説明

コンテンツサーバ、入出力分離方法

【課題】入力デバイスと出力デバイスとを分離し、携帯電子機器のユーザが所望するコンテンツをより大きなディスプレイを有する任意の出力デバイスに表示することの可能なコンテンツサーバ及び入出力デバイス分離方法を提供すること。
【解決手段】コンテンツサーバ10は、通信可能に接続された携帯電話20からの入力に応じて、出力デバイス30に表示するコンテンツの出力データを選択するとともに、この出力データを識別する認証コードを携帯電話20に返信する。出力デバイス30が、携帯電話20から取得した認証コードをコンテンツサーバ10に送信すると、コンテンツサーバ10は、認証コードに対応する出力データを出力デバイス30に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツサーバ、入出力分離方法に関する。特に、入力デバイスと出力デバイスとを分離して管理するコンテンツサーバ、及び入出力分離方法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話やPDAといった携帯電子機器は、ひとり1台は所有しているといっていいほどに普及している。また、これらの携帯電子機器は、その機能についても年々多様化し、発展を遂げてきている。例えば、最近の携帯電話では、基本的な機能である通話機能のほかに、赤外線通信機能、データ送受信機能(代表的な例としては、WEBページ閲覧・入力機能、メール機能、音楽ダウンロード機能等がある)、撮像機能、テレビジョン信号受信機能、ゲーム機能等の様々な機能が付加されている。
【0003】
例えば、特許文献1では、ユーザのプッシュボタン操作に応じて、リモコン送信部から赤外線信号を送信し、テレビジョンのチャンネルを切り替える携帯電話機が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−150831号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、携帯電子機器は携帯性よりディスプレイを小さくしなければならず、多様な機能を十分に発揮するため、所望するコンテンツをより大きなディスプレイに表示することが望まれている。
【0006】
このような要望のもと本発明は、入力デバイスと出力デバイスとを分離し、携帯電子機器のユーザが所望するコンテンツをより大きなディスプレイを有する任意の出力デバイスに表示することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0008】
(1) 携帯電子機器及びコンテンツを表示する表示部を備えた出力デバイスと通信回線を介して接続され、前記携帯電子機器から受信したコンテンツを指定する入力に対応した出力データを前記出力デバイスに出力するため、前記携帯電子機器又は前記出力デバイスから受信した所定の識別情報に基づいて認証を行う認証手段と、前記認証手段による認証が完了した後に、前記入力に基づいた前記出力データを前記出力デバイスに送信する出力データ送信手段と、を備えることを特徴とするコンテンツサーバ。
【0009】
(1)のコンテンツサーバによれば、、携帯電子機器又は出力デバイスから受信した所定の識別情報に基づく認証が完了した後に、携帯電子機器から受信した入力に対する出力データを出力デバイスに送信する。そのため、入力デバイスと出力デバイスとを分離し、携帯電子機器のユーザが所望するコンテンツを、携帯電子機器とは独立した任意の出力デバイスに表示することができる。
【0010】
(2) 前記認証手段は、前記携帯電子機器からの入力に応じて、前記出力デバイスに表示するコンテンツの出力データを選択する出力データ選択手段と、選択した前記出力データを識別する認証コードを発行し記憶する認証コード発行手段と、前記認証コードを入力のあった前記携帯電子機器に送信する認証コード送信手段と、出力デバイスから認証コードを受信する認証コード受信手段と、受信した前記認証コードに対応する出力データを取得する出力データ取得手段と、から構成され、前記出力データ送信手段は、認証コードの送信元である前記出力デバイスに前記出力データ取得手段が取得した出力データを送信することを特徴とする(1)に記載のコンテンツサーバ。
【0011】
(2)のコンテンツサーバによれば、認証コードを出力デバイスから受信すると、認証コードによって特定される出力データを出力デバイスに送信する。ここで、送信される出力データは、携帯電子機器からの入力に応じた出力データである。そのため、入力デバイスと出力デバイスとを分離し、携帯電子機器のユーザが所望するコンテンツを、携帯電子機器とは独立した任意の出力デバイスに表示することができる。
【0012】
(3) 前記認証手段は、前記出力デバイスを識別するデバイスIDを発行し記憶するデバイスID発行手段と、前記デバイスIDを対応する出力デバイスに送信するデバイスID送信手段と、前記携帯電子機器から前記入力と併せて前記デバイスIDを受信する入力データ受信手段と、受信した前記入力に応じたコンテンツの出力データを選択する出力データ選択手段と、受信した前記デバイスIDに対応する出力デバイスを特定する出力デバイス特定手段と、から構成され、前記出力データ送信手段は、前記出力デバイス特定手段により特定された出力デバイスに、前記出力データ選択手段が選択した出力データを送信することを特徴とする(1)に記載のコンテンツサーバ。
【0013】
(3)のコンテンツサーバによれば、携帯電子機器からの入力に出力デバイスを識別するデバイスIDが含まれるため、携帯電子機器からの入力に応じた出力データを出力デバイスに送信することができる。そのため、入力デバイスと出力デバイスとを分離し、携帯電子機器のユーザが所望するコンテンツを、携帯電子機器とは独立した任意の出力デバイスに表示することができる。
