説明

コルゲートチューブ装着治具

【課題】 電線にコルゲートチューブを確実、容易に装着することができ、更に装着の作業性を向上させることができるコルゲートチューブ装着治具を提供する。
【解決手段】 電線Wに長手方向にスリットC1を有するコルゲートチューブCを装着するコルゲートチューブ装着治具10であって、前部側にコルゲートチューブCのスリットC1を拡開させる先端が半球状に形成された割込み部13を有し、コルゲートチューブC内に挿入されてコルゲートチューブCを案内する案内部材12と、取っ手及びこれを案内部材12に連結させる板状片の連結部とからなり、案内部材12をコルゲートチューブCの長手方向に沿って相対的に移動させる支持部材14と、支持部材14に取り付けられ、案内部材12にその後部側から挿入された電線Wを固定する電線クランプ16とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はワイヤーハーネスその他の電線(光ケーブルを含む)を保護するために、電線にコルゲートチューブを装着するコルゲートチューブ装着治具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ワイヤーハーネスその他の電線を車体、建造物の床、壁等に取り付ける際、電線を保護するために、電線に合成樹脂又は金属製のコルゲートチューブを装着する場合がある。コルゲートチューブは蛇腹状の管体の長手方向にスリットを有するもので、そのスリットを拡開させ、そのチューブ内に電線を挿入することにより、電線にコルゲートチューブを装着する。従来、このような作業は作業者が手作業で行っていたが、作業能率が悪く、長時間作業を続けると、手を痛めたりする。
【0003】
このため、最近では、図7(a)(b)に示すように、電線Wに長手方向にスリットC1を有するコルゲートチューブCを電線Wに装着するために、1枚の板材を略U字形に曲成した形状を有し、U字の底部2を電線Wのガイド部とすると共に、このU字の底部2を挟む略平行な2つの側部3、3の上辺をU字の底部2に対して傾斜状に形成し、且つ、上記2辺の縁を互いに外側に折り曲げて、コルゲートチューブCのスリットC1を拡開させ、U字の底部2にガイドされた電線WをそのチューブC内に挿入して、電線WにコルゲートチューブCを装着するようにガイドするフランジ縁4、4としたコルゲートチューブ装着治具1が使用されるようになってきている。このコルゲートチューブ装着治具1は、前記フランジ縁4、4の、該治具1の先端1a側の端部4a、4aが、U字の底部2にガイドされる電線Wより高い位置になるように、当該フランジ縁4、4をカットした形状に形成されているものである。
【0004】
この装着治具1を用いて、電線WにコルゲートチューブCを装着するには、図7(b)に示すように、先ずガイド部であるU字の底部2に電線Wをあてがうと共に、フランジ縁4、4をコルゲートチューブCのスリットC1からコルゲートチューブC内に挿入して、当該フランジ縁4、4を、スリットC1の両側の端面(図示せず)に係合させる。
【0005】
次に、電線Wと装着治具1がずれないように固定しつつ、図7(b)に黒矢印で示すように、コルゲートチューブCを電線Wの方向に送り出す。そして、コルゲートチューブCをスリットC1の端面とフランジ縁4、4との係合により、電線Wの方向に案内しつつ、当該フランジ縁4、4によって、スリットC1を拡開させ、U字の底部2にガイドされた電線WをそのチューブC内に挿入して電線WにコルゲートチューブCを被せた後、チューブ自身の弾性収縮力によって、スリットC1の隙間が閉じられ、コルゲートチューブCを装着する(特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】特許第3252589号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来のコルゲートチューブ装着治具1によると、コルゲートチューブCを、装着治具1のフランジ縁4、4によって、スリットC1を拡開させつつ、U字の底部2にガイドされた電線W側に移動させ、そのチューブCの拡開されたスリットC1を電線Wに押し込んで、そのチューブC内に電線Wを挿入する際、スリットC1の隙間が該治具1の先端1a側の端部4a、4aを通過した後、チューブ自身の弾性収縮力によって狭まり、コルゲートチューブC内に電線Wを円滑に挿入できないことがある。このため、電線WにコルゲートチューブCを確実に装着することができず、装着の作業性が低下するという問題がある。
