ゲート付チェックアウトシステム
【課題】レシートの再利用による不正をより強固に防止するためのゲート付チェックアウトシステムを提供する。
【解決手段】商品登録装置10は商品登録に応じた取引データの取引番号が示されるバーコードを印刷した伝票を発行し、この取引データをストアコントローラ30に送信して記憶させる。精算装置20は、伝票から読み取ったバーコードの取引番号に対応する取引データをストアコントローラ30に送信させ、この取引データに基づいて代金処理を実行し、代金支払い完了に応じて、支払完了日時をストアコントローラ30に送信し、取引番号が示されるバーコードを印刷したレシートを発行する。ストアコントローラ30は、ゲート開閉装置40にてレシートから読み取ったバーコードの取引番号に対応する支払完了日時に基づいてゲート50の開放の許可/禁止を決定する。
【解決手段】商品登録装置10は商品登録に応じた取引データの取引番号が示されるバーコードを印刷した伝票を発行し、この取引データをストアコントローラ30に送信して記憶させる。精算装置20は、伝票から読み取ったバーコードの取引番号に対応する取引データをストアコントローラ30に送信させ、この取引データに基づいて代金処理を実行し、代金支払い完了に応じて、支払完了日時をストアコントローラ30に送信し、取引番号が示されるバーコードを印刷したレシートを発行する。ストアコントローラ30は、ゲート開閉装置40にてレシートから読み取ったバーコードの取引番号に対応する支払完了日時に基づいてゲート50の開放の許可/禁止を決定する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スーパーマーケットなどの小売店で使用され、小売店側の効率化の一環として知られるセルフレジなど、顧客の買上商品を登録して顧客自身が操作を行って代金を支払うようにされたセルフPOSシステムにおいて、支払が行われるのに応じてゲートが開くようにされたゲート付チェックアウトシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のPOS(Point Of Sales)システムでは、顧客自身が購入する商品の精算を行い、この精算の内容が示されたレシートを受け取って退店するという方式がとられている。しかし、顧客によってはレシートが不要な場合もあり、このような顧客は退店に際してレシートを持ち帰らずにレジスタの近傍に廃棄する。
【0003】
上記のシステムの場合、廃棄されたレシートを再利用することで精算を行わずに退店するという不正が行われる可能性を避けることができない。このような不正を回避するには、例えば店員がレシートと商品を照合することにより精算が正しく行われたか否かをチェックできればよいのであるが、実情においてこのような作業をタイミングよく店員が顧客ごとに行うことはほぼ不可能である。このために、例えばPOSシステムとして、不正を行うことができないようにする仕組みが求められることになる。
【0004】
そこで、店員のレジスタ操作により精算の終了に応じて日付と人数の情報を含むバーコードが印字されたレシートを発行する。そして、レジスタの下流側の退店経路においてゲートを設け、このゲートにおいて顧客がレシートのバーコードを読み取らせ、バーコードに示された日付が現在の日にちと一致している場合に、当該バーコードに示された人数だけ人を通過させるという飲食店ゲート装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−123257号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、不正なく代金を支払ったことに応じて発行されたレシートで一旦ゲートを通過してしまえば、その日においては、このレシートを再利用した不正を行うことができてしまう。また、ゲートの外で廃棄されてしまったレシートや、支払機から排出されはしたものの、顧客が受け取らなかったレシートなどを拾ってしまえば、上記と同様に、レシートを再利用した不正が可能になってしまう。
【0007】
そこで、本発明は上記した課題を考慮して、レシートの再利用など、他の支払い済みの記録を利用した不正を強固に防止できるゲート付チェックアウトシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、買上商品の登録に応じて算出された取り引きの代金を顧客自身が操作して支払うためのセルフ支払機を有し、代金が支払い済みであることを条件として顧客のゲートの通過を許可するゲート付チェックアウトシステムにおいて、前記代金の支払い後における所定の第1の日時または当該第1の日時に対して予め設定された所定時間を進めた第2の日時を前記取り引きごとに記憶し、顧客がゲートを通過する際に、当該顧客に対応する前記第1の日時または第2の日時を読み出して、当該読み出した第1の日時または第2の日時から予め設定された時間以内であると判断した場合にゲートを開放することを特徴とするゲート付チェックアウトシステムである。
【0009】
また、本発明は、買上商品の登録に応じて算出された取り引きの代金を顧客自身が操作して支払うためのセルフ支払機と、代金が支払い済みであることを条件として顧客のゲートの通過を許可するゲート付チェックアウトシステムにおいて、代金の支払いが行われたのに応じて支払済情報を記憶手段に取り引きごとに記憶し、顧客がゲートを通過する際に、当該顧客に対応する前記支払済情報を読み出して、当該支払済情報に基づいて代金が支払い済みであると判断した場合にゲートを開放するとともに、前記記憶手段において当該顧客に対応する支払済情報を無効にすることを特徴とするゲート付チェックアウトシステムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、レシートの再利用など、他の支払い済みの記録を利用した不正を強固に防止可能なゲート付チェックアウトシステムを提供できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】一実施形態におけるゲート付チェックアウトシステムが稼働している様子を示す斜視図である。
【図2】一実施形態における、ゲート付チェックアウトシステムの構成を示すブロック図である。
【図3】一実施形態における、商品登録装置の構成を示すブロック図である。
【図4】一実施形態における、ストアコントローラに記憶されている取引データの例を示す図である。
【図5】一実施形態における、伝票の例を示す図である。
【図6】一実施形態における、精算装置の構成を示すブロック図である。
【図7】一実施形態における、レシートの例を示す図である。
【図8】一実施形態における、ストアコントローラの構成を示すブロック図である。
【図9】一実施形態における、ゲート開閉装置の構成を示すブロック図である。
【図10】一実施形態における、商品登録装置の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】一実施形態における、精算装置の処理手順を示すフローチャートである。
【図12】一実施形態における、ストアコントローラの処理手順を示すフローチャートである。
【図13】一実施形態における、ゲート開閉装置の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。本実施の形態のゲート付チェックアウトシステムは、顧客が自ら精算を行う方式のセルフPOS(Point Of Sales)システムに対して不正防止のためのゲート設備を設けて構成されるものである。
【0013】
図1には、ゲート付チェックアウトシステムが稼働している様子が、斜視図により示されている。ゲート付チェックアウトシステム1は、店舗フロアに設置される。この図に示すゲート付チェックアウトシステム1は、商品登録装置10および精算装置20およびゲート50を備える。また、図1においては図示していないが、ゲート付チェックアウトシステム1は、さらに、ストアコントローラ30とゲート開閉装置40を備える。図において、ゲート50近傍の仕切り51に設置されているスキャナ部406は、ゲート開閉装置40の一部である。
【0014】
商品登録装置10は、商品登録カウンタ11に設置される。また、精算装置20は、精算カウンタ21に設置される。ここで、図1に示される商品登録装置10および精算装置20の各設置数は、一例である。これらの設置数は、例えば、店舗の規模およびコストに応じて定められてよい。また、ストアコントローラ30(図1では不図示)は、店舗のバックヤードに設置される。また、ゲート開閉装置40(図1では不図示)は、ゲート50および仕切り51の近傍において例えば顧客の目に付かないように設けられている。仕切り51は、商品登録装置10および精算装置20が配置される側と、サッカー台60が配置される側とを仕切るように設置されている。これにより、顧客が商品登録装置10および精算装置20が配置される側の場所からサッカー台60に移動するには、ゲート50を通過しなければならないようにされている。サッカー台60は、顧客が購入した商品を買い物かごから袋に入れ替える作業を行うのに利用される。
【0015】
オペレータS(店員)は、商品登録装置10を操作し、顧客Cが買い上げた商品に付された商品データを商品登録装置10に読み取らせることにより、その商品登録装置10に伝票を発行させる。顧客Cは、発行された伝票を受け取って、精算装置20が設置されている場所まで移動し、伝票に印刷されているコードを精算装置20に読み取らせることにより、その精算装置20に代金精算(会計)を実行させる。これにより、精算装置20からは取引番号を示すバーコードが印刷されたレシートが発行される。
【0016】
顧客Cは、この発行されたレシートを持ってゲート50に移動し、ゲート50の近傍に設置されるスキャナ部406に、レシートのバーコードを読み取らせる。ゲート開閉装置40(図1では不図示)は、ストアコントローラ30にバーコードから読み取った取引番号を含む取引データに格納される支払完了日時(第1の日時の一例である)から現在日時までの経過時間について、所定のゲート通過許可時間(例えば10分程度)以内であるか否かを判定させる。ゲート通過許可時間以内であると判定された場合、ゲート開閉装置40はゲート50を開放する。顧客Cは開放されたゲート50を通過してサッカー台60に移動できる。これに対して、バーコードから読み取った支払完了日時から現在日時までの経過時間が予め設定された所定のゲート通過許可時間(例えば10分程度)を超過していると判定された場合、ゲート開閉装置40は、ストアコントローラ30の制御に応じてゲート50を開放せずに閉鎖したままの状態とする。
【0017】
上記のゲート通過許可時間は、通常に顧客が会計を終了させてからゲートまで移動する時間に基づき、例えばこれに数分程度の余裕を与えるように設定される。例えば拾ったレシートや一旦正しく利用したレシートなどを再利用して精算を行うことなく退店するという不正を行おうとする場合、そのレシートのバーコードに記録された支払完了日時からゲート50を通過しようとするまでの時間は、ゲート通過許可時間を超過している可能性が非常に高い。これにより、本実施の形態のゲート付チェックアウトシステム1は、レシートを再利用した不正を強固に防止することができる。
【0018】
図2は、ゲート付チェックアウトシステムの構成を示している。ストアコントローラ30と各商品登録装置10は、LAN(Local Area Network)70を介して通信可能に接続されている。また、ストアコントローラ30と各精算装置20はLAN70を介して通信可能に接続されている。また、ストアコントローラ30とゲート開閉装置40はLAN70を介して通信可能に接続されている。
【0019】
ストアコントローラ30は、コンピュータ(サーバ)であり、ゲート付チェックアウトシステム1の管理を行う。このために、ストアコントローラ30は、商品データファイルを記憶している。商品データファイルは、店舗が取り扱う商品に関するデータを含むデータファイルであり、例えば、商品名(商品番号)と、販売価格とが対応付けられているデータファイル(データテーブル)である。また、ストアコントローラ30は、取引番号の情報を含む取引データをログファイルとして多数記憶する。ここで、取引データとは、顧客が買い上げた商品(買上商品)の明細を含むデータである。取引データについては、図4を用いて後述する。
【0020】
また、ストアコントローラ30はLAN70経由で、商品登録装置10、精算装置20およびゲート開閉装置40と通信する機能を有する。ストアコントローラ30は、この通信機能を利用して、商品の販売状況および仕入れ状況等に応じて更新された商品データファイルを、各商品登録装置10と各精算装置20とに供給する。ここで、ストアコントローラ30は、更新された商品データファイルを、1日に1回の頻度で供給するとしてもよい。
【0021】
