説明

ガス濃度検知テープ、ガス濃度測定器、ガス濃度測定器用カートリッジおよびガス濃度測定器用ケース

【課題】 取扱性に優れ、保管が容易で連続的に使用することができるガス濃度測定器を提供する。
【解決手段】 ガス濃度測定器10は、ケース11とカートリッジ12とを備えている。カートリッジ12は、搬送テープ27と保護テープ28との間に形成された複数の密閉空間35にオゾンガスに反応して変色するガス検知素子37をそれぞれ封止してなるガス濃度検知テープ25と、このガス濃度検知テープ25をテープ供給リール26から間欠的に送り出すテープ送出し機構40と、搬送テープ27から保護テープ28を剥離する保護テープ剥離機構41と、ガス検知素子37をケース11の開口部13に導く搬送テープ用送りローラ31等を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気中に含まれているオゾンガス、二酸化窒素ガス等の特定の種類のガスの濃度を測定するために使用されるガス濃度検知テープおよびガス濃度測定器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、NOx、SPM、光化学オキシダントによる大気汚染が生じ、環境に対する影響が問題となってきている。光化学オキシダントの主成分であるオゾンガス(O3 )は、工場、事業所や自動車から排出されるNOxや炭化水素などの汚染物質が太陽光線の照射を受けて光化学反応を起こすと生成されるため、光化学スモッグの原因となっている。また、コロナ放電手段を備えた各種機器、例えば静電式複写機、レーザープリンタ、LEDファクシミリ等においても、コロナ放電手段の動作中にオゾンガスやNOxガスが発生する。このようなオゾンガスは、強力な酸化能を有しているためそれ自身の毒性により空気中の濃度が一定以上(0.1ppm)になると、呼吸器系を刺激し、微量でも長時間吸入すると有害とされている。また、NOxガスは大気汚染の原因物質であり、呼吸器系疾患との関係も指摘されている。
【0003】
このため、オゾンガスの濃度分布の調査や、地域環境への影響評価、個人のオゾンガス被爆の影響評価等を行って、環境を監視する必要がある。このために、安価で小型軽量かつ個人や家庭レベルで使用することができるオゾン濃度測定器が各種開発されている(例えば、特許文献1〜4参照)。
【0004】
このような、オゾン濃度測定器としては、例えば図6に示す測定器が提案されている。このオゾン濃度測定器1は、オゾンガスに曝露されると変色する曝露部3を有するガス検知素子2と、オゾンガスの濃度に対応した色(色見本)を示すカラーチャート5が表示された台紙4とを備え、この台紙4にガス検知素子2をカラーチャート5に沿って固定している。
【0005】
前記ガス検知素子2は、通常セルロース濾紙に、オゾンガスに反応すると変色する色素、保湿剤、酸、水等を加えて調整した検知溶液を含浸させて曝露部3とし、風乾することにより作製される。オゾンガスに反応すると変色する色素としては、インジゴ色素、アゾ色素、トリフェニルメタン色素、アントラキン色素等が用いられる。
【0006】
台紙4は、通常ガス検知素子2と同一の材質によって形成されている。カラーチャート5は、それぞれ異なったオゾン濃度、例えば0ppb、400ppbおよび800ppbに対応する3つの色見本5a〜5cで構成されている。オゾン濃度が0ppbの色見本5aは、測定前のガス検知素子2の曝露部3と同じ色(インジゴカルミン:藍色)を呈している。これに対して、ガス濃度が高い色見本5b,5cほど退色している。
【0007】
このようなオゾン濃度測定器1は、オゾンガスが存在する環境下で一定時間(例えば、8時間)使用すると、ガス検知素子2の曝露部3がオゾンガスによって曝露されることにより変色する。この変色した色とカラーチャート5の色見本5a〜5cとを見比べることにより、オゾンガスの濃度を知ることができる。すなわち、曝露部3が変色して400ppbの色見本5bと略等しい色になれば、オゾン濃度が400ppbであると判定し、400ppbと800ppbの中間の色と略等しくなれば、オゾン濃度が600ppbであると判定する。
【0008】
【特許文献1】特開2004−144729号公報
【特許文献2】WO2006/06623(PCT/JP2005/014689)号公報
【特許文献3】特開平09−274032号公報
【特許文献4】特開2000−081426号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記した従来のオゾン濃度測定器1は、カード状に形成され、1回の測定毎に新しいものと交換しなければならないため、連続的に使用することができないという問題があった。
また、保管しておく際にはガス検知素子2の曝露部3が空気に触れると変色して使えなくなるため、オゾン濃度測定器1を包装して保管する必要があり、その手間が煩わしいという問題もあった。
【0010】
