コンテンツ情報表示装置およびそのプログラム
【課題】 ユーザ操作によってページ進みボタン等が連続的に操作された際に、迅速に曲リストを表示する。
【解決手段】 ユーザ操作によって次のページのコンテンツリストを表示するページ進み指示が入力された場合、前回のページ進み指示の入力から今回のページ進み指示の入力までの経過時間が算出され、算出された経過時間に基づいて、1ページ分のコンテンツリストにおける表示文字数が決定される。コンテンツリスト生成手段は、決定された表示文字数の文字を含む1ページ分のコンテンツリストを生成する。従って、ページ進み指示が連続的に入力された場合に、コンテンツリストの表示文字数が変化するので、コンテンツリストの生成がユーザのページ進みボタンの操作速度に追いつかず、所望のコンテンツ情報が曲リストに表示されるまでに時間がかかり、ユーザにストレスを与えるという問題を解決することができる。
【解決手段】 ユーザ操作によって次のページのコンテンツリストを表示するページ進み指示が入力された場合、前回のページ進み指示の入力から今回のページ進み指示の入力までの経過時間が算出され、算出された経過時間に基づいて、1ページ分のコンテンツリストにおける表示文字数が決定される。コンテンツリスト生成手段は、決定された表示文字数の文字を含む1ページ分のコンテンツリストを生成する。従って、ページ進み指示が連続的に入力された場合に、コンテンツリストの表示文字数が変化するので、コンテンツリストの生成がユーザのページ進みボタンの操作速度に追いつかず、所望のコンテンツ情報が曲リストに表示されるまでに時間がかかり、ユーザにストレスを与えるという問題を解決することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ情報表示およびそのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
曲ファイル等のコンテンツをHDD等の記憶媒体に記録し、HDDからコンテンツを読み出して再生する再生装置が利用されている。ユーザが再生装置を操作し、HDDに記録されている複数のコンテンツの中から再生する所望のコンテンツを選択する際、再生装置の表示部に曲リストが表示される。曲リストは複数の曲ファイルの曲名の一覧であり、HDDに記録されているコンテンツ情報DBからコンテンツ情報を取得し、生成される。ユーザ操作によって、曲リスト内の所望の曲名にカーソルが表示され、再生指示が入力されると、カーソルが表示された曲ファイルがHDDから読み出され再生される。再生装置の表示部の画面サイズが小さい場合には、表示部に表示される曲リストには例えば10曲分の曲名しか一度に表示することができない。なお、一度に表示される曲リストを1ページの曲リストという。
【0003】
再生装置が1ページ目(1〜10曲目)の曲リストを表示する際には、再生装置が1〜10曲目の曲名をHDD内のコンテンツ情報DBから取得して曲リストを生成して表示する。ここで、ユーザ操作によってページ進みボタンが操作されると、現在表示されている1ページ目の曲リストから2ページ目の曲リストに表示が変更される。このとき、再生装置は、2ページ目の曲リストに含まれる11〜20曲目の曲名を、コンテンツ情報DBから取得して曲リストを生成して表示する。このように、ユーザ操作によってページ進みボタンが操作されるたびに、次のページの曲リストの表示個数分の曲名をコンテンツ情報DBから取得し、曲リストを生成して表示する。しかし、曲リストの表示個数分の曲名をコンテンツ情報DBから取得して、曲リストを生成するにはそれなりの時間が必要である。従って、HDDに膨大な数の曲ファイルが記録されている場合に、ユーザ操作によって曲リストのページを多数回進める必要があるときには、曲リストの生成がユーザのページ進みボタンの操作速度に追いつかず、所望の曲名が曲リストに表示されるまでに時間がかかり、ユーザにストレスを与えるという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−71657号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ユーザ操作によってページ進みボタン等が連続的に操作された際に、迅速に曲リストを表示することができるコンテンツ情報表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の好ましい実施形態によるコンテンツ情報表示装置は、複数のコンテンツのコンテンツ情報の内、所定数のコンテンツのコンテンツ情報を含む1ページ分のコンテンツリストを表示装置に表示させる表示手段と、ユーザ操作によって次のページのコンテンツリストを表示するページ進み指示が入力された場合、前回のページ進み指示の入力から今回のページ進み指示の入力までの経過時間を算出する経過時間算出手段と、算出された経過時間に基づいて、1ページ分のコンテンツリストにおける表示文字数を決定する文字数決定手段と、決定された表示文字数の文字を含む1ページ分のコンテンツリストを生成するコンテンツリスト生成手段とを備え、前記表示手段が、前記コンテンツリスト生成手段によって生成された決定された表示文字数の文字を含む1ページ分のコンテンツリストを前記表示装置に表示させる。
【0007】
本実施形態においては、ユーザ操作によって次のページのコンテンツリストを表示するページ進み指示が入力された場合、前回のページ進み指示の入力から今回のページ進み指示の入力までの経過時間が算出され、算出された経過時間に基づいて、1ページ分のコンテンツリストにおける表示文字数が決定される。コンテンツリスト生成手段は、決定された表示文字数の文字を含む1ページ分のコンテンツリストを生成する。従って、ページ進み指示が連続的に入力された場合に、コンテンツリストの表示文字数が変化するので、コンテンツリストの生成がユーザのページ進みボタンの操作速度に追いつかず、所望のコンテンツ情報が曲リストに表示されるまでに時間がかかり、ユーザにストレスを与えるという問題を解決することができる。
【0008】
好ましい実施形態においては、前記文字数決定手段が、算出された経過時間が短いほど表示文字数が少なくなるように、1ページ分のコンテンツリストにおける表示文字数を決定する。
【0009】
従って、ページ進み指示が連続的に入力された場合に、コンテンツリストの表示文字数が少なくなるので、コンテンツリストの生成にかかる時間を短くすることができる。従って、コンテンツリストの生成がユーザのページ進みボタンの操作速度に追いつかず、所望のコンテンツ情報が曲リストに表示されるまでに時間がかかり、ユーザにストレスを与えるという問題を解決することができる。
【0010】
好ましい実施形態においては、前回のページ進み指示の入力から所定時間以上経過しても次のページ進み指示が入力されない場合、前記コンテンツリスト生成手段が、現在表示されているコンテンツリストにおいて、全ての文字を含む1ページ分のコンテンツリストを生成し、前記表示手段が、前記コンテンツリスト生成手段によって生成された全ての文字を含む1ページ分のコンテンツリストを前記表示装置に表示させる。
【0011】
従って、ページ進み指示の連続的な入力が終了した場合には、最後に表示される1ページのコンテンツリストは、最終的に全ての文字を含むコンテンツリストとして表示される。従って、ユーザが所望するページのコンテンツリストについて全ての文字を表示することができる。
【0012】
好ましい実施形態においては、前記コンテンツリスト生成手段が、第1の表示形式、又は、第2の表示形式を使用して、決定された表示文字数の文字を含む1ページ分のコンテンツリストを生成するものであり、前記コンテンツリスト生成手段が前記第1の表示形式を使用して、決定された表示文字数の文字を含む1ページ分のコンテンツリストを生成した場合に、表示される全てのコンテンツ情報が同じになるか否かを判断する判断手段と、表示されるコンテンツ情報の少なくとも1つが異なると判断された場合に、前記コンテンツリスト生成手段が1ページ分のコンテンツリストを生成する際の表示形式を第1の表示形式に決定し、表示される全てのコンテンツ情報が同じになると判断された場合に、前記コンテンツリスト生成手段が1ページ分のコンテンツリストを生成する際の表示形式を第2の表示形式に決定する表示形式決定手段とをさらに備える。
【0013】
この場合、第1の表示形式でコンテンツリストを表示した場合に、全てのコンテンツ情報が同じになる場合には第2の表示形式でコンテンツリストを生成して表示する。従って、1ページ内のコンテンツ情報の区別ができないという問題を解決することができる。
【0014】
