説明

ゲーム機用ジョイスティック装置

【課題】従来、家庭用ゲーム機に使用されるジョイスティックは、スティックが筐体から突き出るような構造であるために、以下のような課題がある。まず、ジョイスティックを使用するユーザとしては、ジョイスティックを棚等に収納の際に突き出たスティック部分を納めるためだけに余計なスペースが必要になるという課題がある。また、この突き出た構造のためにジョイスティック本体を梱包なしに複数重ねて収納することが困難であるという課題もある。
【解決手段】そこで、この問題を解決するために、本発明はスティックの着脱が可能であるゲーム機用ジョイスティック装置を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲームを操作するためのジョイスティックのスティック部分を着脱可能にする技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、家庭用ゲーム機に使用されるジョイスティックは、ゲームセンターなどに設置されるアーケードゲーム機での操作感をそのままに家庭においても体感できることを目的としたコンシューマーゲーム用コントローラである。
【0003】
従って、ジョイスティックはアーケードゲームの操作感をそのまま再現するため、アーケードゲーム機と同じように筐体に複数のボタンが配置され、スティックが筐体から突き出るように配置されている構造になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許4234728号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ジョイスティックは上記で説明したようにスティックが筐体から突き出るような構造であるために、以下のような課題がある。まず、ジョイスティックを使用するユーザとしては、ジョイスティックを棚等に収納の際に突き出たスティック部分を納めるためだけに余計なスペースが必要になるという課題がある。また、この突き出た構造のためにジョイスティック本体を梱包なしに複数重ねて収納することが困難であるという課題もある。
【0006】
また、ジョイスティック製品を生産し販売するメーカとしては、スティックが突き出た分だけ大きな梱包材が必要となりコストがかかる。それにともない、生産した製品の在庫を保管・運搬ために必要とするスペースも余分に必要となる課題もある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、この問題を解決するために、本発明はスティックの着脱が可能であるゲーム機用ジョイスティック装置を提供する。具体的には、次のようなゲーム機用ジョイスティック装置である。
【0008】
第1発明では、筐体と、使用状態で筐体の天面から突出し、収納に際して分割することで筐体の天面からの突出を少なくできるジョイスティックシャフトと、筐体の内部に配置されジョイスティックシャフトから操作命令を受けて操作信号を出力する操作信号出力部品と、を有するゲーム機用ジョイスティック装置を提供する。
【0009】
第2発明では、第1発明を基本として、ジョイスティックシャフトは二分割可能なジョイスティックシャフトであるゲーム機用ジョイスティック装置を提供する。
【0010】
第3発明では、第1発明または、第2発明を基本として、分割可能なジョイスティックシャフトに代えて天面からの突出を少なくできる折りたたみ可能なジョイスティックシャフトを備えたゲーム機用ジョイスティック装置を提供する。
【0011】
第4発明では、第1発明から第3発明のいずれか一を基本として、ジョイスティックシャフトの先端には着脱自在な握り玉をさらに備えたゲーム機用ジョイスティック装置を提供する。
【0012】
第5発明では、第2発明若しくは第3発明を基本とする部分を除く第4発明を基本として、前記二分割のためにジョイスティックシャフトには第一継ネジが設けられ、前記着脱自在とするために握り玉とジョイスティックシャフト先端には第二継ネジが設けられ、第一継ネジと第二継ネジとはネジが同回転方向に切られているゲーム機用ジョイスティック装置を提供する。
【発明の効果】
【0013】
本発明により、ジョイスティックのジョイスティックシャフトの分割並びにスティックに取り付けられた握り玉を着脱することが可能となる。これにより、本体サイズが嵩張ることを抑えることが可能となり、輸送コストを抑えることができると共に、収納するためのスペースの削減を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】実施形態1のゲーム機用ジョイスティック装置における概略図(スティック分割時)
【図2】実施形態1のゲーム機用ジョイスティック装置における概略図(スティック固定時)
【図3】実施形態1のゲーム機用ジョイスティック装置における筐体の一例を示した図
