コンテンツ詳細情報管理装置、コンテンツ詳細情報管理方法及びプログラム
【課題】コンテンツ詳細情報についても、できるだけ取得して記憶しておくように、コンテンツ詳細情報を効率良く管理する。
【解決手段】地デジの例である。日時の2次元平面に多数の3時間毎の1固まりの情報57が設けられ、EITのバージョン番号57aと、番組詳細情報を取得済みであるか否かの情報57b・57cとを有している。従って、ある日のある時間帯の1固まりの情報が取得済みであるか否かを知ることが出来る。例えば地デジの受信中に、番組詳細情報を含む情報をサーバから取得しEITバージョンマトリックスを埋めていくことで、どの日のどの時間帯の1固まりの情報を取得済みであるかを知ることが出来る。このEITバージョンマトリクスは、テレビとサーバとの最小単位の共有情報ともいうべきものである。このEITバージョンマトリクスには、番組詳細情報が含まれず、あくまで、その情報がサーバにあるか否かの情報のみが存在する。
【解決手段】地デジの例である。日時の2次元平面に多数の3時間毎の1固まりの情報57が設けられ、EITのバージョン番号57aと、番組詳細情報を取得済みであるか否かの情報57b・57cとを有している。従って、ある日のある時間帯の1固まりの情報が取得済みであるか否かを知ることが出来る。例えば地デジの受信中に、番組詳細情報を含む情報をサーバから取得しEITバージョンマトリックスを埋めていくことで、どの日のどの時間帯の1固まりの情報を取得済みであるかを知ることが出来る。このEITバージョンマトリクスは、テレビとサーバとの最小単位の共有情報ともいうべきものである。このEITバージョンマトリクスには、番組詳細情報が含まれず、あくまで、その情報がサーバにあるか否かの情報のみが存在する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ詳細情報の管理技術に関し、特に、デジタル放送受信装置における番組詳細情報の管理技術に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル放送受信装置において利用されるコンテンツ(番組)に関連する情報には、番組に関する簡単な説明を含む番組情報と、番組の詳細な説明を含む番組詳細情報と、が含まれる。
【0003】
デジタル放送などでは、多くの番組が提供されるため、コンテンツの管理が重要になってくる。例えば、下記特許文献1に記載の技術では、テレビ放送局から放送衛星を介して多重化ストリームで送信されたデジタル放送を、送受信機で受信してテレビで表示する。このデジタル放送は情報付与センタでも受信されるようにしておく。そして、情報付与センタでは、データ放送用文書を構文解析して、名詞(キーワードなど)を抽出する。この名詞に基づく詳細情報をインターネット等で検索し、この詳細情報を番組情報データベースに格納するとともに、この名詞をカテゴリやキーワードとしてテレビに表示させるものである。
【0004】
このようにして表示されたカテゴリやキーワードを視聴者が選択することにより、番組情報データベースからテレビの画面上に、その選択されたカテゴリやキーワードに応じた詳細情報を提供することができる。
【0005】
また、非特許文献1には、番組詳細情報を含む規格が規定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−24250号公報
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】http://www.arib.or.jp/tyosakenkyu/kikaku_hoso/hoso_gijutsu_number.html技術資料 ARIB TR-B14 3.9版
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術は、送受信機で受信してテレビで表示する情報を、情報付与センタでも受信し、この情報付与センタにおいて、EPGや番組関連情報など、放送局が作成して画面上で提供する情報に追加して、番組検索などを行うものであり、その、現在放送している番組の内容に直接関連するものがほとんどである。上記の視聴中でない番組を含むEPGや番組関連情報、特に番組詳細情報を取得し視聴者に提供するためには、受信機で受信できる情報の再送周期が長いため十分な応答性を確保できず、視聴者の要求を十分に満足させることができない。
【0009】
また、上記非特許文献1に記載の規格によれば、番組詳細情報は必ずしも全てのイベント(番組)に対して記載されている訳ではなく、また、視聴中でない番組を含むEIT(Event Information Table)の再送周期が長いため、十分な応答性を確保できるものではないとの記述があるので、受信機では不揮発性メモリ(フラッシュメモリ)には保存せず、番組情報のみをフラッシュメモリに保存し番組詳細情報は取得できた分だけを揮発性メモリ(RAM)にのみ記憶させるように設計されている場合が多い。
【0010】
加えて、ユーザがBS・CSを視聴するのか、地デジを視聴するのか、IPTVを視聴するのか、それとも全てのネットワークに対し同じ様に視聴するのか、などを前もって判別することはできないため、BS・CS、地デジ、IPTVにおけるそれぞれの番組情報を差別化せずに同じ様にフラッシュメモリに保存しているのが現状である。
【0011】
本発明は、多様なコンテンツネットワークを有するコンテンツ受信装置において、コンテンツの詳細情報を効率良く管理する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、地デジ・BS・CS・IPTVなどの多様なコンテンツネットワークから得られた番組詳細情報をテレビジョン受信装置などの装置本体の内部の不揮発性メモリ(フラッシュメモリ)には保存せずに、イーサネットワーク上の外部サーバ等のサーバに適時保存しておくこと、サーバにおけるコンテンツ詳細情報の取得状況を高速RAMに記憶しておくことを特徴とする。更新時にも、同様にRAMに、コンテンツ詳細情報の保存状況を記憶するとともに、コンテンツ詳細情報自体はサーバに記憶する。
【0013】
そして、“キーワード検索”などの操作で番組詳細情報に基づく検索が必要になった時点で、サーバに保存されている番組詳細情報を対象に検索を行い、検索にヒットした情報だけをサーバから再取得することにより、莫大な記憶領域を占有する番組詳細情報を対象に“キーワード検索”等の処理が可能となる。
【0014】
本発明の一観点によれば、コンテンツネットワークにおけるコンテンツのコンテンツ詳細情報を管理するコンテンツ詳細情報管理装置であって、前記コンテンツ詳細情報と、取得した前記コンテンツ詳細情報のバージョン情報及びコンテンツ詳細情報の取得状況を含むEITバージョン情報と、を取得するコンテンツ情報取得部と、前記コンテンツ情報取得部が取得した前記コンテンツ詳細情報と前記EITバージョン情報とを記憶する第1の記憶部と、前記第1の記憶部に記憶させて生成した前記EITバージョン情報と前記コンテンツ詳細情報とを、インターフェイス部を介して装置と接続されたサーバの第2の記憶部にも前記第1の記憶部の前記EITバージョン情報と対応させて記憶させる処理を行うコンテンツ詳細情報管理部と、を有することを特徴とするコンテンツ詳細情報管理装置が提供される。
【0015】
また、本発明は、コンテンツネットワークにおけるコンテンツのコンテンツ詳細情報を管理するコンテンツ詳細情報管理装置であって、前記コンテンツ詳細情報と、取得した前記コンテンツ詳細情報のバージョン情報及びコンテンツ詳細情報の取得状況を含むEITバージョン情報と、を取得するコンテンツ情報取得部と、前記コンテンツ情報取得部が取得した前記コンテンツ詳細情報と前記EITバージョン情報とを記憶する第1の記憶部と、前記コンテンツ情報取得部が取得した前記コンテンツ詳細情報を順次記憶する第2の記憶部を有するサーバと接続するためのインターフェイス部と、前記第1の記憶部に記憶させて生成した前記EITバージョン情報と前記コンテンツ詳細情報とを、前記インターフェイス部を介して装置と接続されたサーバの第2の記憶部にも前記第1の記憶部の前記EITバージョン情報と対応させて記憶させる処理を行うコンテンツ詳細情報管理部と、を有することを特徴とするコンテンツ詳細情報管理装置である。
【0016】
前記コンテンツ詳細情報管理部は、前記EITバージョン情報の前記一単位を複数集めて生成したEITバージョンマトリックスを生成し、前記第1の記憶部に記憶させることが好ましい。EITバージョンマトリックスのEITバージョン情報とコンテンツ詳細情報の取得状況とから、サーバの第2の記憶部に記憶されているコンテンツ詳細情報にアクセスして、所望のコンテンツ詳細情報のみを取得することができる。EITバージョンマトリックスは、例えば、ネットワークIDとサービスIDとの組毎に、EITのバージョン情報とコンテンツ詳細情報が取得済みか否かの情報とを、放送時間軸と日時軸との2軸で画定された2次元平面上にマトリックス状に記載したものである。前記EITバージョンマトリックスにおける前記一単位は、放送時間帯と放送日とにより画定されることが好ましい。
【0017】
前記コンンツ詳細情報管理部は、複数のコンテンツネットワークについて、それぞれ、チャンネル軸に沿って前記EITバージョン情報を有する全EITマトリックスを作成することが好ましい。全EITマトリクスを取得する際に、取得済みである旨の情報、未取得である旨の情報を保存する領域に対し、サーバ側で未取得EITの取得優先順位を付けることが好ましい。また、前記EITマトリクスにおける情報取得の速度を考慮して、未取得EITの取得優先順位を付けることが好ましい。前記EITバージョン情報の前記バージョン情報に基づいて、前記コンテンツ詳細情報の更新の有無を判定すると良い。前記コンテンツ詳細情報は、拡張形式イベント記述子により記載されていることを特徴とする。
【0018】
本発明は、上記のいずれか1に記載のコンテンツ詳細情報管理装置と、前記サーバに記憶されている前記コンテンツ詳細情報に基づいて、コンテンツの検索を行うコンテンツ検索部と、を有することを特徴とするコンテンツ検索装置であっても良い。
【0019】
また、上記のいずれか1に記載のコンテンツ詳細情報管理装置と、前記サーバに記憶されている前記コンテンツ詳細情報とに基づいて、コンテンツの情報の表示制御を行うコンテンツ情報表示制御部を有することを特徴とするコンテンツ表示装置であっても良い。
【0020】
また、上記のいずれか1に記載のコンテンツ詳細情報管理装置を備えたことを特徴とするコンテンツ視聴装置であっても良い。
【0021】
本発明の他の観点によれば、コンテンツネットワークにおけるコンテンツのコンテンツ詳細情報を管理するコンテンツ詳細情報管理方法であって、前記コンテンツ詳細情報と、取得した前記コンテンツ詳細情報のバージョン情報及びコンテンツ詳細情報の取得状況を含むEITバージョン情報と、を取得するコンテンツ情報取得ステップと、前記コンテンツ情報取得ステップが取得した前記コンテンツ詳細情報と前記EITバージョン情報とを第1の記憶部に記憶するステップと、前記コンテンツ情報取得ステップが取得した前記コンテンツ詳細情報と前記EITバージョン情報とを第1の記憶部に記憶するステップと、前記第1の記憶部に記憶させて生成した前記EITバージョン情報と前記コンテンツ詳細情報とを、インターフェイス部を介して装置と接続されたサーバの第2の記憶部にも前記第1の記憶部の前記EITバージョン情報と対応させて記憶させる処理を行うコンテンツ詳細情報管理ステップと、を有することを特徴とするコンテンツ詳細情報管理方法が提供される。
【0022】
本発明は、上記に記載のコンテンツ詳細情報管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであっても良く、当該プログラムを記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体であっても良い。プログラムは、インターネットなどの伝送媒体によって取得されるものでも良い。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、コンテンツの詳細情報を外部サーバに記憶させ、装置本体では、その取得状況のみを記憶しておき、必要なタイミングで必要な分だけ外部サーバから装置内に取得することにより、コンテンツの詳細情報を効率良く管理することが可能となる。例えば、この詳細情報を利用して、番組検索などに利用することができる。また、不揮発性メモリの記憶領域を無駄にせずに、効率的に利用することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】番組情報と番組詳細情報の構成例を示す図である。
【図2】拡張形式イベント記述子の項目名を示す図である。
【図3】一般的なデジタルテレビジョン受信装置における、短形式イベント記述子のフラッシュメモリへの保存の様子を示す概念図である。
【図4】本発明の実施の形態によるデジタルテレビジョン受信装置における、拡張形式イベント記述子のメモリへの保存の様子を示す概念図である。
【図5】EITバージョンマトリックスの構成要素であって一度に取得できる最小単位のEITの構成例を示す図である。
【図6】図5と同様の1固まりの情報であるが、深夜の番組などで、時間的に継続していない途中で放送が無い場合の例を示す図である。
【図7】本実施の形態による番組情報管理技術の特徴の1つである、EITバージョンマトリックス(対照表)の一構成例を示す図である。
【図8】全EITバージョンマトリクスの構成例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態によるコンテンツ管理装置を含むコンテンツ視聴装置の一例として示すデジタル放送受信装置の一構成例を示す図である。
【図10】図10(a)、(b)は、サーバへの番組詳細情報の初期保存処理の一例を示すフローチャート図である。
【図11A】番組詳細情報のサーバへの追加処理の流れを示すフローチャート図であり、視聴中のサービスのEITバージョンマトリックス情報を取得する場合の例を示す図である。