また、ストアコントローラ30は、上記通信機能を利用して商品登録装置10から取引データを受信し、受信した取引データをログファイルとして記憶する。また、ストアコントローラ30は、精算装置20から取引番号を受信し、自身が記憶している取引データのうちから、受信した取引番号に対応付けられた取引データを取得し、この取得した取引データをその取引番号を送信した精算装置20に返信する。
【0022】
また、ストアコントローラ30は、上記通信機能により、ゲート開閉装置40から送信された取引番号を受信する。そして、受信した取引番号に対応する取引データに格納される支払完了日時から現在日時までの時間がゲート通過可能時間以内か否かについて判定し、この判定結果に応じて、上記通信機能によりゲート開閉装置40に対してゲート開閉を指示する。
【0023】
商品登録装置10は、オペレータS(図1を参照)により操作され、顧客C(図1を参照)が買い上げた商品に付された商品データを読み取ることにより、それら商品の明細を含む取引データを、ストアコントローラ30に登録する。また、オペレータSの操作に応じて、商品の登録が完了した取引データの内容が反映された伝票を発行する。この伝票には、取引番号が示されるバーコードが印刷される。
【0024】
精算装置(セルフ支払機)20は、顧客C自身が操作を行って代金支払い(精算)を行うための装置である。精算装置20は、バーコードから読み取った取引番号に応じた取引データをストアコントローラ30から受信して精算処理を行う。また、精算が完了したことに応じて、取引番号が示されるバーコードを印字したレシートを発行する。
【0025】
なお、本実施の形態の精算装置20は、オペレータS(店員)が操作して商品登録および精算を行うのに用いるレジスタとは異なるものであり、上記しているように、商品登録装置10による商品登録後において、顧客C自身が操作を行って精算するのに用いられる装置である。
【0026】
ゲート開閉装置40は、前述のようにLAN70経由でのストアコントローラ30の制御に応じてゲート50の開放・閉鎖を行う。ゲート50は、図1に示したように店舗内に設けられ、この上記ゲート開閉装置40により開閉駆動される開閉機構を備えて構成される。
【0027】
図3のブロック図は、商品登録装置10の構成を示している。商品登録装置10は、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、スキャナ部104と、店員用表示部105と、客用表示部106と、ハードディスク107と、店員用操作部108と、通信部109と、ブザー110と、印刷部111を備える。これらは、バス112を介して互いに接続されている。
【0028】
ROM102は、商品の登録処理をCPU101に実行させるための商品登録プログラムを記憶する。また、ROM102は、自装置を識別させるための装置番号を記憶する。
【0029】
スキャナ部104は、オペレータSの操作により、商品に付された商品データを光学的に読み取る。読み取られた商品データはRAM103にて記憶される。また、スキャナ部104は、そのオペレータSを識別するための担当者名(担当者番号)を名札等から光学的に読み取る。読み取られた担当者名はRAM103にて記憶される。
【0030】
RAM103には、ROM102から読み出された商品登録プログラムが展開される。
また、RAM103は、商品登録プログラムが実行されることによって生成された各種変数およびデータ(例えば、スキャナ部104が読み取った商品データ、担当者名)を一時記憶する。また、RAM103は、その処理領域に、取引データ(図4を用いて後述する)を一時記憶する。また、RAM103は、商品登録によって確定した取引データを、ログファイルに追加記憶する。RAM103は、この確定した取引データを、例えば、取引当日は記憶し続けるとしてもよい。また、RAM103は、通信部109を介して接続されたストアコントローラ30から供給された商品データファイルを記憶してもよい。
【0031】
CPU101は、ROM102に記憶された商品登録プログラムを読み出してRAM103に展開し、展開した商品登録プログラムを実行することにより、商品登録装置10全体を制御する。CPU101は、印刷部111に伝票を印刷させる前に、取引番号を定める。ここで、取引番号は、自装置の装置番号と、顧客Cが商品を買い上げる取引ごとに定められる固有の番号(例えば、シリアル番号)とから構成される番号である。一例として、装置番号「01」であり、かつ、固有の番号「123」が設定された場合、取引番号は「01123」となる。CPU101は、顧客が買い上げた商品の明細を含む取引データと取引番号とを対応付け、通信部109を介してストアコントローラ30に送信する。これにより、確定した取引データおよび取引番号は、ストアコントローラ30に記憶される。
【0032】
図4は、取引データの一例を示している。この図の取引データには、項目として、装置番号、担当者、取引日時、取引番号と、合計金額、支払完了日時、状態フラグ、商品名(商品番号)、購入数および金額とが含まれる。
【0033】
装置番号は、商品を登録した商品登録装置10、すなわち取引を実行した商品登録装置10を示す識別番号である。また、担当者は、装置番号が示す商品登録装置10を操作したオペレータS(図1を参照)の氏名または番号を示す。取引日時は、商品が登録された日時、すなわち取引された日時を示す。なお、登録商品が複数の場合は、例えば1つめに登録された商品が登録された日時が示される。CPU101により、これらの項目が、1取引分の取引データに最初に書き込まれる。この場合、他の項目は未だ登録されていないため、取引データは確定していない。
【0034】
取引番号は、装置番号と、取り引きごとに固有の番号とから構成される番号である。また、商品名(商品番号)は、顧客Cが買い上げた商品の名称(番号)である。また、購入数は、顧客Cが買い上げた商品ごとの個数である。CPU101は、商品名(商品番号)および購入数と、RAM103に記憶された商品データファイルとに基づいて、小計金額(商品ごとに単価と購入数とを乗算した金額)および合計金額を算出する。CPU101は、すべての買上商品の登録が終了したときに、取引番号と、小計金額と、合計金額とを取引データに書き込むことで、取引データを確定させる。
【0035】
また、支払完了日時は、当該取引データに示される取引内容についての顧客Cによる代金の支払い(精算)が完了した日付および時刻を示す。状態フラグ(支払済情報)は、当該取引データに対応する顧客Cについての現在における取り引きに関する状況を示し、ここでは「0」、「1」、「2」の3値をとるものとする。具体的に、「0」は支払いが完了していない状態であることを示し、「1」は支払いは完了しているがゲート50は未だ通過していない状態であることを示し、「2」は支払いが完了し、かつ、ゲート50が通過済みの状態であることを示すものとする。なお、「2」の状態フラグを格納する取引データはゲート50の通過に関して無効なものとして扱われる。これら支払完了日時および状態フラグは、商品登録装置10からストアコントローラ30に送信する段階では未確定の状態となっている。ストアコントローラ30は、後述するように、精算装置20およびゲート開閉装置40との通信に応じて支払完了日時の書き込みや状態フラグの行進を行う。
【0036】
なお、図4には、上記項目を含む構造の取引データとして、取引毎に複数存在することが示されている。これは、ストアコントローラ30において、或る過去の時刻から現在までにおいて受信した取引データがログデータとして多数記憶されていることを示している。
【0037】
また、CPU101(制御部)は、伝票を印刷部111に印刷させて発行するにあたり、取引番号をバーコードに変換し、このバーコードを伝票に印刷させる。図5は、伝票の例が示されている。この図に示すように、伝票には、取引日時、取引番号および個数が印刷されており、さらにバーコードが印刷されている。
【0038】
CPU101は、上記のように二次元コードが印刷された伝票を、取引データに基づいて印刷部111から発行する。また、CPU101は、スキャナ部104が読み取った商品データと、ハードディスク107に記憶された商品データファイル(データテーブル)とに基づいて、買上商品の商品名および小計金額等を、店員用表示部105に表示させる。
【0039】
店員用表示部105は、例えば、液晶ディスプレイ装置であり、オペレータSに対して情報を表示する。ここで、店員用表示部105が表示する情報は、例えば、買上商品の商品名、購入数、販売価格、入金額(預かり金額)などである。客用表示部106は、例えば、液晶ディスプレイ装置であり、顧客Cに対して情報を提示する。客用表示部106は、例えば、店員用表示部105が表示している情報と同一の情報を表示する。
【0040】
ハードディスク107は、通信部109を介して接続されたストアコントローラ30から供給された商品データファイルを記憶する。ハードディスク107は、例えば、磁気記録装置である。なお、ハードディスク107は、商品登録プログラムを記憶してもよい。
【0041】
店員用操作部108は、金額を指定入力するための数字キーと、顧客が買い上げたすべての商品の登録が完了したことを指定入力するための現計キーと、伝票を発行する要求(発行要求)をCPU101に通知するための印刷キーとを備える。また、店員用操作部108は、特定商品の商品データを入力するために予め設定された商品指定キーを備えてもよい。これにより、特定商品については、商品に付された商品データを読み取らせる操作の代わりに、その商品に対応する商品指定キーを押下する操作によって、その特定商品の商品データを取引データに加えて商品登録を行う。
【0042】
通信部109は、LAN70(図2を参照)を介して外部の装置と通信するための通信インタフェースである。通信部109は、取引番号および取引データをストアコントローラ30に送信する。
【0043】
ブザー110は、確認音および警告音を発生させるための音発生部である。ブザー110は、例えば、スキャナ部104がバーコードを正常に読み取った場合、店員用操作部108の各キーが押された場合、または、誤った操作が行われた場合等に、音を発生させる。印刷部111は、CPU101が生成したバーコードを含む伝票の印刷データを利用して紙媒体に対する印刷を実行し、伝票として排出する。
【0044】
次に、精算装置20について説明する。精算装置20は、伝票に印刷されたバーコードを読み取り、代金精算を実行する。図6のブロック図は、精算装置20の構成例を示している。精算装置20は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、スキャナ部204と、表示部205と、客用操作部206と、通信部207と、ブザー208と、印刷部209と、釣銭機210とを備える。これらは、バス211を介して互いに接続されている。
【0045】
ROM202は、CPU201に実行させる会計プログラムを記憶する。また、ROM202は、自装置を識別させるための装置番号を記憶する。
【0046】
スキャナ部204は、顧客Cによる操作により、伝票に印刷されたバーコードを光学的に読み取って、読み取ったバーコードが表す取引番号をCPU201に出力する。
【0047】
RAM203は、ストアコントローラ30から通信部207を介して供給された商品データファイルを記憶する。また、RAM203には、ROM202から読み出された会計プログラムが展開される。また、RAM203は、会計プログラムが実行されることによって生成された各種変数およびデータ(例えば、釣銭額)を一時記憶する。また、RAM203は、通信部207が受信した取引データを記憶する。スキャナ部204は、伝票に印刷されたバーコードを光学的に読み取る部位である。
【0048】
CPU201は、ROM202に記憶された会計プログラムを読み出してRAM203に展開し、展開した会計プログラムのステップを実行することにより、精算装置20全体を制御する。1つには、CPU201は、スキャナ部204により読み取られたバーコードに基づいて代金精算を実行する。つまり、CPU201は、バーコードを取引番号に逆変換し、逆変換により取得した取引番号を、通信部207によりストアコントローラ30に対して送信させる。また、CPU201は、通信部207によりストアコントローラ30から送信される取引データを受信させる。
【0049】
CPU201は、代金精算を進める操作を顧客Cに促すための文字列等を含む情報(以下、「会計メニュー」という)を、表示部205に表示させる。また、CPU201は、受信した取引データに基づいて、買上商品の商品名、購入数、販売価格および合計金額を、表示部205に表示させる。また、CPU201は、釣銭機210に投入された現金の金額(以下、「入金額」という)を釣銭機210から取得し、入金額を表示部205に表示させる。また、CPU201は、釣銭額を表示部205に表示させる。
【0050】
