説明

カーボンの製造方法

【課題】より小さい値の比表面積を有するカーボンの新規な製造方法を提供する。
【解決手段】アルキルフェノールとアルデヒド化合物とを重合させて、鎖状または網目状の重合物を得る第一工程と、得られた重合物を、不活性ガス雰囲気下、800℃〜980℃で加熱する第二工程とを含むことを特徴とするカーボンの製造方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーボンの製造方法等に関する。
【背景技術】
【0002】
カーボンは、電気二重層キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ、リチウムイオン二次電池等の電極用材料に使用される。例えば、特許文献1には、ピッチから製造された、比表面積が286〜1100m/gであるカーボンを、電極用材料として用いた電気二重層キャパシタが開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開2004−273942号([請求項1]、[0012]、[0014])
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、より小さい値の比表面積を有するカーボンの新規な製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このような状況下、本発明者らは鋭意検討した結果、下記[1]〜[13]に記載される発明に至った。
[1] アルキルフェノールとアルデヒド化合物とを重合させて、鎖状または網目状の重合物を得る第一工程と、得られた重合物を、不活性ガス雰囲気下、800℃〜980℃で加熱する第二工程とを含むことを特徴とするカーボンの製造方法。
[2] アルキルフェノールが、o−クレゾール、m−クレゾールおよびp−クレゾールからなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする[1]記載の製造方法。
[3] アルデヒド化合物がホルムアルデヒドであることを特徴とする[1]又は[2]記載の製造方法。
[4] 第一工程が、アルキルフェノール及びアルデヒド化合物を触媒存在下に重合する工程であることを特徴とする[1]〜[3]のいずれか記載の製造方法。
[5] 第一工程が、アルキルフェノール及びアルデヒド化合物の混合物を静置しながら重合する工程であることを特徴とする[1]〜[4]のいずれか記載の製造方法。
【0006】
[6] 第一工程で得られる重合物を洗浄する洗浄工程を行い、該洗浄工程で得られた重合物を第二工程に供することを特徴とする[1]〜[5]のいずれか記載の製造方法。
[7] 第一工程で得られる重合物を乾燥する乾燥工程を行い、該乾燥工程で得られた重合物を第二工程に供することを特徴とする[1]〜[5]のいずれか記載の製造方法。
[8] 第一工程で得られる重合物を粉砕する第一粉砕工程を行い、該第一粉砕工程で得られた重合物を第二工程に供することを特徴とする[1]〜[5]のいずれか記載の製造方法。
[9] 第一工程で得られる重合物を洗浄する洗浄工程を行い、該洗浄工程で得られた重合物を、該洗浄工程で得られた重合物を乾燥する乾燥工程を行い、該乾燥工程で得られた重合物を第二工程に供することを特徴とする[1]〜[5]のいずれか記載の製造方法。
[10] 第一工程で得られる重合物を洗浄する洗浄工程を行い、該洗浄工程で得られた重合物を、該洗浄工程で得られた重合物を乾燥する乾燥工程を行い、該乾燥工程で得られた重合物を粉砕する第一粉砕工程を行い、該第一粉砕工程で得られた重合物を第二工程に供することを特徴とする[1]〜[5]のいずれか記載の製造方法。
[11] 第一工程で得られる重合物を粉砕する第一粉砕工程を行い、該第一粉砕工程で得られた重合物を洗浄する洗浄工程を行い、該洗浄工程で得られた重合物を、該洗浄工程で得られた重合物を乾燥する乾燥工程を行い、該乾燥工程で得られた重合物を第二工程に供することを特徴とする[1]〜[5]のいずれか記載の製造方法。
[12] 第二工程で得られたカーボンを粉砕する第二粉砕工程をさらに含むことを特徴とする[1]〜[11]のいずれか記載の製造方法。
[13] 第一工程で得られた重合物を、酸化性ガス雰囲気下、100〜400℃で加熱する工程を、さらに含むことを特徴とする[1]〜[13]のいずれか記載の製造方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明の製造方法によれば、より小さい値の比表面積を有するカーボンを得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の第一工程は、アルキルフェノールとアルデヒド化合物とを重合させて、鎖状または網目状の重合物を得る工程である。