【0008】
本発明は上記に鑑みて生まれたもので、電線にコルゲートチューブを確実、容易に装着することができ、更に装着の作業性を向上させることができるコルゲートチューブ装着治具を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載されたコルゲートチューブ装着治具は、電線に長手方向にスリットを有するコルゲートチューブを装着するコルゲートチューブ装着治具であって、前部側にコルゲートチューブのスリットを拡開させる割込み部を有し、コルゲートチューブ内に挿入されてコルゲートチューブを案内する案内部材と、案内部材に設けられ、これをコルゲートチューブの長手方向に沿って相対的に移動させる支持部材と、案内部材の後部側に接続される電線を案内部材に固定する電線クランプとを備えることを特徴とするものである。
【0010】
本発明の請求項2に記載されたコルゲートチューブ装着治具は、請求項1記載のものにおいて、前記案内部材が筒状体からなることを特徴とするものである。
【0011】
本発明の請求項3に記載されたコルゲートチューブ装着治具は、請求項1又は2記載のものにおいて、前記支持部材の後方に電線クランプが配設され、前記支持部材の案内部材寄りの前面部が先細り状に形成されていることを特徴とするものである。
【0012】
本発明の請求項4に記載のコルゲートチューブ装着治具は、請求項1、2又は3記載のものにおいて、前記電線クランプが、案内部材に向けて進退自在に設けられ、案内部材に挿入された電線を押えるクランプ軸と、クランプ軸を前進させて電線に押付け力を作用させる付勢部材と、クランプ軸を付勢部材の付勢力に抗して後退させ、電線のクランプを解除するレバーとを備えることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明の請求項1記載のコルゲートチューブ装着治具によると、前部側にコルゲートチューブのスリットを拡開させる割込み部を有し、コルゲートチューブ内に挿入されてコルゲートチューブを案内する案内部材と、案内部材に設けられた支持部材と、案内部材の後部側に接続される電線を案内部材に固定する電線クランプとを備えている。そこで、電線にコルゲートチューブを装着するために、案内部材をコルゲートチューブの長手方向に沿って相対的に移動させ、割込み部でそのチューブのスリットを拡開させ、拡開されたスリットに支持部材を通しながら、案内部材をコルゲートチューブ内に挿入し、案内部材でコルゲートチューブを案内しながら、そのチューブを案内部材の後方に相対的に移動させると、案内部材の後部側に接続された電線も案内部材と共に移動してコルゲートチューブ内に挿入される。その結果、案内部材を通り過ぎたコルゲートチューブのスリットの隙間がそのチューブ自身の弾性収縮力で狭められても、コルゲートチューブ内に電線が既に挿入されているので、電線の挿入失敗がなくなり、電線にコルゲートチューブを確実、容易に装着することができる。更に装着の作業性を向上させることもできる。
【0014】
本発明の請求項2記載のコルゲートチューブ装着治具によると、案内部材が筒状体からなるので、案内部材の筒状穴を利用して、その穴に電線を挿入して固定することが可能になる。従って、案内部材に電線挿入穴を別に形成する必要がなくなり、装着治具の製造が容易でコストを低減させることができる。更に案内部材が軽量になり、装着治具の取り扱いが容易になる。
【0015】
本発明の請求項3記載のコルゲートチューブ装着治具によると、支持部材の後方に電線クランプが配設され、前記支持部材の案内部材寄りの前面部が先細り状に形成されているので、コルゲートチューブの拡開されたスリットの端面が支持部材に接触して変形したり、損傷したりすることがなく、コルゲートチューブによる電線保護性能を良好に維持することができる。また、スリットの端面と支持部材との摩擦力が減少するので、コルゲートチューブ内に案内部材を円滑に挿入することができ、コルゲートチューブの装着の作業性をより向上させることができる。
【0016】
