説明

コンテンツ配信システム、キャッシュサーバ、および、コンテンツ配信方法

【課題】モバイルネットワーク介して配信されるコンテンツが大容量化したときのネットワークの輻輳を回避する。
【解決手段】キャッシュサーバは、格納装置に格納された複数の管理コンテンツのうちの少なくとも一部の管理コンテンツの複製を一時的に蓄積し、蓄積された管理コンテンツのリストを第1のコンテンツリストとして作成し、複数のキャッシュサーバのうちの自身以外のキャッシュサーバに蓄積された管理コンテンツのリストを第2のコンテンツリストとして収集し、携帯端末からの管理コンテンツを要求するメッセージに含まれる情報、ならびに、第1および第2のコンテンツリストを用いて、要求された管理コンテンツを保持するキャッシュサーバを判別し、要求された管理コンテンツのファイルまたはストリームを、複数のキャッシュサーバ間の連携を考慮しつつ読み出すように、判別されたキャッシュサーバに指示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツを配信するコンテンツ配信システム、コンテンツをキャッシュするキャッシュサーバ、および、コンテンツ配信システムに関し、特に、動画、静止画、オーディオ、ソフトウェア、アプリケーション等を含むコンテンツをモバイルネットワークでキャッシュした上で、種々の端末(例えば、携帯電話、スマートフォン、PC、ゲーム機等)に配信するコンテンツ配信システム、キャッシュサーバおよびコンテンツ配信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
モバイルネットワークは、LTE(Long Term Evolution)やEPC(Evolved Packet Core)技術等により、高速・大容量化されていく予定である。この進展に伴い、今後、モバイルネットワークを介して、携帯端末を含む種々の端末にコンテンツを配信するコンテンツ配信が普及することが予想される。
【0003】
例えば、特許文献1には、分散キャッシュシステムを適用したコンテンツ配信ネットワークにおいて、コンテンツ配信用トラフィックの通信品質を確保する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−110368号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以下の分析は、本発明者によってなされたものである。
【0006】
今後2013年にかけて、モバイルネットワークにおけるデータ系のトラヒック量が現在の8倍から10倍以上に増大し、その大部分を映像コンテンツが占めると予測されている。また、スマートフォンの急速な普及に伴い、端末の処理能力が高性能化したため、映像コンテンツのサイズも年々大容量化している。近い将来、モバイルネットワークにおいて、ハイビジョン解像度による大容量・高画質の有料管理コンテンツが配信されることも予想される。
【0007】
モバイルネットワークで管理コンテンツを配信する従来のコンテンツ配信システムにおいては、モバイルネットワーク上の管理コンテンツを格納する装置は、すべての端末からのコンテンツ要求を、パケット転送装置を経由して受け付けるとともに、パケット転送装置を介してすべての端末に対してコンテンツを配信する。
【0008】
しかしながら、かかる構成に基づく従来のコンテンツ配信システムによると、次のような問題が生じ得る。
【0009】
人気コンテンツ等が存在することより、モバイルネットワーク上で格納している管理コンテンツに対してアクセスが集中すると、モバイルネットワークのトラヒックが集中化する。このとき、ネットワークが輻輳状態になるおそれがある。ネットワークが輻輳状態になると、端末で映像等を再生するまでの遅延が長くなったり、端末で再生している映像が停止したり、パケットロスが多発して画像が大幅に乱れたりするおそれがある。
【0010】
したがって、従来のコンテンツ配信システムによると、ユーザのQoE(Quality of Experience)が損なわれるおそれがある。
【0011】
また、特許文献1に記載されたコンテンツ配信システムでは、コンテンツをキャッシュする複数のキャッシュサーバのうちの、いずれのキャッシュサーバがコンテンツをキャッシュしているかを、単一のCDNルータが集中管理している。したがって、コンテンツの配信要求が増大した場合には、CDNルータにおける処理がボトルネットとなるおそれがある。
【0012】
そこで、モバイルネットワーク介してコンテンツを配信する場合に、コンテンツが大容量化したときのネットワークの輻輳を回避することが課題となる。本発明の目的は、かかる課題を解決するコンテンツ配信システム、キャッシュサーバおよびコンテンツ配信方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の第1の視点に係るコンテンツ配信システムは、
複数の管理コンテンツを格納する格納装置と、
複数のキャッシュサーバと、をモバイルネットワーク上に備え、
