説明

コンタクトレンズ消毒装置

【課題】コンタクトレンズを十分に消毒することができるようにする。
【解決手段】第1の媒体を収容し、底部に振動伝達部が配設された処理槽35と、該処理槽35に対して装脱自在に、かつ、前記振動伝達部上に載置可能に配設され、コンタクトレンズ13及び第2の媒体を収容するためのレンズケース11と、超音波振動を発生させ、前記振動伝達部に伝達する超音波振動子22と、該超音波振動子22を駆動して前記第2の媒体中にヒドロキシルラジカルを生成する超音波振動子駆動処理手段とを有する。超音波振動子22が駆動されて前記第2の媒体にヒドロキシルラジカルが生成されるので、コンタクトレンズ13を十分に消毒することができる。コンタクトレンズ13を極めて短時間で消毒することができ、消毒が終了した後に処理液を中和する必要がないので、消毒のための作業を簡素化することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンタクトレンズ消毒装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ハードコンタクトレンズ、ソフトコンタクトレンズ等のコンタクトレンズを繰り返し使用することができるように、処理液によってコンタクトレンズを消毒するようにしたコンタクトレンズ消毒装置が提供されている。
【0003】
この種のコンタクトレンズ消毒装置は、レンズケースから成り、該レンズケース内に所定の消毒(殺菌)効果を有する処理液を収容し、コンタクトレンズを前記処理液に所定の時間浸漬することによって消毒することができる。
【0004】
また、煮沸によってコンタクトレンズを消毒するようにしたコンタクトレンズ消毒装置が提供されている。この種のコンタクトレンズ消毒装置は、レンズケースを収容する収容室、該収容室の壁を加熱するヒータ等を備え、コンタクトレンズを、レンズケースに収容された、水、生理食塩水等の煮沸用溶液に浸漬し、レンズケースを収容室にセットし、ヒータを通電すると、レンズケースが加熱され、レンズケース内の煮沸用溶液が加熱されて沸騰させられる。このようにして、コンタクトレンズを消毒することができる(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−20869号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記従来のコンタクトレンズ消毒装置においては、眼の角膜に障害を起こす原因とされているアカントアメーバを十分に死滅させることができない。これは、前記処理液又は煮沸用溶液内でアカントアメーバが二重壁を有するシストとなり、処理液又は熱に対して極めて強くなってしまうからである。
【0007】
また、処理液によってコンタクトレンズを消毒する場合は、コンタクトレンズを長時間にわたり処理液に浸漬する必要があるだけでなく、消毒が終了した後に処理液を中和する必要があり、消毒のための作業が煩わしい。
【0008】
そして、煮沸によってコンタクトレンズを消毒する場合は、コンタクトレンズが熱によって劣化するので、コンタクトレンズの耐久性が低下してしまう。
【0009】
本発明は、前記従来のコンタクトレンズ消毒装置の問題点を解決して、コンタクトレンズを十分に消毒することができるとともに、消毒のための作業を簡素化することができ、コンタクトレンズの耐久性が低下するのを防止することができるコンタクトレンズ消毒装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
そのために、本発明のコンタクトレンズ消毒装置においては、第1の媒体を収容し、底部に振動伝達部が配設された処理槽と、該処理槽に対して装脱自在に、かつ、前記振動伝達部上に載置可能に配設され、コンタクトレンズ及び第2の媒体を収容するためのレンズケースと、超音波振動を発生させ、前記振動伝達部に伝達する超音波振動子と、該超音波振動子を駆動して前記第2の媒体中にヒドロキシルラジカルを生成する超音波振動子駆動処理手段とを有する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、コンタクトレンズ消毒装置においては、第1の媒体を収容し、底部に振動伝達部が配設された処理槽と、該処理槽に対して装脱自在に、かつ、前記振動伝達部上に載置可能に配設され、コンタクトレンズ及び第2の媒体を収容するためのレンズケースと、超音波振動を発生させ、前記振動伝達部に伝達する超音波振動子と、該超音波振動子を駆動して前記第2の媒体中にヒドロキシルラジカルを生成する超音波振動子駆動処理手段とを有する。
【0012】
この場合、超音波振動子が駆動されて前記第2の媒体中にヒドロキシルラジカルが生成されるので、コンタクトレンズを十分に消毒することができる。
【0013】
また、コンタクトレンズを長時間にわたり処理液に浸漬する必要がないので、コンタクトレンズを極めて短時間で消毒することができる。そして、消毒が終了した後に処理液を中和する必要がないので、消毒のための作業を簡素化することができる。
【0014】