本発明の請求項4記載のコルゲートチューブ装着治具によると、電線クランプが電線を押えるクランプ軸と、クランプ軸を前進させて電線に押付け力を作用させる付勢部材と、クランプ軸を後退させて電線のクランプを解除するレバーとを備えているので、装着治具の構造が簡単になり、製造及び保守が容易で安価に得られるほか、耐久性に優れ、長期間安定して使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係るコルゲートチューブ装着治具の好ましい実施形態を示す斜視図、図2はその電線クランプを示す断面図、図3は図1の案内部材をX−X線で切断した拡大断面図である。なお、従来技術に記載されたものと同一構成のものには同一符号を付してある。
【0018】
本実施形態のコルゲートチューブ装着治具10は、図1乃至図3に示すように、電線Wに、蛇腹状の合成樹脂又は金属製管体の長手方向にスリットC1を有するコルゲートチューブCを装着するために使用される。本装着治具10は、前部側(コルゲートチューブCに相対的に挿入開始される側)にコルゲートチューブCのスリットC1を拡開させる割込み部13を有し、コルゲートチューブC内に挿入されてコルゲートチューブCを案内する案内部材12と、案内部材12に設けられ、これをコルゲートチューブCの長手方向に沿って相対的に移動させる支持部材14と、案内部材12の後部側に接続される電線Wを案内部材12に固定する電線クランプ16とを備える。
【0019】
案内部材12は、図示例では直線状で合成樹脂又は金属製の断面円形の筒状体からなり、前部側に割込み部13が形成されるように有底状に密閉され、後部側が開口されて、内部に電線Wの端部が挿入し得るようになっている。なお、案内部材12は筒状体でなく、中実棒状体からなり、前部側に割込み部13が形成され、後部側に電線Wを挿入させる電線挿入穴(図示せず)が形成されるようにしてもよい。
【0020】
案内部材12が筒状体で構成されていると、案内部材12の筒状穴を利用して、その穴に電線Wを挿入して固定することが可能になる。従って、案内部材12に電線挿入穴を別に形成する必要がなくなり、装着治具10の製造が容易でコストを低減させることができる。更に案内部材12が軽量になり、装着治具10の取り扱いが容易になるので好ましい。
【0021】
割込み部13は、図示例では先端が半球状に面取りされて形成され、図3に示すように、コルゲートチューブCのスリットC1を円滑に拡開させることができるようになっている。なお、割込み部13は、図示しないが、先端に向かって先細るように円錐形状(砲弾頭状)にし、先端に丸みを持たせてくさび形に形成するようにしてもよい。
【0022】
支持部材14は、合成樹脂又は金属製で、矩形板状の取っ手18とこれを案内部材12の中間部(図示例はほぼ中央部)における外面に連結させる矩形板状の連結部20とから構成されている。また、支持部材14を構成する取っ手18及び連結部20は成形、溶接、ボルト、ねじ等の締付け部材で案内部材12に設けられている。また、支持部材14の案内部材12寄りの前面部が先細り状に形成されている。図1に示すものは、連結部20の前面部20aが同じ傾斜方向の傾斜面状に面取りされ、図4(a)に示すものは、前面部20bがV字形状に、図4(b)に示すものは、前面部20cが弧形状、例えば、円弧形状に面取りされて、先細り状に形成されている。
【0023】
支持部材14の案内部材12寄りの前面部が先細り状に形成されていると、コルゲートチューブCの拡開されたスリットC1の端面C2、C2(図3参照)が支持部材14に接触して変形したり、損傷したりすることがなく、コルゲートチューブCによる電線保護性能を良好に維持することができる。また、スリットC1の端面C2、C2と支持部材4との摩擦力が減少するので、コルゲートチューブC内に案内部材12を円滑に挿入することができ、コルゲートチューブCの装着の作業性をより向上させることができるので好ましい。
【0024】
電線クランプ16は、支持部材14の後方に配設され、案内部材12に向けて進退自在に設けられ、案内部材12の後部側から挿入されて後部側に接続される電線Wを押えるクランプ軸22と、クランプ軸22を前進させて電線Wに押付け力を作用させる付勢部材24と、クランプ軸22の後部側に設けられ、クランプ軸22を付勢部材24の付勢力に抗して後退させ、電線Wのクランプを解除するレバー26とを備えている。
【0025】
