説明

コンベア設備

【課題】無端回動体と物品支持体との結合状態を常に好適に維持できるコンベア設備を提供する。
【解決手段】物品支持体50の長さ方向51の両端に取り付けられたサイドブラケット171に、長さ方向の差し込み孔177が形成された筒状連結部175を設けた。筒状連結部における差し込み孔の内端側形成部分を周方向で複数に分割された舌片部175Bに形成し、舌片部に内向き凸部175Cを形成した。サイドブラケットと筒状連結部と舌片部群とを、樹脂により一体形成した。差し込み孔に対して、無端回動体40側からの突出部43を外側から差し込み自在に構成し、突出部には内向き凸部が弾性係合自在な外向き凹部44を形成した。差し込み孔に対して突出部を外側から差し込んで、舌片部群の内向き凸部を外向き凹部に対して弾性係合させることで、物品支持体の両端を、サイドブラケットを介して無端回動体に連結できる。サイドブラケットと筒状連結部と舌片部群とを、樹脂による一体成形により容易に形成できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえば主搬送経路上で搬送されている物品を、この主搬送経路の側部外方に設けた分岐搬送経路に移したりするのに使用されるコンベア設備に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のものとしては、次のような構成が提供されている。すなわち、主搬送経路に沿って配設した左右一対の無端回動体間に、主搬送経路とは直交方向の物品支持体を多数取り付け、これら物品支持体に案内される物品横押し体の裏面側に被ガイド体を設けるとともに、この被ガイド体を案内するガイド装置を設けている。
【0003】
前記物品支持体は、扁平状の物品載置板部と、この物品載置板部の裏面中間部から前記主搬送経路の方向で一対に連設された脚板部と、物品載置板部の前端から下方に延びる前板部と、前板部の下端と前位の脚板部の下端とを結ぶ段状の前位底板部と、物品載置板部の後端から下方に延びる後板部と、後板部の下端と後位の脚板部の下端とを結ぶ段状の後位底板部とにより構成されている。また物品横押し体は物品支持体に外嵌するもので、物品載置板部に上側から対向する上板材と、前板部に前側から対向する前板材と、後板部に後側から対向する後板材と、底板部などに下側から対向する底板材とにより矩形筒状に形成されている。
【0004】
前記無端回動体は無端チェーン形式で、特定のリンクピンが内側に突出されている。そして、物品支持体の両端にはサイド部材が取り付けられ、このサイド部材に形成された筒状の連結部に特定のリンクピンが差し込み結合されることで、物品支持体の両端が、それぞれサイド部材を介して無端チェーンに連結されている(たとえば、特許文献1参照。)。
【0005】
また別の従来構成としては、チェーンにおけるリンクを連結する連結軸が長く突出されている。そして、スラツトの端面に取付部材が取り付けられ、この取付部材の板部に形成された筒部に、チェーンの連結軸が圧入固定されている(たとえば、特許文献2参照。)。
【特許文献1】特開2003−128235号公報(第3−4頁、図1−図4)
【特許文献2】特開平6−115680号公報(第3頁、第4図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1の構成によると、サイド部材側の連結部に特定のリンクピンが差し込み結合されることで、物品支持体が無端チェーンに連結されるものであり、また特許文献2の構成によると、取付部材側の筒部に連結軸が圧入固定されることで、スラットがチェーンに連結されるものであり、いずれにおいても、結合状態の維持は難しいものになる。すなわち使用時において、たとえば物品支持体(スラット)や無端チェーン(チェーン)が横振れ状態になるなどして、差し込み結合部(圧入固定部)に抜き力が作用したとき、物品支持体(スラット)に対して無端チェーン(チェーン)が離間して、その結合状態が乱れることになる。その結果、無端チェーン(チェーン)の回動が円滑に行われなくなり、ガタつきによる騒音の発生やスプロケットからの外れなどを招く恐れがある。
【0007】
そこで本発明の請求項1記載の発明は、無端回動体と物品支持体との結合状態を常に好適に維持し得るコンベア設備を提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した目的を達成するために、本発明の請求項1記載のコンベア設備は、主搬送経路に沿って配設された左右一対の無端回動体と、これら無端回動体間に多数取り付けられ、かつ主搬送経路とは直交状の方向が長さ方向とされた物品支持体とが設けられたコンベア設備であって、前記物品支持体の長さ方向の両端にはサイドブラケットが取り付けられ、これらサイドブラケットには、長さ方向の差し込み孔が形成された筒状連結部が設けられ、この筒状連結部における差し込み孔の内端側形成部分は周方向で複数に分割された舌片部に形成されるとともに、これら舌片部には内向き凸部が形成され、前記サイドブラケットと筒状連結部と舌片部群とが、樹脂により一体形成され、前記筒状連結部の差し込み孔に対して、前記無端回動体側からの突出部が外側から差し込み自在に構成されるとともに、この突出部には前記内向き凸部が弾性係合自在な外向き凹部が形成されていることを特徴としたものである。
【0009】
したがって請求項1の発明によると、両無端回動体の移動によって物品支持体群を主搬送経路上で移動させることにより、始端部の物品支持体群上に供給した物品を主搬送経路上で搬送し得る。そして、筒状連結部の差し込み孔に対して突出部を外側から差し込んで、その舌片部群の内向き凸部を外向き凹部に対して弾性係合させることで、物品支持体の両端を、それぞれサイドブラケットを介して無端回動体に連結し得る。その際に、サイドブラケットと筒状連結部と舌片部群とを、樹脂による一体成形により容易に形成し得る。
【0010】
また本発明の請求項2記載のコンベア設備は、上記した請求項1記載の構成において、物品支持体には、この物品支持体に外嵌して長さ方向に案内される物品横押し体が設けられていることを特徴としたものである。
【0011】
したがって請求項2の発明によると、始端部の物品支持体群上に供給した物品を主搬送経路上で搬送し得、そして、物品支持体の長さ方向に物品横押し体を移動させることで、物品を横押しして主搬送経路の側部外方に払い出しし得る。
【0012】
そして本発明の請求項3記載のコンベア設備は、上記した請求項1または2記載の構成において、無端回動体は無端チェーンからなり、リンク間の連結を行う連結ピン群のうち、所定の連結ピンを内側に突出させることで形成した長尺連結ピンにより突出部が構成されることを特徴としたものである。
【0013】
したがって請求項3の発明によると、無端チェーンにおける特定の長尺連結ピンを筒状連結部に差し込み結合させることで、物品支持体の両端を、それぞれサイドブラケットを介して無端チェーンに連結し得る。
【発明の効果】
【0014】
上記した本発明の請求項1によると、両無端回動体の移動によって物品支持体群を主搬送経路上で移動させることにより、始端部の物品支持体群上に供給した物品を主搬送経路上で搬送できる。そして、筒状連結部の差し込み孔に対して突出部を外側から差し込んで、その舌片部群の内向き凸部を外向き凹部に対して弾性係合させることで、物品支持体の両端を、それぞれサイドブラケットを介して無端回動体に連結できる。このように、内向き凸部を外向き凹部に対して弾性係合させることで、無端回動体と物品支持体との結合状態を常に好適に維持でき、以て無端回動体の回動を常に円滑に行うことができて、ガタつきによる騒音の発生や輪体からの外れなどを防止できる。その際に、サイドブラケットと筒状連結部と舌片部群とを、樹脂による一体成形により容易に形成できる。
【0015】
また上記した本発明の請求項2によると、始端部の物品支持体群上に供給した物品を主搬送経路上で搬送でき、そして、物品支持体の長さ方向に物品横押し体を移動させることで、物品を横押しして主搬送経路の側部外方に払い出すことができる。
【0016】
そして上記した本発明の請求項3によると、無端チェーンにおける特定の長尺連結ピンを筒状連結部に差し込み結合させることで、物品支持体の両端を、それぞれサイドブラケットを介して無端チェーンに連結できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
[実施の形態1]
以下に、本発明の実施の形態1を、図1〜図20に基づいて説明する。
図2〜図4、図6、図16、図17において1は本体フレームで、両側にそれぞれ上下一対に配設したフレーム材10,20と、上下ならびに左右のフレーム材10,20間を連結する中間枠部材2と、下位フレーム材20から下方に連設した脚体3群などからなり、前記中間枠部材2は、縦連結材4や横連結材5などにより構成される。
【0018】
前記上位フレーム材10は、アルミニウムの成形品により断面矩形状に形成され、そして中央部に上方への起立部11を形成して、この起立部11の上部外側に切欠き状の段部12を形成するとともに、この段部12側で起立部11の上部に上向きの受け面11aを形成し、また起立部11の上部内側に上向き溝状の潤滑油受け部13を形成している。さらに上位フレーム材10には、起立部11における受け面11aの上部位置に外向き蟻溝14が、外側の段部12の位置に上向き蟻溝15がそれぞれ形成されるとともに、下端には内側下向き蟻溝16と外側下向き蟻溝17が形成されている。また上位フレーム材10には、内側の潤滑油受け部13よりも少し下方の位置から内方へ往路側ガイドレール部18が突出され、この往路側ガイドレール部18は物品支持体(後述する。)の支持案内用となる。
【0019】
ここで往路側ガイドレール部18は、その上面によって上向き支持面18aが形成されるとともに、内側面によって内側への横向き案内面18bが形成され、そして上向き支持面18aから潤滑油受け部13側へと上昇される傾斜規制面18cが形成されている。さらに往路側ガイドレール部18の部分には下向き蟻溝19が形成される。なお、潤滑油受け部13や蟻溝14〜17、19や往路側ガイドレール部18などは、上位フレーム材10の成形時に長さ方向の全長に亘って形成される。その際に起立部11の上端11bは、潤滑油受け部13の形成に必要な高さとされ、以て往路側ガイドレール部18の上向き支持面18aは、前記起立部11の上端11bに対して少し下方の位置(同等状か少し下方の位置)とされている。以上の11〜19などにより上位フレーム材10の一例が構成される。
