説明

ゲーム機能を備えた充電器

【課題】 ユーザが積極的に携帯デバイスを充電したくなるような充電器を提供する。
【解決手段】
充電器であって、画像を表示するための表示部と、充電される機器と電気的に接続するための外部接続ポートと、前記外部接続ポートに接続された前記充電される機器が充電中であるか否かを検出する充電監視部と、この充電監視部によって前記充電される機器が充電中であることが検出されている時間を連続充電時間として計測する充電時間計測部と、この充電時間計測部からの計測結果に基づいて異なるストーリを展開し前記表示部にゲーム画像として表示するゲーム制御部とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯電話機などの携帯デバイスを充電するための充電器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話機や携帯型デジタルプレーヤなど(以下、「携帯デバイス」という)が普及している。これら携帯デバイスの多くは、充電池が内蔵されており定期的に充電する必要がある。ところで、ユーザは、ときに携帯デバイスを充電することを忘れてしまったり、或いは面倒がったりして携帯デバイスを充電しない場合がある。このような場合に携帯デバイスを使用すると、当該携帯デバイスは、やがて充電不足のため使用できなくなってしまう。
【0003】
そこで、充電不足により携帯デバイスが使用できなくなるとを防止するために、例えば、特許文献1には、携帯性を備えた携帯型充電器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−278381号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記特許文献1記載の発明は、単に出先での充電が簡易的になったというだけで、ユーザが携帯デバイスを充電することを忘れてしまったり、或いは面倒がったりすることに起因して携帯デバイスが充電不足になってしまうことの根本的な解決にはなっていない。
【0006】
本発明は、このような点に鑑み、ユーザが積極的に携帯デバイスを充電したくなるような充電器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の主要な観点によれば、充電器であって、画像を表示するための表示部と、充電される機器と電気的に接続するための外部接続ポートと、前記外部接続ポートに接続された前記充電される機器が充電中であるか否かを検出する充電監視部と、この充電監視部によって前記充電される機器が充電中であることが検出されている時間を連続充電時間として計測する充電時間計測部と、この充電時間計測部からの計測結果に基づいて異なるストーリを展開し前記表示部にゲーム画像として表示するゲーム制御部とを有することを特徴とする充電器が提供される。
【0008】
また、この場合、前記ゲーム制御部は、前記充電される機器が充電中であることが前記充電監視部によって検出されている場合にのみゲームを実行することが望ましい。
【0009】
また、この発明の別の実施形態によれば、前記充電時間計測部によって計測されている前記連続充電時間が予め設定された所定時間を経過した場合に、ゲームイベントを発生させるイベント発生部とを有し、前記ゲーム制御部は、前記イベント発生部によって発生されたゲームイベントに基づいてゲームを実行することを特徴とする充電器が提供される。
【0010】
またこの場合、前記イベント発生部は、プレイヤに有利若しくは不利となるようにゲームを展開するための複数のゲーム設定のうちから、一以上のゲーム設定をランダムに選択することが望ましい。
【0011】
また、この場合、前記充電時間計測部によって計測されている前記連続充電時間及び過去に計測された連続充電時間の総計をそれぞれ記憶する充電時間記憶部を有し、前記イベント発生部は、この充電時間記憶部によってそれぞれ記憶されている前記連続充電時間と過去に計測された連続充電時間の総計とに基づいてゲームイベントを発生し、前記ゲーム制御部は、前記イベント発生部によって発生されたゲームイベントに基づいてゲームストーリを展開することが望ましい。
【0012】
