説明

コンビネーションスイッチ装置

【課題】 特別な組付け用の治具を不要とし、製造工程をより簡単化して、量産化の促進を図った、コンビネーションスイッチ装置を提供する。
【解決手段】 可動基部4上面に設けたガイド部13に逃し手段6を介して所定の範囲で往復動可能に設けたキャンセルカム5と、このキャンセルカム5の前方側に、ステアリングシャフトSSにおけるキャンセル部材Pと干渉して、復帰力を伝達するラチェット3とで構成する。
前記逃し手段6は、ガイド部13内壁面に沿って移動自在に嵌装したキャンセルカム5に、上下方向に貫通する一対のばね孔15、15と、対応するガイド部13内壁の上下に穿設した転動体溝16、16とに、両端に転動体17を介して介装するばね部材18とで構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンビネーションスイッチ装置に関し、例えば車両の車線変更時や、左折、或いは右折の際に、ステアリングホイールを操作する際に、車両の移動走行を示すターンシグナルランプを作動させるための操作レバーを操作して、走行方向変更操作運転終了時に、前記ステアリングシャフトを戻すことで、前記操作レバーを連動自動復帰させるための伝達機構に設けた、破損防止用の逃し手段を、耐ロック性を有し、しかも組付け工程が簡単にできるようにした、コンビネーションスイッチ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両におけるステアリングホイール直近には、車両各所に搭載された電装品の操作を、集中的に手元で行えるように構成した、コンビネーションスイッチ装置が配設されている。例えば、
【特許文献1】特開2003−127764 このコンビネーションスイッチ装置では、コンビネーションスイッチのキャンセルカムの復帰モーメントをスプリングを大きくすることなく確保するというもので、そのために、「操作レバーを支持する可動盤を固定側に回動可能に保持し、操作レバーを中立位置から回動操作したとき、キャンセルカムが可動盤の回動に伴ってキャンセルピンの軌跡内に移動し、キャンセルピンの操作レバーの操作方向と逆方向の移動に応じてキャンセルカムが可動盤を付勢することによって操作レバーを中立位置へ復帰させるコンビネーションスイッチのキャンセル構造であって、前記キャンセルカムは、前記キャンセルピンの軌跡内への移動方向と平行に固定側に設けた長穴に案内される軸を備えると共に、該軸の外周面の前記操作レバー側の位置よりステアリングシャフト側に寄った位置に圧接面を備え、前記キャンセルピンが操作レバーの操作方向と同方向に移動するとき、先端が当該キャンセルピンに押圧されて前記軸廻りに回動可能とされ、キャンセルカムの前記圧接面に当接可能の押圧面を備える弾接材がガイドに沿って前記キャンセルカムの移動方向に付勢されて設けられ、キャンセルカムが回動したとき前記圧接面の側端が弾接面の前記押圧面で押圧され、キャンセルピンから解放されたとき弾接材からの押圧により回動前の位置へ復帰するというものである。
【0003】
また例えば、図9に示すように、このコンビネーションスイッチ装置1には、中心にステアリングシャフトSSが挿通され、例えば、走行方向の変更を表示するターンシグナルランプ(図示省略)を点滅させる操作レバー2は、車両の車線変更時や、左折、或いは右折の際に、ステアリングホイール(図示省略)を操作すると共に、前記操作レバー2を操作して、走行方向変更操作運転終了時に、前記ステアリングシャフトSSを戻すことで、前記操作レバー2を連動自動復帰させる構成となっている。
このような自動復帰機構においては、通常の状態では、ステアリングシャフトSS側の突起部Pに当たって連動するラチェット3から、前記操作レバー2を取り付ける可動基部4におけるキャンセルカム5に復帰力が及ぼされ、操作レバー2をニュートラルの位置に復帰させるようにしている。
【0004】
しかしながら、コンビネーションスイッチ装置1における操作レバー2は可動半径が大きいため、もし前記操作レバー2が左折、或いは右折を表示する操作状態において、ちょっとした障害物によってひっかかった場合でも、前記キャンセルカム5に対し、前記ラチェット3からの復帰力によって押圧しても、可動基部4、操作レバー2を連動自動復帰させることはできず、前記ラチェット3やキャンセルカム5を破損してしまう。そのためにこのような自動復帰機構には、破損防止用の逃し手段6を備えることが義務づけられている。
