説明

ガスハイドレート貯蔵方法及び貯蔵設備

【課題】ガスハイドレートの貯蔵されている貯蔵庫41内の相対湿度を最適に制御することにより、ガスハイドレート表面の氷膜23の昇華を抑制し、ガスハイドレートの分解量を減少させ、保存性を上昇させたガスハイドレート貯蔵方法及び貯蔵設備を提供する。
【解決手段】前記ガスハイドレートの表面に形成される氷膜23の昇華による分解を抑制可能な湿度である相対湿度70パーセント以上に加湿した雰囲気に前記ガスハイドレートを貯蔵する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天然ガス、メタン、エタン、プロパン等のガスハイドレートを形成する気体状のガスハイドレート形成物質と水との包接化合物であるガスハイドレートを貯蔵するガスハイドレート貯蔵方法及び貯蔵設備に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ガスハイドレートとは、水分子と気体分子からなる氷状の固体結晶であり、水分子が構築する立体構造の籠(ケージ)の内部に気体分子が介在する包接(クラスレート)水和物(ハイドレート)の総称である。
【0003】
天然ガスハイドレートは1mのガスハイドレートの中に天然ガスを約165Nmも包蔵している。このため、天然ガスの輸送及び貯蔵手段としてガスハイドレートを利用する研究開発が盛んに行われている。
【0004】
天然ガスをハイドレート化する利点としては、(a)天然ガスハイドレートの大気圧下の平衡温度条件が−80℃(193K)以下であるため、既に、実用化されている液化天然ガス(LNG)の大気圧下における貯蔵及び輸送温度(−163℃(110K))よりも緩やかな温度条件で貯蔵や輸送が可能となること、(b)また、上記のように、天然ガスハイドレートの大気圧下の平衡温度条件が−80℃(193K)以下であることから、貯蔵や輸送設備の耐久性や断熱性を大幅に簡略化できること等を挙げることができる。
【0005】
また、天然ガスハイドレートは、自己保存効果(Self-Preservation)と称する特殊な性能を有するため、平衡条件外でも比較的安定した状態で存在することが知られている。自己保存状態にある天然ガスハイドレートの表面には透明氷膜が形成されており、この氷膜が自己保存性を発現させていることが明らかになりつつある。
【0006】
この自己保存効果によると−23℃(250K)付近における天然ハイドレートの分解量が最も少なく、この現象を利用すれば天然ガスハイドレートを比較的安定した状態で保存することができる(例えば特許文献1)。
【特許文献1】特開2003−287199号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来、天然ガスハイドレートの貯蔵は温度、圧力を管理することで、保存性を高める工夫がなされてきた。
【0008】
しかしながら、自己保存効果の発揮される適温である−23℃(250K)であっても、天然ガスハイドレートの分解は進み、特に長距離輸送などの長時間貯蔵においては、その影響はさらに大きくなる。ここで、天然ガスハイドレート表面に形成される氷膜により自己保存性を発現している状態で、かつこの氷膜が融解しない温度条件化であっても天然ガスハイドレートの分解が進む原因を究明した。
【0009】
あらゆる実験を繰り返した結果、判明したことは天然ガスハイドレートの自己保存効果が発揮されるポイントは天然ガスハイドレート表面に形成される氷膜であり、−23℃(250K)であっても天然ガスハイドレートが分解する要因は、前記氷膜の破壊が起きているためであり、その原因の1つが天然ガスハイドレート周辺の湿度にあることを発見した。
【0010】
これは−23℃(250K)であっても、貯蔵庫内の湿度が低い場合は、氷が昇華して水蒸気となり空気中に放出されてしまい、天然ガスハイドレートの自己保存性を発現している氷膜がこの昇華によって分解することで、天然ガスハイドレートの分解が進んでしまうためである。従来は、−23℃(250K)という低温状態において、湿度が注目されることはなかった。