前記複数のキャッシュサーバは、それぞれ、前記複数の管理コンテンツのうちの少なくとも一部の管理コンテンツの複製を一時的に蓄積するコンテンツ一時蓄積部と、
前記コンテンツ一時蓄積部に蓄積された管理コンテンツのリストを第1のコンテンツリストとして作成するコンテンツリスト作成部と、
前記複数のキャッシュサーバのうちの他のキャッシュサーバに蓄積された管理コンテンツのリストを第2のコンテンツリストとして収集する収集部と、
携帯端末からの管理コンテンツを要求するメッセージに含まれる情報、ならびに、前記第1のコンテンツリストおよび前記第2のコンテンツリストを用いて、要求された管理コンテンツを保持するキャッシュサーバを判別する判別部と、
要求された管理コンテンツのファイルまたはストリームを、前記複数のキャッシュサーバ間の連携を考慮しつつ読み出すように、前記判別されたキャッシュサーバに指示するコンテンツ確保部と、
読み出されたファイルまたはストリームを設定されたプロトコルに応じて出力する配信部と、を備える。
【0014】
本発明の第2の視点に係るキャッシュサーバは、
モバイルネットワーク上に設けられた格納装置に格納された複数の管理コンテンツのうちの少なくとも一部の管理コンテンツの複製を一時的に蓄積するコンテンツ一時蓄積部と、
前記コンテンツ一時蓄積部に蓄積された管理コンテンツのリストを第1のコンテンツリストとして作成するコンテンツリスト作成部と、
前記モバイルネットワークに設けられた複数のキャッシュサーバのうちの自身以外のキャッシュサーバに蓄積された管理コンテンツのリストを第2のコンテンツリストとして収集する収集部と、
携帯端末からの管理コンテンツを要求するメッセージに含まれる情報、ならびに、前記第1のコンテンツリストおよび前記第2のコンテンツリストを用いて、要求された管理コンテンツを保持するキャッシュサーバを判別する判別部と、
要求された管理コンテンツのファイルまたはストリームを、前記複数のキャッシュサーバ間の連携を考慮しつつ読み出すように、前記判別されたキャッシュサーバに指示するコンテンツ確保部と、
読み出されたファイルまたはストリームを設定されたプロトコルに応じて出力する配信部と、を備える。
【0015】
本発明の第3の視点に係るコンテンツ配信方法は、
キャッシュサーバが、モバイルネットワーク上に設けられた格納装置に格納された複数の管理コンテンツのうちの少なくとも一部の管理コンテンツの複製を一時的に蓄積する工程と、
蓄積された管理コンテンツのリストを第1のコンテンツリストとして作成するコンテンツリスト作成部と、
前記モバイルネットワークに設けられた複数のキャッシュサーバのうちの自身以外のキャッシュサーバに蓄積された管理コンテンツのリストを第2のコンテンツリストとして収集する工程と、
携帯端末からの管理コンテンツを要求するメッセージに含まれる情報、ならびに、前記第1のコンテンツリストおよび前記第2のコンテンツリストを用いて、要求された管理コンテンツを保持するキャッシュサーバを判別する工程と、
要求された管理コンテンツのファイルまたはストリームを、前記複数のキャッシュサーバ間の連携を考慮しつつ読み出すように、前記判別されたキャッシュサーバに指示する工程と、
読み出されたファイルまたはストリームを設定されたプロトコルに応じて出力する工程と、を含む。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係るコンテンツ配信システム、キャッシュサーバ、および、コンテンツ配信方法によると、モバイルネットワーク介してコンテンツを配信する場合に、コンテンツが大容量化したときのネットワークの輻輳を回避することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】第1の実施形態に係るコンテンツ配信システムの接続構成を一例として示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態に係るコンテンツ配信システムにおけるキャッシュサーバの構成を一例として示すブロック図である。
【図3】第2の実施形態に係るコンテンツ配信システムの接続構成を一例として示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
はじめに、本発明の概要について説明する。なお、この概要に付記する図面参照符号は、専ら理解を助けるための例示であり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではない。
【0019】