CPU201は、入金額が合計金額(図4を参照)以上であれば、代金精算を終了させる。ここで、CPU201は、入金額が合計金額よりも多い場合、釣銭額と等しい額の現金を釣銭機210から排出させる。また、CPU201は、代金精算の終了を判定したことに応じてレシートを発行する。つまり、印刷部209にレシートの印刷と、この印刷されたレシートの排出を行わせる。この際、CPU201は、今回の精算に応じた取引データに対応付けられている取引番号をバーコードに変換し、このバーコードがレシートに印刷されるように印刷部209に対する制御を行う。
【0051】
表示部205は、例えば、液晶ディスプレイ装置であり、顧客Cに対して情報を表示する。ここで、表示部205が表示する情報は、例えば、買上商品の商品名、購入数、販売価格、入金額、合計金額、釣銭額および会計メニューなどである。
【0052】
客用操作部206は、タッチパネル式の入力装置である。客用操作部206は、表示部205に表示されたGUI(Graphical User Interface)操作ボタンに対する操作に応じて、操作信号をCPU201に出力する。ここで、GUI操作ボタンとして、例えば、CPU201に代金精算を開始させるための会計キーと、釣銭機210に釣銭処理を開始させるための精算キーとが、表示部205に表示される。
【0053】
通信部207は、LAN70(図2を参照)を介して外部の装置と通信するための通信インタフェースである。通信部207は、ストアコントローラ30(図2を参照)から供給された商品データファイルを受信する。この受信された商品データファイルは、CPU201によってRAM203に記憶される。
【0054】
ブザー208は、確認音および警告音を発生させるための音発生部である。ブザー208は、例えば、スキャナ部204がバーコードを正常に読み取った場合、客用操作部206の各キーが押された場合、または、誤った操作が行われた場合等に、音を発生させる。
【0055】
印刷部209は、代金精算が終了したことをCPU201から通知された場合、RAM203が記憶している取引データに基づいて紙媒体に印刷を行ってこれを、レシートとして排出する。
【0056】
図7には、レシートの例が示されている。レシートには、担当者名と、取引日時と、取引番号と、商品名と、その商品の購入数と、金額と、合計金額と、預り金額と、店舗名とが印刷される。さらに、図示するように、取引番号を示すバーコードが印刷されている。
【0057】
図6に戻り、精算装置20についての説明を続ける。釣銭機210には、現金の投入口および排出口が備えられている。釣銭機210は、顧客Cによって投入口に投入された現金(硬貨および紙幣の少なくとも一方)を計数して、その入金額をCPU201に通知する。また、釣銭機210は、CPU201から通知された釣銭額に基づいて、その釣銭額と等しい額の現金を排出口から排出する。
【0058】
次に、ストアコントローラ30について説明する。図8は、ストアコントローラ30の構成例を示している。ストアコントローラ30は、CPU301と、RAM302と、ROM303と、ハードディスク304と、通信部305を備える。これらはバス306を介して接続されている。
【0059】
ROM302は、ゲート付チェックアウトシステム1全体を管理するための処理をCPU301に実行させるためのシステム管理プログラムを記憶する。RAM303には、ROM302から読み出されたシステム管理プログラムが展開される。また、RAM303は、システム管理プログラムが実行されることによって生成された各種変数およびデータなどの演算結果を一時記憶する。
【0060】
ハードディスク304は、データを記憶する部位であり、その1つとして商品データファイルを記憶する。商品データファイルは、前述したように、店舗が取り扱う商品に関するデータファイルであり、商品名(商品番号)と、販売価格とが対応付けられた構造を有する。また、ハードディスク304は、図4にて説明した取引データを多数記憶する。通信部305は、LAN70を経由して通信を行う部位である。
【0061】
CPU301は、ROM202に記憶されたシステム管理プログラムを読み出してRAM303に展開し、展開した会計プログラムを実行することにより、ストアコントローラ30全体を制御する。例えば、CPU301は、通信部305を制御して、商品の販売状況および仕入れ状況等に応じて更新された商品データファイルを、各商品登録装置10と各精算装置20とに送信する。
【0062】
また、CPU301は、通信部305により、商品登録装置10から送信された取引データや精算装置20から送信された取引番号を受信させる。また、CPU301は、受信した取引番号を含む取引データをハードディスク304から読み出し、通信部305により、取引番号を送信してきた精算装置20に返送させる。
【0063】
また、CPU301は、通信部305によりゲート開閉装置40から送信された取引番号を受信させる。そして、この取引番号の受信に応答して、ゲート開閉装置40に対してゲート開閉を指示するための信号(許可信号または禁止信号)を通信部305により送信させる。
【0064】
図9は、ゲート開閉装置40の構成例を示している。ゲート開閉装置40は、CPU401と、RAM402と、ROM403と、通信部404と、ゲート駆動部405と、スキャナ部406と、人検知センサ407を備える。これらはバス408を介して接続されている。
【0065】
ROM402は、ゲート50の開閉に関する処理をCPU401に実行させるためのゲート制御プログラムを記憶する。RAM403には、ROM402から読み出されたゲート制御プログラムが展開される。また、RAM403は、ゲート制御プログラムの実行に応じて生成された演算結果を一時記憶する。
【0066】
通信部404は、LAN70を経由して通信を行う部位である。ゲート駆動部405は、CPU401の制御に応じて、ゲート50の開閉駆動を行う部位である。スキャナ部406は、図1に示したように、ゲート50の近傍において設置されるもので、レシート(図7参照)に印刷されたバーコードを光学的に読み取る部位である。人検知センサ407は人を検知するもので、図示は省略するが図1のゲート50を通過する人を検知可能な位置に設けられる。
【0067】
CPU401は、ROM402に記憶されたゲート制御プログラムを読み出してRAM403に展開し、展開したゲート制御プログラムを実行することにより、ゲート開閉装置40全体を制御する。例えばCPU401は、スキャナ部406により読み取られたバーコードを取引番号に変換し、通信部404によりストアコントローラ30に送信する。また、CPU401は、送信した取引番号に応答してストアコントローラ30から返送された許可信号または禁止信号に応じてゲート50が開放および閉鎖の動作が行われるようにゲート駆動部405を制御する。
【0068】
図10は、商品登録装置10の処理手順例を示すフローチャートである。この図に示す各処理は、CPU101がプログラムを実行することにより実現される。CPU101は、商品コードの入力に応じて商品登録を実行する(ステップS101)。すなわち、CPU101は、RAM103の処理領域に記憶している取引データの項目に、その内容を書き込む。CPU101は、顧客Cが買い上げたすべての商品について商品登録が終了したか否かを判定する。CPU101は、例えば、現計キーが押下操作された場合、顧客Cが買い上げたすべての商品について商品登録が終了したと判定する(ステップS102−Yes)。商品登録が終了していない場合(ステップS102−No)、CPU101は、ステップS101に処理を戻す。
【0069】
一方、すべての商品について商品登録が終了した場合(ステップS102−Yes)、CPU101は、確定した取引データ(図4を参照)をRAM103のログファイルに追加記憶させる(ステップS103)。この確定された取引データには、取引番号が格納されている。CPU101は、確定した取引データを、通信部109を介してストアコントローラ30に送信することで、前記取引データをログファイルとして、ストアコントローラ30のハードディスク304に記憶させる(ステップS104)。
【0070】
次に、CPU101は、上記ステップS103に対応して確定された取引データに格納した取引番号をバーコードに変換して、取引番号を示すバーコードが印刷された伝票を印刷部111に発行させるための制御を実行し(ステップS105)、ステップS101に戻る。
【0071】
図11は、精算装置の処理手順例を示すフローチャートである。この図に示す処理は、CPU201が会計プログラムを実行することにより実現されるものとしてみることができる。CPU201は、スキャナ部204により伝票(図5参照)に印刷されたバーコードの読み取りが行われるのを待機している(ステップS201−No)。そして、バーコードの読み取りが行われると(ステップS201−Yes)、CPU201は、読み取られたバーコードを取引番号に逆変換し、通信部207によりストアコントローラ30に送信させる(ステップS202)。
【0072】
ストアコントローラ30は、上記ステップS202により送信された取引番号の受信に応答して、受信した取引番号を格納する取引データを送信する。そこで、CPU201は、このように送信される取引データを受信し(ステップS203)、受信した取引データの内容に基づいて合計金額を表示部205に表示させる制御を実行する(ステップS204)。
【0073】
また、CPU201は、代金処理を実行する(ステップS205)。この代金処理として、CPU201は、会計メニューを表示部205に表示させる。また、CPU201は、受信した取引データに基づいて、買上商品の商品名、購入数、販売価格および合計金額を表示部205に表示させる。また、CPU201は、入金額を釣銭機210から取得し、入金額を表示部205に表示させる。また、CPU201は、釣銭額を表示部205に表示させる。さらにCPU201は、入金額が合計金額(図4を参照)以上であれば、代金精算を終了させる。CPU201は、入金額が合計金額よりも多い場合、釣銭額と等しい額の現金を釣銭機210から排出させる。
【0074】
また、CPU201は、代金精算の終了(顧客による代金支払いの完了)に応じて、現在の日時を取得する(ステップS206)。この現在日時は、例えばCPU201が備える時計機能により計時されている日時を取得すればよい。次に、CPU201は、取得した現在日時を支払完了日時としてストアコントローラ30に対して送信する(ステップS207)。なお、CPU201は、支払完了日時を送信するにあたり、この支払完了日時に対応する取引データを識別するための情報として、ステップS201に対応して取得した取引番号も含めて送信する。
【0075】
なお、例えば、ステップS206およびS207の処理に代えて、CPU201が支払完了日時設定要求をストアコントローラ30に送信させるようにすることも考えられる。この場合、ストアコントローラ30は、支払完了日時設定要求を受信した時点に対応する日時を支払完了日時として処理すればよい。
【0076】
また、CPU201は、代金精算の終了に応じて、先のステップS201に対応して取得した取引番号をバーコードに変換する。そのうえで、印刷部209によりこのバーコードが印刷されたレシートを紙媒体に印刷して排出させる。つまり、レシートの発行を行う(ステップS208)。そして、CPU201はステップS201に戻る。
【0077】
図12は、ストアコントローラ30が実行する処理手順例を示すフローチャートである。この図に示す処理は、CPU301がシステム管理プログラムを実行することにより実現されるものとしてみることができる。
【0078】
CPU301は、商品登録装置10から送信される取引データが受信されるか否かを判定しており(ステップS301)、取引データが受信された場合は(ステップS301−Yes)、この受信した取引データをハードディスク304にログファイルとして記憶させるための制御を実行し(ステップS302)、ステップS301に戻る。なお、CPU301は、このステップS302により取引データを記憶させるにあたり、取引データの状態フラグについては、支払が完了していないことを示す「0」を格納する。
【0079】
一方、取引データが受信されない場合(ステップS301−No)、CPU301は、精算装置20から送信される取引番号が受信されるか否かについて判定する(ステップS303)。ここで、取引番号が受信された場合には(ステップS303−Yes)、受信した取引番号に対応付けられている取引データ(つまり、受信した取引番号を格納する取引データ)をハードディスク304から検索する(ステップS304)。そして、検索した取引データを、通信部305により取引番号の送信元の精算装置20に対して送信させ(ステップS305)、ステップS301に戻る。
【0080】