好ましい実施形態においては、前記コンテンツリスト生成手段が、第1の表示形式、又は、第2の表示形式を使用して、決定された表示文字数の文字を含む1ページ分のコンテンツリストを生成するものであり、決定された表示文字数が所定数以下であるか否かを判断する判断手段と、決定された表示文字数が所定数よりも大であると判断された場合に、前記コンテンツリスト生成手段が1ページ分のコンテンツリストを生成する際の表示形式を第1の表示形式に決定し、決定された表示文字数が所定数以下であると判断された場合に、前記コンテンツリスト生成手段が1ページ分のコンテンツリストを生成する際の表示形式を第2の表示形式に決定する表示形式決定手段とをさらに備える。
【0015】
この場合、表示文字数が所定数以下である場合であっても、1ページ内のコンテンツ情報の区別ができないという問題を解決することができる。
【発明の効果】
【0016】
ユーザ操作によってページ進みボタン等が連続的に操作された際に、迅速に曲リストを表示することができるコンテンツ情報表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の好ましい実施形態による再生装置100を示すブロック図である。
【図2A】1ページの曲リストの画面を示す図である。
【図2B】1ページの曲リストの画面を示す図である。
【図2C】1ページの曲リストの画面を示す図である。
【図3】1ページの曲リストにおいて、表示文字数の文字を表示する優先順位を説明する図である(パターンA)。
【図4】表示文字数が全て(100)である場合の1ページの曲リストの例を示す図である。
【図5】表示文字数が50である場合の1ページの曲リストの例を示す図である。
【図6】表示文字数が60である場合の1ページの曲リストの例を示す図である。
【図7】表示文字数が30である場合の1ページの曲リストの例を示す図である。
【図8】表示文字数が50である場合の制御部2から映像処理部50に送信されるデータを示す図である。
【図9】未表示文字を表示させるために制御部2から映像処理部50に送信されるデータを示す図である。
【図10】再生装置1(制御部2等)の動作を示すフローチャートである。
【図11】再生装置1(制御部2等)の動作を示すフローチャートである。
【図12】1ページの曲リストにおいて、表示文字数の文字を表示する優先順位を説明する図である(パターンB)。
【図13】パターンBにおいて、表示文字数が30である場合の1ページの曲リストの例を示す図である。
【図14】再生装置1(制御部2等)の動作を示すフローチャートである。
【図15】パターンA,表示文字数が50である場合の制御部2から映像処理部50に送信されるデータを示す図である。
【図16】パターンB,表示文字数が30である場合の制御部2から映像処理部50に送信されるデータを示す図である。
【図17】再生装置1(制御部2等)の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照して具体的に説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。図1は、本発明の好ましい実施形態によるコンテンツ情報表示装置が適用される再生装置1を示すブロック図である。
【0019】
再生装置1は、HDD(ハードディスクドライブ)やフラッシュメモリ等の記憶媒体に、複数のコンテンツを記録する。コンテンツとは、音楽データ(曲ファイル)、映像データ、および画像データ等の総称であるが、本例では、曲ファイルである。再生装置1は、HDDから所望のコンテンツを読み出して、再生する。再生装置1は、複数のコンテンツのコンテンツ情報をHDDから取得し、コンテンツ情報が列挙されたコンテンツリスト(以下、曲リストという。)を表示する。コンテンツ情報は、コンテンツが曲ファイルである場合、曲ファイルの曲名(タイトル)、アーティスト名、アルバム名、ジャンル名、著作者、リリース年等のメタデータであるが、本例では曲名を例に説明する。
【0020】
再生装置1は、制御部2と、メモリ(ROM、RAM等)3と、HDDやフラッシュメモリ等の記憶媒体4と、映像処理部5と、再生部6と、増幅部7と、操作部8と、表示部9とを概略備えている。制御部2は、メモリ(ROM)3やHDD4に格納されているコンテンツ情報表示プログラム等の再生装置1の動作プログラムに基づいて、再生装置1全体を制御するものであり、例えばマイコンやCPU等である。
【0021】
HDD4は、複数の曲ファイルと、コンテンツ情報データベース(以下、コンテンツ情報DBという。)とを格納している。コンテンツ情報DBは、HDD4に記録されている全曲ファイルに関するコンテンツ情報(曲名、アーティスト名、アルバム名等)を記憶および管理するためのデータベースである。例えば、曲ファイルの曲名は、五十音順及び/又はアルファベット順に並べ換えられ、その順番に曲番号が付与される。
【0022】
制御部2は、コンテンツ情報DBからコンテンツ情報を取得し、映像処理部5に曲リストを生成させ、表示部9に曲リストを表示させる。曲リストには、HDD4に記録されている複数の曲ファイルの曲名の内、表示部9に表示可能な所定数の曲名が含まれている。図2(図2A〜図2C)に示すように、表示部9は、例えば10個の曲名を含む曲リストを表示可能である。所定数の曲名を含み一度に表示部9に表示可能な曲リストのことを1ページの曲リストという。図2Aの曲リストは1ページ目の曲リストであり、曲番号1〜10の10個の曲ファイルの曲名(a01〜a10)を含んでいる。図2Bは2ページ目の曲リストを示し、曲番号11〜20の10個の曲ファイルの曲名(a11〜a20)を含んでいる。図2Cは3ページ目の曲リストを示し、曲番号21〜30の10個の曲ファイルの曲名(a21〜a30)を含んでいる。
【0023】
操作部8には、表示部9に表示されている曲リストのページを次のページに進めるためのページ進みボタンと、前のページに戻るためのページ戻りボタンとが設けられている。ページ進みボタンが操作されると、ページ進み指示が制御部2に入力され、ページ戻りボタンが操作されると、ページ戻り指示が制御部2に入力される。操作部8は、再生装置1の筐体に設けられた操作ボタンでもよく、リモコン送信機に設けられた操作ボタンであってもよい。
【0024】
本実施形態においては、ユーザ操作によってページ進みボタン又はページ戻りボタンが連続して操作された場合に、ユーザ操作に応じて曲リストを迅速に表示するために、1ページの曲リストに表示する文字数を減少させる。すなわち、ページ進みボタン(又はページ戻りボタン)が操作されたとき、制御部2は、前回のページ進みボタンの操作から今回のページ進みボタンの操作迄の経過時間(操作間隔)を算出する。制御部2は、算出した経過時間(操作間隔)に基づいて、1ページの曲リストにおける表示文字数を決定する。例えば、経過時間が短い場合には表示文字数を少なくし、経過時間が長い場合には表示文字数を多くする。ユーザが連続してページ進みボタンを操作した場合に、その操作間隔に応じて表示文字数を変化させることにより、ユーザ操作に対して迅速に(遅滞なく)、1ページの曲リストを表示させることができる。表示文字数が少ない方が1ページの曲リストを生成して表示し終える迄にかかる時間が短いからである。
【0025】
図3は、1ページの曲リストにおいて、1つの曲名の最大表示文字数が10である(つまり、10個の曲名の合計の最大文字数が100である)場合の、文字の表示順番の優先順位を示す図である。図3において、ページ進みボタンの操作間隔に応じて決定される表示文字数に応じて、番号の昇順に文字が表示される。例えば、表示文字数が60である場合、図3の1〜60で示される箇所の文字が表示され、残りの61〜100の箇所の文字は表示されない。つまり、10個の曲名の各々に関して、先頭から6文字目までが表示され、7文字目以降は表示されないことを意味する。
【0026】
例えば、図4に示すような1ページの曲リストを表示する際に、表示文字数が50に決定されると、図5に示すように図3で1〜50で示される箇所の文字のみが表示される。同様に、図4に示すような1ページの曲リストを表示する際に、表示文字数が60に決定されると、図6に示すように図3で1〜60で示される箇所の文字のみが表示される。さらに、図4に示すような1ページの曲リストを表示する際に、表示文字数が30に決定されると、図7に示すように図3で1〜30で示される箇所の文字のみが表示される。
【0027】
なお、ページ進みボタンの連続操作の後、ページ進みボタンの連続操作が終了すると、すなわち、所定時間以上さらなるページ進みボタンの操作が実行されないと、制御部2は、現在表示されている1ページの曲リストにおいて未表示文字を特定し、未表示文字も表示させることにより、最終的に1ページの曲リストの全ての文字を表示部9に表示させる。
【0028】
図1に戻って、映像処理部5は、制御部2からコンテンツ情報を受信して、1ページの曲リストを生成し、表示部9に曲リストを出力して表示させる。詳細には、映像処理部5は、図8に示すように、制御部2から、1ページの曲リストにおける表示文字数(先頭のデータであり、ここでは「50」)と、表示開始位置(2番目のデータであり、ここでは「0」)と、実際に表示する文字(3番目以降のデータであり、図3に示す番号(1、2、3・・・)順に文字が列挙されている)とを含むデータを受信する。映像処理部5は、当該データに基づいて、例えば図5に示すような1ページの曲リストを生成する。