さらに、煮沸によってコンタクトレンズを消毒する必要がないので、コンタクトレンズが熱によって劣化することがない。したがって、コンタクトレンズの耐久性が低下するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるコンタクトレンズ消毒装置内にレンズケースをセットした状態を示す要部断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるコンタクトレンズ消毒装置内にレンズケースをセットした状態を示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるコンタクトレンズ消毒装置の平面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるコンタクトレンズ消毒装置を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるレンズケースの断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるレンズケースの要部を示す断面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態におけるコンタクトレンズ消毒装置の制御ブロック図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態における操作・表示パネルの概念図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態における超音波振動子駆動処理手段の動作を表すタイムチャートである。
【図10】本発明の第2の実施の形態におけるコンタクトレンズ消毒装置内にレンズケースをセットした状態を示す断面図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態におけるレンズケースの断面図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態におけるレンズケースの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0017】
図1は本発明の第1の実施の形態におけるコンタクトレンズ消毒装置内にレンズケースをセットした状態を示す要部断面図、図2は本発明の第1の実施の形態におけるコンタクトレンズ消毒装置内にレンズケースをセットした状態を示す断面図、図3は本発明の第1の実施の形態におけるコンタクトレンズ消毒装置の平面図、図4は本発明の第1の実施の形態におけるコンタクトレンズ消毒装置を示す図、図5は本発明の第1の実施の形態におけるレンズケースの断面図、図6は本発明の第1の実施の形態におけるレンズケースの要部を示す断面図である。
【0018】
図において、10はコンタクトレンズ消毒装置、11は該コンタクトレンズ消毒装置10にセットされたレンズケース、13は該レンズケース11に収容された一対のコンタクトレンズ、14は前記コンタクトレンズ消毒装置10の外筐(きょう)としてのケース、15は、コンタクトレンズ消毒装置10の本体、すなわち、消毒装置本体、20は前記ケース14の下端を包囲する底壁としてのボトム、43は制御基板、44は半導体から成るスイッチング素子としてのトランジスタである。
【0019】
前記消毒装置本体15は、前記ケース14と一体に形成された第1の筐体としての筒状体16、該筒状体16の上端に配設された開閉部材としてのカバーCv、前記筒状体16の下方の所定の部分を閉鎖する第1の閉鎖部材としての、かつ、第1の振動伝達部としての振動板21、該振動板21の下面に接着剤によって貼(ちょう)着され(取り付けられ)、超音波振動を発生させる超音波振動子22、前記振動板21を筒状体16に取り付けるための第2の筐体としての押え23、該押え23の下端を閉鎖する第2の閉鎖部材としての蓋(ふた)体24等を備え、前記筒状体16及び振動板21によって、第1の媒体としての水を収容する処理槽35が形成される。
【0020】
前記カバーCvは、ヒンジhgを介して筒状体16に対して揺動自在に取り付けられ、下面に移動阻止部材としての環状の突起49が下方に向けて突出させて形成される。カバーCvが閉じられると、突起49はレンズケース11を包囲し、処理槽35内でレンズケース11が移動するのを阻止する。なお、カバーCvが閉じられたときに、レンズケース11を押すことができるように突起の形状を設定することができる。
【0021】
また、前記ケース14の前面部に操作・表示パネル97が、背面部に、前記トランジスタ44を冷却するための放熱部としてのヒートシンク98が配設される。
【0022】
なお、レンズケース11は、処理槽35に対して装脱自在に、かつ、振動板21上に載置可能に配設される。また、図1においてLaは水の液面レベルを表す。前記超音波振動子22は、導線30によって、後述される駆動回路と接続され、所定の周波数、本実施の形態においては、1.6〔MHz〕の周波数で超音波振動を発生させ、前記振動板21に伝達する。
【0023】