【0020】
前記下位フレーム材20は、アルミニウムの成形品により断面矩形状に形成され、そして上端に内側上向き蟻溝21と外側上向き蟻溝22とが形成されるとともに、下端に内側下向き蟻溝23と外側下向き蟻溝24とが形成される。さらに下位フレーム材20には、中間部の内側に上向き溝状の潤滑油受け部25が形成されるとともに、内方へ復路側ガイドレール部26が突出され、この復路側ガイドレール部26は物品支持体の支持案内用となる。
【0021】
ここで復路側ガイドレール部26は、その上面によって上向き支持面26aが形成されるとともに、上向き支持面26aから潤滑油受け部25側へと上昇される傾斜規制面26bが形成されている。さらに復路側ガイドレール部26の部分には下向き蟻溝27が形成される。
【0022】
また、復路側ガイドレール部26などにより形成される段部28の上方に位置するように、上端延長部29が一体に形成され、以て上端延長部29の内側面によって横向き案内面29aが形成されている。その際に横向き案内面29aは、前記復路側ガイドレール部26の内側面26cよりも、所定長さLだけ内側に位置されている。これら蟻溝21〜24、27や復路側ガイドレール部26、上端延長部29などは、下位フレーム材20の成形時に長さ方向の全長に亘って形成される。以上の21〜29などにより下位フレーム材20の一例が構成される。
【0023】
前記中間枠部材2は、上位フレーム材10の両下向き蟻溝16,17に板状のナット体6を位置させておき、そして中間枠部材2の縦連結材4や横連結材5に対して下方から通したボルト体7をナット体6に螺合し締め付けることで上位フレーム材10と一体化され、また下位フレーム材20の両上向き蟻溝21,22を利用することで、前述と同様にナット体6とボルト体7とにより下位フレーム材20に一体化される。この中間枠部材2は、両フレーム材10,20の長さ方向において所定間隔置きに複数が配設される。また前記脚体3は、下位フレーム材20の下向き蟻溝23,24を利用して、ナット体6とボルト体7により下位フレーム材20に連結される。
【0024】
上記のようにして構成された本体フレーム1の始端部には左右方向の従動軸30が回転自在に配設され、また終端部には左右方向の駆動軸31が回転自在に配設される。ここで従動軸30や駆動軸31は、両フレーム材10,20間に配設した左右一対の支持部材32に、それぞれ軸受け装置33を介して回転自在に支持されている。前記駆動軸31に連動連結した駆動装置34は、電動機35と、これに一体化した減速機36とからなり、この減速機36の出力部が前記駆動軸31に連動されている。
【0025】
前記従動軸30と駆動軸31との両端で相対向部間には、スプロケット(輪体の一例)38,39を介して無端チェーン(無端回動体の一例)40が配設されている。ここでスプロケット38,39は、前記支持部材32の内側に配設されて従動軸30や駆動軸31に連結されている。また前記無端チェーン40はリンク41と連結ピン42とからなる。ここで無端チェーン40は、往路側において潤滑油受け部13の上方に位置され、また復路において潤滑油受け部25の上方で段部28内に位置されている。そして左右の無端チェーン40間に物品支持体50が多数取り付けられている。
【0026】
その際に、前記無端チェーン40側からの突出部、すなわち前記連結ピン42群のうち、所定ピッチ置きの連結ピンを内側に突出させることで形成した長尺連結ピン(突出部の一例)43が物品支持体50の取り付けに使用され、そして前記長尺連結ピン43の突出部分の先端には環状の外向き凹部44が形成されている。
【0027】
前記物品支持体50は、図1〜図9、図16、図17に示すように、両無端チェーン40の移動方向となる主搬送経路45に対して直交した方向を長さ方向51として配設されている。この物品支持体50は、上面(表面)54aに長さ方向51に沿った上向きの凸状部52を主搬送経路45の方向で3条(複数条)に形成するとともに下面(裏面)の中間部分に長さ方向51に沿った下向きの凸状部53を主搬送経路45の方向で4条(複数条)に形成した扁平状の物品載置板部54と、この物品載置板部54の下面中間部(裏面中間部分)から前記主搬送経路45の方向で一対に連設されかつ長さ方向51に沿った脚板部55,56と、物品載置板部54の前端から下方かつ後方に延びる前板部57と、この前板部57の下端から後方に向かう前位円弧部57Aと、物品載置板部54の後端から下方かつ前方に延びる後板部58と、この後板部58の下端から前方に向かう後位円弧部58Aとにより、下面側開放の型レール状に構成されている。
【0028】
このような構成において、上向きの凸状部52群の上部は扁平面52aに形成されるとともに、両脚板部55,56間に位置される下向きの凸状部53群の下部も扁平面53aに形成されている。そして両脚板部55,56の下端は、相対向する側(内側)へ突出することで厚肉部に形成され、以て両脚板部55,56間でかつ物品載置板部54の下面中間部との間に、相対向する側で開放する溝状のガイド部59,60が形成されている。ここでガイド部59,60は、相対向する面によって前後ガイド面59a,60aが形成されるとともに、厚肉部の上面によって下位ガイド面59b,60bが形成されている。なお上位ガイド面は、前記物品載置板部54の下向き面である前記凸状部53群の扁平面53aによって形成される。
【0029】
また前板部57と後板部58とは、下方に延びるにつれて、相対向側へ向かって次第に接近するように内側傾斜状となり、そして前位円弧部57Aと後位円弧部58Aとは半割筒状で、両脚板部55,56の下端よりも下方に位置されるとともに、その下面(外面)は下向き円弧面57a,58aに形成されている。このように、前板部57と後板部58との下端に前位円弧部57Aと後位円弧部58Aとを形成することで、これら前板部57と後板部58との下端を、他物に引っ掛かり難く形成し得るとともに、充分な強度を確保し得、さらに前位円弧部57Aと後位円弧部58Aとを両脚板部55,56の下端よりも下方に位置させることで、ガイド部59,60を保護してダメージを無くし得る。なお、両脚板部55,56の下端には、下方で開放する溝状の螺合部55A,56Aが形成されている。以上の52〜60などにより物品支持体50の一例が構成される。かかる下面側開放の型レール状に構成された物品支持体50によると、全体を軽量に形成し得るとともに、安価に提供し得る。
【0030】
このようにして構成された物品支持体50における長さ方向51の両端には、それぞれサイドブラケット61が差し込み結合などにより取り付けられる。これらサイドブラケット61は鉄製からなり、図1、図4〜図7、図15に示すように、主搬送経路45の方向で長い本体部62の内面側の上部で前後の二箇所に、内方へ突出する板状の差し込み部63が設けられ、そして差し込み部63間には貫通孔64が形成されている。さらに本体部62における中間の下部には、内方への突出片62Aが折れ曲がりにより形成されている。また、サイドブラケット61の外面側で前部の一箇所には、外方へ突出する筒状体65が、その内端の小径部分を差し込んで溶接することによって取り付けられ、さらに後部には、厚さ相当分だけ曲げ変位させて、内外両側方と後方に開放される凹入状の嵌合部66が形成されている。
【0031】
前記筒状体65には筒状連結部67が内嵌され、この筒状連結部67の内周面によって長さ方向51の差し込み孔68が形成されている。すなわち筒状連結部67は、その外端に鍔部67Aが形成され、そして筒状連結部67における差し込み孔68の内端側形成部分は周方向で4個(複数)に分割されて舌片部67Bに形成されている。さらに、各舌片部67Bの内端には内向き凸部67Cが形成されるとともに、少し外側には外向き凸部67Dが形成されている。ここで、筒状連結部67は樹脂により一体成形されている。なお、前記筒状体65の内面側には、前記外向き凸部67Dが弾性係合可能な環状溝65Aが形成されている。
【0032】
上記のように形成されたサイドブラケット61は、物品支持体50における物品載置板部54と前板部57または後板部58とにより形成された前後一対の空間部に一対の差し込み部63を差し込み、次いで、貫通孔64に外側から通したボルト体69を螺合部55A,56Aのいずれかに螺合結合させることで、物品支持体50の両端に取り付け得る。そして筒状体65に対して、筒状連結部67を外側から差し込み内嵌して、その鍔部67Aを筒状体65の外端面に当接させるとともに、舌片部67B群の外向き凸部67Dを環状溝65Aに対して弾性係合させることで、筒状体65に対して筒状連結部67を内嵌状で連結し得る。
【0033】
次いで、筒状連結部67の差し込み孔68に対して、前記無端チェーン40側からの長尺連結ピン43の突出部分を外側から差し込み、舌片部67B群の内向き凸部67Cを外向き凹部44に対して弾性係合させて、長尺連結ピン43を筒状連結部67に結合することで、物品支持体50の両端を、それぞれサイドブラケット61を介して無端チェーン40に連結し得、以て左右一対の無端チェーン40間に多数の物品支持体50を取り付け得る。このとき、サイドブラケット61の筒状体65には樹脂製のリング体75が外嵌されており、このリング体75に対して、隣接したサイドブラケット61における嵌合部66が外嵌されることになる。すなわち、嵌合部66と筒状連結部67側のリング体75との嵌合面が異なる材質、つまり鉄製と樹脂製からなっている。
【0034】
前記筒状体65には、外周部がウレタンからなる回転体(被ガイド部材の一例で、ベアリング形式やローラ形式などからなる。)70が外嵌され、これら回転体70は、前記本体フレーム1側の両ガイドレール部18,26の上向き支持面18a,26aに支持案内される。また前記突出片62Aには、外周部がウレタンからなるサイドローラ(被案内部材の一例)71が縦軸72を介して遊転自在に設けられ、これらサイドローラ71は、前記本体フレーム1側のガイドレール部18の横向き案内面18bに案内される。
【0035】
