説明

カール部を有する紙製コップ又は紙製容器

【課題】
本発明は、薄紙を用いた紙製コップ又は容器について、開口部周縁部にカール部を構成することのできる紙製コップ又は紙製容器の提供を課題とする。
【解決手段】
少なくとも開口部を有し、薄手の紙よりなる紙製容器又は紙製コップの開口部周縁部に紙製の補強部を重ね、該重ねた部分をカールしてカール部を形成するカール部を有する紙製容器又は紙製コップにより前記課題を達成できるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に薄紙を用いることのできる紙製コップ又は容器であって、開口部周縁部にカール部を有する紙製コップ又は紙製容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来紙製コップや紙製容器の開口部分の外周端辺部は、コップ又は容器の開口部分の強度を増して、変形によりつぶれないようにカール部を有するものである。
コップや容器の開口部の外周端辺の周縁部分にカール部を有することにより円形の開口部の外周がしっかりと形成され、例えばコップや容器内に内容物例えば飲料水などを入れた状態でも、開口部はしっかりと円形を保ち、容器として強度をもって形成されているものとなる。
【0003】
コップのほか例えばアイスクリーム容器や多種にわたる各種商品を収納する容器にも同様に用いられているものである。
従って、開口部の強度を増すことにより容器自体の強度を増すために開口部の周縁部にカール部を設けたコップや容器は多用されているものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−269798号
【特許文献2】特開2010−42869号
【特許文献3】特開2010−30658号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上の様に、紙製容器や紙製コップにおいて開口部の外周周縁部にカール部を設けることは、容器内に一定以上の重量のある内容物を入れることが前提となることから用いられる紙も厚紙が用いられるものである。
従って、厚紙ゆえにカール部の成形も行えるものとなる。
一般には坪量200g/平方メートルや坪量300g/平方メートル程度の以上の紙が用いられることとなる。
【0006】
しかし、この様な厚手の紙を用いなくとも容器の強度を増すことができれば、薄手の紙を用いた容器でも、一定程度の重量のある内容物を入れても変形しない容器が成立しうるものである。
この場合、そもそもカール部を設けるには少なくとも坪量120g/平方メートル程度の厚みを有さないとカール部が成形できないものである。
即ち、紙が薄すぎて、カール形状を維持できず、又カールしたとしても紙が薄手故に脆弱で変形しやすいものとなる。
従って、薄手に紙を用いた容器にあってはカール部を用いたコップや容器は成形できないものであった。
【0007】
反面、薄手の紙を用いた容器やコップは、その用途が多用にあり、各種場面で使用されるものであり、又厚手の紙を用いるのに対して極めてコストを下げることができるものとなることから、薄手の紙を用いた容器やコップであってもその成形強度を高め、よりしっかりしたコップや容器の提供が望まれているものである。
特に一定以上の重量のある内容物を収納できる容器乃至コップを薄手の紙で成形でき、例えば飲料水用の小型の紙コップやクリーム状に物等や各種のものを変形せずに収納できる各種容器が薄手の紙によって提供できるようになることは困難性が高い反面、要望の極めて多いものであった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
係る課題を解決するために、請求項1に係る発明は少なくとも一面に開口部を有する薄手の紙よりなる紙製容器又は紙製コップの開口部周縁部に紙製の補強部を重ね、該重ねた部分をカールしてカール部を形成するカール部を有する紙製容器又は紙製コップからなるものであり、係る発明によって前記課題を解決できる。
又、請求項2に係る発明は薄手の紙が少なくとも120g/平方メートル程度の以下の厚みを有するものであり、特に薄手の紙を用いてもカール部の成形を可能とするものである。
【0009】
或いは請求項3に係る発明のように更に補強部が薄手の紙よりなるカール部を有する紙製容器又は紙製コップにより解決できるものであり、該薄手の補強部によってカール部成形時の補強を可能とするものである。
