説明

コネクタ

【課題】 コネクタに接続するハーネスの絡まりや端子挿入の煩雑さを解消する。
【解決手段】 コネクタハウジング11の側壁に設けた外部回路接続用開口12aに、複数の導体が平行配線された外部回路材31〜34を挿入していると共に、該コネクタハウジング11の内部に前記外部回路材12の導体配線方向と直交方向に複数の導体16を平行配線したスプライス回路材16を収容し、前記外部回路材12の導体と一次側導体ピン21の一端を接続していると共に、該一次側導体ピン21の他端をスプライス回路材15の所要位置の導体16まで延在させて接続し、かつ、これらスプライス回路材15の導体16の所要位置に二次側導体ピン22の一端を接続していると共に、該二次側導体ピン22の他端を前記コネクタハウジング11の内部回路接続用キャビティ13内に位置させ、電気接続箱40の内部回路の端子と接続させる構成としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコネクタに関し、特に、自動車に搭載された機器とワイヤハーネスとの接続構造を改良し、ワイヤハーネス配線を単純化するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、自動車のエンジンルームに搭載される電子制御ユニットを搭載した電気接続箱は、近年の自動車の高機能化、多システム化に伴い、コネクタの多極化が著しく、コネクタに接続するワイヤハーネスも、電線本数の増加および大サブ化の傾向にある。
【0003】
特に、エンジン燃料噴射制御装置(EFI)とワイヤハーネスとをコネクタを介して接続する場合は、図7に示すように、一端側で接続するセンサやスイッチごとにグループ分けされた複数のワイヤハーネスW1〜W4の他端を、基板に実装した多極コネクタ1内に並列配置された多数の外部回路接続用導体(図示せず)に、端子2を介して挿入接続している。
【0004】
前記多極コネクタ1の内部回路接続用導体(図示せず)はEFIの規定の回路に対応させて配列され、外部回路接続用導体は、この内部回路接続用導体の配列に対応させた配列される。よって、該外部化路接続用導体の配列は、ワイヤハーネスW1〜W4の配線順序とは異なってバラバラとなり、ワイヤハーネスW1〜W4を構成する各電線を入り組ませ、交差させながら各外部回路端子2と接続させることになる。
しかも、複数の機器やスイッチにおいて同一の回路系を共有する場合、スプライス部S1〜S3を形成する。
従って、回路形態が複雑化し、製造ラインにおいて、ハーネスの重量化による難作業化や、電線絡まりや後入れ端子による線外傷増加などが起こりやすく、端子の不良品が増加する恐れもある。
【0005】
これらの問題に関し、本出願人は特開2002−283934号(特許文献1)で、図8に示すように、一つの機器の複数のコネクタC1、C2、C3に接続する電線群を、長尺なメインハーネスWa、Wb、Wcと短尺なサブハーネスWd、We、Wfとに分割し、前記各コネクタC1、C2、C3にサブハーネスWd、We、Wfを介してメインハーネスWa、Wb、Wcを接続し、メインハーネスWa、Wb、Wcと短尺なサブハーネスWd、We、Wfとのコネクタ接続時に端子配列を変えることにより、メインハーネスWa、Wb、Wcの後入れ端子を無くす接続システムを提案している。
これにより、接続作業を簡素化できるうえ、電線長さが短いサブハーネスを用いると端子の後入れ作業も容易となり、かつ、短尺なサブハーネスは電線がバラケにくくなり、本結束時の端子後入れまでに取り扱いが容易となる。
【0006】
前記接続システムは、長尺で扱いにくいメインハーネスWa、Wb、Wcにスプライス部や交差部を設けないことにより、一定の作業性の向上を図ることができる。
しかしながら、サブハーネスWd、We、Wfには交差部やスプライス部が含まれるため、やはり、各電線ごとの調尺、切断、端子圧着やスプライス接続という複雑な作業が残る。また後入れ端子もあり、電線の絡まりや端子損傷の虞れなどを完全に払拭するとまでは言えない。
【0007】
