説明

クランプ装置並びに該クランプ装置で使用するための弾性的なクランプエレメント

【課題】できるだけ簡単な構造により、高いクランプ力もしくは保持モーメントを得ることができるような、クランプ装置若しくはクランプ装置で使用するためのクランプエレメントを提供する。
【解決手段】クランプエレメント4が、クランプしたいスピンドル3を取り囲む内円筒5と、内円筒に対して同心的に配置された外円筒6と、内円筒と外円筒とを結合するダイアフラム7とを有しており、ほぼポット状に形成されていて、クランプエレメントに力を負荷することによりダイアフラムの湾曲が変更され、この変更により、スピンドルと内円筒のクランプ区分8との間隔又は、スピンドルと外円筒のクランプ区分9との間隔又はダイアフラムのクランプ区分22との間隔が変化し、これにより、クランプエレメントに力を負荷することにより、スピンドルがクランプエレメントによってクランプされる、又はスピンドルのクランプが解除される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クランプ装置であって、ケーシングと、該ケーシング内に回転可能に支承されたスピンドルと、弾性的なクランプエレメントとを有しており、クランプエレメントは力を負荷することにより、スピンドルが回転可能である第1の位置から、スピンドルがクランプエレメントによってクランプされる第2の位置へと変更可能である形式のものに関する。さらに本発明は、ケーシングと該ケーシング内に回転可能に支承されたスピンドルを有するクランプ装置で使用するための弾性的なクランプエレメントに関する。
【背景技術】
【0002】
このクランプ装置は特に、ワークを加工することができるように、緊締されたワークを所望の角度位置に位置決めする割出し円テーブル又は割出し装置で使用される。この場合、割出し円テーブル又は割出し装置の構成に応じて、ワークを水平又は鉛直に配置することができる。相応の加工装置、例えばフライス盤、穿孔装置、旋削装置によってワークを加工する際に、緊締されたワークの所定の位置が不都合に変化しないように、クランプ装置によって十分高いクランプ力がスピンドルに加えられなければならない。
【0003】
クランプは、例えば連結されるクラウンギアにより形状接続的に、又は回転可能に支承されたスピンドルにブレーキディスクを押し付けることにより摩擦接続的に行うことができる。この場合、スピンドル若しくはワークの形状接続的な位置決めの構成には欠点がある。即ち、可能な割出しステップの数、ひいては可能な位置の数が、クラウンギアの歯数によって規定されるので、場合によってはワークの所定の位置は実現不可能である。このような理由から特に、高い精度が求められる割出し装置では、有利には、不動のケーシングに対するスピンドルの摩擦接続的なクランプが実現される。
【0004】
DE10332424B4号特許明細書により、クランプ装置を有した割出し円テーブルが公知である。この公知技術では、クランプ装置が、スピンドルに結合されたブレーキディスクと、ケーシングに支持された複数のばねエレメントと、これらのばねエレメントに反作用する、液圧式又はニューマチック式に操作可能なピストンを有している。ピストンの圧力がかけられていない状態では、スピンドルのクランプは、薄いクランプ体がばねエレメントによってブレーキディスクへと押し付けられることにより行われる。これに対してピストンが圧力媒体によって負荷されると、ピストンがばねエレメントのばね力に反作用し、これによりクランプ体はブレーキディスクに押し付けられず、ブレーキディスクは妨げられることなくスピンドルと一緒に回転することができる。
【0005】
DE10335795A1号特許明細書により、冒頭で述べたクランプ装置が公知である。このクランプ装置では、軸の摩擦接続的なクランプが、不動のケーシングに対して行われる。この公知のクランプ装置は、扁平でプレート状の緊締エレメントをクランプエレメントとして有していて、この緊締エレメントは初期状態で凸状の可撓領域を有しており、緊締エレメントの外側端部がケーシングに支持されており、緊締エレメントの内側端部は緊締力を、クランプしたい軸に加えることができる。このために、公知のクランプ装置ではケーシングにおいて圧力室が形成されている。この圧力室は、一方の側で緊締エレメントの凸状の可撓領域によって制限されている。圧力室に過圧が負荷されると、プレート状の緊締エレメントの可撓領域の湾曲が減少し、これにより緊締エレメントの内側の自由端部が軸に押し付けられ、これにより軸は緊締エレメントによってクランプされる。
【0006】
この公知のクランプ装置の欠点は、圧力室が、機能上、必然的に、内側に向かって、回転スピンドルに対して開かれていて、これにより手間のかかるシールが必要なことにある。プレート状の緊締エレメントの可撓領域の湾曲を圧力負荷の際に減じることができるように、緊締エレメントは相応に小さな厚さを有していなければならない。しかしながらこのことは、スピンドルのクランプのために比較的小さな摩擦面しか有していないことになる。何故ならば、公知のクランプ装置では、摩擦面が、緊締エレメントの厚さによって規定されるからである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】DE10332424B4号特許明細書