【図4】実施形態1のゲーム機用ジョイスティック装置におけるジョイスティックシャフトの一例を示した図(嵌合型)
【図5】実施形態1のゲーム機用ジョイスティック装置におけるジョイスティックシャフトの一例を示した図(嵌合連結ピン型)
【図6】実施形態1のゲーム機用ジョイスティック装置におけるジョイスティックシャフトを3分割にした場合の一例とその効果の一例を示した図
【図7】実施形態1のゲーム機用ジョイスティック装置における着脱自在な握り玉の一例を示した図
【図8】実施形態1のゲーム機用ジョイスティック装置における操作信号出力部品の一例を示した図
【図9】実施形態1のゲーム機用ジョイスティック装置における操作信号出力部品が操作命令を受けるための一例を説明するための図
【図10】実施形態1のゲーム機用ジョイスティック装置におけるジョイスティックシャフトが筐体の天面から突き出た部分を分割するための第一継ネジの一例を示した図
【図11】実施形態1のゲーム機用ジョイスティック装置におけるジョイスティックシャフトが筐体の天面から突き出た部分を分割するための第一継ネジの一例を示した図
【図12】実施形態1のゲーム機用ジョイスティック装置におけるジョイスティックシャフトと握り玉を接続するための第二継ネジの一例を示した図
【図13】実施形態1のゲーム機用ジョイスティック装置におけるジョイスティックシャフトと握り玉を接続するための第二継ネジの一例を示した図
【図14】実施形態1のゲーム機用ジョイスティック装置における継ネジを用いて実際に製造したジョイスティックシャフトの一例を示した図
【図15】実施形態2のゲーム機用ジョイスティック装置における概略図(折りたたみ時)
【図16】実施形態2のゲーム機用ジョイスティック装置における概略図(通常時)
【図17】実施形態2のゲーム機用ジョイスティック装置におけるジョイスティックシャフトの一例を示した図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に、図を用いて本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明はこれらの実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
【0016】
実施形態1は主に請求項1、2、4、5について説明する。実施形態2は主に請求項3について説明する。
【0017】
≪実施形態1≫
【0018】
<実施形態1 概要>
【0019】
本実施形態のゲーム機用ジョイスティック装置は、図1、2に示すように「筐体」(0101、0201)と「ジョイスティックシャフト」(0102、0202)と、「操作信号出力部品」(0103、0203)と、「握り玉」(0104、0204)とで構成されている。
【0020】
本実施形態のゲーム機用ジョイスティック装置は、その収納時には、図1に示すようにジョイスティックシャフトを分割して、筐体の天面からの突出を小さくすることができ、また使用時には図2に示すように分割されたジョイスティックシャフトを接合することでスティックとして機能するようになることを特徴とするゲーム機用ジョイスティック装置である。
【0021】
<実施形態1:構成>
【0022】
≪筐体≫
【0023】
「筐体」(0101、0201)は、本実施形態のゲーム機用ジョイスティック装置の本体である。具体的には、ゲーム機用ジョイスティック装置を構成する回路等を納めるためのカバーや箱である。本実施形態の「筐体」(0101、0201)には、その一面にゲームを操作するための各種ボタンが備えられ、スティック(ジョイスティックシャフト(0102、0202)と握り玉(0104、0204)の組立体)が筐体の天面から突き出ている。
【0024】
図3は、実際の本実施形態における筐体の一例を示したものである。本図に示すように、本実施形態の筐体の一面(上面)には、ゲームを操作するための各種ボタン(0305)とスティック(ジョイスティックシャフト(0302)と握り玉(0304)で構成される組立体)が筐体内部から突出している。ユーザがこれらのボタン及びスティックを操作することによって後に詳述する操作信号出力部品に対して操作命令を与える。そして、操作信号出力部品は、操作命令に応じた操作信号をゲーム機本体に送信する。
【0025】
≪ジョイスティックシャフト≫
【0026】
「ジョイスティックシャフト」(0102、0202)は、使用状態で筐体の天面から突出し、収納に際して分割可能で筐体の天面からの突出を少なくできるジョイスティックシャフトである。具体的には、ジョイスティックシャフトにおけるシャフト部分が分割可能なスティック(操作桿・レバー)である。ユーザは、スティックの筐体の天面から突出している部分を持って操作(傾倒)することで、後に詳述する「操作信号出力部」に対して操作命令を与える。
【0027】
