説明

クラッシャブル容器

【課題】側板部を上下方向に小型に折畳可能で、しかもシート成形により安価に製作可能なクラッシャブル容器を提供する。
【解決手段】合成樹脂シート材をシート成形してなり、底板部2と、底板部2の外周部から上方へ延びる側板部3とを有し、側板部3の途中部に全周にわたって延びる外折案内突部4と内折案内突部5とを形成するとともに、側板部3に外折案内突部4と内折案内突部5とで区画される3段の単位側板部6を形成し、単位側板部6に周方向に間隔をあけて上下方向に延びる複数の補強突部7を形成し、外折案内突部4を中心にして、その上側に連接される単位側板部6を下側に連接される単位側板部6の外側に重ね合わせるとともに、内折案内突部5を中心にして、その上側に連接される単位側板部6を下側に連接される単位側板部6の外側に重ね合わせて、側板部3を折畳可能に構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、側板部を上下方向に小型に押し潰し可能なクラッシャブル容器に関する。
【背景技術】
【0002】
底板部と、底板部の外周部から上方へ延びる側板部とを有する平面視円形の容器であって、側板部の途中部に全周にわたって延びる、内側へ突出する外折案内突部と、外側へ突出する内折案内突部とを、高さ方向に間隔をあけて交互に形成し、側板部に外折案内突部と内折案内突部とで区画される複数の単位側板部を形成したクラッシャブル容器が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
このクラッシャブル容器では、下側から1段目の外折案内突部を中心に、下側から2段目の単位側板部を、下側から1段目の単位側板部の外側に内外を反転させて折り返して重ね合わせ、下側から1段目の内折案内突部を中心に、下側から3段目の単位側板部を2段目の単位側板部の外側に折り曲げて重ね合わせ、以降上側の単位側板部を外側に同心状に順番に重ね合わせて側板部を折畳可能に構成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−200104号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、前記特許文献1記載のクラッシャブル容器では、側板部と底板部とを別部材で構成し、内折案内突部及び外折案内突部を単位側板部よりも折曲がり易くするため、内折案内突部及び外折案内突部を単位側板部よりも薄肉に構成している。しかし、このように構成すると、シート成形により容器を製作することができず、容器の製作コストが格段に高くなるという問題がある。
【0006】
一方、本出願人は、容器の製作コストを極力安くするため、合成樹脂製のシート材を用いて特許文献1記載のクラッシャブル容器をシート成形により製作した。しかし、単位側板部が折れ曲がってしまい、円滑に容器を折り畳めないという問題があった。特に、容器を平面視正方形や長方形に構成した場合には、側板部のコーナ部を折り畳むことができず、容器を折り畳むことができないという問題があった。
【0007】
本発明の目的は、側板部を上下方向に小型に折畳可能で、しかもシート成形により安価に製作可能なクラッシャブル容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るクラッシャブル容器は、合成樹脂シート材をシート成形してなり、底板部と、底板部の外周部から上方へ延びる側板部とを有する容器であって、前記側板部の途中部に全周にわたって延びる外折案内突部と内折案内突部とを、高さ方向に間隔をあけて下側から順番に交互に1乃至複数組形成するとともに、前記側板部に外折案内突部と内折案内突部とで区画される3段以上の奇数段の単位側板部を形成し、前記単位側板部に周方向に間隔をあけて上下方向に延びる複数の補強突部を形成し、前記外折案内突部を中心にして、その上側に連接される単位側板部を、内外を反転させて、該外折案内突部の下側に連接される単位側板部の外側に重ね合わせるとともに、前記内折案内突部を中心にして、その上側に連接される単位側板部を折り曲げて、該内折案内突部の下側に連接される単位側板部の外側に重ね合わせて、前記側板部を折畳可能に構成したものである。
【0009】
