説明

コンテナ及び船舶の空気抵抗低減方法

【課題】船舶の上甲板上に積載されたとき船舶の空気抵抗を低減することが可能なコンテナを提供する。
【解決手段】コンテナ1aは、船舶に搭載される。そのコンテナ1aは、直方体の一部が取り除かれた形状を有する本体部1aを具備している。そのとき、一部が取り除かれた部分の面1a−3:Cの接平面は、直方体の底面を含む平面1a−1に対して鋭角に交わる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテナ及び船舶の空気抵抗低減方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コンテナを運搬する船舶が知られている。その船舶では、コンテナは船倉内に格納されるだけでなく、上甲板の上方まで搭載される。コンテナは、船体に設置されたコンテナ固定治具や下方のコンテナ上部に設けられたコンテナ固定治具で固定され、上甲板よりも上に数段程度積み重ねられる。コンテナは、略直方体形状を有し、ISO規格668の20フィートコンテナや40フィートコンテナ等に例示される。コンテナは、船舶において、例えば、縦方向及び横方向に並んで搭載され、更に上方に積載される。
【0003】
関連する技術として、特開2007−253976号公報(特許文献1)に風圧軽減部材付きコンテナ及び船舶の運航方法が開示されている。この輸送用コンテナは、展開可能な風圧抵抗軽減部材を備えている。この輸送用コンテナは、前記風圧抵抗軽減部材を、六面体の輸送用コンテナの少なくとも一面に回転可能に支持された面状部材で形成し、該面状部材を回転することにより、輸送用コンテナを積み付けた状態における該輸送用コンテナの底面以外の少なくとも一面に対して、風圧抵抗低減効果を有する斜面を形成できるように構成しても良い。前記風圧抵抗軽減部材をスライド方式による伸張可能な構造、又は、ヒンジ方式による折り畳む可能な構造に構成しても良い。
【0004】
また、関連する技術として、特開2009−280067号公報(特許文献2)に低燃費型輸送船が開示されている。この低燃費型輸送船は、船首前端上部において露出する部分球状頂部下端外径が略船巾以下である1箇以上の1/4〜1/2略中空球型でなる船首前端部を設け、該船首前端部に連続して船尾付近まで舷側に略平行に連なる外壁を備える、空気抵抗の少ない水線上構造物を有する。
【0005】
また、特開2001−328587号公報(特許文献3)に船体構造および空気抵抗低減方法が開示されている。この船体構造は、船外壁および甲板によって仕切られる主船体と、該甲板上で船首から船尾に流れる空気の抵抗を受ける上部構造と、から構成される。この船体構造は、該上部構造の船首側前方の甲板上に、空気の流れを制御する抵抗部材が設置されている。該上部構造の一部に、さらに船尾側後方の上部構造に対する空気の流れを制御する抵抗部材が設置されていても良い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−253976号公報
【特許文献2】特開2009−280067号公報
【特許文献3】特開2001−328587号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
コンテナを運搬する船舶では、直方体形状のコンテナが縦方向及び横方向に並んで搭載され、更に上方に積載される。そのため、コンテナの側面の集合で形成された、上甲板に対して略垂直な面の面積が多くなる。その略垂直な面は、大気中の自然な風や航行により生じる相対的な風に対して、その流れを遮る壁のように作用する。図1は、従来のコンテナ周辺の風の流れを示す模式図である。船体130上には、複数のコンテナ150が、船首側から順に徐々に高くなるように積み上げられている。これにより、船体130上のコンテナ150に風Wが当たったときの、風Wの空気抵抗はある程度抑制される。しかし、その略垂直な面は存在しており、コンテナ150の上方、前方、及び後方に渦流Vが生じ易いことに変わりはなく、それによる空気抵抗は依然として存在している。このように、上甲板上に積載されたコンテナにより、コンテナを運搬する船舶の空気抵抗は大きくなる。そのため、その船舶の燃費が悪化したり、速度が低下したりする等の悪影響を生じるおそれがある。船舶の上甲板上に積載されたコンテナによる船舶の空気抵抗を低減する技術が望まれる。
【0008】
本発明の目的は、船舶の上甲板の上方までコンテナが積載されたときであっても、船舶の空気抵抗を低減することが可能なコンテナ及び船舶の空気抵抗低減方法を提供することにある。
【0009】
この発明のこれらの目的とそれ以外の目的と利益とは以下の説明と添付図面とによって容易に確認することができる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
以下に、発明を実施するための形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0011】
