説明

コンテンツ設定装置、コンテンツ設定方法

【課題】コンテンツをダウンロードして、ジャンル情報と、設定フラグと、手動設定フラグと、ユーザ操作履歴とユーザ設定値とを用いてダウンロードされたコンテンツを設定する。
【解決手段】コンテンツがダウンロードされた場合に、ユーザ設定値を参照し(S207)、前記ユーザ設定値が自動設定を許可することを示す場合に(S208)、設定フラグが設定中を示すコンテンツの手動設定フラグを参照し、当該手動設定フラグが手動設定されたことを示す場合に(S210)、ユーザ操作履歴に記録されたキーワードと、前記ダウンロードされたコンテンツのジャンル情報と、前記設定中コンテンツのジャンル情報とを比較して、当該比較結果が予め定められた比較条件を満たす場合(S211)のみ、前記ダウンロードされたコンテンツの設定が可能であると判定する(S212)設定可否判定部を備えることを特徴とするコンテンツ設定装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はダウンロードしたコンテンツを設定するコンテンツ設定装置、コンテンツ設定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、端末ごとの操作履歴およびコンテンツの視聴履歴を分析し、分析結果に基づいて端末にコンテンツを提供したり、端末にコンテンツの視聴を推薦したりするコンテンツサーバが開示されている。また、特許文献2には、ユーザの嗜好、更新日時、リアルタイム性、利用頻度、利用履歴等を用いて、アプリケーション毎にユーザへの利用を推奨する推奨度合いを示すリコメンデーション値を求め、そのリコメンデーション値に基づいて、複数のアプリケーション及び内容に優先順位を付け、その優先順位の高い順に
アプリケーション及び各アプリケーションの内容をディスプレイ上に一覧表示させることによって多種多様のアプリケーションやコンテンツの中から、よりユーザの嗜好にマッチしたものを選び出す携帯端末が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−147904号公報
【特許文献2】特開2006−313486号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、ユーザの操作履歴などに基づいてコンテンツを自動設定する従来技術は知られていない。コンテンツの自動設定が実現すれば、ユーザの手間を省くことができ、ユーザの煩わしさを解消できるという利益がある。特に、ユーザがPUSH配信などのコンテンツ自動ダウンロードサービスを契約している場合には、このサービスによって設定を要するコンテンツがユーザ側に次々に自動配信されてくるため、ユーザのコンテンツ設定に要する負担はさらに顕著になる。ユーザの負担が大きくなればPUSH配信などの自動ダウンロードサービスはユーザから敬遠され、サービスの利用機会が減少する。
【0005】
一方、コンテンツの自動設定を安易に行ってしまうとユーザの意図しない自動設定が行われる可能性が生ずる。ユーザの意図しない自動設定が頻繁に行われると、ユーザは自動設定を煩わしく感じるという不利益が生ずる。従来技術ではこの不利益を解消できないために、コンテンツを自動設定することができなかった。従来は特許文献1、2のようにコンテンツやアプリケーションを提供、推薦、もしくは優先順位を付けて選択しやすくするのみで、ユーザは提供、推薦、もしくは優先順位を付けられたコンテンツを自ら手動にて設定しなければならなかった。本発明では、ユーザ操作履歴などからユーザの嗜好や興味を推定し、推定されたユーザの嗜好や興味に基づいてコンテンツの自動設定を行うことができるコンテンツ設定装置が提供される。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のコンテンツ設定装置は、コンテンツをダウンロードして、ジャンル情報と、設定フラグと、手動設定フラグと、ユーザ操作履歴とユーザ設定値とを用いてダウンロードされたコンテンツを設定することを特徴とする。コンテンツは自身の属するジャンルを表すジャンル情報を予め備えるものとする。設定フラグは、コンテンツが設定中であるか否かを示すものとする。手動設定フラグは、コンテンツがユーザによって手動設定されたか否かを示すものとする。ユーザ操作履歴は、任意のキーワードに対するユーザの操作履歴であるものとする。ユーザ設定値は、ユーザがコンテンツの自動設定を許可するか否かを示すものとする。本発明のコンテンツ設定装置が備える設定可否判定部は、コンテンツがダウンロードされた場合に、ユーザ設定値を参照し、ユーザ設定値が自動設定を許可することを示す場合に、設定フラグが設定中を示すコンテンツ(以下、設定中コンテンツと呼ぶ)の手動設定フラグを参照し、当該手動設定フラグが手動設定されたことを示す場合に、ユーザ操作履歴に記録されたキーワードと、ダウンロードされたコンテンツのジャンル情報と、設定中コンテンツのジャンル情報とを比較して、当該比較結果が予め定められた比較条件を満たす場合のみ、ダウンロードされたコンテンツの設定が可能であると判定する。
【発明の効果】
【0007】
