説明

ガス切断装置

【課題】搬送ローラとの相対位置、ひいては、鋳片に設定された切断部位の位置、数に関わらず、鋳片を効率的に切断して、生産性を向上することが可能なガス切断装置を提供すること。
【解決手段】鋳片Wに設定された切断部位を切断するガス切断装置1であって、鋳片Wを載置して搬送する複数の搬送ローラ10と、鋳片Wの搬送方向に移動可能とされた移動台車20、30、40と、移動台車20、30、40と移動するとともに、切断部位に沿って移動して鋳片Wを切断するガス吹管22、32、42と、鋳片Wを所定位置にて停止する鋳片停止手段と、鋳片Wを搬送ローラ10から持ち上げるリフタ50と、制御部とを備え、制御部は、鋳片Wを切断する場合に、リフタ50により鋳片Wを搬送ローラ10から離間させるように構成されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、スラブをはじめとする鋳片を切断するためのガス切断装置に関する。
【背景技術】
【0002】
周知のように、連続鋳造機設備において連続的に引き抜かれた連続鋳造鋳片は、切断されて、例えばスラブやブルーム等の鋳片とされ、その後、圧延工程に搬送される(例えば、特許文献1、2参照。)。
鋳片は、圧延工程において圧延する前に、一定の重量範囲となるように、例えば、ガス切断装置により所定長さに切断している。
【0003】
ガス切断装置では、一般的に、鋳片を搬送ローラにより搬送するため、搬送された鋳片の切断部位(切断予定部位)を搬送ローラ間の隙間に位置させて、搬送ローラが傷つかないようにしてガス切断する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−188371号公報
【特許文献2】特開2000−351009号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、鋳片に複数の切断部位が設定されている場合、すべての切断部位が搬送ローラ間の隙間に位置するのは一般的に困難であり、搬送ローラ間に位置しなかった切断部位については、個別に搬送ローラ間に位置させてから切断する必要があった。
したがって、ガス切断装置が複数のガス吹管を備えている場合であっても、複数の切断部位が設定された鋳片の切断において、生産性を向上することは困難である。
【0006】
そこで、複数の切断部位が設定された鋳片ににつき、搬送ローラとの相対位置、ひいては、鋳片に設定された切断部位の数、位置に関わらず、鋳片をガス切断する際の生産性を向上することができるガス切断装置への強い技術的要請がある。
【0007】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、搬送ローラとの相対位置、ひいては、鋳片に設定された切断部位の位置、数に関わらず、鋳片を効率的に切断して、生産性を向上することが可能なガス切断装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に記載の発明は、鋳片に設定された切断部位を切断するガス切断装置であって、前記鋳片を載置して搬送する複数の搬送ローラと、前記鋳片の搬送方向に移動可能とされた移動台車と、前記移動台車と移動するとともに、前記切断部位に沿って移動して前記鋳片を切断するガス吹管と、前記鋳片を所定位置にて停止する鋳片停止手段と、前記鋳片を前記搬送ローラから持ち上げるリフタと、制御部とを備え、前記制御部は、前記鋳片を切断する場合に、前記リフタにより前記鋳片を前記搬送ローラから離間させるように構成されていることを特徴とする。
【0009】
この発明に係るガス切断装置によれば、鋳片を切断する場合に、リフタにより鋳片を搬送ローラから離間させるように構成されているので、鋳片に設定された切断部位と搬送ローラの相対位置に関係なく、鋳片をガス切断することができる。その結果、鋳片を効率的に切断することができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のガス切断装置であって、複数の前記移動台車を備え、前記鋳片に前記移動台車が対応可能な複数の切断部位がある場合に、前記制御部は、前記ガス吹管が前記切断部位と対応する位置に前記移動台車を配置して、前記鋳片を前記リフタにより前記搬送ローラから離間させてから前記鋳片を切断するように構成されていることを特徴とする。
【0011】
この発明に係るガス切断装置によれば、複数の前記移動台車を備えているので、ガス吹管が鋳片の切断部位に対応するように移動台車を対応させ、リフタにより鋳片を搬送ローラから離間させることにより、切断部位と搬送ローラの相対的位置に関係なく、同時に複数の切断部位をガス切断することができる。その結果、ひとつの鋳片を切断する際の所要時間を短縮して、鋳片を効率的にガス切断することができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のガス切断装置であって、互いに隣接する前記搬送ローラの間隔を他の搬送ローラ間隔よりも拡げた切断ステーションが形成されていること特徴とする。
【0013】
