説明

コンバインの脱穀部

【課題】扱胴に穀稈送り作用を追加することができ、絶え間なく穀稈の扱き処理をすることを可能とする扱胴を提供する。
【解決手段】前記コンバイン1の脱穀部30は、前後方向の回転支軸101回りに回転可能に配設される扱胴31を備えるコンバイン1の脱穀部30において、前記扱胴31は、回転支軸101上に固設した支持プレート112と、該前後の支持プレート112間に架設して、前記回転支軸101の周りに周方向に所定間隔ごとに並べられるとともに、前端位置と後端位置との前記回転支軸101に対する位相が異なるように、前記回転支軸101の周りに複数列の螺旋状に並べられる複数の棒状部材113と各前記棒状部材113に前後方向に所定間隔ごとに並べられ、前記回転支軸101の径方向外側に突出する複数の扱歯114とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンバインの脱穀部の技術に関し、より詳しくは、脱穀部が有する扱胴の技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、扱胴の回転支軸の外周方向に所定間隔を隔てて複数の棒状部材を設け、前記棒状部材の外周側に外側に向けて等間隔に突設した棒状の扱歯を有する扱胴は公知となっている(例えば特許文献1参照)。前記扱胴は、回転支軸に沿う前後向きの姿勢で、扱胴の周方向に所定間隔を隔てて並ぶ状態に配備した複数の棒状部材と、それらの各棒状部材に、前後方向に所定の間隔を隔てて並ぶ状態で、棒状部材から扱胴の外側に向けて突出するように装備した複数の扱歯とから構成してある。
【特許文献1】特開2007−20450号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、前記扱胴は、棒状の扱歯が前後方向に対して垂直な断面で切った場合に、同一断面上に配置されていることにより、扱胴を回転しても穀稈の送り作用が十分に発揮できない。また、支軸の周方向に配置されて回転する棒状部材が一直線のため、穀稈の扱き処理が間歇処理となり、処理能力が上がらなかった。すなわち、棒状部材の始端部と終端部の位相が同一であるために、送られてくる穀稈に対して、棒状部材が全く当接しなくなる時間が発生していた。
【0004】
また、穀稈が大量に供給された場合には、扱胴の周囲の空間に限りがあるために排稈や処理物が滞留することになり、十分な扱き処理が行えないまま未処理物が選別部へ落下する不都合や、扱き処理に要する負荷が増大して扱胴を駆動する伝動系などが損傷する不都合を招きやすくなる。
【0005】
そこで、本発明はかかる課題に鑑み、扱胴に穀稈送り作用を追加することができ、絶え間なく穀稈の扱き処理をすることを可能とする扱胴を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0007】
即ち、請求項1においては、前後方向の支軸回りに回転可能に配設される扱胴を備えるコンバインの脱穀部において、前記扱胴は、支軸上に固設した支持盤と、該前後の支持盤間に架設して、前記支軸の周りに周方向に所定間隔ごとに並べられるとともに、前端位置と後端位置との前記支軸に対する位相が異なるように、前記支軸の周りに複数列の螺旋状に並べられる複数の棒状部材と、各前記棒状部材に前後方向に所定間隔ごとに並べられ、前記支軸の径方向外側に突出する複数の扱歯と、を有するものである。
【0008】
請求項2においては、前記扱胴は、複数の前記扱歯を、各前記棒状部材の周りに螺旋状に配置するものである。
【0009】
請求項3においては、前記扱胴は、各前記棒状部材を、前後方向に見て、その後端位置が該棒状部材と隣り合う棒状部材のうち、回転方向下手側の棒状部材の前端位置に対して重複する位置、もしくは回転方向下手側の位置となるように配置するものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0011】
請求項1においては、扱胴による穀稈の送り作用が生じ、穀稈の脱穀処理と平行して、穀稈の後方への搬送が行われるため、扱き過ぎなどによる損傷粒や汚粒を低減できる。また、常に扱胴の一部で脱穀処理が行われるため、脱穀部の処理能力を向上させることができる。