本発明のコンテナは、船舶に搭載される。このコンテナ(1;1a〜1n)は、直方体の一部が取り除かれた形状を有する本体部(1a〜1f、11g〜11n)を具備している。その一部が取り除かれた部分の面(1a〜1f−3、11g〜11n−3)の接平面は、直方体の底面(1a〜1f−1、11g〜11n−1)を含む平面に対して鋭角に交わる。
【0012】
上記のコンテナにおいて、本体部(1a)は、直方体の長手方向の上端の角部が曲面を有するように面取りされていることが好ましい。
【0013】
上記のコンテナにおいて、本体部(1b)は、直方体の短手方向の上端の角部が曲面を有するように面取りされていることが好ましい。
【0014】
上記のコンテナにおいて、本体部(1c)は、直方体の長手方向の上端の角部及び短手方向の上端の角部が曲面を有するように同時に面取りされていることが好ましい。
【0015】
上記のコンテナにおいて、本体部(1d)は、直方体の長手方向の上端の角部が平面を有するように面取りされていることが好ましい。
【0016】
上記のコンテナにおいて、本体部(1e)は、直方体の短手方向の上端の角部が平面を有するように面取りされていることが好ましい。
【0017】
上記のコンテナにおいて、本体部(1f)は、直方体の長手方向の上端の角部及び短手方向の上端の角部が平面を有するように同時に面取りされていることが好ましい。
【0018】
上記のコンテナにおいて、直方体の枠状に組まれたフレーム(10)を更に具備していることが好ましい。本体部(11g〜11n)は、フレーム(10)内に収まっていることが好ましい。
【0019】
本発明の船舶の空気抵抗低減方法は、複数の海上コンテナ(50)を船体(30)に積み重ねるステップと、積み重ねられた複数の海上コンテナ(50)における上方、前方、後方又は角部の少なくとも一つの位置に、上記各段落のいずれか一項に記載のコンテナ(1;1a〜1n)を、空気抵抗を低減するように配置するステップとを具備している。
【発明の効果】
【0020】
本発明により、船舶の上甲板の上方までコンテナが積載されたときでも、船舶の空気抵抗を低減することが可能なコンテナ及び船舶の空気抵抗低減方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は、従来のコンテナ周辺の風の流れを示す模式図である。
【図2A】図2Aは本発明の実施の形態に係るコンテナ及び空気抵抗低減方法を実施した船舶の構成の一例を示す概略側面図である。
【図2B】図2Bは、図2AのAA’概略断面図である。
【図2C】図2Cは、図2AのBB’概略断面図である。
【図3A】図3Aは、本発明の第1の実施の形態に係るコンテナの構成の一例を示す概略斜視図である。
【図3B】図3Bは、本発明の第1の実施の形態に係るコンテナの構成の他の一例を示す概略斜視図である。
【図3C】図3Cは、本発明の第1の実施の形態に係るコンテナの構成の更に他の一例を示す概略斜視図である。
【図4】図4は、図3A〜図3Cのコンテナを、積載された複数のコンテナ上に配置した一例を示す概略斜視図である。
【図5】図5は、本発明の第1の実施の形態に係るコンテナ周辺の風の流れの一例を示す模式図である。
【図6A】図6Aは、本発明の第1の実施の形態に係るコンテナの構成の変形例を示す概略斜視図である。
【図6B】図6Bは、本発明の第1の実施の形態に係るコンテナの構成の他の変形例を示す概略斜視図である。
【図6C】図6Cは、本発明の第1の実施の形態に係るコンテナの構成の更に他の変形例を示す概略斜視図である。
【図7】図7は、図6A〜図6Cのコンテナを、積載された複数のコンテナ上に配置した一例を示す概略斜視図である。
【図8A】図8Aは、本発明の第2の実施の形態に係るコンテナの構成の一例を示す概略斜視図である。
【図8B】図8Bは、本発明の第2の実施の形態に係るコンテナの構成の他の一例を示す概略斜視図である。
【図8C】図8Cは、本発明の第2の実施の形態に係るコンテナの構成の更に他の一例を示す概略斜視図である。
【図9】図9は、図8A〜図8Cのコンテナを、積載された複数のコンテナ上に配置した一例を示す概略斜視図である。
【図10A】図10Aは、本発明の第2の実施の形態に係るコンテナの構成の変形例を示す概略斜視図である。
【図10B】図10Bは、本発明の第2の実施の形態に係るコンテナの構成の他の変形例を示す概略斜視図である。
【図10C】図10Cは、本発明の第2の実施の形態に係るコンテナの構成の更に他の変形例を示す概略斜視図である。
【図11】図11は、図10A〜図10Cのコンテナを、積載された複数のコンテナ上に配置した一例を示す概略斜視図である。
【図12A】図12Aは、本発明の第2の実施の形態に係るコンテナの構成の別の変形例を示す概略斜視図である。
【図12B】図12Bは、本発明の第2の実施の形態に係るコンテナの構成の更に別の変形例を示す概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態に係るコンテナ及び船舶の空気抵抗低減方法に関して、添付図面を参照して説明する。
【0023】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係るコンテナ及び船舶の空気抵抗低減方法について説明する。