【特許文献2】DE10335795A1号特許明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで本発明の課題は、できるだけ簡単な構造により、高いクランプ力もしくは保持モーメントを得ることができるような、クランプ装置若しくはクランプ装置で使用するためのクランプエレメントを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この課題を解決するために本発明の構成によるクランプ装置では、クランプエレメントがほぼポット状に形成されていて、クランプしたいスピンドルを取り囲む内円筒と、該内円筒に対して同心的に配置された外円筒と、内円筒と外円筒とを結合するダイアフラムとを有しており、クランプエレメントが、クランプエレメントに力を負荷することによりダイアフラムの湾曲が変更可能であるように配置および構成されており、ダイアフラムの湾曲の変更により、スピンドルと内円筒のクランプ区分との間隔、又は、スピンドルと外円筒のクランプ区分との間隔、又はダイアフラムのクランプ区分との間隔が変化し、これにより、クランプエレメントに力を負荷することにより、スピンドルがクランプエレメントによってクランプされる、又はスピンドルのクランプが解除されるようにした。
【発明の効果】
【0010】
本発明によるクランプ装置は、まず、DE10335795A1号明細書により公知のクランプ装置とは異なり、クランプエレメントが、扁平なプレート状の緊締エレメントから成っているのではなく、クランプエレメントが、内円筒と、外円筒と、内円筒と外円筒とを互いに結合するダイアフラムとを有するほぼポット状のクランプエレメントから成っている。このことはまず、回転可能に支承されたスピンドルをクランプするための摩擦面として、ダイアフラムの比較的薄い端面ではなく、内円筒及び/又は外円筒の幅広に形成することができるクランプ区分が働くという利点を有する。ダイアフラムの幅、即ち、ダイアフラムの半径方向の延在を相応に寸法設計した場合、さらに、内円筒若しくは外円筒とダイアフラムへの力の作用点との間隔と、内円筒若しくは外円筒の摩擦面とダイアフラムとの間の間隔とのてこ比に応じて、ダイアフラムに加えられる力に相対的に、スピンドルに加えられるクランプ力が強化される。
【0011】
クランプエレメントの固定のために、内円筒と外円筒とがそれぞれダイアフラムとは反対側の自由端部で、固定領域を有している。この場合、有利には、クランプエレメントは、少なくとも外円筒の固定領域を介して、ケーシングに堅固に結合、特にねじ結合されている。しかしながらこれとは選択的に、クランプエレメントは、内円筒の固定領域を介して、回転可能に支承されたスピンドルに不動に結合されていても良い。クランプエレメントがスピンドルに不動に結合されているならば、クランプエレメントはスピンドルと一緒に回転し、従って、外円筒のクランプ区分とケーシングとの間で摩擦接続的なクランプが行われる。
【0012】
クランプエレメントのダイアフラムへの力の負荷は、アクティブ化可能な負荷エレメントによって行われる。本発明において負荷エレメントとは、圧縮空気又は圧力油、又は特にニューマチック式又は液圧式に操作可能な構成部分であって良い。
【0013】
本発明のクランプ装置の有利な構成によれば、内円筒若しくは外円筒の固定領域に面したダイアフラムの内面に力が加えられる。即ちアクティブ化可能な負荷エレメントとクランプエレメントとは、負荷エレメントが、内円筒及び外円筒の固定領域に面したダイアフラムの内面に作用するように互いに配置されている。負荷エレメントがニューマチック式又は液圧式に操作されるように形成されていると、内面からのダイアフラムの負荷により、簡単に圧力室が形成される。この圧力室は、クランプエレメント自体によって、回転可能に支承されたスピンドルに対して閉じられる。これにより圧力室を回転するスピンドルに対してシールする必要はなく、従って、簡単なシールエレメントを使用することができ、このことは例えば割出し装置におけるクランプ装置の構成と配置を簡単にする。
【0014】
既に説明したように、ダイアフラムは圧縮空気又は圧力油によって直接負荷することができ、ダイアフラムの内側を負荷する際には、圧力室はクランプエレメント自体によって、回転可能に支承されたスピンドルに対して閉じられている。
【0015】
しかしながら有利には、クランプエレメントのダイアフラムへの力の伝達は、ニューマチック式又は液圧式に操作可能なピストンが設けられていて、該ピストンが、力を負荷する際に、特に、ダイアフラムの中央領域若しくは中央の直径に作用するように配置され、形成されている。この場合、ピストンに圧縮空気が負荷されると特に有利である。液圧システムの代わりにニューマチックシステムを使用すると、ずっと低い運転圧で作動することができ、これにより供給路もずっと障害に敏感ではなくなり、保守整備の手間も僅かになるという利点が得られる。本発明によるクランプ装置では、この場合、僅かな、例えば6barの運転圧により既に、極めて高いクランプ力及び保持モーメントを保証できることがわかっている。