このように、回転体70を往路側ガイドレール部18で支持案内しているとき、無端チェーン40は潤滑油受け部13の上方に位置される。このとき、ガイドレール部18の上向き支持面18aが、前記起立部11の上端11bよりも少し下方の位置とされて回転体70を支持案内すべく構成されていることで、前記上端11bは、長尺連結ピン43による連結軸心(回転体70の中心)43Aよりも下方でかつ無端チェーン(無端回動体)40の下面40aよりも下方に位置されている。これにより、無端チェーン40は、その下面40aを起立部11の上端11bよりも上方に位置し得、以て無端チェーン40を長さ方向51に移動して(撓まして)の長尺連結ピン43の外側から抜き差しは、起立部11に邪魔されることなく容易に迅速に行えることになる。
【0036】
各物品支持体50には、この物品支持体50に外嵌して案内されることで長さ方向51に移動自在な物品横押し体80が設けられ、これら物品横押し体80は、下位の矩形筒状部分と上位の横押し作用部85とにより構成されている。すなわち図1〜図14に示すように、各物品横押し体80は、前記物品載置板部54に上側から対向される扁平状の上板材81と、この上板材81の前端から下方かつ後方に延びることで前板部57に外側から対向される前板材82と、前記上板材81の後端から下方かつ前方に延びることで後板部58に外側から対向される後板材83と、前板材82と後板材83の下端間に位置されることで前位円弧部57Aや後位円弧部58Aに下側(下方)から対向される扁平状の底板材84とにより矩形筒状部分が形成されている。
【0037】
そして前記上板材81の上面側(上方)に横押し作用部85が設けられている。すなわち横押し作用部85は、上板材81の前端部81Aを除いた残部(扁平状部)の上方を覆う天板材86と、この天板材86を上板材81に連結する前後一対(単数または複数)の左右方向リブ板材87、ならびに左右中央(単数または複数)の前後方向リブ板材88とから形成されている。ここでリブ板材87,88群により横押し作用部85の強度アップを図っている。
【0038】
その際に、上板材81の前端部81Aと天板材86との上面を側面視(上面形状)したとき、前端部81Aの部分は、凹円弧状でかつ小さい傾斜で次第に上昇するくちばし状の始端凹状上面(始端上面の一例)81aに形成され、天板材86の前部は、直線状でかつ始端凹状上面81aよりも大きい傾斜角度で次第に上昇する傾斜状上面86aに形成され、天板材86の中間部は、凸円弧状でかつ次第に上昇する前凸円弧状上面86bと、凸円弧状でかつ頂部を形成する後凸円弧状上面86cとに形成され、天板材86の後端部分は、凸円弧状でかつ急激に下降するコーナー面86dと、凸円弧状でかつ急激に下降する凸円弧状後面86eに形成されている。
【0039】
すなわち横押し作用部85の上部は、前後方向の中間部分が前下方への傾斜状上面86aに形成されるとともに、この傾斜状上面86aに連ねて前端部分には、前記傾斜状上面86aに対して角度の緩やかな始端凹円弧状上面81aが形成されることになる。また、始端凹状上面81aと傾斜状上面86aと前凸円弧状上面86bと後凸円弧状上面86cとコーナー面86dと凸円弧状後面86eとは、前部から後部へと、この順で連続して形成されることになる。
【0040】
この連続形成によって、側面視において全体を曲面化して見栄えの良いものとし得る。また天板材86の後端部分を凸円弧状のコーナー面86dとすることで、たとえば転換設備の前後に搬入用や搬出用の搬送手段(ベルトコンベア装置などで図示せず。)が配設されていたときで、誤動作などによって反転中の物品横押し体80がベルトなどに接触しようとしたとき、コーナー面86dが接触することでベルトなどの損傷を防止し得る。
【0041】
そして天板材86の上面で、前端部81Aと天板材86との境界部分、ならびに前記左右方向リブ板材87の上方位置には、凹部89が左右方向の全長に亘って形成されている。したがって、たとえば横押し作用部80を樹脂成形した際に、左右方向リブ板材87群の部分に全長に亘って生じる凹部89群を有効に利用して、デザイン性を向上し得る。
【0042】
また、上板材81の前端部81Aと天板材86(横押し作用部85)とを平面視(側面形状)したとき、前端部81Aの左右角部は凸円弧状の円弧状側面81bに形成されるとともに、その後端に連続して凹円弧状でかつ急激に入り込む凹円弧状側面81cが形成されている。そして天板材86の両側面は、凹円弧状側面81cに連なる前端部が幅広でかつ幅が次第に絞られて幅狭の後端部となるように、すなわち起立状でかつ前部に対して後部が他側面側へと傾斜した横向き傾斜面86fに形成されている。これにより天板材86は、平面視において傾斜角度θが30度の台形板状に形成され、そして、上板材81の前端部81Aを除いた部分やリブ板材87,88群は台形板状内に納まるように形成されている。
【0043】
前記横向き傾斜面86fの部分には、その横押し当接面90aが平面視において凹凸状でかつゴム板などからなる横押し当接部材90が着脱自在に取り付けられている。すなわち横押し当接部材90は、横押し作用部85から上板材81に亘っての側面を覆う形状、つまり上面は横押し作用部85の上面に連なる形状とされている。また取り付け状態においては、前端部分が凹円弧状側面81cに当接され、その凹凸状の横押し当接面90aにおける凸状側面部(外側面)が前記円弧状側面81bの後端に連なる厚さとして形成されている。
【0044】
そして横押し当接部材90の内側面側で前後3箇所(前後複数箇所)からは、横押し作用部85の空洞部に差し込み自在なそれぞれ変形筒状の突出部91が一体形成され、これら突出部91の扁平状の下面からは係止部92が下向きで突出形成されている。なお上板材81には、係止部92群が係合自在な係合孔部93群が形成されている。ここで係合孔部93は、左右方向リブ板材87を避ける状態で、左側の前後3箇所(前後複数箇所)と右側の前後3箇所(前後複数箇所)とに形成されているが、その際に左列の係合孔部93群と右列の係合孔部93群とは前後方向で互い違い状(位置ずれ状)として形成されている。
【0045】
したがって横押し当接部材90は、横押し作用部85の空洞部に突出部91を差し込み、係止部92群を係合孔部93群に係合させることで、その内側面を横向き傾斜面86fに当接させ、横押し当接面90aの凸状側面部を円弧状側面81bの後端に連なる状態とし、かつ横押し当接面90aを前部に対して後部が他側面側へと、30度の傾斜角度θに傾斜させた状態で、横押し作用部85に着脱自在に取り付け得る。その際に係止部92群の係合孔部93群への係合によって、横押し当接部材90の取り付けを強固に行えるとともに、左列と右列とを前後方向で互い違い状としたことによって、横押し当接部材90の樹脂成形による形成を容易に行えることになる。以上の86〜93などによって横押し作用部85の一例が構成される。
【0046】
前記底板材84の上面側には、両脚板部55,56間に嵌合される上向き突状の被嵌合部95が連設され、この被嵌合部95の上半部は相反する側(外側)へ突出することで厚肉部に形成され、これら厚肉部によって、前記ガイド部59,60に嵌合して摺動案内される被ガイド部96,97が形成されている。すなわち、被ガイド部96,97の上端部で相反する面(外側面)によって、前後ガイド面59a,60aに摺接案内される前後被ガイド面96a,97aが形成されるとともに、下面によって、下位ガイド面59b,60bに摺接案内される下位被ガイド面96b,97bが形成され、そして厚肉部の上面によって、前記凸状部53の扁平面53aに下方から対向されて摺接案内される上位被ガイド面96c,97cが形成されている。
【0047】
これにより前記物品横押し体80は、前後の被ガイド部96,97を介して、物品支持体50におけるガイド部59,60に嵌合されてガイドされるように構成されている。
ここで平面視(上面形状)において、物品横押し体80の上板材81や横押し作用部85の天板材86は、前述したように、前端部が幅広でかつ幅が次第に絞られて後端部が幅狭の台形板状に形成され、そして前板材82は、円弧状側面81bによる絞りによって上板材81の前端部よりも少し幅の狭い幅広の矩形板状に形成され、後板材83は、上板材81の幅狭後端部に連なる幅狭上半部83Aと、次第に拡幅されて前板材82における少し幅の狭い幅広と同様の幅となる台形状下半部83Bとにより逆T字型状に形成され、底板材84は、前板材82と後板材83との下端に連なる幅広の正方形に近い矩形板状に形成されている。
【0048】
すなわち、台形板状の上板材81や天板材86に対して、矩形板状の底板材84が長さ方向51の両側で突出される形状となり、これにより、前位円弧部57Aの下向き円弧面57aや後位円弧部58Aの下向き円弧面58aに対する対向幅を広くできる。
【0049】
そして、前記被嵌合部95は平面視において長さ方向51に長い長方形状であって、前部の被ガイド部96は底板材84と同様の幅に設定されており、また後部の被ガイド部97は底板材84の幅に対して幅広とし、これにより突出される部分によって被ストッパー部99を形成している。その際に被ストッパー部99が、サイドブラケット61における本体部62の内側面に当接されることで、長さ方向51の移動限が規制されるように構成されている。なお、被ストッパー部99の当接面は直線状となっているが、これは外方凸の凸状円弧面であってもよい。
【0050】
前記物品横押し体80の被ガイド部96,97側には、物品支持体50における物品載置板部54に下方から当接自在な上向き弾性体と、前部の脚板部55に内側から当接自在な前向き弾性体とが設けられている。すなわち、被嵌合部95における長さ方向51の両端部分で両被ガイド部96,97の間には、主搬送経路45の方向で一対のスリット100を介して上向き舌片体(上向き弾性体の一例)101が形成され、これら上向き舌片体101は上下方向に弾性変形可能に構成されている。両上向き舌片体101の遊端には上方への当接部101aが形成され、この当接部101aが被嵌合部95の上面よりも上方へ突出して形成されることによって、物品載置板部54に下方から弾性的に当接自在に構成されている。
【0051】