【図11B】図11Aに続き、番組詳細情報のサーバへの追加処理の流れを示すフローチャート図であり、視聴中のサービスのEITバージョンマトリックス情報を取得する場合の例を示す図である。
【図12A】番組詳細情報のサーバへの追加処理の流れを示すフローチャート図であり、視聴中以外のサービスのEITバージョンマトリックス情報を取得する場合の例である。
【図12B】図12Aに続き、番組詳細情報のサーバへの追加処理の流れを示すフローチャート図であり、視聴中以外のサービスのEITバージョンマトリックス情報を取得する場合の例である。
【図13】本発明の第2の実施の形態によるコンテンツ検索技術における処理の流れを示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下に、本発明の実施の形態によるコンテンツ管理技術について説明する前に、コンテンツ情報の例としてデジタル放送受信装置における、番組情報と番組詳細情報とについて説明を行う。
【0026】
図1、図2は、番組情報と番組詳細情報との構成例を示す図である。図1に示すように、番組情報2は、簡単な番組の情報を含むものであり、番組のタイトル1とともに、短形式イベント記述子5により記述されている。その他、入力情報7は、コンテンツの信号の形態に関する情報である。
【0027】
さらに詳細な番組情報は、符号11、符号15などに示されるように表示されている。番組詳細情報11は、サブタイトル、番組内容(あらすじ)、出演者などの各種の番組情報の詳細を含む。さらに、音楽の情報、脚本、演出、プロデューサ、制作者などの情報15が記述されており、これらは、拡張形式イベント記述子17と呼ばれている。拡張形式イベント記述子17は、図2に示すように、放送開始当初の予約語として、「おしらせ」、「番組内容」、「出演者」、「原作・脚本」、「監督・演出」、「音楽」、「制作」などの項目が記述される。発明者は、これらの番組詳細情報を利用してより高度な番組検索などをより便利に利用することができることに想到した。
【0028】
デジタル放送の規格によれば、地上デジタル放送(地デジ)の場合には、番組名は、短形式イベント記述子であって、全角40文字以下かつ96バイト以下で記述される。また、番組記述は、短形式イベント記述子であって、全角80文字以下かつ192バイト以下で、項目名は、拡張形式イベント記述子であって、全角8文字以下かつ16バイト以下、項目記述は、拡張形式イベント記述子であって、1つの記述子あたり220バイト以下とし、1つの項目名に対して最大2つの記述子を配置でき、あわせ全角200文字以下とすることが規定されている。
【0029】
また、BS/広帯域CSの場合には、番組名は、短形式イベント記述子であって、全角40文字以下かつ80バイト以下、番組記述は、短形式イベント記述子であって、全角80文字以下かつ160バイト以下、項目名は、拡張形式イベント記述子であって、全角8文字以下かつ16バイト以下、項目記述は、拡張形式イベント記述子であって、1つの記述子あたり全角100文字以下かつ200バイト以下とし、1つの項目名に対して最大2つの記述子を配置できる。また、拡張形式イベント記述子は、1番組当たり最大16個配置できるため、最大:全角100文字×16=1600文字である。このように、拡張形式イベント記述子はより多くの情報を含むことから、情報量が多くなることがわかる。
【0030】
また、拡張形式記述子に必要なメモリ量について概算すると、以下のようになる。
【0031】
まず、標準的に、3時間当たり8番組であるすると、8日分では最大で、
1600[文字]×2[バイトコード]×8[番組]=25,600 [byte]となる。また、24[時間]÷3[時間]×8[日]×25,600[byte]=1,638,400[byte]であるため、地デジ(8ch)、BS(12ch)、CS(65ch)、IPTV(91ch)全部で176chあるとすると、1,638,400[byte]×176[ch]=288,358,400 [byte]、すなわち、約290[Mbyte]と膨大なデータ量になる。
【0032】
ARIBにおいて標準的に想定しているデジタルTVサービス(地デジ)のEIT [schedule extended]の標準的な見積もり量を参照(ARIB TR-B14 3.9版 第二分冊 4-362)すると、1TSあたり8日分で942,592 [byte]であり、同様に、地デジ・BS・CS・IPTV全部で176chであるとすると、942,592[byte]×176[ch]=165,896,192 [byte]、すなわち約166[Mbyte]となる。
【0033】
一方、デジタル放送受信装置において想定されている短形式イベント記述子用のフラッシュメモリの容量としては、5.5[Mbyte]程度を見込んでいるため、実際のバードウェアの約30倍の記憶容量が必要となる。
【0034】
次に、短形式イベント記述子、拡張形式イベント記述子も、各ネットワーク毎の再送周期について説明する。
【0035】
まず、地デジの場合について説明する。地デジでは、PSIおよび共通運用SIで伝送すると、H−EIT(固定受信用の番組の名称、放送日時・内容など番組に関する情報)、[p/f] (Present(現在)/following(次)の番組)の短形式イベント記述子、拡張形式イベント記述子の再送周期は1−3[s]である。
【0036】
共通SIのうち、短形式イベント記述子(デジタルTVサービス)のH−EIT[schedule basicの再送周期は、60−180[s]である。
【0037】
また、個別運用SIで伝送する場合には、H−EIT[p/f:1-3[s]] 短形式イベント記述子、拡張形式イベント記述子、H−EIT[schedule basic:60−180[s]] 短形式イベント記述子(デジタルTVサービス)、H−EIT[schedule extended:60−180[s]] 拡張形式イベント記述子、である。
【0038】
また、BS/広帯域CSの場合において、PSIおよび全局SIで伝送する場合には、
EIT[p/f actual:1−3[s]][p/f other:5−20[s]] 短形式イベント記述子、EIT[schedule actual basic:60−360[s]][schedule other basic:60−360[s]] 短形式イベント記述子であり、各局SIで伝送すると、EIT[p/f actual:1−3[s]][p/f other:5−20[s]] 拡張形式イベント記述子、EIT[schedulebasic:60−360[s]]短形式イベント記述子、EIT[scheduleextended:60−360[s]]拡張形式イベント記述子、LDT (CSのみ) 拡張形式イベント記述子[60−360[s]]である。
【0039】
従って、現在または次の番組より後の欲しい拡張形式イベント記述子を取得するには、同チャンネルに選局を行った上で、BSでは、最大で360[s]×2(周期)=720[s]、すなわち、12分を要する。また、地デジでは、最大で180[s]×2(周期)=360[s]、すなわち、6分を要する。
【0040】
仮に放送局が最短の再送周期で送ってくれた場合であっても、BS・地デジとも、最短で60[s]×2(周期)=120[s]、すなわち、2分を要する。(標準的な再送周期では180×2(周期)=360[s]、すなわち6分を要する。)
【0041】
従って、全てのチャンネル分の詳細情報を取得するためには、BSでは、最大で720[s]×12(チャンネル)=8640[s]、すなわち144分を要する。一方、地デジ(東京)では、最大で360[s]×8(チャンネル)=2880[s]、すなわち48分を要する。
【0042】
従って、最短でも、120[s]×12(チャンネル)=1440[s]、すなわち24分を要する。但し、この計算は、あくまで放送局が最短の再送周期で送ってくれた場合であり、より長時間を要する可能性が高い。
【0043】
このように、地デジ、BSで、全チャンネル分の詳細番組情報を全て取得するためには、実際上、かなり長い時間を必要とすることになる。尚、上記において、actualとは、自己のTS(視聴中のチャンネル)であり、otherとは他のTS(視聴中でないチャンネル)であり、scheduleとは、スケジュール情報(p/f)を含む以降の全ての番組情報である。
【0044】
尚、詳細情報は、必ずしも全てのイベントに対して記載されるわけではない。更にH−EIT[schedule extended]またはEIT[schedule extended]の再送周期が長いため、十分な応答性を確保できるものではない。全ブロードキャスタが提供する詳細情報を全て受信しようとすると、ほぼ全てのTSを受信しなければならないため、少なくとも選局中TSの個別運用EITまたは各局EITは速やかに蓄積することが望ましい。但し、TSによってはH−EIT[schedule extended] またはEIT[schedule extended]に対して拡張周期グループを運用する場合があり、その場合はある程度の再送周期で伝送される。
【0045】
イベント毎に詳細情報が存在するかどうかは、H−EIT[schedule extended] またはEIT[schedule extended]を取得しない限り把握できないが、H−EIT[schedule extended] またはEIT[schedule extended]自身が運用されているかどうかや運用している場合、どの程度の割合で運用されているかは、BIT第2記述子ループ中のSI伝送パラメータ記述子に記載される。詳細は、PSI/SI運用規定13.2.2章に記載されている。伝送の割合に関しては、例えばデータ量の見積もりや、取得動作を起こすかどうかの判断には使えるが、不要だと判断すればあえて利用する必要はない。
【0046】
図3は、一般的なデジタルテレビジョン受信装置における、短形式イベント記述子のフラッシュメモリへの保存の様子を示す概念図である。図3に示すように、地デジ、BS、CS、IPTVの全てのネットワークに対し、公平に番組情報(短形式イベント記述子)をフラッシュメモリに保存していることがわかる(符号21aから21dまで)。
【0047】
従って、上記の説明からもわかるように、全てのネットワークにおける番組情報に加えて番組詳細情報も取得し、フラッシュメモリに格納するとなると、フラッシュメモリの占有容量が大きくなる上に、取得に要する時間も長くなるという問題がある。
【0048】
そこで、本発明の実施の形態によるデジタルテレビジョン受信装置では、番組情報の管理(保存)処理に関して、以下のような工夫を行っている。
【0049】
図4は、図3に対応する図であり、後述する構成を持つ本発明の実施の形態によるデジタルテレビジョン受信装置における、拡張形式イベント記述子の保存の様子を示す概念図である。図4に示すように、地デジ、BS、CS、インターネットを介して映像を配信するIPTV(Internet Protocol Television)などの全てのネットワークの番組詳細情報を、装置とネットワーク(オープンネットワーク、次世代ネットワークやLANでも良い。)NT経由で接続される外部サーバなどのサーバ25内に格納している様子が示される。この図では、外部サーバの大きな記憶容量を利用して、全てのコンテンツネットワークの番組詳細情報21を外部サーバ25内に保持している。そして、ネットワーク経由で、適宜、デジタル放送テレビジョン受信装置内に必要に応じて利用する仕組みになっている。尚、サーバは、記録再生装置内蔵テレビのHDDであっても良く、或いは、装置からアクセスできるメーカの運用するサーバであっても良い。いずれにしても、番組情報とは異なり、装置内のフラッシュメモリ内に全てを記憶しない点が重要である。
【0050】
図5は、後述するEITバージョンマトリックスの構成要素であって一度に取得できる最小単位のEITの構成例を示す図である。図5に示すように、最小単位は、3時間毎に固まった1固まりの情報31になっている。この1固まりの情報31には、EIT(Ver.0x1Aで示される5ビットのインデックス(2次元)が対応付けされている。図5に示す1固まりの情報31は、例えば、0.5時間の時間帯毎の3つの情報31aから31fまでになっており、それぞれの情報には、サブタイトルX1〜X6までのぞれぞれと、16ビットの異なるイベントIDとが記述されている。続きの番組であれば、イベントIDが同じになっていることでわかるようになっている。尚、サブタイトルが異なれば、イベントIDも異なるが、ここでは、その点を図には反映させていない。
【0051】
図6は、図5と同様の1固まりの情報31であるが、例えば、深夜の番組などで、時間的に継続していない途中で放送が無い場合の例を示す図である。図6に示すように、途中の放送(1:00〜2:30分)が無い場合でも、情報自体が無いことは、1固まりの情報を取得した時点でわかるようになっている。尚、1固まりの定義は、任意である。
【0052】
また、同じ番組の詳細情報であっても、1週間先の番組として最初に記述されても、途中で(例えば当日)情報が更新されることもありうる。情報が更新されたことは、図5、6に示すような、EIT (Event Information Table)のバージョン番号(version_number)が更新されたか否かを見ることによって判別することができる。
【0053】
図7は、本実施の形態による番組情報管理技術の特徴の1つである、EITバージョンマトリックス(対照表)51の一構成例を示す図である。このEITバージョンマトリックスは、ネットワークIDとサービスIDとの組毎に、EITのバージョン情報と番組詳細情報が取得済みか否かの情報とを、放送時間帯と日時との2軸で画定された2次元平面上にマトリックス状に記載したものである。
【0054】
