説明

クローラシュー押上装置

【課題】クローラシューとクローラフレームとの隙間を確保し、かつクローラシューの自重による下側へのクローラシューの垂れ下がりを防止し、シューガイドの交換作業とクローラフレームの分解・装着作業を容易にして作業効率を向上する。
【解決手段】クローラフレームに設けられた固定用ブラケット14と、固定用ブラケット14の一端に回転可能に取り付けられたシュー押上ブラケット12と、シュー押上ブラケット12の他端にその一端が回転可能に取り付けられた第一リンク16と、第一リンク16の他端に回転可能に取り付けられた第二リンク18とからなる。そして、第二リンク18の下側の空間にシュー張り用シリンダ32を挿入し、第二リンク18を押上げることで、第一リンク16とシュー押上ブラケット16も一体的に上昇して、シュー押上ブラケット12の上面がクローラシュー4の下面と接することによってクローラシュー4を押し上げる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クローラクレーン、基礎工事機械、大型ショベル等のクローラを有するクローラ式の作業機械に使用されるクローラシュー押上装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、クローラフレームを有するクローラクレーンとして、図5に示されているものが知られている。
【0003】
図5において、クローラクレーン50は、クローラ式の下部走行体52と、その下部走行体52上に旋回自在に搭載された上部旋回体54とを備えている。上部旋回体54には、ブーム62が起伏自在に設けられており、このブーム62の先端からロープ64によって吊荷用のフック66が吊り下げられている。そして、このクローラクレーン50では、ブーム起伏ウィンチによるブーム62の起伏、上部旋回体54の旋回動作に伴うブーム62の旋回、吊荷昇降ウィンチによるフック66の昇降によってクレーン作業が行われる。
【0004】
次いで、下部走行体52の詳細を図6および図7を用いて説明する。
【0005】
図6と図7において、下部走行体52は、無端ベルト状に接続されたクローラシュー56と、クローラシュー56の内側に配置されたクローラフレーム58とからなり、クローラフレーム58の上側にシューガイド60と上部ローラ68が設置されている。また、クローラフレーム58の下側に下部ローラ70が設置され、クローラフレーム58の後方と前方に走行モータ72と、アイドラホイール74が各々配置されている。シューガイド60は、クローラシュー56をガイドするためのものであるが、クローラシュー56と絶えず接触し磨耗する為、定期的に補修・交換する必要がある。また、大型のクローラクレーンでは、輸送および輸送重量制限の関係からクローラフレーム58をカーボディーから分解して輸送する必要があり、クレーン作業時には分解したクローラフレーム58を装着する必要がある。
【0006】
このようなクローラシューを分解するための吊り具として、下記特許文献1に開示されているものが知られている。
【0007】
この特許文献1に開示されたクローラの分解吊り具は、クローラフレームの外周に装着されたクローラシューをクローラフレームから切り離した後、別途手配したクレーンで吊り上げるときに用いられる。この従来技術にかかるクローラの分解吊り具は、クローラの上部ローラ側の部分のクローラシューの両端にそれぞれ対応して平行に延びる2つの主材を有する支持枠と、この支持枠の各主材に設けられ、かつその一部を上記シューの一端に引っ掛ける複数本の引っ掛けロープと、上記支持枠をクレーンで吊り上げるための吊り上げロープ用の吊り環を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2009−173427号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
一般的に、クローラフレームの天板にシューガイドが設けられている。このシューガイドは、上述したように走行時にクローラシューにより研磨されるため、磨耗し定期的に補修・交換をする必要がある。このため、別途手配したクレーンで必要な箇所のクローラシューを吊り上げて盤木を挟み込んでクローラシューとシューガイドとの隙間を確保した状態にするか、クローラシューの上部を分解してクローラ上面を開放した状態にして、シューガイドを交換する作業を行わなければならなかったため、この交換作業が困難で効率が良くなかった。
【0010】
また、特許文献1に記載された従来技術では、クローラアッセンブリをカーボディーに装着する時、クローラフレームに固定された吊環を利用して吊り下げられたクローラアッセンブリをカーボディー側に寄せていく必要がある。このとき、クローラシューが張られていた状態であったとしても、クローラシューの自重により下側が垂れ下がってしまう。このため、クローラアッセンブリをカーボディー側にインチング作業で寄せる際に、クローラシューが地面に当たらない高さまでカーボディーをジャッキアップさせておく必要があったため、この分解・装着作業が困難で効率が良くなかった。
【0011】
さらに、吊り降ろしたばかりのクローラアッセンブリは、クローラシューの弛みが自重により下部に集まっているため、カーボディーとの接続後に前後走行を繰り返しながら弛みの偏りを無くすようにクローラシューの張り調整をする必要があったため、この点からも分解・装着作業の効率が良くなかった。
