説明

ケーブル搬送装置

本発明は、ケーブル搬送装置に関し、ケーブル搬送装置は、ピボット可能に設置されたケーブル搬送機(1)と、ピボット軸線(4)を中心にして一つのケーブル搬送機(1)のピボット運動を正確にするためにベースフレーム(2)に固定設置された第1駆動手段(3)と、少なくとも2個の協働する加圧ローラ(6、7)を同期して作動させるための第2駆動手段(5)とを有する。本発明に従えば、加圧ローラ(6、7)のための駆動軸(10)を有する第2駆動手段(5)がベースフレーム(2)に固定され、第2駆動手段(5)の駆動軸(10)がケーブル搬送機(1)のピボット軸線(4)と一致する。本発明の更なる実施形態においては、加圧ローラ(6、7)のための駆動軸(10)を有する第2駆動手段(5)がベースフレーム(2)に同様に固定され、回転軸線(8、9)が相互にはもちろん共通ピッチ軸線(31)にも平行し、ピボット運動が歯付きベルト(32)を介して伝達されて、歯付きベルト(32)は第1中間軸(34)と第2中間軸(35)間で第1駆動手段のピボット軸線(4)の回転中心(33)に対称に固定されて、第1中間軸(34)はケーブル搬送機(1)の基板(13)に配置されて、第2中間軸(35)は装置のフレームに固定されて、ケーブル搬送機1のピッチ軸線(31)が第1中間軸(34)と一致する。さらに、本発明に従えば、ケーブル搬送装置は、溝板(41)と蓋板(40)で構成される案内スリーブ(26)を有する。これらの溝板および蓋板は、多様な直径のケーブル(21)に対応するために、またケーブルの位置を修正するために、交換可能であり、この目的のために多様な形状の溝が形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はケーブルを引き込み搬送するためにピボット可能に設置されたケーブル搬送機と;ピボット軸を中心にしたケーブル搬送機のピボット運動を正確にするためにベースフレームに固定設置された第1駆動手段、及び2個以上の加圧ローラを同期して協働させるための第2駆動手段を備えて、一側の駆動ローラは横方向に調節することができるケーブル搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のケーブル搬送装置はベースフレームに固定されたものが一般的である。一番目のグリッパがベースフレームのケーブル搬送軸に配置されて、ベースフレームは移動式案内キャリッジが付いているピボット装置上に設置され、このグリッパはケーブル搬送軸に配置された切断部や剥皮部のような処理部と協調して、ケーブル搬送軸外側には巻線機が配置される。例えば、電気ケーブルがケーブルドラムから案内スリーブ及び2個の整列部を経てケーブル搬送機に案内される。ケーブル搬送機で、ケーブルは2個の歯付きベルト間に固定される。これら歯付きベルトはベルト駆動スプロケット(sprocket)とベルト偏向スプロケットを経るが、これら2個スプロケット間で複数個の小型ベルトスプロケットにより支持される。2個の歯付きベルトは空圧装置のような加圧機により圧力を受けて、歯付きベルトとケーブル間に十分な摩擦力が生じる。ケーブル搬送機はサーボモーターにより駆動される。このような形で、歯付きベルト間に挟持ケーブルが長さ方向に搬送される。長さ計測器の計測ホイールがスプリングによりケーブルに触れ合ったままエンコーダー(encoder)の助けで必要なケーブル長さを測定する。エンコーダーの信号はサーボモーターに送られてケーブルを必要な長さの通り切断する。
【0003】
ケーブルは案内スリーブと案内管を通って作業領域(切断、剥皮)に送られて、ケーブル第1グリッパがケーブル先端部をつかむ。ここで絶縁被服が剥けた次に、ピボット装置によりグリッパが横に位置した処理部にピボットして、ここで被服が剥けたケーブルが後処理される。
【0004】
EP0708050B1で紹介したケーブル搬送−ピボット装置では、ケーブル搬送装置がピボット装置上に設置された場合ピボット装置に配置されたグリッパが省略される。この場合、ケーブル搬送装置と処理部間の間隔が相当に減る。しかし、このような装置は回転軸が多くなって動力伝達構造が複雑になって、ケーブル搬送を担当する駆動モーターがピボット装置の真上に配置されるためピボット過程を担当する駆動モーターにより激しく揺れる問題がある。
【0005】