図7は、地デジ(ネットワークID:0x7FE0)、011ch(サービスID:0x0400)のEITバージョンマトリクス51の例である。横軸は時間帯55であり、縦軸は現在日時(1日目)から起算した8日目までの日53である。縦軸53と横軸55とにより画定される2次元平面に多数の3時間毎の1固まりの情報57が設けられている。この1固まりの情報57は、EITのバージョン番号57aと、番組詳細情報を取得済みであるか否かの情報57b(取得済み)又は57c(未取得)の情報と、を有している。このEITのバージョンマトリックス51により、ある日のある時間帯の1固まりの情報が取得済みであるか否かを符号57b・57cの記述により知ることが出来る。また、現在時間もポインタ61により表示されていると便利である。例えば地デジの受信中に、番組詳細情報を含む情報をサーバ25から取得して、EITバージョンマトリックス51を埋めていくことで、どの日のどの時間帯の1固まりの情報を取得済みであるかを知ることが出来る。このEITバージョンマトリクス51は、テレビとサーバとの最小単位の共有情報ともいうべきものである。もちろん、このEITバージョンマトリクス51には、番組詳細情報が含まれず、あくまで、その情報がサーバにあるか否かの情報のみが存在するのが好ましい。
【0055】
図8は、全EITバージョンマトリクスの構成例を示す図である。図8に示すように、全EITバージョンマトリクス50は、チャンネル軸(地デジ51−1、BS51−2、CS51−3、…IPTV51−nなど)をもつ3次元的な構成を有している。この全EITバージョンマトリクス50により、全てのコンテンツネットワークについて、テレビとサーバとが最小単位の共有情報を有することになる。
【0056】
次に、必要なメモリ(RAM)について説明する。必要なメモリ領域としては、通常の視聴に不足が無い分の番組情報と、メモリ(RAM)に展開可能な分の幾つかの番組詳細情報と、8日分のEITマトリクス(バージョン)を保存できるだけの領域があれば良い。
例えば、EITマトリクス1個当たりEITのバージョン1[byte]と、状態管理用(取得済み/未取得/取得要求)用に1[byte]で、計2[byte]を使うと仮定すると、必要な記憶領域の容量は、1チャンネル当たり:24[時間]÷3[時間]×8[日]×2[byte]=128[byte]である。
【0057】
また、地デジ(8ch)、BS(12ch)、CS(65ch)、IPTV(91ch)あるとすると、8+12+65+91=176[ch]分であり、従って、128[byte]×176[ch]=22528[byte]=約23[Kbyte]の記憶容量があれば良いことになる。従って、番組詳細情報自体を持たないため、EITバージョンマトリックスに要する記憶容量はきわめて少なくて良い。
【0058】
図9は、本発明の実施の形態によるコンテンツ管理装置を含むコンテンツ視聴装置の一例として示すデジタル放送受信装置の一構成例を示す図である。図9に示すように、デジタル放送受信装置Aは、アンテナ101から受信した放送波の受信処理を行うフロントエンド103と、受信した信号を、映像・音声とデータとに分けるデマルチプレクサ105と、映像・音声のデコードを行う映像・音声デコード部107と、スピーカなどの音声出力部109と、映像と種々のデータ等を合成する画面合成部111と、合成された画面表示を行う液晶ディスプレイなどの表示部113と、高速のRAMなどからなるメモリ部123と、フラッシュメモリからなる記憶部125と、全体を制御する制御部(CPU)121と、外部とのインターフェイス部131と、を有している。コンテンツ情報は、アンテナ101からフロントエンド103と、デマルチプレクサ105と、介して取得することができる(コンテンツ情報取得部を形成する)。さらに、デマルチプレクサ105により取得したSI情報などに含まれる番組情報(番組詳細情報を含む)をデコードする番組情報デコード部115と、番組情報に基づいて、電子番組表(EPG)を作成する電子番組表データ生成部117と、リモコン信号を受光するリモコン受光部127と、外部サーバ25などとネットワークNTを介して機器を接続するための外部とのインターフェイス部131と、を有している。記憶部125には、以下において説明する番組情報の管理に関するフローチャートで示す処理を制御部121に実行させるためのプログラムが格納されている。このプログラムにより、コンテンツ情報を管理するコンテンツ情報管理部121aを形成することができる。さらに、後述するように、装置内部(ハードディスクなど)又は外部に存在するコンテンツを検索するコンテンツ検索部121bが設けられていても良い。
【0059】
また、インターフェイス部131は、ネットワークNTを介してサーバ25と接続されている。サーバ25は、番組詳細情報を格納する番組詳細情報格納部25aを有している。
【0060】
また、コンテンツ管理部121aは、図7,8に示すEITバージョンマトリックスを作成し、メモリ部(RAM)123に保存する。
【0061】
以下に、プログラム処理について説明する。まず、本発明の第1の実施の形態によるコンテンツ情報管理技術について説明する。
【0062】
図10(a)、(b)は、サーバ25への番組詳細情報の初期保存処理の一例を示すフローチャート図である。図10に示すように、まず、ステップS1において、自動的に又はユーザ操作により処理が開始されると(STRAT)、ステップS2において、RAM内のEITバージョンマトリックス(m,n)を初期化する。m、nは、日にちと時間帯である。次いで、ステップS3において、視聴中のネットワーク(例えば地デジ)の拡張形式イベント記述子を含むEITのネットワークIDとサービスIDとを取得し、RAM内に保存する。ネットワークとしては地デジ以外から処理を開始するようにしても良い。ステップS4において、上記EITのイベントIDと同じイベントIDを持つ番組詳細情報を取得し、RAM内に保存する。これにより、図7のEITバージョンマトリクスの1つのマス目57内の情報を取得できる。ここで、RAMであれば、比較的大容量であるから、番組詳細情報を一時的に保存するのに適している。次いで、ステップS5において、図7のマトリクスの1つのマス目57内の全てのイベントの番組詳細情報を取得したか否かを判定し、NOであれば、ステップS4に戻り、YESであれば、ステップS6に進む。ステップS6においては、EITマトリクス(m,n)に、取得したEITのバージョンを書き込み、EIT取得済みフラグを立ててRAM内に保存する。これにより、図5の1固まりの情報が保存される。上記の処理で、未取得分のみ情報を取得することができる。
【0063】
次いで、ステップS7において、インターフェイス部131を介してネットワークNT上のサーバ25に接続する。ステップS8において、サーバに接続出来たか否かを判定する。NOの場合には、ステップS3に戻り、YESの場合には、ステップS9に進む。ステップS9においては、機器個体ID、すなわち、テレビを一意に識別するID(機体のシリアル番号など)をサーバに通知する。ステップS10において、テレビの設置されている地域設定(地域コード)をサーバ25に通知する。これにより、サーバ25は、接続されているテレビがどのテレビであり、どの地域に設置されているかを知ることが出来る。例えば、サーバが装置メーカ等の運用するサーバであれば、そのテレビがサービスとなるテレビであるかなどをチェックすることも可能である。また、地デジなどの場合には、地域コードが異なると、チャネル構成が異なるため、地域コードを取得する必要がある。
【0064】
ステップS11において、テレビのRAM123に保存したネットワークIDとサービスIDと、をサーバ25にも登録する。この処理により、EITバージョンマトリックス51の1マス57内の情報(EITバージョンID、番組詳細情報、取得済みか否か)を埋めることができる。
【0065】
次いで、ステップS12において、RAM123に保存したイベントIDと同じイベントIDを持つ番組の番組詳細情報をサーバ25に登録する。この処理により、図7のEITバージョンマトリクスの1つのマス目57内の情報が登録される。次いで、ステップS13において、1つのマス目内の全てのイベントの番組詳細情報をサーバ25に通知したか否かを判定する。NOであれば、ステップS12に戻り、YESであれば、ステップS14に進み、図7に示すようなEITマトリクス(m,n)を、上記のネットワークIDおよびサービスIDに関連付けてサーバ25に登録し、ステップS15においてサーバと装置との接続を切り、サーバへの初期保存処理を終了する。これにより、1つのEITバージョンマトリックスがサーバ25に格納される。
【0066】
図11A、図11Bは、番組詳細情報のサーバへの追加処理の流れを示すフローチャート図であり、視聴中のサービスのEITバージョンマトリックス情報を取得する場合の例を示す図である。まずこの処理を開始すると(ステップS21:START)、ステップS22において、装置をネットワーク上のサーバ25に接続を試みる。ステップS23で、サーバ25への接続を確認すると(YES)、ステップS24において、サーバ25から、現在時刻以降の全サービスのEITマトリクス(m,n)を取得し、保存していた古いデータを消去する。ステップS25において、視聴中のネットワークおよびサービスからEITマトリクス(m,n)上で未取得の拡張形式イベント記述子を取得可能か否かについて判定する(拡張形式イベント記述子の取得判定部)。NOであれば、ステップS30に進み、YESであれば、ステップS26に進む。ステップS26においては、未取得の拡張形式イベント記述子を含むEITを取得しネットワークIDとサービスIDとを、装置のRAM123に保存する。ステップS27においては、上記EITのイベントIDと同イベントの番組詳細情報とをRAM123に保存する。この際、フラッシュメモリ125には保存しない。次いで、ステップS28において、図7のマトリクスの1つのマス目57内の全てのイベントのイベントIDと同イベントの番組詳細情報をRAM123に保存したか否かを判定する。NOであれば、ステップS27に戻り、RAM123への保存処理を継続する。YESであれば、ステップS29に進み、取得したEITのバージョンをEITマトリクス(m,n)に書き込み、EIT取得済みフラグを立ててRAM123に保存する。次いで、ステップS30において、EITマトリクス(m,n)上で、放送波中のEITと格納されているEITバージョンマトリックスとを比較することで、取得済みの拡張形式イベント記述子を含むEITのバージョンに変更が生じたか否かを判定する。
【0067】
次いで、ステップS31において、上記EITのイベントIDと同イベントの番組詳細情報とを再取得し、再取得した情報をRAM123に保存する。ステップS32において、図7のマトリクスの1つのマス目57内の全てのイベントのイベントIDと同イベントの番組詳細情報をRAM123に保存したか否かを判定する。NOの場合には、ステップS31に戻り、全てのイベントについてイベントIDと同イベントの番組詳細情報をRAM123に保存するまで処理を継続する。YESの場合には、ステップS33に進み、EITマトリクス(m,n)に、取得したEITのバージョンを書き込み、EIT取得済みフラグを立ててRAM123に保存する。
【0068】
次いで、ステップS34において、EITマトリクス(m,n)に変更が生じているか否かを判定する。NOの場合にはステップS41に進み、YESの場合にはステップS35に進む。ステップS35では、装置の機器個体IDをサーバ25に通知する。次いで、ステップS36に進み、装置が設置されている地域設定(地域コード)をサーバ25に通知する。次いで、ステップS37において、RAM123に保存したネットワークIDとサービスIDとをサーバ25にも登録する。ステップS38において、RAM123に保存したイベントIDと同イベントの番組詳細情報をサーバ25に登録する。ステップS39において、図7のマトリクスの1つのマス目57内の全てのイベントのイベントIDと同イベントの番組詳細情報をサーバ25に通知したか否かを判定する。NOの場合には、ステップS38に戻り、全てのイベントの番組詳細情報をサーバ25に通知するまで処理を継続する。YESの場合には、ステップS40に進み、更新したEITマトリクス(m,n)を、上記ネットワークIDおよびサービスIDに関連付けてサーバ25に登録する。次いで、ステップS41に進み(ステップS34でNOの場合も)、サーバと装置との接続を切り、ステップS42で処理を終了する。このようにして、視聴中のサービスの番組情報をサーバに追加し、更新したEITバージョンマトリックスの情報(EITバージョンマトリックス(m,n))を、ネットワークID、サービスIDに関連付けしてサーバに登録することができる。これにより、RAM123に保存したサービスIDとイベントIDと関連付けした番組詳細情報とEITバージョンマトリックスをサーバから取得可能になる。
【0069】
図12A、図12Bは、番組詳細情報のサーバへの追加処理の流れを示すフローチャート図であり、視聴中以外のサービスのEITバージョンマトリックス情報を取得する場合の例である。まずこの処理を開始すると(ステップS51:START)、ユーザ操作又は更新情報の検知などにより、ステップS52において、装置を、ネットワーク上のサーバ25に接続する。次いで、ステップS53において、サーバに接続できたか否かを検出し、NOであれば、ステップS52に戻り接続処理を例えば所定の回数だけ継続する。YESであれば、サーバ25に接続できたので、次いで、ステップS54において、サーバ25から現在時刻以降の全サービスのEITマトリクス(m,n)を取得し、現在時刻以前の古いデータを消去する。ステップS55において、視聴中では無いサービス又は視聴中のサービス以外にEITマトリクス(m,n)上で未取得の拡張形式イベント記述子を取得することが可能か否かを判定する(拡張形式イベント記述子の取得判定部)。例えば、サービスを視聴中で、チューナを利用している場合に、視聴等を行っていない別のチューナがあれば、YESと判定され、余りのチューナがなければNOと判定される。ここでNOであれば、ステップS57に進み、視聴が終了しチューナが空くまで待機し、ステップS58において、視聴が終了したか否かを監視する。視聴が終了すると(YES)、ステップS55においてYESの場合と同様に、ステップS56に進み、未取得の拡張形式イベント記述子を含むEITを取得しネットワークIDとサービスIDとを装置のRAM123に保存する。