また、この発明の別の実施形態によれば、ゲーム進行状況をセーブデータとして生成するセーブ/ロード部と、このセーブ/ロード部によって生成されたセーブデータを格納するためのデータ格納部とを有し、前記充電時間計測部は、前記充電される機器が充電中でないことが前記充電監視部によって検出された場合に前記連続充電時間の計測を終了し、前記セーブ/ロード部は、前記充電時間計測部によって充電時間の計測が終了すると、前記セーブデータを生成して前記データ格納部に格納し、前記ゲーム制御部は、前記充電時間計測部によって前記連続充電時間の計測が終了し、かつ前記セーブ/ロード部によってセーブデータが格納された場合に、実行中のゲームを強制終了する充電器が提供される。
【0013】
また、この場合、前記セーブ/ロード部は、前記充電監視部によって前記充電される機器が充電中であることの検出が開始された場合に、前記データ格納部から前記セーブデータを読み出し、前記ゲーム制御部は、この読み出されたセーブデータに従ってゲームを実行することが望ましい。
【0014】
また、この発明の別の実施形態によれば、前記充電時間計測部は、前記充電される機器が満充電であることが前記充電監視部によって検出された場合に前記連続充電時間の計測を終了し、前記セーブ/ロード部は、前記充電時間計測部によって前記連続充電時間の計測が終了すると、前記セーブデータを生成して前記データ格納部に格納し、前記ゲーム制御部は、前記充電時間計測部によって前記連続充電時間の計測が終了し、かつ前記セーブ/ロード部によってセーブデータが格納された場合に、実行中のゲームを強制終了する充電器が提供される。
【0015】
上述した本発明の特徴以外の特徴及びこの発明の顕著な効果については、次の発明の実施の形態および図面を参照することで当業者が容易に理解することができる。
【発明の効果】
【0016】
上記のような構成を有することで、ユーザが積極的に携帯デバイスを充電したくなるような充電器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は、外観図である。
【図2】図2は、機能ブロック図である。
【図3】図3は、フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1は、この発明に係る充電器1の外観を示した図である。
【0019】
この充電器1は、本体2と、電源プラグ部3とからなる。前記本体2には、一の側面に設けられた表示部4と、この表示部4の近傍に設けられた操作部6と、前記本体2の上面に設けられた外部接続ポート12とを有している(波線)。なお、本実施形態では、この外部接続ポート12には、充電される機器として携帯電話機(以下「携帯デバイス」という)5が接続されている。
【0020】
前記表示部4は、上下に分割されてそれぞれ別の画像が表示されるようになっている。すなわち、上側部分には、ゲーム画像が表示されるようになっており、一方、下側部分には、前記携帯デバイス5の充電に関する情報が表示されるようになっている。本実施形態では、上側部分には、ゲーム画像として、背景の画像と、キャラクタの画像と、キャラクタの成長レベル(「LV4」)と、ゲームを展開させるための各種コマンド(「遊ぶ」「エサ」「散歩」「設定」)とがそれぞれ表示されている。また、下側部分には、前記携帯デバイス5の充電に関する情報として、「充電中」、「充電開始から1:00」(1時間)及び「トータル9:59」(9時間59分)と表示されている。
【0021】
前記操作部6は、前記表示部4に表示された各種コマンドに対応した位置に4つのボタンを有している。そして、この4つのボタンを適宜押下することで、前記表示部4に表示された各種コマンドが実行されるようになっている。なお、本実施形態では、前記操作部6は前記本体2と一体に設けられているが、別体であっても良い。
【0022】
前記外部接続ポート12には、上述したように、携帯デバイス5が接続されるようになっている。ここで、一般的に、充電器と接続するための充電用端子の形状は、当該携帯デバイスの種類により様々である。そこで、例えば、機種ごとの専用のアタプターなどを用意し、このアダプターを装着することで、この外部接続ポート12に各種の携帯デバイスが接続されるようにしてもよい。