このクラッシャブル容器では、側板部を底板部の外周部から上方へ延ばした使用姿勢と、外折案内突部を中心にして、その上側に連接される単位側板部を、内外を反転させて、該外折案内突部の下側に連接される単位側板部の外側に重ね合わせるとともに、内折案内突部を中心にして、その上側に連接される単位側板部を折り曲げて、該内折案内突部の下側に連接される単位側板部の外側に重ね合わせて、側板部を折り畳んだ折畳姿勢とに切替えることができるので、クラッシャブル容器を使い捨てとする場合には、廃棄物の減容化が可能となり、クラッシャブル容器を繰り返し使用する場合には、容器の収納スペースを小さくできる。また、合成樹脂シートからなるシート成形によりクラッシャブル容器を製作するので、クラッシャブル容器の製作コストを安くできるとともに、単位側板部に補強突部を設けることで、単位側板部の強度剛性を高めて、外折案内突部を中心にその上側の単位側板部を綺麗に折り返して反転させたり、内折案内突部を中心にその上側の単位側板部を綺麗に折り曲げたりすることが可能となり、容器を容易に且つ綺麗に折り畳むことができる。しかも、補強突部を設けることで、側板部の強度剛性が高められるので、側板部の強度剛性を十分に確保しつつ、容器の肉厚を薄く設定して、容器の製作コストを安くできる。
【0010】
前記容器を平面視方形状に構成し、前記補強突部を単位側板部の4つのコーナ部に直列状に設けることが好ましい実施の形態である。平面視方形状の容器においては、コーナ部が折り畳み難くなるが、コーナ部に直列状に補強突部を形成すると、奇数段目の単位側板部においては、その上側の単位側板部を外折案内突部を中心に反転させるときに作用する下方への荷重を該補強突部で受け止めることが可能となり、また偶数段目の単位側板部においては、その下側の外折案内突部を中心に該単位側板部を反転させるときにおける撓みを補強突部の幅が拡縮することで吸収できるので、側板部を円滑に折り畳むことが可能となる。
【0011】
また、容器を平面視方形状に構成する場合には、前記単位側板部の4つのコーナ部を略平坦に構成し、前記補強突部を単位側板部の4つのコーナ部の少なくとも両側部にそれぞれ形成することが好ましい実施の形態である。このようにコーナ部を略平坦に構成すると、外折案内突部や内折案内突部を中心とした単位側板部の折り返しや折り曲げが容易になるので好ましい。
【0012】
前記単位側板部の4つのコーナ部を略平坦に構成し、折り畳むときに内外を反転させる偶数段目の単位側板部における、コーナ部の2つの対角の一方に沿って案内突部を形成することが好ましい実施の形態である。このように構成すると、偶数段目の単位側板部を反転させるときにおけるコーナ部の撓みを、案内突部の幅が拡縮することで吸収できるので、該単位側板部を容易に反転させることが可能となる。
【0013】
偶数段目の単位側板部の鉛直方向に対する傾斜角度を、奇数段目の単位側板部の鉛直方向に対する傾斜角度よりも大きく設定することが好ましい実施の形態である。本発明では下側から偶数段目の単位側板部を反転させて、側板部を折り畳むことになるが、偶数段目の単位側板部の鉛直方向に対する傾斜角度を、奇数段目の単位側板部の鉛直方向に対する傾斜角度よりも大きく設定すると、偶数段目の単位側板部が反転し易くなって、容器の折り畳みがより一層容易且つ円滑に行える。
【0014】
前記最上段の単位側板部の上端部に側方へ延びるフランジ部を全周にわたって環状に形成し、該フランジ部の幅方向の途中部に上方へ突出する上部突部を全周にわたって形成することが好ましい実施の形態である。容器を折り畳む際には、最上段の単位側板部を下側へ押し操作して折り畳むことになるが、本発明のように構成すると、フランジ部及び上部突部により、最上段の単位側板部が補強されるので、最上段の単位側板部が変形することによる押し操作力の抜けを防止して、偶数段目の単位側板部に対して効率的に押し操作力を作用させることが可能となり、容器の折り畳みがより一層容易且つ円滑に行える。
【0015】
前記単位側板部を長さ方向に間隔をあけて幅方向に配置した段差部により、前記容器の内外へ交互に突出する複数の平坦な構成面に区画することが好ましい実施の形態である。このように構成すると、各段の単位側板部が補強されるので、各段の単位側板部が変形することによる押し操作力の抜けを防止して、偶数段目の単位側板部に対して効率的に押し操作力を作用させることが可能となり、容器の折り畳みがより一層容易且つ円滑に行える。
【0016】
単位側板部を複数の構成面に区画する場合には、前記構成面を等脚台形に形成し、前記等脚台形の上下が交互に反転するように、前記構成面を連設して前記単位側板部を構成することが好ましい実施の形態である。このように構成すると、単位側板部の上下方向への荷重に対する強度を高めて、折り畳むときにおける押し操作力を下側の単位側板部に効率的に伝達することが可能となり、容器の折り畳みがより一層容易且つ円滑に行える。
【0017】
前記外折案内突部及び内折案内突部が外側へ向けて突出する断面円弧状の突部からなることが好ましい実施の形態である。このような構成の案内部は容易に成形でき、しかも円弧の直径を変更することで、案内突部の折れ曲がり易さを容易に調整できる。外折案内突部及び/又は内折案内突部は、内側へ向けて突出する断面円弧状の突部で構成することも可能であるが、試作した結果、外折案内突部及び内折案内突部を外側へ向けて突出する断面円弧状の突部で構成すると、最も円滑に容器を折り畳むことができたので、このように構成することが好ましい。
【0018】
