説明

コアードワイヤを作製する方法および装置

粉状かつ/または粒状充填材料を充填されたコアードワイヤを作製する装置および方法が開示される。本発明は、たとえば、細長片幅、細長片厚さ、充填材料の流量、および充填材料の密度の変動などの、種々のプロセスの変動を反映することによって、コアードワイヤ製造で使用される充填材料の堆積を自動的に制御する。こうした自動監視および制御は、検出された細長片測定値と検出された充填材料容積を使用して、高品質の(たとえば、所望のコア比から約±0.5%変動する)管状溶接ワイヤを生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管製造に関し、特に、粉状かつ/または粒状充填材料を充填されたコアードワイヤ(芯付きワイヤ)を作製する改良された方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術の装置および方法は、生産プロセスに対する制御がほとんどまたは全く無い状態で、管材料および粉体充填管材料を製造する。例として、溶接における電極として使用されるコアードワイヤは、低炭素、軟鋼のシース、ならびに、脱酸素剤、スラグフォーマ、アーク安定化器、および合金材料を含んでもよい粉体の充填材料を有する連続する管状電極ワイヤである。コアードワイヤを生成するのに使用される基本プロセスは、長期間にわたってそれほど変っていない。たとえば、フラックスコアードワイヤは、第1の成形ダイのセットを使用して、連続給送される金属細長片をU形状に形作ることによって作製される。U形状金属細長片の底部は、その後、充填材料で充填される。次に、別の成形ダイのセットが、充填されたU形状金属細長片をO形状管に形作り、それにより、金属細長片の接するエッジが、押し付けられて、開口が密閉される。その後、さらなる成形ダイが、O形状管の直径を所望の直径のワイヤに縮小する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
細長片と充填材料は共に、詳細な仕様に適合させるために、製造業者によって、たとえそうされたとしてもうまく監視されないが、あるとすれば少数のコアードワイヤ製造業者が、所望のコア比から±2%以内の変動を達成することができる。コア比は、充填材料の重量を、充填材料のコアを含むワイヤの総重量で割ったパーセンテージとして測定される。現在、所望のコア比から±1%以内の変動を達成する高品質コアードワイヤについての必要性が存在する。許容範囲外のコア比(たとえば、一部の用途では、所望のコア比から±1.5%より大きな変動)は、フラックスコアードワイヤによって行われる溶接の再加工の主要な要因になることが多い。
【課題を解決するための手段】
【0004】
たとえば、細長片給送量、細長片幅、細長片厚さ、充填材料の流量、および、実施形態によっては、充填材料の密度の変動などの、種々のプロセス変化を反映することによって、コアードワイヤ製造で使用される充填材料の堆積を自動的に制御する、管材料および粉体充填管材料を作製するのに使用される機器を、本発明が提供することは、上記背景技術と対照的である。こうした自動監視および制御は、検出された細長片測定値と検出された充填材料容積を使用して、高品質の(たとえば、所望のコア比から約±0.5%変動の)管状溶接ワイヤを生成する。本発明は、改善された仕様および材料変動許容範囲に合わせた、コアードワイヤ、超伝導体、クラッディングワイヤ、および、粉状かつ/または粒状充填材料を充填された任意のコアードワイヤの製造に用途を有する。
【0005】
本発明の、これらのまた他の特徴および利点は、添付図面と共に行われる本発明の種々の実施形態の以下の説明からより完全に理解されるであろう。
【0006】
本発明の実施形態の以下の詳細な説明は、以下の図面と共に読まれると、最もよく理解することができる。図面では、同じ構造は、同じ参照数字で指示される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の実施形態による管材料およびコアードワイヤを作製するために、運転中に使用される機器生産ラインの図である。
【図2】本発明による成形ステーションの分解断面図であり、オペレータが1つのセットから他のセットへ細長片を変更することを可能にするように並んだ工具(ツーリング)の2つのセットを示す。
【図3】充填システムおよび溶接ステーションを有する本発明による別のラインの実施形態の略側面図である。
【図4A】図3のラインに沿った種々の地点のうちの1つの地点における細長片の形状の略図である。
【図4B】図3のラインに沿った種々の地点のうちの1つの地点における細長片の形状の略図である。
【図4C】図3のラインに沿った種々の地点のうちの1つの地点における細長片の形状の略図である。
【図4D】図3のラインに沿った種々の地点のうちの1つの地点における細長片の形状の略図である。
【図4E】図3のラインに沿った種々の地点のうちの1つの地点における細長片の形状の略図である。
【図4F】図3のラインに沿った種々の地点のうちの1つの地点における細長片の形状の略図である。
【図5】たとえば、細長片給送量、細長片幅、細長片厚さ、粉体流量、および粉体密度の変動などの、種々のプロセス変化を反映することによってコアードワイヤ製造で使用される充填材料の堆積を自動的に制御する、本発明の実施形態による充填システム制御装置のブロック図である。
【図6A】本発明の一実施形態による充填システムの略正面図である。
【図6B】本発明の一実施形態による充填システムの略平面図である。
【図6C】本発明の一実施形態による充填システムの略部分側面図である。
【図7A】本発明の別の実施形態による充填システムの略正面断面図である。
【図7B】本発明の別の実施形態による充填システムの略側面断面図である。
【図8A】本発明の別の実施形態による充填システムの略側面図である。
【図8B】本発明の別の実施形態による充填システムの略側面断面図である。
【図9】複数の充填システムを有する本発明による別のラインの実施形態の略側面図である。
【図9A】図9の断面線9A−9Aに沿って切り取られ、複数の充填材料層を有するコアードワイヤの実施形態を示す断面図である。
【図10】本発明による完全なターンキー式の実施形態の略平面図である。
【図11】本発明による生産方法の実施形態のフローチャートである。
【図12】本発明による充填材料用供給装置の実施形態の略正面図であり、ユニット面積を規定する、コンベアの側面から側面までの長さLおよびコンベア上での位置Yからの幅Wを示す。
【図13】本発明による充填材料用供給装置の実施形態の略側面図であり、ユニット面積を規定する、コンベアの側面から側面までの長さLおよびコンベア上での位置Yからの幅Wを示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図の要素は、簡略化と明確さのために示され、また、必ずしも、一定比例尺で描かれていないことを当業者は理解するであろう。たとえば、図の要素の一部の寸法は、他の要素に対して誇張されて、本発明の種々の実施形態の理解を高めるのに役立てることができる。
【0009】
粉状かつ/または粒状充填材料を充填されたコアードワイヤを作製する方法および装置を対象とする本発明の実施形態の以下の説明は、本来、例示的であるに過ぎず、本発明あるいは本発明の用途または使用をいずれの点でも制限することを意図しない。
【0010】
図1は、本発明によるワイヤ12を作製するのに使用される装置10を示す。一実施形態では、ワイヤ12はコアードワイヤであり、別の実施形態では、ワイヤ12は中空管材料である。一実施形態では、ワイヤ12は、フラックスコアードワイヤまたは金属コアードワイヤであり、別の実施形態では、ワイヤ12は、超伝導材料を充填される、かつ/または、超伝導体である。一実施形態では、装置10は、1年当たり、約2,267,962kg(約5百万ポンド)の0.1143センチメートル(0.045インチ)直径の溶接ワイヤを生成する定格を持つ。