図2Aは本発明の第1の実施の形態に係るコンテナ及び船舶の空気抵抗低減方法を実施した船舶の構成の一例を示す概略側面図である。図2Bは、図2AのAA’概略断面図である。図2Cは、図2AのBB’概略断面図である。本図において、船舶の船体30の船長方向、船幅方向及びそれらいずれにも垂直な方向が、それぞれx方向、y方向及びz方向として示されている。また、船体30内部の構成は省略している。
【0024】
この船舶は、船体30の船倉内だけでなく、上甲板30aの上方までコンテナ50を搭載し、輸送するコンテナ船である。ここで、コンテナ50(海上コンテナ)は、従来用いられる海上用のコンテナであり、ISO規格668に準拠した20フィートコンテナや40フィートコンテナに例示される。コンテナ50は、船幅方向(y方向)及び船長方向(x方向)に並んで搭載される。更に、それらに対して鉛直方向(z方向)に積み上げられる。コンテナ50は、例えば、船体30に配置されたコンテナ固定治具や下方のコンテナ上部に設けられたコンテナ固定治具で固定されながら、上甲板よりも上に数段程度積み重ねられる。
【0025】
本実施の形態におけるコンテナ1は、通常のコンテナ50のような略直方体形状を有しているのではなく、部分的に傾斜面やそれに類する曲面を有している。すなわち、コンテナ1は、直方体の一部(長手方向又は短手方向の上端角部)が取り除かれた(面取りされた)形状を有している。そのとき、一部が取り除かれた部分の面(平面又は曲面)の接平面は、元の直方体の底面を含む平面に対して鋭角に交わる。この場合、接平面と底面を含む平面との交叉する位置に対して、部分の面と底面とは同じ側にある。ただし、その面取りされた角部の平面又は曲面は、隣接する角部まで達していても良いし、達していなくても良い。そして、そのコンテナ1は、上甲板の上方まで積み重ねられた複数のコンテナ50における上方、前方、後方又は角部の少なくとも一つの位置に配置される。このようなコンテナ1を、積み重ねられた複数のコンテナ50における上方や前方や後方(図2A)又は角部(図2Bや図2C)に設けることで、傾斜面やそれに類する曲面で風の流れを整えることができる。それにより、コンテナ50の上方や前方や後方や角部に生じる渦流を抑制することができ、空気抵抗を大幅に抑制することができる。
なお、図2中のコンテナ1a〜1lについては、後述される。
【0026】
以下、コンテナ1について更に説明する。
図3Aは、本発明の第1の実施の形態に係るコンテナの構成の一例を示す概略斜視図である。コンテナ1としてのコンテナ1aは、直方体における長手方向の上端角部が、上面から底面に向かって下る曲面を形成するように取り除かれた形状を有している。そのとき、上端角部が取り除かれた部分の曲面の接平面は、直方体の底面を含む平面に対して鋭角に交わる。この場合、接平面と底面を含む平面との交叉する位置に対して、曲面と底面とは同じ側にある。すなわち、コンテナ1aは、直方体の長手方向の上端の角部が曲面を有するように面取りされている。コンテナ1aは、第1面1a−1と、第2面1a−2と、第3面1a−3と、第4面1a−4と、第5面1a−5とを備えている。
【0027】
第1面1a−1は、第1境界線α及び第2境界線βを含む4本の境界線を有する矩形形状の平面である。第1境界線αと第2境界線βとは対向している。第2面1a−2は、第3境界線γ及び第4境界線δを含む4本の境界線を有する矩形形状の平面である。第3境界線γと第4境界線δとは対向している。第3面1a−3は、第5境界線ε及び第6境界線ζを含む4の境界線を有する、平面図が矩形形状の曲面である。矩形形状の平面部Fとそこから緩やかに沈み込む円筒の部分的曲面を有する曲面部Cとを有している。第5境界線εと第6境界線ζとは対向している。曲面部Cは、複数の平面で構成される疑似曲面であっても良い。第2境界線βと第3境界線γとが合わさって、第1面1a−1と第2面1a−2とが垂直に結合している。第4境界線δと第5境界線εとが合わさって、第2面1a−2と第3面1a−3とが結合している。第6境界線ζと第1境界線αとが合わさって、第3面1a−3と第1面1a−1とが結合している。このとき、第1面1a−1は直方体の底面に対応し、第3面1a−3は、上端角部が取り除かれた部分の曲面(曲面部C)を含んでいる。
【0028】
第4面1a−4は、3本の境界線を有する平面である。各境界線は、それぞれ第1面1a−1、第2面1a−2及び第3面1a−3の残りの一本の境界線で重ね合わさる。それにより、第4面1a−4は、第1面1a−1、第2面1a−2及び第3面1a−3と垂直に結合している。第5面1a−5は、3本の境界線を有する平面である。各境界線は、それぞれ第1面1a−1、第2面1a−2及び第3面1a−3の残りの他の一本の境界線で重ね合わさる。それにより、第5面1a−5は、第1面1a−1、第2面1a−2及び第3面1a−3と垂直に結合している。
【0029】
コンテナ1aでは、風が第3面1a−3の曲面部Cの前方(図面の手前側)から来た場合、コンテナ1aの前方や上方で風の流れを整えることができる。それにより、コンテナ1aの前方や上方で生じる渦流を抑制することができ、空気抵抗を大幅に抑制することができる。また、風が曲面部Cの後方(図面の奥側)から来た場合、コンテナ1aの後方で風の流れを整えることができる。それにより、コンテナ1aの後方で生じる渦流を抑制することができ、空気抵抗を大幅に抑制することができる。