一方、取引番号が受信されない場合(ステップS303−No)、CPU301は、精算装置20から送信される支払完了日時が受信されたか否かについて判定する(ステップS306)。支払完了日時が受信された場合(ステップS306−Yes)、CPU301は、ハードディスク304に記憶される取引データのうち、受信した支払完了日時に対応する取引データを、支払完了日時とともに受信した取引番号を利用して検索する。そして、この検索した取引データに、受信した支払完了日時を書き込む(ステップS307)。また、CPU301は、同じく検索した取引データにおける状態フラグを「0」から、支払が完了している状態を示す「1」に変更し(ステップS308)、S301に戻る。
【0081】
一方、支払完了日時が受信されない場合(ステップS306−No)、CPU301は、ゲート開閉装置40から取引番号が受信されたか否かについて判定する(ステップS309)。ここで、取引番号が受信されない場合(ステップS309−No)、CPU301は、他の処理(例えば、商品データファイルの管理およびメンテナンス)を実行し(ステップS310)、ステップS301に戻る。これに対して、取引番号が受信された場合(ステップS309−Yes)、CPU301は、上記ステップS309に応じて受信した取引番号に対応付けられた取引データにおける状態フラグが「1」であるか否かについて判定する(ステップS311)。
【0082】
状態フラグが「1」ではないと判定された場合(ステップS311−No)、状態フラグは「0」または「2」であることになる。この場合、その取引データに対応する顧客Cは、まだ精算装置20による代金支払いを完了させていない、または、代金支払いも完了させてゲート50を一度通過していることになる。両者は、いずれもレシートが不正に使用されている場合に該当する。そこで、この場合、CPU301は、ゲートの開放の禁止を指示する禁止信号を、ゲート開閉装置40に対して送信し(ステップS313)、ステップS301に戻る。
【0083】
これに対して、状態フラグが「1」である場合には(ステップS311−Yes)、対応の顧客は代金支払いを完了させてはいるがゲート50は通過していないことになる。そこで、この場合のCPU301は、上記ステップS311において判定対象の状態フラグを格納するのと同じ取引データが格納する支払完了日時から現在日時までの差分の時間が、所定のゲート通過許可時間以内であるか否かについて判定する(ステップS312)。ここで、ゲート通過許可時間を越えている場合は(ステップS312−No)、例えば、或る顧客が売り場で落としてしまったレシートを他の顧客が拾って再利用するなどのような不正が行われた可能性が高い。そこで、この場合のCPU301は、禁止信号を送信し(ステップS313)、ステップS301に戻る。
【0084】
これに対して、ゲート通過許可時間以内であると判定した場合は(ステップS312−Yes)、顧客が正しく代金支払いを終えてゲート50を通過しようとしていることになる。そこで、この場合のCPU301は、ゲート50の開放を許可する許可信号を送信する(ステップS314)。また、ハードディスク304に記憶されている対応の取引データの状態フラグを「2」に変更して(ステップS315)、ステップS310に戻る。
【0085】
図13は、ゲート開閉装置40が実行する処理手順例を示すフローチャートである。この図に示す処理は、CPU401がゲート制御プログラムを実行することによって実現されるものとしてみることができる。また、この図に示す処理が開始される段階では、ゲート50は閉鎖された状態となっている。
【0086】
CPU401は、スキャナ部406によりレシートに印刷されたバーコードが読み取られるのを待機している(ステップS401−No)。そして、バーコードの読み取りが行われると(ステップS401−Yes)、CPU401は、読み取られたバーコードを取引番号に逆変換し、この取引番号を、通信部404によりストアコントローラ30に送信させる(ステップS402)。
【0087】
ストアコントローラ30からは、上記取引番号の受信に応答して、図12により説明したように許可信号と禁止信号のいずれかが送信されてくる。そこで、CPU401は、上記ステップS402による取引番号の送信後においてストアコントローラ30から受信した信号が許可信号であるか否かについて判定する(ステップS403)。ここで、許可信号ではないと判定した場合には(ステップS403−No)、受信した信号は禁止信号であることになる。そこで、この場合のCPU401は、ゲート50の駆動を行わずにステップS401に戻る。これにより、ゲート50は閉鎖された状態のままで維持される。これにより、不正にレシートを利用した顧客Cはゲート50を通過できないことになる。
【0088】
これに対して、許可信号であると判定した場合(ステップS403−Yes)、CPU401は、ゲート駆動部405を制御してゲート50を開放させる(ステップS404)。次に、CPU401は、人検知センサ407の検知信号に基づいて、開放されたゲート50を人が通過し終えるのを待機する(ステップS405−No)。例えばゲート50を顧客Cが通過しているときには、人検知センサ407により人が検知されている。そして、顧客Cがゲート50を通過し終えれば、人検知センサ407により人が検知されない状態となる。このような検知結果の変化に基づいて人の通過状況を認識できる。そして、人が通過し終えたことが判定されると(ステップS405−Yes)、これまで開放されていたゲート50が閉鎖されるようにゲート駆動部405に対する制御を行い(ステップS406)、ステップS401に戻る。
【0089】
なお、本実施の形態としては、状態フラグを利用することなく支払完了日時のみに基づいてゲート50の開放についての許可/禁止を設定してもよい。ただし、状態フラグを併用すれば、例えばゲート通過可能時間内において不正が行われたとしてもこれを防止することができるために、より強固に不正対策を行えることになる。
【0090】
なお、取引データには、取引番号および支払完了日時とともに買上明細の情報も詳細に含めることに限らず、含めないようにしてよい。さらには、精算装置20の周辺を撮像する監視カメラを店舗に備え付けて画像の記録を行うようにして、取引データとともに顧客の不正の有無を確認するための情報として利用することが考えられる。
【0091】
また、例えば指紋、手のひらの静脈や瞳などの生体情報を読み取る生体情報読取部を登録装置や精算装置20に設けるとともに、ゲート50の近傍にも設けるようにする。そして、精算装置20は読み取りを行った生体情報を含めた取引データをストアコントローラ30に記憶させる。そして、ゲート開閉装置40は、ゲート50近傍の生体情報読取装置により読み取られた生体情報をストアコントローラ30に送信し、ストアコントローラ30は、送信された生体情報と一致する生体情報を格納する取引データの支払完了日時を読み出して、ゲート50の開放の許可/禁止を決定するようにしてもよい。
【0092】
また、支払完了日時を、取り引き(代金支払い)が完了するごとにストアコントローラ30に記憶させるのに代えて、レシートに印字するバーコードに支払完了日時をバーコードとして印刷する。支払完了日時に代えて、例えば支払完了日時からゲート通過可能時間に相当する時間により進めた日時(第2の日時)としてもよい。そして、スキャナ部406により読み取られたバーコードが示す日時に基づき、ゲート開閉装置40がゲート通過可能時間以内であるか否かを判定してゲート50の開放・閉鎖の制御を行えるように構成することも考えられる。
【0093】
また、本実施の形態において、特許請求の範囲に記載の第1の日時は、例えば精算機で伝票のバーコードを読み取った支払い開始日時とするなど、代金支払完了日時以外とされてもよい。しかし、代金支払いが完了した日時とすれば、ゲート通過可能時間を短くすることができる。これにより、例えばゲート通過可能時間内で不正を行うことは非常に困難になる。
【0094】
また、取り引きの特定にあたっては、取引番号もしくはこれに相当するコードに代えて、買い物かごごとに付与した識別コードや会員カードのIDを利用してもよい。この際には、商品登録装置10、精算装置20およびゲート開閉装置40のそれぞれに対応して、読取部を設けることとすればよい。このような構成を採った場合、レシートへのバーコードの印刷を不要とすることができ、例えばインクなどの資源を節約することができる。
【0095】
また、上記実施の形態では、ゲート50を通過した顧客Cに対応する取引データを無効化するにあたり、取引データに格納される状態フラグを書き換えている。これ以外にも、例えば取引データに対して、顧客Cがゲートを通過したか否かを示すゲート通過フラグを対応付けるようにしてもよい。また、上記実施の形態における商品登録装置10と精算装置20とが一体化された装置を備えるセルフPOSシステムにも、これまでに説明した実施の形態の構成を適用できる。
【0096】
また、上記の買い物かごごとに付与した識別コードとは、予め識別コードをバーコード化して印刷されたカードを用意しておき、商品登録の際に登録装置のスキャナでバーコードを読み取って登録済み商品を入れたかごに前記カードを入れて、この識別コードで商品と取引データと支払済情報を特定できるようにしたものであり、ゲートでカードを読ませるものである。
また、取引データの支払済か否かは、状態フラグに代えて、支払完了日時の有効データの有無で判断してもよい。
また、精算装置はセルフ式のため、タッチパネルやキー操作部は省いてもよい。請求金額の表示と入金、釣銭支払いや通信ができればよい。さらに、パトライトを設けて精算中、完了、トラブル等の状態を店員に報知できるようにしてもよい。
また、レシートに取引番号をバーコード印字する場合は、登録装置が発行する伝票のバーコードをゲートでは読めないようにバーコードデータを一部変更するとよい。
また、本実施例では登録装置と精算装置を別体としたが、これらを一体化したセルフレジであってもよい。
また、以上に説明したゲート付チェックアウトシステムを実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OS(Operation Sysytem)や周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0097】
1 ゲート付チェックアウトシステム
10 商品登録装置
20 精算装置
30 ストアコントローラ
40 ゲート開閉装置
50 ゲート
101、201、301、401 CPU
104、204、406 スキャナ部
107、304 ハードディスク
109、207、305、404 通信部
111、209 印刷部
210 釣銭機
405 ゲート駆動部
407 人検知センサ
【技術分野】
【0001】
本発明は、スーパーマーケットなどの小売店で使用され、小売店側の効率化の一環として知られるセルフレジなど、顧客の買上商品を登録して顧客自身が操作を行って代金を支払うようにされたセルフPOSシステムにおいて、支払が行われるのに応じてゲートが開くようにされたゲート付チェックアウトシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のPOS(Point Of Sales)システムでは、顧客自身が購入する商品の精算を行い、この精算の内容が示されたレシートを受け取って退店するという方式がとられている。しかし、顧客によってはレシートが不要な場合もあり、このような顧客は退店に際してレシートを持ち帰らずにレジスタの近傍に廃棄する。
【0003】
上記のシステムの場合、廃棄されたレシートを再利用することで精算を行わずに退店するという不正が行われる可能性を避けることができない。このような不正を回避するには、例えば店員がレシートと商品を照合することにより精算が正しく行われたか否かをチェックできればよいのであるが、実情においてこのような作業をタイミングよく店員が顧客ごとに行うことはほぼ不可能である。このために、例えばPOSシステムとして、不正を行うことができないようにする仕組みが求められることになる。
【0004】
そこで、店員のレジスタ操作により精算の終了に応じて日付と人数の情報を含むバーコードが印字されたレシートを発行する。そして、レジスタの下流側の退店経路においてゲートを設け、このゲートにおいて顧客がレシートのバーコードを読み取らせ、バーコードに示された日付が現在の日にちと一致している場合に、当該バーコードに示された人数だけ人を通過させるという飲食店ゲート装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−123257号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、不正なく代金を支払ったことに応じて発行されたレシートで一旦ゲートを通過してしまえば、その日においては、このレシートを再利用した不正を行うことができてしまう。また、ゲートの外で廃棄されてしまったレシートや、支払機から排出されはしたものの、顧客が受け取らなかったレシートなどを拾ってしまえば、上記と同様に、レシートを再利用した不正が可能になってしまう。
【0007】