これらの場合、請求項4に係る発明のように紙製容器又は紙製コップの開口部周縁部に補強部が接着部材で周縁部と接着してなるカール部を有する紙製容器又は紙製コップを用いるものであってもよい。
【0010】
これらの場合、請求項5に係る発明のように開口部周縁部に補強部を重ねることにより周縁部を2重に形成し、該重ねた部分をカールしてカール部を形成したカール部を有する紙製容器又は紙製コップを用いても、請求項6に係る発明のように開口部周縁部に複数の補強部を重ねることにより周縁部を3重以上に形成し、該重ねた部分をカールしてカール部を形成したカール部を有する紙製容器又は紙製コップを用いてもよい。
更に、請求項7に係る発明のように予め紙製シートの一端辺部に補強部を重ね、補強部を有する紙製シートを構成し、この紙製シートを用いて紙製容器又は紙製コップを成形した上で、該重ねた部分をカールしてカール部を形成した紙製容器又は紙製コップでもよい。
【0011】
或いは請求項8に係る発明のように予め紙製シートの一端辺部に補強部を重ね、該重ねた部分をカールしてカール部を形成し、該カール部を有する紙製シートを用いて紙製容器又は紙製コップを成形したカール部を有する紙製容器又は紙製コップを用いることもできる。
更には請求項9に係る発明のように予め紙製シートを用いて紙製容器又は紙製コップを成形し、紙製容器又は紙製コップの開口部周縁部に紙製の補強部を重ね、該重ねた部分をカールしてカール部を形成するカール部を有する紙製容器又は紙製コップでもよい。
【発明の効果】
【0012】
以上のように構成したことから、紙製コップ又は紙製容器の開口部のカール部を少なくともシート地自体の厚みの二重以上の厚みをもって構成できるものであり、しっかりとしたカール部を形成できるものである。
従って、紙製コップや紙製容器の最も強度の弱い開口部をより強度の高いカール部によって補強できるものであり、強度のある紙製コップ又は紙製容器を製造できるものである。
特に、薄手の紙を用いた紙製コップ又は紙製容器に関しては、そもそも紙が薄いゆえにカール部を形成できなかったが、カール部分の厚みを増すことにより開口部にカール部を形成することが可能となるものである。
【0013】
このことは薄手の紙ゆえ極めて強度が低い上に開口部においても強度を増すためのカール部の形成ができなかったことから変形することが前提の紙製コップ又は紙製容器を用いていたものであり、それに応じた使用用途しか有さなかった。
しかし、薄手の紙からなる紙製コップ又は紙製容器でも、開口部に強度を有するカール部を形成できることから強度のある薄手の紙によって成形された紙製コップ又は紙製容器が提供できるものとなったものである。
【0014】
従って、従来用いることのできなかった薄手の紙製のコップ又は容器をより広い範囲で使用できることとなり、特に液体や重量のある内容物を入れるのに用いることもできることとなる。
更には薄手の紙ゆえ低価格でかつその成形も簡単に成形できるものとなるものであり、コストをかけずに有用な強度のある紙製のコップ又は容器を製造でき、かつ提供できるものとなる。
【0015】
特に補強部を重ねることにより簡単にカール部分の紙の厚みを増すことができるものである。
次に請求項2に係る発明により、従来カール部の成形ができなかった120g/平方メートル程度の以下の厚みを有する紙を用いた紙製のコップ又は容器にもカール部を形成できることなる。
【0016】
更に請求項3に係る発明により、補強部に関しても薄手の紙製シートを用いることができ、単価の安い薄手の紙を有効に使用できるものである。
更に請求項4に係る発明により補強部を接着部材で接着するものであり、該接着によって補強部の強度を更に高めることができ、より強度のあるかつしっかりしたカール部を形成できる。
【0017】
従って紙製のコップ又は容器の強度を高めることができ、より重量のあるものを入れた場合にも変形しにくいコップ又は容器の提供を可能とする。
さらに加えて、より薄手の紙を用いた場合でもカール部自体の形成を可能とするものである。
次に請求項5に係る発明の2重の補強部でも、或いは請求項6に係る発明による3重以上の補強部でも任意の回数の層の補強部を有することができ、必要に応じて或いは紙質等に応じて任意の補強部穂形成するものとなって各種の薄手の紙を適切にカールできることとなると共に、用途などに応じて必要な強度を有するカール部の形成を可能とする。
【0018】
更には請求項7乃至9に示す各発明のようにカール部を有する紙製容器又は紙製コップをそれぞれに応じた工程を経て製造することができるものとなる。