【0030】
なお、コンテナ1aは、直方体における長手方向の上端角部が、上面から底面に向かって下る平面(傾斜面)を形成するように取り除かれた形状を有していてもよい。そのとき、上端角部が取り除かれた部分の平面は、直方体の底面に対して鋭角となっている。また、第3面1a―3は、曲率半径は特に制限はなく、全体が曲面であっても良い。また、曲面と傾斜面の組み合わせであっても良い。また、第1面〜第5面は、従来のコンテナの各面に存在するような凹凸等が形成された構造を有していても良いが、渦流をより抑制すべく滑らかであることがより好ましい。
【0031】
図3Bは、本発明の第1の実施の形態に係るコンテナの構成の他の一例を示す概略斜視図である。コンテナ1としてのコンテナ1bは、直方体における短手方向の上端角部が、上面から底面に向かって下る曲面を形成するように取り除かれた形状を有している。そのとき、上端角部が取り除かれた部分の曲面の接平面は、直方体の底面を含む平面に対して鋭角に交わる。この場合、接平面と底面を含む平面との交叉する位置に対して、曲面と底面とは同じ側にある。すなわち、コンテナ1bは、直方体の短手方向の上端の角部が曲面を有するように面取りされて、概ねコンテナ1aにおける長手方向と短手方向とが入れ替わった構成を有している。コンテナ1bは、第1面1b−1と、第2面1b−2と、第3面1b−3と、第4面1b−4と、第5面1b−5とを備えている。
【0032】
第1面1b−1は、第1境界線α及び第2境界線βを含む4本の境界線を有する矩形形状の平面である。第1境界線αと第2境界線βとは対向している。第2面1b−2は、第3境界線γ及び第4境界線δを含む4本の境界線を有する矩形形状の平面である。第3境界線γと第4境界線δとは対向している。第3面1b−3は、第5境界線ε及び第6境界線ζを含む4の境界線を有する、平面図が矩形形状であり、緩やかに沈み込む円筒の部分的曲面を有している。第5境界線εと第6境界線ζとは対向している。第3面1b−3は、上記形状に類似である、複数の平面で構成される疑似曲面であっても良い。第2境界線βと第3境界線γとが合わさって、第1面1b−1と第2面1b−2とが垂直に結合している。第4境界線δと第5境界線εとが合わさって、第2面1b−2と第3面1b−3とが結合している。第6境界線ζと第1境界線αとが合わさって、第3面1b−3と第1面1b−1とが結合している。このとき、第1面1b−1は直方体の底面に対応し、第3面1b−3は、上端角部が取り除かれた部分の曲面を含んでいる。
【0033】
第4面1b−4は、3本の境界線を有する平面である。各境界線は、それぞれ第1面1b−1、第2面1b−2及び第3面1b−3の残りの一本の境界線で重ね合わさる。それにより、第4面1b−4は、第1面1b−1、第2面1b−2及び第3面1b−3と垂直に結合している。第5面1b−5は、3本の境界線を有する平面である。各境界線は、それぞれ第1面1b−1、第2面1b−2及び第3面1b−3の残りの他の一本の境界線で重ね合わさる。それにより、第5面1b−5は、第1面1b−1、第2面1b−2及び第3面1b−3と垂直に結合している。
【0034】
コンテナ1bでは、風が第3面1b−3の曲面の前方(図面の右側)から来た場合、コンテナ1bの前方や上方で風の流れを整えることができる。それにより、コンテナ1bの前方や上方で生じる渦流を抑制することができ、空気抵抗を大幅に抑制することができる。また、風が第3面1b−3の曲面の後方(図面の左側)から来た場合、コンテナ1bの後方で風の流れを整えることができる。それにより、コンテナ1bの後方で生じる渦流を抑制することができ、空気抵抗を大幅に抑制することができる。
【0035】
なお、第3面1b―3は、曲率半径は特に制限はなく、また部分的に曲面や傾斜面であっても良いし、曲面と傾斜面の組み合わせであっても良い。また、第1面〜第5面は、従来のコンテナの各面に存在するような凹凸等が形成された構造を有していても良いが、渦流をより抑制すべく滑らかであることがより好ましい。
【0036】
図3Cは、本発明の第1の実施の形態に係るコンテナの構成の更に他の一例を示す概略斜視図である。コンテナ1としてのコンテナ1cは、直方体における短手方向の上端角部及び長手方向の上端角部の双方が、上面から底面に向かって下る曲面を形成するように取り除かれた形状を有している。そのとき、上端角部を取り除かれた部分の曲面の接平面は、直方体の底面を含む平面に対して鋭角に交わる。この場合、接平面と底面を含む平面との交叉する位置に対して、曲面と底面とは同じ側にある。すなわち、コンテナ1cは、直方体の長手方向の上端の角部及び短手方向の上端の角部が同時に曲面を有するように面取りされ、概ねコンテナ1aとコンテナ1bとが組み合わさった構成を有している。コンテナ1cは、第1面1c−1と、第2面1c−2と、第3面1c−3と、第4面1c−4と、第5面1c−5とを備えている。
【0037】