本発明のコンテンツ設定装置は設定用コンテンツ情報が備える手動設定フラグを参照して、その参照結果によりコンテンツの設定を行うか否かを判定することにより、ユーザが過去に手動で設定した経緯のあるコンテンツを重視してコンテンツの設定を行うことができる。また、本発明のコンテンツ設定装置はコンテンツが備えるジャンル情報とユーザ操作履歴に記録されたキーワードとを比較して、その比較結果によりコンテンツの設定を行うか否かを判定するため、ユーザの嗜好や興味を反映したコンテンツの設定を行うことができる。また、本発明のコンテンツ設定装置は、ユーザの意思を反映するユーザ設定値を参照して、この参照結果が自動設定を許可しないものである場合にはユーザが容認しない自動設定動作そのものを行わないため、ユーザがコンテンツの自動設定を煩わしく感じることが無い。また、本発明のコンテンツ設定装置はユーザ操作履歴のキーワードと、ダウンロードされたコンテンツのジャンル情報と、設定中コンテンツのジャンル情報を予め定められた比較条件で比較し、この比較条件が満足する場合のみ手動で設定されたコンテンツの変更を行うこととしているため、手動で設定されたコンテンツがユーザの意図しないコンテンツに変更される可能性を低くすることができ、ユーザがコンテンツの自動設定を煩わしく感じることが無い。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施例1にかかるコンテンツ設定装置がダウンロードするコンテンツの例を示す図。
【図2】本発明の実施例1にかかるコンテンツ設定装置が備える設定用コンテンツ情報の例を示す図。
【図3】本発明の実施例1にかかるコンテンツ設定装置が備えるユーザ操作履歴の例を示す図。
【図4】本発明の実施例1にかかるコンテンツ設定装置が備えるユーザ設定値の例を示す図。
【図5】本発明の実施例1にかかるコンテンツ設定装置の構成例を示すブロック図。
【図6】本発明の実施例1にかかるコンテンツ設定装置の設定用コンテンツ情報格納部と設定可否判定部の構成例を示すブロック図。
【図7】本発明の実施例1にかかるコンテンツ設定装置200の設定用コンテンツ情報格納部230と設定可否判定部260とコンテンツ設定実行部270の動作を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、同じ機能を有する構成部には同じ番号を付し、重複説明を省略する。
【実施例1】
【0010】
本発明の実施例1にかかるコンテンツ設定装置は、携帯端末内部に携帯端末の1機能として備えられるものとし、携帯端末用のコンテンツをダウンロードして設定することを特徴とする。なお、本実施例1においてコンテンツ設定装置は携帯端末内部に備えられているものとするが、これは実施の一形態にすぎない。本発明のコンテンツ設定装置は、コンテンツやアプリケーションをダウンロードすることができ、当該ダウンロードされたコンテンツやアプリケーションを自動で設定することによりユーザの負担が軽減されるような全ての情報機器(例えばコンピュータ、ゲーム機、携帯型動画再生装置、携帯型電子書籍閲覧装置など)において用いることが出来る。
【0011】
まず、図1を参照して本発明の実施例1にかかるコンテンツ設定装置がダウンロードするコンテンツ110−n(n=1〜N、Nは任意の正の整数)とコンテンツプロパティ111−n(n=1〜N)について説明する。コンテンツ110−nは、コンテンツプロパティ111−nを予め備える。コンテンツプロパティ111−nは少なくとも設定要否値と、ジャンル情報とを備えることを必要とする。設定要否値は、当該設定要否値を備えるコンテンツ自身が設定を必要とするコンテンツ(以下、設定用コンテンツと呼ぶ)である場合には1となり、それ以外の場合には0となる。設定用コンテンツとしては待ち受け画面コンテンツ、きせかえコンテンツ、着信メロディ、ユーザエージェントなどが挙げられる。一方、設定を必要としないコンテンツとしては、電子書籍、ゲームコンテンツ、動画コンテンツなどが挙げられる。ジャンル情報は、コンテンツ自身の属するジャンルを表すものとする。本実施例のコンテンツは大分類、中分類、小分類のジャンル情報を意味するジャンル情報(大)、ジャンル情報(中)、ジャンル情報(小)を備えている。ジャンル情報としては、その分類を最もよく表す単語が用いられる。例えばコンテンツプロパティ111−1にはジャンル情報(大)として「スポーツ」が格納されており、ジャンル情報(中)として「野球」が格納されており、ジャンル情報(小)として「球団HT」が格納されている。これによりコンテンツ111−1は大きな分類では「スポーツ」に属しており、中程度の分類では「野球」に属しており、さらに細かな分類では「球団HT」に属していることが分かる。なお、コンテンツのジャンル情報は、大中小いずれも後述するコンテンツプロバイダが記載するものとする。本実施例のコンテンツ110−nが備えるコンテンツプロパティ111−nは、前述の設定要否値とジャンル情報の他に、コンテンツ110−nの種別、サイズ、名称、コンテンツ拡張子、作成者、送信元、著作権などをさらに備える。例えばコンテンツプロパティ111−1を参照すれば、コンテンツ110−1の種別が「きせかえ」であること、サイズが「791kB」であること、名称が「HT2」であること、コンテンツ110−1が設定用コンテンツであること、コンテンツ110−1のジャンル情報が「スポーツ」「野球」「球団HT」であること、拡張子が「.ucm」「.ucp」であること、作成者、送信元、著作権所有者が何れも「株式会社P」であることなどが分かる。
【0012】