前記補強突部を、最上段の単位側板部を除く各段の単位側板部に形成することができる。前記補強突部は、全ての単位側板部に形成することも可能であるが、最上段の単位側板部にはフランジ部を形成してその強度が高められるとともに、シート成形にて容器を製作するので、他の単位側板部よりも厚肉になって、強度剛性が高くなるので、補強突部を省略することができる。
【0019】
前記補強突部の突出方向を、前記側板部を折り畳んだ状態で、隣接する単位側板部の補強突部同士が干渉しない方向に設定することが好ましい実施の形態である。このように構成することで、隣接する単位側板部をできるだけ隙間なく折り畳むことができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明に係るクラッシャブル容器によれば、側板部を底板部の外周部から上方へ延ばした使用姿勢と、単位側板部を同心状に内外に重ね合わせた折畳姿勢とに切替えることができるので、クラッシャブル容器を使い捨てとする場合には、廃棄物の減容化が可能となり、クラッシャブル容器を繰り返し使用する場合には、容器の収納スペースを小さくできる。また、合成樹脂シートからなるシート成形によりクラッシャブル容器を製作するので、クラッシャブル容器の製作コストを安くできるとともに、単位側板部に補強突部を設けることで、単位側板部の強度剛性を高めて、外折案内突部を中心にその上側の単位側板部を綺麗に折り返して反転させたり、内折案内突部を中心にその上側の単位側板部を綺麗に折り曲げたりすることが可能となり、容器を容易に且つ綺麗に折り畳むことができる。しかも、補強突部を設けることで、側板部の強度剛性が高められるので、側板部の強度剛性を十分に確保しつつ、容器の肉厚を薄く設定して、容器の製作コストを安くできる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】クラッシャブル容器の斜視図
【図2】クラッシャブル容器の平面図
【図3】図2のIII-III線断面図
【図4】図3の要部拡大図
【図5】クラッシャブル容器の折畳状態での縦断面図
【図6】図1のVI-VI線断面図
【図7】図1のVII-VII線断面図
【図8】他の構成のクラッシャブル容器の図4相当図
【図9】同クラッシャブル容器の折畳状態での縦断面図
【図10】他の構成のクラッシャブル容器の平面図
【図11】図10のXI-XI線断面図
【図12】図11の要部拡大図
【図13】同クラッシャブル容器の折畳状態での縦断面図
【図14】図11のXIV-XIV線断面図
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
先ず、クラッシャブル容器の基本構成について説明する。
図1〜図14に示すように、クラッシャブル容器1は、底板部2と、底板部2の外周部から上方へ延びる側板部3とを有し、合成樹脂シート材をシート成形してなり、側板部3の高さ方向の途中部に全周にわたって延びる外折案内突部4と内折案内突部5とを、高さ方向に間隔をあけて下側から順番に交互に形成するとともに、側板部3に外折案内突部4と内折案内突部5とで区画される1乃至複数段の単位側板部6を形成し、単位側板部6に周方向に間隔をあけて上下方向に延びる複数の補強突部7を形成したものである。
【0023】
クラッシャブル容器1は、蓋部材を備えさせないで、押し潰し可能なトレーとして用いることもできるし、開閉蓋を備えさせて蓋付きの容器を構成することもできる。また、平面視長方形状に構成することもできるし、正方形や六角形などの多角形状や、円形や楕円形など、任意の平面形状に構成することも可能である。
【0024】
クラッシャブル容器1の素材としては、例えばポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂や、塩化ビニル樹脂や、ポリスチレン樹脂などの軟質樹脂を好適に採用でき、該軟質樹脂からなるシート体をシート成形することによって所望形状に製作できる。シート成形としては、真空成形や真空圧空成形などの周知の成形技術を採用できる。
【0025】
クラッシャブル容器1の底板部2には下側へ向けて突出する断面半円状の複数の下部補強部8が略格子状に設けられ、この下部補強部8により曲げや反りなどに対する底板部2の強度剛性が高められて、内容物を安定性良く収容できるように構成されている。ただし、この下部補強部8は、任意の形状に配置することができるし、省略することも可能である。
【0026】
