説明

キッチン台

【課題】調理器の誤操作の虞がないとともに、パネル部の表面の清掃を簡単に行うことができる調理器を備えるキッチン台を提供すること。
【解決手段】本体に形成された開口部14bを開閉可能な開閉パネル9Cを含むフロントパネル9が、キッチン台1の本体の前面1aに臨むように配設された調理器14を備えるキッチン台1であって、フロントパネル9の表面を構成する化粧パネル36a,36bの全域が、少なくとも凸部のない平坦面にて構成されているとともに、化粧パネル36a,36bはパネル本体35に対して着脱自在に取り付けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、本体に形成された開口部を開閉可能な開閉パネルを含むパネル部が、キッチン台の本体の側面に臨むように配設された調理器を備えるキッチン台に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のキッチン台としては、例えば調理器の一例であるロースターが、天板上に埋設される上部加熱調理器の下方に配置され、該ロースタ本体の前部に設けられた前部パネル板部の前面に、円筒形の操作スイッチが複数突設されるとともに、前部パネル板部に扉が設けられているものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平10−185211号公報(第4頁、第3図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載のキッチン台にあっては、ロースターに関わる各種操作を行う操作スイッチを有する前部パネル板部が、キッチン台の前面側、すなわち調理者側に臨むように配設されているため、上記操作スイッチや、上記扉の上部に設けられた把手等が前面から突出するように配設されていると、調理者等の身体が不意に触れて誤操作されてしまう虞があるため、危険であった。
【0005】
また、汚れや埃等が操作スイッチや把手等に付着しやすくなるとともに、これらが突設されていることで、前部パネル板部の表面を清掃しにくくなるといった問題を有していた。
【0006】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、調理器の誤操作の虞がないとともに、パネル部の表面の清掃を簡単に行うことができる調理器を備えるキッチン台を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載のキッチン台は、
本体に形成された開口部を開閉可能な開閉パネルを含むパネル部が、キッチン台の本体の側面に臨むように配設された調理器を備えるキッチン台であって、
前記パネル部の表面全域が、少なくとも凸部のない平坦面にて構成されている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、キッチン台の本体の側面に臨むように配設された調理器のパネル部の表面には、少なくとも凸部が存在しないため、パネル部の清掃を簡単に行うことができる。
また、調理部の操作部等が配設される場合でも、操作部が突設されることがないので、誤操作が防止される。
尚、前記キッチン台の本体の側面とは、本体の上面及び下面以外の周面である。
【0008】
本発明の請求項2に記載のキッチン台は、請求項1に記載のキッチン台であって、
前記パネル部の表面の少なくとも一部が、前記パネル部本体に対して着脱自在に取り付けられた化粧パネルの表面にて構成されている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、化粧パネルをパネル部本体から取り外して清掃できるため、より簡単に清掃できるばかりか、色彩や模様等が異なる化粧パネルに交換することができるため、キッチン台の側面意匠を簡単に変更することができる。
【0009】
本発明の請求項3に記載のキッチン台は、請求項2に記載のキッチン台であって、
前記パネル部は、その表面と前記キッチン台の本体の側面とがほぼ面一をなすように配設されている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、パネル部の表面とキッチン台の側面との間に段差等が存在しないため、パネル部からその周囲にかけての拭き掃除が容易になる。
【0010】
本発明の請求項4に記載のキッチン台は、請求項1または3に記載のキッチン台であって、
前記パネル部は、前記開閉パネルに近接して配置されるとともに、前記調理器の操作部が配置される操作パネルをさらに含む、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、操作部が表面から突出することがないので、誤操作が確実に防止される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明に係るキッチン台を実施するための最良の形態を実施例に基づいて以下に説明する。
【実施例】
【0012】
