説明

ギフト箱

【課題】組立前の搬送時に、余分なはみ出し部分がなくコンパクトな搬送形態になるように構成されたギフト箱を提供する。
【解決手段】容器本体ユニット12と、その側周面を被覆する被覆化粧板とを備えたギフト箱を提供する。容器本体ユニット12は、左側板14と、その下端から延設される左底板15と、左側板14の上端から延設される折り返し左側板16と、その上端から延設される全面床板18と、左側板14の右端から延設される前側板19と、その下端から延設される前底板20と、前側板19の上端から延設される折り返し前側板21と、前側板19の右端から延設される右側板23と、その下端から延設される右底板24と、右側板23の上端から延設される折り返し右側板25と、右側板23の右端から延設される後側板27と、その下端から延設される後底板28と、後側板27の上端から延設される折り返し後側板29とを具備している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、組立前の搬送時にコンパクトな搬送形態になるように構成されたギフト箱に関する。
【背景技術】
【0002】
この種従来のギフト箱の一例を図11及び図12を用いて説明する。
図11は組立て前のギフト箱1を示し、組立て前のギフト箱1は、化粧被覆板2上の所定位置に容器本体を構成する容器本体ユニット3が展開状態で接合されている。
図12は組立前に搬送するためにコンパクトに折り畳んだ搬送形態のギフト箱1を示し、搬送形態のギフト箱1は、搬送しやすいように、組立て前のギフト箱1の容器本体ユニット3を一部組立て、一部組立てた容器本体ユニット3をコンパクトになるように折り畳んで化粧被覆板2に載置したものである。
この時、容器本体ユニット3は、組立易いように、図11に示す左右側板接合部4,5が底板6に接合されている。
【0003】
然しながら、図12に示す搬送形態の前記ギフト箱1は、一部組立てた容器本体ユニット3の一部が化粧被覆板2からはみ出しており、このはみ出した部分が、搬送上の余分なスペースを必要とし、又、搬送作業上障害になる問題が発生する。
尚、搬送形態の前記ギフト箱1に於いて、一部組立てた容器本体ユニット3の一部が化粧被覆板2からはみ出さないように、はみ出し部分を内側に折り畳む方法も考えられるが、前述したように、左右側板接合部4,5が底板6に接合されているため、化粧被覆板2からはみ出す部分を内側に折り畳むのは困難である。
【0004】
此種従来に関する先行文献としては、例えば特許文献1がある。特許文献1には、容易且つ確実に組立てることができ、折り畳むことができる枠縁付組立箱が記載されている。
然しながら、この枠縁付組立箱も、搬送時には、蓋板に接合した枠縁付組立箱を折り畳んだ状態の搬送形態で搬送するが、搬送形態に於ける折り畳んだ状態の枠縁付組立箱が蓋板からはみ出した状態になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−6946号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述したように、図11に示した組立前の搬送形態のギフト箱は、容器本体ユニットの一部が化粧被覆板からはみ出しており、特許文献1の枠縁付組立箱も組立前の搬送形態に於ける枠縁付組立箱が蓋板からはみ出すため、何れも、搬送上の余分なスペースを必要とし、又、搬送作業上障害になる問題が発生していた。
【0007】
以上の現状に鑑み、本発明は、組立前の搬送時に、余分なはみ出し部分がなくコンパクトな搬送形態になるように構成されたギフト箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決すべく、本発明は以下の構成を提供する。
請求項1に係る発明は、容器本体となる容器本体ユニットと、組立てられた前記容器本体ユニットの蓋となると共に、前記容器本体ユニットの側周面を被覆する被覆化粧板とを備えたギフト箱に於いて、