次に、図2を参照して本発明の実施例1にかかるコンテンツ設定装置が備える設定用コンテンツ情報について説明する。設定用コンテンツ情報は少なくとも本コンテンツ設定装置にダウンロードされた設定用コンテンツのジャンル情報と、設定フラグと、手動設定フラグとを備えることを必要とする。このジャンル情報は図1においてコンテンツプロパティ111−nが備えているジャンル情報と同じものである。本実施例では、ダウンロードされたコンテンツのうち設定を要するコンテンツ(設定用コンテンツ)については、まずコンテンツの種別ごとに異なるテーブル231−1〜Nのいずれかに記録される。なお、設定を要しないコンテンツの情報は、本発明のコンテンツ設定装置が必要としない情報であるから記録されない。図2の例では、ダウンロードされた設定用コンテンツの種別が「きせかえ」であれば、その設定用コンテンツ情報はテーブル231−1に記録される。ダウンロードされた設定用コンテンツの種別が「着信メロディ」であれば、その設定用コンテンツ情報はテーブル231−2に記録される。ダウンロードされた設定用コンテンツの種別が「ユーザエージェント」であれば、その設定用コンテンツ情報はテーブル231−Nに記録される。設定フラグは、設定用コンテンツが現在設定中である場合には1となり、それ以外の場合には0となる。手動設定フラグは、設定用コンテンツがユーザによって手動設定された場合には1となり、それ以外の場合には0となる。本実施例では、テーブル231−1〜Nは、前述のジャンル情報、設定フラグ、手動設定フラグの他に、ダウンロードされた順序を示す番号、最新の更新日時を示す更新日時、コンテンツ名を示す名称、最新の設定日時を示す設定履歴をさらに備える。例えば、きせかえコンテンツのテーブルであるテーブル231−1を参照すると、7番を付与された設定用コンテンツは2010年2月3日の13:00に更新されており、この設定用コンテンツの名称はHT2である。設定フラグ=1となっているためこの設定用コンテンツは現在設定中であることがわかる。この設定用コンテンツの最新の設定履歴は2010年2月3日の13:00である。手動設定フラグ=1であるため、この設定用コンテンツ「HT2」はユーザにより手動で設定されたコンテンツであることが分かる。また、ジャンル情報は大中小それぞれ「スポーツ」、「野球」、「球団HT」である。一方、6番を付与された設定用コンテンツは2010年2月2日に更新されており、この設定用コンテンツの名称はANである。設定フラグ=0となっているためこの設定用コンテンツは現在設定中でないことがわかる。この設定用コンテンツの最新の設定履歴は「‐」である。「‐」は、設定履歴が無いことを意味する。従ってこの設定用コンテンツ「AN」は、現在設定中でないだけでなく、過去にも設定された履歴がないことが分かる。従って当然ながらこのコンテンツについてユーザが手動設定を行った事実はないため、手動設定フラグ=0である。また、ジャンル情報は大中小それぞれ「音楽」、「J−POP」、「アーティストAN」である。また、1番を付与された設定用コンテンツは工場出荷時点から携帯端末の記憶領域に記憶されているコンテンツであるため、この例ではジャンル情報を有していないが、この例に限定されず、工場出荷時点ですでに記憶済みの設定用コンテンツに対しても、ジャンル情報を備える構成としても構わない。本発明のコンテンツ設定装置はこの設定用コンテンツ情報232が備える手動設定フラグを参照して、その参照結果によりコンテンツの設定を行うか否かを判定することにより、ユーザが過去に手動で設定した経緯のあるコンテンツを重視してコンテンツの設定を行うことができる。また、本発明のコンテンツ設定装置はこの設定用コンテンツ情報232が備えるジャンル情報と後述するユーザ操作履歴のキーワードとを比較して、その比較結果によりコンテンツの設定を行うか否かを判定することにより、ユーザの嗜好や興味を反映したコンテンツの設定を行うことができる。
【0013】
次に、図3を参照して本発明の実施例1にかかるコンテンツ設定装置が備えるユーザ操作履歴について説明する。ユーザ操作履歴242は、任意のキーワードに対するユーザの操作履歴であるものとする。本実施例では、ユーザ操作履歴242は「画像閲覧」、「動画閲覧」、「サイト閲覧」、「入力履歴」、「装飾メール」、「絵文字利用」の計6項目を備え、履歴テーブル241に記録されている。「画像閲覧」は、ユーザが前述のキーワードを名称に含む画像を閲覧した回数を意味する。「動画閲覧」はユーザがキーワードを名称に含む動画を閲覧した回数を意味する。「サイト閲覧」はユーザがキーワードを名称に含むwebサイト(もしくは携帯端末用サイト)を閲覧した回数を意味する。「入力履歴」はユーザがキーワードを携帯端末に入力した入力回数を意味する。「装飾メール」は装飾メール機能におけるユーザのキーワード入力回数を意味する。「絵文字利用」はユーザがキーワードを名称に含む絵文字を利用した回数を意味する。ここで、キーワードは前述のジャンル情報(小)と同程度の粗さの言葉が選ばれるものとする。これはキーワードとジャンル情報(小)とが比較対象となるためで、詳細については後述する。なお、前述のキーワードの集計の期間は任意に設定可能である。ここで、図3のユーザ操作履歴242に例示されているキーワードについて説明を加える。図1、2のコンテンツのジャンル情報(小)として例示した「球団HT」はユーザ操作履歴242において、「画像閲覧」0回、「動画閲覧」3回、「サイト閲覧」5回、「入力履歴」5回、「装飾メール」2回、「絵文字利用」1回の計16回であり、この集計は他の何れのキーワードにおける操作履歴の集計よりも多い。従って、このコンテンツ設定装置を内蔵する携帯端末を所有するユーザは、ある期間内にキーワード「球団HT」に関連する事項に最も興味を持っていると推測できる。図3の例ではキーワード「アーティストAN」に対するユーザ操作履歴は合計13回であり、ユーザ操作履歴の集計の多さが2位となっている。従ってこのユーザはキーワード「球団HT」のほかにもキーワード「アーティストAN」に関連する事項にも興味を持っていると推測できる。本発明のコンテンツ設定装置はこのユーザ操作履歴242のキーワードと前述した設定用コンテンツ情報232のジャンル情報とを比較して、その比較結果によりコンテンツの設定を行うか否かを判定することにより、ユーザの嗜好や興味を反映したコンテンツの設定を行うことができる。
【0014】