【0011】
本発明は、種々の用途のための、小さな直径のコアードワイヤおよび小さな直径の金属管材料の生産を可能にする。溶接電極として使用するためのコアードワイヤは、軟鋼用に、また、HY80、HY90、HY94、およびHY100(これらのワイヤは、所望である場合、H1と同程度に低い、非常に低い水素レベルを持って生産することができる)のような、75k〜150kの引張強度(psi)の高強度/低合金用に生産され得る。0.127センチメートル(0.05インチ)から最大1.27センチメートル(0.5インチ)の小さな直径の中空金属管材料は、装置10を使用して製造され得る。
【0012】
装置10は、巻ほどき具(デリーラ)システム14、細長片案内部および管成形ステーション16、充填システム18、複数の管縮小ステーション20a、20b、20c、…20n、ワイヤアキュミュレータ22、巻取りシステム24、従来のライン制御装置25、および充填システム制御装置26を含む。巻ほどき具システム14は、細長片案内部および管成形ステーション16に対して、平坦金属細長片28の連続した供給を行う。巻ほどき具システム14からの巻ほどきの後に、金属細長片28は、細長片案内部および管成形ステーション16を通して装置10の入口に引き込まれる。
【0013】
細長片案内部および管成形ステーション16は、充填材料を受け取るための溝形材を設けるために、金属細長片28を「U」形状または改変形状に形作る(たとえば、図4Bを参照されたい)。このときまでに、金属細長片28は、データを充填システム制御装置26に提供する細長片測定装置38によって、既に複数の寸法(少なくとも、幅、高さ、および厚さ)が測定されている。非常に正確に測定される細長片寸法は、細長片測定装置38によって、運転中に、リアルタイムに、かつ、連続して解析される。一実施形態では、細長片測定装置38は、たとえば、レーザおよび映像ベースの測定システムなどの非接触測定装置である。他の実施形態では、接触測定装置を使用して、細長片寸法が測定されてもよい。
【0014】
金属細長片28は、成形されたU形状シースで、細長片案内部および管成形ステーション16を出て、成形されたU形状シースは、その後、充填システム18に対して設けられた2つの材料モジュール30a、30bの一方を介して充填材料をいつでも受け取れる。充填材料は、連続可変に、成形されたU形状シース内に充填システム18によって正確に吐出され、運転に対して所望のコア比から±2.0%未満の変動を提供する容積充填量を満たすように自動的に測定される。後の章で説明されるように、充填システム18は、以下の製造変数、すなわち、細長片速度、充填材料流量、細長片の寸法変動、および、任意選択で、充填材料の密度を充填システム制御装置26が補償するように動作する。
【0015】
一実施形態では、本発明による装置10は、ロボットローダ32およびバーコード/RFタグ読取器34を組み込む。ロボットローダ32は、充填システム制御装置26からのプログラム式命令の下で動作して、適切な充填材料を含む充填材料モジュール30a、30bを充填システム18に供給する。理解されるように、バーコード/RFタグ読取器34は、製品品質を保証し、人によるエラーを減らすのに役立つ。
【0016】
装置10は、高度なセンサおよび制御装置の使用によって、多くのセットアップ工程および運転プロセス介入を減らすことがさらに理解される。装置10は、オペレータの介入を最小にした状態で、広い範囲の直径を生成することができる。装置10は、ステーション16、36、および20a、20b、20c、…20nのそれぞれにおいて、延伸ダイインサートを確認するか、または、迅速に変更し、巻ほどき具システム14から細長片案内部および管成形ステーション16に正しい金属細長片28を装填し、次に、充填材料についてのパラメータ(製品番号、および、任意選択で、運転長、コア比)を充填システム制御装置26に入力し、次に、充填システム制御装置26を起動するように、オペレータに要求するだけである。デフォルトによって、運転長が全く指定されない場合、装置10は、巻ほどき具システム14上の金属細長片28の全コイルが使用されるまで運転することになる。
【0017】
反復運転または巻ほどき具システム14上に金属細長片28の新しいコイルがある場合、オペレータは、延伸ダイインサートをチェックし、正しい細長片材料を装填した後、充填システム制御装置26によって提供される表示リストから、製品番号だけを入力するか、または、選択してもよい。装置10は、その後、製品番号に関連する、入力されたパラメータまたは充填システム制御装置26のメモリ内の構成ファイル27から読み取られたパラメータを使用して、ライン上の各ステーションに製品自体を自動的にセットする。たとえば、充填システム制御装置26は、装置10に隣接する、複数の異なる充填材料モジュール30a、30bを保持する供給ビン31から、パラメータで識別された適切な充填材料を含む特定の充填材料モジュール30a、30bを充填システム18に装填するように、ロボットローダ32に指示し、製品番号について初期ライン運転速度を提供する。
【0018】
従来のライン制御装置25は、その後、製品番号についての初期ライン運転速度に達するようにステーションの速度を徐々に上げ、充填システム制御装置26は、U形状金属細長片28になるよう、充填システム18によって堆積される%容積充填量を制御して、最小変動(すなわち、±2.0%未満)の所望のコア比が得られる。一実施形態では、特定の製品番号についての構成ファイル27内のライン運転速度およびパラメータ値に対する補正が、運転中に行われ、この補正は、図12および13を参照して後の章でより詳細に説明される。各製品番号について、パラメータが構成ファイル27内にセーブされるため、別の運転の場合、製品番号が、他のパラメータを入力する必要無しで選択されるだけである。
【0019】
管閉鎖ステーション36は、その後、充填されたU形状金属細長片28をO形容に形作る。管縮小ステーション20は、その後、ほぼ完成した製品を縮小する。充填システム制御装置26は、たとえば、ライン運転速度、ワイヤ寸法、およびステーションごとのダイ直径などの、構成ファイル27からの各製品番号についての、ライン制御装置25用のセットアップ情報を提供し、セットアップ情報は、規定されるジョブおよび必要とされる延伸ダイの完成時の直径に応じて関わることになる、個々の管縮小ステーション20a、20b、20c、…20nの数を設定することが理解される。さらに、ステーション16および36はそれぞれ、統合され、かつ、調整可能な工具セット23aおよび23bを提供する。したがって、考えられる細長片の切替え、および、各ワイヤ直径について各ステーションで要求される特定の延伸ダイを設けることを除いて、管直径の変更についての必要性が存在する。
【0020】
たとえば、また、図2を参照すると、一対の工具23a、23bのセットが、本明細書で示し、説明されるように、管成形ステーション16などの各ステーションに対して設けられる。各工具対23a、23bは、特定の細長片寸法の成形を可能にし、各ステーションで互いに隣接して搭載されるため、オペレータは、工具対23a、23bの一方を通して細長片を給送することによって、ある運転について所望の細長片寸法を迅速に選択し、各ステーションにおいて工具を切り替える必要無しで、対の他方に細長片を給送することによって、その後の運転について次の細長片寸法を迅速に選択することができる。代替の細長片給送部が図6Bに示される。図6Bおよび図6Cによって示される実施形態では、充填システム18の上側部分15は、下側部分17に対して水平に移行し、再位置決めされるため、工具対23a、23bのいずれか一方を使用するときに、充填材料をU形状金属細長片28内に給送するように、ベルトコンベア54の端が適切に位置することも理解される。こうして、切替え時間は、従来の成形装置に関する平均4時間から約20分に減る。成形および閉鎖用の工具対23a、23bの2つのセットによって、本発明は、また、溶接業界で使用されるワイヤ寸法の全範囲をカバーする。従来の装置を用いると、(0.0762センチメートル(0.03インチ)直径から0.3175センチメートル(0.125インチ)直径の)ワイヤの同じ範囲をカバーするために工具の3つのセットが通常必要である。