クランプ軸22は、その後端部寄りの部位が、前記連結部20の後壁部に案内部材12から間隔をおいて突設された支持アーム28に、縦方向に緩挿され、案内部材12に向けて進退自在に支持される。そして、先端部が案内部材12の後部側における側壁に形成された貫通穴30を通して案内部材12に挿入されることにより、案内部材12に支持され、付勢部材24により案内部材12に挿入された電線Wの端部をクランプして固定するようになっている。更にクランプ軸22の後端部には、矩形の板状片からなるレバー26が、図1、2の手前側に水平向きに突出するようにして、締付けねじ32により固定されている。
【0026】
付勢部材24は、例えば、圧縮用のコイルスプリングからなり、支持アーム28と案内部材12との間に配置され、支持アーム28の下面とクランプ軸22に突設された円形の鍔部34との間に、クランプ軸22を取り囲むように介挿されている。そして、常時はクランプ軸22を案内部材12に向けて前進させる付勢力が作用するようになっている。
【0027】
電線クランプ16が電線Wを押えるクランプ軸22と、クランプ軸22を前進させて電線Wに押付け力を作用させる付勢部材24と、クランプ軸22を後退させて電線Wのクランプを解除するレバー26とを備える構成になっていると、装着治具10の構造が簡単になり、製造及び保守が容易で安価に得られるほか、耐久性に優れ、長期間安定して使用することができるので好ましい。
【0028】
次に、本発明のコルゲートチューブ装着治具10を用いて電線WにコルゲートチューブCを装着する方法を説明する。
【0029】
先ず、図5に示すように、その装着治具10の電線クランプ16のレバー26を手で上方に持ち上げてクランプ軸22を付勢部材24の付勢力に抗して後退させる。次に、このような状態を保持したまま、案内部材12の後部側から案内部材12の内部に電線Wを所定長挿入し、手からレバー26を離し、クランプ軸22を付勢部材24により前進させる。これにより、クランプ軸22の先端を付勢部材24の付勢力で電線Wに押し付け、電線Wを案内部材12に固定させ、案内部材12の後部側に電線Wを接続する。
【0030】
次に、その装着治具10の支持部材14の取っ手18を右手で把持し、コルゲートチューブCを左手で把持しながら、そのチューブCを案内部材13の割込み部13に向けて矢印P方向に移動させ、コルゲートチューブCの開口端部を割込み部13に、即ち、コルゲートチューブCの開口端部に割込み部13を押し込む。
【0031】
次に、図6に示すように、コルゲートチューブCを矢印P方向に移動させて、割込み部13でコルゲートチューブCのスリットC1をV字形状に拡開させ、拡開されたスリットC1の端面C2、C2間に、支持部材14の連結部20や電線クランプ16のクランプ軸22等を通しながら、案内部材12及びその後部側に接続された電線WをコルゲートチューブC内に相対移動させて挿入し、案内部材12でコルゲートチューブCを案内しながら、そのチューブCを案内部材12の後方に移動させる。
【0032】
このようにして、案内部材12の後部側に接続された電線Wの外周にコルゲートチューブCを被せ、スリットC1の隙間が案内部材12の後部側を通り過ぎることにより、チューブ自身の弾性収縮力で閉じられることにより、電線WにコルゲートチューブCを所定区間にわたり順次装着して行く。
【0033】
次に、コルゲートチューブCからコルゲートチューブ装着治具10を引き出し、その装着治具10を電線クランプ16のレバー26を引き上げて電線Wのクランプを解除することにより、電線Wから取り外し、コルゲートチューブCの装着作業を終了する。
【0034】
なお、電線WにコルゲートチューブCを装着する場合、コルゲートチューブCではなく、コルゲートチューブ装着治具10の方をコルゲートチューブCの長手方向に移動させることにより行ってもよい。また、電線クランプ16は支持部材14及び案内部材12の両部材に配設されているが、支持部材14又は案内部材12のいずれか一方に配設されるようにしてもよい。更に、電線クランプ16は、エアチャックや油圧チャック等のエア、油圧シリンダ機構や電磁マグネット、ねじ締付け機構等を使用するようにしてもよい。
【0035】
本発明のコルゲートチューブ装着治具10は、前部側にコルゲートチューブCのスリットC1を拡開させる割込み部13を有し、コルゲートチューブC内に挿入されてコルゲートチューブCを案内する案内部材12と、案内部材12に設けられた支持部材14と、案内部材12の後部側に接続される電線Wを案内部材12に固定する電線クランプ16とを備えている。
【0036】
