説明

グラフ表示機能を備えた電子機器及びプログラム

【課題】グラフ表示機能を有する電子機器であって、グラフと角度の関係を分かり易く表示すること。
【解決手段】グラフ表示機能を有する電子機器は、グラフを表示する角度の範囲を記憶しており、式を記憶した角度の範囲でグラフ化して表示した後、グラフについてトレースを実行する場合、前記記憶された角度の範囲に対応する線分をグラフと別に表示して、グラフのトレース位置に対応する角度を当該線分上に識別子で表示するようにした。したがって、表示されたグラフと角度の関係を分かり易く表示することが可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力された関数の式をグラフ表示する電子機器及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、入力された式についてグラフ表示する電子機器として、グラフ関数電卓と称される小型電子式計算機が知られている。このグラフ関数電卓によれば、Y=f(X)形式で指定される一次関数や二次関数等の式を直交座標のグラフとして画面上に表示することができ、また、r=sinθのような式を極座標形式のグラフで表示したり、x=sinT、y=cosTのように角度Tを媒介変数として定義された関数のグラフを描画することもできる。
【0003】
一方で、グラフ関数電卓には、描画したグラフを解析する手段として、グラフ上にポインタを表示させ、カーソルキー操作でポインタを順次移動させながらポインタの示す点のX値、Y値等を表示するトレース機能が搭載されている。このトレース機能に関しては、複数表示されたグラフに対してトレースするグラフを切り換える手法が考えられている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、グラフのトレースは、X−Y座標形式のグラフだけでなく、極座標形式で表示されたグラフのトレースも行うことができる(例えば、特許文献2)。
【0005】
【特許文献1】特開平4−153862号公報
【0006】
【特許文献2】特開平4−235658号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前述したように、グラフ関数電卓では、極座標を用いたグラフや、媒介変数を用いた関数のパラメータグラフを描画することができるが、関数の変数である回転角度や媒介変数が、グラフのX軸、Y軸と異なるため、描画されたグラフの各部分と角度との関係がどのようになっているのか、あるいはトレース機能を用いてグラフの解析を行う場合、ユーザにとってトレースポインタがグラフ全体のどのあたりを示しているのか把握し難かった。
【0008】
本発明は、このような課題に鑑みなされたもので、表示されたグラフと角度との関係を分かり易く表示することが可能になるグラフ表示機能を備えた電子機器及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るグラフ表示機能を備えた電子機器は、角度を変数とする式を記憶する式記憶手段と、グラフを表示する角度の範囲を記憶する範囲記憶手段と、前記式記憶手段で記憶された式を前記範囲記憶手段の記憶した角度の範囲でグラフ化して表示するグラフ表示手段と、前記グラフ表示手段により表示されたグラフのトレースを実行するトレース手段と、前記範囲記憶手段に記憶された角度の範囲に対応する線分をグラフと別に表示して、前記トレース手段によるグラフのトレース位置に対応する角度を当該線分上に表示する角度表示手段と、を有することを特徴とする。
【0010】
また、別の本発明に係るグラフ表示機能を有する電子機器は、角度を変数とする式を記憶する式記憶手段と、グラフを表示する角度の範囲を記憶する範囲記憶手段と、前記範囲記憶手段に記憶された角度の範囲を複数の範囲に分割し、分割された範囲毎に異なる線の種類を決定する線種決定手段と、前記式記憶手段で記憶された式をグラフ化する際に、前記線種決定手段により分割された角度の範囲については前記決定された線種を用いて描画するグラフ表示手段と、有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、入力された式をグラフ表示した際に、表示されたグラフと角度の関係を分かり易く表示することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明のグラフ表示機能を備えた電子機器の実施形態に係るグラフ関数電卓10の外観構成を示す正面図である。
【0013】
このグラフ関数電卓10は、その携帯性の必要からユーザが片手で十分把持し片手で操作可能な小型サイズからなり、このグラフ関数電卓10の本体正面にはキー入力部11および表示部18が設けられる。