【0012】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、クローラシューとクローラフレームとの隙間を確保し、かつクローラシューの自重による下側へのクローラシューの垂れ下がりを防止することにより、シューガイドの交換作業とクローラフレームの分解・装着作業を容易にして作業効率を向上することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、クローラシューを巻回しているクローラフレームの内部に設置されたクローラシュー押上装置において、クローラフレーム設けられた固定用ブラケットと、この固定用ブラケットにその一端を回転可能に取り付けられたシュー押上ブラケットと、シュー押上ブラケットの他端にその一端が回転可能に取り付けられた第一リンクと、この第一リンクの他端に回転可能に取り付けられた第二リンクと、この第二リンクとクローラフレームとの間に配置されて第二リンクを上下方向に移動可能な第二リンク移動手段とからなり、上記第二リンク移動手段が第二リンクを押上げることで第一リンク及びシュー押上ブラケットも一体的に上昇することにより、シュー押上ブラケットの上面がクローラシューの下面と接することでクローラシューを押し上げるものである。
【0014】
この請求項1に記載の発明によれば、クローラフレームの内部に設置されたクローラシュー押上装置が、第二リンク移動手段によって第二リンク、第一リンク及びシュー押上ブラケットを押し上げる。そして、シュー押上ブラケットの上面がクローラシューの下面と接することによって、クローラシューを押上げることができ、クローラシューとクローラフレームとの間に隙間を確保することができる。また、クローラシュー押上装置がクローラシューを押し上げた状態を保つことによって、クローラシューの自重による下側への垂れ下がりを防止することができる。
【0015】
したがって、クローラシューとクローラフレームの間に作業用の隙間を確保することができるので、補助クレーン等の吊下げ装置が無くても、シューガイドの交換・補修を容易にかつ効率よく行うことができる。
【0016】
さらに、クローラシューの自重による下部への垂れ下がりを防止することができるので、クローラアッセンブリを本体に装着する際、必要以上に本体をシュー張り用シリンダ等で持ち上げる必要が無く、クローラフレームの分解・装着作業を、より容易かつ効率よくすることができる。
【0017】
また、クローラシューの自重による下部への垂れ下がりを防止することができるので、クローラフレームを吊り下げた状態でクローラシューの弛みを上部に寄せることができる。このため、カーボディーにクローラフレームを接続した後に前後走行を繰り返しながらクローラシューの張り調整をする必要がなく、クローラフレームの分解・装着作業を、より容易かつ効率よく行うことができる。
【0018】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のクローラシュー押上装置において、第二リンクの上下方向の移動を固定する位置固定手段を有し、クローラシューが押上げられた状態でクローラシューの上下方向の位置を位置固定手段により固定可能としたものである。
【0019】
この請求項2に記載の発明によれば、位置固定手段によって、第二リンクの上下方向の位置が固定できるので、クローラシューとクローラフレームの間に隙間を確保して、より確実に作業をすることができる。
【0020】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のクローラシュー押上装置において、 第二リンク移動手段が、シュー張り用シリンダからなるものである。
【0021】
この請求項3に記載の発明のように、クローラシュー押上装置としてシュー張り用シリンダを使用すれば、通常、クローラ式の作業機械に標準工具として装備されているシュー張り用シリンダを使用することができるので、クローラシューを簡単に押し上げることができる。
【発明の効果】
【0022】
以上説明したように、本発明によれば、クローラフレームにシュー押上装置を設置することによって、クローラシューとクローラフレームとの間に隙間を確保することでき、シューガイドの補修・交換を効率よく行うことができる。また、クローラシューの自重による下部への垂れ下がりを防止することにより、クローラアッセンブリを本体に装着する際、必要以上に本体を持上げたり、装着後に前後走行を繰り返しながらクローラシューの張り調整をする必要も無く、クローラフレームの分解・装着作業を、より容易かつ効率よくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の実施形態に係るクローラシュー押上装置の概略的な側面図である。
【図2】図1中のA−A断面図である。
【図3】図1中のB−B断面図である。
【図4】本発明の実施形態に係るクローラ押上装置の概略的な側面図であって、クローラシューを押上げた状態を示す。
【図5】従来技術に係るクローラクレーンの概略的な側面図である。
【図6】従来技術に係るクローラアッセンブリの概略的な側面図である。