第1面1c−1は、第1境界線α及び第2境界線βを含む3本の境界線を有し、矩形の一角部が丸まった形状の平面である。第1境界線αと第2境界線βとは対向している。第2面1c−2は、第3境界線γ及び第4境界線δを含む3本の境界線を有し、矩形の一角部が丸まった形状の平面である。第3境界線γと第4境界線δとは対向している。第3面1c−3は、第5境界線ε及び第6境界線ζを含む3の境界線を有する、平面図が縦半分の釣鐘型形状であり、緩やかに沈み込む曲面を有している。第5境界線εと第6境界線ζとは対向している。第3面1c−3は、上記形状に類似である、複数の平面で構成される疑似曲面であっても良い。第2境界線βと第3境界線γとが合わさって、第1面1c−1と第2面1c−2とが垂直に結合している。第4境界線δと第5境界線εとが合わさって、第2面1c−2と第3面1c−3とが結合している。第6境界線ζと第1境界線αとが合わさって、第3面1c−3と第1面1c−1とが結合している。このとき、第1面1c−1は直方体の底面に対応し、第3面1c−3は、上端角部が取り除かれた部分の曲面を含んでいる。
【0038】
第4面1c−4は、3本の境界線を有する平面である。各境界線は、それぞれ第1面1c−1、第2面1c−2及び第3面1c−3の残りの一本の境界線で重ね合わさる。それにより、第4面1c−4は、第1面1c−1、第2面1c−2及び第3面1c−3と垂直に結合している。
【0039】
コンテナ1cでは、風が第3面1c−3の曲面の前方(図面の手前側)や側方(図面の右側)やそれらの中間の斜め方向から来た場合、コンテナ1cの前方や上方や側方で風の流れを整えることができる。それにより、コンテナ1cの前方や上方や側方で生じる渦流を抑制することができ、空気抵抗を大幅に抑制することができる。また、風が第3面1c−3の曲面の後方(図面の奥側)又は他の側方(図面の左側)などから来た場合、コンテナ1cの後方で風の流れを整えることができる。それにより、コンテナ1cの後方及び側方で生じる渦流を抑制することができ、空気抵抗を大幅に抑制することができる。
【0040】
なお、第3面1c―3は、部分的に曲面や傾斜面であっても良いし、曲面と傾斜面の組み合わせであっても良い。また、第1面〜第4面は、従来のコンテナの各面に存在するような凹凸等が形成された構造を有していても良いが、渦流をより抑制すべく滑らかであることがより好ましい。なお、コンテナ1cは、図3Cのコンテナ1cと第2面1c−2に対して面対称な形状を有していても良い。
【0041】
これらのコンテナ1a〜1cは、底面となる第1面1a−1、1b−1、1c−1に、その下のコンテナ50に固定的に結合可能なコンテナ固定治具を有していることが好ましい。また、基本となる直方体の形状は、例えばISO規格668のコンテナの形状であることが好ましい。実際のコンテナ船等の船舶に容易に積載可能とするためである。また、コンテナ1a〜1cは、船舶に積載されることから内部空間を無駄にしないように、荷物を格納する本来のコンテナとしての機能及び構成を有していても良い。あるいは、コンテナ1a〜1cは、風の流れを整えるためだけに用いても良い。その場合には、船舶の燃費に影響しないように、できるだけ軽量な材料を用いて製造されることが好ましい。加えて、海上の強風で壊れない程度の強度を有する材料を用いて製造されることが好ましい。
【0042】
次に、本発明の第1の実施の形態に係る船舶の空気抵抗低減方法について説明する。図2A〜図2Cを参照して、この船舶の空気抵抗低減方法は、まず、複数のコンテナ50を船体30の上甲板30aを超えて上方に積み重ねる。次に、
積み重ねられた複数のコンテナ50における上方、前方、後方又は角部の少なくとも一つの位置に、上述のコンテナ1a〜1c(図3A〜図3C)を、空気抵抗を低減するように配置する。以下に、空気抵抗を低減するように配置について説明する。
【0043】
図4は、図3A〜図3Cのコンテナ1a〜1cを、積載された複数のコンテナ50上に配置した一例を示す概略斜視図である。この例において、複数のコンテナ50は、船幅方向(y方向)及び船長方向(x方向)に並んで搭載され、且つそれらに対して鉛直方向(z方向)に積み上げられている。その積載された複数のコンテナ50に対して、その上部前面(+x方向の面)の船幅方向(y方向)の両側面にコンテナ1cを配置する。また、その両側面に配置されたコンテナ1cの間にコンテナ1aを並べて配置する。その後側(−x側)に船幅方向(y方向)に並んで配置されたコンテナ50における船幅方向(y方向)の両側面にコンテナ1bを配置する。
【0044】
このようにコンテナ50に対してコンテナ1a、1b、1cを配置することにより、風が前方(+x方向)や側方(+y方向又は−y方向)や斜め方向から来た場合、コンテナ1a、1b、1cの曲面により前方や上方や側方などで風の流れを整えることができる。それにより、コンテナ1a、1b、1cの前方や上方や側方などで生じる渦流を抑制することができ、空気抵抗を大幅に抑制することができる。また、風が後方(−z方向)から来た場合、コンテナ1a、1cの後方で風の流れを整えることができる。それにより、コンテナ1a、1cの後方及び側方で生じる渦流を抑制することができ、空気抵抗を大幅に抑制することができる。