【0023】
図2は、この充電器1の機能ブロック図を示したものである。この図2において、前記充電器1は、携帯デバイス5の充電を制御するための充電制御部10と、ゲームを制御するためのゲーム制御部13とを有している。
【0024】
前記充電制御部10は、図示しないが、整流回路や電圧(電流)制御回路など、前記携帯デバイス5を充電するために必要な構成を有している。そして、前記電源プラグ部3が、たとえばAC100コンセントに接続されることで、当該コンセントからの電力がこの充電制御部10を介して、前記外部接続ポート12から、前記携帯デバイス5に供給され前記携帯デバイス5が充電されるようになっている。
【0025】
また、前記充電制御部10は、前記充電制御部10から前記外部接続ポート12への出力電圧を常に検出する検出手段11を有している。そして、下述する充電監視部18が、この検出手段11の検出結果を常時監視し、前記検出手段11によって前記出力電圧が所定の閾値(例えば、3.5V)を超えたときを前記携帯デバイス5の「充電中」として判別すると共に、一旦、出力電圧が前記閾値を越えた後、満充電付近で生じる電圧降下を開始したときを前記携帯デバイス5の「満充電」として判別するようになっている。
【0026】
ここで、前記電源制御部10は、たとえば、電源として乾電池や充電地を採用するものであってもよい。この場合、電源として充電池が採用される場合には、前記電源プラグ部3が着脱可能に設けられても良い。
【0027】
前記ゲーム制御部13は、プログラム格納部14と、データ格納部15とを有している。前記プログラム格納部14には、ゲームメインプログラム16と、セーブ/ロード部17と、充電監視部18と、充電時間計測部19と、イベント発生部20とを有している。また、前記データ格納部15は、ゲームデータ格納部21と、充電時間記憶部22とを有している。
【0028】
なお、前記プログラム格納部14が有する各機能部16〜20は、実際には、ハードディスク等の記憶媒体であり、コンピュータ言語で記載された指令を含むコンピュータプログラムによって動作するものである。そして、図示しないCPUなどの演算装置によって適宜RAMなどの記憶媒体上に呼び出されて実行されることで、この発明の各構成要素として機能するようになっている。
【0029】
以下、上記構成の作用を図1〜3を参照しつつ詳しく説明する。
【0030】
図3は、この充電器1のゲーム処理を示したフローチャートである。この図において符号1〜14は、以下の説明における工程S1〜14にそれぞれ対応する。なお、本実施形態は、図1の前記表示部4に示したキャラクタが、時間と共に育成していくゲームを想定している。
【0031】
まず、前記充電監視部18は、前記外部接続ポート12に前記携帯デバイス5が接続されると、前記携帯デバイス5が充電中か否かを判別する(S1)。具体的には、前記充電監視部18は、上述したように、前記検出手段11の検出結果を常に監視し、前記充電制御部10から前記外部接続ポート12への出力電圧が所定の閾値(例えば、3.5V)を超えたときを「充電中」として判別する。
【0032】
そして、前記充電監視部18は、一旦、前記携帯デバイス5が充電中であることを判別する(S1のYES)と、それからは、前記携帯デバイス5のへ充電が継続しているか(S2a)、及び前記携帯デバイス5が満充電になったか(S2b)を常に監視する。ここで、前記携帯デバイス5への充電が継続しているか否か、及び前記携帯デバイス5が満充電になったか否かは、上述したように、前記充電監視部18が前記検出手段11の検出結果を常に監視することによって判別する。すなわち、前記充電監視部18は、前記充電制御部10から前記外部接続ポート12への出力電圧が、所定の閾値(例えば、3.5V)を下回った場合を「充電が継続されていない」と判別し、また、前記出力電圧が所定の閾値(例えば、3.5V)以上であっても電圧降下を開始したときを「満充電」として判別する。
【0033】