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本発明が適用された実施例としてのキッチン台を示す斜視図であり、図2は、図1のキッチン台を示す要部平面図であり、図3は、図2のA−A拡大断面図であり、図4は、図2のB−B拡大断面図であり、図5は、図2のC−C拡大断面図であり、図6は、図1のキッチン台の前面の要部を示す正面図であり、図7は、(a)は図6のD−D断面図であり、(b)は図6のE−E断面図である。尚、以下の説明において、図1の左斜め下方及び図2の下方をキッチン台の前側とし、図1の右斜め上方及び図2の上方をキッチン台の後側として説明する。
【0013】
図1に示されるキッチン台1は、平面視横長の長方形状に構成され、その本体上部には、例えば人工大理石等にて構成される天板2が配置されており、該天板2の上面における右側端部にはシンク3が配置され、左側端部には加熱部4を有するトッププレート5が配置され、シンク3とトッププレート5との間には、食品を切るなどの加工作業を行うための調理部6が配置されている。
【0014】
また、キッチン台1の前面側には、調理器具や調味料等をキッチン台1内部に収納可能な多数の引き出し7が設けられているとともに、トッププレート5に対応する左側上部には、後述する調理器としてのグリル器14の前面を構成するパネル部としてのフロントパネル9が配置されている。
【0015】
トッププレート5は、図2に示すように、平面視で後側左角部が切り欠かれた矩形状をなすとともに、図3及び図4に示されるように透光性を有する耐熱ガラスから構成され、天板2に形成された開口部10に上方から嵌合可能に構成された金属製のフレーム枠体11に形成された開口12に嵌合されており、その周囲はシール材S等により密封されている。
【0016】
フレーム枠体11は、平面視長方形状をなすとともに、図3及び図4に示されるように、上面が開口する箱状に形成された加熱調理器13の本体13aの上面開口に配置され、その外周に形成されたフランジ部11aを、天板2の開口部10の内周面に形成された段部10a上に載置した状態で開口部10に嵌合されている。また、フレーム枠体11の後側左角部には、加熱調理器13の本体13a下方に配置されるグリル器14の本体14a後面から延設された排気ダクト15の排気口16が連通される、平面視三角形状の開口26(図5参照)が形成されている。該開口26は、小径の排気孔17aが複数形成された排気口カバー17により覆われている(図5参照)。
【0017】
フレーム枠体11の周縁辺に形成されたフランジ部11aのうち、調理部6と反対側の左側辺及び後側辺のフランジ部11bの上面は、図4及び図5に示されるように、開口12に嵌合されたトッププレート5の上面よりも高く形成されて壁部を構成しており、トッププレート5上面から水(煮こぼれ)や食材等が外部に流出することが防止されている。
【0018】
また、フレーム枠体11の周縁辺に形成されたフランジ部11aのうち、調理部6側の右側辺及び前側辺のフランジ部11aの上面及び該フレーム枠体11の開口12に嵌合されたトッププレート5の上面はほぼ面一となっている。また、これらフランジ部11aの上面及びトッププレート5の上面と天板2の上面とがほぼ面一、つまり同高さ位置に位置するように、フレーム枠体11が天板2の開口部10に嵌合して配置されていることで、トッププレート5の上面と天板2における調理部6の上面との間に段差等が存在せず、鍋やフライパン等を持ち上げたりすることなく、スライド移動させることができるので、調理作業を容易に行うことができるようになっている。
【0019】
トッププレート5の前後方向の中央位置を横切る中央線P−P(図2参照)よりも後側には、円形の加熱用穴18,18が左右に個別に形成されており、これら各加熱用穴18,18の直下には、それぞれの加熱用穴18,18に対応してバーナー19,19が本体13aの底面上に設置されている。
【0020】
また、左側の加熱用穴18の周囲には、3つのピース部材20aからなる五徳20が配置されているとともに、右側の加熱用穴18の周囲には、断面円形をなす無端状の棒材を折り曲げ加工することにより形成された五徳21が配置されている。つまり、本実施例においては、これら加熱用穴18,18、バーナー19,19、五徳20,21により加熱部4が構成されている。
【0021】
トッププレート5の上面における前側左右角部には、加熱調理器13のバーナー19,19やグリル器14の火力調整操作を行うための操作部22,22が配置されている。
【0022】
このように本実施例のトッププレート5は、上面全域が平坦をなす1枚の耐熱ガラス板にて構成されており、加熱用穴18,18、バーナー19,19、五徳20,21にて構成される加熱部4が中央線P−Pよりも後側に配置されており、中央線P−Pよりも前側には、加熱部4がない、つまり上面が平坦な非加熱部23(図2中における長方形状の斜線領域)が形成されている。これにより、トッププレート5における加熱部4よりも手前側の平坦な非加熱部23に、盛り付け皿等を載置できるようになるため、加熱部4の五徳20,21に載置した調理具(図示略)を持ち上げて、トッププレート5の側方の調理部6等まで移動することなく、加熱部4にて調理した食材を該加熱部4の手前側にて簡単に、かつ安全に盛り付けることができる。