【0029】
さらに、ページ進みボタンの連続操作が終了した後、1ページの曲リストの未表示文字を表示する場合、映像処理部5は、制御部2から図9に示すように、未表示文字数(先頭のデータであり、ここでは「50」)と、表示開始位置(2番目のデータであり、ここでは「51」)と、実際に表示する文字(3番目以降のデータであり、図3に示す番号(51、52、53、・・・)順に文字が列挙されている)とを受信する。映像処理部5は、当該データに基づいて、図4に示すように全ての文字を含む1ページの曲リストを生成する。
【0030】
再び図1に戻って、再生部6は、HDD4から読み出した曲ファイルについて、再生処理(伸長処理や、D/A変換処理、イコライザ処理等を含む)を実行する。増幅部7は、再生部6によって再生された音声信号を増幅して、図示しないスピーカーに音声信号を供給する。
【0031】
表示部9は、上記の通り、1ページの曲リストを表示するものであり、LCD(液晶ディスプレイ)、有機ELディスプレイ、FL管等の任意のものが採用され得る。表示部9は、再生装置1の外部に接続されるTV受像機等のディスプレイ装置に曲リストを表示させるためのOSD(オンスクリーンディスプレイ)生成部であってもよい。
【0032】
以上の構成を有する再生装置1について、その動作を説明する。図10、図11は、再生装置1(制御部2、コンテンツ処理プログラム等)の処理を示すフローチャートである。なお、1ページの曲リストのページを次のページに進める場合、つまり、ページ進みボタンが操作された場合を例に説明するが、前のページに戻る場合も同様である。また、本例では説明を簡単化するため曲リストとして図4に示す1ページの曲リストを表示する場合を例に説明するが、実際にページ進みボタン操作に従って、表示される1ページの曲リストは順次変更されるものとする。
【0033】
図10に示すように、再生装置1の制御部2は、ユーザ操作によって曲リストを次のページに進める指示が入力されたか、つまり、ページ進みボタンが操作されたか否かを判断する(S1)。
【0034】
ページ進みボタンが操作された場合(S1でYES)、制御部2は、前回操作時刻がメモリ(RAM)3に記憶されているか否かを判断する(S2)。ページ進みボタンの1回だけの単独操作や、ページ進みボタンの連続操作の最初の操作においては、前回操作時刻がメモリ3に記憶されていない(S2でNO)。従って、制御部2は、内部時計で管理している現在時刻を前回操作時刻としてメモリ3に新たに記憶し(S5)、処理をS1に戻す。この場合、図4に示すように、1ページの曲リストにおいて全文字を含む曲リストが生成されて、表示されることになる。
【0035】
一方、メモリ3に前回操作時刻が記憶されている場合(S2でYES)、制御部2は、現在時刻から前回操作時刻を減算することによって、前回のページ進みボタンの操作から今回のページ進みボタンの操作迄の経過時間、すなわち、ページ進みボタンの操作間隔を算出する(S3)。制御部2は、算出した操作間隔情報をキューに一時的に格納する(S4)。そして、制御部2は、現在時刻を前回操作時刻としてメモリ3に記憶(上書保存)し(S5)、処理をS1に戻す。
【0036】
続いて図11に示すように、制御部2は、キューに操作間隔情報が格納されているか否かを判断する(S11)。つまり、ページ進みボタンの連続操作が実行されたか否かが判断される。操作間隔情報がキューに格納されている場合(S11でYES)、制御部2は、キューから操作間隔情報を取得する(S12)。このとき、キューから操作間隔情報は削除される。続いて、制御部2は、コンテンツ情報DBから、次に表示すべき1ページの曲リストの曲情報の全文字を取得する(S14)。つまり、現在表示されている1ページの曲リストの最後の曲名の次の曲名から10個の曲名の文字が取得される。例えば、図4に示すような曲リストの文字列が取得されるとする(S14)。
【0037】
続いて、制御部2は、取得した操作間隔情報に基づいて、1ページの曲リストにおける表示文字数を決定する(S15)。例えば、表示文字数は、操作間隔÷所定時間によって決定される。ここで、所定時間は、特に限定されないが、例えば、1文字あたりの制御部2から映像処理部5への送信時間と、映像処理部5における1文字あたりの描画時間との合計時間である。所定時間は、再生装置1の製造者によって予め設定されている。従って、操作間隔が短いと表示文字数が少なくなり、操作間隔が長いと表示文字数が多くなる。なお、これに限定されず、操作間隔の範囲毎に、表示文字数が予め設定されていてもよい(例えば、操作間隔が0.1秒以上0.3秒未満は30文字、0.3秒以上0.6秒未満は40文字等)。
【0038】
制御部2は、算出した表示文字数に応じて、図4に示す曲リストの全文字の中から表示すべき文字を抽出し、映像処理部5に送信する。詳細には、表示文字数が50である場合、図8に示すようなデータが映像処理部5に送信される。すなわち、先頭のデータに「表示文字数」、2番目のデータに「表示開始位置」、3番目以降のデータに「実際に表示される文字」を含む一連のデータが送信される。映像処理部5は、制御部2から図8に示すデータを受信すると、図5に示すように、表示文字数が50である1ページの曲リストを生成し、表示部9に表示させる(S16)。
【0039】
制御部2は、未表示文字数をメモリ3に記憶する(S17)。例えば、S15で決定された表示文字数が50である場合、未表示文字数は全文字数−表示文字数であるので、100−50=50となる。未表示文字数は、ページ進みボタンの連続操作が終了した際に、未表示文字数分の文字を曲リストに追加的に表示させることで、1ページの曲リストの全文字を表示するために使用される。その後、処理はS11に戻る。
【0040】
以上のように、ページ進みボタンが連続操作される場合、前回の操作時刻から今回の操作時刻までの経過時間、すなわち操作間隔に基づいて、1ページの曲リストの表示文字数が決められる。操作間隔が短い場合に1ページの曲リストの全文字を表示させると、制御部2から映像処理部5へのデータの送信や、映像処理部5における文字の描画が、ユーザのページ進みボタンの操作に対して遅れてしまうが、本実施形態においては、操作間隔が短い場合に表示文字数を少なくすることによって、制御部2から映像処理部5へのデータの送信や、映像処理部5における文字の描画に要する時間を短縮し、ユーザのページ進みボタン操作に対して表示が遅れることを防止できる。
【0041】
S11において、キューに操作間隔情報が格納されてないと判断された場合(S11でNO)、制御部2は、最後にキューから操作間隔情報を取得したときにタイマーカウントを開始(リセット)しており、タイマーのカウントを継続的に実行している(S18)。このタイマーは所定時間継続してページ進みボタンが操作されないことを検知するものであり、つまり、ページ進みボタンの連続操作の終了を検知するためのものである。制御部2は、タイマーのカウントが所定時間を経過したか否か、つまり、ページ進みボタンの連続操作が終了したか否かを判断する(S19)。所定時間経過していない場合(S19でNO)、ページ進みボタンの連続操作の終了と判断するには未だ時間が早すぎるので、S11に戻る。
【0042】
一方、所定時間経過している場合(S19でYES)、ページ進みボタンの連続操作の終了と判断することができるので、制御部2は、現在表示されている1ページの曲リストに未表示の文字が存在するか否かを判断する(S20)。これは、S17において記憶した未表示文字数の情報を参照することによって判断することができる。
【0043】
現在表示されている1ページの曲リストに未表示の文字が存在する場合(S20でYES)、制御部2は、メモリ3に記憶されている未表示文字数に基づいて、図9に示すデータを生成し、映像処理部5に送信する。すなわち、先頭のデータに「未表示文字数」、2番目のデータに「表示開始位置(未表示文字の開始位置)」、3番目以降のデータに「実際に表示される文字」を含む一連のデータが送信される。
【0044】
映像処理部5は、図9のデータを受信すると、現在表示している曲リストの未表示文字を、受信したデータに基づいて生成し、全ての文字を含む曲リストを生成し、表示部9に表示させる。図9のデータでは、表示開始位置が未表示文字の先頭位置である51になっているので、51の番号で示される位置から図9のデータに含まれている文字を曲リストに含める。これにより、図4に示す全ての文字が表示された1ページの曲リストが表示される。
【0045】
一方、現在表示されている1ページの曲リストに未表示の文字が存在しない場合(S20でNO)、処理を終了する。
【0046】
