コミュニティギフトシステム、情報処理方法及び情報処理プログラム
【課題】幹事が自由に目的を指定してコミュニティを形成し、その参加者から非常に容易かつ効率的に金銭を集め、贈り物を贈呈すること。
【解決手段】受取人を特定して贈り物を贈る際に、幹事及び参加者でコミュニティを形成し、コミュニティで集めた金銭を贈り物の贈呈費用とするためのコミュニティギフトシステムであって、贈り物の贈呈を企画する幹事からのネットワークを介したアクセスに応じて、幹事の名称データと受取人のデータとを含むコミュニティデータベースを生成する生成手段と、贈り物の贈呈に賛同した参加者からネットワークを介した金銭の支払いを受け付け、支払われた該金銭のデータを、贈り物の贈呈費用として使用できるようにコミュニティデータベースに蓄積する蓄積手段と、を備えたことを特徴とする。
【解決手段】受取人を特定して贈り物を贈る際に、幹事及び参加者でコミュニティを形成し、コミュニティで集めた金銭を贈り物の贈呈費用とするためのコミュニティギフトシステムであって、贈り物の贈呈を企画する幹事からのネットワークを介したアクセスに応じて、幹事の名称データと受取人のデータとを含むコミュニティデータベースを生成する生成手段と、贈り物の贈呈に賛同した参加者からネットワークを介した金銭の支払いを受け付け、支払われた該金銭のデータを、贈り物の贈呈費用として使用できるようにコミュニティデータベースに蓄積する蓄積手段と、を備えたことを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを利用して贈り物贈呈サービスを提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、結婚式のお祝い品について、新郎新婦が、自分たちの欲しいものリストを、ネットワークを介して公開し、そのページにアクセスした人が、贈りたいプレゼントを選択するシステムが開示されている。
【0003】
一方、特許文献2には、ネットワーク上で複数のユーザから商品購入の寄付を募る技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001-290899号公報
【特許文献2】特開2010-113659号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら特許文献1、2に開示された技術は、各人が1つのプレゼントまたは1つの寄付を行なうものである。したがって、特許文献1、2に開示された技術には、複数人が1つのプレゼントを共同購入する思想は含まれていない。
【0006】
つまり、幹事が自由に目的を指定してコミュニティを形成し、その参加者から金銭を集め、贈り物を贈呈することはできなかった。
【0007】
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係るシステムは、
受取人を特定して贈り物を贈る際に、幹事及び参加者でコミュニティを形成し、該コミュニティで集めた金銭を前記贈り物の贈呈費用とするためのコミュニティギフトシステムであって、
贈り物の贈呈を企画する幹事からのネットワークを介したアクセスに応じて、前記幹事の名称データと前記受取人のデータとを含むコミュニティデータベースを生成する生成手段と、
前記贈り物の贈呈に賛同した参加者からネットワークを介した金銭の支払いを受け付け、支払われた該金銭のデータを、前記贈り物の贈呈費用として使用できるように前記コミュニティデータベースに蓄積する蓄積手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
受取人を特定して贈り物を贈る際に、幹事及び参加者でコミュニティを形成し、該コミュニティで集めた金銭を前記贈り物の贈呈費用とするためのコミュニティギフトシステムを用いた情報処理方法であって、
生成手段が、贈り物の贈呈を企画する幹事からネットワークを介したアクセスを受け付けて、前記幹事の名称データと前記受取人のデータとを含むコミュニティデータベースを提供するステップと、
前記贈り物の贈呈に賛同した参加者からネットワークを介した金銭の支払いを受け付けて、支払われた該金銭のデータを、前記贈り物の贈呈費用として使用できるように前記コミュニティデータベースに蓄積するステップと、
を備えたことを特徴とする。
【0010】
上記目的を達成するため、本発明に係るプログラムは、
受取人を特定して贈り物を贈る際に、幹事及び参加者でコミュニティを形成し、該コミュニティで集めた金銭を前記贈り物の贈呈費用とするためのコミュニティギフトシステムを実現する情報処理プログラムであって、
贈り物の贈呈を企画する幹事からネットワークを介したアクセスを受け付けて、前記幹事の名称データと前記受取人のデータとを含むコミュニティデータベースを提供するステップと、
前記贈り物の贈呈に賛同した参加者からネットワークを介した金銭の支払いを受け付けて、支払われた該金銭のデータを、前記贈り物の贈呈費用として使用できるように前記コミュニティデータベースに蓄積するステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、幹事が自由に目的を指定してコミュニティを形成し、その参加者から非常に容易かつ効率的に金銭を集め、贈り物を贈呈することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係るコミュニティギフトシステムを用いて提供するサービスの内容を示す図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係るコミュニティギフトシステムの内部構成を示す図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るコミュニティデータベースの内部構成を示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る顧客情報テーブルの詳しい内容を示す図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る支払情報テーブルの詳しい内容を示す図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る注文情報テーブルの詳しい内容を示す図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る配送情報テーブルの詳しい内容を示す図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係るコミュニティギフトシステムによって表示される画面例を示す図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係るコミュニティギフトシステムによって表示される画面例を示す図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係るコミュニティギフトシステムによって表示される画面例を示す図である。
【図12】本発明の第2実施形態に係るコミュニティギフトシステムによって表示される画面例を示す図である。
【図13】本発明の第2実施形態に係るコミュニティギフトシステムによって表示される画面例を示す図である。
【図14】本発明の第2実施形態に係るコミュニティギフトシステムによって表示される画面例を示す図である。
【図15】本発明の第2実施形態に係るコミュニティギフトシステムによって表示される画面例を示す図である。
【図16】本発明の第2実施形態に係るコミュニティギフトシステムによって表示される画面例を示す図である。
【図17】本発明の第2実施形態に係るコミュニティギフトシステムによって表示される画面例を示す図である。
【図18】本発明の第2実施形態に係るコミュニティギフトシステムによって表示される画面例を示す図である。
【図19】本発明の第2実施形態に係るコミュニティギフトシステムによって表示される画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0014】
(第1実施形態) 本発明の第1実施形態としてのコミュニティギフトシステム100の構成を図1に示す。図1におけるコミュニティギフトシステム100は、受取人を特定して贈り物を贈る際に、幹事及び参加者でコミュニティを形成し、コミュニティで集めた金銭を前記贈り物の贈呈費用とするための情報処理システムである。コミュニティギフトシステム100は、贈り物の贈呈を企画する幹事の端末(幹事端末)140からのネットワーク120を介したアクセスに応じて、幹事の名称データと受取人のデータとを含むコミュニティデータベース101を生成する。また、コミュニティデータベース101は、金銭データ蓄積部103を備える。金銭データ蓄積部103は、贈り物の贈呈に賛同した参加者の端末(参加者端末)160からネットワーク120を介した金銭の支払いを受け付け、支払われた金銭のデータを、贈り物の贈呈費用として使用できるようにコミュニティデータベース101に蓄積する。
【0015】
このようにシステムを構成することにより、幹事が自由に目的を指定してコミュニティを形成し、その参加者から非常に容易かつ効率的に金銭を集め、贈り物を贈呈することができる。
