説明

コンバイン

【課題】部品点数の増加を抑えつつ、コンバインの剛性や支持強度を向上させる。
【解決手段】本願発明のコンバインは、左右の走行部2上に設けられた機体フレーム420と、前記機体フレーム420の前部一側に設けられたステップフレーム197と、前記左右の走行部2に動力伝達するように前記機体フレーム420の前部中央側に配置されたミッションケース18とを備える。支持ステー422を介して前記ミッションケース18の後部側を前記機体フレーム420の前部側に連結すると共に、補強フレーム424を介して前記ミッションケース18の上部側を前記ステップフレーム197に連結することによって、前記機体フレーム420、前記ステップフレーム197及び前記ミッションケース18の三者を相互に連結する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、圃場に植立した穀稈を刈り取って穀粒を収集するコンバインに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、この種のコンバインにおいては、刈取装置、ミッションケース及び脱穀装置といった重量物が機体フレームに支持されている。機体フレームは、クローラ等の左右の走行部によって下方から支持されている。特に、機体フレームの前部側は、刈取装置及びミッションケースが配置されるため、できるだけ頑丈な構造にする必要がある(例えば特許文献1等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−102236号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、むやみに機体フレームの前部側を厚肉化したり、多くの補強部材を追加したりしたのでは、機体フレームの前部側の剛性向上は図れても、同時にコストの上昇も招来するため、近年高まっているコストダウンの要請にそぐわないと言う問題があった。
【0005】
そこで、本願発明は部品点数の増加をできるだけ抑えつつ、コンバインの剛性や支持強度を向上させることを技術的課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、左右の走行部上に設けられた機体フレームと、前記機体フレームの前部一側に設けられたステップフレームと、前記左右の走行部に動力伝達するように、前記機体フレームの前部中央側に配置されたミッションケースとを備えているコンバインであって、支持ステーを介して前記ミッションケースの後部側を前記機体フレームの前部側に連結すると共に、補強フレームを介して前記ミッションケースの上部側を前記ステップフレームに連結することによって、前記機体フレーム、前記ステップフレーム及び前記ミッションケースの三者が相互に連結されているというものである。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載したコンバインにおいて、前記ステップフレーム上に配置された操縦部に、変速操作用の直進操作具と操向操作用の旋回操作具とが配置されており、前記ステップフレームには、前記両操作具と前記ミッションケースとを中継するステアリングケースが支持されているというものである。
【発明の効果】
【0008】
請求項1の発明によると、左右の走行部上に設けられた機体フレームと、前記機体フレームの前部一側に設けられたステップフレームと、前記左右の走行部に動力伝達するように、前記機体フレームの前部中央側に配置されたミッションケースとを備えているコンバインであって、支持ステーを介して前記ミッションケースの後部側を前記機体フレームの前部側に連結すると共に、補強フレームを介して前記ミッションケースの上部側を前記ステップフレームに連結することによって、前記機体フレーム、前記ステップフレーム及び前記ミッションケースの三者が相互に連結されているから、前記機体フレーム及び前記ステップフレームに加えて、前記ミッションケースをコンバインの強度メンバーとして利用できることになる。このため、前記各フレームを厚肉化・高強度化したり、部品点数を極端に増やしたりすることなく、簡単な構成でコンバインの剛性向上を図れるという効果を奏する。
【0009】
請求項2の発明によると、請求項1に記載したコンバインにおいて、前記ステップフレーム上に配置された操縦部に、変速操作用の直進操作具と操向操作用の旋回操作具とが配置されており、前記ステップフレームには、前記両操作具と前記ミッションケースとを中継するステアリングケースが支持されているから、前記ステアリングケースと前記ミッションケースとが近接配置されることになり、前記両操作具による操作力の伝達距離の短縮化を図れる。しかも、前記ステップフレームを仲介として、前記両操作具と前記ミッションケースとを一体的な構造にできることになる。従って、前記両操作具からの操作力の伝達精度を向上できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】コンバインの右側面図である。
【図2】コンバインの平面図である。