本発明は上記した従来の問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、保管が容易で連続的に使用することができるガス濃度検知テープおよびこのテープを使用したガス濃度測定器を提供することにある。
さらに、本発明は、取り扱いが容易なガス濃度測定器用カートリッジおよび気密性の高いガス濃度測定器用ケースを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために第1の発明に係るガス濃度検知テープは、搬送テープとこの搬送テープを覆う保護テープとによって形成され、両テープ間に長手方向に仕切られた複数の密閉空間を有するガス検知用テープと、特定ガスに反応して変色する曝露部を有し前記搬送テープに固着された状態で前記ガス検知用テープの各密閉空間にそれぞれ封止された複数のガス検知素子とを備えたものである。
【0012】
第2の発明に係るガス濃度測定器は、開口部を有するケースと、搬送テープとこの搬送テープを覆う保護テープとによって形成され、両テープ間に長手方向に仕切られた複数の密閉空間を有するとともに、これらの密閉空間に特定ガスに反応して変色する曝露部を有するガス検知素子をそれぞれ封止してなるガス濃度検知テープと、前記ガス濃度検知テープが巻回されたテープ供給リールと、前記テープ供給リールからガス濃度検知テープを間欠的に送り出すテープ送出し機構と、前記搬送テープから保護テープを剥離する保護テープ剥離機構と、前記保護テープが剥離された搬送テープを前記ケースの開口部に導き前記密閉空間から露呈されたガス検知素子を前記開口部からケース外部に臨ませる搬送テープ用送りローラと、前記搬送テープを巻取る搬送テープ用巻取りリールと、前記搬送テープから剥離された保護テープを巻取る保護テープ用巻取りリールとを備えたものである。
【0013】
第3の発明に係るガス濃度測定器は、搬送テープとこの搬送テープを覆う保護テープとによって形成され、両テープ間に長手方向に仕切られた複数の密閉空間を有するとともに、これらの密閉空間に特定ガスに反応して変色する曝露部を有するガス検知素子をそれぞれ封止してなるガス濃度検知テープと、前記ガス濃度検知テープをテープ装填部から間欠的に送出して検出部に導くテープ送出し装置と、前記保護テープを切断して密閉空間内のガス検知素子を外部に露呈させる保護テープ切断機構とを備えたものである。
【0014】
第4の発明に係るガス濃度測定器は、前記第3の発明において、前記保護テープ切断機構を、保護テープ切断手段と、この保護テープ切断手段を上下動させる切断手段駆動機構と、この切断手段駆動機構が搭載されたステージと、このステージをガス濃度検知テープの送り方向と直交する方向に移動させるステージ用駆動装置とで構成したものである。
【0015】
第5の発明に係るガス濃度測定器用カートリッジは、開口部を有するケース内に着脱可能に組み込まれるカートリッジであって、搬送テープとこの搬送テープを覆う保護テープとによって形成され、両テープ間に長手方向に仕切られた複数の密閉空間を有するとともに、これらの密閉空間に特定ガスに反応して変色する曝露部を有するガス検知素子をそれぞれ封止してなるガス濃度検知テープと、前記ガス濃度検知テープが巻回されたテープ供給リールと、前記テープ供給リールからガス濃度検知テープを間欠的に送り出すテープ送出し機構と、前記搬送テープから保護テープを剥離する保護テープ剥離機構と、前記保護テープが剥離された搬送テープを前記ケースの開口部に導き前記密閉空間から露呈されたガス検知素子を前記開口部からケース外部に臨ませる搬送テープ用送りローラと、前記搬送テープを巻取る搬送テープ用巻取りリールと、前記搬送テープから剥離された保護テープを巻取る保護テープ用巻取りリールとを備えたものである。
【0016】
第6の発明に係るガス濃度測定器用ケースは、前記第5の発明のガス濃度測定器用カートリッジが着脱可能に組み込まれるケースであって、前記ケースの開口部の内面側に搬送テープが密接される軟弾性材料からなるシール部材を設けたものである。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係るガス濃度検知テープおよびガス濃度測定器においては、2枚のテープ間に形成した密閉空間にガス検知素子を封止しているので、保護テープを剥離または破断しない限りガス検知素子が空気に晒されるようなおそれがなく保管が容易である。
また、1本のテープに複数のガス検知素子を封止しているので連続的に使用することができる。
【0018】
また、テープ送出し装置を備えたガス濃度測定器においては、自動的に測定することができる。
【0019】
本発明に係るガス濃度測定器用カートリッジによれば、ガス濃度検知テープの送出し機構、保護テープ剥離機構、各種リール等をユニット化しているので、ケース内に装填するだけで使用することができ、取り扱いが容易である。
【0020】