この発明に係るガス切断装置によれば、切断ステーションが形成されているので、切断部位を切断ステーションに対応して配置させた場合には、鋳片をリフトアップすることなく効率的に切断することができる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のガス切断装置であって、前記鋳片の切断部位がひとつである場合に、前記制御部は、前記ガス吹管が前記切断ステーションと対応する位置に前記移動台車を配置して、前記切断部位が前記切断ステーションと対応する位置で前記鋳片を停止させて切断するように構成されていることを特徴とする。
【0015】
この発明に係るガス切断装置によれば、ガス吹管が切断ステーションと対応する位置に移動台車を配置して、切断部位がガス吹管と対応する位置に鋳片を停止させてからガス切断することにより、効率的にガス切断することができる。また、切断で生じたノロを切断ステーションに集中させることができるので、ノロを容易かつ効率的に回収することができる
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載のガス切断装置であって、複数の前記移動台車を備え、前記鋳片に前記移動台車が対応可能な複数の切断部位がある場合に、前記制御部は、前記搬送ローラ上の前記鋳片に設定されたすべての切断部位が前記切断ステーションと対応して配置可能な場合には、前記ガス吹管が前記切断ステーションと対応するように前記移動台車を配置するとともに前記すべての切断部位が前記切断ステーションと対応するように前記鋳片を停止させて切断するように構成されていることを特徴とする。
【0017】
この発明に係るガス切断装置によれば、搬送ローラ上の鋳片のすべての切断部位が切断ステーションに対応して配置可能な場合に、ガス吹管が切断ステーションと対応するように移動台車を配置し、すべての切断部位が切断ステーションと対応するように鋳片を停止させて切断するので、鋳片をリフトアップせずに同時にすべての切断部位を切断することができる。その結果、効率的に鋳片を切断することができる。
【発明の効果】
【0018】
この発明に係るガス切断装置によれば、リフタにより鋳片を搬送ローラから離間させることにより、搬送ローラ上においても鋳片を切断することが可能となり、その結果、効率的に鋳片を切断することができる。
また、複数の移動台車が設けられている場合に、切断部位の数、箇所が異なる鋳片を、効率的に切断することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施形態に係るガス切断装置の概略を示す斜視図である。
【図2】一実施形態に係るガス切断装置の動作を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図1、図2を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るガス切断装置の概略を示す図であり、符号1は、ガス切断装置を、符号Wは鋳片を示している。
【0021】
ガス切断装置1は、鋳片Wを載置して搬送する複数の搬送ローラ10と、鋳片Wの搬送方向に走行することが可能な、例えば、3台の移動台車20、30、40と、各移動台車20、30、40に載置され各移動台車20、30、40とともに移動するとともに、鋳片Wの切断部位に沿って鋳片Wの幅方向に移動し、鋳片Wを切断するガス吹管ユニット(ガス吹管)22、32、42と、鋳片Wを所定位置にて停止する鋳片停止手段と、鋳片Wを持ち上げて搬送ローラ10から離間させるリフタ50と、切断ステーション55と、制御部60とを備えている。
【0022】
搬送ローラ10は、それぞれの回転軸を鋳片Wの搬送方向と直交して配列され、鋳片Wの搬送方向に複数配列して構成されている。
搬送ローラ10は、例えば、それぞれ駆動モータ(図示せず)に接続されていて個別に独立して回転可能とされている。
【0023】
移動台車20、30、40は、鋳片Wの搬送方向に沿って配置された走行レール18上に配置されたビームと、ビームを載置する左右のサドルとを備え、走行レール上を鋳片Wの搬送方向F、R方向に移動するようになっている。
【0024】
ガス吹管ユニット22は、2つのガス吹管22L、22Rを備えており、ガス吹管22Lは鋳片Wの搬送方向左側に配置され、ガス吹管22Rは鋳片Wの搬送方向右側に配置されている。また、ガス吹管22L、22Rは、ビームに沿ってそれぞれ鋳片Wの中央側に向かって移動して切断部位を切断するようになっている。
【0025】
ガス吹管ユニット32、42は、それぞれ2つのガス吹管32L、32R及びガス吹管42L、42Rを備えており、ガス吹管22L、22Rと同様に作動するようになっている。
【0026】
リフタ50は、ベースプレート51と、ベースプレート51上に立設された複数の押上板52とを備え、搬送ローラ10の下方に配置されて、図示しない駆動源により昇降するようになっている。
押上板52は、例えば、隣接する搬送ローラ10の間に配置され、下降した場合には上上面より下方に位置するようになっている。
【0027】
切断ステーション55は、隣接する搬送ローラ10の間隔を大きくして、鋳片Wを搬送ローラ10の上に載置したままでガス切断しても、搬送ローラ10が傷つくのを抑制できるようになっており、この実施形態において、例えば、3箇所に設けられている。
【0028】
