コンテンツ転送システム、クライアント装置、サーバ装置およびコンテンツ転送方法
【課題】クライアント装置からサーバ装置へのコンテンツの転送におけるユーザの負担を低減することが可能なコンテンツ転送システム、クライアント装置、サーバ装置およびコンテンツ転送方法を提供する。
【解決手段】クライアント2は、サーバ3A,3Bに、アップロードすべきコンテンツ(アップロードコンテンツ)のメディア・フォーマットに関して利用可能な機能を確認するための利用可能機能確認要求を送信する(S113,S115)。クライアント2からの利用可能機能確認要求に対して、サーバ3A,3Bは、アップロードコンテンツのメディア・フォーマットに関して利用可能な機能を示す応答を送信する(ステップS114,S116)。クライアント2は、サーバ3A,3Bからの応答に基づいて、アップロード先を選択するためのアップロード確認画像を表示する(ステップS117)。
【解決手段】クライアント2は、サーバ3A,3Bに、アップロードすべきコンテンツ(アップロードコンテンツ)のメディア・フォーマットに関して利用可能な機能を確認するための利用可能機能確認要求を送信する(S113,S115)。クライアント2からの利用可能機能確認要求に対して、サーバ3A,3Bは、アップロードコンテンツのメディア・フォーマットに関して利用可能な機能を示す応答を送信する(ステップS114,S116)。クライアント2は、サーバ3A,3Bからの応答に基づいて、アップロード先を選択するためのアップロード確認画像を表示する(ステップS117)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツを転送するコンテンツ転送システム、クライアント装置、サーバ装置およびコンテンツ転送方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、家庭内等において、複数のAV(オーディオ・ビジュアル)機器がネットワークを介して互いに接続され、これらのAV機器の間でコンテンツを共有することが行われている。
【0003】
例えば、デジタルビデオカメラ(DVC)または携帯電話等のクライアントによって取得された映像または音声等のコンテンツが、ネットワークを介してパーソナルコンピュータまたはデジタルビデオレコーダ等のサーバに転送されて保存される。さらに、サーバに保存されたコンテンツは、テレビ等の他のAV機器に配信されて再生される。このようにして、一のAV機器で取得されたコンテンツを他の任意のAV機器で保存、配信または再生することができる。
【0004】
ところで、クライアントからサーバへのコンテンツの転送(以下、アップロードと呼ぶ)時には、ユーザがコンテンツのアップロード先を選択する。
【0005】
特許文献1に示されるコンテンツアップロード処理においては、クライアントが、コンテンツの格納先指定情報としてのコンテンツ格納先識別子をサーバに通知する。この場合、サーバにおけるコンテンツの格納先を指定することができる。すなわち、サーバがハードディスクおよびDVD(デジタルバーサタイルディスク)等の複数の記憶媒体を有する場合に、所望の記憶媒体にコンテンツを転送することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】国際公開第2007/145069号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、サーバの機種により、コンテンツのアップロード後に利用可能な機能が異なる。例えば、あるサーバは、コンテンツをハードディスクに保存する機能および家庭内の他の機器にコンテンツを配信する機能を有し、他のサーバは、コンテンツをDVDに保存する機能を有する。上記のコンテンツアップロード処理によれば、ネットワークに多数のサーバが接続されている場合に、使用者は、各サーバに関してコンテンツのアップロード後に利用可能な機能を認識した上でコンテンツの格納先を指定する必要がある。そのため、ユーザの負担が大きくなる。
【0008】
本発明の目的は、クライアント装置からサーバ装置へのコンテンツの転送におけるユーザの負担を軽減することが可能なコンテンツ転送システム、クライアント装置、サーバ装置およびコンテンツ転送方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)第1の発明に係るコンテンツ転送システムは、ネットワークに接続される1または複数のサーバ装置と、ネットワークに接続され、使用者により操作されるクライアント装置とを備え、1または複数のサーバ装置の各々は、コンテンツの格納形式毎に利用可能機能を示す利用可能機能情報を記憶する情報記憶部と、情報記憶部により記憶される利用可能機能情報に基づいてクライアント装置により要求された格納形式に対応する利用可能機能をクライアント装置に通知する通知部と、クライアント装置から転送されるコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部とを含み、クライアント装置は、コンテンツを取得するコンテンツ取得部と、コンテンツ取得部により取得されたコンテンツの格納形式を識別する識別部と、識別部により識別されたコンテンツの格納形式に対応する利用可能機能を1または複数のサーバ装置に要求し、1または複数のサーバ装置から通知された利用可能機能を取得する情報取得部と、情報取得部により取得された利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とを対応づけて表示する表示部と、表示部により表示された利用可能機能および識別情報に基づいて1または複数のサーバ装置のうちコンテンツの転送先となるサーバ装置を指定するために使用者により操作される操作部と、操作部の操作により指定されたサーバ装置にコンテンツを転送するコンテンツ転送部とを含むものである。
【0010】
そのコンテンツ転送システムにおいては、1または複数のサーバ装置の情報記憶部によりコンテンツの格納形式毎に利用可能機能を示す利用可能機能情報が記憶される。一方、クライアント装置のコンテンツ取得部によりコンテンツが取得される。コンテンツ取得部により取得されたコンテンツの格納形式が識別部により識別される。識別部により識別されたコンテンツの格納形式に対応する利用可能機能が情報取得部により1または複数のサーバ装置に要求される。
【0011】
クライアント装置からの利用可能機能の要求に対して、情報記憶部により記憶される利用可能機能情報に基づいてクライアント装置により要求された格納形式に対応する利用可能機能が通知部によりクライアント装置に通知される。
【0012】
1または複数のサーバ装置から通知された利用可能機能がクライアント装置の情報取得部により取得される。情報取得部により取得された利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とが対応づけて表示部により表示される。
【0013】
表示部により表示された利用可能機能および識別情報に基づいて使用者が操作部を操作することにより、1または複数のサーバ装置のうちコンテンツの転送先となるサーバ装置が指定される。操作部の操作により指定されたサーバ装置にコンテンツ転送部によりコンテンツが転送される。クライアント装置から転送されるコンテンツが、指定されたサーバ装置のコンテンツ記憶部により記憶される。
【0014】
このように、クライアント装置により取得されたコンテンツの格納形式に対応する1または複数のサーバ装置の利用可能機能が、予めクライアント装置により取得される。そして、取得された利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とが対応づけてクライアント装置の表示部により表示される。
【0015】
これにより、使用者が、クライアント装置により取得されたコンテンツに関して1または複数のサーバ装置の利用可能機能を確認することができる。そのため、使用者が各サーバ装置の利用可能機能を予め認識することなく、コンテンツの利用方法に応じてコンテンツの転送先となるサーバ装置を容易にかつ適切に選択することができる。したがって、クライアント装置からサーバ装置へのコンテンツの転送における使用者の負担が大幅に軽減される。
【0016】
(2)クライアント装置の表示部は、情報取得部により複数のサーバ装置からの利用可能機能が取得された場合に、複数組の利用可能機能および識別情報を一覧表示してもよい。
【0017】
この場合、使用者が、クライアント装置により取得されたコンテンツに関して複数のサーバ装置の利用可能機能を容易に確認および比較することができる。そのため、使用者がコンテンツの利用方法に応じてコンテンツの転送先となるサーバ装置を容易にかつ適切に選択することができる。
【0018】
(3)利用可能機能は、コンテンツを記憶可能な記憶媒体の種類を含んでもよい。
【0019】
この場合、クライアント装置の表示部により、コンテンツを記憶可能な記憶媒体の種類がサーバ装置の識別情報に対応付けて表示されるので、使用者が、所望の記憶媒体に容易にかつ確実にコンテンツを記憶させることができる。
【0020】
(4)第2の発明に係るサーバ装置は、使用者により操作されるクライアント装置にネットワークを介して接続されるサーバ装置であって、コンテンツの格納形式毎に利用可能機能を示す利用可能機能情報を記憶する情報記憶部と、情報記憶部により記憶される利用可能機能情報に基づいてクライアント装置により要求された格納形式に対応する利用可能機能をクライアント装置に通知する通知部と、クライアント装置から転送されるコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部とを備えるものである。
【0021】
このサーバ装置においては、情報記憶部によりコンテンツの格納形式毎に利用可能機能を示す利用可能機能情報が記憶される。クライアント装置からの利用可能機能の要求に対して、情報記憶部により記憶される利用可能機能情報に基づいてクライアント装置により要求された格納形式に対応する利用可能機能が通知部によりクライアント装置に通知される。
【0022】
この場合、クライアント装置が所望のコンテンツの格納形式に関するサーバ装置の利用可能機能を予め取得することができる。クライアント装置により取得されたサーバ装置の利用可能機能が使用者に提示される。それにより、使用者が各サーバ装置の利用可能機能を予め認識することなく、コンテンツの利用方法に応じてクライアント装置からのコンテンツの転送先となるサーバ装置を容易にかつ適切に選択することができる。したがって、クライアント装置からサーバ装置へのコンテンツの転送における使用者の負担が大幅に軽減される。
【0023】
(5)第3の発明に係るクライアント装置は、1または複数のサーバ装置にネットワークを介して接続され、使用者により操作されるクライアント装置であって、コンテンツを取得するコンテンツ取得部と、コンテンツ取得部により取得されたコンテンツの格納形式を識別する識別部と、識別部により識別されたコンテンツの格納形式に対応する利用可能機能を1または複数のサーバ装置に要求し、1または複数のサーバ装置から通知された利用可能機能を取得する情報取得部と、情報取得部により取得された利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とを対応づけて表示する表示部と、表示部により表示された利用可能機能および識別情報に基づいて1または複数のサーバ装置のうちコンテンツの転送先となるサーバ装置を指定するために使用者により操作される操作部と、操作部の操作により指定されたサーバ装置にコンテンツを転送するコンテンツ転送部とを備えるものである。
【0024】
そのクライアント装置においては、コンテンツ取得部によりコンテンツが取得される。コンテンツ取得部により取得されたコンテンツの格納形式が識別部により識別される。識別部により識別されたコンテンツの格納形式に対応する利用可能機能が情報取得部により1または複数のサーバ装置に要求される。
【0025】
1または複数のサーバ装置から通知された利用可能機能が情報取得部により取得される。情報取得部により取得された利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とが対応づけて表示部により表示される。
【0026】
表示部により表示された利用可能機能および識別情報に基づいて使用者が操作部を操作することにより、1または複数のサーバ装置のうちコンテンツの転送先となるサーバ装置が指定される。操作部の操作により指定されたサーバ装置にコンテンツ転送部によりコンテンツが転送される。
【0027】
このように、コンテンツ取得部により取得されたコンテンツの格納形式に対応する1または複数のサーバ装置の利用可能機能が情報取得部により予め取得される。そして、取得された利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とが対応づけて表示部により表示される。
【0028】
これにより、使用者が、取得されたコンテンツに関して1または複数のサーバ装置の利用可能機能を確認することができる。そのため、使用者が各サーバ装置の利用可能機能を予め認識することなく、コンテンツの利用方法に応じてコンテンツの転送先となるサーバ装置を容易にかつ適切に選択することができる。したがって、クライアント装置からサーバ装置へのコンテンツの転送における使用者の負担が大幅に軽減される。
【0029】
(6)第4の発明に係るコンテンツ転送方法は、ネットワークに接続されるクライアント装置からネットワークに接続される1または複数のサーバ装置のいずれかにコンテンツを転送するコンテンツ転送方法であって、1または複数のサーバ装置によりコンテンツの格納形式毎に利用可能機能を示す利用可能機能情報を記憶するステップと、クライアント装置によりコンテンツを取得し、取得されたコンテンツの格納形式を識別するステップと、識別されたコンテンツの格納形式に対応する利用可能機能をクライアント装置から1または複数のサーバ装置に要求するステップと、1または複数のサーバ装置により記憶される利用可能機能情報に基づいてクライアント装置により要求された格納形式に対応する利用可能機能を1または複数のサーバ装置からクライアント装置に通知するステップと、1または複数のサーバ装置から通知された利用可能機能をクライアント装置により取得し、取得された利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とを対応づけて表示することにより、1または複数のサーバ装置のうちコンテンツの転送先となるサーバ装置の指定を使用者に促すステップと、クライアント装置から使用者により指定されたサーバ装置にコンテンツを転送するステップと、クライアント装置から転送されるコンテンツを指定されたサーバ装置により記憶するステップとを備えるものである。
【0030】
そのコンテンツ転送方法においては、1または複数のサーバ装置により、コンテンツの格納形式毎に利用可能機能を示す利用可能機能情報が記憶される。一方、クライアント装置によりコンテンツが取得され、取得されたコンテンツの格納形式が識別される。識別されたコンテンツの格納形式に対応する利用可能機能がクライアント装置から1または複数のサーバ装置に要求される。
【0031】
クライアント装置からの利用可能機能の要求に対して、1または複数のサーバ装置により記憶される利用可能機能情報に基づいてクライアント装置により要求された格納形式に対応する利用可能機能が1または複数のサーバ装置からクライアント装置に通知される。
【0032】
1または複数のサーバ装置から通知された利用可能機能がクライアント装置により取得され、取得された利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とが対応づけて表示される。
【0033】
表示された利用可能機能および識別情報に基づいて使用者がコンテンツの転送先となるサーバ装置を指定すると、指定されたサーバ装置にクライアント装置からコンテンツが転送される。転送されたコンテンツが、指定されたサーバ装置により記憶される。
【0034】
このように、クライアント装置により取得されたコンテンツの格納形式に対応する1または複数のサーバ装置の利用可能機能が、予めクライアント装置により取得される。そして、取得された利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とが対応づけてクライアント装置により表示される。
【0035】
これにより、使用者が、クライアント装置により取得されたコンテンツに関して1または複数のサーバ装置の利用可能機能を確認することができる。そのため、使用者が各サーバ装置の利用可能機能を予め認識することなく、コンテンツの利用方法に応じてコンテンツの転送先となるサーバ装置を容易にかつ適切に選択することができる。したがって、クライアント装置からサーバ装置へのコンテンツの転送における使用者の負担が大幅に軽減される。
【0036】
(7)第5の発明に係るコンテンツ転送システムは、ネットワークに接続される1または複数のサーバ装置と、ネットワークに接続され、使用者により操作されるクライアント装置とを備え、1または複数のサーバ装置の各々は、コンテンツの格納形式毎に利用可能機能を示す利用可能機能情報を記憶する情報記憶部と、クライアント装置から転送されるコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部と、情報記憶部により記憶される利用可能機能情報に基づいてコンテンツ記憶部に記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能をクライアント装置に通知する通知部とを含み、クライアント装置は、コンテンツを取得するコンテンツ取得部と、コンテンツ取得部により取得されたコンテンツの格納形式を識別する識別部と、1または複数のサーバ装置が記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能を1または複数のサーバ装置に要求し、1または複数のサーバ装置から通知されたコンテンツの格納形式および利用可能機能を取得する情報取得部と、情報取得部により取得されたコンテンツの格納形式および利用可能機能に基づいて識別部により識別されたコンテンツの格納形式に対応する1または複数のサーバ装置の利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とを対応づけて表示する表示部と、表示部により表示された利用可能機能および識別情報に基づいて1または複数のサーバ装置のうちコンテンツの転送先となるサーバ装置を指定するために使用者により操作される操作部と、操作部の操作により指定されたサーバ装置にコンテンツを転送するコンテンツ転送部とを含むものである。
【0037】
そのコンテンツ転送システムにおいては、1または複数のサーバ装置の情報記憶部によりコンテンツの格納形式毎に利用可能機能を示す利用可能機能情報が記憶される。一方、クライアント装置のコンテンツ取得部によりコンテンツが取得される。コンテンツ取得部により取得されたコンテンツの格納形式が識別部により識別される。
【0038】
1または複数のサーバ装置が記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能がクライアント装置の情報取得部により1または複数のサーバ装置に要求される。クライアント装置からの利用可能機能の要求に対して、情報記憶部により記憶される利用可能機能情報に基づいてコンテンツ記憶部に記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能が通知部によりクライアント装置に通知される。
【0039】
1または複数のサーバ装置から通知されたコンテンツの格納形式および利用可能機能が情報取得部により取得される。情報取得部により取得されたコンテンツの格納形式および利用可能機能に基づいて識別部により識別されたコンテンツの格納形式に対応する1または複数のサーバ装置の利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とが対応づけて表示部により表示される。
【0040】
表示部により表示された利用可能機能および識別情報に基づいて使用者が操作部を操作することにより、1または複数のサーバ装置のうちコンテンツの転送先となるサーバ装置が指定される。操作部の操作により指定されたサーバ装置にコンテンツ転送部によりコンテンツが転送される。クライアント装置から転送されるコンテンツが、指定されたサーバ装置のコンテンツ記憶部により記憶される。
【0041】
このように、予めクライアント装置により取得された1または複数のサーバ装置が記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能に基づいて、クライアント装置により取得されたコンテンツの格納形式に対応する1または複数のサーバ装置の利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とが対応づけてクライアント装置の表示部により表示される。