【0014】
(4) 携帯電子機器、コンテンツを表示する表示部を備えた出力デバイス、及びコンテンツを記憶するコンテンツサーバが通信回線を介して接続されて構成される入出力デバイス分離方法であって、前記携帯電子機器から受信したコンテンツを指定するの入力に対応した出力データを前記出力デバイスに出力するため、前記携帯電子機器又は前記出力デバイスから受信した所定の識別情報に基づいて前記コンテンツサーバが認証を行う認証ステップと、前記認証ステップによる認証が完了した後に、前記入力に基づいた前記出力データを前記コンテンツサーバから前記出力デバイスに送信する出力データ送信ステップと、受信した前記出力データに応じたコンテンツを前記出力デバイスの前記表示部に表示する出力ステップとを含むことを特徴とするを特徴とする入出力デバイス分離方法。
【0015】
(4)の入出力デバイス分離方法によれば、携帯電子機器又は出力デバイスから受信した所定の識別情報に基づく認証が完了した後に、携帯電子機器から受信した入力に対する出力データを出力デバイスに送信する。そのため、入力デバイスと出力デバイスとを分離し、携帯電子機器のユーザが所望するコンテンツを、携帯電子機器とは独立した任意の出力デバイスに表示することができる。
【0016】
(5) 前記認証ステップは、前記コンテンツサーバが、前記携帯電子機器からの入力に応じて、前記出力デバイスに表示するコンテンツの出力データを選択する出力データ選択ステップと、前記コンテンツサーバが、選択した前記出力データを識別する認証コードを発行し記憶する認証コード発行ステップと、前記コンテンツサーバが、前記認証コードを入力のあった前記携帯電子機器に送信する認証コード送信ステップと、前記出力デバイスが、前記認証コードを受信した前記携帯電子機器から、前記認証コードを取得する認証コード取得ステップと、前記出力デバイスが、取得した前記認証コードを前記コンテンツサーバに送信する認証コード送信ステップと、前記コンテンツサーバが、前記出力デバイスから受信した前記認証コードに対応する出力データを取得する出力データ取得ステップと、を含み、前記出力データ送信ステップは、前記認証コードの送信元である前記出力デバイスに前記出力データ取得ステップにより取得された出力データを送信することを特徴とする(4)に記載の入出力デバイス分離方法。
【0017】
(5)の入出力デバイス分離方法によれば、コンテンツサーバは、認証コードを出力デバイスから受信すると、認証コードによって特定される出力データを出力デバイスに送信する。ここで、送信される出力データは、携帯電子機器からの入力に応じた出力データである。そのため、入力デバイスと出力デバイスとを分離し、携帯電子機器のユーザが所望するコンテンツを、携帯電子機器とは独立した任意の出力デバイスに表示することができる。
【0018】
(6) 前記認証コード取得ステップは、前記通信回線を介さず、前記携帯電子機器と直接通信を行うことにより前記認証コードを取得することを特徴とする(5)に記載の入出力デバイス分離方法。
【0019】
(7) 前記認証コード取得ステップは、前記携帯電子機器のユーザからの入力により前記認証コードを取得することを特徴とする(5)に記載の入出力デバイス分離方法。
【0020】
(6)及び(7)の入出力デバイス分離方法によれば、ユーザが所望する任意の出力デバイスに、直接認証コードを提供できる。
【0021】
(8) 前記認証ステップは、前記コンテンツサーバが、前記出力デバイスを識別するデバイスIDを発行し記憶するデバイスID発行ステップと、前記コンテンツサーバが、前記デバイスIDを対応する出力デバイスに送信するデバイスID送信ステップと、前記出力デバイスが、受信した前記デバイスIDを前記携帯電子機器に提供するデバイスID提供ステップと、前記コンテンツサーバが、前記携帯電子機器から前記入力と併せて前記デバイスIDを受信する入力データ受信ステップと、前記コンテンツサーバが、受信した前記入力に応じたコンテンツの出力データを選択する出力データ選択ステップと、受信した前記デバイスIDに対応する出力デバイスを特定する出力デバイス特定ステップと、を含み、前記出力データ送信ステップは、前記出力デバイス特定ステップにより特定された出力デバイスに、前記出力データ選択ステップが選択した出力データを送信することを特徴とする(4)に記載の入出力デバイス分離方法。
【0022】
(8)の入出力デバイス分離方法によれば、携帯電子機器からの入力に出力デバイスを識別するデバイスIDが含まれるため、コンテンツサーバは、携帯電子機器からの入力に応じた出力データを出力デバイスに送信することができる。そのため、入力デバイスと出力デバイスとを分離し、携帯電子機器のユーザが所望するコンテンツを、携帯電子機器とは独立した任意の出力デバイスに表示することができる。
【0023】
(9) 前記デバイスID提供ステップは、前記通信回線を介さず、前記携帯電子機器と直接通信を行うことにより、前記デバイスIDを前記携帯電子機器に提供することを特徴とする(8)に記載の入出力デバイス分離方法。
【0024】
(10) 前記デバイスID提供ステップは、光学的に読み取り可能な識別情報を前記表示部に表示することにより、前記デバイスIDを前記携帯電子機器に提供することを特徴とする(8)に記載の入出力デバイス分離方法。
【0025】