また、前部の被ガイド部96における長さ方向51の両端部分には、上下方向で一対のスリット102を介して前向き舌片体(前向き弾性体の一例)103が形成され、これら前向き舌片体103は前後方向に弾性変形可能に構成されている。両前向き舌片体103の遊端には前方への当接部103aが形成され、この当接部103aが前後被ガイド面96aよりも前方へ突出して形成されることによって、前部の脚板部55に内側から弾性的に当接自在に構成されている。
【0052】
上記構成の物品横押し体80において、上板材81と前板材82と後板材83とは、一部の板厚を不均一として形成されている。すなわち、前板材82ならびに後板材83は、上板材81に対して下方に延びるにつれて、相対向側(中心側)に向かって板厚が次第に厚くなるように形成されている。
【0053】
つまり、前述したように物品支持体50の前板部57と後板部58とが、物品載置板部54に対して下方に延びるにつれて互いに接近するように内側傾斜状(内側絞り状)であることから、それによって生じたスペースを利用して、前板材82ならびに後板材83の上端部分の厚さtに対して、下端部分の厚さTが厚く形成されている。そして底板材84の厚さTは、前板材82と後板材83の下端部分の厚さTに連続されて厚く形成されるとともに、前板材82と後板材83との下端に連続する部分から中央部分に延びるにつれて、空所84Aを挟んで実質の板厚Tが次第に厚くなるように形成されている。つまり[t<T≒T<T]に形成されている。このような厚さの変化により、物品横押し体80の前後長さを長く(大型化)することなく、この物品横押し体80の全体の強度アップを図っている。
【0054】
その際に底板材84は、中央部が扁平な厚肉部でかつ周辺が前後端および左右端から次第に厚くなる傾斜部に形成されているが、その下面84aは全体としてフラット状に形成されており、これにより他物との引っ掛かりを無くし得る。さらに、前記物品横押し体80における上板材81側の下面には、前記物品支持体50の物品載置板部54に形成した凸状部52に上方から対向される3本の凹溝部104が形成されている。以上の81〜104などにより物品横押し体80の一例が構成される。かかる物品横押し体80は、横押し当接部材90を除いて合成樹脂によって一体成形されている。
【0055】
前記物品横押し体80の下部側には、前記被嵌合部95を利用して被ガイド体が取り付けられる。すなわち前記被嵌合部95の中央部、すなわち被ガイド部96,97間の中央部からローラ軸(支持軸の一例)107が、その上部を埋め込み成形により支持させることで垂設され、このローラ軸107の突出下部に、ガイドローラ(被ガイド体の一例)108が遊転自在に取り付けられ、以てガイドローラ108は物品横押し体80の裏面外方に位置される。
【0056】
このようにローラ軸107の上部を被ガイド部96,97間の中央部に埋め込み成形により支持させることで、このローラ軸107の支持部を両脚板部55,56間に位置し得、すなわち物品支持体50の下端である円弧部57A,58Aよりも上方に位置し得、これによりガイドローラ108を円弧部57A,58Aに接近して配置できて、物品横押し体80自体の高さを低くし得る。さらにローラ軸107は、十分に高さを取れる被ガイド部96,97間において強固に支持し得る。
【0057】
図2、図3、図18、図19に示すように、前記本体フレーム1の中間枠部材2における上位の横連結部材5には前記ガイドローラ108の案内を行う往路ガイド装置110が配設され、また下位の横連結部材5には復路ガイド装置116が配設される。そして中央の分岐部には、往路側の上部切り換え手段130と復路側の下部切り換え手段131とが配設され、さらに往路側の始端近くには左右一対の振り分け手段132A,132Bが配設される。
【0058】
前記往路ガイド装置110は、始端部の両側にそれぞれ左右一対に設けた始端ガイド部111A,111Bと、これら始端ガイド部111A,111Bの終端に前記振り分け手段132A,132Bを介して対向し、かつ下手側ほど内側へと傾斜した左右一対の内移動ガイド部112A,112Bと、これら内移動ガイド部112A,112Bの終端に前記上部切り換え手段130を介して対向し、かつ下手側ほど外側へと傾斜した左右一対の外移動ガイド部113A,113Bと、これら外移動ガイド部113A,113Bの終端に対向して配設したそれぞれ左右一対の終端ガイド部114A,114Bとからなる。
【0059】
また前記復路ガイド装置116は、下手側ほど内側へと傾斜した左右一対の内移動ガイド部117A,117Bと、これら内移動ガイド部117A,117Bの終端に前記下部切り換え手段131を介して対向し、かつ下手側ほど外側へと傾斜した左右一対の外移動ガイド部118A,118Bとからなる。
【0060】
前記往路ガイド装置110の始端ガイド部111A,111Bや終端ガイド部114A,114B、および前記復路ガイド装置116の外移動ガイド部118A,118Bは、上位の横連結部材5に固定されたブラケット120と、このブラケット120に相対向する状態で取り付けられたガイド体121、およびガイド板122とにより構成される。ここでガイド体121はアルミニウムの押し出し成形品からなり、またガイド板122は樹脂製からなり、これらガイド体121とガイド板122との相対向面間にガイドローラ108が位置される。
【0061】
また前記往路ガイド装置110の内移動ガイド部112A,112Bや外移動ガイド部113A,113B、および前記復路ガイド装置116の内移動ガイド部117A,117Bは、前記ガイド体121を下位の横連結部材5に対して直接に固定することで構成され、このガイド体121の側面によりガイドローラ108が案内される。なお図16に示すように、始終の反転部でガイドローラ108の案内を行うべく、両軸30,31の部分にはガイドローラ108の嵌合を許す反転ガイド体135A,135B,136A,136Bが取り付けられている。
【0062】
図2〜図4に示すように、前記上位フレーム材10(本体フレーム1の上部)で、無端チェーン40を配設するとともに往路側ガイドレール部18を形成してなる部分に、無端チェーン40や回転体70の上方を閉塞状とするためのカバー体(チェーンカバー)140が配置される。このカバー体140は、側板部141と、この側板部141の上部から内方へ直角状に折れ曲がった上板部142とにより、断面で逆L字状の型レール状に形成されている。その際に側板部141は、下位起立板部141Aと、上位ほど内側となる中間傾斜板部141Bと、上位起立板部141Cとからなり、また上板部142は、水平状の横板部142Aと、内側ほど下位となる内端傾斜部142Bとからなる。そして、側板部141と上板部142とが成すコーナー部143の内面側に凹部144が形成されている。
【0063】
このカバー体140は、下位起立板部141Aを起立部11に対して外側から当接させるとともに、下位起立板部141Aの下端を受け面11aに上方から当接させた状態で、下位起立板部141Aの下端部分に外側から通したボルト体145を、外向き溝部14内に予め位置させたナット体146に螺合させることによって、上位フレーム材10の起立部11に対して着脱自在に固定し得る。その際に、上板部142における横板部142Aの最上面142aは、物品載置板部54の上面54aと面一状のレベルでかつ扁平面52aよりも僅かに低い位置とされ、また内端傾斜部142Bの傾斜上面142bは、物品載置板部54の上面54aに対して下降される低い位置とされている。
【0064】
図4、図5、図16に示すように、本体フレーム1の両側外方には、主搬送経路45に対して外方かつ下手側へと傾斜した分岐経路150A,150Bを形成する分岐コンベヤ151A,151Bが設けられる。これら分岐コンベヤ151A,151Bは、コンベヤフレーム152に多数のローラ153を支持させることで構成され、その際にコンベヤフレーム152やローラ153は、その端部を上位フレーム材10の段部12内に位置させ、かつカバー体140の側板部141に充分に接近させた状態で配置される。
【0065】
ここで分岐経路150A,150Bの分岐搬送面150a,150bは、物品載置板部54の上面54aや横板部142Aの最上面142aと面一状のレベルとされている。そしてコンベヤフレーム152の端部には、カバー体140の不測な移動を阻止するための規制体155が設けられ、この規制体155は、その内端が側板部141の上位起立板部141Cに当接状とされている。その際に規制体155は、長孔156に上方から通された螺子体157をコンベヤフレーム152側に螺合させることで、規制位置を調整自在としてコンベヤフレーム152側に連結されている。なお上位フレーム材10の上向き蟻溝15などを分岐コンベヤ151A,151Bとの連結に利用してもよい。160は物品を示す。
【0066】
以下に、上記した実施の形態1において、コンベア設備の組み立て、ならびに物品160の搬送、分岐作用を説明する。
転換設備の施工時などにおいて、本体フレーム1を枠組み状に組み立て、そして本体フレーム1に無端チェーン40や物品支持体50などを組み込んだのち、両上位フレーム材10の上端にカバー体140を配設させる。
【0067】
すなわち、物品支持体50に形成した前後一対の空間部にサイドブラケット61の一対の差し込み部63を差し込んで、物品支持体50の端面側にサイドブラケット61の内面側を当接させたのち、貫通孔64に外側から通したボルト体69を螺合部55A,55Bのいずれかに螺合結合させる。これにより、物品支持体50の両端にサイドブラケット61を取り付け得、その際に、両サイドブラケット61を取り付ける前、または一方のサイドブラケット61を取り付けた後に、物品支持体50に対して物品横押し体80を外嵌させている。
【0068】
さらに、両サイドブラケット61を取り付ける前、または両サイドブラケット61を取り付けた後に、これらサイドブラケット61側に、筒状連結部67や回転体70やサイドローラ71をセットしている。すなわち、筒状体65内に対して、筒状連結部67を外側から差し込んで、その鍔部67Aを筒状体65の外端面に当接させて位置決めするとともに、舌片部67B群の外向き凸部67Dを環状溝65Aに対して弾性係合させることで、筒状体65に対して連結部67を内嵌状で連結し得、以てサイドブラケット61側に筒状連結部67をセットし得る。そして、筒状体65に回転体70を外嵌するとともに、突出片62Aに縦軸72を介してサイドローラ71を遊転自在に取り付ける。
【0069】