【0042】
これにより、使用者が、クライアント装置により取得されたコンテンツに関して1または複数のサーバ装置の利用可能機能を確認することができる。そのため、使用者が各サーバ装置の利用可能機能を予め認識することなく、コンテンツの利用方法に応じてコンテンツの転送先となるサーバ装置を容易にかつ適切に選択することができる。したがって、クライアント装置からサーバ装置へのコンテンツの転送における使用者の負担が大幅に軽減される。
【0043】
(8)クライアント装置の表示部は、情報取得部により複数のサーバ装置からのコンテンツの格納形式および利用可能機能が取得された場合に、複数組の利用可能機能および識別情報を一覧表示してもよい。
【0044】
この場合、使用者が、クライアント装置により取得されたコンテンツに関して複数のサーバ装置の利用可能機能を容易に確認および比較することができる。そのため、使用者がコンテンツの利用方法に応じてコンテンツの転送先となるサーバ装置を容易にかつ適切に選択することができる。
【0045】
(9)利用可能機能は、コンテンツを記憶可能な記憶媒体の種類を含んでもよい。
【0046】
この場合、クライアント装置の表示部により、コンテンツを記憶可能な記憶媒体の種類がサーバ装置の識別情報に対応付けて表示されるので、使用者が、所望の記憶媒体に容易にかつ確実にコンテンツを記憶させることができる。
【0047】
(10)第6の発明に係るサーバ装置は、使用者により操作されるクライアント装置にネットワークを介して接続されるサーバ装置であって、コンテンツの格納形式毎に利用可能機能を示す利用可能機能情報を記憶する情報記憶部と、クライアント装置から転送されるコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部と、情報記憶部により記憶される利用可能機能情報に基づいてコンテンツ記憶部に記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能をクライアント装置に通知する通知部とを備えるものである。
【0048】
このサーバ装置においては、情報記憶部によりコンテンツの格納形式毎に利用可能機能を示す利用可能機能情報が記憶される。情報記憶部により記憶される利用可能機能情報に基づいてコンテンツ記憶部に記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能が通知部によりクライアント装置に通知される。
【0049】
この場合、クライアント装置が所望のコンテンツの格納形式に関するサーバ装置の利用可能機能を予め取得することができる。クライアント装置により取得されたサーバ装置の利用可能機能が使用者に提示される。それにより、使用者が各サーバ装置の利用可能機能を予め認識することなく、コンテンツの利用方法に応じてクライアント装置からのコンテンツの転送先となるサーバ装置を容易にかつ適切に選択することができる。したがって、クライアント装置からサーバ装置へのコンテンツの転送における使用者の負担が大幅に軽減される。
【0050】
(11)第7の発明に係るクライアント装置は、1または複数のサーバ装置にネットワークを介して接続され、使用者により操作されるクライアント装置であって、コンテンツを取得するコンテンツ取得部と、コンテンツ取得部により取得されたコンテンツの格納形式を識別する識別部と、1または複数のサーバ装置が記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能を1または複数のサーバ装置に要求し、1または複数のサーバ装置から通知されたコンテンツの格納形式および利用可能機能を取得する情報取得部と、情報取得部により取得されたコンテンツの格納形式および利用可能機能に基づいて識別部により識別されたコンテンツの格納形式に対応する1または複数のサーバ装置の利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とを対応づけて表示する表示部と、表示部により表示された利用可能機能および識別情報に基づいて1または複数のサーバ装置のうちコンテンツの転送先となるサーバ装置を指定するために使用者により操作される操作部と、操作部の操作により指定されたサーバ装置にコンテンツを転送するコンテンツ転送部とを備えるものである。
【0051】
そのクライアント装置においては、コンテンツ取得部によりコンテンツが取得される。コンテンツ取得部により取得されたコンテンツの格納形式が識別部により識別される。1または複数のサーバ装置が記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能が情報取得部により1または複数のサーバ装置に要求される。
【0052】
1または複数のサーバ装置から通知されたコンテンツの格納形式および利用可能機能が情報取得部により取得される。情報取得部により取得されたコンテンツの格納形式および利用可能機能に基づいて、識別部により識別されたコンテンツの格納形式に対応する1または複数のサーバ装置の利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とが対応づけて表示部により表示される。
【0053】
表示部により表示された利用可能機能および識別情報に基づいて使用者が操作部を操作することにより、1または複数のサーバ装置のうちコンテンツの転送先となるサーバ装置が指定される。操作部の操作により指定されたサーバ装置にコンテンツ転送部によりコンテンツが転送される。
【0054】
このように、予めクライアント装置により取得された1または複数のサーバ装置が記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能に基づいて、クライアント装置により取得されたコンテンツの格納形式に対応する1または複数のサーバ装置の利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とが対応づけてクライアント装置の表示部により表示される。
【0055】
これにより、使用者が、取得されたコンテンツに関して1または複数のサーバ装置の利用可能機能を確認することができる。そのため、使用者が各サーバ装置の利用可能機能を予め認識することなく、コンテンツの利用方法に応じてコンテンツの転送先となるサーバ装置を容易にかつ適切に選択することができる。したがって、クライアント装置からサーバ装置へのコンテンツの転送における使用者の負担が大幅に軽減される。
【0056】
(12)第8の発明に係るコンテンツ転送方法は、ネットワークに接続されるクライアント装置からネットワークに接続される1または複数のサーバ装置のいずれかにコンテンツを転送するコンテンツ転送方法であって、1または複数のサーバ装置によりコンテンツの格納形式毎に利用可能機能を示す利用可能機能情報を記憶するステップと、クライアント装置によりコンテンツを取得し、取得されたコンテンツの格納形式を識別するステップと、1または複数のサーバ装置が記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能をクライアント装置から1または複数のサーバ装置に要求するステップと、1または複数のサーバ装置が記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能を1または複数のサーバ装置からクライアント装置に通知するステップと、1または複数のサーバ装置から通知されたコンテンツの格納形式および利用可能機能をクライアント装置により取得し、取得されたコンテンツの格納形式および利用可能機能に基づいて識別するステップで識別されたコンテンツの格納形式に対応する1または複数のサーバ装置の利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とを対応づけて表示することにより、1または複数のサーバ装置のうちコンテンツの転送先となるサーバ装置の指定を使用者に促すステップと、クライアント装置から使用者により指定されたサーバ装置にコンテンツを転送するステップと、クライアント装置から転送されるコンテンツを指定されたサーバ装置により記憶するステップとを備えるものである。
【0057】
そのコンテンツ転送方法においては、1または複数のサーバ装置により、コンテンツの格納形式毎に利用可能機能を示す利用可能機能情報が記憶される。一方、クライアント装置によりコンテンツが取得される。取得されたコンテンツの格納形式が識別される。
【0058】
1または複数のサーバ装置が記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能がクライアント装置から1または複数のサーバ装置に要求される。クライアント装置からの利用可能機能の要求に対して、1または複数のサーバ装置により記憶される利用可能機能情報に基づいて1または複数のサーバ装置が記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能が1または複数のサーバ装置からクライアント装置に通知される。
【0059】
1または複数のサーバ装置から通知されたコンテンツの格納形式および利用可能機能がクライアント装置により取得される。取得されたコンテンツの格納形式および利用可能機能に基づいて、識別されたコンテンツの格納形式に対応する1または複数のサーバ装置の利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とが対応づけてクライアント装置により表示される。
【0060】
表示された利用可能機能および識別情報に基づいて使用者がコンテンツの転送先となるサーバ装置が指定すると、指定されたサーバ装置にコンテンツ転送部によりコンテンツが転送される。転送されるコンテンツが、指定されたサーバ装置により記憶される。
【0061】
このように、予めクライアント装置により取得された1または複数のサーバ装置が記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能に基づいて、クライアント装置により取得されたコンテンツの格納形式に対応する1または複数のサーバ装置の利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とが対応づけてクライアント装置により表示される。
【0062】
これにより、使用者が、クライアント装置により取得されたコンテンツに関して1または複数のサーバ装置の利用可能機能を確認することができる。そのため、使用者が各サーバ装置の利用可能機能を予め認識することなく、コンテンツの利用方法に応じてコンテンツの転送先となるサーバ装置を容易にかつ適切に選択することができる。したがって、クライアント装置からサーバ装置へのコンテンツの転送における使用者の負担が大幅に軽減される。
【発明の効果】
【0063】
本発明によれば、使用者が各サーバ装置の利用可能機能を予め認識することなく、コンテンツの利用方法に応じてコンテンツの転送先となるサーバ装置を容易にかつ適切に選択することができる。したがって、クライアント装置からサーバ装置へのコンテンツの転送における使用者の負担が大幅に軽減される。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るコンテンツ転送システムの構成を示すブロック図
【図2】サーバの管理部に記憶される利用可能機能情報の一例を示す図
【図3】コンテンツ転送システムにおけるコンテンツのアップロード時の通信シーケンス図
【図4】クライアントにより表示されるアップロード確認画像の一例を示す図
【図5】コンテンツのアップロード時におけるクライアントの制御部の制御動作を示すフローチャート
【図6】コンテンツのアップロード時におけるクライアントの制御部の制御動作を示すフローチャート
【図7】コンテンツのアップロード時におけるサーバの制御部の制御動作を示すフローチャート
【図8】コンテンツのアップロード時におけるサーバの制御部の制御動作を示すフローチャート
【図9】コンテンツ転送システムにおける通信シーケンスの他の例を示す図
【図10】クライアントの制御部の他の制御例を示すフローチャート
【図11】クライアントの制御部の他の制御例を示すフローチャート
【図12】サーバの制御部の他の制御例を示すフローチャート
【図13】サーバの制御部の他の制御例を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0065】
以下、本発明の実施の形態に係るコンテンツ転送システムについて、図面を参照しながら説明する。なお、以下においては、ネットワークを介して互いに接続された複数の機器のうち、ユーザにより操作される機器をクライアントと定義し、クライアントから転送されるコンテンツを受信可能な他の機器をサーバと定義する。
【0066】
(1)構成
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るコンテンツ転送システムの構成を示すブロック図である。
【0067】
図1に示すように、コンテンツ転送システム1は、クライアント2およびサーバ3A,3Bから構成される。本実施の形態では、クライアント2はデジタルビデオカメラ(DVC)であり、サーバ3A,3Bはそれぞれデジタルビデオレコーダ(DVR)である。クライアント2およびサーバ3A,3Bは、ネットワーク5を介して互いに接続されている。
【0068】
クライアント2は、制御部201、映像音声出力部202、映像音声入力部203、操作入力部204、送受信部205、バッファ部206および記憶部207を含む。これらの機能部は、バスB1を介して互いに接続されている。
【0069】
制御部201は、例えばCPU(中央演算処理装置)からなり、クライアント2の各機能部を制御する。映像音声出力部202は、例えばディスプレイ、スピーカおよびD/A(デジタル/アナログ)コンバータを含む。映像音声入力部203は、例えばCCD(電荷結合素子)、マイクおよびA/D(アナログ/デジタル)コンバータを含む。
【0070】
操作入力部204は、例えば各種スイッチを有する操作パネルを含む。送受信部205は、例えばLAN(ローカルエリアネットワーク)コントローラを含む。送受信部205によりネットワーク5を介して外部機器(本例ではサーバ3A,3B)に種々の要求が送信される。さらに、送受信部205によりネットワーク5を介して外部機器を操作することもできる。
【0071】
バッファ部206は、例えばRAM(ランダムアクセスメモリ)を含む。記憶部207は、例えばフラッシュメモリドライブを含む。記憶部207には、記憶媒体208が搭載される。記憶媒体208は、例えばフラッシュメモリからなる。
【0072】
映像音声入力部203により映像および音声が映像音声信号として入力される。映像音声入力部203により入力された映像音声信号は、バッファ部206に一時的に記憶された後に、記憶部207の記憶媒体208に記憶される。
【0073】
記憶媒体208に記憶された映像音声信号を再生する場合には、ユーザが操作入力部204の操作を行うことにより、記憶媒体208から映像音声信号が読み出される。記憶媒体208から読み出された映像音声信号は、バッファ部206に一時的に記憶された後に、映像音声出力部202により映像および音声として出力される。
【0074】
映像音声信号が記憶媒体208に記憶される際、または映像音声信号が再生される際には、制御部201により映像音声信号が解析される。それにより、映像音声信号のメディア・フォーマットが識別される。
【0075】
ここで、メディア・フォーマットとは、動画、静止画および音声等のメディアファイルの格納形式をいう。動画のメディア・フォーマットとしては、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)2−PS(Program Stream)およびMPEG2−TS(Transport Stream)がある。静止画のメディア・フォーマットとしては、例えばJPEG(Joint photographic Experts Group)およびPNG(portable Network Graphics)がある。音声のメディア・フォーマットとしては、例えばLPCM(Linear Pulse Code Modulation)およびMP3(MPEG Audio Layer-3)がある。
【0076】
記憶媒体208に記憶された映像音声信号を、送受信部205によりネットワーク5を介して外部機器(本例ではサーバ3A,3B)に送信することができる。また、映像音声入力部203により入力された映像音声信号を送受信部205により直接外部機器に送信することもできる。
【0077】
サーバ3Aは、制御部301、映像音声出力部302、放送受信部303、操作入力部304、送受信部305、バッファ部306、記憶部307および管理部309を含む。
【0078】
制御部301は、例えばCPUからなり、サーバ3Aの各機能部を制御する。映像音声出力部302は、例えばディスプレイ、スピーカおよびD/Aコンバータを含む。放送受信部303は、例えばアンテナおよびチューナを含む。
【0079】
操作入力部304は、例えば操作パネルまたはリモコンを含む。送受信部305は、例えばLANコントローラを含む。外部機器(本例では、クライアント2)からの要求に対して、種々の応答が送受信部305により送信される。
【0080】
バッファ部306は、例えばRAMを含む。記憶部307は、例えばハードディスクドライブ(HDD)を含む。記憶部307には、記憶媒体308が搭載される。記憶媒体308は、例えばハードディスクからなる。
【0081】
管理部309は、例えば不揮発性RAMからなり、サーバ3Aの識別情報およびサーバ3Aの利用可能機能情報を記憶する。ここで、サーバ3Aの識別情報は、サーバ3Aを識別するための略称、名称、種類および品番等を示し、サーバ3Aの利用可能機能情報は、サーバ3Aにおいて利用可能な機能を示す。利用可能機能情報の詳細については後述する。
【0082】
放送受信部303により放送局からの放送信号が受信され、その放送信号に基づく映像音声信号が入力される。放送受信部303により入力された映像音声信号は、バッファ部306に一時的に記憶された後に、記憶部307の記憶媒体308Aに記憶される。
【0083】
記憶媒体308に記憶された映像音声信号を再生する場合には、ユーザが操作入力部304の操作を行うことにより、記憶部307から映像音声信号が読み出される。記憶部307から読み出された映像音声信号は、バッファ部306に一時的に記憶された後に、映像音声出力部302により映像および音声として出力される。
【0084】
また、外部機器(本例では、クライアント2)からネットワーク5を介して送信された映像音声信号が送受信部305により受信される。送受信部305により受信された映像音声信号は、バッファ部306に一時的に記憶された後に、記憶部307の記憶媒体308Aに記憶される。
【0085】
サーバ3Bは、記憶部307の代わりに記憶部317を含む点を除いて、サーバ3Aと同様の構成を有する。記憶部317には、記憶媒体308A,308Bが搭載される。記憶媒体308Aは例えばハードディスクであり、記憶媒体308Bは例えばブルーレイディスク(BD:Blu-ray Disc(登録商標))である。記憶媒体308A,308Bの各々に映像音声信号が記憶される。
【0086】
ここで、サーバ3A,3Bの管理部309に記憶される利用可能機能情報の詳細について説明する。図2は、サーバ3A,3Bの管理部309に記憶される利用可能機能情報の一例を示す図である。
【0087】
図2に示すように、サーバ3A,3Bにおいてコンテンツに関して利用可能な機能がメディア・フォーマットに対応付けられている。サーバ3Aにおいては、JPEGおよびMPEG2−TSに関して、記憶媒体308へのコンテンツの保存(「HDD保存」)および図示しないテレビおよびパーソナルコンピュータ等の家庭内の他の機器へのコンテンツの配信(「家庭内配信」)が可能である。サーバ3Bにおいては、JPEGおよびMPEG2−TSに関して、記憶媒体308Aへのコンテンツの保存(「HDD保存」)、記憶媒体308Bへのコンテンツの保存(「BD保存」)および家庭内の他の機器へのコンテンツの配信(「家庭内配信」)が可能であり、JPEGに関して、インターネット上のサーバへのコンテンツの保存(「インターネット保存」)が可能である。
【0088】
(2)通信シーケンス
次に、コンテンツ転送システム1においてクライアント2からサーバ3A,3Bにコンテンツの映像音声信号(以下、単にコンテンツと呼ぶ)を転送する際の通信シーケンスについて説明する。なお、以下の説明において、クライアント2からサーバ3A,3Bへのコンテンツの転送をアップロードと呼ぶ。
【0089】