【0023】
また、加熱部4と非加熱部23とが1枚のトッププレート5上に構成され、かつ、これら加熱部4と非加熱部23との間、つまりトッププレート5の上面における前側から後側にかけて連続する面は平坦面として構成され、これらの間に段差等が存在しないため、トッププレート5上面の拭き掃除等を容易に行うことができる。また、非加熱部23の上面が平坦面にて構成されていることで、非加熱部23の上面を調理部として利用することもできる。さらに、鍋やフライパン等を非加熱部23上に安全に載置することもできるばかりか、加熱部4に載置されたフライパンの取手等をキッチン台1の前側(調理者側)に向けても、取手の先端が天板2の前端よりも手前側に大きく張り出すことがないので、安全である。
【0024】
尚、非加熱部23は、加熱部4を含まない領域であり、かつ、その領域は少なくとも200mm(前後幅)×200mm(左右幅)以上の面積を有していることが好ましいが、言うまでもなく、それ以上の面積を有していてもよい。
【0025】
また、加熱部4の全域が中央線P−Pよりも後側に配置されているものだけでなく、その少なくとも半分以上の領域が中央線P−Pよりも後側に配置されていればよい。さらに非加熱部23は、その全域が中央線P−Pよりも前側に配置されているものだけでなく、その少なくとも半分以上の領域が中央線P−Pよりも前側に配置されていれば、その一部が中央線P−Pよりも後側に配置されていてもよい。つまり、加熱部4の一部が中央線P−Pよりも前側に位置していたり、非加熱部23の一部が中央線P−Pよりも後側に配置されていてもよい。
【0026】
また、トッププレート5が透光性を有する耐熱ガラス板にて構成されていることで、トッププレート5の下方、つまり加熱調理器13の本体13a内に光が入り込んで明るくなるので、本体13a内の清掃等が容易になる。
【0027】
尚、本実施例のトッププレート5はガラス板にて構成されていたが、耐熱性を有するものであれば、例えば合成樹脂板であるアクリルプレート等を適用してもよい。
【0028】
また、トッププレート5の下方に配置されるグリル器14から延設された排気ダクト15の先端開口が連通される排気口16を、フレーム枠体11における後辺部に沿うように配置することなく、平面視矩形状のトッププレート5の後側左角部を切り欠き、これにより形成された空きスペースにフレーム枠体11の後側左角部に平面視略三角形状の排気口16を形成して配置したことで、排気口16を加熱部4の後方に配置する場合に比べて、加熱部4をトッププレート5における極力後側に配置することができるため、排気口16からの排気非加熱部23領域をより大きくすることができる。
【0029】
尚、本実施例においては、グリル器14から延設された排気ダクト15の排気口16は、フレーム枠体11の後側左角部、つまりトッププレート5の後側における左角部近傍に形成された開口26に対向配置されていたが、言うまでもなく後側における右角部近傍に開口26を形成し、これに対向するように配置してもよいし、左右角部に開口26をそれぞれ形成し、これら左右の開口に対応させて排気口16を分割配置してもよい。
【0030】
次に、本発明の調理器の一例であるグリル器14の構成を、図4,図6及び図7に基づいて説明する。グリル器14は、図4に示されるように、前面が開口する箱状に形成された金属製の本体14aと、該本体14aの開口部としての前面開口14b(図7(a)参照)を開閉自在とする開閉パネル9Cを有するフロントパネル9と、から主に構成されており、前面開口14bを介して本体14a内部に食材を出し入れできるようになっている。また、本体14a内部には図示しない加熱手段が配設されており、本体14a内部に収納された食材を加熱できるようになっている。
【0031】
また、グリル器14は、開口部としての前面開口14bが、箱状に形成されたキッチン台1の本体の側面を構成する前面1aにおける左側上部に形成された開口1bに臨むように配設されており、前面開口14bを閉塞可能なフロントパネル9により前面1aの一部が構成されている。つまり、本実施例のグリル器14は、前述したように加熱調理器13の本体13a下方位置において、本体14aに形成された前面開口14bを開閉可能な開閉パネル9Cを含むフロントパネル9が、キッチン台1の本体の前面,後面,左右側面を構成する側面(前面1a)に臨むように配設されている。
【0032】
フロントパネル9は開口1bよりも大形に形成されており、キッチン台1の外側から本体14aを開口1b内に挿入することにより、キッチン台1の本体内部に配設できるようになっている。
【0033】
フロントパネル9は、図6及び図7に示されるように、本体14aの前端に固設された横長長方形状の枠体30内に嵌め込まれるようにして設けられており、左右の固定パネル9L,9Rと、該左右の固定パネル9L,9R間に配置される中央の開閉パネル9Cと、から構成されている。
