コンベヤ切換器
1又はそれ以上の送り込みコンベヤから2又はそれ以上の送り出しコンベヤへ物品の方向を変える分類切換器である。予整列コンベヤは、整列コンベヤの下流へ送るように1又はそれ以上の送り込みコンベヤから物品を受けて、選択的に2又はそれ以上の横の領域へ個々の物品の方向を変える。整列コンベヤは、整列コンベヤの下流端部で送り出しコンベヤへ送るためにそれぞれの領域内に物品をさらに正確に整列させる。整列及び予整列コンベヤは、広く又は特定の方向の軸を中心に回転するように配置されたローラを具えるベルトコンベヤとして実施される。いくつかの実施例では、ベルトのローラは、ベルトが進むときに、当接面上を回転する。他の実施例では、ローラは、当接面を動かすことによって選択的に作動する。さらに、他の実施例では、ローラは、当接面と全く接触しない。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、動力駆動のコンベヤに関するものであり、特に、選択的に回転可能なローラを有するコンベヤベルトを具え、物品をベルトの幅方向に横切らせて選択した位置へ送るように方向を変えることに有用な水平切換器に関する。
【背景技術】
【0002】
荷物取扱産業では、切換器を使用して1又はそれ以上の送り込みコンベヤから受ける荷物や物品を集積し、方向を変えるか分類して1又はそれ以上の出力コンベヤ上へ出す。典型的な分類の態様では、図20に示すように、切換器20は、送り込みコンベヤ24から受けた物品22を2つの平行な送り出しコンベヤ26、27の一方又は他方へ個々に選択的に方向を変えて分類する。シューソータが、この態様において仕分け切換器としてしばしば使用される。
【0003】
ある典型的なシューソータ切換器は、駆動チェーンの側面に配置される一連のスラットによって構成されるエンドレスコンベヤベルト又はチェーンを具える。他の典型的なソータは、平行な駆動チェーンの間に均等に間隔を空けて配置されたロッドを具える。ソータを横切って物品を押すシューは、各スラットに、又は連続するロッドの間に移動可能に取り付けられる。一般的に、シューは、スラットの下方又はロッドの間に延在する付属品を具える。コンベヤの下のコンベヤフレームにおけるガイドトラック構成は、これが運搬方向へ駆動するときに、シューをコンベヤを横切るように案内する。ガイドトラック特有の構成が、ソータの特定の横位置へ運搬物を押すためのシステムを調整している。
【0004】
しかし、これらのチェーン式被駆動の分類切換器は欠点を有する。欠点の1つは、これらの構造は、シューと関連する付属品との干渉のために連続的なスラット又はロッド間の連結部の配置を制限する。このため、スラット又はロッドは、これらがスラットの縁部のシューの移動範囲外に配置された駆動チェーンで主に支持されることから、中間部で撓んでしまう。この問題は、特に、幅の広いコンベヤで生じる。別の欠点は、シュー機構及びガイドトラック構成は複雑であり、結果的に高価となる点である。
【0005】
ローラコンベヤはまた、タイヤなど特に重い物品や、飲料ケース、包装や郵便など薄型で様々な大きさの物品用の多くの態様のシューソータとしても使用される。しかし、ローラコンベヤに付随する問題の1つとして、これらの金属コンベヤは、特に軸受が摩耗することによってうるさくなるという問題がある。油をさしたり、締め直すなど頻繁なメンテナンス操作及び修理が、ローラコンベヤの寿命のために必要な手段である。
【0006】
このように、シューソータやローラコンベヤの欠点がない、ケースや包装などの運搬物を分類したり方向を変えることができるコンベヤの必要性があった。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の特性を組み込んだ切換器によって、これら及びその他の必要性を満たすことができる。切換器の一実施例は、上流端部から下流端部への運搬方向で縦に及び第1の側縁部から第2の側縁部への幅で横に延在する運搬面を有する整列コンベヤを具える。前記整列コンベヤは、当接面を有する運搬路と、前記運搬方向に前記運搬路に沿って進む、少なくとも1のコンベヤベルトを具える。前記少なくとも1のコンベヤベルトは、前記運搬面を形成し、また、前記運搬方向に対して斜めの軸を中心に回転可能なローラを具える。前記ローラは、前記ベルトの厚みを通って上側へ延在して前記運搬路に沿って運搬物に接触して支持するとともに、下側へ延在して前記運搬路の前記当接面に接触して回転する。前記運搬面は、前記第1の側縁部から横方向に内側へ延在する第1領域と、前記第2の側縁部から横方向に内側へ延在する第2領域とに分割されている。前記第1領域のローラは、前記第1領域の運搬物を前記第1の側縁部の方へ方向付けるよう回転するように配置され、前記第2領域のローラは、前記第2領域の運搬物を前記第2の側縁部の方へ方向付けるよう回転するように配置されている。予整列コンベヤは、前記運搬方向へ物品を進ませて、前記整列コンベヤの上流端部で前記物品を選択的に前記運搬面の前記第1領域か第2領域へ送る。
【0008】
本発明の別の態様では、切換器は、運搬方向に進み、送り込みコンベヤから物品を受ける第1のコンベヤと、前記運搬方向に進み、前記第1のコンベヤから物品を受ける第2のコンベヤとを具える。第1のコンベヤは、運搬方向に進むローラベルトと、前記ベルトを通って延在するローラとを具える。ローラは、前記運搬方向に対して斜めの軸を中心に回転するように配置される。前記ローラベルトの下に延在する当接面は、前記ローラに接触しない第1の位置と、前記ローラに接触して前記ローラベルトが進むと前記ローラを回転させる第2の位置の間で選択的に動作可能である。従って、当接面が第2の位置にある際には、前記ローラの上で運搬される物品は、前記ローラベルトが進むのに伴い、回転する前記ローラによって前記ローラベルトの一側部へ押される。第2のコンベヤは、第1の側部から第2の側部までの幅に延在する少なくとも1のローラベルトを具える。前記ベルトを通って延在するローラは、前記運搬方向に対して斜めの軸を中心に回転するように配置される。1又はそれ以上のローラベルトは、前記第1のコンベヤ上の一方の側部へ押された物品を受けるように配置された前記第1の側部から内側へ延在する第1領域とそれ以外の物品を受けるように配置された前記第2の側部から内側へ延在する第2領域とを具える。当接面は、前記ローラの少なくとも一部の下に延在し、ローラを前記当接面と接触させ、1のローラベルト又は複数のベルトが前記運搬方向に進む際に回転させる。前記第2領域の前記ローラは、下に延在する前記当接面と常に接触し、前記第2領域の前記ローラの上で運搬される物品を前記第2の側部の方へ方向付けるように配置された第2の斜めの軸を中心に回転するように配置される。前記第1領域の前記ローラは、前記当接面と接触しないか、下に延在する前記当接面と接触して前記第1領域の前記ローラの上で運搬される物品を前記第1の側部の方へ方向付けるように配置された第1の斜めの軸を中心に回転するように配置される。
【0009】
本発明の別の態様では、送り込みコンベヤから受ける物品を複数の送り出しコンベヤへ分配する切換器は、整列コンベヤと、予整列コンベヤとを具える。整列コンベヤは、上流端部から下流端部へ運搬方向に進み、幅方向の横方向で複数のレーンに分割された運搬面を有する。各レーンは、前記整列コンベヤの下流端部で送り出しコンベヤに接続する対応した送り出し位置で終端する。上流端部で各レーンに受けられた物品は、前記物品が前記整列コンベヤの上流端部から下流端部へ運搬されるに伴い、前記レーンの前記対応する送り出し位置へ方向付けられる。前記整列コンベヤの上流端部に配置され、前記運搬方向の上流端部から下流端部へ延在する予整列コンベヤは、送り込みコンベヤから上流端部で受けた物品を運搬する。前記予整列コンベヤは、前記物品を前記整列コンベヤの前記レーンの間で横方向に分配するために、前記物品を選択的に移動させる。前記整列コンベヤは、少なくとも1のローラベルトを具え、これは、前記ベルトを通って延在し前記運搬方向に対して斜めの軸を中心に回転可能に物品を支持するローラを有する。当接面は前記ローラベルトの下に延在し、前記ローラの少なくとも一部と接触して前記ローラベルトが前記運搬方向に進む際に、前記ローラを回転させて物品を横方向に向ける。前記予整列コンベヤは、1のローラベルトを具え、これは、前記ローラベルトが進むと前記ローラの上で運搬される物品が前記予整列コンベヤを横切って方向付けられるように配置される、物品支持ローラを有する。
【0010】
理解しやすくするために、本発明のこれらの特性、態様、及び利点は、以下の記載、添付した請求の範囲、及び添付した図面を参照する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
切換器の一実施例を図1に示す。切換器220は、予整列コンベヤ30によって送り込まれる整列コンベヤ28を具える。整列コンベヤは、ドライブ・アイドラースプロケットセット34、35周りに張られたローラベルト32を具える。このベルトは、運搬路ベッド38に取り付けられたウェアストリップ36によって形成された上側運搬路によって支持される。ウェアストリップの上側面は、ローラベルトが乗せられる当接面を形成する。スプロケットセットは、軸受けブロック42のコンベヤフレーム(図示せず)に回転可能に取り付けられたシャフト40に取り付けられる。駆動シャフトに連結したモータ44は、上流端部48から下流端部49への運搬方向46の縦方向にローラベルトを進ませる。ローラベルトは、下側戻り手段のシュー又はローラ50によって支持される。
【0012】
ローラ52は、ベルトの厚みを通って延在して運搬路のベルトの下でウェアストリップの当接面と接触し、ベルトの上で運搬される物品に支持接触する。ベルトが運搬方向に進むと、ローラはウェアストリップ上で回転し、これらの軸を中心にさらに運搬物を進ませるように回転する。ローラベルトの運搬面は、運搬路に沿って、2つの領域又は縦方向のレーンに分割されている。ベルトの第1の側縁部56の内側へ延在する第1領域54のローラは、矢印58が示すように第1の側縁部へ向けて運搬物を進ませるように運搬方向に対して軸を斜めにするように配置されている。ベルトの反対の第2の側縁部57の内側へ延在する第2領域55のローラは、矢印59が示すように第2の側縁部へ向けて物品を進ませるように運搬方向に対して軸を斜めにするように配置されている。従って、ベルトの第1領域の上流端部で受けられた物品は、第1の側縁部へ向かうように方向を変えられ、第2領域で受けられた物品は、第2の側縁部へ向かうように方向を変えられる。第1の及び第2の側縁部のベルトの側部に位置する側部レール(図示せず)は、縁部に沿って位置決め面(registration surface)を形成し、方向を変えられた物品がコンベヤから落ちるのを防ぐ。第1領域のベルトを出る物品は、下流端部から離れて送り出しコンベヤの一方へ移され、第2領域のベルトを出る物品は、他方の送り出しコンベヤへ移される。
【0013】