【0012】
請求項2においては、各扱歯の先端部と、扱胴の下方に配置されるコンケーブの隙間を均一にして、処理能力の向上を図ることができる。
【0013】
請求項3においては、脱穀部の処理能力の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施例に係るコンバインを示した側面図、図2は脱穀部及び選別部の側面図、図3は扱胴の側面図、図4は扱胴の正面図、図5は扱胴の正面図である。
【0015】
まず、本発明の一実施形態に係る脱穀部30を備えるコンバイン1の全体構成について説明する。
【0016】
図1に示すように、コンバイン1には、機体フレーム2に対して、走行部10と、刈取部20と、脱穀部30と、選別部40と、穀粒貯溜部50と、排藁処理部60と、エンジン部70と、操縦部80とが備えられる。
【0017】
走行部10は、機体フレーム2の下部に設けられる。走行部10は、左右一対のクローラを有するクローラ式走行装置11などを有して、クローラ式走行装置11により機体を前進または後進方向に走行させることができるように構成される。
【0018】
刈取部20は、機体フレーム2の前端部に機体に対して昇降可能に設けられる。刈取部20は、分草具21や、掻込リール22や、切断装置23や、搬送装置24などを有して、分草具21により圃場の穀稈を分草し、掻込リール22により分草後の穀稈を掻き込み、切断装置23により掻込後の穀稈の株元を切断し、搬送装置24により切断後の穀稈を左右略中央に横送した後に脱穀部30側へ搬送することができるように構成される。
【0019】
脱穀部30は、機体フレーム2の左側部に設けられ、刈取部20の後方に配置される。脱穀部30は、後述する扱胴31や、コンケーブ32などを有して、扱胴31およびコンケーブ32により刈取部20から搬送されてくる穀稈を後方へ送りながら脱穀し、その脱穀物を漏下させることができるように構成される。
【0020】
選別部40は、機体フレーム2の左側部に設けられ、脱穀部30の下方に配置される。選別部40は、揺動選別装置や、風選別装置や、穀粒搬送装置などを有して、揺動選別装置により脱穀部30から落下する脱穀物を穀粒と藁屑や塵埃などとに揺動選別し、風選別装置により揺動選別後のものを更に穀粒と藁屑や塵埃などとに風選別し、穀粒搬送装置により選別後の穀粒を穀粒貯溜部50側へ搬送することができるように構成される。
【0021】
穀粒貯溜部50は、機体フレーム2の右側前後中央部に設けられ、脱穀部30および選別部40の右側方に配置される。穀粒貯溜部50は、穀粒タンク51や、穀粒排出装置52などを有して、穀粒タンク51により選別部40から搬送されてくる穀粒を貯溜し、穀粒排出装置52により貯溜中の穀粒を任意の方向に搬送してから外部へ排出することができるように構成される。
【0022】
排藁処理部60は、機体フレーム2の左側後上方に設けられ、脱穀部30および選別部の後方に配置される。排藁処理部60は、排藁排出装置などを有して、排藁搬送装置により脱穀部30からの脱穀済みの穀稈を排藁として外部へ排出するとともに、選別部40からの藁屑や塵埃などを外部へ排出することができるように構成される。
【0023】
エンジン部70は、機体フレーム2の右側後部に設けられ、穀粒貯溜部50の後方に配置される。エンジン部70は、エンジンなどを有して、エンジンの動力を各部の装置に適宜の伝動機構を介して供給し、エンジンにより各部の装置を駆動させることができるように構成される。
【0024】
操縦部80は、機体フレーム2の右側前部に設けられ、穀粒貯溜部50の前方に配置される。操縦部80は、ステアリングハンドル81および変速レバーを含む各種の操作具や、操縦席や、キャビン82などを有して、操作具により各部の装置などを操作し、操縦席に操縦者を着座させ、キャビン82により操作具や操縦席を覆うことができるように構成される。
【0025】
このように、コンバイン1は、機体フレーム2に各部を適宜に設け、操縦部80での操作具の操作に応じて、エンジン部70からエンジンの動力を各部の装置に供給して、走行部10にて機体を走行させながら、刈取部20で圃場の穀稈を刈り取り、脱穀部30で刈取部20からの穀稈を脱穀し、選別部40で脱穀部30からの脱穀物を選別して、穀粒貯溜部50で選別部40からの穀粒を貯溜することができるように構成される。
