説明

グリップ

【課題】使い勝手の良いグリップを提供する。
【解決手段】ドアウエストライン18の上部に位置する車体13の部位に支持位置21を設定してグリップ1を支持する。支持ユニット35に支持されるグリップ本体121のベルト122を中途部で折返し、その他端部を一端部側に配置する。折返し部分131をスエードトリコット材134で被覆されたウレタンフォーム133で包囲して握り部132を形成する。ベルト122の一端側にバックルベルト141を縫着し、バックルベルト141先端の長さ調整バックル142に、ベルト122の他端部を長さ調整可能に係止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗員が掴んで使用するグリップに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両には、吊革が設けられており、当該吊革を掴むことで、体を支えられるように構成されている。
【0003】
この吊革は、吊革部と握り部とで構成されており、該握り部はリング状のプラスチックで形成されている。
【0004】
この吊革としては、バネの弾性を利用して長さを調整できるものが知られており、使用状況に応じて高さを変更できるように構成されている(例えば、特許文献1参照。)。これにより、使い勝手の向上が図られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−043720公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このような従来の吊革にあっては、使用状態に応じて高さを変えることはできても、リウマチ等によってプラスチック製の握り部を強く握れない場合には、使い勝手が悪いという問題があった。
【0007】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、使い勝手の良いグリップを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために本発明の請求項1のグリップにあっては、車両に設けられ手が掛けられるグリップにおいて、中途部で折り返されたベルトの端部を支持位置に支持し、使用時に前記ベルトの折返し部分が前記支持位置より下側に位置するように構成するとともに、前記折返し部分をウレタンで包囲して握り部を形成した。
【0009】
すなわち、このグリップの握り部は、ベルトを芯材として構成されており、当該ベルトの折返し部分によって構成されている。このため、この折返し部分に生ずるベルトの復元力によって、前記握り部には、開方向に力が生ずる。これにより、非使用時には、前記握り部の開口状態が維持される。
【0010】
この状態において当該グリップを使用する際には、前記折返し部分で構成された前記握り部に手を入れる。このとき、前記握り部は開口状態に維持されるので、手の挿入が容易に行われる。
【0011】
そして、前記握り部に挿入された手より荷重が加えられた際には、その荷重が前記折返し部分を下げる方向に加えられる。すると、当該折返し部分には、閉鎖する方向に力が加えられる。このため、当該握り部を強く握れない場合であっても、不用意な手の離脱が防止される。
【0012】
このとき、前記握り部を構成する前記折返し部分は、ウレタンで包囲されており、ベルトのみで構成した場合と比較して、弾性を有している。このため、当該握り部に閉鎖方向に力が加えられた場合であっても、手への圧力が軽減される。また、前記握り部に加わる荷重を、前記ウレタンを介して前記ベルトで支持できるため、当該握り部が材質の硬いプラスチックなどで構成された場合と比較して、手で感じる痛みが軽減される。
【0013】
また、請求項2のグリップにおいては、ドアウエストラインで段部が形成されたドアを閉鎖した状態で、前記ドアウエストラインの上部に位置する車体の部位に前記支持位置を設定する一方、前記支持位置から前記握り部までの長さを調整する調整部を設けた。
【0014】
すなわち、前記ベルトを支持する支持位置は、ドアを閉鎖した状態において、当該ドアのドアウエストラインの上部に位置する車体の部位に設定されている。
【0015】
このため、当該グリップを使用する際には、前記ドアウエストラインに肘を載せた状態で、前記グリップの前記握り部を握ることができる。これにより、前記荷重を前記グリップのみならず、前記ドアウエストラインでも支持することができる。
【0016】