予整列コンベヤ30は、選択的に整列コンベヤ28の第1領域か第2領域へ物品を送るように調整されている。予整列コンベヤは、連続する2つの斜め方向ローラベルト60、61を具える。2つのベルトは、駆動シャフト40及びスプロケットセット34に連結された個々のモータ44によって駆動される運搬方向に進む。斜め方向ローラベルトの運搬路は、ローラと接触するか接触しないように選択的に動作可能な当接面62、63を具える。当接面62、63は、矢印64、65が示すようにローラと接触するか接触しないように上下する、又は接触するか接触しないように左右に動いてもよい。例えば、液圧又は空気圧ピストン、ソレノイド、電気モータなど様々な手段を用いて、当接面を移動させることでローラを選択的に回転させることができる。当接面がローラと接触する場合、ベルトが進むと、これらは当接面上で回転して運搬物をベルトの側縁部へ向けて進めるように回転する。上流のベルト60のローラは、矢印66が示すようにコンベヤの一側縁部へ向けて物品を進ませるように運搬方向に対して斜めの軸を中心に回転するように配置されている。下流のベルト61のローラは、物品を矢印67が示すように他方の側縁部へ向けるように方向を変える。ローラと接触するように当接面を上昇させるか別の手段で移動させることによって、ベルトが進むのに伴いローラを回転させるように作動させる。
【0014】
切換器120の動きを図2に示す。予整列コンベヤ30上へ送られた物品22は、整列コンベヤの第2領域55へ方向を変えて、下流端部59の第2の側部57で送り出しコンベヤへ送られるように設計されており、下流の斜め方向ローラベルト61のローラが作動している間、上流の斜め方向ローラベルト60のローラは作動しない。この方法では、このローラは、下の不作動の当接面との回転接触による回転をしないので、物品22は、上流のベルトによって横方向に移動することなく運搬される。下流のベルト61のローラは、この下の当接面をローラと接触するよう位置させることで動作する。物品は、下流のベルトが進むと、整列コンベヤ28の第2領域55へ方向を変えられる。予め整列された物品は、これが切換器の下流端部から離れて第2の側部の送り出しコンベヤへ移されるまでベルトが進められるとき、間に配置されたデッドプレート68(図1)を越えて整列コンベヤの第2領域へ送られ、整列ベルト32の第2の側部へ向けてさらに動かされる。次の物品22’が、切換器の第1の側部56で送り出しコンベヤへ送られるように設計されている場合、上流の斜め方向ローラベルト60のローラは、第1の側縁部へ向けて物品の方向を変えるように動作し、下流の予整列ベルト61のローラは、物品22’の横方向の位置を維持するため動作せず、物品22’は整列コンベヤ32の第1領域54で受けられて第1の側部で送り出しコンベヤへ送られる。センサ69は、ベルト間の移行部などの運搬軌道に沿った計略的な位置に配置されて、当接面の動作を調整する調整器(図示せず)へ物品の位置を伝える。
【0015】
図1の整列ベルト32の一実施例を図3に示す。図示したベルトは、列70、70’に並んで配置された1又はそれ以上のベルトモジュールから構成されたモジュールプラスチックコンベヤベルトである。これらの列は、各列の対向する端部で整列したヒンジアイ76を通って側面の通路74に封入されたヒンジピン72によって互いに保持される。第1領域54のローラ52は、空洞78に運搬方向46に対して斜めの軸を中心として取り付けられている。軸に角度を付けることにより、ローラは斜め方向58に回転する。第2領域55のローラは、空洞に別の斜め方向59に回転するように配置された軸を中心として取り付けられている。図4に記載するように、ローラ52は、空洞78の対向する壁82を通って延在する軸80に取り付けられている。軸は、ローラを通る中央の開口に受けられており、ローラの回転軸を規定する。図5に記載するように、ローラ52の凸部は、ベルト面の上端部84および下端部85を越えて延在している。ローラの上端部は、運搬物品22を支持する。ローラの下端部は、当接面86に乗っており、図示するように、ローラに常に接触する、又は選択的に接触するか、しないように動作可能である。当接面がローラに接触するか、しないように動作可能である場合、支持レール88がローラのない縦方向レーンに沿ってベルトを支持するために提供される。図3乃至5の詳細の多くは、予整列ベルトか整列ベルトとして使用されるかどうかにかかわらず、いかなるローラベルトにも適用することができる。
【0016】
代替の当接面を図6に示す。この実施例では、ウェアストリップ又はウェアパンの平らな当接面が長いローラ90の配列へ置き換えられており、これらの回転軸92は運搬方向46と平行である。平らな当接面と同様に、長いローラの当接面は、ベルトローラ52の下端部と選択的に接触するか接触しないでローラを回転させる適切な手段によって作動する。外側ゴムタイヤ94を具えるベルトローラは、長いローラの周縁部の静止摩擦がより大きくなるため特に有効である。全てのローラが一方の側に平行に配置されたローラを具える図6に記載のベルト部分は、図1の下流の予整列ベルト61の一実施例である。物品を他の側へ向けるよう図6のベルトローラの角度が変えられる場合、このベルトを図1の上流の予整列ベルト60として使用することもできる。
【0017】
切換器の別の実施例を図7に示す。図1の切換器220と同様に切換器320は、整列コンベヤ28と、予整列コンベヤ330とを具える。記載した整列コンベヤは、図1の切換器の整列コンベヤと同じである。予整列コンベヤは、図1の予整列コンベヤと構造が異なるが、機能は同じである。図7の予整列コンベヤは、斜めローラベルトの代わりに、ベルトの上端側及び下端側に開いた空洞100に取り付けられた全方向に回転可能な球形ローラボール98を用いるローラボールベルト96を用いており、これはまた図9にも示されている。ローラボール用の当接面は、ローラボールベルトのループの中で運搬方向46に対して横の方向104に動く上側摩擦ベルト102によって実現する。上側摩擦ベルトの外側面に成形されるか取り付けられたゴム又はエラストマーパッド106が、ローラボールの下端部と接触することによって、これらは上側摩擦ベルトの移動方向104と逆方向に回転して、ローラボールベルトを横切るように運搬物22を方向付ける。選択的にローラを回転させる手段である2つのボールベルトは、代替的に、物品の方向を選択的に一方の側か他方の側へ向けて変えるよう下に単一の双方向上側摩擦ベルトを具える単一のボールベルトと置き換えることができる。図7に記載のように、予整列コンベヤの下流のボールベルト97のローラは、上流のボールベルト96のローラボールに当接する上側摩擦ベルト102の方向104と逆の方向105に動く上側摩擦ベルト103によって駆動される。
【0018】
予整列コンベヤ330の動作を図8に示す。物品22が整列コンベヤ28の第2領域55の下流端部で送り出しコンベヤに向けられるように予定されている場合、物品22は予整列コンベヤに受けられて、上流の上側摩擦ベルト102は停止するか、上流のローラボールベルト96を通って延在するローラボールと接触しないように離れる。これによって、物品22は、横に移動することなく上流のボールベルトに沿って進むことができる。下流の上側摩擦ベルト103は、下流のローラボールベルト97に当接するように適時作動して、物品を矢印107に示すように整列コンベヤ28の第2領域55の方へ押す。整列コンベヤの第1領域54から物品を受ける送り出しコンベヤに向けられるように予定されている別の物品22’は、上流の上側摩擦ベルト102とローラボールの当接によって反対方向106に押される。下流の上側摩擦ベルトは停止するか、整列コンベヤの第1領域54へ送るよう物品の横方向の位置を維持するための下流のローラベルト97のローラボールから離れる。
【0019】
代替の予整列コンベヤを具える切換器を図10及び11に示す。切換器420は、図1及び7と同様の整列コンベヤを具える。運搬物22を選択的に整列コンベヤの第1領域54か第2領域55へ方向付ける予整列コンベヤ430は、主要な運搬方向46に対して横の対向方向110、111に駆動される平行な2つの横のローラベルト108、109を具える。従来のモータや駆動シャフト、スプロケット又はプーリなどによって駆動されるベルトは、ローラを選択的に回転させるための手段を構成する。横のローラベルトのローラ52は、ベルトの移動方向110、111に配置された軸112を中心に回転する。横のローラベルトのローラは、ベルトの下の当接面に接触せず、これらの軸を中心に自由に回転する。これによって、送り込みコンベヤの運搬方向に進められる物品は、回転自在のローラの上で予整列コンベヤの運搬面を横切るように進むことができる。一方又は他方の横のローラベルトが進むことによって、ローラの上で支持された運搬物は、コンベヤを横切って横に移動する。図11に記載するように、予整列コンベヤでローラを回転してわたる第1の物品22は、第2領域へ向けて下流のローラベルト109を方向111に駆動することによって、整列コンベヤ28の第2領域55の方へ向かう。第1の物品が予整列コンベヤ430上へ押されると、上流のローラベルト108は停止する。整列コンベヤの第1領域54へ向かうことを予定されている第2の物品22’は、上流のローラベルトを方向110に進ませることによって第1領域の方へ向けられる。下流のローラベルトは、第2の物品がそこに到達すると止められる。このようにして、第2の物品は、さらに横へ移動することなく第1領域へ向かって下流のローラベルトを横切って進むことができる。
【0020】
切換器の別の実施例を図12に示す。この切換器52は、整列コンベヤ528に送り込む予整列コンベヤ530を具える。整列コンベヤは、異なる幅の第1領域54’と第2領域55’とに分割されている斜めローラベルト114を具える。しかし、同じ幅の第1領域54と、第2領域55とを具える整列コンベヤのベルトのローラと同様に、このベルトの各領域のローラは、矢印58、59に示すように第1の側縁部56及び第2の側縁部57へ向けて物品を押すように配置されている。予整列コンベヤ530は、切換器の幅方向におけるほぼ中央へ配置された送り込みコンベヤから物品を受ける。予整列コンベヤは、駆動モータ44によって運搬方向46に駆動される斜めローラベルト116を具える。1又はそれ以上の選択的に動作可能な当接面118、118’はベルト運搬路の下に延在する。記載のように、当接面は、ベルトローラ52を動作させるか動作させないように上下120する。ローラは全て、運搬方向に対して斜めの軸を中心として回転するように配置されており、上昇した当接面とローラが接触することによって動作するとき、物品を整列コンベヤの第2領域55’へ向けて矢印122の方向に押す。処理量を増やすために、予整列ベルトの長さに沿って複数の連続動作可能な当接面を使用して、切換器上に物品を狭い間隔で配置することができる。図13に示すように、接面118を上昇させてローラを作動させ、送り込みコンベヤから受けた第1の運搬物22を整列コンベヤの第2の側部領域55’へ向けて斜め方向122に押す。第2の物品22’が整列コンベヤの第1領域54’へ向かうように予定されている場合には、ローラを動作させないように当接面を下降させる。ローラが作動しない状態では、予整列ベルトに受けられた物品22’は横方向に移動しないので、整列コンベヤの幅の広い第1領域54’へ真っ直ぐに進み、さらに、これは切換器の側部で送り出しコンベヤへ向けられる。