以上のように、ページ進みボタンの連続操作が終了した場合には、1ページの曲リストの全文字が表示されるので、ユーザはページ進みボタンの連続操作を終了させると、曲リストの全文字を見ることができる。
【0047】
次に、本発明の別の好ましい実施形態を説明する。図4の曲リストを表示する際に、表示文字数が30に決定されると、図7に示すように、曲リストに表示される曲名が全て同じ(「The」)になっていまい、ユーザが曲リストを見たときに、どの曲名であるかを判断することができない。そこで、本例では、決定された表示文字数に応じて図3に示す順番で文字を表示するのではなく、図12に示す番号の順に文字を表示する。すなわち、1ページの曲リストにおいて最初の曲名と最後の曲名とを優先的に全ての文字を表示し、その後、曲リストの外側の曲名から順に全ての文字を表示する。例えば、図4の曲リストを表示する際に、表示文字数が30に決定されると、図13に示すように、1ページの曲リストの1行目、10行目、2行目の前5文字、9行目の前5文字が表示される。従って、決定された表示文字数が少なく、図7に示すように各曲名を先頭文字から均等に表示していくと表示される曲名が全て同じになるような場合でも、図13のように表示することで、1ページの曲リストの最初と最後の曲名を完全に識別することができる。従って、ユーザは、当該曲リストを見ることにより、さらにページ進みボタンを操作すべきか、又は、もうページ進みボタンを操作する必要がないかを容易に判断することができる。
【0048】
次に、本発明のさらに別の好ましい実施形態を説明する。図3に示す表示パターンをパターンA(第1表示形式)とし、図12に示す表示パターンをパターンB(第2表示形式)とする。本実施形態では、基本はパターンAを使用して1ページの曲リストを生成して表示するが、図7のように1ページの曲リストにおける全曲名が同じなってしまう場合に、パターンBを使用して1ページの曲リストを生成して表示する。
【0049】
図14は、本実施形態の動作を示すフローチャートであり、図11と同じ処理には同一符号を付し、説明を援用する。S15においてページ進みボタンの操作間隔に基づいて表示文字数が決定されると、制御部2は、表示文字数に基づいてパターンAで曲リストを表示した場合に、曲名が全て同じになるか否かを判断する(S31)。
【0050】
曲名の少なくとも1つが異なると判断されると(S31でNO)、制御部2は、パターンAを選択する(S32)。制御部2は、図15に示すように、映像処理部5に送信するデータにパターンに関する情報を含める(左から2番目の「A」がパターンAであることを示す)。映像処理部5は、当該データを制御部2から受信すると、パターンAを使用して1ページの曲リストを生成し、表示部9に表示させる(S16)。
【0051】
一方、曲名が全て同じになると判断されると(S31でYES)、制御部2は、パターンBを選択する(S33)。制御部2は、図16に示すように、映像処理部5に送信するデータにパターンに関する情報を含める(左から2番目の「B」がパターンBであることを示す)。映像処理部5は、当該データを制御部2から受信すると、パターンBを使用して1ページの曲リストを生成し、表示部9に表示させる(S16)。
【0052】
以上のように、本実施形態では、原則としてパターンAを使用して表示文字数のみの文字を含む1ページの曲リストを生成して表示するが、パターンAを使用すると曲名が全て同じになってしまう場合だけ、パターンBを使用して表示文字数のみの文字を含む曲リストを生成して表示することができる。
【0053】
次に、本発明のさらに別の好ましい実施形態を説明する。図3に示す表示パターンをパターンA(第1表示形式)とし、図12に示す表示パターンをパターンB(第2表示形式)とする。本実施形態では、基本はパターンAを使用して1ページの曲リストを生成して表示するが、1ページの曲リストの表示文字数が所定数(例えば30)以下である場合に、パターンBを使用して1ページの曲リストを生成して表示する。
【0054】
図17は、本実施形態の動作を示すフローチャートであり、図11と同じ処理には同一符号を付し、説明を援用する。S15においてページ進みボタンの操作間隔に基づいて表示文字数が決定されると、制御部2は、表示文字数が所定数以下であるか否かを判断する(S41)。
【0055】
表示文字数が所定数よりも大であると判断されると(S41でNO)、制御部2は、パターンAを選択する(S42)。制御部2は、図15に示すように、映像処理部5に送信するデータにパターンに関する情報を含める(左から2番目の「A」がパターンAであることを示す)。映像処理部5は、当該データを制御部2から受信すると、パターンAを使用して1ページの曲リストを生成し、表示部9に表示させる(S16)。
【0056】
一方、表示文字数が所定数以下であると判断されると(S41でYES)、制御部2は、パターンBを選択する(S43)。制御部2は、図16に示すように、映像処理部5に送信するデータにパターンに関する情報を含める(左から2番目の「B」がパターンBであることを示す)。映像処理部5は、当該データを制御部2から受信すると、パターンBを使用して1ページの曲リストを生成し、表示部9に表示させる(S16)。
【0057】
以上のように、本実施形態では、原則としてパターンAを使用して表示文字数のみの文字を含む1ページの曲リストを生成して表示するが、表示文字数が所定数以下である場合だけ、パターンBを使用して表示文字数のみの文字を含む曲リストを生成して表示することができる。
【0058】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。例えば、本発明は、コンテンツおよびコンテンツ情報DBを格納するサーバにネットワーク経由で接続可能なクライアント装置(再生装置)やコントローラ等にも適用され得る。つまり、本発明のコンテンツ情報表示装置自体がコンテンツやコンテンツ情報DBを格納している必要はなく、また、本発明のコンテンツ情報表示装置自体がコンテンツを再生する機能を備えていなくても良い。すなわち、本発明のコンテンツ情報表示装置は、単にコンテンツ情報を表示する機能を有していればよい。本発明は、上記のコンテンツ情報表示装置を動作させるためのコンピュータプログラムまたはそのコンピュータプログラムを記録した記録媒体あるいはコンテンツ情報表示方法という形態で提供されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明は再生装置に好適に適用され得る。
【符号の説明】
【0060】
1 再生装置
2 制御部
3 メモリ
4 HDD
5 映像処理部
6 再生部
7 増幅部
8 操作部
9 表示部
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ情報表示およびそのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
曲ファイル等のコンテンツをHDD等の記憶媒体に記録し、HDDからコンテンツを読み出して再生する再生装置が利用されている。ユーザが再生装置を操作し、HDDに記録されている複数のコンテンツの中から再生する所望のコンテンツを選択する際、再生装置の表示部に曲リストが表示される。曲リストは複数の曲ファイルの曲名の一覧であり、HDDに記録されているコンテンツ情報DBからコンテンツ情報を取得し、生成される。ユーザ操作によって、曲リスト内の所望の曲名にカーソルが表示され、再生指示が入力されると、カーソルが表示された曲ファイルがHDDから読み出され再生される。再生装置の表示部の画面サイズが小さい場合には、表示部に表示される曲リストには例えば10曲分の曲名しか一度に表示することができない。なお、一度に表示される曲リストを1ページの曲リストという。
【0003】