【0016】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態としてのコミュニティギフトシステムについて説明する。本実施形態に係るコミュニティギフトシステムも、受取人を特定して贈り物を贈る際に、幹事及び参加者でコミュニティを形成し、コミュニティで集めた金銭を前記贈り物の贈呈費用とするための情報処理システムである。図2は本実施形態に係るコミュニティギフトシステム200を用いて提供するサービスの内容を示す図である。
【0017】
[サービスの概要]
ステップS1:まず、コミュニティギフトシステム200は、幹事Aが用いる端末(以下、幹事端末)からのアクセスを受け付け、コミュニティ生成用画面を幹事端末に送信する。図9の画面901では、このコミュニティギフトシステム200におけるサービスの提供手順を説明している。
【0018】
ステップS2:コミュニティギフトシステム200は、コミュニティ生成用画面を介して、幹事端末から、自分の幹事名、受取人、贈り物種別、届け日、幹事としての参加金額などの入力を受け付ける。そして、それらの情報を含むオリジナルのコミュニティデータベース201を生成する。図2に示されているように、コミュニティギフトシステム200に元々用意されていた空の集金箱に対して、幹事名等を書き込むことでオリジナルの集金箱(コミュニティデータベース201)を生成するイメージである。この時点で、贈り物販売店250に対して、最低金額(幹事のみが支払った参加金額)での購入を約束しつつ、指定日に再度、最終的な購入金額を通知することを約束した注文を行なう。
【0019】
ステップS3:次に、幹事Aは、様々な方法で参加者を募り、S2で生成したオリジナルのコミュニティデータベース201に誘導する。コミュニティギフトシステム200は、参加候補者に対してメールアドレス及び参加金額の入力を促して、お祝いメッセージの入力を受け付けるための参加用ページを用意し、その参加用ページのURLを含むメッセージを生成する。幹事Aは、そのメッセージを用いて、参加を呼びかけたい参加候補者に対してメールを送信する。
【0020】
ステップS4:参加候補者はコミュニティデータベース201の意図(贈り物の届け先やその内容)に賛同した場合には、参加者C1〜Cnとしてコミュニティデータベース201に所望の参加金額の登録を行なう。コミュニティギフトシステム200は参加用ページを介して、参加者C1〜Cnからメールアドレス及び参加金額の入力、支払いを受け付ける。コミュニティデータベース201は、参加者を追加し、参加金額の合計値を更新する。
【0021】
ステップS5:届け日から逆算した締め日になると、コミュニティギフトシステム200は、その時点で集まった参加金額の合計値に相当する贈り物261を販売店250から受取人Bに送るように改めて発注する。この時、幹事・参加者のリスト及びお礼生成画面を含むお礼用ページに受取人BがアクセスするためのURLを、メッセージカード262にQRコード及びURLを認識する為のID/PW(PCからの容易なアクセスのため)としてプリントするように販売店250に送信する。
【0022】
ステップS6:販売店250が、QRコードつきのメッセージカード262及び贈り物261を、受取人Bに届ける。
【0023】
ステップS7:受取人Bが、贈り物を受け取り、メッセージカード262に付されたURLにアクセスすると、コミュニティギフトシステム200はお礼用ページを生成して、受取人端末に提供する。
【0024】
ステップS8:コミュニティギフトシステム200は受取人端末から、お礼用ページを介して、お礼メッセージの送信指示を受け付けると、コミュニティデータベース201を参照して、指定された幹事・参加者に対して、そのお礼メッセージを送信する。
【0025】
[システムの内部構成]
図3は、コミュニティギフトシステム200の内部構成を示す図である。コミュニティギフトシステム200は、第1実施形態に係るコミュニティギフトシステム100に加えて、よりきめ細かいサービスをユーザに提供できる構成を備えたものである。なお、図3に示すコミュニティギフトシステム200は、ウェブアプリケーションとして実現可能であり、コミュニティデータベース生成部202などのそれぞれの構成要素は、ソフトウェアモジュールとして実現される。つまり、ハードウェアとしてのウェブアプリケーションサーバに搭載されたプロセッサが、それらのソフトウェアモジュールを記憶装置から読出して実行することで全体としてシステムが機能する構成となっている。しかし、本発明はそれに限定されるものではなく、コミュニティギフトシステム100の一部または全部の機能を専用のハードウェアで実現しても良い。
【0026】
図3に示すように、コミュニティギフトシステム200は、既に説明したコミュニティデータベース201の他に、コミュニティデータベース生成部202、金銭データ蓄積部203、参加受付部204、受取確認部205、を備えている。また、コミュニティギフトシステム200は、アドレス付きお祝いメッセージ生成部206、お礼メッセージ受付部207をも備えている。更に、コミュニティギフトシステム200は、履歴管理部208、記念日通知部209、お祝いメッセージ登録部210を備えている。
【0027】
コミュニティデータベース201は、幹事の名称データと受取人のデータとを含み、贈り物の贈呈に賛同した参加者のデータ、及びその参加者からネットワークを介して支払われた金銭のデータを記憶する。
【0028】
コミュニティデータベース生成部202は、贈り物の贈呈を企画する幹事端末140からのネットワーク120を介して、幹事の名称データや贈り物の受取人のデータなどを受信し、それらのデータを含むオリジナルのコミュニティデータベース201を生成する。
【0029】
金銭データ蓄積部203は、贈り物の贈呈に賛同した参加者からネットワークを介した金銭の支払いを受け付け、その金銭データを、贈り物の贈呈費用として使用できるようにコミュニティデータベース201に蓄積する。
【0030】
参加受付部204は、参加者が支払いを希望する金銭の額の入力と参加者の連絡先の入力とを受け付ける参加受付画面を生成し、ネットワーク120を介した参加者端末160からのアクセスを受け付けて参加受付画面を提供する。参加受付部204は、更に、参加者が連絡先を知っている他の参加候補者に対して、贈り物の贈呈への参加を呼びかけ、参加受付画面に誘導するための参加受付メッセージを生成する。さらに、参加受付部204は受取人へのメッセージの入力も受け付ける。
【0031】
受取確認部205は、受取人が贈り物の贈呈を受け付けるか否かを、受取人に問い合わせるための問い合わせメッセージを生成する。受取人への問い合わせを行うかどうかは、幹事が選択する。生成されたメッセージは、幹事端末のメーラーから送信される。携帯では迷惑メール対策としてドメイン指定受信設定が施されている可能性がある為、友人からのメールで届くという仕組みを取っているのである。
【0032】
その問い合わせメッセージには、受取人住所の一部または全部が含まれ、受取人に対し、その住所に間違いがないか確認を要求してもよい。つまり、コミュニティデータベース生成部202が、コミュニティデータベース201を生成する時点では、受取人住所の入力は必須ではなく、例えば、名前とメールアドレスのみの入力でコミュニティデータベース201を生成してもよい。受取確認部205によって受取人が受け取ることを確認した時点で、注文が確定する構成でも良い。
【0033】
また、アドレス付きお祝いメッセージ生成部206は、コミュニティデータベース201に蓄積された金銭データに応じた贈り物を贈呈する際に、受取人に対して通知されるアドレスを生成する。そしてアドレス付きお祝いメッセージ生成部206は、アドレスを表わすQRコードを生成して、販売店端末を介して、または直接、受取人に、そのQRコードが印刷されたメッセージカードを送付する。
【0034】
お礼メッセージ受付部207は、アドレス付きお祝いメッセージ生成部206が生成したアドレスに対するアクセスに応じて受取人端末に表示されるように、幹事及び参加者に関する情報を含む表示画面を生成する。お礼メッセージ受付部207は、また、受取人から幹事及び参加者に対するお礼メッセージを受け付ける表示画面を生成し、受取人端末からのアクセスに応じて提供する。お礼メッセージ受付部207は、受取人が入力するお礼メッセージの入力欄と、お礼メッセージの送信先として選択可能な幹事及び参加者の名前のリストとを含む表示画面を生成する。
【0035】
履歴管理部208は、コミュニティギフトシステム200に登録されたユーザが過去に受けたサービスの履歴を記憶する。具体的には、そのユーザが、幹事として企画したコミュニティデータベース、参加者として関与したコミュニティデータベース、贈り物の受取人として関与したコミュニティデータベースへのリンクを管理している。
【0036】
記念日通知部209は、コミュニティギフトシステム200に登録されたユーザに対して、各種の記念日を通知する機能を有する。例えば、贈り物を贈ってくれた幹事の誕生日や、過去に贈り物を贈った受取人の誕生日や、結婚記念日など、様々な記念日を記憶し、その日から一定期間(例えば一ヶ月)前に、その旨を通知する。
【0037】
お祝いメッセージ登録部210は、贈り物を贈呈するコミュニティを企画する際またはそれに参加する際に、受取人に伝えたいメッセージを登録する機能を有する。ここで登録されたお祝いメッセージは、お礼メッセージ受付部207に伝えられ、受取人端末に表示される。お祝いメッセージは、お礼メッセージ受付部207によってだけでなく、メッセージカードとして実際の紙でも届けられる。
【0038】
[コミュニティデータベース]