次に、図4を参照して本発明の実施例1にかかるコンテンツ設定装置が備えるユーザ設定値について説明する。ユーザ設定値251は、ユーザがコンテンツの自動設定を許可する場合には1となり、それ以外の場合には0となる。本発明のコンテンツ設定装置はこのユーザ設定値251を参照して、その参照結果によりコンテンツの設定を行うか否かを判定することにより、ユーザが容認しないコンテンツの自動設定動作そのものを行わないため、ユーザがコンテンツの自動設定を煩わしく感じることが無い。
【0015】
次に図5、6、7を参照して本発明の実施例1にかかるコンテンツ設定装置の構成例、動作例を説明する。図5は本発明の実施例1にかかるコンテンツ設定装置200の構成例を示すブロック図である。図6は本発明の実施例1にかかるコンテンツ設定装置200の設定用コンテンツ情報格納部230と設定可否判定部260の構成例を示すブロック図である。図7は本発明の実施例1にかかるコンテンツ設定装置200の設定用コンテンツ情報格納部230と設定可否判定部260とコンテンツ設定実行部270の動作を示すフローチャートである。本発明の実施例1にかかるコンテンツ設定装置200は、コンテンツDL部210と、コンテンツ格納部220と、設定用コンテンツ情報格納部230と、ユーザ操作履歴格納部240と、ユーザ設定値格納部250と、設定可否判定部260と、コンテンツ設定実行部270とを備える。設定用コンテンツ情報格納部230は、テーブル231−1〜Nと、設定用コンテンツ情報記録手段233と、設定フラグ更新手段234と、手動設定フラグ更新手段235とを備える。ユーザ操作履歴格納部240は、履歴テーブル241を備える。ユーザ設定値格納部250はユーザ設定値251を備える。設定可否判定部260は設定要否値抽出手段261と、DL方法判定手段262と、ユーザ設定値抽出手段263と、ユーザ操作履歴抽出手段264と、設定用コンテンツ情報抽出手段265と、判定手段266とを備える。
【0016】
コンテンツ設定装置200の外部にはインターネット10を介してDLサーバ100が通信可能に接続されている。本実施例では前述のように、コンテンツ設定装置200は図示しない携帯端末の内部に存在するものとする。また本実施例では、当該携帯端末は図示しないコンテンツプロバイダと予め定額課金によってPUSH配信を契約しており、コンテンツプロバイダからDLサーバ100に、DLサーバ100から携帯端末に、それぞれインターネット10を介して様々なコンテンツがPUSH配信される状況下にあるものとする。携帯端末内のコンテンツ設定装置200は、DLサーバ100に対して定期的にコンテンツのダウンロード要求を送信する。DLサーバ100にダウンロード対象となるコンテンツが存在しない場合には、コンテンツ設定装置200は待受状態を維持する。DLサーバ100はコンテンツプロバイダからコンテンツが配信されると、このコンテンツを自身に格納して、コンテンツ設定装置200からのコンテンツダウンロード要求を待つ。DLサーバ100に新着コンテンツがある場合であって、DLサーバ100がコンテンツ設定装置200からコンテンツダウンロード要求を受け取った場合には、DLサーバ100はインターネット10を介して携帯端末内のコンテンツ設定装置200のコンテンツDL部210に当該コンテンツをダウンロードさせる。上記のコンテンツダウンロード要求の送受信は必須ではない。例えば、コンテンツプロバイダがDLサーバ100にコンテンツを配信した場合に、DLサーバ100は、コンテンツダウンロード要求を待たずに当該配信されたコンテンツを携帯端末内のコンテンツ設定装置200のコンテンツDL部210に配信してもよい。また、コンテンツプロバイダがDLサーバ100にコンテンツを配信した場合に、DLサーバ100は、携帯端末内のコンテンツ設定装置200のコンテンツDL部210に対してコンテンツ新着の通知を行うものとし、当該通知を受け取ったコンテンツDL部210が、DLサーバ100にアクセスして、当該コンテンツのダウンロードを行うこととしても良い。また、コンテンツDL部210は前述のようなPUSH配信システムによって、コンテンツのダウンロードを行うとは限らない。例えば、携帯端末のユーザが手動で携帯webサイト等にアクセスし、手動にてユーザ所望のコンテンツをダウンロードする場合がある。この場合にはコンテンツDL部210はユーザ指定のDLサーバにアクセスし、ユーザ指定のコンテンツのダウンロードを行うものとする。上述の何れかの方法もしくはこれに類する方法によってコンテンツDL部210は、DLサーバ100からコンテンツを取得する。
【0017】
次に、コンテンツDL部210は、このダウンロードされたコンテンツを、コンテンツ格納部220、設定用コンテンツ情報格納部230、および設定可否判定部260に出力する。コンテンツ格納部220は、コンテンツDL部210から出力されたコンテンツを入力とし、入力されたコンテンツを格納する。設定用コンテンツ情報格納部230の設定用コンテンツ情報記録手段233は、コンテンツDL部210から出力されたコンテンツを入力とし、入力されたコンテンツが設定用コンテンツである場合に、当該設定用コンテンツの設定用コンテンツ情報232をテーブル231に記録する。このとき設定フラグおよび手動設定フラグの初期値は0であるものとする。設定フラグ更新手段234および手動設定フラグ更新手段235の動作については後述する。設定可否判定部260の設定要否値抽出手段261は、コンテンツDL部210から出力されたコンテンツを入力とし、当該コンテンツのコンテンツプロパティから設定要否値を抽出してDL方法判定手段262に出力する(S201)。前述のとおり設定要否値は、コンテンツが設定用コンテンツである場合には1をとり、それ以外の場合には0をとる。従って、コンテンツDL部210から出力されたコンテンツのコンテンツプロパティから抽出した設定要否値が1である場合には当該コンテンツは設定用コンテンツであるため、設定可否判定部260は、ステップ203以降の動作を行う(S202)。