【0016】
基本的に、どのようにクランプエレメントを、特にダイアフラムを形成することができるかという種々の可能性がある。ダイアフラムはこの場合、負荷エレメントの方向から見て、扁平に、又は凸状に、又は凹状に形成することができ、これにより、負荷エレメントの作動によりダイアフラムの湾曲を変更、即ち拡大若しくは縮小することができる。
【0017】
本発明の第1の構成によれば、ダイアフラムが外側領域から中央に向かってかつ内側領域から中央に向かって外方へと傾斜若しくは湾曲しており、ダイアフラムは、負荷エレメントの方向から見てほぼ凸状に形成されている。このように形成されたダイアフラムの中央領域に力が負荷されると、ダイアフラムの湾曲は拡大される。この場合、ダイアフラムの湾曲の拡大により、内円筒のクランプ区分と、外円筒の相応のクランプ区分とが内方へと引っ張れる。クランプエレメントが、負荷エレメントが作用していない状態で、即ち、ダイアフラムに力が加えられていない場合に、内円筒が摩擦接続的にスピンドルに、有利には付加的に外円筒が摩擦接続的にケーシングに又は、スピンドルに不動に結合されたブレーキディスクに当接するように設計されているならば、負荷エレメントが作動されることにより、即ちダイアフラムに力を負荷することにより、スピンドルのクランプが解除される。
【0018】
本発明の第2の構成によれば、クランプエレメントは、ダイアフラムが外側領域から中央に向かってかつ内側領域から中央に向かって内方へと傾斜若しくは湾曲しており、ダイアフラムは、負荷エレメントの方向から見て、ほぼ凹状に形成されている。このような形式のクランプエレメントの有利な構成によれば、ダイアフラム傾斜角が90°〜110°、有利には95°〜105°である。このように形成されたクランプエレメントがダイアフラムの内面に力を加えると、ダイアフラムの湾曲が減少し、これにより、内円筒のクランプ区分からスピンドルへの間隔が減少する。ダイアフラムのこのような構成で、クランプエレメントは、内円筒のクランプ領域がスピンドルに対して少なくとも僅かな間隔を有しているように設計されているならば、スピンドルは、負荷エレメントが作動されていない状態で、クランプエレメントに対して相対的に回転可能であり、負荷エレメントの作動により、即ちダイアフラムに力を負荷することにより、スピンドルがクランプエレメントによってクランプされる。
【0019】
ダイアフラムが内方へと傾斜しているクランプエレメントの第2の構成の選択的な構成によれば、ダイアフラムに力を加える第2の負荷エレメントが設けられており、その力の方向が、作動された第1の負荷エレメントの力の方向と反対に作用する。これにより第1の負荷エレメントが作動されていない場合には、スピンドルは第2の負荷エレメントによりダイアフラムに加えられる力に基づき、クランプエレメントによってクランプされていて、第1の負荷エレメントが作動されている場合には、クランプが解除されるクランプ装置が実現可能である。この場合、第2の負荷エレメントは例えば、単数又は複数のばねエレメントによって形成することができる。第1の負荷エレメントがニューマチック式又は液圧式に負荷可能なピストンを有しているならば、このような構成では、スピンドルのクランプは、ピストンの圧力がない状態で行われ、スピンドルのクランプを解除するためにピストンに圧力を負荷しなければならない。基本的には、第1の及び/又は第2の負荷エレメントとして、圧縮空気又は圧力油を使用することもでき、これによりダイアフラムは両側から圧縮空気又は圧力油によって負荷可能である。
【0020】
冒頭で説明したように、ダイアフラムの湾曲の変化は、スピンドルと内円筒のクランプ区分との間隔又はスピンドルと外円筒のクランプ区分との間隔を変更させる。クランプエレメントがケーシングに不動に結合されていて、内円筒のクランプ区分が摩擦接続的にスピンドルに当接するならば、クランプエレメントの内円筒において半径方向のクランプが行われる。クランプエレメントは、クランプエレメントのこのような第2の−クランプする−位置で、外円筒もクランプ区分でケーシングに当接するように形成することができ、これにより外円筒において付加的にケーシングに対する半径方向のクランプが行われる。
【0021】
本発明によるクランプ装置の特に有利な構成によれば、外円筒は、クランプエレメントの、スピンドルをクランプする第2の位置で、クランプ区分で、ケーシングに当接しているのではなく、スピンドルに結合されたブレーキディスクの相応の区分に当接している。基本的にこの場合、クランプエレメントを、クランプする第2の位置で、外円筒だけがブレーキディスクに当接するように設計することができる。しかしながら有利には、クランプエレメントは、内円筒のクランプ区分がスピンドルに、外円筒のクランプ区分がブレーキディスクに当接し、これによりポット状に形成されたクランプエレメントの内円筒でも外円筒でも、スピンドルの半径方向のクランプが行われるように形成されている。