図4乃至図8を用いて、コミュニティデータベース201の構成を詳しく説明する。図4は、コミュニティデータベース201の内部構成を示す図である。図4に示すように、コミュニティデータベース201は、共通の注文IDを備えた支払情報テーブル601、注文情報テーブル701、配送情報テーブル801のセットを含む。また、コミュニティデータベース201は、顧客情報テーブル501、配送詳細情報テーブル802を含んでも良い。
【0039】
コミュニティデータベース201は、必ずしも顧客情報テーブル501、配送詳細情報テーブル802を含む必要は無い。例えば、コミュニティギフトシステム201とネットワークを通じて接続された外部のデータベースに用意された顧客情報テーブル501を利用しても良い。例えば、贈り物の販売店が管理するサーバに登録された顧客情報を利用しても良く、ネットワークを介してコミュニティデータベースが参照できる構成であればよい。一方、配送詳細情報テーブル802は、配送会社のデータベースに含まれるものであってもよく、ネットワークを介してコミュニティデータベースが参照できる構成であればよい。
【0040】
図5は、顧客情報テーブル501の詳しい内容を示す図である。顧客情報テーブル501は、顧客識別用のユニークIDとしての顧客ID、会員登録または情報登録を区別する顧客区分、顧客氏名、顧客住所、顧客メールアドレスを含んでいる。上述したように、この顧客情報テーブル501は、必ずしもコミュニティギフトシステム内に用意されていなくても良い。
【0041】
図6は、支払情報テーブル601の詳しい内容を示す図である。支払情報テーブル601は注文ID、顧客ID、支払種別(幹事/参加者)、支払い方法、金額の情報を含み、顧客IDは顧客情報テーブルに紐付いている。
【0042】
支払情報テーブル601は、贈り物注文を識別するユニークIDである注文IDを備えている。幹事が贈り物贈呈のコミュニティ形成を企画する度にユニークな注文IDが発行される。この注文IDこそが、それぞれのコミュニティデータベース201を識別するための識別情報である。支払情報テーブル601は、幹事または参加者が参加金としての金銭の支払い処理を行なう度に形成されるが、同じコミュニティについては同じ注文IDが付される。つまり、1つのコミュニティデータベース201に含まれる複数の支払情報テーブル601の全ては、贈り物の贈呈の企画ごとに付される注文IDとして同じIDを含む。
【0043】
顧客IDは、参加金としての金銭を支払った幹事または参加者を識別するための識別子であり、この顧客IDによって図5に示す顧客情報テーブル501を一意に呼び出すことができる。
【0044】
支払情報テーブル601は、更に、支払種別、支払い方法、支払金額の情報を含む。支払種別とは、幹事としての支払か、参加者としての支払かを区別する。支払い方法は、例えば、クレジット決済またはケータイ払い(携帯の通信料に加算して請求する形態)の何れかを示す。支払情報テーブル601の束こそコミュニティデータベース201の核となる構成である。
【0045】
図7は、注文情報テーブル701の詳しい内容を示す図である。注文情報テーブル701も、支払情報テーブル601と同じ注文IDを有し、更に、注文日、合計金額、送り主情報、受取確認フラグを含んでいる。受取確認フラグは、幹事が受取人に対して送信した受取確認メールに対して、受取人からの承認があったか否かを示すフラグである。このフラグが立てば、受取人が贈り物を受け取ることが可能と言うことの確認ができる。このフラグが立ってない場合には、受取確認メールに対する受取人の承認が得られていないと言うことなので、参加の締切日になって、受取確認フラグにフラグが立っていない場合は、管理者(この場合はサービス運営者)に連絡が届く。管理者はこの連絡を受け、幹事にその旨を伝えたのち、幹事との話し合いの中でキャンセルを行うかを決定し、決定に従って管理者がキャンセル処理を行う。なお、受取確認を利用するかどうかは幹事の任意となる。贈り物が確実に受取人に届く場合は受取確認を行なう必要がない。
【0046】
図8は、配送情報テーブル801及び配送詳細情報テーブル802の詳しい内容を示す図である。配送情報テーブル801も、支払情報テーブル601及び注文情報テーブル701と同じ注文IDを有し、更に、配送ID、配送ステータス、出荷日、お届け予定日、到着予定時間、配送先住所(受取人住所)等を含んでいる。配送詳細情報テーブル802は、配送情報テーブル801と同じ配送IDと、配送商品名を含む。
【0047】
コミュニティギフトシステム200は、以上に示したような、幹事や参加者が情報を入力する度に、支払情報テーブル601、注文情報テーブル701、配送情報テーブル801の適切な箇所に適切な情報を登録し、情報を更新する。
【0048】
[表示画面例]
次に、図9乃至図19を用いて、幹事、参加者、または受取人の端末に対して表示される表示画面例について説明する。
【0049】
図9の画面901は、本実施形態に係るコミュニティギフトシステム200が、幹事端末に最初に表示する画面である。画面901において、幹事は、商品リスト911から贈り物の選択を行なう。ここでは、一例として花を贈り物とするシステムについて説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、如何なる贈り物にも対応可能である。
【0050】
贈り物が選択されると、その贈り物の詳細な説明を記載した画面902を表示して、ユーザに確認させる。ここで「カートに入れる」が選択されると、図10の画面1001を表示し、注文情報として、送り主(幹事)の氏名、住所、電話番号などの入力を受け付ける。或いは既に登録されたユーザが幹事としてログインした場合には、顧客情報テーブルに情報が存在するため、その個人情報を表示して、幹事に確認させる。
【0051】
図10の画面1001では、贈り物の受取人についての情報を受け付ける。具体的には、受取人が既に登録済であれば、プルダウンメニュー1011から選択させて決定ボタン1012を押させる。新しい届け先の場合には、決定ボタン1013の選択を受け付けて、届け先住所など詳しい情報を入力させる。
【0052】
次に、図11の画面1101において、注文情報の入力を受け付ける。具体的には、プレゼントの種別や、メッセージカードの利用の有無、メッセージ内容、お届け希望日、参加者への説明メッセージなどを、幹事から受け付ける。更に、プレゼントを受け取る人へ受取確認を送るか否かを選択できる。ここで入力されたお祝いメッセージは、お祝いメッセージ登録部210によって登録され保存される。
【0053】
次に、図12の画面1201において、幹事として贈り物に支払う金額1211と、その支払い方法を決める。本実施形態では最低金額2100円としている。支払処理が終了すると、コミュニティギフトシステム200は、画面1202を、幹事端末に表示させて幹事に注文が完了したことを知らせる。それと同時に、コミュニティギフトシステム200は、コミュニティデータベース201そのものを生成し、自分の幹事名、受取人、贈り物種別、届け日、幹事としての参加金額などを、適宜、各テーブルに登録する。
【0054】
画面1202は、受取人への受取確認をメールで行なうためのメッセージを作成するリンク1221や、参加候補者に送るメッセージ(招待状)を作成するためのリンク1222を含んでいる。
【0055】
図13の画面1301は、コミュニティギフトシステム200に登録したユーザのメインページである。このページには過去の注文履歴1311、過去に幹事として生成したコミュニティ、過去に参加したコミュニティ、記念日を知らせるリマインドリスト、及び過去に貰ったプレゼントなどを表示する。画面1302は、現時点で幹事として管理しているコミュニティが選択された場合に表示する画面である。
【0056】
つまり、画面1302は、幹事に対して、コミュニティデータベース中の情報を表示するためのものであり、受取人、商品、参加金総額、参加人数、届け日などを表示する。この画面1302は、参加者を募るためのリンク1311及び幹事としての参加金を増やすためのボタン1312をも備えている。
【0057】
図14の画面1401は、参加者として関係しているコミュニティに関する情報を表示するための画面である。画面1301のリンク1315が選択された場合に、表示する。この画面1401には、受取人、商品、参加金総額、参加人数、届け日などが表示されている。この画面1401は、他の参加者を募るためのリンク1411及び参加者としての参加金を増やすためのボタン1412をも備えている。
【0058】
図15(a)は、図14のリンク1411が選択された場合に、コミュニティギフトシステム200の参加受付部204が生成するメッセージの一例を示す図である。また、図15(b)は、図12の画面1202において、リンク1221が選択された場合に、受取確認部205が生成するメッセージの一例を示す図である。このように、メッセージには予めURLが埋め込まれており、受け取った参加候補者や受取人が、すぐにコミュニティギフトシステム200にアクセスできるように構成されている。
【0059】
図16は、図15(a)に示した参加のお誘いメール中のURLがクリックされた場合に表示する画面1602及びそこでの参加表明に対して表示する画面1603を示す図である。
【0060】
画面1602に示しているように、参加候補者に対して、幹事についての情報や、受取人についての情報のほか、贈り物、参加金の総額、参加者数、期限などが提示される。ここで、「参加する」ボタン1621が選択されると、画面1603を表示する。画面1603では、参加者に対して会員登録を促すメッセージを表示する。ここでの会員登録は、幹事としての会員登録に比べて簡易的なものである。
