説明

コンテンツ出力装置

【課題】本発明は、消費電力を効果的に抑制しつつ、付加情報の提供が可能であるコンテンツ出力装置の提供を目的とする。
【解決手段】本発明にかかるコンテンツ出力装置は、出力対象コンテンツに映像コンテンツが含まれるか否かを判別するコンテンツ判別手段5と、映像コンテンツおよび、出力対象コンテンツに関連する付加情報を表示可能な主映像表示部18と、付加情報を表示可能な副表示部15と、コンテンツ判別手段5において、出力対象コンテンツに映像コンテンツが含まれないと判別された場合、主映像表示部18において付加情報を表示させず、副表示部15において付加情報を表示させる本体制御部17とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコンテンツ出力装置に関し、特に、映像コンテンツを含まないコンテンツ(映像、画像、音楽、文章等の各種コンテンツを組み合わせた、ひとまとまりの情報)の出力を行うコンテンツ出力装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、コンテンツを出力する装置、例えば記録ディスク再生装置を内蔵するテレビジョン受信機等で、映像情報を含まず、音声情報のみ有するコンテンツを再生する場合、表示部のバックライトを消灯する等、装置の消費電力を抑えるといった技術が知られていた(特許文献1および特許文献2参照)。
【0003】
ここで、記録ディスク再生装置とは、コンテンツを記録可能なディスクを備える再生装置であって、当該ディスクへの記録動作も行うことができるものである。当該記録ディスク再生装置を内蔵するテレビジョン受信機では、例えば、視聴者が指定した放送コンテンツを予め記録しておき、視聴者の都合のよい時に記録しておいた放送コンテンツを再生して視聴することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−166301号公報
【特許文献2】特開平1−30377号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献1および特許文献2に開示された技術では、消費電力を抑えるために表示部が表示機能を停止するため、例えば再生音声コンテンツに関する再生時間、トラック番号情報、タイトル名情報等の(視覚)付加情報を視聴者に提供する場合には、表示機能を停止していた表示部を動作させる必要があり、表示機能の停止による消費電力低減の効果が十分に享受出来ないという問題があった。
【0006】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、消費電力を効果的に抑制しつつ、コンテンツの付加情報の提供が可能であるコンテンツ出力装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明にかかるコンテンツ出力装置は、出力対象コンテンツに映像コンテンツが含まれるか否かを判別するコンテンツ判別手段と、前記映像コンテンツおよび、前記出力対象コンテンツに関連する付加情報を表示可能な主映像表示部と、前記付加情報を表示可能な副表示部と、前記コンテンツ判別手段において、前記出力対象コンテンツに前記映像コンテンツが含まれないと判別された場合、前記主映像表示部において前記付加情報を表示させず、前記副表示部において前記付加情報を表示させる制御部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明にかかるコンテンツ出力装置によれば、出力対象コンテンツに映像コンテンツが含まれるか否かを判別するコンテンツ判別手段と、前記映像コンテンツおよび、前記出力対象コンテンツに関連する付加情報を表示可能な主映像表示部と、前記付加情報を表示可能な副表示部と、前記コンテンツ判別手段において、前記出力対象コンテンツに前記映像コンテンツが含まれないと判別された場合、前記主映像表示部において前記付加情報を表示させず、前記副表示部において前記付加情報を表示させる制御部とを備えることにより、消費電力を効果的に抑制することができるとともに、視聴者が必要とするコンテンツの付加情報を副表示部において提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施の形態1にかかるコンテンツ出力装置の構成を示した概念図である。
【図2】実施の形態2にかかるコンテンツ出力装置の構成を示した概念図である。
【図3】実施の形態2にかかるコンテンツ出力装置の構成を示した概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<A.実施の形態1>
<A−1.構成>