制御部60は、搬送ローラ10と、リフタ50の駆動源、各移動台車20、30,40、ガス吹管ユニット22、32、42及びこれらを駆動する際に必要な位置検出手段(不図示)等のセンサと、ケーブル61を介して接続され、前工程(不図示)から搬送される鋳片Wを検出して、搬送ローラ10を回転駆動させて、矢印Q方向に鋳片Wを搬送するとともに、鋳片Wが所定位置に到達した場合に搬送ローラ10の回転駆動を停止するようになっている。
【0029】
また、制御部60は、鋳片Wを所定位置にて停止するための鋳片停止手段を備えており、鋳片停止手段は、例えば、鋳片Wの搬送に寄与する搬送ローラ10への電力制御による鋳片Wの位置制御により構成されている。
【0030】
制御部60は、鋳片Wの停止に際して、鋳片Wに複数の切断部位が設定されている場合には、すべての切断部位が切断ステーション55と一致するかどうかを判断し、すべての切断部位が切断ステーション55と一致可能な場合には、すべての切断部位を切断ステーション55と対応して停止させ、すべての切断部位が切断ステーション55と一致しない場合、すなわち、いずれかの切断部位が切断ステーション55と一致しない場合には、リフタ50を上昇させて鋳片Wを持ち上げて、搬送ローラ10から離間させるようになっている。
【0031】
鋳片Wが停止され、切断可能になったら、移動台車20、30、40を必要に応じて、所定位置(切断部位に対応する位置)に移動させる。なお、移動台車20、30、40を、予め切断位置に待機させていてもよい。
【0032】
移動台車20、30、40を所定位置に移動させたら、ガス吹管ユニット22、32、42を鋳片Wの左右両側から中央に向かって移動させて、切断部位をガス切断する。
ガス吹管ユニット22、32、42を構成するガス吹管22L、22R、32L、32R、42L、42Rは、中央部においてラップしていて鋳片Wを確実に切断し、切断完了後に、ガス吹管22L、22R、32L、32R、42L、42Rは、それぞれの起点位置に戻るようになっている。
【0033】
以下、図2を参照して、ガス切断装置1による切断動作について説明する。図2(A)〜(D)は、ガス切断装置1の、第1〜第4の切断動作を示す図である。
【0034】
〔第1の切断動作〕
第1の切断動作は、例えば、図2(A)に示すように、ガス切断装置1に、それぞれひとつの切断部位が設定された二つの鋳片Wが搬送され、各鋳片Wの切断部位を切断ステーション55に配置することができる場合に適用する例を示している。
この場合、移動台車20、30、40のうち、例えば、移動台車20、40を各切断ステーション55で待機させる。
次に、各鋳片Wの切断部位が切断ステーション55に到達したときに、対応する搬送ローラ10を停止し、ガス吹管ユニット22、42を切断部位に沿って移動させて、鋳片Wを切断する。
第1の切断動作によれば、二つの切断部位を同時に切断することができるので、鋳片Wを切断する際の生産性を向上することができる。また、ガス切断した際に発生するノロが、切断ステーション55に集中して落下するので、ノロを容易かつ効率的に回収することができる。
【0035】
〔第2の切断動作〕
第2の切断動作は、例えば、図2(B)に示すように、ガス切断装置1に、それぞれひとつの切断部位が設定された三つの鋳片Wが搬送され、各鋳片Wの長さ、切断部位の位置が、各鋳片Wを切断ステーション55に配置可能な場合に適用する例を示している。
この場合、例えば、移動台車20、30、40を、各切断ステーション55で待機させる。
次に、各鋳片Wの切断部位が切断ステーション55に到達したときに、対応する搬送ローラ10を停止し、ガス吹管ユニット22、32、42を切断部位に沿って移動させて、各鋳片Wを切断する。
第2の切断動作によれば、三つの鋳片Wの各切断部位を同時に切断するので、切断に関する生産性を向上することができる。また、ノロを容易かつ効率的に回収することができる。
【0036】
〔第3の切断動作〕
第3の切断動作は、例えば、図2(C)に示すように、ガス切断装置1に、切断ステーション55と対応可能な3つの切断部位が設定されたひとつの鋳片Wが搬送された場合に適用する例を示している。
この場合、移動台車20、30、40を各切断ステーション55で待機させる。
次に、鋳片Wの切断部位が切断ステーション55に到達したときに、搬送ローラ10を停止し、ガス吹管ユニット22、32、42を切断部位に沿って移動させて、鋳片Wを切断する。
第3の切断動作によれば、3つの切断部位を同時に切断することができるので、鋳片切断の生産性を向上することができる。また、ノロを容易かつ効率的に回収することができる。
【0037】
〔第4の切断動作〕
第4の切断動作は、例えば、図2(D)に示すように、ガス切断装置1に、切断ステーション55と対応しない3つの切断部位が設定されたひとつの鋳片Wが搬送された場合に適用する例を示している。
この場合、ガス吹管ユニット22、32、42が鋳片Wの切断部位に対応する位置で移動台車20、30、40を待機させる。
次に、鋳片Wの各切断部位が、ガス吹管ユニット22、32、42と対応する位置に到達したときに、搬送ローラ10を停止し、リフタ50を作動させて鋳片Wを持ち上げ、鋳片Wを搬送ローラ10から離間させる。