従って、紙製シート地の周縁部に補強部を重ねてからカール部を成形しても、或いはコップ状等に成形した後にカール部を成形してもよく、又補強部に関してもシート地自体に形成しても、或いはコップ等に成形後に補強部を重ねて形成してもよい。
従って、それぞれに応じて、必要な工程をもってカール部を有する紙製容器又は紙製コップを製造できることとなる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明に係るカール部を有する紙製容器又は紙製コップの一例を示す図
【図2】図1に示す紙製コップの断面図を示す図
【図3】図1に示す紙製コップの製造過程の一例を示す図
【図4】図1に示す紙製コップの製造過程の一例を示す図
【図5】本発明に係るカール部を有する紙製容器又は紙製コップの製造過程の他の一例を示す図
【図6】本発明に係るカール部を有する紙製容器又は紙製コップの製造過程の他の一例を示す図
【図7】本発明に係るカール部を有する紙製容器又は紙製コップの他の一例を示す図
【図8】本発明に係るカール部を有する紙製容器又は紙製コップの他の一例を示す図
【図9】本発明に係るカール部を有する紙製容器又は紙製コップの製造過程の他の一例を示す図
【図10】本発明に係るカール部を有する紙製容器又は紙製コップの製造過程の他の一例を示す図
【図11】本発明に係るカール部を有する紙製容器又は紙製コップの他の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明に係る基本的な構成を示す紙製コップの一例を示す。
本図に示す紙製コップは、坪量60g/平方メートルのクラフト紙を用いてカール部Cを有する紙製コップからなる。
本図に示すように紙製コップの開口部の外周周縁部にはカール部Cが設けられているが、該部分は紙製コップの開口部の外周周縁部に紙製シート1より構成された本体に補強部2を重ね、該周縁部と補強部2を接着部材3で接着した上で、この部分を巻き込んでカール部Cを成型した紙製コップである。
【0021】
この様に構成することにより、該カール部Cは少なくとも坪量60g/平方メートルのクラフト紙に補強部2が接着することから、該補強部2に坪量60g/平方メートルのクラフト紙を用いると厚みが坪量120g/平方メートルの厚みとなるばかりでなく接着部材3によって接着したものであることからその接着部材3の接着による付加強度をも併せ有するものとなる。
尚、補強部2は紙を用いるものであり、薄手の紙を用いて周縁部に重ねてカールすることにより必要な厚み及び強度を有する周縁部を形成できることから、該部分がカールできるものである。
【0022】
このことにより、薄手の紙を用いるコップであっても、紙製コップの開口部の外周周縁部にカール部Cをもって構成できることとなり、このカール部Cによってコップ自体の変形を防止できることとなり、薄手の紙を用いた強度を有する紙製コップの提供を可能とする。
このカール部Cにより、すくなくともコップの開口部分は円形を維持できるものであり、例えば飲料水等を入れることのできるコップの提供が可能である。
特に試飲用等のコップなどには最適なコップが提供できる。
【0023】
本図構成は接着部材3を用いて紙製コップの開口部の外周周縁部の紙製シート1より構成される本体に補強部2を重ねて接着したものであるが、例えば補強部2に例えば坪量70g/平方メートル乃至坪量120g/平方メートル程度のクラフト紙を用いて重ねることにより、この部分をカール部Cに成形するものであってももちろんよい。
或いはこれよりも厚手の120g/平方メートルを超える紙を用いる紙からなる補強部2でも、或いはこれよりも薄手紙からなる補強部2を用いるものであってもよい。
更に紙製容器又は紙製コップ自体が、例えば70g/平方メートル乃至120g/平方メートル程度のクラフト紙を用いたものでもよく、或いはより厚手の120g/平方メートルを超える紙を用いるもののでもよく、より強度を増すために補強部2で補強してカール部Cに成形するものであってももちろんよい。
【0024】
図2は、図1に示す紙製コップの断面図を示す。
本図に示すように、該コップの開口部分は、その周縁部に紙製シート1より構成成形された本体に補強部2が添えられて2重になり、更に接着部材3で接着された上でカール部Cを形成しているものである。
この様に構成することによりカール部分Cの紙を厚くした上で強度を持たせた状態でカール部Cの成形ができる。