ケーブルの案内を制御するために、EP0708050B1ではケーブル供給部側で柔軟な案内管にケーブル入口ガイドを連結して、ケーブル搬送部側にケーブル出口ガイドを設置した。チューブ状の案内スリーブの問題点は、直径が違うケーブルに変える時案内スリーブも交替しなければならないことである。このような過程は煩わしくて時間も多く消費される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】欧州特許第0708050号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的はピボット型ケーブル搬送機が付いているケーブル搬送装置の設計を経済的に大きく単純化しながらもケーブル処理に必要な精密度を確保することにある。
【0008】
本発明の他の目的はさまざまなケーブルの直径に合せることができて前述した問題点を有しない案内スリーブが付いているケーブル搬送装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のこのような目的は請求項1項、2項及び10項で言及した特徴により達成される。本発明の他の特徴は他の従属項に言及したことと同じである。
【0010】
本発明によればケーブルコンベヤーの加圧ローラ用に駆動軸が付いている第2駆動手段がベースフレームに固定されて、第2駆動手段の駆動軸はケーブル搬送機のピボット軸と一致する。
【0011】
こういう構造では材料を大幅に節減することができる。作動部の個数が減って、故障の可能性と維持補修費も大幅に節減される。
【0012】
本発明の他の実施形態で、ケーブルコンベヤーの加圧ローラのための駆動軸が付いている第2駆動手段が同様にベースフレームに固定されるが、これら加圧ローラの回転軸は相互にはもちろん共通のピッチ軸線にも平行して、ピボット運動は歯付きベルトを介して伝達されて、歯付きベルトは第1中間軸と第2中間軸間で第1駆動手段のピボット軸の回転中心に対称に固定されて、第1中間軸はケーブル搬送機の底板に配置されて、第2中間軸は装置のフレームに固定される。ケーブル搬送機のピッチ軸線は第1中間軸と一致する。
【0013】
請求項第2項によるピボット型ケーブル搬送装置も既存の装置に比べて材料と空間を相当に節減することができる。
【0014】
本発明によると、案内スリーブが溝板と蓋板で構成されるが、これら溝板と蓋板は多くの直径のケーブルに対応するために、またケーブルの位置を修正するために交換が可能であり、このためにさまざまな形状の溝が形成される。
【0015】
こういう案内スリーブはピボット型ケーブル搬送装置に限定されなくて固定システムにも用いられることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一例によるケーブル搬送装置の正面図である。
【図2】図1の装置が90度ピボットした位置における平面図である。
【図3】本発明の他の例によるケーブル搬送装置が90度ピボットした位置における正面図である。
【図4】図3の背面図である。
【図5】ケーブル牽引圧力を調節するための装置の概略図である。
【図6】図1の装置の他の例の90度ピボットした位置における平面図である。
【図7】図3の装置と同様であって図6の実施形態の装置の正面図である。
【図8】ケーブル用の板構造を有する本発明の案内スリーブの斜視図である。
【図9】案内スリーブの間隔を調節する状態の概略図である。
【図10】案内スリーブの間隔を調節する状態の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1、2及び6のケーブル搬送装置はケーブル21を引き込み搬送するためにピボット可能に設置されたケーブル搬送機1と、ピボット軸線4を中心にしたケーブル搬送機1のピボット運動を正確にするためにベースフレーム2に固定設置された第1駆動手段3を含む。第2駆動手段5は2個の加圧ローラ6と2個の加圧ローラ7を同期して作動させて、これらローラの回転軸線8、9は相互にはもちろん共通ピボット軸線4に対しても平行である。2個の加圧ローラ7は側面方向に調整することができるように配置される(図2参照)。
【0018】
本発明によれば、駆動軸10が付いている第2駆動手段5はベースフレーム2に固定される。第2駆動手段5の駆動軸10はピボット軸線4と一致する。
【0019】
図1、2、6によれば、ピボット軸線4に半円型ピボット板11が水平に設置される。半円型ピボット板11はピッチ軸線31の回転ベアリングを介してケーブル搬送機1の底板13に連結される。どの場合にも、ピボット板11の2個の外周辺に歯付き型ベルト16の両端部14、15が固定されるが、歯付き型ベルト16は最初端部14から始まって、ベルト変形スプロケット17と駆動手段3の第1駆動軸線18に設置されたベルト駆動スプロケット19を経て、半円型ピボット板11の外周辺を過ぎて二番目の端部15までつながるが、二番目の端部15もやはり固定される。