次いで、ガス吹管ユニット22、32、42を各切断部位に沿って移動させて、鋳片Wを切断する。
切断部位を切断したら、リフタ50を下降し、鋳片Wを搬送ローラ10上に載置し、次工程に搬送する。
第4の切断動作によれば、切断部位と搬送ローラ10の相対位置に関わらず、同時に複数の切断部位を切断できるので、鋳片切断に要する時間を短縮し、生産性を向上することができる。
【0038】
ガス切断装置1によれば、複数の移動台車20、30、40を備えているので、複数の切断部位をに同時に切断することができる。その結果、鋳片Wを切断する際の所要時間が短縮され、効率的に鋳片Wをガス切断することができる。
【0039】
また、ガス切断装置1によれば、リフタ50により鋳片Wを搬送ローラから離間させることができるので、切断部位と搬送ローラ10との相対位置に関係なく鋳片W切断することができ、また、切断部位がひとつの場合には、切断部位を切断ステーション55と対応させて、リフタ50を用いずに搬送ローラ10上で鋳片Wを切断することができる。
したがって、移動台車20、30、40が対応可能な範囲で、鋳片Wの切断部位の数、位置に関わらず、鋳片Wを効率的に切断することができる。
以上のように、ガス切断装置1によれば、鋳片Wの切断に関して、生産性を向上することができる。
【0040】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更をすることが可能である。
例えば、上記実施の形態においては、ガス切断装置1が、3箇所の切断ステーション55とリフタ50とを備えている場合について説明したが、例えば、切断ステーション55の数は、任意に設定可能であり、例えば、リフタ50のみを備え、切断ステーション55を設けない構成とされてもよい。
【0041】
また、上記実施の形態においては、3つの移動台車20、30,40が設けられる場合について説明したが、移動台車の数は任意に設定することができる。
【0042】
また、上記第1〜第4の切断動作で動作で示した動作に限定されず、可能な切断動作を任意に設定することが可能であり、例えば、すべての切断部位が切断ステーション55を対応可能な場合に、リフタ50を用いてガス切断してもよいことはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0043】
鋳片を効率的に切断することができるので、産業上利用可能である。
【符号の説明】
【0044】
W 鋳片
1 ガス切断装置
10 搬送ローラ
18 走行レール
20、30、40 移動台車
22、32、42 ガス吹管ユニット(ガス吹管)
22L、22R、32L、32R、42L、42R ガス吹管
50 リフタ
55 切断ステーション
60 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鋳片に設定された切断部位を切断するガス切断装置であって、
鋳片を載置して搬送する複数の搬送ローラと、
鋳片の搬送方向に移動可能とされた移動台車と、
移動台車と移動するとともに、切断部位に沿って移動して鋳片を切断するガス吹管と、
鋳片を所定位置にて停止する鋳片停止手段と、
鋳片を搬送ローラから持ち上げるリフタと、
制御部と、を備え、
制御部は、
鋳片を切断する場合に、リフタにより鋳片を搬送ローラから離間させるように構成されていることを特徴とするガス切断装置。
【請求項2】
請求項1に記載のガス切断装置であって、
複数の移動台車を備え、鋳片に移動台車が対応可能な複数の切断部位がある場合に、
制御部は、
ガス吹管が切断部位と対応する位置に移動台車を配置して、鋳片をリフタにより搬送ローラから離間させてから鋳片を切断するように構成されていることを特徴とするガス切断装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のガス切断装置であって、
互いに隣接する搬送ローラの間隔を他の搬送ローラ間隔よりも拡げた切断ステーションが形成されていること特徴とするガス切断装置。
【請求項4】
請求項3に記載のガス切断装置であって、
鋳片の切断部位がひとつである場合に、
制御部は、
ガス吹管が切断ステーションと対応する位置に移動台車を配置して、切断部位が切断ステーションと対応する位置で鋳片を停止させて切断するように構成されていることを特徴とするガス切断装置。
【請求項5】
請求項3に記載のガス切断装置であって、
複数の移動台車を備え、鋳片に移動台車が対応可能な複数の切断部位がある場合に、
制御部は、
搬送ローラ上の鋳片に設定されたすべての切断部位が切断ステーションと対応して配置可能な場合には、ガス吹管が切断ステーションと対応するように移動台車を配置するとともにすべての切断部位が切断ステーションと対応するように鋳片を停止させて切断するように構成されていることを特徴とするガス切断装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−217997(P2012−217997A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−82793(P2011−82793)
【出願日】平成23年4月4日(2011.4.4)
【出願人】(000006655)新日本製鐵株式会社 (6,474)