(9)及び(10)の入出力デバイス分離方法によれば、ユーザが所望する任意の出力デバイスに、直接認証コードを提供できる。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、入力デバイスと出力デバイスとを分離し、携帯電子機器のユーザが所望するコンテンツをより大きなディスプレイを有する任意の出力デバイスに表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本実施形態に係る入出力デバイス分離システムの概略を示す図である。
【図2】本実施形態に係る入出力デバイス分離システムの概略を示す図である。
【図3】本実施形態に係る入出力デバイス分離システムの全体構成を示すブロック図である。
【図4】本実施形態に係る記憶手段に記憶される内容を示す図である。
【図5】本実施形態に係る入出力デバイス分離システムの処理を示すフローチャートである。
【図6】本実施形態に係る入出力デバイス分離システムのハードウェア構成を示す図である。
【図7】本実施形態に係る入出力デバイス分離システムの応用例を示す図である。
【図8】別実施形態に係る入出力デバイス分離システムの概略を示す図である。
【図9】別実施形態に係る入出力デバイス分離システムの全体構成を示すブロック図である。
【図10】別実施形態に係る記憶手段に記憶される内容を示す図である。
【図11】別実施形態に係る入出力デバイス分離システムの処理を示すフローチャートである。
【図12】別実施形態に係る入出力デバイス分離システムの応用例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明を実施するための形態について図を参照しながら説明する。なお、以下では携帯電子機器として携帯電話を例にとって説明するが、携帯電子機器は携帯電話に限らず、PHS(Personal Handy phone System;登録商標)、PDA(Personal Digital Assistant)、等の携帯型パーソナルコンピュータ等であってもよい。
【0029】
[第1実施形態]
本発明は、入力デバイスと出力デバイスとを分離する入出力デバイス分離方法、及びこの方法に用いられるコンテンツサーバに関するものであるが、入出力デバイス分離方法を実現するのに好適な入出力デバイス分離システム1の概略について、図1、2を参照して説明する。
【0030】
[入出力デバイス分離システム1の概略]
入出力デバイス分離システム1は、コンテンツを記憶するコンテンツサーバ10と、携帯電話20と、コンテンツを表示する表示部を備えた出力デバイス30と、がネットワーク(IPネットワークを含む)を介して通信可能に接続されて構成される。
【0031】
ここで、出力デバイス30は、街中に設置されたデジタルサイネージ30aや、ユーザが所有するテレビ装置30b、カーナビといった、表示部を備え携帯電話20から独立した装置をいう。なお、出力デバイス30の表示部は、携帯電話20の表示部に比べて大きいことが好ましい。
【0032】
入力出力デバイス分離システム1の動作の概略は以下の通りである。
(1)携帯電話20からコンテンツサーバ10に、特定のコンテンツを指定する入力データが送信される。
(2)入力データを受信すると、コンテンツサーバ10は、指定されたコンテンツの出力データを識別する認証コードを発行し、この認証コードを携帯電話20に返信する。
【0033】
(3)携帯電話20では、取得した認証コードを出力デバイス30に提供する。本実施の形態では、携帯電話20から出力デバイス30への認証コードの提供は、近距離無線通信により行われる。近距離無線通信は、ネットワークを介さず携帯電話20と出力デバイス30とが直接通信するものであれば足り、例えば、赤外線通信や、Bluetooth(登録商標)等が該当する。
なお、携帯電話20から出力デバイス30への認証コードの提供は、近距離無線通信に限らず、ネットワークを介して通信してもよいし、ユーザが出力デバイス30に直接認証コードを入力することにより行ってもよい。
【0034】
(4)出力デバイス30は、取得した認証コードをコンテンツサーバ10に送信する。
(5)コンテンツサーバ10では、受信した認証コードに対応する出力データを取得し、この出力データを出力デバイス30に送信する。
(6)出力デバイス30は、出力データを受信すると出力データに応じたコンテンツを表示部に表示する。
【0035】
このように、入出力デバイス分離システム1によれば、テレビ装置やカーナビといった出力デバイスのうち任意の出力デバイス30に、ユーザが所望する任意のコンテンツを表示することができる。
【0036】
[入出力デバイス分離システム1の構成]
次に、入出力デバイス分離システム1の具体的構成について、図3,4を参照して説明する。
【0037】
入出力デバイス分離システム1は、コンテンツを記憶するコンテンツサーバ10と、携帯電話20と、コンテンツを表示する表示部を備えた出力デバイス30と、がネットワーク40を介して通信可能に接続されて構成される。
【0038】
(コンテンツサーバ10の構成)
コンテンツサーバ10は、制御手段110、記憶手段120、及び通信手段130により構成され、通信手段130を介してネットワーク40との通信が可能となっている。
【0039】
各部の制御を司る制御手段110は、入力データ受信手段111、出力データ選択手段112、認証コード発行手段113、認証コード送信手段114、認証コード受信手段115、出力データ取得手段116、及び出力データ送信手段117により構成される。
【0040】
入力データ受信手段111は、携帯電話20が送信するコンテンツを指定する入力データを、通信手段130を介して受信する。
出力データ選択手段112は、受信した入力データに応じたコンテンツの出力データを記憶手段120から選択する。
【0041】
認証コード発行手段113は、出力データを識別する認証コードを発行し、記憶手段120に記憶する。その結果、記憶手段120には、図4に示すように、認証コードに対応付けて出力データが記憶される。