再生装置が1ページ目(1〜10曲目)の曲リストを表示する際には、再生装置が1〜10曲目の曲名をHDD内のコンテンツ情報DBから取得して曲リストを生成して表示する。ここで、ユーザ操作によってページ進みボタンが操作されると、現在表示されている1ページ目の曲リストから2ページ目の曲リストに表示が変更される。このとき、再生装置は、2ページ目の曲リストに含まれる11〜20曲目の曲名を、コンテンツ情報DBから取得して曲リストを生成して表示する。このように、ユーザ操作によってページ進みボタンが操作されるたびに、次のページの曲リストの表示個数分の曲名をコンテンツ情報DBから取得し、曲リストを生成して表示する。しかし、曲リストの表示個数分の曲名をコンテンツ情報DBから取得して、曲リストを生成するにはそれなりの時間が必要である。従って、HDDに膨大な数の曲ファイルが記録されている場合に、ユーザ操作によって曲リストのページを多数回進める必要があるときには、曲リストの生成がユーザのページ進みボタンの操作速度に追いつかず、所望の曲名が曲リストに表示されるまでに時間がかかり、ユーザにストレスを与えるという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−71657号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ユーザ操作によってページ進みボタン等が連続的に操作された際に、迅速に曲リストを表示することができるコンテンツ情報表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の好ましい実施形態によるコンテンツ情報表示装置は、複数のコンテンツのコンテンツ情報の内、所定数のコンテンツのコンテンツ情報を含む1ページ分のコンテンツリストを表示装置に表示させる表示手段と、ユーザ操作によって次のページのコンテンツリストを表示するページ進み指示が入力された場合、前回のページ進み指示の入力から今回のページ進み指示の入力までの経過時間を算出する経過時間算出手段と、算出された経過時間に基づいて、1ページ分のコンテンツリストにおける表示文字数を決定する文字数決定手段と、決定された表示文字数の文字を含む1ページ分のコンテンツリストを生成するコンテンツリスト生成手段とを備え、前記表示手段が、前記コンテンツリスト生成手段によって生成された決定された表示文字数の文字を含む1ページ分のコンテンツリストを前記表示装置に表示させる。
【0007】
本実施形態においては、ユーザ操作によって次のページのコンテンツリストを表示するページ進み指示が入力された場合、前回のページ進み指示の入力から今回のページ進み指示の入力までの経過時間が算出され、算出された経過時間に基づいて、1ページ分のコンテンツリストにおける表示文字数が決定される。コンテンツリスト生成手段は、決定された表示文字数の文字を含む1ページ分のコンテンツリストを生成する。従って、ページ進み指示が連続的に入力された場合に、コンテンツリストの表示文字数が変化するので、コンテンツリストの生成がユーザのページ進みボタンの操作速度に追いつかず、所望のコンテンツ情報が曲リストに表示されるまでに時間がかかり、ユーザにストレスを与えるという問題を解決することができる。
【0008】
好ましい実施形態においては、前記文字数決定手段が、算出された経過時間が短いほど表示文字数が少なくなるように、1ページ分のコンテンツリストにおける表示文字数を決定する。
【0009】
従って、ページ進み指示が連続的に入力された場合に、コンテンツリストの表示文字数が少なくなるので、コンテンツリストの生成にかかる時間を短くすることができる。従って、コンテンツリストの生成がユーザのページ進みボタンの操作速度に追いつかず、所望のコンテンツ情報が曲リストに表示されるまでに時間がかかり、ユーザにストレスを与えるという問題を解決することができる。
【0010】
好ましい実施形態においては、前回のページ進み指示の入力から所定時間以上経過しても次のページ進み指示が入力されない場合、前記コンテンツリスト生成手段が、現在表示されているコンテンツリストにおいて、全ての文字を含む1ページ分のコンテンツリストを生成し、前記表示手段が、前記コンテンツリスト生成手段によって生成された全ての文字を含む1ページ分のコンテンツリストを前記表示装置に表示させる。
【0011】
従って、ページ進み指示の連続的な入力が終了した場合には、最後に表示される1ページのコンテンツリストは、最終的に全ての文字を含むコンテンツリストとして表示される。従って、ユーザが所望するページのコンテンツリストについて全ての文字を表示することができる。
【0012】
好ましい実施形態においては、前記コンテンツリスト生成手段が、第1の表示形式、又は、第2の表示形式を使用して、決定された表示文字数の文字を含む1ページ分のコンテンツリストを生成するものであり、前記コンテンツリスト生成手段が前記第1の表示形式を使用して、決定された表示文字数の文字を含む1ページ分のコンテンツリストを生成した場合に、表示される全てのコンテンツ情報が同じになるか否かを判断する判断手段と、表示されるコンテンツ情報の少なくとも1つが異なると判断された場合に、前記コンテンツリスト生成手段が1ページ分のコンテンツリストを生成する際の表示形式を第1の表示形式に決定し、表示される全てのコンテンツ情報が同じになると判断された場合に、前記コンテンツリスト生成手段が1ページ分のコンテンツリストを生成する際の表示形式を第2の表示形式に決定する表示形式決定手段とをさらに備える。
【0013】
この場合、第1の表示形式でコンテンツリストを表示した場合に、全てのコンテンツ情報が同じになる場合には第2の表示形式でコンテンツリストを生成して表示する。従って、1ページ内のコンテンツ情報の区別ができないという問題を解決することができる。
【0014】
好ましい実施形態においては、前記コンテンツリスト生成手段が、第1の表示形式、又は、第2の表示形式を使用して、決定された表示文字数の文字を含む1ページ分のコンテンツリストを生成するものであり、決定された表示文字数が所定数以下であるか否かを判断する判断手段と、決定された表示文字数が所定数よりも大であると判断された場合に、前記コンテンツリスト生成手段が1ページ分のコンテンツリストを生成する際の表示形式を第1の表示形式に決定し、決定された表示文字数が所定数以下であると判断された場合に、前記コンテンツリスト生成手段が1ページ分のコンテンツリストを生成する際の表示形式を第2の表示形式に決定する表示形式決定手段とをさらに備える。
【0015】
この場合、表示文字数が所定数以下である場合であっても、1ページ内のコンテンツ情報の区別ができないという問題を解決することができる。
【発明の効果】
【0016】
ユーザ操作によってページ進みボタン等が連続的に操作された際に、迅速に曲リストを表示することができるコンテンツ情報表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の好ましい実施形態による再生装置100を示すブロック図である。
【図2A】1ページの曲リストの画面を示す図である。
【図2B】1ページの曲リストの画面を示す図である。
【図2C】1ページの曲リストの画面を示す図である。
【図3】1ページの曲リストにおいて、表示文字数の文字を表示する優先順位を説明する図である(パターンA)。
【図4】表示文字数が全て(100)である場合の1ページの曲リストの例を示す図である。
【図5】表示文字数が50である場合の1ページの曲リストの例を示す図である。
【図6】表示文字数が60である場合の1ページの曲リストの例を示す図である。
【図7】表示文字数が30である場合の1ページの曲リストの例を示す図である。
【図8】表示文字数が50である場合の制御部2から映像処理部50に送信されるデータを示す図である。
【図9】未表示文字を表示させるために制御部2から映像処理部50に送信されるデータを示す図である。
【図10】再生装置1(制御部2等)の動作を示すフローチャートである。
【図11】再生装置1(制御部2等)の動作を示すフローチャートである。
【図12】1ページの曲リストにおいて、表示文字数の文字を表示する優先順位を説明する図である(パターンB)。
【図13】パターンBにおいて、表示文字数が30である場合の1ページの曲リストの例を示す図である。
【図14】再生装置1(制御部2等)の動作を示すフローチャートである。
【図15】パターンA,表示文字数が50である場合の制御部2から映像処理部50に送信されるデータを示す図である。
【図16】パターンB,表示文字数が30である場合の制御部2から映像処理部50に送信されるデータを示す図である。
【図17】再生装置1(制御部2等)の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照して具体的に説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。図1は、本発明の好ましい実施形態によるコンテンツ情報表示装置が適用される再生装置1を示すブロック図である。
【0019】
再生装置1は、HDD(ハードディスクドライブ)やフラッシュメモリ等の記憶媒体に、複数のコンテンツを記録する。コンテンツとは、音楽データ(曲ファイル)、映像データ、および画像データ等の総称であるが、本例では、曲ファイルである。再生装置1は、HDDから所望のコンテンツを読み出して、再生する。再生装置1は、複数のコンテンツのコンテンツ情報をHDDから取得し、コンテンツ情報が列挙されたコンテンツリスト(以下、曲リストという。)を表示する。コンテンツ情報は、コンテンツが曲ファイルである場合、曲ファイルの曲名(タイトル)、アーティスト名、アルバム名、ジャンル名、著作者、リリース年等のメタデータであるが、本例では曲名を例に説明する。
【0020】
再生装置1は、制御部2と、メモリ(ROM、RAM等)3と、HDDやフラッシュメモリ等の記憶媒体4と、映像処理部5と、再生部6と、増幅部7と、操作部8と、表示部9とを概略備えている。制御部2は、メモリ(ROM)3やHDD4に格納されているコンテンツ情報表示プログラム等の再生装置1の動作プログラムに基づいて、再生装置1全体を制御するものであり、例えばマイコンやCPU等である。