アルキルフェノールとしては、直鎖状、分岐状または環状の炭素数1〜12のアルキル基を1〜2個有するフェノールが挙げられる。炭素数1〜12のアルキル基としては、メチル基、エチル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基、デシル基等が挙げられ、炭素数1〜4のアルキル基が好ましく、メチル基がより好ましい。
アルキルフェノールとしては、炭素数1〜12のアルキル基を1個有するフェノールが好ましく、クレゾールがより好ましい。アルキルフェノールの中には、異性体が存在するが、本発明には、いずれかの異性体のみを用いてもよいし、異性体の混合物を用いてもよい。例えば、クレゾールには、o−クレゾール、m−クレゾ−ルおよびp−クレゾールの3つの異性体があるが、いずれの異性体を用いてもよいし、2つまたは3つの異性体の混合物を用いてもよい。異性体の混合物を用いる場合、その混合比は限定されない。
【0009】
アルデヒド化合物としては、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、n−ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、n−ヘキシルアルデヒド、n−ドデシルアルデヒド、3−フェニルプロピオンアルデヒド、5−ヒドロキシペンタナール等の炭素数1〜20の脂肪族アルデヒド、ベンズアルデヒド、1−ナフトアルデヒド、2−メチルベンズアルデヒド、3−メチルベンズアルデヒド、4−メチルベンズアルデヒド、2−ヒドロキシベンズアルデヒド、3−ヒドロキシベンズアルデヒド、4−ヒドロキシベンズアルデヒド、4−tert−ブチルベンズアルデヒド、4−フェニルベンズアルデヒド、2−メトキシベンズアルデヒド、3−メトキシベンズアルデヒド、4−メトキシベンズアルデヒド、2−クロロベンズアルデヒド、3−クロロベンズアルデヒド、4−クロロベンズアルデヒド、2−ブロモベンズアルデヒド、3−ブロモベンズアルデヒド、4−ブロモベンズアルデヒド、2−フルオロベンズアルデヒド、3−フルオロベンズアルデヒド、4−フルオロベンズアルデヒド、2−メチルチオベンズアルデヒド、3−メチルチオベンズアルデヒド、4−メチルチオベンズアルデヒド、2−カルボキシベンズアルデヒド、3−カルボキシベンズアルデヒド、4−カルボキシベンズアルデヒド、3−ニトロベンズアルデヒド、4−アミノベンズアルデヒド、4−アセチルアミノベンズアルデヒド、4−シアノベンズアルデヒド等の炭素数7〜20の芳香族アルデヒドが挙げられる。なかでも、炭素数1〜20の脂肪族アルデヒドが好ましく、炭素数1〜8の脂肪族アルデヒドがより好ましく、炭素数1〜5の脂肪族アルデヒドが特に好ましい。
アルデヒド化合物として、その水溶液を用いてもよいし、無水物を用いてもよい。具体的には、ホルムアルデヒドとして、パラホルムアルデヒドやトリオキサン等を用いてもよい。
アルデヒド化合物としては、ホルムアルデヒドが特に好ましい。
アルデヒド化合物の使用量は、アルキルフェノール1モルに対して、通常0.5〜3モル程度であり、好ましくは0.8〜2.5モル程度である。
【0010】
アルキルフェノールとアルデヒド化合物の重合反応は、通常溶媒の存在下に行われる。溶媒としては、水、親水性溶媒およびこれらの混合溶媒が好ましい。ここで、”親水性溶媒”とは、水と任意の割合で混合し得る有機溶媒を意味する。かかる親水性溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール等の親水性アルコール溶媒、テトラヒドロフラン等の親水性エーテル溶媒等が挙げられる。溶媒としては、炭素数3以下の親水性アルコール溶媒または水と炭素数3以下の親水性アルコールとの混合溶媒が好ましく、炭素数3以下の親水性アルコール溶媒がより好ましい。
溶媒の使用量は、アルキルフェノール1重量部に対して、通常0.2〜10重量部、好ましくは1.25〜5重量部である。
【0011】
アルキルフェノールとアルデヒド化合物の重合反応は、通常触媒の存在下に行われる。触媒としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩、炭酸水素ナトリウム等のアルカリ金属炭酸水素塩、アンモニア等の塩基性触媒、塩酸、硫酸、燐酸等の無機酸、ギ酸、酢酸、シュウ酸等のカルボン酸、p−トルエンスルホン酸等のスルホン酸等の酸性触媒が挙げられる。塩基性触媒としては、アンモニアが好ましく、酸性触媒としては、カルボン酸が好ましい。なかでも、塩基性触媒が好ましく、アンモニアがより好ましい。塩基性触媒の存在下に重合反応を行うことにより、通常網目状の重合物が得られ、酸性触媒の存在下に重合反応を行うことにより、通常鎖状の重合物が得られる。
触媒の使用量は、アルキルフェノール1モルに対して、通常0.002〜2モル、好ましくは0.01〜0.2モル、より好ましくは0.02〜0.1モルである。
【0012】