図1および図2を参照すると、本発明のコンテンツ配信システムは、複数の管理コンテンツを格納する格納装置(121)と、複数のキャッシュサーバ(110_1〜110_N)と、をモバイルネットワーク(150)上に備え、複数のキャッシュサーバは、それぞれ、複数の管理コンテンツのうちの少なくとも一部の管理コンテンツの複製を一時的に蓄積するコンテンツ一時蓄積部(113)と、コンテンツ一時蓄積部に蓄積された管理コンテンツのリストを第1のコンテンツリストとして作成するコンテンツリスト作成部(118)と、複数のキャッシュサーバのうちの他のキャッシュサーバに蓄積された管理コンテンツのリストを第2のコンテンツリストとして収集する収集部(116)と、携帯端末(170)からの管理コンテンツを要求するメッセージに含まれる情報、ならびに、第1のコンテンツリストおよび第2のコンテンツリストを用いて、要求された管理コンテンツを保持するキャッシュサーバを判別する判別部(117)と、要求された管理コンテンツのファイルまたはストリームを、複数のキャッシュサーバ間の連携を考慮しつつ読み出すように、判別されたキャッシュサーバに指示するコンテンツ確保部(112)と、読み出されたファイルまたはストリームを設定されたプロトコルに応じて出力する配信部(114)と、を備える。
【0020】
また、格納装置(121)は、携帯端末(170)からの管理コンテンツの要求を複数のキャッシュサーバ(110_1〜110_N)のいずれかを介して受けると、携帯端末のエンドユーザの情報をポリシ装置(122)から読み出し、管理コンテンツの解像度を該情報に応じて設定して該キャッシュサーバへ送出するようにしてもよい。
【0021】
判別部(117)は、携帯端末(170)から要求された管理コンテンツが第1のコンテンツリストに含まれる場合には、該管理コンテンツを読み出すようにコンテンツ一時蓄積部(113)に指示するようにしてもよい。また、判別部(117)は、携帯端末(170)から要求された管理コンテンツが第1のコンテンツリストに含まれず、第2のコンテンツリストに含まれる場合には、複数のキャッシュサーバ(110_1〜110_N)のうちの該管理コンテンツを蓄積しているキャッシュサーバから該管理コンテンツを確保するようにコンテンツ確保部(112)に指示するようにしてもよい。さらに、判別部(117)は、携帯端末(170)から要求された管理コンテンツが第1のコンテンツリストおよび第2のコンテンツリストのいずれにも含まれない場合には、格納装置(121)から該管理コンテンツを確保するようにコンテンツ確保部(112)に指示するようにしてもよい。
【0022】
本発明において、下記の形態が可能である。
[形態1]
上記第1の視点に係るコンテンツ配信システムのとおりである。
[形態2]
前記格納装置は、携帯端末からの管理コンテンツの要求を前記複数のキャッシュサーバのいずれかを介して受けると、該携帯端末のエンドユーザの情報をポリシ装置から読み出し、該管理コンテンツの解像度を該情報に応じて設定して該キャッシュサーバへ送出するようにしてもよい。
[形態3]
前記判別部は、前記携帯端末から要求された管理コンテンツが前記第1のコンテンツリストに含まれる場合には、該管理コンテンツを読み出すように前記コンテンツ一時蓄積部に指示するようにしてもよい。
[形態4]
前記判別部は、前記携帯端末から要求された管理コンテンツが前記第1のコンテンツリストに含まれず、前記第2のコンテンツリストに含まれる場合には、前記複数のキャッシュサーバのうちの該管理コンテンツを蓄積しているキャッシュサーバから該管理コンテンツを確保するように前記コンテンツ確保部に指示するようにしてもよい。
[形態5]
前記判別部は、前記携帯端末から要求された管理コンテンツが前記第1のコンテンツリストおよび前記第2のコンテンツリストのいずれにも含まれない場合には、前記格納装置から該管理コンテンツを確保するように前記コンテンツ確保部に指示するようにしてもよい。
[形態6]
前記複数の管理コンテンツは、動画、静止画、音声、オーディオ、ソフトウェア、アプリケーション、および、データのうちの少なくともいずれか含んでいてもよい。
[形態7]
上記第2の視点に係るキャッシュサーバのとおりである。
[形態8]
前記判別部は、前記携帯端末から要求された管理コンテンツが前記第1のコンテンツリストに含まれる場合には、該管理コンテンツを読み出すように前記コンテンツ一時蓄積部に指示するようにしてもよい。
[形態9]
前記判別部は、前記携帯端末から要求された管理コンテンツが前記第1のコンテンツリストに含まれず、前記第2のコンテンツリストに含まれる場合には、前記複数のキャッシュサーバのうちの該管理コンテンツを蓄積しているキャッシュサーバから該管理コンテンツを確保するように前記コンテンツ確保部に指示するようにしてもよい。
[形態10]
前記判別部は、前記携帯端末から要求された管理コンテンツが前記第1のコンテンツリストおよび前記第2のコンテンツリストのいずれにも含まれない場合には、前記格納装置から該管理コンテンツを確保するように前記コンテンツ確保部に指示するようにしてもよい。
[形態11]
上記第3の視点に係るコンテンツ配信方法のとおりである。
[形態12]
上記コンテンツ配信方法において、キャッシュサーバは、前記携帯端末から要求された管理コンテンツが前記第1のコンテンツリストに含まれる場合には、該管理コンテンツを自身の蓄積部から読み出すようにしてもよい。
[形態13]