【0061】
図17は、受取確認メッセージ1701に含まれるURLに対するアクセスによって受取人端末に表示される画面1702、1703を示す図である。画面1702に示すように、受取確認部205は、受取人端末に対して、届け日及び届け先住所を含む画面1702を送信し、受取人に確認させる。受取人は、届け日または届け日住所を変更することができる。受取人から、「住所等変更無し」との確認がとれた場合または変更後の情報の入力を受け付けた場合には、画面1703を表示する。そして、同時に、図7に示した注文情報テーブル701の受取確認フラグを立てる。
【0062】
図18は、贈り物に添付されたメッセージカードにプリントされたQRコード1801が読みとられて取得されたURLにアクセスされた場合に、受取人端末に表示する画面1802、1803、1804を示す図である。
【0063】
画面1802では、受取人端末に対して、幹事名、贈り物の内容、参加者名を提示する。また、画面1802は、参加者からのメッセージを見るためのリンク1821と、幹事・参加者にお礼メッセージを送るためのリンク1822とを含む。お礼メッセージ受付部207は、受取人端末におけるリンク1821に対するアクセスに応じて、画面1803を生成し、受取人端末に送信する。この画面1803には、お祝いメッセージ登録部210が登録した各種のメッセージが含まれる。画面1803には、幹事の誕生日を登録するためのボタン1831が設けられており、幹事の誕生日に近づいた時に、忘れずにお祝いを贈るように登録することができる。なお、例えば、参加者のメッセージを、参加金額順に並べることにより、参加金額の多い参加者を目立たせることが可能である。画面1804は、幹事または参加者からのメッセージ全文を表示する画面である。
【0064】
画面1802でリンク1822に対するアクセスがあると、図19に示すメール作成画面1901を表示する。そして、宛先を追加するボタン1911が選択されると、画面1902を表示して、メールを送る相手を、幹事及び参加人の中から選択できる構成となっている。送信する場合には、送信ボタン1912を選択すれば良く、その場合、確認画面1903を経て送信され、送信完了後に画面1904を表示する。
【0065】
[本実施形態の効果]
以上、第2実施形態によれば、より利用者にとって便利なコミュニティギフトシステムを提供することができる。具体的には、幹事は、自由に贈り物及び受取人を指定してネットワーク上にコミュニティを形成することができる。また、幹事は、離れた場所にいる複数の友人に容易にコミュニティへの参加を呼びかけることができる。また、参加者も、更に自分の友人をコミュニティに誘うことができる。参加者は、個々人が自分で参加金額を決めて参加額を参加者の端末から支払うことができる。これにより幹事はお金を立て替えるような負担から解放される。なお、贈り物の金額は、最終的に幹事を含めた参加者の参加金額の合計となる。
【0066】
贈り物を受け取った人は、参加者などの住所やメールアドレスを把握していなくても、お礼のメッセージを届けることができる。その際、複数の参加者にまとめて同じ文面のメッセージを送ることもできる。また、受取人に確認せずに贈り物をサプライズで届けることも、受取人に確認してから届けることも自由に選択できる。受取人の住所及びお届け日などの確認を容易に行なうことができる。
【0067】
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について詳述したが、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステム又は装置も、本発明の範疇に含まれる。
【0068】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、単体の装置に適用しても良い。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する情報処理プログラムが、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラム、或いはそのプログラムを格納した媒体、そのプログラムをダウンロードさせるWWWサーバも、本発明の範疇に含まれる。
【符号の説明】
【0069】
100、200 コミュニティギフトシステム
101、201 コミュニティデータベース
102 データベース生成部
103 金銭データ蓄積部
120 ネットワーク
140 幹事端末
160 参加者端末
260 贈り物
261 花束
262 メッセージカード
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを利用して贈り物贈呈サービスを提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、結婚式のお祝い品について、新郎新婦が、自分たちの欲しいものリストを、ネットワークを介して公開し、そのページにアクセスした人が、贈りたいプレゼントを選択するシステムが開示されている。
【0003】
一方、特許文献2には、ネットワーク上で複数のユーザから商品購入の寄付を募る技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001-290899号公報
【特許文献2】特開2010-113659号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら特許文献1、2に開示された技術は、各人が1つのプレゼントまたは1つの寄付を行なうものである。したがって、特許文献1、2に開示された技術には、複数人が1つのプレゼントを共同購入する思想は含まれていない。
【0006】
つまり、幹事が自由に目的を指定してコミュニティを形成し、その参加者から金銭を集め、贈り物を贈呈することはできなかった。
【0007】
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係るシステムは、
受取人を特定して贈り物を贈る際に、幹事及び参加者でコミュニティを形成し、該コミュニティで集めた金銭を前記贈り物の贈呈費用とするためのコミュニティギフトシステムであって、
贈り物の贈呈を企画する幹事からのネットワークを介したアクセスに応じて、前記幹事の名称データと前記受取人のデータとを含むコミュニティデータベースを生成する生成手段と、
前記贈り物の贈呈に賛同した参加者からネットワークを介した金銭の支払いを受け付け、支払われた該金銭のデータを、前記贈り物の贈呈費用として使用できるように前記コミュニティデータベースに蓄積する蓄積手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
受取人を特定して贈り物を贈る際に、幹事及び参加者でコミュニティを形成し、該コミュニティで集めた金銭を前記贈り物の贈呈費用とするためのコミュニティギフトシステムを用いた情報処理方法であって、
生成手段が、贈り物の贈呈を企画する幹事からネットワークを介したアクセスを受け付けて、前記幹事の名称データと前記受取人のデータとを含むコミュニティデータベースを提供するステップと、
前記贈り物の贈呈に賛同した参加者からネットワークを介した金銭の支払いを受け付けて、支払われた該金銭のデータを、前記贈り物の贈呈費用として使用できるように前記コミュニティデータベースに蓄積するステップと、
を備えたことを特徴とする。
【0010】
上記目的を達成するため、本発明に係るプログラムは、
受取人を特定して贈り物を贈る際に、幹事及び参加者でコミュニティを形成し、該コミュニティで集めた金銭を前記贈り物の贈呈費用とするためのコミュニティギフトシステムを実現する情報処理プログラムであって、
贈り物の贈呈を企画する幹事からネットワークを介したアクセスを受け付けて、前記幹事の名称データと前記受取人のデータとを含むコミュニティデータベースを提供するステップと、
前記贈り物の贈呈に賛同した参加者からネットワークを介した金銭の支払いを受け付けて、支払われた該金銭のデータを、前記贈り物の贈呈費用として使用できるように前記コミュニティデータベースに蓄積するステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、幹事が自由に目的を指定してコミュニティを形成し、その参加者から非常に容易かつ効率的に金銭を集め、贈り物を贈呈することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係るコミュニティギフトシステムを用いて提供するサービスの内容を示す図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係るコミュニティギフトシステムの内部構成を示す図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るコミュニティデータベースの内部構成を示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る顧客情報テーブルの詳しい内容を示す図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る支払情報テーブルの詳しい内容を示す図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る注文情報テーブルの詳しい内容を示す図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る配送情報テーブルの詳しい内容を示す図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係るコミュニティギフトシステムによって表示される画面例を示す図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係るコミュニティギフトシステムによって表示される画面例を示す図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係るコミュニティギフトシステムによって表示される画面例を示す図である。