第一工程は、通常、アルキルフェノール、アルデヒド化合物、溶媒および触媒を混合することにより行われる。その混合順序は制限されない。例えば、アルキルフェノール、アルデヒド化合物、溶媒および触媒を混合し、通常0〜100℃、好ましくは30〜90℃で重合反応を行ってもよいし、アルキルフェノール、溶媒および触媒の混合物に、アルデヒド化合物を、通常0〜100℃、好ましくは30〜90℃で加え、重合反応を行ってもよい。また、アルデヒド化合物、溶媒および触媒の混合物に、アルキルフェノールを、通常0〜100℃、好ましくは30〜90℃で加え、重合反応を行ってもよいし、アルキルフェノール、アルデヒド化合物および溶媒の混合物に、触媒を、通常0〜100℃、好ましくは30〜90℃で加え、重合反応を行ってもよい。
特に、アルキルフェノール、溶媒および触媒の混合物に、アルデヒド化合物を30〜90℃で加え、重合反応を行うことが好ましい。
重合反応中に、水等の貧溶媒を反応混合物中に加えてもよい。
重合反応中に、反応温度を適宜変化させてもよい。重合反応は、攪拌しながら実施してもよいし、静置しながら実施してもよい。
反応時間は、通常1時間〜10日間である。
【0013】
かくして、網目状または鎖状の重合物が得られる。得られた重合物をそのまま第二工程に用いてもよいが、得られた重合物を洗浄する洗浄工程を行い、該洗浄工程で得られた重合物を第二工程に供することが好ましい。また、得られた重合物を洗浄する前に、あるいは、洗浄した後に、粉砕する第一粉砕工程を行うことが好ましい。
重合物の粉砕は、衝撃摩擦粉砕機、遠心力粉砕機、ボールミル(チューブミル、コンパウンドミル、円錐形ボールミル、ロッドミル、遊星ミル)、振動ミル、コロイドミル、摩擦円盤ミル、ジェットミル等の通常の微粉砕用の粉砕機が用いられる。なかでも、ボールミルが好適である。ボールミルを用いる場合、金属粉の混入を避けるために、アルミナ、メノウ等の非金属製のボールや粉砕容器を用いることが好ましい。
【0014】
洗浄工程は、通常水または親水性溶媒が使用される。親水性溶媒としては、上記親水性アルコール溶媒、アセトニトリル等の親水性ニトリル溶媒、アセトン等の親水性ケトン溶媒、ジメチルスルホキシド等の親水性スルホキシド溶媒、酢酸等の親水性カルボン酸溶媒等が挙げられる。その使用量は制限されない。
【0015】
洗浄工程で得られた重合物は、乾燥する乾燥工程を行い、該乾燥工程で得られた重合物を第二工程に供することが好ましい。乾燥工程としては、例えば、重合物を10〜100℃程度で通風下または減圧下で乾燥する工程、重合物を−70〜10℃で通風下または減圧下で乾燥する工程、二酸化炭素等を用いて、超臨界状態下で乾燥する工程等が挙げられる。
乾燥工程で得られた重合物は、第一粉砕工程に供してもよい。
【0016】
第一工程で得られる重合物を洗浄する洗浄工程を行い、該洗浄工程で得られた重合物を、該洗浄工程で得られた重合物を乾燥する乾燥工程を行い、該乾燥工程で得られた重合物を粉砕する第一粉砕工程を行い、該第一粉砕工程で得られた重合物を第二工程に供することは好ましい態様である。
また、第一工程で得られる重合物を粉砕する第一粉砕工程を行い、該第一粉砕工程で得られた重合物を洗浄する洗浄工程を行い、該洗浄工程で得られた重合物を、該洗浄工程で得られた重合物を乾燥する乾燥工程を行い、該乾燥工程で得られた重合物を第二工程に供することも好ましい態様である。
【0017】
本発明の第二工程は、前記第一工程で得られた重合物を、不活性ガス雰囲気下、800℃〜980℃で加熱する工程である。不活性ガスとしては、窒素、アルゴン等が挙げられる。加熱時間は、通常1分間〜24時間程度である。
加熱は、ロータリーキルン、ローラーハースキルン、プッシャーキルン、多段炉、流動炉、高温焼成炉等の焼成炉を用いて行われることが好ましい。特に、ロータリーキルンは、大量の重合物を容易に加熱することができる点で、より好ましい。
焼成炉を用いる場合、例えば、焼成炉内に重合物を納め、焼成炉内を不活性ガスで置換した後、800℃〜980℃に昇温し、加熱する方法等を挙げることができる。
【0018】
第二工程で得られたカーボンを粉砕する第二粉砕工程に供してもよい。粉砕方法としては、第一粉砕工程で例示された方法と同様な方法が例示される。
【0019】
本発明のカーボンは、例えば、乾電池、圧電素子用センサー、電気二重層キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ、リチウムイオン二次電池及び燃料電池等の電極用材料;触媒を担持するための担体;クロマトグラフ用担体;吸着剤等に使用することができる。
【実施例】
【0020】
以下、実施例により本発明をより詳細に説明する。
(実施例1)
(第一工程)
容器に、m−クレゾールおよびp−クレゾールを6/4の比率で含むクレゾール(半井化学製)72.1重量部、29重量%アンモニア水1.53重量部および37重量%ホルムアルデヒド水溶液を、クレゾール1モルに対して、ホルムアルデヒド2モルとなるように混合した。得られた混合物を水106重量部で希釈した。得られた混合物を60℃で30分間保温し、反応させた。