このような逃し手段6としては、復帰動作するべき操作レバー2が、例えばステアリングホイール近傍の何か障害物に当たって、復帰できない状態の場合に、前記復帰力の伝達手段たるラチェット3が破損しないようにするために、キャンセルカム5が逃げるようにするためのばね部材7が介装されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記ばね部材7は、キャンセルカム5の可動方向に沿って伸縮方向を合わせて介装しており、ステアリングホイールの戻し操作によって、ラチェット3からの復帰力がキャンセルカム5を介して可動基部4、操作レバー2に確実に伝達されるためには、前記復帰力により変位することのない強大な係数のばね部材7を使用する必要がある。
このようなばね係数のばね部材7を、前記キャンセルカム5に組み付けるには、特別な組付け用の治具を用いなければならず、組付け作業を困難なものにしている。
本発明は、このような課題を解決するために提案されたものであって、特別な組付け用の治具を不要とし、製造工程をより簡単化して、量産化の促進を図った、コンビネーションスイッチ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記した課題を達成するために、本発明では、請求項1において、車両の車線変更時や、方向転換時、ステアリングホイールを操作すると共に、車両の移動走行を示すターンシグナルランプを作動させるための操作レバーを操作して、走行方向変更操作運転終了時に、前記ステアリングシャフトを戻すことで、前記操作レバーを連動自動復帰させるための復帰伝達手段に設けると共に、この復帰伝達手段に過大な復帰力を遮断する破損防止用の逃し手段を設け、この逃し手段は、前記復帰伝達手段の動作方向に対して、直交方向に付勢するばね部材と転動体とで構成したコンビネーションスイッチ装置を提案する。
また本発明では、請求項2において、前記操作レバーは、ステアリングホイールを支持するステアリングシャフトを中央に挿通するように配置した本体に対し、前記ステアリングシャフトを挿通する空間部に向けて基体を装着すると共に、この基体に可動基部を介し節動可能に取り付け、前記復帰伝達手段は、前記可動基部上面に設けたガイド部に前記逃し手段を介して所定の範囲で往復動可能に設けたキャンセルカムと、このキャンセルカムの前方側に、ステアリングシャフトにおけるキャンセル部材と干渉して、復帰力を伝達するラチェットとで構成したコンビネーションスイッチ装置を提案する。
また本発明では、請求項3において、前記逃し手段は、ガイド部内壁面に沿って移動自在に嵌装したキャンセルカムに、上下方向に貫通するばね孔と、対応するガイド部内壁の上下に穿設した転動体溝とに、両端に転動体を介して介装するばね部材とで構成したコンビネーションスイッチ装置を提案する。
さらに本発明では、請求項4において、前記逃し手段は、ガイド部内壁面に沿って移動自在に嵌装したキャンセルカムに、上下方向に配設したばね挿通パイプと、対応するガイド部内壁の上下に穿設した転動体溝とに、両端に転動体を介して介装するばね部材とで構成したコンビネーションスイッチ装置を提案する。
【発明の効果】
【0007】
車両の車線変更時や、左折、或いは右折の際に、ステアリングホイールを操作する際に、車両の移動走行を示すターンシグナルランプを作動させるための操作レバーを操作して、走行方向変更操作運転終了時に、前記ステアリングホイールを戻すことで、前記操作レバーを連動自動復帰させるための伝達機構に設けた、破損防止用の逃し手段に、比較的ばね係数の小さなばねを用いることができるので、特別な治具を必要とせず、組付け工程が容易化し、量産化に大いに寄与することができ、結果、製造コストを抑制することができる。
【0008】
請求項1によれば、比較的ばね係数の小さなばねを用いても、通常の復帰力を確実に操作レバーに伝達することができ、連動自動復帰機能は、問題なく作用する。このように、破損防止用の逃し手段に、比較的ばね係数の小さなばねを用いることができるので、特別な治具を必要とせず、組付け工程が容易化する。
【0009】
請求項2によれば、操作レバーは、基体に対し、可動基部を介し節動し、操作ポジションにもたらすことができ、走行方向変更操作運転終了時に、前記ステアリングシャフトを戻す操作により、ラチェットから可動基部上面のキャンセルカムを介して逃し手段の拘束力により、可動基部を連動させて、操作前のポジションに操作レバーを連動自動復帰させることができる。
【0010】