認証コード送信手段114は、通信手段130を介して、発行した認証コードを入力データを送信してきた携帯電話20に送信する。
【0042】
認証コード受信手段115は、出力デバイスが送信する認証コードを、通信手段130を介して受信する。
出力データ取得手段116は、認証コードに対応する出力データを記憶手段120から取得する。
出力データ送信手段117は、通信手段130を介して、取得した出力データを認証コードを送信してきた出力デバイス30に送信する。
【0043】
記憶手段120は、複数のコンテンツの出力データを記憶するとともに、認証コードと出力データとを対応付けて記憶する。
通信手段130は、ネットワーク40を介してデータ提供先から提供されるデータ(入力データや認証コード)を受信し、ネットワーク40を介して各種データ(認証コードや出力データ)を送信する。
【0044】
(携帯電話20の構成)
携帯電話20は、制御手段210、入力手段220、通信手段230、及び近距離通信手段235により構成され、通信手段230を介して基地局50との通信が可能となっている。
【0045】
各部の制御を司る制御手段210は、入力データ送信手段211、認証コード受信手段212、及び認証コード提供手段213により構成される。
【0046】
入力データ送信手段211は、入力手段220からのユーザの入力データを、通信手段230を介して、コンテンツサーバ10に送信する。
認証コード受信手段212は、コンテンツサーバ10が送信する認証コードを、通信手段230を介して受信する。
認証コード提供手段213は、受信した認証コードを、近距離通信手段235を介して出力デバイス30に提供する。
【0047】
入力手段220は、ユーザからの入力を受け付ける入力部であり、プッシュボタンやタッチパネルにより構成される。
通信手段230は、基地局50及びネットワーク40を介してデータ提供先から提供されるデータ(認証コード)を受信し、ネットワーク40を介して各種データ(入力データ)を送信する。
近距離通信手段235は、出力デバイス30とネットワーク40を介さずに直接通信可能な通信部である。
【0048】
(出力デバイス30の構成)
出力デバイス30は、制御手段310、近距離通信手段320、通信手段325、及び出力手段330により構成され、通信手段230を介してネットワーク40との通信が可能となっている。
【0049】
各部の制御を司る制御手段310は、認証コード取得手段311、認証コード送信手段312、及び出力データ受信手段313により構成される。
【0050】
認証コード取得手段311は、近距離通信手段320を介して、携帯電話20から認証コードを取得する。ここで、認証コード取得手段311は、近距離通信手段320による携帯電話20との直接通信に限らず、ネットワーク40を介して認証コードを取得してもよいし、ユーザからの認証コードの入力により認証コードを取得してもよい。
認証コード送信手段312は、取得した認証コードをコンテンツサーバ10に、通信手段325を介して送信する。
出力データ受信手段313は、コンテンツサーバ10から送信される出力データを、通信手段325を介して受信する。
【0051】
近距離通信手段320は、携帯電話20とネットワーク40を介さずに直接通信可能な通信部である。
通信手段325は、ネットワーク40を介してデータ提供先から提供されるデータ(出力データ)を受信し、ネットワーク40を介して各種データ(認証コード)を送信する。
出力手段330は、受信した出力データに応じたコンテンツを表示する表示部である。
【0052】
[入出力デバイス分離システム1の処理フロー]
次に、図5を参照して入出力デバイス分離システム1の処理の流れについて説明する。
【0053】
S1:携帯電話20の入力データ送信手段211は、コンテンツを選択する入力データをコンテンツサーバ10に送信する。
【0054】
S2:コンテンツサーバ10の入力データ受信手段111が入力データを受信すると、出力データ選択手段112は、受信した入力データに対応するコンテンツの出力データを選択する。
S3:コンテンツサーバ10の認証コード発行手段113は、選択した出力データを識別する認証コードを発行し、記憶手段120に出力データと認証コードとを対応付けて記憶する。
S4:コンテンツサーバ10の認証コード送信手段114は、発行した認証コードを入力データを送信してきた携帯電話20に送信する。
【0055】
S5:携帯電話20の認証コード受信手段212が認証コードを受信すると、認証コード提供手段213は、ユーザが所望する任意の出力デバイス30に受信した認証コードを提供する。
【0056】
S6:出力デバイス30の認証コード取得手段311は、携帯電話20から提供される認証コードを取得する。
S7:出力デバイス30の認証コード送信手段312は、取得した認証コードをコンテンツサーバ10に送信する。
【0057】
S8:コンテンツサーバ10の認証コード受信手段115が認証コードを受信すると、出力データ取得手段116は、記憶手段120を参照して認証コードに対応する出力データを取得する。
S9:コンテンツサーバ10の出力データ送信手段117は、取得した出力データを出力デバイス30に送信する。
【0058】
S10:出力デバイス30の出力データ受信手段313が出力データを受信すると、出力手段330は、出力データに応じたコンテンツを表示する。
【0059】
[入出力デバイス分離システム1のハードウェア構成]
次に、図6を参照して、入出力デバイス分離システム1のハードウェア構成について説明する。本発明が実施される装置は標準的なものでよく、以下に構成の一例を示す。図6(1)はコンテンツサーバ10のハードウェア構成であり、図6(2)は携帯電話20のハードウェア構成であり、図6(3)は出力デバイス30のハードウェア構成である。