【0011】
上記のような現象が−23℃(250K)で貯蔵されている天然ガスハイドレートに起きていることを発見し、以下にこの現象の概略を示す。
【0012】
図4はガスハイドレート貯蔵庫内にガスハイドレートのペレットを貯蔵している状態を簡単に示した模式図である。ガスハイドレート貯蔵庫41内にガスハイドレートペレット2が貯蔵されており、空間部には水蒸気24が散在している状態を模式的に表している。図4(B)は図4(A)と比べ水蒸気量が多く、湿度の高い状態を模式的に表している。図4(A)のように貯蔵庫内の湿度が平衡状態よりも低い場合は、ガスハイドレートの氷膜が分解することで平衡状態を保つ方向に反応が進む。
【0013】
図5はガスハイドレートのペレットが分解していく様子を模式的に示している。図5(A)のガスハイドレートペレット2はガス21と水分子の籠22と氷膜23で形成されている。ガスハイドレート2の大気圧下における固気平衡温度条件を上回る温度、例えば天然ガスハイドレートの場合は−80℃(193K)以上の際、ガスハイドレート表面が分解し、分解した際に表面に氷膜23を形成することで、ガスハイドレートの自己保存性を発現している。これがガスハイドレートの自己保存効果であり、前記氷膜が形成されている事が最も重要なことである。
【0014】
ここで、図4(A)に示すように貯蔵庫41内の水蒸気24の量が少ない場合、即ち湿度の低い場合は、図5(B)に示すように、ガスハイドレート表面の氷膜23が昇華し、水蒸気24としてガスハイドレートペレット2から放出され、同時にガス21も放出される。図5(C)に示すように、氷膜23の昇華が発生し氷膜23の存在しない箇所では、氷膜23が再形成される。上記のように貯蔵庫内の湿度が平衡状態に達するまで、氷膜23の昇華を繰り返しながらガスハイドレート2の分解は進んでいく。
【0015】
上述のように、ガスハイドレートの自己保存効果は、ガスハイドレート表面に形成される氷膜を維持することが重要であり、氷膜を長期間維持することで、ガスハイドレートの分解を抑制し、長期間貯蔵することが可能となる。
【0016】
以上より本発明の目的は、ガスハイドレートの貯蔵されている貯蔵庫内の相対湿度を最適に制御することにより、ガスハイドレート表面の氷膜の昇華を抑制し、ガスハイドレートの分解量を減少させ、保存性を上昇させたガスハイドレート貯蔵方法及び貯蔵設備を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明に係るガスハイドレート貯蔵方法は、0℃以下で貯蔵及び運搬される塊状乃至粉状のガスハイドレートの貯蔵方法であって、前記ガスハイドレートの表面に形成される氷膜23の昇華による分解を抑制可能な湿度である、相対湿度70パーセント以上に加湿した雰囲気に前記ガスハイドレートを貯蔵することを特徴とする。
【0018】
請求項2に記載の発明に係るガスハイドレート貯蔵方法は、前記ガスハイドレートの中で特に天然ガスハイドレートの貯蔵方法において、温度が−5℃から−25℃の範囲で、相対湿度が70パーセントから100パーセントの範囲に制御し、かつ圧力を大気圧とした雰囲気中に前記天然ガスハイドレートを貯蔵することを特徴とする。
【0019】
請求項3に記載の発明に係るガスハイドレート貯蔵設備は、前記ガスハイドレートを貯蔵するための貯蔵庫41と、前記貯蔵庫41内の空気を冷却する熱交換器43と、前記熱交換器43により冷却された空気を加湿する加湿装置11と、前記加湿装置11で加湿された空気を貯蔵庫41内に循環させる循環器42を具備したことを特徴とする。
【0020】
請求項4に記載の発明に係るガスハイドレート貯蔵設備は、前記加湿装置11が前記熱交換器43で冷却された空気に水を噴霧する噴霧器と、水を噴霧するための噴霧室12と、前記噴霧室12で付加された水の気相以外を除去する分離室13を具備したことを特徴とする。