【0034】
左側の固定パネル9Lの前面には、グリル器14の加熱温度や調理時間等の調理に関連する情報を表示可能な表示器31a(図7(b)参照)の表示部31が配置されるとともに、その下方には、グリル器14の加熱温度や調理時間等の各種設定操作を行うための操作スイッチ32a(図7(b)参照)の操作部32が配置されている。尚、右側の固定パネル9Rは装飾パネルとされている。
【0035】
中央の開閉パネル9Cは、その後面側に、食材を載置可能なトレー33が着脱自在に取り付けられているとともに、枠体30から前方に向けて離脱可能に設けられており、枠体30に嵌合される閉塞位置に位置することにより前面開口14bが閉塞されるとともに、該閉塞位置から前方に引き出すことで、前面開口14bが開放され、トレー33が引き出されるようになっている。尚、34は被調理物を載置するための焼き網である。
【0036】
また、本実施例における開閉パネル9C及び該開閉パネル9Cに取り付けられたトレー33からなる被調理物載置体は、本体14aに設けられた図示しないプッシュ・オープン機構に連係されている。簡単に説明すると、前記被調理物載置体を引き出すときには、開閉パネル9Cを前方から本体14a内に向けて押し込むことで収納位置でのロックが解除され、かつ図示しない付勢手段にて前方に押し出される。また、付勢手段の付勢力に抗して収納位置まで押し込んだ後、該収納位置からトレー33を若干本体14a側に押し込むことでロックされ、該収納位置に保持されるようになっている。このように、被調理物載置体を押し込む操作だけで引き出し及び収納保持できる機構を設けることで、開閉パネル9Cに取手等を突設する必要がないため、フロントパネル9の前面を平坦面とすることができる。
【0037】
尚、本実施例では、被調理物載置体を直接押し込むことで、引き出し及び収納保持できるプッシュ・オープン機構が適用されていたが、例えば操作スイッチ等による操作に基づいて駆動するモータ等を正逆回転させることにより、該モータに連係された被調理物載置体を引き出し及び収納保持できるようにしてもよい。
【0038】
フロントパネル9は、図7に示されるように、各パネル9L,9C,9Rに対応して個別に構成される鉄板からなるパネル本体35L,35C,35R(35Rは図示略)と、該パネル本体35L,35C,35Rそれぞれの前面を被覆するように着脱自在に取り付けられる上下の化粧パネル36a,36bと、から構成される。これら化粧パネル36a,36bは、透光性を有するとともに、前面が凹凸部のない平坦面にて構成された耐熱ガラス板からなり、その裏面四隅に突設されたゴム製の凸部37を、パネル本体35L,35C,35Rに複数形成された嵌合孔38内に嵌合することで、パネル本体35L,35C,35Rの前面に対して簡単に着脱できるようになっている。
【0039】
尚、本実施例の化粧パネル36a,36bは、耐熱ガラス板にて構成されているが、ガラス板に限定されるものではなく、耐熱性を有する合成樹脂パネル等にて構成されていてもよい。また、化粧パネル36a,36bは凸部37を嵌合孔38内に嵌合することでパネル本体35L,35C,35Rに取り付けできるようになっていたが、着脱自在に取り付けできるものであれば、取り付け手段は上記凸部37及び嵌合孔38に限定されるものではなく、係止爪等の取り付け手段にて取り付けできるようになっていてもよい。
【0040】
開閉パネル9Cを構成するパネル本体35Cには、グリル器14の本体14a内部を外部から透視可能とするための窓部39を構成する開口40が形成されている。また、固定パネル9Lには、表示器31aの表示部31を前面に臨ませるための表示用開口41と、操作スイッチ32aの操作部32を前面に臨ませるための操作用開口42と、が上下に形成されている。
【0041】
表示用開口41に臨むように配設された表示器31aは、その表示部31がパネル本体35Lの前面と面一をなすように配設されることで、表示部31の表面が化粧パネル36aにて被覆されており、これにより化粧パネル36aを通して表示部31を視認できるようになっているとともに、表示部31の表示面が保護されている。
【0042】
また、操作用開口42に臨むように配設された操作スイッチ32aは、その操作部32をさらに化粧パネル36aに形成された操作用開口43に臨ませて、化粧パネル36aの前面と面一をなすように配設されることで、操作部32を直接接触して操作できるようになっている。
【0043】
以上、本発明の実施例としてのグリル器14を備えるキッチン台1にあっては、パネル部を構成するフロントパネル9の表面全域が化粧パネル36a,36bの前面にて構成されており、該化粧パネル36a,36bの前面が少なくとも凸部のない平坦面にて構成されていることで、キッチン台1の本体の前面1aに形成された開口1bに臨むように配設されたグリル器14のフロントパネル9の表面が、その上方に配設される加熱調理器13による調理により汚れたり、埃が付着した場合にあっても、簡単に清掃を行うことができる。また、グリル器14の操作部32等が配設されているが、これら操作部32は化粧パネル36aの表面とほぼ面一に配置されており、前方に突出されていないので、誤操作が防止される。