一方、抽出した設定要否値が0である場合には、当該コンテンツは設定が不必要であるため、設定可否判定部260は、ステップ203以降の動作は行わない(S202)。具体的には、DL方法判定手段262は前述の設定要否値を入力とし、この設定要否値が1である場合には、コンテンツDL部210から出力された設定用コンテンツが、前述のPUSH配信のように自動ダウンロードされたコンテンツであるか否かを判定して、当該判定結果をDL方法判定結果として出力する(S203)。入力された設定要否値が0である場合には、DL方法判定手段262は何らの動作も行わない。コンテンツDL部210から出力された設定用コンテンツが自動ダウンロードされたコンテンツでないと判定された場合には、DL方法判定手段262は、判定手段266にDL方法判定結果(=手動)を出力する。判定手段266はDL方法判定結果(=手動)を入力とし、コンテンツ設定実行部270にDL方法判定結果(=手動)を出力する。コンテンツ設定実行部270にDL方法判定結果(=手動)が入力された場合、コンテンツ設定実行部270は、当該コンテンツを端末に設定するか否かをユーザに確認する(S204)。このユーザへの確認は、例えば携帯端末が備える表示画面に対して設定画面を表示することで実現できる。表示された設定画面を見たユーザは、前述のコンテンツを設定したい場合には携帯端末にコンテンツ設定指示を入力するものとし、前述のコンテンツを設定したくない場合には携帯端末にコンテンツを設定しない旨の指示を入力するものとする。ユーザがコンテンツ設定指示を携帯端末に入力した場合、このコンテンツ設定指示はコンテンツ設定実行部270に入力される。コンテンツ設定実行部270にコンテンツ設定指示が入力された場合、コンテンツ設定実行部270は、コンテンツ格納部220にアクセスして、該当するコンテンツを抽出する。次に、コンテンツ設定実行部270は抽出したコンテンツの設定を行って設定用コンテンツ情報格納部230に設定フラグ更新命令および手動設定フラグ更新命令を出力する。設定用コンテンツ情報格納部230に設定フラグ更新命令および手動設定フラグ更新命令が入力された場合、これらの命令はそれぞれ設定フラグ更新手段234および手動設定フラグ更新手段235に入力される。設定フラグ更新手段234は設定フラグ更新命令が入力された場合に、該当する設定用コンテンツの設定フラグを1に更新し、非該当の(残りの全ての)設定用コンテンツの設定フラグを0に更新する。手動設定フラグ更新手段235は手動設定フラグ更新命令が入力された場合に、該当する設定用コンテンツの手動設定フラグを1に更新する(S205)。コンテンツ設定実行部270により表示された設定画面を見たユーザがコンテンツ設定実行部270にコンテンツを設定しない旨の指示を入力した場合には、コンテンツ設定実行部270は、該当するコンテンツの設定を行わない。また、この場合コンテンツ設定実行部270は設定用コンテンツ情報格納部230に何らの命令も出力しないため、コンテンツ情報格納部230に格納された該当するコンテンツの設定フラグおよび手動設定フラグの値は初期値0のまま更新されない(S206)。本発明の実施例1にかかるコンテンツ設定装置は、DL方法判定手段262を備えることにより、ユーザが手動でダウンロードした特別なコンテンツについてはユーザ自らが設定の可否を判断させることができるため、ユーザがコンテンツの自動設定を煩わしく感じることが無い。
【0018】
次に、前述のステップ203に戻り、DL方法判定手段262が、コンテンツDL部210から出力された設定用コンテンツが自動ダウンロードされたコンテンツであると判定した場合には、DL方法判定手段262は、ユーザ設定値抽出手段263にDL方法判定結果(=自動)を出力する。ユーザ設定値抽出手段263はDL方法判定結果(=自動)が入力された場合に、ユーザ設定値格納部250から前述のユーザ設定値251を抽出して出力する(S207)。ここで、ユーザ設定値251は前述の通り、ユーザがコンテンツの自動設定を許可する場合には1となり、それ以外の場合には0となる。ユーザ設定値251が1でない場合には、ユーザ設定値抽出手段263は、ユーザ設定値(≠1)を判定手段266に出力する。判定手段266にユーザ設定値(≠1)が入力された場合、判定手段266は、ユーザ設定値(≠1)をコンテンツ設定実行部270に出力する。コンテンツ設定実行部270にユーザ設定値(≠1)が入力された場合、コンテンツ設定実行部270はステップ204以降の動作を実行する(S204〜S206)。一方、ユーザ設定値251が1である場合にはステップ209以降が実行される。具体的には、ユーザ設定値251が1である場合には、ユーザ設定値抽出手段263は、ユーザ設定値(=1)をユーザ操作履歴抽出手段264および設定用コンテンツ情報抽出手段265に出力する。ユーザ操作履歴抽出手段264にユーザ設定値(=1)が入力された場合、ユーザ操作履歴抽出手段264は、ユーザ操作履歴242をユーザ操作履歴格納部240から抽出して、抽出したユーザ操作履歴242を判定手段266に出力する(S209)。設定用コンテンツ情報抽出手段265にユーザ設定値(=1)が入力された場合、設定用コンテンツ情報抽出手段265は、設定用コンテンツ情報232を設定用コンテンツ情報格納部230から抽出して、抽出した設定用コンテンツ情報232を判定手段266に出力する(S209)。
【0019】