【0014】
キー入力部11には、主に数値や四則演算記号を入力するための数値・演算記号キー群12、各種の関数機能やメモリ機能を立ち上げるための関数機能キー群13、グラフ表示を指令するための「Graph(グラフ)」キー14、グラフのトレースを指令するための「Trace(トレース)」キー15、表示部18に表示されたグラフのトレースポインタの移動操作やトレース対象グラフを選択等を行うためのカーソルキー16、表示部18の下端に沿ってメニュー表示される各種の機能を選択するためのファンクションキー17が備えられる。
【0015】
表示部18は、例えば、128×64ドットのドットマトリクス型液晶表示装置からなっている。
【0016】
図2は、前記グラフ関数電卓10の電子回路の構成を示すブロック図である。
このグラフ関数電卓10の電子回路は、コンピュータであるCPU21を備えている。
【0017】
CPU21は、ROMなどの記憶装置22に予め記憶されている電卓制御プログラムに従い回路各部の動作を制御し、RAM23を作業用メモリとしてキー入力部11からのキー入力信号に応じた各種の演算処理を実行する。RAM23には、表示データメモリ領域24、グラフ式メモリ領域25、グラフ表示基準データメモリ領域26等が確保される。
【0018】
表示データメモリ領域24には、前記表示部18に表示させるべき演算式のデータやその演算結果のデータ、グラフ描画時のグラフデータなどが、前記表示部15の表示領域に相当するビットマップデータに展開されて記憶される。
【0019】
グラフ式メモリ領域25には、ユーザにより入力された関数式データが記憶されるものであって、Y=f(X)の形式で記述される直行座標式、r=g(θ)の形式で記述される極座標式、x=h(T)、y=h(T)の形式で記述されるパラメータ関数式等が記憶される。
【0020】
グラフ表示基準データメモリ領域26は、図3に示すように、グラフ式メモリ領域25に入力された式をグラフ化して表示部18に表示するための基準となるデータが記憶される。
【0021】
グラフ表示の基準となるデータとしては、表示範囲を特定するためのX方向の最大・最小値(Xmin、Xmax)、Y方向の最大・最小値(Ymin、Ymax)、X方向の1ドットあたりの変化量(Xdot)、極座標グラフや媒介変数を用いた関数のグラフを描くための角度(T及びθ)の範囲を特定する最大値、最小値(Tθmin、Tθmax)、および角度の変化量であるピッチ(Pitch)がある。
【0022】
ここでは、X方向の最小値Xminとして「−2」、X方向の最大値Xmaxとして「2」、Y方向の最小値Yminとして「−1」、Y方向の最大値Ymaxとして「1」、角度の最小値Tθminとして「0°」、角度の最大値Tθmaxとして「360°」、角度の変化量であるピッチ(Pitch)として「3.6°」の各値がユーザにより設定され、記憶されているものとする。
【0023】
次に、前記構成のグラフ関数電卓10におけるグラフ表示機能及びトレース機能について説明する。
【0024】
図4は、前記グラフ関数電卓10によるグラフ描画処理を示すフローチャートである。
図5は、前記グラフ関数電卓10のグラフトレース処理を示すフローチャートである。
図6は、グラフ描画処理・トレース処理に伴う表示部18における表示画面を示す図である。
【0025】
まず図4のフローチャートに従って、グラフの描画処理について説明する。
グラフ式メモリ領域25には、極座標形式でグラフ表示する式として「r=sin・2θ」がユーザにより入力され、記憶されているものとする。
【0026】
グラフ関数電卓10の「Graph」キー14がユーザにより操作されると、RAM23のグラフ式メモリ領域25から、記憶されている式データが読み出される(ステップA1)。この場合、「r=sin・2θ」の式が読み出される。
【0027】
次に、グラフを描画するための範囲データがグラフ表示基準データメモリ領域26から読み出される(ステップA2)。この場合、式は極座標系の式であるから、角度の最小値Tθmin(0°)、最大値Tθmax(360°)、及びピッチ(3.6°)の各データが読み出される。
【0028】
そして、角度θに0°から360°まで、3.6°刻みで順番に値を代入して、順次r値を算出する計算がなされる(ステップA3)。
【0029】
次に、各θの値と算出されたr値に基づいて表示部18上の座標が求められ、対応する位置に表示点がプロットされ、図6に示すようなグラフが表示される(ステップA4)。
なお、グラフ式メモリ領域25に複数の式が入力されている場合は、順番に式が読み出され同様の処理がなされて表示部18に複数のグラフが表示されることになる。
【0030】
次に、このようにして表示されたグラフをトレースするトレース機能について、図5のフローチャートに従って説明する。