【0045】
図5は、本実施の形態に係るコンテナ周辺の風の流れの一例を示す模式図である。船体30上には、複数のコンテナ50が、船首側から順に徐々に高くなるように積み上げられている。本実施の形態では、これらに対して、図4に例示されるような配置を適用して、図5に示すようにコンテナ1を配置する。これにより、船体30上に積載されたコンテナ50に風Wが当たっても、図1の場合と異なり、コンテナ50の上方、前方、及び後方に生じる渦流が大幅に抑制され、空気抵抗を著しく抑制することができる。その結果、その船舶の燃費が悪化したり、速度が低下したりする等の悪影響を生じることはなくなる。
【0046】
続いて、コンテナ1の変形例について説明する。
図6A〜図6Cは、本発明の第1の実施の形態に係るコンテナの構成の変形例を示す概略斜視図である。コンテナ1としての図6A〜図6Cのコンテナ1d、1e、1fは、図3A〜図3Cのコンテナ1a、1b、1cにおいて、曲面を含む第3面1a−3、1b−3、1c−3を、それぞれ平面である第3面1d−3、1e−3、1f−3に置き換えたものである。その他については、図3A〜図3Cの場合と同様である。その場合、第1面1d−1、1e−1、1f−1は、それぞれ第1面1a−1、1b−1、1c−1に対応し、第2面1d−2、1e−2、1f−2は、それぞれ第2面1a−2、1b−2、1c−2に対応し、第4面1d−4、1e−4、1f−4は、それぞれ第4面1a−4、1b−4、1c−4に対応し、第5面1d−5、1e−5は、それぞれ第5面1a−5、1b−5に対応する。すなわち、コンテナ1dは、直方体の長手方向の上端の角部が平面を有するように面取りされている。コンテナ1eは、直方体の短手方向の上端の角部が平面を有するように面取りされている。コンテナ1fは、直方体の長手方向の上端の角部及び短手方向の上端の角部が平面を有するように同時に面取りされている。
【0047】
この場合の、船舶の空気抵抗低減方法における空気抵抗を低減する配置は以下のようになる。
図7は、図6A〜図6Cのコンテナ1d〜1fを、積載された複数のコンテナ50上に配置した一例を示す概略斜視図である。この例において、複数のコンテナ50は、船幅方向(y方向)及び船長方向(x方向)に並んで搭載され、且つそれらに対して鉛直方向(z方向)に積み上げられている。その積載された複数のコンテナ50に対して、その上部前面(+x方向の面)の船幅方向(y方向)の両側面にコンテナ1fを配置する。また、その両側面に配置されたコンテナ1fの間にコンテナ1dを並べて配置する。その後側(−x側)に船幅方向(y方向)に並んで配置されたコンテナ50における船幅方向(y方向)の両側面にコンテナ1eを配置する。
【0048】
これら図6A〜図6C、図7の場合(変形例)でのコンテナ及び船舶の空気低減方法においても、図3A〜図3C、図4の場合(図5の場合を含む)と同様の効果を得ることができる。加えて、コンテナ1d、1e、1fは、第3面1d−3、1e−3、1f−3が平面であるため、その製造がより容易になる。
【0049】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係るコンテナ及び船舶の空気抵抗低減方法について説明する。
本実施の形態では、コンテナ1が直方体の枠状に組まれたフレームで覆われている点で、第1の実施の形態と異なっている。以下では、第1の実施の形態との相違点について主に説明する。
【0050】
以下、コンテナ1について説明する。
図8Aは、本発明の第2の実施の形態に係るコンテナの構成の一例を示す概略斜視図である。コンテナ1としてのコンテナ1gは、コンテナ本体11gとフレーム10とを備えている。コンテナ本体11gは、図3Aのコンテナ1aと同じ形状(但し、フレーム10の分だけ小さい)及び構成を有している。その場合、第1面11g−1は第1面1a−1に対応し、第2面11g−2は第2面1a−2に対応し、第3面11g−3は第3面1a−3に対応し、第4面11g−4は第4面1a−4に対応し、第5面11g−5は第5面1a−5に対応する。フレーム10は、直方体の枠状に組まれている。その直方体は、ISO規格668に準拠したコンテナの形状であることが好ましい。また、その下のコンテナ50に固定的に結合可能なコンテナ固定治具を有していることが好ましい。実際のコンテナ船等の船舶に容易に積載可能とするためである。コンテナ本体11gは、フレーム10に収まっている。具体的には、コンテナ本体11gの第1面11g−1及び第2面11g−2は、それぞれフレーム10における直方体の隣接する二つの面に対応する位置に結合されている。また、第4面11g−4及び第5面11g−5は、それぞれフレーム10における直方体の対向する二つの面に対応する位置に結合されている。
【0051】