前記容器本体ユニットは、展開状態でギフト箱としての容器の左側壁となる左側板と、前記左側板の下端略全長から折曲線を介して延設される左底板と、前記左側板の上端略全長から所定間隔離間する2本の折曲線を介して延設される折り返し左側板と、前記左側板の左端略全長から折曲線を介して延設される左側板接合部と、前記折り返し左側板の上端略全長から折曲線を介して延設され容器の底板の略全面となる全面床板と、前記左側板の右端略全長から折曲線を介して延設され容器の前側壁となる前側板と、前記前側板の下端略全長から折曲線を介して延設される前底板と、前記前側板の上端略全長から所定間隔離間する2本の折曲線を介して延設される折り返し前側板と、前記折り返し前側板の上端略全長から折曲線を介して延設される前側板接合部と、前記前側板の右端略全長から折曲線を介して延設され、容器の右側壁となる右側板と、前記右側板の下端略全長から折曲線を介して延設される右底板と、前記右側板の上端略全長から所定間隔離間する2本の折曲線を介して延設される折り返し右側板と、前記折り返し右側板の上端略全長から折曲線を介して延設される右側板接合部と、前記右側板の右端略全長から折曲線を介して延設され容器の後側壁となる後側板と、前記後側板の下端略全長から折曲線を介して延設される後底板と、前記後側板の上端略全長から所定間隔離間する2本の折曲線を介して延設される折り返し後側板と、前記折り返し後側板の上端略全長から折曲線を介して延設される後側板接合部とを備え、
前記被覆化粧板は、組み立てられた前記容器本体ユニットの左側壁、底部、右側壁及び上端開放部を外部から被覆すべく、複数の折曲線が刻設されていることを特徴とするギフト箱を提供するものである。
【0009】
請求項2に係る発明は、前記左右前後底板を前記左右前後側板と直角になるように夫々折曲し、前記左側板を前記前側板と直角になるように折曲し、前記後側板を前記右側板と直角になるように折曲し、前記右底板上に前記後底板を重ね、重なった部分を接合し、次に、前記右側板と前記後側板を一体にして、前記右側板が前記前側板と直角になるように折曲し、前記左側板接合部と前記後側板の右端略全長とを接合して、前記左右前後側板により夫々容器の左右前後側壁を形成し、次に、前記2本の折曲線により前記折り返し前後側板及び折り返し右側板を折り返して夫々容器の内側の前後側壁及び右側壁を形成し、次に、前記2本の折曲線により前記折り返し左側板を折り返して容器の内側の左側壁を形成し、折曲線により前記前側板接合部、右側板接合部、後側板接合部を折曲して、前記前側板接合部を左底板、前記右側板接合部を右底板、前記後側板接合部を後底板に夫々重ね、重なった部分を接合し、折曲線Lにより前記全面床板を折り返し右側板と直角になるように折曲し、全面床板を左底板に重ねて重なった一部を接合し、前記左右底板に予め夫々斜めに刻設された折曲線を折曲して前記左右底板と後底板を前記左右前後側壁と平行になるように折曲し、且つ、前記全面床板を前記左右前後側壁と平行になるように折曲し、同時に、前記前側板と右側板とが平行になるように折り畳み、前記左側板と後側板とを前記前側板と右側板に近づけるように折り畳み、次に、前記被覆化粧板上の所定の折曲線間の前記被覆化粧板の右端近傍に、前記前底板の先端部を前記被覆化粧板の左端方向に向けて前記前底板を接合し、前記折り畳まれた容器本体ユニットを、前記全面底板の先端部が前記被覆化粧板の左端側になるように前記被覆化粧板上に倒伏させ、これによって前記容器本体ユニットが前記被覆化粧板からはみ出さないように前記被覆化粧板上に保持され、搬送時に、コンパクトな搬送形態になるように構成されることを特徴とする請求項1記載のギフト箱を提供するものである。
【0010】
請求項3に係る発明は、前記搬送形態から、容器として組み立てる時は、前記容器本体ユニットを前記被覆化粧板に対して垂直に立設させ、前記左右前後側板が左右前後側壁を形成するように折り畳み状態から戻し、前記全面床板を前記被覆化粧板と平行になるように前記左右前後側板の内部に挿入して前記容器本体ユニットを組立て、前記被覆化粧板を、前記容器本体ユニットの左側壁、底部、右側壁及び上端開放部を外部から被覆するように折曲してギフト箱として組み立てるように構成されたことを特徴とする請求項2記載のギフト箱を提供するものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、組立前の搬送時に、余分なはみ出し部分がなく、コンパクトな搬送形態になるように構成されたギフト箱を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明のギフト箱の斜視図である。