このとき、前記支持位置から前記握り部までの長さを調整する調整部を備えている。このため、腕の長さや前記ドアウエストラインから前記握り部までの距離に応じて当該握り部の高さが調整される。
【0017】
さらに、請求項3のグリップでは、前記ベルトを回動可能に支持し、該ベルトの自由端部を上動する方向へ当該ベルトを付勢した。
【0018】
すなわち、前記ベルトは回動可能に支持されており、当該ベルトは、その自由端部が上動する方向に付勢されている。
【0019】
このため、当該グリップを使用しない非使用時には、前記ベルトの自由端部を上動した格納状態が形成される。
【0020】
また、前記支持位置がドア開口部の上縁部に設定された場合にあっては、前記グリップの自由端部を跳ね上げることで、グリップ自由端部のドア開口部側への延出が防止される。
【発明の効果】
【0021】
以上説明したように本発明の請求項1のグリップにあっては、握り部に挿入した手より荷重が加えられた際に、折返し部分で構成された握り部に閉鎖方向への力を生じさせることができる。
【0022】
このため、当該握り部を強く握れない場合であっても、挿入された手の平を保持することができ、不用意な手の離脱が未然に防止できる。
【0023】
このとき、前記握り部を構成する前記折返し部分は、ウレタンで包囲されており、ベルトのみで構成した場合と比較して、弾性を有している。このため、当該握り部に閉鎖方向に力が加えられた場合であっても、手への圧力が軽減され、リウマチや変形性関節炎の使用者であっても、手の平への負担を軽減し、手の痛みを緩和することができる。
【0024】
さらに、前記握り部に加わる荷重を、前記ウレタンを介して前記ベルトで支持できるため、当該握り部が材質の硬いプラスチックなどで構成された場合と比較して、手で感じる痛みを軽減することができる。
【0025】
したがって、リウマチ等の使用者に対しても、使い勝手を向上することができる。
【0026】
また、請求項2のグリップにおいては、前記ベルトを支持する支持位置は、ドアを閉鎖した状態において、当該ドアのドアウエストラインの上部に位置する車体の部位に設定されている。
【0027】
このため、当該グリップを使用する際には、前記ドアウエストラインに肘を載せた状態で、前記グリップの前記握り部を握ることができる。これにより、前記荷重を前記グリップのみならず、前記ドアウエストラインでも支持することができるので、手に加わる負担軽減に寄与し、手の痛みをさらに緩和することができる。
【0028】
このとき、前記支持位置から前記握り部までの長さを調整する調整部を備えている。このため、腕の長さや前記ドアウエストラインから前記握り部までの距離に応じて当該握り部の高さを調整することができる。
【0029】
これにより、適用範囲を広げることができる。
【0030】
さらに、請求項3のグリップでは、前記ベルトを回動可能に支持し、当該ベルトの自由端部が上動する方向に付勢した。
【0031】
このため、当該グリップを使用しない非使用時には、前記ベルトの自由端部を自動で上動することができ、前記ベルトの自由端部が常に垂下する場合と比較して、非使用時に邪魔にならない。
【0032】
また、前記支持位置がドア開口部の上縁部に設定された場合にあっては、前記グリップの自由端部を跳ね上げることで、グリップ自由端部のドア開口部側への延出を防止することができる。
【0033】
これにより、前記グリップの自由端部がドア開口部側に大きく延出する場合と比較して、乗降性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の一実施の形態を示す説明図である。
【図2】図1の分解斜視図である。
【図3】同実施の形態の分解斜視図である。
【図4】同実施の形態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、本発明の一の実施の形態を図に従って説明する。
【0036】
図1は、本実施の形態にかかるグリップ1を示す図であり、当該グリップ1が車両2の助手席3に設けられた状態が一例として示されている。
【0037】
すなわち、前記車両2の助手席3の側部には、乗降口11が設けられており、該乗降口11は、ドア12で開閉されるよに構成されている。該ドア12は、車体13にヒンジを介して支持されたドア本体14からなり、該ドア本体14の上部には、窓部15が形成されている。このドア本体14の上縁からは、昇降ウインドウ16が昇降自在に延出するように構成されており、該昇降ウインドウ16によって前記窓部15を開閉できるように構成されている。