図1は、本発明の実施の形態1にかかる、テレビジョン受像機(コンテンツ出力装置)の構成を示した概念図である。以下の実施の形態においては特に、記録部としての記録ディスク再生装置1を内蔵したテレビジョン受像機を例として示すが、テレビジョン受像機に限るものではなく、また、記録ディスク再生装置1が内蔵されない装置であってもよい。
【0011】
図1に示すように、記録ディスク再生装置1から参照されたコンテンツは、ストリームバス部4を経由し、AVデコーダ部6において映像コンテンツ、音声コンテンツ、付加情報にデコードされる。なお、入力される出力対象のコンテンツ(出力対象コンテンツ)は、記録ディスク再生装置1から参照されるものに限られず、外部から入力されるものであってもよい。
【0012】
コンテンツ判別手段5では、AVデコーダ部6においてデコードされた情報を参照し、出力対象コンテンツに映像コンテンツ、音声コンテンツが含まれるか否かを判別する。ただしコンテンツ判別手段5は、少なくとも映像コンテンツが含まれるか否かを判別できればよい。
【0013】
AVデコーダ部6には、出力対象コンテンツから映像コンテンツにデコードするビデオデコーダ部8と、出力対象コンテンツから音声コンテンツにデコードするオーディオデコーダ部9と、出力対象コンテンツに映像コンテンツが含まれない場合に、主映像表示部18に表示する内部生成映像を生成する内部映像生成部7とを備える。
【0014】
さらに、AVデコーダ部6においてデコードされた付加情報を処理する付加情報処理部10と、処理した付加情報とAVデコーダ部6における映像コンテンツとを合成する付加情報合成部12と、音声コンテンツを処理する音声処理部13と、副表示部15に表示させるために、付加情報処理部10で処理された付加情報を処理する副表示処理部11と、映像コンテンツおよび付加情報を表示可能な主映像表示部18に表示させるために、付加情報合成部12で合成された情報を処理する映像処理部14と、音声出力部としてのスピーカ21に出力させるために、音声処理部13で処理された音声コンテンツを増幅処理する音声AMP20と、付加情報処理部10、付加情報合成部12、コンテンツ判別手段5それぞれにおける情報に基づいて、主映像表示部18、主映像表示部18を照らすバックライト19(第1バックライト)、副表示部15、副表示部15を照らすバックライト16(第2バックライト)、スピーカ21に音声コンテンツを出力させる音声AMP20それぞれの動作を制御する、本体制御部17とを備える。
【0015】
ただし、上記音声AMP20およびスピーカ21は、出力対象コンテンツに音声コンテンツが含まれる場合に機能を発揮する構成であり、映像コンテンツを含まないコンテンツであって、音声コンテンツも含まないコンテンツ、すなわち、言語コンテンツ等を出力対象コンテンツとして想定した場合には、上記音声AMP20およびスピーカ21を備えない場合であってもよい。
【0016】
また、主映像表示部18および副表示部15にそれぞれ対応して備えられたバックライト19およびバックライト16は、主映像表示部18および副表示部15がバックライトを必要としない表示部である場合には、備えられなくてもよい。
【0017】
ここで付加情報とは、上述したものの他に、例えば映像コンテンツに含まれる映像タイトル情報等、また例えば言語コンテンツに含まれる文書タイトル情報等が想定される。
【0018】
また副表示部15は、主映像表示部18よりも少ない消費電力でコンテンツを表示する表示装置等であって、例えば、コンテンツの付加情報表示に最低限必要桁数のセグメント型液晶表示装置や、ドットマトリック型半透過液晶表示装置などが考えられる。
【0019】
<A−2.動作>
コンテンツ判別手段5における判別結果としては、映像コンテンツおよび音声コンテンツが含まれる場合、映像コンテンツが含まれ、音声コンテンツが含まれない場合、映像コンテンツが含まれず、音声コンテンツが含まれる場合、映像コンテンツおよび音声コンテンツが含まれない場合の4種類がある。それぞれの場合について、主映像表示部18、バックライト19、副表示部15、バックライト16、音声AMP20それぞれの動作が以下のように制御される。当該制御は、本体制御部17によって行われる。
【0020】
まず、コンテンツ判別手段5において、出力対象コンテンツに映像コンテンツおよび音声コンテンツが含まれると判断された場合、AVデコーダ部6で抽出された付加情報は、付加情報処理部10で処理され、画像情報として、付加情報合成部12または副表示処理部11、またはその両方に送られる。
【0021】
一方、AVデコーダ部6におけるビデオデコーダ部8でデコードされた映像コンテンツは、付加情報合成部12を経由して、映像処理部14において画質補正、スケーリング等の映像処理をなされ、主映像表示部18で表示される。