本発明に係るガス濃度測定器用ケースによれば、開口部の内面側に軟弾性材料からなるシール部材を設け、このシール部材に搬送テープが密接されるようにしているので、測定時において開口部からケース内に空気が侵入するのを防止することができる。したがって、開口部に臨むガス検知素子以外のガス検知素子が外気に触れて曝露されるおそれがない。軟弾性材料としては、例えばポリウレタン、スチレンブタジエンゴム、ニトリルブタジエンゴム、シリコンゴム等が用いられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明を図面に示す実施の形態に基づいて説明する。
図1は本発明をオゾン濃度測定器に適用した第1の実施の形態を示す分解斜視図、図2は要部の断面図、図3はオゾン濃度検知テープの一部を破断して示す平面図である。
これらの図において、全体を参照符号10で示すオゾン濃度測定器は、薄箱型のプラスチック製ケース11と、このケース11内に着脱可能に装填されたカートリッジ12とを備え、例えば濃度が10ppm程度のオゾンガスを短時間(例えば、10分)で測定する携帯型の測定器を構成している。
【0022】
前記ケース11は、厚さ方向に分割して形成された略同一形状からなる2つのケース片11A,11Bからなり、前面側に開口部13が形成されているとともにシール14が貼着されている。2つのケース片11A,11Bは、前後方向に長い矩形の本体部11A−1,11B−1と、これらの本体部11A−1,11B−1の上面前半部に上方に向かって一体に突設された矩形の突出部11A−2,11B−2とで構成され、開口部を互いに嵌合し、図示しない複数個の係合片によって分離可能に結合されている。
【0023】
ケース11の開口部13は、ケース11の分割面15,16を挟んで両ケース11A,11Bに跨るように形成されている。このため、各ケース片11A,11Bの前面下部寄りには、分割面15,16に開放する縦長矩形の切欠部13A,13Bがそれぞれ形成されており、これらの切欠部13A,13Bを突き合わせることにより前記開口部13を形成している。また、ケース11の内面で前記開口部13の周縁部には、全周を取り囲む枠型のシール部材17が固定される。このシール部材17は、スポンジ状の軟弾性材料によって形成されており、ケース11の前記分割面15,16で分割されることにより、各ケース片11A,11Bの内面にそれぞれ固定されたコ字状の分割シール片17A,17Bで構成されている。なお、開口部13の大きさは10mm角程度である。また、軟弾性材料としては、例えばポリウレタン、スチレンブタジエンゴム、ニトリルブタジエンゴム、シリコンゴム等が用いられる。
【0024】
前記シール14の表面には、オゾン濃度測定器10の仕様を示す「10分測定用」および「オゾン濃度10ppm」の文字18と、カラーチャート19が表示されている。カラーチャート19は、それぞれ異なったオゾン濃度、例えば0ppm、5ppm、10ppmに対応する3つの色見本19A,19B,19Cで構成されている。オゾン濃度が0ppmの色見本19Aは、測定前の後述するガス検知素子の曝露部の色(インジゴカルミン:藍色)と同じ色を呈している。一方、オゾン濃度が5ppmの色見本19Bは少し退色しており、オゾン濃度が10ppmの色見本19Cは白く退色している。
【0025】
前記カートリッジ12は、前記ケース片11Aの内部に複数個の位置決めピン21によって着脱可能に位置決め固定されるプラスチック製の基板22を備えている。基板22は、ケース片11Aの内面形状より若干小さい略相似形に形成され、表面にガス濃度検知テープ25が巻回されたテープ供給リール26と、ガス濃度検知テープ25を構成する搬送テープ27と保護テープ28をそれぞれ個々別々に巻取る搬送テープ用巻取りリール29および保護テープ用巻取りリール30と、搬送テープ27を搬送する搬送テープ用送りローラ31が回転自在に軸支され配設されている。テープ供給リール26と搬送テープ用巻取りリール29および搬送テープ用送りローラ31は、基板22の下部に後方側から前方に向かって略一列に配列されており、搬送テープ用送りローラ31の上方に保護テープ用巻取りリール30が配置されている。また、カートリッジ12をケース11内に収納した状態において、搬送テープ用送りローラ31は、前記開口部13に近接して対向し、前記搬送テープ27を前記シール部材17に適度な加圧力で接触させている。テープ供給リール26、搬送テープ用巻取りリール29、保護テープ用巻取りリール30および搬送テープ用送りローラ31の軸32A〜32Dは、一端が前記基板22によってそれぞれ回転自在に軸支されている。一方、これらの軸32A〜32Dの他端は、カートリッジ12をケース11内に収納した状態において、他方のケース片11Bの内面に設けた軸受用凹部(図示せず)によって回転自在に軸支されるように構成されている。
【0026】