上記コンテンツ配信方法において、キャッシュサーバは、前記携帯端末から要求された管理コンテンツが前記第1のコンテンツリストに含まれず、前記第2のコンテンツリストに含まれる場合には、前記複数のキャッシュサーバのうちの該管理コンテンツを蓄積しているキャッシュサーバから該管理コンテンツを確保するようにしてもよい。
[形態14]
上記コンテンツ配信方法において、キャッシュサーバは、前記携帯端末から要求された管理コンテンツが前記第1のコンテンツリストおよび前記第2のコンテンツリストのいずれにも含まれない場合には、前記格納装置から該管理コンテンツを確保するようにしてもよい。
【0023】
次に、図1〜図3を参照して、実施形態とその動作について詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、一例として、コンテンツが動画像である場合の構成を示すが、コンテンツが静止画、オーディオ、音声、ソフトウェア、アプリケーション、データ等である場合にも、同様の構成を用いることができる。
【0024】
(実施形態1)
第1の実施形態に係るコンテンツ配信システムについて、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るコンテンツ配信システムの構成を一例として示すブロック図である。
【0025】
図1は、モバイルネットワークとして3Gモバイルパケットネットワークを用い、パケット転送装置としてxGSN装置を用いる場合の構成を示す。
【0026】
図1を参照すると、コンテンツ配信システムは、モバイルネットワーク150上に、格納装置121、ポリシ装置122、xGSN装置190_1〜190_N、キャッシュサーバ110_1〜110_N、RNC装置195_1〜195_L、197_1〜197_L、および、基地局装置180_1〜180_M、181_1〜181_M、182_1〜182_M、183_1〜183_Mを備えている。
【0027】
図1において、モバイルネットワーク150上の格納装置121は、オペレータ自身が保有している、または、オペレータがコンテンツプロバイダと契約して確保した種々の管理コンテンツを蓄積している。以下の説明では、これらの管理コンテンツをMC(Managed Content)と呼ぶ。コンテンツとして、動画像、静止画、オーディオ、音声等のうちの少なくとも1種を含むコンテンツの圧縮符号化ビットストリームまたは圧縮符号化ビットストリームを格納したファイルとするが、Web画面、ソフトウェア、アプリケーション、データ等であってもよい。また、端末として携帯端末170を用いることとするが、他の端末を用いることもできる。
【0028】
モバイルネットワーク150上に、N台(N≧2)のxGSN装置190_1〜190_Nが配置されている。xGSN装置190_1には、RNC装置195_1〜195_L(L≧2)が接続されている。同様に、xGSN装置190_Nには、RNC装置197_1〜197_Lが接続されている。なお、xGSN装置190_2にも、L台のRNC装置が接続されているが、図1ではスペースの都合上記載を省略している。さらに、各RNC装置には、M台(M≧2)の基地局装置が接続されている。例えば、RNC装置195_1には、M台の基地局装置180_1〜180_Mが接続されている。
【0029】
図1では、各xGSN装置のGGSN部に1台のキャッシュサーバが接続されている。例えば、xGSN装置190_1には、キャッシュサーバ110_1が接続されている。ここで、xGSN装置とは、SGSN機能部とGGSN機能部とが同一場所に設置された装置構成であることを意味する。
【0030】
携帯端末170は、要求するコンテンツのURLを記載して配信の接続要求メッセージを発する。すると、携帯端末170が在圏している基地局装置(図1の場合には、基地局装置181_1〜181_Mのいずれか)は、接続要求メッセージを受信し、基地局装置を管理しているRNC装置(図1の場合には、RNC装置195_L)に接続要求メッセージを送出する。
【0031】
RNC装置195_Lは、接続要求メッセージを基地局装置から受信し、接続要求メッセージ、配信サーバのIPアドレス、携帯端末170のIPアドレス等をGTPパケットのペイロード部分に格納する。また、RNC装置195_Lは、RNC装置195_1〜195_LをとりまとめているxGSN装置190_1へGTPパケットを転送する。
【0032】
次に、xGSN装置190_1は、GTPパケットを受信する。
【0033】
キャッシュサーバ110_1は、例えば、xGSN装置190_1のGGSN機能部のGiインタフェースに接続されている。同様に、キャッシュサーバ110_Nは、xGSN装置190_NのGGSN機能部のGiインタフェースに接続されている。また、キャッシュサーバ110_1〜110_Nは、コンテンツの連携ができるように、互いに接続されている。
【0034】