図8Bは、本発明の第2の実施の形態に係るコンテナの構成の他の一例を示す概略斜視図である。コンテナ1としてのコンテナ1hは、コンテナ本体11hとフレーム10とを備えている。コンテナ本体11hは、図3Bのコンテナ1bと同じ形状(但し、フレーム10の分だけ小さい)及び構成を有している。その場合、第1面11h−1は第1面1b−1に対応し、第2面11h−2は第2面1b−2に対応し、第3面11h−3は第3面1b−3に対応し、第4面11h−4は第4面1b−4に対応し、第5面11h−5は第5面1b−5に対応する。フレーム10は、直方体の枠状に組まれている。その直方体は、ISO規格668に準拠したコンテナの形状であることが好ましい。また、その下のコンテナ50に固定的に結合可能なコンテナ固定治具を有していることが好ましい。実際のコンテナ船等の船舶に容易に積載可能とするためである。コンテナ本体11hは、フレーム10に収まっている。具体的には、ココンテナ本体11hの第1面11h−1及び第2面11h−2は、それぞれフレーム10における直方体の隣接する二つの面に対応する位置に結合されている。また、第4面11h−4及び第5面11h−5は、それぞれフレーム10における直方体の対向する二つの面に対応する位置に結合されている。
【0052】
図8Cは、本発明の第2の実施の形態に係るコンテナの構成の更に他の一例を示す概略斜視図である。コンテナ1としてのコンテナ1iは、コンテナ本体11iとフレーム10とを備えている。コンテナ本体11iは、図3Cのコンテナ1cと同じ形状(但し、フレーム10の分だけ小さい)及び構成を有している。その場合、第1面11i−1は第1面1c−1に対応し、第2面11i−2は第2面1c−2に対応し、第3面11i−3は第3面1c−3に対応し、第4面11i−4は第4面1c−4に対応する。フレーム10は、直方体の枠状に組まれている。その直方体は、ISO規格668に準拠したコンテナの形状であることが好ましい。また、その下のコンテナ50に固定的に結合可能なコンテナ固定治具を有していることが好ましい。実際のコンテナ船等の船舶に容易に積載可能とするためである。コンテナ本体11iは、フレーム10に収まっている。具体的には、ココンテナ本体11iの第1面11i−1及び第2面11i−2は、それぞれフレーム10における直方体の隣接する二つの面に対応する位置に結合されている。また、第4面11g−4は、フレーム10における直方体の対応する位置に結合されている。
【0053】
この場合の、船舶の空気抵抗低減方法における空気抵抗を低減する配置は以下のようになる。
図9は、図8A〜図8Cのコンテナ1g〜1iを、積載された複数のコンテナ50上に配置した一例を示す概略斜視図である。この例において、複数のコンテナ50は、船幅方向(y方向)及び船長方向(x方向)に並んで搭載され、且つそれらに対して鉛直方向(z方向)に積み上げられている。その積載された複数のコンテナ50に対して、その上部前面(+x方向の面)の船幅方向(y方向)の両側面にコンテナ1iを配置する。また、その両側面に配置されたコンテナ1iの間にコンテナ1gを並べて配置する。その後側(−x側)に船幅方向(y方向)に並んで配置されたコンテナ50における船幅方向(y方向)の両側面にコンテナ1hを配置する。
【0054】
これら図8A〜図8C、図9の場合でのコンテナ及び船舶の空気低減方法においても、第1の実施の形態における図3A〜図3C、図4の場合(図5の場合を含む)と同様の効果を得ることができる。加えて、コンテナ1g、1h、1iは、直方体形状のフレーム10を有しているので、通常のコンテナ50と同様の取り扱いが可能となるので、コンテナ船等の船舶への積載をより容易とすることができる。
【0055】
続いて、コンテナ1の変形例について説明する。
図10A〜図10Cは、本発明の第1の実施の形態に係るコンテナの構成の変形例を示す概略斜視図である。コンテナ1としての図10A〜図10Cのコンテナ1j、1k、1lは、図8A〜図8Cのコンテナ1g、1h、1iにおいて、曲面を含む第3面11g−3、11h−3、11i−3を、それぞれ平面である第3面11j−3、11k−3、11l−3に置き換えたものである。その他については、図8A〜図8Cの場合と同様である。その場合、第1面11j−1、11k−1、11l−1は、それぞれ第1面11g−1、11h−1、11i−1に対応し、第2面11j−2、11k−2、11l−2は、それぞれ第2面11g−2、11h−2、11i−2に対応し、第4面11j−4、11k−4、11l−4は、それぞれ第4面11g−4、11h−4、11i−4に対応し、第5面11j−5、11k−5は、それぞれ第5面11g−5、11h−5に対応する。
【0056】
図11は、図10A〜図10Cのコンテナ1j〜1lを、積載された複数のコンテナ50上に配置した一例を示す概略斜視図である。この例において、複数のコンテナ50は、船幅方向(y方向)及び船長方向(x方向)に並んで搭載され、且つそれらに対して鉛直方向(z方向)に積み上げられている。その積載された複数のコンテナ50に対して、その上部前面(+x方向の面)の船幅方向(y方向)の両側面にコンテナ1lを配置する。また、その両側面に配置されたコンテナ1lの間にコンテナ1jを並べて配置する。その後側(−x側)に船幅方向(y方向)に並んで配置されたコンテナ50における船幅方向(y方向)の両側面にコンテナ1kを配置する。
【0057】