【0022】
本発明によるクランプ装置の選択的な構成によれば、クランプエレメントは、スピンドルがクランプエレメントによってクランプされているクランプエレメントの第2の位置で、内円筒がクランプ区分でスピンドルに当接し、外円筒の近傍に配置されたダイアフラムのクランプ区分がケーシングに当接するように形成されている。従ってクランプ装置のこのような構成では、内円筒のクランプ区分とスピンドルとの間に半径方向に作用するクランプが実現され、外円筒に配属され、外円筒の近傍に配置された、ダイアフラムのクランプ区分とケーシングとの間に軸方向に作用するクランプが実現される。有利には、クランプエレメントのこのような構成でも、ダイアフラムの外側の第2のクランプ区分はケーシングではなく、スピンドルに不動に結合されたブレーキディスクに当接し、この場合も有利には、スピンドルのクランプはブレーキディスクを介しても、直接的にクランプエレメントの内円筒を介しても行われる。
【0023】
このような構成で、ダイアフラムのクランプ区分とブレーキディスクの区分との間で軸方向に作用するクランプは、クランプエレメントが、外円筒が固定領域からダイアフラムにかけて内円筒の方向へと傾斜しているように形成されていることにより実現される。外円筒のこのように内方に向かって傾斜する区分により、力を負荷することにより、ダイアフラムの湾曲が減じた場合、ダイアフラムの、外円筒の近傍に配置されたクランプ区分は、ダイアフラムに作用する力と同じ方向に変形する。これにより、ダイアフラムのクランプ区分は、ブレーキディスクの相応に配置された領域に当接する。
【0024】
既に説明したように、クランプ装置は有利には、スピンドルに不動に結合された、特にねじ固定されたブレーキディスクを有していて、該ブレーキディスクは、クランプエレメントの第2の位置では、外円筒のクランプ区分と、又はダイアフラムのクランプ区分と、摩擦接続的なクランプを形成している。この場合、ブレーキディスクは有利には、ブレーキディスクの区分が、クランプエレメントの第2の位置で、外円筒のクランプ区分若しくはダイアフラムのクランプ区分とは反対の側でケーシングに当接するように配置及び形成されている。これにより、ブレーキディスクのクランプ作用は簡単に強化できる。
【0025】
冒頭で説明したように、本発明は、クランプ装置に関するだけではなく、ケーシング及びケーシングに回転可能に支承されたスピンドルを有するクランプ装置で使用するための弾性的なクランプエレメントにも関する。この場合、弾性的なクランプエレメントは本発明によれば、ほぼポット状のクランプエレメントが、クランプしたいスピンドルを取り囲む内円筒と、該内円筒に対して同心的に配置された外円筒と、内円筒と外円筒とを結合するダイアフラムとを有していることを特徴とする。この場合、クランプエレメントは、クランプエレメントに力を負荷することにより、ダイアフラムの湾曲が変更可能であるように形成されていて、ダイアフラムの湾曲の変更により、内円筒のクランプ区分と外円筒の向かい合って位置する区分との間隔又は、外円筒の近傍に配置されたダイアフラムのクランプ区分との間隔が変化され、これにより、クランプエレメントの組み付け状態で、クランプエレメントに力が負荷されることにより、スピンドルがクランプエレメントによってクランプされる、又はスピンドルのクランプが解除される。有利には、このような形式の弾性的なクランプエレメントの利点は、本発明によるクランプ装置に関する前記説明を参照されたい。
【0026】
クランプエレメントのダイアフラムは、負荷エレメント若しくは固定領域の方向から見て、扁平又は凸状又は凹状に形成することができる。有利にはダイアフラムは、外側領域から中央に向かって、かつ内側領域から中央に向かって内方に傾斜しており、この場合、ダイアフラム傾斜角度は特に、90°〜110°であり、これによりダイアフラムはほぼ凹状に形成されている。このような形式のクランプエレメントでは、ダイアフラムが有利には0.6〜2.5mmの厚さを有している。ダイアフラムのこのような厚さにより、負荷エレメントとしてのニューマチック式に負荷されるピストンにおける比較的低い運転圧のもとでも、スピンドルの相応に高いクランプ力を若しくは相応に高い保持モーメントを得るために十分なダイアフラムの湾曲の減少が可能である。又、同時に、このような厚さのダイアフラムは、クランプエレメントの十分な剛性も保証する。
【0027】
ダイアフラムに半径方向に延びる複数のスリットを形成することにより、ダイアフラムの湾曲を十分に変更させるために必要な力若しくは運転圧を減少することができ、又は、ダイアフラムの許容できる厚さを高めることができる。半径方向に延びるスリットを形成することにより、ダイアフラムの接線方向での変形可能性は高まり、これにより、結果として生じるクランプ力が高まる。
【0028】