【0021】
図12の切換器と同様に、図14の切換器820は、異なる幅の第1の及び第2のレーン又は領域54’、55’に分割された斜めローラベルト114を具える整列コンベヤ828を具える。予整列コンベヤ830は、幅の広い領域54’から狭い領域55’へ向けて一方向117に選択的に駆動される横のローラベルト109を具える。ローラ52は、ベルトの厚みを通って延在する必要はなく、下に延在する当接面に当接することなく自身の軸112を中心に自由に回転する。従って、ローラは、ローラ軸を横切る方向の移動成分を有する物品に接触した場合のみ空転するように回転する。運搬方向46で予整列コンベヤ上へ送られた物品の前進モーメントによって、物品は回転自在のローラを渡って整列コンベヤへ運ばれる。図15に記載のように、予整列コンベヤの上流端部における中間部に配置された送り込みコンベヤから予整列コンベヤ上へ送られた物品22は、整列コンベヤの幅の広い領域か狭い領域のどちらかへ方向付けられる。物品が、幅の広い領域へ向けられることを予定されている場合、横のローラベルトを停止して、中央に送られた荷物が予整列コンベヤをわたって整列コンベヤの幅の広い領域へ直接進むようにする。物品が、整列コンベヤの狭い領域へ向けられることを予定される場合、横のローラベルトを狭い領域へ向けた方向117に駆動して、物品を整列コンベヤへ送る。横のローラベルトの代わりに、同じ効果を有する回転自在のローラボールを具えるベルトを使用してもよい。
【0022】
図16の切換器620は、整列コンベヤ628と、予整列コンベヤ630とを具え、これらは共に斜めローラベルト124、126を具える。整列ベルトのローラは、運搬方向46に対して斜めの軸で回転するように配置されている。ウェアストリップ128は、ベルトの第1領域54”のローラの下に延在する。ローラは、運搬物を矢印130に示すように切換器の第1の側縁部56に向けて進ませるように、ウェアストリップの当接面の上で回転する。斜めローラ整列ベルトの第2領域55”のローラは、第1領域のローラの軸と平行な軸を中心として回転するように配置されている。しかし、第2領域のローラはベルトの下の当接面に当接しない。その結果、第2領域で受けられる物品は、ベルトをわたるときに横方向に移動せず、横の位置を維持する。この例では、作動するローラを具える第1領域は、作動しないローラを具える第2領域より幅広い。送り込みコンベヤから受けた物品を整列コンベヤの第1領域か第2領域のいずれかへ方向を変える予整列コンベヤ630は、整列コンベヤの領域に対応する2つの領域に分割されている。第1領域132において、斜めローラベルト126は、選択的に作動する1又はそれ以上の当接面134で支持される。当接面は、ローラを作動させるか空転させる位置の間で矢印135に示されるように上下する。予整列ベルトのローラの軸は、整列コンベヤベルト124のローラの軸に対称なので、ローラが作動するとき、運搬物を矢印136が示すように第2領域133へ向けて押す。第2領域133のローラは、物品が切換器のこの側へ押されるよう第2領域のローラを常に回転させるように恒久的にその場所に保持された当接面138に乗っている。切換器の作動について図17に示す。送り込みコンベヤによって幅の広い第1領域132の予整列コンベヤ630の中央に送られ、整列コンベヤの第2領域55”に向けられることを予定されている第1の物品22は、当接面134の上昇によって作動するローラによって矢印136の方向に押される。物品が予整列ベルトの第2領域へ送られると、常時動作するローラは、物品が整列コンベヤに進められるまで同じ方向に物品を押し続けて確実に第2領域55”に位置させ、さらに横方向へ移動させることなく第2領域の下流端部の送り出しコンベヤへ運搬する。整列コンベヤの第1領域54”に向けられることを予定されて中央に送られた第2の物品22’は、下の当接面134がローラと接触せずに作動させない位置へ下降することによって、方向を変えられることなく予整列コンベヤに沿って通過する。図15に示すように、第1領域の最も外側のローラは、送り込みコンベヤが第1領域のその部分に物品を送るように配置されない限り、ローラが乗るための下の当接面を必要としない。整列コンベヤ628の第1領域54”で受けられた物品は、第2領域の常時作動するローラによって横にさらに先へ移動する。そして、第2の物品は、切換器の下流端部を出て別の送り出しコンベヤ上へ出る。
【0023】
図18に示される切換器720は、物品を整列コンベヤ728の2つの並列の領域54、55の一方へ送る予整列コンベヤ730を具える。図1のコンベヤと異なる点は、この整列コンベヤが2つの並列の斜めローラベルト140、141を具えることである。各ベルトは、2つの領域のそれぞれ一方を形成し、各ベルトのローラは、常設されているウェアストリップ128の上に乗っている。ベルトが運搬路に沿って進むと、ローラは回転する。第1のベルト140のローラは、矢印142の方向に物品を押すように方向付けられた軸を中心に回転するように取り付けられる。第2のベルト141のローラは、矢印143の方向に物品を押すように方向付けられている。2つの斜めのローラベルトは、同じシャフトの同じモータか、図示するような個別のシャフト40、40’上の分離したモータ44、44’によって運搬方向46に駆動されてもよい。予整列コンベヤ730は、モータ44によって運搬方向に駆動される単一の横のローラベルト144を具える。横のローラベルトは、運搬方向46に平行な軸146を規定する軸に取り付けられたローラを具える。予整列コンベヤは、また、液圧、空気圧、又は電気によって作動して運搬面の縦方向の中心線に沿う傾斜軸148を中心に双方向矢印150に示すようにコンベヤを傾かせる傾斜機構を具える。図19に示すように、予整列コンベヤを右へ傾かせると、横のローラベルトの上の第1の物品22が、横のローラの上で切換器の第1の側縁部56に向かって下方へ摺動する。傾斜機構は、物品を整列コンベヤの第1領域54上へ動かすために正しい位置へ戻る。同様に、傾斜機構が予整列コンベヤを左へ傾かせると、第2の運搬物22’を整列コンベヤの第2領域55へ向かわせる。このようにして、送り込みコンベヤの単一の縦の列から2つの分割した送り出しコンベヤへ物品の方向を変えることができる。傾斜機構は選択的にローラを回転させる手段を具える。
【0024】
本発明は、2、3の好適な実施例を参照して詳細に説明されているが、他の実施例も可能である。たとえば、様々な多くの整列コンベヤ構成を他のいくつかの予整列コンベヤ構成と共に使用してもよい。別の実施例では、いくつかの実施例で使用した平らなウェアストリップ又はウェアパンの代わりに長いローラの当接面を使用してもよい。別の実施例では、全ての切換器が、単一の中央に配置された送り込みコンベヤと、2つの平行な送り出しコンベヤとを具えて簡単に説明されている。これは、もちろん、この幅にコンベヤを延在させてもよく、1以上の送り込みから2つ以上の送り出しへ物品を分類するために複数の領域を形成することもできる。センサは、一実施例にのみ記載されているが、これらは、調整器へ運搬物の存在についての信号を送るために、例えば、1のコンベヤから別のコンベヤへ、又は1の作動ゾーンから別の作動ゾーンへ移動する場所などの計略的な位置において全ての実施例で普通に使用しうる。従って、ここでは、わずかな実施例を示唆しているが、本発明の範囲をここに記載した実施例に限定することを意図するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】図1は、本発明の特性を機能させるコンベヤ切換器の等角図であり、予整列コンベヤに選択的に作動する斜めローラベルトを具える。
【図2】図2は、図1の切換器の上端平面概略図であり、この作動を説明する。
【図3】図3は、図1のような切換器に使用可能なモジュールローラコンベヤの一部の等角図である。
【図4】図4は、図3のローラベルトの一部の底部平面図である。
【図5】図5は、下の当接面に当接するローラを示す図4のベルト部の正面図である。
【図6】図6は、図1のような切換器に使用可能なローラベルトのローラに当接する当接面の別の実施例の等角図である。
【図7】図7は、2つのボールベルトと選択的に作動するローラボールとを具える予整列コンベヤを具え、本発明の特性を機能させる切換器の別の実施例の等角図である。
【図8】図8は、図7の切換器の上端平面概略図であり、この作動を説明する。
【図9】図9は、図7のような切換器に使用可能なボールベルト及びボール接触上側摩擦ベルトの一部の不等角投影図である。
【図10】図10は、選択的に反対方向に駆動可能な一対の横ローラベルトを具える予整列コンベヤを具える本発明の特性を機能させる切換器の別の実施例の等角図である。
【図11】図11は、図10の切換器の上端平面概略図であり、この作動を説明する。
【図12】図12は、選択的に作動する領域を有する斜めローラベルトを具える予整列コンベヤを具える本発明の特性を機能させる切換器のさらに別の実施例の等角図である。
【図13】図13は、図12の切換器の上端平面概略図であり、この作動を説明する。
【図14】図14は、単一で、選択的に駆動する一方向の横ローラベルトを具える予整列コンベヤを具える本発明の特性を機能させる切換器のさらに別の実施例の等角図である。
【図15】図15は、図14の切換器の上端平面概略図であり、この作動を説明する。
【図16】図16は、常に作動する領域のそばに選択的に作動する領域を有する斜めローラベルトを具える予整列コンベヤを具える本発明の特性を機能させる切換器のさらに別の実施例の等角図である。
【図17】図17は、図16の切換器の上端平面概略図であり、この作動を説明する。
【図18】図18は、選択的に傾斜可能な横ローラベルトを具える予整列コンベヤを具える本発明の特性を機能させる切換器のさらに別の実施例の等角図である。
【図19】図19は、図18の切換器の上端平面概略図であり、この作動を説明する。
【図20】図20は、単一の送り込みコンベヤによって送られて、2つの平行な送り出しコンベヤに送る切換器コンベヤの上端平面概略図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、動力駆動のコンベヤに関するものであり、特に、選択的に回転可能なローラを有するコンベヤベルトを具え、物品をベルトの幅方向に横切らせて選択した位置へ送るように方向を変えることに有用な水平切換器に関する。
【背景技術】
【0002】
荷物取扱産業では、切換器を使用して1又はそれ以上の送り込みコンベヤから受ける荷物や物品を集積し、方向を変えるか分類して1又はそれ以上の出力コンベヤ上へ出す。典型的な分類の態様では、図20に示すように、切換器20は、送り込みコンベヤ24から受けた物品22を2つの平行な送り出しコンベヤ26、27の一方又は他方へ個々に選択的に方向を変えて分類する。シューソータが、この態様において仕分け切換器としてしばしば使用される。