【図3】動力伝達系統のスケルトン図である。
【図4】ミッションケース内部のスケルトン図である。
【図5】変速操向制御のための構造を示す正面図である。
【図6】操縦部の右側面図である。
【図7】ミッションケースの配置態様を示す左側面説明図である。
【図8】図7の要部拡大左側面説明図である。
【図9】ミッションケースの配置態様を示す平面説明図である。
【図10】図9の要部拡大平面説明図である。
【図11】刈取装置前部の拡大左側面図である。
【図12】上部支持フレームと可動フックとの係合関係を示す拡大平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本願発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、走行機体1の進行方向に向かって左側を単に左側と称し、同じく進行方向に向かって右側を単に右側と称する。
【0012】
(1).コンバインの概略構造
まず、図1及び図2を参照しながら、コンバインの概略構造について説明する。実施形態のコンバインは、走行部としての左右一対の走行クローラ2,2にて支持された走行機体1を備えている。走行機体1の前部には、圃場の植立穀稈(未刈穀稈)を刈り取りながら取り込む刈取装置3が単動式の油圧シリンダ4にて昇降調節可能に装着されている。走行機体1には、フィードチェン6付きの脱穀装置5と、脱穀後の穀粒を貯留するグレンタンク7とが横並び状に搭載されている。この場合、脱穀装置5が走行機体1の進行方向左側に、グレンタンク7が走行機体1の進行方向右側に配置されている。走行機体1の後部には排出オーガ8が旋回可能に設けられている。グレンタンク7内の穀粒は、排出オーガ8の先端籾投げ口から例えばトラックの荷台やコンテナ等に搬出される。
【0013】
刈取装置3とグレンタンク7との間に設けられた操縦部9内には、走行機体1の旋回方向及び旋回速度を変更操作する旋回操作具としての操向ハンドル10や、オペレータが着座する操縦座席11等が配置されている。操縦座席11の一側方(左側方)に配置されたサイドコラム12には、走行機体1の変速操作を行う変速操作具としての主変速レバー13、後述する直進用HST機構53の出力及び回転数を所定範囲に設定保持する副変速レバー14、刈取装置3及び脱穀装置5への動力継断操作用のクラッチレバー15が設けられている。
【0014】
主変速レバー13は、走行機体1の前進、停止、後退及びその車速を無段階に変更操作するためのものである。副変速レバー14は、作業状態に応じて後述するミッションケース18内の副変速機構51を変更操作し、後述する直進用HST機構53の出力及び回転数を、中立を挟んで低速と高速の2段階の変速段に設定保持するためのものである。クラッチレバー15は、刈取装置3の動力継断操作手段と脱穀装置5の動力継断操作手段とを1本で兼ねたものであり、サイドコラム12のクランク溝151に沿って前後傾動(回動)可能に構成されている。クラッチレバー15をクランク溝151の後端部に傾動させると刈取クラッチ89及び脱穀クラッチ91(図3参照)が共に切り状態になり、クランク溝151の中途部に傾動させると脱穀クラッチ91のみが入り状態になり、クランク溝151の前端部にまで傾動させると両クラッチ89,91とも入り状態になる。
【0015】
操縦部9の下方には、動力源としてのエンジン17が配置されている。エンジン17の前方で且つ左右走行クローラ2の間には、エンジン17からの動力を適宜変速して左右両走行クローラ2に伝達するためのミッションケース18が配置されている。実施形態のエンジン17にはディーゼルエンジンが採用されている。
【0016】
刈取装置3は、バリカン式の刈刃装置19、4条分の穀稈引起装置20、穀稈搬送装置21及び分草体22を備えている。刈刃装置19は、刈取装置3の骨組を構成する刈取フレーム41(図1参照)の下方に配置されている。穀稈引起装置20は刈取フレーム41の上方に配置されている。穀稈搬送装置21は穀稈引起装置20とフィードチェン6の送り始端部との間に配置されている。分草体22は穀稈引起装置20の下部前方に突設されている。走行機体1は、エンジン17にて左右両走行クローラ2を駆動させて圃場内を移動しながら、刈取装置3の駆動にて圃場の未刈穀稈を連続的に刈取る。
【0017】
脱穀装置5は、刈取穀稈を脱穀処理するための扱胴23と、扱胴23の下方に配置された揺動選別機構24及び風選別機構25(唐箕ファン)とを備えている。扱胴23は脱穀装置5の扱室内に配置されている。揺動選別機構24は扱胴23にて脱穀された脱穀物を揺動選別するためのものであり、風選別機構25は前記脱穀物を風選別するためのものである。刈取装置3から送られてきた刈取穀稈の株元側はフィードチェン6に受け継がれる。そして、刈取穀稈の穂先側が脱穀装置5内に搬入され、扱胴23にて脱穀処理される。なお、扱胴23の回転軸95は、フィードチェン6による刈取穀稈の送り方向(走行機体1の進行方向)に沿って延びている(図3参照)。
【0018】