【図12】本発明の第2実施形態に係るコミュニティギフトシステムによって表示される画面例を示す図である。
【図13】本発明の第2実施形態に係るコミュニティギフトシステムによって表示される画面例を示す図である。
【図14】本発明の第2実施形態に係るコミュニティギフトシステムによって表示される画面例を示す図である。
【図15】本発明の第2実施形態に係るコミュニティギフトシステムによって表示される画面例を示す図である。
【図16】本発明の第2実施形態に係るコミュニティギフトシステムによって表示される画面例を示す図である。
【図17】本発明の第2実施形態に係るコミュニティギフトシステムによって表示される画面例を示す図である。
【図18】本発明の第2実施形態に係るコミュニティギフトシステムによって表示される画面例を示す図である。
【図19】本発明の第2実施形態に係るコミュニティギフトシステムによって表示される画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0014】
(第1実施形態) 本発明の第1実施形態としてのコミュニティギフトシステム100の構成を図1に示す。図1におけるコミュニティギフトシステム100は、受取人を特定して贈り物を贈る際に、幹事及び参加者でコミュニティを形成し、コミュニティで集めた金銭を前記贈り物の贈呈費用とするための情報処理システムである。コミュニティギフトシステム100は、贈り物の贈呈を企画する幹事の端末(幹事端末)140からのネットワーク120を介したアクセスに応じて、幹事の名称データと受取人のデータとを含むコミュニティデータベース101を生成する。また、コミュニティデータベース101は、金銭データ蓄積部103を備える。金銭データ蓄積部103は、贈り物の贈呈に賛同した参加者の端末(参加者端末)160からネットワーク120を介した金銭の支払いを受け付け、支払われた金銭のデータを、贈り物の贈呈費用として使用できるようにコミュニティデータベース101に蓄積する。
【0015】
このようにシステムを構成することにより、幹事が自由に目的を指定してコミュニティを形成し、その参加者から非常に容易かつ効率的に金銭を集め、贈り物を贈呈することができる。
【0016】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態としてのコミュニティギフトシステムについて説明する。本実施形態に係るコミュニティギフトシステムも、受取人を特定して贈り物を贈る際に、幹事及び参加者でコミュニティを形成し、コミュニティで集めた金銭を前記贈り物の贈呈費用とするための情報処理システムである。図2は本実施形態に係るコミュニティギフトシステム200を用いて提供するサービスの内容を示す図である。
【0017】
[サービスの概要]
ステップS1:まず、コミュニティギフトシステム200は、幹事Aが用いる端末(以下、幹事端末)からのアクセスを受け付け、コミュニティ生成用画面を幹事端末に送信する。図9の画面901では、このコミュニティギフトシステム200におけるサービスの提供手順を説明している。
【0018】
ステップS2:コミュニティギフトシステム200は、コミュニティ生成用画面を介して、幹事端末から、自分の幹事名、受取人、贈り物種別、届け日、幹事としての参加金額などの入力を受け付ける。そして、それらの情報を含むオリジナルのコミュニティデータベース201を生成する。図2に示されているように、コミュニティギフトシステム200に元々用意されていた空の集金箱に対して、幹事名等を書き込むことでオリジナルの集金箱(コミュニティデータベース201)を生成するイメージである。この時点で、贈り物販売店250に対して、最低金額(幹事のみが支払った参加金額)での購入を約束しつつ、指定日に再度、最終的な購入金額を通知することを約束した注文を行なう。
【0019】
ステップS3:次に、幹事Aは、様々な方法で参加者を募り、S2で生成したオリジナルのコミュニティデータベース201に誘導する。コミュニティギフトシステム200は、参加候補者に対してメールアドレス及び参加金額の入力を促して、お祝いメッセージの入力を受け付けるための参加用ページを用意し、その参加用ページのURLを含むメッセージを生成する。幹事Aは、そのメッセージを用いて、参加を呼びかけたい参加候補者に対してメールを送信する。
【0020】
ステップS4:参加候補者はコミュニティデータベース201の意図(贈り物の届け先やその内容)に賛同した場合には、参加者C1〜Cnとしてコミュニティデータベース201に所望の参加金額の登録を行なう。コミュニティギフトシステム200は参加用ページを介して、参加者C1〜Cnからメールアドレス及び参加金額の入力、支払いを受け付ける。コミュニティデータベース201は、参加者を追加し、参加金額の合計値を更新する。
【0021】
ステップS5:届け日から逆算した締め日になると、コミュニティギフトシステム200は、その時点で集まった参加金額の合計値に相当する贈り物261を販売店250から受取人Bに送るように改めて発注する。この時、幹事・参加者のリスト及びお礼生成画面を含むお礼用ページに受取人BがアクセスするためのURLを、メッセージカード262にQRコード及びURLを認識する為のID/PW(PCからの容易なアクセスのため)としてプリントするように販売店250に送信する。
【0022】
ステップS6:販売店250が、QRコードつきのメッセージカード262及び贈り物261を、受取人Bに届ける。
【0023】
ステップS7:受取人Bが、贈り物を受け取り、メッセージカード262に付されたURLにアクセスすると、コミュニティギフトシステム200はお礼用ページを生成して、受取人端末に提供する。
【0024】
ステップS8:コミュニティギフトシステム200は受取人端末から、お礼用ページを介して、お礼メッセージの送信指示を受け付けると、コミュニティデータベース201を参照して、指定された幹事・参加者に対して、そのお礼メッセージを送信する。
【0025】
[システムの内部構成]
図3は、コミュニティギフトシステム200の内部構成を示す図である。コミュニティギフトシステム200は、第1実施形態に係るコミュニティギフトシステム100に加えて、よりきめ細かいサービスをユーザに提供できる構成を備えたものである。なお、図3に示すコミュニティギフトシステム200は、ウェブアプリケーションとして実現可能であり、コミュニティデータベース生成部202などのそれぞれの構成要素は、ソフトウェアモジュールとして実現される。つまり、ハードウェアとしてのウェブアプリケーションサーバに搭載されたプロセッサが、それらのソフトウェアモジュールを記憶装置から読出して実行することで全体としてシステムが機能する構成となっている。しかし、本発明はそれに限定されるものではなく、コミュニティギフトシステム100の一部または全部の機能を専用のハードウェアで実現しても良い。
【0026】
図3に示すように、コミュニティギフトシステム200は、既に説明したコミュニティデータベース201の他に、コミュニティデータベース生成部202、金銭データ蓄積部203、参加受付部204、受取確認部205、を備えている。また、コミュニティギフトシステム200は、アドレス付きお祝いメッセージ生成部206、お礼メッセージ受付部207をも備えている。更に、コミュニティギフトシステム200は、履歴管理部208、記念日通知部209、お祝いメッセージ登録部210を備えている。
【0027】
コミュニティデータベース201は、幹事の名称データと受取人のデータとを含み、贈り物の贈呈に賛同した参加者のデータ、及びその参加者からネットワークを介して支払われた金銭のデータを記憶する。
【0028】
コミュニティデータベース生成部202は、贈り物の贈呈を企画する幹事端末140からのネットワーク120を介して、幹事の名称データや贈り物の受取人のデータなどを受信し、それらのデータを含むオリジナルのコミュニティデータベース201を生成する。
【0029】
金銭データ蓄積部203は、贈り物の贈呈に賛同した参加者からネットワークを介した金銭の支払いを受け付け、その金銭データを、贈り物の贈呈費用として使用できるようにコミュニティデータベース201に蓄積する。
【0030】
参加受付部204は、参加者が支払いを希望する金銭の額の入力と参加者の連絡先の入力とを受け付ける参加受付画面を生成し、ネットワーク120を介した参加者端末160からのアクセスを受け付けて参加受付画面を提供する。参加受付部204は、更に、参加者が連絡先を知っている他の参加候補者に対して、贈り物の贈呈への参加を呼びかけ、参加受付画面に誘導するための参加受付メッセージを生成する。さらに、参加受付部204は受取人へのメッセージの入力も受け付ける。
【0031】