【0070】
次に、ステップS59において、上記EITのイベントIDと同イベントの番組詳細情報をRAM123内に保存する。ステップS60において、図7のマトリクスの1つのマス目57内の全てのイベントの番組詳細情報をRAM123内に保存したか否かを判定する。NOの場合には、ステップS59に戻り、次のEITのイベントIDと同イベントの番組詳細情報をRAM123内に保存していく。YESの場合には、ステップS61に進み、EITマトリクス(m,n)に、取得したEITのバージョンを書き込み、EIT取得済みフラグを立ててRAM123内に保存する。
【0071】
次に、ステップS62において、EITマトリクス(m,n)上で、取得済みの拡張形式イベント記述子を含むEITのバージョンに変更が生じたか否かを判定する。NOであれば、ステップS66に進み、YESであれば、ステップS63に進む。ステップS63において、上記EITのイベントIDと同イベントの番組詳細情報を再取得しRAM123内に保存する。ステップS64において、図7のマトリクスの1つのマス目57内の全てのイベントの番組詳細情報を保存したかを判定し、NOであればステップS63に戻り、1つのマス目内の全てのイベントの番組詳細情報を保存すると(YES)ステップS65に進み、取得したEITのバージョンをEITマトリクス(m,n)に書き込み、EIT取得済みフラグを立ててRAM123内に保存する。ステップS66に進むと、EITマトリクス(m,n)に変更が生じているか否かを判定する。NOの場合にはステップS73に進み、YESの場合にはステップS67に進む。ステップS67においては、機器個体IDをサーバ25に通知する。次いで、ステップS68において、地域設定(地域コード)をサーバに通知する。これにより、装置及びその設置地域をユニークに特定することができる。次に、ステップS69において、RAM123に保存したネットワークIDとサービスIDとをサーバ25に登録し、ステップS70において、RAM123に保存したイベントIDと同イベントの番組詳細情報とをサーバ25に登録する。ステップS71において、図7のマトリクスの1つのマス目57内の全てのイベントの番組詳細情報をサーバ25に通知したか否かを判定し、NOの場合には、ステップS70に戻る。YESの場合には、ステップS72に進み、上記ネットワークIDおよびサービスIDに関連付けて、更新したEITマトリクス(m,n)をサーバ25に登録する。次いで、ステップS65でNOの場合と同様に、ステップS73に進み、装置とサーバとの接続を切断し、ステップS74で処理を終了する。以上の処理により、視聴中以外のサービスにおいて、EITバージョンマトリックスの情報を取得することができるため、このような場合でも、追加の番組情報、番組詳細情報を取得することができる。
【0072】
次に、本発明の第1の実施の形態によるコンテンツ情報管理技術を利用したコンテンツの検索技術について説明する。図13(a)、(b)は、本発明の第2の実施の形態によるコンテンツ検索技術における処理の流れを示すフローチャート図である。ここでは、地デジを対象にした例について説明するが、全ネットワーク(例えば地デジ・BS・CS・IPTV)を対象にしても良い。すなわち、全サービス(例えば101ch〜222ch)を対象にしても良いことは言うまでもない。前提として、上記コンテンツ詳細情報の管理が行われているものとする。
【0073】
まず、処理が開始されると(ステップS81:START)、ステップS82において、検索キーワードと検索対象とするネットワーク(例えばコンテンツネットワークとして地デジの範囲内)とサービス(101ch)と検索日時(2009年10月10日など)および検索範囲(時間帯12:00〜15:00)を指定(決定)する。ステップS83において、ネットワーク上のサーバに接続を試みる。ステップS84において、ネットワーク上のサーバに接続出来たか否かを判定し、NOであれば、ステップS83で、ある回数、再接続を試みる。YESであれば、ステップS85で、機器個体IDをサーバ25に通知する。次いで、ステップS86で、地域設定(地域コード)をサーバ25に通知する。これにより、装置の設置場所と装置の機種をユニークに識別することができる。ステップS87において、装置側からの入力などにより、検索キーワードと検索対象のネットワークIDとサービスIDと日時および範囲をサーバ25に通知する。ステップS88において、検索キーワードに該当する(全部一致又は一部一致などでヒットする)イベントIDと同イベントの番組詳細情報とをサーバ25から取得する。ステップS89において、全ての情報をサーバ25から取得したか否かを判定し、NOであれば、ステップS88に戻り、情報の取得を継続する。YESであれば、ステップS90において、検索キーワードに該当するイベントの番組詳細情報をTV画面など装置の表示部に表示させることができる。ステップS91で、ネットワーク上のサーバとの接続を切断すると、処理が終了する(ステップS92)。
【0074】
上記の検索処理においては、番組詳細情報も検索対象とすることで、より精度の良い番組検索を実行することができる。尚、検索など、サーバ上の番組詳細情報が必要な場合は通常、装置が起動中であるため図1の場合に相当し、既にEITマトリクスは装置側で取得済みであるため、検索日時および範囲がEITマトリクスの取得済みの範囲に該当する場合にのみネットワークに接続して検索を行うようにしても良い。該当しない場合には、番組詳細情報に基づく検索はできないからである。番組情報のみによる検索と、番組詳細情報を加えた詳細検索を、切り替えて実行できるようにしても良い。
【0075】
また、装置とネットワーク接続されるサーバを例にして説明したが、ネットワーク接続は、有線、無線を問わない。また、サーバの位置を限定するものではなく、また、分散配置されたサーバであっても良い。
【0076】
尚、TVなどの装置が、全EITマトリクスを取得する際には、取得済みの情報、未取得の情報を保存する領域に対し、サーバ側で未取得EITの取得優先順位を付けるようにしてもよい。例えば、上記の再送周期の説明において、再送周期は3日目までが短いことを考慮して、全EITバージョンマトリックスを早く完成させるために、EITマトリクスにおける情報取得の速度を考慮して、未取得EITの取得優先順位を付けても良い。
【0077】
さらに、本発明の実施の形態によるコンテンツ(情報)管理技術を利用したコンテンツ表示技術について説明する。図9の番組表データ生成部117において、番組表に番組情報のみならず詳細番組情報を生成し、番組表データに保持させると便利である。このような場合にも、利用するネットワークコンテンツの詳細番組情報をサーバに持たせておく管理を行うことで、サーバから番組詳細情報も読み出すことで電子番組表などを作成する場合などのコンテンツ表示において、より詳細な情報を表示させることができるという利点がある。
【0078】
上記の実施の形態において、添付図面に図示されている構成及び明細書での説明等については、これらに限定されるものではなく、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。例えば、本実施の形態では、デジタル放送受信装置を例にして説明したが、その他、デジタル放送を受信可能なレコーダ装置、携帯端末などにも利用可能である。特に、テレビ機能付き携帯端末装置では、メモリの容量が少なくなるため、本発明による効果が大きい。
【0079】
また、本実施の形態で説明した機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。尚、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0080】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
【0081】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また前記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【産業上の利用可能性】
【0082】
本発明は、コンテンツ受信装置のコンテンツ情報管理に利用可能である。
【符号の説明】
【0083】
A…デジタル放送受信装置、25…サーバ、25a…番組詳細情報格納部(第2の記憶部)、101…アンテナ、103…フロントエンド、105…デマルチプレクサ、107…映像・音声デコード部、109…音声出力部、111…画面合成部、113…表示部、115…番組情報デコード部、117…電子番組表データ生成部、121…制御部(CPU)、121a…コンテンツ詳細情報管理部、121b…コンテンツ検索部、123…メモリ部(第1の記憶部、RAM)、125…記憶部(フラッシュメモリ)、127…リモコン受光部、131…インターフェイス部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ詳細情報の管理技術に関し、特に、デジタル放送受信装置における番組詳細情報の管理技術に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル放送受信装置において利用されるコンテンツ(番組)に関連する情報には、番組に関する簡単な説明を含む番組情報と、番組の詳細な説明を含む番組詳細情報と、が含まれる。
【0003】
デジタル放送などでは、多くの番組が提供されるため、コンテンツの管理が重要になってくる。例えば、下記特許文献1に記載の技術では、テレビ放送局から放送衛星を介して多重化ストリームで送信されたデジタル放送を、送受信機で受信してテレビで表示する。このデジタル放送は情報付与センタでも受信されるようにしておく。そして、情報付与センタでは、データ放送用文書を構文解析して、名詞(キーワードなど)を抽出する。この名詞に基づく詳細情報をインターネット等で検索し、この詳細情報を番組情報データベースに格納するとともに、この名詞をカテゴリやキーワードとしてテレビに表示させるものである。
【0004】
このようにして表示されたカテゴリやキーワードを視聴者が選択することにより、番組情報データベースからテレビの画面上に、その選択されたカテゴリやキーワードに応じた詳細情報を提供することができる。
【0005】
また、非特許文献1には、番組詳細情報を含む規格が規定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−24250号公報
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】http://www.arib.or.jp/tyosakenkyu/kikaku_hoso/hoso_gijutsu_number.html技術資料 ARIB TR-B14 3.9版
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術は、送受信機で受信してテレビで表示する情報を、情報付与センタでも受信し、この情報付与センタにおいて、EPGや番組関連情報など、放送局が作成して画面上で提供する情報に追加して、番組検索などを行うものであり、その、現在放送している番組の内容に直接関連するものがほとんどである。上記の視聴中でない番組を含むEPGや番組関連情報、特に番組詳細情報を取得し視聴者に提供するためには、受信機で受信できる情報の再送周期が長いため十分な応答性を確保できず、視聴者の要求を十分に満足させることができない。
【0009】
また、上記非特許文献1に記載の規格によれば、番組詳細情報は必ずしも全てのイベント(番組)に対して記載されている訳ではなく、また、視聴中でない番組を含むEIT(Event Information Table)の再送周期が長いため、十分な応答性を確保できるものではないとの記述があるので、受信機では不揮発性メモリ(フラッシュメモリ)には保存せず、番組情報のみをフラッシュメモリに保存し番組詳細情報は取得できた分だけを揮発性メモリ(RAM)にのみ記憶させるように設計されている場合が多い。
【0010】
加えて、ユーザがBS・CSを視聴するのか、地デジを視聴するのか、IPTVを視聴するのか、それとも全てのネットワークに対し同じ様に視聴するのか、などを前もって判別することはできないため、BS・CS、地デジ、IPTVにおけるそれぞれの番組情報を差別化せずに同じ様にフラッシュメモリに保存しているのが現状である。
【0011】
本発明は、多様なコンテンツネットワークを有するコンテンツ受信装置において、コンテンツの詳細情報を効率良く管理する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、地デジ・BS・CS・IPTVなどの多様なコンテンツネットワークから得られた番組詳細情報をテレビジョン受信装置などの装置本体の内部の不揮発性メモリ(フラッシュメモリ)には保存せずに、イーサネットワーク上の外部サーバ等のサーバに適時保存しておくこと、サーバにおけるコンテンツ詳細情報の取得状況を高速RAMに記憶しておくことを特徴とする。更新時にも、同様にRAMに、コンテンツ詳細情報の保存状況を記憶するとともに、コンテンツ詳細情報自体はサーバに記憶する。
【0013】
そして、“キーワード検索”などの操作で番組詳細情報に基づく検索が必要になった時点で、サーバに保存されている番組詳細情報を対象に検索を行い、検索にヒットした情報だけをサーバから再取得することにより、莫大な記憶領域を占有する番組詳細情報を対象に“キーワード検索”等の処理が可能となる。
【0014】
