説明

コンバイン

【課題】エンジンのエアークリーナーへ外気を吸入する吸入音が高いが、これを低くしようとするものである。
【解決手段】エンジン9へ外気を吸入して供給するエアークリーナー12の吸入ダクト13は、基部の円形状(イ)から順次楕円形状(ロ)へ変化させ、該楕円形状(ロ)部を所長長さで、下部面(A)を地面に対して略水平状態に設けると共に、楕円形状(ロ)先端の吸入口13aをエアークリーナー12の外側へ設けた吸気用カバー15内へ挿して設けている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
圃場内の植立穀稈を刈り取って脱穀選別する農業機械であるコンバインに関する。
【背景技術】
【0002】
コンバインで立毛穀稈を収穫作業する時には、このコンバインの走行装置等を回転駆動させるエンジンを始動操作して行う。
前記エンジンは、特開平5−316854公報で示すように、クローラを有する車台上に設けた操縦座席の後側下方にエンジン、及びラジエターを内装したエンジンルームを設けると共に、その上方にオイルタンクとエアークリーナーとを内装した吸気室を設け、又、該エアークリーナーへ設けたエアーパイプを下方のエンジンへ連通させている。又、エアークリーナーには、先端に先端開口を有するパイプ状の吸気管を設け、この吸気管の先端開口は、吸気室の防塵網の近傍部へ位置させている。この先端開口は円形状であり特別な加工を施していない。
【特許文献1】特開平5−316854号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
エンジンのエアークリーナーへ設けた吸気管の先端の開口は、円形状であり、このために、エンジンの吸入音が高い。又、先端の開口と吸気管との面積は同じである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述のような課題を解決するために、この発明は、次のような技術手段を講じる。
このために、この発明は、請求項1に記載の発明においては、走行装置(3)上側の走行車台(2)上へ載置した操縦席(76)の後方下部へエンジン(9)及びラジエーター(10)等を配置したエンジンルーム(8)を設け、該エンジンルーム(8)の上側へエアークリーナー(12)及び吸入ダクト(13)等を内装した吸気室(11)を設け、該エンジンルーム(8)と吸気室(11)との右外側にエンジン用カバー(14)と、吸気用カバー(15)とを開閉自在に設けた構成において、前記エアークリーナー(12)へ設ける吸入ダクト(13)は、基部の円形状(イ)から順次楕円形状(ロ)へ変化させ、該楕円形状(ロ)部を所定長さで、下部面(A)を地面に対して略水平状態に設けると共に、楕円形状(ロ)先端部の吸入口(13a)を吸気用カバー(15)内へ挿入して設けたことを特徴とするコンバインのエアークリーナー装置としたものである。
【0005】
コンバインで立毛穀稈を収穫作業する時には、このコンバインの走行装置(3)等を回転駆動させるエンジン(9)を始動操作して行う。
前記エンジン(9)は、走行装置(3)上側の走行車台(2)上へ載置した操縦席(7b)の後方下部へ設けたエンジンルーム(8)へ該エンジン(9)、及びラジエータ(10)等を内装して設けている。又、エンジンルーム(8)の上側へ吸気室(11)を設け、エアクリーナー(12)、及び吸入ダクト(13)等を内装して設けている。これらエンジンルーム(8)、及び吸気室(11)の右外側には、エンジン用カバー(14)と、吸気用カバー(15)とを開閉自在に設けている。
【0006】
前記吸入ダクト(13)は、基部の円形状(イ)から順次楕円形状(ロ)に変化させて、該楕円形状(ロ)部を所定長さで、下面部(A)を地面に対して略水平状態に設けると共に、楕円形状(ロ)先端部の吸入口(13a)を吸気室用カバー(15)内へ挿入して設け、エンジン(9)の吸入音等の低下を図っている。
【0007】
請求項2に記載の発明においては、前記吸入ダクト(13)先端の吸入口(13a)の上下及び左右の中心(ニ)位置を、円形状(イ)の中心(ハ)位置より、前方下部へ位置させて設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインのエアークリーナー装置としたものである。
【0008】
前記エアークリーナー(12)へ設けた吸入ダクト(13)の先端の吸入口(13a)の上下、及び左右の中心(ニ)位置を、円形状(イ)の中心(ハ)位置より前方下部へ位置させて設け、吸気用カバー(15)の全高を低くしている。