受取確認部205は、受取人が贈り物の贈呈を受け付けるか否かを、受取人に問い合わせるための問い合わせメッセージを生成する。受取人への問い合わせを行うかどうかは、幹事が選択する。生成されたメッセージは、幹事端末のメーラーから送信される。携帯では迷惑メール対策としてドメイン指定受信設定が施されている可能性がある為、友人からのメールで届くという仕組みを取っているのである。
【0032】
その問い合わせメッセージには、受取人住所の一部または全部が含まれ、受取人に対し、その住所に間違いがないか確認を要求してもよい。つまり、コミュニティデータベース生成部202が、コミュニティデータベース201を生成する時点では、受取人住所の入力は必須ではなく、例えば、名前とメールアドレスのみの入力でコミュニティデータベース201を生成してもよい。受取確認部205によって受取人が受け取ることを確認した時点で、注文が確定する構成でも良い。
【0033】
また、アドレス付きお祝いメッセージ生成部206は、コミュニティデータベース201に蓄積された金銭データに応じた贈り物を贈呈する際に、受取人に対して通知されるアドレスを生成する。そしてアドレス付きお祝いメッセージ生成部206は、アドレスを表わすQRコードを生成して、販売店端末を介して、または直接、受取人に、そのQRコードが印刷されたメッセージカードを送付する。
【0034】
お礼メッセージ受付部207は、アドレス付きお祝いメッセージ生成部206が生成したアドレスに対するアクセスに応じて受取人端末に表示されるように、幹事及び参加者に関する情報を含む表示画面を生成する。お礼メッセージ受付部207は、また、受取人から幹事及び参加者に対するお礼メッセージを受け付ける表示画面を生成し、受取人端末からのアクセスに応じて提供する。お礼メッセージ受付部207は、受取人が入力するお礼メッセージの入力欄と、お礼メッセージの送信先として選択可能な幹事及び参加者の名前のリストとを含む表示画面を生成する。
【0035】
履歴管理部208は、コミュニティギフトシステム200に登録されたユーザが過去に受けたサービスの履歴を記憶する。具体的には、そのユーザが、幹事として企画したコミュニティデータベース、参加者として関与したコミュニティデータベース、贈り物の受取人として関与したコミュニティデータベースへのリンクを管理している。
【0036】
記念日通知部209は、コミュニティギフトシステム200に登録されたユーザに対して、各種の記念日を通知する機能を有する。例えば、贈り物を贈ってくれた幹事の誕生日や、過去に贈り物を贈った受取人の誕生日や、結婚記念日など、様々な記念日を記憶し、その日から一定期間(例えば一ヶ月)前に、その旨を通知する。
【0037】
お祝いメッセージ登録部210は、贈り物を贈呈するコミュニティを企画する際またはそれに参加する際に、受取人に伝えたいメッセージを登録する機能を有する。ここで登録されたお祝いメッセージは、お礼メッセージ受付部207に伝えられ、受取人端末に表示される。お祝いメッセージは、お礼メッセージ受付部207によってだけでなく、メッセージカードとして実際の紙でも届けられる。
【0038】
[コミュニティデータベース]
図4乃至図8を用いて、コミュニティデータベース201の構成を詳しく説明する。図4は、コミュニティデータベース201の内部構成を示す図である。図4に示すように、コミュニティデータベース201は、共通の注文IDを備えた支払情報テーブル601、注文情報テーブル701、配送情報テーブル801のセットを含む。また、コミュニティデータベース201は、顧客情報テーブル501、配送詳細情報テーブル802を含んでも良い。
【0039】
コミュニティデータベース201は、必ずしも顧客情報テーブル501、配送詳細情報テーブル802を含む必要は無い。例えば、コミュニティギフトシステム201とネットワークを通じて接続された外部のデータベースに用意された顧客情報テーブル501を利用しても良い。例えば、贈り物の販売店が管理するサーバに登録された顧客情報を利用しても良く、ネットワークを介してコミュニティデータベースが参照できる構成であればよい。一方、配送詳細情報テーブル802は、配送会社のデータベースに含まれるものであってもよく、ネットワークを介してコミュニティデータベースが参照できる構成であればよい。
【0040】
図5は、顧客情報テーブル501の詳しい内容を示す図である。顧客情報テーブル501は、顧客識別用のユニークIDとしての顧客ID、会員登録または情報登録を区別する顧客区分、顧客氏名、顧客住所、顧客メールアドレスを含んでいる。上述したように、この顧客情報テーブル501は、必ずしもコミュニティギフトシステム内に用意されていなくても良い。
【0041】
図6は、支払情報テーブル601の詳しい内容を示す図である。支払情報テーブル601は注文ID、顧客ID、支払種別(幹事/参加者)、支払い方法、金額の情報を含み、顧客IDは顧客情報テーブルに紐付いている。
【0042】
支払情報テーブル601は、贈り物注文を識別するユニークIDである注文IDを備えている。幹事が贈り物贈呈のコミュニティ形成を企画する度にユニークな注文IDが発行される。この注文IDこそが、それぞれのコミュニティデータベース201を識別するための識別情報である。支払情報テーブル601は、幹事または参加者が参加金としての金銭の支払い処理を行なう度に形成されるが、同じコミュニティについては同じ注文IDが付される。つまり、1つのコミュニティデータベース201に含まれる複数の支払情報テーブル601の全ては、贈り物の贈呈の企画ごとに付される注文IDとして同じIDを含む。
【0043】
顧客IDは、参加金としての金銭を支払った幹事または参加者を識別するための識別子であり、この顧客IDによって図5に示す顧客情報テーブル501を一意に呼び出すことができる。
【0044】
支払情報テーブル601は、更に、支払種別、支払い方法、支払金額の情報を含む。支払種別とは、幹事としての支払か、参加者としての支払かを区別する。支払い方法は、例えば、クレジット決済またはケータイ払い(携帯の通信料に加算して請求する形態)の何れかを示す。支払情報テーブル601の束こそコミュニティデータベース201の核となる構成である。
【0045】
図7は、注文情報テーブル701の詳しい内容を示す図である。注文情報テーブル701も、支払情報テーブル601と同じ注文IDを有し、更に、注文日、合計金額、送り主情報、受取確認フラグを含んでいる。受取確認フラグは、幹事が受取人に対して送信した受取確認メールに対して、受取人からの承認があったか否かを示すフラグである。このフラグが立てば、受取人が贈り物を受け取ることが可能と言うことの確認ができる。このフラグが立ってない場合には、受取確認メールに対する受取人の承認が得られていないと言うことなので、参加の締切日になって、受取確認フラグにフラグが立っていない場合は、管理者(この場合はサービス運営者)に連絡が届く。管理者はこの連絡を受け、幹事にその旨を伝えたのち、幹事との話し合いの中でキャンセルを行うかを決定し、決定に従って管理者がキャンセル処理を行う。なお、受取確認を利用するかどうかは幹事の任意となる。贈り物が確実に受取人に届く場合は受取確認を行なう必要がない。
【0046】
図8は、配送情報テーブル801及び配送詳細情報テーブル802の詳しい内容を示す図である。配送情報テーブル801も、支払情報テーブル601及び注文情報テーブル701と同じ注文IDを有し、更に、配送ID、配送ステータス、出荷日、お届け予定日、到着予定時間、配送先住所(受取人住所)等を含んでいる。配送詳細情報テーブル802は、配送情報テーブル801と同じ配送IDと、配送商品名を含む。
【0047】
コミュニティギフトシステム200は、以上に示したような、幹事や参加者が情報を入力する度に、支払情報テーブル601、注文情報テーブル701、配送情報テーブル801の適切な箇所に適切な情報を登録し、情報を更新する。
【0048】
[表示画面例]
次に、図9乃至図19を用いて、幹事、参加者、または受取人の端末に対して表示される表示画面例について説明する。
【0049】
図9の画面901は、本実施形態に係るコミュニティギフトシステム200が、幹事端末に最初に表示する画面である。画面901において、幹事は、商品リスト911から贈り物の選択を行なう。ここでは、一例として花を贈り物とするシステムについて説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、如何なる贈り物にも対応可能である。
【0050】
贈り物が選択されると、その贈り物の詳細な説明を記載した画面902を表示して、ユーザに確認させる。ここで「カートに入れる」が選択されると、図10の画面1001を表示し、注文情報として、送り主(幹事)の氏名、住所、電話番号などの入力を受け付ける。或いは既に登録されたユーザが幹事としてログインした場合には、顧客情報テーブルに情報が存在するため、その個人情報を表示して、幹事に確認させる。
【0051】
図10の画面1001では、贈り物の受取人についての情報を受け付ける。具体的には、受取人が既に登録済であれば、プルダウンメニュー1011から選択させて決定ボタン1012を押させる。新しい届け先の場合には、決定ボタン1013の選択を受け付けて、届け先住所など詳しい情報を入力させる。
【0052】
次に、図11の画面1101において、注文情報の入力を受け付ける。具体的には、プレゼントの種別や、メッセージカードの利用の有無、メッセージ内容、お届け希望日、参加者への説明メッセージなどを、幹事から受け付ける。更に、プレゼントを受け取る人へ受取確認を送るか否かを選択できる。ここで入力されたお祝いメッセージは、お祝いメッセージ登録部210によって登録され保存される。