クラッシャブル容器1の側板部3の高さ方向の途中部には、内側へ突出する断面円弧状の突部からなる外折案内突部4と、外側へ突出する断面円弧状の突部からなる内折案内突部5とが下側から順番に上下に間隔をあけて全周にわたって形成され、側板部3には外折案内突部4と内折案内突部5とで区画された略同じ幅の環状の複数段の単位側板部6が形成されている。最も上側の単位側板部6の上端部には外方へ延びる断面クランク状の補強フランジ9が全周にわたって形成され、この補強フランジ9によりクラッシャブル容器1の上端開口部が補強されて、クラッシャブル容器1の開口部が保形されている。ただし、外折案内突部4を外側へ突出する突部で構成したり、内折案内突部を内側へ突出する突部で構成したりすることも可能である。また、外折案内突部4と内折案内突部5とは、断面円弧状以外の断面V形状や断面コ字状に形成することも可能である。更に、各段の単位側板部6の幅は異なる幅に設定することも可能であるが、略同じに設定することで、側板部3を上下方向に小型に折り畳むことができるので好ましい。
【0027】
クラッシャブル容器1は、図4、図8、図12に示すように、側板部3を底板部2の外周部から上方へ延ばした使用姿勢と、図5、図9、図13に示すように、外折案内突部4を中心にして、その上側に連接される偶数段目の単位側板部6を、内外を反転させて、該外折案内突部4の下側に連接される奇数段目の単位側板部6の外側に重ね合わせるとともに、内折案内突部5を中心にして、その上側に連接される奇数段目の単位側板部6を折り曲げて、該内折案内突部5の下側に連接される偶数段目の単位側板部6の外側に重ね合わせた、折畳姿勢とに姿勢切替え可能に構成されている。
【0028】
偶数段目の単位側板部6の鉛直方向に対する傾斜角度θ2は、奇数段目の単位側板部6の鉛直方向に対する傾斜角度θ1よりも大きい角度に設定されている。このように構成することで、偶数段目の単位側板部6を、前述のように奇数段目の単位側板部6の外側に内外を反転させて折り返して重ね合わせたときに、容易に反転できるように構成されている。
【0029】
側板部3を構成する複数段の単位側板部6には周方向に間隔をあけて上下方向に延びる複数の補強突部7がそれぞれ形成されている。補強突部7の突出方向は、側板部3を折り畳んだ状態で、隣接する単位側板部6の補強突部7同士が干渉しない方向に設定されている。補強突部7の横断面形状は、円弧形状に構成することが好ましいが、V字状やコ字状に形成することも可能である。上下に隣接する単位側板部6の補強突部7は、周方向にずらした位置に設けることも可能であるが、上下に連接するように、周方向の同じ位置に設けることが好ましい。補強突部7の突出高さは、外折案内突部4及び内折案内突部5の高さと同じに或いはそれよりも低く設定され、外折案内突部4及び内折案内突部5を中心とした単位側板部6の反転や折り曲げが容易にできるように構成されている。
【0030】
クラッシャブル容器1を平面視円形や楕円形に構成する場合には、単位側板部6の周方向に間隔をあけて複数の補強突部7を形成し、単位側板部6を補強することになる。また、クラッシャブル容器1を方形状に形成する場合には、単位側板部6の各辺の途中部に補強突部7を形成することも好ましいが、少なくともコーナ部10に補強突部7を形成することで、補強突部7によりコーナ部10の強度を高め、しかも補強突部7の幅が拡縮することで、単位側板部6を折り畳んだときにおける撓みを吸収して、側板部3を容易に且つ綺麗に折り畳むことができるので好ましい。なお、最上段の単位側板部6は、クラッシャブル容器1をシート成形により成形するので、他の単位側板部6よりも厚肉になり、しかも補強フランジ9で補強されるので、補強突部7を省略することが可能である。
【0031】
このクラッシャブル容器1では、これを合成樹脂シートからなるシート成形品で構成しているので、クラッシャブル容器1を安価に製作できる。しかも、単位側板部6に補強突部7を設けるという簡単な構成で、単位側板部6の強度剛性を高めて、軟質なシート成形品で構成しつつ、単位側板部6を綺麗に折り返して反転可能となし、クラッシャブル容器1を容易に且つ綺麗に折り畳むことができ、クラッシャブル容器1を使い捨てとする場合には、廃棄物の減容化が可能となり、クラッシャブル容器1を繰り返し使用する場合には、容器の収納スペースを小さくできる。
【実施例1】
【0032】
次に、実施例1のクラッシャブル容器の構成について説明する。
図1〜図7のクラッシャブル容器1Aは、底板部2Aと、底板部2Aの外周部から上方へ延びる側板部3Aとを有し、合成樹脂シート材をシート成形して、平面視長方形状に成形したものである。
【0033】
クラッシャブル容器1Aの底板部2Aには下側へ向けて突出する断面半円状の複数の下部補強部8Aが略格子状に設けられている。クラッシャブル容器1Aの側板部3Aの高さ方向の途中部には、内側へ突出する断面円弧状の突部からなる外折案内突部4Aと、外側へ突出する断面円弧状の突部からなる内折案内突部5Aとが上下に間隔をあけて全周にわたって形成され、側板部3Aには外折案内突部4Aと内折案内突部5Aとで区画された略同じ幅の環状の3段の単位側板部6Aが形成されている。
【0034】