そして、前記ケース14、カバーCv及び押え23は、アクリル樹脂等の樹脂によって射出成形により形成される。また、前記振動板21は板状の金属、本実施の形態においては、ステンレス鋼から成り、板材に対してプレス加工(抜き加工)を行うことによって円板状に形成される。振動板21を形成する材料の音速をCとし、超音波振動子22の周波数(共振周波数)をfとしたとき、前記振動板21の厚さTは、
T=C/2f
にされる。
【0024】
本実施の形態においては、振動板21としてステンレス鋼が使用され、超音波振動子22が振動板21に接着剤によって貼着されているので、超音波振動子22自体の共振周波数と、超音波振動子22及び振動板21から成る振動部位の共振周波数とが異なる。したがって、超音波振動子22によって1.6〔MHz〕の周波数fで超音波振動を発生させた場合、前記振動部位によって発生させらされる周波数(実際には、振動板21が処理槽35に臨ませて配設されるので、振動板21によって発生させられる周波数)fは1.6〔MHz〕以上、かつ、1.8〔MHz〕以下の範囲で変化する。そして、ステンレス鋼の音速Cは5800〔m/s〕であるので、厚さTは、1.5〔mm〕以上、かつ、1.7〔mm〕以下にされる。
【0025】
また、前記筒状体16は、ケース14より上方及び下方に突出させて形成された第1の壁部としての筒状の、本実施の形態においては、円筒状の側壁26、該側壁26の下端から径方向内方に向けて形成された第2の壁部としての環状の底壁27、及び該底壁27の所定の箇所、本実施の形態においては、底壁27の径方向における中央部分から下方に向けて延びる第3の壁部としての筒状の、本実施の形態においては、円筒状の突出壁28を備え、前記側壁26の上端に円形の開口Otが、前記底壁27の内周縁に円形の開口Omが、前記突出壁28の下端に円形の開口Obが形成される。
【0026】
そして、前記押え23は、突出壁28より径方向内方において突出壁28と隣接させて形成された円筒状の側壁31、及び該側壁31の下端から径方向内方に向けて形成された環状の底壁32を備え、押え23を筒状体16に対して固定することによって、前記振動板21が底壁27に押し付けられ、開口Omが閉鎖されることによって処理槽35の底部が形成される。
【0027】
そのために、前記底壁27は、突出壁28の上端より径方向内方に向けて突出する部分によって密閉部を構成し、該密閉部にシール部材としての環状のOリング34が配設される。また、前記突出壁28の内周面に雌ねじが、前記側壁31の外周面に雄ねじが形成され、前記雌ねじと雄ねじとを螺(ら)合させることによって、振動板21の外周縁部が密閉部に押し付けられる。
【0028】
前記処理槽35内には、振動板21に向けて気泡付着阻止部材としてのノズル36が配設され、該ノズル36は、振動板21に気泡が付着するのを阻止する。そのために、ノズル36は、図示されないポンプと連結され、該ポンプを駆動することによって発生させられた媒体の流れ、本実施の形態においては、水流を振動板21に向けて噴射する。すなわち、前記ポンプが駆動されると、処理槽35内の水がポンプによって吸引され、ノズル36によって噴射される。
【0029】
前記底壁32には開口Oeが形成され、前記蓋体24を底壁32に取り付けることによって開口Oeが閉鎖され、前記振動板21、押え23及び蓋体24によって包囲された中空部37が形成される。
【0030】
また、前記レンズケース11は、円筒状の側壁51、該側壁51内において、高さ方向における中央に配設され、第1、第2の室r1、r2を形成するメッシュ状の仕切り52、側壁51外において、前記仕切り52と同じ高さに形成された環状のフランジ53、及び前記側壁51の両端を閉鎖する第1、第2の蓋部材としてのキャップ54、55を備える。
【0031】
前記側壁51、仕切り52及びフランジ53は、アクリル樹脂等の樹脂によって射出成形により一体に形成され、側壁51の外周面における両端部に雄ねじが形成される。また、仕切り52には、第1、第2の室r1、r2を連通させるための多数の穴57が形成される。
【0032】
そして、前記キャップ54、55は、それぞれ、断面が「L」字状の環状体56、シール部材としての環状のOリング58、及び前記環状体56の径方向内方部分を閉鎖する第3の閉鎖部材としての、かつ、第2の振動伝達部としての振動板59を備える。前記環状体56は、仕切り52と平行に延在させて形成された端壁61、該端壁61の外周縁から立ち上げて形成され、内周面に雌ねじが形成された側壁62、及び前記端壁61の内周縁から立ち上げて形成された突出部63を備え、前記側壁62及び突出部63によって前記Oリング58が保持される。
【0033】
前記側壁51に形成された雄ねじと側壁62に形成された雌ねじとを螺合させることによって、側壁51の両端にキャップ54、55を取り付け、Oリング58によって第1、第2の室r1、r2を密閉することができる。
【0034】