【0021】
管閉鎖ステーション36の後で、各管縮小ステーション20における成形ワイヤ12の入来速度は、ワイヤが前の縮小ステーションを出るとき、正確にワイヤの出口速度まで自動的に増加する。装置10の理想的な性能は、セットアップ中に機械オペレータによって入力されるワイヤ製品番号によってプリセットされる。各管縮小ステーション20は、ライン制御装置25によって設定された主要速度を有するが、ワイヤが各管縮小ステーション20を通過するときの、実際のワイヤ応答に基づいて各管縮小ステーション20の縮小速度を微調整するためのセンサが存在する。これらのセンサは、また、ワイヤ故障条件が検知される場合、プロセスを停止させる。
【0022】
縮小した後、ワイヤアキュミュレータ22および巻取りシステム24は、ワイヤ12を収集する。ワイヤ12は、マスタコイル上に巻かれ、マスタコイルは、その後、熱処理炉29において生成される(図10)製品に適用可能である場合、熱処理される。
【0023】
一実施形態では、図3によって示されるように、充填システム18は、管閉鎖ステーション36の後に設けられた連続溶接システム19と共に動作する。この例証的な実施形態では、連続溶接システム19を使用して、金属細長片28の結合エッジを溶接し、それにより、ほぼ完成した製品が生産される。ラインに沿う種々の地点における細長片28の形状は、図4A〜図4Fによって示される。1つまたは複数の管成形ステーション16に入る前に、細長片28は、図4Aに示されるように基本的に平坦であり、管成形ステーション(複数可)16を出た後、細長片28は、図4Bに示されるようにU字形すなわち溝形材41を有する。充填システム18を出た後、溝形材41は、今や図4Cに示されるようにある量の充填材料43を含む。
【0024】
次に、管閉鎖ステーション36によって、溝形材41は閉じられ、それにより、溝形材41内に充填材料43が閉囲され、図4Dによって示されるように、細長片28がワイヤ12’として形作られることになる。一実施形態では、シームトラッキング溶接コントロール21もまた、移動するシームに対して溶接システム19を位置合わせするために設けられて、ワイヤ12’のシーム45が溶接されることを保証し、図4Eによって示されるように、ワイヤ12’’内の溶接部47がもたらされる。次に、溶接されたコア充填ワイヤ12’’は、1つまたは複数の管縮小ステーション20によって作業され、ついには、図4Fによって示されるように、コア充填ワイヤ12’’についての所望の最終直径が生成される。たとえば、完成したワイヤ12(図1)を生成することなどの、所望の最終直径に合わせるコア充填ワイヤ12’’の作業は従来通りであるため、さらなる説明は行わない。
【0025】
任意選択で、中空管材料だけが生産される場合、一実施形態では、充填システム18は、好都合にターンオフされ(または、置き換えられ)てもよく、図3によって示されるラインは、細長片ガイダンスおよび管成形ステーション16および連続溶接システム19を用いて運転されることができる。一実施形態では、連続溶接システム19は、レーザシーム溶接機である。最高609.6メートル/分(2000フィート/分)の速度の生産運転が、中空管材料を生産するラインの実施形態において想定される。
【0026】
図5を参照すると、本発明の実施形態による充填システム制御装置26のブロック図が示される。製造プロセスの一部として、充填システム制御装置26は、一実施形態では、いくつかのプロセス変数を測定する少なくとも4つのセンサからの連続データストリームを使用する。一実施形態では、充填システム制御装置26は、細長片測定装置38による細長片幅および厚さの測定値、速度センサ40による充填システム18の前の細長片速度、必要とされる充填容積を計算するための、充填材料測定装置46による充填システム18の吐出容積当たりの充填材料の量の判定値、および、エンコーダ56による充填システム18の充填材料調量装置53の速度が提供される。後の章でより詳細に説明されるように、充填調量装置53が、それぞれの吐出容積を提供する速度は、充填システム制御装置26によって自動的に調整されて、細長片28の溝形材41(図4B)内に、充填材料の多数回の吐出容積(すなわち、容積バケット)またはその一部分が吐出され、それにより、充填材料の必要とされる充填容積が提供される。測定装置46は、一実施形態では、マシン映像ベースの測定システムであり、別の実施形態は、充填システム18に統合されたレーザおよび映像ベースの測定システムである。
【0027】
一実施形態では、充填システム制御装置26は、また、充填材料モジュール30上に設けられたバーコードまたはRFタグ42(図1)を読み取る読取器34による充填材料のタイプおよび量の同定、ロボットローダ制御装置49によるロボットローダ32の応答、および、ライン制御装置25によるライン運転条件および状態など他のデータも受け取る。こうしたデータは、また、充填調量装置53からU形状金属細長片28への充填材料の正確な調量を保証する。
【0028】
別の実施形態では、力センサ44が、縮小ステーション20(図1)のうちの1つに設けられた工具または縮小用ダイ84に隣接して設けられる。力センサ44は、充填された管に加えられる縮小用力を測定する。この実施形態では、縮小用力の測定値は、ライン制御装置25によって提供され、品質管理保証のために、充填システム制御装置26によって既知の基準条件と比較される。品質管理測定として、許容可能な値より大きな縮小用力は、指定されたより大きな容積の充填材料に関連付けられ、許容可能な値より小さな縮小用力は、指定されたより小さな容積の充填材料に関連付けられる。
【0029】
一実施形態では、測定された縮小用力が仕様をはずれる場合、充填システム制御装置26は、ラインを止めるようにライン制御装置25に指示し、何が悪いか、また、問題をどのように正すかという指示をオペレータに提供することになる。別の実施形態では、測定された縮小用力が仕様をはずれる場合、充填システム制御装置26は、データファイル内で、充填材料充填量が低いとしてワイヤ12のセクションにフラグを立てる。別の実施形態では、縮小用力が、所定期間の間、許容範囲をはずれる場合、充填システム制御装置26は、ラインを止めるようにライン制御装置25に指示し、何が悪いか、また、問題をどのように正すかという指示を再びオペレータに提供することになる。
【0030】
任意選択で一実施形態では、管溶接センサ50が設けられて、たとえば、超伝導材料などの充填材料を損傷しないようにある実施形態において設けられる場合、充填システム制御装置26が溶接システム19の溶接溶込を制御することが可能になる。さらに、任意選択で一実施形態では、力センサ52は、充填システム18の充填調量装置53のコンポーネントの下に位置する。たとえば、図6Cに示される実施形態では、力センサ52は、ベルトコンベア54の下に設けられ、充填材料をU形状金属細長片28内に吐出するのに使用される。図7Aに示される実施形態では、力センサ52は、スクリュー70のセクションに提供される充填材料の付加分を測定し、充填材料の付加分は、その後、U形状細長片に提供され、図8Bに示される実施形態では、力センサ52は、スクリュー式供給装置71による給送量である装填量を測定する。こうした実施形態では、力センサ52は、充填調量装置53によって送出される充填材料の重量を測定して、細長片28内に堆積される充填材料の正確な測定を保証する。一実施形態では、力センサ52は、測定装置46によって行われる測定を補い、別の実施形態では、測定装置46と力センサ52の一方が、他方に対するバックアップとして使用される。