このクラッシャブル容器1Aでは、側板部3Aを底板部2Aの外周部から上方へ延ばした図4に示す使用姿勢と、補強フランジ9Aを下側へ押し下げることで、外折案内突部4Aを中心に2段目の単位側板部6Aを1段目の単位側板部6Aの外側に内外を反転させて折り返して重ね合わせ、内折案内突部5Aを中心に3段目の単位側板部6Aを2段目の単位側板部6Aの外側に折り曲げて重ね合わせた、図5に示す折畳姿勢とに姿勢切替え可能に構成されている。
【0035】
鉛直方向に対する2段目の単位側板部6Aの傾斜角度θ2は、1段目の単位側板部6Aの傾斜角度θ1よりも大きい角度に設定され、3段目の単位側板部6Aの傾斜角度は傾斜角度θ1と略同じに設定されている。このように2段目の単位側板部6Aの傾斜角度θ2を大きく設定することで、2段目の単位側板部6Aを容易に反転できるように構成されている。傾斜角度θ1は、0°〜10°、好ましくは3°〜7°に設定でき、傾斜角度θ2は、15°〜35°、好ましくは20°〜30°に設定できる。
【0036】
各単位側板部6Aの4つのコーナ部10Aは略平坦に構成され、1段目の単位側板部6Aの4つのコーナ部の両側部には上下方向に延びる断面円弧状の補強突部7Aが内側へ向けて突出状にそれぞれ形成され、2段目の単位側板部6Aの4つのコーナ部10Aの両側部には上下方向に延びる断面円弧状の補強突部7Aが外側へ向けて突出状にそれぞれ形成され、上下の補強突部7Aは直列状に連接されている。
【0037】
ただし、コーナ部10Aに設ける補強突部7Aの個数は任意に設定可能である。また、補強突部7Aは、コーナ部10Aにのみ設けることもできるが、隣接するコーナ部10A間に間隔をあけて形成することもできる。更に、補強突部7Aの突出方向は、側板部3Aを折り畳んだ状態で、隣接する単位側板部6Aの補強突部7A同士が干渉しない方向であれば任意の方向に設定できる。例えば、1段目の単位側板部6Aの補強突部7Aを内側へ向けて突出させる場合には、2段目の単位側板部6Aの補強突部7Aは内側又は外側へ向けて突出させることができ、1段目の単位側板部6Aの補強突部7Aを外側へ向けて突出させる場合には、2段目の単位側板部6Aの補強突部7Aは内側へ向けて突出させることになる。更にまた、1段目及び2段目の単位側板部6Aと同様に、3段目の単位側板部6Aにも補強突部7Aを形成することが可能であるが、補強フランジ9Aにより十分な強度剛性が確保されるので本実施例では省略した。
【0038】
このように単位側板部6Aの4つのコーナ部10Aの両側に補強突部7Aを設けることで、コーナ部10Aにおける単位側板部6Aの強度剛性が高められ、しかも補強突部7Aの幅が拡縮することで、単位側板部6Aを折り畳んだときにおける撓みを吸収して、単位側板部6Aを容易に且つ綺麗に反転させたり折り曲げたりして、側板部3Aを折り畳むことができる。また、隣接する補強突部7A間における単位側板部6Aのコーナ部10Aを略平坦に構成しているので、コーナ部10Aの反転が一層容易になり、単位側板部6Aを一層綺麗に且つ円滑に反転させることができる。
【0039】
このクラッシャブル容器1Aでは、これを合成樹脂シートからなるシート成形品で構成しているので、クラッシャブル容器1Aを安価に製作できる。しかも、単位側板部6Aのコーナ部10Aの両側に補強突部7Aを設けるという簡単な構成で、単位側板部6Aのコーナ部10Aの強度剛性を高めて、軟質なシート成形品で構成しつつ、単位側板部6Aを綺麗に折り返して反転可能となし、図5に図示の折畳姿勢にクラッシャブル容器1Aを容易に且つ綺麗に折り畳むことができ、クラッシャブル容器1Aを使い捨てとする場合には、廃棄物の減容化が可能となり、クラッシャブル容器1Aを繰り返し使用する場合には、容器の収納スペースを小さくできる。
【実施例2】
【0040】
図8、図9に示すクラッシャブル容器1Bは、底板部2Bと、底板部2Bの外周部から上方へ延びる側板部3Bとを有し、合成樹脂シート材をシート成形して、平面視長方形状に成形したものである。
【0041】
クラッシャブル容器1Bの底板部2Bには下側へ向けて突出する断面半円状の複数の下部補強部8Bが略格子状に設けられている。クラッシャブル容器1Bの側板部3Bの高さ方向の途中部には、内側へ突出する断面円弧状の突部からなる外折案内突部4Bと、外側へ突出する断面円弧状の突部からなる内折案内突部5Bとが上下に間隔をあけて全周にわたって下側から交互に2組形成され、側板部3Bには外折案内突部4Bと内折案内突部5Bとで区画された略同じ幅の環状の5段の単位側板部6Bが形成されている。
【0042】
このクラッシャブル容器1Bでは、側板部3Bを底板部2Bの外周部から上方へ延ばした図8に示す使用姿勢と、補強フランジ9Bを下側へ押し下げることで、外折案内突部4Bを中心に2段目及び4段目の単位側板部6Bを1段目及び3段目の単位側板部6Bの外側に内外を反転させてそれぞれ折り返して重ね合わせ、内折案内突部5Bを介して3段目及び5段目の単位側板部6Bを2段目及び4段目の単位側板部6Bの外側にそれぞれ折り曲げて重ね合わせた、図9に示す折畳姿勢とに姿勢切替え可能に構成されている。