【発明の効果】
【0009】
請求項1に記載の発明においては、走行車台(2)上側の操縦席(7b)の後方下部へエンジン(9)、及びラジエータ(10)等を内装したエンジンルーム(8)を設け、このエンジンルーム(8)の上側へエアークリーナー(12)、及び吸入ダクト(13a)等を内装した吸気室(11)を設け、これらエンジンルーム(8)と、吸気室(11)との右外側にエンジン用カバー(14)と、吸気用カバー(15)とを開閉自在に設ける。エアークリーナー(12)へ装着した吸入ダクト(13)は、基部の円形状(イ)から順次楕円形状(ロ)へ変化させ、該楕円形状(ロ)部を所定長さで、下部面(A)を地面に対して略水平状態に設けると共に、楕円形状(ロ)先端部の吸入口(13a)を吸気用カバー(15)内へ挿入して設けたことにより、吸入ダクト(13)は先細り形状であり、エンジン(9)の吸入音が静かになる。又、吸入ダクト(13)の高さの低い方を地面と水平に構成していることにより、吸気用カバー(15)の開閉操作が容易である。
【0010】
請求項2に記載の発明においては、前記吸入ダクト(13)先端の吸入口(13a)の上下、及び左右の中心(ニ)位置を、基部の円形状(イ)の中心(ハ)位置より、前方下部へ位置させて設けたことにより、吸気用カバー(15)の挿入部の穴を低く構成できると共に、この吸気用カバー(15)の全高を低くすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
コンバイン1の走行装置3の上側に走行車台2を設け、この走行車台2の前部に立毛穀稈を刈取る刈取機4を設けると共に、走行車台2の一方側に刈取機4から刈取り穀稈の供給を受けて、脱穀する脱穀機5と、この脱穀機5の横側に脱穀済み穀粒を受けて貯留する穀粒貯留タンク6を設け、この穀粒貯留タンク6の前側に運転操作する作業者が着座する操縦席7bを設けている。この操縦席7bの後方下部で走行車台2の上側には、エンジン9、及びラジエータ10等を内装したエンジンルーム8を設けると共に、このエンジンルーム8の上側にエアークリーナー12、及び吸入ダクト13等を内装した吸気室11を設けている。これらエンジンルーム8、及び吸気室11の右外側にエンジン用カバー14、及び吸気用カバー15を設けた構成である。これらエンジン9、エアークリーナー12、及び吸入ダクト13等を主に図示して説明する。
【0012】
コンバイン1の走行車台2の下側には図4で示すように、土壌面を走行する左右一対の走行クローラ3aを張設した走行装置3を配設し、走行車台2の上側面に脱穀機5を載置した構成である。走行車台2の前方部の刈取機4で立毛脱穀を刈取りして、後方上部へ移送し、脱穀機5のフィードチェン6aと、挟持杆6bとで引継いで挟持移送しながら脱穀する。脱穀済みで選別済みの穀粒は、脱穀機5の右横側へ配設した穀粒貯留タンク6内へ供給され、一時貯留される。
【0013】
前記走行車台2の前方部には、図4で示すように、立毛穀稈を分離するナローガイド16a、及び分草体16bと、立毛穀稈を引起す引起装置16cと、引起された穀稈を掻込みする穀稈掻込移送装置17の各掻込装置17aと、掻込された穀稈を刈取る刈刃装置16dと、刈取りされた穀稈を挟持移送して脱穀機5のフィードチェーン6aと挟持杆6bとへ受渡しする穀稈掻込移送装置17の根元・穂先移送装置18a・18bからなる刈取機4を設けている。該刈取機4は、油圧駆動による伸縮シリンダ19により、土壌面に対して昇降する構成である。
【0014】
前記刈取機4の前方下部から後方上部へ傾斜する支持杆20aの上端部に設ける支持パイプ杆20bを走行車台2の上側面に設けた支持装置20cで回動自在に支持させている。伸縮シリンダ19を作動させると支持杆20aと共に、刈取機4が上下回動する構成である。
【0015】
前記刈取機4の穀稈刈込移送装置17によって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送する穀稈に接触作用することにより、脱穀機5への穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ4aを設けた構成である。
【0016】
前記穀粒貯留タンク6側の前部には、図4で示すように、コンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行う操作装置7aと、操縦席7bとを設け、この操縦席7bの後方下側にエンジン9を載置している。
【0017】