【0021】
HDD4は、複数の曲ファイルと、コンテンツ情報データベース(以下、コンテンツ情報DBという。)とを格納している。コンテンツ情報DBは、HDD4に記録されている全曲ファイルに関するコンテンツ情報(曲名、アーティスト名、アルバム名等)を記憶および管理するためのデータベースである。例えば、曲ファイルの曲名は、五十音順及び/又はアルファベット順に並べ換えられ、その順番に曲番号が付与される。
【0022】
制御部2は、コンテンツ情報DBからコンテンツ情報を取得し、映像処理部5に曲リストを生成させ、表示部9に曲リストを表示させる。曲リストには、HDD4に記録されている複数の曲ファイルの曲名の内、表示部9に表示可能な所定数の曲名が含まれている。図2(図2A〜図2C)に示すように、表示部9は、例えば10個の曲名を含む曲リストを表示可能である。所定数の曲名を含み一度に表示部9に表示可能な曲リストのことを1ページの曲リストという。図2Aの曲リストは1ページ目の曲リストであり、曲番号1〜10の10個の曲ファイルの曲名(a01〜a10)を含んでいる。図2Bは2ページ目の曲リストを示し、曲番号11〜20の10個の曲ファイルの曲名(a11〜a20)を含んでいる。図2Cは3ページ目の曲リストを示し、曲番号21〜30の10個の曲ファイルの曲名(a21〜a30)を含んでいる。
【0023】
操作部8には、表示部9に表示されている曲リストのページを次のページに進めるためのページ進みボタンと、前のページに戻るためのページ戻りボタンとが設けられている。ページ進みボタンが操作されると、ページ進み指示が制御部2に入力され、ページ戻りボタンが操作されると、ページ戻り指示が制御部2に入力される。操作部8は、再生装置1の筐体に設けられた操作ボタンでもよく、リモコン送信機に設けられた操作ボタンであってもよい。
【0024】
本実施形態においては、ユーザ操作によってページ進みボタン又はページ戻りボタンが連続して操作された場合に、ユーザ操作に応じて曲リストを迅速に表示するために、1ページの曲リストに表示する文字数を減少させる。すなわち、ページ進みボタン(又はページ戻りボタン)が操作されたとき、制御部2は、前回のページ進みボタンの操作から今回のページ進みボタンの操作迄の経過時間(操作間隔)を算出する。制御部2は、算出した経過時間(操作間隔)に基づいて、1ページの曲リストにおける表示文字数を決定する。例えば、経過時間が短い場合には表示文字数を少なくし、経過時間が長い場合には表示文字数を多くする。ユーザが連続してページ進みボタンを操作した場合に、その操作間隔に応じて表示文字数を変化させることにより、ユーザ操作に対して迅速に(遅滞なく)、1ページの曲リストを表示させることができる。表示文字数が少ない方が1ページの曲リストを生成して表示し終える迄にかかる時間が短いからである。
【0025】
図3は、1ページの曲リストにおいて、1つの曲名の最大表示文字数が10である(つまり、10個の曲名の合計の最大文字数が100である)場合の、文字の表示順番の優先順位を示す図である。図3において、ページ進みボタンの操作間隔に応じて決定される表示文字数に応じて、番号の昇順に文字が表示される。例えば、表示文字数が60である場合、図3の1〜60で示される箇所の文字が表示され、残りの61〜100の箇所の文字は表示されない。つまり、10個の曲名の各々に関して、先頭から6文字目までが表示され、7文字目以降は表示されないことを意味する。
【0026】
例えば、図4に示すような1ページの曲リストを表示する際に、表示文字数が50に決定されると、図5に示すように図3で1〜50で示される箇所の文字のみが表示される。同様に、図4に示すような1ページの曲リストを表示する際に、表示文字数が60に決定されると、図6に示すように図3で1〜60で示される箇所の文字のみが表示される。さらに、図4に示すような1ページの曲リストを表示する際に、表示文字数が30に決定されると、図7に示すように図3で1〜30で示される箇所の文字のみが表示される。
【0027】
なお、ページ進みボタンの連続操作の後、ページ進みボタンの連続操作が終了すると、すなわち、所定時間以上さらなるページ進みボタンの操作が実行されないと、制御部2は、現在表示されている1ページの曲リストにおいて未表示文字を特定し、未表示文字も表示させることにより、最終的に1ページの曲リストの全ての文字を表示部9に表示させる。
【0028】
図1に戻って、映像処理部5は、制御部2からコンテンツ情報を受信して、1ページの曲リストを生成し、表示部9に曲リストを出力して表示させる。詳細には、映像処理部5は、図8に示すように、制御部2から、1ページの曲リストにおける表示文字数(先頭のデータであり、ここでは「50」)と、表示開始位置(2番目のデータであり、ここでは「0」)と、実際に表示する文字(3番目以降のデータであり、図3に示す番号(1、2、3・・・)順に文字が列挙されている)とを含むデータを受信する。映像処理部5は、当該データに基づいて、例えば図5に示すような1ページの曲リストを生成する。
【0029】
さらに、ページ進みボタンの連続操作が終了した後、1ページの曲リストの未表示文字を表示する場合、映像処理部5は、制御部2から図9に示すように、未表示文字数(先頭のデータであり、ここでは「50」)と、表示開始位置(2番目のデータであり、ここでは「51」)と、実際に表示する文字(3番目以降のデータであり、図3に示す番号(51、52、53、・・・)順に文字が列挙されている)とを受信する。映像処理部5は、当該データに基づいて、図4に示すように全ての文字を含む1ページの曲リストを生成する。
【0030】
再び図1に戻って、再生部6は、HDD4から読み出した曲ファイルについて、再生処理(伸長処理や、D/A変換処理、イコライザ処理等を含む)を実行する。増幅部7は、再生部6によって再生された音声信号を増幅して、図示しないスピーカーに音声信号を供給する。
【0031】
表示部9は、上記の通り、1ページの曲リストを表示するものであり、LCD(液晶ディスプレイ)、有機ELディスプレイ、FL管等の任意のものが採用され得る。表示部9は、再生装置1の外部に接続されるTV受像機等のディスプレイ装置に曲リストを表示させるためのOSD(オンスクリーンディスプレイ)生成部であってもよい。
【0032】
以上の構成を有する再生装置1について、その動作を説明する。図10、図11は、再生装置1(制御部2、コンテンツ処理プログラム等)の処理を示すフローチャートである。なお、1ページの曲リストのページを次のページに進める場合、つまり、ページ進みボタンが操作された場合を例に説明するが、前のページに戻る場合も同様である。また、本例では説明を簡単化するため曲リストとして図4に示す1ページの曲リストを表示する場合を例に説明するが、実際にページ進みボタン操作に従って、表示される1ページの曲リストは順次変更されるものとする。
【0033】
図10に示すように、再生装置1の制御部2は、ユーザ操作によって曲リストを次のページに進める指示が入力されたか、つまり、ページ進みボタンが操作されたか否かを判断する(S1)。
【0034】
ページ進みボタンが操作された場合(S1でYES)、制御部2は、前回操作時刻がメモリ(RAM)3に記憶されているか否かを判断する(S2)。ページ進みボタンの1回だけの単独操作や、ページ進みボタンの連続操作の最初の操作においては、前回操作時刻がメモリ3に記憶されていない(S2でNO)。従って、制御部2は、内部時計で管理している現在時刻を前回操作時刻としてメモリ3に新たに記憶し(S5)、処理をS1に戻す。この場合、図4に示すように、1ページの曲リストにおいて全文字を含む曲リストが生成されて、表示されることになる。
【0035】
一方、メモリ3に前回操作時刻が記憶されている場合(S2でYES)、制御部2は、現在時刻から前回操作時刻を減算することによって、前回のページ進みボタンの操作から今回のページ進みボタンの操作迄の経過時間、すなわち、ページ進みボタンの操作間隔を算出する(S3)。制御部2は、算出した操作間隔情報をキューに一時的に格納する(S4)。そして、制御部2は、現在時刻を前回操作時刻としてメモリ3に記憶(上書保存)し(S5)、処理をS1に戻す。
【0036】
続いて図11に示すように、制御部2は、キューに操作間隔情報が格納されているか否かを判断する(S11)。つまり、ページ進みボタンの連続操作が実行されたか否かが判断される。操作間隔情報がキューに格納されている場合(S11でYES)、制御部2は、キューから操作間隔情報を取得する(S12)。このとき、キューから操作間隔情報は削除される。続いて、制御部2は、コンテンツ情報DBから、次に表示すべき1ページの曲リストの曲情報の全文字を取得する(S14)。つまり、現在表示されている1ページの曲リストの最後の曲名の次の曲名から10個の曲名の文字が取得される。例えば、図4に示すような曲リストの文字列が取得されるとする(S14)。