【0021】
請求項5に記載の発明に係るガスハイドレート貯蔵設備は、前記噴霧室12に噴霧室12内の相対湿度を測定する相対湿度計測装置16と、前記噴霧器から噴霧された水により形成される氷塊が噴霧室12内を閉塞している状況を監視するための圧力計測装置14と、を設置したことを特徴とする。
【0022】
請求項6に記載の発明に係るガスハイドレート貯蔵設備は、前記噴霧室12に、多層板15を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
ガスハイドレートを貯蔵する際に、従来注目されることのなかったガスハイドレート貯蔵庫内の湿度を70%以上とすることにより、ガスハイドレートの自己保存効果に寄与している氷膜23の昇華を抑制し、ガスハイドレートの分解による貯蔵及び運搬効率の低下を軽減することが可能となる。
【0024】
例えば、天然ガスハイドレートの貯蔵時は、−5℃(268K)から−25℃(248K)で貯蔵庫内を冷却するが、冷却のための熱交換器43を外部循環とすると、貯蔵庫41内の湿度が低下してしまう。これは、気相中の水分が熱交換器43の冷却伝面で氷結することで消費されてしまうためである。そのため、天然ガスハイドレートの貯蔵庫41内における湿度は、従来の設備では低下の一途をたどることとなる。
【0025】
そこで、本発明のガスハイドレート貯蔵方法及び装置によると、ガスハイドレートの自己保存効果が向上するため大気圧下におけるガスハイドレートの貯蔵効率の向上も可能となっている。
【0026】
従来のガスハイドレート貯蔵設備に加湿装置11を配置した噴霧室12と分離室13を具備した湿度調整部1を加えることで、ガスハイドレートの貯蔵庫41内の湿度を70%以上に保ち、自己保存効果の要である氷膜23の昇華を抑制することを可能とした。
【0027】
ここで、熱交換器43より送られてくる冷却ガスを噴霧室12に通過させる過程で加湿装置11により加湿し、冷却ガスに随伴する噴霧水は分離室13で分離させているが、分離室13内で分離水が凍結し、冷却ガスの通過を阻害するようになる。これに対して圧力測定装置14により分離水の凍結状態を監視する。
【0028】
例えば、分離水が凍結し分離室13を閉塞している場合は噴霧室12の圧力が上昇するため、加湿装置11を停止し、分離室13に固着した氷を加湿材として使用し、氷の昇華により分離室13の閉塞が解除された後、加湿装置11は起動を再開する。以上より必要以上の水分子をハイドレート貯蔵庫41に流入することなく、貯蔵庫41内の湿度を70%以上に維持することを可能としている。
【0029】
また、相対湿度計測装置16により湿度調整部1を通過する冷却ガスの相対湿度を計測することが可能となっている。
【0030】
さらに、噴霧室12内に多層板15を設置することで、冷却ガスと水分子の接触機会が拡大し、効率よく冷却ガスを加湿することを可能としている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、本発明を図に示す実施例を参照して具体的に説明する。
【0032】
図1は本発明のガスハイドレート貯蔵方法及び貯蔵装置の概要を示したものであり、天然ガスハイドレートを貯蔵する場合を例に、ガスハイドレート貯蔵方法及び貯蔵装置の説明を行う。
【0033】
天然ガスハイドレートを貯蔵するための貯蔵庫41と、貯蔵庫41内の空気を熱交換器43に送るための循環器42と、前記循環器42によって送られた空気を冷却する熱交換器43からなるガスハイドレート貯蔵設備において、熱交換器43と貯蔵庫41の間に、通過する空気を加湿するための加湿装置11及び噴霧室12と、加湿装置11によって加湿された空気中の液体若しくは固体を取り除くための分離室13を具備した湿度調整部1を設置している。
【0034】