【0038】
前記昇降ウインドウ16は、前記ドア本体14の厚み方向中央部より延出しており、前記ドア本体14の上縁部は、その内側面17から前記昇降ウインドウ16までの間に段部が形成され、ドアウエストライン18が構成されている。
【0039】
前記ドア12で前記乗降口11を閉鎖した状態において、前記ドア12の前記ドアウエストライン18の上部に位置する車体13の部位には、支持位置21が設定されており、前記グリップ1は、この支持位置21に支持されている。
【0040】
図2は、車体13の分解図を示すものであり、車両2の側面を構成するサイドパネル31から天部を構成するルーフパネル32が分離された状態が示されている。前記サイドパネル31の上縁部を構成するルーフサイドパネル33には、ユニット固定部34,34が設けられており、該ユニット固定部34,34には、支持ユニット35が固定ボルト36,36で固定されるように構成されている。
【0041】
前記ルーフパネル32の側部には、当該ルーフパネル32の縁部で前記ルーフサイドパネル33を覆って固定した状態で、前記固定ボルト36,36との干渉を防止する干渉防止穴41,41が開設されており、両干渉防止穴41,41の中央部には、回転軸挿通穴42が開設されている。
【0042】
前記支持ユニット35は、図3に示すように、前記ユニット固定部34,34に固定されるベースブラケット51を備えている。該ベースブラケット51は、その中央部に矩形状凹部52が形成されており、該矩形状凹部52の底面53には、一対のスタッドボルト54,54が立設されている。両スタッドボルト54,54の中央部には、軸受け穴55が開設されており、該軸受け穴55には、回転軸56の一端が回動自在に支持されている。
【0043】
該回転軸56の中途部には、側方に延出した板状の鍔部61が一体形成されており、該鍔部61には、係止穴62が設けられている。前記鍔部61より車室内側には、大径部63が形成されており、該大径部63には、跳ね上げ用バネ64が外嵌されるように構成されている。該跳ね上げ用バネ64の一端には、折曲形成された係止部65が形成されており、該係止部65が前記鍔部61の前記係止穴62に挿入された状態で係止されるように構成されている。
【0044】
前記回転軸56の前記大径部63より車室内側には、小径部71が形成されており、該小径部71は、回転軸押さえブラケット72の円形穴73を回転自在に挿通するように構成されている。該回転押さえブラケット72は、ハット型断面形状に形成されており、両端に形成されたフランジ部74,74のボルト挿通穴75,75が開設されている。この回転押さえブラケット72は、前記スタッドボルト54,54が前記ボルト挿通穴75,75に挿通された状態で、当該スタッドボルト54,54にナット76,76が固定されるように構成されており、この固定状態で前記ベースブラケット51と一体化されるように構成されている。
【0045】
このとき、前記跳ね上げ用バネ64の他端81が前記ベースブラケット51の前記矩形状凹部52の側壁82に当接するように構成されており、この当接状態において、前記跳ね上げ用バネ64は、前記係止部65が前記回転軸56の前記鍔部61に付勢力を付与することで、当該回転軸56を反時計回り方向CCWに付勢するように構成されている。
【0046】
前記回転軸56の前記小径部71より車室内側には、該小径部71より小径の接続部91が形成されており、該接続部91は、前記回転軸押さえブラケット72より車室内側へ突出するように構成されている。この接続部91の側面には、一対の平坦面92,92が形成されており、回り止めが構成されている。この接続部91の端面には、ねじ穴93が形成されており、グリップ取付ボルト94を螺入できるように構成されている。
【0047】
前記回転軸56の前記接続部91には、第一グリップ取付プレート101が取り付けられるように構成されており、該第一グリップ取付プレート101の外側面には、前記接続部91に外嵌する筒部102が当該第一グリップ取付プレート101の基端部に突設されている。この筒部102の内側面には、前記平坦面92,92と対面する平坦部が形成されており、当該筒部102を前記接続部91に外嵌した状態で、前記回転軸56に対する前記第一グリップ取付プレート101の空回りを防止できるように構成されている。
【0048】