【0037】
続いて、制御部2は、取得した操作間隔情報に基づいて、1ページの曲リストにおける表示文字数を決定する(S15)。例えば、表示文字数は、操作間隔÷所定時間によって決定される。ここで、所定時間は、特に限定されないが、例えば、1文字あたりの制御部2から映像処理部5への送信時間と、映像処理部5における1文字あたりの描画時間との合計時間である。所定時間は、再生装置1の製造者によって予め設定されている。従って、操作間隔が短いと表示文字数が少なくなり、操作間隔が長いと表示文字数が多くなる。なお、これに限定されず、操作間隔の範囲毎に、表示文字数が予め設定されていてもよい(例えば、操作間隔が0.1秒以上0.3秒未満は30文字、0.3秒以上0.6秒未満は40文字等)。
【0038】
制御部2は、算出した表示文字数に応じて、図4に示す曲リストの全文字の中から表示すべき文字を抽出し、映像処理部5に送信する。詳細には、表示文字数が50である場合、図8に示すようなデータが映像処理部5に送信される。すなわち、先頭のデータに「表示文字数」、2番目のデータに「表示開始位置」、3番目以降のデータに「実際に表示される文字」を含む一連のデータが送信される。映像処理部5は、制御部2から図8に示すデータを受信すると、図5に示すように、表示文字数が50である1ページの曲リストを生成し、表示部9に表示させる(S16)。
【0039】
制御部2は、未表示文字数をメモリ3に記憶する(S17)。例えば、S15で決定された表示文字数が50である場合、未表示文字数は全文字数−表示文字数であるので、100−50=50となる。未表示文字数は、ページ進みボタンの連続操作が終了した際に、未表示文字数分の文字を曲リストに追加的に表示させることで、1ページの曲リストの全文字を表示するために使用される。その後、処理はS11に戻る。
【0040】
以上のように、ページ進みボタンが連続操作される場合、前回の操作時刻から今回の操作時刻までの経過時間、すなわち操作間隔に基づいて、1ページの曲リストの表示文字数が決められる。操作間隔が短い場合に1ページの曲リストの全文字を表示させると、制御部2から映像処理部5へのデータの送信や、映像処理部5における文字の描画が、ユーザのページ進みボタンの操作に対して遅れてしまうが、本実施形態においては、操作間隔が短い場合に表示文字数を少なくすることによって、制御部2から映像処理部5へのデータの送信や、映像処理部5における文字の描画に要する時間を短縮し、ユーザのページ進みボタン操作に対して表示が遅れることを防止できる。
【0041】
S11において、キューに操作間隔情報が格納されてないと判断された場合(S11でNO)、制御部2は、最後にキューから操作間隔情報を取得したときにタイマーカウントを開始(リセット)しており、タイマーのカウントを継続的に実行している(S18)。このタイマーは所定時間継続してページ進みボタンが操作されないことを検知するものであり、つまり、ページ進みボタンの連続操作の終了を検知するためのものである。制御部2は、タイマーのカウントが所定時間を経過したか否か、つまり、ページ進みボタンの連続操作が終了したか否かを判断する(S19)。所定時間経過していない場合(S19でNO)、ページ進みボタンの連続操作の終了と判断するには未だ時間が早すぎるので、S11に戻る。
【0042】
一方、所定時間経過している場合(S19でYES)、ページ進みボタンの連続操作の終了と判断することができるので、制御部2は、現在表示されている1ページの曲リストに未表示の文字が存在するか否かを判断する(S20)。これは、S17において記憶した未表示文字数の情報を参照することによって判断することができる。
【0043】
現在表示されている1ページの曲リストに未表示の文字が存在する場合(S20でYES)、制御部2は、メモリ3に記憶されている未表示文字数に基づいて、図9に示すデータを生成し、映像処理部5に送信する。すなわち、先頭のデータに「未表示文字数」、2番目のデータに「表示開始位置(未表示文字の開始位置)」、3番目以降のデータに「実際に表示される文字」を含む一連のデータが送信される。
【0044】
映像処理部5は、図9のデータを受信すると、現在表示している曲リストの未表示文字を、受信したデータに基づいて生成し、全ての文字を含む曲リストを生成し、表示部9に表示させる。図9のデータでは、表示開始位置が未表示文字の先頭位置である51になっているので、51の番号で示される位置から図9のデータに含まれている文字を曲リストに含める。これにより、図4に示す全ての文字が表示された1ページの曲リストが表示される。
【0045】
一方、現在表示されている1ページの曲リストに未表示の文字が存在しない場合(S20でNO)、処理を終了する。
【0046】
以上のように、ページ進みボタンの連続操作が終了した場合には、1ページの曲リストの全文字が表示されるので、ユーザはページ進みボタンの連続操作を終了させると、曲リストの全文字を見ることができる。
【0047】
次に、本発明の別の好ましい実施形態を説明する。図4の曲リストを表示する際に、表示文字数が30に決定されると、図7に示すように、曲リストに表示される曲名が全て同じ(「The」)になっていまい、ユーザが曲リストを見たときに、どの曲名であるかを判断することができない。そこで、本例では、決定された表示文字数に応じて図3に示す順番で文字を表示するのではなく、図12に示す番号の順に文字を表示する。すなわち、1ページの曲リストにおいて最初の曲名と最後の曲名とを優先的に全ての文字を表示し、その後、曲リストの外側の曲名から順に全ての文字を表示する。例えば、図4の曲リストを表示する際に、表示文字数が30に決定されると、図13に示すように、1ページの曲リストの1行目、10行目、2行目の前5文字、9行目の前5文字が表示される。従って、決定された表示文字数が少なく、図7に示すように各曲名を先頭文字から均等に表示していくと表示される曲名が全て同じになるような場合でも、図13のように表示することで、1ページの曲リストの最初と最後の曲名を完全に識別することができる。従って、ユーザは、当該曲リストを見ることにより、さらにページ進みボタンを操作すべきか、又は、もうページ進みボタンを操作する必要がないかを容易に判断することができる。
【0048】
次に、本発明のさらに別の好ましい実施形態を説明する。図3に示す表示パターンをパターンA(第1表示形式)とし、図12に示す表示パターンをパターンB(第2表示形式)とする。本実施形態では、基本はパターンAを使用して1ページの曲リストを生成して表示するが、図7のように1ページの曲リストにおける全曲名が同じなってしまう場合に、パターンBを使用して1ページの曲リストを生成して表示する。
【0049】
図14は、本実施形態の動作を示すフローチャートであり、図11と同じ処理には同一符号を付し、説明を援用する。S15においてページ進みボタンの操作間隔に基づいて表示文字数が決定されると、制御部2は、表示文字数に基づいてパターンAで曲リストを表示した場合に、曲名が全て同じになるか否かを判断する(S31)。
【0050】
曲名の少なくとも1つが異なると判断されると(S31でNO)、制御部2は、パターンAを選択する(S32)。制御部2は、図15に示すように、映像処理部5に送信するデータにパターンに関する情報を含める(左から2番目の「A」がパターンAであることを示す)。映像処理部5は、当該データを制御部2から受信すると、パターンAを使用して1ページの曲リストを生成し、表示部9に表示させる(S16)。
【0051】
一方、曲名が全て同じになると判断されると(S31でYES)、制御部2は、パターンBを選択する(S33)。制御部2は、図16に示すように、映像処理部5に送信するデータにパターンに関する情報を含める(左から2番目の「B」がパターンBであることを示す)。映像処理部5は、当該データを制御部2から受信すると、パターンBを使用して1ページの曲リストを生成し、表示部9に表示させる(S16)。
【0052】
以上のように、本実施形態では、原則としてパターンAを使用して表示文字数のみの文字を含む1ページの曲リストを生成して表示するが、パターンAを使用すると曲名が全て同じになってしまう場合だけ、パターンBを使用して表示文字数のみの文字を含む曲リストを生成して表示することができる。
【0053】
次に、本発明のさらに別の好ましい実施形態を説明する。図3に示す表示パターンをパターンA(第1表示形式)とし、図12に示す表示パターンをパターンB(第2表示形式)とする。本実施形態では、基本はパターンAを使用して1ページの曲リストを生成して表示するが、1ページの曲リストの表示文字数が所定数(例えば30)以下である場合に、パターンBを使用して1ページの曲リストを生成して表示する。
【0054】