図2および図3において、前記ガス濃度検知テープ25は、前記搬送テープ27と、この搬送テープ27の表面を覆う保護テープ28とによって形成され、部分的に接合されることにより長手方向に仕切られた複数の密閉空間35を有する幅が15mm程度のガス検知用テープ36と、このガス検知用テープ36の各密閉空間35にそれぞれ封止された複数のガス検知素子37とで構成されている。搬送テープ27と保護テープ28は、互いに密接する面で前記密閉空間35となる部分を除く残りの面全て(図3の斜線部)がエポキシ樹脂等の接着剤によって接合されている。この接合力は、保護テープ28を搬送テープ27から容易にかつ確実に剥離できる程度の大きさであることが望ましい。あまり接合力が大きすぎると、保護テープ28を剥離するとき、破断して巻取れなくなるため好ましくない。また、あまり小さすぎると測定前に剥離して外気が密閉空間35内に侵入すると、ガス検知素子37の曝露部を変色(退色)させるため好ましくない。
【0027】
前記ガス検知素子37は、10分間曝露用に使用されるもので、例えば長さ20mm、幅10mm、厚さ1mm程度の矩形小片状に形成され、前記搬送テープ27に固着された状態で前記密閉空間35に封止されている。また、このガス検知素子37は、全面が特定ガスであるオゾンガスに曝露されると変色(退色または発色)する曝露部38を形成している。
【0028】
このようなガス検知素子37は、オゾンガスに曝露されると変色(退色または発色)する色素を含んだ検知溶液をセルロースからなるテープ状担体に含浸させ、この含浸させた溶液を乾燥させて曝露部38とすることにより形成されている。
【0029】
検知溶液としては、オゾンガスに曝露されると変色する色素(例えば、インジゴ環)と、酸(例えば、クエン酸)と、保湿剤(例えば、グリセリン)とが溶解した水溶液が用いられる。インジゴ環を有する色素としては、例えばインジゴ、インジゴカルミンナトリウム塩、インジゴカルミンカリウム塩、インジゴレッドなどを用いることができる。酸としては、クエン酸に限らず、酢酸、リン酸、酒石酸などを用いることができる。酸は、検知溶液のpHを2〜4の範囲に保持するために用いられる。保湿剤としては、グリセリンに限らず、エチレングリコール、プロピレングリコールなどを用いることができる。
【0030】
ここでは、オゾンガスに曝露されると変色するインジゴ環としてインジゴカルミンを用いた例を示す。インジゴカルミンは青色2号と呼ばれる酸性染料である。このため、インジゴカルミンを用いた検知溶液は、青〜青紫色を呈した水溶液となる。検知溶液の色は目視によって確認できる。また、検知溶液は、酸の添加により酸性を呈している。このような検知溶液によって形成された曝露部38は藍色を呈している。
【0031】
ガス検知素子37の具体的な作製に際しては、容器内に例えば、0.05gのインジゴカルミンと、酸としての3.0gのクエン酸と、保湿剤としての15gのグリセリンとを入れ、これらに水を所定量加えることにより、インジゴカルミンを溶解させて調整し、50gの検知溶液を作製する。
【0032】
次に、この検知溶液中にセルロース濾紙(例えば、アドバンティック社製の濾紙No.2)を一定時間浸漬して取り出した後、セルロース濾紙中に含まれている水分を風乾によって蒸発させる。これにより、藍色のガス検知素子37ができあがる。そして、このガス検知素子37を搬送テープ27の表面に所定の配列ピッチP(図3)で固定し、接着剤で保護テープ28を接合することにより密閉空間35に封止する。
【0033】
このようにして作製したガス検知素子37について、オゾンガス発生器からのオゾンガスを含む被検ガス中に一定時間曝して(例えば、10分)変色の度合いを肉眼で観察した。被検ガス中のオゾンガスは、ガス検知素子37のグリセリンが保持している水分に取り込まれ、その後、インジゴ環を有する色素のC=C2重結合を分解する反応を引き起こす。この分解反応によって色素分子の構造と電子状態が変化して可視光領域の波長600nm付近(藍色領域)において光の吸収が変化し、ガス検知素子37の色(藍色)が薄くなる(退色)。
【0034】
一方、インジゴ色素の分解によって生じた分解生成物は可視光領域の波長400nm付近に光の吸収を持つため、ガス検知素子は黄色に変色し始める(発色反応)。このように、ガス検知素子37の曝露部38がオゾンガスによって曝露されると、色素の退色反応と発色反応とが同時に起きるため、オゾン濃度がppmオーダーであっても変色し確実に検知できる。
【0035】
図1において、前記基板22には、さらに前記テープ供給リール26からガス濃度検知テープ25を間欠的に送り出すテープ送出し機構40と、前記搬送テープ27から保護テープ28を剥離する保護テープ剥離機構41が設けられている。
【0036】