詳しく述べるならば、本発明によるクランプ装置若しくは本発明による弾性的なクランプエレメントを構成する、及び改良する複数の可能性がある。これについては、請求項1及び12に従属する請求項及び図面に基づく実施例の詳しい説明を参照されたい。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】割出し装置の部分としてのクランプ装置の第1実施例を示した断面図である。
【図2】図1のクランプ装置のクランプエレメントの一部を拡大して示した断面図である。
【図3】選択的な構成のクランプエレメントの一部を拡大して示した断面図である。
【図4】割出し装置の部分としてのクランプ装置の第2実施例を示した断面図である。
【図5】図4のクランプ装置のクランプエレメントの一部を拡大して示した断面図である。
【図6】クランプ装置の別の実施例を示した断面図である。
【図7】本発明によるクランプエレメントの一部を示した部分図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図1には、割出し装置1の部分であるクランプ装置の第1実施例が示されている。このクランプ装置は、ケーシング2と、ケーシング2内に回転可能に支承されたスピンドル3と、弾性的なクランプエレメント4とを有している。機能的にクランプ装置に属するケーシング2は、同時に、割出し装置1のケーシング2も成している。ケーシング2自体は、互いに結合される、特にねじ結合又は溶接されている複数のケーシング部分から成っていても良い。
【0031】
図1に示した割出し装置1は、一度、緊締したワークを、スピンドル3の任意の角度位置に位置決めするために働く。これによりワークは、続いて、所望の位置で、例えばフライス盤、穿孔装置、旋削装置といった加工装置によって加工することができる。ワークの位置決めのために、割出し装置1は駆動装置を有しており、この駆動装置は図示の実施例ではウォーム歯車伝動装置である。加工すべきワークを固定するために、スピンドル3の端面に面板を固定することができる。
【0032】
図1及び図2に示されたように、本発明によるクランプエレメント4は、クランプすべきスピンドル3を取り囲む内円筒5と、内円筒5に同心的に配置された外円筒6と、内円筒5と外円筒6とを結合するダイアフラム7とを有している。ダイアフラム7はこの場合、内円筒5及び外円筒6に対してほぼ垂直に配置されている。従って、図7に斜視図で示したクランプエレメント4はほぼポット状に形成されており、「ポット状の」クランプエレメント4の中心には、クランプすべきスピンドル3を取り囲む開口が、内円筒5を貫通して形成されている。有利には高強度のばね鋼から成るクランプエレメント4は、旋盤加工された構成部分として形成することができる。これに対して選択的に、内円筒5、外円筒6、ダイアフラム7を、3つの個々の部分として形成することもできる。これらは、クランプエレメント4を形成するために互いに結合されている。
【0033】
図1に示したクランプ装置では、スピンドル3のクランプは、ダイアフラム7に力Fを加えることにより行われる。これによりダイアフラム7の湾曲が減じられ、これにより、内円筒5のクランプ区分8が、内側に向かって、スピンドル3の方向に、若しくは図2に符号Fで示した矢印の方向に変形する。従ってスピンドル3と内円筒5のクランプ区分8との間では、力Fがダイアフラム7に加えられると、半径方向に作用するクランプが行われる。同様に、外円筒6はクランプ区分9を有しており、このクランプ区分9は、ダイアフラム7に力Fを加えると、図2に符号Fで示した矢印の方向の方向で変形する。
【0034】
このクランプ装置では、スピンドル3と、クランプエレメント4の内円筒5との間に、クランプ過程で生じる高いクランプ力によりスピンドル3が損傷するのを防止するために、硬化された鋼から成るリングを配置することができる。これとは選択的にスピンドル3を、内円筒5に面した領域で相応に硬化することもできる。
【0035】
さらに図面に示したように、クランプエレメント4の内円筒5と外円筒6とはそれぞれ、ダイアフラム7とは反対側の自由端部に、フランジとして形成された固定領域10,11を有しており、図示の実施例では、クランプエレメント4は、外円筒6の固定領域11を介して堅固にケーシング2にねじ固定されている。
【0036】
クランプ装置の配置と構成とは、力Fが、内円筒5若しくは外円筒6の固定領域10,11に面した、ダイアフラム7の内面12に加えられることによりさらに簡単にされる。力Fは、この場合、液圧的又は有利にはニューマチック式のピストン13により伝えられ、ピストン13は、ダイアフラム7の真ん中の領域に作用する。これに対して選択的にダイアフラム7を、圧縮空気又は圧力油によって直接負荷することもできる。
【0037】