前記走行車台2の前端部に装架した走行用のミッションケース21内の伝動機構21aの伝動経路中には、その出力に基づいて、走行車速を検出するポテンションメータ方式の車速センサ21bを設けている。
【0018】
前記穀粒貯留タンク6内へ貯留した穀粒を機外へ排出するこの穀粒貯留タンク6の後側には、図4で示すように、縦移送螺旋22aを内装した排出支持筒22を略垂直姿勢で旋回自在に装着して設け、この排出支持筒22の上端部には、その全長がコンバイン1の前後長に亘る機外へ穀粒を排出する排出螺旋23aを伸縮自在に内装した排出オーガ23を伸縮自在、上下回動自在、及び左右旋回自在に前後方向に配設した構成である。
【0019】
前記走行車台2の右側前部には、図1〜図3で示すように、運転作業者が着座してコンバイン1を操作する操縦席7bを設け、この操縦席7bの前部と、左横部とには、コンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行う操作装置7a、7aを設けている。
【0020】
前記操縦席7bの後方下部には、図1〜図3で示すように、エンジン9、及びラジエータ10等を内装したエンジンルーム8を走行車台2の上側面へ載置している。又、このエンジンルーム8の上側へエアークリーナー12、及び吸入ダクト13を内装した吸気室11を設けている。エアークリーナー12外周上部の左端部へ吸入ダクト13を装着して設けると共に、エアークリーナー12の左側板の中央部からエアーパイプ12bを下方のエンジン9へ連通させて設けている。
【0021】
前記エンジンルーム8の右外側部に開閉自在に、防塵網14aを内装したエンジン用カバー14を設けている。又、吸気室11の右外側部に開閉自在に、防塵網15aを内装した吸気用カバー15を設けている。
【0022】
前記エアークリーナー12の吸入ダクト13は、図1〜図3で示すように、基部の円形状(イ)から順次楕円形状(ロ)へ変化させ、この楕円形状(ロ)部を所定長さに形成すると共に、下面部(A)を地面に対して略水平状態に設け、楕円形状(ロ)先端の吸気口13a部を吸気用カバー15内へ挿入して設けている。
【0023】
前記エアークリーナー12へ装着した吸入ダクト13は、基部の円形状(イ)から順次楕円形状(ロ)へ変化させ、この楕円形状(ロ)部を所定長さに形成すると共に、下面部(A)を地面に対して略水平状態に設け、楕円形状(ロ)先端の吸気口13a部を吸気用カバー15内へ挿入して設け、この吸入ダクト13は先細りの形状としたことにより、エンジン9への吸入音が静かになる。又、この吸入ダクト13の高さの低い側を地面と水平に構成しているので吸気用カバー15の開閉の際のじゃまになりにくい。更に、吸入ダクト13の挿入部の開口部の面積を小さくすることができる。
【0024】
前記エアークリーナー12へ装着した吸入ダクト13先端楕円形状(ロ)の吸入口13aの上下方向、及び左右方向の中心(ニ)位置を、基部の円形状(イ)の中心(ハ)位置より、前方下部へ位置させて設けている。
【0025】
前記吸入ダクト13の吸入口13aの偏心している側を、機体1aの前方下側へ向けて構成したことにより、この吸入口13aを低い位置へ配置できる。これにより、吸気用カバー15の挿入用の孔位置を低く構成できると共に、吸気用カバー15の高さも低くすることができる。
【0026】
前記エアークリーナー12外周の上側部に、図5〜図7で示すように、山形状のステー24を設け、このステー24の右外端部に受プレート24aを固着して設け、この受プレート24aに挿入用孔24bを設けている。エアークリーナー12へ設けた吸気ダクト13aの下側部をステー24で支持すると共に、この吸気ダクト13aの先端部を受プレート24aの挿入用孔24bへ挿入して支持した構成である。又、この受プレート24aと、吸気用カバー15の外側面との間で、吸入ダクト13の外周部を塞ぐように、コム材、又は樹脂材等よりなるシール25を貼付した構成である。
【0027】
これにより、前記吸入ダクト13をステー24、及び受プレート24aで確実に支持することができると共に、受プレート24aと、吸気用カバー15の外側面との間で、吸入ダクト13の外周部を塞ぐように、シール25を設けたことにより、外気の塵埃を吸うことがなく、クリーンな空気を吸い込むことができる。
【0028】
前記エアークリーナー12の外周上部へ設けたステー24は、図8で示すように、山形状の上端部は、点接触を面接触とすべく凸形状に形成して設けている。又、このステー24の下端の両側部には、図5で示すように、エアークリーナー12の蓋部12aを取り外し可能とすべく、左右方向に所定幅の切欠部24cを設けている。