前記テープ送出し機構40は、ハンドル42と、このハンドル42の回転を前記搬送テープ用巻取りリール29に伝達するラチェット43と、このラチェット43の回転を保護テープ用巻取りリール30に伝達する歯車列44と、前記ラチェット43の逆回転を防止する爪45等で構成されている。ハンドル42は、他方のケース片11Bの表面側に回転自在に取付けられており、カートリッジ12を一方のケース片11Aに装填して2つのケース片11A,11Bを一体的に結合すると搬送テープ用巻取りリール29の軸32Bの端部とセレーション結合するように構成されている。また、他方のケース11Bの表面には、前記ハンドル42の回動を制限する2つのストッパ46a,46bが一体に突設されている。このハンドル42の回動角度は、ガス濃度検知テープ25に封止されているガス検知素子37の配列ピッチPに相当する角度とされる。
【0037】
前記ラチェット43は、搬送テープ用巻取りリール29の側面に設けられている。前記歯車列44は、第1〜第4の歯車44a〜44dからなり、第1の歯車44aが搬送テープ用巻取りリール29に固定され、第4の歯車44dが保護テープ用巻取りリール31に固定され、残り2つの歯車44b,44cが第1、第4の歯車44a,44d間に位置しており、保護テープ用巻取りリール30を搬送テープ用巻取りリール29と同一回転速度で回転させる。なお、ラチェット43と歯車列44は、必ずしもカートリッジ12側に設けられるものに限らず、ケース11側に設けておき、カートリッジ12をケース11内に装着すると、第1の歯車44aが搬送テープ用巻取りリール29に結合し、第4の歯車44dが保護テープ用巻取りリール30に結合するように構成することも可能である。
【0038】
前記保護テープ剥離機構41は、保護テープ用巻取りリール30と搬送テープ用送りローラ31との間の空間に設けられた第1、第2の剥離ローラ41A,41Bで構成されている。ガス濃度検知テープ25は、補助テープ28を上にしてテープ供給リール26から繰り出され、搬送テープ用巻取りリール29の上方を通って保護テープ剥離機構41の下方に導かれると、保護テープ剥離機構41によって保護テープ28が搬送テープ27から剥離される。そして、保護テープ28が剥離された搬送テープ27は、搬送テープ用送りローラ31によって前方に導かれた後、後方に方向転換されて搬送テープ用巻取りリール29に巻取られるように構成されている。また、この搬送テープ27は、搬送テープ用送りローラ31の前方側周面に添接されると、ケース11の開口部13に対応する部分がシール部材17に押し付けられ、これによって開口部13をシールする。これは、測定時にケース11の内部と外部が開口部13を介して連通し、外気がケース11内に侵入して開口部13に臨むガス検知素子37以外のガス検知素子が外気によって曝露されるのを防止するためである。
【0039】
一方、搬送テープ27から剥離された保護テープ28は、第1、第2の剥離ローラ41A,41Bによって上方に導かれ、保護テープ用巻取りリール30に巻取られる。なお、このような搬送テープ27と保護テープ28の剥離および搬送テープ27と保護テープ28の先端の巻取りリール29,30に対する固定は、予めカートリッジ12の製作時に工場で行われるため、カートリッジ12をケース11に装填する際に使用者が行なう必要はなく、単にカートリッジ12を一方のケース片11Aに位置決めして装填した後、2つのケース片11A,11Bを一体的に結合するだけでよい。
【0040】
次に、上記構造からなるオゾンガス濃度測定器10によるオゾンガスの測定について説明する。
測定に際しては、空気中にオゾンガスが存在する測定環境下において、使用者がレバー42を図1の矢印方向に所定角度回動させてテープ供給リール26に巻回されているガス濃度検知テープ25を所定量送り出す。これにより保護テープ28の先端側が保護テープ剥離機構41によって搬送テープ27から所定量剥離されると、この剥離される部分の密閉空間35が開いて内部のガス検知素子37を外部に露呈させる。そして、このガス検知素子37は搬送テープ27とともに搬送テープ用送りローラ31の前面側に送られて停止することにより、開口部13からケース11の外部に露呈し、この状態で測定が開始される(図2)。この測定状態において、ガス検知素子37の外縁部は、シール部材17に押し付けられることにより、開口部13をシールし、ケース11内に外気が侵入するのを防止している。このため、保護テープ28の剥離によって測定に用いられるガス検知素子37以外のガス検知素子が密閉空間35から露呈したとしても、このガス検知素子がケース外部のオゾンガスによって曝露されるおそれはない。
【0041】
オゾンガス濃度測定器10によって測定を開始すると、開口部13に臨んでいるガス検知素子37の曝露部38は空気中に含まれているオゾンガスによって曝露されることにより徐々に変色(退色)する。そして、測定が終了しこの変色した色とカラーチャート19の色見本19B,19Cとを見比べることにより、オゾンガスの濃度を知ることができる。すなわち、オゾン濃度が10ppmの環境下においては、ガス検知素子37が10分で白く変色し、色見本19Cの色と略等しくなるため、オゾン濃度が10ppmであると判定し、色見本19Bと略等しい色であればオゾン濃度が5ppmであると判定する。また、色見本19Bと19Cの中間の色と略等しくなれば、7.5ppmであると判定し、変色しないときはオゾン濃度が0ppmであると判定する。