次に、xGSN装置190_1に接続されたキャッシュサーバ110_1の構成を、図面を参照して説明する。図2は、キャッシュサーバ110_1の構成を一例として示すブロック図である。他のキャッシュサーバ110_2〜110_Nも、キャッシュサーバ110_1と同一の構成であることから、説明を省略する。
【0035】
図2を参照すると、キャッシュサーバ110_1は、制御信号送受信部111、解析部115、収集部116、判別部117、コンテンツ確保部112、コンテンツ一時蓄積部113、コンテンツリスト作成部118、および、配信部114を備えている。
【0036】
制御信号送受信部111は、携帯端末170からの接続要求メッセージ、携帯端末170の受信IPアドレス、要求コンテンツのURL等を格納したGTPパケットをxGSN装置190_1から受信する。
【0037】
解析部115は、GTPパケットのペイロード部分に格納された接続要求メッセージの内容を読み出し、携帯端末170の受信IPアドレスと要求されたコンテンツのURL等の情報を抽出し、要求されたコンテンツのURL、携帯端末170の受信IPアドレス等を配信部114と判別部117に出力する。
【0038】
収集部116は、キャッシュサーバ110_1が蓄積するコンテンツのコンテンツリストをコンテンツリスト作成部118から入力し、キャッシュサーバ110_1以外のキャッシュサーバ110_2〜110_Nが蓄積するコンテンツのコンテンツリストを制御信号送受信部111から入力し、これらを判別部117に出力する。収集部116は、コンテンツリストの収集を、予め定められた時間間隔毎に行ってもよいし、携帯端末170から接続要求があったときに行ってもよいし、他のキャッシュサーバから収集要求があったときに行ってもよい。
【0039】
判別部117は、携帯端末170の受信IPアドレス、要求されたコンテンツのURL等を解析部115から入力する。また、判別部117は、キャッシュサーバ110_1が蓄積するコンテンツのコンテンツリストとキャッシュサーバ110_1以外のキャッシュサーバ110_2〜110_Nが蓄積するコンテンツのコンテンツリストとを収集部116から入力する。判別部117は、携帯端末170が要求するコンテンツをキャッシュサーバ110_1が蓄積しているか、キャッシュサーバ110_1以外のキャッシュサーバ110_2〜110_Nが蓄積しているかを判別する。
【0040】
携帯端末170が要求するコンテンツをキャッシュサーバ110_1が蓄積している場合には、判別部117はコンテンツ一時蓄積部113と配信部114に対して、読み出し・配信を指示する。
【0041】
一方、携帯端末170が要求するコンテンツをキャッシュサーバ110_1以外のキャッシュサーバ110_2〜110_Nが蓄積している場合には、判別部117はコンテンツ確保部112に対し、要求されたコンテンツのURLと、蓄積しているキャシュサーバのIPアドレスを伝え、キャッシュサーバ間連携により当該キャッシュサーバからコンテンツを確保するように指示する。
【0042】
なお、キャッシュサーバ110_1およびキャッシュサーバ110_1以外のキャシュサーバ110_2〜110_Nのいずれも、携帯端末170が要求するコンテンツを蓄積していない場合には、判別部117は、格納装置121からコンテンツを確保するようにコンテンツ確保部112に指示する。
【0043】
コンテンツ確保部112は、要求されたコンテンツのURL、コンテンツ確保指示を判別部117から入力する。また、携帯端末170が要求するコンテンツをキャッシュサーバ110_2〜110_Nが蓄積している場合には、コンテンツ確保部112は、該当するキャッシュサーバのIPアドレスを判別部117から入力する。一方、携帯端末170が要求するコンテンツを格納装置121が蓄積している場合には、コンテンツ確保部112は、格納装置121のIPアドレスを判別部117から入力する。コンテンツ確保部112は、要求されたコンテンツの複製を当該キャッシュサーバまたは格納装置121から確保し、コンテンツ一時蓄積部113に出力する。コンテンツ一時蓄積部113は、当該コンテンツを蓄積する。ここで、格納装置121から要求されたコンテンツを読み出す場合には、コンテンツ確保部112は、格納装置121に対し、要求されたコンテンツのURLを用いてコンテンツを探索する。
【0044】
また、コンテンツ確保部112は、制御信号送受信部111を介してキャッシュサーバ110_2〜110_Nからコンテンツの確保を要求する指示を受信した場合は、コンテンツ一時蓄積部113から当該コンテンツを読み出してキャッシュサーバ110_2〜110_Nに出力する。
【0045】
格納装置121は、要求されたコンテンツのURLに応じてコンテンツを探す際に、携帯端末170の受信IPアドレスまたは電話番号に基づいて、ポリシ装置122からユーザ情報を読み出し、ユーザの利用プランやQoEポリシを抽出する。これにより、格納装置121は、読み出すコンテンツの解像度の設定、および、コンテンツを配信する際のQoEの設定の少なくともいずれかを設定した上で、コンテンツを読み出し、コンテンツ確保部112に出力する。
【0046】
