説明

コンクリート部材の押込み工法及び同工法に用いる押込み装置

【課題】 コンクリート部材の施工現場への移送を安全且つ容易にする。
【解決手段】 ボックスカルバート10を設置するに当たり、設置予定位置近傍にレール2,2を敷設する。ボックスカルバート10を上記レール2,2に沿って移動させるために、オイルジャッキ40をボックスカルバート10に設置し、オイルジャッキ40の押し棒48を反力受け部50に連結させる。反力受け部50をレール2に対して移動及び固定自在に装着し、オイルジャッキ40の押し棒48の間欠的な突出により、反力受け部50がレール2に固定されボックスカルバート10がレール2上で押圧されて滑動する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地下貯水タンク、地下通路、地下ケーブルトンネル、下水道等のために施工されるコンクリート部材の押込み工法及び同工法に用いる押込み装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、地下貯水タンク等のためのコンクリート部材の設置及び据え付け工事には、クレーン等の大型機械が使用されてきたが、家屋等の密集により前記機械が近寄れない場所もあり、コンクリート部材の設置・据え付け作業に支障を来す場合があった。上記問題点を解決する手段として、従来の技術を列挙すれば、ウィンチによる引張込工法、単独ジャッキ工法、台車工法等による押込工法がある。ウィンチによる引張込工法は、コンクリート部材を長いワイヤロープで引き込むため、搬送距離が長いと困難であり安全性に欠けるという不具合がある。また、単独ジャッキによる押込工法は、基礎コンクリートに埋設したH形鋼に1ストロークずつ反力受けをボルトナットで取り付けるものであるが、この取り付けに手数がかかり、作業性が悪いという問題があった。
【0003】また、台車工法として、例えば、特許第1623741号、実用新案登録第1801918号が提案されているが、この技術は、昇降装置付台車と基礎コンクリートに段差等をつける必要があり、費用が多くかかるという問題があり、更に、台車自体が重量物であることから作業性が悪いという不利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記従来技術の問題点を解消することにあり、即ち、クレーン作業ができない場所へコンクリート部材を設置して施工する場合において、コンクリート部材の施工現場への移送を安全且つ容易にする押込み工法及び同工法に用いる押込み装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達成するために次のような手段を講じたものである。請求項1記載のコンクリート部材の押込み工法は、コンクリート部材10を設置するに当たり、設置予定位置近傍にレール2,2を敷設すると共に、コンクリート部材10を上記レール2,2に沿って移動させるコンクリート部材の押込み工法において、オイルポンプ20に連結されたオイルジャッキ40をコンクリート部材10と反力受け部50との間に設置し、且つ該反力受け部50をレール2に対して移動及び固定自在に装着し、上記オイルジャッキ40の押し棒48の突出により、反力受け部50がレール2に固定され、コンクリート部材10をレール2上で押圧して滑動させることを特徴とする。
【0006】請求項2記載のコンクリート部材の押込み工法は、上記手段において、上記オイルジャッキ40をコンクリート部材10に設置し、オイルジャッキ40の押し棒48を反力受け部50に連結させることを特徴とする。
【0007】請求項3記載のコンクリート部材の押込み装置は、オイルポンプ20と、該オイルポンプ20により作動するオイルジャッキ40と、該オイルジャッキ40に連結されコンクリート部材に固定されるジャッキ固定部30と、基盤1上に設置されているレール2上に移動及び固定可能に配置された反力受け部50とからなり、前記オイルジャッキ40の油圧により作動される押し棒48に反力受け部50が連結されており、押し棒48の突出時に反力受け部50はレールに固定され、押し棒48の引っ込み時に反力受け部50はレール2上を移動可能に構成したことを特徴とする。なお、本発明の押込み工法及び押込み装置の対象となる「コンクリート部材」には、以下に実施例として例示するボックスカルバートの外、コンクリートセグメント、コンクリートブロック等、すべてのコンクリート製品や半完成品に適用できるものとする。