ここでは、図6のように「r=sin・2θ」のグラフが表示されている場合に、トレースする操作を例に取り説明する。
【0031】
ユーザがグラフ関数電卓10の「トレース」キー15を操作すると、カーソルの上下方向キーの操作により、グラフ表示されている式を順番に表示部に表示させることができ、ユーザが所望の式を表示させることによってトレースの対象となるグラフが選択される(ステップB1)。この場合は「r=sin・2θ」のグラフだけが表示されているので、この式が選択される。
【0032】
グラフが選択されると、極座標のグラフが選択されたか判断される(ステップB2)。選択された「r=sin・2θ」の式のグラフは、極座標のグラフであるので(ステップB2;Yes)、グラフ表示基準データメモリ領域26から角度の最小値Tθmin「0°」と最大値Tθmax「360°」が回転角度の範囲データとして読み出される(ステップB3)。そして、その回転角度の範囲を示す数直線が生成され、最小値と最大値の目盛りのほかに適当な目盛りを伴ってグラフの下部に表示される(ステップB4)。
【0033】
次に、θが初期値(最小値)である0に設定され(ステップB5)、rの値が算出される(ステップB6)。
【0034】
rの値が算出されると、θとrの値から座標値x、yが算出され(ステップB7)、x、yで指示されるグラフ上の位置にポインタが表示され、同時にrとθの値が表示される(ステップB8)。そして、数直線にはθの値に応じた位置に矢印が表示される(ステップB9)。
【0035】
ポインタが表示された後に、さらに送りキーが操作されると(ステップB10;Yes)、θにピッチを加算し新たなθが計算され(ステップB11)、θが最大値Tθmaxを超えたか判断される(ステップB12)。
【0036】
そして、θが最大値を超えていなければステップB6に戻り、次のrを算出し、次にポインタを進める(ステップB7、B8)。すると、数直線に表示される矢印もθに応じて位置が更新されて表示される(ステップB9)。
【0037】
このようにして送りキーが操作される毎にステップB6〜B12の処理が実行され、角度θがピッチ角度で更新されながら対応する点がポインタで示され、トレースが実行されて行く。これと同時に、数直線上に表示されるポインタに対応する角度θの位置を示す矢印も移動して行く。図6は、角度θが68.4°まで進められた状態のトレース表示を示している。したがって、どこの角度についてトレースポインタを示しているか感覚的にわかりやすくなっている。なお、数直線上には角度を示す識別子として矢印を用いたが、これに限らず他の形態の識別子を用いても構わない。
【0038】
次にパラメータグラフが表示された場合を説明する。
グラフ式メモリ領域25に、「x=sinT、y=cosT」のように角度Tを媒介変数として定義された関数の式が入力されているものとする。この場合、図4のフローを実行することでグラフが表示される。
【0039】
つまり、グラフ関数電卓10の「Graph」キー14がユーザにより操作されると、RAM23のグラフ式メモリ領域25から、記憶されている式データが読み出され(ステップA1)、次に、グラフを描画するための範囲データ(角度の最小値Tθmin(0°)、最大値Tθmax(360°)、ピッチ(3.6°))がグラフ表示基準データメモリ領域26から読み出される(ステップA2)。
【0040】
そして、角度Tに0°から360°まで、3.6°刻みで順番に値を代入して、順次x値、y値を算出する計算がなされ(ステップA3)、算出されたx、y値に基づいて表示部18上の座標が決定され、対応する位置に表示点がプロットされ、図7に示すようなパラメータグラフが表示される(ステップA4)。
【0041】
トレース処理が実行される場合、まず、ユーザによりグラフが選択され(ステップB1)、極座標のグラフが選択されたか判断されるが(ステップB2)、Noとなり、次にパラメータグラフか判断される(ステップB13)。ここでYesとなるので、グラフ表示基準データメモリ領域26から角度の最小値Tθmin「0°」と最大値Tθmax「360°」が角度の範囲データとして読み出される(ステップB14)。
【0042】
すると、その回転角度の範囲を示す数直線が、最小値と最大値の目盛りのほかに適当な目盛りを伴ってグラフの下部に表示され(ステップB15)、そして、Tが初期値である0に設定され(ステップB16)、x、yの値が算出される(ステップB17)。
【0043】
そして、算出されたx、yで指示されるグラフ上の位置にポインタが表示され、同時にx、yの値も表示される(ステップB18)。また、数直線には角度Tに応じた位置に矢印が表示される(ステップB19)。
【0044】