【0031】
エンコーダ56を使用して、正確に測定された充填材料容積を充填調量装置53によって送出するために使用されるサーボモータ58が精密に制御される。図6A、図6B、および図6Cによって示される一実施形態では、充填調量装置53は、ベルトコンベア54を含み、サーボモータ58は、ベルトコンベア54を駆動して、ベルトコンベア54の端に位置するU形状金属細長片28に充填材料が送出される。図7Aおよび図7Bによって示される別の実施形態では、充填調量装置53は、スクリュー70を含み、スクリュー70は、サーボモータ58によって駆動されて、スクリュー70の下に配置されるU形状金属細長片28に充填材料が送出される。図8Aおよび図8Bによって示されるさらに別の実施形態では、充填調量装置53は、スクリュー式供給装置71を含み、スクリュー式供給装置71は、サーボモータ58によって駆動されて、U形状金属細長片28に充填材料が送出される。
【0032】
動作時、細長片測定装置38による細長片28の測定値が、基準より小さい場合、充填システム制御装置26は、調量装置53による細長片28への充填材料容積の送出速度を落とすようサーボモータ58に命令することになる。同様に、細長片28の測定値が、基準より大きい場合、充填システム制御装置26は、調量装置53のサーボモータ58の速度を上げることによって細長片28への充填材料容積の送出を増やすことになる。一実施形態では、測定装置46は、調量装置53によって細長片28に提供されることができる充填材料容積に関するデータを充填システム制御装置26に提供する。別の実施形態では、測定装置46および力センサ52は、調量装置53によって細長片28に送出されることができる、それぞれ、充填材料の容積および密度に関するデータを充填システム制御装置26に提供する。一実施形態では、測定装置46は、1秒当たり有意な回数だけ、調量装置53によって提供される充填材料の量を測定する。
【0033】
再び図6A、図6B、および図6Cを参照すると、充填システム18の一実施形態が示される。この例証的な実施形態では、サーボモータ58は、ベルトコンベア54の速度を制御する。充填材料ホッパ64の一定高さのポート62は、充填材料モジュール30a、30b(図1)の開いた一方から一定量の充填材料をベルトコンベア54上に送出する。選択モジュール63は、ホッパ64の上に着座し、一対の座部65であって、一対の座部65の上に充填材料モジュール30a、30bをそれぞれ支持するための、一対の座部65を設ける。座部65はそれぞれ、各充填材料モジュール30a、30bの端の開閉部(図示せず)を開口するアクチュエータ67を有する。各アクチュエータ67は、充填システム制御装置26によって独立に制御され、作動されると、充填材料が、着座しかつ開口したモジュールからホッパ64内に吐出される。一実施形態では、ロボットローダ32(図1)は、モジュール(複数可)30aおよび/または30b(すなわち、満杯の充填材料モジュールと空の充填材料モジュール)を、座部65へ/から、および、供給ビン31へ/から、送出する/取り去る。一実施形態では、充填材料モジュール30aおよび30bは、細長い管であり、他の実施形態では、測定された量の充填材料をホッパ64に送出するのに適した任意の幾何学的形状であってよい。ホッパ64は、また、例証的な実施形態では、狭くなる内部幅66によってベルトコンベア54上への充填材料の送出を制御する。
【0034】
図7Aおよび図7Bは、本発明の別の実施形態による充填システム18の、それぞれ、略正面断面図と略側面断面図である。この装置は、サーボモータ58によって駆動されるスクリュー70を使用する。スクリュー70は、プロセスが停止すると、充填材料を放出しないプロファイルを有する。スクリュー70は、力センサ52上にセットされ、力センサ52は、スクリュー70上の充填材料の重量を測定する。レベルセンサ76は、ホッパ64内の充填材料の高さを測定する。力センサ52およびレベルセンサ76からのデータならびに細長片測定装置38(図5)からの細長片28に対応するデータは、充填システム制御装置26を通して処理され、サーボモータ58に対する制御信号を生成する。充填システム制御装置26は、サーボモータ58を制御して、コアードワイヤ12の生産を仕様内に保持するために必要である充填材料を、重さによる量で送出する。サーボモータ58の速度は、エンコーダ56によって正確に測定され、エンコーダ56は、充填システム制御装置26にフィードバックを提供し、充填システム制御装置26は、力センサ52およびレベルセンサ76からの連続データと共にそのフィードバックも使用して、U形状金属細長片28のそれぞれの測定された区分について充填材料が、重さによる正確な量で送出されることを保証する。
【0035】
任意選択で、図7Aに示される実施形態では、映像カメラ80を使用して、U形状金属細長片28を調査し、それにより、スクリュー70によって提供される充填材料の高さが許容範囲内にあるかどうかが判定される。検出された充填材料高さに関して充填システム制御装置26によって実施される傾向決定を使用して、提供された充填材料の量が、許容範囲上限をはずれるか、下限をはずれるかが判定されることができる。こうした傾向決定状態が起こると、充填システム制御装置26は、傾向を逆にし、プロセスを許容範囲内に維持するために、スクリュー70の回転速度を調整することによって充填材料の送出を調整することができる。
【0036】
図8Aおよび図8Bは、図7Aおよび図7Bのスクリューの実施形態に対する代替の実施形態を示す。この実施形態では、スクリュー式供給装置71は、スクリュー70と類似の方法で動作し、制御される。スクリュー式供給装置71は、スクリュー式供給装置71に運ばれる充填材料の重量を測定する力センサ52上にセットされる。レベルセンサ76は、ホッパ64内の粉体の高さを測定する。力センサ52およびレベルセンサ76からのデータは、充填システム制御装置26を通して処理され、サーボモータ58に対する制御信号を生成する。充填システム制御装置26は、サーボモータ58を制御して、コアードワイヤ12の生産を仕様内に保持するために必要である充填材料を、重量による量で送出する。サーボモータ58の速度は、エンコーダ56によって正確に測定され、エンコーダ56は、充填システム制御装置26にフィードバックを提供し、充填システム制御装置は、力センサ52およびレベルセンサ76からの連続データと共に、そのフィードバックも使用して、U形状金属細長片28のそれぞれの測定された区分について充填材料が、重さによる正確な量で送出されることを保証する。任意選択で、傾向決定データは、図7Aおよび図7Bによって示される実施形態に関して説明されるように使用されてもよい。
【0037】
図9は、複数の充填システム18a、18b、18c、18dを有する、本発明による別のラインの実施形態を示す略側面図である。複数の充填システム18a、18b、18c、18dは、超伝導体の製造などのために、U形状金属細長片28内へのいくつかの粉体の層状の給送を可能にする。図9Aは、図9の断面線9A−9Aに沿って切り取られた断面図であり、ラインによって生産され、複数の充填材料層43a、43b、43c、43dを有するコアードワイヤ13の実施形態を示す。
【0038】
図10は、本発明による完全なターンキー式の(ただちに可動可能な)実施形態99の略平面図である。ターンキーの実施形態は、一対の装置10、2重制御式熱処理炉29、2重ワイヤパッケージング装置33、および任意選択のコイル保管ユニット35を備える。冷却後に、製品は、顧客または業界標準に合うように、ワイヤパッケージング装置33によって小さなコイル上に巻き直される。
【0039】