【図2】(a)本発明の容器本体ユニットの展開状態の平面図である。(b)本発明の容器本体ユニットの展開状態の正面図である。(c)本発明の容器本体ユニットの展開状態の側面図である。
【図3】(a)本発明の容器本体ユニットの組立作業中の正面図である。(b)本発明の容器本体ユニットの組立作業中の平面図である。
【図4】(a)本発明の容器本体ユニットの組立作業中の正面図である。(b)本発明の容器本体ユニットの組立作業中の平面図である。
【図5】(a)本発明の容器本体ユニットの組立作業中の正面図である。(b)本発明の容器本体ユニットの組立作業中の平面図である。
【図6】(a)本発明の容器本体ユニットの組立作業中の正面図である。(b)本発明の容器本体ユニットの組立作業中の平面図である。
【図7】(a)本発明の容器本体ユニットの組立作業中の正面図である。(b)本発明の容器本体ユニットの組立作業中の平面図である。
【図8】(a)本発明の容器本体ユニットの搬送形態の正面図である。(b)本発明の容器本体ユニットの搬送形態の平面図である。(c)本発明の容器本体ユニットの搬送形態の側面図である。
【図9】(a)本発明のギフト箱の搬送形態の正面図である。(b)本発明のギフト箱の搬送形態の側面図である。(c)本発明のギフト箱の搬送形態の平面図である。
【図10】本発明のギフト箱に中仕切りを挿入する例を説明する斜視図である。
【図11】従来例のギフト箱の展開状態の平面図である。
【図12】従来例のギフト箱の搬送形態の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、実施例を示した図面を参照しつつ本発明の実施の形態を説明する。
図1に於いて11は、本発明によるギフト箱を示し、ギフト箱11は、ギフト箱としての容器本体となる容器本体ユニット12と、組立てられた容器本体ユニット12の蓋となると共に、容器本体ユニット12の側周面を被覆する被覆化粧板13とを備えている。
【0014】
図2に示す如く、容器本体ユニット12は、ギフト箱としての容器の左側壁となる左側板14と、左側板14の下端略全長から折曲線Lを介して延設される左底板15と、左側板14の上端略全長から所定間隔離間する2本の折曲線L,Lを介して延設される折り返し左側板16と、左側板14の左端略全長から折曲線Lを介して延設される左側板接合部17と、折り返し左側板16の上端略全長から折曲線Lを介して延設され容器の底板の略全面となる全面床板18と、左側板14の右端略全長から折曲線Lを介して延設され容器の前側壁となる前側板19と、前側板19の下端略全長から折曲線Lを介して延設される前底板20と、前側板19の上端略全長から所定間隔離間する2本の折曲線L,Lを介して延設される折り返し前側板21と、折り返し前側板21の上端略全長から折曲線Lを介して延設される前側板接合部22と、前側板19の右端略全長から折曲線Lを介して延設され、容器の右側壁となる右側板23と、右側板23の下端略全長から折曲線Lを介して延設される右底板24と、右側板23の上端略全長から所定間隔離間する2本の折曲線L,Lを介して延設される折り返し右側板25と、折り返し右側板25の上端略全長から折曲線Lを介して延設される右側板接合部26と、右側板23の右端略全長から折曲線Lを介して延設され容器の後側壁となる後側板27と、後側板27の下端略全長から折曲線Lを介して先端が頂点となるように略三角形状に延設される後底板28と、後側板27の上端略全長から所定間隔離間する2本の折曲線L,Lを介して延設される折り返し後側板29と、折り返し後側板29の上端略全長から折曲線Lを介して延設される後側板接合部30とを具備している。
尚、所定間隔離間する2本の折曲線L,L間の側板は、容器の組立時に於いて容器の所定幅の上縁部を形成する。