【0026】
次に前記脱穀部30について図2を用いて説明する。
前記脱穀部30は、扱胴31や、コンケーブ32などを有して、扱胴31およびコンケーブ32により刈取部20から搬送されてくる穀稈を後方へ送りながら脱穀し、その脱穀物を漏下させることができるように構成される。
前記扱胴31は、前後方向に支軸である回転支軸101の軸を向けて配置している。前記扱胴31は、前記刈取部20より搬送された刈取後の穀稈から穀粒を脱穀することができるように構成される。
前記コンケーブ32は、前記扱胴31の直下方位置に配置している。前記コンケーブ32は前記扱胴31により脱穀された穀粒を選別部40へ漏下させ、前記穀粒と分離された排藁を扱胴31の軸方向に沿って移動させ、排藁処理部60へと排出させるものである。
【0027】
このように構成することにより、脱穀部30に搬送された穀稈は、扱胴31の回動による衝撃作用及びコンケーブ32による揉みほぐし作用などによって脱粒される。
【0028】
また、前記扱胴31の近傍には角度調節自在の送塵弁33を備える。
このように構成することにより、送塵弁33の角度を調節することによって扱胴31の滞留時間を作物の条件に応じて調節できるので、脱穀性能をより有効に発揮させることができる。
【0029】
次に前記選別部40について図2を用いて説明する。
前記選別部40は、穀粒搬送方向の上流から下流に向かって順に、第一チャフシーブ41及び第二チャフシーブ42を備えている。第一チャフシーブ41及び第二チャフシーブ42は、穀粒と藁屑の粗選別を行うためのものである。
【0030】
脱穀部30の底部上流側には、唐箕ファン43が選別部40の幅方向に横設されている。そして、唐箕ファン43より下流側の位置には、一番コンベア樋44及び二番コンベア樋45が横設されている。前記一番コンベア樋44は第一チャフシーブ41の下方に配置され、一番物を回収可能としている。
【0031】
前記選別部40においては、第一チャフシーブ41及び第二チャフシーブ42から落下する脱穀対象物に対して、唐箕ファン43より選別風が当てられる。そして、この選別風によって比重の重い穀粒(一番物)と比重のやや軽い二番物に選別され、一番物は一番コンベア樋44へ、二番物は二番コンベア樋45へと落下することとなる。これにより、脱穀後の処理物の選別を行うものである。
【0032】
また、前記一番コンベア樋44に集められた一番物は揚穀筒46を介して前記穀粒タンク51まで搬送される。前記二番コンベア樋45に集められた二番物は還元筒47を介して脱穀部30または選別部40の前部へ還元される。
【0033】
次に前記脱穀部30の扱胴31について図2から図5を用いて説明する。
前記扱胴31は、図2及び図3に示すように、前後方向に伸延する回転支軸101と、その前端部に装備した円錐台状(先細り形状の一例)の掻込部102と、その掻込部102の後端に連接した扱き処理部103とから構成され、掻込部102の外周面には、扱胴31の回転作動時に、前記刈取部20の搬送装置24から供給された刈取穀稈を後方の扱き処理部103に向けて掻き込み搬送する複数条(本実施例では2条)の螺旋歯104が一体装備されている。扱き処理部103は、前記回転支軸101の前後端に設けられた円板状の支持盤としての支持プレート112・112、前記二枚の支持プレート112・112の周縁部の間に固設支持された棒状部材113・113・113・・・、及び、棒状部材113に前後方向に一定の間隔を隔てて並ぶ状態で、前記棒状部材113から扱胴31の外方向へむけて突出するように配設された複数の扱歯114によって構成されている。但し、前記支持プレート112は本実施例では円板状に構成しているが、棒状部材113の本数及び配置に合わせた多角形に構成することも可能である。また、本実施例では前端と後端に支持プレート112を配置しているが、その間に複数枚の支持プレート112を配設して剛性を高めることも可能である。
【0034】
前記各棒状部材113は、丸棒または円筒状の部材で構成されており、前記回転支軸101の周りに周方向(同一半径上)に所定間隔ごとに並べて配置されている。そして前記棒状部材113の終端部は、隣接する棒状部材113の始端部と一致するように前記回転支軸101に対する位相をずらして配置している。