【0003】
ある典型的なシューソータ切換器は、駆動チェーンの側面に配置される一連のスラットによって構成されるエンドレスコンベヤベルト又はチェーンを具える。他の典型的なソータは、平行な駆動チェーンの間に均等に間隔を空けて配置されたロッドを具える。ソータを横切って物品を押すシューは、各スラットに、又は連続するロッドの間に移動可能に取り付けられる。一般的に、シューは、スラットの下方又はロッドの間に延在する付属品を具える。コンベヤの下のコンベヤフレームにおけるガイドトラック構成は、これが運搬方向へ駆動するときに、シューをコンベヤを横切るように案内する。ガイドトラック特有の構成が、ソータの特定の横位置へ運搬物を押すためのシステムを調整している。
【0004】
しかし、これらのチェーン式被駆動の分類切換器は欠点を有する。欠点の1つは、これらの構造は、シューと関連する付属品との干渉のために連続的なスラット又はロッド間の連結部の配置を制限する。このため、スラット又はロッドは、これらがスラットの縁部のシューの移動範囲外に配置された駆動チェーンで主に支持されることから、中間部で撓んでしまう。この問題は、特に、幅の広いコンベヤで生じる。別の欠点は、シュー機構及びガイドトラック構成は複雑であり、結果的に高価となる点である。
【0005】
ローラコンベヤはまた、タイヤなど特に重い物品や、飲料ケース、包装や郵便など薄型で様々な大きさの物品用の多くの態様のシューソータとしても使用される。しかし、ローラコンベヤに付随する問題の1つとして、これらの金属コンベヤは、特に軸受が摩耗することによってうるさくなるという問題がある。油をさしたり、締め直すなど頻繁なメンテナンス操作及び修理が、ローラコンベヤの寿命のために必要な手段である。
【0006】
このように、シューソータやローラコンベヤの欠点がない、ケースや包装などの運搬物を分類したり方向を変えることができるコンベヤの必要性があった。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の特性を組み込んだ切換器によって、これら及びその他の必要性を満たすことができる。切換器の一実施例は、上流端部から下流端部への運搬方向で縦に及び第1の側縁部から第2の側縁部への幅で横に延在する運搬面を有する整列コンベヤを具える。前記整列コンベヤは、当接面を有する運搬路と、前記運搬方向に前記運搬路に沿って進む、少なくとも1のコンベヤベルトを具える。前記少なくとも1のコンベヤベルトは、前記運搬面を形成し、また、前記運搬方向に対して斜めの軸を中心に回転可能なローラを具える。前記ローラは、前記ベルトの厚みを通って上側へ延在して前記運搬路に沿って運搬物に接触して支持するとともに、下側へ延在して前記運搬路の前記当接面に接触して回転する。前記運搬面は、前記第1の側縁部から横方向に内側へ延在する第1領域と、前記第2の側縁部から横方向に内側へ延在する第2領域とに分割されている。前記第1領域のローラは、前記第1領域の運搬物を前記第1の側縁部の方へ方向付けるよう回転するように配置され、前記第2領域のローラは、前記第2領域の運搬物を前記第2の側縁部の方へ方向付けるよう回転するように配置されている。予整列コンベヤは、前記運搬方向へ物品を進ませて、前記整列コンベヤの上流端部で前記物品を選択的に前記運搬面の前記第1領域か第2領域へ送る。
【0008】
本発明の別の態様では、切換器は、運搬方向に進み、送り込みコンベヤから物品を受ける第1のコンベヤと、前記運搬方向に進み、前記第1のコンベヤから物品を受ける第2のコンベヤとを具える。第1のコンベヤは、運搬方向に進むローラベルトと、前記ベルトを通って延在するローラとを具える。ローラは、前記運搬方向に対して斜めの軸を中心に回転するように配置される。前記ローラベルトの下に延在する当接面は、前記ローラに接触しない第1の位置と、前記ローラに接触して前記ローラベルトが進むと前記ローラを回転させる第2の位置の間で選択的に動作可能である。従って、当接面が第2の位置にある際には、前記ローラの上で運搬される物品は、前記ローラベルトが進むのに伴い、回転する前記ローラによって前記ローラベルトの一側部へ押される。第2のコンベヤは、第1の側部から第2の側部までの幅に延在する少なくとも1のローラベルトを具える。前記ベルトを通って延在するローラは、前記運搬方向に対して斜めの軸を中心に回転するように配置される。1又はそれ以上のローラベルトは、前記第1のコンベヤ上の一方の側部へ押された物品を受けるように配置された前記第1の側部から内側へ延在する第1領域とそれ以外の物品を受けるように配置された前記第2の側部から内側へ延在する第2領域とを具える。当接面は、前記ローラの少なくとも一部の下に延在し、ローラを前記当接面と接触させ、1のローラベルト又は複数のベルトが前記運搬方向に進む際に回転させる。前記第2領域の前記ローラは、下に延在する前記当接面と常に接触し、前記第2領域の前記ローラの上で運搬される物品を前記第2の側部の方へ方向付けるように配置された第2の斜めの軸を中心に回転するように配置される。前記第1領域の前記ローラは、前記当接面と接触しないか、下に延在する前記当接面と接触して前記第1領域の前記ローラの上で運搬される物品を前記第1の側部の方へ方向付けるように配置された第1の斜めの軸を中心に回転するように配置される。
【0009】
本発明の別の態様では、送り込みコンベヤから受ける物品を複数の送り出しコンベヤへ分配する切換器は、整列コンベヤと、予整列コンベヤとを具える。整列コンベヤは、上流端部から下流端部へ運搬方向に進み、幅方向の横方向で複数のレーンに分割された運搬面を有する。各レーンは、前記整列コンベヤの下流端部で送り出しコンベヤに接続する対応した送り出し位置で終端する。上流端部で各レーンに受けられた物品は、前記物品が前記整列コンベヤの上流端部から下流端部へ運搬されるに伴い、前記レーンの前記対応する送り出し位置へ方向付けられる。前記整列コンベヤの上流端部に配置され、前記運搬方向の上流端部から下流端部へ延在する予整列コンベヤは、送り込みコンベヤから上流端部で受けた物品を運搬する。前記予整列コンベヤは、前記物品を前記整列コンベヤの前記レーンの間で横方向に分配するために、前記物品を選択的に移動させる。前記整列コンベヤは、少なくとも1のローラベルトを具え、これは、前記ベルトを通って延在し前記運搬方向に対して斜めの軸を中心に回転可能に物品を支持するローラを有する。当接面は前記ローラベルトの下に延在し、前記ローラの少なくとも一部と接触して前記ローラベルトが前記運搬方向に進む際に、前記ローラを回転させて物品を横方向に向ける。前記予整列コンベヤは、1のローラベルトを具え、これは、前記ローラベルトが進むと前記ローラの上で運搬される物品が前記予整列コンベヤを横切って方向付けられるように配置される、物品支持ローラを有する。
【0010】
理解しやすくするために、本発明のこれらの特性、態様、及び利点は、以下の記載、添付した請求の範囲、及び添付した図面を参照する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
切換器の一実施例を図1に示す。切換器220は、予整列コンベヤ30によって送り込まれる整列コンベヤ28を具える。整列コンベヤは、ドライブ・アイドラースプロケットセット34、35周りに張られたローラベルト32を具える。このベルトは、運搬路ベッド38に取り付けられたウェアストリップ36によって形成された上側運搬路によって支持される。ウェアストリップの上側面は、ローラベルトが乗せられる当接面を形成する。スプロケットセットは、軸受けブロック42のコンベヤフレーム(図示せず)に回転可能に取り付けられたシャフト40に取り付けられる。駆動シャフトに連結したモータ44は、上流端部48から下流端部49への運搬方向46の縦方向にローラベルトを進ませる。ローラベルトは、下側戻り手段のシュー又はローラ50によって支持される。
【0012】
ローラ52は、ベルトの厚みを通って延在して運搬路のベルトの下でウェアストリップの当接面と接触し、ベルトの上で運搬される物品に支持接触する。ベルトが運搬方向に進むと、ローラはウェアストリップ上で回転し、これらの軸を中心にさらに運搬物を進ませるように回転する。ローラベルトの運搬面は、運搬路に沿って、2つの領域又は縦方向のレーンに分割されている。ベルトの第1の側縁部56の内側へ延在する第1領域54のローラは、矢印58が示すように第1の側縁部へ向けて運搬物を進ませるように運搬方向に対して軸を斜めにするように配置されている。ベルトの反対の第2の側縁部57の内側へ延在する第2領域55のローラは、矢印59が示すように第2の側縁部へ向けて物品を進ませるように運搬方向に対して軸を斜めにするように配置されている。従って、ベルトの第1領域の上流端部で受けられた物品は、第1の側縁部へ向かうように方向を変えられ、第2領域で受けられた物品は、第2の側縁部へ向かうように方向を変えられる。第1の及び第2の側縁部のベルトの側部に位置する側部レール(図示せず)は、縁部に沿って位置決め面(registration surface)を形成し、方向を変えられた物品がコンベヤから落ちるのを防ぐ。第1領域のベルトを出る物品は、下流端部から離れて送り出しコンベヤの一方へ移され、第2領域のベルトを出る物品は、他方の送り出しコンベヤへ移される。
【0013】
予整列コンベヤ30は、選択的に整列コンベヤ28の第1領域か第2領域へ物品を送るように調整されている。予整列コンベヤは、連続する2つの斜め方向ローラベルト60、61を具える。2つのベルトは、駆動シャフト40及びスプロケットセット34に連結された個々のモータ44によって駆動される運搬方向に進む。斜め方向ローラベルトの運搬路は、ローラと接触するか接触しないように選択的に動作可能な当接面62、63を具える。当接面62、63は、矢印64、65が示すようにローラと接触するか接触しないように上下する、又は接触するか接触しないように左右に動いてもよい。例えば、液圧又は空気圧ピストン、ソレノイド、電気モータなど様々な手段を用いて、当接面を移動させることでローラを選択的に回転させることができる。当接面がローラと接触する場合、ベルトが進むと、これらは当接面上で回転して運搬物をベルトの側縁部へ向けて進めるように回転する。上流のベルト60のローラは、矢印66が示すようにコンベヤの一側縁部へ向けて物品を進ませるように運搬方向に対して斜めの軸を中心に回転するように配置されている。下流のベルト61のローラは、物品を矢印67が示すように他方の側縁部へ向けるように方向を変える。ローラと接触するように当接面を上昇させるか別の手段で移動させることによって、ベルトが進むのに伴いローラを回転させるように作動させる。
【0014】