【0053】
次に、図12の画面1201において、幹事として贈り物に支払う金額1211と、その支払い方法を決める。本実施形態では最低金額2100円としている。支払処理が終了すると、コミュニティギフトシステム200は、画面1202を、幹事端末に表示させて幹事に注文が完了したことを知らせる。それと同時に、コミュニティギフトシステム200は、コミュニティデータベース201そのものを生成し、自分の幹事名、受取人、贈り物種別、届け日、幹事としての参加金額などを、適宜、各テーブルに登録する。
【0054】
画面1202は、受取人への受取確認をメールで行なうためのメッセージを作成するリンク1221や、参加候補者に送るメッセージ(招待状)を作成するためのリンク1222を含んでいる。
【0055】
図13の画面1301は、コミュニティギフトシステム200に登録したユーザのメインページである。このページには過去の注文履歴1311、過去に幹事として生成したコミュニティ、過去に参加したコミュニティ、記念日を知らせるリマインドリスト、及び過去に貰ったプレゼントなどを表示する。画面1302は、現時点で幹事として管理しているコミュニティが選択された場合に表示する画面である。
【0056】
つまり、画面1302は、幹事に対して、コミュニティデータベース中の情報を表示するためのものであり、受取人、商品、参加金総額、参加人数、届け日などを表示する。この画面1302は、参加者を募るためのリンク1311及び幹事としての参加金を増やすためのボタン1312をも備えている。
【0057】
図14の画面1401は、参加者として関係しているコミュニティに関する情報を表示するための画面である。画面1301のリンク1315が選択された場合に、表示する。この画面1401には、受取人、商品、参加金総額、参加人数、届け日などが表示されている。この画面1401は、他の参加者を募るためのリンク1411及び参加者としての参加金を増やすためのボタン1412をも備えている。
【0058】
図15(a)は、図14のリンク1411が選択された場合に、コミュニティギフトシステム200の参加受付部204が生成するメッセージの一例を示す図である。また、図15(b)は、図12の画面1202において、リンク1221が選択された場合に、受取確認部205が生成するメッセージの一例を示す図である。このように、メッセージには予めURLが埋め込まれており、受け取った参加候補者や受取人が、すぐにコミュニティギフトシステム200にアクセスできるように構成されている。
【0059】
図16は、図15(a)に示した参加のお誘いメール中のURLがクリックされた場合に表示する画面1602及びそこでの参加表明に対して表示する画面1603を示す図である。
【0060】
画面1602に示しているように、参加候補者に対して、幹事についての情報や、受取人についての情報のほか、贈り物、参加金の総額、参加者数、期限などが提示される。ここで、「参加する」ボタン1621が選択されると、画面1603を表示する。画面1603では、参加者に対して会員登録を促すメッセージを表示する。ここでの会員登録は、幹事としての会員登録に比べて簡易的なものである。
【0061】
図17は、受取確認メッセージ1701に含まれるURLに対するアクセスによって受取人端末に表示される画面1702、1703を示す図である。画面1702に示すように、受取確認部205は、受取人端末に対して、届け日及び届け先住所を含む画面1702を送信し、受取人に確認させる。受取人は、届け日または届け日住所を変更することができる。受取人から、「住所等変更無し」との確認がとれた場合または変更後の情報の入力を受け付けた場合には、画面1703を表示する。そして、同時に、図7に示した注文情報テーブル701の受取確認フラグを立てる。
【0062】
図18は、贈り物に添付されたメッセージカードにプリントされたQRコード1801が読みとられて取得されたURLにアクセスされた場合に、受取人端末に表示する画面1802、1803、1804を示す図である。
【0063】
画面1802では、受取人端末に対して、幹事名、贈り物の内容、参加者名を提示する。また、画面1802は、参加者からのメッセージを見るためのリンク1821と、幹事・参加者にお礼メッセージを送るためのリンク1822とを含む。お礼メッセージ受付部207は、受取人端末におけるリンク1821に対するアクセスに応じて、画面1803を生成し、受取人端末に送信する。この画面1803には、お祝いメッセージ登録部210が登録した各種のメッセージが含まれる。画面1803には、幹事の誕生日を登録するためのボタン1831が設けられており、幹事の誕生日に近づいた時に、忘れずにお祝いを贈るように登録することができる。なお、例えば、参加者のメッセージを、参加金額順に並べることにより、参加金額の多い参加者を目立たせることが可能である。画面1804は、幹事または参加者からのメッセージ全文を表示する画面である。
【0064】
画面1802でリンク1822に対するアクセスがあると、図19に示すメール作成画面1901を表示する。そして、宛先を追加するボタン1911が選択されると、画面1902を表示して、メールを送る相手を、幹事及び参加人の中から選択できる構成となっている。送信する場合には、送信ボタン1912を選択すれば良く、その場合、確認画面1903を経て送信され、送信完了後に画面1904を表示する。
【0065】
[本実施形態の効果]
以上、第2実施形態によれば、より利用者にとって便利なコミュニティギフトシステムを提供することができる。具体的には、幹事は、自由に贈り物及び受取人を指定してネットワーク上にコミュニティを形成することができる。また、幹事は、離れた場所にいる複数の友人に容易にコミュニティへの参加を呼びかけることができる。また、参加者も、更に自分の友人をコミュニティに誘うことができる。参加者は、個々人が自分で参加金額を決めて参加額を参加者の端末から支払うことができる。これにより幹事はお金を立て替えるような負担から解放される。なお、贈り物の金額は、最終的に幹事を含めた参加者の参加金額の合計となる。
【0066】
贈り物を受け取った人は、参加者などの住所やメールアドレスを把握していなくても、お礼のメッセージを届けることができる。その際、複数の参加者にまとめて同じ文面のメッセージを送ることもできる。また、受取人に確認せずに贈り物をサプライズで届けることも、受取人に確認してから届けることも自由に選択できる。受取人の住所及びお届け日などの確認を容易に行なうことができる。
【0067】
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について詳述したが、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステム又は装置も、本発明の範疇に含まれる。
【0068】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、単体の装置に適用しても良い。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する情報処理プログラムが、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラム、或いはそのプログラムを格納した媒体、そのプログラムをダウンロードさせるWWWサーバも、本発明の範疇に含まれる。
【符号の説明】
【0069】
100、200 コミュニティギフトシステム
101、201 コミュニティデータベース
102 データベース生成部
103 金銭データ蓄積部
120 ネットワーク
140 幹事端末
160 参加者端末
260 贈り物
261 花束
262 メッセージカード
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受取人を特定して贈り物を贈る際に、幹事及び参加者でコミュニティを形成し、該コミュニティで集めた金銭を前記贈り物の贈呈費用とするためのコミュニティギフトシステムであって、
贈り物の贈呈を企画する幹事からのネットワークを介したアクセスに応じて、前記幹事の名称データと前記受取人のデータとを含むコミュニティデータベースを生成する生成手段と、
前記贈り物の贈呈に賛同した参加者からネットワークを介した金銭の支払いを受け付け、支払われた該金銭のデータを、前記贈り物の贈呈費用として使用できるように前記コミュニティデータベースに蓄積する蓄積手段と、
を備えたことを特徴とするコミュニティギフトシステム。
【請求項2】
前記コミュニティデータベースに蓄積された前記金銭のデータに応じた贈り物を贈呈する際に、前記受取人に対して通知されるアドレスを生成するアドレス生成手段と、
前記アドレスに対するアクセスに応じて前記受取人の端末に表示されるように、前記幹事及び前記参加者に関する情報を含む表示画面を生成する画面生成手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載のコミュニティギフトシステム。
【請求項3】
前記画面生成手段は、前記表示画面として、前記受取人から前記幹事及び前記参加者に対するお礼メッセージを受け付ける画面を生成することを特徴とする請求項2に記載のコミュニティギフトシステム。
【請求項4】
前記画面生成手段は、前記受取人が入力するお礼メッセージの入力欄と、該お礼メッセージの送信先として選択可能な前記幹事及び前記参加者の名前のリストとを含む表示画面を生成することを特徴とする請求項2または3に記載のコミュニティギフトシステム。