尚、説明上紙製コップとして明示するが、もとより紙製容器をこの様に構成するものであってもよい。
更に開口部は円筒形であるが、これが楕円形であっても或いは角部を有する複数角形状の開口を有する容器に用いたものであってもいずれでもよい。
【0025】
図3及び図4は、図1に示す紙製コップの成形手順の一例を示す本発明に係る紙製コップ又は紙製容器の断面図である。
まず、円筒形コップの開口部の周縁部の紙製シート1よりなる本体に補強部2を重ねる。
この補強部2或いは開口部周縁部周囲には接着部材3を塗布して、この補強部2を接着するものである。
更に図4に示すようにこの補強部2を接着した周縁部をカールさせてカール部Cを形成する。
この様に極めて簡単に成形できると共にカール部Cを有する薄手の紙製容器を成型できるものである。
【0026】
図1乃至4は説明のため、コップ形状の紙製容器の開口周縁部に補強部を重ねた状態で接着し、更にこの部分をカールするものとして示すが、この方法に限らずコップ体を形作るための紙製シート地1であってコップに成形する前の段階のシート地自体の一端辺部に補強部2を重ね、この補強部2を接着部材3で接着するものでもよい。
もとより補強部2はカール部Cを形成するための補強であり、少なくともカールを構成できる程度の幅を有していればよいものである。
この様に補強部2を接着した後に予めこの補強部2を重ねた部分をカールしてカール部Cを形成した後に最終的にコップ形状や容器形状に成形するものでもよい。
【0027】
或いは補強部2を重ねて接着した段階の後にコップ或いは容器形状に成型し、この状態からカール部Cを形成するものであってもいずれでもよい。
従って、例えば他の方法として、図5に示す本発明の紙製コップ又は紙製容器の一例の断面図のようにコップ状に成型する前の段階で、まず薄手の紙製シート1の一端部に補強部2を接着部材3で接着し、補強部2を接着した薄手の紙シート地を構成するものであってもよい。
更に続けて図6に示すように紙製シート1に該補強部2を接着し、該接着部分である重ねた部分をカールさせて該薄手の紙製シート1の一端辺部にカール部Cを有するシート地を成形する。
この様に成形した紙製のシート地1を用いてコップ状に丸めこんでコップ形状に成型するものであってもよい。
【0028】
図7は、接着部材3で補強部2を重ね、更にこの補強部2を接着せずに補強部を添えた状態で両者を丸めこんでカールさせてカール部Cを成形した一例の断面図である。
この様にしても補強部2を重ねることにより厚みを増して強度を高められることからカール部Cの成形を可能とする。
図8は、開口部の周縁部に補強部2を少なくとも2枚重ねて添え、更に必要に応じてこれらを接着して複層の周縁部を形成した上でカールさせてカール部Cを形成する他の一例を示す図であり、カール部Cを形成する前の段階を示す図であり、図9はカール部Cを形成した状態を示す図である。
【0029】
本図に示す場合においても接着部材3を用いて接着するものでも、或いは接着部材を用いずに重ねた状態でカールさせるものであってもいずれを用いてもよい。
この様に三重にすることにより、例えば60g/平方メートルのクラフト紙を用いても、更に二重の補強部2により厚みを増すことができ、少なくともこれら複層の周縁部は厚みが120g/平方メートル程度の紙の厚みとなるものであり、紙製シート1が60g/平方メートルとした場合には計180g/平方メートル程度の紙の厚みとなるものである。
更に接着部材を用いた場合には更に厚みを有し極めて強度を有する紙と同等となる。
従って、より強度のカール部Cの成形を可能とする。
【0030】
併せて例えば60g/平方メートルのクラフト紙に限らずより薄手の40g/平方メートルの紙厚の薄手の用紙でも或いはより薄手の紙製シート1を用いた場合でも、補強部2を一層の場合のみならず更に2層などの複層とすれば、より紙の厚みを有することができ、接着部材3を用いればさらに強度を増して充分にカール部Cの成形が可能となる。
従って、この補強部3をより多数重ねるものでも、或いは接着部材3を用いることによっても、極めて薄手の紙製シート1を用いてもカール部Cの成形ができるものであり、更にはカール部C自体にも十分に強度を有した状態で成形できるものである。
【0031】
尚、本明細書上クラフト紙として説明するが、もとよりクラフト紙に限定されるものではなく上質紙を用いても或いは他の各種紙葉を用いるものであってもいずれでもよい。
少なくとも紙を用いるものであればよいものであり、薄手の紙を用いることのできる紙製コップや紙製容器をいうものである。