又、図2に於いて、Cは、折り返し左右前後側板16,25,21,29に形成された切欠き片であり、前記全面床板18、前後側板接合部22,30、右側板接合部26が折曲線Lにより折曲された時に、切欠き片Cは折曲されず、前記全面床板18、前後側板接合部22,30、右側板接合部26と夫々平行方向を維持し、前記折り返し左右前後側板16,25,21,29を夫々左右前後側板14,23,19,27から前記上縁部の所定幅と同じ間隔に離間させる役目を果たすものである。
【0015】
図9(c)に示す如く、前記被覆化粧板13は、容器本体ユニット12が組み立てられた時、容器本体ユニット12の左側壁、底部、右側壁及び上端開放部を外部から被覆すべく、複数の折曲線Lが刻設されている。
【0016】
次に、ギフト箱11を、搬送に適した搬送形態に形成する手順を説明する。
先ず、図3に示す如く、左右前後底板15,24,20,28を左右前後側板14,23,19,27と直角になるように夫々折曲し、左側板14を矢印の如く前側板19と直角になるように折曲し、後側板27を矢印の如く右側板23と直角になるように折曲して図4に示す形状を作成する。この時、図4に示す如く、右底板24上に後底板28を重ね、重なった部分を接合する。
【0017】
次に、右側板23と後側板27を一体にして、右側板23が前側板19と直角になるように折曲して図5に示す形状を作成する。
そして、図2に示した左側板接合部17と後側板27の右端略全長とを接合して、左右前後側板14,23,19,27により夫々図5に示す容器の左右前後側壁LW,RW,FW,BWを形成し、次に、前記2本の折曲線L,Lにより折り返し前後側板21,29及び折り返し右側板25を折り返して図6に示す如く夫々容器の内側の前後側壁FW,BW及び右側壁RWを形成し、次に、前記2本の折曲線L,Lにより折り返し左側板16を折り返して図7に示す如く容器の内側の左側壁LWを形成し、折曲線Lにより前側板接合部22、右側板接合部26、後側板接合部30を折曲して、前側板接合部22を左底板15、右側板接合部26を右底板24、後側板接合部30を後底板28に夫々重ね、重なった部分を接合し、折曲線Lにより全面床板18を折り返し右側板16と直角になるように折曲し、全面床板18を左底板15に重ねて重なった一部を接合する。
【0018】
次に、図2に示す如く左右底板15,24に夫々斜めに刻設された折曲線L、Lを折曲して左右底板15,24と後底板28を左右前後側壁LW,RW,FW,BWと平行になるように折曲し、且つ、全面床板18を左右前後側壁LW,RW,FW,BWと平行になるように折曲し、同時に、前側板19と右側板23とが平行になるように折り畳み、左側板14と後側板27とを前側板19と右側板23に近づけるように折り畳んで図8に示す如き形状を作成する。
次に、図9(c)に於いて被覆化粧板13上の下から数えて第1折曲線Lと第2折曲線Lの間の被覆化粧板13の右端近傍に、前底板20の先端部を被覆化粧板13の左端方向に向けて前底板20を接合する。
そして、折り畳まれた容器本体ユニット12を、全面底板18の先端部が被覆化粧板13の左端側になるように被覆化粧板13上に倒伏させれば、図9に示す如く、容器本体ユニット12が被覆化粧板13からはみ出さないように保持され、これによって、ギフト箱11はコンパクトな搬送形態になる。
【0019】
次に、前記搬送形態から、容器として組み立てる時は、容器本体ユニット12を被覆化粧板13に対して垂直に立設させ、左右前後側板14,23,19,27が左右前後側壁LW,RW,FW,BWを形成するように折り畳み状態から戻し、全面床板18を被覆化粧板13と平行になるように左右前後側板14,23,19,27の内部に挿入して容器本体ユニット12を組立て、被覆化粧板13を、容器本体ユニット12の左側壁LW、底部、右側壁RW及び上端開放部を外部から被覆するように折曲してギフト箱11として組み立てる。
尚、容器本体ユニット12を組立てた時、前記所定間隔離間する2本の折曲線L,L間の側板が容器本体ユニット12の所定幅の上縁部を形成し、前記切欠き片C,C…が夫々折り返し左右前後側板16,25,21,29と直角方向に向くことにより、折り返し左右前後側板16,25,21,29と左右前後側板14,23,19,27とを、夫々、前記上縁部と同幅に所定間隔離間させた状態に保持する。
【0020】