図4は、実際に本実施形態におけるジョイスティックシャフトの一例を示したものである。本実施形態のジョイスティックシャフトは、図4(a)に示すように分割された一方のジョイスティックシャフトの片側に穴を備え、残る一方のジョイスティックシャフトの片側に突起を備えるジョイスティックシャフトである。本実施形態のジョイスティックシャフトは図4(b)に示すように分割された一方のジョイスティックの片側に備えられた穴に対して残る一方のジョイスティックシャフトの片側に設けられた突起を差し込むことで固定する。また、分割する際には片側のジョイスティックシャフトに設けられた穴から残る片側のジョイスティックシャフトに設けられた突起を抜くことでジョイスティックシャフト自身の分割を行う。
【0028】
なお、ジョイスティックシャフトの分割を行う位置は任意の位置であるが、少なくとも筐体の天面との境界付近に分割箇所を1か所設けることが好ましい。なぜなら、ジョイスティックシャフトを分割時に天面から突出する部分を最小にすることが可能となるためである。
【0029】
本実施形態においては、ジョイスティックシャフトを分割する方法として、片側のジョイスティックシャフトに設けられた穴に、残る片側のジョイスティックシャフトに設けられた突起を差し込むことで固定し、分割する際にはこれを取り外す構成としたが、実際にはそれに限らない。例えば、図5に示すように、穴に突起を差し込むことで固定したうえで連結ピン(0506)を用いてさらに強固に固定することも考えられるし、後に詳述するが、ジョイスティックシャフト片側にめねじを設け、残る片側におねじを設けてネジを用いて着脱可能とする構成も考えられる。
【0030】
また、本実施形態のジョイスティックシャフトは二分割する構成としたが、実際に分割数は限定されない。例えば、ジョイスティックシャフトを三分割する構成であってもよい。この場合には、図6に示すように分割されたジョイスティックシャフトの中間部分を好みの長さのジョイスティックシャフトに取り換えることにより長さのカスタマイズを行うことも可能となる。
【0031】
<ジョイスティックシャフトが着脱自在な握り玉を備える場合>
【0032】
なお、通常一般的なジョイスティック装置のジョイスティックシャフト(操作桿・レバー)の先端には握り玉が備えられているが、本実施形態のゲーム機用ジョイスティック装置は、以下に説明するような着脱自在な握り玉を備える構成であってもよい。
【0033】
(握り玉)
【0034】
「握り玉」(0104、0204)は、ジョイスティックシャフトの先端に備えられた着脱自在な握り玉である。具体的には、ユーザがスティックを実際に動かすためにジョイスティックシャフトの先端に取り付けられた球状の取手である。ユーザは握り玉を握ってジョイスティックを操作することにより、これに接続されたジョイスティックシャフトを介して、操作信号出力部品に対して操作命令を与えるという具合である。
【0035】
図7は、実際に握り玉と握り玉に接続するジョイスティックシャフトの一例を示した図である。図7(a)に示すように本実施形態における握り玉は球形をしており、これに設けられた穴にジョイスティックシャフトの突起を差し込むことで図7(b)に示すようにジョイスティックシャフトの先端と握り玉を固定する。また、分割する際にはジョイスティックシャフトに設けられた突起を握り玉の穴から抜くことで脱着する。
【0036】
ここで、本実施形態の握り玉は球形の形を採ったが実際にはそれに限らない。例えば、チェスのナイトの駒をモチーフにした形態を採る握り玉である構成であってもよい。さらには、ユーザがスティックの操作に支障がない範囲であれば任意の形態であってもよい。これにより、ユーザの好みに応じた握り玉に取り換えることが可能となる。
【0037】
さらには、本実施形態の握り玉とジョイスティックシャフトとの接合方法として、握り玉に設けられた穴にジョイスティックシャフトに設けられた突起を差し込むことで固定し、分割する際にはこれを取り外す構成としたが、実際にはそれに限らない。後に詳述するが、握り玉にめねじを設け、ジョイスティックにおねじを設けてネジを用いて着脱可能とする構成も考えられる。
【0038】
≪操作信号出力部品≫
【0039】
「操作信号出力部品」(0103、0203)は、筐体の内部に配置されジョイスティックシャフトから操作命令を受けて操作信号を出力する部品である。具体的には、ユーザがジョイスティックシャフトを操作することで、その操作を検知するためのスイッチ群である。これらのスイッチ群は、ユーザの操作(操作命令)を受けるとことでそれに応じた操作信号出力する。
【0040】
図8は、本実施形態のゲーム機用ジョイスティックにおける操作信号出力部品の一例を示したものである。また、図9は筐体内部に配置される操作信号出力部品とジョイスティックシャフトの組立図の一例を示したものである。
【0041】