このようにして、物品支持体50の両端にサイドブラケット61を取り付けたのち、無端チェーン40における特定の長尺連結ピン43を筒状連結部67に差し込み結合させることで、物品支持体50の両端を、それぞれサイドブラケット61を介して無端チェーン40に連結し得る。すなわち図1に示すように、無端チェーン40の所定箇所を外側に移動させる(撓ませる)ことで、この所定箇所を起立部11の上方を通して外側へ移動させ、以て長尺連結ピン43の突出部分を潤滑油受け部13の上方に位置させる。
【0070】
そして、長尺連結ピン43の突出部分と筒状連結部67の差し込み孔68とを相対向させたのち、差し込み孔68に対して長尺連結ピン43の突出部分を外側から差し込み、舌片部67B群の内向き凸部67Cを外向き凹部44に対して弾性係合させることで、長尺連結ピン43をサイドブラケット61に結合し得る。
【0071】
これにより、物品支持体50の両端を、それぞれサイドブラケット61を介して無端チェーン40に連結し得る。その際に長尺連結ピン43の外側から差し込み(連結)は、起立部11に邪魔されることなく、作業性を良くして容易に迅速に行える。なお、長尺連結ピン43の外側への抜き出し(連結解除)も、同様にして、起立部11に邪魔されることなく、作業性を良くして容易に迅速に行える。
【0072】
このような連結を順次行うことで、左右一対の無端チェーン40間に多数の物品支持体50を取り付け得る。その際に、サイドブラケット61の嵌合部66は、隣接したサイドブラケット61における筒状体65に外嵌されることになる。
【0073】
次いで、両上位フレーム材10の上端にカバー体140を配設させる。すなわち、下位起立板部141Aを起立部11に対して外側から当接させ、下位起立板部141Aの下端を受け面11aに上方から当接させた状態で、下位起立板部141Aの下端部分に外側から通したボルト体145を、外向き溝部14内に予め位置させたナット体146に螺合させることによって、上位フレーム材10の起立部11に対して着脱自在に固定し得る。
【0074】
その際に、上板部142における横板部142Aの最上面142aを、物品載置板部54の上面54aと面一状のレベルでかつ扁平面52aよりも僅かに低い位置とし得、また内端傾斜部142Bの傾斜上面142bを、物品載置板部54の上面54aに対して下降した低い位置とし得る。そして、かかる位置関係は、下位起立板部141Aの下端を受け面11aに上方から当接させていることで、常に一定状で維持し得る。
【0075】
このような、物品支持体50の取り付けやカバー体140の配設を行う前後に、本体フレーム1側に、往路ガイド装置110、復路ガイド装置116、上部切り換え手段130、下部切り換え手段131、振り分け手段132A,132Bなどを配設している。これにより転換設備を組み立て得る。
【0076】
このように組み立てた転換設備は、駆動装置34の電動機35を作動させ、減速機36に連動した駆動軸31を介してスプロケット39を強制回転させることで、両無端チェーン40を移動し得る。この両無端チェーン40の移動によって物品支持体50群を、回転体70を介して両ガイドレール部18,26の上向き支持面18a,26aに支持案内させるとともに、サイドローラ71を介して両ガイドレール部18,26の横向き案内面18b,29aに案内させることで、安定した状態で移動し得る。その際に復路側においては、回転体70の上方に上端延長部29が位置することで、この回転体70の浮き上りを阻止し得、以て物品支持体50群を上下でガタつくことなく安定した状態で移動し得る。これにより物品支持体50群が循環移動することから、始端部の物品支持体50群上に供給した物品160を主搬送経路45上で搬送し得る。
【0077】
なお搬送時において、往路での両無端チェーン40の移動は、カバー体140の下方でかつ潤滑油受け部13の上方で行われ、また復路での両無端チェーン40の移動は、上端延長部29の下方でかつ潤滑油受け部25の上方で行われる。
【0078】
このような搬送を行う際に、物品支持体50群と一体的に移動する物品横押し体80は、そのガイドローラ108がガイド装置群110,116に案内されることによって、被ガイド部96を介して物品支持体50の長さ方向51に往復移動したり、物品支持体50とともに主搬送経路45に沿って直線状に移動したりする。
【0079】
すなわち、たとえば一方側の始端ガイド部111Aに案内されているガイドローラ108は、振り分け手段132Aが直線状振り分け姿勢のときに直進案内され、そしてガイド作用を受けない状態で直進したのち終端ガイド部114Aに案内されることになる。これにより物品横押し体80は物品160に作用せず、この物品160は主搬送経路45上を直進状に搬送される。なお反対側も同様であって、始端ガイド部111Bのガイドローラ108は、振り分け手段132Bから終端ガイド部114Bへと移動することになる。
【0080】
また、一方側の始端ガイド部111Aに案内されているガイドローラ108は、振り分け手段132Aが傾斜状振り分け姿勢のときに内側へ傾斜案内され、そして内移動ガイド部112Aに案内されて内側へ移動されたのち、上部切り換え手段130を介して外移動ガイド部113Bに移り、この外移動ガイド部113Bに案内されて外側へ移動されたのち終端ガイド部114Bに案内される。これにより物品横押し体80群は、搬送方向に移動しながら主搬送経路45を横切ることになり、以て他側の横押し作用部85が物品160に横押し作用して、この物品160を、その向きを変えながら、主搬送経路45に対して傾斜状で分岐移動させ、他方の分岐コンベヤ151Bに渡すことになる。
【0081】
なお反対側も同様であって、始端ガイド部111Bのガイドローラ108は、振り分け手段132B、内移動ガイド部112B、上部切り換え手段130、外移動ガイド部113A、終端ガイド部114Aと案内され、物品横押し体80群の一側の横押し作用部85が、横押し当接部材90を介して物品160に横押し作用して、この物品160を一方の分岐コンベヤ151Aに渡すことになる。
【0082】
上述したようにして終端ガイド部114A,114Bの端部に達したガイドローラ108は反転ガイド体136A,136Bに案内されて反転する。そして復路ガイド装置116においては、まず内移動ガイド部117A,117Bに案内されて中央部に移動され、次いで下部切り換え手段131により左右に振り分けられたのち、外移動ガイド部118A,118Bの案内により外側へと移動される。その後に、反転ガイド体135A,135Bに案内されて反転したのち、始端ガイド部111A,111Bのいずれかに移される。
【0083】
このような反転のとき、前後のサイドブラケット61間が相対的に伸縮される状態になり、これにより嵌合部66とリング体75とが摺接動するが、その際に鉄製の嵌合部66と樹脂製のリング体75との摺接動、つまり嵌合面が異なる材質からなる摺接動であることから、たとえば嵌合面が同じ材質からなる摺接動に比べて、摩耗や騒音の発生を減少し得る。
【0084】
前述したように物品横押し体80を移動させる際に、物品横押し体80が横押し移動を行わず無負荷状態のとき、または軽い物品160を横押し移動させる軽負荷状態のときには、両上向き舌片体101の当接部101aが凸状部53の扁平面53aに下方から当接し、その弾性反発力による押し下げ力によって下位被ガイド面96b,97bを下位ガイド面59b,60bに押し付けるとともに、両前向き舌片体103の当接部103aがガイド部59の前後ガイド面59aに内側から当接し、その弾性反発力による後押し力によって前後被ガイド面97aをガイド部60の前後ガイド面60aに押し付けることになる。
【0085】
これにより、物品支持体50の長さ方向51に対する物品横押し体80の往復移動は、当接部101aが扁平面53aに弾性的に当接して摺接し、下位被ガイド面96b,97bが下位ガイド面59b,60bに当接して摺接し、当接部103aが前後ガイド面59aに弾性的に当接して摺接し、前後被ガイド面97aが前後ガイド面60aに当接して摺接する状態で行える。
【0086】
また物品横押し体80が重い物品160の横押し移動を行っている重負荷状態のときには、その横押し偏荷重によって物品支持体50に対して物品横押し体80が少し変位することになる。すなわち、物品160への当接側においては、上向き舌片体101の弾性力に抗して被ガイド部96,97が上昇して上位被ガイド面96c,97cが凸状部53の扁平面53aに下方から当接し、また物品160への当接側とは反対側においては、前向き舌片体103の弾性力に抗して前後被ガイド面96aが前後ガイド面59aに内側から当接することになる。
【0087】
これにより、物品支持体50の長さ方向51に対する物品横押し体80の往復移動は、上位被ガイド面96c,97cや当接部101aが扁平面53aに当接して摺接し、下位被ガイド面96b,97bが下位ガイド面59b,60bに当接して摺接し、前後被ガイド面96aや当接部103aが前後ガイド面59aに当接して摺接し、前後被ガイド面97aが前後ガイド面60aに当接して摺接する状態で行える。
【0088】
これらにより前記物品横押し体80の往復移動は、前後の被ガイド部96,97を介して、物品支持体50におけるガイド部59,60に嵌合されてガイドされる状態で、すなわち、好適な摺接摩擦が生じた状態で、ガタつきがなく、かつ姿勢(向き)を大きく変化させることなく、常に安定して行える。さらに、舌片体101,103群を長さ方向51の両端に振り分けて形成していることで、物品横押し体80の移動は、往復のいずれにおいても同等状の好適な摺接摩擦が生じた状態で行える。
【0089】
また、物品載置板部54の下面に下向きの凸状部53を形成するとともに、この凸状部53の下部を扁平面53aに形成し、そして被ガイド部96,97の上面を、扁平面53aに下方から対向する上位被ガイド面96c,97cに形成していることで、物品横押し体80群の長さ方向51への移動時には、上位被ガイド面96c,97cが扁平面53a上を摺動することから、その移動は摩擦抵抗が少ない状態で行え、以て物品横押し体80を傷つけることなく、しかも物品支持体50側を摩耗させることなく、所期の移動をスムースに行える。
【0090】