尚、これは薄手の紙を主に示すものであるが、厚手の紙を排除するものではない。
更に補強部2に関しても薄手の紙のほか厚手の紙を用いるものであってももちろんよい。
更には紙製のコップや紙製の容器を成型するものであり、紙に関しては樹脂シート等との複層紙シートを含むものである。
【0032】
図10は、補強部2をカップ開口部の外側ではなく、内側に重ねて、形成した状態を示す図であり、カール部Cを成形する前の状態を示す。
又図11は、更にカール部Cを形成した状態の一例を示す図である。
この様に構成してもカップ周縁部は少なくともカールできる程度の強度を有することとなり、カール部Cの成形ができる。
更にこの様にして構成したカール部Cは少なくとも一定程度の強度を有するものであって、コップ又は容器の開口部を一定の形状に維持できる強度を有することとなる。
以上のように図1乃至9はいずれも補強部2を開口部外側に用いた例を示すが、これに限らず図10及び11に示すように内側に補強部を用いてカール部Cを形成するものであってもよい。
【符号の説明】
【0033】
1 紙製シート
2 補強部
3 接着部材
C カール部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも開口部を有し、薄手の紙よりなる紙製容器又は紙製コップの開口部周縁部に紙製の補強部を重ね、該重ねた部分をカールしてカール部を形成することを特徴とするカール部を有する紙製容器又は紙製コップ。
【請求項2】
薄手の紙が少なくとも坪量120g/平方メートル程度の以下の厚みを有する紙よりなることを特徴とする請求項1記載のカール部を有する紙製容器又は紙製コップ。
【請求項3】
補強部が薄手の紙よりなることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載のカール部を有する紙製容器又は紙製コップ。
【請求項4】
紙製容器又は紙製コップの開口部周縁部に有する補強部が接着部材で周縁部と接着してなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のカール部を有する紙製容器又は紙製コップ。
【請求項5】
開口部周縁部に補強部を重ねることにより周縁部を2重に形成し、該重ねた部分をカールしてカール部を形成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のカール部を有する紙製容器又は紙製コップ。
【請求項6】
開口部周縁部に複数の補強部を重ねることにより周縁部を3重以上に形成し、該重ねた部分をカールしてカール部を形成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のカール部を有する紙製容器又は紙製コップ。
【請求項7】
予め紙製シートの一端辺部に補強部を重ね、補強部を有する紙製シートを構成し、
この紙製シートを用いて紙製容器又は紙製コップを成形した上で、該重ねた部分をカールしてカール部を形成したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のカール部を有する紙製容器又は紙製コップ。
【請求項8】
予め紙製シートの一端辺部に補強部を重ね、該重ねた部分をカールしてカール部を形成し、
該カール部を有する紙製シートを用いて紙製容器又は紙製コップを成形したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のカール部を有する紙製容器又は紙製コップ。
【請求項9】
予め紙製シートを用いて紙製容器又は紙製コップを成形し、紙製容器又は紙製コップの開口部周縁部に紙製の補強部を重ね、該重ねた部分をカールしてカール部を形成することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のカール部を有する紙製容器又は紙製コップ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2012−166803(P2012−166803A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−27599(P2011−27599)
【出願日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【出願人】(506048728)有限会社ホクオーパック (26)