判定手段266は、ユーザ操作履歴242と、設定用コンテンツ情報232とが入力された場合に、設定用コンテンツ情報232のうち、設定フラグの値が1であるコンテンツ(以下、設定中コンテンツという)の手動設定フラグの値が1であるか否かを判定する(S210)。ステップ210で、手動設定フラグの値が1である場合には、ユーザは現在の設定中コンテンツを手動で設定したという経緯があり、ユーザは現在の設定中コンテンツに愛着があるため、現在の設定中コンテンツの変更に対して積極的でない可能性が高い。従って、この場合には判定手段266は安易に現在の設定中コンテンツの変更を行ってはならない。この場合には判定手段266は、前述したキーワードの集計からユーザの嗜好を厳密に汲み取った上で現在の設定中コンテンツの変更を行う必要がある。一方、ステップ210で、手動設定フラグの値が0である場合には、ユーザは現在の設定中コンテンツを手動で設定しなかったことを意味する。これは言い換えれば、現在の設定中コンテンツが本発明のコンテンツ設定装置200により自動で設定されたコンテンツであることを意味しており、上述の手動設定フラグの値が1である場合と比較してユーザは現在の設定中コンテンツの変更に積極的である可能性が高い。従って判定手段266は、上述の手動設定フラグの値が1である場合と比較して緩やかな条件で、現在の設定中コンテンツの変更を行うことができる。これらの点に注意を要する。
【0020】
判定手段266は、設定中コンテンツの手動設定フラグの値が1である場合に、ユーザ操作履歴242に記録されたキーワードのうち、現在の設定中コンテンツのダウンロード以降の集計で、集計1位となっているキーワードと、ダウンロードされたコンテンツのジャンル情報(小)と、設定中コンテンツのジャンル情報(小)のすべてが同一であるか否かを判定する(S211)。判定手段266が、ユーザ操作履歴242に記録された集計1位のキーワードと、ダウンロードされたコンテンツのジャンル情報(小)と、設定中コンテンツのジャンル情報(小)とがすべて同一であると判定した場合には、判定手段266は、コンテンツ設定実行部270にコンテンツ設定命令を出力する。コンテンツ設定実行部270にコンテンツ設定命令が入力された場合、コンテンツ設定実行部270は、該当するコンテンツの設定を行って設定用コンテンツ情報格納部230に設定フラグ更新命令を出力する。設定用コンテンツ情報格納部230に設定フラグ更新命令が入力された場合、この命令は設定フラグ更新手段234に入力される。設定フラグ更新手段234に設定フラグ更新命令が入力された場合に、設定フラグ更新手段234は、該当する設定用コンテンツの設定フラグを1に更新し、非該当の(残りの全ての)設定用コンテンツの設定フラグを0に更新する。手動設定フラグは0のまま更新されない(S212)。ステップ211にて、判定手段266が、ユーザ操作履歴242に記録された集計1位のキーワードと、ダウンロードされたコンテンツのジャンル情報(小)と、設定中コンテンツのジャンル情報(小)のうち少なくとも1つが他と異なると判定した場合には、ダウンロードされたコンテンツの設定は行われない。この場合、判定手段266は何らの動作も行わないため、現在の設定中コンテンツが継続され、ダウンロードされたコンテンツの設定フラグおよび手動設定フラグは0のまま更新されない(S213)。
【0021】
一方、ステップ210において設定中コンテンツの手動設定フラグの値が1でない場合に、判定手段266は、ダウンロードされたコンテンツのジャンル情報(小)と、設定中コンテンツのジャンル情報(小)とが同一であるか否かを判定する(S214)。ステップ214の比較条件はステップ211の比較条件よりも緩やかな条件となっている。これは前述したとおり、手動設定フラグの値が1であるか0であるかによって、現在の設定中コンテンツに対するユーザの愛着の強さが異なる可能性が高いからである。判定手段266が、ダウンロードされたコンテンツのジャンル情報(小)と、設定中コンテンツのジャンル情報(小)とが同一であると判定した場合には、前述のステップ212が実行される。ステップ214において、判定手段266がダウンロードされたコンテンツのジャンル情報(小)と、設定中コンテンツのジャンル情報(小)とが同一でないと判定した場合には、判定手段266は、設定用コンテンツ情報232から現在の設定中コンテンツのジャンル情報(小)と直前に設定中コンテンツであったコンテンツのジャンル情報(小)とを抽出して両者が同一であるか否かを判定する(S215)。ステップ215にて、判定手段266が現在の設定中コンテンツのジャンル情報(小)と直前に設定中コンテンツであったコンテンツのジャンル情報(小)とが同一でないと判定した場合には、前述のステップ212が実行される。ステップ215において判定手段266が、現在の設定中コンテンツのジャンル情報(小)と直前に設定中コンテンツであったコンテンツのジャンル情報(小)とが同一であると判定した場合には、判定手段266は、ユーザ操作履歴242に記録されたキーワードのうち、現在の設定中コンテンツのダウンロード以降の集計で、集計上位3位となっているキーワードを抽出し、この集計上位3位までのキーワードの何れか1つがダウンロードしたコンテンツのジャンル情報(小)と同一か否かを判定する(S216)。ステップ216にて、判定手段266が、集計上位3位までのキーワードの何れか1つがダウンロードしたコンテンツのジャンル情報(小)と同一であると判定した場合には、前述のステップ212が実行される。ステップ216にて、判定手段266が集計上位3位までのキーワードの何れもがダウンロードしたコンテンツのジャンル情報(小)と同一でないと判定した場合には、前述のステップ213が実行される。
【0022】
判定手段266がステップ215およびステップ216を実行する意義は、ステップ211およびステップ214の比較において述べたとおり、現在の設定中コンテンツがユーザの手動設定により設定されたものであるか否かによって、現在の設定中コンテンツに対するユーザの愛着の強さが異なることを反映しているにすぎない。例えばステップ211の比較条件を満たさない場合には、判定手段266は即時にステップ213を実行するが、ステップ214を経由する場合には、ステップ214の比較条件が満たされない場合でも、ステップ215やステップ216の比較条件を満たすことによって判定手段266はステップ212を実行することがある。このようにステップ215およびステップ216においても手動設定フラグの値が1であるか否かの違いを反映させることができる。