上述したように、物品横押し体80群が搬送方向に移動しながら主搬送経路45を横切ることによって、横押し作用部85を物品160に横押し作用させて、この物品160を分岐移動させ、分岐コンベヤ115A,151Bに渡しているが、その際に物品160は、凸状部52群の扁平面52a間で支持され、かつ扁平面52a上を摺動することから、その分岐移動は摩擦抵抗が少ない状態で行え、以て物品160を傷つけることなく、しかも物品支持体50側を摩耗させることなく、所期の分岐移動をスムースに行える。
【0091】
そして横押し作用部85の側部は、前端部81Aの左右角部が円弧状側面81bに形成され、この円弧状側面81bの後端に横押し当接面90aが連なる状態で横押し当接部材90が設けられていることから、この横押し作用部85における側部のほぼ全長を横押し作用面とし得、以て安定した横押し移動を可能にし得るとともに、前後の物品横押し体80における横押し作用部85間の隙間S(図5参照)を小さくして、物品160が入り込まない状態で所期の横押し移動を可能にし得る。
【0092】
また横押し作用部85の上部は、前後方向の中間部分が前下方への傾斜状上面86aに形成されるとともに、この傾斜状上面86aに連ねて前端部分には、前記傾斜状上面86aに対して角度の緩やかな始端凹円弧状上面81aが形成されていることで、たとえば横押し開始時において、前後の物品横押し体80間で物品160を挟み込むような状態になったとき、この物品160の下に、まず角度の緩やかな始端凹円弧状上面81aがスムースに潜り込み、そして物品160を傾斜状上面86aによって持ち上げる状態になる。これにより、挟み込みのない状態で所期の横押し移動を可能にし得、以て物品160や物品横押し体80の破損を防止し得る。なお、前端部81Aの左右角部が円弧状側面81bに形成されていることで、物品160の下への潜り込みは、よりスムースに行えることになる。
【0093】
上述したように、物品横押し体80群が搬送方向に移動しながら主搬送経路45を横切ることによって、横押し作用部85を物品160に横押し作用させて、この物品160を分岐移動させ、分岐コンベヤ151A,151Bに振り分けて渡しているが、このとき物品支持体50上の物品160は、無端チェーン40の上方を閉塞状とするために上位フレーム材10に固定したカバー体140の上方を乗り越えることで、物品160に付着していた塵埃などが無端チェーン40側に落下するのを防止し得る。
【0094】
その際に、カバー体140の最上面142aを、前記物品支持体50の上面54aと面一状のレベルに位置させるとともに、分岐経路150A,150Bの分岐搬送面150a,150bを最上面142aと面一状のレベルに位置させていることで、物品支持体50側からの物品160は、最上面142aから分岐搬送面150a,150bへと、上下にガタつくことなくスムースに分岐移動し得、以て物品160の損傷や騒音の発生を防止し得る。
【0095】
さらにカバー体140の内端部分を上面54aに対して下降する傾斜上面142aに形成していることで、たとえば物品160自体が軟らかいものや、物品160の包装体が軟らかいもので、その撓みによって上面54aに垂れ下がり状に接触していたとしても、分岐移動時に上面54aから最上面142aへ移行する際に、まず傾斜上面142aにより受け止めて最上面142a側へ案内することになり、以て垂れ下がり部分がカバー体140の下に入り込むことなく、このカバー体140の上を確実に分岐移動し得る。
【0096】
また、カバー体140の側板部141と上板部142とが成すコーナー部143の内面側に凹部144を形成していることで、物品支持体50側からの物品160が最上面142aに接触した際に大きな衝撃があったとき、上板部142が凹部144を介して曲がり状となり、以て衝撃を緩衝し得る。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2を、図21〜図23に基づいて説明する。
【0097】
すなわち、物品支持体50における長さ方向51の両端には、それぞれサイドブラケット171が差し込み結合などにより取り付けられる。これらサイドブラケット171は、主搬送経路45の方向で長い本体部172の内面側の上部で前後の二箇所に、内方へ突出する長方形筒状の差し込み部173が設けられ、そして差し込み部173間には貫通孔174が形成されている。さらに本体部172における中間の下部には、内方への突出片172Aが折れ曲がりにより形成されている。また、サイドブラケット171の外面側で前部の一箇所には、外方へ突出する筒状連結部175が形成され、さらに後部には、内外両側方と後方に開放される凹入状の嵌合部176が形成されている。
【0098】
前記筒状連結部175の外端部分は内側に突出される厚肉部分175Aに形成され、この厚肉部分175Aの内周面によって差し込み孔177が形成されている。この差し込み孔177が連続される状態で、厚肉部分175Aの内端から内方へ筒状部が連設され、この筒状部は周方向で4個(複数)に分割されて舌片部175Bが形成されるとともに、これら舌片部175Bの内端には内向き凸部175Cが形成されている。なお、前記筒状連結部175の内面側には受け部178が、周方向の4箇所(複数箇所)から軸心方向へと連設されている。ここで、サイドブラケット171や筒状連結部175や舌片部175B群などは樹脂により一体成形されており、以て容易に形成し得る。以上の172〜178などによりサイドブラケット171の一例が構成される。
【0099】
このように形成されたサイドブラケット171は、物品支持体50における物品載置板部54と前板部57または後板部58とにより形成された前後一対の空間部に一対の差し込み部173が差し込まれ、次いで、貫通孔174に外側から通したボルト体69を螺合部55A,56Aのいずれかに螺合結合させることで、物品支持体50の両端に取り付け得る。
【0100】
そして筒状連結部175の差し込み孔177に対して、前記無端チェーン40側からの長尺連結ピン43の突出部分を外側から差し込み、舌片部175B群の内向き凸部175Cを外向き凹部44に対して弾性係合させて、長尺連結ピン43を筒状連結部175に結合することで、物品支持体50の両端を、それぞれサイドブラケット171を介して無端チェーン40に連結し得、以て左右一対の無端チェーン40間に多数の物品支持体50を取り付け得る。このとき、サイドブラケット171の嵌合部176は、隣接したサイドブラケット171における筒状連結部175に外嵌されることになる。なお、長尺連結ピン43が必要以上に差し込まれようとしたとき、受け部178に当接して阻止されることになる。
【0101】
前記筒状連結部175には、外周部がウレタンからなる回転体(被ガイド部材の一例で、ベアリング形式やローラ形式などからなる。)180が外嵌され、これら回転体180は、前記本体フレーム1側の両ガイドレール部18,26の上向き支持面18a,26aに支持案内される。また前記突出片172Aには、外周部がウレタンからなるサイドローラ(被案内部材の一例)181が縦軸182を介して遊転自在に設けられ、これらサイドローラ181は、前記本体フレーム1側のガイドレール部18の横向き案内面18bに案内される。
【0102】
上記した実施の形態1では、横押し作用部85の上部を、前後方向の中間部分が前下方への傾斜状上面86aに形成するとともに、この傾斜状上面86aに連ねて前端部分には、前記傾斜状上面86aに対して角度の緩やかな始端上面を形成しているが、これは傾斜状上面86aと始端上面とを同様の角度で連続して形成した形式などであってもよい。
【0103】
上記した実施の形態1では、始端上面を、凹円弧状でかつ小さい傾斜で次第に上昇する始端凹円弧状上面81aに形成し、傾斜状上面86aを、直線状でかつ始端凹円弧状上面81aよりも大きい傾斜角度で次第に上昇するように形成しているが、これは始端凹円弧状上面81aを直線状上面や凸円弧状上面に形成した形式や、傾斜状上面86aを凹または凸の円弧状上面に形成した形式などであってもよい。
【0104】
上記した実施の形態1では、横押し作用部85の上部で後端部分を凸円弧状のコーナー面86dに形成しているが、これは直角状コーナーに形成した形式などであってもよい。
上記した実施の形態1では、横押し作用部85の上部として、凹円弧状でかつ小さい傾斜で次第に上昇する始端上面81aと、直線状でかつ始端上面81aよりも大きい傾斜角度で次第に上昇する傾斜状上面86aと、凸円弧状でかつ次第に上昇する前凸円弧状上面86bと、凸円弧状でかつ頂部を形成する後凸円弧状上面86cと、凸円弧状でかつ下降するコーナー面86dと、凸円弧状でかつ下降する凸円弧状後面86eとを、前部から後部へと連続して形成しているが、これは、横押し作用部85の上部の全域を連続した円弧状面により形成した形式や、上部の全域を複数の直線状面で連続して形成した形式などであってもよい。
【0105】
上記した実施の形態1では、横押し作用部85の側部として、前端部81Aの左右角部を円弧状側面81bに形成し、この円弧状側面81bの後端に横押し当接面90aが連なる状態で横押し当接部材90を設けて形成しているが、これは、左右角部が角張った形式や、円弧状側面81bに対して横押し当接面90aを平面視において凹または凸の段状に形成した形式などであってもよい。
【0106】
上記した実施の形態1では、横押し作用部85の傾斜した横向き傾斜面86fの部分に、横押し当接部材90を係合方式により着脱自在に取り付けた形式が示されているが、これは、横向き傾斜面86fの部分に横押し当接部材90を接着やボルト結合などにより固定する形式などであってもよい。
【0107】
上記した実施の形態1では、横押し作用部85として、天板材86を上板材81に連結する左右方向リブ板材87を有し、天板材86の上面で左右方向リブ板材87の上方位置に、凹部89を左右方向の全長に亘って形成しているが、これは、凹部89を左右方向の一部に形成した形式や、左右方向リブ板材87が存在しない形式や、左右方向リブ板材87の上方位置の上面がフラット状や凸部を形成した形式などであってもよい。
【0108】
上記した実施の形態1では、平面視において、物品横押し体80の上板材81や横押し作用部85の天板材86を、前端部が幅広でかつ幅が次第に絞られて後端部が幅狭の台形板状に形成し、そして底板材84を矩形板状に形成して、台形板状の上板材81や天板材86に対して長さ方向51の両側で突出させた形式としているが、これは底板材84を、台形板状の上板材81や天板材86に下に納まるように形成した形式などであってもよい。