切換器120の動きを図2に示す。予整列コンベヤ30上へ送られた物品22は、整列コンベヤの第2領域55へ方向を変えて、下流端部59の第2の側部57で送り出しコンベヤへ送られるように設計されており、下流の斜め方向ローラベルト61のローラが作動している間、上流の斜め方向ローラベルト60のローラは作動しない。この方法では、このローラは、下の不作動の当接面との回転接触による回転をしないので、物品22は、上流のベルトによって横方向に移動することなく運搬される。下流のベルト61のローラは、この下の当接面をローラと接触するよう位置させることで動作する。物品は、下流のベルトが進むと、整列コンベヤ28の第2領域55へ方向を変えられる。予め整列された物品は、これが切換器の下流端部から離れて第2の側部の送り出しコンベヤへ移されるまでベルトが進められるとき、間に配置されたデッドプレート68(図1)を越えて整列コンベヤの第2領域へ送られ、整列ベルト32の第2の側部へ向けてさらに動かされる。次の物品22’が、切換器の第1の側部56で送り出しコンベヤへ送られるように設計されている場合、上流の斜め方向ローラベルト60のローラは、第1の側縁部へ向けて物品の方向を変えるように動作し、下流の予整列ベルト61のローラは、物品22’の横方向の位置を維持するため動作せず、物品22’は整列コンベヤ32の第1領域54で受けられて第1の側部で送り出しコンベヤへ送られる。センサ69は、ベルト間の移行部などの運搬軌道に沿った計略的な位置に配置されて、当接面の動作を調整する調整器(図示せず)へ物品の位置を伝える。
【0015】
図1の整列ベルト32の一実施例を図3に示す。図示したベルトは、列70、70’に並んで配置された1又はそれ以上のベルトモジュールから構成されたモジュールプラスチックコンベヤベルトである。これらの列は、各列の対向する端部で整列したヒンジアイ76を通って側面の通路74に封入されたヒンジピン72によって互いに保持される。第1領域54のローラ52は、空洞78に運搬方向46に対して斜めの軸を中心として取り付けられている。軸に角度を付けることにより、ローラは斜め方向58に回転する。第2領域55のローラは、空洞に別の斜め方向59に回転するように配置された軸を中心として取り付けられている。図4に記載するように、ローラ52は、空洞78の対向する壁82を通って延在する軸80に取り付けられている。軸は、ローラを通る中央の開口に受けられており、ローラの回転軸を規定する。図5に記載するように、ローラ52の凸部は、ベルト面の上端部84および下端部85を越えて延在している。ローラの上端部は、運搬物品22を支持する。ローラの下端部は、当接面86に乗っており、図示するように、ローラに常に接触する、又は選択的に接触するか、しないように動作可能である。当接面がローラに接触するか、しないように動作可能である場合、支持レール88がローラのない縦方向レーンに沿ってベルトを支持するために提供される。図3乃至5の詳細の多くは、予整列ベルトか整列ベルトとして使用されるかどうかにかかわらず、いかなるローラベルトにも適用することができる。
【0016】
代替の当接面を図6に示す。この実施例では、ウェアストリップ又はウェアパンの平らな当接面が長いローラ90の配列へ置き換えられており、これらの回転軸92は運搬方向46と平行である。平らな当接面と同様に、長いローラの当接面は、ベルトローラ52の下端部と選択的に接触するか接触しないでローラを回転させる適切な手段によって作動する。外側ゴムタイヤ94を具えるベルトローラは、長いローラの周縁部の静止摩擦がより大きくなるため特に有効である。全てのローラが一方の側に平行に配置されたローラを具える図6に記載のベルト部分は、図1の下流の予整列ベルト61の一実施例である。物品を他の側へ向けるよう図6のベルトローラの角度が変えられる場合、このベルトを図1の上流の予整列ベルト60として使用することもできる。
【0017】
切換器の別の実施例を図7に示す。図1の切換器220と同様に切換器320は、整列コンベヤ28と、予整列コンベヤ330とを具える。記載した整列コンベヤは、図1の切換器の整列コンベヤと同じである。予整列コンベヤは、図1の予整列コンベヤと構造が異なるが、機能は同じである。図7の予整列コンベヤは、斜めローラベルトの代わりに、ベルトの上端側及び下端側に開いた空洞100に取り付けられた全方向に回転可能な球形ローラボール98を用いるローラボールベルト96を用いており、これはまた図9にも示されている。ローラボール用の当接面は、ローラボールベルトのループの中で運搬方向46に対して横の方向104に動く上側摩擦ベルト102によって実現する。上側摩擦ベルトの外側面に成形されるか取り付けられたゴム又はエラストマーパッド106が、ローラボールの下端部と接触することによって、これらは上側摩擦ベルトの移動方向104と逆方向に回転して、ローラボールベルトを横切るように運搬物22を方向付ける。選択的にローラを回転させる手段である2つのボールベルトは、代替的に、物品の方向を選択的に一方の側か他方の側へ向けて変えるよう下に単一の双方向上側摩擦ベルトを具える単一のボールベルトと置き換えることができる。図7に記載のように、予整列コンベヤの下流のボールベルト97のローラは、上流のボールベルト96のローラボールに当接する上側摩擦ベルト102の方向104と逆の方向105に動く上側摩擦ベルト103によって駆動される。
【0018】
予整列コンベヤ330の動作を図8に示す。物品22が整列コンベヤ28の第2領域55の下流端部で送り出しコンベヤに向けられるように予定されている場合、物品22は予整列コンベヤに受けられて、上流の上側摩擦ベルト102は停止するか、上流のローラボールベルト96を通って延在するローラボールと接触しないように離れる。これによって、物品22は、横に移動することなく上流のボールベルトに沿って進むことができる。下流の上側摩擦ベルト103は、下流のローラボールベルト97に当接するように適時作動して、物品を矢印107に示すように整列コンベヤ28の第2領域55の方へ押す。整列コンベヤの第1領域54から物品を受ける送り出しコンベヤに向けられるように予定されている別の物品22’は、上流の上側摩擦ベルト102とローラボールの当接によって反対方向106に押される。下流の上側摩擦ベルトは停止するか、整列コンベヤの第1領域54へ送るよう物品の横方向の位置を維持するための下流のローラベルト97のローラボールから離れる。
【0019】
代替の予整列コンベヤを具える切換器を図10及び11に示す。切換器420は、図1及び7と同様の整列コンベヤを具える。運搬物22を選択的に整列コンベヤの第1領域54か第2領域55へ方向付ける予整列コンベヤ430は、主要な運搬方向46に対して横の対向方向110、111に駆動される平行な2つの横のローラベルト108、109を具える。従来のモータや駆動シャフト、スプロケット又はプーリなどによって駆動されるベルトは、ローラを選択的に回転させるための手段を構成する。横のローラベルトのローラ52は、ベルトの移動方向110、111に配置された軸112を中心に回転する。横のローラベルトのローラは、ベルトの下の当接面に接触せず、これらの軸を中心に自由に回転する。これによって、送り込みコンベヤの運搬方向に進められる物品は、回転自在のローラの上で予整列コンベヤの運搬面を横切るように進むことができる。一方又は他方の横のローラベルトが進むことによって、ローラの上で支持された運搬物は、コンベヤを横切って横に移動する。図11に記載するように、予整列コンベヤでローラを回転してわたる第1の物品22は、第2領域へ向けて下流のローラベルト109を方向111に駆動することによって、整列コンベヤ28の第2領域55の方へ向かう。第1の物品が予整列コンベヤ430上へ押されると、上流のローラベルト108は停止する。整列コンベヤの第1領域54へ向かうことを予定されている第2の物品22’は、上流のローラベルトを方向110に進ませることによって第1領域の方へ向けられる。下流のローラベルトは、第2の物品がそこに到達すると止められる。このようにして、第2の物品は、さらに横へ移動することなく第1領域へ向かって下流のローラベルトを横切って進むことができる。
【0020】
切換器の別の実施例を図12に示す。この切換器52は、整列コンベヤ528に送り込む予整列コンベヤ530を具える。整列コンベヤは、異なる幅の第1領域54’と第2領域55’とに分割されている斜めローラベルト114を具える。しかし、同じ幅の第1領域54と、第2領域55とを具える整列コンベヤのベルトのローラと同様に、このベルトの各領域のローラは、矢印58、59に示すように第1の側縁部56及び第2の側縁部57へ向けて物品を押すように配置されている。予整列コンベヤ530は、切換器の幅方向におけるほぼ中央へ配置された送り込みコンベヤから物品を受ける。予整列コンベヤは、駆動モータ44によって運搬方向46に駆動される斜めローラベルト116を具える。1又はそれ以上の選択的に動作可能な当接面118、118’はベルト運搬路の下に延在する。記載のように、当接面は、ベルトローラ52を動作させるか動作させないように上下120する。ローラは全て、運搬方向に対して斜めの軸を中心として回転するように配置されており、上昇した当接面とローラが接触することによって動作するとき、物品を整列コンベヤの第2領域55’へ向けて矢印122の方向に押す。処理量を増やすために、予整列ベルトの長さに沿って複数の連続動作可能な当接面を使用して、切換器上に物品を狭い間隔で配置することができる。図13に示すように、接面118を上昇させてローラを作動させ、送り込みコンベヤから受けた第1の運搬物22を整列コンベヤの第2の側部領域55’へ向けて斜め方向122に押す。第2の物品22’が整列コンベヤの第1領域54’へ向かうように予定されている場合には、ローラを動作させないように当接面を下降させる。ローラが作動しない状態では、予整列ベルトに受けられた物品22’は横方向に移動しないので、整列コンベヤの幅の広い第1領域54’へ真っ直ぐに進み、さらに、これは切換器の側部で送り出しコンベヤへ向けられる。
【0021】
図12の切換器と同様に、図14の切換器820は、異なる幅の第1の及び第2のレーン又は領域54’、55’に分割された斜めローラベルト114を具える整列コンベヤ828を具える。予整列コンベヤ830は、幅の広い領域54’から狭い領域55’へ向けて一方向117に選択的に駆動される横のローラベルト109を具える。ローラ52は、ベルトの厚みを通って延在する必要はなく、下に延在する当接面に当接することなく自身の軸112を中心に自由に回転する。従って、ローラは、ローラ軸を横切る方向の移動成分を有する物品に接触した場合のみ空転するように回転する。運搬方向46で予整列コンベヤ上へ送られた物品の前進モーメントによって、物品は回転自在のローラを渡って整列コンベヤへ運ばれる。図15に記載のように、予整列コンベヤの上流端部における中間部に配置された送り込みコンベヤから予整列コンベヤ上へ送られた物品22は、整列コンベヤの幅の広い領域か狭い領域のどちらかへ方向付けられる。物品が、幅の広い領域へ向けられることを予定されている場合、横のローラベルトを停止して、中央に送られた荷物が予整列コンベヤをわたって整列コンベヤの幅の広い領域へ直接進むようにする。物品が、整列コンベヤの狭い領域へ向けられることを予定される場合、横のローラベルトを狭い領域へ向けた方向117に駆動して、物品を整列コンベヤへ送る。横のローラベルトの代わりに、同じ効果を有する回転自在のローラボールを具えるベルトを使用してもよい。