本発明によれば、熱処理炉29は、均一な加熱を提供し、高圧超乾燥混合ガスの制御された雰囲気を備える。熱処理炉29内のこの制御された雰囲気は、緑青を生成し、緑青は、錆を低減させ、また、溶接プロセスで使用されるときに、コア充填式ワイヤの電流ピックアップを改善する。一実施形態では、制御された熱処理を容易にする充填システム制御装置26は、熱処理炉29を制御する。一実施形態では、制御された熱処理は、最高約摂氏204.44°(華氏400°)のバーンオフ(焼き払い)を実施することを含む。次に、空気ならびに窒素および/または他の不活性ガスなどの少なくとも1つのガスの超乾燥加熱混合物を含む、大気圧を超える制御された雰囲気のある流量が、最高約摂氏329.44°(約華氏625°)の炉内に導入される。一実施形態では、不活性ガスは、混合物の30〜40%である。混合前の空気は、水分含有量を25%未満まで減少させるために冷却される。この熱サイクル中に、雰囲気の25%が、熱処理炉29に戻るよう循環する。
【0040】
次に、ワイヤは、制御された環境で冷却され、約摂氏51.67°(華氏125°)に達すると、冷却空間に移される(remove)。制御された熱処理は、保管寿命を増すために、ワイヤ表面上に非常に密で低多孔性の平滑な酸化物を生成する。酸化物表面は、ワイヤが非常に薄く密な酸化物を有し、また、清浄であるため、ワイヤを溶接アークに給送するのに非常に望ましく、したがって、材料を先端へもたらさず、それにより、よりコンシステントなアークが提供され、アークフラッタおよび停止がなくなることも発見された。上述の炉処理により一実施形態ではH1と同程度に低い、非常に低い溶接金属水素レベルを作り出すことが可能となる。
【0041】
使用時、図11によって示される本発明の方法に従って以下のプロセスが実施される。図1、図5、および図10もまた参照される。以降で識別されるプロセスは、必ずしも、提示される順序で、または、さらに順次に実施される必要はなく、例証および説明のために提供されるだけであることが理解される。工程100にて、オペレータは、運転される製品番号、および、任意選択で、所望される総ワイヤ長を(充填システム制御装置26によって)入力する。充填システム制御装置26は、工程105にて、構成ファイル27から製品番号に対応するデータを読み取ることによって、以下の変数を自動的にセットするか、または、オペレータに提供する。以下の変数とは、充填材料、コア比、許容範囲%(すなわち、所望のコア比の範囲)、アクティブな延伸ステーションの数、工具アイデンティティ(ステーションごとのワイヤ直径)、入来する細長片速度に基づく運転速度(図5に示されるように、ライン制御装置25によって設定され、速度センサ73によって監視される)、および入来する細長片寸法(幅×厚さ)である。必要とされる延伸ダイ、圧延機スタンド設定、またはインストールされる他の特別なセットアップ手段を含む、オペレータに対するいずれの特別な命令も、充填システム制御装置26によってモニタ(図示せず)上に表示される。
【0042】
次に、工程110にて、オペレータまたはロボットローダ32は、正しい充填材料カートリッジを装填する(図1)。装填されると、工程120にて、充填材料モジュール30上のバーコードまたは無線周波数(RF)タグ42が、読取器34によって読み取られて、装填された充填材料および充填材料のバルク密度が充填システム制御装置26に対して確認される。安全機構として、充填材料モジュール30上のバーコードまたは無線周波数(RF)タグ42が、充填システム制御装置26の構成ファイル27内の指定された充填材料に一致しない場合、装置10は運転しないことになる。次に、工程130にて、オペレータは、充填システム制御装置26によって指定されるように、管閉鎖ステーション36および管縮小ステーション20内の工具ダイを確認するか、または、工具ダイを手作業で変更する。オプションの電子識別情報が、各工具ダイ上に設けられることができ、充填システム制御装置26によって読み取られる。こうした電子識別情報が設けられる場合、工程140にて、間違ったダイ直径が使用されるか、または、管縮小ステーション20によるミスマッチが存在する場合、装置10は、同様に、運転しないことになり、適切なエラーメッセージが、充填システム制御装置26によってオペレータに提供されることになる。そうでなければ、こうした識別情報が設けられない場合、工程140は省略される。
【0043】
オペレータは、その後、工程150にて、細長片案内部および管成形ステーション16内に細長片28を給送する。工程160にて、充填システム制御装置26は、細長片測定装置38を使用して細長片材料の測定を行うことによって、装填された金属細長片28(図5)が補正されていることを確認する。任意選択で、工程160にて、細長片材料リール上のバーコードまたはRFタグが、充填システム制御装置26によって読み取られて、正しい/正しくない細長片材料が装填されたことを、同様に、確認することができる。確認されると、充填システム制御装置26は、オペレータに準備完了指示を提供する。オペレータは、その後、工程170にて、充填システム18、管閉鎖ステーション36を通して金属細長片28を給送し、その後、ワイヤとして、装置10の全ての残りの縮小ステーションを通して、ワイヤを巻取りステーション24(図1)に接続させる。オペレータは、その後、工程180にて、連続生産運転のために装置10を起動させる。装置10は、速度センサ73によって指示される特定の入来する細長片速度まで加速されることになり、その後、生産運転のために定常状態を保持することになる。装置10の生産運転は、ワイヤ寸法に応じて、914.4メートル/分(3000フィート/分)を超える速度で想定される。
【0044】
工程190にて、充填システム制御装置26およびライン制御装置25は、充填システム18およびラインの性能をそれぞれ監視し、必要であるとき、自己調整する。たとえば、また、後の章でより詳細に説明されるように、充填システム制御装置26は、細長片寸法を監視し、細長片の溝形材に送出される充填材料の量を自動的に調整して、指定されたコア比を達成する。同様に、生産運転中に、充填システム制御装置26は、充填システム18を充填材料で一杯に維持することを充填材料モジュール30a、30b(図1)に伝えるように、ロボットローダ32に指示することになる。さらに、充填システム制御装置26は、構成ファイル27において、運転番号識別子と共に、製品番号についてのデータを更新して、検出される運転条件をよりよく反映することになる。この意味で、充填システム制御装置26は、検出されたパラメータを使用して、構成ファイル27内に元々設けられたパラメータを改善し、改善されたパラメータが、製品番号の次の運転について使用されることができることが理解される。工程200にて、充填システム制御装置26は、停止条件が存在するかどうかを目視で調べる。こうした停止条件は、たとえば、入力された運転長についての生産運転の終了、巻ほどき具システム14上の細長片材料が空になること、コア比がコア比範囲をはずれること、充填材料の供給が枯渇すること、縮小用力が仕様をはずれること、および装置10内でのワイヤ破断または詰まりを含む。先に述べたように、充填システム制御装置26は、停止条件が存在する場合、ラインを止めるようにライン制御装置25に指示し、何かが悪い場合、何が悪いか、また、問題をどのように正すかという指示をオペレータに提供することになる。この工程では、オペレータは、また、読みを見直し、装置10の動作を観察し、必要である場合、介入すると共に、充填システム制御装置26からの視覚および可聴コマンドを監視する。
【0045】
生産運転の終了時、または、巻取りリールが一杯になったとき、オペレータは、その後、工程210にて、一杯のリールを巻取りシステム24(図1)から取り外し、新しい空のリールを設置する。一杯のリールは、保管ユニット35(図10)などの一時的なキューイングステーション内に設置され、熱処理装置への搬送を待つ。一杯のリールは、工程220にて、独特の温度サイクルおよび高圧と高温下の超乾燥混合ガスを有する熱処理炉29内に進む。