【0008】
【発明の実施の形態】先ず、実施例の全体構成を図1〜3を参照して説明する。コンクリート部材としてのボックスカルバート10を連結して設置する位置にコンクリートの基盤1を打設するが、該打設時に該基盤1上に予めH形鋼からなるレール2,2を基盤1面から約50mm露出させて埋設し、このレール2,2上にボックスカルバート10を載せ、これを押込み装置Aによって施工場所まで移動させる押込み工法である。
【0009】押込み装置Aは、オイルポンプ20に連結されたオイルジャッキ40をボックスカルバート10に設置・固定し、オイルジャッキ40の押し棒(ピストン)48を反力受け部50に連結すると共に、該反力受け部50をレール2,2に対して移動及び固定自在に装着することによって、上記押し棒48の突出により、反力受け部50がレール2,2に固定されボックスカルバート10をレール2,2上で押圧して滑動させるようにしたものである。
【0010】先ず、コンクリートの打設により基盤1を形成する。該基盤1の形成に当たっては、予めレール2,2を敷設することは前述の通りである。また、ボックスカルバート10をレール2,2の長さ方向に沿って滑動させることから、レール2,2の上面は平滑とする必要がある。本工法に適用されるボックスカルバート10は公知のものでよい。即ち図1〜3に示されるように、ボックスカルバート10には、シース孔11が形成されているが該シース孔11の存在は本発明の必須の構成要件ではない。
【0011】ボックスカルバート10上にオイルポンプ20を載置する。該オイルポンプ20には電磁弁(図外)を介してオイルホース21が連結され、後述のオイルジャッキ40の第1及び第2圧油孔41a,41bに圧油を供給する。オイルポンプ20は、ボックスカルバート10と一緒に移動し、ボックスカルバート10をしかるべき定位置に設置した後、車輪で送行させると共に次のボックスカルバート10上に設置することになる。ジャッキ固定部30をボックスカルバート10に固定するに当たっては、シース孔11を利用する。即ち、該シース孔11に、ジャッキ固定部30のパイプ31を挿入して、パイプ31の拡開片31bを開くことにより行う。
【0012】図4(A)に示すように、ジャッキ固定部30は、断面円筒状でスチール等の金属弾性を有する素材からなるパイプ31を主要部とする。そして、図4(B)に示されるように、該パイプ31の左端部には方形板状の固定枠35が側面視C型に形成されパイプ31に対してT字状に取り付けられる。なお、固定枠35の中央部にはパイプの孔と連通して開口部35aが形成されている。上記固定枠35は、オイルジャッキ40側の第1連結枠44が着脱自在に係合される。該第1連結枠44の左端部は、第1ヒンジ42が形成されており、第1連結ピン43により回転自在に軸支されている。上記パイプ31の右端部には、図4(C)に示されるように、パイプ31の軸線に沿って4本のスリット31a・・・が形成され、結果として拡開片31b・・・が形成されている。
【0013】パイプ31の筒内には内ネジ31cが設けられ、該内ネジ31cに支持されて内部ボルト32が回転自在に配置されている。該内部ボルト32の左端部には、図4(D)に示されるような断面方形状の操作軸部32aが形成され、また、その右端部には調整ネジ33が形成されている。そして、該調整ネジ33部には、図4R>4(E)に示されるような、円錐形状面を有する開拡コマ34がその内ネジ34aを介して螺合されて配置されている。この円錐形状面が前記拡開片31b・・・の端部内面に当接している。