脱穀装置5の下部には、両選別機構24,25にて選別された穀粒のうち精粒等の一番物が集まる一番受け樋27と、枝梗付き穀粒や穂切れ粒等の二番物が集まる二番受け樋28とが設けられている。実施形態の両受け樋27,28は、走行機体1の進行方向前側から一番受け樋27、二番受け樋28の順で、側面視において走行クローラ2の後部上方に横設されている。両選別機構24,25による選別を経て一番受け樋27内に集められた精粒等の一番物は、当該一番受け樋27内の一番コンベヤ29及び揚穀筒31内の揚穀コンベヤ32(図3参照)を介してグレンタンク7に送られる。
【0019】
枝梗付き穀粒等の二番物は、一番受け樋27より後方の二番受け樋28に集められ、ここから、二番受け樋28内の二番コンベヤ30及び還元筒33内の還元コンベヤ34(図3参照)を介して二番処理胴35に送られる。そして、二番物は、二番処理胴35にて再脱穀されたのち、脱穀装置5内に戻されて再選別される。藁屑は、排塵ファン36に吸込まれて、脱穀装置5の後部に設けられた排出口(図示せず)から機外へ排出される。
【0020】
フィードチェン6の後方側(送り終端側)には排稈チェン37が配置されている。フィードチェン6の後端から排稈チェン37に受継がれた排稈(脱粒した稈)は、長い状態で走行機体1の後方に排出されるか、又は脱穀装置5の後方にある排稈カッタ38にて適宜長さに短く切断されたのち、走行機体1の後方に排出される。
【0021】
(2).コンバインの動力伝達系統
次に、図3及び図4を参照しながら、コンバインの動力伝達系統について説明する。
【0022】
エンジン17からの動力の一方は、走行クローラ2(刈取装置3)と脱穀装置5との2方向に分岐して伝達される。エンジン17からの他の動力は排出オーガ8に向けて伝達される。エンジン17から走行クローラ2に向かう分岐動力は一旦、プーリ・ベルト伝動系及びアイドルプーリ87を介して、ミッションケース18のHST機構53,54(詳細は後述する)に伝達される。この場合、エンジン17からの分岐動力は、ミッションケース18のHST機構53,54等にて適宜変速され、ミッションケース18から左右外向きに突出した駆動出力軸77を介して左右の駆動輪90に出力するように構成されている。
【0023】
ミッションケース18は、第1油圧ポンプ55及び第1油圧モータ56からなる直進用HST機構53(直進用変速機)と、第2油圧ポンプ57及び第2油圧モータ58からなる旋回用HST機構54(旋回用変速機)と、複数の変速段を有する副変速機構51と、左右一対の遊星ギヤ機構68等を有する差動機構52とを備えている(図4参照)。直進用HST機構53及び旋回用HST機構54は、エンジン17の動力を変速して左右の走行クローラ2に伝達する油圧変速機を構成している。
【0024】
エンジン17の出力軸49からミッションケース18に向かう動力は、第1油圧ポンプ55から突出した第1ポンプ軸59aに伝達される。直進用HST機構53では、第1ポンプ軸59aに伝達された動力にて、第1油圧ポンプ55から第1油圧モータ56に向けて作動油が適宜送り込まれる。第1ポンプ軸59aと、第2油圧ポンプ57から突出した第2ポンプ軸59bとは、各プーリ112,113、ベルト114及びアイドルプーリ88等の伝動系(図3及び図6参照)を介して動力伝達可能に連結されている。旋回用HST機構54では、第2ポンプ軸59bに伝達された動力にて、第2油圧ポンプ57から第2油圧モータ58に向けて作動油が適宜送り込まれる。
【0025】
直進用HST機構53は、操縦部9に配置された主変速レバー13や操向ハンドル10の操作量に応じて、第1油圧ポンプ55における回転斜板の傾斜角度を変更調節して、第1油圧モータ56への作動油の吐出方向及び吐出量を変更することにより、第1油圧モータ56から突出した直進用モータ軸60の回転方向及び回転数を任意に調節するように構成されている。
【0026】
直進用モータ軸60の回転動力は、直進伝達ギヤ機構62を経由して副変速機構51に伝達される。副変速機構51は、操縦部9に配置された副変速レバー14の操作にて、直進用モータ軸60からの回転動力(回転方向及び回転数)の調節範囲を低速、中速又は高速という3段階の変速段に切り換えるものである。なお、副変速の低速・中速間及び中速・高速間には、中立(副変速の出力が0(零)になる位置)が設けられている。
【0027】
副変速機構51のうち上流側にある副変速軸51aは、ワンウェイクラッチ63等を介して、ミッションケース18に突設された刈取PTO軸64に動力伝達可能に連結されている。刈取PTO軸64に伝達された動力は、刈取クラッチ89の入り作動にて、刈取装置3の骨組を構成する横長の刈取入力パイプ42(図1参照)内にある刈取入力軸43を介して、刈取装置3の各装置19〜21に伝達される。このため、刈取装置3の各装置19〜21は、車速同調速度で駆動することになる。副変速機構51のうち下流側にある駐車ブレーキ軸65には、湿式多板ディスク等の駐車ブレーキ66が設けられている。
【0028】