また、振動板59は、振動板21からの超音波振動が十分に伝達されるように、板状の金属、本実施の形態においては、ステンレス鋼から成り、振動板21と同様に厚さが1.5〔mm〕以上、かつ、1.7〔mm〕以下にされる。また、振動板59は、プレス加工(絞り加工)によって皿状に形成され、本体部64、該本体部64の外周縁から直角の方向に延びる筒状部65、及び該筒状部65の上端から径方向外方に向けて延びるフランジ部66を備える。
【0035】
そして、振動板59と振動板21とを密着させるために、振動板59がインサート(中子)として使用され、本体部64の外側面S1と端壁61の外側面S2とが面一になるように、かつ、フランジ部66が環状体56を形成する樹脂内に埋設されるように、環状体56が射出成形(インサート成形)によって形成される。
【0036】
なお、本体部64の外側面S1を端壁61の外側面S2より所定の量だけ突出させて環状体56を形成すると、振動板59と振動板21との密着性を高くすることができる。
【0037】
前記レンズケース11内には、振動板59を介して超音波振動が伝達されたときにヒドロキシルラジカルを生成するために、コンタクトレンズ13を十分に浸漬することができる量の第2の媒体としての生理食塩水が収容される。なお、Lbは生理食塩水の液面レベルを表し、レンズケース11内の上端には、所定の空気層60が形成される。
【0038】
したがって、前記キャップ54、55のうちの一方、例えば、キャップ54を取り外し、生理食塩水を入れ、第1の室r1にコンタクトレンズ13を入れてキャップ54を取り付け、続いて、キャップ55を取り外し、第2の室r2にコンタクトレンズ13を入れてキャップ55を取り付けることによって、レンズケース11内にコンタクトレンズ13を水平に浮遊させた状態で収容することができる。
【0039】
そして、消毒装置本体15の前記外壁51及びキャップ54、55には、第1、第2の室r1、r2のうちの一方に右目用のコンタクトレンズ13を、他方に左目用のコンタクトレンズ13を区別して入れることができるようにマークが付与される。
【0040】
なお、ヒドロキシルラジカルの生成量を多くするために、生理食塩水、水等に所定の量の過酸化水素(H2 2 )を加えることができる。また、本実施の形態においては、第2の媒体として生理食塩水を使用しているが、第2の媒体として、生理食塩水に代えて水を使用することができる。
【0041】
そして、前記レンズケース11は、図1に示されるように、処理槽35内の水に、ほぼ完全に、又は完全に浸漬され、一方の振動板59が密着するように振動板21上に載置される。
【0042】
なお、振動板21を配設することなく、底壁27を樹脂で一体に形成したり、振動板59を配設することなく、端壁61を樹脂で一体に形成することができるが、その場合、底壁27上にレンズケース11を載置したときに、超音波振動の出力が小さくなったり、周波数fがずれたりする。そこで、本実施の形態においては、超音波振動子22を駆動することによって発生させられた超音波振動を振動板21、59に伝達して、振動板21、59を振動させることによって、超音波振動を生理食塩水に伝達するようになっている。
【0043】
次に、前記構成のコンタクトレンズ消毒装置10の制御装置について説明する。
【0044】
図7は本発明の第1の実施の形態におけるコンタクトレンズ消毒装置の制御ブロック図、図8は本発明の第1の実施の形態における操作・表示パネルの概念図、図9は本発明の第1の実施の形態における超音波振動子駆動処理手段の動作を表すタイムチャートである。
【0045】
図7において、45は制御装置であり、該制御装置45は、コンタクトレンズ消毒装置10の全体の制御を行う制御部67を備え、該制御部67に、超音波振動子22を駆動するための駆動回路68、操作部69、表示部70、ポンプPm等が接続される。また、前記駆動回路68に発振回路としての基本発振回路46が、該基本発振回路46に変調回路47が接続される。なお、表示部70を操作部として機能させることができる。
【0046】
前記制御部67は、演算装置としての図示されないCPU、該CPUが各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用される図示されないRAM、制御用のプログラム、各種のデータが記録された図示されないROM等を備える。前記CPUは各種のプログラム、データ等に基づいてコンピュータとして機能する。また、前記RAM、ROM等によって記録装置が構成される。なお、演算装置として、CPUに代えてMPU等を使用することもできる。
【0047】
また、前記駆動回路68は、超音波振動子22と図示されないトランスを介して接続され、制御部67から駆動信号Sgを受けて作動させられ、超音波振動子22を駆動して1.6〔MHz〕の周波数の超音波振動を発生させる。そのために、基本発振回路46は、変調回路47によって発生させられた所定の周波数の信号に基づいて基本発振を行う。
【0048】
前記トランスは、インピーダンスを調整するために、また、超音波振動子22と制御部67等とを絶縁するために配設される。なお、本実施の形態において、駆動回路68と超音波振動子22とはトランスを介して接続されるようになっているが、発振回路としてコルピッツ発振回路を使用する場合には、駆動回路68と超音波振動子22とを直接接続することができる。