【0023】
なお、ステップ211、ステップ214、ステップ215、ステップ216の各比較条件は前述したものに限られない。例えばステップ211の条件は集計1位のキーワードと、ダウンロードされたコンテンツのジャンル情報(小)と、設定中コンテンツのジャンル情報(小)のすべてが同一となることを条件としたが、この条件は任意の比較条件に変更することができる。例えばジャンル情報(中)やジャンル情報(大)を用いてもよいし、任意の集計順位のキーワードを用いてもよい。キーワードの集計期間も任意に変更可能である。ここでステップ211の比較条件を比較条件1とし、ステップ214の比較条件を比較条件2とし、ステップ215の比較条件を比較条件3とし、ステップ216の比較条件を比較条件4として一般化することができる。この場合、比較条件1は比較条件2よりも限定的な条件とする必要がある。また、比較条件1が満たされない場合には、判定手段266はステップ213を即時に実行しステップ212が実行されることはないが、比較条件2が満たされない場合であっても、比較条件3が満たされる場合にはステップ212が実行される。比較条件4は省略することも可能であるが、比較条件4を設けた場合には、比較条件3を満たさなかった場合でも比較条件4を満たす場合にはステップ212が実行されることとする。このようにしてステップ211、ステップ214、ステップ215、ステップ216を一般化することができる。
【0024】
本発明のコンテンツ設定装置は比較条件1〜4を備え、かつ比較条件1〜4が上記の関係を満たすことにより、ユーザが手動で設定した設定中コンテンツとそれ以外の設定中コンテンツとの差別化を図ることができ、これによりユーザの意図しないコンテンツの設定を回避することができる。
【0025】
また、上述の各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
【0026】
また、上述の構成をコンピュータによって実現する場合、各装置が有すべき機能の処理内容はプログラムによって記述される。そして、このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。
【0027】
この処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等どのようなものでもよい。
【0028】
また、このプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させる構成としてもよい。
【0029】
このようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、まず、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、一旦、自己の記憶装置に格納する。そして、処理の実行時、このコンピュータは、自己の記録媒体に格納されたプログラムを読み取り、読み取ったプログラムに従った処理を実行する。また、このプログラムの別の実行形態として、コンピュータが可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することとしてもよく、さらに、このコンピュータにサーバコンピュータからプログラムが転送されるたびに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。また、サーバコンピュータから、このコンピュータへのプログラムの転送は行わず、その実行指示と結果取得のみによって処理機能を実現する、いわゆるASP(Application Service Provider)型のサービスによって、上述の処理を実行する構成としてもよい。なお、本形態におけるプログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるもの(コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータ等)を含むものとする。
【0030】
また、この形態では、コンピュータ上で所定のプログラムを実行させることにより、本装置を構成することとしたが、これらの処理内容の少なくとも一部をハードウェア的に実現することとしてもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツをダウンロードして、ジャンル情報と、設定フラグと、手動設定フラグと、ユーザ操作履歴とユーザ設定値とを用いて前記ダウンロードされたコンテンツを設定するコンテンツ設定装置であって、
前記コンテンツは自身の属するジャンルを表すジャンル情報を予め備えるものとし、
前記設定フラグは、前記コンテンツが設定中であるか否かを示すものとし、
前記手動設定フラグは、前記コンテンツがユーザによって手動設定されたか否かを示すものとし、
前記ユーザ操作履歴は、任意のキーワードに対するユーザの操作履歴であるものとし、
前記ユーザ設定値は、ユーザがコンテンツの自動設定を許可するか否かを示すものとし、
前記コンテンツ設定装置は、
コンテンツがダウンロードされた場合に、前記ユーザ設定値を参照し、前記ユーザ設定値が自動設定を許可することを示す場合に、前記設定フラグが設定中を示すコンテンツ(以下、設定中コンテンツと呼ぶ)の手動設定フラグを参照し、当該手動設定フラグが手動設定されたことを示す場合に、前記ユーザ操作履歴に記録されたキーワードと、前記ダウンロードされたコンテンツのジャンル情報と、前記設定中コンテンツのジャンル情報とを比較して、当該比較結果(以下、比較結果1という)が予め定められた比較条件(以下、比較条件1という)を満たす場合のみ、前記ダウンロードされたコンテンツの設定が可能であると判定する設定可否判定部を備えること
