問題点を解決するため、自動的に登録カードを発券するカード自動登録発券装置を提供するとともに、このカード自動登録発券装置がコンピュータを介在して発券した登録カードを販売するカード自動販売装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案カード自動登録発券装置は、上記の目的を達成するため、カードへの登録信号を出力させるための入金信号発生装置を設け、この入金信号発生装置を登録カード発券機のカード登録機構に直接に接続して、上記入金信号発生装置により登録カード発券機から登録カードを発券するように構成したことを特徴とする。 本考案カード自動登録発券装置を用いたカード自動販売装置は、上記登録カード発券機をコンピュータと送受信可能となし、上記入金信号発生装置により登録カード発券機が発券した登録カードを販売する登録カード自動販売機を設けてあることを特徴とする。
【0007】
【考案の実施の形態】
本考案カード自動登録発券装置は、図1図示の入金装置42とカード登録機構41とを有する登録カード発券機40から入金装置42を取り除き、代わりに、入金信号発生装置を登録カード発券機40のカード登録機構41に直接に接続して構成してある。図1中のカード自動登録出納機1を取り除き、登録カード発券機40の登録カード払出口44を開放してある。
【0008】
上記登録機構41は、未登録カードをストックしてあり、この未登録カードをプリペイド化し登録カードに変換して登録カード払出口44から登録カードとして発券するものである。このカード登録機構41には、登録金額設定装置と、上記入金信号発生装置からの入金信号を受信する入金信号受信装置とを設けてあるとともに、入金信号を電話線45を介してホストコンピュータ46に送信する送信部と、ホストコンピュータ46が、この入金信号に基づいて電話線45を介して送信する登録信号の受信部とを設けてある。
【0009】
入金信号発生装置は、登録金額と、その発券枚数とを設定できる。この入金信号発生装置から、入金信号を発信することで、登録カード発券機40は、ホストコンピュータ46を介して上記カード登録機構41にストックした未登録のカードをプリペイド化し、開放された登録カード払出口44から所定の金額にプリペイド化された登録カードを所定の枚数だけ発券する。この登録カード払出口44から、適切な方法により登録金額の表示された登録カードを後述の登録カード自動販売機に収容する。
図1中の矢印付二重線は、登録カード払出口44から発券された上記登録カードを登録カード自動販売機に収容する概念を示す。
【0010】
図中21は、上記のカード自動登録発券装置が発券した登録カードを販売する登録カード自動販売機である。この登録カード自動販売機21と上記カード自動登録発券装置とによりカード自動販売装置を構成してある。
【0011】
上記登録カード自動販売機21は、営業区域に設置したパチンコ台の台間でパチンコ玉貸出機用に配置したものであり、その外ケースを縦長に奥行きをやや短く横幅をきわめて狭くして、前面開放形に形成してある。
この登録カード自動販売機には顧客が紙幣を入れる紙幣受入口を有する紙幣識別機と、受取金額を表示する表示部等を有するコンピュータを組み込んで装備してある一方、前記の登録カードを多数集積収容し、そのカードの金額の紙幣を受け取った際に、一枚づつ登録カードを自動的に送り出す登録カード自動送出装置を組み込んで装備してある。
【0012】
このカード自動販売機は、カード自動登録発券装置が発券した登録カードを販売する。そしてこのカード自動発券装置からカード自動販売機へのカードの供給は人手によってもよいし自動化してもよい。
【0013】
【考案の効果】
本考案カード自動登録発券装置は、カードへの登録信号を出力させるための入金信号発生装置を設け、この入金信号発生装置を登録カード発券機のカード登録機構に直接に接続して、上記入金信号発生装置により登録カード発券機から登録カードを発券するように構成してあるから、紙幣を用いることなく所定金額の登録カードを所定枚数だけ自動的に人手をかけないで効率よく経済的に発券できる効果を有する。
登録カード発券機に入金装置は必要としないから、カード自動登録発券装置をコンパクトにかつ経済的に構成できる効果を有する。
【0014】
本考案カード自動販売装置は、上記登録カード発券機をコンピュータと送受信可能となし、上記入金信号発生装置により登録カード発券機が発券した登録カードを販売する登録カード自動販売機を設けてあるから、カード金融機関側にてカード売上状況の全てが記録チェックされる。登録カード発券機が発券した登録カードを利用客の至近にて直接販売できるので登録カードを安全に管理できるとともにカードの売上増進に多大に寄与する効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】カード自動登録発券装置とカード自動販売装置を示すブロック図
【符号の説明】
21 登録カード自動販売機
40 登録カード発券機
41 カード登録機構
44 登録カード払出口
45 電話回線
46 ホストコンピュータ

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 カードへの登録信号を出力させるための入金信号発生装置を設け、この入金信号発生装置を登録カード発券機のカード登録機構に接続して、上記入金信号発生装置により登録カード発券機から登録カードを発券するように構成したことを特徴とするカード自動登録発券装置。
【請求項2】 カードへの登録信号を出力させるための入金信号発生装置を設け、この入金信号発生装置を登録カード発券機のカード登録機構に接続して、上記入金信号発生装置により登録カード発券機から登録カードを発券するようにカード自動登録発券装置を構成するとともに、上記登録カード発券機をコンピュータと送受信可能となし、上記入金信号発生装置により登録カード発券機が発券した登録カードを販売する登録カード自動販売機を設けてあることを特徴とするカード自動登録発券装置を用いたカード自動販売装置。

【図1】
image rotate


【登録番号】第3035253号
【登録日】平成8年(1996)12月18日
【発行日】平成9年(1997)3月11日
【考案の名称】カード自動登録発券装置とこのカード自動登録発券装置を用いたカード自動販売装置
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願平8−9420
【出願変更の表示】特願平7−163122の変更
【出願日】平成7年(1995)4月11日
【出願人】(390030443)八洲電研株式会社 (3)
【出願人】(390012715)