つまり、前記棒状部材113は、始端部(前端)と終端部(後端)との前記回転支軸101に対する位相が異なるように、前端と後端がそれぞれ支持プレート112・112に固設され、前記回転支軸101の周囲に並べられる。例えば、図4に示す棒状部材113は正面視において終端部(機体後方)の位相が始端部(機体前方)の位相に対して時計回り方向に位相差α1だけずらしており、前記位相差α1は、棒状部材113の始端部と隣接する棒状部材113の始端部との位相差βと一致するように配設している。なお、棒状部材113の始端部と隣接する棒状部材113の始端部との位相差βは本実施例では60度としている。
【0035】
前記各棒状部材113は、図5に示すように、反時計回り方向に位相差α2ずらして配置することもできる。そして、前記棒状部材113の終端部は、隣接する棒状部材113の始端部とオーバーラップ(重複)するように前記回転支軸101に対する位相をずらして配置している。
つまり、正面視において、棒状部材113の始端部と終端部の位相差α2は、棒状部材113の始端部と隣接する棒状部材113の始端部との位相差βよりも大きくなるように配設している。
【0036】
また、前記扱歯114は図3の点線で示すように、螺旋状に配置されており、前記螺旋は扱胴31の回転支軸101の軸線Aと同一の軸を有している。すなわち、各棒状部材113上においては、扱歯114は等間隔に配置されており、隣り合う棒状部材113上に設けた扱歯114は、回転支軸101の軸方向に直交する断面において同一平面上になく、所定寸法ずつずらして配置されているのである。こうして、扱歯114は螺旋状に配置されることになり、正面視において、所定角度ずつずらして配置されることになる。また、図4に示すように、前記扱歯114は棒状に構成されて、回転支軸101の径方向外側に突出され、扱歯114の先端は回転支軸101の中心から同一半径上に位置するように固設される。つまり、棒状部材113の始端と終端は回転支軸101の中心から同一半径上に位置するが、前後中央部は回転支軸101の中心からの距離は短くなるので、その分扱歯114を長く構成して、先端が同一半径上に位置するように構成されている。例えば、図4に示すように、前記棒状部材113の始端に配設された扱歯114aよりも前後中央部に配設された扱歯114bの方が長く構成されている。
【0037】
このように構成することにより、扱胴31の回転作動時には、複数の扱歯114及び扱胴31の胴体部となる棒状部材113が、脱穀処理物に作用することとなり、脱穀性能や脱穀効率の向上を図ることができる。また、大量の穀稈が脱穀処理物として脱穀部30に供給された場合であっても、扱胴31の内部空間を扱き処理用の処理空間として利用できることから、処理空間での脱穀処理物の滞留や処理空間の飽和に起因した未処理物の発生を回避することができる。
【0038】
また、前記棒状部材113の終端部の位相に対して始端部の位相をずらしていることにより、扱胴31自体に後方への送り作用が追加され、穀稈の扱き処理と平行して、穀稈が後方へスムーズに送られることとなる。また、穀稈が後方へスムーズに送られるため、扱き過ぎなどによる損傷粒や汚粒の低減が可能となる。
また、扱歯114が螺旋状に配置されていることにより、扱歯114とコンケーブ32による扱き処理が連続して行われることとなる。また、常に扱胴31のいずれかの部分が穀稈と当接して扱き処理を行うことが可能となるため、処理能力が向上する。
【0039】
また、前記棒状部材113の終端部が隣り合う棒状部材113の始端部と正面視で同一の位置、または、その終端部が隣り合う棒状部材113の始端部とオーバーラップするように配置したことにより、扱き残しがなく、後方への送り作用が大きくなり、穀稈の扱き処理と平行して、穀稈が後方へスムーズに送られることとなる。また、穀稈が後方へスムーズに送られるため、扱き過ぎなどによる損傷粒や汚粒の低減が可能となる。
【0040】
なお、前記棒状部材113は円筒状の部材で構成されていたが、形状はこれに限定されるものでなく例えば、角柱状や底面が星型となるような柱状に構成することも可能である。また、棒状部材113は前後方向に分割できるように構成することも可能である。