請求項3、4によれば、操作レバーが何か障害物に当たって、操作された状態に拘束されると、ガイド部内壁面に沿って移動可能に嵌装したキャンセルカムにラチェットから過大な負荷がかかり、ばね部材両端に保持された転動体が、転動体溝を乗り越えることで、前記キャンセルカムがガイド部内壁面に沿ってずれていき、これにより前記過大な負荷を逃すことかできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明にかかるコンビネーションスイッチ装置について、一つの実施の形態を挙げ、添付の図面に基づいて説明する。
図1に、車両のキャビンのステアリングシャフト(後述)上端のステアリングホイール(図示省略)近傍に配設されるコンビネーションスイッチ装置1を示す。このコンビネーションスイッチ装置1は、本体8中央にステアリングシャフトSSを挿通するための空間部を有している。
前記本体8には、車両の移動走行を示すターンシグナルランプを作動させるための操作レバー2の他、ワイパーを操作するための操作レバー(図示省略)を、本体8の相対する側方に突設させている。このワイパーを操作するための操作レバーは、例えば補助ブレーキ、その他ワイパー、ウオッシャ、ハザード、イントタイム等を駆動させるためのものである。
【0012】
前記操作レバー2は、例えばターン、レーンチェンジ、コーナリング、ディマ&パッシング、ライティング、オートクルーズ、フォグ等を駆動させるためのもので、本体8に対し、本体8中央のステアリングシャフトSSを挿通するための空間部に向けて配設した基体9に、可動基部4を介し節動可能に取り付けている。
前記基体9には、前記ターン、レーンチェンジ、コーナリング、ディマ&パッシング、ライティング、オートクルーズ、フォグ等を駆動させるための回路を断続する各種端子が組み込まれている。
また前記基体9の上面には、長手側一端面を本体8中央に挿通するステアリングシャフトSSに向けて開口し、対向する長手側他端面から、前記可動基部4に取り付けた操作レバー2を突出させている。そして、この長手側他端面近傍には、前記可動基部4を揺動自在に位置決め軸支している。
また、前記基体9の長手側一端面の内側両隅部には、前記可動基部4を、三つのポジション(左折、ニュートラル、右折)に節動的に位置決めするための段差壁10、10を形成している。この段差壁10は、内壁面を略W型に形成して、後述する可動基部4の節動ピンを弾発的に当接させている。
【0013】
前記可動基部4は、可動基部4を可動基部4を含む面に平行に作動させるために、基体9の長手側他端面近傍の軸支箇所を中心として、可動基部4前端部側に付勢力により突没可能に設けた節動ピン11、11を介して支持した状態で、前記操作レバー2を所定の角度範囲で揺動可能としている(図2参照)。
また前記操作レバー2は、可動基部4に対し、可動基部4を含む面に鉛直方向にスナップ操作可能に、水平方向の軸を中心として揺動可能に軸止めすると共に、転動体、ばね部材(図示省略)を介して、弾発的に当接させている。勿論、前記操作レバー2は、可動基部4に対し、一体的に固定した構成でもよい。
【0014】
そして、前記可動基部4の操作レバー2の取り付け箇所上面には、走行方向変更操作時に、ステアリングホイールを操作すると共に、前記操作レバー2を操作して、走行方向変更操作運転終了時に、前記ステアリングホイールを戻すことで、前記操作レバー2を連動自動復帰させるための復帰伝達手段12を設けている。
【0015】
この復帰伝達手段12は、前記可動基部4上面に設けたガイド部13に逃し手段6を介して所定の範囲で往復動可能に設けたキャンセルカム5と、このキャンセルカム5の前方側に、ステアリングシャフトSSにおけるキャンセル部材Pと干渉して、復帰力を伝達するラチェット3とで構成している。
【0016】
前記キャンセルカム5は一対の規制部材14、14間の範囲で、後述する逃し手段6を介して、ガイド部13に往復動可能に取り付けている。
また前記キャンセルカム5は、前記ラチェット3と当接可能に一対の当接腕5a、5aを設けている。
【0017】
前記ラチェット3は、前記可動基部4上面の、本体8中央の空間部寄り側に設けた凹所上を遊動可能とすると共に、基体9上に係着するカバー(図示省略)側に設けた長孔に、回動軸Gを係止しており、前記ステアリングシャフトSSにおけるキャンセル部材Pと当接する先端部3aと、前記キャンセルカム5の当接腕5a、5aと当接する後端部3bとを有している。
【0018】
そして前記逃し手段6は、ガイド部13内壁面に沿って移動自在に嵌装したキャンセルカム5に、上下方向に貫通する一対のばね孔15、15と、対応するガイド部13内壁の上下に穿設した転動体溝16、16とに、両端に転動体17を介して介装するばね部材18とで構成している(図3、図4参照)。