次いで、前記セーブ/ロード部17は、前記ゲームデータ格納部21に格納されているセーブデータ(前回までのゲーム進行状態をいう:図示せず)をロードする(S3)。すると、前記ゲームメインプログラム16は、前記セーブ/ロード部17によってロードされたセーブデータに基づいてゲームを再開する(S4)。なお、このとき、ユーザが初めてプレイする場合には、前記ゲームメインプログラム16はゲームを最初から実行する。
【0034】
そして、前記充電時間計測部19は、前記ゲームメインプログラム16によってゲームが再開されると、ゲームが再開された時点からリアルタイムでの時間(以下「連続充電時間」と称する)の計測を開始すると共に、この計測されている連続充電時間を前記表示部4に表示する。なお、この計測時間の単位は、例えば「分」であり、前記充電時間計測部19は、連続充電時間の計測開始から1分、2分、3分…とカウントしていく。なお、本実施形態では、連続充電時間は1時間となっており、図1に示したように、前記表示部4には、連続充電時間として「充電開始から 1:00」と表示されている。
【0035】
ここで、前記充電時間記憶部22には、過去に計測された連続充電時間の総計が蓄積され記憶されるようになっている。そして、前記充電時間計測部19は、この充電時間記憶部22から過去に計測された連続充電時間の総計を読み出し、この読み出された、過去に計測された連続充電時間の総計と前記リアルタイムで記憶されている連続充電時間とを合算した時間(以下「総充電時間」と称する)を常に算出し、この算出されている総充電時間を、前記連続充電時間と共に前記表示部4に表示する(S5)。
【0036】
例えば、本実施形態では総充電時間は、9時間59分となっている。そして、図1に示したように、前記表示部4には、総充電時間として「トータル 9:59」と表示されている。すなわち、これは、過去に計測された連続充電時間の総計が8時間59分(図示せず)で、連続充電時間(リアルタイム)が1時間であるため、総充電時間は、8時間59分+1時間=9時間59となっている。そして、前記充電時間計測部19は、前記総充電時間の1分が経過するごとに10時間00分、10時間01分…とカウントしていく。このように、前記充電時間計測部19は、前記連続充電時間(リアルタイム)と、前記総充電時間(過去+リアルタイム)とを、それぞれ同時にカウントしていく。
【0037】
次に、前記充電時間計測部19は、リアルタイムで計測されている連続充電時間が予め設定された所定の充電時間(例えば、1時間)を経過した場合(S6のYES)に、前記イベント発生部20に対して前記ゲーム設定A〜Cのうちからランダムに選択(以下「抽選」と称する)するように指示を与える。本実施形態では、図1に示したように、連続充電時間は1時間となっている。すなわち、この場合、前記イベント発生部20は、前記充電時間計測部19からの指示により抽選を実行する。
【0038】
ここで、前記ゲーム設定Aとは、例えば、図2に「エサ2倍」として示したように、所定時間(例えば10分)内でエサ出現の確率を初期設定の2倍にしてゲームを進行するように設定されているものである。また前記ゲーム設定Bとは、例えば、同図に「経験値2倍」として示したように、所定時間(例えば10分)内でゲーム主人公の経験値の取得を初期設定の2倍にしてゲームを進行するように設定されているものである。そして前記ゲーム設定Cとは、例えば、同図に「戦闘確率2倍」として示したように、所定時間(例えば10分)内で敵キャラクターとの戦闘になる確率を初期設定の2倍にしてゲームを進行するように設定されているものである。
【0039】
次に、前記イベント発生部20は、前記充電時間計測部19からの指示に基づいて前記ゲーム設定A〜Cのうちからの抽選を行なう(S7)。すると、前記ゲームメインプログラム16は、抽選結果を反映したゲーム設定でゲーム進行する(S8)。例えばゲーム設定A(エサ2倍)が抽選された場合、前記ゲームメインプログラム16は、一定時間、前記キャラクタに付与させるべきエサの数を初期設定の2倍になるようにゲームを進行する。
【0040】