本発明の一観点によれば、コンテンツネットワークにおけるコンテンツのコンテンツ詳細情報を管理するコンテンツ詳細情報管理装置であって、前記コンテンツ詳細情報と、取得した前記コンテンツ詳細情報のバージョン情報及びコンテンツ詳細情報の取得状況を含むEITバージョン情報と、を取得するコンテンツ情報取得部と、前記コンテンツ情報取得部が取得した前記コンテンツ詳細情報と前記EITバージョン情報とを記憶する第1の記憶部と、前記第1の記憶部に記憶させて生成した前記EITバージョン情報と前記コンテンツ詳細情報とを、インターフェイス部を介して装置と接続されたサーバの第2の記憶部にも前記第1の記憶部の前記EITバージョン情報と対応させて記憶させる処理を行うコンテンツ詳細情報管理部と、を有することを特徴とするコンテンツ詳細情報管理装置が提供される。
【0015】
また、本発明は、コンテンツネットワークにおけるコンテンツのコンテンツ詳細情報を管理するコンテンツ詳細情報管理装置であって、前記コンテンツ詳細情報と、取得した前記コンテンツ詳細情報のバージョン情報及びコンテンツ詳細情報の取得状況を含むEITバージョン情報と、を取得するコンテンツ情報取得部と、前記コンテンツ情報取得部が取得した前記コンテンツ詳細情報と前記EITバージョン情報とを記憶する第1の記憶部と、前記コンテンツ情報取得部が取得した前記コンテンツ詳細情報を順次記憶する第2の記憶部を有するサーバと接続するためのインターフェイス部と、前記第1の記憶部に記憶させて生成した前記EITバージョン情報と前記コンテンツ詳細情報とを、前記インターフェイス部を介して装置と接続されたサーバの第2の記憶部にも前記第1の記憶部の前記EITバージョン情報と対応させて記憶させる処理を行うコンテンツ詳細情報管理部と、を有することを特徴とするコンテンツ詳細情報管理装置である。
【0016】
前記コンテンツ詳細情報管理部は、前記EITバージョン情報の前記一単位を複数集めて生成したEITバージョンマトリックスを生成し、前記第1の記憶部に記憶させることが好ましい。EITバージョンマトリックスのEITバージョン情報とコンテンツ詳細情報の取得状況とから、サーバの第2の記憶部に記憶されているコンテンツ詳細情報にアクセスして、所望のコンテンツ詳細情報のみを取得することができる。EITバージョンマトリックスは、例えば、ネットワークIDとサービスIDとの組毎に、EITのバージョン情報とコンテンツ詳細情報が取得済みか否かの情報とを、放送時間軸と日時軸との2軸で画定された2次元平面上にマトリックス状に記載したものである。前記EITバージョンマトリックスにおける前記一単位は、放送時間帯と放送日とにより画定されることが好ましい。
【0017】
前記コンンツ詳細情報管理部は、複数のコンテンツネットワークについて、それぞれ、チャンネル軸に沿って前記EITバージョン情報を有する全EITマトリックスを作成することが好ましい。全EITマトリクスを取得する際に、取得済みである旨の情報、未取得である旨の情報を保存する領域に対し、サーバ側で未取得EITの取得優先順位を付けることが好ましい。また、前記EITマトリクスにおける情報取得の速度を考慮して、未取得EITの取得優先順位を付けることが好ましい。前記EITバージョン情報の前記バージョン情報に基づいて、前記コンテンツ詳細情報の更新の有無を判定すると良い。前記コンテンツ詳細情報は、拡張形式イベント記述子により記載されていることを特徴とする。
【0018】
本発明は、上記のいずれか1に記載のコンテンツ詳細情報管理装置と、前記サーバに記憶されている前記コンテンツ詳細情報に基づいて、コンテンツの検索を行うコンテンツ検索部と、を有することを特徴とするコンテンツ検索装置であっても良い。
【0019】
また、上記のいずれか1に記載のコンテンツ詳細情報管理装置と、前記サーバに記憶されている前記コンテンツ詳細情報とに基づいて、コンテンツの情報の表示制御を行うコンテンツ情報表示制御部を有することを特徴とするコンテンツ表示装置であっても良い。
【0020】
また、上記のいずれか1に記載のコンテンツ詳細情報管理装置を備えたことを特徴とするコンテンツ視聴装置であっても良い。
【0021】
本発明の他の観点によれば、コンテンツネットワークにおけるコンテンツのコンテンツ詳細情報を管理するコンテンツ詳細情報管理方法であって、前記コンテンツ詳細情報と、取得した前記コンテンツ詳細情報のバージョン情報及びコンテンツ詳細情報の取得状況を含むEITバージョン情報と、を取得するコンテンツ情報取得ステップと、前記コンテンツ情報取得ステップが取得した前記コンテンツ詳細情報と前記EITバージョン情報とを第1の記憶部に記憶するステップと、前記コンテンツ情報取得ステップが取得した前記コンテンツ詳細情報と前記EITバージョン情報とを第1の記憶部に記憶するステップと、前記第1の記憶部に記憶させて生成した前記EITバージョン情報と前記コンテンツ詳細情報とを、インターフェイス部を介して装置と接続されたサーバの第2の記憶部にも前記第1の記憶部の前記EITバージョン情報と対応させて記憶させる処理を行うコンテンツ詳細情報管理ステップと、を有することを特徴とするコンテンツ詳細情報管理方法が提供される。
【0022】
本発明は、上記に記載のコンテンツ詳細情報管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであっても良く、当該プログラムを記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体であっても良い。プログラムは、インターネットなどの伝送媒体によって取得されるものでも良い。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、コンテンツの詳細情報を外部サーバに記憶させ、装置本体では、その取得状況のみを記憶しておき、必要なタイミングで必要な分だけ外部サーバから装置内に取得することにより、コンテンツの詳細情報を効率良く管理することが可能となる。例えば、この詳細情報を利用して、番組検索などに利用することができる。また、不揮発性メモリの記憶領域を無駄にせずに、効率的に利用することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】番組情報と番組詳細情報の構成例を示す図である。
【図2】拡張形式イベント記述子の項目名を示す図である。
【図3】一般的なデジタルテレビジョン受信装置における、短形式イベント記述子のフラッシュメモリへの保存の様子を示す概念図である。
【図4】本発明の実施の形態によるデジタルテレビジョン受信装置における、拡張形式イベント記述子のメモリへの保存の様子を示す概念図である。
【図5】EITバージョンマトリックスの構成要素であって一度に取得できる最小単位のEITの構成例を示す図である。
【図6】図5と同様の1固まりの情報であるが、深夜の番組などで、時間的に継続していない途中で放送が無い場合の例を示す図である。
【図7】本実施の形態による番組情報管理技術の特徴の1つである、EITバージョンマトリックス(対照表)の一構成例を示す図である。
【図8】全EITバージョンマトリクスの構成例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態によるコンテンツ管理装置を含むコンテンツ視聴装置の一例として示すデジタル放送受信装置の一構成例を示す図である。
【図10】図10(a)、(b)は、サーバへの番組詳細情報の初期保存処理の一例を示すフローチャート図である。
【図11A】番組詳細情報のサーバへの追加処理の流れを示すフローチャート図であり、視聴中のサービスのEITバージョンマトリックス情報を取得する場合の例を示す図である。
【図11B】図11Aに続き、番組詳細情報のサーバへの追加処理の流れを示すフローチャート図であり、視聴中のサービスのEITバージョンマトリックス情報を取得する場合の例を示す図である。
【図12A】番組詳細情報のサーバへの追加処理の流れを示すフローチャート図であり、視聴中以外のサービスのEITバージョンマトリックス情報を取得する場合の例である。
【図12B】図12Aに続き、番組詳細情報のサーバへの追加処理の流れを示すフローチャート図であり、視聴中以外のサービスのEITバージョンマトリックス情報を取得する場合の例である。
【図13】本発明の第2の実施の形態によるコンテンツ検索技術における処理の流れを示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下に、本発明の実施の形態によるコンテンツ管理技術について説明する前に、コンテンツ情報の例としてデジタル放送受信装置における、番組情報と番組詳細情報とについて説明を行う。
【0026】
図1、図2は、番組情報と番組詳細情報との構成例を示す図である。図1に示すように、番組情報2は、簡単な番組の情報を含むものであり、番組のタイトル1とともに、短形式イベント記述子5により記述されている。その他、入力情報7は、コンテンツの信号の形態に関する情報である。
【0027】
さらに詳細な番組情報は、符号11、符号15などに示されるように表示されている。番組詳細情報11は、サブタイトル、番組内容(あらすじ)、出演者などの各種の番組情報の詳細を含む。さらに、音楽の情報、脚本、演出、プロデューサ、制作者などの情報15が記述されており、これらは、拡張形式イベント記述子17と呼ばれている。拡張形式イベント記述子17は、図2に示すように、放送開始当初の予約語として、「おしらせ」、「番組内容」、「出演者」、「原作・脚本」、「監督・演出」、「音楽」、「制作」などの項目が記述される。発明者は、これらの番組詳細情報を利用してより高度な番組検索などをより便利に利用することができることに想到した。
【0028】
デジタル放送の規格によれば、地上デジタル放送(地デジ)の場合には、番組名は、短形式イベント記述子であって、全角40文字以下かつ96バイト以下で記述される。また、番組記述は、短形式イベント記述子であって、全角80文字以下かつ192バイト以下で、項目名は、拡張形式イベント記述子であって、全角8文字以下かつ16バイト以下、項目記述は、拡張形式イベント記述子であって、1つの記述子あたり220バイト以下とし、1つの項目名に対して最大2つの記述子を配置でき、あわせ全角200文字以下とすることが規定されている。
【0029】
また、BS/広帯域CSの場合には、番組名は、短形式イベント記述子であって、全角40文字以下かつ80バイト以下、番組記述は、短形式イベント記述子であって、全角80文字以下かつ160バイト以下、項目名は、拡張形式イベント記述子であって、全角8文字以下かつ16バイト以下、項目記述は、拡張形式イベント記述子であって、1つの記述子あたり全角100文字以下かつ200バイト以下とし、1つの項目名に対して最大2つの記述子を配置できる。また、拡張形式イベント記述子は、1番組当たり最大16個配置できるため、最大:全角100文字×16=1600文字である。このように、拡張形式イベント記述子はより多くの情報を含むことから、情報量が多くなることがわかる。
【0030】
また、拡張形式記述子に必要なメモリ量について概算すると、以下のようになる。
【0031】
まず、標準的に、3時間当たり8番組であるすると、8日分では最大で、
1600[文字]×2[バイトコード]×8[番組]=25,600 [byte]となる。また、24[時間]÷3[時間]×8[日]×25,600[byte]=1,638,400[byte]であるため、地デジ(8ch)、BS(12ch)、CS(65ch)、IPTV(91ch)全部で176chあるとすると、1,638,400[byte]×176[ch]=288,358,400 [byte]、すなわち、約290[Mbyte]と膨大なデータ量になる。
【0032】
ARIBにおいて標準的に想定しているデジタルTVサービス(地デジ)のEIT [schedule extended]の標準的な見積もり量を参照(ARIB TR-B14 3.9版 第二分冊 4-362)すると、1TSあたり8日分で942,592 [byte]であり、同様に、地デジ・BS・CS・IPTV全部で176chであるとすると、942,592[byte]×176[ch]=165,896,192 [byte]、すなわち約166[Mbyte]となる。
【0033】
一方、デジタル放送受信装置において想定されている短形式イベント記述子用のフラッシュメモリの容量としては、5.5[Mbyte]程度を見込んでいるため、実際のバードウェアの約30倍の記憶容量が必要となる。
【0034】
次に、短形式イベント記述子、拡張形式イベント記述子も、各ネットワーク毎の再送周期について説明する。
【0035】
まず、地デジの場合について説明する。地デジでは、PSIおよび共通運用SIで伝送すると、H−EIT(固定受信用の番組の名称、放送日時・内容など番組に関する情報)、[p/f] (Present(現在)/following(次)の番組)の短形式イベント記述子、拡張形式イベント記述子の再送周期は1−3[s]である。
【0036】
共通SIのうち、短形式イベント記述子(デジタルTVサービス)のH−EIT[schedule basicの再送周期は、60−180[s]である。
【0037】
また、個別運用SIで伝送する場合には、H−EIT[p/f:1-3[s]] 短形式イベント記述子、拡張形式イベント記述子、H−EIT[schedule basic:60−180[s]] 短形式イベント記述子(デジタルTVサービス)、H−EIT[schedule extended:60−180[s]] 拡張形式イベント記述子、である。
【0038】
また、BS/広帯域CSの場合において、PSIおよび全局SIで伝送する場合には、
EIT[p/f actual:1−3[s]][p/f other:5−20[s]] 短形式イベント記述子、EIT[schedule actual basic:60−360[s]][schedule other basic:60−360[s]] 短形式イベント記述子であり、各局SIで伝送すると、EIT[p/f actual:1−3[s]][p/f other:5−20[s]] 拡張形式イベント記述子、EIT[schedulebasic:60−360[s]]短形式イベント記述子、EIT[scheduleextended:60−360[s]]拡張形式イベント記述子、LDT (CSのみ) 拡張形式イベント記述子[60−360[s]]である。
【0039】