【0043】
鉛直方向に対する奇数段目の単位側板部6Bの傾斜角度θ1はそれぞれ略同じに設定され、鉛直方向に対する偶数段目の単位側板部6Bの傾斜角度θ2はそれぞれ略同じに設定され、傾斜角度θ2は傾斜角度θ1よりも大きい角度に設定されている。このように偶数段目の単位側板部6Bの傾斜角度θ2を大きく設定することで、偶数段目の単位側板部6Bを容易に反転できるように構成されている。傾斜角度θ1は、0°〜15°、好ましくは5°〜10°に設定でき、傾斜角度θ2は、20°〜50°、好ましくは30°〜40°に設定できる。
【0044】
各単位側板部6の4つのコーナ部10Bは略平坦に構成され、1段目の単位側板部6Bの4つのコーナ部10Bの両側部には上下方向に延びる断面円弧状の補強突部7Bが内側へ向けて突出状にそれぞれ形成され、2段目の単位側板部6Bの4つのコーナ部の両側部には上下方向に延びる断面円弧状の補強突部7Bが外側へ向けて突出状にそれぞれ形成され、3段目の単位側板部6Bの4つのコーナ部10Bの両側部には上下方向に延びる断面円弧状の補強突部7Bが内側へ向けて突出状にそれぞれ形成され、4段目の単位側板部6Bの4つのコーナ部の両側部には上下方向に延びる断面円弧状の補強突部7Bが外側へ向けて突出状にそれぞれ形成され、上下の補強突部7Bは直列状に連接されている。なお、補強突部7Bの形状や個数や突出方向や配設位置等は、前記実施例1の補強突部7Bと同様に構成できる。また、1段目〜4段目の単位側板部6Bと同様に、5段目の単位側板部6Bにも補強突部7Bを形成することが可能であるが、補強フランジ9Bにより十分な強度剛性が確保されるので本実施例では省略した。
【0045】
このクラッシャブル容器1Bでは、前記実施例1と同様に、これを合成樹脂シートからなるシート成形品で構成しているので、クラッシャブル容器1Bを安価に製作できる。しかも、単位側板部6Bのコーナ部10Bの両側に補強突部7Bを設けるという簡単な構成で、単位側板部6Bのコーナ部10Bの強度剛性を高めて、軟質なシート成形品で構成しつつ、単位側板部6Bを綺麗に折り返して反転可能となし、図9に図示の折畳姿勢にクラッシャブル容器1Bを容易に且つ綺麗に折り畳むことができ、クラッシャブル容器1Bを使い捨てとする場合には、廃棄物の減容化が可能となり、クラッシャブル容器1Bを繰り返し使用する場合には、容器の収納スペースを小さくできる。
【実施例3】
【0046】
次に、実施例3のクラッシャブル容器の構成について説明する。
図10〜図14のクラッシャブル容器1Cは、底板部2Cと、底板部2Cの外周部から上方へ延びる側板部3Cとを有し、合成樹脂シート材をシート成形して、平面視長方形状に成形したものである。
【0047】
クラッシャブル容器1Cの底板部2Cには下側へ向けて突出する断面半円状の複数の下部補強部8Cが略格子状に設けられている。クラッシャブル容器1Cの側板部3Cの高さ方向の途中部には、外側へ突出する断面円弧状の突部からなる外折案内突部4Cと、外側へ突出する断面円弧状の突部からなる内折案内突部5Cとが上下に間隔をあけて全周にわたって形成され、側板部3Cには外折案内突部4Cと内折案内突部5Cとで区画された略同じ幅の環状の3段の単位側板部6Cが形成されている。
【0048】
最上段(3段目)の単位側板部6Cの上端部には外方へ延びる断面クランク状の補強フランジ9Cが全周にわたって形成され、この補強フランジ9Cの上面の幅方向の途中部には上方へ突出する上部突部11が全周にわたって形成され、補強フランジ9C及び上部突部11により、最上段の単位側板部6Cが補強される。このため、最上段の単位側板部6Cを下側へ押し操作して、容器1Cを折り畳むときに、最上段の単位側板部6Cが変形することによる押し操作力の抜けを防止して、偶数段目の単位側板部6Cに対して効率的に押し操作力を作用させることが可能となり、容器1Cの折り畳み操作が容易且つ円滑に行えることになる。
【0049】
2段目と3段目の単位側板部6Cには長さ方向に間隔をあけて幅方向に斜めに延びる段差部12が形成され、この段差部12により該単位側板部6Cは容器1Cの内外へ交互に突出する複数の平坦な構成面13に区画されている。構成面13は等脚台形に形成され、2段目と3段目の単位側板部6Cは、等脚台形の上下が交互に反転するように、構成面13を連設して形成されている。また、側板部3Cの同じ周方向位置における、2段目の単位側板部6Cの構成面13と、3段目の単位側板部6Cの構成面13とは、等脚台形の上下が反転するように配置されている。このように2段目と3段目の単位側板部6Cを容器1Cの内外へ突出する構成面13で構成すると、単位側板部の上下方向への荷重に対する強度を高めて、折り畳むときにおける押し操作力を下側の単位側板部に効率的に伝達することが可能となり、容器1Cの折り畳み操作がより一層容易に且つ円滑に行える。また、構成面13を等脚台形で構成することで、折り畳むときにおける押し操作力を下側の単位側板部6Cにより一層効率的に伝達することが可能になるとともに、デザイン的にも優れた物となる。ただし、構成面13は正方形や長方形などに形成することも可能である。