【図7】図6中のC−C断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明のクローラシュー押上装置の一つの代表的な実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1と図4は、本発明の実施形態に係るクローラシュー押上装置の概略的な側面図であり、図2は図1中のA−A断面図であり、図3は、図1中のB−B断面図である。これらの図は、いずれも概略図であって、本発明と関係しないものや後方にあって図面を見にくくするものについては適宜省略して描いている。
【0025】
本発明に係るクローラシュー押上装置は、クローラシューを巻回しているクローラフレームの内部に設置される。本発明に係るクローラシュー押上装置が設置される位置の例を、従来技術を示す図6を用いて説明すると、クローラフレーム58の前部イ、中央部ロ、後部ハの3箇所の仮想線で示す収納部7にクローラシュー押上装置が設けられている。
【0026】
図1〜3に示すように、クローラシュー4が巻回されたクローラフレーム6の天板6aには、開口部6bが空けられている。また、クローラフレーム6の天板6aの上面にはシューガイド8が設置されている。各収納部7は、クローラフレーム6の天板6aの下面に設けられており、底板7aと背面板7bと一対の側板7cとから構成され、背面板7bと対向する方向が開口部7dとなっている。本実施形態の場合、クローラシュー押上装置がこの収納部7にそれぞれ配置されている。
【0027】
まず、図1〜3を用いて本発明の実施形態に係るクローラシュー押上装置の概略の構成を説明する。具体的には、図1に示すように、本実施形態に係るクローラシュー押上装置は、主として固定用ブラケット14と、シュー押上ブラケット12と、第一リンク16と、第二リンク18とから構成されている。
【0028】
クローラフレーム6の天板6aの上面には、図3に示すように、中央に貫通孔を備えた二対の固定用ブラケット14が、クローラフレーム6の幅方向に並べて設けられている。
【0029】
シュー押上ブラケット12は、大径の円板部と小径の円板部を両端に配置して該両円板部を平板で連続的に連結した形状とされており、全体視で略そら豆状の形状をしている。この小径の円板部の中央部と大径の円板部の下方部には、各々貫通孔が設けられている。この小径円板側の端部の貫通孔と固定用ブラケット14の貫通孔には、ピン28が挿入されており、シュー押上ブラケット12が固定用ブラケット14に対して回転可能に接続されている。なお、シュー押上ブラケット12は2個あり、上記二対の固定用ブラケット14に一つずつ取り付けられている。
【0030】
一対のシュー押上ブラケット12の大径の円板部の間には、両端に貫通孔を備えた棒状の第一リンク16が配置されている。大径の円板部側の端部の貫通孔と第一リンク16の貫通孔にピン22が挿入されており、シュー押上ブラケット12と第一リンク16が互いに回転可能な状態に接続されている。第一リンク16の一端は天板6aの開口部6bより上方に位置しており、その他端は天板6aの開口部6bを貫通した状態で、クローラフレーム6内に設けられた収納部7に位置するようになっている。
【0031】
第二リンク18は、下部に切欠部を備えた円板状であり、この円板の両側部に逆L字型の一対の突起18a、18a´を備え、この円板の上部に貫通孔を備えている。第二リンク18は2個あり、各々の切欠部同士が平板状の反力受部20により連結されている。第二リンク18と反力受部20とは側面視でコの字状になっている。第一リンク16の他端側の貫通孔と第二リンク18の貫通孔にはピン24が挿入されており、第一リンク16と第二リンク18は互いに回転可能に接続されている。
【0032】
また、クローラフレーム6の収納部7の背面板7bには、板状のアタッチメント25が設置されている。このアタッチメント25の板面には、複数のピン孔26a〜26dが二列に穿かれており、このピン孔26a〜26dには、ピン30が選択的に挿入可能とされている。このピン30の上面は、上記した第二リンク18の逆L字状の突起18a、18a´の下面と接して、第二リンク18の上下位置を固定できるようになっている。なお、ピン孔26a〜26dのいずれを使用するかによって、高さ方向の調節が可能である。
【0033】
なお、本実施形態の場合は、第二リンク18の逆L字型の突起18a、18a´と、板状のアタッチメント25の複数のピン孔26a〜26dと、ピン30とによってクローラシューの上下方向の位置を固定する位置固定手段をなしている。
【0034】
本実施形態においては、位置固定手段として、ピン30等によって固定する例を示したが、本発明の位置固定手段はこれに限定されず、例えばシムや楔などの他の固定手段を使用してもよい。
【0035】
次に、図4に示すように、本実施形態に係るクローラシュー押上装置によってクローラシュー4を押し上げる際には、反力受部20と収納部7の底板7aとの間にシュー張り用シリンダ32を挿入する。このシュー張り用シリンダ32は、必要に応じて挿脱可能とされている。このシュー張り用シリンダ32の伸縮動作により第二リンク18が底板7aに対して上下方向に移動可能とされている。シュー張り用シリンダ32には、ホース36と手動ジャッキ34とが接続されており、手動ジャッキ34を操作することでシュー張り用シリンダ32が作動する。なお、シュー張り用シリンダ32は、標準工具として機械に搭載されているものを使用することができる。
【0036】
本実施形態の場合は、シュー張り用シリンダ32と、ホース36と、手動ジャッキ34とが第二リンク移動手段を構成している。