【0060】
(コンテンツサーバ10のハードウェア構成)
コンテンツサーバ10は、制御手段110を構成するCPU(Central Processing Unit)1310(マルチプロセッサ構成ではCPU1320等複数のCPUが追加されてもよい)、バスライン1200、通信I/F(I/F:インターフェイス)1330、メインメモリ1340、BIOS(Basic Input Output System)1350、表示装置1360、I/Oコントローラ1370、キーボード及びマウス等の入力装置1380、ハードディスク1390、光ディスクドライブ1400、並びに半導体メモリ1420を備える。なお、ハードディスク1390、光ディスクドライブ1400、並びに半導体メモリ1420はまとめて記憶手段120を構成する。
【0061】
制御手段110は、コンテンツサーバ10を統括的に制御する部分であり、ハードディスク1390(後述)に記憶された各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、本発明に係る各種機能を実現している。
【0062】
通信I/F1330は、コンテンツサーバ10が、ネットワーク40を介して携帯電話20等と情報を送受信する場合のネットワーク・アダプタである。通信I/F1330は、モデム、ケーブル・モデム及びイーサネット(登録商標)・アダプタを含んでよい。
【0063】
BIOS1350は、コンテンツサーバ10の起動時にCPU1310が実行するブートプログラムや、コンテンツサーバ10のハードウェアに依存するプログラム等を記録する。
【0064】
表示装置1360は、ブラウン管表示装置(CRT)、液晶表示装置(LCD)等のディスプレイ装置を含む。
【0065】
I/Oコントローラ1370には、ハードディスク1390、光ディスクドライブ1400、及び半導体メモリ1420等の記憶装置1430を接続することができる。
【0066】
入力装置1380は、コンテンツサーバ10のユーザによる入力の受け付けを行うものである。
【0067】
ハードディスク1390は、本ハードウェアをコンテンツサーバ10として機能させるための各種プログラムや出力データ等を記憶する。なお、コンテンツサーバ10は、外部に別途設けたハードディスク(図示せず)を外部記憶装置として利用することもできる。
【0068】
光ディスクドライブ1400としては、例えば、DVD−ROMドライブ、CD−ROMドライブ、DVD−RAMドライブ、CD−RAMドライブを使用することができる。この場合は各ドライブに対応した光ディスク1410を使用する。光ディスク1410から光ディスクドライブ1400によりプログラム又はデータを読み取り、I/Oコントローラ1370を介してメインメモリ1340又はハードディスク1390に提供することもできる。
【0069】
コンテンツサーバ10の各手段は、制御手段110によってプログラムが実行されることで実現される。但し、記憶手段120は、主としてハードディスク1390に実装されるが、既に述べたように、他の記憶装置を用いてもよい。
【0070】
(携帯電話20のハードウェア構成)
携帯電話20は、制御手段210を構成するCPU2010と、通信手段230を構成するメインアンテナ2030及び通信処理部2040と、近距離通信手段235を構成する無線通信部2020と、入力手段220を構成する操作ボタン群2050と、を備える。
【0071】
ここで、メインアンテナ2030は、所定の使用周波数帯で基地局50と通信を行う。なお、本実施の形態では、いわゆるデュアルバンド対応型による構成であってもよい。また、操作ボタン群2050には、プッシュボタンのほかタッチパネルも含まれる。
【0072】
(出力デバイス30のハードウェア構成)
出力デバイス30は、制御手段310を構成するCPU3010と、近距離通信手段320を構成する無線通信部3020と、通信手段325を構成する通信I/F3030と、出力手段330を構成する表示装置3040と、を備える。
【0073】
[入出力デバイス分離システム1の応用例]
次に、本実施の形態に係る入出力デバイス分離システム1の応用例について、図7を参照して説明する。図7では、検索システムに入出力デバイス分離システム1を応用した例を示す。
【0074】
(1)携帯電話20からコンテンツサーバ10に、検索キーワードが送信される。
(2)コンテンツサーバ10では、所定の検索ロジックを用いて検索キーワードに対する検索結果一覧を作成するとともに、認証コードを付してこの検索結果一覧を携帯電話20に返信する。
(3)携帯電話20では、検索結果一覧から特定の検索結果(コンテンツ)を選択し、検索結果を認証コードと併せてコンテンツサーバ10に送信する。このとき、コンテンツサーバ10では、選択された検索結果のコンテンツの出力データと認証コードとを対応付けて記憶しておく。
【0075】
(4)一方、携帯電話20は、取得した認証コードを出力デバイス30に提供する。
(5)出力デバイス30は、取得した認証コードをコンテンツサーバ10に送信する。
(6)コンテンツサーバ10では、受信した認証コードに対応する出力データを取得し、この出力データを出力デバイス30に送信する。
(7)出力デバイス30は、出力データに応じたコンテンツを表示部に表示する。
【0076】
このように、入出力デバイス分離システム1では、出力デバイス30に表示するコンテンツの途中のデータ(検索結果一覧)を携帯電話20に一度返信するようにしてもよい。