【0022】
また、AVデコーダ部6におけるオーディオデコーダ部9でデコードされた音声コンテンツは、音声処理部13で音質音量補正、音場補正がなされ、音声AMP20においてスピーカ駆動する為の増幅処理がなされ、スピーカ21から再生される。
【0023】
画像情報に変換された付加情報は、テレビジョン受信機の初期設定、または視聴者の選択した設定により、副表示処理部11で画像処理され、副表示部15において表示される。また視聴者の設定によっては、付加情報合成部12において映像コンテンツと合成され、主映像表示部18で表示される。また視聴者の設定によっては、副表示部15、主映像表示部18双方で表示される。また視聴者の設定によっては、副表示部15、主映像表示部18双方で付加情報を表示しないこともできる。
【0024】
本体制御部17は、視聴者による設定に従って主映像表示部18および副表示部15の表示を制御し、また、それぞれのバックライト19およびバックライト16の動作を制御する。バックライト19については、主映像表示部18を適切に照らすように出力させ、バックライト16については、副表示部15を適切に照らすように出力させる。さらに、音声コンテンツについては、音声AMP20を制御してスピーカ21から出力させる。
【0025】
次に、コンテンツ判別手段5において、出力対象コンテンツに映像コンテンツが含まれ、音声コンテンツが含まれないと判断された場合、AVデコーダ部6で抽出された付加情報は、付加情報処理部10で処理され、画像情報として、付加情報合成部12または副表示処理部11、またはその両方に送られる。
【0026】
一方、AVデコーダ部6におけるビデオデコーダ部8でデコードされた映像コンテンツは、付加情報合成部12を経由して、映像処理部14において画質補正、スケーリング等の映像処理をされ、主映像表示部18で表示される。
【0027】
画像情報に変換された付加情報は、テレビジョン受信機の初期設定、または視聴者の選択した設定により、副表示処理部11で画像処理され、副表示部15において表示される。また視聴者の設定によっては、付加情報合成部12において映像コンテンツと合成され、主映像表示部18で表示される。また視聴者の設定によっては、副表示部15、主映像表示部18双方で表示される。また視聴者の設定によっては、副表示部15、主映像表示部18双方で付加情報を表示しないこともできる。
【0028】
本体制御部17は、視聴者による設定に従って主映像表示部18および副表示部15の表示を制御し、また、それぞれのバックライト19およびバックライト16の動作を制御する。バックライト19については、主映像表示部18を適切に照らすように出力させ、バックライト16については、副表示部15を適切に照らすように出力させる。
【0029】
次に、コンテンツ判別手段5において、出力対象コンテンツに映像コンテンツが含まれず、音声コンテンツが含まれると判別された場合、AVデコーダ部6で抽出された付加情報は、付加情報処理部10で処理され、画像情報として、付加情報合成部12または副表示処理部11、またはその両方に送られる。
【0030】
一方、AVデコーダ部6におけるオーディオデコーダ部9でデコードされた音声コンテンツは、音声処理部13で音質音量補正、音場補正がなされ、音声AMP20においてスピーカ駆動する為の増幅処理がなされ、スピーカ21から再生される。
【0031】
画像情報に変換された付加情報は、テレビジョン受信機の初期設定、または視聴者の選択した設定により、副表示処理部11で画像処理され、副表示部15において表示される。この場合本体制御部17は、副表示部15が付加情報を表示できる状態(例えば副表示部15が、映像表示をするためのバックライト16を有する表示部である場合には、バックライト16を点灯動作させ、付加情報を表示できるようにした状態)に制御することができる。
【0032】
このようにすることで、主映像表示部18が消費電力低減状態に設定されている場合(例えば主映像表示部18が、バックライト19を有する液晶表示装置であり、バックライト19を消灯している場合)に主映像表示部18における付加情報に関する表示を利用しなくとも、副表示部15において音声コンテンツの付加情報を表示することで、視聴者は必要な付加情報を確認することができ、コンテンツ出力装置の消費電力を抑えることができる。
【0033】
なお視聴者の設定によっては、付加情報合成部12において合成すべき映像コンテンツが含まれない場合に、付加情報と、内部映像生成部7で生成された内部生成映像とを合成し、主映像表示部18で表示させることもできる。また視聴者の設定によっては、副表示部15、主映像表示部18双方で表示される。また視聴者の設定によっては、副表示部15、主映像表示部18双方で付加情報を表示しないこともできる。