【0042】
測定が終了した後、引き続き測定するときは、上記と同様にレバー42を所定角度回動させてガス濃度検知テープ25を所定量送り出し、次のガス検知素子37を開口部13からケース外部に露呈させればよい。
【0043】
このように本発明に係るオゾン濃度測定器10は、複数のガス検知素子37を備えたガス濃度検知テープ25を用いているので、連続的に使用することができ、図6に示した従来のオゾン濃度測定器1に比べて取り扱いが容易である。
【0044】
また、ガス検知素子37は、搬送テープ27と保護テープ28間の密閉空間35に封止されているので、外気に晒されるおそれがなく、保管が容易で、長期保管に対しても十分に耐え得るし、変色、感度の低下等を防止することができる。
【0045】
さらに、全てのガス検知素子37を使い切った後は、カートリッジ12をケース11から取り出して新しいものと交換すればよいので、ケース11を再利用することができる。
【0046】
図4は本発明をオゾン濃度測定器に適用した第2の実施の形態を示す要部の斜視図、図5(a)〜(d)は保護テープの切断手順を示す図である。なお、図1〜図3に示した構成部品と同一のものについては、同一符号をもって示し、その説明を適宜省略する。
これらの図において、参照符号60で示すオゾン濃度測定器は、ガス濃度検知テープ25をテープ装填部61から検出部62に案内するテープガイド63と、前記ガス濃度検知テープ25をテープ装填部61から間欠的に送出して検出部62に導くテープ送出し装置64と、前記ガス濃度検知テープ25の切断機構(保護テープ切断機構)65とを備えている。
【0047】
前記ガス濃度検知テープ25は、図3に示すガス濃度検知テープ25と同一で、テープ装填部61に隣り合う密閉空間35の間隔D(図3)でジグザグに折り曲げられて収納されている。これは、各密閉空間35に封止されているガス検知素子37が折れ曲がらないようにするためである。
【0048】
前記テープガイド63は、長尺の板状に形成されて、上面にガス濃度検知テープ25を案内する案内溝67を有し、テープ装填部61、検出部62およびテープ収納部68間にわたって略水平に延在している。
【0049】
前記テープ送出し装置64は、出力軸70にゴムローラ71を設けたパルスモータからなり、前記ゴムローラ71がガス濃度検知テープ25の保護テープ28に接触するように検出部62とテープ収納部68との間に水平に設けられており、保護テープ28とゴムローラ71との摩擦力によってガス濃度検知テープ25を送り出すようにしている。なお、テープ送出し装置64としては、これに何ら限定されるものではなく、例えば測定が終了したガス濃度検知テープ25を巻取りリールで巻取る場合は、この巻取りリールをモータで駆動することにより、ガス濃度検知テープ25を密閉空間35の間隔ピッチDで間欠的に送り出すようにしてもよい。
【0050】
前記保護テープ切断機構65は、保護テープ28の一部を破断する保護テープ切断手段としてのカッター73と、このカッター73を上下動させる切断手段駆動機構74と、この切断手段駆動機構74が搭載されたステージ75と、このステージ75をガス濃度検知テープ25の送り方向(図3の矢印X方向)と直交する方向(Y方向)に往復移動させるステージ用駆動装置としてのモータ76とで構成されている。
【0051】
カッター73は、平面視V字状に折り曲げられ下端が刃を形成する金属板からなり、両端部がカッターホルダー77に固定されている。また、このカッター73は、検出部62の上方に位置し、その真下をガス濃度検知テープ25がテープガイド63に沿って搬送されるようになっている。さらに、カッター73の上方には、ガス濃度検知テープ25の密閉空間35に封止されているガス検知素子37が検出部62に搬送されてきたことを検出するセンサ80が配設されている。このセンサはフォトダイオードからなり、ガス検知素子37を検知するとその検知信号が制御部に送られる。制御部では、センサ80からの検知信号を受け取ると、テープ送出し装置64によるガス濃度検知テープ25の搬送を停止させ、切断手段駆動機構74を駆動させる。
【0052】
前記切断手段駆動機構74は、前記カッターホルダー77と、このカッターホルダー77を上下動自在に支持する2本の支柱81と、これらの支柱81にそれぞれ弾装されカッターホルダー77を上方に付勢する圧縮コイルばね82と、カッターホルダー77を上下動させるためのモータ83と、このモータ83の出力軸84に設けられた偏心カム85等で構成されている。カッターホルダー77は、中央に矩形の窓86を有し、通常圧縮コイルばね82の力によって押し上げられることによりステージ75から浮き上がった状態に保持されている。支柱81はステージ75上に立設されている。モータ83は、ステージ75上に設置されている。偏心カム85は、カッターホルダー77の窓86に挿入されている。この偏心カム85は偏心円板からなり、通常回転中心から最も遠い周面が上方に位置し、回転中心に最も近い周面が窓86の下側面86aに接触することにより、カッターホルダー77を最上位置に保持しており、保護テープ28の切断時に半回転されると、回転中心から最も遠い周面が窓86の下側面86aを押圧し、圧縮コイルばね82に抗してカッターホルダー77を最下位置まで降下させるように構成されている。