さらに、前記充電時間計測部19は、上述した総充電時間が所定の時間(例えば、10時間)を経過した場合にも、前記イベント発生部20に対して抽選の指示を与える。そして、前記イベント発生部20は、その指示に基づき抽選を実行する。なお、この抽選は、前記連続充電時間での抽選と差異を設けてもよい。例えば、抽選を2回連続で行い、これら抽選された2つの前記ゲーム設定(例えば、B及びC)を全てゲームに反映させるようにしてもよい。例えばゲーム設定B(経験値2倍)及びC(戦闘確率2倍)が抽選された場合、前記ゲームメインプログラム17は、前記キャラクタに付与させるべき経験値を初期設定の2倍にすると共に、戦闘確率も2倍になるようにゲームを進行する。なお、本実施形態では、図1に示したように、総充電時間は9時間59分となっており、あと1分が経過すると、上述したような、総充電時間に基づく抽選が実行される。そして、この場合、前記付与されたゲーム設定A「エサ2倍」と合わせて、全てのゲーム設定A〜Cが所定時間ゲームに反映される。
【0041】
次に、前記ゲームメインプログラム16は、前記充電監視部16が前記携帯デバイス5の充電が継続していることを検出している場合(S9のYES)、かつ前記充電監視部16が前記携帯デバイス5の満充電を検出しない場合(S10のNO)には、ゲームの実行を継続する。
【0042】
一方、前記充電監視部16が前記携帯デバイス5の充電が継続していない場合(S9のNO)、若しくは、前記充電監視部16が前記携帯デバイス5の満充電を検出した場合(S10のYES)には、前記ゲームメインプログラム16は、以下S11〜S13のステップを経てからゲームの実行を終了する。なお、「充電が継続していない」場合とは、例えば、ユーザによって前記外部接続ポート12から前記携帯デバイス5が取り外された場合や、前記電源プラグ部3がAC100コンセントから抜かれた場合などであり、前記携帯デバイス5が満充電になったことを含まない。
【0043】
まず、前記充電時間計測部19は、前記充電監視部16が前記携帯デバイス5の充電が継続していないことを検出した場合(S9のNO)、若しくは、前記充電監視部16が前記携帯デバイス5の満充電を検出した場合(S10のYES)に、連続充電時間(リアルタイム)の計測を終了する(S11)。そして、前記充電時間計測部19は、それまで計測していた、総充電時間(過去+リアルタイム)を前記充電時間記憶部22に記憶する(S12)。すなわち、このとき記憶された総充電時間が、次にゲームを再開するときの、上述した「過去に測定された連続充電時間の総計」となる。
【0044】
次に、前記セーブ/ロード部17は、前記充電時間計測部19によって連続充電時間の計測が終了されると、それまでプレイされていたゲームのセーブデータを生成し前記ゲームデータ格納部21に格納する(S13)。
【0045】
そして、前記ゲームメインプログラム17は、前記セーブ/ロード部17によってセーブデータが格納されると、進行中のゲームを強制終了する(S14)。また、このとき同時に、前記表示部4にゲーム終了を示す演出効果を前記表示部4に施してもよい。
【0046】
なお、この発明は、前記一実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で種々変形可能である。
【0047】
例えば、前記外部接続ポート12を複数設け、前記ゲームメインプログラム17は、抽選を実行する場合、各外部接続ポートごとに独立して抽選を行ないその結果をゲーム展開に反映するようにしてもよいし、また、例えば、前記複数の外部接続ポートのいずれかに、予め「当り」若しくは「はずれ」をランダムに設定しておき、この当りの接続ポートに前記外部デバイスを接続した場合にのみ抽選を行い、外れた場合には前記抽選を行なわずにゲーム展開をするようにしても良い。
【0048】
また、上述したセーブデータの生成や、ゲームの終了などは、もちろん、プレイヤに、前記操作部6を操作させることでゲーム中に適宜行なわせるものであっても良い。
【符号の説明】
【0049】
1…充電器
2…本体
3…電源プラグ部
4…表示部
5…携帯デバイス
6…操作部
10…充電制御部
11…検出手段
12…外部接続ポート
13…ゲーム制御部
14…プログラム格納部
15…データ格納部
16…ゲームメインプログラム
17…セーブ/ロード部
18…充電監視部
19…充電時間計測部
20…イベント発生部
21…ゲームデータ格納部