【特許文献1】特開2002−283934号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、コネクタや電気接続箱の外部での電線の交差やスプライス接続を無くし、製造工程の効率性および生産性を高めることができるコネクタの提供を課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために、本発明は、電気接続箱のコネクタ収容部に嵌合させるコネクタであって、
コネクタハウジングの側壁に設けた外部回路接続用開口に、複数の導体が平行配線された外部回路材を複数組挿入していると共に、該コネクタハウジングの内部に前記外部回路材の導体配線方向と直交方向に複数の導体を平行配線したスプライス回路材を収容し、
前記外部回路材の挿入端縁から露出させた前記導体に一次側導体ピンの一端を接続すると共に、該一次側導体ピンの他端を前記スプライス回路材の所要の導体位置まで延在させて接続し、かつ、
前記スプライス回路材の導体の所要の位置に二次側導体ピンの一端を接続していると共に、該二次側導体ピンの他端を前記コネクタハウジングの内部回路接続用開口に位置させ、前記電気接続箱の内部回路の端子と接続させる構成としていることを特徴とするコネクタを提供している。
【0010】
本発明のコネクタによれば、コネクタ内に収容されたスプライス回路材と導体ピンとを介して、外部回路材の所要電線同士を接続することができるため、従来コネクタの外部で行われていた電線同士の直接スプライスを不要とすることができる。
また、コネクタ内のスプライス回路材と導体ピンとの接続により端子配列を多様に変更できるため、コネクタの内部回路側の端子配列を、電気接続箱の端子配列に合わせて配置できると同時に、コネクタの外部回路側の端子配列を、外部回路材の配線順に合わせて配置することができる。従って、外部回路材を構成する全導体を、その全長にわたって平行配線でき、交差部を完全に無くすことができる。
【0011】
このように、コネクタの外部ではスプライス部も交差部も形成されないため、回路形態が簡素化し、端子挿入の煩雑さがなくなるうえ、電線の絡まりや端子の後入れが無く、作業性を大幅に向上させることができる。
また、電気接続箱の内部回路の導体でのスプライスも不要となり、あらゆるスプライス接続をコネクタ内のスプライス回路材に吸収させることができるため、回路変更が発生しても、コネクタを変更するだけで対応でき、電気接続箱側の回路基板等を変更する必要がない。
【0012】
さらに、外部回路材を平行配線することにより、該外部回路材を構成する各導体を一本毎調尺、切断する必要がなくなり、全導体を一括して調尺、切断でき、製作時間も削減できる。また、圧接形状の端子を使用すれば、調尺、切断した全導体の端部に一括して圧接により端子を取り付けて、一括してコネクタへ挿入できるため、この点においても製作工程の簡略化および効率化を図れる。
なお、コネクタ内におけるスプライス回路材と導体ピンとの接続は、溶接による接続のほか、圧着接続でもよい。
【0013】
前記一次側導体ピンと外部回路材の導体とは、溶接、あるいは導体に接続した雌端子に導体ピンの一端を嵌合接続している一方、
前記二次側導体ピンの他端に雌端子を溶接あるいは圧着して接続し、該雌端子を前記電機接続箱の内部回路のタブと接続する構成としている。
【0014】
なお、前記一次側導体ピンは、外部回路接続側のハウジング底面に設けた溝に嵌めて固定し、前記二次側導体ピンと該二次側導体ピンに接続した雌端子は、内部回路接続側のハウジング底面に設けた導体ピン用溝と雌端子用溝にそれぞれ嵌めて固定することが好ましい。これにより、コネクタに接続される外部回路材と電気接続箱とを安定的に固定できる。
【0015】
前記コネクタハウジングの内部に収容しているスプライス回路材はスプライス用フレキシブルフラットケーブル(FFC)あるいは、短冊状のバスバーを平行配置したものから構成し、
これらスプライス回路材の少なくとも一面は絶縁被覆して、前記一次側導体ピンおよび二次側導体ピンと接続位置を除いて絶縁させている。
【0016】
前記導体を平行配線した外部回路材は、導電箔を平行配線して表裏両面を絶縁樹脂シートで被覆したFFC、および/あるいは、シールド線を平行配線して表裏両面を絶縁樹脂シートで被覆したシールド線を含むものである。このように、複数本の導体をフラットに平行配線した状態で束ねることにより、省スペース化を図ることができる。また、導電箔を平行配線したFFCは、軽量化にも寄与する。