【0053】
前記ステージ75は、基台88上にガス濃度検知テープ25の搬送方向と直交する方向(Y方向)に摺動自在に配設されており、カッター73が下降して保護テープ28をV字状に切断すると、モータ76の駆動(正回転)により前進して、カッター73を検出部62の上方から一時待避させ、オゾンガスの測定が終了すると、モータ76の駆動(逆回転)により後退してカッター73を再び検出部62に復帰させるように構成されている。
【0054】
次に、カッター73による保護テープ28の切断動作について説明する。
図5(a)はカッター73が検出部62の上方に待機している状態を示す。この状態において、ガス濃度検知テープ25が搬送されてきて停止し、ガス検知素子37がカッター73の真下で停止すると、センサ80が密閉空間35内のガス検知素子37を検知する。このセンサ80の検知信号が制御部に送られると、制御部は駆動信号をモータ83に送る。このため、モータ83は制御部からの駆動信号によって駆動し、偏心カム85を半回転回転させる。偏心カム85が半回転すると、カッターホルダー77を圧縮コイルばね82に抗して最下位置まで下降させるため、カッター73もカッターホルダー77と一体に下降して保護テープ28をV字状に切断する。このとき、保護テープ28の切断を確実にするためにカッター73の刃先はガス検知素子37の内部に若干食い込む(図5(b))。
【0055】
カッター73による保護テープ28の切断が終了すると、偏心カム85をさらに小角度回転させてカッター73をガス検知素子37に食い込ませた分だけ上昇させ、刃先をガス検知素子37の表面と面一(もしくは若干上方)に位置させる(図5(c))。
【0056】
次いで、この状態でモータ76を駆動してステージ75を前進させ、カッター73を検出部62から待避させる(図5(d))。このとき、カッター73によって切断されたV字状の切断テープ28Aは、カッター73の内側に位置するため、カッター73が待避するとカッター73によって捲られ、ガス検知素子37の一部を密閉空間35から外部に露呈させる。そして、この状態でオゾンガスの測定を行なう。ガス検知素子37の外部に露呈された部分は大気中に晒されると、大気中に含まれているオゾンガスによって曝露されることにより変色しオゾン濃度が測定される。
【0057】
この場合、分光光度計を検出部62に設置しておき、ガス濃度測定器60を遠隔操作によって制御し、ガス検知素子37の変色した部分の吸光度を前記分光光度計によって測定するようににすれば、オゾン濃度を自動的に、かつ一定時間毎に連続的に測定することができる。
【0058】
なお、本実施の形態においては、保護テープ切断手段としてカッター73を用いたが、他の切断手段としてホットナイフを用いることも可能である。
【0059】
また、本発明は上記した実施の形態に何ら限定されるものではなく、種々の変形、変更が可能である。例えば、上記した実施の形態においては、オゾンガスに反応する色素としてインジゴカルミンを用いたが、これに限らずトリフェニルメタン色素やアゾ色素、アントラキン色素等を用いてもよい。
【0060】
また、上記した実施の形態は、いずれもオゾン濃度測定器に適用した例について説明したが、これに何ら特定されるものではなく、例えば検知剤として二酸化窒素ガス(NO2 )に反応するジアゾ化試薬およびカップリング試薬の混合物等を多孔体に含浸させたガス検知素子を用いた場合には、二酸化窒素ガスの濃度測定器にも適用することが可能である。
【0061】
さらに、上記した実施の形態においては、搬送テープ27と保護テープ28をエポキシ樹脂系の接着剤によって接合してガス濃度検知テープ25を製作したが、カッター73で保護テープ28を切断する場合は、保護テープ28を搬送テープ27から剥離する必要がないので、両テープを熱圧着によって接合したものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明をオゾン濃度測定器に適用した第1の実施の形態を示す分解斜視図である。
【図2】同測定器の要部の断面図である。
【図3】ガス濃度検知テープの要部の一部を破断して示す平面図である。
【図4】本発明をオゾン濃度測定器に適用した第2の実施の形態を示す要部の斜視図である。
【図5】(a)〜(d)はカッターによる保護テープの切断手順を説明するための図である。
【図6】オゾン濃度測定器の従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0063】