そこで、本発明は上記した課題を考慮して、レシートの再利用など、他の支払い済みの記録を利用した不正を強固に防止できるゲート付チェックアウトシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、買上商品の登録に応じて算出された取り引きの代金を顧客自身が操作して支払うためのセルフ支払機を有し、代金が支払い済みであることを条件として顧客のゲートの通過を許可するゲート付チェックアウトシステムにおいて、前記代金の支払い後における所定の第1の日時または当該第1の日時に対して予め設定された所定時間を進めた第2の日時を前記取り引きごとに記憶し、顧客がゲートを通過する際に、当該顧客に対応する前記第1の日時または第2の日時を読み出して、当該読み出した第1の日時または第2の日時から予め設定された時間以内であると判断した場合にゲートを開放することを特徴とするゲート付チェックアウトシステムである。
【0009】
また、本発明は、買上商品の登録に応じて算出された取り引きの代金を顧客自身が操作して支払うためのセルフ支払機と、代金が支払い済みであることを条件として顧客のゲートの通過を許可するゲート付チェックアウトシステムにおいて、代金の支払いが行われたのに応じて支払済情報を記憶手段に取り引きごとに記憶し、顧客がゲートを通過する際に、当該顧客に対応する前記支払済情報を読み出して、当該支払済情報に基づいて代金が支払い済みであると判断した場合にゲートを開放するとともに、前記記憶手段において当該顧客に対応する支払済情報を無効にすることを特徴とするゲート付チェックアウトシステムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、レシートの再利用など、他の支払い済みの記録を利用した不正を強固に防止可能なゲート付チェックアウトシステムを提供できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】一実施形態におけるゲート付チェックアウトシステムが稼働している様子を示す斜視図である。
【図2】一実施形態における、ゲート付チェックアウトシステムの構成を示すブロック図である。
【図3】一実施形態における、商品登録装置の構成を示すブロック図である。
【図4】一実施形態における、ストアコントローラに記憶されている取引データの例を示す図である。
【図5】一実施形態における、伝票の例を示す図である。
【図6】一実施形態における、精算装置の構成を示すブロック図である。
【図7】一実施形態における、レシートの例を示す図である。
【図8】一実施形態における、ストアコントローラの構成を示すブロック図である。
【図9】一実施形態における、ゲート開閉装置の構成を示すブロック図である。
【図10】一実施形態における、商品登録装置の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】一実施形態における、精算装置の処理手順を示すフローチャートである。
【図12】一実施形態における、ストアコントローラの処理手順を示すフローチャートである。
【図13】一実施形態における、ゲート開閉装置の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。本実施の形態のゲート付チェックアウトシステムは、顧客が自ら精算を行う方式のセルフPOS(Point Of Sales)システムに対して不正防止のためのゲート設備を設けて構成されるものである。
【0013】
図1には、ゲート付チェックアウトシステムが稼働している様子が、斜視図により示されている。ゲート付チェックアウトシステム1は、店舗フロアに設置される。この図に示すゲート付チェックアウトシステム1は、商品登録装置10および精算装置20およびゲート50を備える。また、図1においては図示していないが、ゲート付チェックアウトシステム1は、さらに、ストアコントローラ30とゲート開閉装置40を備える。図において、ゲート50近傍の仕切り51に設置されているスキャナ部406は、ゲート開閉装置40の一部である。
【0014】
商品登録装置10は、商品登録カウンタ11に設置される。また、精算装置20は、精算カウンタ21に設置される。ここで、図1に示される商品登録装置10および精算装置20の各設置数は、一例である。これらの設置数は、例えば、店舗の規模およびコストに応じて定められてよい。また、ストアコントローラ30(図1では不図示)は、店舗のバックヤードに設置される。また、ゲート開閉装置40(図1では不図示)は、ゲート50および仕切り51の近傍において例えば顧客の目に付かないように設けられている。仕切り51は、商品登録装置10および精算装置20が配置される側と、サッカー台60が配置される側とを仕切るように設置されている。これにより、顧客が商品登録装置10および精算装置20が配置される側の場所からサッカー台60に移動するには、ゲート50を通過しなければならないようにされている。サッカー台60は、顧客が購入した商品を買い物かごから袋に入れ替える作業を行うのに利用される。
【0015】
オペレータS(店員)は、商品登録装置10を操作し、顧客Cが買い上げた商品に付された商品データを商品登録装置10に読み取らせることにより、その商品登録装置10に伝票を発行させる。顧客Cは、発行された伝票を受け取って、精算装置20が設置されている場所まで移動し、伝票に印刷されているコードを精算装置20に読み取らせることにより、その精算装置20に代金精算(会計)を実行させる。これにより、精算装置20からは取引番号を示すバーコードが印刷されたレシートが発行される。
【0016】
顧客Cは、この発行されたレシートを持ってゲート50に移動し、ゲート50の近傍に設置されるスキャナ部406に、レシートのバーコードを読み取らせる。ゲート開閉装置40(図1では不図示)は、ストアコントローラ30にバーコードから読み取った取引番号を含む取引データに格納される支払完了日時(第1の日時の一例である)から現在日時までの経過時間について、所定のゲート通過許可時間(例えば10分程度)以内であるか否かを判定させる。ゲート通過許可時間以内であると判定された場合、ゲート開閉装置40はゲート50を開放する。顧客Cは開放されたゲート50を通過してサッカー台60に移動できる。これに対して、バーコードから読み取った支払完了日時から現在日時までの経過時間が予め設定された所定のゲート通過許可時間(例えば10分程度)を超過していると判定された場合、ゲート開閉装置40は、ストアコントローラ30の制御に応じてゲート50を開放せずに閉鎖したままの状態とする。
【0017】
上記のゲート通過許可時間は、通常に顧客が会計を終了させてからゲートまで移動する時間に基づき、例えばこれに数分程度の余裕を与えるように設定される。例えば拾ったレシートや一旦正しく利用したレシートなどを再利用して精算を行うことなく退店するという不正を行おうとする場合、そのレシートのバーコードに記録された支払完了日時からゲート50を通過しようとするまでの時間は、ゲート通過許可時間を超過している可能性が非常に高い。これにより、本実施の形態のゲート付チェックアウトシステム1は、レシートを再利用した不正を強固に防止することができる。
【0018】
図2は、ゲート付チェックアウトシステムの構成を示している。ストアコントローラ30と各商品登録装置10は、LAN(Local Area Network)70を介して通信可能に接続されている。また、ストアコントローラ30と各精算装置20はLAN70を介して通信可能に接続されている。また、ストアコントローラ30とゲート開閉装置40はLAN70を介して通信可能に接続されている。
【0019】
ストアコントローラ30は、コンピュータ(サーバ)であり、ゲート付チェックアウトシステム1の管理を行う。このために、ストアコントローラ30は、商品データファイルを記憶している。商品データファイルは、店舗が取り扱う商品に関するデータを含むデータファイルであり、例えば、商品名(商品番号)と、販売価格とが対応付けられているデータファイル(データテーブル)である。また、ストアコントローラ30は、取引番号の情報を含む取引データをログファイルとして多数記憶する。ここで、取引データとは、顧客が買い上げた商品(買上商品)の明細を含むデータである。取引データについては、図4を用いて後述する。
【0020】
また、ストアコントローラ30はLAN70経由で、商品登録装置10、精算装置20およびゲート開閉装置40と通信する機能を有する。ストアコントローラ30は、この通信機能を利用して、商品の販売状況および仕入れ状況等に応じて更新された商品データファイルを、各商品登録装置10と各精算装置20とに供給する。ここで、ストアコントローラ30は、更新された商品データファイルを、1日に1回の頻度で供給するとしてもよい。
【0021】
また、ストアコントローラ30は、上記通信機能を利用して商品登録装置10から取引データを受信し、受信した取引データをログファイルとして記憶する。また、ストアコントローラ30は、精算装置20から取引番号を受信し、自身が記憶している取引データのうちから、受信した取引番号に対応付けられた取引データを取得し、この取得した取引データをその取引番号を送信した精算装置20に返信する。
【0022】
また、ストアコントローラ30は、上記通信機能により、ゲート開閉装置40から送信された取引番号を受信する。そして、受信した取引番号に対応する取引データに格納される支払完了日時から現在日時までの時間がゲート通過可能時間以内か否かについて判定し、この判定結果に応じて、上記通信機能によりゲート開閉装置40に対してゲート開閉を指示する。
【0023】
商品登録装置10は、オペレータS(図1を参照)により操作され、顧客C(図1を参照)が買い上げた商品に付された商品データを読み取ることにより、それら商品の明細を含む取引データを、ストアコントローラ30に登録する。また、オペレータSの操作に応じて、商品の登録が完了した取引データの内容が反映された伝票を発行する。この伝票には、取引番号が示されるバーコードが印刷される。
【0024】
精算装置(セルフ支払機)20は、顧客C自身が操作を行って代金支払い(精算)を行うための装置である。精算装置20は、バーコードから読み取った取引番号に応じた取引データをストアコントローラ30から受信して精算処理を行う。また、精算が完了したことに応じて、取引番号が示されるバーコードを印字したレシートを発行する。
【0025】
なお、本実施の形態の精算装置20は、オペレータS(店員)が操作して商品登録および精算を行うのに用いるレジスタとは異なるものであり、上記しているように、商品登録装置10による商品登録後において、顧客C自身が操作を行って精算するのに用いられる装置である。
【0026】
ゲート開閉装置40は、前述のようにLAN70経由でのストアコントローラ30の制御に応じてゲート50の開放・閉鎖を行う。ゲート50は、図1に示したように店舗内に設けられ、この上記ゲート開閉装置40により開閉駆動される開閉機構を備えて構成される。
【0027】
図3のブロック図は、商品登録装置10の構成を示している。商品登録装置10は、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、スキャナ部104と、店員用表示部105と、客用表示部106と、ハードディスク107と、店員用操作部108と、通信部109と、ブザー110と、印刷部111を備える。これらは、バス112を介して互いに接続されている。
【0028】
ROM102は、商品の登録処理をCPU101に実行させるための商品登録プログラムを記憶する。また、ROM102は、自装置を識別させるための装置番号を記憶する。
【0029】
スキャナ部104は、オペレータSの操作により、商品に付された商品データを光学的に読み取る。読み取られた商品データはRAM103にて記憶される。また、スキャナ部104は、そのオペレータSを識別するための担当者名(担当者番号)を名札等から光学的に読み取る。読み取られた担当者名はRAM103にて記憶される。
【0030】
RAM103には、ROM102から読み出された商品登録プログラムが展開される。
また、RAM103は、商品登録プログラムが実行されることによって生成された各種変数およびデータ(例えば、スキャナ部104が読み取った商品データ、担当者名)を一時記憶する。また、RAM103は、その処理領域に、取引データ(図4を用いて後述する)を一時記憶する。また、RAM103は、商品登録によって確定した取引データを、ログファイルに追加記憶する。RAM103は、この確定した取引データを、例えば、取引当日は記憶し続けるとしてもよい。また、RAM103は、通信部109を介して接続されたストアコントローラ30から供給された商品データファイルを記憶してもよい。
【0031】