この場合、前記ばね部材18は、ばね係数kは、従来のばね部材7のばね係数に比較して小さく、両端が前記ばね孔15から突出する寸法のものを採用している。また、前記キャンセルカム5側のばね孔15と、ガイド部13内壁側の転動体溝16とは、キャンセルカム5がガイド部13中心位置にあるときに位置が合うように形成している。
【0019】
以上のように本発明にかかるコンビネーションスイッチ装置1は構成されるものであり、次に、その動作を説明する。
今、車両の車線変更時や、左折、或いは右折の際に、ステアリングホイールを操作すると共に、車両の移動方向を示すターンシグナルランプ(図示省略)を点滅作動させるための操作レバー2を操作する。
前記操作レバー2は、操作前は、基体9に対し、可動基部4を介しニュートラルポジションにあり、可動基部4前端部の節動ピン11、11が基体9内側の段差壁10、10の中央に当接している。
このニュートラルポジションから、目的とする進行方向に合わせて、前記操作レバー2をスナップ操作すれば、前記操作レバー2と共に可動基部4は、可動基部4前端部の節動ピン11、11が基体9内側の段差壁10、10の中央から、節動ピン11、11の弾発力の付勢下に段差壁10、10を乗り越えることで、段差壁10、10の側部寄りに至る(図5、図6参照)。
そうすると、左折、または右折を指示するターンシグナルランプが点滅しながら、車両は方向転換側へ進行していく。
【0020】
この時、操作レバー2および可動基部4が方向転換先を示す側に変位することで、可動基部4上のキャンセルカム5も同方向に変位する。一方、キャンセルカム5前方のラチェット3は、基体9のカバー(図示省略)側の長孔に回動自在に係止しているので、可動基部4が変位することで、前記ラチェット3は、可動基部4上面の凹所の縁部によって前方に押し込まれ、前記基体9のカバー側の長孔に沿って前方に変位し、前記ラチェット3の先端部3が、ステアリングシャフトSSにおけるキャンセル部材Pに当接可能な位置にもたらされる。このとき、前記ラチェット3の後端部3b直近に、図5、図6に示すようにキャンセルカム5の一方の当接腕5aがもたらされる状態となる。
【0021】
そして、車両の方向転換が完了した際に、ステアリングホイールを戻していくと、ステアリングシャフトSSが復帰回転していき、ステアリングシャフトSSにおけるキャンセル部材Pが、前記ラチェット3の先端部3aに当接し、ラチェット3は回転し、これによって、ラチェット3の後端部3bにより、キャンセルカム5の一方の当接腕5aが、復帰方向へ押し込められる。
ここで、前記キャンセルカム5とガイド部13とは、耐ロック性を有する逃し手段6を介して連結しているので、前記キャンセルカム5とガイド部13、すなわち、可動基部4とは一体となって連動する。このため、前記操作レバー2および可動基部4は、可動基部4前端部の節動ピン11、11が基体9内側の段差壁10、10の側部位置から、段差壁10、10を乗り越えて段差壁10、10中央に移動し、操作前のニュトラルポジションに連動自動復帰することとなる。
【0022】
ところで、車両の方向転換が完了した際に、ステアリングホイールを戻し、ステアリングシャフトSSを復帰回転させていくとき、方向転換指示操作ポジションにある操作レバー2が、何らかの障害物によって拘束されると、操作レバー2基部側の可動基部4上のキャンセルカム5の当接腕5aには、ラチェット3の後端部3b側から、過大な負荷がかかる。
すると、キャンセルカム5上下方向に貫通する一対のばね孔15、15と、対応するガイド部13内壁の上下の転動体溝16、16間に、両端に転動体17を介して介装したばね部材18による拘束力より、前記ラチェット3の基部側からかかる過大な負荷が勝り、転動体溝16に係合した転動体17が転動体溝16を乗り越えて、前記キャンセルカム5は、ガイド部13内壁に沿って押し込められた方向に移動する(図7、図8参照)。
これによって、ラチェット3の基部側からかかる過大な負荷を逃すことができ、ラチェット3と前記キャンセルカム5とが破損から回避することができる。
【0023】
以上のように、上記逃し手段6では、キャンセルカム5上下方向に貫通する一対のばね孔15、15と、対応するガイド部13内壁の上下の転動体溝16、16間に、両端に転動体17を介して介装したばね部材18で構成したことにより、これまでのように、キャンセルカム5の移動方向に、伸縮方向を一致させてばね部材を配設したことで、キャンセルカム5の拘束力をばね部材のばね係数に依存する構成のものに比較し、はるかに小さなばね係数のばね部材で、通常の復帰力に耐えうる耐ロック性を持たせることができる。