コンテンツ一時蓄積部113は、判別部117からコンテンツ読み出し指示を入力すると、要求されたコンテンツのURLに該当するコンテンツファイルを読み出して配信部114に出力する。また、コンテンツ一時蓄積部113は、コンテンツ確保部112から要求されたコンテンツファイルを読み出してコンテンツ確保部112に出力する。
【0047】
コンテンツリスト作成部118は、コンテンツ一時蓄積部113が蓄積しているすべてのコンテンツのリストを随時作成しておき、予め定められた時間間隔毎に、キャッシュサーバ110_2〜110_Nから要求があったときに、または、収集部116から要求があったときに、コンテンツリストを出力する。
【0048】
配信部114は、要求されたコンテンツのURL情報を解析部115から入力し、判別部117からコンテンツの配信指示を入力し、要求されたコンテンツのファイルをコンテンツ一時蓄積部113から入力し、さらにQoSの設定を読み出し、予め定められたプロトコル(例えばTCP)のパケットを生成し、さらにQoSの設定をパケットのヘッダ部に設定した上でxGSN装置190_1に送出し、xGSN装置190_1を介して設定したQoSにより携帯端末170に配信する。
【0049】
本実施形態において、種々の変形が可能である。
【0050】
図1では、1つのxGSN装置に対し1つのキャッシュサーバを接続させる場合の構成を示したが、複数のxGSN装置に対し1つのキャッシュサーバを接続させる構成をとることもできるし、1つのxGSN装置に対し複数のキャッシュサーバを接続させる構成とすることもできる。
【0051】
格納装置121は、キャッシュサーバ装置110_1〜110_Nと接続する構成をとることもできる。
【0052】
さらに、図1では、SGSN装置とGGSN装置を一体化したxGSN装置を用いる構成としたが、SGSN装置とGGSN装置を分離した構成をとることもできる。この構成の場合は、SGSN装置またはGGSN装置のいずれかにキャッシュサーバを少なくとも1台、接続する構成をとることができる。
【0053】
また、携帯端末170は、携帯電話、スマートフォン、タブレット、PCにデータ通信カードを搭載したもののいずれであってもよい。また、携帯端末170は、モバイル3G網と通信ができる端末であれば、他のいかなる端末であってもよい。
【0054】
(実施形態2)
第2の実施形態に係るコンテンツ配信システムについて、図面を参照して説明する。図3は、本実施形態に係るコンテンツ配信システムの構成を一例として示すブロック図である。図3は、モバイルネットワーク250として、図1に示した3Gモバイルネットワーク150の代わりに、3.9世代のモバイル網であるLTE(Long Term Evolution)/EPC(Evolved Packet Core)ネットワーク250を使用する構成を示す。LTEでは、基地局装置とRNC装置の機能が縮退し、eNodeB装置のみとなる。
【0055】
図3を参照すると、コンテンツ配信システムは、インターネット145上に配信サーバ装置120を備え、モバイルLTE/EPCネットワーク250上に、S/P−GW装置290_1〜290_N、キャッシュサーバ410_1〜410_N、および、eNodeB装置260_1〜260_M、261_1〜261_M、262_1〜262_Mを備えている。
【0056】
EPCでは、S/P−GW(Serving/Packet Data−GateWay)装置は、eNodeB装置に接続される。ここで、S/P−GW装置とは、S−GW装置とP−GW装置が一体化された構成であることを意味する。また、図3では、M台のeNodeB装置が1台のS/P−GW装置に接続される構成を示している。例えば、S/P−GW装置290_1には、eNodeB装置260_1〜260_Mが接続されている。
【0057】
ここでは、各S/P−GW装置に対して、1台のキャッシュサーバが接続されている。例えば、S/P−GW装置290_1には、キャッシュサーバ410_1が接続されている。キャッシュサーバ410_1〜410_Nは、コンテンツを連携できるように、互いに接続されている。
【0058】
携帯端末170は、配信サーバ装置120のIPアドレスを記載して配信の接続要求メッセージを発する。すると、携帯端末170が在圏しているeNodeB装置(図3の場合には、eNodeB装置261_1〜261_Mのいずれか)が接続要求メッセージを受信する。eNodeB装置261_1〜261Mのいずれかは、接続要求メッセージ、配信サーバ装置120のIPアドレス、携帯端末170のIPアドレス等をGTPプロトコルのペイロード部分に格納し、S/P−GW装置290_2へGTPパケットを転送する。
【0059】
キャッシュサーバ410_1は、図2に示したキャッシュサーバ110_1と同一の構成を有する。ただし、本実施形態では、制御信号送受信部111の接続先がS/P−GW装置290_1となる。したがって、制御信号送受信部111は、携帯端末170からの接続要求メッセージ、IPアドレス等を格納したGTPパケットと、携帯端末170のロケーション情報をS/P−GW装置290_1から受信する。なお、キャッシュサーバ410_1以外のキャッシュサーバ410_2〜410_Nも、それぞれに接続されたS/P−GW装置との間で同様のやりとりを行う。