【0049】
そして、前記ケース14(図1)の所定の箇所には、図8に示されるような、前記操作部69及び表示部70から成る前記操作・表示パネル97が配設される。
【0050】
図8において、bt1はコンタクトレンズ消毒装置10の電源をオン・オフさせるめの電源オン/オフ用のボタン、bt2はコンタクトレンズ13の消毒を開始するためのスタート用のボタン、bt3はコンタクトレンズ13の消毒を途中で停止させるためのストップ用のボタン、bt4はコンタクトレンズ13を消毒する時間、すなわち、消毒時間を設定するための時間設定用のボタン、bt5は超音波振動の出力を設定するための出力設定用のボタン、ds1は電源がオンにされているときに点灯させられる表示ランプ、ds2はコンタクトレンズ13の消毒が開始されたときに点滅させられる表示ランプ、ds3はコンタクトレンズ13の消毒が途中で停止させられたときに点滅させられる表示ランプ、ds4は設定された消毒時間を表示するための液晶パネル、ds5は設定された超音波振動の出力を表示するための液晶パネル、ds6は超音波振動が出力されていることを表示するための出力確認用の液晶パネルである。なお、ボタンbt1〜bt5によって操作部69が、表示ランプds1〜ds3及び液晶パネルds4〜ds6によって表示部70が構成される。
【0051】
したがって、操作者が、ボタンbt1を押下してコンタクトレンズ消毒装置10の電源をオンにし、ボタンbt4を操作して消毒時間を設定し、ボタンbt5を操作して超音波振動の出力を設定すると、前記CPUの超音波振動子駆動処理手段は、超音波振動子駆動処理を行い、図9に示されるように、駆動信号Sgを駆動回路68に送り、駆動回路68を作動させることによって超音波振動子22を駆動する。
【0052】
これにより、超音波振動子22によって発生させられる超音波振動が、振動板21、59を介してレンズケース11内の生理食塩水に伝達されるとともに、振動板21を介して処理槽35内の水に伝達され、更にレンズケース11に伝達されて、レンズケース11内の生理食塩水に伝達される。このとき、生理食塩水中の水は超音波振動によって分解され、ヒドロキシルラジカル及び水素原子が生成される。したがって、ヒドロキシルラジカルの有する殺菌・抗菌効果によってコンタクトレンズ13を十分に消毒することができる。
【0053】
ところで、ソフトコンタクトレンズにおいては、酸素を透過させるために、コンタクトレンズ13内の水分の含有率、すなわち、含水率がかなり高くされ、含水率が低いものでも、30〜40〔%〕にされ、高いものは、50〔%〕以上にされる。
【0054】
したがって、ソフトコンタクトレンズを消毒する場合、超音波振動が生理食塩水を介してコンタクトレンズ13に伝達されると、コンタクトレンズ13内の水分は超音波振動によって分解され、ヒドロキシルラジカル及び水素原子が生成される。その結果、生理食塩水中に生成されたヒドロキシルラジカル、及びコンタクトレンズ13内に生成されたヒドロキシルラジカルによって、コンタクトレンズ13を消毒することができる。
【0055】
なお、コンタクトレンズ13において、眼の角膜に障害を起こす原因とされているアカントアメーバがコンタクトレンズ13内に繁殖した場合でも、アカントアメーバを十分に死滅させることができる。
【0056】
また、ソフトコンタクトレンズは、レンズ厚が小さく(0.1〔mm〕以下) 、直径が約14〔mm〕程度であるので、第1、第2の室r1、r2内に収容されると、水平に浮遊する状態に置かれる。したがって、振動板59を介して伝達された超音波振動は、コンタクトレンズ13の表面に対してほぼ直角に伝達されるので、第1、第2の室r1、r2内においてコンタクトレンズ13を容易に貫通する。その結果、コンタクトレンズ13内においてヒドロキシルラジカルを十分に生成することができる。
【0057】
そして、コンタクトレンズ13は、超音波振動が伝達されると、生理食塩水中を上下方向及び左右方向に移動させられる。したがって、コンタクトレンズ13を全体にわたって消毒することができる。
【0058】
前記超音波振動の出力は、コンタクトレンズ13が変性しないように、本実施の形態においては、ヒドロキシルラジカルの生成量が0. 1〔μM〕以上、かつ、60〔μM〕以下になるように設定される。
【0059】
なお、超音波振動子22によって発生させられる超音波振動が、振動板21、59に伝達されると、振動板21と振動板59との間に存在する水によって気泡が発生する。例えば、レンズケース11の端壁61が底壁27に乗り上げ、振動板21上にレンズケース11を適正に載置することができず、振動板21と振動板59との間に大きな隙(すき)間が形成されると、振動板21と振動板59との間に多くの水が進入し、進入した水によって大量の気泡が発生する。そして、気泡が振動板21及び振動板59の表面に付着すると、超音波振動がレンズケース11に伝達されるのが気泡によって阻止されてしまう。
【0060】