【0029】
これにより、前記エアークリーナー12の外周上部へ設けたステー24は、山形状の上端部を、凸形状にしたことにより、強度向上を図ることができる。又、切欠部24cを設けたことにより、エアークリーナー12の蓋部12aの着脱が容易であり、この蓋部12aを取り外すことにより、このエアークリーナー12の清掃が容易にできる。
【0030】
前記穀粒貯留タンク6の前側上部を図9、及び図10で示すように、操縦席7bへ近接状態に突出する突出部(ホ)を設け、この突出部(ホ)へエアークリーナー12の吸入ダクト13が当接するが、この吸入ダクト13部は、内側へ凹部6cを設けて防止した構成とすると共に、吸入ダクト13部は、上部視において、穀粒貯留タンク6の突出部(ホ)内へ収納状態に形成している。
【0031】
これにより、前記穀粒貯留タンク6の容量の増加を図ることができる。吸入ダクト13がタンク6への干渉を防止できる。吸入ダクト6に日光が当たることなく、吸気時の冷却効果がある。
【0032】
前記エンジン9へ装着したマフラー9aの筒部9bは、図11、及び図12で示すように、この筒部9bの内径面には、酸化チタン9cをコーティングしている。又は、図14で示すように筒部9b内へ交換用筒9dを設け、この交換用9dの内側面へ酸化チタン9cをコーティングし、この交換用筒9dを筒部9b内へ挿入し、その後に蓋9eをボルト等で装着する。
【0033】
前記エンジン9のマフラー9aへ設けたテールパイプ9fの内径部には、図13で示すように、酸化チタン9cをコーティングしている。
これにより、前記マフラー9aの筒部9b、交換用筒9d、及びテールパイプ9f等の内径部に酸化チタン9cをコーティングしたことにより、排ガスのNOXが酸化チタン9cと結合し、排ガス中に含まれるNOXの濃度が低減し、大気汚染を防止できる。
【0034】
前記エアークリーナー12は、図15〜図17で示すように、クリーナーカバー26内へ収納状態に設け、エアークリーナー12の吸入ダクト13の吸気口13aは、クリーナーカバー26内へ位置させて設けている。又、クリーナーカバー26の一方側の側板、又は両側板に開口部26aを設け、この開口部26aには、空気を吸込ませる網26bを装着するか、又は、多数の目抜孔26cを設けている。
【0035】
又、前記クリーナーカバー26は、図18で示すように、操縦席7bと、穀粒貯留タンク6との間のスペースへ設けている。
これにより、前記吸入ダクト13の吸気口13aを、クリーナーカバー26a内に設けたことにより、きれいな空気を吸込むことができる。又、穀粒貯留タンク6と操縦席7bとの間にクリーナーカバー26aを設け、更に開口部26aより、外気を吸込むことで塵埃の少ない空気を吸込むことができる。
【0036】
図15〜17で示すように、吸入ダクト13aは、V字形状に樹脂材等で形成して、エアークリーナー12の吸入口部12cへ装着した構成であり、又、吸入ダクト13aの吸気口13aは、エアークリーナー12の清掃用の蓋部12aの反対側へ設けている。
【0037】
これにより、前記吸入ダクト13aの取付け、取外しが容易である。エアークリーナー12を掃除の時に、吸入ダクト13aが邪魔になることがない。
前記クリーナーカバー26には、図15、及び図16で示すように、吸入ダクト13側は、全面部を塞ぐような全面塞板26dを設け、この全面塞板26dには、多数個の目抜き孔を設けると共に、所定寸法内側へ装着して設ける。反対側の掃除口側の蓋部12aには、エアークリーナー12の中心部位置までを塞ぐような半面塞板26eを設けている。
【0038】
これにより、掃除口側に設ける前記半面塞板26eにより、隙間を完全に塞ぐことができると共に、エアークリーナー12を下部から支持する役目になり、強度アップを図ることができる。
【0039】
前記エアークリーナー12には図19〜図21で示すように、吸入口12cを設け、この吸入口12cへU字形状の吸入ダクト13の基部を挿入して装着する構成である。この吸入ダクト13は、ゴム材で一体に形成している。基部側は円形状(イ)とし、先端部の所定長さは楕円形状(ロ)とし、中間部において、円形状(イ)を逐次楕円形状(ロ)に変形させて一体に形成している。この吸入ダクト13の吸気口13aは、エアークリーナー12の外側へ設けたクリーナーカバー23内へ位置させて設けている。
【0040】
又、前記吸入ダクト13の先端部の吸気口13a部は、外気を吸入時に変形を防止する金属部材をインサートしている。吸入ダクト13の基部側の外径(D1)と、クリーナーカバー23内への挿入する外径(D2)とは、同じ外径にして形成している。更に先端の楕円形状(ロ)部を下方へ向けて設けている。