10…オゾン濃度測定器、11…ケース、12…カートリッジ、13…開口部、17…シール部材、25…ガス濃度検知テープ、26…テープ供給リール、27…搬送テープ、28…保護テープ、29…搬送テープ用巻取りリール、30…保護テープ用巻取りリール、31…搬送テープ用送りローラ、35…密閉空間、36…ガス検知用テープ、37…ガス検知素子、38…曝露部、40…テープ送出し機構、41…保護テープ剥離機構、60…ガス濃度測定器、61…テープ装填部、62…検出部、63…テープガイド、64…モータ、65…保護テープ切断機構、73…保護テープ切断手段、74…切断手段駆動機構、75…ステージ、76…ステージ用駆動装置、85…偏心カム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送テープとこの搬送テープを覆う保護テープとによって形成され、両テープ間に長手方向に仕切られた複数の密閉空間を有するガス検知用テープと、特定ガスに反応して変色する曝露部を有し前記搬送テープに固着された状態で前記ガス検知用テープの各密閉空間にそれぞれ封止された複数のガス検知素子とを備えたことを特徴とするガス濃度検知テープ。
【請求項2】
開口部を有するケースと、
搬送テープとこの搬送テープを覆う保護テープとによって形成され、両テープ間に長手方向に仕切られた複数の密閉空間を有するとともに、これらの密閉空間に特定ガスに反応して変色する曝露部を有するガス検知素子をそれぞれ封止してなるガス濃度検知テープと、
前記ガス濃度検知テープが巻回されたテープ供給リールと、
前記テープ供給リールからガス濃度検知テープを間欠的に送り出すテープ送出し機構と、
前記搬送テープから保護テープを剥離する保護テープ剥離機構と、
前記保護テープが剥離された搬送テープを前記ケースの開口部に導き前記密閉空間から露呈されたガス検知素子を前記開口部からケース外部に臨ませる搬送テープ用送りローラと、
前記搬送テープを巻取る搬送テープ用巻取りリールと、
前記搬送テープから剥離された保護テープを巻取る保護テープ用巻取りリールと、
を備えたことを特徴とするガス濃度測定器。
【請求項3】
搬送テープとこの搬送テープを覆う保護テープとによって形成され、両テープ間に長手方向に仕切られた複数の密閉空間を有するとともに、これらの密閉空間に特定ガスに反応して変色する曝露部を有するガス検知素子をそれぞれ封止してなるガス濃度検知テープと、
前記ガス濃度検知テープをテープ装填部から間欠的に送出して検出部に導くテープ送出し装置と、
前記保護テープを切断して密閉空間内のガス検知素子を外部に露呈させる保護テープ切断機構と、
を備えたことを特徴とするガス濃度測定器。
【請求項4】
請求項3記載のガス濃度測定器において、
前記保護テープ切断機構を、保護テープ切断機構と、この保護テープ切断機構を上下動させる切断手段駆動機構と、この切断手段駆動機構が搭載されたステージと、このステージをガス濃度検知テープの送り方向と直交する方向に移動させるステージ用駆動装置とで構成したことを特徴とするガス濃度測定器。
【請求項5】
開口部を有するケース内に着脱可能に組み込まれるガス濃度測定器用カートリッジであって、
搬送テープとこの搬送テープを覆う保護テープとによって形成され、両テープ間に長手方向に仕切られた複数の密閉空間を有するとともに、これらの密閉空間に特定ガスに反応して変色する曝露部を有するガス検知素子をそれぞれ封止してなるガス濃度検知テープと、
前記ガス濃度検知テープが巻回されたテープ供給リールと、
前記テープ供給リールからガス濃度検知テープを間欠的に送り出すテープ送出し機構と、
前記搬送テープから保護テープを剥離する保護テープ剥離機構と、
前記保護テープが剥離された搬送テープを前記ケースの開口部に導き前記密閉空間から露呈されたガス検知素子を前記開口部からケース外部に臨ませる搬送テープ用送りローラと、
前記搬送テープを巻取る搬送テープ用巻取りリールと、
前記搬送テープから剥離された保護テープを巻取る保護テープ用巻取りリールと、
を備えたことを特徴とするガス濃度測定器用カートリッジ。
【請求項6】
請求項5に記載のガス濃度測定器用カートリッジが着脱可能に組み込まれるガス濃度測定器用ケースであって、
前記ケースの開口部の内面側に搬送テープが密接される軟弾性材料からなるシール部材を設けたことを特徴とするガス濃度測定器用ケース。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2008−107139(P2008−107139A)
【公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−288569(P2006−288569)
【出願日】平成18年10月24日(2006.10.24)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】