この第一グリップ取付プレート101には、前記筒部102に連通する連通穴111が開設されており、当該第一グリップ取付プレート101と対を成す第二グリップ取付プレート112には、前記連通穴111と合致する挿通穴113aが開設されている。前記第一グリップ取付プレート101の内側面には、一対の円柱突起113,113が離間して突設されており、第一グリップ取付プレート101と対を成す第二グリップ取付プレート112には、各円柱突起113,113が内嵌される内嵌穴114,114が形成されている。
【0049】
これら両グリップ取付プレート101,112間には、グリップ本体121を構成するベルト122の一端部が挟持されるように構成されており、該ベルト122の一端部には、前記第一グリップ取付プレート101の前記円柱突起113,113が貫通する貫通穴123,123が形成されている。
【0050】
これにより、前記第一グリップ取付プレート101の前記各円柱突起113,113を、前記ベルト122の各貫通穴123,123に貫通して前記第二グリップ取付プレート112の各内嵌穴114,114に内嵌した状態で、当該ベルト122の一端部を前記両グリップ取付プレート101,112で挟持するとともに、前記第二グリップ取付プレート112の前記挿通穴113aに挿通されたグリップ取付ボルト94を、前記第一グリップ取付プレート101の前記連通穴111及び前記筒部102を介して前記接続部91のねじ穴93に螺入することで、当該グリップ本体121を前記支持ユニット51を介して車体13に支持できるように構成されている。
【0051】
前記ベルト122は、ポリエステルで形成されており、引っ張り方向への力に対しては所定の強度を備える一方、折り曲げ自在に構成されている。このベルト122内には、樹脂プレートが補強芯として長さ方向に延設されており、当該ベルト122を水平に維持した状態で、当該ベルト122の垂れ下がりを防止できるように構成されている。
【0052】
このベルト122は、中途部において、折り返されており、当該ベルト122の他端部は、前記一端部側に配置されている。前記ベルト122の折返し部分131には、握り部132が形成されており、該握り部132は、図4に示すように、前記折返し部分131を包囲するクッション材としてのウレタンフォーム133と、該ウレタンフォーム133を被覆するスエードトリコット材134とによって構成されている。
【0053】
前記ベルト122の一端側であって、前記両取付プレート101,112の挟持位置より延出した部位には、バックルベルト141の基端部が縫着されている。該バックルベルト141の先端には、長さ調整バックル142が設けられており、該長さ調整バックル142には、前記ベルト122の他端部が係止されている。
【0054】
前記長さ調整バックル142は、前記ベルト122の他端部の係止位置を調整可能とするとともに、係止した状態で不用意な引き出しを阻止できるように構成されており、当該長さ調整バックル142によって、前記支持位置21から前記握り部132までの長さを調整する調整部143が構成されている。
【0055】
このようにして形成された前記グリップ本体121は、前記支持ユニット35によって前記支持位置21に回動自在に支持されており、非使用時には、自由端部に設けられた前記握り部132が車両前方側に上動し前記ルーフサイドパネル33に沿って略水平に配置された格納状態を形成できるように構成されている。
【0056】
以上の構成にかかる本実施の形態において、このグリップ1の握り部132は、ベルト122を芯材として構成されており、当該ベルト122の折返し部分131によって構成されている。このため、この折返し部分131に生ずるベルト122の復元力によって、前記握り部132には、開方向に力が生ずる。これにより、非使用時には、前記握り部132を開口状態に維持することができる。
【0057】
この状態において当該グリップ1を使用する際には、前記折返し部分131で構成された前記握り部132に手を入れる。このとき、前記握り部132は前述したように開口状態に維持される。このため、対向するベルト同士が密着してしまう場合と比較して、当該ベルト122の折返し部分131に形成された握り部132への手の挿入を容易に行うことができる。
【0058】
そして、前記握り部132に挿入された手より当該握り部132に荷重が加えられた際には、その荷重が前記折返し部分131を押し下げる方向に加えられる。すると、前記握り部132には、閉鎖する方向に力が加えられる。