そこで、前記ノズル36は、前記ポンプPmを駆動することによって発生させられた水流を振動板21の外周縁に向けて(振動板21上に載置されたレンズケース11の下端部に向けて)噴射させ、気泡が振動板21及び振動板59の表面に付着するのを阻止する。したがって、超音波振動をレンズケース11に確実に伝達することができる。
【0061】
また、本実施の形態においては、前述されたように、レンズケース11内の上部に空気層60が形成されるので、生理食塩水が超音波振動させられるのに伴って、生理食塩水に空気層60の空気中の酸素を取り込むことができる。したがって、ヒドロキシルラジカルの生成量を多くすることができる。
【0062】
さらに、生理食塩水に過酸化水素を加えると、生理食塩水内で過酸化水素が分解し、ヒドロキシルラジカルが発生するので、ヒドロキシルラジカルの生成量を多くすることができる。例えば、過酸化水素を含む市販のオキシドール(濃度3〔%〕)を約10倍に薄めて生理食塩水に加えたところ、ヒドロキシルラジカルの生成量を多くすることができた。この場合、過酸化水素は、分解に伴ってヒドロキシルラジカルを生成するので、消毒が行われた後に、過酸化水素を他の薬剤によって中和する必要がない。
【0063】
このように、本実施の形態においては、超音波振動子22によって発生させられる超音波振動により、生理食塩水中及びコンタクトレンズ13内にヒドロキシルラジカルが生成されるので、コンタクトレンズ13を十分に消毒することができる。
【0064】
また、コンタクトレンズ13を長時間にわたり処理液に浸漬する必要がないので、コンタクトレンズ13を極めて短時間で消毒することができる。そして、消毒が終了した後に処理液を中和する必要がないので、消毒のための作業を簡素化することができる。さらに、煮沸によってコンタクトレンズ13を消毒する必要がないので、コンタクトレンズ13が熱によって劣化することがない。したがって、コンタクトレンズ13の耐久性が低下するのを防止することができる。
【0065】
なお、前記超音波振動子22を駆動すると、超音波振動子22の前面(振動板21側の面)において発生させられた超音波振動は、振動板21を介して生理食塩水に伝達される。これに対して、超音波振動子22の背面には中空部37が形成され、該中空部37内の空気が超音波振動の伝達を阻止するので、超音波振動は、前方に向けてだけ伝達される。したがって、超音波振動を生理食塩水に効率良く伝達することができる。本実施の形態においては、中空部37内に空気が存在するようになっているが、中空部37内を真空にすることによって、超音波振動の伝達を阻止することもできる。
【0066】
ところで、超音波振動子22を駆動することによって発生させられた超音波振動が生理食塩水に伝達されると、超音波振動の振動エネルギーによって生理食塩水の温度が上昇するだけでなく、超音波振動子22自体の温度も上昇する。さらに、ヒドロキシルラジカルの生成に伴ってコンタクトレンズ13の温度が上昇する。
【0067】
そこで、本実施の形態においては、処理槽35内の水が、超音波振動を伝達するとともに、レンズケース11を介して生理食塩水及びコンタクトレンズ13を冷却し、超音波振動子22を冷却するようになっている。すなわち、処理槽35内の水を、ポンプPmによって吸引し、ノズル36によって噴射して、処理槽35内を循環させることにより、レンズケース11を介して生理食塩水及びコンタクトレンズ13を十分に冷却し、超音波振動子22を十分に冷却することができる。
【0068】
また、超音波振動子22を駆動するために前記駆動回路68を作動させると、駆動回路68を構成するトランジスタ44(図2)が発熱し、駆動回路68の温度が高くなるので、トランジスタ44にヒートシンクを取り付けることによって、放熱するようにしている。
【0069】
また、生理食塩水の温度、超音波振動子22自体の温度、コンタクトレンズ13の温度等が上昇したり、駆動回路68の温度が上昇したりするのを抑制するために、超音波振動子22を間欠的に駆動することができる。
【0070】
そのために、前記超音波振動子駆動処理手段は、図9に示されるように、超音波振動子22を所定の周期τ
6〔分〕≦τ≦20〔分〕
で間欠的に駆動する。この場合、超音波振動子22が駆動される時間をτdとし、超音波振動子22の駆動が停止させられる時間をτsとすると、前記周期τは、
τ=τd+τs
である。時間τdが長いと、駆動回路68の温度の上昇を抑制することができないので、時間τd、τsは、
τd≦τs
に、本実施の形態においては、
3〔分〕≦τd=τs≦10〔分〕
にされる。例えば、時間τd、τsを5〔分〕として超音波振動子22を1〔時間〕間欠的に駆動すると、駆動回路68の温度は、15.7〔℃〕上昇した。この温度の上昇は、超音波振動子22を10〔分〕間連続して駆動したときとほぼ同じである。
【0071】
なお、前記コンタクトレンズ消毒装置10を使用し、大腸菌等の細菌を殺菌したり、ヘルペスウィルス等のウィルスを不活化したりする実験を行った結果、超音波振動子22の駆動を開始してから3〔分〕以上経過すると、細菌を殺菌したり、ウィルスを不活化したりすることが分かった。したがって、時間τd、τsを3〔分〕以上にすることが好ましい。
【0072】