【0109】
上記した実施の形態1では、物品横押し体80の後板材84を、上板材81の幅狭後端部に連なる幅狭上半部83Aと、次第に拡幅した台形状下半部83Bとにより逆T字型状に形成した形式としているが、これは後板材84の全体を台形状に形成した形式などであってもよい。
【0110】
上記した実施の形態1では、物品支持体50は、物品載置板部54の下面中間部から一対の脚板部55,56を連設することで、脚板部55,56間にガイド部59,60を形成し、物品横押し体80は、底板材84の上面側にガイド部59,60に嵌合する被ガイド部96,97を形成し、この被ガイド部96,97は平面視において長さ方向に長い長方形状であって、底板材84の幅に対して突出する部分によって、長さ方向51の移動限を規制する被ストッパー部99を形成しているが、これは被ガイド部96,97を底板材84の幅内に収め、別個に被ストッパー部を形成した形式などであってもよい。
【0111】
上記した実施の形態1では、物品横押し体80における底板材84の下面84aをフラット状に形成しているが、これは底板材84の下面を段状に形成した形式や、二重底の段状に形成した形式などであってもよい。
【0112】
上記した実施の形態1では、物品支持体50を、扁平状の物品載置板部54と、物品載置板部54の下面中間部から一対に連設しかつ間にガイド部59,60を形成する脚板部55,56と、物品載置板部54の前端から下方に延びる前板部57と、前板部57の下端から後方に向かう前位円弧部57Aと、物品載置板部54の後端から下方に延びる後板部58と、後板部58の下端から前方に向かう後位円弧部58Aとにより構成し、物品横押し体80には、両円弧部57A,58Aが上側から対向する底板材84の上面側に、ガイド部59,60に嵌合する被ガイド部96,97を形成し、両円弧部57A,58Aを両脚板部55,56の下端よりも下方に位置して形成した形式を示しているが、これは、両円弧部57A,58Aの部分を扁平部に形成した形式、両円弧部57A,58Aまたは扁平部を、両脚板部55,56に連結状とした形式、両円弧部57A,58Aまたは扁平部を、両脚板部55,56と同様のレベルに、あるいは上方に位置して形成した形式などであってもよい。
【0113】
上記した実施の形態1では、物品載置板部54の上面54aに、長さ方向51に沿った上向きの凸状部52を形成するとともに、物品横押し体80側に、凸状部52に上方から対向する凹溝部104を形成し、凸状部52の上部を扁平面52aに形成しているが、これは、凸状と凹溝とを逆とした形式、凸状や凹溝を形成しない形式、凸状部52の上部を扁平面としない形式などであってもよい。
【0114】
上記した実施の形態1では、物品載置板部54の下面に、長さ方向51に沿った下向きの凸状部53を形成するとともに、被ガイド部96,97の上面を凸状部53に下方から対向する被ガイド面96c,97cに形成し、凸状部53の下部を扁平面53aに形成しているが、これは、凸状部53を形成しない形式、凸状部53の上部を扁平面としない形式などであってもよい。
【0115】
上記した実施の形態1では、物品支持体50の一対の脚板部55,56間にガイド部59,60を形成し、物品横押し体80には、底板材84の上面側に、ガイド部59,60に嵌合する被ガイド部96,97を形成した形式を示しているが、これは、両脚板部55,56の外側にガイド部を形成するとともに、それに対応して底板材84側に被ガイド部を形成した形式などであってもよい。
【0116】
上記した実施の形態1では、ガイド部59,60を、物品載置板部54と両脚板部55,56とにより、相対向する側で開放する溝状に形成し、両ガイド部59,60は、相対向する面によって前後ガイド面59a,60aを形成するとともに、上向き面によって下位ガイド面59b,60bを形成し、物品載置板部54の下向き面によって上位ガイド面53aを形成し、被ガイド部96,97は、各ガイド面59a,60a、59b,60b、53aによりガイド可能に構成した形式を示しているが、これは、上位ガイド面53aを物品載置板部54の下向き面とは別に形成した形式などであってもよい。
【0117】
上記した実施の形態1では、物品横押し体80の被ガイド部96側に、物品支持体50における物品載置板部54に下方から当接自在な上向き弾性体(上向き舌片体101)と、前部の脚板部55に内側から当接自在な前向き弾性体(前向き舌片体103)とを設けた形式としているが、これは、上向き弾性体と前向き弾性体との一方または両方を省略した形式などであってもよい。また上向き弾性体や前向き弾性体としては、舌片状の形式とは別に、突起状に形成した形式や、他物を接合した形式などであってもよい。
【0118】
上記した実施の形態1では、物品横押し体80の下部側に、本体フレーム1側のガイド装置110,116に案内される被ガイド体(ガイドローラ108)を、その上部を被ガイド部96,97の中央部に埋め込んで支持させることにより垂設した支持軸(ローラ軸107)の突出下部に取り付けた形式を示しているが、これは、物品横押し体80の下部から一体状に垂設した支持軸部に被ガイド体を取り付けた形式などであってもよい。
【0119】
上記した実施の形態1では、物品横押し体80の上板材81と前板材82と後板材83とを、一部の板厚を不均一として形成するに、前板材82と後板材83とを、上板材81に対して下方に延びるにつれて、相対向側(物品横押し体80の中心側)に向かって板厚が次第に厚くなるように形成した形式を示しているが、これは、上板材81と前板材82と後板材83とのうち、いずれか1つまたは2つの板材が残りの板材に対して板厚が厚くなるように形成した形式、板厚を最初から全長に亘って厚く形成した形式、前板材82と後板材83とを、上板材81に対して下方に延びるにつれて相反する側に向かって板厚が次第に厚くなるように形成した形式、前板材82と後板材83とを、上板材81に対して下方に延びるにつれて同じ方向側に向かって板厚が次第に厚くなるように形成した形式、上板材81と前板材82と後板材83の厚さを全て同等状とした形式などであってもよい。
【0120】
上記した実施の形態1では、物品支持体50の前板部57と後板部58を、物品載置板部54から下方に延びるにつれて、相対向側に向かって次第に接近するように内側に傾斜して形成し、物品横押し体80の前板材82と後板材83を、上板材81に対して下方に延びるにつれて、相対向側に向かって板厚が次第に厚くなるように形成した形式を示しているが、これは、前板部57と後板部58を、物品載置板部54から垂直状で下方に延びるように形成した形式、前板部57と後板部58を、物品載置板部54から垂直状で下方に延びるにつれて、前後の同じ方向側に向かって次第に傾斜するように形成した形式、前板部57と後板部58を、物品載置板部54から下方に延びるにつれて、相反する側に向かって次第に離間するように外側に傾斜して形成した形式などであってもよい。
【0121】
上記した実施の形態1では、物品横押し体80の前板材82と後板材83を、上板材81に対して下方に延びるにつれて、板厚が次第に厚くなるように形成するとともに、前板材82と後板材83の下端間に位置する底板材84を、前板材82と後板材83との下端に連続して厚く形成し、さらに底板材84を、前板材82と後板材83との下端に連続する部分から中央部分に延びるにつれて、空所84Aを挟んで板厚が次第に厚くなるように形成した形式を示しているが、これは、底板材84を薄く形成した形式、底板材84の板厚を同様の厚さに形成した形式、底板材84を二重底板に形成した形式などであってもよい。
【0122】
上記した実施の形態1では、本体フレーム1の上部に、無端回動体(無端チェーン40)の上方を閉塞状とするためのカバー体140を配置し、このカバー体140の最上面142aを、物品支持体50の上面54aと面一状のレベルに位置させるとともに、内端部分を50の上面54aに対して下降する傾斜上面142bに形成した形式を示しているが、これは、カバー体140の最上面142aを、物品支持体50の上面54aに対して下位のレベルに位置させた形式、カバー体140の内端部分を物品支持体50の上面54aと面一状のレベルに位置させた形式などであってもよい。
【0123】
上記した実施の形態1では、物品支持体50に、この物品支持体50に外嵌して長さ方向に案内される物品横押し体80を設けた転換形式のコンベア設備が示されているが、これは、物品横押し体80を省略したスラット形式のコンベア設備などであってもよい。
【0124】
上記した実施の形態1では、カバー体140を、側板部141と、この側板部141の上部から内方へ直角状に折れ曲がった上板部142とにより逆L字状に形成し、側板部141を起立部11に対して外側から当接した状態で本体フレーム1側に固定し、上板部142によって最上面142aと傾斜上面142bを形成した形式を示しているが、これは、側板部141の上部から内方へ上向き凸円弧状の上板部を連設して、凸円弧状の頂部により最上面を形成するとともに、遊端部分で傾斜上面を形成した形式などであってもよい。
【0125】
上記した実施の形態1では、本体フレーム1の上部には、起立部11の外側に位置して上向きの受け面11aを形成し、カバー体140は、側板部141を起立部11に外側から当接しかつ側板部141の下端を受け面11aに当接した状態で本体フレーム1側に固定する形式を示しているが、これは、受け面11aを形成していない形式などであってもよい。
【0126】
上記した実施の形態1では、カバー体140を、側板部141と上板部142とにより逆L字状に形成し、上板部142によって最上面142aと傾斜上面142bを形成し、側板部141と上板部142とが成すコーナー部143の内面側に凹部144を形成した形式を示しているが、これは凹部144を形成していない形式などであってもよい。
【0127】
上記した実施の形態1では、本体フレーム1の側外方に主搬送経路45に対する分岐経路150A,150Bを設け、この分岐経路150A,150Bの分岐搬送面150a,150bをカバー体140の最上面142aと面一状のレベルに位置させた形式を示しているが、これは、分岐搬送面150a,150bを最上面142aに対して下位のレベルに位置させた形式などであってもよい。