本図の操作信号出力部品は、図8に示すようにスイッチが内側に来るように配置された4つのマイクロスイッチから構成されている。このように配置することにより、ユーザがジョイスティックシャフトを操作(傾倒)することで、マイクロスイッチ群のいずれか若しくは複数のスイッチが押され、操作に応じて押されたマイクロスイッチが操作信号を出力することが可能となる(図9)。ここで、本実施形態では、ジョイスティックシャフトを囲むように4つのマイクロスイッチを備える構成としたが、実際にはそれに限らない。例えば、8方向(上下左右+斜め方向)の操作(傾倒)を検知するように構成される場合には8個のマイクロスイッチが備えられるという具合である。また、本実施形態では、操作信号出力部品をマイクロスイッチと仮定したが、実際にはそれに限定されない。ジョイスティックシャフトから操作命令を受けて操作信号を出力することが可能な部品であればいずれでもよい。
【0042】
≪ジョイスティックシャフトの分割及び握り玉の着脱に継ネジを用いた構成≫
【0043】
なお、上記で簡単に紹介したが、本実施形態のゲーム機用ジョイスティック装置において、ジョイスティックシャフトの分割のため及び前記「握り玉」を着脱自在にするためにネジが設けられた構成が考えられる。その場合において、新たに備える構成を以下に説明する。
【0044】
(第一継ネジ)
【0045】
「第一継ネジ」は、二分割のためにジョイスティックシャフトに設けられた継ネジである。具体的には、本実施形態のゲーム機用ジョイスティックに備えられるスティック(本実施形態では、ジョイスティックシャフトと握り玉の組立体)が筐体から突き出た部分を分割するために設けられたネジである。
【0046】
図10は、本実施形態のジョイスティックシャフトにおいて筐体の天面から突き出た部分を分割するための第一継ネジの一例を示した図である。本図は、筐体の天面より突き出た側(筐体外部)のジョイスティックシャフト(1007)におねじが設けられており、天面より内側(筐体内部)のジョイスティックシャフト(1008)にめねじが設けられた構成となっている。このように、天面より内側のジョイスティックシャフト(1008)に設けられためねじに対して、天面より突き出た側のジョイスティックシャフト(1007)に設けられたおねじを締めこむことでジョイスティックシャフトを固定することができる。また、分割する場合にはねじを緩めてジョイスティックシャフトの分割を行う。
【0047】
なお、本実施形態では、天面より突き出た側のジョイスティックシャフトにおねじを設け、天面より内側(筐体内部側)のジョイスティックシャフトにめねじを設ける構成としたが、実際にはそれに限らない。具体的には、図11に示すように天面より内側(筐体内部側)のジョイスティックシャフト(1110)がおねじを備え、突き出た側のジョイスティックシャフト(1109)がめねじを備える構成であってもよい。さらには、設けられるネジは、その構造に限定されない。例えば、三角ネジ、角ネジ、台形ねじなどいずれの構成であってもよい。
【0048】
(第二継ネジ)
【0049】
「第二継ネジ」は、着脱自在とするために握り玉とジョイスティックシャフトの先端に設けられた継ネジである。具体的には、本実施形態におけるジョイスティックシャフトと握り玉を分割するために設けられたネジである。
【0050】
図12は、本実施形態におけるジョイスティックシャフトと握り玉を接続するための第二継ネジの一例を示した図である。本図は握り玉(1211)にはめねじが設けられており、またジョイスティックシャフト(1212)におねじが設けられた構成となっている。このように、握り玉に設けられためねじに対して、ジョイスティックシャフトに設けられたおねじを締めこむことで握り玉とジョイスティックシャフトを固定する。また、分割する場合にはねじをゆるめて握り玉とジョイスティックシャフトとを分割する。
【0051】
なお、本実施形態では、握り玉にめねじを設け、ジョイスティックシャフト側におねじを設ける構成としたが実際にはそれに限らない。具体的には、図13に示すように握り玉(1313)がおねじを備え、ジョイスティックシャフト(1314)がめねじを備える構成であってもよい。さらには、設けられるネジは、その構造に限定されない。例えば、三角ネジ、角ネジ、台形ねじなどいずれの構成であってもよい。
【0052】
また、前記第一継ネジ及び第二継ネジは、ネジの回転方向を同方向に切られている構成であることが好ましい。これにより、ジョイスティックシャフト若しくは握り玉のいずれかを固定するためにネジを締めようとすることで、もう片側のネジを緩めてしまうことを防ぐことが可能となる。
【0053】
≪本実施形態におけるジョイスティックシャフトの具体的な一例≫
【0054】
図14は、継ネジを用いて実際に製造したジョイスティックシャフトの一例を示した図である。本実施形態における、ゲーム機用ジョイスティック装置のジョイスティックシャフトは実際に本図に示すように実現することが可能である。
【0055】
<実施形態1:効果>
【0056】
