説明

ゲルマニウムとトリウムとペグマタイトによる機能性組成物。

【課題】塗料、樹脂、セラミックス等及び燃焼の機能改善組成物
【解決手段】ゲルマニウム、トリウム、ペグマタイトの微粒子粉末の混合を塗料、樹脂、セラミックス等及び冷却水溶液に混入。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲルマニウム、トリウム、ペグマタイトの混合微粉末を用いての応用に関するものである。
【背景技術】
【0002】
陰イオンや遠赤外線を発生する方法としては、最も代表的なものがトルマリンを利用したものがある。
【0003】
このトルマリンを利用した技術としては、これまでに、特許文献1の特開2006−63240の特定の高分子基材、並びに希有元素類を含む鉱物、及び少なくともトルマリン若しくは遠赤外線セラミックのいずれか一方を含むと共に、光触媒機能材料を添加混合し、プラスイオンの抑制作用と併せ、マイナスイオンの励起促進作用の共存状態と、遠赤外線を放射、並びに光触媒材料による抗菌、脱臭機能を備えた多機能性高分子樹脂組成物及び発泡樹脂組成物並びに積層材の構成とするものや、特許文献2の特開2002−53812の酸化チタンと非溶出性の有機分散剤とハイドロキシアバタイとよりなる塗料。この塗料には、好ましくは遠赤外線放射セラミックスとイオンセラミックスと消臭セラミックスを加える方法が開示されている。
【0004】
また、信憑性が疑われる発明としては放射性鉱石を利用しての技術としては、これまで、特許文献3の特開2003−221583の放射線を自然放射する鉱石を含む放射性粉状物質を水性溶媒に分散させてなることを特徴とする燃焼性改善用組成物であって、放射線を自然放射する鉱石が貴陽石若しくは貴陽石と実質的に同等の放射性能を有する物質が好ましい。前記の燃焼性改善用組成物をエンジン冷却用水溶液としてラジエータによってエンジンの周囲に循環させて放射性粉状物質が放出する放射線をエンジン内部の燃料に照射するようにした燃焼性改善方法が開示されている。
【0005】
以上において、現在でもトルマリン使用やほかの方法技術でも、陰イオンや遠赤外線や放射線放の発生は少なく持続安定に欠けることが課題となっている。
【特許文献1】特開2006−63240公報
【特許文献2】特開2002−53812公報
【特許文献3】特開2003−221583公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
トルマリンは、Si(珪素)の他に物質(Na,Al,Cr,Fe,Li,Mg,Ca,Mn,B等)が含まれているため、結晶が歪みを内包したまま、辛うじて安定を保っている状態であり、この辛うじて安定を保っているトルマリンに、外部から圧力や熱エネルギーが加わると、トルマリンの結晶も不安定になり、安定した状態に戻ろうとするときにトルマリンは電荷を帯びるのである。
【0007】
トルマリンの欠点は、トルマリン鉱石の電気石効果のある部分に非常にばらつきがあのでトルマリン鉱石密度が多いところを特に選んで使用すればそれなりの効果は出るであろうが、それは現実的に無理があり、それを可能にしようとすればコストがかかりすぎるので実用化には不向きであるし、自然状態においては陰イオンや遠赤外線の発生量が非常に少ないことと、安定性に欠けるので期待される効果もごく弱いもので、接触型イオンテスターで測定しても一千数百個〜数百個の陰イオン発生個数である。
【0008】
また、酸化チタン使用の技術でも酸化チタンは、反応触媒条件も限定されるので現状において未だ課題を残しているし、放射線を自然放射する鉱石である貴陽石などの放射量はごくわずかであるし、貴陽石内の放射線量のばらつきが多いので、なんらかの機能を与えるだけの効果も得られないのが現状である。
【0009】
本発明は、このような従来の各種方法の課題を考慮し、トルマリン等を用いることなく陰イオンと遠赤外線を従来になく安定発生できる粉体を提供し、かつ自然放射線も従来に無く安定発生できる粉体を提供し、その組合せの機能を最大限活かすことを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明では、元素記号Ge原子番号32なるゲルマニウムとアクチノイドに属する天然放射性元素のひとつであるトリウムと巨晶花崗岩であるペグマタイトの微粉体を混合し、陰イオンと自然放射線と遠赤外線とを多量に且つ効果的に持続安定発生させることを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本実施形態の最大なる特徴は、ゲルマニウム、トリウム、ペグマタイトを超微粒化にし、それらのもつ機能作用を多く引き出し、安定持続させたことであり、詳細は50〜100ナノメートルの粒子径なるゲルマニウムを1〜3重量%と0.5〜1ミクロンメートルの粒子径なるトリウムを70〜80重量%と0.5〜1ミクロンメートルの粒子径なるペグマタイト15〜30重量%とを最適配分で混合された組成物による陰イオンと自然放射線と遠赤外線とを発生する機能性組成物を特徴とする。
【0012】
この組成物の原理は次の通りである。ゲルマニウムの一番外側の軌道を回る4個のマイナス電子は、ゲルマニウムの温度が32℃以上になると外へ飛び出すのでゲルマニウムから陰イオンが多量に発生し、トリウムから出ている放射線とペグマタイトは遠赤外線放射鉱石なので、3種類の物質それぞれ、陰イオン、自然放射線と遠赤外線放射の特性をあわせ持つことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、イオン効果と自然放射線効果と遠赤外線効果とをあわせて機能するので従来以上の多機能な用途に用いられる有益な機能性組成物である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