従って、現在または次の番組より後の欲しい拡張形式イベント記述子を取得するには、同チャンネルに選局を行った上で、BSでは、最大で360[s]×2(周期)=720[s]、すなわち、12分を要する。また、地デジでは、最大で180[s]×2(周期)=360[s]、すなわち、6分を要する。
【0040】
仮に放送局が最短の再送周期で送ってくれた場合であっても、BS・地デジとも、最短で60[s]×2(周期)=120[s]、すなわち、2分を要する。(標準的な再送周期では180×2(周期)=360[s]、すなわち6分を要する。)
【0041】
従って、全てのチャンネル分の詳細情報を取得するためには、BSでは、最大で720[s]×12(チャンネル)=8640[s]、すなわち144分を要する。一方、地デジ(東京)では、最大で360[s]×8(チャンネル)=2880[s]、すなわち48分を要する。
【0042】
従って、最短でも、120[s]×12(チャンネル)=1440[s]、すなわち24分を要する。但し、この計算は、あくまで放送局が最短の再送周期で送ってくれた場合であり、より長時間を要する可能性が高い。
【0043】
このように、地デジ、BSで、全チャンネル分の詳細番組情報を全て取得するためには、実際上、かなり長い時間を必要とすることになる。尚、上記において、actualとは、自己のTS(視聴中のチャンネル)であり、otherとは他のTS(視聴中でないチャンネル)であり、scheduleとは、スケジュール情報(p/f)を含む以降の全ての番組情報である。
【0044】
尚、詳細情報は、必ずしも全てのイベントに対して記載されるわけではない。更にH−EIT[schedule extended]またはEIT[schedule extended]の再送周期が長いため、十分な応答性を確保できるものではない。全ブロードキャスタが提供する詳細情報を全て受信しようとすると、ほぼ全てのTSを受信しなければならないため、少なくとも選局中TSの個別運用EITまたは各局EITは速やかに蓄積することが望ましい。但し、TSによってはH−EIT[schedule extended] またはEIT[schedule extended]に対して拡張周期グループを運用する場合があり、その場合はある程度の再送周期で伝送される。
【0045】
イベント毎に詳細情報が存在するかどうかは、H−EIT[schedule extended] またはEIT[schedule extended]を取得しない限り把握できないが、H−EIT[schedule extended] またはEIT[schedule extended]自身が運用されているかどうかや運用している場合、どの程度の割合で運用されているかは、BIT第2記述子ループ中のSI伝送パラメータ記述子に記載される。詳細は、PSI/SI運用規定13.2.2章に記載されている。伝送の割合に関しては、例えばデータ量の見積もりや、取得動作を起こすかどうかの判断には使えるが、不要だと判断すればあえて利用する必要はない。
【0046】
図3は、一般的なデジタルテレビジョン受信装置における、短形式イベント記述子のフラッシュメモリへの保存の様子を示す概念図である。図3に示すように、地デジ、BS、CS、IPTVの全てのネットワークに対し、公平に番組情報(短形式イベント記述子)をフラッシュメモリに保存していることがわかる(符号21aから21dまで)。
【0047】
従って、上記の説明からもわかるように、全てのネットワークにおける番組情報に加えて番組詳細情報も取得し、フラッシュメモリに格納するとなると、フラッシュメモリの占有容量が大きくなる上に、取得に要する時間も長くなるという問題がある。
【0048】
そこで、本発明の実施の形態によるデジタルテレビジョン受信装置では、番組情報の管理(保存)処理に関して、以下のような工夫を行っている。
【0049】
図4は、図3に対応する図であり、後述する構成を持つ本発明の実施の形態によるデジタルテレビジョン受信装置における、拡張形式イベント記述子の保存の様子を示す概念図である。図4に示すように、地デジ、BS、CS、インターネットを介して映像を配信するIPTV(Internet Protocol Television)などの全てのネットワークの番組詳細情報を、装置とネットワーク(オープンネットワーク、次世代ネットワークやLANでも良い。)NT経由で接続される外部サーバなどのサーバ25内に格納している様子が示される。この図では、外部サーバの大きな記憶容量を利用して、全てのコンテンツネットワークの番組詳細情報21を外部サーバ25内に保持している。そして、ネットワーク経由で、適宜、デジタル放送テレビジョン受信装置内に必要に応じて利用する仕組みになっている。尚、サーバは、記録再生装置内蔵テレビのHDDであっても良く、或いは、装置からアクセスできるメーカの運用するサーバであっても良い。いずれにしても、番組情報とは異なり、装置内のフラッシュメモリ内に全てを記憶しない点が重要である。
【0050】
図5は、後述するEITバージョンマトリックスの構成要素であって一度に取得できる最小単位のEITの構成例を示す図である。図5に示すように、最小単位は、3時間毎に固まった1固まりの情報31になっている。この1固まりの情報31には、EIT(Ver.0x1Aで示される5ビットのインデックス(2次元)が対応付けされている。図5に示す1固まりの情報31は、例えば、0.5時間の時間帯毎の3つの情報31aから31fまでになっており、それぞれの情報には、サブタイトルX1〜X6までのぞれぞれと、16ビットの異なるイベントIDとが記述されている。続きの番組であれば、イベントIDが同じになっていることでわかるようになっている。尚、サブタイトルが異なれば、イベントIDも異なるが、ここでは、その点を図には反映させていない。
【0051】
図6は、図5と同様の1固まりの情報31であるが、例えば、深夜の番組などで、時間的に継続していない途中で放送が無い場合の例を示す図である。図6に示すように、途中の放送(1:00〜2:30分)が無い場合でも、情報自体が無いことは、1固まりの情報を取得した時点でわかるようになっている。尚、1固まりの定義は、任意である。
【0052】
また、同じ番組の詳細情報であっても、1週間先の番組として最初に記述されても、途中で(例えば当日)情報が更新されることもありうる。情報が更新されたことは、図5、6に示すような、EIT (Event Information Table)のバージョン番号(version_number)が更新されたか否かを見ることによって判別することができる。
【0053】
図7は、本実施の形態による番組情報管理技術の特徴の1つである、EITバージョンマトリックス(対照表)51の一構成例を示す図である。このEITバージョンマトリックスは、ネットワークIDとサービスIDとの組毎に、EITのバージョン情報と番組詳細情報が取得済みか否かの情報とを、放送時間帯と日時との2軸で画定された2次元平面上にマトリックス状に記載したものである。
【0054】
図7は、地デジ(ネットワークID:0x7FE0)、011ch(サービスID:0x0400)のEITバージョンマトリクス51の例である。横軸は時間帯55であり、縦軸は現在日時(1日目)から起算した8日目までの日53である。縦軸53と横軸55とにより画定される2次元平面に多数の3時間毎の1固まりの情報57が設けられている。この1固まりの情報57は、EITのバージョン番号57aと、番組詳細情報を取得済みであるか否かの情報57b(取得済み)又は57c(未取得)の情報と、を有している。このEITのバージョンマトリックス51により、ある日のある時間帯の1固まりの情報が取得済みであるか否かを符号57b・57cの記述により知ることが出来る。また、現在時間もポインタ61により表示されていると便利である。例えば地デジの受信中に、番組詳細情報を含む情報をサーバ25から取得して、EITバージョンマトリックス51を埋めていくことで、どの日のどの時間帯の1固まりの情報を取得済みであるかを知ることが出来る。このEITバージョンマトリクス51は、テレビとサーバとの最小単位の共有情報ともいうべきものである。もちろん、このEITバージョンマトリクス51には、番組詳細情報が含まれず、あくまで、その情報がサーバにあるか否かの情報のみが存在するのが好ましい。
【0055】
図8は、全EITバージョンマトリクスの構成例を示す図である。図8に示すように、全EITバージョンマトリクス50は、チャンネル軸(地デジ51−1、BS51−2、CS51−3、…IPTV51−nなど)をもつ3次元的な構成を有している。この全EITバージョンマトリクス50により、全てのコンテンツネットワークについて、テレビとサーバとが最小単位の共有情報を有することになる。
【0056】
次に、必要なメモリ(RAM)について説明する。必要なメモリ領域としては、通常の視聴に不足が無い分の番組情報と、メモリ(RAM)に展開可能な分の幾つかの番組詳細情報と、8日分のEITマトリクス(バージョン)を保存できるだけの領域があれば良い。
例えば、EITマトリクス1個当たりEITのバージョン1[byte]と、状態管理用(取得済み/未取得/取得要求)用に1[byte]で、計2[byte]を使うと仮定すると、必要な記憶領域の容量は、1チャンネル当たり:24[時間]÷3[時間]×8[日]×2[byte]=128[byte]である。
【0057】
また、地デジ(8ch)、BS(12ch)、CS(65ch)、IPTV(91ch)あるとすると、8+12+65+91=176[ch]分であり、従って、128[byte]×176[ch]=22528[byte]=約23[Kbyte]の記憶容量があれば良いことになる。従って、番組詳細情報自体を持たないため、EITバージョンマトリックスに要する記憶容量はきわめて少なくて良い。
【0058】
図9は、本発明の実施の形態によるコンテンツ管理装置を含むコンテンツ視聴装置の一例として示すデジタル放送受信装置の一構成例を示す図である。図9に示すように、デジタル放送受信装置Aは、アンテナ101から受信した放送波の受信処理を行うフロントエンド103と、受信した信号を、映像・音声とデータとに分けるデマルチプレクサ105と、映像・音声のデコードを行う映像・音声デコード部107と、スピーカなどの音声出力部109と、映像と種々のデータ等を合成する画面合成部111と、合成された画面表示を行う液晶ディスプレイなどの表示部113と、高速のRAMなどからなるメモリ部123と、フラッシュメモリからなる記憶部125と、全体を制御する制御部(CPU)121と、外部とのインターフェイス部131と、を有している。コンテンツ情報は、アンテナ101からフロントエンド103と、デマルチプレクサ105と、介して取得することができる(コンテンツ情報取得部を形成する)。さらに、デマルチプレクサ105により取得したSI情報などに含まれる番組情報(番組詳細情報を含む)をデコードする番組情報デコード部115と、番組情報に基づいて、電子番組表(EPG)を作成する電子番組表データ生成部117と、リモコン信号を受光するリモコン受光部127と、外部サーバ25などとネットワークNTを介して機器を接続するための外部とのインターフェイス部131と、を有している。記憶部125には、以下において説明する番組情報の管理に関するフローチャートで示す処理を制御部121に実行させるためのプログラムが格納されている。このプログラムにより、コンテンツ情報を管理するコンテンツ情報管理部121aを形成することができる。さらに、後述するように、装置内部(ハードディスクなど)又は外部に存在するコンテンツを検索するコンテンツ検索部121bが設けられていても良い。
【0059】
また、インターフェイス部131は、ネットワークNTを介してサーバ25と接続されている。サーバ25は、番組詳細情報を格納する番組詳細情報格納部25aを有している。
【0060】
また、コンテンツ管理部121aは、図7,8に示すEITバージョンマトリックスを作成し、メモリ部(RAM)123に保存する。
【0061】
以下に、プログラム処理について説明する。まず、本発明の第1の実施の形態によるコンテンツ情報管理技術について説明する。
【0062】
図10(a)、(b)は、サーバ25への番組詳細情報の初期保存処理の一例を示すフローチャート図である。図10に示すように、まず、ステップS1において、自動的に又はユーザ操作により処理が開始されると(STRAT)、ステップS2において、RAM内のEITバージョンマトリックス(m,n)を初期化する。m、nは、日にちと時間帯である。次いで、ステップS3において、視聴中のネットワーク(例えば地デジ)の拡張形式イベント記述子を含むEITのネットワークIDとサービスIDとを取得し、RAM内に保存する。ネットワークとしては地デジ以外から処理を開始するようにしても良い。ステップS4において、上記EITのイベントIDと同じイベントIDを持つ番組詳細情報を取得し、RAM内に保存する。これにより、図7のEITバージョンマトリクスの1つのマス目57内の情報を取得できる。ここで、RAMであれば、比較的大容量であるから、番組詳細情報を一時的に保存するのに適している。次いで、ステップS5において、図7のマトリクスの1つのマス目57内の全てのイベントの番組詳細情報を取得したか否かを判定し、NOであれば、ステップS4に戻り、YESであれば、ステップS6に進む。ステップS6においては、EITマトリクス(m,n)に、取得したEITのバージョンを書き込み、EIT取得済みフラグを立ててRAM内に保存する。これにより、図5の1固まりの情報が保存される。上記の処理で、未取得分のみ情報を取得することができる。
【0063】
次いで、ステップS7において、インターフェイス部131を介してネットワークNT上のサーバ25に接続する。ステップS8において、サーバに接続出来たか否かを判定する。NOの場合には、ステップS3に戻り、YESの場合には、ステップS9に進む。ステップS9においては、機器個体ID、すなわち、テレビを一意に識別するID(機体のシリアル番号など)をサーバに通知する。ステップS10において、テレビの設置されている地域設定(地域コード)をサーバ25に通知する。これにより、サーバ25は、接続されているテレビがどのテレビであり、どの地域に設置されているかを知ることが出来る。例えば、サーバが装置メーカ等の運用するサーバであれば、そのテレビがサービスとなるテレビであるかなどをチェックすることも可能である。また、地デジなどの場合には、地域コードが異なると、チャネル構成が異なるため、地域コードを取得する必要がある。