天然ガスハイドレートを大気圧下で貯蔵する場合は、−23℃(250K)のとき自己保存効果が最も高いと言われている。−23℃(250K)の温度を維持するために、熱交換器43で冷却した冷却ガスを図2に示す湿度調整部1に送る。
【0035】
湿度調整部1では、加湿装置11に設置されたノズル17により水が噴霧され、冷却ガスが加湿される。図7はノズル17の拡大図であり、矢印は水の供給される経路を示している。ノズル17は、例えば天然ガスハイドレートの貯蔵では−5℃(278K)から−25℃(258K)の冷却ガスに対して水を高圧で噴霧し、細かい粒子状で供給することになる。ノズル17はヒータ18を備えることで、低温の噴霧室12の影響により、ノズル17を通過する水が凍結し、閉塞することを回避している。
【0036】
このとき、水はノズル17内で凍らない範囲の温度となっているが、冷却ガスは−5℃(278K)から−25℃(258K)まで冷やされているため、噴霧室12に噴霧すると水及び微細氷の混在した状態となる。この中に冷却ガスを通すことで加湿され、湿度を70%以上まで上昇させる。水と微細氷を含んだ冷却ガスは分離室13で気体とそれ以外に分けられ、気体のみ貯蔵庫41に送り込まれる。
【0037】
水及び微細氷は分離室13で凍結し、通路を塞ぎ始め、噴霧室12の圧力が上昇する場合がある。これを圧力測定装置14で測定し、圧力上昇時には加湿装置11による水の噴霧を中止し、分離室13内の氷を加湿材として使用する。前記分離室13内の氷が昇華し、通路の閉塞が解消されてくると、噴霧室12の圧力は低下し、再び加湿装置11による水の噴霧を開始するように制御している。
【0038】
また、相対湿度計測装置16により、湿度調整部1を通過する冷却ガスの相対湿度を計測することを可能としている。前記相対湿度計測装置16により、湿度が所定の範囲内であれば噴霧を停止する制御を行い、余分な氷を貯蔵庫41に供給しないようにしている。これは、ガスハイドレートをプラント等でガスに戻す場合、余分な氷が大量に存在していると、この氷を溶かすためのエネルギーが必要となり、エネルギー効率の低下とともに、コストが増加することを抑制するためである。
【0039】
上記のように天然ガスハイドレートの貯蔵庫41内の湿度を70%以上に維持することで、天然ガスハイドレートの自己保存効果を高め、殆ど分解させずに貯蔵及び運搬を行うことを可能とした。
【0040】
図6は天然ガスハイドレートの貯蔵庫41内の異なる相対湿度における、天然ガスハイドレートの保存性を検証した実験結果である。貯蔵庫41内の温度を−20℃(253K)、貯蔵期間を200時間として、相対湿度をそれぞれ50%、60%、70%で実験を行った結果である。相対湿度が50%及び60%の際は、天然ガスハイドレートの分解が進んでいるが、相対湿度が70%の際は殆ど分解が起きていない。これは、貯蔵庫41内の相対湿度を上昇させることで、天然ガスハイドレート表面の氷膜が昇華するのを防いだためである。さらに、貯蔵時間を延長しても相対湿度70%の際は殆ど天然ガスハイドレートの分解は進まないことを確認した。貯蔵時間が長時間になるほど、本発明の効果は顕著に現れてくることを確認している。
【0041】
また、天然ガス以外のガスハイドレートの貯蔵においても本発明は適応可能である。さらに、本発明はガスハイドレートペレットのみならず、ガスハイドレートの粉体、圧密ブロック等の形態であっても、適応可能である。
【実施例1】
【0042】
図3は噴霧室12内に多層板15を設けた湿度調整部1の他の実施例である。多層板15のない噴霧室12の場合、噴霧室12内に加湿装置11により供給された水分子が凍り、氷塊を形成する可能性がある。前記氷塊が大きくなるほど、水分子量に対する表面積が小さくなり、冷却ガスとの接触面積が小さくなり、その結果、氷が昇華する効率が低下する可能性がある。
【0043】
そこで、図8に示した1例である多層板15を用いることにより、噴霧質12内に供給された水分子が凍る際も、この氷塊が1箇所に集中して付着することがなくなる。
【0044】