【0022】
図16の切換器620は、整列コンベヤ628と、予整列コンベヤ630とを具え、これらは共に斜めローラベルト124、126を具える。整列ベルトのローラは、運搬方向46に対して斜めの軸で回転するように配置されている。ウェアストリップ128は、ベルトの第1領域54”のローラの下に延在する。ローラは、運搬物を矢印130に示すように切換器の第1の側縁部56に向けて進ませるように、ウェアストリップの当接面の上で回転する。斜めローラ整列ベルトの第2領域55”のローラは、第1領域のローラの軸と平行な軸を中心として回転するように配置されている。しかし、第2領域のローラはベルトの下の当接面に当接しない。その結果、第2領域で受けられる物品は、ベルトをわたるときに横方向に移動せず、横の位置を維持する。この例では、作動するローラを具える第1領域は、作動しないローラを具える第2領域より幅広い。送り込みコンベヤから受けた物品を整列コンベヤの第1領域か第2領域のいずれかへ方向を変える予整列コンベヤ630は、整列コンベヤの領域に対応する2つの領域に分割されている。第1領域132において、斜めローラベルト126は、選択的に作動する1又はそれ以上の当接面134で支持される。当接面は、ローラを作動させるか空転させる位置の間で矢印135に示されるように上下する。予整列ベルトのローラの軸は、整列コンベヤベルト124のローラの軸に対称なので、ローラが作動するとき、運搬物を矢印136が示すように第2領域133へ向けて押す。第2領域133のローラは、物品が切換器のこの側へ押されるよう第2領域のローラを常に回転させるように恒久的にその場所に保持された当接面138に乗っている。切換器の作動について図17に示す。送り込みコンベヤによって幅の広い第1領域132の予整列コンベヤ630の中央に送られ、整列コンベヤの第2領域55”に向けられることを予定されている第1の物品22は、当接面134の上昇によって作動するローラによって矢印136の方向に押される。物品が予整列ベルトの第2領域へ送られると、常時動作するローラは、物品が整列コンベヤに進められるまで同じ方向に物品を押し続けて確実に第2領域55”に位置させ、さらに横方向へ移動させることなく第2領域の下流端部の送り出しコンベヤへ運搬する。整列コンベヤの第1領域54”に向けられることを予定されて中央に送られた第2の物品22’は、下の当接面134がローラと接触せずに作動させない位置へ下降することによって、方向を変えられることなく予整列コンベヤに沿って通過する。図15に示すように、第1領域の最も外側のローラは、送り込みコンベヤが第1領域のその部分に物品を送るように配置されない限り、ローラが乗るための下の当接面を必要としない。整列コンベヤ628の第1領域54”で受けられた物品は、第2領域の常時作動するローラによって横にさらに先へ移動する。そして、第2の物品は、切換器の下流端部を出て別の送り出しコンベヤ上へ出る。
【0023】
図18に示される切換器720は、物品を整列コンベヤ728の2つの並列の領域54、55の一方へ送る予整列コンベヤ730を具える。図1のコンベヤと異なる点は、この整列コンベヤが2つの並列の斜めローラベルト140、141を具えることである。各ベルトは、2つの領域のそれぞれ一方を形成し、各ベルトのローラは、常設されているウェアストリップ128の上に乗っている。ベルトが運搬路に沿って進むと、ローラは回転する。第1のベルト140のローラは、矢印142の方向に物品を押すように方向付けられた軸を中心に回転するように取り付けられる。第2のベルト141のローラは、矢印143の方向に物品を押すように方向付けられている。2つの斜めのローラベルトは、同じシャフトの同じモータか、図示するような個別のシャフト40、40’上の分離したモータ44、44’によって運搬方向46に駆動されてもよい。予整列コンベヤ730は、モータ44によって運搬方向に駆動される単一の横のローラベルト144を具える。横のローラベルトは、運搬方向46に平行な軸146を規定する軸に取り付けられたローラを具える。予整列コンベヤは、また、液圧、空気圧、又は電気によって作動して運搬面の縦方向の中心線に沿う傾斜軸148を中心に双方向矢印150に示すようにコンベヤを傾かせる傾斜機構を具える。図19に示すように、予整列コンベヤを右へ傾かせると、横のローラベルトの上の第1の物品22が、横のローラの上で切換器の第1の側縁部56に向かって下方へ摺動する。傾斜機構は、物品を整列コンベヤの第1領域54上へ動かすために正しい位置へ戻る。同様に、傾斜機構が予整列コンベヤを左へ傾かせると、第2の運搬物22’を整列コンベヤの第2領域55へ向かわせる。このようにして、送り込みコンベヤの単一の縦の列から2つの分割した送り出しコンベヤへ物品の方向を変えることができる。傾斜機構は選択的にローラを回転させる手段を具える。
【0024】
本発明は、2、3の好適な実施例を参照して詳細に説明されているが、他の実施例も可能である。たとえば、様々な多くの整列コンベヤ構成を他のいくつかの予整列コンベヤ構成と共に使用してもよい。別の実施例では、いくつかの実施例で使用した平らなウェアストリップ又はウェアパンの代わりに長いローラの当接面を使用してもよい。別の実施例では、全ての切換器が、単一の中央に配置された送り込みコンベヤと、2つの平行な送り出しコンベヤとを具えて簡単に説明されている。これは、もちろん、この幅にコンベヤを延在させてもよく、1以上の送り込みから2つ以上の送り出しへ物品を分類するために複数の領域を形成することもできる。センサは、一実施例にのみ記載されているが、これらは、調整器へ運搬物の存在についての信号を送るために、例えば、1のコンベヤから別のコンベヤへ、又は1の作動ゾーンから別の作動ゾーンへ移動する場所などの計略的な位置において全ての実施例で普通に使用しうる。従って、ここでは、わずかな実施例を示唆しているが、本発明の範囲をここに記載した実施例に限定することを意図するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】図1は、本発明の特性を機能させるコンベヤ切換器の等角図であり、予整列コンベヤに選択的に作動する斜めローラベルトを具える。
【図2】図2は、図1の切換器の上端平面概略図であり、この作動を説明する。
【図3】図3は、図1のような切換器に使用可能なモジュールローラコンベヤの一部の等角図である。
【図4】図4は、図3のローラベルトの一部の底部平面図である。
【図5】図5は、下の当接面に当接するローラを示す図4のベルト部の正面図である。
【図6】図6は、図1のような切換器に使用可能なローラベルトのローラに当接する当接面の別の実施例の等角図である。
【図7】図7は、2つのボールベルトと選択的に作動するローラボールとを具える予整列コンベヤを具え、本発明の特性を機能させる切換器の別の実施例の等角図である。
【図8】図8は、図7の切換器の上端平面概略図であり、この作動を説明する。
【図9】図9は、図7のような切換器に使用可能なボールベルト及びボール接触上側摩擦ベルトの一部の不等角投影図である。
【図10】図10は、選択的に反対方向に駆動可能な一対の横ローラベルトを具える予整列コンベヤを具える本発明の特性を機能させる切換器の別の実施例の等角図である。
【図11】図11は、図10の切換器の上端平面概略図であり、この作動を説明する。
【図12】図12は、選択的に作動する領域を有する斜めローラベルトを具える予整列コンベヤを具える本発明の特性を機能させる切換器のさらに別の実施例の等角図である。
【図13】図13は、図12の切換器の上端平面概略図であり、この作動を説明する。
【図14】図14は、単一で、選択的に駆動する一方向の横ローラベルトを具える予整列コンベヤを具える本発明の特性を機能させる切換器のさらに別の実施例の等角図である。
【図15】図15は、図14の切換器の上端平面概略図であり、この作動を説明する。
【図16】図16は、常に作動する領域のそばに選択的に作動する領域を有する斜めローラベルトを具える予整列コンベヤを具える本発明の特性を機能させる切換器のさらに別の実施例の等角図である。
【図17】図17は、図16の切換器の上端平面概略図であり、この作動を説明する。
【図18】図18は、選択的に傾斜可能な横ローラベルトを具える予整列コンベヤを具える本発明の特性を機能させる切換器のさらに別の実施例の等角図である。
【図19】図19は、図18の切換器の上端平面概略図であり、この作動を説明する。
【図20】図20は、単一の送り込みコンベヤによって送られて、2つの平行な送り出しコンベヤに送る切換器コンベヤの上端平面概略図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
切換器において:
上流端部から下流端部への運搬方向で縦に及び第1の側縁部から第2の側縁部への幅で横に延在する運搬面を有する整列コンベヤであって:
当接面を有する運搬路と、
前記運搬方向に前記運搬路に沿って進み、前記運搬面を形成する少なくとも1のコンベヤベルトとを具える整列コンベヤを具え、前記コンベヤベルトは前記運搬方向に対して斜めの軸を中心に回転可能なローラを具え、このローラは、前記ベルトの厚みを通って上側へ延在して前記運搬路に沿って運搬物に接触して支持するとともに、下側へ延在して前記運搬路の前記当接面に接触して回転し、
前記運搬面は、前記第1の側縁部から横方向に内側へ延在する第1領域と、前記第2の側縁部から横方向に内側へ延在する第2領域とに分割されており、
前記第1領域のローラは、前記第1領域の運搬物を前記第1の側縁部の方へ方向付けるよう回転するように配置され、前記第2領域のローラは、前記第2領域の運搬物を前記第2の側縁部の方へ方向付けるよう回転するように配置されており、
前記運搬方向へ物品を進ませ、前記整列コンベヤの上流端部で前記物品を選択的に前記運搬面の前記第1領域か前記第2領域へ送る予整列コンベヤと;
を具えることを特徴とする切換器。
【請求項2】
請求項1に記載の切換器において、前記第1領域が前記第2領域より幅広いことを特徴とする切換器。
【請求項3】
請求項1に記載の切換器において、前記第1領域と前記第2領域が同じ幅であることを特徴とする切換器。
【請求項4】
請求項1に記載の切換器において、前記第1領域及び前記第2領域が横に隣接した第1の及び第2のコンベヤベルトによって形成されることを特徴とする切換器。
【請求項5】
請求項1に記載の切換器において、前記ローラ全てが前記運搬路に沿って前記当接面と接触していることを特徴とする切換器。
【請求項6】
請求項1に記載の切換器がさらに、前記当接面を前記第1領域か前記第2領域で前記ローラと接触するか接触しないように動かすことによって前記ローラを選択的に回転させる手段を具えることを特徴とする切換器。
【請求項7】
請求項1に記載の切換器において、前記第1領域の前記ローラのみが前記当接面と接触することを特徴とする切換器。
【請求項8】
請求項1に記載の切換器において、前記予整列コンベヤが、前記運搬方向に対して斜めの軸を中心に回転可能なローラを具えるコンベヤベルトを具えることを特徴とする切換器。