【0037】
本実施形態においては、第二リンク移動手段として、シュー張り用シリンダ32等によって移動させる例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば電動ジャッキやラックピニオン方式を採用してもよい。ラックピニオン方式を採用した場合は、クローラシューの上下方向の位置を固定する位置固定手段を省略することができる。また、本実施形態のようにシュー張り用シリンダを挿脱可能とする必要はなく、各クローラシュー押上装置ごとに固定的に設けてもよいが、本実施形態のように挿脱可能とすることで、第二リンク移動手段を一つのシュー張り用シリンダで共用することができ、装置構成を簡単かつ安価にすることができる。
【0038】
次いで、本実施形態に係るクローラシュー押上装置の動作を説明する。図1に示す状態において、シュー張り用シリンダ32を開口部7dから反力受部20と収納部7の底板7aとの間に挿入する。この状態から、図4に示すように、上記シュー張り用シリンダ32を伸長動作させて、反力受部20が接続された第二リンク18を押上げる。この第二リンク18が押上げられることによって、第一リンク16及びシュー押上ブラケット12も一体的に上昇する。そして、シュー押上ブラケット12の大径の円板部の上部が、クローラシュー4の下面と接することによって、クローラシュー4を押上げる。その後、第二リンク18を上昇した位置で固定するために、第二リンク18の逆L字型の突起18a、18a´と、いずれか一つのピン孔26a〜26dとに亘ってピン30を打ち込み、第二リンク18の上下方向の位置を固定する。これによって、クローラシュー4が押上げられた位置で固定され、クローラフレーム6とクローラシュー4との間に所定の隙間を確保することができる。また、クローラシュー4を押し上げることで、クローラアッセンブリが吊り上げられた状態でも、クローラシュー4の自重による下部への垂れ下がりを防止することができる。
【0039】
上記実施形態では、クローラシュー押上装置の設置箇所を3箇所としたが、本発明はこれに限定されず、4箇所以上も設けてもよいし、2箇所以下であってもよい。また、上記実施形態では、クローラシュー押上装置をシューガイド8の近傍に設けているが、もう少し離れた位置に設けてもよい。ただし、あまり離間した位置に設けると、クローラシュー4が自重で撓むので芳しくない。
【0040】
さらに、シュー押上ブラケット12、第一リンク16及び第二リンク18の形状も、上述した形状に限定されるものではない。例えば、シュー押上ブラケット12は「ヘ」の字状のものであってもよいし、第二リンク18は方形や棒状のものであってもよい。さらに、シュー押上ブラケット12と第二リンク18との間に、第一リンク16以外の他のリンクを付け加えてもよい。さらに、上記実施形態では、固定用ブラケット14をクローラフレーム6の天板6a上に取り付けているが、収納部7の側板7cや背面板7bなどに取り付けてもよい。この場合は、シュー押上ブラケット12の一部のみがクローラフレーム6の上面に突出することになる。
【0041】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内のすべての変更が含まれる。
【符号の説明】
【0042】
4 クローラシュー
6 クローラフレーム
12 シュー押上ブラケット
14 固定用ブラケット
16 第一リンク
18 第二リンク
26a〜26d ピン孔(位置固定手段)
30 ピン(位置固定手段)
32 シュー張り用シリンダ(第二リンク移動手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クローラシューを巻回しているクローラフレームの内部に設置されたクローラシュー押上装置において、前記クローラフレームに設けられた固定用ブラケットと、該固定用ブラケットにその一端を回転可能に取り付けられたシュー押上ブラケットと、該シュー押上ブラケットの他端にその一端が回転可能に取り付けられた第一リンクと、該第一リンクの他端に回転可能に取り付けられた第二リンクと、前記第二リンクと前記クローラフレームとの間に配置されて前記第二リンクを上下方向に移動可能な第二リンク移動手段とからなり、該第二リンク移動手段が前記第二リンクを押上げることで前記第一リンク及び前記シュー押上ブラケットも一体的に上昇することにより、前記シュー押上ブラケットの上面が前記クローラシューの下面と接することで前記クローラシューを押し上げることを特徴とするクローラシュー押上装置。
【請求項2】
前記第二リンクの上下方向の移動を固定する位置固定手段を有し、前記クローラシューが押上げられた状態で前記クローラシューの上下方向の位置を前記位置固定手段により固定可能とされたことを特徴とする請求項1に記載のクローラシュー押上装置。
【請求項3】
前記第二リンク移動手段が、シュー張り用シリンダからなることを特徴とする請求項1又は2に記載のクローラシュー押上装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−20591(P2012−20591A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−157565(P2010−157565)
【出願日】平成22年7月12日(2010.7.12)
【出願人】(304020362)コベルコクレーン株式会社 (296)