【0014】上記構成により、ジャッキ固定部30のパイプ31をシース孔11に差し込み、回転操作具(図外)を固定枠35の開口部35aから挿入して、内部ボルト32の操作軸部32aを回転させると、開拡コマ34が左側に移動して拡開片31b・・・がかさ状に広がり、シース孔11内面に当接されてパイプ31は固定される。このように、本実施例は、簡単な構成ながらジャッキ固定部30を確実にボックスカルバート10に固定させることができる。また、ジャッキ固定部30の取り外しにおいては、上記操作の逆操作を行えばよい。
【0015】図6に示されるように、オイルジャッキ40は、主としてシリンダ41及び該シリンダ41に付設された第1圧油孔41a及び第2圧油孔41b並びに該シリンダ41から油圧により突出或いは引っ込み動作する押し棒(ピストン)48により構成される。このようなオイルジャッキ40自体は新規なものではない。上記オイルジャッキ40には、前記のように第1ヒンジ42が設けられ、第1連結ピン43を介して第1連結枠44により、前記ジャッキ固定部30側の固定枠35に連結されている。また、オイルジャッキ40の押し棒48には、第2ヒンジ45を構成する第2連結ピン46を介して第2連結枠47が設けられている。
【0016】上記オイルジャッキ40への圧油の供給は、オイルポンプ20によりオイルホース21を介して行うが、第1圧油孔41a及び第2圧油孔41bへの供給は、電磁切換弁(図外)により、交互に一定間隔で切り替えて行う。従って、押し棒48はシリンダ41から、略定間隔で「突出」と「引っ込み」とを繰り返すことになる。
【0017】特に、上記作動において、電磁切換弁は、オイルポンプ20の最大油圧力を感知してオイルの流れを正逆の切換えを行うように設定することが望ましい。また、上記オイルポンプ20の最大油圧力値は、ボックスカルバート10に対する押圧力を変更させるために、適宜変更可能とすることが望ましい。
【0018】次に、図7〜15を参照して、反力受け部50について説明する。反力受け部50は、前記のようにオイルジャッキ40の押し棒48に連結される。反力受け部50の基枠51は全体として方形状の平板として形成され、レール2の当接部には開口部51cが形成され、レール2上に摺動自在に載置・係合される。そして、基枠51の下面部右側(反力受け部50の進行方向において右側、図7では左側)には、右レール保持枠52aがレール2の一側面を囲むように配置される。基枠51の上面には右縦枠53a及び左縦枠53bがレール2の長さ方向に沿って立設され、該左・右縦枠53a,53bにはそれぞれ水平長孔53c,53cが形成される。
【0019】上記左・右縦枠53a,53bの外側で基枠51の上面には、右横枠54a及び左横枠54bが立設されている。左横枠54bの下部には、図11に示されるように係合枠55が基枠51に対して着脱自在に配置される。上記水平長孔53c,53cには図8〜10に示されるように、摺動自在に摺動ピン57が挿通され、該摺動ピン57には水平杆58,58の一端が連結され、その他端には受け枠59が装着されている。そして、該受け枠59には取付孔60・・・が穿設され、該取付孔60・・・に前記第2連結枠47が装着されることになる。
【0020】前記摺動ピン57には、作動リンク61,61の一端を連結し、該作動リンク61,61の他端は回転リンク62,62の一端に軸着する。該回転リンク62,62は左右の縦枠53a,53bのリンク軸63,63に軸着されている。上記回転リンク62,62は略への字型に形成され、その中心部がリンク軸63に軸着されるとともに、その下辺には凹凸形状の滑り止め64が形成される。したがって、上記構成により受け枠59に押圧力がかかると、水平杆58,58を介して摺動ピン57が図8において左側に移動し、作動リンク61の上動とともに、回転リンク62が反時計回りに回転して、滑り止め64がレール2,2の上面に強く当設することになる。
【0021】図11に示されるように、反力受け部50をレール2に装着するために、基枠51に対して係合枠55が係合ボルト51a、及び係合ナット51bにより着脱自在に形成されている。係合枠55は、基枠1に当接する基枠当接枠56の下方に、レール2に当接する左レール保持枠56b、及び、横枠56aを具備している。前記基枠当接枠56には、切欠き部56c,56cが前記係合ボルト51a,51aに対応する位置に形成されている。なお、左・右縦枠53a,53bの上辺部には補強板65が一体に設けられている。