図3は、コンテンツ転送システム1におけるコンテンツのアップロード時の通信シーケンス図である。
【0090】
図3に示すように、まず、クライント2においてユーザが操作入力部204を操作することにより、記憶媒体208に記憶された1または複数のコンテンツのうち、アップロードすべきコンテンツが決定される(ステップS101)。本例では、メディア・フォーマットがMPEG2−TSであるコンテンツがアップロードすべきコンテンツとして決定される。以下、ステップS101で決定されたアップロードすべきコンテンツをアップロードコンテンツと呼ぶ。
【0091】
次に、クライアント2は、ネットワーク5を介して接続された全ての外部機器(本例ではサーバ3A,3B)に、コンテンツのアップロード先が存在するか否かを確認するための検索要求を送信する(ステップS102)。
【0092】
クライアント2からの検索要求に対して、サーバ3A、3Bは、サーバ3A,3Bを識別するための識別情報を含む応答をクライアント2にそれぞれ送信する(ステップS103,S104)。
【0093】
次に、クライアント2は、アップロード機能の有無を確認するためのアップロード機能確認要求をサーバ3A,3Bに送信する(ステップS105,S107)。ここで、アップロード機能とは、クライアント2から送信されたコンテンツを記憶する機能をいう。
【0094】
クライアント2からのアップロード機能確認要求に対して、サーバ3A、3Bは、アップロード機能の有無を示す応答をクライアント2にそれぞれ送信する(ステップS106,S108)。本例では、サーバ3A,3Bがそれぞれアップロード機能を有することを示す応答をクライアント2にそれぞれ送信する。
【0095】
次に、クライアント2は、アップロード可能なメディア・フォーマットを確認するためのフォーマット確認要求をサーバ3A、3Bに送信する(ステップS109,S111)。
【0096】
クライアント2からのフォーマット確認要求に対して、サーバ3A,3Bは、アップロード可能なメディア・フォーマットを示す応答をクライアント2にそれぞれ送信する(ステップS110,S112)。
【0097】
図2に示すように、サーバ3Aは例えばメディア・フォーマットがJPEGまたはMPEG2−TSであるコンテンツを記憶媒体308に記憶することが可能であり、サーバ3Bは例えばメディア・フォーマットがJPEGまたはMPEG2−TSであるコンテンツを記憶媒体308A,308Bに記憶することが可能である。したがって、サーバ3A,3Bは、アップロード可能なメディア・フォーマットがJPEGおよびMPEG2−TSであることを示す応答をクライアント2にそれぞれ送信する。
【0098】
クライアント2は、サーバ3A,3Bからの応答に基づいて、アップロードコンテンツのアップロードが可能なサーバを選択する。本例では、アップロードコンテンツのメディア・フォーマットがMPEG2−TSであり、サーバ3A,3BはMPEG2−TSを記憶媒体308,308A,308Bにそれぞれ記憶することが可能である。したがって、クライアント2は、サーバ3A,3Bの各々にアップロードコンテンツのアップロードが可能である。
【0099】
次に、クライアント2は、選択されたサーバ3A,3Bに、アップロードコンテンツのメディア・フォーマットに関して利用可能な機能を確認するための利用可能機能確認要求を送信する(S113,S115)。
【0100】
クライアント2からの利用可能機能確認要求に対して、サーバ3A,3Bは、アップロードコンテンツのメディア・フォーマットに関して利用可能な機能を示す応答を送信する(ステップS114,S116)。本例では、サーバ3AがMPEG2−TSに関して記憶媒体308へのコンテンツの保存および家庭内でのコンテンツの配信が可能であり、サーバ3BがMPEG2−TSに関して記憶媒体308Aへのコンテンツの保存、記憶媒体308Bへのコンテンツの保存および家庭内でのコンテンツの配信が可能である。
【0101】
次に、クライアント2は、サーバ3A,3Bからの応答に基づいて、アップロード確認画像を表示する(ステップS117)。
【0102】
図4は、クライアント2により表示されるアップロード確認画像の一例を示す図である。
【0103】
図4に示すように、アップロード確認画像には、アップロードコンテンツをアップロード可能なサーバの識別情報および各サーバにおいてアップロードコンテンツに関する利用可能機能が示される。また、アップロード確認画像には、各サーバに対応する選択ボタンSBがそれぞれ示される。
【0104】
図4においては、サーバの識別情報として、サーバ3Aに対応する「DVR1」およびサーバ3Bに対応する「DVR2」が示される。また、サーバ3Aにおいてアップロードコンテンツに関する利用可能機能として、「HDD保存」および「家庭内配信」が示され、サーバ3Bにおいてアップロードコンテンツに関する利用可能機能として、「HDD保存」、「BD保存」および「家庭内配信」が示される。
【0105】
なお、アップロード確認画像に示されるサーバの識別情報は、サーバの名称、品番または種類等であってもよい。サーバの識別情報に基づいてユーザが複数のサーバを容易に識別することができ、かつユーザがサーバの種類を容易に認識可能であることが好ましい。
【0106】
ユーザは、図4のアップロード確認画像上において、いずれかの選択ボタンSBを選択する。それにより、アップロードコンテンツのアップロード先が決定される。
【0107】
ユーザは、例えばアップロードコンテンツをブルーレイディスクに保存することを希望する場合には、識別情報「DVR2」(サーバ3B)に対応する選択ボタンSBを選択する。また、例えば図示しない家庭内のテレビまたはパーソナルコンピュータを用いてアップロードコンテンツを視聴することを希望する場合には、識別情報「DVR1」(サーバ3A)に対応する選択ボタンSBおよび識別情報「DVR2」(サーバ3B)に対応する選択ボタンSBのいずれかを選択する。本例では、ブルーレイディスクにアップロードコンテンツを保存するために、識別情報「DVR2」を有するサーバ3Bがアップロード先として決定される。
【0108】
次に、クライアント2は、アップロード先に決定されたサーバ3Bに、アップロード要求を送信する(ステップS118)。
【0109】
アップロード要求に対して、サーバ3Bは、アップロードコンテンツのアップロードが可能か否かを示す応答を送信する(S119)。サーバ3Bへのアップロードが可能である場合には、アップロード先を示すURI(uniform resource identifier)がサーバ3Bからの応答に含まれる。クライアント2は、その応答に基づいて、サーバ3Bにアップロードコンテンツのアップロードを行う(ステップS120)。その後、サーバBは、アップロードが成功したか否かを示す応答をクライアント2に送信する(ステップS121)。これにより、アップロードコンテンツのアップロードが完了する。
【0110】
一方、サーバ3Bへのアップロードができない場合、アップロード確認画像が映像音声出力部202により再度表示され、ユーザに他のサーバ(例えばサーバ3A)の選択が促される。例えば記憶媒体308A,308Bの空き容量が不足している場合には、サーバ3Bにアップロードコンテンツをアップロードすることができない。
【0111】
なお、いずれかサーバにおいてアップロードコンテンツをアップロードすることができない場合に、そのサーバに関する情報がアップロード確認画像に示されなくてもよく、または、そのサーバに関する情報がグレイ表示され、対応する選択ボタンSBが選択不能な状態になってもよい。
【0112】
(3)クライアントの制御動作
次に、コンテンツのアップロード時におけるクライアント2の制御部201の制御動作について説明する。図5および図6は、コンテンツのアップロード時におけるクライアント2の制御部201の制御動作を示すフローチャートである。
【0113】
図5に示すように、まず、制御部201は、ユーザによる操作入力部204の操作に基づいてアップロードコンテンツを決定する(ステップS201)。アップロードコンテンツは、記憶媒体208に記憶されている。
【0114】
次に、制御部201は、送受信部205によりネットワーク5に接続された外部機器に検索要求を送信する(ステップS202)。
【0115】
次に、制御部201は、外部機器からの応答を送受信部205により受信したか否かを判定する(ステップS203)。この場合、外部機器からの応答には、その外部機器の識別情報が含まれる。外部機器からの応答を受信していない場合、制御部201は、ステップS205の処理に進む。
【0116】
外部機器からの応答を受信した場合、制御部201は、受信した応答に含まれる識別情報を記憶媒体208に記憶する(ステップS204)。次に、制御部201は、検索要求を送信してから予め定められた規定時間が経過したか否かを判定する(ステップS205)。予め定められた規定時間が経過していない場合、制御部201は、予め定められた規定時間が経過するまでステップS203,S204の処理を繰り返す。なお、規定時間内に外部機器からの応答がない場合、制御部201は、アップロード先としての外部機器が存在しないことをユーザに提示し、処理を終了する。
【0117】
本例では、サーバ3A,3Bからの応答が送受信部205により受信される。それにより、ステップS204において、サーバ3A,3Bに対応する識別情報が記憶媒体208に記憶される。
【0118】
予め定められた規定時間が経過すると、制御部201は、送受信部205により、記憶媒体208に記憶された識別情報に対応する外部機器(サーバ3A,3B)にアップロード機能確認要求を送信する(ステップS206)。
【0119】
次に、制御部201は、識別情報に対応する全ての外部機器からアップロード機能確認要求に対する応答を送受信部205により受信したか否かを判定する(ステップS207)。識別情報に対応する全ての外部機器から応答を受信していない場合、制御部201は、識別情報に対応する全ての外部機器から応答を受信するまで待機する。なお、所定時間が経過しても外部機器からの応答が受信されない場合、制御部201は、送受信部205により再度アップロード機能確認要求を外部機器に送信してもよい。
【0120】
識別情報に対応する全ての外部機器から応答を受信した場合、制御部201は、受信した応答に基づいて、識別情報に対応する全ての外部機器のうちアップロード機能を有する外部機器(本例では、サーバ3A,3B)を選択する(ステップS208)。次に、制御部208は、送受信部205により、ステップS208で選択された外部機器にフォーマット確認要求を送信する(ステップS209)。
【0121】
次に、制御部201は、ステップS208で選択された全ての外部機器からフォーマット確認要求に対する応答を送受信部205により受信したか否かを判定する(ステップS210)。この場合、外部機器からの応答は、アップロード可能なメディア・フォーマットを示す。
【0122】
ステップS208で選択された全ての外部機器から応答を受信していない場合、制御部201は、それらの全ての外部機器から応答を受信するまで待機する。なお、所定時間が経過しても外部機器からの応答が受信されない場合、制御部201は、送受信部205により再度フォーマット確認要求を外部機器に送信してもよい。
【0123】
ステップS208で選択された全ての外部機器から応答を受信した場合、制御部201は、受信した応答に基づいて、アップロードコンテンツをアップロードすることが可能な外部機器(本例では、サーバ3A,3B)を選択する(ステップS211)。次に、制御部201は、送受信部205により、ステップS211で選択された外部機器に利用可能機能確認要求を送信する(ステップS212)。
【0124】
次に、制御部201は、ステップS211で選択された全ての外部機器から利用可能機能確認要求に対する応答を送受信部205により受信したか否かを判定する(ステップS213)。この場合、外部機器からの応答は、アップロードコンテンツのメディア・フォーマットに関する利用可能機能を示す。
【0125】
ステップS211で選択された全ての外部機器から応答を受信していない場合、制御部201は、それらの全ての外部機器から応答を受信するまで待機する。なお、所定時間が経過しても外部機器からの応答が受信されない場合、制御部201は、送受信部205により再度利用可能機能確認要求を外部機器に送信してもよい。
【0126】
ステップS211で選択された全ての外部機器から応答を受信した場合、制御部201は、受信した応答に基づいて、外部機器ごとに利用可能機能を記憶媒体208に記憶する(ステップS214)。
【0127】
次に、制御部201は、アップロード確認画像(図4)を映像音声出力部202により表示する(ステップS215)。この場合、アップロード確認画像には、ステップS204で記憶媒体208に記憶された識別情報に基づいて、ステップS211で選択された外部機器(本例では、サーバ3A,3B)の識別情報が示されるとともに、ステップS214で記憶媒体208に記憶された利用可能機能に基づいて、識別情報ごとにアップロードコンテンツのメディア・フォーマットに関する利用可能機能が示される。
【0128】
ユーザは、アップロード確認画像に基づいて、操作入力部204を操作することによりいずれかの外部機器を選択する。制御部201は、ユーザによる操作入力部204の操作に基づいて、アップロードコンテンツをアップロードすべき外部機器(アップロード先の外部機器)を選択する(ステップS216)。
【0129】
次に、制御部201は、送受信部205により、ステップS216で選択された外部機器にアップロード要求を送信する(ステップS217)。次に、制御部201は、ステップS216で選択された外部機器からアップロード要求に対する応答を送受信部205により受信したか否かを判定する(ステップS218)。この場合、外部機器からの応答は、アップロードコンテンツのアップロードが可能であるか否かを示す。
【0130】
ステップS216で選択された外部機器から応答を受信していない場合、制御部201は、ステップS216で選択された外部機器から応答を受信するまで待機する。なお、所定時間が経過しても外部機器からの応答が受信されない場合、制御部201は、送受信部205により再度アップロード要求を外部機器に送信してもよい。
【0131】
ステップS216で選択された外部機器から応答を受信した場合、制御部201は、受信した応答に基づいて、その外部機器にアップロードコンテンツのアップロードが可能か否かを判定する(ステップS219)。ステップS216で選択された外部機器にアップロードコンテンツのアップロードができない場合、制御部201は、ステップS215の処理に戻る。
【0132】
ステップS216で選択された外部機器にアップロードコンテンツのアップロードが可能な場合、制御部201は、送受信部205により、その外部機器にアップロードコンテンツを送信する(ステップS220)。
【0133】
次に、制御部201は、アップロードが成功したか否かを示す応答を送受信部205により受信したか否かを判定する(ステップS220a)。アップロードが成功したか否かを示す応答を受信していない場合、制御部201は、応答を受信するまで待機する。
【0134】
アップロードが成功したか否かを示す応答を受信した場合、制御部201は処理を終了する。なお、制御部201は、外部機器からの応答に基づいて、アップロードが成功したか否かをユーザに提示してもよい。
【0135】
(4)サーバの制御動作
次に、コンテンツのアップロード時におけるサーバ3A,3Bの制御部301の制御動作について説明する。図7および図8は、コンテンツのアップロード時におけるサーバ3Aの制御部301の制御動作を示すフローチャートである。なお、サーバ3Bの制御部301の制御動作は、図7および図8に示すサーバ3Aの制御部301の制御動作と同様である。
【0136】
図7に示すように、まず、制御部301は、クライアント2からの検索要求を送受信部305により受信したか否かを判定する(ステップS301)。検索要求を受信していない場合、制御部301は、検索要求を受信するまで待機する。なお、予め定められた規定時間が経過しても検索要求が受信されない場合、制御部301は処理を終了してもよい。
【0137】
検索要求を受信した場合、制御部301は、送受信部305により、管理部309に記憶される識別情報を含む応答をクライアント2に送信する(ステップS302)。
【0138】
次に、制御部301は、クライアント2からのアップロード機能確認要求を送受信部305により受信したか否かを判定する(ステップS303)。アップロード機能確認要求を受信していない場合、制御部301は、アップロード機能確認要求を受信するまで待機する。なお、予め定められた規定時間が経過してもアップロード機能確認要求が受信されない場合、制御部301は処理を終了してもよい。
【0139】
アップロード機能確認要求を受信した場合、制御部301は、送受信部305により、アップロード機能の有無を示す応答をクライアント2に送信する(ステップS304)。本例では、制御部301は、アップロード機能を有することを示す応答をクライアント2に送信する。
【0140】
次に、制御部301は、クライアント2からフォーマット確認要求を送受信部305により受信したか否かを判定する(ステップS305)。フォーマット確認要求を受信していない場合、制御部301は、フォーマット確認要求を受信するまで待機する。なお、予め定められた規定時間が経過してもフォーマット確認要求が受信されない場合、制御部301は処理を終了してもよい。
【0141】
フォーマット確認要求を受信した場合、制御部301は、管理部309に記憶される利用可能機能情報に基づいて、アップロード可能なメディア・フォーマットを示す応答をクライアント2に送信する(ステップS306)。
【0142】
次に、制御部301は、クライアント2から利用可能機能確認要求を送受信部305により受信したか否かを判定する(ステップS307)。利用可能機能確認要求を受信していない場合、制御部301は、利用可能機能確認要求を受信するまで待機する。なお、予め定められた規定時間が経過しても利用可能機能確認要求が受信されない場合、制御部301は処理を終了してもよい。
【0143】
利用可能機能確認要求を受信した場合、制御部301は、送受信部305により、管理部309に記憶される利用可能機能情報に基づいて、アップロードコンテンツに関する利用可能機能を示す応答をクライアント2に送信する(ステップS308)。
【0144】
次に、制御部301は、クライアント2からアップロード要求を送受信部305により受信したか否かを判定する(ステップS309)。アップロード要求を受信していない場合、制御部301は、アップロード要求を受信するまで待機する。なお、予め定められた規定時間が経過してもアップロード要求が受信されない場合、制御部301は処理を終了してもよい。
【0145】
アップロード要求を受信した場合、制御部301は、記憶媒体308にアップロードコンテンツを記憶することが可能であるか否かを判定する(ステップS310)。
【0146】
記憶媒体308にアップロードコンテンツを記憶することが可能である場合、制御部301は、送受信部305により、アップロード先としてのURIを示す応答をクライアント2に送信する(ステップS311)。次に、制御部301は、クライアント2から送信されるアップロードコンテンツを送受信部305により受信し(ステップS312)、記憶媒体308に記憶する(ステップS313)。
【0147】
その後、制御部301は、アップロード(ステップS312,S313の処理)が成功したか否かを判定する(ステップS315)。アップロードが成功した場合、制御部301は、アップロードが成功したことを示す応答をクライアント2に送信し(ステップS316)、処理を終了する。アップロードが失敗した場合、制御部301は、アップロードが失敗したことを示す応答をクライアント2に送信し(ステップS317)、処理を終了する。
【0148】
一方、ステップS310で記憶媒体308にアップロードコンテンツを記憶することが不可能である場合、制御部301は、アップロードコンテンツのアップロードができないことを示す応答をクライアント2に送信する(ステップS314)。その後、制御部301はステップS309の処理に戻る。
【0149】
(5)効果
本実施の形態では、クライアント2の操作入力部204を用いてアップロードすべきコンテンツがユーザにより選択されると、そのコンテンツをアップロード可能なサーバ3A,3Bおよびそのサーバ3A,3Bにおける利用可能機能がクライアント2により予め取得され、アップロード確認画像としてユーザに提示される。この場合、アップロード可能なサーバ3A,3Bおよびそのサーバ3A,3Bにおける利用可能機能をユーザがアップロード確認画像上で確認することができる。それにより、複数のサーバ3A,3Bがネットワーク5に接続されている場合でも、ユーザがコンテンツの利用方法に応じてアップロード先のサーバ3A,3Bを容易にかつ適切に選択することができる。したがって、ユーザの負担が大幅に軽減される。