このように、超音波振動子22が間欠的に駆動されるので、生理食塩水の温度、超音波振動子22自体の温度、コンタクトレンズ13の温度等が上昇したり、駆動回路68の温度が上昇したりするのを抑制することができる。そして、生理食塩水の温度が上昇するのを抑制することができるので、コンタクトレンズ13の温度が上昇するのを抑制することができ、コンタクトレンズ13が変性するのを防止することができる。さらに、駆動回路68の温度が上昇するのを抑制することができるので、駆動回路68に取り付けるヒートシンクを小型化することができる。
【0073】
ところで、本実施の形態においては、振動伝達部として振動板21が使用されるようになっているが、振動伝達部として箱状の振動体を使用することができる。
【0074】
次に、振動伝達部として箱状の振動体を使用した本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
【0075】
図10は本発明の第2の実施の形態におけるコンタクトレンズ消毒装置内にレンズケースをセットした状態を示す断面図である。
【0076】
図において、71は消毒装置本体であり、該消毒装置本体71は、筐体としての筒状体72、該筒状体72の下方を閉鎖する閉鎖部材としての、かつ、基台としての回路部73、該回路部73上に配設される支持部材としての箱状の振動体75、超音波振動を発生させる超音波振動子22等を備える。前記回路部73には、制御部67(図7)、駆動回路68、基本発振回路46、変調回路47等が収容される。
【0077】
前記筒状体72は、アクリル樹脂等の樹脂によって射出成形により形成される。また、前記振動体75は、金属、本実施の形態においては、ステンレス鋼から成り、ブロック材に対して切削加工を行うことによって箱状に形成される。そして、前記振動体75は、第1の壁部としての、かつ、振動伝達部としての円形の頂壁(振動板)76、及び該頂壁76から下方に向けて延在させられた第2の壁部としての筒状の、本実施の形態においては、円筒状の側壁77を備え、該側壁77の中央部に、回路部73と係止させられる係止部78が、前記側壁77の下端に円形の開口Ojが形成される。前記超音波振動子22は、頂壁76の下面に接着剤によって貼着され(取り付けられ)る。前記頂壁76の厚さTは、1.5〔mm〕以上、かつ、1.7〔mm〕以下にされる。
【0078】
前記筒状体72と回路部73とは固定され、筒状体72及び回路部73によって、第1の媒体としての水を収容する処理槽35が形成される。なお、前記頂壁76によって処理槽35の底部が構成される。
【0079】
また、前記振動体75を回路部73に取り付けることによって開口Ojが閉鎖され、振動体75及び回路部73によって包囲された中空部37が形成される。前記回路部73は、上方に向けて突出する部分によって密閉部を構成し、該密閉部にシール部材としての環状のOリング80が配設される。
【0080】
前記第1、第2の実施の形態において、コンタクトレンズ13は、レンズケース11内に水平に浮遊させた状態で収容されるようになっているが、コンタクトレンズ13を、レンズケース11内に垂直に浮遊させた状態で収容することができる。
【0081】
次に、コンタクトレンズ13を、レンズケース11内に垂直に浮遊させた状態で収容するようにした本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0082】
図11は本発明の第3の実施の形態におけるレンズケースの断面図である。
【0083】
図において、81はレンズケースであり、該レンズケース81は、ガラス、又はアクリル樹脂等の樹脂によって一体に形成された有底の容器82、該容器82の上端を閉鎖するための蓋部材としてのキャップ83、及び該キャップ83から垂下させて配設されたレンズ収容部84を備える。前記容器82内には、コンタクトレンズ13を十分に浸漬することができる量の第2の媒体としての生理食塩水が収容される。
【0084】
前記容器82は、円形の底壁86、及び該底壁86から立ち上げて形成された筒状、本実施の形態においては、円筒状の側壁87を備える。また、前記レンズ収容部84は、キャップ83から下方に向けて、垂直方向に延在させて配設された仕切り91、及び該仕切り91に対して揺動自在に、かつ、開閉自在に配設された第1、第2の内蓋部材としてのメッシュ状の内キャップ92、93を備え、前記仕切り91と内キャップ92、93との間に第1、第2の室r11、r12が形成される。前記内キャップ92、93には、レンズ収容部84内外を連通させるための多数の図示されない穴が形成される。なお、前記仕切り91は、超音波振動を容易に伝達することができるように、金属製プレートによって形成される。
【0085】
前記内キャップ92、93を、ヒンジhg1、hg2を揺動支点にして揺動させることによって、第1、第2の室r11、r12を開閉することができる。
【0086】