得られた反応混合物を、ステンレス製容器に抜出し、さらに、80℃で24時間保温し、反応させ、網目状の重合物を得た。得られた重合物を粉砕機で粗砕した後、tert−ブチルアルコールを加えた。得られた混合物を、攪拌しながら、60℃で1時間保温した後、濾過し、粉砕された重合物を得た。該重合物をtert−ブチルアルコールで3回洗浄した後、60℃、1.0kPaで24時間減圧乾燥し、網目状の重合物86.3重量部を得た。
【0021】
(第二工程)
得られた網目状の重合物を、アルゴン雰囲気下、ロータリーキルン(アドバンテック製)中で、加熱温度975℃で1時間加熱し、カーボンを得た。得られたカーボンをボールミル(メノウ製ボール、28rpm、5分間)で粉砕し、カーボンの微粒子を得た。得られたカーボンの微粒子の比表面積は、16m/gであった。
【0022】
(実施例2)
第二工程の加熱温度を900℃とした以外は実施例1と同様に実施して、カーボンの微粒子を得た。得られたカーボンの微粒子の比表面積は、33m/gであった。
【0023】
(実施例3)
第二工程の加熱温度を825℃とした以外は実施例1と同様に実施して、カーボンの微粒子を得た。得られたカーボンの微粒子の比表面積は、40m/gであった。
【産業上の利用可能性】
【0024】
本発明の製造方法によれば、より小さい値の比表面積を有するカーボンを得ることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アルキルフェノールとアルデヒド化合物とを重合させて、鎖状または網目状の重合物を得る第一工程と、得られた重合物を、不活性ガス雰囲気下、800℃〜980℃で加熱する第二工程とを含むことを特徴とするカーボンの製造方法。
【請求項2】
アルキルフェノールが、o−クレゾール、m−クレゾールおよびp−クレゾールからなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1記載の製造方法。
【請求項3】
アルデヒド化合物がホルムアルデヒドであることを特徴とする請求項1又は2記載の製造方法。
【請求項4】
第一工程が、アルキルフェノール及びアルデヒド化合物を触媒存在下に重合する工程であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の製造方法。
【請求項5】
第一工程が、アルキルフェノール及びアルデヒド化合物の混合物を静置しながら重合する工程であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載の製造方法。
【請求項6】
第一工程で得られる重合物を洗浄する洗浄工程を行い、該洗浄工程で得られた重合物を第二工程に供することを特徴とする請求項1〜5のいずれか記載の製造方法。
【請求項7】
第一工程で得られる重合物を乾燥する乾燥工程を行い、該乾燥工程で得られた重合物を第二工程に供することを特徴とする請求項1〜5のいずれか記載の製造方法。
【請求項8】
第一工程で得られる重合物を粉砕する第一粉砕工程を行い、該第一粉砕工程で得られた重合物を第二工程に供することを特徴とする請求項1〜5のいずれか記載の製造方法。
【請求項9】
第一工程で得られる重合物を洗浄する洗浄工程を行い、該洗浄工程で得られた重合物を、該洗浄工程で得られた重合物を乾燥する乾燥工程を行い、該乾燥工程で得られた重合物を第二工程に供することを特徴とする請求項1〜5のいずれか記載の製造方法。
【請求項10】
第一工程で得られる重合物を洗浄する洗浄工程を行い、該洗浄工程で得られた重合物を、該洗浄工程で得られた重合物を乾燥する乾燥工程を行い、該乾燥工程で得られた重合物を粉砕する第一粉砕工程を行い、該第一粉砕工程で得られた重合物を第二工程に供することを特徴とする請求項1〜5のいずれか記載の製造方法。
【請求項11】
第一工程で得られる重合物を粉砕する第一粉砕工程を行い、該第一粉砕工程で得られた重合物を洗浄する洗浄工程を行い、該洗浄工程で得られた重合物を、該洗浄工程で得られた重合物を乾燥する乾燥工程を行い、該乾燥工程で得られた重合物を第二工程に供することを特徴とする請求項1〜5のいずれか記載の製造方法。
【請求項12】
第二工程で得られたカーボンを粉砕する第二粉砕工程をさらに含むことを特徴とする請求項1〜11のいずれか記載の製造方法。
【請求項13】
第一工程で得られた重合物を、酸化性ガス雰囲気下、100〜400℃で加熱する工程を、さらに含むことを特徴とする請求項1〜12のいずれか記載の製造方法。

【公開番号】特開2009−263223(P2009−263223A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−89778(P2009−89778)
【出願日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)
【Fターム(参考)】