【0034】
本体制御部17は、視聴者による設定に従って主映像表示部18および副表示部15の表示を制御し、また、それぞれのバックライト19およびバックライト16の動作を制御する。バックライト19については、内部生成映像との合成によって付加情報を表示するような場合には主映像表示部18を適切に照らすように出力させ、バックライト16については、副表示部15を適切に照らすように出力させる。さらに、音声コンテンツについては、音声AMP20を制御してスピーカ21から出力させる。
【0035】
次に、コンテンツ判別手段5において、出力対象コンテンツに映像コンテンツおよび音声コンテンツが含まれないと判別された場合、すなわち、それら以外の言語コンテンツ等が含まれる場合、AVデコーダ部6で抽出された付加情報は、付加情報処理部10で処理され、画像情報として、付加情報合成部12または副表示処理部11、またはその両方に送られる。
【0036】
画像情報に変換された付加情報は、テレビジョン受信機の初期設定、または視聴者の選択した設定により、副表示処理部11で画像処理され、副表示部15において表示される。
【0037】
ただし、視聴者の設定によっては、主映像表示部18で表示される。また視聴者の設定によっては、副表示部15、主映像表示部18双方で表示される。また視聴者の設定によっては、副表示部15、主映像表示部18双方で付加情報を表示しないこともできる。
【0038】
本体制御部17は、視聴者による設定に従って主映像表示部18および副表示部15の表示を制御し、また、それぞれのバックライト19およびバックライト16の動作を制御する。バックライト19については、視聴者の設定によって主映像表示部18に表示すべき内容がある場合に適切に照らすように出力させ、バックライト16については、副表示部15を適切に照らすように出力させる。
【0039】
本発明によれば、映像コンテンツが含まれない出力対象コンテンツを表示する場合に、付加情報を副表示部15において表示することで、視聴者はテレビジョン受信機の主映像表示部18の消費電力を抑えながら、副表示部15において必要な付加情報を確認できる。
【0040】
さらに、副表示部15に半透過型液晶、または反射型液晶を使用する場合、副表示部15のバックライト16を消灯しても、またはバックライト16を備えなくとも、当該液晶の動作により外光を反射し表示を行うことで必要な付加情報を確認でき、より消費電力を低減させることができる。
【0041】
<A−3.効果>
本発明にかかる実施の形態によれば、コンテンツ出力装置において、出力対象コンテンツに映像コンテンツが含まれるか否かを判別するコンテンツ判別手段5と、映像コンテンツおよび、出力対象コンテンツに関連する付加情報を表示可能な主映像表示部18と、付加情報を表示可能な副表示部15と、コンテンツ判別手段5において、出力対象コンテンツに映像コンテンツが含まれないと判別された場合、主映像表示部18において付加情報を表示させず、副表示部15において付加情報を表示させる本体制御部17とを備えることで、コンテンツ出力装置の消費電力を効果的に抑制することができるとともに、出力対象コンテンツの視聴者が必要とする、出力対象コンテンツの付加情報を副表示部15において提供することにより、当該装置の利便性も向上させることができる。
【0042】
また、本発明にかかる実施の形態によれば、コンテンツ出力装置において、主映像表示部18の表示のための第1バックライトとしてのバックライト19と、副表示部15の表示のための第2バックライトとしてのバックライト16とをさらに備え、コンテンツ判別手段5において、出力対象コンテンツに映像コンテンツが含まれないと判別された場合、本体制御部17が、バックライト19を消灯させ、バックライト16を点灯または消灯させることで、主映像表示部18のバックライト19の電力消費を抑制し、バックライト16によって、副表示部15上に付加情報を適切に表示させることができる。
【0043】
また、本発明にかかる実施の形態によれば、コンテンツ出力装置において、副表示部15は、半透過型液晶で構成され、コンテンツ判別手段5において、出力対象コンテンツに映像コンテンツが含まれないと判別された場合、本体制御部17が、バックライト16を消灯させることで、外光の反射を利用して表示を行う半透過型液晶の動作により副表示部15は照らされ、バックライト16を消灯させていても付加情報を適切に表示できる。よって、バックライト16の電力消費も抑制することができ、コンテンツ出力装置の消費電力をさらに抑制することができる。
【0044】