そして、送りキーが操作されるまで待機し(ステップB20)、送りキーが操作されると、Tにピッチを加算し新たなTが計算される(ステップB21)。そして、Tが最大値を超えたか判断され(ステップB22)、超えていなければステップB17に戻り、次のx、yを算出し、ポインタを進める。そしてポインタの進行に伴い、数直線上の矢印も移動して行く。
【0045】
このようにパラメータグラフが表示された場合においても、トレース時のパラメータの値がどのあたりであるか数直線の矢印で示されるので、ユーザはグラフと角度の関係を把握しやすくなる。なお、数直線上には角度を示す識別子として矢印を用いたが、これに限らず他の形態の識別子を用いても構わない。
【0046】
なお、表示されたグラフがy=f(x)の式である場合は、ステップB23で該当する式が選択されたことが判別され、従来通りのトレース処理が行われる。つまり、まず、xに初期値としてXminの値(本実施の形態では「−2」)が設定され(ステップB24)、このx値が式に代入されてy値が算出され(ステップB25)、x、yの位置にポインタが表示されると共にとx値とy値が表示されるようになる(ステップB26)。そして送りキーが操作される毎にxが1ドット分更新され(ステップB27,B28)、従来通りにトレースが行われる。
【0047】
次に、トレースを行わない場合でも、表示されたグラフの各部分がどの角度に対応するか分かるようにする実施の形態を図8、図9を用いて説明する。
グラフ式メモリ領域25には、極座標形式でグラフ表示する式として「r=sin・2θ」がユーザにより入力され、記憶されているものとする。
【0048】
グラフ関数電卓10の「Graph」キー14がユーザにより操作されると、RAM23のグラフ式メモリ領域25から、記憶されている式データが読み出される(ステップC1)。この場合、「r=sin・2θ」の式が読み出される。
【0049】
次に、グラフを描画するための範囲データがグラフ表示基準データメモリ領域26から読み出される(ステップC2)。この場合、式は極座標系の式であるから、角度の最小値Tθmin(0°)、最大値Tθmax(360°)、及びピッチ(3.6°)の各データが読み出される。
【0050】
そして、読み出した角度の範囲が4分割され、分割された各範囲の線の種類が決定される(ステップC3)。この場合、角度の範囲は360°であるから、4分割された1つの範囲は90°となり、0〜90°は細線、90〜180°は細点線、180〜270°は太線、270〜360°は太点線のように決定される。
【0051】
次に、角度の範囲を表す数直線がグラフの下部に表示される(ステップC4)。この数直線は90°毎に種類が異なる線分で表示される数直線となる。
【0052】
そして、まず0〜90°の範囲で、θをピッチで更新しながらrの値が算出され(ステップC5)、θとrの値に基づいて表示部18上の座標が求められ、対応する位置に細線用の表示点がプロットされる。このようにして、1/4の範囲のグラフが1つの種類の線で描画される(ステップC6)。
【0053】
そして全ての範囲のグラフ描画が終了していなければ、ステップC5に戻り、次の範囲である90〜180°について同様の処理が繰り返される。そして、分割された範囲について線の種類が変更されながらグラフ表示がなされる。
【0054】
このようにして表示されたグラフは、図9のようになり、グラフの各部分が角度のどこと対応するか容易に把握することが可能になる。
なお分割数は4ではなく、6分割、8分割、10分割等任意の数で良い。また表示部がカラー表示できる場合は、線の種類を色で異ならせても構わない。
【0055】
なお、前記実施形態において記載したグラフ関数電卓10による各処理の手法、すなわち、図4、図5、図8のフローチャートおよび図6、図7、図9の表示動作で示すグラフ処理は、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリ・カード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記憶媒体に格納して配布することができる。そして、各種の計算機能を備えた電子式計算機のコンピュータは、この外部記憶媒体に記憶されたプログラムを記憶装置に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記実施形態において説明した操作手順記憶/変更/再実行機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
【0056】
また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態としてネットワーク上を伝送させることができ、このプログラムデータを、ネットワークに接続された各種の計算機能を備えた電子式計算機のコンピュータに取り込むことで、前述した操作手順記憶/変更/再実行機能を実現することもできる。