【0050】
このクラッシャブル容器1Cでは、側板部3Cを底板部2Cの外周部から上方へ延ばした図12に示す使用姿勢と、補強フランジ9Cを下側へ押し下げることで、外折案内突部4Cを中心に2段目の単位側板部6Cを1段目の単位側板部6Cの外側に内外を反転させて折り返して重ね合わせ、内折案内突部5Cを中心に3段目の単位側板部6Cを2段目の単位側板部6Cの外側に折り曲げて重ね合わせた、図13に示す折畳姿勢とに姿勢切替え可能に構成されている。
【0051】
鉛直方向に対する2段目の単位側板部6Cの傾斜角度θ2は、1段目の単位側板部6Cの傾斜角度θ1よりも大きい角度に設定され、3段目の単位側板部6Cの傾斜角度は傾斜角度θ1と略同じに設定されている。このように2段目の単位側板部6Cの傾斜角度θ2を大きく設定することで、2段目の単位側板部6Cを容易に反転できるように構成されている。傾斜角度θ1は、0°〜10°、好ましくは3°〜7°に設定でき、傾斜角度θ2は、10°〜90°、好ましくは30°〜45°に設定できる。
【0052】
各単位側板部6Cの4つのコーナ部10Cは略平坦に構成され、1段目の単位側板部6Cの4つのコーナ部10Cの両側部には上下方向に延びる断面円弧状の補強突部7Cが内側へ向けて突出状にそれぞれ形成され、2段目の単位側板部6Cの4つのコーナ部10Cの両側部には上下方向に延びる断面円弧状の補強突部7Cが外側へ向けて突出状にそれぞれ形成され、上下の補強突部7Cは直列状に連接されている。また、2段目の単位側板部6Cの4つのコーナ部10Cには対角線の一方に沿って断面円弧状の案内突部14が外側へ向けて突出状に形成されている。
【0053】
ただし、コーナ部10Cに設ける補強突部7Cの個数は任意に設定可能である。また、補強突部7Cは、コーナ部10Cにのみ設けることもできるが、隣接するコーナ部10C間に間隔をあけて形成することもできる。更に、1段目及び2段目の単位側板部6Cと同様に、3段目の単位側板部6Cにも補強突部7Cを形成することも可能であるが、補強フランジ9Cにより十分な強度剛性が確保されるので本実施例では省略した。案内突部14の突出方向は、外側に突出させたが、内側へ突出させることも可能である。また、案内突部14は、コーナ部10Cの2本の対角線に沿って2本形成することも可能である。
【0054】
このように単位側板部6Cの4つのコーナ部10Cの両側に補強突部7Cを設けることで、コーナ部10Cにおける単位側板部6Cの強度剛性が高められ、しかも補強突部7Cの幅が拡縮することで、単位側板部6Cを折り畳むときにおける撓みを吸収して、単位側板部6Cを容易に且つ綺麗に反転させたり折り曲げたりして、側板部3Cを折り畳むことができる。また、隣接する補強突部7C間における単位側板部6Cのコーナ部10Cを略平坦に構成しているので、コーナ部10Cの反転が一層容易になり、単位側板部6Cを一層綺麗に且つ円滑に反転させることができる。更に、折り返される偶数段目の単位側板10Cのコーナ部10Cに案内突部14を形成しているので、偶数段目の単位側板部10Cを反転させるときにおけるコーナ部10Cの撓みが、案内突部14の幅が拡縮することにより吸収されるので、単位側板部10Cを容易に反転させることが可能となる。
【0055】
このクラッシャブル容器1Cでは、これを合成樹脂シートからなるシート成形品で構成しているので、クラッシャブル容器1Cを安価に製作できる。しかも、単位側板部6Cのコーナ部10Cの両側に補強突部7Cを設けるという簡単な構成で、単位側板部6Cのコーナ部10Cの強度剛性を高めることができ、また反転させる偶数段目の単位側板部6Cのコーナ部10Cに案内突部14を設けることにより、該単位側板部6Cを折り返すときにおけるコーナ部10Cの撓みを、案内突部14の幅が拡縮することで吸収されるので、容器1Cを軟質なシート成形品で構成しつつ、単位側板部6Cを綺麗に折り返して反転可能となし、図13に図示の折畳姿勢にクラッシャブル容器1Cを容易に且つ綺麗に折り畳むことができる。更に、クラッシャブル容器1Cを使い捨てとする場合には、廃棄物の減容化が可能となり、クラッシャブル容器1Cを繰り返し使用する場合には、容器1Cの収納スペースを小さくできる。また、補強フランジ9C及び上部突部11を設けて、最上段の単位側板部6Cの強度剛性が高められ、折り畳み時における操作力が、折り返される2段目の単位操作部に効率的に伝達され、しかも2段目と3段目の単位側板部6Cを複数の構成面13で構成することで、単位側板部6Cの上下方向への荷重に対する強度を高めて、折り畳むときにおける押し操作力を下側の単位側板部6Cに効率的に伝達することが可能となり、容器1Cの折り畳みがより一層容易且つ円滑に行える。