図示したピストン13は、単純なピストンであっても、タンデムピストンであっても良い。ピストン13の、ダイアフラム7とは反対の面にはカバー14が、クランプエレメント4の固定領域10,11で結合されている。これによりカバー14とピストン13との間には圧力室15が形成されている。ダイアフラム7の前記内面12にピストン13を介して力Fが加えられることにより、そして、クランプエレメント4がポット状に形成されていることにより、圧力室15は、回転するスピンドル3に対してシールする必要はない。従って、圧力室15のシールのためには簡単なシールエレメント16を使用することができる。
【0038】
図2及び図5に示したクランプエレメント4の実施例では、ダイアフラム7が、外側領域17と内側領域18とから中央19に向かって内方へ傾斜していて、これによりダイアフラム7は、ピストン13に関してほぼ凹状に形成されている。ダイアフラム7の傾斜角αは、有利には90°〜110°であり、特に、95°〜105°である。
【0039】
基本的にクランプエレメント4は、スピンドル3がクランプエレメント4によってクランプされる第2の位置では、内円筒5のクランプ区分8だけがスピンドル3に接するように形成され、ケーシング2の内側に配置されている。しかしながら図1及び図2の実施例では、外円筒6も、ダイアフラム7に力Fがかけられると、半径方向外側に向かって図2に符号Fで示した矢印の方向に押圧されるクランプ区分9を有している。クランプエレメント4の第2の位置では、内円筒5とスピンドル3との間の半径方向に作用するクランプだけではなく、付加的に、外円筒6とスピンドル3に堅固にねじ固定されたブレーキディスク20との間で半径方向に作用するクランプも生じる。ブレーキディスク20はこの場合、外円筒6にほぼ平行に延びる区分21を有するように形成されていて、この区分に、外円筒6のクランプ区分9が、クランプエレメント4の第2の位置で摩擦接続的に当接する。
【0040】
図1及び図2のクランプ装置若しくはクランプエレメント4の実施例とは異なり、図3のクランプエレメント4では、ダイアフラム7が外方に向かって湾曲していて、これによりダイアフラム7は、負荷エレメントの方向から見てほぼ凸状に形成されている。このような構成では、ダイアフラム7に力Fがかけられると、負荷されていない状態で既に形成されているダイアフラム7の湾曲が増大する。ダイアフラム7の湾曲の増大により、内円筒5のクランプ区分8も外円筒6のクランプ区分9も内方に向かって引きつけられる。
【0041】
図3に矢印F、Fで示されているように、ダイアフラム7に力Fが負荷された場合、内円筒5のクランプ区分8はスピンドル3から持ち上がる。同時に外円筒6のクランプ区分9は、ブレーキディスク20の対応する区分21から持ち上がる。従ってダイアフラム7に力Fがかけられることにより、スピンドル3のクランプを解除することができる。従って、図3に示された、クランプエレメント4若しくはクランプ装置の構成では、圧力がない状態でスピンドル3がクランプされ、クランプを解除するためにダイアフラム7に力Fを負荷しなければならない。これとは異なり、図1及び図2に示した実施例では、圧力がない状態ではクランプは行われず、即ち、スピンドル3のクランプのためには、ピストン13に圧力を負荷しなければならない。
【0042】
図4及び図5のクランプ装置若しくはクランプエレメント4の実施例では、ダイアフラム7は、図1及び図2の実施例と同様に、外側領域17と内側領域18とから中央19に向かって内部へと傾斜しているので、ダイアフラム7はピストン13に関してほぼ凹状に形成されている。さらに、この実施例でも、ピストン13は圧力負荷時に、ダイアフラム7の内面12に作用する。
【0043】
しかしながら図5のクランプエレメント4は、図2のクランプエレメント4とは異なり、外円筒6が固定領域11からダイアフラム7にかけて、内円筒5の方向へと傾斜されている。これにより、ダイアフラム7に力Fがかけられた際に、ダイアフラム7の湾曲が減少することにより、外円筒6の近くに配置されたダイアフラム7のクランプ区分22が、図5に符号Fで示した矢印の方向に軸方向で変形する。このように形成されたダイアフラム7に力Fが加えられると、内円筒5のクランプ区分8とスピンドル3との間で半径方向に作用するクランプの他に付加的に、ダイアフラム7のクランプ区分22と、スピンドル3に堅固に結合されたブレーキディスク20の対応する区分21との間で軸方向に作用するクランプが生じる。
【0044】
図6にはクランプ装置の別の構成が示されている。このクランプ装置でも、図3の構成と同様に、圧力がない状態でスピンドル3のクランプが行われており、クランプを解除するためにピストン13に圧力を負荷しなければならない。図6に示したクランプエレメント4の形状は、図5に示したクランプエレメント4の形状にほぼ相当する。図4の構成とは異なり、図6に示したクランプ装置は、第1の負荷エレメントとしての圧力負荷可能なピストン13の他に、第2の負荷エレメントとして、2つの皿ばねの形の付加的なばねエレメント23を有している。ピストン13はこの場合、第1の負荷エレメントが作動されていない場合、即ち、圧力室15に過圧が負荷されていない場合、ばねエレメント23によってダイアフラム7に向かって押し付けられる。圧力室15の圧力負荷状態では、ピストン13はばねエレメント23のばね力に抗して、ダイアフラム7から引き離され、これによりダイアフラム7はばね弾性的にもともとの形に戻る。