次に、前記ギフト箱11を、展開した状態から、前記搬送形態とすることなくそのまま組立てる場合には、先ず、図3に示す如く、左右前後底板15,24,20,28を左右前後側板14,23,19,27と直角になるように夫々折曲し、左側板14を矢印の如く前側板19と直角になるように折曲し、後側板27を矢印の如く右側板23と直角になるように折曲して図4に示す形状を作成する。この時、図4に示す如く、右底板24上に後底板28を重ね、重なった部分を接合する。
【0021】
次に、右側板23と後側板27を一体にして、右側板23が前側板19と直角になるように折曲して図5に示す形状を作成する。
そして、図2に示した左側板接合部17と後側板27の右端略全長とを接合して、左右前後側板14,23,19,27により夫々図5に示す容器の左右前後側壁LW,RW,FW,BWを形成し、次に、前記2本の折曲線L,Lにより折り返し前後側板21,29及び折り返し右側板25を折り返して図6に示す如く夫々容器の内側の前後側壁FW,BW及び右側壁RWを形成し、次に、前記2本の折曲線L,Lにより折り返し左側板16を折り返して図7に示す如く容器の内側の左側壁LWを形成し、折曲線Lにより前側板接合部22、右側板接合部26、後側板接合部30を折曲して、前側板接合部22を左底板15、右側板接合部26を右底板24、後側板接合部30を後底板28に夫々重ね、重なった部分を接合し、折曲線Lにより全面床板18を折り返し左側板16と直角になるように折曲し、全面床板18を左底板15に重ねて重なった一部を接合する。
【0022】
次に、図9(c)に於いて被覆化粧板13上の下から数えて第1折曲線Lと第2折曲線Lの間の被覆化粧板13の右端近傍に、前底板20の先端部を被覆化粧板13の左端方向に向けて前底板20を接合する。
【0023】
次に、容器本体ユニット12を被覆化粧板13に対して垂直に立設させて、左右前後側板14,23,19,27に左右前後側壁LW,RW,FW,BWを形成させ、全面床板18を被覆化粧板13と平行になるように左右前後側板14,23,19,27の内部に挿入して容器本体ユニット12を組立て、被覆化粧板13を、容器本体ユニット12の左側壁LW、底部、右側壁RW及び上端開放部を外部から被覆するように折曲してギフト箱11として組み立てる。
【0024】
前記ギフト箱11は組立てて容器本体ユニット12内に種々の物品を収納することができるが、物品によっては容器本体ユニット12内を区画して収納することが望ましい場合も想定される。
図10は、その一例として中仕切り41によって容器本体ユニット12内を2区画に区画する例を示している。この場合には、中仕切り41を容器本体ユニット12内に挿入すれば容器本体ユニット12内が2区画に区画され、例えば区画された左右のスペースに夫々ワイン等を収納することができる。尚、中仕切り41は、2つに区画するものに限定されるものではなく、任意に区画できるように構成しても良い。
【符号の説明】
【0025】
11 ギフト箱
12 容器本体ユニット
13 被覆化粧板
14 左側板
15 左底板
16 折り返し左側板
17 左側板接合部
18 全面床板
19 前側板
20 前底板
21 折り返し前側板
22 前側板接合部
23 右側板
24 右底板
25 折り返し右側板
26 右側板接合部
27 後側板
28 後底板
29 折り返し後側板
30 後側板接合部
LW 左側壁
RW 右側壁
FW 前側壁
BW 後側壁
L 折曲線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器本体となる容器本体ユニットと、組立てられた前記容器本体ユニットの蓋となると共に、前記容器本体ユニットの側周面を被覆する被覆化粧板とを備えたギフト箱に於いて、