副変速機構51の副変速軸51aから駐車ブレーキ軸65に伝達された回転動力は、駐車ブレーキ軸65に固着された副変速出力ギヤ67から差動機構52に伝達される。差動機構52は、左右対称状に配置された一対の遊星ギヤ機構68を備えている。駐車ブレーキ軸65の副変速出力ギヤ67は、遊星ギヤ機構68と駐車ブレーキ軸65との間の中継軸69に取り付けられた中間ギヤ70に噛み合っており、中間ギヤ70は、サンギヤ軸75に固定されたセンタギヤ76(詳細は後述する)に噛み合っている。
【0029】
左右各遊星ギヤ機構68は、1つのサンギヤ71と、サンギヤ71の外周に噛み合う複数個の遊星ギヤ72と、これら遊星ギヤ72の外周に噛み合うリングギヤ73と、複数個の遊星ギヤ72を同一半径上に回転可能に軸支してなるキャリヤ74とをそれぞれ備えている。左右の遊星ギヤ機構68のキャリヤ74は、同一軸線上において適宜間隔を開けて相対向するように配置されている。左右の遊星ギヤ機構68の間に位置したサンギヤ軸75の中央部には、中間ギヤ70と噛合うセンタギヤ76が固着されている。サンギヤ軸75のうちセンタギヤ76を挟んだ両側にはサンギヤ71がそれぞれ固着されている。
【0030】
内周面の内歯と外周面の外歯とを有する左右の各リングギヤ73は、その内歯を複数個の遊星ギヤ72に噛み合わせた状態で、サンギヤ軸75に同心状に配置されている。各リングギヤ73は、キャリヤ74の外側面から左右外向きに突出した駆動出力軸77に回転可能に軸支されている。駆動出力軸77の先端部には駆動輪90が取付けられている。従って、副変速機構51から左右の遊星ギヤ機構68に伝達された回転動力は、各キャリヤ74の駆動出力軸77から左右の駆動輪90に同方向の同一回転数にて伝達され、左右の走行クローラ2を駆動させることになる。
【0031】
旋回用HST機構54は、操向ハンドル10の回動操作量に応じて、第2油圧ポンプ57における回転斜板の傾斜角度を変更調節して、第2油圧モータ58への作動油の吐出方向及び吐出量を変更することにより、第2油圧モータ58から突出した旋回用モータ軸61の回転方向及び回転数を任意に調節するように構成されている。
【0032】
実施形態では、ミッションケース18内に、操向ブレーキ79を有する操向ブレーキ軸78と、操向クラッチ81を有する操向クラッチ軸80と、左右リングギヤ73の外歯に常時噛み合う左右の入力ギヤ82,83とを備えている。第2油圧モータ58の旋回用モータ軸61に、操向ブレーキ軸78及び操向クラッチ81を介して操向クラッチ軸80が連結されている。操向クラッチ軸80には、正転ギヤ84を介して右入力ギヤ83が連結されていると共に、正転ギヤ84及び逆転ギヤ85を介して左入力ギヤ82が連結されている。
【0033】
旋回用モータ軸68の回転動力は、操向ブレーキ軸78及び操向クラッチ81を介して操向クラッチ軸80に伝達され、操向クラッチ軸80に伝達された回転動力は、正転ギヤ84及び逆転ギヤ85から、これらに対応する左右の入力ギヤ82,83に伝達される。
【0034】
副変速機構51を中立にして、操向ブレーキ79を入り状態とし且つ操向クラッチ81を切り状態とした場合は、第2油圧モータ58から左右の遊星ギヤ機構68への動力伝達が阻止される。中立以外の副変速出力時に、操向ブレーキ79を切り状態とし且つ操向クラッチ81を入り状態とした場合は、第2油圧モータ58の回転動力が、正転ギヤ84及び右入力ギヤ83を介して右リングギヤ73に伝達される一方、正転ギヤ84、逆転ギヤ85及び左入力ギヤ82を介して左リングギヤ73に伝達される。その結果、第2油圧モータ58の正回転(逆回転)時は、互いに逆方向の同一回転数で、左リングギヤ73が逆転(正転)し、右リングギヤ73が正転(逆転)することになる。
【0035】
以上の構成から分かるように、各モータ軸60,61からの変速出力は、副変速機構51及び差動機構52を経由して左右の走行クローラ2の駆動輪90にそれぞれ伝達される。その結果、走行機体1の車速(走行速度)及び進行方向が決まる。
【0036】
すなわち、第2油圧モータ58を停止させて左右リングギヤ73を静止固定させた状態で、第1油圧モータ56が駆動すると、直進用モータ軸60からの回転出力はセンタギヤ76から左右のサンギヤ71に同一回転数で伝達され、両遊星ギヤ機構68の遊星ギヤ72及びキャリヤ74を介して、左右の走行クローラ2が同方向の同一回転数にて駆動され、走行機体1が直進走行することになる。
【0037】
逆に、第1油圧モータ56を停止させて左右サンギヤ71を静止固定させた状態で、第2油圧モータ58が駆動すると、旋回用モータ軸61からの回転動力にて、左遊星ギヤ機構68が正又は逆回転し、右遊星ギヤ機構68は逆又は正回転する。そうすると、左右の走行クローラ2の駆動輪90のうち一方が前進回転、他方が後退回転するため、走行機体1はその場でスピンターンすることになる。
【0038】
また、第1油圧モータ56を駆動させつつ第2油圧モータ58を駆動させると、左右の走行クローラ2の速度に差が生じ、走行機体1は前進又は後退しながらスピンターン旋回半径より大きい旋回半径で左又は右に旋回することになる。このときの旋回半径は左右の走行クローラ2の速度差に応じて決定される。