CPU101は、ROM102に記憶された商品登録プログラムを読み出してRAM103に展開し、展開した商品登録プログラムを実行することにより、商品登録装置10全体を制御する。CPU101は、印刷部111に伝票を印刷させる前に、取引番号を定める。ここで、取引番号は、自装置の装置番号と、顧客Cが商品を買い上げる取引ごとに定められる固有の番号(例えば、シリアル番号)とから構成される番号である。一例として、装置番号「01」であり、かつ、固有の番号「123」が設定された場合、取引番号は「01123」となる。CPU101は、顧客が買い上げた商品の明細を含む取引データと取引番号とを対応付け、通信部109を介してストアコントローラ30に送信する。これにより、確定した取引データおよび取引番号は、ストアコントローラ30に記憶される。
【0032】
図4は、取引データの一例を示している。この図の取引データには、項目として、装置番号、担当者、取引日時、取引番号と、合計金額、支払完了日時、状態フラグ、商品名(商品番号)、購入数および金額とが含まれる。
【0033】
装置番号は、商品を登録した商品登録装置10、すなわち取引を実行した商品登録装置10を示す識別番号である。また、担当者は、装置番号が示す商品登録装置10を操作したオペレータS(図1を参照)の氏名または番号を示す。取引日時は、商品が登録された日時、すなわち取引された日時を示す。なお、登録商品が複数の場合は、例えば1つめに登録された商品が登録された日時が示される。CPU101により、これらの項目が、1取引分の取引データに最初に書き込まれる。この場合、他の項目は未だ登録されていないため、取引データは確定していない。
【0034】
取引番号は、装置番号と、取り引きごとに固有の番号とから構成される番号である。また、商品名(商品番号)は、顧客Cが買い上げた商品の名称(番号)である。また、購入数は、顧客Cが買い上げた商品ごとの個数である。CPU101は、商品名(商品番号)および購入数と、RAM103に記憶された商品データファイルとに基づいて、小計金額(商品ごとに単価と購入数とを乗算した金額)および合計金額を算出する。CPU101は、すべての買上商品の登録が終了したときに、取引番号と、小計金額と、合計金額とを取引データに書き込むことで、取引データを確定させる。
【0035】
また、支払完了日時は、当該取引データに示される取引内容についての顧客Cによる代金の支払い(精算)が完了した日付および時刻を示す。状態フラグ(支払済情報)は、当該取引データに対応する顧客Cについての現在における取り引きに関する状況を示し、ここでは「0」、「1」、「2」の3値をとるものとする。具体的に、「0」は支払いが完了していない状態であることを示し、「1」は支払いは完了しているがゲート50は未だ通過していない状態であることを示し、「2」は支払いが完了し、かつ、ゲート50が通過済みの状態であることを示すものとする。なお、「2」の状態フラグを格納する取引データはゲート50の通過に関して無効なものとして扱われる。これら支払完了日時および状態フラグは、商品登録装置10からストアコントローラ30に送信する段階では未確定の状態となっている。ストアコントローラ30は、後述するように、精算装置20およびゲート開閉装置40との通信に応じて支払完了日時の書き込みや状態フラグの行進を行う。
【0036】
なお、図4には、上記項目を含む構造の取引データとして、取引毎に複数存在することが示されている。これは、ストアコントローラ30において、或る過去の時刻から現在までにおいて受信した取引データがログデータとして多数記憶されていることを示している。
【0037】
また、CPU101(制御部)は、伝票を印刷部111に印刷させて発行するにあたり、取引番号をバーコードに変換し、このバーコードを伝票に印刷させる。図5は、伝票の例が示されている。この図に示すように、伝票には、取引日時、取引番号および個数が印刷されており、さらにバーコードが印刷されている。
【0038】
CPU101は、上記のように二次元コードが印刷された伝票を、取引データに基づいて印刷部111から発行する。また、CPU101は、スキャナ部104が読み取った商品データと、ハードディスク107に記憶された商品データファイル(データテーブル)とに基づいて、買上商品の商品名および小計金額等を、店員用表示部105に表示させる。
【0039】
店員用表示部105は、例えば、液晶ディスプレイ装置であり、オペレータSに対して情報を表示する。ここで、店員用表示部105が表示する情報は、例えば、買上商品の商品名、購入数、販売価格、入金額(預かり金額)などである。客用表示部106は、例えば、液晶ディスプレイ装置であり、顧客Cに対して情報を提示する。客用表示部106は、例えば、店員用表示部105が表示している情報と同一の情報を表示する。
【0040】
ハードディスク107は、通信部109を介して接続されたストアコントローラ30から供給された商品データファイルを記憶する。ハードディスク107は、例えば、磁気記録装置である。なお、ハードディスク107は、商品登録プログラムを記憶してもよい。
【0041】
店員用操作部108は、金額を指定入力するための数字キーと、顧客が買い上げたすべての商品の登録が完了したことを指定入力するための現計キーと、伝票を発行する要求(発行要求)をCPU101に通知するための印刷キーとを備える。また、店員用操作部108は、特定商品の商品データを入力するために予め設定された商品指定キーを備えてもよい。これにより、特定商品については、商品に付された商品データを読み取らせる操作の代わりに、その商品に対応する商品指定キーを押下する操作によって、その特定商品の商品データを取引データに加えて商品登録を行う。
【0042】
通信部109は、LAN70(図2を参照)を介して外部の装置と通信するための通信インタフェースである。通信部109は、取引番号および取引データをストアコントローラ30に送信する。
【0043】
ブザー110は、確認音および警告音を発生させるための音発生部である。ブザー110は、例えば、スキャナ部104がバーコードを正常に読み取った場合、店員用操作部108の各キーが押された場合、または、誤った操作が行われた場合等に、音を発生させる。印刷部111は、CPU101が生成したバーコードを含む伝票の印刷データを利用して紙媒体に対する印刷を実行し、伝票として排出する。
【0044】
次に、精算装置20について説明する。精算装置20は、伝票に印刷されたバーコードを読み取り、代金精算を実行する。図6のブロック図は、精算装置20の構成例を示している。精算装置20は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、スキャナ部204と、表示部205と、客用操作部206と、通信部207と、ブザー208と、印刷部209と、釣銭機210とを備える。これらは、バス211を介して互いに接続されている。
【0045】
ROM202は、CPU201に実行させる会計プログラムを記憶する。また、ROM202は、自装置を識別させるための装置番号を記憶する。
【0046】
スキャナ部204は、顧客Cによる操作により、伝票に印刷されたバーコードを光学的に読み取って、読み取ったバーコードが表す取引番号をCPU201に出力する。
【0047】
RAM203は、ストアコントローラ30から通信部207を介して供給された商品データファイルを記憶する。また、RAM203には、ROM202から読み出された会計プログラムが展開される。また、RAM203は、会計プログラムが実行されることによって生成された各種変数およびデータ(例えば、釣銭額)を一時記憶する。また、RAM203は、通信部207が受信した取引データを記憶する。スキャナ部204は、伝票に印刷されたバーコードを光学的に読み取る部位である。
【0048】
CPU201は、ROM202に記憶された会計プログラムを読み出してRAM203に展開し、展開した会計プログラムのステップを実行することにより、精算装置20全体を制御する。1つには、CPU201は、スキャナ部204により読み取られたバーコードに基づいて代金精算を実行する。つまり、CPU201は、バーコードを取引番号に逆変換し、逆変換により取得した取引番号を、通信部207によりストアコントローラ30に対して送信させる。また、CPU201は、通信部207によりストアコントローラ30から送信される取引データを受信させる。
【0049】
CPU201は、代金精算を進める操作を顧客Cに促すための文字列等を含む情報(以下、「会計メニュー」という)を、表示部205に表示させる。また、CPU201は、受信した取引データに基づいて、買上商品の商品名、購入数、販売価格および合計金額を、表示部205に表示させる。また、CPU201は、釣銭機210に投入された現金の金額(以下、「入金額」という)を釣銭機210から取得し、入金額を表示部205に表示させる。また、CPU201は、釣銭額を表示部205に表示させる。
【0050】
CPU201は、入金額が合計金額(図4を参照)以上であれば、代金精算を終了させる。ここで、CPU201は、入金額が合計金額よりも多い場合、釣銭額と等しい額の現金を釣銭機210から排出させる。また、CPU201は、代金精算の終了を判定したことに応じてレシートを発行する。つまり、印刷部209にレシートの印刷と、この印刷されたレシートの排出を行わせる。この際、CPU201は、今回の精算に応じた取引データに対応付けられている取引番号をバーコードに変換し、このバーコードがレシートに印刷されるように印刷部209に対する制御を行う。
【0051】
表示部205は、例えば、液晶ディスプレイ装置であり、顧客Cに対して情報を表示する。ここで、表示部205が表示する情報は、例えば、買上商品の商品名、購入数、販売価格、入金額、合計金額、釣銭額および会計メニューなどである。
【0052】
客用操作部206は、タッチパネル式の入力装置である。客用操作部206は、表示部205に表示されたGUI(Graphical User Interface)操作ボタンに対する操作に応じて、操作信号をCPU201に出力する。ここで、GUI操作ボタンとして、例えば、CPU201に代金精算を開始させるための会計キーと、釣銭機210に釣銭処理を開始させるための精算キーとが、表示部205に表示される。
【0053】
通信部207は、LAN70(図2を参照)を介して外部の装置と通信するための通信インタフェースである。通信部207は、ストアコントローラ30(図2を参照)から供給された商品データファイルを受信する。この受信された商品データファイルは、CPU201によってRAM203に記憶される。
【0054】
ブザー208は、確認音および警告音を発生させるための音発生部である。ブザー208は、例えば、スキャナ部204がバーコードを正常に読み取った場合、客用操作部206の各キーが押された場合、または、誤った操作が行われた場合等に、音を発生させる。
【0055】
印刷部209は、代金精算が終了したことをCPU201から通知された場合、RAM203が記憶している取引データに基づいて紙媒体に印刷を行ってこれを、レシートとして排出する。
【0056】
図7には、レシートの例が示されている。レシートには、担当者名と、取引日時と、取引番号と、商品名と、その商品の購入数と、金額と、合計金額と、預り金額と、店舗名とが印刷される。さらに、図示するように、取引番号を示すバーコードが印刷されている。
【0057】
図6に戻り、精算装置20についての説明を続ける。釣銭機210には、現金の投入口および排出口が備えられている。釣銭機210は、顧客Cによって投入口に投入された現金(硬貨および紙幣の少なくとも一方)を計数して、その入金額をCPU201に通知する。また、釣銭機210は、CPU201から通知された釣銭額に基づいて、その釣銭額と等しい額の現金を排出口から排出する。
【0058】
次に、ストアコントローラ30について説明する。図8は、ストアコントローラ30の構成例を示している。ストアコントローラ30は、CPU301と、RAM302と、ROM303と、ハードディスク304と、通信部305を備える。これらはバス306を介して接続されている。
【0059】
ROM302は、ゲート付チェックアウトシステム1全体を管理するための処理をCPU301に実行させるためのシステム管理プログラムを記憶する。RAM303には、ROM302から読み出されたシステム管理プログラムが展開される。また、RAM303は、システム管理プログラムが実行されることによって生成された各種変数およびデータなどの演算結果を一時記憶する。
【0060】
ハードディスク304は、データを記憶する部位であり、その1つとして商品データファイルを記憶する。商品データファイルは、前述したように、店舗が取り扱う商品に関するデータファイルであり、商品名(商品番号)と、販売価格とが対応付けられた構造を有する。また、ハードディスク304は、図4にて説明した取引データを多数記憶する。通信部305は、LAN70を経由して通信を行う部位である。
【0061】