【0020】
図3、4、7に示されたケーブル搬送装置も同様にケーブル21を引き込み、搬送するためにピボット可能に設置されたケーブル搬送機1と、ピボット軸線4を中心にしたケーブル搬送機1のピボット運動を正確にするためにベースフレーム2に固定設置された第1駆動手段3を含む。ケーブル搬送装置はまた、第2の駆動手段5を有する。第2駆動手段5は2個以上の加圧ローラ6、7を同時に作動させて、これらローラの回転軸線8、9は相互に平行し、共通ピボット軸線4に垂直である。2個の加圧ローラ7は側面方向に調整することができるように配置されるが、このような調整状態が図3、4、7には表示されていない。
【0021】
図3は、ローラ6、7が4個であるケーブル搬送装置の正面図であって、図4は図3の背面を示す図である。第2駆動手段5はベースフレーム2に固定されたケーブル搬送機1の加圧ローラ6、7の駆動軸10に連結される。図1、2、6の実施形態では基板13が水平に設置されたが、図3、4、7の実施形態の基板13は垂直に設置される。回転軸線8、9は相互にはもちろん共通のピッチ軸線31にも平行である。ピボット運動は歯付きベルト32を介して伝達されて、歯付きベルト32は第1中間軸34と第2中間軸35間で第1駆動手段のピボット軸線4の回転中心33に対称に締められて、第1中間軸34はケーブル搬送機1の底板13に配置されて、第2中間軸35は装置のフレームに固定される。ケーブル搬送機1のピッチ軸線31は第1中間軸34の軸線と一致する。
【0022】
搬送されるケーブル21に及ぼす圧力を調節するために、ケーブル搬送機1の基板13に対して横方向に動くように調節板20を設置する(図2参照)。反時計方向に回転する加圧ローラ6は底板13に設置されて、時計方向に回転する加圧ローラ7は調節板20に設置される。もちろんその反対も可能である。
【0023】
図2によれば、2個の加圧ローラ6がケーブル搬送機1の基板13に回転軸線8を中心にして回転するように設置されて、同様に2個の加圧ローラ7は調節板20に回転軸線9を中心にして回転するように設置されるが、これら加圧ローラ6、7のそれぞれの回転軸線8、9は互いに対向して配置される。必要なケーブル長さを測定するための計測ホイール22(measuring wheel)が2個の加圧ローラ7間に配置されて、2個の加圧ローラ6間にはケーブル21を押すカウンターホイール23(counter-wheel)が配置されるが、もちろんその反対も可能である。
【0024】
第2駆動手段5の駆動軸10に設置された第2ベルト駆動スプロケット24に両面歯付きベルト25を介して連結したベルトスプロケット6'、7'がケーブル搬送機1の下側で加圧ローラ6、7の回転軸線8、9上に設置されるが(図4参照)、この歯付きベルト25は駆動ベルトスプロケット24の回転を調節板20に設置された加圧ローラ7に伝達する。加圧ローラ6の2個のベルトスプロケット6'と加圧ローラ7の2個のベルトスプロケット7'間に前記歯付きベルト25が対角線上に巻かれて、加圧ローラ6の反時計方向回転と加圧ローラ7の時計方向回転を起こす。
【0025】
ケーブル搬送機1の基板13は、図2に従えば調節板20と共に駆動軸10に設置され、図3に従えばピッチ軸線31でピボットするように設置される(図2〜3参照)。
【0026】
ケーブル21を挿入するために、ケーブル搬送機1の基板13から調節板20が離れるようにして、加圧ローラ6、7間にケーブル21を挿入した後、空圧シリンダーやスプリングのような機械式エネルギー蓄積器28や圧縮空気を利用して加圧ローラ6、7と計測ホイール22とカウンターホイール23がケーブル21を加圧する位置まで調節板20を移動させる。ケーブル21の圧力は圧力機構27で調節するが、調節板20に固定された加圧ローラ7をケーブル搬送機1の基板13に設置された加圧ローラ6に対して動かして調節される。このような非線形圧力機構が図5に示された。圧力機構27は機械式エネルギー蓄積器28やスプリングが付いている空圧シリンダーで構成されて、移動式連結案内部を介して偏心レバー30に連結されて、偏心レバーはキャリッジ29で案内される。偏心レバーの形状は加圧ローラ6、7間隔が減れば圧力も減るように選択する。
【0027】