【0041】
また、前記扱胴31に配置される扱歯114は螺旋状に配置されていたが、配置はこれに限定されるものでなく、螺旋のピッチを狭くすることも可能である。また、螺旋から外れた場所に適宜扱歯114を追加配置することも可能である。
【0042】
以上のように、前記コンバイン1の脱穀部30は、前後方向の回転支軸101回りに回転可能に配設される扱胴31を備えるコンバイン1の脱穀部30において、前記扱胴31は、回転支軸101上に固設した支持プレート112と、該前後の支持プレート112間に架設して、前記回転支軸101の周りに周方向に所定間隔ごとに並べられるとともに、前端位置と後端位置との前記回転支軸101に対する位相が異なるように、前記回転支軸101の周りに複数列の螺旋状に並べられる複数の棒状部材113と各前記棒状部材113に前後方向に所定間隔ごとに並べられ、前記回転支軸101の径方向外側に突出する複数の扱歯114とを有するものである。このように構成することにより、扱胴31による穀稈の送り作用が生じ、穀稈の脱穀処理と平行して、穀稈の後方への搬送が行われるため、扱き過ぎなどによる損傷粒や汚粒を低減できる。また、常に扱胴31の一部で脱穀処理が行われるため、脱穀部30の処理能力を向上させることができる。
【0043】
また、前記扱胴31は、複数の前記扱歯114を、各前記棒状部材113の周りに螺旋状に配置するものである。このように構成することにより、各扱歯114の先端部と、扱胴31の下方に配置されるコンケーブ32の隙間を均一にして、処理能力の向上を図ることができる。
【0044】
また、前記扱胴31は、各前記棒状部材113を、前後方向に見て、その後端位置が該棒状部材113と隣り合う棒状部材113のうち、回転方向下手側の棒状部材113の前端位置に対して重複する位置、もしくは回転方向下手側の位置となるように配置するものである。このように構成することにより、脱穀部30の処理能力の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の一実施例に係るコンバインを示した側面図。
【図2】脱穀部及び選別部の側面図。
【図3】扱胴の側面図。
【図4】扱胴の正面図。
【図5】扱胴の正面図。
【符号の説明】
【0046】
1 コンバイン
30 脱穀部
31 扱胴
32 コンシーブ
40 選別部
101 回動支軸
112 支持プレート
113 棒状部材
114 扱歯

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前後方向の支軸回りに回転可能に配設される扱胴を備えるコンバインの脱穀部において、前記扱胴は、支軸上に固設した支持盤と、該前後の支持盤間に架設して、前記支軸の周りに周方向に所定間隔ごとに並べられるとともに、前端位置と後端位置との前記支軸に対する位相が異なるように、前記支軸の周りに複数列の螺旋状に並べられる複数の棒状部材と、各前記棒状部材に前後方向に所定間隔ごとに並べられ、前記支軸の径方向外側に突出する複数の扱歯と、を有することを特徴とするコンバインの脱穀部。
【請求項2】
前記扱胴は、複数の前記扱歯を、各前記棒状部材の周りに螺旋状に配置することを特徴とする請求項1に記載のコンバインの脱穀部。
【請求項3】
前記扱胴は、各前記棒状部材を、前後方向に見て、その後端位置が該棒状部材と隣り合う棒状部材のうち、回転方向下手側の棒状部材の前端位置に対して重複する位置、もしくは回転方向下手側の位置となるように配置することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンバインの脱穀部。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−11780(P2010−11780A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−173916(P2008−173916)
【出願日】平成20年7月2日(2008.7.2)
【出願人】(000006781)ヤンマー株式会社 (3,810)
【Fターム(参考)】