本実施形態のゲーム機用ジョイスティック装置によって、ゲーム機用ジョイスティック装置に備えられるジョイスティックシャフト(及び握り玉)を分割することが可能となる。これによって、ゲーム機用ジョイスティック装置を収納する際に必要とするスペースを小さくすることが可能となる。また、製品を納めるための箱を小さくすることが可能となり、保管・運搬の際にその必要とするスペースを小さくすることが可能となる。
【0057】
≪実施形態2≫
【0058】
<実施形態2:概要>
【0059】
本実施形態のゲーム機用ジョイスティック装置は、収納時には、図15に示すようにジョイスティックシャフトを折りたたむことで、筐体の天面からの突出を小さくすることができ、また使用時には図16に示すように折りたたまれたジョイスティックシャフトを広げることでスティックとして機能するようになることを特徴とするゲーム機用ジョイスティック装置である。なお、本実施形態では、実施形態1において記載した部分は省略し、本実施形態における特徴的な部分のみ説明する。
【0060】
<実施形態2:構成>
【0061】
≪折りたたみ可能なジョイスティックシャフト≫
【0062】
「折りたたみ可能なジョイスティックシャフト」は、シャフトを折りたたむことで天面からの突出を少なくできる折りたたみ可能なジョイスティックシャフトである。具体的には、ジョイスティックシャフトにジョイスティックシャフトを折りたたむための金具が備えられているジョイスティックシャフトである。
【0063】
図17は、実際に本実施形態のジョイスティックシャフトの一例を示したものである。本実施形態のジョイスティックシャフトは、シャフトが折りたたまれる箇所にジョイスティックシャフトを分割するための金具(1715)を取り付けられている。このように、本実施形態のジョイスティックシャフトは、ジョイスティックの使用時にはジョイスティックシャフトを広げ、収納時にはジョイスティックシャフトを折りたたむ。
【0064】
<実施形態2:効果>
【0065】
本実施形態のゲーム機用ジョイスティック装置によって、ジョイスティックシャフトを折りたたむことが可能になる事によって、ゲーム機用ジョイスティック装置を収納する際に必要とするスペースを小さくすることが可能となる。また、製品を納めるための箱を小さくすることが可能となり、保管・運搬の際にその必要とするスペースを小さくすることが可能となる。
【符号の説明】
【0066】
0101 筐体
0102 ジョイスティックシャフト
0103 操作信号出力部品
0104 握り玉
0305 ボタン
0506 連結ピン
1007 ジョイスティックシャフト分割上部(おねじ)
1008 ジョイスティックシャフト分割下部(めねじ)
1109 ジョイスティックシャフト分割上部(めねじ)
1110 ジョイスティックシャフト分割下部(おねじ)
1211 握り玉(めねじ)
1212 ジョイスティックシャフト分割上部(おねじ)
1313 握り玉(おねじ)
1314 ジョイスティックシャフト分割上部(めねじ)
1715 金具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
使用状態で筐体の天面から突出し、収納に際して分割することで筐体の天面からの突出を少なくできるジョイスティックシャフトと、
筐体の内部に配置されジョイスティックシャフトから操作命令を受けて操作信号を出力する操作信号出力部品と、
を有するゲーム機用ジョイスティック装置。
【請求項2】
前記ジョイスティックシャフトは二分割可能なジョイスティックシャフトである請求項1に記載のゲーム機用ジョイスティック装置。
【請求項3】
前記分割可能なジョイスティックシャフトに代えて天面からの突出を少なくできる折りたたみ可能なジョイスティックシャフトを備えた請求項1又は2に記載のゲーム機用ジョイスティック装置。
【請求項4】
ジョイスティックシャフトの先端には着脱自在な握り玉をさらに備えた請求項1から3のいずれか一に記載のゲーム機用ジョイスティック装置。
【請求項5】
前記二分割のためにジョイスティックシャフトには第一継ネジが設けられ、前記着脱自在とするために握り玉とジョイスティックシャフト先端には第二継ネジが設けられ、第一継ネジと第二継ネジとはネジが同回転方向に切られている請求項2若しくは請求項3に従属する部分を除く請求項4に記載のゲーム機用ジョイスティック装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2010−284312(P2010−284312A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−140041(P2009−140041)
【出願日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【出願人】(000113414)株式会社ホリ (9)
【Fターム(参考)】