ピボット動作の間にケーブル21が前進と後退することができないように、加圧ローラ6、7の回転を担当する第2ベルト駆動スプロケット24が第1駆動手段3の第1ベルト駆動スプロケット19と同じ方向に回転する。図6〜7の他の実施形態では、加圧ローラ6、7がスプロケット形態で、加圧ローラ6は第1加圧ローラ対36を形成して、加圧ローラ7は第2加圧ローラ対37を形成して、第1加圧ローラ対36には第1歯付きベルト38が巻かれていて、第2加圧ローラ対37には第2歯付きベルト39が巻かれていて、第1及び第2歯付きベルト38、39間に挟まれ、案内され、そしてケーブル21が摩擦接触により搬送される。
【0028】
図8のケーブル搬送機1にはケーブル21の案内スリーブ26が付いている。この案内スリーブ26は溝板41と蓋板40で構成されるが、これら溝板と蓋板は多くの直径のケーブル21を収容してケーブルの位置を修正するために交換が可能であって、このためにさまざまな形状の溝が形成される。また、蓋板40や溝板41に穴を穿って、この穴を介してプリンタのようなケーブル刻印機(inscriber)をケーブル21に接近させることができる。
【0029】
図9〜図10によれば、案内スリーブ26が2個のチャネル要素で構成されるが、一番目のチャネル要素44はケーブル搬送機1の底板13に固定されて、二番目のチャネル要素45は調節板20に固定される。ケーブルそれぞれの幅に合うようになっている案内チャネル43が底板と調節板間の間隔で構成されるが、この間隔はケーブルにより決定される。
【0030】
一方、一番目のチャネル要素44が調節板20に固定されて二番目のチャネル要素45はケーブル搬送機1の底板13に固定されることができる。
【0031】
ケーブル搬送機1の底板13と調節板20はケーブル21を中心にして相互に対して動く。
【0032】
搬送したり処理したりするケーブルによって加圧ローラ6、7を一つずつのみ用いるか、場合によっては3個以上ずつ用いることもできる。また、計測ホイール22とカウンターホイール23が加圧ローラ6、7の中間ではない上流や下流に配置されることもある。特に、図6や図7のケーブル搬送装置においてそのような場合がある。また、説明したこととは他の圧力機構を用いることもできる。
【符号の説明】
【0033】
1 ケーブル搬送機、2 ベースフレーム、3 第1駆動手段、4 ピボット軸線、5 第2駆動手段、6 加圧ローラ、6' ベルトスプロケット、7 ローラ、7' ベルトスプロケット、8 回転軸線、9 回転軸線、10 駆動軸、11 半円型ピボット板、13 ケーブル搬送機1の基板、14 歯付き型ベルト16の最初端部、15 歯付き型ベルト16の二番目の端部、16 歯付き型ベルト、17 ベルト偏向スプロケット、18 駆動手段3の第1駆動軸、19 ベルトスプロケット、20 調節板、21 ケーブル、22 計測ホイール、23 カウンターホイール、24 駆動ベルトスプロケット、25 歯付きベルト、26 案内スリーブ、27 圧力機構、28 機械式エネルギー蓄積器、29 キャリッジ、30 偏心レバー、31 ピッチ軸線、32 歯付きベルト、33 回転中心、34 第1中間軸、35 第2中間軸、36 第1加圧ローラ対、37 第2加圧ローラ対、38 第1歯付きベルト、39 第2歯付きベルト、40 蓋板、41 溝板、43 案内チャネル、44 一番目のチャネル要素、45 二番目のチャネル要素。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーブル(21)を引き込み、搬送するためにピボット可能に設置されたケーブル搬送機1と、
ピボット軸線(4)を中心にして一つのケーブル搬送機(1)のピボット運動を正確にするためにベースフレーム(2)に固定設置された第1駆動手段(3)と、
回転軸線(8、9)が相互にはもちろん共通ピボット軸線(4)に対しても平行な少なくとも2個の加圧ローラ(6、7)を同期して協働させるための第2駆動手段(5)であって、少なくとも1個の駆動ローラ(7)が横方向に調節可能に配置される、第2駆動手段(5)と、
を備えるケーブル搬送装置において、
ケーブル搬送機(1)の加圧ローラ(6、7)のために駆動軸(10)を有する第2駆動手段(5)がベースフレーム(2)に固定され、
第2駆動手段(5)の駆動軸(10)がケーブル搬送機(1)のピボット軸線(4)と一致する、
ことを特徴とするケーブル搬送装置。
【請求項2】
ケーブル(21)を引き込み、搬送するためにピボット可能に設置されたケーブル搬送機(1)と、