これら、図10A〜図10C、図11の場合においても、図8A〜図8C、図9の場合と同様の効果を得ることができる。加えて、コンテナ1j、1k、1lは、第3面11j−3、11k−3、11l−3が平面であるため、その製造がより容易になる。
【0058】
なお、上記各コンテナ1は、風の流れを整えるために、縦置きしても良い。例えば、図12A及び図12Bのコンテナ1m、1nは、それぞれ図8B及び図10Bのコンテナ1h、1kを縦置きしたものである。これらも、行列状に積載されたコンテナ50の両端に設けることで、風の流れを滑らかにし、渦流の発生を抑制することができる。
【0059】
本発明は上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態は適宜変形又は変更され得ることは明らかである。
【符号の説明】
【0060】
1、1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h、1i、1j、1k、1l、1m、1n コンテナ
1a−1、1b−1、1c−1、1d−1、1e−1、1f−1 第1面
1a−2、1b−2、1c−2、1d−2、1e−2、1f−2 第2面
1a−3、1b−3、1c−3、1d−3、1e−3、1f−3 第3面
1a−4、1b−4、1c−4、1d−4、1e−4、1f−4 第4面
1a−5、1b−5、1d−5、1e−5 第5面
10 フレーム
11g、11h、11i、11j、11k、11l、11m、11n コンテナ本体
11g−1、11h−1、11i−1、11d−j、11k−1、11l−1 第1面
11g−2、11h−2、11i−2、11d−j、11k−2、11l−2 第2面
11g−3、11h−3、11i−3、11d−j、11k−3、11l−3 第3面
11g−4、11h−4、11i−4、11d−j、11k−4、11l−4 第4面
11g−5、11h−5、11j−5、11k−5 第5面
30、130 船体
30a、130a 上甲板
50、150 コンテナ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
船舶に搭載されるコンテナであって、
直方体の一部が取り除かれた形状を有する本体部を具備し、
前記一部が取り除かれた部分の面の接平面は、前記直方体の底面を含む平面に対して鋭角に交わる
コンテナ。
【請求項2】
請求項1に記載のコンテナにおいて、
前記本体部は、前記直方体の長手方向の上端の角部が曲面を有するように面取りされている
コンテナ。
【請求項3】
請求項1に記載のコンテナにおいて、
前記本体部は、前記直方体の短手方向の上端の角部が曲面を有するように面取りされている
コンテナ。
【請求項4】
請求項1に記載のコンテナにおいて、
前記本体部は、前記直方体の長手方向の上端の角部及び短手方向の上端の角部が曲面を有するように同時に面取りされている
コンテナ。
【請求項5】
請求項1に記載のコンテナにおいて、
前記本体部は、前記直方体の長手方向の上端の角部が平面を有するように面取りされている
コンテナ。
【請求項6】
請求項1に記載のコンテナにおいて、
前記本体部は、前記直方体の短手方向の上端の角部が平面を有するように面取りされている
コンテナ。
【請求項7】
請求項1に記載のコンテナにおいて、
前記本体部は、前記直方体の長手方向の上端の角部及び短手方向の上端の角部が平面を有するように同時に面取りされている
コンテナ。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか一項に記載のコンテナにおいて、
前記直方体の枠状に組まれたフレームを更に具備し、
前記本体部は、前記フレーム内に収まっている
コンテナ。
【請求項9】
複数の海上コンテナを船体に積み重ねるステップと、
前記積み重ねられた複数の海上コンテナにおける上方、前方、後方又は角部の少なくとも一つの位置に、請求項1乃至8のいずれか一項に記載のコンテナを、空気抵抗を低減するように配置するステップと
を具備する
船舶の空気抵抗低減方法。

【図1】
image rotate

【図2A】
image rotate

【図2B】
image rotate

【図2C】
image rotate

【図3A】
image rotate

【図3B】
image rotate

【図3C】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6A】
image rotate

【図6B】
image rotate

【図6C】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8A】
image rotate

【図8B】
image rotate

【図8C】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10A】
image rotate

【図10B】
image rotate

【図10C】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12A】
image rotate

【図12B】
image rotate