【0150】
(6)他の制御例
図9は、コンテンツ転送システム1における通信シーケンスの他の例を示す図である。図9の通信シーケンスについて、上記の図3の通信シーケンスと異なる点を説明する。
【0151】
まず、上記の図3の例と同様に、ステップS101〜S108の処理が行われる。次に、クライアント2は、アップロード可能なメディア・フォーマットを確認するためのフォーマット確認要求およびメディア・フォーマット毎に利用可能な機能を確認するための利用可能機能確認要求をサーバ3A、3Bに送信する(ステップS131,S133)。
【0152】
クライアント2からのフォーマット確認要求および利用可能機能確認要求に対して、サーバ3A,3Bは、アップロード可能なメディア・フォーマットおよびそのメディア・フォーマットに関して利用可能な機能を示す応答をクライアント2にそれぞれ送信する(ステップS132,S134)。
【0153】
次に、クライアント2は、サーバ3A,3Bからの応答に基づいて、アップロード確認画像(図4)を表示する(ステップS117)。その後、上記の図3の例と同様に、ステップS118〜S121の処理が行われる。
【0154】
図10および図11は、図9の例におけるクライアント2の制御部201の制御動作を示すフローチャートである。図10および図11の制御動作について、上記の図5および図6の制御動作と異なる点を説明する。
【0155】
まず、制御部201は、上記の図5および図6の例と同様に、ステップS201〜S208の処理を行う。ステップS208において、制御部201は、アップロード機能を有する外部機器(本例では、サーバ3A,3B)を選択する。
【0156】
次に、制御部201は、送受信部205により、ステップS208で選択された外部機器にフォーマット確認要求および利用可能機能確認要求を送信する(ステップS221)。
【0157】
次に、制御部201は、ステップS208で選択された全ての外部機器からフォーマット確認要求および利用可能機能確認要求に対する応答を送受信部205により受信したか否かを判定する(ステップS222)。この場合、外部機器からの応答は、アップロード可能なメディア・フォーマットおよびそのメディア・フォーマットに関して利用可能な機能を示す。
【0158】
ステップS208で選択された全ての外部機器から応答を受信していない場合、制御部201は、それらの全ての外部機器から応答を受信するまで待機する。なお、所定時間が経過しても外部機器からの応答が受信されない場合、制御部201は、送受信部205により再度フォーマット確認要求および利用可能機能確認要求を外部機器に送信してもよい。
【0159】
ステップS208で選択された全ての外部機器から応答を受信した場合、制御部201は、受信した応答に基づいて、アップロードコンテンツをアップロードすることが可能な外部機器(本例では、サーバ3A,3B)を選択するとともに(ステップS223)、選択した外部機器ごとにアップロードコンテンツのメディア・フォーマットに関する利用可能機能を記憶媒体208に記憶する(ステップS224)。
【0160】
なお、ステップS224において、制御部201は、ステップS222で受信した応答に示される全ての利用可能機能を記憶媒体208に記憶してもよい。
【0161】
次に、制御部201は、アップロード確認画像(図4)を映像音声出力部202により表示する(ステップS215)。この場合、アップロード確認画像には、ステップS204で記憶媒体208に記憶された識別情報に基づいて、ステップS223で選択された外部機器(本例では、サーバ3A,3B)の識別情報が示されるとともに、ステップS224で記憶媒体208に記憶された利用可能機能に基づいて、識別情報ごとにアップロードコンテンツのメディア・フォーマットに関する利用可能機能が示される。
【0162】
その後、制御部201は、上記の図5および図6の例と同様に、ステップS216〜S220aの処理を行う。
【0163】
図12および図13は、図9の例におけるサーバ3Aの制御部301の制御動作を示すフローチャートである。図12および図13の制御動作について、上記の図7および図8の制御動作と異なる点を説明する。なお、サーバ3Bの制御部301の制御動作は、図12および図13に示すサーバ3Aの制御部301の制御動作と同様である。
【0164】
まず、図7および図8の例と同様に、制御部301は、ステップS301〜S304の処理を行う。次に、制御部301は、クライアント2からフォーマット確認要求および利用可能機能確認要求を送受信部305により受信したか否かを判定する(ステップS321)。
【0165】
フォーマット確認要求および利用可能機能確認要求を受信していない場合、制御部301は、フォーマット確認要求および利用可能機能確認要求を受信するまで待機する。なお、予め定められた規定時間が経過してもフォーマット確認要求および利用可能機能確認要求が受信されない場合、制御部301は処理を終了してもよい。
【0166】
フォーマット確認要求および利用可能機能確認要求を受信した場合、制御部301は、管理部309に記憶される利用可能機能情報に基づいて、アップロード可能なメディア・フォーマットおよびそのメディア・フォーマットに関して利用可能な機能を示す応答をクライアント2に送信する(ステップS322)。
【0167】
その後、制御部301は、上記の図7および図8の例と同様に、ステップS309〜S317の処理を行う。
【0168】
このように、本例では、クライアント2からサーバ3A,3Bにフォーマット確認要求および利用可能機能確認要求が同時に送信される。そして、各サーバ3A,3Bにおいてアップロード可能なメディア・フォーマットおよびそのメディア・フォーマットに関して利用可能な機能を示す応答が各サーバ3A,3Bからクライアント2に同時に送信される。それにより、図3の例に比べて、クライアント2とサーバ3A,3Bとの間の通信回数が少なくなり、コンテンツのアップロード時における処理時間が短縮される。
【0169】
(7)さらに他の制御例
上記の例では、クライアント2が外部機器(サーバ3A,3B)に関する識別情報および利用可能機能情報を記憶媒体208に記憶するが、クライアント2がこれらの情報の一部または全てをバッファ部206に記憶してもよい。
【0170】
また、上記の例では、ユーザによりアップロードコンテンツが選択された後に、クライアント2により外部機器の検索および外部機器の利用可能機能の確認が行われるが、これに限らず、ユーザによりアップロードコンテンツが選択される前に、クライアント2により外部機器の検索および外部機器の利用可能機能の確認が行われてもよい。
【0171】
この場合、検索された外部機器およびそれらの外部機器の利用可能機能がバッファ部206または記憶媒体208に予め記憶される。それにより、ユーザによりアップロードコンテンツが選択された際に、直ちにアップロード確認画像を表示させることができる。
【0172】
また、サーバ3A,3Bが複数の記憶媒体を有する場合に、アップロード先の記憶媒体がユーザにより指定可能であってもよい。その場合、例えばアップロード確認画像にサーバ3A,3Bの記憶媒体ごとに選択ボタンが表示される。ユーザによりアップロード先の記憶媒体に対応する選択ボタンが選択されると、クライアント2は、その記憶媒体にアップロードコンテンツをアップロードする。
【0173】
(8)他の実施の形態
上記実施の形態では、ネットワーク5に1つのクライアント2および2つのサーバ3A,3Bが接続されているが、ネットワーク5には、任意の数のクライアントおよびサーバを接続することができる。
【0174】
また、上記実施の形態では、クライアント2がデジタルビデオカメラであり、サーバ3A,3Bがそれぞれデジタルビデオレコーダであるが、クライアント2がデジタルビデオレコーダであってもよく、サーバ3A,3Bの少なくとも一方がジタルビデオカメラであってもよい。また、クライアント2およびサーバ3A,3Bがパーソナルコンピュータまたは携帯電話等の他の機器であってもよい。
【0175】
(9) 請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応関係
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
【0176】
上記実施の形態においては、クライアント2がクライアント装置の例であり、サーバ3A,3Bがサーバ装置の例であり、管理部309が情報記憶部の例であり、送受信部305が通知部の例であり、記憶媒体308,308A,308Bがコンテンツ記憶部の例であり、映像音声入力部203がコンテンツ取得部の例であり、制御部201が識別部の例であり、送受信部205が情報取得部の例であり、映像音声出力部202が表示部の例であり、操作入力部204が操作部の例であり、送受信部205がコンテンツ転送部の例である。
【0177】
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の要素を用いることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0178】
本発明は、携帯機器等のクライアント装置からデジタルビデオレコーダまたはパーソナルコンピュータ等のサーバ装置へのコンテンツの転送に有効に利用することができる。
【符号の説明】
【0179】
2 クライアント
3A,3B サーバ
5 ネットワーク
201,301 制御部
202,302 映像音声出力部
203 映像音声入力部
204,304 操作入力部
205,305 送受信部
206,306 バッファ部
207,307,317 記憶部
208,308,308A,308B 記憶媒体
B1,B2 バス
303 放送受信部
309 管理部
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツを転送するコンテンツ転送システム、クライアント装置、サーバ装置およびコンテンツ転送方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、家庭内等において、複数のAV(オーディオ・ビジュアル)機器がネットワークを介して互いに接続され、これらのAV機器の間でコンテンツを共有することが行われている。
【0003】
例えば、デジタルビデオカメラ(DVC)または携帯電話等のクライアントによって取得された映像または音声等のコンテンツが、ネットワークを介してパーソナルコンピュータまたはデジタルビデオレコーダ等のサーバに転送されて保存される。さらに、サーバに保存されたコンテンツは、テレビ等の他のAV機器に配信されて再生される。このようにして、一のAV機器で取得されたコンテンツを他の任意のAV機器で保存、配信または再生することができる。
【0004】
ところで、クライアントからサーバへのコンテンツの転送(以下、アップロードと呼ぶ)時には、ユーザがコンテンツのアップロード先を選択する。
【0005】
特許文献1に示されるコンテンツアップロード処理においては、クライアントが、コンテンツの格納先指定情報としてのコンテンツ格納先識別子をサーバに通知する。この場合、サーバにおけるコンテンツの格納先を指定することができる。すなわち、サーバがハードディスクおよびDVD(デジタルバーサタイルディスク)等の複数の記憶媒体を有する場合に、所望の記憶媒体にコンテンツを転送することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】国際公開第2007/145069号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、サーバの機種により、コンテンツのアップロード後に利用可能な機能が異なる。例えば、あるサーバは、コンテンツをハードディスクに保存する機能および家庭内の他の機器にコンテンツを配信する機能を有し、他のサーバは、コンテンツをDVDに保存する機能を有する。上記のコンテンツアップロード処理によれば、ネットワークに多数のサーバが接続されている場合に、使用者は、各サーバに関してコンテンツのアップロード後に利用可能な機能を認識した上でコンテンツの格納先を指定する必要がある。そのため、ユーザの負担が大きくなる。
【0008】
本発明の目的は、クライアント装置からサーバ装置へのコンテンツの転送におけるユーザの負担を軽減することが可能なコンテンツ転送システム、クライアント装置、サーバ装置およびコンテンツ転送方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)第1の発明に係るコンテンツ転送システムは、ネットワークに接続される1または複数のサーバ装置と、ネットワークに接続され、使用者により操作されるクライアント装置とを備え、1または複数のサーバ装置の各々は、コンテンツの格納形式毎に利用可能機能を示す利用可能機能情報を記憶する情報記憶部と、情報記憶部により記憶される利用可能機能情報に基づいてクライアント装置により要求された格納形式に対応する利用可能機能をクライアント装置に通知する通知部と、クライアント装置から転送されるコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部とを含み、クライアント装置は、コンテンツを取得するコンテンツ取得部と、コンテンツ取得部により取得されたコンテンツの格納形式を識別する識別部と、識別部により識別されたコンテンツの格納形式に対応する利用可能機能を1または複数のサーバ装置に要求し、1または複数のサーバ装置から通知された利用可能機能を取得する情報取得部と、情報取得部により取得された利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とを対応づけて表示する表示部と、表示部により表示された利用可能機能および識別情報に基づいて1または複数のサーバ装置のうちコンテンツの転送先となるサーバ装置を指定するために使用者により操作される操作部と、操作部の操作により指定されたサーバ装置にコンテンツを転送するコンテンツ転送部とを含むものである。
【0010】
そのコンテンツ転送システムにおいては、1または複数のサーバ装置の情報記憶部によりコンテンツの格納形式毎に利用可能機能を示す利用可能機能情報が記憶される。一方、クライアント装置のコンテンツ取得部によりコンテンツが取得される。コンテンツ取得部により取得されたコンテンツの格納形式が識別部により識別される。識別部により識別されたコンテンツの格納形式に対応する利用可能機能が情報取得部により1または複数のサーバ装置に要求される。
【0011】
クライアント装置からの利用可能機能の要求に対して、情報記憶部により記憶される利用可能機能情報に基づいてクライアント装置により要求された格納形式に対応する利用可能機能が通知部によりクライアント装置に通知される。
【0012】
1または複数のサーバ装置から通知された利用可能機能がクライアント装置の情報取得部により取得される。情報取得部により取得された利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とが対応づけて表示部により表示される。
【0013】
表示部により表示された利用可能機能および識別情報に基づいて使用者が操作部を操作することにより、1または複数のサーバ装置のうちコンテンツの転送先となるサーバ装置が指定される。操作部の操作により指定されたサーバ装置にコンテンツ転送部によりコンテンツが転送される。クライアント装置から転送されるコンテンツが、指定されたサーバ装置のコンテンツ記憶部により記憶される。
【0014】
このように、クライアント装置により取得されたコンテンツの格納形式に対応する1または複数のサーバ装置の利用可能機能が、予めクライアント装置により取得される。そして、取得された利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とが対応づけてクライアント装置の表示部により表示される。
【0015】
これにより、使用者が、クライアント装置により取得されたコンテンツに関して1または複数のサーバ装置の利用可能機能を確認することができる。そのため、使用者が各サーバ装置の利用可能機能を予め認識することなく、コンテンツの利用方法に応じてコンテンツの転送先となるサーバ装置を容易にかつ適切に選択することができる。したがって、クライアント装置からサーバ装置へのコンテンツの転送における使用者の負担が大幅に軽減される。
【0016】
(2)クライアント装置の表示部は、情報取得部により複数のサーバ装置からの利用可能機能が取得された場合に、複数組の利用可能機能および識別情報を一覧表示してもよい。
【0017】
この場合、使用者が、クライアント装置により取得されたコンテンツに関して複数のサーバ装置の利用可能機能を容易に確認および比較することができる。そのため、使用者がコンテンツの利用方法に応じてコンテンツの転送先となるサーバ装置を容易にかつ適切に選択することができる。
【0018】
(3)利用可能機能は、コンテンツを記憶可能な記憶媒体の種類を含んでもよい。
【0019】
この場合、クライアント装置の表示部により、コンテンツを記憶可能な記憶媒体の種類がサーバ装置の識別情報に対応付けて表示されるので、使用者が、所望の記憶媒体に容易にかつ確実にコンテンツを記憶させることができる。
【0020】
(4)第2の発明に係るサーバ装置は、使用者により操作されるクライアント装置にネットワークを介して接続されるサーバ装置であって、コンテンツの格納形式毎に利用可能機能を示す利用可能機能情報を記憶する情報記憶部と、情報記憶部により記憶される利用可能機能情報に基づいてクライアント装置により要求された格納形式に対応する利用可能機能をクライアント装置に通知する通知部と、クライアント装置から転送されるコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部とを備えるものである。
【0021】
このサーバ装置においては、情報記憶部によりコンテンツの格納形式毎に利用可能機能を示す利用可能機能情報が記憶される。クライアント装置からの利用可能機能の要求に対して、情報記憶部により記憶される利用可能機能情報に基づいてクライアント装置により要求された格納形式に対応する利用可能機能が通知部によりクライアント装置に通知される。
【0022】
この場合、クライアント装置が所望のコンテンツの格納形式に関するサーバ装置の利用可能機能を予め取得することができる。クライアント装置により取得されたサーバ装置の利用可能機能が使用者に提示される。それにより、使用者が各サーバ装置の利用可能機能を予め認識することなく、コンテンツの利用方法に応じてクライアント装置からのコンテンツの転送先となるサーバ装置を容易にかつ適切に選択することができる。したがって、クライアント装置からサーバ装置へのコンテンツの転送における使用者の負担が大幅に軽減される。
【0023】
(5)第3の発明に係るクライアント装置は、1または複数のサーバ装置にネットワークを介して接続され、使用者により操作されるクライアント装置であって、コンテンツを取得するコンテンツ取得部と、コンテンツ取得部により取得されたコンテンツの格納形式を識別する識別部と、識別部により識別されたコンテンツの格納形式に対応する利用可能機能を1または複数のサーバ装置に要求し、1または複数のサーバ装置から通知された利用可能機能を取得する情報取得部と、情報取得部により取得された利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とを対応づけて表示する表示部と、表示部により表示された利用可能機能および識別情報に基づいて1または複数のサーバ装置のうちコンテンツの転送先となるサーバ装置を指定するために使用者により操作される操作部と、操作部の操作により指定されたサーバ装置にコンテンツを転送するコンテンツ転送部とを備えるものである。
【0024】
そのクライアント装置においては、コンテンツ取得部によりコンテンツが取得される。コンテンツ取得部により取得されたコンテンツの格納形式が識別部により識別される。識別部により識別されたコンテンツの格納形式に対応する利用可能機能が情報取得部により1または複数のサーバ装置に要求される。
【0025】
1または複数のサーバ装置から通知された利用可能機能が情報取得部により取得される。情報取得部により取得された利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とが対応づけて表示部により表示される。
【0026】
表示部により表示された利用可能機能および識別情報に基づいて使用者が操作部を操作することにより、1または複数のサーバ装置のうちコンテンツの転送先となるサーバ装置が指定される。操作部の操作により指定されたサーバ装置にコンテンツ転送部によりコンテンツが転送される。
【0027】