【0017】
前記電気接続箱は電子制御ユニット(ECU)を収容しており、該ECUの回路に前記外部回路材を前記スプライス回路材を介して接続している。
【0018】
前記スプライス回路材はスプライス用FFCからなり、該スプライス用FFCを折り返して積層配置して収容している。例えば、該FFCを長さ方向の中央で二つに折り返した場合、外部回路接続用キャビティと内部回路接続用キャビティをそれぞれ上下2列に配置でき、コネクタを小型化できる。
【発明の効果】
【0019】
上述したように、本発明によれば、外部回路材の電線同士の直接スプライスや、電気接続箱の回路基板でのスプライスが不要となるうえ、外部回路材を平行配線でき、コネクタ外部での導体の交差がなくなるため、回路形態をシンプル化できる。従って、ハーネスの製造工程において、端子挿入作業を簡素化でき、生産性を高めることができる。また、全てのスプライス接続を、コネクタ内のスプライス回路材を介して行うことができるため、回路変更に対してはコネクタの取替えのみで対応でき、コスト低減を図ることができる。
【0020】
また、端子の後入れも不要となるため、露出した端子の損傷を防ぎ、接続不良などの不具合も防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図4は、本発明の第1実施形態に係るコネクタ10を示し、自動車のエンジンルームに搭載される電子制御ユニット(ECU)を収容した電気接続箱40に、前記コネクタ10を介して、4組の外部回路材31、32、33、34を接続している。
【0022】
前記外部回路材31は、図1に示すように、4本のシールド線31aと1本のPVC線31bとを平行配線して構成し、4本のシールド線31aは、平行配線したその表裏両面を絶縁樹脂シート31cでフラットに被覆している。この外部回路材31は、一端をセンサ35に接続し、他端は、各シールド線31aおよびPVC線31bから露出させたそれぞれの導体に雌端子51を圧着接続している。
【0023】
前記外部回路材32は、4本のシールド線32aと1本のPVC線32bとを平行配線して構成され、4本のシールド線32aは、平行配線したその表裏両面を絶縁樹脂シート32cでフラットに被覆している。この外部回路材32は、一端をスイッチ36に接続し、他端は、各シールド線32aおよびPVC線32bから露出させたそれぞれの導体に雌端子52を圧着接接続している。
【0024】
前記外部回路材33は、4本の導電箔33aを平行配線して表裏両面を絶縁樹脂シート33bで被覆したフレキシブルフラットケーブル(FFC)としている。この外部回路材33は、一端をセンサ37に接続し、他端は、絶縁樹脂シート33bから露出させた各導電箔33aに雌端子53を溶接接続している。
【0025】
前記外部回路材34も同様に、4本の導電箔34aを平行配線して表裏両面を絶縁樹脂シート34bで被覆したフレキシブルフラットケーブルとしている。この外部回路材34は、一端をセンサ38に接続し、他端は、絶縁樹脂シート34bから露出させた各導電箔34aに雌端子54を溶接接続している。
【0026】
前記コネクタ10は、図4に示すように、扁平なボックス形状のコネクタハウジング11の内部にスプライス回路材15を収納すると共に、図1にも示すように、該コネクタハウジング11の一方の側壁11aには、前面に外部回路接続用開口12aを設けた複数の外部回路接続用キャビティ12を並設し、該側壁11aに対向する側壁11bには、前面に内部回路接続用開口13aを設けた複数の内部回路接続用キャビティ13を一定ピッチで並設している。
【0027】
前記スプライス回路材15は、導電箔よりなる複数本の導体16を平行配置して表裏両面を絶縁樹脂シート17で被覆したFFCよりなる。コネクタハウジング11へは、前記導電箔16の配置方向が、外部回路材31〜34の配線方向に対して直交方向となるように設置される。
【0028】
前記スプライス回路材15は、前記導体16の配置方向に対して直交方向に配置される一次側導体ピン21および二次側導体ピン22と、所要箇所で接続している。詳しくは、図2に示すように、前記導体ピン21、22との接続箇所の絶縁樹脂シート17を剥離し、露出させた導体16と一次側導体ピン21または二次側導体ピン22の端部とを溶接接続している。