CPU301は、ROM202に記憶されたシステム管理プログラムを読み出してRAM303に展開し、展開した会計プログラムを実行することにより、ストアコントローラ30全体を制御する。例えば、CPU301は、通信部305を制御して、商品の販売状況および仕入れ状況等に応じて更新された商品データファイルを、各商品登録装置10と各精算装置20とに送信する。
【0062】
また、CPU301は、通信部305により、商品登録装置10から送信された取引データや精算装置20から送信された取引番号を受信させる。また、CPU301は、受信した取引番号を含む取引データをハードディスク304から読み出し、通信部305により、取引番号を送信してきた精算装置20に返送させる。
【0063】
また、CPU301は、通信部305によりゲート開閉装置40から送信された取引番号を受信させる。そして、この取引番号の受信に応答して、ゲート開閉装置40に対してゲート開閉を指示するための信号(許可信号または禁止信号)を通信部305により送信させる。
【0064】
図9は、ゲート開閉装置40の構成例を示している。ゲート開閉装置40は、CPU401と、RAM402と、ROM403と、通信部404と、ゲート駆動部405と、スキャナ部406と、人検知センサ407を備える。これらはバス408を介して接続されている。
【0065】
ROM402は、ゲート50の開閉に関する処理をCPU401に実行させるためのゲート制御プログラムを記憶する。RAM403には、ROM402から読み出されたゲート制御プログラムが展開される。また、RAM403は、ゲート制御プログラムの実行に応じて生成された演算結果を一時記憶する。
【0066】
通信部404は、LAN70を経由して通信を行う部位である。ゲート駆動部405は、CPU401の制御に応じて、ゲート50の開閉駆動を行う部位である。スキャナ部406は、図1に示したように、ゲート50の近傍において設置されるもので、レシート(図7参照)に印刷されたバーコードを光学的に読み取る部位である。人検知センサ407は人を検知するもので、図示は省略するが図1のゲート50を通過する人を検知可能な位置に設けられる。
【0067】
CPU401は、ROM402に記憶されたゲート制御プログラムを読み出してRAM403に展開し、展開したゲート制御プログラムを実行することにより、ゲート開閉装置40全体を制御する。例えばCPU401は、スキャナ部406により読み取られたバーコードを取引番号に変換し、通信部404によりストアコントローラ30に送信する。また、CPU401は、送信した取引番号に応答してストアコントローラ30から返送された許可信号または禁止信号に応じてゲート50が開放および閉鎖の動作が行われるようにゲート駆動部405を制御する。
【0068】
図10は、商品登録装置10の処理手順例を示すフローチャートである。この図に示す各処理は、CPU101がプログラムを実行することにより実現される。CPU101は、商品コードの入力に応じて商品登録を実行する(ステップS101)。すなわち、CPU101は、RAM103の処理領域に記憶している取引データの項目に、その内容を書き込む。CPU101は、顧客Cが買い上げたすべての商品について商品登録が終了したか否かを判定する。CPU101は、例えば、現計キーが押下操作された場合、顧客Cが買い上げたすべての商品について商品登録が終了したと判定する(ステップS102−Yes)。商品登録が終了していない場合(ステップS102−No)、CPU101は、ステップS101に処理を戻す。
【0069】
一方、すべての商品について商品登録が終了した場合(ステップS102−Yes)、CPU101は、確定した取引データ(図4を参照)をRAM103のログファイルに追加記憶させる(ステップS103)。この確定された取引データには、取引番号が格納されている。CPU101は、確定した取引データを、通信部109を介してストアコントローラ30に送信することで、前記取引データをログファイルとして、ストアコントローラ30のハードディスク304に記憶させる(ステップS104)。
【0070】
次に、CPU101は、上記ステップS103に対応して確定された取引データに格納した取引番号をバーコードに変換して、取引番号を示すバーコードが印刷された伝票を印刷部111に発行させるための制御を実行し(ステップS105)、ステップS101に戻る。
【0071】
図11は、精算装置の処理手順例を示すフローチャートである。この図に示す処理は、CPU201が会計プログラムを実行することにより実現されるものとしてみることができる。CPU201は、スキャナ部204により伝票(図5参照)に印刷されたバーコードの読み取りが行われるのを待機している(ステップS201−No)。そして、バーコードの読み取りが行われると(ステップS201−Yes)、CPU201は、読み取られたバーコードを取引番号に逆変換し、通信部207によりストアコントローラ30に送信させる(ステップS202)。
【0072】
ストアコントローラ30は、上記ステップS202により送信された取引番号の受信に応答して、受信した取引番号を格納する取引データを送信する。そこで、CPU201は、このように送信される取引データを受信し(ステップS203)、受信した取引データの内容に基づいて合計金額を表示部205に表示させる制御を実行する(ステップS204)。
【0073】
また、CPU201は、代金処理を実行する(ステップS205)。この代金処理として、CPU201は、会計メニューを表示部205に表示させる。また、CPU201は、受信した取引データに基づいて、買上商品の商品名、購入数、販売価格および合計金額を表示部205に表示させる。また、CPU201は、入金額を釣銭機210から取得し、入金額を表示部205に表示させる。また、CPU201は、釣銭額を表示部205に表示させる。さらにCPU201は、入金額が合計金額(図4を参照)以上であれば、代金精算を終了させる。CPU201は、入金額が合計金額よりも多い場合、釣銭額と等しい額の現金を釣銭機210から排出させる。
【0074】
また、CPU201は、代金精算の終了(顧客による代金支払いの完了)に応じて、現在の日時を取得する(ステップS206)。この現在日時は、例えばCPU201が備える時計機能により計時されている日時を取得すればよい。次に、CPU201は、取得した現在日時を支払完了日時としてストアコントローラ30に対して送信する(ステップS207)。なお、CPU201は、支払完了日時を送信するにあたり、この支払完了日時に対応する取引データを識別するための情報として、ステップS201に対応して取得した取引番号も含めて送信する。
【0075】
なお、例えば、ステップS206およびS207の処理に代えて、CPU201が支払完了日時設定要求をストアコントローラ30に送信させるようにすることも考えられる。この場合、ストアコントローラ30は、支払完了日時設定要求を受信した時点に対応する日時を支払完了日時として処理すればよい。
【0076】
また、CPU201は、代金精算の終了に応じて、先のステップS201に対応して取得した取引番号をバーコードに変換する。そのうえで、印刷部209によりこのバーコードが印刷されたレシートを紙媒体に印刷して排出させる。つまり、レシートの発行を行う(ステップS208)。そして、CPU201はステップS201に戻る。
【0077】
図12は、ストアコントローラ30が実行する処理手順例を示すフローチャートである。この図に示す処理は、CPU301がシステム管理プログラムを実行することにより実現されるものとしてみることができる。
【0078】
CPU301は、商品登録装置10から送信される取引データが受信されるか否かを判定しており(ステップS301)、取引データが受信された場合は(ステップS301−Yes)、この受信した取引データをハードディスク304にログファイルとして記憶させるための制御を実行し(ステップS302)、ステップS301に戻る。なお、CPU301は、このステップS302により取引データを記憶させるにあたり、取引データの状態フラグについては、支払が完了していないことを示す「0」を格納する。
【0079】
一方、取引データが受信されない場合(ステップS301−No)、CPU301は、精算装置20から送信される取引番号が受信されるか否かについて判定する(ステップS303)。ここで、取引番号が受信された場合には(ステップS303−Yes)、受信した取引番号に対応付けられている取引データ(つまり、受信した取引番号を格納する取引データ)をハードディスク304から検索する(ステップS304)。そして、検索した取引データを、通信部305により取引番号の送信元の精算装置20に対して送信させ(ステップS305)、ステップS301に戻る。
【0080】
一方、取引番号が受信されない場合(ステップS303−No)、CPU301は、精算装置20から送信される支払完了日時が受信されたか否かについて判定する(ステップS306)。支払完了日時が受信された場合(ステップS306−Yes)、CPU301は、ハードディスク304に記憶される取引データのうち、受信した支払完了日時に対応する取引データを、支払完了日時とともに受信した取引番号を利用して検索する。そして、この検索した取引データに、受信した支払完了日時を書き込む(ステップS307)。また、CPU301は、同じく検索した取引データにおける状態フラグを「0」から、支払が完了している状態を示す「1」に変更し(ステップS308)、S301に戻る。
【0081】
一方、支払完了日時が受信されない場合(ステップS306−No)、CPU301は、ゲート開閉装置40から取引番号が受信されたか否かについて判定する(ステップS309)。ここで、取引番号が受信されない場合(ステップS309−No)、CPU301は、他の処理(例えば、商品データファイルの管理およびメンテナンス)を実行し(ステップS310)、ステップS301に戻る。これに対して、取引番号が受信された場合(ステップS309−Yes)、CPU301は、上記ステップS309に応じて受信した取引番号に対応付けられた取引データにおける状態フラグが「1」であるか否かについて判定する(ステップS311)。
【0082】
状態フラグが「1」ではないと判定された場合(ステップS311−No)、状態フラグは「0」または「2」であることになる。この場合、その取引データに対応する顧客Cは、まだ精算装置20による代金支払いを完了させていない、または、代金支払いも完了させてゲート50を一度通過していることになる。両者は、いずれもレシートが不正に使用されている場合に該当する。そこで、この場合、CPU301は、ゲートの開放の禁止を指示する禁止信号を、ゲート開閉装置40に対して送信し(ステップS313)、ステップS301に戻る。
【0083】
これに対して、状態フラグが「1」である場合には(ステップS311−Yes)、対応の顧客は代金支払いを完了させてはいるがゲート50は通過していないことになる。そこで、この場合のCPU301は、上記ステップS311において判定対象の状態フラグを格納するのと同じ取引データが格納する支払完了日時から現在日時までの差分の時間が、所定のゲート通過許可時間以内であるか否かについて判定する(ステップS312)。ここで、ゲート通過許可時間を越えている場合は(ステップS312−No)、例えば、或る顧客が売り場で落としてしまったレシートを他の顧客が拾って再利用するなどのような不正が行われた可能性が高い。そこで、この場合のCPU301は、禁止信号を送信し(ステップS313)、ステップS301に戻る。
【0084】
これに対して、ゲート通過許可時間以内であると判定した場合は(ステップS312−Yes)、顧客が正しく代金支払いを終えてゲート50を通過しようとしていることになる。そこで、この場合のCPU301は、ゲート50の開放を許可する許可信号を送信する(ステップS314)。また、ハードディスク304に記憶されている対応の取引データの状態フラグを「2」に変更して(ステップS315)、ステップS310に戻る。
【0085】
図13は、ゲート開閉装置40が実行する処理手順例を示すフローチャートである。この図に示す処理は、CPU401がゲート制御プログラムを実行することによって実現されるものとしてみることができる。また、この図に示す処理が開始される段階では、ゲート50は閉鎖された状態となっている。
【0086】
CPU401は、スキャナ部406によりレシートに印刷されたバーコードが読み取られるのを待機している(ステップS401−No)。そして、バーコードの読み取りが行われると(ステップS401−Yes)、CPU401は、読み取られたバーコードを取引番号に逆変換し、この取引番号を、通信部404によりストアコントローラ30に送信させる(ステップS402)。
【0087】
ストアコントローラ30からは、上記取引番号の受信に応答して、図12により説明したように許可信号と禁止信号のいずれかが送信されてくる。そこで、CPU401は、上記ステップS402による取引番号の送信後においてストアコントローラ30から受信した信号が許可信号であるか否かについて判定する(ステップS403)。ここで、許可信号ではないと判定した場合には(ステップS403−No)、受信した信号は禁止信号であることになる。そこで、この場合のCPU401は、ゲート50の駆動を行わずにステップS401に戻る。これにより、ゲート50は閉鎖された状態のままで維持される。これにより、不正にレシートを利用した顧客Cはゲート50を通過できないことになる。