【0059】
このため、当該握り部132を強く握れない場合であっても、挿入された手の平を挟み込むようにして保持することができ、不用意な手の離脱が未然に防止できる。
【0060】
このとき、前記握り部132を構成する前記折返し部分131は、スエードトリコット材134で被覆されたウレタンフォーム133で包囲されており、ベルト122のみで構成した場合と比較して、弾性を有している。このため、当該握り部132に閉鎖方向に力が加えられた場合であっても、手への圧力が軽減され、リウマチや変形性関節炎の使用者であっても、手の平への負担を軽減し、手の痛みを緩和することができる。
【0061】
さらに、前記握り部132に加わる荷重を、前記スエードトリコット材134で被覆されたウレタンフォーム133を介して前記ベルト122で支持できるため、当該握り部132が材質の硬いプラスチックなどで構成された場合と比較して、手で感じる痛みを軽減することができる。
【0062】
したがって、リウマチ等の使用者に対しても、使い勝手を向上することができる。
【0063】
また、前記ベルト122を支持する支持位置21は、ドア12を閉鎖した状態において、当該ドア12のドアウエストライン18の上部に位置する車体13の部位に設定されている。
【0064】
このため、当該グリップ1を使用する際には、図1に示したように、前記ドアウエストライン18に肘151を載せた状態で、前記グリップ1の前記握り部132を握ることができる。これにより、前記荷重を前記グリップ1のみならず、前記ドアウエストライン18でも支持することができるため、手に加わる負担軽減に寄与し、手の痛みをさらに緩和することができる。
【0065】
このとき、前記支持位置21から前記握り部132までの長さを調整する調整部143を備えている。このため、腕152の長さや前記ドアウエストライン18から前記握り部132までの距離に応じて当該握り部132の高さを調整することができる。
【0066】
これにより、車種や腕の長さに対応することができ、適用範囲を広げることができる。
【0067】
そして、前記ベルト122は回動可能に支持されており、当該ベルト122の自由端部が車両前方側へ向けて上動する方向に付勢されている。
【0068】
このため、当該グリップ1を使用しない非使用時には、前記ベルト122の自由端部を自動的に上動することができ、前記ベルト122の自由端部が常に垂下する場合と比較して、非使用時に邪魔にならない。
【0069】
また、前記支持位置21が乗降口11の上縁部に設定された本実施の形態の場合にあっては、前記グリップ1の自由端部を跳ね上げることで、グリップ1自由端部の乗降口11側への延出を防止することができる。
【0070】
これにより、前記グリップ1の自由端部が乗降口11側に大きく延出する場合と比較して、乗降性を高めることができる。
【符号の説明】
【0071】
1 グリップ
2 車両
12 ドア
13 車体
18 ドアウエストライン
21 支持位置
64 跳ね上げ用ばね
122 ベルト
131 折返し部
132 握り部
142 長さ調整バックル
143 調整部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に設けられ手が掛けられるグリップにおいて、
中途部で折り返されたベルトの端部を支持位置に支持し、使用時に前記ベルトの折返し部分が前記支持位置より下側に位置するように構成するとともに、前記折返し部分をウレタンで包囲して握り部を形成したことを特徴とするグリップ。
【請求項2】
ドアウエストラインで段部が形成されたドアを閉鎖した状態で、前記ドアウエストラインの上部に位置する車体の部位に前記支持位置を設定する一方、
前記支持位置から前記握り部までの長さを調整する調整部を設けたことをことを特徴とする請求項1記載のグリップ。
【請求項3】
前記ベルトを回動可能に支持し、該ベルトの自由端部を上動する方向へ当該ベルトを付勢したことを特徴とする請求項1又は2記載のグリップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−192814(P2012−192814A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−57586(P2011−57586)
【出願日】平成23年3月16日(2011.3.16)
【出願人】(000128544)株式会社オーテックジャパン (183)
【Fターム(参考)】