また、本発明にかかる実施の形態によれば、コンテンツ出力装置において、音声コンテンツを出力可能な音声出力部としてのスピーカ21をさらに備え、コンテンツ判別手段5は、入力された出力対象コンテンツに、音声コンテンツが含まれるか否かを判別し、コンテンツ判別手段5において、出力対象コンテンツに映像コンテンツが含まれず、かつ、音声コンテンツが含まれると判別された場合、本体制御部17が、主映像表示部18において付加情報を表示させず、音声AMP20を制御することでスピーカ21において音声コンテンツを出力させ、副表示部15において付加情報を表示させることで、音声コンテンツの付加情報を確認するために主映像表示部18を動作させる必要がなく、コンテンツ出力装置の消費電力を抑制することができる。
【0045】
<B.実施の形態2>
<B−1.構成>
図2は、本発明の実施の形態2にかかる、記録ディスク再生装置を内蔵したテレビジョン受像機(コンテンツ出力装置)を示すブロック図である。図2に示すように、実施の形態2にかかるテレビジョン受像機は、実施の形態1の構成に加え、部屋の明るさ情報を取得する明るさセンサ22を備える。
【0046】
また、放送コンテンツを受信するチューナ2と、チューナ2で受信した放送コンテンツを復調して、ストリームバス部4に入力する復調部3とをさらに備える。
【0047】
図3に、本発明の実施の形態2にかかる、テレビジョン受像機(コンテンツ出力装置)の構成の概略を示す。
【0048】
図3に示すように、テレビジョン受像機30は、主映像表示部31と、例えば主映像表示部31の下部に配置された副表示部33と、スピーカ32と、例えば主映像表示部31の表示面側に配置された明るさセンサ34と、記録ディスク再生装置35とを備える。
【0049】
<B−2.動作>
明るさセンサ22からの情報に基づいて、部屋の明るさが明るい場合、特に副表示部33の周囲の明るさが明るい場合、例えばドットマトリック型半透過液晶で構成される副表示部33を照らすバックライト16を消灯させる。半透過型液晶で構成される副表示部33に動作をさせることにより、実施の形態1での主映像表示部18の、特にバックライト19の消費電力の低減に加え、副表示部15を照らすバックライト16の消費電力を低減させるとともに、必要付加情報を視聴者に提供することができる。
【0050】
また、視聴者が、チューナ2で受信され復調部3で復調された放送コンテンツを記録ディスク再生装置1に録画することを意図し、放送コンテンツが記録動作(録画動作)状態となり、かつ、視聴者が、録画中の映像(画像)の視聴意思がない場合は、本体制御部17が、主映像表示部18、主映像表示部18のバックライト19、音声AMP20それぞれを制御して、消費電力を低減する状態にすることができる。
【0051】
すなわち、出力対象コンテンツとしての放送コンテンツが映像コンテンツを含まず、音声コンテンツを含んでいる場合に、主映像表示部18のバックライト19を消灯させ、さらに、視聴者が視聴意思のない音声コンテンツを視聴することのないように音声AMP20を制御することによってスピーカ21からの出力を低減させ、消費電力を低減させる。
【0052】
あわせて本体制御部17は、視聴者が必要とする付加情報を得られるよう、副表示部15、副表示部15のバックライト16それぞれを制御し、副表示部15に付加情報を表示することができる。
【0053】
ここで付加情報とは、例えば録画中の放送番組のチャンネル表示、番組タイトル情報を含むことができ、現在時刻や、今後の録画予約情報等を表示するものであっても良い。
【0054】
なお、視聴者の設定によっては副表示部15を非表示にすることも可能であるし、定期的に表示、非表示を繰り返すことも可能である。
【0055】
<B−3.効果>
本発明にかかる実施の形態によれば、コンテンツ出力装置において、副表示部15の周囲の明るさを測定する明るさセンサ22をさらに備え、コンテンツ判別手段5において、出力対象コンテンツに映像コンテンツが含まれないと判別された場合、本体制御部17が、明るさセンサ22における測定結果に基づいて、第2バックライトとしてのバックライト16の動作を制御することで、周囲の明るさに応じて適切にバックライト16の動作を制御でき、周囲が明るい場合にはバックライト16の出力を抑え、周囲が暗い場合にはバックライト16の出力を強める等により、コンテンツ出力装置の消費電力をさらに抑制することができる。
【0056】