【0064】
ステップS11において、テレビのRAM123に保存したネットワークIDとサービスIDと、をサーバ25にも登録する。この処理により、EITバージョンマトリックス51の1マス57内の情報(EITバージョンID、番組詳細情報、取得済みか否か)を埋めることができる。
【0065】
次いで、ステップS12において、RAM123に保存したイベントIDと同じイベントIDを持つ番組の番組詳細情報をサーバ25に登録する。この処理により、図7のEITバージョンマトリクスの1つのマス目57内の情報が登録される。次いで、ステップS13において、1つのマス目内の全てのイベントの番組詳細情報をサーバ25に通知したか否かを判定する。NOであれば、ステップS12に戻り、YESであれば、ステップS14に進み、図7に示すようなEITマトリクス(m,n)を、上記のネットワークIDおよびサービスIDに関連付けてサーバ25に登録し、ステップS15においてサーバと装置との接続を切り、サーバへの初期保存処理を終了する。これにより、1つのEITバージョンマトリックスがサーバ25に格納される。
【0066】
図11A、図11Bは、番組詳細情報のサーバへの追加処理の流れを示すフローチャート図であり、視聴中のサービスのEITバージョンマトリックス情報を取得する場合の例を示す図である。まずこの処理を開始すると(ステップS21:START)、ステップS22において、装置をネットワーク上のサーバ25に接続を試みる。ステップS23で、サーバ25への接続を確認すると(YES)、ステップS24において、サーバ25から、現在時刻以降の全サービスのEITマトリクス(m,n)を取得し、保存していた古いデータを消去する。ステップS25において、視聴中のネットワークおよびサービスからEITマトリクス(m,n)上で未取得の拡張形式イベント記述子を取得可能か否かについて判定する(拡張形式イベント記述子の取得判定部)。NOであれば、ステップS30に進み、YESであれば、ステップS26に進む。ステップS26においては、未取得の拡張形式イベント記述子を含むEITを取得しネットワークIDとサービスIDとを、装置のRAM123に保存する。ステップS27においては、上記EITのイベントIDと同イベントの番組詳細情報とをRAM123に保存する。この際、フラッシュメモリ125には保存しない。次いで、ステップS28において、図7のマトリクスの1つのマス目57内の全てのイベントのイベントIDと同イベントの番組詳細情報をRAM123に保存したか否かを判定する。NOであれば、ステップS27に戻り、RAM123への保存処理を継続する。YESであれば、ステップS29に進み、取得したEITのバージョンをEITマトリクス(m,n)に書き込み、EIT取得済みフラグを立ててRAM123に保存する。次いで、ステップS30において、EITマトリクス(m,n)上で、放送波中のEITと格納されているEITバージョンマトリックスとを比較することで、取得済みの拡張形式イベント記述子を含むEITのバージョンに変更が生じたか否かを判定する。
【0067】
次いで、ステップS31において、上記EITのイベントIDと同イベントの番組詳細情報とを再取得し、再取得した情報をRAM123に保存する。ステップS32において、図7のマトリクスの1つのマス目57内の全てのイベントのイベントIDと同イベントの番組詳細情報をRAM123に保存したか否かを判定する。NOの場合には、ステップS31に戻り、全てのイベントについてイベントIDと同イベントの番組詳細情報をRAM123に保存するまで処理を継続する。YESの場合には、ステップS33に進み、EITマトリクス(m,n)に、取得したEITのバージョンを書き込み、EIT取得済みフラグを立ててRAM123に保存する。
【0068】
次いで、ステップS34において、EITマトリクス(m,n)に変更が生じているか否かを判定する。NOの場合にはステップS41に進み、YESの場合にはステップS35に進む。ステップS35では、装置の機器個体IDをサーバ25に通知する。次いで、ステップS36に進み、装置が設置されている地域設定(地域コード)をサーバ25に通知する。次いで、ステップS37において、RAM123に保存したネットワークIDとサービスIDとをサーバ25にも登録する。ステップS38において、RAM123に保存したイベントIDと同イベントの番組詳細情報をサーバ25に登録する。ステップS39において、図7のマトリクスの1つのマス目57内の全てのイベントのイベントIDと同イベントの番組詳細情報をサーバ25に通知したか否かを判定する。NOの場合には、ステップS38に戻り、全てのイベントの番組詳細情報をサーバ25に通知するまで処理を継続する。YESの場合には、ステップS40に進み、更新したEITマトリクス(m,n)を、上記ネットワークIDおよびサービスIDに関連付けてサーバ25に登録する。次いで、ステップS41に進み(ステップS34でNOの場合も)、サーバと装置との接続を切り、ステップS42で処理を終了する。このようにして、視聴中のサービスの番組情報をサーバに追加し、更新したEITバージョンマトリックスの情報(EITバージョンマトリックス(m,n))を、ネットワークID、サービスIDに関連付けしてサーバに登録することができる。これにより、RAM123に保存したサービスIDとイベントIDと関連付けした番組詳細情報とEITバージョンマトリックスをサーバから取得可能になる。
【0069】
図12A、図12Bは、番組詳細情報のサーバへの追加処理の流れを示すフローチャート図であり、視聴中以外のサービスのEITバージョンマトリックス情報を取得する場合の例である。まずこの処理を開始すると(ステップS51:START)、ユーザ操作又は更新情報の検知などにより、ステップS52において、装置を、ネットワーク上のサーバ25に接続する。次いで、ステップS53において、サーバに接続できたか否かを検出し、NOであれば、ステップS52に戻り接続処理を例えば所定の回数だけ継続する。YESであれば、サーバ25に接続できたので、次いで、ステップS54において、サーバ25から現在時刻以降の全サービスのEITマトリクス(m,n)を取得し、現在時刻以前の古いデータを消去する。ステップS55において、視聴中では無いサービス又は視聴中のサービス以外にEITマトリクス(m,n)上で未取得の拡張形式イベント記述子を取得することが可能か否かを判定する(拡張形式イベント記述子の取得判定部)。例えば、サービスを視聴中で、チューナを利用している場合に、視聴等を行っていない別のチューナがあれば、YESと判定され、余りのチューナがなければNOと判定される。ここでNOであれば、ステップS57に進み、視聴が終了しチューナが空くまで待機し、ステップS58において、視聴が終了したか否かを監視する。視聴が終了すると(YES)、ステップS55においてYESの場合と同様に、ステップS56に進み、未取得の拡張形式イベント記述子を含むEITを取得しネットワークIDとサービスIDとを装置のRAM123に保存する。
【0070】
次に、ステップS59において、上記EITのイベントIDと同イベントの番組詳細情報をRAM123内に保存する。ステップS60において、図7のマトリクスの1つのマス目57内の全てのイベントの番組詳細情報をRAM123内に保存したか否かを判定する。NOの場合には、ステップS59に戻り、次のEITのイベントIDと同イベントの番組詳細情報をRAM123内に保存していく。YESの場合には、ステップS61に進み、EITマトリクス(m,n)に、取得したEITのバージョンを書き込み、EIT取得済みフラグを立ててRAM123内に保存する。
【0071】
次に、ステップS62において、EITマトリクス(m,n)上で、取得済みの拡張形式イベント記述子を含むEITのバージョンに変更が生じたか否かを判定する。NOであれば、ステップS66に進み、YESであれば、ステップS63に進む。ステップS63において、上記EITのイベントIDと同イベントの番組詳細情報を再取得しRAM123内に保存する。ステップS64において、図7のマトリクスの1つのマス目57内の全てのイベントの番組詳細情報を保存したかを判定し、NOであればステップS63に戻り、1つのマス目内の全てのイベントの番組詳細情報を保存すると(YES)ステップS65に進み、取得したEITのバージョンをEITマトリクス(m,n)に書き込み、EIT取得済みフラグを立ててRAM123内に保存する。ステップS66に進むと、EITマトリクス(m,n)に変更が生じているか否かを判定する。NOの場合にはステップS73に進み、YESの場合にはステップS67に進む。ステップS67においては、機器個体IDをサーバ25に通知する。次いで、ステップS68において、地域設定(地域コード)をサーバに通知する。これにより、装置及びその設置地域をユニークに特定することができる。次に、ステップS69において、RAM123に保存したネットワークIDとサービスIDとをサーバ25に登録し、ステップS70において、RAM123に保存したイベントIDと同イベントの番組詳細情報とをサーバ25に登録する。ステップS71において、図7のマトリクスの1つのマス目57内の全てのイベントの番組詳細情報をサーバ25に通知したか否かを判定し、NOの場合には、ステップS70に戻る。YESの場合には、ステップS72に進み、上記ネットワークIDおよびサービスIDに関連付けて、更新したEITマトリクス(m,n)をサーバ25に登録する。次いで、ステップS65でNOの場合と同様に、ステップS73に進み、装置とサーバとの接続を切断し、ステップS74で処理を終了する。以上の処理により、視聴中以外のサービスにおいて、EITバージョンマトリックスの情報を取得することができるため、このような場合でも、追加の番組情報、番組詳細情報を取得することができる。
【0072】
次に、本発明の第1の実施の形態によるコンテンツ情報管理技術を利用したコンテンツの検索技術について説明する。図13(a)、(b)は、本発明の第2の実施の形態によるコンテンツ検索技術における処理の流れを示すフローチャート図である。ここでは、地デジを対象にした例について説明するが、全ネットワーク(例えば地デジ・BS・CS・IPTV)を対象にしても良い。すなわち、全サービス(例えば101ch〜222ch)を対象にしても良いことは言うまでもない。前提として、上記コンテンツ詳細情報の管理が行われているものとする。
【0073】
まず、処理が開始されると(ステップS81:START)、ステップS82において、検索キーワードと検索対象とするネットワーク(例えばコンテンツネットワークとして地デジの範囲内)とサービス(101ch)と検索日時(2009年10月10日など)および検索範囲(時間帯12:00〜15:00)を指定(決定)する。ステップS83において、ネットワーク上のサーバに接続を試みる。ステップS84において、ネットワーク上のサーバに接続出来たか否かを判定し、NOであれば、ステップS83で、ある回数、再接続を試みる。YESであれば、ステップS85で、機器個体IDをサーバ25に通知する。次いで、ステップS86で、地域設定(地域コード)をサーバ25に通知する。これにより、装置の設置場所と装置の機種をユニークに識別することができる。ステップS87において、装置側からの入力などにより、検索キーワードと検索対象のネットワークIDとサービスIDと日時および範囲をサーバ25に通知する。ステップS88において、検索キーワードに該当する(全部一致又は一部一致などでヒットする)イベントIDと同イベントの番組詳細情報とをサーバ25から取得する。ステップS89において、全ての情報をサーバ25から取得したか否かを判定し、NOであれば、ステップS88に戻り、情報の取得を継続する。YESであれば、ステップS90において、検索キーワードに該当するイベントの番組詳細情報をTV画面など装置の表示部に表示させることができる。ステップS91で、ネットワーク上のサーバとの接続を切断すると、処理が終了する(ステップS92)。
【0074】
上記の検索処理においては、番組詳細情報も検索対象とすることで、より精度の良い番組検索を実行することができる。尚、検索など、サーバ上の番組詳細情報が必要な場合は通常、装置が起動中であるため図1の場合に相当し、既にEITマトリクスは装置側で取得済みであるため、検索日時および範囲がEITマトリクスの取得済みの範囲に該当する場合にのみネットワークに接続して検索を行うようにしても良い。該当しない場合には、番組詳細情報に基づく検索はできないからである。番組情報のみによる検索と、番組詳細情報を加えた詳細検索を、切り替えて実行できるようにしても良い。
【0075】
また、装置とネットワーク接続されるサーバを例にして説明したが、ネットワーク接続は、有線、無線を問わない。また、サーバの位置を限定するものではなく、また、分散配置されたサーバであっても良い。
【0076】
尚、TVなどの装置が、全EITマトリクスを取得する際には、取得済みの情報、未取得の情報を保存する領域に対し、サーバ側で未取得EITの取得優先順位を付けるようにしてもよい。例えば、上記の再送周期の説明において、再送周期は3日目までが短いことを考慮して、全EITバージョンマトリックスを早く完成させるために、EITマトリクスにおける情報取得の速度を考慮して、未取得EITの取得優先順位を付けても良い。
【0077】
さらに、本発明の実施の形態によるコンテンツ(情報)管理技術を利用したコンテンツ表示技術について説明する。図9の番組表データ生成部117において、番組表に番組情報のみならず詳細番組情報を生成し、番組表データに保持させると便利である。このような場合にも、利用するネットワークコンテンツの詳細番組情報をサーバに持たせておく管理を行うことで、サーバから番組詳細情報も読み出すことで電子番組表などを作成する場合などのコンテンツ表示において、より詳細な情報を表示させることができるという利点がある。