【0077】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る入出力デバイス分離システム1Aについて説明する。第1実施形態に係る入出力デバイス分離システム1が出力データと認証コードとを対応付けて記憶しておき、出力デバイスから認証コードが送信されることで出力データを出力デバイスに送信するものであったが、第2実施形態に係る入出力デバイス分離システム1Aでは、予め出力デバイスにデバイスIDを対応付けておき、携帯電話からデバイスIDを指定した入力データが送信されることで、対応する出力デバイスに出力データを送信する。
【0078】
[入出力デバイス分離システム1Aの概略]
入出力デバイス分離システム1Aは、コンテンツを記憶するコンテンツサーバ10Aと、携帯電話20Aと、コンテンツを表示する表示部を備えた出力デバイス30Aと、がネットワークを介して通信可能に接続されて構成される。
【0079】
(1) 出力デバイス30Aは、コンテンツサーバ10Aに出力デバイス30Aを識別するデバイスIDを要求する。
(2) コンテンツサーバ10Aでは、デバイスIDを出力デバイス30Aの位置特定情報(例えば、IPアドレスや電話番号)に対応付けて発行するとともに、このデバイスIDを出力デバイス30Aに返信する。
(3) 出力デバイス30Aでは、受信したデバイスIDを携帯電話20Aに提供する。なお、デバイスIDの提供は、近距離無線通信により提供しても、ネットワークを介して提供してもよい。また、デバイスIDを表示したり、音声によりユーザに伝えることとしてもよい。更には、携帯電話20Aが光学的に読み取り可能な識別情報(例えば、QRコード(登録商標))を表示することとしてもよい。
【0080】
(4) 携帯電話20Aは、特定のコンテンツを指定する入力データをデバイスIDと併せてコンテンツサーバ10Aに送信する。
(5) コンテンツサーバ10Aでは、指定されたコンテンツの出力データを、デバイスIDにより特定される出力デバイス30Aに送信する。
(6)出力デバイス30は、出力データを受信すると出力データに応じたコンテンツを表示部に表示する。
【0081】
このように、入出力デバイス分離システム1Aによれば、テレビ装置やカーナビといった出力デバイスのうち任意の出力デバイス30Aに、ユーザが所望する任意のコンテンツを表示することができる。
【0082】
[入出力デバイス分離システム1Aの構成]
次に、入出力デバイス分離システム1Aの具体的構成について、図9,10を参照して説明する。なお、入出力デバイス分離システム1Aのハードウェア構成については、第1実施形態と基本的に同じであるため、説明を省略する。
【0083】
(コンテンツサーバ10Aの構成)
コンテンツサーバ10Aは、制御手段110A、記憶手段120、及び通信手段130により構成され、通信手段130を介してネットワーク40との通信が可能となっている。
【0084】
各部の制御を司る制御手段110Aは、デバイスID発行手段111A、デバイスID送信手段112A、入力データ受信手段113A、デバイス特定手段114A、出力データ選択手段115A、及び出力データ送信手段116Aにより構成される。
【0085】
デバイスID発行手段111Aは、出力デバイス30AからのデバイスID要求を受けると、要求を受けた出力デバイス30Aを識別するデバイスIDを発行し、記憶手段120に記憶する。その結果、記憶手段120には、図10に示すように、デバイスIDに対応付けてこのデバイスIDの位置特定情報が記憶される。なお、位置特定情報としては、出力デバイス30AのIPアドレスや電話番号等が用いられる。
デバイスID送信手段112Aは、発行したデバイスIDを、通信手段130を介して、デバイスID要求してきた出力デバイス30Aに送信する。
【0086】
入力データ受信手段113Aは、携帯電話20Aが送信するコンテンツを指定する入力データと、出力デバイス30Aを特定するデバイスIDと、を通信手段130を介して受信する。
デバイス特定手段114Aは、受信したデバイスIDに対応する出力デバイス30Aを特定する。
出力データ選択手段115Aは、受信した入力データに応じたコンテンツの出力データを記憶手段120から選択する。
出力データ送信手段117は、取得した出力データをデバイスIDにより特定される出力デバイス30Aに通信手段130を介して送信する。
【0087】
(携帯電話20Aの構成)
携帯電話20Aは、制御手段210A、入力手段220、通信手段230、及び近距離通信手段235により構成され、通信手段230を介して基地局50との通信が可能となっている。
【0088】
各部の制御を司る制御手段210Aは、デバイスID取得手段211A、及び入力データ送信手段212Aにより構成される。
【0089】
デバイスID取得手段211Aは、出力デバイス30AからデバイスIDを近距離通信手段235を介して取得する。なお、デバイスID取得手段211Aを、QRコード等の二次元コードパターンの画像を撮像する撮像手段と、撮像された二次元コードパターンを復号化し、デバイスID取得する複合化手段と、により構成することとしてもよい。
入力データ送信手段211は、入力手段220からのユーザの入力データ及びデバイスIDを、通信手段230を介して、コンテンツサーバ10に送信する。
【0090】
(出力デバイス30Aの構成)
出力デバイス30Aは、制御手段310A、近距離通信手段320、通信手段325、及び出力手段330により構成され、通信手段230を介してネットワーク40との通信が可能となっている。
【0091】
各部の制御を司る制御手段310Aは、デバイスID要求手段311A、デバイスID受信手段312A、デバイスID提供手段313A、及び出力データ受信手段314Aにより構成される。