このように、コンテンツ取得部により取得されたコンテンツの格納形式に対応する1または複数のサーバ装置の利用可能機能が情報取得部により予め取得される。そして、取得された利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とが対応づけて表示部により表示される。
【0028】
これにより、使用者が、取得されたコンテンツに関して1または複数のサーバ装置の利用可能機能を確認することができる。そのため、使用者が各サーバ装置の利用可能機能を予め認識することなく、コンテンツの利用方法に応じてコンテンツの転送先となるサーバ装置を容易にかつ適切に選択することができる。したがって、クライアント装置からサーバ装置へのコンテンツの転送における使用者の負担が大幅に軽減される。
【0029】
(6)第4の発明に係るコンテンツ転送方法は、ネットワークに接続されるクライアント装置からネットワークに接続される1または複数のサーバ装置のいずれかにコンテンツを転送するコンテンツ転送方法であって、1または複数のサーバ装置によりコンテンツの格納形式毎に利用可能機能を示す利用可能機能情報を記憶するステップと、クライアント装置によりコンテンツを取得し、取得されたコンテンツの格納形式を識別するステップと、識別されたコンテンツの格納形式に対応する利用可能機能をクライアント装置から1または複数のサーバ装置に要求するステップと、1または複数のサーバ装置により記憶される利用可能機能情報に基づいてクライアント装置により要求された格納形式に対応する利用可能機能を1または複数のサーバ装置からクライアント装置に通知するステップと、1または複数のサーバ装置から通知された利用可能機能をクライアント装置により取得し、取得された利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とを対応づけて表示することにより、1または複数のサーバ装置のうちコンテンツの転送先となるサーバ装置の指定を使用者に促すステップと、クライアント装置から使用者により指定されたサーバ装置にコンテンツを転送するステップと、クライアント装置から転送されるコンテンツを指定されたサーバ装置により記憶するステップとを備えるものである。
【0030】
そのコンテンツ転送方法においては、1または複数のサーバ装置により、コンテンツの格納形式毎に利用可能機能を示す利用可能機能情報が記憶される。一方、クライアント装置によりコンテンツが取得され、取得されたコンテンツの格納形式が識別される。識別されたコンテンツの格納形式に対応する利用可能機能がクライアント装置から1または複数のサーバ装置に要求される。
【0031】
クライアント装置からの利用可能機能の要求に対して、1または複数のサーバ装置により記憶される利用可能機能情報に基づいてクライアント装置により要求された格納形式に対応する利用可能機能が1または複数のサーバ装置からクライアント装置に通知される。
【0032】
1または複数のサーバ装置から通知された利用可能機能がクライアント装置により取得され、取得された利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とが対応づけて表示される。
【0033】
表示された利用可能機能および識別情報に基づいて使用者がコンテンツの転送先となるサーバ装置を指定すると、指定されたサーバ装置にクライアント装置からコンテンツが転送される。転送されたコンテンツが、指定されたサーバ装置により記憶される。
【0034】
このように、クライアント装置により取得されたコンテンツの格納形式に対応する1または複数のサーバ装置の利用可能機能が、予めクライアント装置により取得される。そして、取得された利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とが対応づけてクライアント装置により表示される。
【0035】
これにより、使用者が、クライアント装置により取得されたコンテンツに関して1または複数のサーバ装置の利用可能機能を確認することができる。そのため、使用者が各サーバ装置の利用可能機能を予め認識することなく、コンテンツの利用方法に応じてコンテンツの転送先となるサーバ装置を容易にかつ適切に選択することができる。したがって、クライアント装置からサーバ装置へのコンテンツの転送における使用者の負担が大幅に軽減される。
【0036】
(7)第5の発明に係るコンテンツ転送システムは、ネットワークに接続される1または複数のサーバ装置と、ネットワークに接続され、使用者により操作されるクライアント装置とを備え、1または複数のサーバ装置の各々は、コンテンツの格納形式毎に利用可能機能を示す利用可能機能情報を記憶する情報記憶部と、クライアント装置から転送されるコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部と、情報記憶部により記憶される利用可能機能情報に基づいてコンテンツ記憶部に記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能をクライアント装置に通知する通知部とを含み、クライアント装置は、コンテンツを取得するコンテンツ取得部と、コンテンツ取得部により取得されたコンテンツの格納形式を識別する識別部と、1または複数のサーバ装置が記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能を1または複数のサーバ装置に要求し、1または複数のサーバ装置から通知されたコンテンツの格納形式および利用可能機能を取得する情報取得部と、情報取得部により取得されたコンテンツの格納形式および利用可能機能に基づいて識別部により識別されたコンテンツの格納形式に対応する1または複数のサーバ装置の利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とを対応づけて表示する表示部と、表示部により表示された利用可能機能および識別情報に基づいて1または複数のサーバ装置のうちコンテンツの転送先となるサーバ装置を指定するために使用者により操作される操作部と、操作部の操作により指定されたサーバ装置にコンテンツを転送するコンテンツ転送部とを含むものである。
【0037】
そのコンテンツ転送システムにおいては、1または複数のサーバ装置の情報記憶部によりコンテンツの格納形式毎に利用可能機能を示す利用可能機能情報が記憶される。一方、クライアント装置のコンテンツ取得部によりコンテンツが取得される。コンテンツ取得部により取得されたコンテンツの格納形式が識別部により識別される。
【0038】
1または複数のサーバ装置が記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能がクライアント装置の情報取得部により1または複数のサーバ装置に要求される。クライアント装置からの利用可能機能の要求に対して、情報記憶部により記憶される利用可能機能情報に基づいてコンテンツ記憶部に記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能が通知部によりクライアント装置に通知される。
【0039】
1または複数のサーバ装置から通知されたコンテンツの格納形式および利用可能機能が情報取得部により取得される。情報取得部により取得されたコンテンツの格納形式および利用可能機能に基づいて識別部により識別されたコンテンツの格納形式に対応する1または複数のサーバ装置の利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とが対応づけて表示部により表示される。
【0040】
表示部により表示された利用可能機能および識別情報に基づいて使用者が操作部を操作することにより、1または複数のサーバ装置のうちコンテンツの転送先となるサーバ装置が指定される。操作部の操作により指定されたサーバ装置にコンテンツ転送部によりコンテンツが転送される。クライアント装置から転送されるコンテンツが、指定されたサーバ装置のコンテンツ記憶部により記憶される。
【0041】
このように、予めクライアント装置により取得された1または複数のサーバ装置が記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能に基づいて、クライアント装置により取得されたコンテンツの格納形式に対応する1または複数のサーバ装置の利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とが対応づけてクライアント装置の表示部により表示される。
【0042】
これにより、使用者が、クライアント装置により取得されたコンテンツに関して1または複数のサーバ装置の利用可能機能を確認することができる。そのため、使用者が各サーバ装置の利用可能機能を予め認識することなく、コンテンツの利用方法に応じてコンテンツの転送先となるサーバ装置を容易にかつ適切に選択することができる。したがって、クライアント装置からサーバ装置へのコンテンツの転送における使用者の負担が大幅に軽減される。
【0043】
(8)クライアント装置の表示部は、情報取得部により複数のサーバ装置からのコンテンツの格納形式および利用可能機能が取得された場合に、複数組の利用可能機能および識別情報を一覧表示してもよい。
【0044】
この場合、使用者が、クライアント装置により取得されたコンテンツに関して複数のサーバ装置の利用可能機能を容易に確認および比較することができる。そのため、使用者がコンテンツの利用方法に応じてコンテンツの転送先となるサーバ装置を容易にかつ適切に選択することができる。
【0045】
(9)利用可能機能は、コンテンツを記憶可能な記憶媒体の種類を含んでもよい。
【0046】
この場合、クライアント装置の表示部により、コンテンツを記憶可能な記憶媒体の種類がサーバ装置の識別情報に対応付けて表示されるので、使用者が、所望の記憶媒体に容易にかつ確実にコンテンツを記憶させることができる。
【0047】
(10)第6の発明に係るサーバ装置は、使用者により操作されるクライアント装置にネットワークを介して接続されるサーバ装置であって、コンテンツの格納形式毎に利用可能機能を示す利用可能機能情報を記憶する情報記憶部と、クライアント装置から転送されるコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部と、情報記憶部により記憶される利用可能機能情報に基づいてコンテンツ記憶部に記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能をクライアント装置に通知する通知部とを備えるものである。
【0048】
このサーバ装置においては、情報記憶部によりコンテンツの格納形式毎に利用可能機能を示す利用可能機能情報が記憶される。情報記憶部により記憶される利用可能機能情報に基づいてコンテンツ記憶部に記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能が通知部によりクライアント装置に通知される。
【0049】
この場合、クライアント装置が所望のコンテンツの格納形式に関するサーバ装置の利用可能機能を予め取得することができる。クライアント装置により取得されたサーバ装置の利用可能機能が使用者に提示される。それにより、使用者が各サーバ装置の利用可能機能を予め認識することなく、コンテンツの利用方法に応じてクライアント装置からのコンテンツの転送先となるサーバ装置を容易にかつ適切に選択することができる。したがって、クライアント装置からサーバ装置へのコンテンツの転送における使用者の負担が大幅に軽減される。
【0050】
(11)第7の発明に係るクライアント装置は、1または複数のサーバ装置にネットワークを介して接続され、使用者により操作されるクライアント装置であって、コンテンツを取得するコンテンツ取得部と、コンテンツ取得部により取得されたコンテンツの格納形式を識別する識別部と、1または複数のサーバ装置が記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能を1または複数のサーバ装置に要求し、1または複数のサーバ装置から通知されたコンテンツの格納形式および利用可能機能を取得する情報取得部と、情報取得部により取得されたコンテンツの格納形式および利用可能機能に基づいて識別部により識別されたコンテンツの格納形式に対応する1または複数のサーバ装置の利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とを対応づけて表示する表示部と、表示部により表示された利用可能機能および識別情報に基づいて1または複数のサーバ装置のうちコンテンツの転送先となるサーバ装置を指定するために使用者により操作される操作部と、操作部の操作により指定されたサーバ装置にコンテンツを転送するコンテンツ転送部とを備えるものである。
【0051】
そのクライアント装置においては、コンテンツ取得部によりコンテンツが取得される。コンテンツ取得部により取得されたコンテンツの格納形式が識別部により識別される。1または複数のサーバ装置が記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能が情報取得部により1または複数のサーバ装置に要求される。
【0052】
1または複数のサーバ装置から通知されたコンテンツの格納形式および利用可能機能が情報取得部により取得される。情報取得部により取得されたコンテンツの格納形式および利用可能機能に基づいて、識別部により識別されたコンテンツの格納形式に対応する1または複数のサーバ装置の利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とが対応づけて表示部により表示される。
【0053】
表示部により表示された利用可能機能および識別情報に基づいて使用者が操作部を操作することにより、1または複数のサーバ装置のうちコンテンツの転送先となるサーバ装置が指定される。操作部の操作により指定されたサーバ装置にコンテンツ転送部によりコンテンツが転送される。
【0054】
このように、予めクライアント装置により取得された1または複数のサーバ装置が記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能に基づいて、クライアント装置により取得されたコンテンツの格納形式に対応する1または複数のサーバ装置の利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とが対応づけてクライアント装置の表示部により表示される。
【0055】
これにより、使用者が、取得されたコンテンツに関して1または複数のサーバ装置の利用可能機能を確認することができる。そのため、使用者が各サーバ装置の利用可能機能を予め認識することなく、コンテンツの利用方法に応じてコンテンツの転送先となるサーバ装置を容易にかつ適切に選択することができる。したがって、クライアント装置からサーバ装置へのコンテンツの転送における使用者の負担が大幅に軽減される。
【0056】
(12)第8の発明に係るコンテンツ転送方法は、ネットワークに接続されるクライアント装置からネットワークに接続される1または複数のサーバ装置のいずれかにコンテンツを転送するコンテンツ転送方法であって、1または複数のサーバ装置によりコンテンツの格納形式毎に利用可能機能を示す利用可能機能情報を記憶するステップと、クライアント装置によりコンテンツを取得し、取得されたコンテンツの格納形式を識別するステップと、1または複数のサーバ装置が記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能をクライアント装置から1または複数のサーバ装置に要求するステップと、1または複数のサーバ装置が記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能を1または複数のサーバ装置からクライアント装置に通知するステップと、1または複数のサーバ装置から通知されたコンテンツの格納形式および利用可能機能をクライアント装置により取得し、取得されたコンテンツの格納形式および利用可能機能に基づいて識別するステップで識別されたコンテンツの格納形式に対応する1または複数のサーバ装置の利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とを対応づけて表示することにより、1または複数のサーバ装置のうちコンテンツの転送先となるサーバ装置の指定を使用者に促すステップと、クライアント装置から使用者により指定されたサーバ装置にコンテンツを転送するステップと、クライアント装置から転送されるコンテンツを指定されたサーバ装置により記憶するステップとを備えるものである。
【0057】
そのコンテンツ転送方法においては、1または複数のサーバ装置により、コンテンツの格納形式毎に利用可能機能を示す利用可能機能情報が記憶される。一方、クライアント装置によりコンテンツが取得される。取得されたコンテンツの格納形式が識別される。
【0058】
1または複数のサーバ装置が記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能がクライアント装置から1または複数のサーバ装置に要求される。クライアント装置からの利用可能機能の要求に対して、1または複数のサーバ装置により記憶される利用可能機能情報に基づいて1または複数のサーバ装置が記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能が1または複数のサーバ装置からクライアント装置に通知される。
【0059】
1または複数のサーバ装置から通知されたコンテンツの格納形式および利用可能機能がクライアント装置により取得される。取得されたコンテンツの格納形式および利用可能機能に基づいて、識別されたコンテンツの格納形式に対応する1または複数のサーバ装置の利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とが対応づけてクライアント装置により表示される。
【0060】
表示された利用可能機能および識別情報に基づいて使用者がコンテンツの転送先となるサーバ装置が指定すると、指定されたサーバ装置にコンテンツ転送部によりコンテンツが転送される。転送されるコンテンツが、指定されたサーバ装置により記憶される。
【0061】
このように、予めクライアント装置により取得された1または複数のサーバ装置が記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能に基づいて、クライアント装置により取得されたコンテンツの格納形式に対応する1または複数のサーバ装置の利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とが対応づけてクライアント装置により表示される。
【0062】
これにより、使用者が、クライアント装置により取得されたコンテンツに関して1または複数のサーバ装置の利用可能機能を確認することができる。そのため、使用者が各サーバ装置の利用可能機能を予め認識することなく、コンテンツの利用方法に応じてコンテンツの転送先となるサーバ装置を容易にかつ適切に選択することができる。したがって、クライアント装置からサーバ装置へのコンテンツの転送における使用者の負担が大幅に軽減される。
【発明の効果】
【0063】
本発明によれば、使用者が各サーバ装置の利用可能機能を予め認識することなく、コンテンツの利用方法に応じてコンテンツの転送先となるサーバ装置を容易にかつ適切に選択することができる。したがって、クライアント装置からサーバ装置へのコンテンツの転送における使用者の負担が大幅に軽減される。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るコンテンツ転送システムの構成を示すブロック図
【図2】サーバの管理部に記憶される利用可能機能情報の一例を示す図
【図3】コンテンツ転送システムにおけるコンテンツのアップロード時の通信シーケンス図
【図4】クライアントにより表示されるアップロード確認画像の一例を示す図
【図5】コンテンツのアップロード時におけるクライアントの制御部の制御動作を示すフローチャート
【図6】コンテンツのアップロード時におけるクライアントの制御部の制御動作を示すフローチャート
【図7】コンテンツのアップロード時におけるサーバの制御部の制御動作を示すフローチャート
【図8】コンテンツのアップロード時におけるサーバの制御部の制御動作を示すフローチャート
【図9】コンテンツ転送システムにおける通信シーケンスの他の例を示す図
【図10】クライアントの制御部の他の制御例を示すフローチャート
【図11】クライアントの制御部の他の制御例を示すフローチャート
【図12】サーバの制御部の他の制御例を示すフローチャート
【図13】サーバの制御部の他の制御例を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0065】