【0044】
また、フロントパネル9の表面の全域が、パネル本体35L,35C,35Rに対して着脱自在に取り付けられた化粧パネル36a,36bの表面にて構成されていることで、化粧パネル36a,36bをパネル本体35L,35C,35Rから取り外して清掃できるため、より簡単に清掃できる。
【0045】
さらに、使用者の要望等に応じて、色彩や模様等が異なる化粧パネルに交換することができるため、キッチン台1の側面意匠を簡単に変更することができる。
【0046】
また、フロントパネル9の表面を構成する化粧パネル36a,36bの表面とキッチン台1の本体の前面1aとがほぼ面一となっていることで、化粧パネル36a,36bとキッチン台1の前面1aとの間に段差等が存在しないため、フロントパネル9からその周囲にかけての拭き掃除が容易になる。
【0047】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0048】
例えば、前記実施例では、調理器としてグリル器14が適用されていたが、ロースターやスチームオーブン等の加熱調理器であってもよい。
【0049】
また、前記実施例のグリル器14は、本体14aに形成された前面開口14bがキッチン台1の前面1aに形成された開口1bに臨むように配設されていたが、本体14aに形成された前面開口14bを、キッチン台1の前面1a以外の側面である、左右側面や後面に形成した開口に臨むように配設してもよい。
【0050】
また、表示部31や操作部32が設けられた固定パネル9Lは開閉パネル9Cの側方に配置されていたが、開閉パネル9Cに隣接配置されていれば、上方または下方等に配置されていてもよい。
【0051】
前記実施例の加熱調理器13は、本体13a内にバーナー19,19が配置されるバーナー式の加熱調理器13が適用されていたが、バーナー式の加熱調理器に限定されるものではなく、例えば加熱部4が磁力発生用コイル(図示略)にて構成される電磁誘導加熱式のIH(Induction Heater)加熱器等を適用してもよく、加熱部4を構成する加熱手段の種別は限定されるものではないとともに、加熱部4の配置数等も上記実施例のように左右2つに配置するものに限定されるものではなく、1つまたは3つ以上配置してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明が適用された実施例としてのキッチン台を示す斜視図である。
【図2】図1のキッチン台を示す要部平面図である。
【図3】図2のA−A拡大断面図である。
【図4】図2のB−B拡大断面図である。
【図5】図2のC−C拡大断面図である。
【図6】図1のキッチン台の前面の要部を示す正面図である。
【図7】(a)は図6のD−D断面図であり、(b)は図6のE−E断面図である。
【符号の説明】
【0053】
1 キッチン台
1a 前面(側面)
2 天板
4 加熱部
5 トッププレート
9 フロントパネル(パネル部)
9L,9R 固定パネル
9C 開閉パネル
13 加熱調理器
14 グリル器(調理器)
14a 本体
14b 前面開口(開口部)
35L,35C,35R パネル本体
36a,36b 化粧パネル
37 凸部
38 嵌合孔
41 表示用開口
42,43 操作用開口
P 中央線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体に形成された開口部を開閉可能な開閉パネルを含むパネル部が、キッチン台の本体の側面に臨むように配設された調理器を備えるキッチン台であって、
前記パネル部の表面全域が、少なくとも凸部のない平坦面にて構成されている、
ことを特徴とするキッチン台。
【請求項2】
前記パネル部の表面の少なくとも一部が、前記パネル部本体に対して着脱自在に取り付けられた化粧パネルの表面にて構成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のキッチン台。
【請求項3】
前記パネル部は、その表面と前記キッチン台の本体の側面とがほぼ面一をなすように配設されている、
ことを特徴とする請求項1または2に記載のキッチン台。
【請求項4】
前記パネル部は、前記開閉パネルに近接して配置されるとともに、前記調理器の操作部が配置される操作パネルをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のキッチン台。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2007−268080(P2007−268080A)
【公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−99334(P2006−99334)
【出願日】平成18年3月31日(2006.3.31)
【出願人】(000002222)サンウエーブ工業株式会社 (196)
【Fターム(参考)】