【0128】
上記した実施の形態1では、本体フレーム1の上部に、上方への起立部11を形成するとともに、この起立部11の内側にガイドレール部18を形成し、このガイドレール部18の上向き支持面18aを、起立部11の上端11bに対して同等状か少し下方の位置として被ガイド部材(回転体70)を支持案内すべく構成した形式を示しているが、これは、ガイドレール部を別個に配設した形式、ガイドレール部18の上向き支持面18aを、起立部11の上端11bよりもかなり下方の位置とした形式などであってもよい。
【0129】
上記した実施の形態1では、物品支持体50を、両端に設けたサイドブラケット61を介して無端回動体(無端チェーン40)間に取り付け、本体フレーム1の上部にガイドレール部18を形成するとともに、ガイドレール部18には上向き支持面18aと内側への横向き案内面18bとを形成し、サイドブラケット61側に、上向き支持面18aに支持案内される被ガイド部材(回転体70)と、横向き案内面18bに案内される被案内部材(サイドローラ71)とを設けた形式を示しているが、これは、横向き案内面18bと被案内部材とを省略した形式などであってもよい。
【0130】
上記した実施の形態1では、被ガイド部材が、長さ方向51に沿った軸心(連結軸心43A)の回りに回転自在な回転体70からなり、その軸心(連結軸心43A)に対して下方に起立部11の上端11bが位置した形式を示しているが、これは、起立部11の上端11bよりも軸心(連結軸心43A)が下方に位置する形式などであってもよい。
【0131】
上記した実施の形態1では、無端回動体(無端チェーン40)の下面40aよりも下方に起立部11の上端11bを位置させた形式を示しているが、これは、起立部11の上端11bよりも無端回動体(無端チェーン40)の下面40aが下方に位置する形式などであってもよい。この場合に無端チェーン40における特定の長尺連結ピン43を筒状連結部67に差し込み結合させるに、無端チェーン40の所定箇所を、持ち上げなどにより少し上昇させて、その下面40aを起立部11の上端11bよりも上方に位置させたのち、外側に移動させる(撓ませる)ことで、この所定箇所を起立部11の上方を通して外側へ移動させ、以て長尺連結ピン43の突出部分を潤滑油受け部13の上方に位置させることで行える。
【0132】
上記した実施の形態1では、無端回動体として無端チェーン40を採用し、リンク41間の連結を行う連結ピン42群のうち、所定の連結ピンを内側に突出させることで形成した長尺連結ピン43により突出部を構成した形式を示しているが、これは、無端チェーン40の所定箇所に突出部を形成した形式や、所定箇所に突出部を形成した無端ベルトを採用した形式などであってもよい。
【0133】
上記した実施の形態1では、筒状連結部67を、サイドブラケット61側に設けた筒状体65に内嵌自在に構成し、筒状体65の内周面側に環状溝65Aを形成するとともに、筒状連結部67の舌片部67Bに、環状溝65Aに弾性係合自在な外向き凸部67Dを形成した形式を示しているが、これは、環状溝65Aや外向き凸部67Dを有さず、筒状体65に対して筒状連結部67を弾性的に密着嵌合させる形式などであってもよい。
【0134】
上記した実施の形態1では、筒状連結部67が樹脂製であり、その外端に、筒状体65の外端面に当接自在な鍔部67Aを形成した形式を示しているが、これは、鍔部67Aを省略し、位置決めした状態で固定した形式などであってもよい。
【0135】
上記した実施の形態1では、嵌合部66と筒状連結部65側との嵌合面が異なる材質からなる形式を示しているが、これは同じ材質からなる形式などであってもよい。
上記した実施の形態1では、鉄製の嵌合部66と樹脂製のリング体75とからなる形式を示しているが、これは樹脂製の嵌合部66と鉄製のリング体75とからなる形式などであってもよい。
【0136】
上記した実施の形態1では、物品支持体50として下面側開放の型レール状に構成した形式を示しているが、これは開放していない形式などであってもよい。
上記した実施の形態1では、本体フレーム1の両側外方にそれぞれ分岐コンベヤ151A,151Bを設け、物品160を横押しして主搬送経路45の両側部外方に振り分けて払い出す形式を示しているが、これは本体フレーム1の一側外方に分岐コンベヤ(151Aまたは151B)を設けた形式などであってもよい。また転換設備としては、複数の搬送コンベアからの物品を1つの搬送コンベアに合流させる形式や、1つの搬送コンベアからの物品を複数の搬送コンベアに分岐させる形式に組み込んで使用し得る。
【0137】
上記した実施の形態1では、上位フレーム材10と下位フレーム材20との別体化形式を示したが、これは下位フレーム材20を側板、側枠形式にしてもよい。
上記した実施の形態1では、横押し当接部材90を30度の傾斜角度θに傾斜させた状態で取り付けているが、この傾斜角度は任意に設定されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0138】
【図1】本発明の実施の形態1を示し、コンベア設備における無端回動体の着脱状態を示す要部の縦断正面図である。
【図2】同コンベア設備の一部切り欠き正面図である。
【図3】同コンベア設備の要部の一部切り欠き正面図である。
【図4】同コンベア設備の上位フレーム材部分の縦断正面図である。
【図5】同コンベア設備の要部の平面図である。
【図6】同コンベア設備における無端回動体の連結状態を示す要部の一部切り欠き平面図である。
【図7】同コンベア設備における物品支持体と物品横押し体とサイドブラケットの分解斜視図である。
【図8】同コンベア設備における物品横押し体を取り付けた物品支持体部分の一部切り欠き側面図である。
【図9】同コンベア設備における物品横押し体を取り付けた物品支持体部分の縦断側面図である。
【図10】同コンベア設備における物品横押し体の正面図である。
【図11】同コンベア設備における物品横押し体の背面図である。
【図12】同コンベア設備における物品横押し体の平面図である。
【図13】同コンベア設備における物品横押し体の一部切り欠き平面図である。
【図14】同コンベア設備における物品横押し体の被嵌合部を示す横断平面図である。
【図15】同コンベア設備における筒状連結部の斜視図である。
【図16】同コンベア設備の概略平面図である。
【図17】同コンベア設備の概略側面図である。
【図18】同コンベア設備の往路ガイド装置群を示す概略平面図である。
【図19】同コンベア設備の復路ガイド装置群を示す概略平面図である。
【図20】同コンベア設備のガイド装置群を示す概略側面図である。
【図21】本発明の実施の形態2を示し、コンベア設備の上位フレーム材部分の縦断正面図である。
【図22】同コンベア設備における無端回動体の連結状態を示す要部の一部切り欠き平面図である。
【図23】同コンベア設備におけるサイドブラケットの一部切り欠き斜視図である。
【符号の説明】
【0139】
1 本体フレーム
10 上位フレーム材
20 下位フレーム材
30 従動軸
31 駆動軸
34 駆動装置
38 スプロケット(輪体)
39 スプロケット(輪体)
40 無端チェーン(無端回動体)
41 リンク
42 連結ピン
43 長尺連結ピン(突出部)
44 外向き凹部
45 主搬送経路
50 物品支持体
51 長さ方向
54 物品載置板部
59 ガイド部
60 ガイド部
61 サイドブラケット
62 本体部
65 筒状体
65A 環状溝
66 嵌合部
67 筒状連結部
67A 鍔部
67B 舌片部
67C 内向き凸部
67D 外向き凸部
68 差し込み孔
70 回転体(被ガイド部材)
71 サイドローラ(被案内部材)
80 物品横押し体
85 横押し作用部
95 被嵌合部
96 被ガイド部
97 被ガイド部
110 往路ガイド装置
116 復路ガイド装置
140 カバー体
150A 分岐経路
150B 分岐経路
160 物品
171 サイドブラケット
172 本体部
175 筒状連結部
175A 厚肉部分
175B 舌片部
175C 内向き凸部
177 差し込み孔
178 受け部
180 回転体(被ガイド部材)
181 サイドローラ(被案内部材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主搬送経路に沿って配設された左右一対の無端回動体と、これら無端回動体間に多数取り付けられ、かつ主搬送経路とは直交状の方向が長さ方向とされた物品支持体とが設けられたコンベア設備であって、
前記物品支持体の長さ方向の両端にはサイドブラケットが取り付けられ、これらサイドブラケットには、長さ方向の差し込み孔が形成された筒状連結部が設けられ、この筒状連結部における差し込み孔の内端側形成部分は周方向で複数に分割された舌片部に形成されるとともに、これら舌片部には内向き凸部が形成され、前記サイドブラケットと筒状連結部と舌片部群とが、樹脂により一体形成され、前記筒状連結部の差し込み孔に対して、前記無端回動体側からの突出部が外側から差し込み自在に構成されるとともに、この突出部には前記内向き凸部が弾性係合自在な外向き凹部が形成されていることを特徴とするコンベア設備。
【請求項2】
物品支持体には、この物品支持体に外嵌して長さ方向に案内される物品横押し体が設けられていることを特徴とする請求項1記載のコンベア設備。
【請求項3】
無端回動体は無端チェーンからなり、リンク間の連結を行う連結ピン群のうち、所定の連結ピンを内側に突出させることで形成した長尺連結ピンにより突出部が構成されることを特徴とする請求項1または2記載のコンベア設備。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2009−12982(P2009−12982A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−234080(P2008−234080)
【出願日】平成20年9月12日(2008.9.12)
【分割の表示】特願2005−90331(P2005−90331)の分割
【原出願日】平成17年3月28日(2005.3.28)
【出願人】(000003643)株式会社ダイフク (1,209)
【Fターム(参考)】