また、本発明にかかる実施の形態によれば、コンテンツ出力装置において、コンテンツを記録する記録部としての記録ディスク再生装置1をさらに備え、出力対象コンテンツは、記録ディスク再生装置1に記録中のコンテンツを含み、コンテンツ判別手段5において、出力対象コンテンツに映像コンテンツが含まれず、かつ、音声コンテンツが含まれると判別された場合、本体制御部17が、記録ディスク再生装置1における記録動作時に、主映像表示部18において付加情報を表示させず、音声出力部としてのスピーカ21において音声コンテンツを出力させず、副表示部15において付加情報を表示させることで、音声コンテンツの記録動作時に、視聴意思のない視聴者に対する音声の出力を抑制し、必要な付加情報(録画状態情報)の提供だけを行うことができ、消費電力の抑制および利便性の向上を実現することができる。
【符号の説明】
【0057】
1,35 記録ディスク再生装置、2 チューナ、3 復調部、4 ストリームバス部、5 コンテンツ判別手段、6 AVデコーダ部、7 内部映像生成部、8 ビデオデコーダ部、9 オーディオデコーダ部、10 付加情報処理部、11 副表示処理部、12 付加情報合成部、13 音声処理部、14 映像処理部、15,33 副表示部、16,19 バックライト、17 本体制御部、18,31 主映像表示部、20 音声AMP、21,32 スピーカ、22,34 明るさセンサ、30 テレビジョン受信機。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
出力対象コンテンツに映像コンテンツが含まれるか否かを判別するコンテンツ判別手段と、
前記映像コンテンツおよび、前記出力対象コンテンツに関連する付加情報を表示可能な主映像表示部と、
前記付加情報を表示可能な副表示部と、
前記コンテンツ判別手段において、前記出力対象コンテンツに前記映像コンテンツが含まれないと判別された場合、前記主映像表示部において前記付加情報を表示させず、前記副表示部において前記付加情報を表示させる制御部とを備えることを特徴とする、
コンテンツ出力装置。
【請求項2】
前記主映像表示部の表示のための第1バックライトと、
前記副表示部の表示のための第2バックライトとをさらに備え、
前記コンテンツ判別手段において、前記出力対象コンテンツに前記映像コンテンツが含まれないと判別された場合、前記制御部が、前記第1バックライトを消灯させ、前記第2バックライトを点灯または消灯させることを特徴とする、
請求項1に記載のコンテンツ出力装置。
【請求項3】
前記副表示部は、半透過型液晶で構成され、
前記コンテンツ判別手段において、前記出力対象コンテンツに前記映像コンテンツが含まれないと判別された場合、前記制御部が、前記第2バックライトを消灯させることを特徴とする、
請求項2に記載のコンテンツ出力装置。
【請求項4】
前記副表示部の周囲の明るさを測定する明るさセンサをさらに備え、
前記コンテンツ判別手段において、前記出力対象コンテンツに前記映像コンテンツが含まれないと判別された場合、前記制御部が、前記明るさセンサにおける測定結果に基づいて、前記第2バックライトの動作を制御することを特徴とする、
請求項2または3に記載のコンテンツ出力装置。
【請求項5】
音声コンテンツを出力可能な音声出力部をさらに備え、
前記コンテンツ判別手段は、入力された前記出力対象コンテンツに、前記音声コンテンツが含まれるか否かを判別し、
前記コンテンツ判別手段において、前記出力対象コンテンツに前記映像コンテンツが含まれず、かつ、前記音声コンテンツが含まれると判別された場合、前記制御部が、前記主映像表示部において前記付加情報を表示させず、前記音声出力部において前記音声コンテンツを出力させ、前記副表示部において前記付加情報を表示させることを特徴とする、
請求項1〜4のいずれかに記載のコンテンツ出力装置。
【請求項6】
コンテンツを記録する記録部をさらに備え、
前記出力対象コンテンツは、前記記録部に記録中のコンテンツを含み、
前記コンテンツ判別手段において、前記出力対象コンテンツに前記映像コンテンツが含まれず、かつ、前記音声コンテンツが含まれると判別された場合、前記制御部が、前記記録部における記録動作時に、前記主映像表示部において前記付加情報を表示させず、前記音声出力部において前記音声コンテンツを出力させず、前記副表示部において前記付加情報を表示させることを特徴とする、
請求項5に記載のコンテンツ出力装置。
【請求項7】
前記出力対象コンテンツには、放送により提供されるコンテンツが含まれることを特徴とする、
請求項1〜6のいずれかに記載のコンテンツ出力装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−44829(P2013−44829A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−181085(P2011−181085)
【出願日】平成23年8月23日(2011.8.23)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】