【0045】
図6にはクランプエレメント4が第2の位置で示されていて、この位置では、内円筒5のクランプ区分8がスピンドル3に当接し、ダイアフラム7のクランプ区分22がブレーキディスク20の区分21に当接している。圧力室15に過圧が負荷されると、ピストン13はばねエレメント23を幾分、互いに近づくように圧縮し、これによりダイアフラム7の湾曲は僅かに拡大し、これにより、内円筒5のクランプ区分8はスピンドル3から持ち上がり、外円筒6のクランプ区分9もブレーキディスク20から僅かに持ち上がる。このような関係では、内円筒5の半径方向の変形及び場合によっては外円筒6の半径方向の変形も、ダイアフラム7の軸方向の変形も僅かであり、例えば数100分の1ミリメートルの僅かな変形距離で既に、相応の高さのクランプ力若しくは保持モーメントを得るために十分である。
【符号の説明】
【0046】
1 割出し装置、 2 ケーシング、 3 スピンドル、 4 クランプエレメント、 5 内円筒、 6 外円筒、 7 ダイアフラム、 8,9 クランプ区分、 10,11 固定領域、 12 内面、 13 ピストン、 14 カバー、 15 圧力室、 16 シールエレメント、 17 外側領域、 18 内側領域、 19 中央、 20 ブレーキディスク、 21 区分、 22 クランプ区分、 23 ばねエレメント

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クランプ装置であって、ケーシング(2)と、該ケーシング(2)内に回転可能に支承されたスピンドル(3)と、弾性的なクランプエレメント(4)とを有しており、クランプエレメント(4)は力を負荷することにより、スピンドル(3)が回転可能である第1の位置から、スピンドル(3)がクランプエレメント(4)によってクランプされる第2の位置へと変更可能である形式のものにおいて、
クランプエレメント(4)が、クランプしたいスピンドル(3)を取り囲む内円筒(5)と、該内円筒(5)に対して同心的に配置された外円筒(6)と、内円筒(5)と外円筒(6)とを結合するダイアフラム(7)とを有しており、
クランプエレメント(4)がほぼポット状に形成されていて、クランプエレメント(4)の中央に、内円筒(5)を貫通して、クランプしたいスピンドル(3)を取り囲む開口が形成されており、
クランプエレメント(4)が、クランプエレメント(4)に力を負荷することによりダイアフラム(7)の湾曲が変更可能であるように配置及び構成されており、ダイアフラム(7)の湾曲の変更により、スピンドル(3)と内円筒(5)のクランプ区分(8)との間隔又は、スピンドル(3)と外円筒(6)のクランプ区分(9)との間隔又はダイアフラム(7)のクランプ区分(22)との間隔が変化し、これにより、クランプエレメント(4)に力を負荷することにより、スピンドル(3)がクランプエレメント(4)によってクランプされる、又はスピンドル(3)のクランプが解除されることを特徴とする、クランプ装置。
【請求項2】
内円筒(5)と外円筒(6)とがそれぞれダイアフラム(7)とは反対側の自由端部で、固定領域(10,11)を有しており、有利には外円筒(6)の固定領域(11)がケーシング(2)に堅固に結合、特にねじ結合されている、請求項1記載のクランプ装置。
【請求項3】
内円筒(5)の固定領域(10)及び外円筒(6)の固定領域(11)に面した、ダイアフラム(7)の内面(12)に力が加えられる、請求項1又は2記載のクランプ装置。
【請求項4】
クランプエレメント(4)に力を負荷するために、ニューマチック式又は液圧式に負荷可能なピストン(13)が設けられており、該ピストン(13)は有利には、ダイアフラム(7)の中央領域に作用する、請求項1から3までのいずれか1項記載のクランプ装置。
【請求項5】
ダイアフラム(7)が、外側領域(17)から中央(19)に向かってかつ内側領域(18)から中央(19)に向かって内方へと傾斜しており、ダイアフラム傾斜角(α)が有利には90°〜110°、特に95°〜105°である、請求項1から4までのいずれか1項記載のクランプ装置。
【請求項6】
スピンドル(3)がクランプエレメント(4)によってクランプされているクランプエレメント(4)の第2の位置において、内円筒(5)のクランプ区分(8)がスピンドル(3)に当接しており、外円筒(6)のクランプ区分(9)がケーシング(2)に当接している、請求項1から5までのいずれか1項記載のクランプ装置。
【請求項7】
スピンドル(3)がブレーキディスク(20)に堅固に結合されていて、スピンドル(3)がクランプエレメント(4)によってクランプされているクランプエレメント(4)の第2の位置では、内円筒(5)のクランプ区分(8)がスピンドル(3)に当接しているか、又は外円筒(6)のクランプ区分(9)がブレーキディスク(20)の区分(21)に当接している、請求項1から5までのいずれか1項記載のクランプ装置。