以下、本発明の実施の形態に係るコンテンツ転送システムについて、図面を参照しながら説明する。なお、以下においては、ネットワークを介して互いに接続された複数の機器のうち、ユーザにより操作される機器をクライアントと定義し、クライアントから転送されるコンテンツを受信可能な他の機器をサーバと定義する。
【0066】
(1)構成
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るコンテンツ転送システムの構成を示すブロック図である。
【0067】
図1に示すように、コンテンツ転送システム1は、クライアント2およびサーバ3A,3Bから構成される。本実施の形態では、クライアント2はデジタルビデオカメラ(DVC)であり、サーバ3A,3Bはそれぞれデジタルビデオレコーダ(DVR)である。クライアント2およびサーバ3A,3Bは、ネットワーク5を介して互いに接続されている。
【0068】
クライアント2は、制御部201、映像音声出力部202、映像音声入力部203、操作入力部204、送受信部205、バッファ部206および記憶部207を含む。これらの機能部は、バスB1を介して互いに接続されている。
【0069】
制御部201は、例えばCPU(中央演算処理装置)からなり、クライアント2の各機能部を制御する。映像音声出力部202は、例えばディスプレイ、スピーカおよびD/A(デジタル/アナログ)コンバータを含む。映像音声入力部203は、例えばCCD(電荷結合素子)、マイクおよびA/D(アナログ/デジタル)コンバータを含む。
【0070】
操作入力部204は、例えば各種スイッチを有する操作パネルを含む。送受信部205は、例えばLAN(ローカルエリアネットワーク)コントローラを含む。送受信部205によりネットワーク5を介して外部機器(本例ではサーバ3A,3B)に種々の要求が送信される。さらに、送受信部205によりネットワーク5を介して外部機器を操作することもできる。
【0071】
バッファ部206は、例えばRAM(ランダムアクセスメモリ)を含む。記憶部207は、例えばフラッシュメモリドライブを含む。記憶部207には、記憶媒体208が搭載される。記憶媒体208は、例えばフラッシュメモリからなる。
【0072】
映像音声入力部203により映像および音声が映像音声信号として入力される。映像音声入力部203により入力された映像音声信号は、バッファ部206に一時的に記憶された後に、記憶部207の記憶媒体208に記憶される。
【0073】
記憶媒体208に記憶された映像音声信号を再生する場合には、ユーザが操作入力部204の操作を行うことにより、記憶媒体208から映像音声信号が読み出される。記憶媒体208から読み出された映像音声信号は、バッファ部206に一時的に記憶された後に、映像音声出力部202により映像および音声として出力される。
【0074】
映像音声信号が記憶媒体208に記憶される際、または映像音声信号が再生される際には、制御部201により映像音声信号が解析される。それにより、映像音声信号のメディア・フォーマットが識別される。
【0075】
ここで、メディア・フォーマットとは、動画、静止画および音声等のメディアファイルの格納形式をいう。動画のメディア・フォーマットとしては、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)2−PS(Program Stream)およびMPEG2−TS(Transport Stream)がある。静止画のメディア・フォーマットとしては、例えばJPEG(Joint photographic Experts Group)およびPNG(portable Network Graphics)がある。音声のメディア・フォーマットとしては、例えばLPCM(Linear Pulse Code Modulation)およびMP3(MPEG Audio Layer-3)がある。
【0076】
記憶媒体208に記憶された映像音声信号を、送受信部205によりネットワーク5を介して外部機器(本例ではサーバ3A,3B)に送信することができる。また、映像音声入力部203により入力された映像音声信号を送受信部205により直接外部機器に送信することもできる。
【0077】
サーバ3Aは、制御部301、映像音声出力部302、放送受信部303、操作入力部304、送受信部305、バッファ部306、記憶部307および管理部309を含む。
【0078】
制御部301は、例えばCPUからなり、サーバ3Aの各機能部を制御する。映像音声出力部302は、例えばディスプレイ、スピーカおよびD/Aコンバータを含む。放送受信部303は、例えばアンテナおよびチューナを含む。
【0079】
操作入力部304は、例えば操作パネルまたはリモコンを含む。送受信部305は、例えばLANコントローラを含む。外部機器(本例では、クライアント2)からの要求に対して、種々の応答が送受信部305により送信される。
【0080】
バッファ部306は、例えばRAMを含む。記憶部307は、例えばハードディスクドライブ(HDD)を含む。記憶部307には、記憶媒体308が搭載される。記憶媒体308は、例えばハードディスクからなる。
【0081】
管理部309は、例えば不揮発性RAMからなり、サーバ3Aの識別情報およびサーバ3Aの利用可能機能情報を記憶する。ここで、サーバ3Aの識別情報は、サーバ3Aを識別するための略称、名称、種類および品番等を示し、サーバ3Aの利用可能機能情報は、サーバ3Aにおいて利用可能な機能を示す。利用可能機能情報の詳細については後述する。
【0082】
放送受信部303により放送局からの放送信号が受信され、その放送信号に基づく映像音声信号が入力される。放送受信部303により入力された映像音声信号は、バッファ部306に一時的に記憶された後に、記憶部307の記憶媒体308Aに記憶される。
【0083】
記憶媒体308に記憶された映像音声信号を再生する場合には、ユーザが操作入力部304の操作を行うことにより、記憶部307から映像音声信号が読み出される。記憶部307から読み出された映像音声信号は、バッファ部306に一時的に記憶された後に、映像音声出力部302により映像および音声として出力される。
【0084】
また、外部機器(本例では、クライアント2)からネットワーク5を介して送信された映像音声信号が送受信部305により受信される。送受信部305により受信された映像音声信号は、バッファ部306に一時的に記憶された後に、記憶部307の記憶媒体308Aに記憶される。
【0085】
サーバ3Bは、記憶部307の代わりに記憶部317を含む点を除いて、サーバ3Aと同様の構成を有する。記憶部317には、記憶媒体308A,308Bが搭載される。記憶媒体308Aは例えばハードディスクであり、記憶媒体308Bは例えばブルーレイディスク(BD:Blu-ray Disc(登録商標))である。記憶媒体308A,308Bの各々に映像音声信号が記憶される。
【0086】
ここで、サーバ3A,3Bの管理部309に記憶される利用可能機能情報の詳細について説明する。図2は、サーバ3A,3Bの管理部309に記憶される利用可能機能情報の一例を示す図である。
【0087】
図2に示すように、サーバ3A,3Bにおいてコンテンツに関して利用可能な機能がメディア・フォーマットに対応付けられている。サーバ3Aにおいては、JPEGおよびMPEG2−TSに関して、記憶媒体308へのコンテンツの保存(「HDD保存」)および図示しないテレビおよびパーソナルコンピュータ等の家庭内の他の機器へのコンテンツの配信(「家庭内配信」)が可能である。サーバ3Bにおいては、JPEGおよびMPEG2−TSに関して、記憶媒体308Aへのコンテンツの保存(「HDD保存」)、記憶媒体308Bへのコンテンツの保存(「BD保存」)および家庭内の他の機器へのコンテンツの配信(「家庭内配信」)が可能であり、JPEGに関して、インターネット上のサーバへのコンテンツの保存(「インターネット保存」)が可能である。
【0088】
(2)通信シーケンス
次に、コンテンツ転送システム1においてクライアント2からサーバ3A,3Bにコンテンツの映像音声信号(以下、単にコンテンツと呼ぶ)を転送する際の通信シーケンスについて説明する。なお、以下の説明において、クライアント2からサーバ3A,3Bへのコンテンツの転送をアップロードと呼ぶ。
【0089】
図3は、コンテンツ転送システム1におけるコンテンツのアップロード時の通信シーケンス図である。
【0090】
図3に示すように、まず、クライント2においてユーザが操作入力部204を操作することにより、記憶媒体208に記憶された1または複数のコンテンツのうち、アップロードすべきコンテンツが決定される(ステップS101)。本例では、メディア・フォーマットがMPEG2−TSであるコンテンツがアップロードすべきコンテンツとして決定される。以下、ステップS101で決定されたアップロードすべきコンテンツをアップロードコンテンツと呼ぶ。
【0091】
次に、クライアント2は、ネットワーク5を介して接続された全ての外部機器(本例ではサーバ3A,3B)に、コンテンツのアップロード先が存在するか否かを確認するための検索要求を送信する(ステップS102)。
【0092】
クライアント2からの検索要求に対して、サーバ3A、3Bは、サーバ3A,3Bを識別するための識別情報を含む応答をクライアント2にそれぞれ送信する(ステップS103,S104)。
【0093】
次に、クライアント2は、アップロード機能の有無を確認するためのアップロード機能確認要求をサーバ3A,3Bに送信する(ステップS105,S107)。ここで、アップロード機能とは、クライアント2から送信されたコンテンツを記憶する機能をいう。
【0094】
クライアント2からのアップロード機能確認要求に対して、サーバ3A、3Bは、アップロード機能の有無を示す応答をクライアント2にそれぞれ送信する(ステップS106,S108)。本例では、サーバ3A,3Bがそれぞれアップロード機能を有することを示す応答をクライアント2にそれぞれ送信する。
【0095】
次に、クライアント2は、アップロード可能なメディア・フォーマットを確認するためのフォーマット確認要求をサーバ3A、3Bに送信する(ステップS109,S111)。
【0096】
クライアント2からのフォーマット確認要求に対して、サーバ3A,3Bは、アップロード可能なメディア・フォーマットを示す応答をクライアント2にそれぞれ送信する(ステップS110,S112)。
【0097】
図2に示すように、サーバ3Aは例えばメディア・フォーマットがJPEGまたはMPEG2−TSであるコンテンツを記憶媒体308に記憶することが可能であり、サーバ3Bは例えばメディア・フォーマットがJPEGまたはMPEG2−TSであるコンテンツを記憶媒体308A,308Bに記憶することが可能である。したがって、サーバ3A,3Bは、アップロード可能なメディア・フォーマットがJPEGおよびMPEG2−TSであることを示す応答をクライアント2にそれぞれ送信する。
【0098】
クライアント2は、サーバ3A,3Bからの応答に基づいて、アップロードコンテンツのアップロードが可能なサーバを選択する。本例では、アップロードコンテンツのメディア・フォーマットがMPEG2−TSであり、サーバ3A,3BはMPEG2−TSを記憶媒体308,308A,308Bにそれぞれ記憶することが可能である。したがって、クライアント2は、サーバ3A,3Bの各々にアップロードコンテンツのアップロードが可能である。
【0099】
次に、クライアント2は、選択されたサーバ3A,3Bに、アップロードコンテンツのメディア・フォーマットに関して利用可能な機能を確認するための利用可能機能確認要求を送信する(S113,S115)。
【0100】
クライアント2からの利用可能機能確認要求に対して、サーバ3A,3Bは、アップロードコンテンツのメディア・フォーマットに関して利用可能な機能を示す応答を送信する(ステップS114,S116)。本例では、サーバ3AがMPEG2−TSに関して記憶媒体308へのコンテンツの保存および家庭内でのコンテンツの配信が可能であり、サーバ3BがMPEG2−TSに関して記憶媒体308Aへのコンテンツの保存、記憶媒体308Bへのコンテンツの保存および家庭内でのコンテンツの配信が可能である。
【0101】
次に、クライアント2は、サーバ3A,3Bからの応答に基づいて、アップロード確認画像を表示する(ステップS117)。
【0102】
図4は、クライアント2により表示されるアップロード確認画像の一例を示す図である。
【0103】
図4に示すように、アップロード確認画像には、アップロードコンテンツをアップロード可能なサーバの識別情報および各サーバにおいてアップロードコンテンツに関する利用可能機能が示される。また、アップロード確認画像には、各サーバに対応する選択ボタンSBがそれぞれ示される。
【0104】
図4においては、サーバの識別情報として、サーバ3Aに対応する「DVR1」およびサーバ3Bに対応する「DVR2」が示される。また、サーバ3Aにおいてアップロードコンテンツに関する利用可能機能として、「HDD保存」および「家庭内配信」が示され、サーバ3Bにおいてアップロードコンテンツに関する利用可能機能として、「HDD保存」、「BD保存」および「家庭内配信」が示される。
【0105】
なお、アップロード確認画像に示されるサーバの識別情報は、サーバの名称、品番または種類等であってもよい。サーバの識別情報に基づいてユーザが複数のサーバを容易に識別することができ、かつユーザがサーバの種類を容易に認識可能であることが好ましい。
【0106】
ユーザは、図4のアップロード確認画像上において、いずれかの選択ボタンSBを選択する。それにより、アップロードコンテンツのアップロード先が決定される。
【0107】
ユーザは、例えばアップロードコンテンツをブルーレイディスクに保存することを希望する場合には、識別情報「DVR2」(サーバ3B)に対応する選択ボタンSBを選択する。また、例えば図示しない家庭内のテレビまたはパーソナルコンピュータを用いてアップロードコンテンツを視聴することを希望する場合には、識別情報「DVR1」(サーバ3A)に対応する選択ボタンSBおよび識別情報「DVR2」(サーバ3B)に対応する選択ボタンSBのいずれかを選択する。本例では、ブルーレイディスクにアップロードコンテンツを保存するために、識別情報「DVR2」を有するサーバ3Bがアップロード先として決定される。
【0108】
次に、クライアント2は、アップロード先に決定されたサーバ3Bに、アップロード要求を送信する(ステップS118)。
【0109】
アップロード要求に対して、サーバ3Bは、アップロードコンテンツのアップロードが可能か否かを示す応答を送信する(S119)。サーバ3Bへのアップロードが可能である場合には、アップロード先を示すURI(uniform resource identifier)がサーバ3Bからの応答に含まれる。クライアント2は、その応答に基づいて、サーバ3Bにアップロードコンテンツのアップロードを行う(ステップS120)。その後、サーバBは、アップロードが成功したか否かを示す応答をクライアント2に送信する(ステップS121)。これにより、アップロードコンテンツのアップロードが完了する。
【0110】
一方、サーバ3Bへのアップロードができない場合、アップロード確認画像が映像音声出力部202により再度表示され、ユーザに他のサーバ(例えばサーバ3A)の選択が促される。例えば記憶媒体308A,308Bの空き容量が不足している場合には、サーバ3Bにアップロードコンテンツをアップロードすることができない。
【0111】
なお、いずれかサーバにおいてアップロードコンテンツをアップロードすることができない場合に、そのサーバに関する情報がアップロード確認画像に示されなくてもよく、または、そのサーバに関する情報がグレイ表示され、対応する選択ボタンSBが選択不能な状態になってもよい。
【0112】
(3)クライアントの制御動作
次に、コンテンツのアップロード時におけるクライアント2の制御部201の制御動作について説明する。図5および図6は、コンテンツのアップロード時におけるクライアント2の制御部201の制御動作を示すフローチャートである。
【0113】
図5に示すように、まず、制御部201は、ユーザによる操作入力部204の操作に基づいてアップロードコンテンツを決定する(ステップS201)。アップロードコンテンツは、記憶媒体208に記憶されている。
【0114】
次に、制御部201は、送受信部205によりネットワーク5に接続された外部機器に検索要求を送信する(ステップS202)。
【0115】
次に、制御部201は、外部機器からの応答を送受信部205により受信したか否かを判定する(ステップS203)。この場合、外部機器からの応答には、その外部機器の識別情報が含まれる。外部機器からの応答を受信していない場合、制御部201は、ステップS205の処理に進む。
【0116】
外部機器からの応答を受信した場合、制御部201は、受信した応答に含まれる識別情報を記憶媒体208に記憶する(ステップS204)。次に、制御部201は、検索要求を送信してから予め定められた規定時間が経過したか否かを判定する(ステップS205)。予め定められた規定時間が経過していない場合、制御部201は、予め定められた規定時間が経過するまでステップS203,S204の処理を繰り返す。なお、規定時間内に外部機器からの応答がない場合、制御部201は、アップロード先としての外部機器が存在しないことをユーザに提示し、処理を終了する。
【0117】
本例では、サーバ3A,3Bからの応答が送受信部205により受信される。それにより、ステップS204において、サーバ3A,3Bに対応する識別情報が記憶媒体208に記憶される。
【0118】
予め定められた規定時間が経過すると、制御部201は、送受信部205により、記憶媒体208に記憶された識別情報に対応する外部機器(サーバ3A,3B)にアップロード機能確認要求を送信する(ステップS206)。
【0119】
次に、制御部201は、識別情報に対応する全ての外部機器からアップロード機能確認要求に対する応答を送受信部205により受信したか否かを判定する(ステップS207)。識別情報に対応する全ての外部機器から応答を受信していない場合、制御部201は、識別情報に対応する全ての外部機器から応答を受信するまで待機する。なお、所定時間が経過しても外部機器からの応答が受信されない場合、制御部201は、送受信部205により再度アップロード機能確認要求を外部機器に送信してもよい。
【0120】
識別情報に対応する全ての外部機器から応答を受信した場合、制御部201は、受信した応答に基づいて、識別情報に対応する全ての外部機器のうちアップロード機能を有する外部機器(本例では、サーバ3A,3B)を選択する(ステップS208)。次に、制御部208は、送受信部205により、ステップS208で選択された外部機器にフォーマット確認要求を送信する(ステップS209)。
【0121】
次に、制御部201は、ステップS208で選択された全ての外部機器からフォーマット確認要求に対する応答を送受信部205により受信したか否かを判定する(ステップS210)。この場合、外部機器からの応答は、アップロード可能なメディア・フォーマットを示す。
【0122】
ステップS208で選択された全ての外部機器から応答を受信していない場合、制御部201は、それらの全ての外部機器から応答を受信するまで待機する。なお、所定時間が経過しても外部機器からの応答が受信されない場合、制御部201は、送受信部205により再度フォーマット確認要求を外部機器に送信してもよい。
【0123】
ステップS208で選択された全ての外部機器から応答を受信した場合、制御部201は、受信した応答に基づいて、アップロードコンテンツをアップロードすることが可能な外部機器(本例では、サーバ3A,3B)を選択する(ステップS211)。次に、制御部201は、送受信部205により、ステップS211で選択された外部機器に利用可能機能確認要求を送信する(ステップS212)。
【0124】
次に、制御部201は、ステップS211で選択された全ての外部機器から利用可能機能確認要求に対する応答を送受信部205により受信したか否かを判定する(ステップS213)。この場合、外部機器からの応答は、アップロードコンテンツのメディア・フォーマットに関する利用可能機能を示す。
【0125】
ステップS211で選択された全ての外部機器から応答を受信していない場合、制御部201は、それらの全ての外部機器から応答を受信するまで待機する。なお、所定時間が経過しても外部機器からの応答が受信されない場合、制御部201は、送受信部205により再度利用可能機能確認要求を外部機器に送信してもよい。
【0126】
ステップS211で選択された全ての外部機器から応答を受信した場合、制御部201は、受信した応答に基づいて、外部機器ごとに利用可能機能を記憶媒体208に記憶する(ステップS214)。
【0127】