そこで、電線WにコルゲートチューブCを装着するために、案内部材12をコルゲートチューブCの長手方向に沿って相対的に移動させ、割込み部13でそのチューブCのスリットC1を拡開させ、拡開されたスリットC1に支持部材14を通しながら、案内部材12をコルゲートチューブC内に挿入し、案内部材12でコルゲートチューブCを案内しながら、そのチューブCを案内部材12の後方に相対的に移動させると、案内部材12の後部側に接続された電線Wも案内部材12と共に移動してコルゲートチューブC内に挿入される。その結果、案内部材12を通り過ぎたコルゲートチューブCのスリットC1の隙間がそのチューブ自身の弾性収縮力で狭められても、コルゲートチューブC内に電線Wが既に挿入されているので、電線Wの挿入失敗がなくなり、電線WにコルゲートチューブCを確実、容易に装着することができる。更に装着の作業性を向上させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明に係るコルゲートチューブ装着治具の好ましい実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1の実施形態の電線クランプを示す断面図である。
【図3】図1の実施形態の案内部材をX−X線で切断した拡大断面図である。
【図4】図1の実施形態の支持部材を構成する連結部において、前面部の形状の変形例を示すもので、(a)はV字形状、(b)は弧形状の拡大図である。
【図5】図1の実施形態の装着治具の案内部材に電線を接続し、コルゲートチューブの装着作業を開始する状態を示す斜視図である。
【図6】図1の実施形態の装着治具を用いて、電線にコルゲートチューブを装着している状態を示す斜視図である。
【図7】従来のコルゲートチューブ装着治具を示すもので、(a)はその斜視図、(b)はその装着治具を用いて、電線にコルゲートチューブを装着している状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0038】
W 電線
C コルゲートチューブ
C1 スリット
C2 端面
10 コルゲートチューブ装着治具
12 案内部材
13 割込み部
14 支持部材
16 電線クランプ
18 取っ手
20 連結部
20a、20b、20c 前面部
22 クランプ軸
24 付勢部材
26 レバー
28 支持アーム
30 貫通穴
32 締付けねじ
34 鍔部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電線に長手方向にスリットを有するコルゲートチューブを装着するコルゲートチューブ装着治具であって、前部側にコルゲートチューブのスリットを拡開させる割込み部を有し、コルゲートチューブ内に挿入されてコルゲートチューブを案内する案内部材と、案内部材に設けられ、これをコルゲートチューブの長手方向に沿って相対的に移動させる支持部材と、案内部材の後部側に接続される電線を案内部材に固定する電線クランプとを備えることを特徴とするコルゲートチューブ装着治具。
【請求項2】
前記案内部材が筒状体からなることを特徴とする請求項1記載のコルゲートチューブ装着治具。
【請求項3】
前記支持部材の後方に電線クランプが配設され、前記支持部材の案内部材寄りの前面部が先細り状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のコルゲートチューブ装着治具。
【請求項4】
前記電線クランプが、案内部材に向けて進退自在に設けられ、案内部材に挿入された電線を押えるクランプ軸と、クランプ軸を前進させて電線に押付け力を作用させる付勢部材と、クランプ軸を付勢部材の付勢力に抗して後退させ、電線のクランプを解除するレバーとを備えることを特徴とする請求項1、2又は3記載のコルゲートチューブ装着治具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−271020(P2006−271020A)
【公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−81070(P2005−81070)
【出願日】平成17年3月22日(2005.3.22)
【出願人】(000005290)古河電気工業株式会社 (4,457)
【出願人】(391045897)古河オートモーティブパーツ株式会社 (571)
【Fターム(参考)】