【0039】
さて、図3に示すように、エンジン17からの動力のうち脱穀装置5に向かう分岐動力は、脱穀クラッチ91を介して脱穀入力軸92に伝達される。脱穀入力軸92には風選別機構25(唐箕ファン)が設けられている。脱穀入力軸92に伝達された動力の一部は、扱胴駆動軸93及びベベルギヤ機構94を介して、扱胴23の回転軸95と排稈チェン37とに伝達される。また、脱穀入力軸92からは、プーリ及びベルト伝動系を介して、一番コンベヤ29と揚穀コンベヤ32、二番コンベヤ30と還元コンベヤ34と二番処理胴35、揺動選別機構24の揺動軸97、排塵ファン36の排塵軸98、及び排稈カッタ38にも動力伝達される。排塵軸98を経由した分岐動力は、フィードチェンクラッチ99及びフィードチェン軸100を介してフィードチェン6に伝達される。
【0040】
なお、脱穀入力軸92からの動力は、刈取装置3に一定回転力を伝達する流し込みクラッチ101を介して刈取入力軸43にも伝達可能である。すなわち、ミッションケース18を経由せずに、エンジン17からの動力を刈取装置3に直接伝達することにより、車速の速い遅いに拘らず、一定の高速回転数にて刈取装置3を強制駆動させ得る構成になっている。
【0041】
エンジン17から排出オーガ8に向かう動力は、グレン入力ギヤ機構102及び動力継断用のオーガクラッチ103を介して、グレンタンク7内の底コンベヤ104及び排出オーガ8における縦オーガ筒内の縦コンベヤ105に動力伝達され、次いで、受継スクリュー106を介して、排出オーガ8における横オーガ筒内の排出コンベヤ107に動力伝達される。
【0042】
(3).変速操向制御のための構造
次に、図5〜図7を参照しながら、走行機体1の車速及び進行方向を調節する変速操向制御のための構造について説明する。
【0043】
操縦座席11の前方には、操縦部9の床面を構成するステップ板191(図6参照)を貫通して上下に延びる操向入力軸192が配置されている。操向入力軸192の上端側には、上自在継手194を介してハンドル軸193の下端部が連結されている。ハンドル軸193の上端部には、丸形の操向ハンドル10が取り付けられている。上自在継手194の屈曲動作にて操向ハンドル10の取り付け位置を前後方向に変更することにより、操向ハンドル10がオペレータの体格等に見合った位置に調節される。操向入力軸192の下端側は、ステップ板191の下面側にあるステアリングケース200から上向きに突出した入力中継軸195に、下自在継手196を介して連結されている。
【0044】
ステアリングケース200は、ステップ板191を支持する箱枠状のステップフレーム197内に配置されている。実施形態では、ステップフレーム197における下矩形枠部の内周側に、平面視L字状の支持パイプ198が固定されている。ステアリングケース200は、ステップフレーム197の下矩形枠部及び支持パイプ198上に載置された状態で取外し可能に取り付けられている。なお、ステアリングケース200は、作動油を封入した密閉構造になっている。また、ステアリングケース200の下面は、左右走行クローラ2の上面より高い高さ位置にある。
【0045】
ステアリングケース200には、主変速レバー13及び操向ハンドル10に対する出力制御機構としての機械式連動機構(図示省略)が内蔵されている。主変速レバー13や操向ハンドル10は、機械式連動機構を介して、各HST機構53,54の制御軸205,208に連動連結されている。実施形態では、ミッションケース18の上部に、直進用HST機構53と旋回用HST機構54とが、旋回用を前に直進用を後ろにして並べて配置されている。
【0046】
詳細は省略するが、機械式連動機構は、
1.主変速レバー13を中立以外の操作位置に傾動操作(直進用HST機構53から直進出力)した状態で、操向ハンドル10を中立以外の位置に回動操作(旋回用HST機構54から旋回出力)すると、操向ハンドル10の回動操作量が大きいほど小さな旋回半径で走行機体1が左又は右に旋回し、且つ旋回半径が小さいほど走行機体1の車速(前進時又は後進時の旋回速度)が減速する、
2.主変速レバー13を前進又は後進のいずれの方向に傾動操作した場合であっても、操向ハンドル10の回動操作方向と走行機体1の旋回方向とが一致する(操向ハンドル10を左に回せば走行機体1が左旋回し、操向ハンドル10を右に回せば走行機体1は右旋回する)、
3.主変速レバー13が中立位置(直進用HST機構53からの直進出力が零)にあるときには操向ハンドル10を操作しても機能しない(旋回用HST機構54の旋回出力が零に維持される)、
という各種動作を実行するために、主変速レバー13や操向ハンドル10からの操作力を適宜変換して、ステアリングケース200の側面から外向きに突出する入力軸としての主変速レバー入力軸201、変速出力軸及び旋回出力軸(共に図示省略)に伝達するように構成されている。
【0047】
図5及び図6に示すように、主変速レバー入力軸201の突出端に主変速アーム202が固着されている。サイドコラム12上の主変速レバー13は、主変速ロッド203及び補助力付与機構220を介して、主変速アーム202に連結されている。主変速レバー13の前後傾動動作によって、主変速レバー入力軸201が回動することになる。