【0078】
上記の実施の形態において、添付図面に図示されている構成及び明細書での説明等については、これらに限定されるものではなく、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。例えば、本実施の形態では、デジタル放送受信装置を例にして説明したが、その他、デジタル放送を受信可能なレコーダ装置、携帯端末などにも利用可能である。特に、テレビ機能付き携帯端末装置では、メモリの容量が少なくなるため、本発明による効果が大きい。
【0079】
また、本実施の形態で説明した機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。尚、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0080】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
【0081】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また前記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【産業上の利用可能性】
【0082】
本発明は、コンテンツ受信装置のコンテンツ情報管理に利用可能である。
【符号の説明】
【0083】
A…デジタル放送受信装置、25…サーバ、25a…番組詳細情報格納部(第2の記憶部)、101…アンテナ、103…フロントエンド、105…デマルチプレクサ、107…映像・音声デコード部、109…音声出力部、111…画面合成部、113…表示部、115…番組情報デコード部、117…電子番組表データ生成部、121…制御部(CPU)、121a…コンテンツ詳細情報管理部、121b…コンテンツ検索部、123…メモリ部(第1の記憶部、RAM)、125…記憶部(フラッシュメモリ)、127…リモコン受光部、131…インターフェイス部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツネットワークにおけるコンテンツのコンテンツ詳細情報を管理するコンテンツ詳細情報管理装置であって、
前記コンテンツ詳細情報と、取得した前記コンテンツ詳細情報のバージョン情報及びコンテンツ詳細情報の取得状況を含むEITバージョン情報と、を取得するコンテンツ情報取得部と、
前記コンテンツ情報取得部が取得した前記コンテンツ詳細情報と前記EITバージョン情報とを記憶する第1の記憶部と、
前記第1の記憶部に記憶させて生成した前記EITバージョン情報と前記コンテンツ詳細情報とを、インターフェイス部を介して装置と接続されたサーバの第2の記憶部にも前記第1の記憶部の前記EITバージョン情報と対応させて記憶させる処理を行うコンテンツ詳細情報管理部と、を有することを特徴とするコンテンツ詳細情報管理装置。
【請求項2】
コンテンツネットワークにおけるコンテンツのコンテンツ詳細情報を管理するコンテンツ詳細情報管理装置であって、
前記コンテンツ詳細情報と、取得した前記コンテンツ詳細情報のバージョン情報及びコンテンツ詳細情報の取得状況を含むEITバージョン情報と、を取得するコンテンツ情報取得部と、
前記コンテンツ情報取得部が取得した前記コンテンツ詳細情報と前記EITバージョン情報とを記憶する第1の記憶部と、
前記コンテンツ情報取得部が取得した前記コンテンツ詳細情報を順次記憶する第2の記憶部を有するサーバと接続するためのインターフェイス部と、
前記第1の記憶部に記憶させて生成した前記EITバージョン情報と前記コンテンツ詳細情報とを、前記インターフェイス部を介して装置と接続されたサーバの第2の記憶部にも前記第1の記憶部の前記EITバージョン情報と対応させて記憶させる処理を行うコンテンツ詳細情報管理部と、を有することを特徴とするコンテンツ詳細情報管理装置。
【請求項3】
前記コンテンツ詳細情報管理部は、
前記EITバージョン情報の一単位を複数集めて生成したEITバージョンマトリックスを生成し、前記第1の記憶部に記憶させることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンテンツ詳細情報管理装置。
【請求項4】
前記EITバージョンマトリックスにおける前記一単位は、放送時間軸と放送日軸とにより画定されることを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ詳細情報管理装置。
【請求項5】
前記コンンツ詳細情報管理部は、
複数のコンテンツネットワークについて、それぞれ、前記EITバージョン情報を有し、チャンネル軸に沿って全EITマトリックスを作成することを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載のコンテンツ詳細情報管理装置。
【請求項6】
全EITマトリクスを取得する際に、取得済みの情報、未取得の情報を保存する領域に対し、サーバ側で未取得EITの取得優先順位を付けることを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ詳細情報管理装置。
【請求項7】
前記EITマトリクスにおける情報取得の速度を考慮して、未取得EITの取得優先順位を付けることを特徴とする請求項6に記載のコンテンツ詳細情報管理装置。
【請求項8】
前記EITバージョン情報の前記バージョン情報に基づいて、前記コンテンツ詳細情報の更新の有無を判定することを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項に記載のコンテンツ詳細情報管理装置。
【請求項9】
前記コンテンツ詳細情報は、拡張形式イベント記述子により記載されていることを特徴とする請求項1から8までのいずれか1項に記載のコンテンツ詳細情報管理装置。
【請求項10】
請求項1から9までのいずれか1項に記載のコンテンツ詳細情報管理装置と、
前記サーバに記憶されている前記コンテンツ詳細情報に基づいて、コンテンツの検索を行うコンテンツ検索部と、を有することを特徴とするコンテンツ検索装置。
【請求項11】
請求項1から9までのいずれか1項に記載のコンテンツ詳細情報管理装置と、
前記サーバに記憶されている前記コンテンツ詳細情報に基づいて、コンテンツの情報の表示制御を行うコンテンツ情報表示制御部を有することを特徴とするコンテンツ表示装置。
【請求項12】
請求項1から9までのいずれか1項に記載のコンテンツ詳細情報管理装置を備えたことを特徴とするコンテンツ視聴装置。
【請求項13】
コンテンツネットワークにおけるコンテンツのコンテンツ詳細情報を管理するコンテンツ詳細情報管理方法であって、
前記コンテンツ詳細情報と、取得した前記コンテンツ詳細情報のバージョン情報及びコンテンツ詳細情報の取得状況を含むEITバージョン情報と、を取得するコンテンツ情報取得ステップと、
前記コンテンツ情報取得ステップが取得した前記コンテンツ詳細情報と前記EITバージョン情報とを第1の記憶部に記憶するステップと、
前記第1の記憶部に記憶させて生成した前記EITバージョン情報と前記コンテンツ詳細情報とを、インターフェイス部を介して装置と接続されたサーバの第2の記憶部にも前記第1の記憶部の前記EITバージョン情報と対応させて記憶させる処理を行うコンテンツ詳細情報管理ステップと、を有することを特徴とするコンテンツ詳細情報管理方法。
【請求項14】
請求項13に記載のコンテンツ情報管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項1】
コンテンツネットワークにおけるコンテンツのコンテンツ詳細情報を管理するコンテンツ詳細情報管理装置であって、
前記コンテンツ詳細情報と、取得した前記コンテンツ詳細情報のバージョン情報及びコンテンツ詳細情報の取得状況を含むEITバージョン情報と、を取得するコンテンツ情報取得部と、
前記コンテンツ情報取得部が取得した前記コンテンツ詳細情報と前記EITバージョン情報とを記憶する第1の記憶部と、
前記第1の記憶部に記憶させて生成した前記EITバージョン情報と前記コンテンツ詳細情報とを、インターフェイス部を介して装置と接続されたサーバの第2の記憶部にも前記第1の記憶部の前記EITバージョン情報と対応させて記憶させる処理を行うコンテンツ詳細情報管理部と、を有することを特徴とするコンテンツ詳細情報管理装置。
【請求項2】
コンテンツネットワークにおけるコンテンツのコンテンツ詳細情報を管理するコンテンツ詳細情報管理装置であって、
前記コンテンツ詳細情報と、取得した前記コンテンツ詳細情報のバージョン情報及びコンテンツ詳細情報の取得状況を含むEITバージョン情報と、を取得するコンテンツ情報取得部と、
前記コンテンツ情報取得部が取得した前記コンテンツ詳細情報と前記EITバージョン情報とを記憶する第1の記憶部と、
前記コンテンツ情報取得部が取得した前記コンテンツ詳細情報を順次記憶する第2の記憶部を有するサーバと接続するためのインターフェイス部と、
前記第1の記憶部に記憶させて生成した前記EITバージョン情報と前記コンテンツ詳細情報とを、前記インターフェイス部を介して装置と接続されたサーバの第2の記憶部にも前記第1の記憶部の前記EITバージョン情報と対応させて記憶させる処理を行うコンテンツ詳細情報管理部と、を有することを特徴とするコンテンツ詳細情報管理装置。
【請求項3】
前記コンテンツ詳細情報管理部は、
前記EITバージョン情報の一単位を複数集めて生成したEITバージョンマトリックスを生成し、前記第1の記憶部に記憶させることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンテンツ詳細情報管理装置。
【請求項4】
前記EITバージョンマトリックスにおける前記一単位は、放送時間軸と放送日軸とにより画定されることを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ詳細情報管理装置。
【請求項5】
前記コンンツ詳細情報管理部は、
複数のコンテンツネットワークについて、それぞれ、前記EITバージョン情報を有し、チャンネル軸に沿って全EITマトリックスを作成することを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載のコンテンツ詳細情報管理装置。
【請求項6】
全EITマトリクスを取得する際に、取得済みの情報、未取得の情報を保存する領域に対し、サーバ側で未取得EITの取得優先順位を付けることを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ詳細情報管理装置。
【請求項7】
前記EITマトリクスにおける情報取得の速度を考慮して、未取得EITの取得優先順位を付けることを特徴とする請求項6に記載のコンテンツ詳細情報管理装置。
【請求項8】
前記EITバージョン情報の前記バージョン情報に基づいて、前記コンテンツ詳細情報の更新の有無を判定することを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項に記載のコンテンツ詳細情報管理装置。
【請求項9】
前記コンテンツ詳細情報は、拡張形式イベント記述子により記載されていることを特徴とする請求項1から8までのいずれか1項に記載のコンテンツ詳細情報管理装置。
【請求項10】
請求項1から9までのいずれか1項に記載のコンテンツ詳細情報管理装置と、
前記サーバに記憶されている前記コンテンツ詳細情報に基づいて、コンテンツの検索を行うコンテンツ検索部と、を有することを特徴とするコンテンツ検索装置。
【請求項11】
請求項1から9までのいずれか1項に記載のコンテンツ詳細情報管理装置と、
前記サーバに記憶されている前記コンテンツ詳細情報に基づいて、コンテンツの情報の表示制御を行うコンテンツ情報表示制御部を有することを特徴とするコンテンツ表示装置。
【請求項12】
請求項1から9までのいずれか1項に記載のコンテンツ詳細情報管理装置を備えたことを特徴とするコンテンツ視聴装置。
【請求項13】
コンテンツネットワークにおけるコンテンツのコンテンツ詳細情報を管理するコンテンツ詳細情報管理方法であって、
前記コンテンツ詳細情報と、取得した前記コンテンツ詳細情報のバージョン情報及びコンテンツ詳細情報の取得状況を含むEITバージョン情報と、を取得するコンテンツ情報取得ステップと、
前記コンテンツ情報取得ステップが取得した前記コンテンツ詳細情報と前記EITバージョン情報とを第1の記憶部に記憶するステップと、
前記第1の記憶部に記憶させて生成した前記EITバージョン情報と前記コンテンツ詳細情報とを、インターフェイス部を介して装置と接続されたサーバの第2の記憶部にも前記第1の記憶部の前記EITバージョン情報と対応させて記憶させる処理を行うコンテンツ詳細情報管理ステップと、を有することを特徴とするコンテンツ詳細情報管理方法。
【請求項14】
請求項13に記載のコンテンツ情報管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図12A】
【図12B】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図12A】
【図12B】
【図13】
【公開番号】特開2011−130010(P2011−130010A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−284215(P2009−284215)
【出願日】平成21年12月15日(2009.12.15)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年12月15日(2009.12.15)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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