【0029】
一端をスプライス回路材15の導体16と接続した前記一次側導体ピン21は、その他端を、前記外部回路接続用キャビティ12の後方の突き当て壁12bに穿設された挿入孔12cより外方に突出させている。この該突き当て壁12bよりも内側のハウジング11の底面には、図3(A)に示すように、ピン固定用溝部18を形成しており、該ピン固定用溝部18に一次側導体ピン21を嵌入して該ピン21をハウジング11に固定している。
【0030】
一端をスプライス回路材15の導体16に接続した前記二次側導体ピン22は、他端に雌端子55を圧着接続し、該雌端子55を、前記内部回路接続用キャビティ13の後方の突き当て壁13bに穿設された挿入孔13cより外方に突出させている。この突き当て壁13bよりも内側のハウジング11の底面には、図3(B)に示すように、ピン固定用溝部19と雌端子固定用溝20を形成しており、該ピン固定用溝部19に二次側導体ピン22を嵌入し、雌端子固定用溝20に雌端子55を嵌入して、それぞれをハウジング11に固定している。
【0031】
前記外部回路材31〜34は、図4にも示すように、その端末に接続された雌端子51〜54を、コネクタ10の外部回路接続用開口12aからキャビティ12内に挿入し、前記一次側導体ピン21と接続させる。このように外部回路材31〜34と接続したコネクタ10は、前記内部回路接続用キャビティ13を、電気接続箱40の側壁に設けられたコネクタ収容部41に嵌合し、コネクタ10に設置された前記雌端子55と電気接続箱40内のECUの回路端子(図示せず)とを接続させる。
【0032】
このように、前記コネクタ10に接続された外部回路材31〜34と電気接続箱40とは、コネクタ10内に収容された一次側導体ピン21、二次側導体ピン22、スプライス回路材15を介して接続されるが、図1に示すように、このスプライス回路材15と導体ピン21、22とを所要位置で接続することで、多様な回路パターンを形成できるため、スプライス接続やクロス配線もコネクタ10の内部で実行できる。
即ち、外部回路材31〜34側でも、電気接続箱40側でもスプライスが不要となる。また、コネクタ10の一次側導体ピン21(外部回路接続用端子)の配列は、外部回路材31〜34を構成する導体の配列順に対応させることができ、コネクタ10の雌端子55(内部回路接続用端子)も、電気接続箱40の内部回路の端子配列に合致させて配列することができるため、外部回路材31〜34側でも、電気接続箱40側でもクロス配線が不要となる。
【0033】
従って、ハーネス製造ラインにおいて、ハーネスの絡まりを無くすことができるうえ、端子挿入作業も簡素化でき、生産性が向上する。また、端子の後入れが不要となるため、端子の損傷を防止でき、品質向上も図ることができる。
さらにまた、外部回路材33、34をFFCとすることにより、軽量化および省スペース化を図ることができる。
なお、スプライス回路材15の導体として、短冊状のバスバーを用いてもよい。
【0034】
図5および図6は、本発明の第二実施形態にかかるコネクタ10−1を示し、前記スプライス回路材15を折り返して積層配置している。
詳しくは、図5に示すように、FFCからなるスプライス回路材15を長さ方向の中央部で折り返して、上下二段のスプライス回路材15A、15Bを形成する。このとき、上段スプライス回路材15Aと下段スプライス回路材15Bはともに、折り返した状態における上面側の絶縁樹脂シート17を剥離し、導体16を上面側に露出させて、それぞれ該上面側で一次側導体ピン21あるいは二次側導体ピン22と溶接接続している。
【0035】
コネクタハウジング11は、図6に示すように、上下二段に突出させた前記一次側導体ピン21および二次側導体ピン22に対応させて、外部回路接続用キャビティ12および内部回路接続用キャビティ13(図示せず)を上下二段に形成している。
前記構成により、コネクタ10−1を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の第一実施形態に係るコネクタの回路形態および外部回路材との接続形態を示す平面図である。
【図2】コネクタ内のスプライス回路材と導体ピンとの接続構造を示す要部拡大斜視図である。