【0022】本実施例は、上記構成においてボックスカルバート10を次々と連結するために、基盤1を打設するときに、レール2,2を敷設しておき、このレール2,2上をボックスカルバートを滑らせて行う。上記ボックスカルバート10の押込みに当って、押込み装置Aを用いて行う。まず、オイルポンプ20をボックスカルバート10上に載置するとともに、ジャッキ固定部30をボックスカルバート10のシース孔11を用いて左右2個所下部に取り付ける。該ジャッキ固定部30の取付けは、シース孔11にパイプ31を挿入し、操作軸部32aを回転させるだけで拡開コマ34を移動させ拡開片31bを弾性変形させて開き、シース孔11の内壁に固定させる。
【0023】なお、シース孔11の内径の大小に応じて拡開コマ34を回転操作し、調整ネジ33によりその位置を変更しておく。この変更により、拡開片31b・・・の開き程度を変更することができる。ジャッキ固定部30を取外すときには上記操作の逆、すなわち操作軸部32aの逆回転操作により簡単に取外すことができる。上記ジャッキ固定部30をボックスカルバート10に固定した後、オイルジャッキ40の第1連結枠44を固定枠35に連結する。
【0024】次に、オイルジャッキ40の押し棒48に連結されている第2連結枠47を、反力受け部50側の受け枠59に取付孔60・・・を用いて連結する。その後、反力受け部50をレール2,2にそれぞれ装着することになるが、該装着は、図11に示すように、まず基枠51をレール上に載置し、次に係合枠55を矢印αに示す方向に装着させて該係合枠55を係合ボルト51a及び係合ナット51bにより固定すればよい。なお、基枠51と左右のレール保持枠52a,56bとの間には反力受け部50がレール2,2に沿って摺動できる程度の間隔が形成されている。したがって、押し棒48の突出により滑り止め64がレールに強く当接し、反力受け部50がレール2に固定され、その結果、オイルジャッキ40を介してボックスカルバート10がレール2に沿って図1の右方に押圧・移動されることになる。
【0025】この状態において、電磁弁がシリンダ41内の最大油圧を感知すると、圧油の流れが逆となり、今度は押し棒48が引っ込むことになり、反力受け部50をボックスカルバート10側に引っ張ることになる。この引っ張り力により、回転リンク62が時計回りに回転し、その結果滑り止め64がレールから外れ、反力受け部50がレール2に沿って移動する。このような押し棒48の突出および引っ込み作動により、ボックスカルバート10の移動および反力受け部50の移動が自動的且つ間欠的に行われ、ボックスカルバート10を押し込むことになる。
【0026】作業員はボックスカルバート10の進行方向の修正等を電磁弁のバルブ操作で行うことと、ボックスカルバート10が所定の位置に据付けられた後、オイルジャッキ40、オイルポンプ20等を元に戻す作業を行えば良く、押し込み作業の省力化、及び安全性の向上が期待できる。
【0027】上記のように、基礎1に一部露出させて埋設したレール2,2に反力受け部50を嵌合し、オイルジャッキ40のシリンダ41が伸びる(押し棒が48が突出する)時には、レール2を強くはさみ込んでオイルジャッキ40の反力を受け、オイルジャッキ40のシリンダ41が縮むときはレール2,2をはさむ力が解放され、オイルジャッキ40のシリンダ41の縮小と同時に反力受け部50も移動し、次回のオイルジャッキ40のシリンダ41が伸びるときに反力受けとなる。この場合、オイルジャッキ40の油圧力を感知して自動的にオイルの流出方向を切換える電磁弁により、押込み装置Aをレール2,2とボックスカルバート10間にセットし、電源を入れることでボックスカルバート10は設置場所まで自動的に搬送される。
【0028】上記実施例の手段において、基盤1は基本的には表面が水平に形成されるが、表面が傾斜して形成される場合は、ボックスカルバート10のレール2,2上の押込み方向は高い位置から低い位置の方向に押し込むようにする。ボックスカルバート10の移動が容易になるからである。