【0046】
計画された熱処理プロセスが終了した後、複数のリールが、熱処理炉29から出て、冷却キューを通ってワイヤパッケージング装置33上に進む。コアードワイヤは、この時点で、室温または相対湿度に対して比較的敏感でない。工程230にて、ワイヤは、リールからはずされ、顧客ニーズに基づいて種々のパッケージ寸法および構成をとり、顧客要件ごとにパッケージングされる。ある量の充填材料をU形状金属細長片28内に正確に供給して、改善されたコア比範囲内に生産されたコア充填式ワイヤがあることを保証する本発明の方法に関する詳細な説明は以下の通りである。
【0047】
上述したように、巻ほどき具システム14からの巻ほどきの後に、金属細長片28は、細長片案内部および管成形ステーション16内に引き込まれる。金属細長片28は、たとえば、図4Bによって示されるように、充填材料を受け取るために上に開口した「U」形状または改変形状の溝形材(通路、チャネル)を持って、細長片案内部および管成形ステーション16を出る。このときまでに、同様に先に述べたように、金属細長片28は、データを充填システム制御装置26に提供する細長片測定装置38によって、複数の寸法が測定されている。こうして、たとえば、図12によって示される細長片区分Sa、Sb、…Snなどの、規定された細長片区分についての非常に正確な細長片寸法は、リアルタイムに、かつ、連続して決定される。
【0048】
一実施形態では、各細長片区分Sa、Sb、…Snについての細長片寸法を使用して、各細長片区分の重量が求められる(solve for)。各区分Sa、Sb、…Snの重量は、細長片測定装置38からの測定された複数の寸法によって決定された各区分の容積と、細長片28の単位密度を乗じることによって、充填システム制御装置26によって簡単に計算される。以降で説明されるように、その後、各細長片区分Sa、Sb、…Snの重量が、充填システム制御装置26によって使用されて、溝形材内に堆積される材料の量が正しく調整され、それにより、各細長片区分が所望のコア比範囲内にあることが保証される。一実施形態では、所望のコア比(すなわち、コア比範囲)からの変動は、約±2%未満であり、用途、ワイヤ直径、およびコア組成に応じて、最低約±0.5%まで調整可能である。
【0049】
上述したように、コア比は、充填材料(複数可)の重量を(充填材料のコアを含む)ワイヤの総重量で割った値であり、パーセンテージを与えるために100が乗じられる。たとえば、コアードワイヤを生産する場合、金属細長片28について入手可能な標準的な冷間圧延細長片寸法は、0.06096センチメートル(0.024インチ)×1.27センチメートル(0.500インチ)であり、出荷コイル長当たりの公称寸法(たとえば、1コイル当たり1フィートのワイヤ)から、厚さにおいて±0.01524センチメートル(0.006インチ)の典型的な変動、および、幅において±0.0127センチメートル(0.005インチ)の典型的な変動を持って、製鋼業者から供給される。公称細長片寸法(たとえば、0.06096センチメートル(0.024インチ)×1.27センチメートル(0.500インチ))だけを使用して生産運転のためにセットアップすると、運転を通じての細長片寸法のこうした変動は、高い側の細長片変動(すなわち、0.0762センチメートル(0.030インチ)×1.283センチメートル(0.505インチ))から低い側の細長片変動(すなわち、0.06096センチメートル(0.024インチ)×1.257センチメートル(0.495インチ))まで、17%コア比仕様を維持するのに必要とされる粉体量において約23%の変化をもたらす可能性があることを、本発明者等は発見した。こうした理由で、従来技術の方法は、細長片寸法の変動を考慮しないため、せいぜい、最高約76.2メートル/分(約250フィート/分)の材料充填レートの運転速度を達成することができるだけであり、その運転速度を超えると、所望のコア比の変動は±2%を超え、所望のコア比の境界を定めるコア比範囲からはずれる。しかし、本発明は、細長片寸法を連続して測定して、各細長片区分について溝形材内に堆積される材料の量を正確にかつ自動的に調整することによって、17%の所望のコア比の±0.5%コア比範囲を維持しながら、最高228.6メートル/分(750フィート/分)の運転速度を実験的に達成した。
【0050】
各細長片区分について溝形材内に堆積される材料の量を正確に調整するために、一実施形態では、吐出される材料の単位面積当たりの重量が、システムによって測定される。一実施形態では、単位面積は、図12および図13によって示されるように、ベルトコンベア54の側面から側面までの長さLとコンベア上の位置Yからの幅Wによって規定される。一実施形態では、単位面積は、充填材料測定装置46の撮像エリアに相当する。別の実施形態では、単位面積は、力センサ52の重さ付加エリアに相当する(たとえば、図6Cを参照されたい)。
【0051】
調量装置53が、ベルトコンベア54を使用して、充填材料43を搬送し、吐出するレーザ映像システムの実施形態では、ベルトコンベア54上で搬送中の、単位面積(L×W)当たりの充填材料の重量は、材料の容積(L×W×H)を測定し、測定された容積と、充填材料モジュール30a、30b(図1)上の設けられたバーコードまたはRFタグ42によって指定された材料のバルク密度(単位面積あたりの重量)を乗じることによって容易に決定される。単位面積(L×W)における材料の高さHは、充填材料測定装置46のレーザ77および撮像装置79によって、ベルトコンベア54上で搬送中の位置Yにおいて材料の画像83を撮影することによって決定される。画像83は、搬送平面に対して低い入射角で提供されるため、完全な高さプロファイルHを有する充填材料43の断面積がピクセルで与えられる。充填システム制御装置26は、その後、画像83のデータ信号を使用して、移動するベルトコンベア54の、従来の画像処理を用いて識別されたセクション(すなわち、L×W)上に含まれる充填材料の容積を決定する。
【0052】
一実施形態では、充填システム制御装置26は、その後、細長片測定装置38によって提供される細長片区分の容積を使用し、細長片区分の容積を、単位面積当たりの重量で乗じて、区分、たとえば、Saの重量が決定される。その後、区分Saの重量の逆数が、1−x(xは、所望のコア比の数値(たとえば、17%、x=0.17))で乗じられて、細長片区分Saと充填材料の総重量が与えられる。細長片区分Saと充填材料の総重量は、その後、コア比で乗じられて、ベルトコンベア54によって細長片区分Saに送出されるのに必要とされる充填材料の重量が与えられる。
【0053】
ベルトコンベア54から適切な量の充填材料43を送出するために、充填システム制御装置26は、その後、速度センサ40によって提供される区分Saの速度を取得し、区分Saの速度を、ベルトコンベア54によって送出されるのに必要とされる充填材料の重量で乗じて、区分Saについて必要とされる単位時間当たりの充填材料の重量が見出される。上記のように決定された単位時間当たりの充填材料の重量は、その後、ベルトコンベア54上で搬送中の材料の単位面積(L×W)当たりの充填材料の重量で割られて、細長片区分Aに送出されるのに必要とされるベルト上の充填材料の幅(W)が見出される。充填システム制御装置26は、その後、ベルトコンベア54がその周りを回転する駆動ホイール81の円周を単位時間当たりの充填材料の重量で割って、ベルトコンベア54上で搬送中の、今や精密に測定された充填材料43の必要とされる量を細長片区分Saに送出するために、駆動ホイール81がベルトコンベア54を駆動する必要がある1分当たりの回転数(RPM)が見出される。充填システム制御装置26は、その後、決定されたRPMを取得し、RPMをサーボモータ58(図6C)のギア減速比で乗じて、必要とされるモータRPMが得られる。
