説明

ガラス戸用取付け金具

本発明は、ガラス戸(1)用の取付け金具(2)に関する。視覚的な作用に関して改善された取付け金具(2)を提供するためには、本発明では取付け金具(2)に照明手段(7)が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス戸用取付け金具に関する。
【0002】
ガラス戸用取付け金具はよく知られており、一般に間にガラス戸を収容して保持する帯状タブと対応板とから成っている。但し、これらの従来の取付け金具は、その視覚的な外観を改善するための可能性はあまり提供しない。
【0003】
ドイツ連邦共和国特許出願公開第3901395号明細書に記載のシャワー仕切り用旋回ドアの場合、水平方向で取り付けられるべきヒンジのためのドア切欠きが設けられた旋回ドアが使用される。
【0004】
ドイツ連邦共和国実用新案第29906699号明細書には照明手段の設けられたドアノブが記載されている。照明手段のための電力供給は、低圧システムを介して実施される。
【0005】
従って本発明の課題は、視覚的な作用に関して改善された取付け金具を提供することである。
【0006】
この課題は、請求項1の特徴部に記載の構成によって解決される。請求項1記載の構成の有利な改良は、従属請求項に記載されている。
【0007】
取付け金具に照明手段が設けられていることによって、取付け金具を彩り且つ種々様々なスペース状況に対する個別の適合を可能にする視覚的な効果が得られる。
【0008】
有利な構成では、ガラス戸にガラス切欠きが設けられており、このガラス切欠きに取付け金具が係合しており、照明手段がガラス切欠き内に配置されている。このことは、ガラス戸の平面内への照明手段の光の放射を可能にし且つ洗練された心地よい照明を生ぜしめる。
【0009】
有利な構成では、照明手段は取付け金具の端縁部に配置されている。付加的に又は択一的に、照明手段は取付け金具の上面及び/又は下面に設けられていてもよい。これにより、建築的な構成が広いスペースを与える多くの構成上の可能性が得られる。
【0010】
有利な構成では、照明手段がガラス切欠きと取付け金具との間に形成された中空室に収容されていると、照明手段の取付け部は特に簡単に構成される。これにより、照明手段は効果的に外部の影響から保護されて、確実に収容されている。
【0011】
外部の影響から保護するため及び導電性材料から成る取付け金具をできるだけ絶縁するためには、有利には中空室に電気絶縁シールが全体的に又は部分的に充填されている。
【0012】
照明手段は、有利にはLED等として形成されている。しかし、少ないエネルギ消費を伴う別の照明手段が使用されてもよい。
【0013】
電力供給及び制御のために、LEDは制御装置及び電力供給装置に接続されている。
【0014】
以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく説明する。
【0015】
図1及び図2には、本発明による取付け金具2に関連したガラス戸1の側面図が示されている。取付け金具2は、ガラス戸1のガラス切欠き4に挿入されており且つガラス戸1の側方に、帯状タブ5と対応板11とを以て周面係合している。これらの帯状タブ5と対応板11とには対応する複数の固定穴6が設けられており、これらの固定穴6には結合部材10が貫通係合して、ガラス戸1を保持するために帯状タブ5及び対応板11を互いに緊締している。帯状タブ5、対応板11及びガラス戸1の間には、ガラス保護部材12が配置されている。
【0016】
取付け金具2のガラス切欠き4から突出した部分には孔3が設けられており、この孔3は取付け金具2を固定するために役立つ。
【0017】
取付け金具2とガラス戸1に設けられたガラス切欠き4との間には中空室が形成されており、この中空室にはLED7の形の照明手段が設けられている。これらのLED7は、その光をガラス切欠き4へ、光がガラス戸1の平面に入射するように放射する。LED7は、それぞれ取付け金具2に面した側にプリント基板8を有している。更に、取付け金具2とガラス切欠き4との間にまだ残っている中空室には、電気絶縁シール9が充填されている。
【0018】
図1には本発明による取付け金具2の第1実施例が示されている。この実施例では、LED7は取付け金具2の端面にしか設けられていない。
【0019】
図2に示した本発明による取付け金具2の別の実施例では、複数のLED7が取付け金具2の端面のみならず、上面及び下面にも配置されている。
【0020】
LED7には、これらのLED7から放射された光が接続時間、明るさ及び/又は色の混合に関して変化することを可能にする、付加的な回路が設けられていてよい。更に、LED7は入射する昼光、人の存在に関連して、又は任意の別のプログラムに基づいて制御され得る。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明による取付け金具の第1実施例の側面図である。
【図2】本発明による取付け金具の第2実施例の側面図である。
【図3】図1に示した線A−Aに沿った断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガラス戸(1)用取付け金具(2)であって、帯状タブ(5)と対応板(11)とから成っており、ガラス戸(1)に、照明手段(7)の設けられた取付け金具(2)が係合するガラス切欠き(4)が設けられており、該ガラス切欠き(4)内に照明手段が配置されていることを特徴とする、ガラス戸用取付け金具。
【請求項2】
照明手段(7)が取付け金具(2)の端縁部に配置されている、請求項1記載の取付け金具。
【請求項3】
照明手段(7)が取付け金具(2)の上面及び/又は下面に設けられている、請求項1又は2記載の取付け金具。
【請求項4】
照明手段(7)が、ガラス切欠き(4)と取付け金具(2)との間に形成された中空室に収容されている、請求項1から3までのいずれか1項記載の取付け金具。
【請求項5】
中空室が電気絶縁シール(9)によって少なくとも部分的に充填されている、請求項1から4までのいずれか1項記載の取付け金具。
【請求項6】
照明手段がLED(7)等として形成されている、請求項1から5までのいずれか1項記載の取付け金具。
【請求項7】
LED(7)がプリント基板(8)と接続されている、請求項1から6までのいずれか1項記載の取付け金具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2006−504006(P2006−504006A)
【公表日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−545921(P2004−545921)
【出願日】平成15年10月21日(2003.10.21)
【国際出願番号】PCT/EP2003/011661
【国際公開番号】WO2004/038143
【国際公開日】平成16年5月6日(2004.5.6)
【出願人】(598055932)ドルマ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト (56)
【Fターム(参考)】