【0048】
ステアリングケース200から突出した変速出力軸は、直進用リンク機構204(図4参照)を介して、ミッションケース18の直進用HST機構53から突出した直進制御軸205(図4参照)に連動連結されている。直進制御軸205は、直進用HST機構53における第1油圧ポンプ55の回転斜板の傾斜角度(斜板角)を調節する出力制御部に相当するものである。ステアリングケース200側の変速出力軸の回動にて直進用リンク機構204が変速作動することにより、直進制御軸205が正逆回転するように構成されている。そして、直進制御軸205の正逆回転にて第1油圧ポンプ55の斜板角が調節される結果、第1油圧モータ56の回転数制御又は正逆転切換が実行され、走行速度(車速)の無段階変更や前後進の切換が行われることになる。
【0049】
ステアリングケース200から突出した旋回出力軸は、走行機体1の進行方向を微調節制御するための油圧シリンダ機構206(図6参照)及び旋回用リンク機構207(図4参照)を介して、ミッションケース18の旋回用HST機構54から突出した旋回制御軸208(図4参照)に連動連結されている。旋回制御軸208は、旋回用HST機構54における第2油圧ポンプ57の回転斜板の傾斜角度(斜板角)を調節する出力制御部に相当するものである。ステアリングケース200側の旋回出力軸の回動にて油圧シリンダ機構206及び旋回用リンク機構207が変速作動することにより、旋回制御軸208が正逆回転するように構成されている。そして、旋回制御軸208の正逆回転にて第2油圧ポンプ57の斜板角が調節される結果、第2油圧モータ58の回転数制御及び正逆転切換が実行され、走行機体1の操向角度(旋回半径)の無段階変更並びに左右旋回方向の切換が行われることになる。
【0050】
さて、図6及び図7に示すように、サイドコラム12の右側下部(操縦座席11の下方側)には、横向きに延びるペダル支軸210が回動可能に軸支されている。ペダル支軸210のうち操縦部9側(サイドコラム12の外側)に突出した一端部には、駐車ブレーキ操作具の一例である前後長手の駐車ブレーキペダル211の基端側が固着されている。ペダル支軸210のうちサイドコラム12内にある他端部は、補助力付与機構220に連動連結されている。
【0051】
図示は省略するが、駐車ブレーキペダル211を踏み込み操作したときは、主変速レバー13を中立位置に復帰させると共に、ミッションケース18内の駐車ブレーキ66を制動作動させる構成になっている。なお、サイドコラム12の右側前部には、踏み込み操作した駐車ブレーキペダル211をロックするためのロックレバー215が縦軸回りに回動可能に設けられている。ロックレバー215を回動操作して、ロックレバー215下端側のロックアーム部を駐車ブレーキペダル211の上面側にある係合溝に嵌合させることによって、駐車ブレーキペダル211の戻り方向への跳ね上げ回動を阻止するように構成されている。
【0052】
(4).機体フレーム、ステップフレーム及びミッションケースの連結構造
次に、図7〜図10を参照しながら、機体フレーム420、ステップフレーム197及びミッションケース18の連結構造について説明する。左右一対の走行クローラ2,2にて支持された走行機体1は、複数本のフレームを平面視略格子状に連結してなる機体フレーム420を備えている。機体フレーム420の前部一側には、箱枠状のステップフレーム197が設けられている。実施形態では、機体フレーム420のうち一側寄りにある前後長手で一対の桁フレーム421が前向きに延びていて、ステップフレーム197の下矩形枠部の構成要素になっている。操縦部9は、機体フレーム420の前部一側及びステップフレーム197上に配置されている。操縦部の下方で且つ機体フレーム420の前部一側上にエンジン17が防振支持されている。
【0053】
機体フレーム420の前部中央側にはミッションケース17が配置されている。この場合、機体フレーム420の前部中央側に、ミッションケース18の後部側を左右から挟み込む支持ステー422が着脱可能に締結されている。そして、支持ステー422にミッションケース18の後部側を左右から挟み込ませ、ミッションケース18の後部側と支持ステー422とを一対の長ねじボルト423にてねじ込み固定することによって、ミッションケース18の後部側が機体フレーム420の前部中央側に連結支持されている。
【0054】
また、ミッションケース18の上部側は、補強フレーム424を介してステップフレーム197に連結されている。前述した通り、ミッションケース18の上部に、直進用HST機構53と旋回用HST機構54とが、旋回用を前に直進用を後ろにして並べて配置されている。両HST機構53,54はミッションケース18と略一体的な構造であり、ミッションケース18の構成要素となっている。そして、実施形態の補強フレーム424は上下に延びる湾曲パイプ状のものであり、その上下両端部にはブラケット板425,426がそれぞれ溶接等にて固着されている。直進用HST機構53の上部側に、補強フレーム424の下ブラケット板426がボルトにて着脱可能に締結されている。補強フレーム424の上ブラケット板425は、ステップフレーム197における上矩形枠部の左端側にボルトにて着脱可能に締結されている。従って、機体フレーム420、ステップフレーム197及びミッションケース18の三者は、支持ステー422及び補強フレーム424を用いて相互に連結されている。