【0092】
デバイスID要求手段311Aは、ユーザの操作に応じて又は所定のタイミングで、コンテンツサーバ10Aに自己を識別するデバイスIDを要求する。
デバイスID受信手段312Aは、通信手段325を介して、コンテンツサーバ10AからデバイスIDを受信する。
デバイスID提供手段313Aは、近距離通信手段320を介して、デバイスIDを携帯電話20Aに提供する。なお、デバイスID提供手段313Aは、受信したデバイスIDを音声により出力してもよく、また、表示部に表示してもよい。更には、デバイスIDの二次元コードパターン画像を表示部に表示してもよい。なお、デバイスIDを二次元コード化するのは、出力デバイス30Aにより行ってもよく、また、コンテンツサーバ10Aが二次元コード化しその画像データを出力デバイス30Aに送信してもよい。
出力データ受信手段314Aは、コンテンツサーバ10から送信される出力データを、通信手段325を介して受信する。
【0093】
[入出力デバイス分離システム1Aの処理フロー]
次に、図11を参照して入出力デバイス分離システム1Aの処理の流れについて説明する。
【0094】
S31:出力デバイス30AのデバイスID要求手段311Aは、自己を識別するデバイスIDを要求する。
【0095】
S32:コンテンツサーバ10AのデバイスID発行手段111Aは、デバイスIDを発行するとともに、出力デバイス30Aの位置特定情報と対応付けて記憶手段120に記憶する。
S33:コンテンツサーバ10AのデバイスID送信手段112Aは、デバイスIDを出力デバイス30Aに返信する。
【0096】
S34、S35:出力デバイス30AのデバイスID受信手段312AがデバイスIDを受信すると、デバイスID提供手段313Aは、携帯電話20AにデバイスIDを提供する。
【0097】
S36:携帯電話20AのデバイスID取得手段211Aは、出力デバイス30Aから提供されるデバイスIDを取得する。
S37:携帯電話20Aの入力データ送信手段212Aは、コンテンツを選択する入力データと、取得したデバイスIDと、をコンテンツサーバ10Aに送信する。
【0098】
S38:コンテンツサーバ10Aの入力データ受信手段113Aが入力データとデバイスIDとを受信すると、デバイス特定手段114Aは、受信したデバイスIDに対応する出力デバイス30Aを特定する。
S39:コンテンツサーバ10Aの出力データ選択手段115Aは、受信した入力データに対応するコンテンツの出力データを選択する。
S40:コンテンツサーバ10Aの出力データ送信手段116Aは、選択した出力データを、特定した出力デバイス30Aに送信する。
【0099】
S41:出力デバイス30Aの出力データ受信手段314Aが出力データを受信すると、出力手段330は、出力データに応じたコンテンツを表示する。
【0100】
[入出力デバイス分離システム1Aの応用例]
次に、本実施の形態に係る入出力デバイス分離システム1Aの応用例について、図12を参照して説明する。図12では、検索システムに入出力デバイス分離システム1Aを応用した例を示す。
【0101】
(1)〜(3) 出力デバイス30Aが要求し、コンテンツサーバ10Aから取得したデバイスIDを、出力デバイス30Aから携帯電話20Aに提供する。
(4)携帯電話20Aからコンテンツサーバ10Aに、検索キーワード及びデバイスIDが送信される。
(5)コンテンツサーバ10Aでは、所定の検索ロジックを用いて検索キーワードに対する検索結果一覧を作成するとともに、デバイスIDを付してこの検索結果一覧を携帯電話20Aに返信する。
(6)携帯電話20Aでは、検索結果一覧から特定の検索結果(コンテンツ)を選択し、検索結果をデバイスIDと併せてコンテンツサーバ10Aに送信する。
(7) コンテンツサーバ10Aは、選択された検索結果のコンテンツの出力データを、デバイスIDにより特定される出力デバイス30Aに送信する。
(8)出力デバイス30Aは、出力データを受信すると出力データに応じたコンテンツを表示部に表示する。
【0102】
このように、入出力デバイス分離システム1Aでは、出力デバイス30Aに表示するコンテンツの途中のデータ(検索結果一覧)を携帯電話20Aに一度返信するようにしてもよい。
【0103】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施例に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0104】
1 入出力デバイス分離システム
10 コンテンツサーバ
20 携帯電話
30 出力デバイス
40 ネットワーク
50 基地局
110 制御手段
120 記憶手段
130 通信手段
210 制御手段
220 入力手段
230 通信手段
235 近距離通信手段
310 制御手段
320 近距離通信手段
325 通信手段
330 出力手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電子機器及びコンテンツを表示する表示部を備えた出力デバイスと通信回線を介して接続され、
前記携帯電子機器から受信したコンテンツを指定する入力に対応した出力データを前記出力デバイスに出力するため、前記携帯電子機器又は前記出力デバイスから受信した所定の識別情報に基づいて認証を行う認証手段と、
前記認証手段による認証が完了した後に、前記入力に基づいた前記出力データを前記出力デバイスに送信する出力データ送信手段と、
を備えることを特徴とするコンテンツサーバ。
【請求項2】
前記認証手段は、
前記携帯電子機器からの入力に応じて、前記出力デバイスに表示するコンテンツの出力データを選択する出力データ選択手段と、