前記構成のレンズケース81において、前記キャップ83を取り外すことによってレンズ収容部84を取り出し、レンズケース81内に生理食塩水を入れ、内キャップ92、93を開き、第1、第2の室r11、r12にコンタクトレンズ13を入れて内キャップ92、93を閉じ、レンズ収容部84をレンズケース81内に挿入してキャップ83を取り付けることによって、レンズケース81内にコンタクトレンズ13を垂直に浮遊させた状態で収容することができる。
【0087】
前記レンズ収容部84の内キャップ92、93には、第1、第2の室r11、r12のうちの一方に右目用のコンタクトレンズ13を、他方に左目用のコンタクトレンズ13を区別して入れることができるようにマークが付与される。
【0088】
前記レンズケース81は、処理槽35内の第1の媒体としての水に、ほぼ完全に、又は完全に浸漬され、第1の実施の形態における振動板21上、又は第2の実施の形態における頂壁76上に載置される。
【0089】
ところで、超音波振動は、周波数が高いので直進性があり、本実施の形態において、超音波振動子22を駆動すると、コンタクトレンズ13を通過しないことがある。そこで、本実施の形態においては、前記底壁86に拡散部材としての凸面状の拡散板95が取り付けられ、振動板21又は頂壁76を介して伝達された超音波振動は、拡散板95に伝達されると、各方向に偏向させられて生理食塩水を超音波振動させる。したがって、超音波振動をコンタクトレンズ13を確実に通過させることができる。
【0090】
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。なお、第1〜3の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
【0091】
図12は本発明の第4の実施の形態におけるレンズケースの断面図である。
【0092】
この場合、仕切り91の最下部に、四角錐(すい)の形状を有する拡散部材としての拡散板96が取り付けられる。
【0093】
前記各実施の形態において、超音波振動子22は、コンタクトレンズ13を消毒するために配設され、1.6〔MHz〕の周波数の超音波振動を発生させるようになっているが、超音波振動子22のほかに、洗浄用の超音波振動子を配設し、該洗浄用の超音波振動子によって、超音波振動子22より低い、150〜500〔kHz〕の周波数の超音波振動を発生させることができる。その場合、制御部67によって、まず、洗浄用の超音波振動子を駆動して150〜500〔kHz〕の周波数の超音波振動を発生させ、コンタクトレンズ13を洗浄し、続いて、超音波振動子22を駆動してコンタクトレンズ13を消毒することができる。
【0094】
なお、本発明は前記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【符号の説明】
【0095】
10 コンタクトレンズ消毒装置
11、81 レンズケース
13 コンタクトレンズ
21 振動板
22 超音波振動子
35 処理槽
67 制御部
76 頂壁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)第1の媒体を収容し、底部に振動伝達部が配設された処理槽と、
(b)該処理槽に対して装脱自在に、かつ、前記振動伝達部上に載置可能に配設され、コンタクトレンズ及び第2の媒体を収容するためのレンズケースと、
(c)超音波振動を発生させ、前記振動伝達部に伝達する超音波振動子と、
(d)該超音波振動子を駆動して前記第2の媒体中にヒドロキシルラジカルを生成する超音波振動子駆動処理手段とを有することを特徴とするコンタクトレンズ消毒装置。
【請求項2】
前記振動伝達部は、金属製の振動板から成り、超音波振動をレンズケースに伝達する請求項1に記載のコンタクトレンズ消毒装置。
【請求項3】
前記振動伝達部に向けて配設され、振動伝達部に気泡が付着するのを阻止する気泡付着阻止部材を有する請求項1又は2に記載のコンタクトレンズ消毒装置。
【請求項4】
前記超音波振動子駆動処理手段は、コンタクトレンズ内の水分にヒドロキシルラジカルを生成する請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンタクトレンズ消毒装置。
【請求項5】
前記レンズケースは、振動伝達部から伝達された超音波振動を受けて振動させられ、第2の媒体に超音波振動を伝達する振動板を備える請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンタクトレンズ消毒装置。
【請求項6】
前記超音波振動子駆動処理手段は、超音波振動子を間欠的に駆動する請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンタクトレンズ消毒装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−95921(P2012−95921A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−247796(P2010−247796)
【出願日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【出願人】(512034656)
【Fターム(参考)】