【0055】
ステップフレーム197上に配置された操縦部9に、変速操作用の直進操作具である主変速レバー13と操向操作用の旋回操作具である操向ハンドル10とが配置されているのは、前述した通りである。また、ステップフレーム197には、主変速レバー13及び操向ハンドル10とミッションケース18(両HST機構53,54)とを中継するステアリングケース200が支持されていることも、前述した通りである。
【0056】
なお、実施形態の直進用HST機構53と旋回用HST機構54とは、最大容量を異ならせていて、直進用HST機構53の最大容量が多くなっている。これは、直進用HST機構53の必要駆動力が旋回用HST機構54の必要駆動力より大きいためである。また、直進用HST機構53の直進制御軸205は、これを走行機体1の停止時に中立位置に保持するためのトルクバネ機構427を介して、直進用リンク機構204に連動連結されている。旋回用HST機構54の旋回制御軸208は、これを走行機体1の停止時に中立位置に保持するためのカム機構428を介して、旋回用リンク機構207に連動連結されている。各制御軸205,208を中立位置に保持する機構を直進用と旋回用とで異ならせている理由も、各HST機構53,54の最大容量の違いに起因して中立位置への保持力が相違するためである。
【0057】
以上の構成によると、左右の走行部2上に設けられた機体フレーム420と、前記機体フレーム420の前部一側に設けられたステップフレーム197と、前記左右の走行部2に動力伝達するように前記機体フレーム420の前部中央側に配置されたミッションケース18とを備えているコンバインであって、支持ステー422を介して前記ミッションケース18の後部側を前記機体フレーム420の前部側に連結すると共に、補強フレーム424を介して前記ミッションケース18の上部側を前記ステップフレーム197に連結することによって、前記機体フレーム420、前記ステップフレーム197及び前記ミッションケース18の三者が相互に連結されているから、前記機体フレーム420及び前記ステップフレーム197に加えて、前記ミッションケース18をコンバインの強度メンバーとして利用できることになる。このため、前記各フレーム420,197を厚肉化・高強度化したり、部品点数を極端に増やしたりすることなく、簡単な構成でコンバインの剛性向上を図れるという効果を奏する。
【0058】
また、前記ステップフレーム197上に配置された操縦部9に、変速操作用の直進操作具13と操向操作用の旋回操作具10とが配置されており、前記ステップフレーム197には、前記両操作具13,10と前記ミッションケース18とを中継するステアリングケース200が支持されているから、前記ステアリングケース200と前記ミッションケース18とが近接配置されることになり、前記両操作具13,10による操作力の伝達距離の短縮化を図れる。しかも、前記ステップフレーム197を仲介として、前記両操作具13,10と前記ミッションケース18とを一体的な構造にできることになる。従って、前記両操作具13,10からの操作力の伝達精度を向上できるという効果を奏する。
【0059】
(5).その他
次に、主として図11及び図12を参照しながら、刈取装置3(走行機体1)前方の照明や方向指示等のための灯具部材480R,480Lと、刈取装置3の左右側方を覆う左右のサイドカバー482R,482Lの構造について説明する。図2に示す如く、刈取装置3の左右側方は、合成樹脂製成形品である左右のサイドカバー482R,482Lと、左右の灯具部材480R,480Lによって覆われている。左右のサイドカバー482R,482Lの上方に、左右の灯具部材480R,480Lがそれぞれ配置されている。灯具部材480R,480Lは刈取装置3における左右側部の上方側を覆っている。
【0060】
図11に示すように、左右のサイドカバー482R,482Lには、刈取フレーム41に係止させる前後の固定フック495と、外側方から操作可能な上下の可動フック496が配置されている。サイドカバー482R,482Lの下端側の内面に前後の固定フック495を固着する。固定フック495は、刈取フレーム41に固着されたカバー下部支持フレーム494の中間部に係脱可能に係止する。カバー下部支持フレーム494の前側に前後位置決め体493を固着させ、前後の固定フック495がカバー下部支持フレーム494に係止された状態で、前の固定フック495が前後位置決め体493の間に挟持され、前の固定フック495が前後移動するのを前後位置決め体493にて阻止している。
【0061】