そのため、多層板15を設置することで、氷塊の大きさを小さく保ち、噴霧室12内で分散した状態を保ち、冷却ガスとの接触面積を維持することが可能となる。そのため、冷却ガスに対する氷の昇華を効率的に行うことが可能となる。
【0045】
上述のように、本発明のガスハイドレートの貯蔵方法及び貯蔵設備により、ガスハイドレートの自己保存性を最大限に発揮可能な湿度環境を実現し、ガスハイドレート表面の氷膜の昇華を抑制し、ガスハイドレートの分解量を減少させることを可能とした。
【0046】
また、湿度管理により、ガスハイドレート分解量を飛躍的に減少させることで、高効率で、コストを低減したガスハイドレートの貯蔵及び運搬を実現した。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】ガスハイドレート貯蔵設備を示した概略図
【図2】湿度調整部の1例を示した概略図
【図3】湿度調整部の1例を示した概略図
【図4】ガスハイドレート貯蔵庫の湿度の状態を示した概略図
【図5】ガスハイドレートペレットの分解過程を示した概略図
【図6】貯蔵庫内の湿度と天然ガスハイドレートペレットの自己保存効果の関係を示したグラフ
【図7】加湿装置に設置されたノズルの概略図
【図8】噴霧室に設置された多層板の概略図
【符号の説明】
【0048】
1 湿度調整部
11 加湿装置
14 圧力測定装置
16 相対湿度計測装置
2 ガスハイドレートペレット
21 ガス
23 氷膜
41 貯蔵庫
42 循環器
43 熱交換器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
0℃以下で貯蔵及び運搬される塊状乃至粉状のガスハイドレートの貯蔵方法であって、前記ガスハイドレートの表面に形成される氷膜の昇華による分解を抑制可能な湿度である相対湿度70パーセント以上に加湿した雰囲気に前記ガスハイドレートを貯蔵することを特徴とするガスハイドレート貯蔵方法。
【請求項2】
前記ガスハイドレートの中で特に天然ガスハイドレートの貯蔵方法において、温度が−5℃から−25℃の範囲で、相対湿度が70パーセントから100パーセントの範囲に制御し、かつ圧力を大気圧とした雰囲気中に前記天然ガスハイドレートを貯蔵することを特徴とする請求項1に記載のガスハイドレート貯蔵方法。
【請求項3】
前記ガスハイドレートを貯蔵するための貯蔵庫と、前記貯蔵庫内の空気を冷却する熱交換器と、前記熱交換器により冷却された空気を加湿する加湿装置と、前記加湿装置で加湿された空気を貯蔵庫内に循環させる循環器を具備したことを特徴とするガスハイドレート貯蔵設備。
【請求項4】
前記加湿装置が前記熱交換器で冷却された空気に水を噴霧する噴霧器と、水を噴霧するための噴霧室と、前記噴霧室で付加された水の気相以外を除去する分離室を具備したことを特徴とする請求項3に記載のガスハイドレート貯蔵設備。
【請求項5】
前記噴霧室に噴霧室内の相対湿度を測定する相対湿度計測装置と、前記噴霧器から噴霧された水により形成される氷塊が噴霧室内を閉塞している状況を監視するための圧力計測装置とを設置したことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のガスハイドレート貯蔵設備。
【請求項6】
前記噴霧室に、多層板を設けたことを特徴とする請求項3乃至請求項5に記載のガスハイドレート貯蔵設備。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−256424(P2009−256424A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−105059(P2008−105059)
【出願日】平成20年4月14日(2008.4.14)
【出願人】(000005902)三井造船株式会社 (1,723)
【出願人】(301021533)独立行政法人産業技術総合研究所 (6,529)
【Fターム(参考)】