【請求項8】
スピンドル(3)がクランプエレメント(4)によってクランプされているクランプエレメント(4)の第2の位置では、内円筒(5)のクランプ区分(8)がスピンドル(3)に当接しており、外円筒(6)の近傍に配置された、ダイアフラム(7)のクランプ区分(22)がケーシング(2)に当接している、請求項1から5までのいずれか1項記載のクランプ装置。
【請求項9】
スピンドル(3)がブレーキディスク(20)に堅固に結合されており、スピンドル(3)がクランプエレメント(4)によってクランプされているクランプエレメント(4)の第2の位置では、内円筒(5)のクランプ区分(8)がスピンドル(3)に当接しているか、又は外円筒(6)の近傍に配置された、ダイアフラム(7)のクランプ区分(22)がブレーキディスク(20)の区分(21)に当接している、請求項1から5までのいずれか1項記載のクランプ装置。
【請求項10】
ブレーキディスク(20)の区分(21)が、クランプエレメント(4)の前記第2の位置では、外円筒(6)のクランプ区分(9)若しくはダイアフラム(7)のクランプ区分(22)とは反対の側で、ケーシング(2)に当接している、請求項7又は9記載のクランプ装置。
【請求項11】
ダイアフラム(7)に、第1の力とは逆に作用する第2の力が負荷されていて、ダイアフラム(7)に第1の力が負荷されていない場合に、スピンドル(3)がクランプエレメント(4)によってクランプされていて、ダイアフラム(7)に第1の力が負荷されている場合に、スピンドル(3)のクランプは解除されている、請求項5から10までのいずれか1項記載のクランプ装置。
【請求項12】
特に請求項1から11までのいずれか1項記載の、ケーシング(2)と、該ケーシング(2)内に回転可能に支承されたスピンドル(3)とを有するクランプ装置で使用するための弾性的なクランプエレメントであって、クランプエレメント(4)に力を負荷することにより、クランプエレメント(4)が第1の位置から第2の位置へと変更可能であり、スピンドル(3)がクランプエレメント(4)の第1の位置では回転可能であって、クランプエレメント(4)の第2の位置ではクランプエレメント(4)によってクランプされている形式のものにおいて、
クランプエレメント(4)がほぼポット状に形成されていて、クランプしたいスピンドル(3)を取り囲む内円筒(5)と、該内円筒(5)に対して同心的に配置された外円筒(6)と、内円筒(5)と外円筒(6)とを結合するダイアフラム(7)とを有しており、
内円筒(5)と外円筒(6)とがそれぞれダイアフラム(7)とは反対側の自由端部で、固定領域(10,11)を有しており、該固定領域がケーシング(2)に堅固に結合されていて、
クランプエレメント(4)が、クランプエレメント(4)に力を負荷することによりダイアフラム(7)の湾曲が変更可能であるように構成されており、ダイアフラム(7)の湾曲の変更により、内円筒(5)のクランプ区分(8)の、反対側に位置する外円筒(6)のクランプ区分(9)に対する間隔、又は外円筒(6)の近傍に配置されたダイアフラム(7)のクランプ区分(22)に対する間隔が変化し、これにより、クランプエレメント(4)の組み付け状態で、クランプエレメント(4)に力を負荷することにより、スピンドル(3)がクランプエレメント(4)によってクランプされる、若しくはスピンドル(3)のクランプが解除されることを特徴とする、特に請求項1から11までのいずれか1項記載のクランプ装置で使用するための弾性的なクランプエレメント。
【請求項13】
ダイアフラム(7)が、外側領域(17)から中央(19)に向かってかつ内側領域(18)から中央(19)に向かって内方へと傾斜しており、ダイアフラム傾斜角(α)が有利には90°〜110°、特に95°〜105°である、請求項12記載の弾性的なクランプエレメント。
【請求項14】
外円筒(6)が、固定領域(11)からダイアフラム(7)にかけて、内円筒(5)の方向へと傾斜されている、請求項12又は13記載の弾性的なクランプエレメント。
【請求項15】
ダイアフラム(7)に半径方向で延びるスリットが形成されている、請求項12から14までのいずれか1項記載の弾性的なクランプエレメント。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−221394(P2010−221394A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−68537(P2010−68537)
【出願日】平成22年3月24日(2010.3.24)
【出願人】(510081517)パイゼラー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト (1)
【氏名又は名称原語表記】Peiseler GmbH & Co. KG
【住所又は居所原語表記】Morsbachtalstrasse 1+3, D−42855 Remscheid, Germany
【Fターム(参考)】