そのため、本願発明のコンビネーションスイッチ装置1には、破損防止用の逃し手段6に、比較的ばね係数の小さなばねを用いることができるので、特別な治具を必要とせず、組付け工程が容易化し、量産化に大いに寄与することができ、結果、製造コストを抑制することができる。
【0024】
以上、本発明にかかるコンビネーションスイッチ装置1について一つの実施の形態を挙げ、逃し手段6として、キャンセルカム5上下方向に貫通する一対のばね孔15、15と、対応するガイド部13内壁の上下の転動体溝16、16間に、両端に転動体17を介して介装したばね部材18で構成したものを示したが、勿論、逃し手段6は、この構成に限定されるものではない。例えば、ばね孔14は一対でなくてもよい。また、ばね孔14の代りに、ばね挿通パイプを貫通植設して構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明にかかるコンビネーションスイッチ装置の操作レバーの一つの実施態様を示す、概略平面図である。
【図2】図1に示す操作レバーの一つの実施態様を示す、要部拡大平面図である。
【図3】図1に示す操作レバーにおいて、A−Aに沿って切断して見た切断矢視図である。
【図4】図1に示す操作レバーにおいて、B−Bに沿って切断して見た切断矢視図である。
【図5】図1に示す操作レバーの一つの操作状態を示す、要部拡大図である。
【図6】図1に示す操作レバーの別の操作状態を示す、要部拡大図である。
【図7】図5に示す状態で、逃し手段が作用したときの説明図である。
【図8】図5に示す状態で、逃し手段が作用したときの断面説明図である。
【図9】従来のコンビネーションスイッチ装置における操作レバーの一例を示す、平面図である。
【符号の説明】
【0026】
1 コンビネーションスイッチ装置
2 操作レバー
3 ラチェット
3a 先端部
3b 後端部
4 可動基部
5 キャンセルカム
5a 当接腕
6 逃し手段
7 ばね部材
8 本体
9 基体
10 段差壁
11 節動ピン
12 復帰伝達手段
13 ガイド部
14 規制部材
15 ばね孔
16 転動体溝
17 転動体
18 ばね部材
SS ステアリングシャフト
P キャンセル部材
G 回動軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の車線変更時や、方向転換時、ステアリングホイールを操作すると共に、車両の移動走行を示すターンシグナルランプを作動させるための操作レバーを操作して、走行方向変更操作運転終了時に、前記ステアリングシャフトを戻すことで、前記操作レバーを連動自動復帰させるための復帰伝達手段に設けると共に、この復帰伝達手段に過大な復帰力を遮断する破損防止用の逃し手段を設け、この逃し手段は、前記復帰伝達手段の動作方向に対して、直交方向に付勢するばね部材と転動体とで構成したことを特徴とするコンビネーションスイッチ装置。
【請求項2】
前記操作レバーは、ステアリングホイールを支持するステアリングシャフトを中央に挿通するように配置した本体に対し、前記ステアリングシャフトを挿通する空間部に向けて基体を装着すると共に、この基体に可動基部を介し節動可能に取り付け、前記復帰伝達手段は、前記可動基部上面に設けたガイド部に前記逃し手段を介して所定の範囲で往復動可能に設けたキャンセルカムと、このキャンセルカムの前方側に、ステアリングシャフトにおけるキャンセル部材と干渉して、復帰力を伝達するラチェットとで構成したことを特徴とする請求項1記載のコンビネーションスイッチ装置。
【請求項3】
前記逃し手段は、ガイド部内壁面に沿って移動自在に嵌装したキャンセルカムに、上下方向に貫通するばね孔と、対応するガイド部内壁の上下に穿設した転動体溝とに、両端に転動体を介して介装するばね部材とで構成したことを特徴とする請求項1または2記載のコンビネーションスイッチ装置。
【請求項4】
前記逃し手段は、ガイド部内壁面に沿って移動自在に嵌装したキャンセルカムに、上下方向に配設したばね挿通パイプと、対応するガイド部内壁の上下に穿設した転動体溝とに、両端に転動体を介して介装するばね部材とで構成したことを特徴とする請求項1または2記載のコンビネーションスイッチ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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