図17は、本実施形態の動作を示すフローチャートであり、図11と同じ処理には同一符号を付し、説明を援用する。S15においてページ進みボタンの操作間隔に基づいて表示文字数が決定されると、制御部2は、表示文字数が所定数以下であるか否かを判断する(S41)。
【0055】
表示文字数が所定数よりも大であると判断されると(S41でNO)、制御部2は、パターンAを選択する(S42)。制御部2は、図15に示すように、映像処理部5に送信するデータにパターンに関する情報を含める(左から2番目の「A」がパターンAであることを示す)。映像処理部5は、当該データを制御部2から受信すると、パターンAを使用して1ページの曲リストを生成し、表示部9に表示させる(S16)。
【0056】
一方、表示文字数が所定数以下であると判断されると(S41でYES)、制御部2は、パターンBを選択する(S43)。制御部2は、図16に示すように、映像処理部5に送信するデータにパターンに関する情報を含める(左から2番目の「B」がパターンBであることを示す)。映像処理部5は、当該データを制御部2から受信すると、パターンBを使用して1ページの曲リストを生成し、表示部9に表示させる(S16)。
【0057】
以上のように、本実施形態では、原則としてパターンAを使用して表示文字数のみの文字を含む1ページの曲リストを生成して表示するが、表示文字数が所定数以下である場合だけ、パターンBを使用して表示文字数のみの文字を含む曲リストを生成して表示することができる。
【0058】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。例えば、本発明は、コンテンツおよびコンテンツ情報DBを格納するサーバにネットワーク経由で接続可能なクライアント装置(再生装置)やコントローラ等にも適用され得る。つまり、本発明のコンテンツ情報表示装置自体がコンテンツやコンテンツ情報DBを格納している必要はなく、また、本発明のコンテンツ情報表示装置自体がコンテンツを再生する機能を備えていなくても良い。すなわち、本発明のコンテンツ情報表示装置は、単にコンテンツ情報を表示する機能を有していればよい。本発明は、上記のコンテンツ情報表示装置を動作させるためのコンピュータプログラムまたはそのコンピュータプログラムを記録した記録媒体あるいはコンテンツ情報表示方法という形態で提供されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明は再生装置に好適に適用され得る。
【符号の説明】
【0060】
1 再生装置
2 制御部
3 メモリ
4 HDD
5 映像処理部
6 再生部
7 増幅部
8 操作部
9 表示部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のコンテンツのコンテンツ情報の内、所定数のコンテンツのコンテンツ情報を含む1ページ分のコンテンツリストを表示装置に表示させる表示手段と、
ユーザ操作によって次のページのコンテンツリストを表示するページ進み指示が入力された場合、前回のページ進み指示の入力から今回のページ進み指示の入力までの経過時間を算出する経過時間算出手段と、
算出された経過時間に基づいて、1ページ分のコンテンツリストにおける表示文字数を決定する文字数決定手段と、
決定された表示文字数の文字を含む1ページ分のコンテンツリストを生成するコンテンツリスト生成手段とを備え、
前記表示手段が、前記コンテンツリスト生成手段によって生成された決定された表示文字数の文字を含む1ページ分のコンテンツリストを前記表示装置に表示させる、コンテンツ情報表示装置。
【請求項2】
前記文字数決定手段が、算出された経過時間が短いほど表示文字数が少なくなるように、1ページ分のコンテンツリストにおける表示文字数を決定する、請求項1に記載のコンテンツ情報表示装置。
【請求項3】
前回のページ進み指示の入力から所定時間以上経過しても次のページ進み指示が入力されない場合、前記コンテンツリスト生成手段が、現在表示されているコンテンツリストにおいて、全ての文字を含む1ページ分のコンテンツリストを生成し、
前記表示手段が、前記コンテンツリスト生成手段によって生成された全ての文字を含む1ページ分のコンテンツリストを前記表示装置に表示させる、請求項1または2に記載のコンテンツ情報表示装置。
【請求項4】
前記コンテンツリスト生成手段が、第1の表示形式、又は、第2の表示形式を使用して、決定された表示文字数の文字を含む1ページ分のコンテンツリストを生成するものであり、
前記コンテンツリスト生成手段が前記第1の表示形式を使用して、決定された表示文字数の文字を含む1ページ分のコンテンツリストを生成した場合に、表示される全てのコンテンツ情報が同じになるか否かを判断する判断手段と、
表示されるコンテンツ情報の少なくとも1つが異なると判断された場合に、前記コンテンツリスト生成手段が1ページ分のコンテンツリストを生成する際の表示形式を第1の表示形式に決定し、表示される全てのコンテンツ情報が同じになると判断された場合に、前記コンテンツリスト生成手段が1ページ分のコンテンツリストを生成する際の表示形式を第2の表示形式に決定する表示形式決定手段とをさらに備える、請求項1〜3のいずれかに記載のコンテンツ情報表示装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載のコンテンツ情報表示装置の各手段をコンピュータに実行させる、コンテンツ情報表示プログラム。
【請求項1】
複数のコンテンツのコンテンツ情報の内、所定数のコンテンツのコンテンツ情報を含む1ページ分のコンテンツリストを表示装置に表示させる表示手段と、
ユーザ操作によって次のページのコンテンツリストを表示するページ進み指示が入力された場合、前回のページ進み指示の入力から今回のページ進み指示の入力までの経過時間を算出する経過時間算出手段と、
算出された経過時間に基づいて、1ページ分のコンテンツリストにおける表示文字数を決定する文字数決定手段と、
決定された表示文字数の文字を含む1ページ分のコンテンツリストを生成するコンテンツリスト生成手段とを備え、
前記表示手段が、前記コンテンツリスト生成手段によって生成された決定された表示文字数の文字を含む1ページ分のコンテンツリストを前記表示装置に表示させる、コンテンツ情報表示装置。
【請求項2】
前記文字数決定手段が、算出された経過時間が短いほど表示文字数が少なくなるように、1ページ分のコンテンツリストにおける表示文字数を決定する、請求項1に記載のコンテンツ情報表示装置。
【請求項3】
前回のページ進み指示の入力から所定時間以上経過しても次のページ進み指示が入力されない場合、前記コンテンツリスト生成手段が、現在表示されているコンテンツリストにおいて、全ての文字を含む1ページ分のコンテンツリストを生成し、
前記表示手段が、前記コンテンツリスト生成手段によって生成された全ての文字を含む1ページ分のコンテンツリストを前記表示装置に表示させる、請求項1または2に記載のコンテンツ情報表示装置。
【請求項4】
前記コンテンツリスト生成手段が、第1の表示形式、又は、第2の表示形式を使用して、決定された表示文字数の文字を含む1ページ分のコンテンツリストを生成するものであり、
前記コンテンツリスト生成手段が前記第1の表示形式を使用して、決定された表示文字数の文字を含む1ページ分のコンテンツリストを生成した場合に、表示される全てのコンテンツ情報が同じになるか否かを判断する判断手段と、
表示されるコンテンツ情報の少なくとも1つが異なると判断された場合に、前記コンテンツリスト生成手段が1ページ分のコンテンツリストを生成する際の表示形式を第1の表示形式に決定し、表示される全てのコンテンツ情報が同じになると判断された場合に、前記コンテンツリスト生成手段が1ページ分のコンテンツリストを生成する際の表示形式を第2の表示形式に決定する表示形式決定手段とをさらに備える、請求項1〜3のいずれかに記載のコンテンツ情報表示装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載のコンテンツ情報表示装置の各手段をコンピュータに実行させる、コンテンツ情報表示プログラム。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2013−25850(P2013−25850A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−161378(P2011−161378)
【出願日】平成23年7月22日(2011.7.22)
【出願人】(710014351)オンキヨー株式会社 (226)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月22日(2011.7.22)
【出願人】(710014351)オンキヨー株式会社 (226)
【Fターム(参考)】
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