【0056】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において構成を変更し得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0057】
1 クラッシャブル容器 2 底板部
3 側板部 4 外折案内突部
5 内折案内突部 6 単位側板部
7 補強突部 8 下部補強部
9 補強フランジ 10 コーナ部
1A クラッシャブル容器 2A 底板部
3A 側板部 4A 外折案内突部
5A 内折案内突部 6A 単位側板部
7A 補強突部 8A 下部補強部
9A 補強フランジ 10A コーナ部
1B クラッシャブル容器 2B 底板部
3B 側板部 4B 外折案内突部
5B 内折案内突部 6B 単位側板部
7B 補強突部 8B 下部補強部
9B 補強フランジ 10B コーナ部
1C クラッシャブル容器 2C 底板部
3C 側板部 4C 外折案内突部
5C 内折案内突部 6C 単位側板部
7C 補強突部 8C 下部補強部
9C 補強フランジ 10C コーナ部
11 上部突部 12 段差部
13 構成面 14 案内突部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
合成樹脂シート材をシート成形してなり、底板部と、底板部の外周部から上方へ延びる側板部とを有する容器であって、
前記側板部の途中部に全周にわたって延びる外折案内突部と内折案内突部とを、高さ方向に間隔をあけて下側から順番に交互に1乃至複数組形成するとともに、前記側板部に外折案内突部と内折案内突部とで区画される3段以上の奇数段の単位側板部を形成し、
前記単位側板部に周方向に間隔をあけて上下方向に延びる複数の補強突部を形成し、
前記外折案内突部を中心にして、その上側に連接される単位側板部を、内外を反転させて、該外折案内突部の下側に連接される単位側板部の外側に重ね合わせるとともに、前記内折案内突部を中心にして、その上側に連接される単位側板部を折り曲げて、該内折案内突部の下側に連接される単位側板部の外側に重ね合わせて、前記側板部を折畳可能に構成した、
ことを特徴とするクラッシャブル容器。
【請求項2】
前記容器を平面視方形状に構成し、前記補強突部を単位側板部の4つのコーナ部に直列状に設けた請求項1記載のクラッシャブル容器。
【請求項3】
前記単位側板部の4つのコーナ部を略平坦に構成し、前記補強突部を単位側板部の4つのコーナ部の少なくとも両側部にそれぞれ形成した請求項2記載のクラッシャブル容器。
【請求項4】
前記単位側板部の4つのコーナ部を略平坦に構成し、折り畳むときに内外を反転させる偶数段目の単位側板部における、コーナ部の2つの対角の一方に沿って案内突部を形成した請求項2又は3記載のクラッシャブル容器。
【請求項5】
偶数段目の単位側板部の鉛直方向に対する傾斜角度を、奇数段目の単位側板部の鉛直方向に対する傾斜角度よりも大きく設定した請求項1〜4のいずれか1項記載のクラッシャブル容器。
【請求項6】
前記最上段の単位側板部の上端部に側方へ延びるフランジ部を全周にわたって環状に形成し、該フランジ部の幅方向の途中部に上方へ突出する上部突部を全周にわたって形成した請求項1〜5のいずれか1項記載のクラッシャブル容器。
【請求項7】
前記単位側板部を長さ方向に間隔をあけて幅方向に配置した段差部により、前記容器の内外へ交互に突出する複数の平坦な構成面に区画した請求項1〜6のいずれか1項記載のクラッシャブル容器。
【請求項8】
前記構成面を等脚台形に形成し、前記等脚台形の上下が交互に反転するように、前記構成面を連設して前記単位側板部を構成した請求項1〜7のいずれか1項記載のクラッシャブル容器。
【請求項9】
前記外折案内突部及び内折案内突部が外側へ向けて突出する断面円弧状の突部からなる請求項1〜8のいずれか1項記載のクラッシャブル容器。
【請求項10】
前記補強突部を、最上段の単位側板部を除く各段の単位側板部に形成した請求項1〜9のいずれか1項記載のクラッシャブル容器。
【請求項11】
前記補強突部の突出方向を、前記側板部を折り畳んだ状態で、隣接する単位側板部の補強突部同士が干渉しない方向に設定した請求項1〜10のいずれか1項記載のクラッシャブル容器。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−229055(P2012−229055A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−91869(P2012−91869)
【出願日】平成24年4月13日(2012.4.13)
【出願人】(591147498)株式会社柏木モールド (10)
【Fターム(参考)】