【請求項9】
請求項1に記載の切換器において、前記予整列コンベヤが、前記運搬方向に運搬される物品を前記整列コンベヤの前記第1領域の方へ方向付けるよう選択的に回転するように配置されたローラを有する第1のローラコンベヤベルトと、前記運搬方向に運搬される物品を前記整列コンベヤの前記第2領域の方へ方向付けるよう選択的に回転するように配置されたローラを有する第2のローラコンベヤベルトとを具え、前記第2のローラコンベヤベルトが、物品を前記第1のローラコンベヤベルトへ送ることを特徴とする切換器。
【請求項10】
請求項1に記載の切換器において、前記予整列コンベヤは、前記運搬方向に運搬される物品を前記整列コンベヤの前記第1領域の方へ方向付けるよう選択的に回転するように配置されたローラを有するローラコンベヤベルトと、前記ローラと接触させるか接触させないようにして、前記ローラを回転させるか空転させるかいずれかとするように選択的に動作可能な前記ローラの下の当接面とを具えることを特徴とする切換器。
【請求項11】
請求項1に記載の切換器において、前記予整列コンベヤは、前記運搬方向に対して平行な軸を中心に回転するように配置されたローラを具えて前記運搬方向に進むローラコンベヤベルトと、前記ローラコンベヤを前記運搬方向に平行な傾斜軸を中心に選択的に傾ける傾斜機構とを具えることを特徴とする切換器。
【請求項12】
請求項1に記載の切換器において、前記予整列コンベヤが:
前記ローラコンベヤベルトを通って延在する回転自在のローラボールを具えるローラコンベヤベルトと;
前記ローラコンベヤベルトに対して横に選択的に進み前記ローラボールに接触して、運搬物を選択的に前記整列コンベヤの前記運搬面の前記第1領域か前記第2領域へ方向付ける少なくとも1のベルトと;
を具えることを特徴とする切換器。
【請求項13】
切換器において:
送り込みコンベヤから物品を受ける第1のコンベヤであって:
運搬方向に進むローラベルトであって、前記ベルトを通って延在して前記運搬方向に対して斜めの軸を中心に回転するように配置されたローラを具えるローラベルトと;
前記ローラベルトの下に延在し、前記ローラに接触しない第1の位置と、前記ローラに接触して前記ローラベルトが進むと前記ローラを回転させる第2の位置の間で選択的に動作可能な当接面であって、前記ローラの上で前記第2の位置の前記当接面によって運搬される物品が、前記ローラベルトが進むのに伴い、回転する前記ローラによって前記ローラベルトの一側部へ押される当接面とを具える前記第1のコンベヤと;
前記運搬方向に進み、前記第1のコンベヤからの物品を受ける第2のコンベヤであって:
第1の側部から第2の側部までの幅に延在する少なくとも1のローラベルトであって、前記ベルトを通って延在し、前記運搬方向に対して斜めの軸を中心に回転するように配置されたローラを具えるローラベルトを具える第2のコンベヤとを具え、
前記少なくとも1のローラベルトが前記第1のコンベヤ上の一方の側部へ押された物品を受けるように配置された前記第1の側部から内側へ延在する第1領域と、それ以外の物品を受けるように配置された前記第2の側部から内側へ延在する第2領域とを具え;
当接面は、前記ローラの少なくとも一部の下に延在し、前記少なくとも1のローラベルトが前記運搬方向に進むときに前記ローラを前記当接面と接触させることによって回転させ、
前記第2領域の前記ローラは、下に延在する前記当接面と常に接触し、前記第2領域の前記ローラの上で運搬される物品を前記第2の側部の方へ方向付けるように配置された第2の斜めの軸を中心に回転するように配置され、
前記第1領域の前記ローラは、前記当接面と接触しないか、下に延在する前記当接面と接触して前記第1領域の前記ローラの上で運搬される物品を前記第1の側部の方へ方向付けるように配置された第1の斜めの軸を中心に回転するように配置されている;
ことを特徴とする切換器。
【請求項14】
送り込みコンベヤから受ける物品を複数の送り出しコンベヤへ分配する切換器において、前記切換器が:
上流端部から下流端部へ運搬方向に進む整列コンベヤであって、第1の側部と第2の側部の間で幅で横に複数のレーンへ分割され、対応する送り出し位置でそれぞれ終端して前記整列コンベヤの下流端部に送り出しコンベヤを接続する運搬面を有し、上流端部の各レーンで受けられた物品が、前記物品が前記整列コンベヤの上流端部から下流端部へ運搬されるに伴い、前記レーンの前記対応する送り出し位置へ方向付けられる前記整列コンベヤと:
前記整列コンベヤの上流端部に配置され、前記運搬方向の上流端部から下流端部へ延在する予整列コンベヤであって、前記予整列コンベヤの上流端部で送り込みコンベヤから受けた物品を運搬し、前記物品を前記整列コンベヤの前記レーン間で横方向に分配するため前記物品を選択的に移動させる予整列コンベヤとを具え;
前記整列コンベヤは、前記ベルトを通って延在し前記運搬方向に対して斜めの軸を中心に回転可能な物品支持ローラを有する少なくとも1のローラベルトと、前記ローラベルトの下に延在し、前記ローラの少なくとも一部と接触して前記ローラベルトが前記運搬方向に進む際に前記ローラを回転させて、物品を横方向に向ける当接面とを具え;
前記予整列コンベヤは、前記ローラベルトが進むときに前記ローラの上で運搬される物品が前記予整列コンベヤを横切って方向付けられるように配置される、物品支持ローラを有する少なくとも1のローラベルトを具える;
ことを特徴とする切換器。
【請求項15】
請求項14に記載の切換器において、前記レーンのうちの少なくとも1つの幅が、他のレーンの幅よりも広いことを特徴とする切換器。
【請求項16】
請求項14に記載の切換器において、前記複数レーンの幅が同じであることを特徴とする切換器。
【請求項17】
請求項14に記載の切換器において、レーンが、横に隣接するベルトによって形成されることを特徴とする切換器。
【請求項18】
請求項14に記載の切換器において、前記整列コンベヤの前記ローラ全てが、前記当接面と常に接触していることを特徴とする切換器。
【請求項19】
請求項14に記載の切換器において、前記整列コンベヤがさらに、前記当接面を前記レーン内のローラと接触するか接触しないように動かすことによって前記ローラを選択的に回転させる手段を具えることを特徴とする切換器。
【請求項20】
請求項14に記載の切換器において、少なくとも1のレーンの前記ローラが前記当接面と接触しないことを特徴とする切換器。
【請求項21】
請求項14に記載の切換器において、前記予整列コンベヤの前記物品支持ローラが前記運搬方向に対して斜めの軸を中心に回転可能であることを特徴とする切換器。
【請求項22】
請求項14に記載の切換器において、前記予整列コンベヤの前記少なくとも1のローラベルトが、前記運搬方向に運搬される物品を前記整列コンベヤの前記第1の側部の方へ方向付けるよう選択的に回転するように配置されたローラを有する第1のローラコンベヤベルトと、前記運搬方向に運搬される物品を前記整列コンベヤの前記第2の側部の方へ方向付けるよう選択的に回転するように配置されたローラを有する第2のローラコンベヤベルトとを具え、前記第2のローラコンベヤベルトは、物品を前記第1のローラコンベヤベルトへ送ることを特徴とする切換器。
【請求項23】
請求項14に記載の切換器において、前記予整列コンベヤの前記少なくとも1のローラベルトは、前記運搬方向に運搬される物品を前記整列コンベヤの前記第1の側部の方へ方向付けるよう選択的に回転するように配置されたローラを有するローラコンベヤベルトと、前記ローラと接触させるか接触させないようにして、前記ローラを回転させるか空転させるかのいずれかとなるように選択的に動作可能な前記ローラの下の当接面とを具えることを特徴とする切換器。
【請求項24】
請求項14に記載の切換器において、前記予整列コンベヤの前記少なくとも1のローラベルトは、前記運搬方向に対して平行な軸を中心に回転するように配置されたローラを具えて前記運搬方向に進むローラコンベヤベルトと、前記ローラコンベヤを前記運搬方向に平行な傾斜軸を中心に選択的に傾ける傾斜機構とを具えることを特徴とする切換器。
【請求項25】
請求項14に記載の切換器において、前記予整列コンベヤの前記少なくとも1のローラベルトが、前記ローラコンベヤベルトを通って延在する回転自在のローラボールを具えるローラコンベヤベルトを具えることを特徴とする切換器。
【請求項26】
請求項25に記載の切換器において、前記予整列コンベヤがさらに、前記ローラコンベヤベルトに対して横に選択的に進み運搬物を選択的に前記整列コンベヤの前記運搬面の前記第1領域か前記第2領域へ方向付けるように前記ローラボールに接触する少なくとも1のベルトを具えることを特徴とする切換器。
【請求項27】
請求項14に記載の切換器において、前記予整列コンベヤの前記少なくとも1のローラベルトが、前記運搬方向に進むことを特徴とする切換器。
【請求項28】
請求項14に記載の切換器において、前記予整列コンベヤの前記少なくとも1のローラベルトが、前記運搬方向に対して直交方向に進むことを特徴とする切換器。
【請求項29】
請求項14に記載の切換器において、前記予整列コンベヤの前記少なくとも1のローラベルトの物品支持ローラが、空転するローラであることを特徴とする切換器。
【請求項1】
切換器において:
上流端部から下流端部への運搬方向で縦に及び第1の側縁部から第2の側縁部への幅で横に延在する運搬面を有する整列コンベヤであって:
当接面を有する運搬路と、
前記運搬方向に前記運搬路に沿って進み、前記運搬面を形成する少なくとも1のコンベヤベルトとを具える整列コンベヤを具え、前記コンベヤベルトは前記運搬方向に対して斜めの軸を中心に回転可能なローラを具え、このローラは、前記ベルトの厚みを通って上側へ延在して前記運搬路に沿って運搬物に接触して支持するとともに、下側へ延在して前記運搬路の前記当接面に接触して回転し、
前記運搬面は、前記第1の側縁部から横方向に内側へ延在する第1領域と、前記第2の側縁部から横方向に内側へ延在する第2領域とに分割されており、
前記第1領域のローラは、前記第1領域の運搬物を前記第1の側縁部の方へ方向付けるよう回転するように配置され、前記第2領域のローラは、前記第2領域の運搬物を前記第2の側縁部の方へ方向付けるよう回転するように配置されており、
前記運搬方向へ物品を進ませ、前記整列コンベヤの上流端部で前記物品を選択的に前記運搬面の前記第1領域か前記第2領域へ送る予整列コンベヤと;
を具えることを特徴とする切換器。
【請求項2】
請求項1に記載の切換器において、前記第1領域が前記第2領域より幅広いことを特徴とする切換器。
【請求項3】
請求項1に記載の切換器において、前記第1領域と前記第2領域が同じ幅であることを特徴とする切換器。
【請求項4】
請求項1に記載の切換器において、前記第1領域及び前記第2領域が横に隣接した第1の及び第2のコンベヤベルトによって形成されることを特徴とする切換器。
【請求項5】
請求項1に記載の切換器において、前記ローラ全てが前記運搬路に沿って前記当接面と接触していることを特徴とする切換器。
【請求項6】