【0054】
充填システム制御装置26は、その後、ワイヤ区分Saの始めの位置および速度、位置Yからコンベアの端までの既知の距離、すなわち、距離Cx、およびエンコーダ56(図5)によるベルトコンベア54の現在速度を使用して、必要とされるモータRPMに合うように、サーボモータ58の速度調整を行うべきタイミングを計算し、それにより、区分Saの溝形材内に堆積される充填材料43の量が、±2%未満で、また、最低約±0.5%の変動を有するコア比を満たすことを保証する。こうした計算および速度調整は、それぞれの後続の細長片区分、たとえば、Sb、…Snについての運転中に連続して実施される。充填システム制御装置26は、一実施形態では、それぞれの運転において各区分について吐出された材料の量の記録を提供し、その記録を使用して、生産されたコアードワイヤの品質が所望のコア比仕様を満たしていることを裏付けることができることが理解される。
【0055】
スクリュー70またはスクリュー式供給装置71と力センサ52を使用する実施形態(たとえば、図7Bおよび図8B)などの別の実施形態では、充填システム制御装置26は、上述したように計算された、調量装置53によって細長片区分Saに送出されるのに必要とされる充填材料の重量を、スクリュー70またはスクリュー式供給装置71の既知の容積内の充填材料の重量で割る。スクリュー70またはスクリュー式供給装置71の既知の容積当たりの充填材料の重量は、調量装置53から細長片28の溝形材内に送出される量または容積バケットを表すことが理解される。したがって、充填システム制御装置26の割り算は、充填材料のどれだけ多くの容積バケットnB(n=1〜x)が、区分Saに送出される必要があるかを決定する。前と同様に、充填システム制御装置26は、その後、ワイヤ区分Saの位置および速度ならびにサーボモータの必要とされる速度調整を使用して、その数の容積バケットnBを吐出するためのタイミングを決定し、それにより、区分Saの溝形材内に堆積される充填材料43の量(すなわち、その数の容積バケットnB)は、±2%未満で、また、最低約±0.5%の変動まで調整可能なコア比を満たすことが保証される。
【0056】
制限はしないが、上述された本発明は、以下の特徴および利点を有することに留意されたい。原子重量および速度によらず、外側シース内に流れる充填材料の質量容積を制御することは、高速での製品の生産を可能にし、製品は、「業界で最もよく(industry best)」受入れられる品質標準より優れる。自動化および制御装置は、機械オペレータによる介入を最小にした状態で、最高品質の完成ワイヤを保証する、完全な検知および応答制御を有する。さらに、自動化された充填システム18による、ワイヤの各コイル長にわたる、より精密でかつ一貫性のある充填は、150メッシュから最低400メッシュの非常に微細な粉体の使用および調合により最高約40%の400メッシュ充填材料のバランスを有する均質混合物を作ることを可能にする。こうして、この調合は、広い範囲の原子重量についてのマトリクス材料分離をなくす。結合した粉体が、分離がほとんど無いか、または、全く無い状態で流れる最終的なコンシステンシ(密度、粘稠度、軟度)を有するため、製品は、よりコンシンテントな溶接化学物質および機械的特性を有する。本発明の精密なワイヤ縮小および速度制御は、また、ワイヤ捩れを減少させ、1つの半径方向位置に外側シースのワイヤシームを維持し、それにより、アーク先端へのワイヤのよりよい給送が改善されて、ワンダリングするアーク、パルス状アーク、および、これらの問題に伴う修理またはダウンタイムが最小になる。さらに、微細粉体(すなわち、400メッシュ)を使用することが、粉体コストを最大20%低減する。
【0057】
本発明によれば、一実施形態では、所望の充填比から±0.5%の変動を有する、約0.0762センチメートル(約0.03インチ)から約0.635センチメートル(約0.25インチ)の最終直径の範囲の非常に小さなコアードワイヤを提供することができる。
【0058】
別の実施形態では、本発明は、最高182.9メートル/分(600フィート/分)の細長片給送速度で、所望のコア比から±.05%の変動の粉体制御を維持し、それにより、1時間当たり680.4キログラム(1500ポンド)を超えるワイヤ生産が可能になる。
【0059】
別の実施形態では、本発明は、成形された管が、0.635センチメートル(0.250インチ)より小さい最終直径で溶接できる改善された速度を提供する。一実施形態では、本発明は、91.44メートル/分(300フィート/分)を超える速度で溶接することができる高速レーザを使用し、従来の管成形装置に比べて小さな管の生産の約30%の増加をもたらす。
【0060】
本発明の先の説明は、例証と説明のために提示された。網羅的であるか、または,開示された厳密な形態に本発明を制限することは意図されず、他の変更および変形が、先の教示に照らして可能であってよい。開示される上記実施形態は、本発明の原理およびその実用的な応用を説明し、それにより、当業者が本発明を最もよく利用することを可能にするために、選択され、説明された。添付特許請求の範囲は、従来技術によって制限される以外は、本発明の他の代替の実施形態を含むと考えられることが意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
連続的にコアードワイヤを作製する方法であって、前記コアードワイヤは、所望のコア比に合うよう、粉状のおよび/または粒状の、充填材料を充填される、方法において、
運転中、第1速度で平坦な金属の細長片を給送する工程と、
前記運転中に連続して、前記細長片の寸法を自動的に測定する工程と、
前記細長片に溝形材を成形する工程であって、前記運転中に前記細長片が給送されるときに、前記溝形材は、上方に開口し、かつ、ある量の前記充填材料を保持するような大きさに作られる、前記細長片に溝形材を成形する工程と、
前記運転中に連続的に第2速度で調量装置によって前記充填材料を搬送する工程と、
前記調量装置によって、搬送中のある量の前記充填材料の容積を自動的に決定する工程と、
前記運転中に連続して、前記調量装置から前記溝形材内に前記充填材料を堆積させる工程と、
前記運転中に前記第2速度を自動的に調整する工程であって、それにより、前記溝形材内に堆積した前記充填材料の前記量が、前記所望のコア比前後の所望のコア比範囲内になることを保証しており、前記速度調整は、前記第1速度、前記細長片の測定寸法、および前記調量装置によって搬送中に決定される前記充填材料の容積に基づく、調整する工程と、を含む方法。
【請求項2】
前記搬送は、前記調量装置のベルトコンベアによって行う、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記搬送は、前記調量装置のスクリューによって行う、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記搬送は、前記調量装置のベルトコンベアによって行われ、前記充填材料の前記容積は、前記ベルトコンベア上で搬送中の前記充填材料の一部分である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記細長片の測定寸法および前記細長片の単位面積当たりの重量を使用して前記細長片のある区分の重量を自動的に決定する工程と、前記区分の重量の逆数と1−x(xは前記所望のコア比の数値)とを乗じることによって、前記細長片の前記区分と前記充填材料の総重量とを自動的に決定する工程と、前記細長片の前記区分の前記総重量と前記所望のコア比とを乗じることによって、前記溝形材として成形されるときに、前記細長片の区分に対して前記調量装置によって送出されるのに必要とされる前記充填材料の重量を自動的に決定する工程とをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