【0041】
これにより、前記吸入ダクト13をゴム材により、一体で形成することにより、コスト低減になる。先端の吸込み部を楕円形状(ロ)にしたことにより、吸込音が低減できる。この吸気ダクト13と、クリーナーカバー26の挿入孔とに隙間がなく、塵埃の進入を防止できる。吸気口13a部を下方へ向けていることにより、塵埃の吸込みを防止することができる。
【0042】
前記クリーナーカバー26の開口部26aは、図22〜図24で示すように、一方側は、上部の円形状部の所定寸法下部位置から下端のフランジ部より、所定寸法上部位置の間に、外気を吸入する網26bを装着するか、又は多数の目抜孔26cを設けている。他方側は、上部円形状下側の傾斜部の所定寸法下部位置から下端から所定寸法上方部の間に、外気を吸入する網26bを装着するか、又は多数の目抜孔26cを設けた構成である。
【0043】
これにより、クリーナーカバー26の垂直部へ開口部26aを設けて、この開口部26aへ網26b、又は目抜孔26cを設けたことにより、塵埃の吸込みを防止できる。開口部26aをフランジ部より、上方としたことにより、溜った塵埃の吸込みを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】操縦席部と、エアークリーナー装置部との側面図
【図2】操縦席部と、エアークリーナー装置部との平面図
【図3】操縦席部と、エアークリーナー装置部との背面図
【図4】コンバインの全体左側面図
【図5】エアークリーナー装置部の背面図
【図6】エアークリーナー装置部の側面図
【図7】エアークリーナー装置部の平面図
【図8】図5のA−A拡大断面図
【図9】穀粒貯留タンク部とエアークリーナー装置部との側面図
【図10】穀粒貯留タンクの凹部の正面図
【図11】マフラー部の側面図
【図12】マフラーの側面斜視図
【図13】マフラーのテールパイプ部の側面斜視図
【図14】マフラー部の側面斜視図
【図15】エアークリーナー装置部の拡大側面図
【図16】エアークリーナー装置部の拡大背面図
【図17】エアークリーナー装置部の拡大平面図
【図18】クリーナーカバー部の側面図
【図19】エアークリーナー装置部の拡大側面図
【図20】エアークリーナー装置部の拡大背面図
【図21】吸入ダクトの吸気口部の拡大平面図
【図22】クリーナーカバーの拡大正面図
【図23】クリーナーカバーの拡大前部側面図
【図24】クリーナーカバーの拡大後部側面図
【符号の説明】
【0045】
(2) 走行車台
(3) 走行装置
(7b) 操縦席
(8) エンジンルーム
(9) エンジン
(10) ラジエータ
(11) 吸気室
(12) エアークリーナー
(13) 吸入ダクト
(14) エンジン用カバー
(15) 吸気用カバー
(イ) 円形状
(ロ) 楕円状
(ハ) 中心
(ニ) 中心
(A) 下面部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行装置(3)上側の走行車台(2)上へ載置した操縦席(76)の後方下部へエンジン(9)及びラジエーター(10)等を内装したエンジンルーム(8)を設け、該エンジンルーム(8)の上側へエアークリーナー(12)及び吸入ダクト(13)等を配置した吸気室(11)を設け、該エンジンルーム(8)と吸気室(11)との右外側にエンジン用カバー(14)と、吸気用カバー(15)とを開閉自在に設けた構成において、前記エアークリーナー(12)へ設ける吸入ダクト(13)は、基部の円形状(イ)から順次楕円形状(ロ)へ変化させ、該楕円形状(ロ)部を所定長さで、下部面(A)を地面に対して略水平状態に設けると共に、楕円形状(ロ)先端部の吸入口(13a)を吸気用カバー(15)内へ挿入して設けたことを特徴とするコンバイン。
【請求項2】
前記吸入ダクト(13)先端の吸入口(13a)の上下及び左右の中心(ニ)位置を、円形状(イ)の中心(ハ)位置より、前方下部へ位置させて設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2007−110966(P2007−110966A)
【公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−305711(P2005−305711)
【出願日】平成17年10月20日(2005.10.20)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】