【請求項5】
前記アドレス生成手段は、前記アドレスを表わすQRコードを生成することを特徴とする請求項2、3または4に記載のコミュニティギフトシステム。
【請求項6】
前記参加者が支払いを希望する前記金銭の額の入力と前記参加者の連絡先の入力とを受け付ける参加受付画面を生成し、前記ネットワークを介した前記参加者の端末からのアクセスを受け付けて前記参加受付画面を提供する参加受付手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のコミュニティギフトシステム。
【請求項7】
前記参加受付手段は、更に、前記参加者が連絡先を知っている他の参加候補者に対して、前記贈り物の贈呈への参加を呼びかけ、前記参加受付画面に誘導するための参加受付メッセージを生成することを特徴とする請求項6に記載のコミュニティギフトシステム。
【請求項8】
前記受取人が前記贈り物の贈呈を受け付けるか否かを、前記受取人に確認する受取確認手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載のコミュニティギフトシステム。
【請求項9】
前記コミュニティデータベースは、複数の支払情報テーブルの束を含み、
前記コミュニティデータベースに含まれる複数の前記支払情報テーブルは、
贈り物の贈呈の企画ごとに付される識別子として全て同じ識別子を含み、
複数の前記支払情報テーブルのそれぞれは、
前記金銭を支払った幹事または参加者を識別する識別子と、
前記幹事または参加者が支払った金銭の額とを含むことを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載のコミュニティギフトシステム。
【請求項10】
受取人を特定して贈り物を贈る際に、幹事及び参加者でコミュニティを形成し、該コミュニティで集めた金銭を前記贈り物の贈呈費用とするためのコミュニティギフトシステムを用いた情報処理方法であって、
生成手段が、贈り物の贈呈を企画する幹事からネットワークを介したアクセスを受け付けて、前記幹事の名称データと前記受取人のデータとを含むコミュニティデータベースを提供するステップと、
前記贈り物の贈呈に賛同した参加者からネットワークを介した金銭の支払いを受け付けて、支払われた該金銭のデータを、前記贈り物の贈呈費用として使用できるように前記コミュニティデータベースに蓄積するステップと、
を備えたことを特徴とする情報処理方法。
【請求項11】
受取人を特定して贈り物を贈る際に、幹事及び参加者でコミュニティを形成し、該コミュニティで集めた金銭を前記贈り物の贈呈費用とするためのコミュニティギフトシステムを実現する情報処理プログラムであって、
贈り物の贈呈を企画する幹事からネットワークを介したアクセスを受け付けて、前記幹事の名称データと前記受取人のデータとを含むコミュニティデータベースを提供するステップと、
前記贈り物の贈呈に賛同した参加者からネットワークを介した金銭の支払いを受け付けて、支払われた該金銭のデータを、前記贈り物の贈呈費用として使用できるように前記コミュニティデータベースに蓄積するステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項1】
受取人を特定して贈り物を贈る際に、幹事及び参加者でコミュニティを形成し、該コミュニティで集めた金銭を前記贈り物の贈呈費用とするためのコミュニティギフトシステムであって、
贈り物の贈呈を企画する幹事からのネットワークを介したアクセスに応じて、前記幹事の名称データと前記受取人のデータとを含むコミュニティデータベースを生成する生成手段と、
前記贈り物の贈呈に賛同した参加者からネットワークを介した金銭の支払いを受け付け、支払われた該金銭のデータを、前記贈り物の贈呈費用として使用できるように前記コミュニティデータベースに蓄積する蓄積手段と、
を備えたことを特徴とするコミュニティギフトシステム。
【請求項2】
前記コミュニティデータベースに蓄積された前記金銭のデータに応じた贈り物を贈呈する際に、前記受取人に対して通知されるアドレスを生成するアドレス生成手段と、
前記アドレスに対するアクセスに応じて前記受取人の端末に表示されるように、前記幹事及び前記参加者に関する情報を含む表示画面を生成する画面生成手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載のコミュニティギフトシステム。
【請求項3】
前記画面生成手段は、前記表示画面として、前記受取人から前記幹事及び前記参加者に対するお礼メッセージを受け付ける画面を生成することを特徴とする請求項2に記載のコミュニティギフトシステム。
【請求項4】
前記画面生成手段は、前記受取人が入力するお礼メッセージの入力欄と、該お礼メッセージの送信先として選択可能な前記幹事及び前記参加者の名前のリストとを含む表示画面を生成することを特徴とする請求項2または3に記載のコミュニティギフトシステム。
【請求項5】
前記アドレス生成手段は、前記アドレスを表わすQRコードを生成することを特徴とする請求項2、3または4に記載のコミュニティギフトシステム。
【請求項6】
前記参加者が支払いを希望する前記金銭の額の入力と前記参加者の連絡先の入力とを受け付ける参加受付画面を生成し、前記ネットワークを介した前記参加者の端末からのアクセスを受け付けて前記参加受付画面を提供する参加受付手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のコミュニティギフトシステム。
【請求項7】
前記参加受付手段は、更に、前記参加者が連絡先を知っている他の参加候補者に対して、前記贈り物の贈呈への参加を呼びかけ、前記参加受付画面に誘導するための参加受付メッセージを生成することを特徴とする請求項6に記載のコミュニティギフトシステム。
【請求項8】
前記受取人が前記贈り物の贈呈を受け付けるか否かを、前記受取人に確認する受取確認手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載のコミュニティギフトシステム。
【請求項9】
前記コミュニティデータベースは、複数の支払情報テーブルの束を含み、
前記コミュニティデータベースに含まれる複数の前記支払情報テーブルは、
贈り物の贈呈の企画ごとに付される識別子として全て同じ識別子を含み、
複数の前記支払情報テーブルのそれぞれは、
前記金銭を支払った幹事または参加者を識別する識別子と、
前記幹事または参加者が支払った金銭の額とを含むことを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載のコミュニティギフトシステム。
【請求項10】
受取人を特定して贈り物を贈る際に、幹事及び参加者でコミュニティを形成し、該コミュニティで集めた金銭を前記贈り物の贈呈費用とするためのコミュニティギフトシステムを用いた情報処理方法であって、
生成手段が、贈り物の贈呈を企画する幹事からネットワークを介したアクセスを受け付けて、前記幹事の名称データと前記受取人のデータとを含むコミュニティデータベースを提供するステップと、
前記贈り物の贈呈に賛同した参加者からネットワークを介した金銭の支払いを受け付けて、支払われた該金銭のデータを、前記贈り物の贈呈費用として使用できるように前記コミュニティデータベースに蓄積するステップと、
を備えたことを特徴とする情報処理方法。
【請求項11】
受取人を特定して贈り物を贈る際に、幹事及び参加者でコミュニティを形成し、該コミュニティで集めた金銭を前記贈り物の贈呈費用とするためのコミュニティギフトシステムを実現する情報処理プログラムであって、
贈り物の贈呈を企画する幹事からネットワークを介したアクセスを受け付けて、前記幹事の名称データと前記受取人のデータとを含むコミュニティデータベースを提供するステップと、
前記贈り物の贈呈に賛同した参加者からネットワークを介した金銭の支払いを受け付けて、支払われた該金銭のデータを、前記贈り物の贈呈費用として使用できるように前記コミュニティデータベースに蓄積するステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【図1】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図2】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図2】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2012−14225(P2012−14225A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−147198(P2010−147198)
【出願日】平成22年6月29日(2010.6.29)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(510177072)株式会社LOOPS (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月29日(2010.6.29)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(510177072)株式会社LOOPS (1)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]