50〜100ナノメートルの粒子径にしたゲルマニウムを1〜3重量%と0.5〜1ミクロンメートルの粒子径にしたトリウムを70〜80重量%と0.5〜1ミクロンメートルの粒子径にしたペグマタイト15〜30重量%との混合された組成物による陰イオンと自然放射線発生と遠赤外線とをあわせもつ機能性組成物を一般に販売されている液状塗料、液状状態時の樹脂素材、セラミックス原材料粉、例えばセメント粉、タイル原料セラミック粉、陶磁器原料用セラミック粉、モルタル原料用セラミック粉等に適宜配合混入するだけでよいことが実施するための最良の形態である。
【0015】
請求項8と請求項9と請求項10に記載の原理的詳細をふまえての実施例はゲルマニウムの一番外側の軌道を回る4個のマイナス電子は、ゲルマニウムの温度が32℃以上になると外へ飛び出し、冷却水内のゲルマニウムのマイナス電子によって、冷却水の電子の移動が行われ冷却水が酸性状態にあれば、ゲルマニウムの陰イオンが吸着されpHを中性に、逆にアルカリ状態であれば、電子反転作用で陽イオンとなり、冷却水中のpHを正常に保つ働きをする作用である。
【0016】
ゲルマニウムは、32度以上の温度になると電子イオンが猛烈に発生するのでラジエータ内は高温なのでラジエータ液の中は陰イオンが多量状態になり、陰イオンの働きでピストン内の混合燃焼ガスをより一層クラスター化することにより燃焼ガス燃焼の良好な作用をし、なおかつラジエータ液は長期間過酷な使用をするのでラジエータ液質自体かなり悪い状態となっているph状態を良好にし、ラジエータ液自体のクラスター化が促進されるのでラジエータ液温度の最適化が保たれピストン内の燃焼ガス燃焼の良好な作用も促進する。
【0017】
トリウムはアクチノイドに属する天然放射性元素のひとつであるので、トリウムから出ている自然放射線を利用しラジエータ冷却液循環経路を通して内燃機関の燃焼と爆発力を高める。
【0018】
ペグマタイトは遠赤外線放出鉱石であるので、燃焼向上に遠赤外線に役に立ち、遠赤外線がピストン内の燃焼ガスに接触しクラスターをより細分化させることで、燃料を噴射した際に霧化した燃焼ガスの着火爆発性のばらつきを均一化すると考えられ、燃焼速度の均一化となり、燃焼ロスが無くなり燃焼力が向上する。
【0019】
以上、ゲルマニウムの多量のマイナス電子状態での多量の陰イオンとトリウムの放射線とペグマタイトの遠赤外線放出との3機能特性、すなわち陰イオンと自然放射線と遠赤外線とで燃焼力を向上させる組合せの混合組成物をラジエータ用冷却液に混入する実施方法が自動車等の燃焼改善に最も有効である最良の形態である。
【0020】
ゲルマニウムとトリウムとペグマタイトによる混合性組成物30%と市販のラジエータクーラント液70%の混合された液体100mlに対してラジエータ容量15リットル、250mlに対してラジエータ容量15〜40リッター、450mlに対してラジエータ容量40−80リターが最適の混入である。
【0021】
測定の結果は陰イオンにおいてのみでは接触型マイナスイオンテスターCOM SYSTEM INC,MODEL COM−3010PROにおいて、接触測定した結果、陰イオン数は3900個以上である。これをトルマリンと比較すれば、トルマリンの陰イオン数は一千数百個〜数百個である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲルマニウムとトリウムとペグマタイトとを混合させたことを特徴とする機能性組成物。
【請求項2】
50〜100ナノメートルの粒子径なるゲルマニウムを1〜3重量%と0.5〜1ミクロンメートルの粒子径なるトリウムを70〜80重量%と0.5〜1ミクロンメートルの粒子径なるペグマタイト15〜30重量%との混合させた組成物であることを特徴とする請求項1に記載の機能性組成物。
【請求項3】
請求項2に記載の組成物を周知の液状塗料に混入することを特徴とする機能性組成物。
【請求項4】
請求項2に記載の組成物を周知の液状状態時の樹脂に混入することを特徴とする機能性組成物。
【請求項5】
請求項2に記載の組成物を周知のセラミックス粉体に混入することを特徴とする機能性組成物。
【請求項6】
請求項2に記載の組成物を燃焼燃料使用の燃焼装置用の冷却経路の冷却液に混入することを特徴とする機能性組成物。
【請求項7】
請求項6に記載の燃焼装置とは燃焼燃料を使用する内燃機関のラジエータ冷却用水溶液に請求項2に記載の組成物を混入することを特徴とする機能性組成物。
【請求項8】
請求項7に記載の内燃機関とは液体炭素質燃料を使用する自動車のエンジン用ラジエータ冷却用水溶液に請求項2に記載の組成物を混入することを特徴とする機能性組成物。
【請求項9】
請求項7に記載の内燃機関とは気体炭素質燃料を使用する自動車のエンジン用ラジエータ冷却用水溶液に請求項2に記載の組成物を混入することを特徴とする機能性組成物。
【請求項10】
請求項7に記載の内燃機関とは植物系バイオ燃料を使用する自動車のエンジン用ラジエータ冷却用水溶液に請求項2に記載の組成物を混入することを特徴とする機能性組成物。

【公開番号】特開2008−231390(P2008−231390A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−108721(P2007−108721)
【出願日】平成19年3月19日(2007.3.19)
【出願人】(505460798)
【出願人】(505125668)
【出願人】(507125756)
【Fターム(参考)】