ピボット軸線(4)を中心にして一つのケーブル搬送機(1)のピボット運動を正確にするためにベースフレーム(2)に固定設置された第1駆動手段(3)と、
回転軸線(8、9)を有する少なくとも2個の加圧ローラ(6、7)を同期して協働させるための第2駆動手段(5)であって、少なくとも1個の加圧ローラ(7)が横方向に変位可能に配置される、第2駆動手段(5)と、
を備えるケーブル搬送装置において、
ケーブル搬送機(1)の加圧ローラ(6、7)のために駆動軸(10)を有する第2駆動手段(5)がベースフレーム(2)に固定され、
回転軸線(8、9)が相互にはもちろん共通ピッチ軸線(31)にも平行し、
ピボット運動が歯付きベルト(32)を介して伝達され、歯付きベルト(32)は第1中間軸(34)と第2中間軸(35)間で第1駆動手段のピボット軸線(4)の回転中心(33)に対称に張られ、第1中間軸(34)はケーブル搬送機(1)の基板(13)に配置され、第2中間軸(35)は装置のフレームに固定され、ケーブル搬送機1のピッチ軸線(31)は第1中間軸(34)と一致する、
ことを特徴とするケーブル搬送装置。
【請求項3】
前記加圧ローラ(6)が回転軸線(8)を中心にしてケーブル搬送機(1)の基板(13)に回転可能に設置されて、前記加圧ローラ(7)も回転軸線(9)を中心にして調節板(20)に回転可能に設置されて、回転軸線(8、9)は互いにケーブルの反対側に設置されて、ケーブル長さを測定するための計測ホイール(22)がケーブルに直接触れ合うように二個の加圧ローラ(7)間に配置されて、カウンターホイール(23)がケーブルに直接触れ合うように二個の加圧ローラ(6)間に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載のケーブル搬送装置。
【請求項4】
第2駆動手段(5)の駆動軸(10)に設置された第2駆動ベルトスプロケット(24)に両面歯付きベルト(25)を介して連結したベルトスプロケット(6’、7’)がケーブル搬送機(1)の基面で加圧ローラ(6、7)の回転軸線(8、9)に設置されて、
前記歯付きベルト(25)は駆動ベルトスプロケット(24)の回転を調節板(20)に設置された加圧ローラ(7)に伝達して、
加圧ローラ(6)のベルトスプロケット(6’)と加圧ローラ(7)のベルトスプロケット(7’)間に前記歯付きベルト(25)が対角線に張られ、加圧ローラ(6)の反時計方向回転と加圧ローラ(7)の時計方向回転を起こすことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載のケーブル搬送装置。
【請求項5】
ケーブル(21)を挿入するために、ケーブル搬送機(1)の基板(13)から調節板(20)が離れるようにして、加圧ローラ(6、7)間にケーブル(21)を挿入した後、機械式エネルギー蓄積器(28)や圧縮空気を利用して加圧ローラ(6、7)と計測ホイール(22)とカウンターホイール(23)がケーブル(21)を加圧する位置まで調節板(20)が移動して、
駆動軸(10)やピッチ軸線(31)で調節板(20)と共にケーブル搬送機(1)の基板(13)が共にピボットするように設置されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一つに記載のケーブル搬送装置。
【請求項6】
ケーブル(21)の圧力を圧力機構(27)で調節するが、調節板(20)に固定された加圧ローラ(7)をケーブル搬送機(1)の基板(13)に設置された加圧ローラ(6)に対して動かして調節することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一つに記載のケーブル搬送装置。
【請求項7】
前記圧力機構(27)が機械式エネルギー蓄積器(28)やスプリングが付いている空圧シリンダーで構成されて、移動式連結案内部を介して偏心レバー(30)に連結されて、偏心レバーの形状は加圧ローラ(6、7)間隔が減れば圧力も減るように選択されることを特徴とする請求項6に記載のケーブル搬送装置。
【請求項8】
ピボット動作のうちにケーブル(21)が前進と後退ができないように、加圧ローラ(6、7)の回転を担当する第2駆動ベルトスプロケット(24)が第1駆動手段(3)の第1駆動ベルトスプロケット(19)と同じ方向に回転することを特徴とする請求項4ないし7のいずれか一つに記載のケーブル搬送装置。
【請求項9】