【0029】上記実施例の手段において、レール2の滑動面にグリス等の滑材を塗布又は散布することによりボックスカルバート10の移動が容易になるようにしてもよい。また、レール2の上面(滑動面)以外の部分、例えば、滑動面の裏面に凹凸面を形成することにより、後述の反力受け部50の係合・固定が容易になるようにしてもよい。
【0030】上記実施例の手段に加えて、レボックスカルバート10をレール2,2に沿って滑動させるために、ボックスカルバート10の下面のレール2,2当接位置に隣接して、案内凸条又は/及び案内凹条を形成してもよい。この構成により、ボックスカルバート10がレール2,2からずれることなく、容易にレール2,2に沿って平行に搬送させことができる。
【0031】上記実施例の手段において、ジャッキ固定部30を取り付けるに当たってはシース孔11を利用したが、図5に示すように、ボックスカルバート10の側壁端部12に、コ字型の係止枠39を固定ボルト39aにより固定し、該係止枠39と一体の固定枠38をボックスカルバート10に取り付けてもよい。上記固定枠38に穿設されたボルト孔38a・・により、前記実施例と同様にオイルジャッキ40を取り付ける。この実施例においては、シース孔11の有無に影響されることなく、オイルジャッキ40が取り付けられる。
【0032】上記実施例においては、反力受け部50において滑り止め64をリンク機構を利用して固定するようにしたが、該リンク機構は使用せず、図16に示されるように、単に反力受け部50にかかる矢印a方向の回転モーメント(偏芯力)を利用してレール2の上下部の滑り止め64a,64b部で係合するようにすれば、反力受け部50の構成を大幅に簡略化することができ上記実施例と同様の効果が期待できる。
【0033】上記実施例においては、オイルジャッキ40はボックスカルバート10側に取付けたが、これを反力受け部50側に取付けてもよい。この場合は、押し棒48の先端にボックスカルバート10を取付けることになる。この実施例によればオイルジャッキ40と反力受け部50とをワンセット化することができ、更に操作性が向上する。
【0034】上記実施例においては、反力受け部50は、左右のレール2,2に別々に独立させて設けたが、それぞれの基枠51,51を一体として連携させることにより、反力受け部50,50を平行させて前進させることができ、ボックスカルバート10を、より円滑に搬送させることができる。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以上説明した構成により下記の効果を奏する。
1.請求項1記載の発明によれば、単に基盤1上にレール2,2を敷設し、公知のオイルジャッキ40を、コンクリート部材10と反力受け部50との間に配置するだけで、後は圧油の供給だけで自動的にコンクリート部材10を押込みすることができるので、装置が簡単で操作が容易で作業性が良く、且つ、安全な手段を実現するに至った。
【0036】2.請求項2記載の発明によれば、上記効果に加えて、オイルジャッキ40をコンクリート部材10に取付け、反力受け部50をレール2上に取り付けるだけであるので、一層操作が容易で作業性が良い。
【0037】3.請求項3記載の発明によれば、オイルジャッキ40への油圧の供給により、押し棒48を突出および引っ込ませ、自動的に反力受け部50をレール2に固定及び移動可能としたことにより、極めて簡単な構成のコンクリート部材の押込み装置を得るに至った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例工法の全体概略説明図。
【図2】同工法に用いる押込み装置の概略側面図。
【図3】同装置の概略正面図。
【図4】同装置のジャッキ固定部の説明図で、その全体図(A)、その固定枠部の平面図(B)、その拡開片の正面図(C)、その操作軸部の正面図(D)及び拡開コマの側面図(E)。
【図5】ジャッキ固定部の他の実施例にかかる説明図。
【図6】同装置のオイルジャッキの側面図(A)及び平面図(B)。
【図7】同装置の反力受け部の背面図。
【図8】同装置の反力受け部の側面図。
【図9】同装置の反力受け部の平面図。
【図10】図9のA−A断面の矢視図。