【図3】導体ピンおよび雌端子をコネクタハウジングへ固定する構造を示す説明図であり、(A)は一次側導体ピンの固定構造を示し、(B)は二次側導体ピンおよび雌端子の固定構造を示す図である。
【図4】コネクタを外部回路材および電気接続箱に接続した状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の第二実施形態に係るコネクタの内部に収容されたスプライス回路材および導体ピンを示す斜視図である。
【図6】第二実施形態に係るコネクタの外観斜視図である。
【図7】従来例の問題点を示す図である。
【図8】他の従来例の図である。
【符号の説明】
【0037】
10、10−1 コネクタ
11 ハウジング
12a 外部回路接続用開口
13a 内部回路接続用開口
15 スプライス回路材
16 導体
21 一次側導体ピン
22 二次側導体ピン
31〜34 外部回路材
40 電気接続箱

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気接続箱のコネクタ収容部に嵌合させるコネクタであって、
コネクタハウジングの側壁に設けた外部回路接続用開口に、複数の導体が平行配線された外部回路材を複数組挿入していると共に、該コネクタハウジングの内部に前記外部回路材の導体配線方向と直交方向に複数の導体を平行配線したスプライス回路材を収容し、
前記外部回路材の挿入端縁から露出させた前記導体に一次側導体ピンの一端を接続すると共に、該一次側導体ピンの他端を前記スプライス回路材の所要の導体位置まで延在させて接続し、かつ、
前記スプライス回路材の導体の所要の位置に二次側導体ピンの一端を接続していると共に、該二次側導体ピンの他端を前記コネクタハウジングの内部回路接続用開口に位置させ、前記電気接続箱の内部回路の端子と接続させる構成としていることを特徴とするコネクタ。
【請求項2】
前記一次側導体ピンと外部回路材の導体とは、溶接あるいは導体に接続した雌端子に導体ピンの一端を嵌合接続している一方、
前記二次側導体ピンの他端に雌端子を溶接あるいは圧着して接続し、該雌端子を前記電機接続箱の内部回路のタブと接続する構成としている請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記コネクタハウジングの内部に収容しているスプライス回路材はスプライス用フレキシブルフラットケーブル(FFC)あるいは、短冊状のバスバーを平行配置したものから構成し、
これらスプライス回路材の少なくとも一面は絶縁被覆して、前記一次側導体ピンおよび二次側導体ピンと接続位置を除いて絶縁させている請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記導体を平行配線した外部回路材は、導電箔を平行配線した表裏両面を絶縁樹脂シートで被覆したFFC、および/あるいは、シールド線を平行配線した表裏両面を絶縁樹脂シートで被覆したシールド線を含むものである請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記電気接続箱は電子制御ユニット(ECU)を収容しており、該ECUの回路に前記外部回路材を前記スプライス回路材を介して接続している請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記スプライス回路材はスプライス用FFCからなり、該スプライス用FFCを折り返して積層配置して収容している請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のコネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−59259(P2007−59259A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−244539(P2005−244539)
【出願日】平成17年8月25日(2005.8.25)
【出願人】(395011665)株式会社オートネットワーク技術研究所 (2,668)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)