【0060】
本実施形態において、種々の変形が可能である。
【0061】
図3では、S−GW装置とP−GW装置を一体化したS/P−GW装置を用いる構成としたが、S−GW装置とP−GW装置とを分離した構成を用いることもできる。この構成の場合には、S−GW装置またはP−GW装置のいずれかに対して、少なくとも1台のキャッシュサーバを接続する構成を用いることができる。
【0062】
また、携帯端末170は、携帯電話、スマートフォン、PCにデータ通信カードを搭載したもののいずれであってもよい。また、携帯端末170は、モバイル3.9G網と通信ができる端末であれば、他のいかなる端末であってもよい。
【0063】
上述の第1および第2の実施形態に係るコンテンツ配信システムでは、オペレータが保有する管理コンテンツ、または、オペレータがコンテンツプロバイダと契約して保有する管理コンテンツに対し、キャッシュサーバがコンテンツの複製を一時蓄積し、自身が蓄積するコンテンツリストおよび自身以外のキャッシュサーバが蓄積するコンテンツリストを収集することにより、端末が要求したコンテンツに対し、キャッシュサーバ間の連携またはプロキシサーバ間の連携を考慮した上で要求されたコンテンツを有するキャッシュサーバまたはプロキシサーバを判別し、判別されたキャッシュサーバまたはプロキシサーバから要求されたコンテンツを読み出して配信する。
【0064】
かかるコンテンツ配信システムによると、例えば、以下のような効果がもたらされる。
【0065】
第1に、ネットワーク上のトラヒックを削減し、人気コンテンツへのアクセスの集中によるネットワークの輻輳を防ぐことができる。
【0066】
第2に、トラヒックを削減することにより、端末で映像等を再生するまでの遅延を短く抑え、端末で再生している映像が停止することを防ぎ、ユーザのQoE(Quality of Experience)を良好に保つことができる。
【0067】
第3に、端末を一切改造することなく、上記第1および第2の効果を奏することが可能となる。
【0068】
なお、上記の特許文献等の先行技術文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
【符号の説明】
【0069】
110_1〜110_N、410_1〜410_N キャッシュサーバ
111 制御信号送受信部
112 コンテンツ確保部
113 コンテンツ一時蓄積部
114 配信部
115 解析部
116 収集部
117 判別部
118 コンテンツリスト作成部
120 配信サーバ装置
121 格納装置
122 ポリシ装置
145 インターネット
150 モバイルネットワーク
170 携帯端末
180_1〜180_M、181_1〜181_M、182_1〜182_M、183_1〜183_M 基地局装置
190_1〜190_N xGSN装置
195_1〜195_L、197_1〜197_L RNC装置
250 モバイルLTE/EPCネットワーク
260_1〜260_M、261_1〜261_M、262_1〜262_M eNodeB装置
290_1〜290_N S/P−GW装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の管理コンテンツを格納する格納装置と、
複数のキャッシュサーバと、をモバイルネットワーク上に備え、
前記複数のキャッシュサーバは、それぞれ、前記複数の管理コンテンツのうちの少なくとも一部の管理コンテンツの複製を一時的に蓄積するコンテンツ一時蓄積部と、
前記コンテンツ一時蓄積部に蓄積された管理コンテンツのリストを第1のコンテンツリストとして作成するコンテンツリスト作成部と、
前記複数のキャッシュサーバのうちの他のキャッシュサーバに蓄積された管理コンテンツのリストを第2のコンテンツリストとして収集する収集部と、
携帯端末からの管理コンテンツを要求するメッセージに含まれる情報、ならびに、前記第1のコンテンツリストおよび前記第2のコンテンツリストを用いて、要求された管理コンテンツを保持するキャッシュサーバを判別する判別部と、
要求された管理コンテンツのファイルまたはストリームを、前記複数のキャッシュサーバ間の連携を考慮しつつ読み出すように、前記判別されたキャッシュサーバに指示するコンテンツ確保部と、
読み出されたファイルまたはストリームを設定されたプロトコルに応じて出力する配信部と、を備えることを特徴とするコンテンツ配信システム。
【請求項2】
前記格納装置は、携帯端末からの管理コンテンツの要求を前記複数のキャッシュサーバのいずれかを介して受けると、該携帯端末のエンドユーザの情報をポリシ装置から読み出し、該管理コンテンツの解像度を該情報に応じて設定して該キャッシュサーバへ送出することを特徴とする、請求項1に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項3】