【0057】
なお、本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が異なる形態にして組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明のグラフ表示機能を備えた電子機器の実施形態に係るグラフ関数電卓10の外観構成を示す正面図。
【図2】前記グラフ関数電卓10の電子回路の構成を示すブロック図。
【図3】前記グラフ関数電卓10のメモリに記憶されるグラフ表示基準データの構成を示す図。
【図4】前記グラフ関数電卓10によるグラフ描画処理を示すフローチャート。
【図5】前記グラフ関数電卓10によるトレース処理を示すフローチャート。
【図6】前記グラフ関数電卓10の極座標グラフの描画処理、トレース処理に伴う表示部18に表示される表示状態を示す図。
【図7】前記グラフ関数電卓10のパラメータグラフの描画処理、トレース処理に伴う表示部18に表示される表示状態を示す図。
【図8】前記グラフ関数電卓10の別のグラフ描画処理を示すスローチャート。
【図9】前記グラフ関数電卓10の別のグラフ描画処理に伴う表示部18に表示される表示状態を示す図。
【符号の説明】
【0059】
10 …グラフ関数電卓
11 …キー入力部
12 …数値・四則演算記号キー群
13 …関数機能キー群
14 …グラフキー
15 …トレースキー
16 …カーソルキー
17 …ファンクションキー
18 …表示部
21 …CPU
22 …記憶装置
23 …RAM

【特許請求の範囲】
【請求項1】
角度を変数とする式を記憶する式記憶手段と、
グラフを表示する角度の範囲を記憶する範囲記憶手段と、
前記式記憶手段で記憶された式を前記範囲記憶手段の記憶した角度の範囲でグラフ化して表示するグラフ表示手段と、
前記グラフ表示手段により表示されたグラフのトレースを実行するトレース手段と、
前記範囲記憶手段に記憶された角度の範囲に対応する線分をグラフと別に表示して、前記トレース手段によるグラフのトレース位置に対応する角度を当該線分上に表示する角度表示手段と、
を有することを特徴とするグラフ表示機能を備えた電子機器。
【請求項2】
前記式記憶手段は、極座標形式で表示されるグラフの式を記憶することを特徴とする請求項1に記載のグラフ表示機能を備えた電子機器。
【請求項3】
前記式記憶手段は、角度を媒介変数としたパラメータグラフの式を記憶することを特徴とする請求項1に記載のグラフ表示機能を備えた電子機器。
【請求項4】
角度を変数とする式を記憶する式記憶手段と、
グラフを表示する角度の範囲を記憶する範囲記憶手段と、
前記範囲記憶手段に記憶された角度の範囲を複数の範囲に分割し、分割された範囲毎に異なる線の種類を決定する線種決定手段と、
前記式記憶手段で記憶された式をグラフ化する際に、前記線種決定手段により分割された角度の範囲については前記決定された線種を用いて描画するグラフ表示手段と、
を有することを特徴とするグラフ表示機能を有する電子機器。
【請求項5】
コンピュータを、
角度を変数とする式を記憶する式記憶手段、
グラフを表示する角度の範囲を記憶する範囲記憶手段、
前記式記憶手段で記憶された式を前記範囲記憶手段の記憶した角度の範囲でグラフ化して表示するグラフ表示手段、
前記グラフ表示手段により表示されたグラフのトレースを実行するトレース手段、
前記範囲記憶手段に記憶された角度の範囲に対応する線分をグラフと別に表示して、前記トレース手段によるグラフのトレース位置に対応する角度を当該線分上に表示する角度表示手段、
として機能させるようにしたコンピュータ読み込み可能な計算機制御プログラム。
【請求項6】
コンピュータを、
角度を変数とする式を記憶する式記憶手段、
グラフを表示する角度の範囲を記憶する範囲記憶手段、
前記範囲記憶手段に記憶された角度の範囲を複数の範囲に分割し、分割された範囲毎に異なる線の種類を決定する線種決定手段、
前記式記憶手段で記憶された式をグラフ化する際に、前記線種決定手段により分割された角度の範囲については前記決定された線種を用いて描画するグラフ表示手段、
として機能させるようにしたコンピュータ読み込み可能な計算機制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−157726(P2009−157726A)
【公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−336355(P2007−336355)
【出願日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】