を特徴とするコンテンツ設定装置。
【請求項2】
請求項1に記載のコンテンツ設定装置であって、
前記設定可否判定部が、
前記設定中コンテンツの手動設定フラグが手動設定されたことを示さない場合に、前記ダウンロードされたコンテンツのジャンル情報と前記設定中コンテンツのジャンル情報とを比較して、当該比較結果(以下、比較結果2という)が予め定められた比較条件(以下、比較条件2という)を満たす場合のみ、前記ダウンロードされたコンテンツの設定が可能であると判定すること
を特徴とするコンテンツ設定装置。
【請求項3】
請求項2に記載のコンテンツ設定装置であって、
前記設定可否判定部が、
前記比較結果2が前記比較条件2を満たさない場合に、前記設定中コンテンツのジャンル情報と、当該設定中コンテンツが設定される直前に設定中コンテンツであったコンテンツのジャンル情報とを比較して、当該比較結果(以下、比較結果3という)が予め定められた比較条件(以下、比較条件3という)を満たす場合のみ、前記ダウンロードされたコンテンツの設定が可能であると判定すること
を特徴とするコンテンツ設定装置。
【請求項4】
請求項3に記載のコンテンツ設定装置であって、
前記設定可否判定部が、
前記比較結果3が前記比較条件3を満たさない場合に、前記ユーザ操作履歴に記録されたキーワードと、前記ダウンロードされたコンテンツのジャンル情報とを比較して、当該比較結果(以下、比較結果4という)が予め定められた比較条件(以下、比較条件4という)を満たす場合のみ、前記ダウンロードされたコンテンツの設定が可能であると判定すること
を特徴とするコンテンツ設定装置。
【請求項5】
請求項2から4の何れかに記載のコンテンツ設定装置であって、
前記比較結果1が前記比較条件1を満たす確率が、前記比較結果2が前記比較条件2を満たす確率よりも低くなるように、前記比較条件1および前記比較条件2を定めること
を特徴とするコンテンツ設定装置。
【請求項6】
コンテンツをダウンロードして、ジャンル情報と、設定フラグと、手動設定フラグと、ユーザ操作履歴とユーザ設定値とを用いて前記ダウンロードされたコンテンツを設定するコンテンツ設定方法であって、
前記コンテンツは自身の属するジャンルを表すジャンル情報を予め備えるものとし、
前記設定フラグは、前記コンテンツが設定中であるか否かを示すものとし、
前記手動設定フラグは、前記コンテンツがユーザによって手動設定されたか否かを示すものとし、
前記ユーザ操作履歴は、任意のキーワードに対するユーザの操作履歴であるものとし、
前記ユーザ設定値は、ユーザがコンテンツの自動設定を許可するか否かを示すものとし、
コンテンツがダウンロードされた場合に、前記ユーザ設定値を参照し、前記ユーザ設定値が自動設定を許可することを示す場合に、前記設定フラグが設定中を示すコンテンツ(以下、設定中コンテンツと呼ぶ)の手動設定フラグを参照し、当該手動設定フラグが手動設定されたことを示す場合に、前記ユーザ操作履歴に記録されたキーワードと、前記ダウンロードされたコンテンツのジャンル情報と、前記設定中コンテンツのジャンル情報とを比較して、当該比較結果(以下、比較結果1という)が予め定められた比較条件(以下、比較条件1という)を満たす場合のみ、前記ダウンロードされたコンテンツの設定が可能であると判定する設定可否判定ステップを有すること
を特徴とするコンテンツ設定方法。
【請求項7】
請求項6に記載のコンテンツ設定方法であって、
前記設定可否判定ステップが、
前記設定中コンテンツの手動設定フラグが手動設定されたことを示さない場合に、前記ダウンロードされたコンテンツのジャンル情報と前記設定中コンテンツのジャンル情報とを比較して、当該比較結果(以下、比較結果2という)が予め定められた比較条件(以下、比較条件2という)を満たす場合のみ、前記ダウンロードされたコンテンツの設定が可能であると判定すること
を特徴とするコンテンツ設定方法。
【請求項8】
請求項7に記載のコンテンツ設定方法であって、
前記設定可否判定ステップが、
前記比較結果2が前記比較条件2を満たさない場合に、前記設定中コンテンツのジャンル情報と、当該設定中コンテンツが設定される直前に設定中コンテンツであったコンテンツのジャンル情報とを比較して、当該比較結果(以下、比較結果3という)が予め定められた比較条件(以下、比較条件3という)を満たす場合のみ、前記ダウンロードされたコンテンツの設定が可能であると判定すること
を特徴とするコンテンツ設定方法。
【請求項9】
請求項8に記載のコンテンツ設定方法であって、
前記設定可否判定ステップが、
前記比較結果3が前記比較条件3を満たさない場合に、前記ユーザ操作履歴に記録されたキーワードと、前記ダウンロードされたコンテンツのジャンル情報とを比較して、当該比較結果(以下、比較結果4という)が予め定められた比較条件(以下、比較条件4という)を満たす場合のみ、前記ダウンロードされたコンテンツの設定が可能であると判定すること
を特徴とするコンテンツ設定方法。
【請求項10】
請求項7から9の何れかに記載のコンテンツ設定方法であって、
前記比較結果1が前記比較条件1を満たす確率が、前記比較結果2が前記比較条件2を満たす確率よりも低くなるように、前記比較条件1および前記比較条件2を定めること
を特徴とするコンテンツ設定方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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