前記加圧ローラ(6、7)がスプロケット形態で、加圧ローラ(6)は第1加圧ローラ対(36)を形成して、加圧ローラ(7)は第2加圧ローラ対(37)を形成して、第1加圧ローラ対(36)には第1歯付きベルト(38)が巻かれていて、第2加圧ローラ対(37)には第2歯付きベルト(39)が巻かれていて、第1及び第2歯付きベルト(38、39)間にケーブル(21)が摩擦接触により搬送されることを特徴とする請求項1ないし3及び5ないし8のいずれか一つに記載のケーブル搬送装置。
【請求項10】
ケーブル(21)の案内スリーブ(26)をさらに含んで、この案内スリーブ(26)は溝板(41)と蓋板(40)で構成されるが、これら溝板と蓋板は多くの直径のケーブル(21)を収容してケーブルの位置を校正するために交換が可能であり、このためにさまざまな形状の溝が形成されたことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一つに記載のケーブル搬送装置。
【請求項11】
前記蓋板(40)や溝板(41)に穴が形成されていて、この穴を介してケーブル刻印機をケーブル(21)に接近させることができることを特徴とする請求項10に記載のケーブル搬送装置。
【請求項12】
ケーブル(21)の案内スリーブ(26)をさらに含んで、この案内スリーブ(26)が2個のチャネル要素で構成されるが、一番目のチャネル要素(44)はケーブル搬送機(1)の基板(13)に固定されて、二番目のチャネル要素(45)は調節板(20)に固定され、ケーブルそれぞれの幅に合うようになっている案内チャネル(43)が基板と調節板間の間隔で構成されるが、この間隔はケーブルにより決定されることを特徴とする請求項3ないし9のいずれか一つに記載のケーブル搬送装置。
【請求項13】
ケーブル(21)の案内スリーブ(26)をさらに含んで、この案内スリーブ(26)が2個のチャネル要素で構成されるが、一番目のチャネル要素(44)は調節板(20)に固定されて、二番目のチャネル要素(45)はケーブル搬送機(1)の基板(13)に固定され、ケーブルそれぞれの幅に合うようになっている案内チャネル(43)が基板と調節板間の間隔で構成されるが、この間隔はケーブルにより決定されることを特徴とする請求項3ないし9中のいずれか一つに記載のケーブル搬送装置。
【請求項14】
ケーブル搬送機(1)の基板(13)と調節板(20)がケーブル(21)を中心にして相互に対して動くことを特徴とする請求項12または13に記載のケーブル搬送装置。
【請求項15】
ケーブル搬送機(1)の基板がピッチ軸線(31)の回転ベアリングを介してピボット軸線(4)に連結されて、ピッチ軸線(31)がピボット軸線(4)と交差することを特徴とする請求項1ないし14のいずれか一つに記載のケーブル搬送装置。
【請求項16】
ピボット軸線(4)に半円型ピボット板(11)が水平に設置されて、このピボット板(11)はピッチ軸線(31)の回転ベアリングを介してケーブル搬送機(1)の基板(13)に連結されることを特徴とする請求項15に記載のケーブル搬送装置。
【請求項17】
ピボット軸線(4)に半円型ピボット板(11)が水平に設置されて、このピボット板(11)はピッチ軸線(31)の回転ベアリングを介してケーブル搬送機(1)の基板(13)に連結されて、どの場合にもピボット板(11)の二個の外周辺に歯付き型ベルト(16)の両端部(14、15)が固定されるが、歯付き型ベルト(16)は最初端部(14)から始まり、ベルト変形スプロケット(17)と駆動手段(3)の第1駆動軸18に設置されたベルト駆動スプロケット(19)を経て、半円型ピボット板(11)の外周辺をすぎて二番目の端部(15)までつながることを特徴とする請求項1ないし14のいずれか一つに記載のケーブル搬送装置。
【請求項18】
前記ピッチ軸線(31)がピボット軸線(4)と交差することを特徴とする請求項17に記載のケーブル搬送装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公表番号】特表2011−523391(P2011−523391A)
【公表日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−510082(P2011−510082)
【出願日】平成21年5月20日(2009.5.20)
【国際出願番号】PCT/IB2009/052125
【国際公開番号】WO2009/141794
【国際公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【出願人】(599122503)シュロニガー ホールディング アーゲー (11)
【Fターム(参考)】