次に、制御部201は、アップロード確認画像(図4)を映像音声出力部202により表示する(ステップS215)。この場合、アップロード確認画像には、ステップS204で記憶媒体208に記憶された識別情報に基づいて、ステップS211で選択された外部機器(本例では、サーバ3A,3B)の識別情報が示されるとともに、ステップS214で記憶媒体208に記憶された利用可能機能に基づいて、識別情報ごとにアップロードコンテンツのメディア・フォーマットに関する利用可能機能が示される。
【0128】
ユーザは、アップロード確認画像に基づいて、操作入力部204を操作することによりいずれかの外部機器を選択する。制御部201は、ユーザによる操作入力部204の操作に基づいて、アップロードコンテンツをアップロードすべき外部機器(アップロード先の外部機器)を選択する(ステップS216)。
【0129】
次に、制御部201は、送受信部205により、ステップS216で選択された外部機器にアップロード要求を送信する(ステップS217)。次に、制御部201は、ステップS216で選択された外部機器からアップロード要求に対する応答を送受信部205により受信したか否かを判定する(ステップS218)。この場合、外部機器からの応答は、アップロードコンテンツのアップロードが可能であるか否かを示す。
【0130】
ステップS216で選択された外部機器から応答を受信していない場合、制御部201は、ステップS216で選択された外部機器から応答を受信するまで待機する。なお、所定時間が経過しても外部機器からの応答が受信されない場合、制御部201は、送受信部205により再度アップロード要求を外部機器に送信してもよい。
【0131】
ステップS216で選択された外部機器から応答を受信した場合、制御部201は、受信した応答に基づいて、その外部機器にアップロードコンテンツのアップロードが可能か否かを判定する(ステップS219)。ステップS216で選択された外部機器にアップロードコンテンツのアップロードができない場合、制御部201は、ステップS215の処理に戻る。
【0132】
ステップS216で選択された外部機器にアップロードコンテンツのアップロードが可能な場合、制御部201は、送受信部205により、その外部機器にアップロードコンテンツを送信する(ステップS220)。
【0133】
次に、制御部201は、アップロードが成功したか否かを示す応答を送受信部205により受信したか否かを判定する(ステップS220a)。アップロードが成功したか否かを示す応答を受信していない場合、制御部201は、応答を受信するまで待機する。
【0134】
アップロードが成功したか否かを示す応答を受信した場合、制御部201は処理を終了する。なお、制御部201は、外部機器からの応答に基づいて、アップロードが成功したか否かをユーザに提示してもよい。
【0135】
(4)サーバの制御動作
次に、コンテンツのアップロード時におけるサーバ3A,3Bの制御部301の制御動作について説明する。図7および図8は、コンテンツのアップロード時におけるサーバ3Aの制御部301の制御動作を示すフローチャートである。なお、サーバ3Bの制御部301の制御動作は、図7および図8に示すサーバ3Aの制御部301の制御動作と同様である。
【0136】
図7に示すように、まず、制御部301は、クライアント2からの検索要求を送受信部305により受信したか否かを判定する(ステップS301)。検索要求を受信していない場合、制御部301は、検索要求を受信するまで待機する。なお、予め定められた規定時間が経過しても検索要求が受信されない場合、制御部301は処理を終了してもよい。
【0137】
検索要求を受信した場合、制御部301は、送受信部305により、管理部309に記憶される識別情報を含む応答をクライアント2に送信する(ステップS302)。
【0138】
次に、制御部301は、クライアント2からのアップロード機能確認要求を送受信部305により受信したか否かを判定する(ステップS303)。アップロード機能確認要求を受信していない場合、制御部301は、アップロード機能確認要求を受信するまで待機する。なお、予め定められた規定時間が経過してもアップロード機能確認要求が受信されない場合、制御部301は処理を終了してもよい。
【0139】
アップロード機能確認要求を受信した場合、制御部301は、送受信部305により、アップロード機能の有無を示す応答をクライアント2に送信する(ステップS304)。本例では、制御部301は、アップロード機能を有することを示す応答をクライアント2に送信する。
【0140】
次に、制御部301は、クライアント2からフォーマット確認要求を送受信部305により受信したか否かを判定する(ステップS305)。フォーマット確認要求を受信していない場合、制御部301は、フォーマット確認要求を受信するまで待機する。なお、予め定められた規定時間が経過してもフォーマット確認要求が受信されない場合、制御部301は処理を終了してもよい。
【0141】
フォーマット確認要求を受信した場合、制御部301は、管理部309に記憶される利用可能機能情報に基づいて、アップロード可能なメディア・フォーマットを示す応答をクライアント2に送信する(ステップS306)。
【0142】
次に、制御部301は、クライアント2から利用可能機能確認要求を送受信部305により受信したか否かを判定する(ステップS307)。利用可能機能確認要求を受信していない場合、制御部301は、利用可能機能確認要求を受信するまで待機する。なお、予め定められた規定時間が経過しても利用可能機能確認要求が受信されない場合、制御部301は処理を終了してもよい。
【0143】
利用可能機能確認要求を受信した場合、制御部301は、送受信部305により、管理部309に記憶される利用可能機能情報に基づいて、アップロードコンテンツに関する利用可能機能を示す応答をクライアント2に送信する(ステップS308)。
【0144】
次に、制御部301は、クライアント2からアップロード要求を送受信部305により受信したか否かを判定する(ステップS309)。アップロード要求を受信していない場合、制御部301は、アップロード要求を受信するまで待機する。なお、予め定められた規定時間が経過してもアップロード要求が受信されない場合、制御部301は処理を終了してもよい。
【0145】
アップロード要求を受信した場合、制御部301は、記憶媒体308にアップロードコンテンツを記憶することが可能であるか否かを判定する(ステップS310)。
【0146】
記憶媒体308にアップロードコンテンツを記憶することが可能である場合、制御部301は、送受信部305により、アップロード先としてのURIを示す応答をクライアント2に送信する(ステップS311)。次に、制御部301は、クライアント2から送信されるアップロードコンテンツを送受信部305により受信し(ステップS312)、記憶媒体308に記憶する(ステップS313)。
【0147】
その後、制御部301は、アップロード(ステップS312,S313の処理)が成功したか否かを判定する(ステップS315)。アップロードが成功した場合、制御部301は、アップロードが成功したことを示す応答をクライアント2に送信し(ステップS316)、処理を終了する。アップロードが失敗した場合、制御部301は、アップロードが失敗したことを示す応答をクライアント2に送信し(ステップS317)、処理を終了する。
【0148】
一方、ステップS310で記憶媒体308にアップロードコンテンツを記憶することが不可能である場合、制御部301は、アップロードコンテンツのアップロードができないことを示す応答をクライアント2に送信する(ステップS314)。その後、制御部301はステップS309の処理に戻る。
【0149】
(5)効果
本実施の形態では、クライアント2の操作入力部204を用いてアップロードすべきコンテンツがユーザにより選択されると、そのコンテンツをアップロード可能なサーバ3A,3Bおよびそのサーバ3A,3Bにおける利用可能機能がクライアント2により予め取得され、アップロード確認画像としてユーザに提示される。この場合、アップロード可能なサーバ3A,3Bおよびそのサーバ3A,3Bにおける利用可能機能をユーザがアップロード確認画像上で確認することができる。それにより、複数のサーバ3A,3Bがネットワーク5に接続されている場合でも、ユーザがコンテンツの利用方法に応じてアップロード先のサーバ3A,3Bを容易にかつ適切に選択することができる。したがって、ユーザの負担が大幅に軽減される。
【0150】
(6)他の制御例
図9は、コンテンツ転送システム1における通信シーケンスの他の例を示す図である。図9の通信シーケンスについて、上記の図3の通信シーケンスと異なる点を説明する。
【0151】
まず、上記の図3の例と同様に、ステップS101〜S108の処理が行われる。次に、クライアント2は、アップロード可能なメディア・フォーマットを確認するためのフォーマット確認要求およびメディア・フォーマット毎に利用可能な機能を確認するための利用可能機能確認要求をサーバ3A、3Bに送信する(ステップS131,S133)。
【0152】
クライアント2からのフォーマット確認要求および利用可能機能確認要求に対して、サーバ3A,3Bは、アップロード可能なメディア・フォーマットおよびそのメディア・フォーマットに関して利用可能な機能を示す応答をクライアント2にそれぞれ送信する(ステップS132,S134)。
【0153】
次に、クライアント2は、サーバ3A,3Bからの応答に基づいて、アップロード確認画像(図4)を表示する(ステップS117)。その後、上記の図3の例と同様に、ステップS118〜S121の処理が行われる。
【0154】
図10および図11は、図9の例におけるクライアント2の制御部201の制御動作を示すフローチャートである。図10および図11の制御動作について、上記の図5および図6の制御動作と異なる点を説明する。
【0155】
まず、制御部201は、上記の図5および図6の例と同様に、ステップS201〜S208の処理を行う。ステップS208において、制御部201は、アップロード機能を有する外部機器(本例では、サーバ3A,3B)を選択する。
【0156】
次に、制御部201は、送受信部205により、ステップS208で選択された外部機器にフォーマット確認要求および利用可能機能確認要求を送信する(ステップS221)。
【0157】
次に、制御部201は、ステップS208で選択された全ての外部機器からフォーマット確認要求および利用可能機能確認要求に対する応答を送受信部205により受信したか否かを判定する(ステップS222)。この場合、外部機器からの応答は、アップロード可能なメディア・フォーマットおよびそのメディア・フォーマットに関して利用可能な機能を示す。
【0158】
ステップS208で選択された全ての外部機器から応答を受信していない場合、制御部201は、それらの全ての外部機器から応答を受信するまで待機する。なお、所定時間が経過しても外部機器からの応答が受信されない場合、制御部201は、送受信部205により再度フォーマット確認要求および利用可能機能確認要求を外部機器に送信してもよい。
【0159】
ステップS208で選択された全ての外部機器から応答を受信した場合、制御部201は、受信した応答に基づいて、アップロードコンテンツをアップロードすることが可能な外部機器(本例では、サーバ3A,3B)を選択するとともに(ステップS223)、選択した外部機器ごとにアップロードコンテンツのメディア・フォーマットに関する利用可能機能を記憶媒体208に記憶する(ステップS224)。
【0160】
なお、ステップS224において、制御部201は、ステップS222で受信した応答に示される全ての利用可能機能を記憶媒体208に記憶してもよい。
【0161】
次に、制御部201は、アップロード確認画像(図4)を映像音声出力部202により表示する(ステップS215)。この場合、アップロード確認画像には、ステップS204で記憶媒体208に記憶された識別情報に基づいて、ステップS223で選択された外部機器(本例では、サーバ3A,3B)の識別情報が示されるとともに、ステップS224で記憶媒体208に記憶された利用可能機能に基づいて、識別情報ごとにアップロードコンテンツのメディア・フォーマットに関する利用可能機能が示される。
【0162】
その後、制御部201は、上記の図5および図6の例と同様に、ステップS216〜S220aの処理を行う。
【0163】
図12および図13は、図9の例におけるサーバ3Aの制御部301の制御動作を示すフローチャートである。図12および図13の制御動作について、上記の図7および図8の制御動作と異なる点を説明する。なお、サーバ3Bの制御部301の制御動作は、図12および図13に示すサーバ3Aの制御部301の制御動作と同様である。
【0164】
まず、図7および図8の例と同様に、制御部301は、ステップS301〜S304の処理を行う。次に、制御部301は、クライアント2からフォーマット確認要求および利用可能機能確認要求を送受信部305により受信したか否かを判定する(ステップS321)。
【0165】
フォーマット確認要求および利用可能機能確認要求を受信していない場合、制御部301は、フォーマット確認要求および利用可能機能確認要求を受信するまで待機する。なお、予め定められた規定時間が経過してもフォーマット確認要求および利用可能機能確認要求が受信されない場合、制御部301は処理を終了してもよい。
【0166】
フォーマット確認要求および利用可能機能確認要求を受信した場合、制御部301は、管理部309に記憶される利用可能機能情報に基づいて、アップロード可能なメディア・フォーマットおよびそのメディア・フォーマットに関して利用可能な機能を示す応答をクライアント2に送信する(ステップS322)。
【0167】
その後、制御部301は、上記の図7および図8の例と同様に、ステップS309〜S317の処理を行う。
【0168】
このように、本例では、クライアント2からサーバ3A,3Bにフォーマット確認要求および利用可能機能確認要求が同時に送信される。そして、各サーバ3A,3Bにおいてアップロード可能なメディア・フォーマットおよびそのメディア・フォーマットに関して利用可能な機能を示す応答が各サーバ3A,3Bからクライアント2に同時に送信される。それにより、図3の例に比べて、クライアント2とサーバ3A,3Bとの間の通信回数が少なくなり、コンテンツのアップロード時における処理時間が短縮される。
【0169】
(7)さらに他の制御例
上記の例では、クライアント2が外部機器(サーバ3A,3B)に関する識別情報および利用可能機能情報を記憶媒体208に記憶するが、クライアント2がこれらの情報の一部または全てをバッファ部206に記憶してもよい。
【0170】
また、上記の例では、ユーザによりアップロードコンテンツが選択された後に、クライアント2により外部機器の検索および外部機器の利用可能機能の確認が行われるが、これに限らず、ユーザによりアップロードコンテンツが選択される前に、クライアント2により外部機器の検索および外部機器の利用可能機能の確認が行われてもよい。
【0171】
この場合、検索された外部機器およびそれらの外部機器の利用可能機能がバッファ部206または記憶媒体208に予め記憶される。それにより、ユーザによりアップロードコンテンツが選択された際に、直ちにアップロード確認画像を表示させることができる。
【0172】
また、サーバ3A,3Bが複数の記憶媒体を有する場合に、アップロード先の記憶媒体がユーザにより指定可能であってもよい。その場合、例えばアップロード確認画像にサーバ3A,3Bの記憶媒体ごとに選択ボタンが表示される。ユーザによりアップロード先の記憶媒体に対応する選択ボタンが選択されると、クライアント2は、その記憶媒体にアップロードコンテンツをアップロードする。
【0173】
(8)他の実施の形態
上記実施の形態では、ネットワーク5に1つのクライアント2および2つのサーバ3A,3Bが接続されているが、ネットワーク5には、任意の数のクライアントおよびサーバを接続することができる。
【0174】
また、上記実施の形態では、クライアント2がデジタルビデオカメラであり、サーバ3A,3Bがそれぞれデジタルビデオレコーダであるが、クライアント2がデジタルビデオレコーダであってもよく、サーバ3A,3Bの少なくとも一方がジタルビデオカメラであってもよい。また、クライアント2およびサーバ3A,3Bがパーソナルコンピュータまたは携帯電話等の他の機器であってもよい。
【0175】
(9) 請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応関係
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
【0176】
上記実施の形態においては、クライアント2がクライアント装置の例であり、サーバ3A,3Bがサーバ装置の例であり、管理部309が情報記憶部の例であり、送受信部305が通知部の例であり、記憶媒体308,308A,308Bがコンテンツ記憶部の例であり、映像音声入力部203がコンテンツ取得部の例であり、制御部201が識別部の例であり、送受信部205が情報取得部の例であり、映像音声出力部202が表示部の例であり、操作入力部204が操作部の例であり、送受信部205がコンテンツ転送部の例である。
【0177】
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の要素を用いることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0178】
本発明は、携帯機器等のクライアント装置からデジタルビデオレコーダまたはパーソナルコンピュータ等のサーバ装置へのコンテンツの転送に有効に利用することができる。
【符号の説明】
【0179】
2 クライアント
3A,3B サーバ
5 ネットワーク
201,301 制御部
202,302 映像音声出力部
203 映像音声入力部
204,304 操作入力部
205,305 送受信部
206,306 バッファ部
207,307,317 記憶部
208,308,308A,308B 記憶媒体
B1,B2 バス
303 放送受信部
309 管理部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークに接続される1または複数のサーバ装置と、
前記ネットワークに接続され、使用者により操作されるクライアント装置とを備え、
前記1または複数のサーバ装置の各々は、
コンテンツの格納形式毎に利用可能機能を示す利用可能機能情報を記憶する情報記憶部と、
前記情報記憶部により記憶される利用可能機能情報に基づいて前記クライアント装置により要求された格納形式に対応する利用可能機能を前記クライアント装置に通知する通知部と、
前記クライアント装置から転送されるコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部とを含み、
前記クライアント装置は、
コンテンツを取得するコンテンツ取得部と、
前記コンテンツ取得部により取得されたコンテンツの格納形式を識別する識別部と、
前記識別部により識別されたコンテンツの格納形式に対応する利用可能機能を前記1または複数のサーバ装置に要求し、前記1または複数のサーバ装置から通知された利用可能機能を取得する情報取得部と、
前記情報取得部により取得された利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とを対応づけて表示する表示部と、
前記表示部により表示された利用可能機能および識別情報に基づいて前記1または複数のサーバ装置のうちコンテンツの転送先となるサーバ装置を指定するために使用者により操作される操作部と、
前記操作部の操作により指定されたサーバ装置にコンテンツを転送するコンテンツ転送部とを含むことを特徴とするコンテンツ転送システム。
【請求項2】
前記クライアント装置の前記表示部は、前記情報取得部により複数のサーバ装置からの利用可能機能が取得された場合に、複数組の利用可能機能および識別情報を一覧表示することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ転送システム。
【請求項3】
前記利用可能機能は、前記コンテンツを記憶可能な記憶媒体の種類を含むことを特徴とする請求項1または2記載のコンテンツ転送システム。
【請求項4】
使用者により操作されるクライアント装置にネットワークを介して接続されるサーバ装置であって、
コンテンツの格納形式毎に利用可能機能を示す利用可能機能情報を記憶する情報記憶部と、
前記情報記憶部により記憶される利用可能機能情報に基づいて前記クライアント装置により要求された格納形式に対応する利用可能機能を前記クライアント装置に通知する通知部と、
前記クライアント装置から転送されるコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部とを備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項5】