すなわち、前後の固定フック495を位置決めする構造に比べて、前の固定フック495だけを位置決めすることによって、サイドカバー482R,482Lの前後位置決めを適正に行えるものでありながら、サイドカバー482R,482Lの組付け操作を簡略化できる。特に実施形態では、前後一対の前後位置決め体493の上端側が、上に行くに連れて前後に拡がった形態になっているため、前の固定フック495を前後位置決め体493の間にスムーズに案内し易い(ガイドし易い)という利点がある。
【0062】
左右のサイドカバー482R,482Lの上端側及び中間に、上下の可動フック496を配置する。刈取フレーム41に固着された上下の上部支持フレーム498に上下の可動フック496を係脱可能に係止する。上下の可動フック496は、図示しないバネの弾圧によって、上部支持フレーム498に係止維持され、刈取フレーム41に左右のサイドカバー482R,482Lを固着させている。左右のサイドカバー482R,482Lは、その外面の可動フック496操作部を操作して、上部支持フレーム498から可動フック496を離脱させ、且つカバー下部支持フレーム494から固定フック495を離脱させることによって、刈取装置3から取り外される。
【0063】
また、実施形態では、上側にある上部支持フレーム498の前後両端部に、可動フック496に対する前後一対の前後位置決め体503を固着させている(図12参照)。上側の可動フック496を上側の上部支持フレーム498に係止した状態では、上側の可動フック496(具体的には可動フック496の前後両側に設けられた案内部497)が前後位置決め体503の間に挟持され、上側の固定フック503が前後移動するのを前後位置決め体503にて阻止している。前後一対の前後位置決め体503の外端側(実施形態ではサイドカバー482R,482Lに対峙する側)が、外に行くに連れて前後に拡がった形態になっているため、上側の可動フック496を上側の上部支持フレーム498に係止する際に、上側の可動フック496を前後位置決め体503の間にスムーズに案内し易くなっている(ガイドし易くなっている)。
【0064】
なお、図11に示すように、穀稈搬送装置21の上方側を覆う上カバー520の前端縁には切欠き521が形成されている。上カバー520の切欠き521に挿入した枝フレーム486の上端側にミラー支柱509を一体的に形成し、ミラー支柱509にバックミラー508が向き変更可能で且つ着脱可能に取付けられている。図示は省略するが、枝フレーム486は刈取装置3の左右側部に立設された縦フレーム450に連結されている。例えば、上カバー520の貫通孔に枝フレーム486を挿入して上端側にミラー支柱509を一体的に形成する構造に比べ、刈取装置3に枝フレーム486やバックミラー508を取付けた後で、上カバー520を取付けできる。また、枝フレーム486やバックミラー508を取外すことなく、刈取装置3から上カバー520を取外すこともできる。
【0065】
本願発明における各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本願発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
【符号の説明】
【0066】
1 走行機体
9 操縦部
10 操向ハンドル(旋回操作具)
11 操縦座席
13 主変速レバー(直進操作具)
197 ステップフレーム
200 ステアリングケース
420 機体フレーム
422 支持ステー
424 補強フレーム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右の走行部上に設けられた機体フレームと、前記機体フレームの前部一側に設けられたステップフレームと、前記左右の走行部に動力伝達するように前記機体フレームの前部中央側に配置されたミッションケースとを備えているコンバインであって、
支持ステーを介して前記ミッションケースの後部側を前記機体フレームの前部側に連結すると共に、補強フレームを介して前記ミッションケースの上部側を前記ステップフレームに連結することによって、前記機体フレーム、前記ステップフレーム及び前記ミッションケースの三者が相互に連結されている、
コンバイン。
【請求項2】
前記ステップフレーム上に配置された操縦部に、変速操作用の直進操作具と操向操作用の旋回操作具とが配置されており、前記ステップフレームには、前記両操作具と前記ミッションケースとを中継するステアリングケースが支持されている、
請求項1に記載したコンバイン。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−85598(P2012−85598A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−236467(P2010−236467)
【出願日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【出願人】(000006781)ヤンマー株式会社 (3,810)
【Fターム(参考)】