22…充電時間記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電器であって、
画像を表示するための表示部と、
充電される機器と電気的に接続するための外部接続ポートと、
前記外部接続ポートに接続された前記充電される機器が充電中であるか否かを検出する充電監視部と、
この充電監視部によって前記充電される機器が充電中であることが検出されている時間を連続充電時間として計測する充電時間計測部と、
この充電時間計測部からの計測結果に基づいて異なるストーリを展開し前記表示部にゲーム画像として表示するゲーム制御部と
を有することを特徴とする充電器。
【請求項2】
請求項1記載の充電器において、
前記ゲーム制御部は、前記充電される機器が充電中であることが前記充電監視部によって検出されている場合にのみゲームを実行する
ことを特徴とする充電器。
【請求項3】
請求項1記載の充電器において、
前記充電時間計測部によって計測されている前記連続充電時間が予め設定された所定時間を経過した場合に、ゲームイベントを発生させるイベント発生部を有し、
前記ゲーム制御部は、前記イベント発生部によって発生されたゲームイベントに基づいてゲームを実行する
ことを特徴とする充電器。
【請求項4】
請求項3記載の充電器において、
前記イベント発生部は、プレイヤに有利若しくは不利となるようにゲームを展開するための複数のゲーム設定のうちから、一以上のゲーム設定をランダムに選択する
ことを特徴とする充電器。
【請求項5】
請求項3記載の充電器において、
前記充電時間計測部によって計測されている前記連続充電時間及び過去に計測された連続充電時間の総計をそれぞれ記憶する充電時間記憶部を有し、
前記イベント発生部は、この充電時間記憶部によってそれぞれ記憶されている前記連続充電時間と過去に計測された連続充電時間の総計とに基づいてゲームイベントを発生し、
前記ゲーム制御部は、前記イベント発生部によって発生されたゲームイベントに基づいてゲームストーリを展開する
ことを特徴とする充電器。
【請求項6】
請求項1記載の充電器において、
ゲーム進行状況をセーブデータとして生成するセーブ/ロード部と、
このセーブ/ロード部によって生成されたセーブデータを格納するためのゲームデータ格納部と
を有し、
前記充電時間計測部は、前記充電される機器が充電中でないことが前記充電監視部によって検出された場合に前記連続充電時間の計測を終了し、
前記セーブ/ロード部は、前記充電時間計測部によって充電時間の計測が終了すると、前記セーブデータを生成して前記データ格納部に格納し、
前記ゲーム制御部は、前記充電時間計測部によって前記連続充電時間の計測が終了し、かつ前記セーブ/ロード部によってセーブデータが格納された場合に、実行中のゲームを強制終了する
ことを特徴とする充電器。
【請求項7】
請求項6記載の充電器において、
前記セーブ/ロード部は、前記充電監視部によって前記充電される機器が充電中であることの検出が開始された場合に、前記データ格納部から前記セーブデータを読み出し、
前記ゲーム制御部は、この読み出されたセーブデータに従ってゲームを再開する
ことを特徴とする充電器。
【請求項8】
請求項6記載の充電器において、
前記充電時間計測部は、前記充電される機器が満充電であることが前記充電監視部によって検出された場合にも前記連続充電時間の計測を終了し、
前記セーブ/ロード部は、前記充電時間計測部によって前記連続充電時間の計測が終了すると、前記セーブデータを生成して前記データ格納部に格納し、
前記ゲーム制御部は、前記充電時間計測部によって前記連続充電時間の計測が終了し、かつ前記セーブ/ロード部によってセーブデータが格納された場合に、実行中のゲームを強制終了する
ことを特徴とする充電器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−24292(P2011−24292A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−164865(P2009−164865)
【出願日】平成21年7月13日(2009.7.13)
【出願人】(310009993)株式会社タイトー (207)
【Fターム(参考)】