前記判別部は、前記携帯端末から要求された管理コンテンツが前記第1のコンテンツリストに含まれる場合には、該管理コンテンツを読み出すように前記コンテンツ一時蓄積部に指示することを特徴とする、請求項1または2に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項4】
前記判別部は、前記携帯端末から要求された管理コンテンツが前記第1のコンテンツリストに含まれず、前記第2のコンテンツリストに含まれる場合には、前記複数のキャッシュサーバのうちの該管理コンテンツを蓄積しているキャッシュサーバから該管理コンテンツを確保するように前記コンテンツ確保部に指示することを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項5】
前記判別部は、前記携帯端末から要求された管理コンテンツが前記第1のコンテンツリストおよび前記第2のコンテンツリストのいずれにも含まれない場合には、前記格納装置から該管理コンテンツを確保するように前記コンテンツ確保部に指示することを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項6】
前記複数の管理コンテンツは、動画、静止画、音声、オーディオ、ソフトウェア、アプリケーション、および、データのうちの少なくともいずれか含むことを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項7】
モバイルネットワーク上に設けられた格納装置に格納された複数の管理コンテンツのうちの少なくとも一部の管理コンテンツの複製を一時的に蓄積するコンテンツ一時蓄積部と、
前記コンテンツ一時蓄積部に蓄積された管理コンテンツのリストを第1のコンテンツリストとして作成するコンテンツリスト作成部と、
前記モバイルネットワークに設けられた複数のキャッシュサーバのうちの自身以外のキャッシュサーバに蓄積された管理コンテンツのリストを第2のコンテンツリストとして収集する収集部と、
携帯端末からの管理コンテンツを要求するメッセージに含まれる情報、ならびに、前記第1のコンテンツリストおよび前記第2のコンテンツリストを用いて、要求された管理コンテンツを保持するキャッシュサーバを判別する判別部と、
要求された管理コンテンツのファイルまたはストリームを、前記複数のキャッシュサーバ間の連携を考慮しつつ読み出すように、前記判別されたキャッシュサーバに指示するコンテンツ確保部と、
読み出されたファイルまたはストリームを設定されたプロトコルに応じて出力する配信部と、を備えることを特徴とするキャッシュサーバ。
【請求項8】
前記判別部は、前記携帯端末から要求された管理コンテンツが前記第1のコンテンツリストに含まれる場合には、該管理コンテンツを読み出すように前記コンテンツ一時蓄積部に指示することを特徴とする、請求項7に記載のキャッシュサーバ。
【請求項9】
前記判別部は、前記携帯端末から要求された管理コンテンツが前記第1のコンテンツリストに含まれず、前記第2のコンテンツリストに含まれる場合には、前記複数のキャッシュサーバのうちの該管理コンテンツを蓄積しているキャッシュサーバから該管理コンテンツを確保するように前記コンテンツ確保部に指示することを特徴とする、請求項7または8に記載のキャッシュサーバ。
【請求項10】
キャッシュサーバが、モバイルネットワーク上に設けられた格納装置に格納された複数の管理コンテンツのうちの少なくとも一部の管理コンテンツの複製を一時的に蓄積する工程と、
蓄積された管理コンテンツのリストを第1のコンテンツリストとして作成するコンテンツリスト作成部と、
前記モバイルネットワークに設けられた複数のキャッシュサーバのうちの自身以外のキャッシュサーバに蓄積された管理コンテンツのリストを第2のコンテンツリストとして収集する工程と、
携帯端末からの管理コンテンツを要求するメッセージに含まれる情報、ならびに、前記第1のコンテンツリストおよび前記第2のコンテンツリストを用いて、要求された管理コンテンツを保持するキャッシュサーバを判別する工程と、
要求された管理コンテンツのファイルまたはストリームを、前記複数のキャッシュサーバ間の連携を考慮しつつ読み出すように、前記判別されたキャッシュサーバに指示する工程と、
読み出されたファイルまたはストリームを設定されたプロトコルに応じて出力する工程と、を含むことを特徴とするコンテンツ配信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−51500(P2013−51500A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−187556(P2011−187556)
【出願日】平成23年8月30日(2011.8.30)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】