1速度と、前記調量装置によって送出されるのに必要とされる前記充填材料の重量とを乗じることによって、前記細長片の前記区分について必要とされる単位時間当たりの前記充填材料の重量を自動的に決定する工程をさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記搬送は、前記調量装置のベルトコンベアによって行われ、前記充填材料の前記容積は、前記ベルトコンベア上で搬送中の前記充填材料の一部分であり、前記方法は、単位時間当たりの前記充填材料の重量を、前記充填材料のバルク密度と前記ベルトコンベア上で搬送中の前記充填材料の容積とを掛けた結果で割ることによって、前記細長片の前記区分に送出されるのに必要とされる前記ベルトコンベア上の前記充填材料の量を決定する工程をさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ベルトコンベアを駆動する駆動ホイールの1分当たりの回転数(RPM)を、前記駆動ホイールの円周を単位時間当たりの前記充填材料の重量で割ることによって自動的に決定する工程と、前記駆動ホイールを回転させるサーボモータのギア減速比を乗じる工程であって、当該乗じる工程により前記第2速度を提供する、乗じる工程とをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記充填材料の前記容積は、レーザを有するマシン映像に基づく測定システムを使用して測定される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記運転中に前記溝形材を管に成形する工程であって、それにより、前記管内に前記充填材料を閉じこめる、成形する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記運転は、1時間当たり約680.4キログラム(約1500ポンド)の前記コアードワイヤをもたらす、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
一対の工具セットの一方のセットを使用する工程をさらに含み、前記一対の工具セットは、前記運転において設けられる少なくとも1つのステーション上に設けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記所望のコア比の範囲は、前記所望のコア比の±2%未満であり、また、最低約0.5%である、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記充填材料は、約150メッシュから最低約400メッシュの範囲の超微細粉体の混合物である、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記第1速度は、91.44メートル/分(300フィート/分)を超える、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記コアードワイヤは、約0.0762センチメートル(約0.03インチ)から約0.635センチメートル(約0.25インチ)の直径の範囲の最終直径を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記充填材料は第1充填材料であり、前記調量装置は第1調量装置であり、前記方法は、第2調量装置から第2充填材料を、前記第1充填材料の上部に堆積させる工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
複数の停止条件のうちの1つの停止条件について自動的にチェックする工程をさらに含み、前記停止条件は、給送される細長片がそれ以上無いこと、提供される実際のコア比が前記所望のコア比範囲をはずれること、前記細長片の測定寸法が所定の許容範囲をはずれること、前記充填材料の供給部が使い尽くされること、ワイヤ破断、およびワイヤ詰まりを含み、前記停止条件のうちの1つの停止条件が存在する場合、前記方法は、前記運転を停止させる工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記運転中に前記溝形材を管に成形する工程であって、それにより、前記管内に前記充填材料を閉じこめる、成形する工程と、前記管を最終直径に縮小させる工程であって、それにより、前記コアードワイヤを生成する、縮小させる工程と、前記コアードワイヤを熱処理する工程とをさらに含み、前記熱処理する工程は、前記コアードワイヤを最高約摂氏204.44°(華氏400°)の熱にさらすこと、前記コアードワイヤを、空気と不活性ガスを含む、大気圧を超える圧力の最高約摂氏329.44°(約華氏625°)の加熱された超乾燥混合物を有する制御された環境にさらすことを含み、前記不活性乾燥ガスは、前記加熱された混合物の30〜40%であり、前記空気は、25%未満の水分含有量を有し、前記コアードワイヤが前記制御された環境内に留まった状態で前記制御された環境を冷却すること、および、前記制御された環境が約摂氏51.67°(華氏125°)に達すると、前記コアードワイヤを取り外すことを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
制御装置を使用する工程であって、それにより、前記速度調整量を決定し、前記運転中に前記第2速度を自動的に調整する、使用する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
製品番号を制御装置に入力する工程をさらに含み、前記制御装置は、前記製品番号に相当するパラメータを構成ファイルから読み取って、前記充填材料、前記コア比、前記所望のコア比範囲、前記第1速度、ならびに、前記平坦金属細長片の寸法およびバルク密度を指定する、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
検出されたパラメータによって前記構成ファイルを自動的に更新する工程をさらに含み、それにより、前記構成ファイルに元々設けられた前記パラメータを改善し、前記改善されたパラメータは、前記製品番号の次の運転について使用され得る、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
所定の長さのコアードワイヤであって、前記コアードワイヤは、±0.5%未満で変動する所望のコア比に合う充填材料が充填されており、前記長さが30.48メートル(100フィート)を超え、前記充填材料は、150メッシュから最低400メッシュの粉状かつ/または粒状材料を含み、残部が最大約40%の400メッシュ材料の混合物を有する、所定の長さのコアードワイヤ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図4E】
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【図4F】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【図9A】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2009−542444(P2009−542444A)
【公表日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−519607(P2009−519607)
【出願日】平成19年7月6日(2007.7.6)
【国際出願番号】PCT/US2007/072936
【国際公開番号】WO2008/006057
【国際公開日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願人】(509008536)レヴワイヤーズ・エルエルシー (1)
【Fターム(参考)】