1または複数のサーバ装置にネットワークを介して接続され、使用者により操作されるクライアント装置であって、
コンテンツを取得するコンテンツ取得部と、
前記コンテンツ取得部により取得されたコンテンツの格納形式を識別する識別部と、
前記識別部により識別されたコンテンツの格納形式に対応する利用可能機能を前記1または複数のサーバ装置に要求し、前記1または複数のサーバ装置から通知された利用可能機能を取得する情報取得部と、
前記情報取得部により取得された利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とを対応づけて表示する表示部と、
前記表示部により表示された利用可能機能および識別情報に基づいて前記1または複数のサーバ装置のうちコンテンツの転送先となるサーバ装置を指定するために使用者により操作される操作部と、
前記操作部の操作により指定されたサーバ装置にコンテンツを転送するコンテンツ転送部とを備えることを特徴とするクライアント装置。
【請求項6】
ネットワークに接続されるクライアント装置から前記ネットワークに接続される1または複数のサーバ装置のいずれかにコンテンツを転送するコンテンツ転送方法であって、
前記1または複数のサーバ装置によりコンテンツの格納形式毎に利用可能機能を示す利用可能機能情報を記憶するステップと、
前記クライアント装置によりコンテンツを取得し、取得されたコンテンツの格納形式を識別するステップと、
識別されたコンテンツの格納形式に対応する利用可能機能を前記クライアント装置から前記1または複数のサーバ装置に要求するステップと、
前記1または複数のサーバ装置により記憶される利用可能機能情報に基づいて前記クライアント装置により要求された格納形式に対応する利用可能機能を前記1または複数のサーバ装置から前記クライアント装置に通知するステップと、
前記1または複数のサーバ装置から通知された利用可能機能を前記クライアント装置により取得し、取得された利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とを対応づけて表示することにより、前記1または複数のサーバ装置のうちコンテンツの転送先となるサーバ装置の指定を使用者に促すステップと、
前記クライアント装置から使用者により指定されたサーバ装置にコンテンツを転送するステップと、
前記クライアント装置から転送されるコンテンツを前記指定されたサーバ装置により記憶するステップとを備えることを特徴とするコンテンツ転送方法。
【請求項7】
ネットワークに接続される1または複数のサーバ装置と、
前記ネットワークに接続され、使用者により操作されるクライアント装置とを備え、
前記1または複数のサーバ装置の各々は、
コンテンツの格納形式毎に利用可能機能を示す利用可能機能情報を記憶する情報記憶部と、
前記クライアント装置から転送されるコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部と、
前記情報記憶部により記憶される利用可能機能情報に基づいて前記コンテンツ記憶部に記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能を前記クライアント装置に通知する通知部とを含み、
前記クライアント装置は、
コンテンツを取得するコンテンツ取得部と、
前記コンテンツ取得部により取得されたコンテンツの格納形式を識別する識別部と、
前記1または複数のサーバ装置が記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能を前記1または複数のサーバ装置に要求し、前記1または複数のサーバ装置から通知されたコンテンツの格納形式および利用可能機能を取得する情報取得部と、
前記情報取得部により取得されたコンテンツの格納形式および利用可能機能に基づいて前記識別部により識別されたコンテンツの格納形式に対応する前記1または複数のサーバ装置の利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とを対応づけて表示する表示部と、
前記表示部により表示された利用可能機能および識別情報に基づいて前記1または複数のサーバ装置のうちコンテンツの転送先となるサーバ装置を指定するために使用者により操作される操作部と、
前記操作部の操作により指定されたサーバ装置にコンテンツを転送するコンテンツ転送部とを含むことを特徴とするコンテンツ転送システム。
【請求項8】
前記クライアント装置の前記表示部は、前記情報取得部により複数のサーバ装置からのコンテンツの格納形式および利用可能機能が取得された場合に、複数組の利用可能機能および識別情報を一覧表示することを特徴とする請求項7記載のコンテンツ転送システム。
【請求項9】
前記利用可能機能は、前記コンテンツを記憶可能な記憶媒体の種類を含むことを特徴とする請求項7または8記載のコンテンツ転送システム。
【請求項10】
使用者により操作されるクライアント装置にネットワークを介して接続されるサーバ装置であって、
コンテンツの格納形式毎に利用可能機能を示す利用可能機能情報を記憶する情報記憶部と、
前記クライアント装置から転送されるコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部と、
前記情報記憶部により記憶される利用可能機能情報に基づいて前記コンテンツ記憶部に記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能を前記クライアント装置に通知する通知部とを備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項11】
1または複数のサーバ装置にネットワークを介して接続され、使用者により操作されるクライアント装置であって、
コンテンツを取得するコンテンツ取得部と、
前記コンテンツ取得部により取得されたコンテンツの格納形式を識別する識別部と、
前記1または複数のサーバ装置が記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能を前記1または複数のサーバ装置に要求し、前記1または複数のサーバ装置から通知されたコンテンツの格納形式および利用可能機能を取得する情報取得部と、
前記情報取得部により取得されたコンテンツの格納形式および利用可能機能に基づいて前記識別部により識別されたコンテンツの格納形式に対応する前記1または複数のサーバ装置の利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とを対応づけて表示する表示部と、
前記表示部により表示された利用可能機能および識別情報に基づいて前記1または複数のサーバ装置のうちコンテンツの転送先となるサーバ装置を指定するために使用者により操作される操作部と、
前記操作部の操作により指定されたサーバ装置にコンテンツを転送するコンテンツ転送部とを備えることを特徴とするクライアント装置。
【請求項12】
ネットワークに接続されるクライアント装置から前記ネットワークに接続される1または複数のサーバ装置のいずれかにコンテンツを転送するコンテンツ転送方法であって、
前記1または複数のサーバ装置によりコンテンツの格納形式毎に利用可能機能を示す利用可能機能情報を記憶するステップと、
前記クライアント装置によりコンテンツを取得し、取得されたコンテンツの格納形式を識別するステップと、
前記1または複数のサーバ装置が記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能を前記クライアント装置から前記1または複数のサーバ装置に要求するステップと、
前記1または複数のサーバ装置が記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能を前記1または複数のサーバ装置から前記クライアント装置に通知するステップと、
前記1または複数のサーバ装置から通知されたコンテンツの格納形式および利用可能機能を前記クライアント装置により取得し、取得されたコンテンツの格納形式および利用可能機能に基づいて前記識別するステップで識別されたコンテンツの格納形式に対応する前記1または複数のサーバ装置の利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とを対応づけて表示することにより、前記1または複数のサーバ装置のうちコンテンツの転送先となるサーバ装置の指定を使用者に促すステップと、
前記クライアント装置から使用者により指定されたサーバ装置にコンテンツを転送するステップと、
前記クライアント装置から転送されるコンテンツを前記指定されたサーバ装置により記憶するステップとを備えることを特徴とするコンテンツ転送方法。
【請求項1】
ネットワークに接続される1または複数のサーバ装置と、
前記ネットワークに接続され、使用者により操作されるクライアント装置とを備え、
前記1または複数のサーバ装置の各々は、
コンテンツの格納形式毎に利用可能機能を示す利用可能機能情報を記憶する情報記憶部と、
前記情報記憶部により記憶される利用可能機能情報に基づいて前記クライアント装置により要求された格納形式に対応する利用可能機能を前記クライアント装置に通知する通知部と、
前記クライアント装置から転送されるコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部とを含み、
前記クライアント装置は、
コンテンツを取得するコンテンツ取得部と、
前記コンテンツ取得部により取得されたコンテンツの格納形式を識別する識別部と、
前記識別部により識別されたコンテンツの格納形式に対応する利用可能機能を前記1または複数のサーバ装置に要求し、前記1または複数のサーバ装置から通知された利用可能機能を取得する情報取得部と、
前記情報取得部により取得された利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とを対応づけて表示する表示部と、
前記表示部により表示された利用可能機能および識別情報に基づいて前記1または複数のサーバ装置のうちコンテンツの転送先となるサーバ装置を指定するために使用者により操作される操作部と、
前記操作部の操作により指定されたサーバ装置にコンテンツを転送するコンテンツ転送部とを含むことを特徴とするコンテンツ転送システム。
【請求項2】
前記クライアント装置の前記表示部は、前記情報取得部により複数のサーバ装置からの利用可能機能が取得された場合に、複数組の利用可能機能および識別情報を一覧表示することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ転送システム。
【請求項3】
前記利用可能機能は、前記コンテンツを記憶可能な記憶媒体の種類を含むことを特徴とする請求項1または2記載のコンテンツ転送システム。
【請求項4】
使用者により操作されるクライアント装置にネットワークを介して接続されるサーバ装置であって、
コンテンツの格納形式毎に利用可能機能を示す利用可能機能情報を記憶する情報記憶部と、
前記情報記憶部により記憶される利用可能機能情報に基づいて前記クライアント装置により要求された格納形式に対応する利用可能機能を前記クライアント装置に通知する通知部と、
前記クライアント装置から転送されるコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部とを備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項5】
1または複数のサーバ装置にネットワークを介して接続され、使用者により操作されるクライアント装置であって、
コンテンツを取得するコンテンツ取得部と、
前記コンテンツ取得部により取得されたコンテンツの格納形式を識別する識別部と、
前記識別部により識別されたコンテンツの格納形式に対応する利用可能機能を前記1または複数のサーバ装置に要求し、前記1または複数のサーバ装置から通知された利用可能機能を取得する情報取得部と、
前記情報取得部により取得された利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とを対応づけて表示する表示部と、
前記表示部により表示された利用可能機能および識別情報に基づいて前記1または複数のサーバ装置のうちコンテンツの転送先となるサーバ装置を指定するために使用者により操作される操作部と、
前記操作部の操作により指定されたサーバ装置にコンテンツを転送するコンテンツ転送部とを備えることを特徴とするクライアント装置。
【請求項6】
ネットワークに接続されるクライアント装置から前記ネットワークに接続される1または複数のサーバ装置のいずれかにコンテンツを転送するコンテンツ転送方法であって、
前記1または複数のサーバ装置によりコンテンツの格納形式毎に利用可能機能を示す利用可能機能情報を記憶するステップと、
前記クライアント装置によりコンテンツを取得し、取得されたコンテンツの格納形式を識別するステップと、
識別されたコンテンツの格納形式に対応する利用可能機能を前記クライアント装置から前記1または複数のサーバ装置に要求するステップと、
前記1または複数のサーバ装置により記憶される利用可能機能情報に基づいて前記クライアント装置により要求された格納形式に対応する利用可能機能を前記1または複数のサーバ装置から前記クライアント装置に通知するステップと、
前記1または複数のサーバ装置から通知された利用可能機能を前記クライアント装置により取得し、取得された利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とを対応づけて表示することにより、前記1または複数のサーバ装置のうちコンテンツの転送先となるサーバ装置の指定を使用者に促すステップと、
前記クライアント装置から使用者により指定されたサーバ装置にコンテンツを転送するステップと、
前記クライアント装置から転送されるコンテンツを前記指定されたサーバ装置により記憶するステップとを備えることを特徴とするコンテンツ転送方法。
【請求項7】
ネットワークに接続される1または複数のサーバ装置と、
前記ネットワークに接続され、使用者により操作されるクライアント装置とを備え、
前記1または複数のサーバ装置の各々は、
コンテンツの格納形式毎に利用可能機能を示す利用可能機能情報を記憶する情報記憶部と、
前記クライアント装置から転送されるコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部と、
前記情報記憶部により記憶される利用可能機能情報に基づいて前記コンテンツ記憶部に記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能を前記クライアント装置に通知する通知部とを含み、
前記クライアント装置は、
コンテンツを取得するコンテンツ取得部と、
前記コンテンツ取得部により取得されたコンテンツの格納形式を識別する識別部と、
前記1または複数のサーバ装置が記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能を前記1または複数のサーバ装置に要求し、前記1または複数のサーバ装置から通知されたコンテンツの格納形式および利用可能機能を取得する情報取得部と、
前記情報取得部により取得されたコンテンツの格納形式および利用可能機能に基づいて前記識別部により識別されたコンテンツの格納形式に対応する前記1または複数のサーバ装置の利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とを対応づけて表示する表示部と、
前記表示部により表示された利用可能機能および識別情報に基づいて前記1または複数のサーバ装置のうちコンテンツの転送先となるサーバ装置を指定するために使用者により操作される操作部と、
前記操作部の操作により指定されたサーバ装置にコンテンツを転送するコンテンツ転送部とを含むことを特徴とするコンテンツ転送システム。
【請求項8】
前記クライアント装置の前記表示部は、前記情報取得部により複数のサーバ装置からのコンテンツの格納形式および利用可能機能が取得された場合に、複数組の利用可能機能および識別情報を一覧表示することを特徴とする請求項7記載のコンテンツ転送システム。
【請求項9】
前記利用可能機能は、前記コンテンツを記憶可能な記憶媒体の種類を含むことを特徴とする請求項7または8記載のコンテンツ転送システム。
【請求項10】
使用者により操作されるクライアント装置にネットワークを介して接続されるサーバ装置であって、
コンテンツの格納形式毎に利用可能機能を示す利用可能機能情報を記憶する情報記憶部と、
前記クライアント装置から転送されるコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部と、
前記情報記憶部により記憶される利用可能機能情報に基づいて前記コンテンツ記憶部に記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能を前記クライアント装置に通知する通知部とを備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項11】
1または複数のサーバ装置にネットワークを介して接続され、使用者により操作されるクライアント装置であって、
コンテンツを取得するコンテンツ取得部と、
前記コンテンツ取得部により取得されたコンテンツの格納形式を識別する識別部と、
前記1または複数のサーバ装置が記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能を前記1または複数のサーバ装置に要求し、前記1または複数のサーバ装置から通知されたコンテンツの格納形式および利用可能機能を取得する情報取得部と、
前記情報取得部により取得されたコンテンツの格納形式および利用可能機能に基づいて前記識別部により識別されたコンテンツの格納形式に対応する前記1または複数のサーバ装置の利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とを対応づけて表示する表示部と、
前記表示部により表示された利用可能機能および識別情報に基づいて前記1または複数のサーバ装置のうちコンテンツの転送先となるサーバ装置を指定するために使用者により操作される操作部と、
前記操作部の操作により指定されたサーバ装置にコンテンツを転送するコンテンツ転送部とを備えることを特徴とするクライアント装置。
【請求項12】
ネットワークに接続されるクライアント装置から前記ネットワークに接続される1または複数のサーバ装置のいずれかにコンテンツを転送するコンテンツ転送方法であって、
前記1または複数のサーバ装置によりコンテンツの格納形式毎に利用可能機能を示す利用可能機能情報を記憶するステップと、
前記クライアント装置によりコンテンツを取得し、取得されたコンテンツの格納形式を識別するステップと、
前記1または複数のサーバ装置が記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能を前記クライアント装置から前記1または複数のサーバ装置に要求するステップと、
前記1または複数のサーバ装置が記憶可能なコンテンツの格納形式およびその格納形式に対応する利用可能機能を前記1または複数のサーバ装置から前記クライアント装置に通知するステップと、
前記1または複数のサーバ装置から通知されたコンテンツの格納形式および利用可能機能を前記クライアント装置により取得し、取得されたコンテンツの格納形式および利用可能機能に基づいて前記識別するステップで識別されたコンテンツの格納形式に対応する前記1または複数のサーバ装置の利用可能機能とサーバ装置を識別するための識別情報とを対応づけて表示することにより、前記1または複数のサーバ装置のうちコンテンツの転送先となるサーバ装置の指定を使用者に促すステップと、
前記クライアント装置から使用者により指定されたサーバ装置にコンテンツを転送するステップと、
前記クライアント装置から転送されるコンテンツを前記指定されたサーバ装置により記憶するステップとを備えることを特徴とするコンテンツ転送方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2011−35744(P2011−35744A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−181196(P2009−181196)
【出願日】平成21年8月4日(2009.8.4)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年8月4日(2009.8.4)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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