前記容器本体ユニットは、展開状態でギフト箱としての容器の左側壁となる左側板と、前記左側板の下端略全長から折曲線を介して延設される左底板と、前記左側板の上端略全長から所定間隔離間する2本の折曲線を介して延設される折り返し左側板と、前記左側板の左端略全長から折曲線を介して延設される左側板接合部と、前記折り返し左側板の上端略全長から折曲線を介して延設され容器の底板の略全面となる全面床板と、前記左側板の右端略全長から折曲線を介して延設され容器の前側壁となる前側板と、前記前側板の下端略全長から折曲線を介して延設される前底板と、前記前側板の上端略全長から所定間隔離間する2本の折曲線を介して延設される折り返し前側板と、前記折り返し前側板の上端略全長から折曲線を介して延設される前側板接合部と、前記前側板の右端略全長から折曲線を介して延設され、容器の右側壁となる右側板と、前記右側板の下端略全長から折曲線を介して延設される右底板と、前記右側板の上端略全長から所定間隔離間する2本の折曲線を介して延設される折り返し右側板と、前記折り返し右側板の上端略全長から折曲線を介して延設される右側板接合部と、前記右側板の右端略全長から折曲線を介して延設され容器の後側壁となる後側板と、前記後側板の下端略全長から折曲線を介して延設される後底板と、前記後側板の上端略全長から所定間隔離間する2本の折曲線を介して延設される折り返し後側板と、前記折り返し後側板の上端略全長から折曲線を介して延設される後側板接合部とを備え、
前記被覆化粧板は、組み立てられた前記容器本体ユニットの左側壁、底部、右側壁及び上端開放部を外部から被覆すべく、複数の折曲線が刻設されていることを特徴とするギフト箱。
【請求項2】
前記左右前後底板を前記左右前後側板と直角になるように夫々折曲し、前記左側板を前記前側板と直角になるように折曲し、前記後側板を前記右側板と直角になるように折曲し、前記右底板上に前記後底板を重ね、重なった部分を接合し、次に、前記右側板と前記後側板を一体にして、前記右側板が前記前側板と直角になるように折曲し、前記左側板接合部と前記後側板の右端略全長とを接合して、前記左右前後側板により夫々容器の左右前後側壁を形成し、次に、前記2本の折曲線により前記折り返し前後側板及び折り返し右側板を折り返して夫々容器の内側の前後側壁及び右側壁を形成し、次に、前記2本の折曲線により前記折り返し左側板を折り返して容器の内側の左側壁を形成し、折曲線により前記前側板接合部、右側板接合部、後側板接合部を折曲して、前記前側板接合部を左底板、前記右側板接合部を右底板、前記後側板接合部を後底板に夫々重ね、重なった部分を接合し、折曲線Lにより前記全面床板を折り返し右側板と直角になるように折曲し、全面床板を左底板に重ねて重なった一部を接合し、前記左右底板に予め夫々斜めに刻設された折曲線を折曲して前記左右底板と後底板を前記左右前後側壁と平行になるように折曲し、且つ、前記全面床板を前記左右前後側壁と平行になるように折曲し、同時に、前記前側板と右側板とが平行になるように折り畳み、前記左側板と後側板とを前記前側板と右側板に近づけるように折り畳み、次に、前記被覆化粧板上の所定の折曲線間の前記被覆化粧板の右端近傍に、前記前底板の先端部を前記被覆化粧板の左端方向に向けて前記前底板を接合し、前記折り畳まれた容器本体ユニットを、前記全面底板の先端部が前記被覆化粧板の左端側になるように前記被覆化粧板上に倒伏させ、これによって前記容器本体ユニットが前記被覆化粧板からはみ出さないように前記被覆化粧板上に保持され、搬送時に、コンパクトな搬送形態になるように構成されることを特徴とする請求項1記載のギフト箱。
【請求項3】
前記搬送形態から、容器として組み立てる時は、前記容器本体ユニットを前記被覆化粧板に対して垂直に立設させ、前記左右前後側板が左右前後側壁を形成するように折り畳み状態から戻し、前記全面床板を前記被覆化粧板と平行になるように前記左右前後側板の内部に挿入して前記容器本体ユニットを組立て、前記被覆化粧板を、前記容器本体ユニットの左側壁、底部、右側壁及び上端開放部を外部から被覆するように折曲してギフト箱として組み立てるように構成されたことを特徴とする請求項2記載のギフト箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−35575(P2013−35575A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−174051(P2011−174051)
【出願日】平成23年8月9日(2011.8.9)
【出願人】(511194795)武田紙器株式会社 (1)
【Fターム(参考)】