選択した前記出力データを識別する認証コードを発行し記憶する認証コード発行手段と、
前記認証コードを入力のあった前記携帯電子機器に送信する認証コード送信手段と、
出力デバイスから認証コードを受信する認証コード受信手段と、
受信した前記認証コードに対応する出力データを取得する出力データ取得手段と、
から構成され、
前記出力データ送信手段は、認証コードの送信元である前記出力デバイスに前記出力データ取得手段が取得した出力データを送信することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツサーバ。
【請求項3】
前記認証手段は、
前記出力デバイスを識別するデバイスIDを発行し記憶するデバイスID発行手段と、
前記デバイスIDを対応する出力デバイスに送信するデバイスID送信手段と、
前記携帯電子機器から前記入力と併せて前記デバイスIDを受信する入力データ受信手段と、
受信した前記入力に応じたコンテンツの出力データを選択する出力データ選択手段と、
受信した前記デバイスIDに対応する出力デバイスを特定する出力デバイス特定手段と、
から構成され、
前記出力データ送信手段は、前記出力デバイス特定手段により特定された出力デバイスに、前記出力データ選択手段が選択した出力データを送信することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツサーバ。
【請求項4】
携帯電子機器、コンテンツを表示する表示部を備えた出力デバイス、及びコンテンツを記憶するコンテンツサーバが通信回線を介して接続されて構成される入出力デバイス分離方法であって、
前記携帯電子機器から受信したコンテンツを指定するの入力に対応した出力データを前記出力デバイスに出力するため、前記携帯電子機器又は前記出力デバイスから受信した所定の識別情報に基づいて前記コンテンツサーバが認証を行う認証ステップと、
前記認証ステップによる認証が完了した後に、前記入力に基づいた前記出力データを前記コンテンツサーバから前記出力デバイスに送信する出力データ送信ステップと、
受信した前記出力データに応じたコンテンツを前記出力デバイスの前記表示部に表示する出力ステップと
を含むことを特徴とするを特徴とする入出力デバイス分離方法。
【請求項5】
前記認証ステップは、
前記コンテンツサーバが、前記携帯電子機器からの入力に応じて、前記出力デバイスに表示するコンテンツの出力データを選択する出力データ選択ステップと、
前記コンテンツサーバが、選択した前記出力データを識別する認証コードを発行し記憶する認証コード発行ステップと、
前記コンテンツサーバが、前記認証コードを入力のあった前記携帯電子機器に送信する認証コード送信ステップと、
前記出力デバイスが、前記認証コードを受信した前記携帯電子機器から、前記認証コードを取得する認証コード取得ステップと、
前記出力デバイスが、取得した前記認証コードを前記コンテンツサーバに送信する認証コード送信ステップと、
前記コンテンツサーバが、前記出力デバイスから受信した前記認証コードに対応する出力データを取得する出力データ取得ステップと、
を含み、
前記出力データ送信ステップは、前記認証コードの送信元である前記出力デバイスに前記出力データ取得ステップにより取得された出力データを送信することを特徴とする請求項4に記載の入出力デバイス分離方法。
【請求項6】
前記認証コード取得ステップは、
前記通信回線を介さず、前記携帯電子機器と直接通信を行うことにより前記認証コードを取得することを特徴とする請求項5に記載の入出力デバイス分離方法。
【請求項7】
前記認証コード取得ステップは、
前記携帯電子機器のユーザからの入力により前記認証コードを取得することを特徴とする請求項5に記載の入出力デバイス分離方法。
【請求項8】
前記認証ステップは、
前記コンテンツサーバが、前記出力デバイスを識別するデバイスIDを発行し記憶するデバイスID発行ステップと、
前記コンテンツサーバが、前記デバイスIDを対応する出力デバイスに送信するデバイスID送信ステップと、
前記出力デバイスが、受信した前記デバイスIDを前記携帯電子機器に提供するデバイスID提供ステップと、
前記コンテンツサーバが、前記携帯電子機器から前記入力と併せて前記デバイスIDを受信する入力データ受信ステップと、
前記コンテンツサーバが、受信した前記入力に応じたコンテンツの出力データを選択する出力データ選択ステップと、
受信した前記デバイスIDに対応する出力デバイスを特定する出力デバイス特定ステップと、
を含み、
前記出力データ送信ステップは、前記出力デバイス特定ステップにより特定された出力デバイスに、前記出力データ選択ステップが選択した出力データを送信することを特徴とする請求項4に記載の入出力デバイス分離方法。
【請求項9】
前記デバイスID提供ステップは、
前記通信回線を介さず、前記携帯電子機器と直接通信を行うことにより、前記デバイスIDを前記携帯電子機器に提供することを特徴とする請求項8に記載の入出力デバイス分離方法。
【請求項10】
前記デバイスID提供ステップは、
光学的に読み取り可能な識別情報を前記表示部に表示することにより、前記デバイスIDを前記携帯電子機器に提供することを特徴とする請求項8に記載の入出力デバイス分離方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−239518(P2010−239518A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−86987(P2009−86987)
【出願日】平成21年3月31日(2009.3.31)
【出願人】(500257300)ヤフー株式会社 (1,128)
【Fターム(参考)】