請求項1に記載の切換器がさらに、前記当接面を前記第1領域か前記第2領域で前記ローラと接触するか接触しないように動かすことによって前記ローラを選択的に回転させる手段を具えることを特徴とする切換器。
【請求項7】
請求項1に記載の切換器において、前記第1領域の前記ローラのみが前記当接面と接触することを特徴とする切換器。
【請求項8】
請求項1に記載の切換器において、前記予整列コンベヤが、前記運搬方向に対して斜めの軸を中心に回転可能なローラを具えるコンベヤベルトを具えることを特徴とする切換器。
【請求項9】
請求項1に記載の切換器において、前記予整列コンベヤが、前記運搬方向に運搬される物品を前記整列コンベヤの前記第1領域の方へ方向付けるよう選択的に回転するように配置されたローラを有する第1のローラコンベヤベルトと、前記運搬方向に運搬される物品を前記整列コンベヤの前記第2領域の方へ方向付けるよう選択的に回転するように配置されたローラを有する第2のローラコンベヤベルトとを具え、前記第2のローラコンベヤベルトが、物品を前記第1のローラコンベヤベルトへ送ることを特徴とする切換器。
【請求項10】
請求項1に記載の切換器において、前記予整列コンベヤは、前記運搬方向に運搬される物品を前記整列コンベヤの前記第1領域の方へ方向付けるよう選択的に回転するように配置されたローラを有するローラコンベヤベルトと、前記ローラと接触させるか接触させないようにして、前記ローラを回転させるか空転させるかいずれかとするように選択的に動作可能な前記ローラの下の当接面とを具えることを特徴とする切換器。
【請求項11】
請求項1に記載の切換器において、前記予整列コンベヤは、前記運搬方向に対して平行な軸を中心に回転するように配置されたローラを具えて前記運搬方向に進むローラコンベヤベルトと、前記ローラコンベヤを前記運搬方向に平行な傾斜軸を中心に選択的に傾ける傾斜機構とを具えることを特徴とする切換器。
【請求項12】
請求項1に記載の切換器において、前記予整列コンベヤが:
前記ローラコンベヤベルトを通って延在する回転自在のローラボールを具えるローラコンベヤベルトと;
前記ローラコンベヤベルトに対して横に選択的に進み前記ローラボールに接触して、運搬物を選択的に前記整列コンベヤの前記運搬面の前記第1領域か前記第2領域へ方向付ける少なくとも1のベルトと;
を具えることを特徴とする切換器。
【請求項13】
切換器において:
送り込みコンベヤから物品を受ける第1のコンベヤであって:
運搬方向に進むローラベルトであって、前記ベルトを通って延在して前記運搬方向に対して斜めの軸を中心に回転するように配置されたローラを具えるローラベルトと;
前記ローラベルトの下に延在し、前記ローラに接触しない第1の位置と、前記ローラに接触して前記ローラベルトが進むと前記ローラを回転させる第2の位置の間で選択的に動作可能な当接面であって、前記ローラの上で前記第2の位置の前記当接面によって運搬される物品が、前記ローラベルトが進むのに伴い、回転する前記ローラによって前記ローラベルトの一側部へ押される当接面とを具える前記第1のコンベヤと;
前記運搬方向に進み、前記第1のコンベヤからの物品を受ける第2のコンベヤであって:
第1の側部から第2の側部までの幅に延在する少なくとも1のローラベルトであって、前記ベルトを通って延在し、前記運搬方向に対して斜めの軸を中心に回転するように配置されたローラを具えるローラベルトを具える第2のコンベヤとを具え、
前記少なくとも1のローラベルトが前記第1のコンベヤ上の一方の側部へ押された物品を受けるように配置された前記第1の側部から内側へ延在する第1領域と、それ以外の物品を受けるように配置された前記第2の側部から内側へ延在する第2領域とを具え;
当接面は、前記ローラの少なくとも一部の下に延在し、前記少なくとも1のローラベルトが前記運搬方向に進むときに前記ローラを前記当接面と接触させることによって回転させ、
前記第2領域の前記ローラは、下に延在する前記当接面と常に接触し、前記第2領域の前記ローラの上で運搬される物品を前記第2の側部の方へ方向付けるように配置された第2の斜めの軸を中心に回転するように配置され、
前記第1領域の前記ローラは、前記当接面と接触しないか、下に延在する前記当接面と接触して前記第1領域の前記ローラの上で運搬される物品を前記第1の側部の方へ方向付けるように配置された第1の斜めの軸を中心に回転するように配置されている;
ことを特徴とする切換器。
【請求項14】
送り込みコンベヤから受ける物品を複数の送り出しコンベヤへ分配する切換器において、前記切換器が:
上流端部から下流端部へ運搬方向に進む整列コンベヤであって、第1の側部と第2の側部の間で幅で横に複数のレーンへ分割され、対応する送り出し位置でそれぞれ終端して前記整列コンベヤの下流端部に送り出しコンベヤを接続する運搬面を有し、上流端部の各レーンで受けられた物品が、前記物品が前記整列コンベヤの上流端部から下流端部へ運搬されるに伴い、前記レーンの前記対応する送り出し位置へ方向付けられる前記整列コンベヤと:
前記整列コンベヤの上流端部に配置され、前記運搬方向の上流端部から下流端部へ延在する予整列コンベヤであって、前記予整列コンベヤの上流端部で送り込みコンベヤから受けた物品を運搬し、前記物品を前記整列コンベヤの前記レーン間で横方向に分配するため前記物品を選択的に移動させる予整列コンベヤとを具え;
前記整列コンベヤは、前記ベルトを通って延在し前記運搬方向に対して斜めの軸を中心に回転可能な物品支持ローラを有する少なくとも1のローラベルトと、前記ローラベルトの下に延在し、前記ローラの少なくとも一部と接触して前記ローラベルトが前記運搬方向に進む際に前記ローラを回転させて、物品を横方向に向ける当接面とを具え;
前記予整列コンベヤは、前記ローラベルトが進むときに前記ローラの上で運搬される物品が前記予整列コンベヤを横切って方向付けられるように配置される、物品支持ローラを有する少なくとも1のローラベルトを具える;
ことを特徴とする切換器。
【請求項15】
請求項14に記載の切換器において、前記レーンのうちの少なくとも1つの幅が、他のレーンの幅よりも広いことを特徴とする切換器。
【請求項16】
請求項14に記載の切換器において、前記複数レーンの幅が同じであることを特徴とする切換器。
【請求項17】
請求項14に記載の切換器において、レーンが、横に隣接するベルトによって形成されることを特徴とする切換器。
【請求項18】
請求項14に記載の切換器において、前記整列コンベヤの前記ローラ全てが、前記当接面と常に接触していることを特徴とする切換器。
【請求項19】
請求項14に記載の切換器において、前記整列コンベヤがさらに、前記当接面を前記レーン内のローラと接触するか接触しないように動かすことによって前記ローラを選択的に回転させる手段を具えることを特徴とする切換器。
【請求項20】
請求項14に記載の切換器において、少なくとも1のレーンの前記ローラが前記当接面と接触しないことを特徴とする切換器。
【請求項21】
請求項14に記載の切換器において、前記予整列コンベヤの前記物品支持ローラが前記運搬方向に対して斜めの軸を中心に回転可能であることを特徴とする切換器。
【請求項22】
請求項14に記載の切換器において、前記予整列コンベヤの前記少なくとも1のローラベルトが、前記運搬方向に運搬される物品を前記整列コンベヤの前記第1の側部の方へ方向付けるよう選択的に回転するように配置されたローラを有する第1のローラコンベヤベルトと、前記運搬方向に運搬される物品を前記整列コンベヤの前記第2の側部の方へ方向付けるよう選択的に回転するように配置されたローラを有する第2のローラコンベヤベルトとを具え、前記第2のローラコンベヤベルトは、物品を前記第1のローラコンベヤベルトへ送ることを特徴とする切換器。
【請求項23】
請求項14に記載の切換器において、前記予整列コンベヤの前記少なくとも1のローラベルトは、前記運搬方向に運搬される物品を前記整列コンベヤの前記第1の側部の方へ方向付けるよう選択的に回転するように配置されたローラを有するローラコンベヤベルトと、前記ローラと接触させるか接触させないようにして、前記ローラを回転させるか空転させるかのいずれかとなるように選択的に動作可能な前記ローラの下の当接面とを具えることを特徴とする切換器。
【請求項24】
請求項14に記載の切換器において、前記予整列コンベヤの前記少なくとも1のローラベルトは、前記運搬方向に対して平行な軸を中心に回転するように配置されたローラを具えて前記運搬方向に進むローラコンベヤベルトと、前記ローラコンベヤを前記運搬方向に平行な傾斜軸を中心に選択的に傾ける傾斜機構とを具えることを特徴とする切換器。
【請求項25】
請求項14に記載の切換器において、前記予整列コンベヤの前記少なくとも1のローラベルトが、前記ローラコンベヤベルトを通って延在する回転自在のローラボールを具えるローラコンベヤベルトを具えることを特徴とする切換器。
【請求項26】
請求項25に記載の切換器において、前記予整列コンベヤがさらに、前記ローラコンベヤベルトに対して横に選択的に進み運搬物を選択的に前記整列コンベヤの前記運搬面の前記第1領域か前記第2領域へ方向付けるように前記ローラボールに接触する少なくとも1のベルトを具えることを特徴とする切換器。
【請求項27】
請求項14に記載の切換器において、前記予整列コンベヤの前記少なくとも1のローラベルトが、前記運搬方向に進むことを特徴とする切換器。
【請求項28】
請求項14に記載の切換器において、前記予整列コンベヤの前記少なくとも1のローラベルトが、前記運搬方向に対して直交方向に進むことを特徴とする切換器。
【請求項29】
請求項14に記載の切換器において、前記予整列コンベヤの前記少なくとも1のローラベルトの物品支持ローラが、空転するローラであることを特徴とする切換器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公表番号】特表2009−521380(P2009−521380A)
【公表日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−547743(P2008−547743)
【出願日】平成18年12月20日(2006.12.20)
【国際出願番号】PCT/US2006/062393
【国際公開番号】WO2007/108852
【国際公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【出願人】(508181663)レイトラム,エル.エル.シー. (43)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年12月20日(2006.12.20)
【国際出願番号】PCT/US2006/062393
【国際公開番号】WO2007/108852
【国際公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【出願人】(508181663)レイトラム,エル.エル.シー. (43)
【Fターム(参考)】
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