【0088】
これに対して、許可信号であると判定した場合(ステップS403−Yes)、CPU401は、ゲート駆動部405を制御してゲート50を開放させる(ステップS404)。次に、CPU401は、人検知センサ407の検知信号に基づいて、開放されたゲート50を人が通過し終えるのを待機する(ステップS405−No)。例えばゲート50を顧客Cが通過しているときには、人検知センサ407により人が検知されている。そして、顧客Cがゲート50を通過し終えれば、人検知センサ407により人が検知されない状態となる。このような検知結果の変化に基づいて人の通過状況を認識できる。そして、人が通過し終えたことが判定されると(ステップS405−Yes)、これまで開放されていたゲート50が閉鎖されるようにゲート駆動部405に対する制御を行い(ステップS406)、ステップS401に戻る。
【0089】
なお、本実施の形態としては、状態フラグを利用することなく支払完了日時のみに基づいてゲート50の開放についての許可/禁止を設定してもよい。ただし、状態フラグを併用すれば、例えばゲート通過可能時間内において不正が行われたとしてもこれを防止することができるために、より強固に不正対策を行えることになる。
【0090】
なお、取引データには、取引番号および支払完了日時とともに買上明細の情報も詳細に含めることに限らず、含めないようにしてよい。さらには、精算装置20の周辺を撮像する監視カメラを店舗に備え付けて画像の記録を行うようにして、取引データとともに顧客の不正の有無を確認するための情報として利用することが考えられる。
【0091】
また、例えば指紋、手のひらの静脈や瞳などの生体情報を読み取る生体情報読取部を登録装置や精算装置20に設けるとともに、ゲート50の近傍にも設けるようにする。そして、精算装置20は読み取りを行った生体情報を含めた取引データをストアコントローラ30に記憶させる。そして、ゲート開閉装置40は、ゲート50近傍の生体情報読取装置により読み取られた生体情報をストアコントローラ30に送信し、ストアコントローラ30は、送信された生体情報と一致する生体情報を格納する取引データの支払完了日時を読み出して、ゲート50の開放の許可/禁止を決定するようにしてもよい。
【0092】
また、支払完了日時を、取り引き(代金支払い)が完了するごとにストアコントローラ30に記憶させるのに代えて、レシートに印字するバーコードに支払完了日時をバーコードとして印刷する。支払完了日時に代えて、例えば支払完了日時からゲート通過可能時間に相当する時間により進めた日時(第2の日時)としてもよい。そして、スキャナ部406により読み取られたバーコードが示す日時に基づき、ゲート開閉装置40がゲート通過可能時間以内であるか否かを判定してゲート50の開放・閉鎖の制御を行えるように構成することも考えられる。
【0093】
また、本実施の形態において、特許請求の範囲に記載の第1の日時は、例えば精算機で伝票のバーコードを読み取った支払い開始日時とするなど、代金支払完了日時以外とされてもよい。しかし、代金支払いが完了した日時とすれば、ゲート通過可能時間を短くすることができる。これにより、例えばゲート通過可能時間内で不正を行うことは非常に困難になる。
【0094】
また、取り引きの特定にあたっては、取引番号もしくはこれに相当するコードに代えて、買い物かごごとに付与した識別コードや会員カードのIDを利用してもよい。この際には、商品登録装置10、精算装置20およびゲート開閉装置40のそれぞれに対応して、読取部を設けることとすればよい。このような構成を採った場合、レシートへのバーコードの印刷を不要とすることができ、例えばインクなどの資源を節約することができる。
【0095】
また、上記実施の形態では、ゲート50を通過した顧客Cに対応する取引データを無効化するにあたり、取引データに格納される状態フラグを書き換えている。これ以外にも、例えば取引データに対して、顧客Cがゲートを通過したか否かを示すゲート通過フラグを対応付けるようにしてもよい。また、上記実施の形態における商品登録装置10と精算装置20とが一体化された装置を備えるセルフPOSシステムにも、これまでに説明した実施の形態の構成を適用できる。
【0096】
また、上記の買い物かごごとに付与した識別コードとは、予め識別コードをバーコード化して印刷されたカードを用意しておき、商品登録の際に登録装置のスキャナでバーコードを読み取って登録済み商品を入れたかごに前記カードを入れて、この識別コードで商品と取引データと支払済情報を特定できるようにしたものであり、ゲートでカードを読ませるものである。
また、取引データの支払済か否かは、状態フラグに代えて、支払完了日時の有効データの有無で判断してもよい。
また、精算装置はセルフ式のため、タッチパネルやキー操作部は省いてもよい。請求金額の表示と入金、釣銭支払いや通信ができればよい。さらに、パトライトを設けて精算中、完了、トラブル等の状態を店員に報知できるようにしてもよい。
また、レシートに取引番号をバーコード印字する場合は、登録装置が発行する伝票のバーコードをゲートでは読めないようにバーコードデータを一部変更するとよい。
また、本実施例では登録装置と精算装置を別体としたが、これらを一体化したセルフレジであってもよい。
また、以上に説明したゲート付チェックアウトシステムを実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OS(Operation Sysytem)や周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0097】
1 ゲート付チェックアウトシステム
10 商品登録装置
20 精算装置
30 ストアコントローラ
40 ゲート開閉装置
50 ゲート
101、201、301、401 CPU
104、204、406 スキャナ部
107、304 ハードディスク
109、207、305、404 通信部
111、209 印刷部
210 釣銭機
405 ゲート駆動部
407 人検知センサ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
買上商品の登録に応じて算出された取り引きの代金を顧客自身が操作して支払うためのセルフ支払機を有し、代金が支払い済みであることを条件として顧客のゲートの通過を許可するゲート付チェックアウトシステムにおいて、
前記代金の支払い後における所定の第1の日時または当該第1の日時に対して予め設定された所定時間を進めた第2の日時を前記取り引きごとに記憶し、顧客がゲートを通過する際に、当該顧客に対応する前記第1の日時または第2の日時を読み出して、当該読み出した第1の日時または第2の日時から予め設定された時間以内であると判断した場合にゲートを開放する、
ことを特徴とするゲート付チェックアウトシステム。
【請求項2】
前記前記第1の日時または第2の日時は、前記セルフ支払機での支払いが完了した日時に基づくものである、
ことを特徴とする請求項1に記載のゲート付チェックアウトシステム。
【請求項3】
前記支払いが行われたのに応じて支払済情報を記憶手段に取り引きごとに記憶し、顧客が前記ゲートを通過しようとする際に、当該顧客に対応する前記支払済情報を読み出して、当該読み出した支払済情報に基づいて代金が支払い済みであることを判断し、かつ、前記第1の日時または第2の日時から予め設定された時間以内であると判断した場合にゲートを開放するとともに、前記記憶手段において当該顧客に対応する支払済情報を無効化する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のゲート付チェックアウトシステム。
【請求項4】
前記セルフ支払機が発行するレシートに前記第1の日時または第2の日時を読み出し可能な情報としてのバーコードを印刷する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のゲート付チェックアウトシステム。
【請求項5】
買上商品を入れる買い物かごに設けた識別コードを読み取る識別コード読取手段を前記セルフ支払機と前記ゲート近傍に設け、前記第1の日時または第2の日時を読み出し可能な情報を前記買い物かごに設けた識別コードとする、
ことを特徴とする請求項4に記載のゲート付チェックアウトシステム。
【請求項6】
買上商品の登録に応じて算出された取り引きの代金を顧客自身が操作して支払うためのセルフ支払機と、代金が支払い済みであることを条件として顧客のゲートの通過を許可するゲート付チェックアウトシステムにおいて、
代金の支払いが行われたのに応じて支払済情報を記憶手段に取り引きごとに記憶し、顧客がゲートを通過する際に、当該顧客に対応する前記支払済情報を読み出して、当該支払済情報に基づいて代金が支払い済みであると判断した場合にゲートを開放するとともに、前記記憶手段において当該顧客に対応する支払済情報を無効にする、
ことを特徴とするゲート付チェックアウトシステム。
【請求項1】
買上商品の登録に応じて算出された取り引きの代金を顧客自身が操作して支払うためのセルフ支払機を有し、代金が支払い済みであることを条件として顧客のゲートの通過を許可するゲート付チェックアウトシステムにおいて、
前記代金の支払い後における所定の第1の日時または当該第1の日時に対して予め設定された所定時間を進めた第2の日時を前記取り引きごとに記憶し、顧客がゲートを通過する際に、当該顧客に対応する前記第1の日時または第2の日時を読み出して、当該読み出した第1の日時または第2の日時から予め設定された時間以内であると判断した場合にゲートを開放する、
ことを特徴とするゲート付チェックアウトシステム。
【請求項2】
前記前記第1の日時または第2の日時は、前記セルフ支払機での支払いが完了した日時に基づくものである、
ことを特徴とする請求項1に記載のゲート付チェックアウトシステム。
【請求項3】
前記支払いが行われたのに応じて支払済情報を記憶手段に取り引きごとに記憶し、顧客が前記ゲートを通過しようとする際に、当該顧客に対応する前記支払済情報を読み出して、当該読み出した支払済情報に基づいて代金が支払い済みであることを判断し、かつ、前記第1の日時または第2の日時から予め設定された時間以内であると判断した場合にゲートを開放するとともに、前記記憶手段において当該顧客に対応する支払済情報を無効化する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のゲート付チェックアウトシステム。
【請求項4】
前記セルフ支払機が発行するレシートに前記第1の日時または第2の日時を読み出し可能な情報としてのバーコードを印刷する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のゲート付チェックアウトシステム。
【請求項5】
買上商品を入れる買い物かごに設けた識別コードを読み取る識別コード読取手段を前記セルフ支払機と前記ゲート近傍に設け、前記第1の日時または第2の日時を読み出し可能な情報を前記買い物かごに設けた識別コードとする、
ことを特徴とする請求項4に記載のゲート付チェックアウトシステム。
【請求項6】
買上商品の登録に応じて算出された取り引きの代金を顧客自身が操作して支払うためのセルフ支払機と、代金が支払い済みであることを条件として顧客のゲートの通過を許可するゲート付チェックアウトシステムにおいて、
代金の支払いが行われたのに応じて支払済情報を記憶手段に取り引きごとに記憶し、顧客がゲートを通過する際に、当該顧客に対応する前記支払済情報を読み出して、当該支払済情報に基づいて代金が支払い済みであると判断した場合にゲートを開放するとともに、前記記憶手段において当該顧客に対応する支払済情報を無効にする、
ことを特徴とするゲート付チェックアウトシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−243082(P2012−243082A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−112431(P2011−112431)
【出願日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.パトライト
【出願人】(000145068)株式会社寺岡精工 (317)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.パトライト
【出願人】(000145068)株式会社寺岡精工 (317)
【Fターム(参考)】
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