【図11】同装置の反力受け部の分解図。
【図12】同反力受け部の枠体の平面図。
【図13】同反力受け部の左縦枠の側面図。
【図14】同反力受け部の係合枠の平面図。
【図15】同反力受け部の係合枠の側面図。
【図16】同反力受け部の他の実施例の説明図。
【符号の説明】
A・・・押込み装置
1・・・基盤
2・・・レール
10・・・コンクリート部材(ボックスカルバート)
11・・・シース孔
12・・・側壁端部
20・・・オイルポンプ
21・・・オイルホース
30・・・ジャッキ固定部
31・・・パイプ
31a・・・スリット
31b・・・拡開片
31c・・・内ネジ
32・・・内部ボルト
32a・・・操作軸部
33・・・調整ネジ
34・・・開拡コマ
34a・・・内ネジ
35・・・固定枠
35a・・・開口部
38・・・固定枠
38a・・・ボルト孔
39・・・係止枠
39a・・・固定ボルト
40・・・オイルジャッキ
41・・・シリンダ
41a・・・第1圧油孔
41b・・・第2圧油孔
42・・・第1ヒンジ
43・・・第1連結ピン
44・・・第1連結枠
45・・・第2ヒンジ
46・・・第2連結ピン
47・・・第2連結枠
48・・・押し棒(ピストン)
50・・・反力受け部
51・・・基枠
51a・・・係合ボルト
51b・・・係合ナット
51c・・・開口部
52a・・・右レール保持枠
53a・・・右縦枠
53b・・・左縦枠
53c・・・水平長孔
53d・・・リンク軸孔
54a・・・右横枠
54b・・・左横枠
55・・・係合枠
56・・・(係合枠の)基枠当接枠
56a・・・(係合枠の)横枠
56b・・・(係合枠の)左レール保持枠
56c・・・(係合枠の)切欠き部
57・・・摺動ピン
58・・・水平杆
59・・・受け枠
60・・・取付孔
61・・・作動リンク
62・・・回転リンク
63・・・リンク軸
64・・・滑り止め
65・・・補強板

【特許請求の範囲】
【請求項1】 コンクリート部材10を設置するに当たり、設置予定位置近傍にレール2,2を敷設すると共に、コンクリート部材10を上記レール2,2に沿って移動させるコンクリート部材の押込み工法において、オイルポンプ20に連結されたオイルジャッキ40をコンクリート部材10と反力受け部50との間に設置し、且つ該反力受け部50をレール2に対して移動及び固定自在に装着し、上記オイルジャッキ40の押し棒48の突出により、反力受け部50がレール2に固定され、コンクリート部材10をレール2上で押圧して滑動させることを特徴とするコンクリート部材の押込み工法。
【請求項2】 上記オイルジャッキ40をコンクリート部材10に設置し、オイルジャッキ40の押し棒48を反力受け部50に連結させることを特徴とする請求項1記載のコンクリート部材の押込み工法。
【請求項3】 オイルポンプ20と、該オイルポンプ20により作動するオイルジャッキ40と、該オイルジャッキ40に連結されコンクリート部材に固定されるジャッキ固定部30と、基盤1上に設置されているレール2上に移動及び固定可能に配置された反力受け部50とからなり、前記オイルジャッキ40の油圧により作動される押し棒に反力受け部50が連結されており、押し棒48の突出時に反力受け部50はレールに固定され、押し棒48の引っ込み時に反力受け部50はレール2上を移動可能に構成したことを特徴とするコンクリート部材の押込み装置。

【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図1】
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【図4】
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【図7】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図6】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図16】
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